【実施例】
【0913】
本明細書に記載されている実施例及び実施形態は、例示目的に過ぎないこと、並びにこれらを踏まえて様々な修正又は変更が当業者に示唆され、本開示の趣旨及び範囲内に包含されるべきことが理解される。
【0914】
化合物合成及び特性評価の分析方法
分析データは、一般手順の例示、又は実施例の表において、以下の手順内に含まれている。特に明記しない限り、
1H及び
13C NMRデータはすべて、Varian Mercury Plus 400MHz又はBruker AVIII 300MHz機器で採集し、化学シフトは、百万分率(ppm)で記す。HPLC分析データは、表7に提示されている方法を使用して、実験内に詳述するか、又はLC/MS及びHPLC条件の表を参照するかのどちらかである。
【0915】
【表24】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0916】
この後の実施例において使用される略称は以下である:
【0917】
【表25】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0918】
[実施例1] (2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【0919】
工程1:tert−ブチル(4−(4−ホルミルフェノキシ)フェニル)カルバメートの合成
【0920】
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
【0921】
tert−ブチル(4−ヒドロキシフェニル)カルバメート(10g、47.8mmol)及び4−フルオロベンズアルデヒド(11.86g、96mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中溶液に、炭酸カリウム(39.6g、287mmol)を加えた。この混合物を、90℃において5時間、撹拌した。追加のバイアルを1個、上記の通り、用意した。2つの反応混合物をすべて一緒にして、DCM(300mL)により希釈し、次に、水(3×100mL)により抽出した。有機層をブライン(100mL)により洗浄してNa
2SO
4により脱水し、ろ過して減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=30:1〜5:1により溶出)によって精製すると、目的化合物(20g、63.8mmol、66.7%収率)が黄色固体として得られた。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 9.91 (s, 1H), 9.45 (s, 1H), 7.90 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.54 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.11 - 7.02 (m, 4H), 1.48 (s, 9H).
【0922】
工程2:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【0923】
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
【0924】
(6S,8S,9R,10S,11S,13S,14S,16R,17S)−6,9−ジフルオロ−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(4.5g、10.91mmol)及び硫酸マグネシウム(6.57g、54.6mmol)のMeCN(100mL)中懸濁液を、20℃において1時間、撹拌した。tert−ブチル(4−(4−ホルミルフェノキシ)フェニル)カルバメート(3.42g、10.91mmol)のMeCN(100mL)中溶液を1回で加えた。氷浴を使用して内温を25℃に維持しながら、トリフルオロメタンスルホン酸(4.84mL、54.6mmol)をシリンジにより滴下して加えた。添加後、この混合物を、20℃において2時間、撹拌した。追加のバイアルを3個、上記の通り、用意した。4つの反応混合物をすべて一緒にしてろ過し、ろ液を減圧下で濃縮すると、残留物が得られ、これを分取HPLCによって精製すると、目的化合物(7.5g、12.34mmol、28.8%収率)が黄色固体として得られた。LCMS(方法a、表7)R
t=2.21分;MS m/z=608.3(M+H)
+;
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 7.36 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.27 (d, J=10.1 Hz, 1H), 6.85 (d, J=8.6 Hz, 2H), 6.75 (d, J=8.6 Hz, 2H), 6.58 (d, J=8.6 Hz, 2H), 6.29 (dd, J=1.3, 10.1 Hz, 1H), 6.13 (s, 1H), 5.76 - 5.65 (m, 1H), 5.62 - 5.57 (m, 1H), 5.54 (d, J=3.1 Hz, 1H), 5.44 (s, 1H), 5.12 (t, J=5.8 Hz, 1H), 5.00 (s, 2H), 4.94 (d, J=4.9 Hz, 1H), 4.53 (dd, J=6.4, 19.4 Hz, 1H), 4.26 - 4.14 (m, 2H), 2.72 - 2.58 (m, 1H), 2.34 - 2.17 (m, 2H), 2.04 (d, J=13.7 Hz, 1H), 1.77 - 1.62 (m, 3H), 1.49 (s, 3H), 0.86 (s, 3H).分取HPLC法:機器:Gilson281 半分取HPLCシステム、移動相:A:CF
3CO
2H/H
2O=0.075% v/v;B:CH
3OH;カラム:Phenomenex Luna C18 250*50mm*10um;流速:80mL/分;モニタリング波長:220及び254nm。
【0925】
【表26】
[この文献は図面を表示できません]
【0926】
[実施例2] (2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノベンジル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【0927】
工程1:4−(ブロモメチル)ベンズアルデヒドの合成
【0928】
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
【0929】
4−(ブロモメチル)ベンゾニトリル(20g、102mmol)のトルエン(400mL)中溶液に、0℃において水素化ジイソブチルアルミニウム(153mL、153mmol、トルエン中の1M)を1時間かけて、滴下して加えた。追加のバイアルを2個、上記の通り、用意した。3つの反応混合物をすべて一緒にした。この混合物溶液を10%の水性HCl(1.5L)に加えた。この混合物をDCM(3×500mL)により抽出した。有機層をNa
2SO
4により脱水し、ろ過して減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10/1により溶出)によって精製すると、目的化合物(50g、収率82%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 10.02 (s, 1H), 7.91 - 7.82 (m, 2H), 7.56 (d, J=7.9 Hz, 2H), 4.55 - 4.45 (m, 2H).
【0930】
工程2:3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンの合成
【0931】
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
【0932】
3−ブロモアニリン(40g、233mmol)の1,4−ジオキサン(480mL)中溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(94g、372mmol)、酢酸カリウム(45.6g、465mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル(X−phos)(8.07g、13.95mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(8.52g、9.30mmol)を加えた。次に、この混合物を、窒素下、80℃において4時間、加熱した。もう1つのバイアルを、上記の通り、用意した。2つの反応混合物を一緒にして濃縮し、残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1により溶出)により精製すると、目的化合物(60g、収率55.4%)が明黄色固体として得られた。
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 7.23 - 7.13 (m, 3H), 6.80 (d, J=7.5 Hz, 1H), 3.82 - 3.38 (m, 2H), 1.34 (s, 12H).
【0933】
工程3:tert−ブチル(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)カルバメートの合成
【0934】
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
【0935】
トルエン(600mL)中の3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(30g、137mmol)及びジ−tert−ブチルジカーボネート(38.9g、178mmol)を100℃において24時間、混合した。もう1つのバイアルを、上記の通り、用意した。2つの反応混合物を一緒にした。この褐色混合物を溶媒蒸発させてEtOAc(1.5L)に溶解し、0.1N HCl(3X2L)及びブライン(3L)により洗浄し、Na
2SO
4により脱水し、ろ過して減圧下で濃縮すると、表題化合物(50g、収率57%)が赤色固体として得られた。
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 7.63 (br. s., 2H), 7.48 (d, J=7.1 Hz, 1H), 7.37 - 7.28 (m, 1H), 1.52 (s, 9H), 1.34 (s, 12H).
【0936】
工程4:tert−ブチル(3−(4−ホルミルベンジル)フェニル)カルバメートの合成
【0937】
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【0938】
テトラヒドロフラン(400mL)中の4−(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(24.94g、125mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)DCM錯体(13.75g、18.80mmol)、tert−ブチル(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)カルバメート(20g、62.7mmol)及び炭酸カリウム(43.3g、313mmol)からなる混合物を80℃になるまで12時間、加熱した。もう1つのバイアルを、上記の通り、用意した。2つの反応混合物を一緒にした。この反応混合物を水(500mL)により希釈した。水層をEtOac(3×500mL)により抽出した。有機層をNa
2SO
4により脱水し、ろ過して減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1により溶出)によって精製すると、表題化合物(15g、収率38.4%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 9.95 (s, 1H), 7.78 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.33 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.27 - 7.13 (m, 3H), 6.82 (d, J=7.1 Hz, 1H), 6.47 (br. s., 1H), 4.00 (s, 2H), 1.48 (s, 9H).
【0939】
工程5:(6S,8S,9R,10S,11S,13S,14S,16R,17S)−6,9−ジフルオロ−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オンの合成
【0940】
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
【0941】
(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a,10,10−テトラメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン(20g、44.2mmol)を40%水性HBF
4(440mL)に懸濁させて、この混合物を25℃において48時間、撹拌した。反応が完了した後、2LのH
2Oを加え、この固体をろ過により採集すると、白色固体が得られた。この固体をH
2O(1L)、次にMeOH(200mL)により洗浄すると、表題化合物(11g、収率60.3%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.25 (d, J=10.1 Hz, 1H), 6.28 (d, J=10.1 Hz, 1H), 6.10 (s, 1H), 5.73 - 5.50 (m, 1H), 5.39 (br. s., 1H), 4.85 - 4.60 (m, 2H), 4.50 (d, J=19.4 Hz, 1H), 4.20 - 4.04 (m, 2H), 2.46 - 2.06 (m, 6H), 1.87 - 1.75 (m, 1H), 1.56 - 1.30 (m, 6H), 0.83 (s, 3H).
【0942】
工程6:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノベンジル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【0943】
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
【0944】
(6S,8S,9R,10S,11S,13S,14S,16R,17S)−6,9−ジフルオロ−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(4.4g、10.67mmol)及び硫酸マグネシウム(6.42g、53.3mmol)のMeCN(100mL)中懸濁液を、20℃において1時間、撹拌した。tert−ブチル(3−(4−ホルミルベンジル)フェニル)カルバメート(3.65g、11.74mmol)のMeCN(100mL)中溶液を1回で加えた。氷浴を使用して内温を25℃未満に維持しながら、トリフルオロメタンスルホン酸(9.01mL、53.3mmol)を滴下して加えた。添加後、この混合物を、20℃において2時間、撹拌した。追加のバイアルを3個、上記の通り、用意した。4つの反応混合物をすべて一緒にした。この混合物溶液を濃縮し、この残留物を分取HPLCによって精製すると、表題化合物(4.5g、収率14.2%)が黄色固体として得られた。LCMS(方法b、表7)R
t=2.65分;MS m/z=606.2(M+H)
+;
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.44 - 7.17 (m, 5H), 6.89 (t, J=7.7 Hz, 1H), 6.44 - 6.25 (m, 4H), 6.13 (br. s., 1H), 5.79 - 5.52 (m, 2H), 5.44 (s, 1H), 5.17 - 4.89 (m, 3H), 4.51 (d, J=19.4 Hz, 1H), 4.25 - 4.05 (m, 2H), 3.73 (s, 2H), 3.17 (br. s., 1H), 2.75 - 2.55 (m, 1H), 2.36 - 1.97 (m, 3H), 1.76 - 1.64 (m, 3H), 1.59 - 1.39 (m, 4H), 0.94 - 0.78 (m, 3H).分取HPLC法:機器:Gilson281半分取HPLCシステム;移動相:A:ギ酸/H
2O=0.01% v/v;B:CH3CN;カラム:Luna C18 150
*25 5ミクロン;流速:25mL/分;モニタリング波長:220及び254nm。
【0945】
【表27】
[この文献は図面を表示できません]
【0946】
[実施例2A] (6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン(化合物番号41)の合成
【0947】
工程1:4−(ブロモメチル)ベンズアルデヒドの合成
【0948】
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
【0949】
4−(ブロモメチル)ベンゾニトリル(50g、255mmol)のトルエン(1L)中溶液に、0℃において水素化ジイソブチルアルミニウム(383mL、383mmol、トルエン中の1M)を滴下して加えた。この混合物を1時間、撹拌した。追加のバイアルを2個、上記の通り、用意した。3つの反応混合物をすべて一緒にした。10%水性HCl(1.5L)を加え、次に、DCM(3×1.5L)により抽出した。有機層をNa
2SO
4により脱水し、ろ過して減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1により溶出)によって精製すると、表題化合物(120g、82%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 10.01 (s, 1H), 7.86 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.55 (d, J=7.9 Hz, 2H), 4.51 (s, 2H).
【0950】
工程2:3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンの合成
【0951】
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
【0952】
3−ブロモアニリン(80g、465mmol)の1,4−ジオキサン(960mL)中溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(177g、698mmol)、酢酸カリウム(91g、930mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル(13.45g、23.25mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(17.03g、18.60mmol)を加えた。この混合物を、窒素下、80℃において4時間、加熱した。追加のバイアルを2個、上記の通り、用意した。3つの反応混合物を一緒にして濃縮し、残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1により溶出)によって精製すると、表題化合物(150g、46.6%)が明黄色固体として得られた。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.23 - 7.13 (m, 3H), 6.80 (d, J=7.5 Hz, 1H), 3.82 - 3.38 (m, 2H), 1.34 (s, 12H).
【0953】
工程3:tert−ブチル(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)カルバメートの合成
【0954】
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
【0955】
トルエン(500mL)中において、3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(50g、228mmol)及びジ−tert−ブチルジカーボネート(64.8g、297mmol)を混合し、この混合物を100℃において24時間、撹拌した。追加のバイアルを2個、上記の通り、用意した。3つの反応混合物を一緒にした。この褐色混合物を濃縮し、この残留物をPEにより洗浄すると、表題化合物(120g、49.5%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.62 (s, 2H), 7.48 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.35 - 7.29 (m, 1H), 6.46 (br. s., 1H), 1.52 (s, 9H), 1.34 (s, 12H).
【0956】
工程4:tert−ブチル(3−(4−ホルミルベンジル)フェニル)カルバメートの合成
【0957】
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
【0958】
THF(600mL)中の4−(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(29.9g、150mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(20.63g、28.2mmol)、tert−ブチル(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)カルバメート(30g、94mmol)及び炭酸カリウム(64.9g、470mmol)からなる混合物を12時間、80℃まで加熱した。追加のバイアルを3個、上記の通り、用意した。4つの反応混合物をすべて一緒にした。この反応混合物を水(1L)により希釈した。水層をEtOAc(3×800mL)により抽出した。有機層をNa
2SO
4により脱水し、ろ過して減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1により溶出)によって精製すると、表題化合物(35.5g、27.3%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 9.97 (s, 1H), 7.80 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.35 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.26 (s, 2H), 7.24 - 7.13 (m, 2H), 6.84 (d, J=7.1 Hz, 1H), 6.43 (br. s., 1H), 4.02 (s, 2H), 1.50 (s, 9H).
【0959】
工程5:(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【0960】
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
【0961】
氷浴を使用して25℃未満に内温を維持しながら、(8S,9S,10R,11S,13S,14S,16R,17S)−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(6g、15.94mmol)及びtert−ブチル(3−(4−ホルミルベンジル)フェニル)カルバメート(4.96g、15.94mmol)のMeCN(50mL)中溶液に、過塩素酸(4.79mL、80mmol)を滴下して加えた。添加後、この混合物を、20℃において2時間、撹拌した。追加のバイアルを3個、上記の通り、用意した。4つの反応混合物をすべて一緒にした。この反応混合物を水性飽和NaHCO
3(500mL)によりクエンチし、ジクロロメタン(3×800mL)により抽出した。この有機相を濃縮し、この残留物を分取HPLCによって精製すると、表題化合物(10g、27.0%)が黄色固体として得られた。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 7.36 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.31 (d, J=10.1 Hz, 1H), 7.20 (d, J=7.9 Hz, 2H), 6.89 (t, J=7.9 Hz, 1H), 6.39 - 6.28 (m, 3H), 6.16 (dd, J=1.5, 9.9 Hz, 1H), 5.93 (s, 1H), 5.39 (s, 1H), 5.08 (t, J=5.7 Hz, 1H), 4.98 - 4.87 (m, 3H), 4.78 (d, J=3.1 Hz, 1H), 4.49 (dd, J=6.2, 19.4 Hz, 1H), 4.29 (br. s., 1H), 4.17 (dd, J=5.5, 19.6 Hz, 1H), 3.74 (s, 2H), 2.61 - 2.53 (m, 1H), 2.36 - 2.26 (m, 1H), 2.11 (d, J=11.0 Hz, 1H), 2.07 (s, 1H), 2.02 (d, J=12.8 Hz, 1H), 1.83 - 1.54 (m, 5H), 1.39 (s, 3H), 1.16 - 0.96 (m, 2H), 0.85 (s, 3H).LCMS:t
R=2.365分、98%純度、m/z=570.2(M+H)
+ LC/MS(表7、方法a)
分取HPLCの方法:機器:Gilson281半分取HPLCシステム、移動相:A:CF
3COOH/H
2O=0.075% v/v;B:CH
3CN、カラム:Phenomenex Luna(2)C18 250
*50 10u、流速:80mL/分;モニタリング波長:220及び254nm、時間 B% 0.0 28、20.0 45、20.1 45、20.2 100、30.2 100、0.3 28、31.5 28。
【0962】
[実施例2B]
(2R,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノベンジル)フェニル)−6b−フルオロ−2,7−ジヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンの合成
【0963】
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
【0964】
−10℃の(6R,8S,9R,10S,11S,13S,14S,16R,17S)−9−フルオロ−6,11,16,17−テトラヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(1.55g、3.78mmol)、tert−ブチル(3−(4−ホルミルベンジル)フェニル)カルバメート(実施例2由来、工程4)(1.176g、3.78mmol)及びMgSO
4(2.273g、18.89mmol)のMeCN(15.1mL)中懸濁液に、トリフルオロメタンスルホン酸(1.34ml、15.11mmol)を滴下して加えた。20分後、この反応物をNaHCO
3の飽和水溶液(15mL)、次いで水(60mL)及びEtOAc(100mL)を添加することによりクエンチした。有機層を、水(60mL)、ブライン(60mL)により逐次、洗浄し、脱水(Na
2SO
4)して溶媒を減圧下で除去した。40〜100%のEtOAc/ヘプタンのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、40g)により精製すると、90%純度の表題化合物が泡状物(880mg、1.458mmol、39%の収率)として得られた。この生成物を、Waters XBridge(商標)RP18 5ミクロンカラム(30×100mm)上での逆相HPLCによってさらに精製することができた。流速40mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1mM NH
4CO
3(B)のグラジエント(0〜5.0分、A5%、5.0〜19.0分にA15〜55%の直線グラジエント)を使用した。LC−MS(方法r、表7)Rt=0.72分、m/z=604.3[M+H
+]。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 7.37 - 7.31 (m, 2H), 7.28 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.24 - 7.19 (m, 2H), 6.93 - 6.85 (m, 1H), 6.36 (d, J = 2.1 Hz, 2H), 6.35 (p, J = 1.1 Hz, 1H), 6.23 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 5.45 (s, 1H), 5.38 (s, 1H), 5.10 (s, 1H), 4.96 - 4.91 (m, 3H), 4.51 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.38 (s, 1H), 4.28 - 4.16 (m, 2H), 3.74 (s, 2H), 2.76 - 2.60 (m, 1H), 2.20 (td, J = 12.5, 6.3 Hz, 1H), 2.08 (s, 2H), 1.86 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 1.75 - 1.58 (m, 7H), 0.89 (s, 3H).
【0965】
[実施例3] (6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)チオ)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【0966】
工程1:tert−ブチル(3−メルカプトフェニル)カルバメートの合成
【0967】
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
【0968】
過塩素酸亜鉛(0.422g、1.598mmol)及び3−アミノベンゼンチオール(10g、80mmol)の混合物に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(22.66g、104mmol)を滴下して加えた。この溶液を、25℃において12時間、撹拌した。追加のバイアルを3個、上記の通り、用意した。4つの反応混合物を一緒にした。この混合物をEtOAc(200mL)に溶解し、水(500mL)により洗浄した。有機層をNa
2SO
4により脱水し、ろ過して減圧下で濃縮すると、残留物が得られた。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5/1により溶出)によって精製すると、目的化合物(50g、収率69.4%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.45 (br. s., 1H), 7.16 - 7.09 (m, 1H), 7.06 - 7.01 (m, 1H), 6.92 (d, J=7.4 Hz, 1H), 6.55 (br. s., 1H), 3.46 (s, 1H), 1.52 (s, 9H).
【0969】
工程2:tert−ブチル(3−((4−ホルミルフェニル)チオ)フェニル)カルバメートの合成
【0970】
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
【0971】
tert−ブチル(3−((4−ホルミルフェニル)チオ)フェニル)カルバメート(10g、44.4mmol)のDMF(300mL)中溶液に、25℃においてトリフェニルホスフィン(11.64g、44.4mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(11.47g、89mmol)を加えた。この反応混合物を、N
2下、25℃で30分間、撹拌した。100℃において、この混合物を4−フルオロベンズアルデヒド(8.26g、66.6mmol)に加え、この混合物を100℃において12時間、撹拌した。追加のバイアルを4個、上記の通り、用意した。5つの反応混合物を一緒にした。この混合物を水(2L)により希釈し、EtOAc(3×1L)により抽出した。有機層をNa
2SO
4により脱水し、ろ過して減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1により溶出)によって精製すると、目的化合物(55g、収率75%)が黄色油状物として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.90 (s, 1H), 7.71 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.58 (s, 1H), 7.48 - 7.41 (m, 1H), 7.33 (t, J=7.9 Hz, 1H), 7.25 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.17 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.72 (br. s., 1H), 1.50 (s, 9H).45 (br. s., 1H), 7.16 - 7.09 (m, 1H), 7.06 - 7.01 (m, 1H), 6.92 (d, J=7.4 Hz, 1H), 6.55 (br. s., 1H), 3.46 (s, 1H), 1.52 (s, 9H).
工程3:ナトリウム(4−((3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル)チオ)フェニル)(ヒドロキシ)メタンスルホネートの合成
【0972】
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【0973】
アルデヒド(15g、45.5mmol)のCH
3CN(30mL)中溶液に、25℃においてメタ重亜硫酸ナトリウム(11.25g、59.2mmol)の水溶液(90mL)を加えた。この混合物を、25℃において48時間、撹拌した。もう1つのバイアルを、上記の通り、用意した。2つの反応混合物を一緒にした。この溶液をろ過して、固体を水(150mL)、CH
3CN(150mL)により洗浄し、減圧下で乾燥すると、目的化合物(32g、収率81%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.45 (br. s., 1H), 7.54 - 7.49 (m, 1H), 7.47 - 7.35 (m, 3H), 7.33 - 7.17 (m, 3H), 6.85 (d, J=7.9 Hz, 1H), 5.97 (d, J=4.9 Hz, 1H), 4.98 (d, J=4.9 Hz, 1H), 1.45 (s, 9H).
【0974】
工程4:(6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)チオ)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【0975】
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
【0976】
氷浴を使用して、内温を25℃未満に維持しながら、(8S,9R,10S,11S,13S,14S,16R,17S)−9−フルオロ−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(6g、15.21mmol)及びナトリウム(4−((3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル)チオ)フェニル)(ヒドロキシ)メタンスルホネート(4.74g、15.21mmol)のTHF(50mL)中溶液に、過塩素酸(4.58mL、76mmol)を滴下して加えた。添加後、この混合物を、20℃において2時間、撹拌した。追加のバイアルを3個、上記の通り、用意した。4つの反応混合物をすべて一緒にした。この反応混合物を水性飽和NaHCO
3(500mL)によりクエンチし、DCM(3×800mL)により抽出した。この有機相を濃縮し、この残留物を分取HPLCによって精製すると、目的化合物(9.5g、25.8%)が黄色固体として得られた。LCMS(方法b、表7)R
t=2.68分;m/z=588.1(M+H)
+;
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.37 - 7.26 (m, 3H), 7.21 (d, J=7.9 Hz, 2H), 6.89 (t, J=7.7 Hz, 1H), 6.43 - 6.30 (m, 3H), 6.23 (d, J=10.1 Hz, 1H), 6.04 (s, 1H), 5.75 (s, 1H), 5.44 (s, 2H), 5.09 (t, J=5.7 Hz, 1H), 4.93 (br. s., 3H), 4.50 (dd, J=6.2, 19.4 Hz, 1H), 4.28 - 4.09 (m, 2H), 3.74 (s, 2H), 2.73 - 2.54 (m, 2H), 2.35 (d, J=13.2 Hz, 1H), 2.25 - 2.12 (m, 1H), 2.05 (d, J=15.0 Hz, 1H), 1.92 - 1.77 (m, 1H), 1.74 - 1.58 (m, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.45 - 1.30 (m, 1H), 0.87 (s, 3H).分取HPLC法:機器:Gilson281半分取HPLCシステム;移動相:A:CF
3CO
2H/H
2O=0.075% v/v;B:CH
3CN、カラム:Phenomenex Luna C18 250×
*50mm*10ミクロン;流速:80mL/分;モニタリング波長:220及び254nm。
【0977】
【表28】
[この文献は図面を表示できません]
【0978】
[実施例4] (6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)チオ)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【0979】
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
【0980】
氷浴を使用して、内温を25℃未満に維持しながら、(8S,9S,10R,11S,13S,14S,16R,17S)−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(6g、15.94mmol)及びナトリウム(4−((3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル)チオ)フェニル)(ヒドロキシ)メタンスルホネート(4.96g、15.94mmol)のMeCN(50mL)中溶液に、過塩素酸(4.79mL、80mmol)を滴下して加えた。添加後、この混合物を、20℃において2時間、撹拌した。追加のバイアルを3個、上記の通り、用意した。4つの反応混合物をすべて一緒にした。この反応混合物を水性飽和NaHCO
3(500mL)によりクエンチし、DCM(3×800mL)により抽出した。この有機相を濃縮し、この残留物を分取HPLCによって精製すると、目的化合物(10g、27.0%)が黄色固体として得られた。LCMS(方法b、表7)R
t=2.36分;m/z=570.2(M+H)
+;
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.36 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.31 (d, J=10.1 Hz, 1H), 7.20 (d, J=7.9 Hz, 2H), 6.89 (t, J=7.9 Hz, 1H), 6.39 - 6.28 (m, 3H), 6.16 (dd, J=1.5, 9.9 Hz, 1H), 5.93 (s, 1H), 5.39 (s, 1H), 5.08 (t, J=5.7 Hz, 1H), 4.98 - 4.87 (m, 3H), 4.78 (d, J=3.1 Hz, 1H), 4.49 (dd, J=6.2, 19.4 Hz, 1H), 4.29 (br. s., 1H), 4.17 (dd, J=5.5, 19.6 Hz, 1H), 3.74 (s, 2H), 2.61 - 2.53 (m, 1H), 2.36 - 2.26 (m, 1H), 2.11 (d, J=11.0 Hz, 1H), 2.07 (s, 1H), 2.02 (d, J=12.8 Hz, 1H), 1.83 - 1.54 (m, 5H), 1.39 (s, 3H), 1.16 - 0.96 (m, 2H), 0.85 (s, 3H).分取HPLC法:機器:Gilson281半分取HPLCシステム;移動相:A:CF
3CO
2H/H
2O=0.075% v/v;B:CH
3CN、カラム:Phenomenex Luna C18 250×
*50mm
*10ミクロン;流速:80mL/分;モニタリング波長:220及び254nm。
【0981】
【表29】
[この文献は図面を表示できません]
【0982】
[実施例5] (2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)チオ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【0983】
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
【0984】
ステロイド(10g、24.25mmol)のCH
3CN(200mL)中溶液に、25℃において硫酸マグネシウム(10.21g、85mmol)を加えた。この混合物を、25℃において4時間、撹拌した。次に、上記の溶液に、0℃においてナトリウム(4−((3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル)チオ)フェニル)(ヒドロキシ)メタンスルホネート(10.51g、24.25mmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸(20.48mL、121mmol)を加えた。得られた混合物を、25℃において1時間、撹拌した。追加のバイアルを2個、上記の通り、用意した。3つの反応混合物を一緒にした。この混合物を1N NaOH(300mL)により希釈し、EtOAc(3×600mL)により抽出した。有機層を減圧下で濃縮すると、残留物が得られた。この残留物をEtOAc(60mL)に溶解し、2−ブタノン(180mL)を加えた。30分間、撹拌した後、固体をろ過により採集し、分取HPLCによって精製すると、表題化合物(8.4g、収率17.52%)が黄色固体として得られた。LCMS(方法c、表7)R
t=2.66分;MS m/z=624.1(M+H)
+;
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.39 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.25 (d, J=8.4 Hz, 3H), 7.03 (t, J=7.7 Hz, 1H), 6.61 (s, 1H), 6.53 (t, J=8.2 Hz, 2H), 6.29 (dd, J=1.5, 9.9 Hz, 1H), 6.12 (s, 1H), 5.76 - 5.49 (m, 2H), 5.46 (s, 1H), 4.96 (d, J=4.9 Hz, 1H), 4.52 (d, J=19.4 Hz, 1H), 4.21 (d, J=19.4 Hz, 2H), 2.74 - 2.53 (m, 2H), 2.34 - 2.13 (m, 2H), 2.09 - 1.96 (m, 1H), 1.79 - 1.62 (m, 3H), 1.57 - 1.43 (m, 4H), 0.86 (s, 3H).分取HPLC法:機器:Shimadzu LC−8A分取HPLC;カラム:Phenomenex Luna C18 250×
*50mm*10ミクロン;移動相:AはH
2O(0.09%CF
3CO
2H)及びBはCH
3CN;グラジエント:20分でB22%〜52%;流速:80mL/分;波長:220及び254nm。
【0985】
[実施例6] (6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノ−4−ヒドロキシベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンの合成
【0986】
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【0987】
0℃の(8S,9S,10R,11S,13S,14S,16R,17S)−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(0.164g、0.437mmol)、tert−ブチル(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−5−(4−ホルミルベンジル)フェニル)カルバメート(0.193g、0.437mmol)及びMgSO
4(0.189g、1.572mmol)のMeCN(1.8mL)中スラリーに、トリフルオロメタンスルホン酸(0.2mL、2.183mmol)を滴下して加えた。40分後、この反応物をEtOAc(15mL)により希釈し、次に、NaHCO
3の飽和水溶液(10mL×2)及びブラインの飽和水溶液(5mL)により逐次、洗浄した。有機相を脱水(Na
2SO
4)し、溶媒を減圧下で除去した。0〜10%のMeOH/DCMのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、12g)により精製すると、表題化合物(163mg、0.278mmol、64%収率)がワックス状固体として得られた。この物質の一部(約48.9mg)を、Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250×50mmのカラム)上の逆相HPLCによってさらに精製した。流速90mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%TFA(B)のグラジエント(0〜5.0分、A15%、5.0〜20分にA15〜70%の直線グラジエント、2分間、保持)を使用した。合わせたフラクションを減圧下で濃縮して、揮発性溶媒を除去し、得られた溶液を冷凍して、凍結乾燥すると、オフホワイトの固体(11.9mg)が得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.75分、m/z=586.26[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.27 (s, 1H), 9.04 (s, 2H), 7.34 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.28 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.94 (dd, J = 8.1, 2.1 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.17 - 6.07 (m, 1H), 5.90 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 5.37 (s, 1H), 4.89 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 4.75 (s, 1H), 4.46 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.26 (q, J = 3.3 Hz, 1H), 4.14 (d, J = 19.5 Hz, 1H), 3.80 (s, 2H), 2.58 - 2.46 (m, 1H), 2.36 - 1.92 (m, 3H), 1.76 - 1.56 (m, 4H), 1.36 (s, 3H), 1.10 - 0.90 (m, 2H), 0.83 (s, 3H).
【0988】
[実施例7] (2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノベンジル)−3−ヒドロキシフェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンの合成
【0989】
工程1:4−((3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−3−メトキシベンゾニトリルの合成
【0990】
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
【0991】
0〜5℃の4−ブロモ−3−メトキシベンゾニトリル(2g、9.43mmol)のTHF(21mL)中溶液に、塩化イソプロピルマグネシウム塩化リチウム錯体(THF中1.3M、8.34mL、10.85mmol)を滴下して加えた。<10℃の温度に維持しながら、この反応物を、5時間、撹拌し、直ぐに、3−ブロモベンズアルデヒド(1.979g、10.38mmol)のTHF(10.5mL)中溶液を滴下して加えた。この反応物を一晩で、室温までゆっくりと温めた。この反応をNH
4Clの飽和水溶液(25mL)によりクエンチし、MTBE(50mLX3)により抽出した。合わせた有機物をブライン(20mL)により洗浄して脱水(Na
2SO
4)し、溶媒を減圧下で除去した。0〜10%のMTBE/ヘプタンのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(80gのシリカ)により精製すると、表題化合物(1.77g、5.56mmol、59%収率)がベージュ色のシロップ状物/油状物として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.86分間;MS(ESI−)m/z=315.7[M−H
+]。
1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ 7.67 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.47 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.40 - 7.36 (m, 1H), 7.28 (dt, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 5.94 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H).
【0992】
工程2:4−(3−ブロモベンジル)−3−メトキシベンゾニトリルの合成
【0993】
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
【0994】
室温のヨウ化ナトリウム(5.00g、33.4mmol)のMeCN(18.5mL)中溶液にクロロトリメチルシラン(3.63g、33.4mmol)を加え、これにより、白色固体が直ちに沈殿した。次に、4−((3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−3−メトキシベンゾニトリル(1.77g、5.56mmol)のMeCN(18.5mL)中溶液を加え、直ちに、この反応混合物を60分間、55℃まで加熱した。室温まで冷却した後、この反応物をMTBE(50mL)と水(50mL)との間に分配した。層を分離した後、水相をMTBE(50mLX2)により抽出した。合わせた有機物をNa
2S
2O
3(50mLX2)の1M水溶液、次いでブラインの飽和水溶液(30mL)により逐次、洗浄し、脱水(Na
2SO
4)して、溶媒を減圧下で除去した。5〜40%のMTBE/ヘプタンのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、80g)により精製すると、表題化合物(1.58g、5.23mmol、94%収率)がオフホワイトの固体として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=1.02分間;MS m/z=観測されず
1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ 7.42 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.39 - 7.30 (m, 4H), 7.22 (td, J = 7.6, 0.6 Hz, 1H), 7.18 (dt, J = 7.7, 1.4 Hz, 1H), 3.94 (s, 2H), 3.82 (s, 3H).
【0995】
工程3:4−(3−ブロモベンジル)−3−メトキシベンズアルデヒドの合成
【0996】
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
【0997】
<6℃の温度に維持しながら、0℃の4−(3−ブロモベンジル)−3−メトキシベンゾニトリル(0.99g、3.28mmol)のトルエン(16mL)中溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(4.9mL、ヘキサン中の1.0M溶液、4.9mmol)を5分間かけて滴下して加えた。10分後、この反応を0℃において、1N HCl水溶液(100mL)を注意深く添加することによりクエンチした。次に、DCM(50mLX4)により抽出して、ブラインの飽和水溶液(30mL)により洗浄し、溶媒を減圧下で除去した。0〜40%のMTBE/ヘプタンのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、40g)により精製すると、表題化合物(780mg、2.56mmol、78%収率)が無色油状物として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.95分、MS(DCI+)m/z=303.9、305.9(M
+)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.93 (s, 1H), 7.47 (dd, J = 7.5, 1.5 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.42 - 7.33 (m, 3H), 7.25 - 7.17 (m, 2H), 3.96 (s, 2H), 3.85 (s, 3H).
【0998】
工程4:4−(3−ブロモベンジル)−3−ヒドロキシベンズアルデヒドの合成
【0999】
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
【1000】
0〜3℃の4−(3−ブロモベンジル)−3−メトキシベンズアルデヒド(0.78g、2.56mmol)のDCM(7.8mL)中溶液に、三臭化ホウ素(塩化メチレン中1.0M、6.4mL、6.4mmol)を滴下して加えた。この反応物を0℃において30分間、撹拌し、次に、室温において90分間、撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた暗色油状物をMeOH(20mL)及び水(15mL)により処理すると、不均一混合物が得られた。均一溶液が得られるまでMeCNを加え(約10ml)、この溶液を一晩、撹拌した。揮発性溶媒を減圧下で除去し、得られた水性懸濁液をDCM(25mLX3)により抽出した。合わせた有機物をブライン(20mL)により洗浄してNa
2SO
4により脱水し、溶媒を減圧下で除去した。10〜50%のMTBE/ヘプタンのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、40g)により精製すると、4−(3−ブロモベンジル)−3−ヒドロキシベンズアルデヒド(660mg、2.267mmol、89%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.85分;MS(DCI+)m/z=307.98、309.97[M+NH
4+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.07 (s, 1H), 9.83 (s, 1H), 7.39 (q, J = 1.3 Hz, 1H), 7.33 (ddt, J = 6.5, 4.4, 2.0 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 0.9 Hz, 2H), 7.25 (s, 1H), 7.25 - 7.15 (m, 2H), 3.92 (s, 2H).
【1001】
工程5:4−(3−ブロモベンジル)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ベンズアルデヒドの合成
【1002】
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
【1003】
室温の4−(3−ブロモベンジル)−3−ヒドロキシベンズアルデヒド(0.660g、2.267mmol)のDCM(7.6mL)中懸濁液に、イミダゾール(0.231g、3.40mmol)及びtert−ブチルジメチルクロロシラン(0.410g、2.72mmol)を加え、これを3時間、撹拌した。MeOH(0.5mL)を加え、10分間、撹拌を継続し、この直後に、この反応物をDCM(100mL)により希釈し、水(25mL)、1N HCl水溶液(25mL)及びブラインの飽和水溶液(20mL)により、逐次、洗浄した。有機相を脱水(Na
2SO
4)し、溶媒を減圧下で除去すると、シロップ状物が得られた。0〜10%のMTBE/ヘプタンのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、40g)により精製すると、目的化合物(820mg、2.023mmol、89%収率)が無色油状物として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=1.18分;MS(DCI+)m/z=422.07、424.09[M+NH
4+]。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.94 (s, 1H), 7.50 (dd, J = 7.7, 1.6 Hz, 1H), 7.42 - 7.36 (m, 2H), 7.36 - 7.32 (m, 2H), 7.25 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.17 (ddd, J = 7.7, 1.7, 1.0 Hz, 1H), 4.01 (s, 2H), 0.92 (s, 9H), 0.26 (s, 6H).
【1004】
工程6:tert−ブチル(3−(4−ホルミル−2−ヒドロキシベンジル)フェニル)カルバメートの合成
【1005】
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
【1006】
p−ジオキサン(16mL)中の4−(3−ブロモベンジル)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ベンズアルデヒド(0.820g、2.023mmol)、tert−ブチルカルバメート(0.3027g、2.58mmol)、Cs
2CO
3(1.006g、3.09mmol)の混合物に、30分間、窒素を吹き付けた。第2世代のXPhos触媒前駆体(0.0937g、0.119mmol)を加え、5分間、吹き付けを継続し、その直後、この反応物を4時間、100℃まで加熱した。この反応物を室温まで冷却し、1N HCl水溶液(25mL)により処理し、MTBE(25mL×3)により抽出した。合わせた有機物をブライン(30mL)により洗浄してNa
2SO
4により脱水し、溶媒を減圧下で除去した。この残留物をTHF(16mL、0.125M)に再溶解し、TBAF/SiO
2(1.0〜1.5mmol/g、4.1338g、4.13〜6.2mmol)により45分間、処理し、その直後に、溶媒を減圧下で除去した。0〜75%のMTBE/ヘプタンのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、40g)により精製すると、tert−ブチル(3−(4−ホルミル−2−ヒドロキシベンジル)フェニル)カルバメート(380mg、1.161mmol、57%収率)がガム状の泡状物として単離した。LCMS(方法r、表7)R
t=0.85分;MS(DCI+)m/z=345.0[M+NH
4+]。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.04 (s, 1H), 9.86 (s, 1H), 9.25 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.34 - 7.28 (m, 2H), 7.27 - 7.20 (m, 2H), 7.14 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.82 (dt, J = 7.7, 1.2 Hz, 1H), 3.89 (s, 2H), 1.45 (s, 9H).
【1007】
工程7:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノベンジル)−3−ヒドロキシフェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンの合成
【1008】
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
【1009】
反応温度を<5℃に維持しながら、0℃の(6S,8S,9R,10S,11S,13S,14S,16R,17S)−6,9−ジフルオロ−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(0.056g、0.136mmol)、tert−ブチル(3−(4−ホルミル−2−ヒドロキシベンジル)フェニル)カルバメート(0.049g、0.150mmol)及びMgSO
4(0.049g、0.408mmol)のMeCN(1.5mL)中スラリーに、トリフルオロメタンスルホン酸(0.060mL、0.680mmol)を滴下して加えた。30分後、この反応混合物をEtOAc(15mL)により希釈し、NaHCO
3の飽和水溶液(5mL×2)、次に、ブラインの飽和水溶液(3mL)により逐次、洗浄した。有機相を脱水(Na
2SO
4)し、溶媒を減圧下で除去した。Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250×30mmのカラム)上の逆相HPLCにより精製。流速60mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%ギ酸(B)のグラジエント(0〜5.0分、A15%、5.0〜20.0分にA15〜80%の直線グラジエント、5分間、保持)を使用した。一緒にしたフラクションを減圧下で濃縮して、揮発性溶媒を除去し、次に、凍結乾燥すると、表題化合物が白色アモルファス固体(6.7mg)として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.70分、MS m/z=622.39[M+H
+]。
1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ 9.51 (s, 1H), 7.25 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.89 - 6.81 (m, 2H), 6.75 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.37 - 6.24 (m, 4H), 6.11 (s, 1H), 5.63 (ddd, J = 49.2, 11.2, 6.4 Hz, 1H), 5.50 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 5.30 (s, 1H), 5.07 (s, 1H), 4.91 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.85 (s, 2H), 4.47 (d, J = 19.3 Hz, 1H), 4.21 4.14 (m, 2H), 3.70 - 3.60 (m, 2H), 2.69 - 2.50 (m, 1H), 2.26 (s, 1H), 2.31 - 2.16 (m, 1H), 2.07 - 1.94 (m, 1H), 1.68 (q, J = 10.2, 8.9 Hz, 2H), 1.64 1.50 (m, 1H), 1.48 (s, 3H), 0.84 (s, 3H).
【1010】
[実施例8] (6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノベンジル)−3−ヒドロキシフェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンの合成
【1011】
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
【1012】
反応温度を<5℃に維持しながら、0℃の(8S,9S,10R,11S,13S,14S,16R,17S)−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(0.296g、0.786mmol)、tert−ブチル(3−(4−ホルミル−2−ヒドロキシベンジル)フェニル)カルバメート(0.251g、0.767mmol)及びMgSO
4(0.332g、2.76mmol)のMeCN(3.0mL)中スラリーに、トリフルオロメタンスルホン酸(0.35mLl、3.83mmol)を滴下して加えた。40分後、この反応物をEtOAc(15mL)により希釈し、NaHCO
3の飽和水溶液(10mL×2)、次に、ブラインの飽和水溶液(5mL)により逐次、洗浄した。有機層をNa
2SO
4により脱水し、溶媒を減圧下で除去した。0〜10%のMeOH/DCMのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、12g)により精製すると、表題化合物(238.4mg、0.407mmol、53%収率)が白色固体として得られた。この物質の一部(約79.1mg)を、Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250×30mmのカラム)上の逆相HPLCによってさらに精製した。流速60mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%TFA(B)のグラジエント(0〜5.0分、A15%、5.0〜20分にA15〜60%の直線グラジエント、2分間、保持)を使用した。合わせたフラクションを減圧下で濃縮して、揮発性溶媒を除去し、得られた溶液を冷凍して、凍結乾燥すると、表題化合物がオフホワイトの固体(43.4mg)として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.73分、MS m/z=586.2[M+H
+]。
1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ 9.61 (s, 1H), 7.30 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.27 - 7.20 (m, 1H), 7.04 (dd, J = 7.7, 2.9 Hz, 2H), 6.95 - 6.91 (m, 2H), 6.90 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.79 (dd, J = 7.7, 1.6 Hz, 1H), 6.15 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 5.92 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 5.29 (s, 1H), 4.88 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.79 (s, 1H), 4.45 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.28 (q, J = 3.3 Hz, 1H), 4.15 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 3.82 (s, 2H), 2.59 - 2.49 (m, 1H), 2.30 (dt, J = 13.0, 3.8 Hz, 1H), 2.16 - 2.05 (m, 1H), 2.07 - 1.98 (m, 1H), 1.75 (d, J = 3.0 Hz, 2H), 1.73 - 1.54 (m, 3H), 1.38 (s, 3H), 1.05 (qd, J = 12.9, 4.8 Hz, 1H), 0.97 (dd, J = 11.2, 3.6 Hz, 1H), 0.84 (s, 3H).
【1013】
[実施例9] (S)−N−(3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)−2−((S)−2−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)プロパンアミド)プロパンアミドの合成
【1014】
工程1:(9H−フルオレン−9−イル)メチル((S)−1−(((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメートの合成
【1015】
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
【1016】
室温の(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノベンジル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン(1.0327g、1.705mmol)及び(S)−2−((S)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)プロパンアミド)プロパン酸(0.782g、2.046mmol)のTHF(11.5mL)中懸濁液に、HATU(1.3g、3.41mmol)及び2,6−ルチジン(0.4mL、3.43mmol)を加えた。室温において3時間後、この反応物をEtOAc(16mL)により希釈し、次に、1N HCl水溶液(4mL×3)及びブラインの飽和水溶液(4mL)により逐次、洗浄した。75〜100%のEtOAc/ヘプタンのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、40g)により精製すると、表題化合物(0.926g、0.955mmol、56%収率)が得られた。LC−MS(方法r、表7)Rt=1.01分、m/z=970.18[M+H
+]。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.85 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.89 (dd, J = 7.5, 1.0 Hz, 2H), 7.76 - 7.69 (m, 2H), 7.55 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.49 - 7.16 (m, 13H), 6.94 - 6.88 (m, 1H), 6.30 (ddd, J = 10.1, 3.7, 1.9 Hz, 1H), 6.14 (dt, J = 2.6, 1.2 Hz, 1H), 5.74 - 5.55 (m, 1H), 5.53 (dt, J = 5.0, 2.5 Hz, 1H), 5.12 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.95 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.52 (dd, J = 19.4, 6.2 Hz, 1H), 4.38 (p, J = 7.0 Hz, 1H), 4.32 - 4.16 (m, 5H), 4.09 (p, J = 6.9 Hz, 1H), 3.88 (d, J = 10.9 Hz, 2H), 2.65 - 2.60 (m, 1H), 2.33 - 2.20 (m, 1H), 2.05 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 1.77 - 1.63 (m, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.28 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.23 (d, J = 7.1 Hz, 4H), 0.88 (d, J = 12.6 Hz, 3H).
【1017】
工程2:(S)−2−アミノ−N−((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)プロパンアミドの合成
【1018】
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
【1019】
室温の(9H−フルオレン−9−イル)メチル((S)−1−(((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(1.18g、1.216mmol)のTHF(6.0mL)中溶液に、ジエチルアミン(0.5mL、4.79mmol)を加えた。2時間後、MTBE(10mL)を加え、これにより、黄色固体が直ちに沈殿した。このスラリーを90分間、撹拌してろ過し、MTBE(5mL×3)により洗浄すると、黄色固体(802.7mg)が得られた。この物質を、Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250×50mmのカラム)上の逆相HPLCによってさらに精製した。流速90mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%ギ酸(B)のグラジエント(0〜5.0分にA15%、5.0〜20.0分にA15〜75%の直線グラジエント、2分間、保持、22.0〜22.5分に75〜95%に直線グラジエント、4分間、保持)を使用した。合わせたフラクションを減圧下で濃縮乾固し、次に、真空オーブン中、50℃において一晩、乾燥した。LC−MS(方法r、表7)R
t=0.76分、m/z=748.5[M+H
+]。
1H NMRにより、表題化合物は、(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−((S)−2−((S)−2−アミノプロパンアミド)プロパンアミド)ベンジル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−カルボン酸との約1:1混合物であることを示す(合計0.170g、0.115mol及び各化合物が10%収率)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.00 (d, J = 3.3 Hz, 2H), 8.42 (d, J = 34.2 Hz, 2H), 8.30 (s, 1H), 7.48 - 7.37 (m, 3H), 7.38 - 7.29 (m, 5H), 7.31 - 7.15 (m, 8H), 6.92 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 6.28 (ddd, J = 10.3, 6.6, 1.9 Hz, 3H), 6.12 (d, J = 3.7 Hz, 3H), 5.77 - 5.53 (m, 3H), 5.45 (d, J = 7.7 Hz, 3H), 5.04 - 4.99 (m, 1H), 4.94 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.40 (s, 3H), 4.23 - 4.12 (m, 2H), 3.54 (dq, J = 17.6, 6.9 Hz, 1H), 2.71 - 2.56 (m, 1H), 2.30 - 2.15 (m, 1H), 2.03 (d, J = 14.2 Hz, 2H), 1.94 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 1.84 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 1.76 - 1.59 (m, 7H), 1.49 (d, J = 2.6 Hz, 8H), 1.39 - 1.10 (m, 13H), 1.00 (s, 4H), 0.86 (s, 3H).
【1020】
工程3:(S)−N−(3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)−2−((S)−2−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)プロパンアミド)プロパンアミドの合成
【1021】
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
【1022】
室温の(S)−2−アミノ−N−((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)プロパンアミド(0.170g、0.227mmol)及びN−スクシンイミジル3−マレイミドプロピオネート(0.0691g、0.260mmol)のDMF(2.5mL)中溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL、0.573mmol)を加えた。30分後、この反応混合物のpHを、7%TFAの水溶液(1.2mL)を滴下添加することにより、4〜5に調節した。この粗製混合物を、Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250×50mmのカラム)上の逆相HPLCによって精製した。流速90mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%TFA(B)のグラジエント(0〜5.0分にA15%、5.0〜20分にA15〜85%の直線グラジエント、2分間、保持)を使用した。合わせたフラクションを減圧下で濃縮し、揮発性溶媒を除去し、得られた溶液を冷凍して、凍結乾燥すると、白色固体(85.2mg、0.0473mmol、21%収率)が得られた。LC−MS(方法R、表7)R
t=0.82分、m/z=899.92[M+H
+]。
1H NMRデータは、表題化合物と(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−((S)−2−((S)−2−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)プロパンアミド)プロパンアミド)ベンジル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−1,2,4,6a,6b,7,8,8a,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−8bH−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−カルボン酸との約1:1混合物であることと一致した(表題化合物の代替調製は実施例10を参照されたい。この調製により、このような混合物が回避される)。MS分析により、この物質は、m/z=899.1[M+H
+]及びm/z=885.0[M+H
+]を有する、2種の化合物の混合物であることが確認される。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.71 (s, 2H), 8.16 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 8.03 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.49 - 7.29 (m, 9H), 7.30 - 7.13 (m, 9H), 6.96 (s, 3H), 6.92 - 6.85 (m, 2H), 6.27 (dt, J = 10.1, 1.9 Hz, 2H), 6.11 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 5.74 - 5.53 (m, 2H), 5.46 (d, J = 23.9 Hz, 4H), 4.93 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.32 (p, J = 7.1 Hz, 2H), 4.27 - 4.13 (m, 3H), 4.17 (s, 3H), 3.59 (t, J = 7.3 Hz, 4H), 2.69 - 2.53 (m, 2H), 2.38 (t, J = 7.3 Hz, 4H), 2.28 (s, 3H), 2.22 (s, 1H), 2.08 - 1.98 (m, 1H), 1.98 - 1.90 (m, 1H), 1.83 - 1.68 (m, 2H), 1.69 (s, 2H), 1.66 (s, 2H), 1.48 (d, J = 3.7 Hz, 8H), 1.25 (d, J = 7.0 Hz, 6H), 1.15 (d, J = 7.1 Hz, 6H), 0.99 (s, 3H), 0.84 (s, 3H).
【1023】
[実施例10] (S)−N−(3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)−2−((S)−2−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)プロパンアミド)プロパンアミドの合成
【1024】
工程1:tert−ブチル((S)−1−(((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメートの合成
【1025】
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
【1026】
室温のTHF(11.5mL)中の(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノベンジル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン(648.1mg、1.070mmol)及び(S)−2−((S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパンアミド)プロパン酸(334mg、1.284mmol)の混合物に、HATU(610mg、1.605mmol)及び2,6−ルチジン(0.3mL、2.58mmol)を加えた。9時間後、この反応物をEtOAc(16mL)により希釈し、次に、1N HCl水溶液(4mL×3)、次いでブラインの飽和水溶液(4mL)により洗浄した。0〜10%のMeOH/DCMのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、40g)により精製すると、表題化合物が黄色泡状物(773.7mg、0.912mmol、85%収率)として得られた。LC−MS(方法r、表7)R
t=0.92分、m/z=848.53[M+H
+]。
【1027】
工程2:(S)−2−アミノ−N−((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)プロパンアミドの合成
【1028】
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
【1029】
室温のtert−ブチル((S)−1−(((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(0.7683g、0.906mmol)のDCM(6.0mL)中溶液に、TFA(1.97mL、25.6mmol)を滴下して加えた。50分後、溶媒を減圧下で除去すると、褐色シロップ状物が得られた。この残留物を1:1のDMSO:MeOH(12mL)に溶解し、Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250×50mmのカラム)上の逆相HPLCによって精製した。流速90mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%TFA(B)のグラジエント(0〜5.0分にA15%、5.0〜20分にA15〜75%の直線グラジエント、2分間、保持、22.0〜22.5分にA75〜95%の直線グラジエント、4分間、保持)を使用した。合わせたフラクションを減圧下で濃縮乾固し、残留物を真空オーブン中、50℃において一晩、乾燥すると、表題化合物(230mg、0.308mmol、34%収率)が得られた。LC−MS(方法r、表7)主要アセタール異性体R
t=0.73分、m/z=748.78[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.01 (s, 1H), 8.62 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 5.4 Hz, 3H), 7.46 - 7.31 (m, 4H), 7.31 - 7.13 (m, 4H), 6.91 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.27 (dd, J = 10.2, 1.9 Hz, 1H), 6.11 (s, 1H), 5.76 - 5.47 (m, 2H), 5.43 (s, 1H), 4.93 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 4.49 (d, J = 19.5 Hz, 1H), 4.42 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 4.23 - 4.13 (m, 2H), 2.72 - 2.54 (m, 1H), 2.33 - 2.16 (m, 2H), 2.02 (dt, J = 13.6, 3.6 Hz, 1H), 1.69 (h, J = 5.9, 5.1 Hz, 3H), 1.48 (s, 4H), 1.33 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.30 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 0.85 (s, 3H).
【1030】
工程3:(S)−N−(3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)−2−((S)−2−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)プロパンアミド)プロパンアミドの合成
【1031】
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
【1032】
室温の(S)−2−アミノ−N−((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)プロパンアミド(0.220g、0.294mmol)及びN−スクシンイミジル3−マレイミドプロピオネート(0.086g、0.324mmol)のDMF(2.8mL)中溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL、0.573mmol)を加えた。30分後、この反応混合物のpHを、7%TFA水溶液(1.0mL)を滴下添加することにより、4〜5に調節した。この粗製混合物を、Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250×50mmのカラム)上の逆相HPLCによって精製した。流速90mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%TFA(B)のグラジエント(0〜5.0分にA15%、5.0〜20分にA15〜85%の直線グラジエント、2分間、保持)を使用した。合わせたフラクションを減圧下で濃縮し、揮発性溶媒を除去し、得られた溶液を冷凍して、凍結乾燥すると、白色固体(175.2mg、0.195mmol、66%収率)が得られた。LC−MS(方法r、表7)R
t=0.82分、m/z=899.87[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.70 (s, 1H), 8.14 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.47 - 7.35 (m, 2H), 7.32 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.26 - 7.10 (m, 4H), 6.95 (s, 1H), 6.87 (dt, J = 7.6, 1.3 Hz, 1H), 6.26 (dd, J = 10.2, 1.9 Hz, 1H), 6.09 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.72 - 5.51 (m, 1H), 5.48 (s, 1H), 5.41 (s, 1H), 4.91 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 4.47 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.30 (p, J = 7.1 Hz, 1H), 4.25 - 4.11 (m, 3H), 3.85 (s, 2H), 3.57 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.71 - 2.48 (m, 1H), 2.36 (dd, J = 8.0, 6.7 Hz, 2H), 2.23 (ddt, J = 25.1, 12.2, 6.6 Hz, 2H), 2.01 (dt, J = 13.7, 3.7 Hz, 1H), 1.75 - 1.57 (m, 3H), 1.48 (p, J = 11.9 Hz, 1H), 1.46 (s, 3H), 1.24 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.13 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 0.83 (s, 3H).
【1033】
[実施例11] (S)−N−((S)−1−(((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)−2−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)−3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロパンアミドの合成
【1034】
工程1:(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)プロパン酸の2塩酸塩の合成
【1035】
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
【1036】
0℃の(S)−2−アミノ−3−(1H−イミダゾール−5−イル)プロパン酸(1.55g、9.99mmol)の水(40mL)及び1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に、NaOH(10mL、19.98mmol)及びBOC無水物(2.319mL、9.99mmol)を加えた。得られた混合物を、23℃において4時間、撹拌した。次に、この混合物をHCl溶液によりpH5へと酸性にし、EtOAc(3×30mL)により洗浄した。次に、無機層を凍結乾燥すると、表題化合物(NaClを含む)(4.449g、9.90mmol、99%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法m、表7)R
t=1.22分、m/z=256.2(M+1)
+。
【1037】
工程2:tert−ブチル((S)−1−(((S)−1−(((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメートの合成
【1038】
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
【1039】
(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)プロパン酸の2塩酸塩(170mg、0.197mmol)、(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)プロパン酸の2塩酸塩(443mg、0.986mmol)のTHF(20mL)中溶液に、DIPEA(0.345mL、1.973mmol)及びHATU(90mg、0.237mmol)、DMAP(31.3mg、0.256mmol)を加え、得られた混合物を0℃において10分間、撹拌し、16時間、25℃まで徐々に温めた。この後、この混合物を濃縮すると残留物が得られ、これをシリカゲルによるDCM/MeOH(10:1)によって精製すると、表題化合物(194mg、0.138mmol、69.9%収率)が黄色固体として得られた。LCMS(方法m、表7)R
t=1.72分、m/z=985.3(M+1)
+。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.82-0.89 (m, 10H), 1.12-1.18 (m, 9H), 1.23 (s, 9H), 1.68-1.71 (m, 2H), 2.20-2.33 (m, 2H), 3.86-3.88 (m, 2H), 4.18-4.29 (m, 4H), 4.36-4.39 (m, 1H), 4.49-4.54 (m, 1H), 4.94 (d, J= 4.4 Hz, 1H), 5.13 (bs, 1H), 5.45 (s, 1H), 5.57-5.74 (m, 2H), 6.12(s, 1H), 6.29 (d, J= 10.0 Hz, 1H), 6.91 (d, J= 8.0 Hz, 1H), 7.01 (d, J= 8.0 Hz, 1H), 7.10-7.25 (m, 4H), 7.29-7.37 (m, 3H), 7.44-7.49 (m, 2H), 8.06 (d, J= 6.0 Hz, 1H).
【1040】
工程3:(S)−2−アミノ−N−((S)−1−(((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)プロパンアミドの3トリフルオロ酢酸塩の合成
【1041】
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
【1042】
tert−ブチル((S)−1−(((S)−1−(((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(120mg、0.122mmol)のDCM(3mL)中溶液に、TFA(0.6mL、7.79mmol)を加え、この反応混合物を20℃において1時間、撹拌した。この後、この混合物をDCMにより希釈して、約25℃において真空で濃縮すると、表題化合物(149mg、0.103mmol、84.90%収率)が黄色固体として得られた。LCMS(方法m、表7)R
t=1.64分、m/z=885.3(M+1)
+。
【1043】
工程4:(S)−N−((S)−1−(((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)−2−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)−3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロパンアミドの合成
【1044】
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
【1045】
(S)−2−アミノ−N−((S)−1−(((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)プロパンアミドの3トリフルオロ酢酸塩(149mg、0.121mmol)及び2,5−ジオキソピロリジン−1−イル3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパノエート(48.5mg、0.182mmol)のDMF(2mL)中溶液に、0℃においてDIPEA(0.106mL、0.607mmol)を加え、次に、この混合物を室温において2時間、撹拌した。この反応混合物を分取HPLC(移動相:A=水中の0.05%TFA、B=MeCN;流速:2mL/分)により精製すると、表題化合物(11.4mg、9.02mmol、7.43%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法m、表7)RT=1.62分、m/z=1058.3(M+Na)
+。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d) δ ppm: 0.86 (s, 3H), 1.24-1.29 (m, 9H), 1.46-1.54 (m, 3H), 1.68-1.76 (m, 2H), 1.98-2.06 (m, 2H), 2.20-2.33 (m, 2H), 2.40-2.44 (m, 2H), 2.60-2.68 (m, 1H), 2.88-2.94 (m, 1H), 3.00-3.05 (m, 1H), 3.57 (t, J= 7.4 Hz, 2H), 3.89 (s, 2H), 4.18-4.39 (m, 4H), 4.49-4.60 (m, 2H), 4.95 (d, J= 4.8 Hz, 1H), 5.46 (s, 1H), 5.54-5.74 (m, 2H), 6.13 (s, 1H), 6.30 (d, J= 10.4 Hz, 1H), 6.92 (d, J= 7.6 Hz, 1H), 7.00 (s, 2H), 7.20-7.28 (m, 4H), 7.35-7.46 (m, 5H), 8.16 (d, J= 6.4 Hz, 1H), 8.23 (d, J= 7.2 Hz, 1H), 8.31 (d, J= 8.4 Hz, 1H), 8.96 (s, 1H), 9.89 (s, 1H).
【1046】
[実施例12] (S)−5−(((S)−1−((4−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−4−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)−5−オキソペンタン酸(化合物番号81)の合成
【1047】
工程1:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)チオ)フェニル)−8b−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アセチル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンの合成
【1048】
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
【1049】
撹拌した(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)チオ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン(62.4mg、0.1mmol)及びイミダゾール(34.0mg、0.500mmol)のDCM中溶液に、0℃においてTBS−Cl(45.2mg、0.300mmol)を加えた。同一温度において30分間、撹拌を継続した後、この混合物を室温まで温め、2時間、撹拌した。この反応混合物をEtOAc(10mL)により希釈し、水(2×10mL)及びブライン(1×10mL)により洗浄してNa
2SO
4により脱水し、ろ過して真空で濃縮した。この残留物をカラム(EA:PE=1:10〜1:1)により精製すると、生成物(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)チオ)フェニル)−8b−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アセチル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン(50mg、0.068mmol、67.8%収率)が得られた。LCMS(方法m、表7)R
t=2.144分、m/z 738(M+H)。
【1050】
工程2:tert−ブチル((S)−1−((4−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−8b−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アセチル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメートの合成
【1051】
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
【1052】
撹拌した(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)チオ)フェニル)−8b−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アセチル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン(0.148g、0.2mmol)及び(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(0.076g、0.400mmol)のDCM(3mL)中溶液に、ピリジン(0.162mL、2.000mmol)、次いでPOCl
3(0.075mL、0.800mmol)を滴下して加えた。この反応混合物を周囲温度において1時間、撹拌し、次に真空で濃縮して、この残留物をカラム(EA:PE=1:10〜9:1)により精製すると、tert−ブチル((S)−1−((4−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−8b−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アセチル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(0.073g、0.080mmol、40%収率)が半固体として得られた。LCMS(方法m、表7)R
t=2.156分、m/z 909(M+H)。
【1053】
工程3:(S)−2−アミノ−N−(4−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)プロパンアミドの合成
【1054】
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
【1055】
撹拌したtert−ブチル((S)−1−((4−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR、12aS,12bS)−8b−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アセチル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(0.091g、0.1mmol)の塩化メチレン(1mL)中溶液に、TFA(1mL、12.98mmol)を加え、この溶液を周囲温度において2時間、撹拌し、次に、真空で濃縮すると、生成物である(S)−2−アミノ−N−(4−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)プロパンアミド(7.21g、10.38mmol、80%収率)が得られた。LCMS(方法m、表7)R
t=1.653分、m/z 695(M+H)。
【1056】
工程4:(S)−5−(tert−ブトキシ)−2−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)−5−オキソペンタン酸の合成
【1057】
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
【1058】
撹拌した(S)−2−アミノ−5−(tert−ブトキシ)−5−オキソペンタン酸(406mg、2mmol)及び2,5−ジオキソピロリジン−1−イル3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパノエート(532mg、2.000mmol)のジメチルホルムアミド(2mL)中溶液に、DIPEA(0.524mL、3.00mmol)を加えた。室温において撹拌を2時間、継続した後、この反応混合物をEtOAc(10mL)により希釈して水(2X10mL)及びブライン(1×10mL)により洗浄し、Na
2SO
4により脱水し、ろ過して真空で濃縮し、残留物をカラム(MeOH/DCM=0:10〜1:10)により精製すると、表題化合物(209mg、0.590mmol、29.5%収率)が黄色油状物として得られた。LCMS(方法m、表7)R
t=1.490分、m/z 377(M+Na)。
【1059】
工程5:(S)−tert−ブチル5−(((S)−1−((4−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−4−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)−5−オキソペンタノエートの合成
【1060】
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
【1061】
(S)−2−アミノ−N−(4−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b、11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)プロパンアミド(40mg、0.058mmol)、(S)−5−(tert−ブトキシ)−2−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)−5−オキソペンタン酸(30.6mg、0.086mmol)、HATU(32.8mg、0.086mmol)及びDIPEA(0.030mL、0.173mmol)のジメチルホルムアミド(2mL)中溶液を室温で一晩、撹拌し、EtOAc(10mL)により希釈して、水(2X10mL)及びブライン(1×10mL)により洗浄し、Na
2SO
4により脱水し、ろ過して減圧下で溶媒蒸発させた。この残留物をカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM=0:10;1:10)によって精製すると、表題化合物(30mg、0.029mmol、50.5%収率)が得られた。LCMS(方法m、表7)R
t=2.051分、m/z 1031(M+H)。
【1062】
工程6:(S)−5−(((S)−1−((4−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−4−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)−5−オキソペンタン酸の合成
【1063】
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
【1064】
撹拌した(S)−tert−ブチル5−(((S)−1−((4−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R、11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−4−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)−5−オキソペンタノエート(10.31mg、0.01mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に、TFA(0.5mL、6.49mmol)を加えた。撹拌を2時間、継続した後、この反応混合物を真空で濃縮すると、表題化合物(6.83mg、7.00μmol、70%収率)が得られた。LCMS(方法m、表7)R
t=1.875分、m/z 975(M+H)。
【1065】
[実施例13] N−(4−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェノキシ)フェニル)−1−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)−3,6,9,12,15,18,21,24,27,30,33,36−ドデカオキサノナトリアコンタン−39−アミドの合成
【1066】
工程1:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)−8b−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アセチル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンの合成
【1067】
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
【1068】
撹拌した(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン(290mg、0.477mmol)及びイミダゾール(162mg、2.386mmol)のCH
2Cl
2(10mL)中溶液に、0℃においてTBS−Cl(216mg、1.432mmol)を加えた。同一温度において30分間、撹拌を継続した後、この混合物を室温まで温め、2時間、撹拌した。この反応混合物をEtOAc(10mL)により希釈して水(2×10mL)及びブライン(1×10mL)により洗浄し、Na
2SO
4により脱水し、ろ過して真空で濃縮した。この残留物をカラム(EA:PE=1:10〜9:1)によって精製すると、表題化合物(300mg、0.416mmol、87%収率)が得られた。LCMS(方法m、表7)R
t=1.812分、m/z 722(M+H)。
【1069】
工程2:tert−ブチル(39−((4−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,11aR,12aS,12bS)−8b−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アセチル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェノキシ)フェニル)アミノ)−39−オキソ−3,6,9,12,15,18,21,24,27,30,33,36−ドデカオキサノナトリアコンチル)カルバメートの合成
【1070】
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
【1071】
撹拌した(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)−8b−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アセチル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン(144mg、0.2mmol)及び2,2−ジメチル−4−オキソ−3,8,11,14,17,20,23,26,29,32,35,38,41−トリデカオキサ−5−アザテトラテトラコンタン−44−酸(144mg、0.200mmol)のCH
2Cl
2(3mL)中溶液に、ピリジン(0.162mL、2.000mmol)、次いでPOCl
3(0.037mL、0.400mmol)を滴下して加えた。この反応混合物を周囲温度において1時間、撹拌し、次に、真空で濃縮し、この残留物を、カラムクロマトグラフィー(MeOD:DCM=0:10〜1:10)により精製すると、表題化合物(title comound)(120mg、0.084mmol、42.2%収率)が半固体として得られた。LCMS(方法m、表7)R
t=2.065分、m/z 1422(M+H−100)。
【1072】
工程3:1−アミノ−N−(4−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェノキシ)フェニル)−3,6,9,12,15,18,21,24,27,30,33,36−ドデカオキサノナトリアコンタン−39−アミドの合成
【1073】
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
【1074】
撹拌したtert−ブチル(39−((4−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS、12bS)−8b−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アセチル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェノキシ)フェニル)アミノ)−39−オキソ−3,6,9,12,15,18,21,24、27,30,33,36−ドデカオキサノナトリアコンチル)カルバメート(190mg、0.134mmol)の塩化メチレン(0.5mL)中溶液に、TFA(0.1mL、1.298mmol)を加え、この溶液を周囲温度において2時間、撹拌し、次に、真空で濃縮すると、表題化合物(100mg、0.083mmol、62.0%収率)が得られた。LCMS(方法m、表7)R
t=1.521分、m/z 1208(M+H)。
【1075】
工程4:N−(4−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェノキシ)フェニル)−1−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)−3,6,9,12,15,18,21,24,27,30,33,36−ドデカオキサノナトリアコンタン−39−アミドの合成
【1076】
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
【1077】
1−アミノ−N−(4−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェノキシ)フェニル)−3,6,9,12,15,18,21,24,27,30,33,36−ドデカオキサノナトリアコンタン−39−アミド(0.024g、0.02mmol)及び2,5−ジオキソピロリジン−1−イル3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパノエート(7.99mg、0.030mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中溶液に、DIPEA(6.99μL、0.040mmol)を加え、この混合物を室温において2時間、撹拌した。この反応混合物をEtOAc(10mL)により希釈し、水(2×10mL)、ブライン(1×10mL)により洗浄してNa
2SO
4により脱水し、ろ過して真空で濃縮した。この残留物をカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM=0:100〜10:100)によって精製すると、表題化合物(0.011g、8.20μmol、41%収率)が得られた。LCMS(方法m、表7)R
t=1.679分、m/z 1359(M+H)。
【1078】
[実施例14] 2,5−ジオキソピロリジン−1−イル6−(((S)−1−(((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−オキソヘキサノエート(化合物番号78)の合成
【1079】
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
【1080】
室温のビス(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)アジペート(0.273g、0.802mmol)のDMSO(3.5mL)中溶液に、(S)−2−アミノ−N−((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)プロパンアミド(0.060g、0.080mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL、0.802mmol)のDMSO(1mL)中溶液を滴下して加えた。60分後、この反応物を水中の7重量%のTFA溶液を添加することによりクエンチし、この反応混合物をpH4〜5にした。この粗製反応混合物を、Phenomenex C18(2)5ミクロンカラム(250×21mmのカラム)上の逆相HPLCによって精製した。流速30mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%ギ酸(B)のグラジエント(0〜1.0分にA15%、1.0〜11分にA15〜80%の直線グラジエント、1分間、保持)を使用した。合わせたフラクションを減圧下で濃縮して、揮発性溶媒を除去し、得られた溶液を冷凍して、凍結乾燥すると、表題化合物が白色固体(21.2mg、0.022mmol、27%収率)として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.80分、m/z=1005.1[M+MeOH+H
+]。
1H NMR (DMSO) δ 0.84 (s, 3H), 1.17 (d, J = 7.1Hz, 3H), 1.25 (d, J = 7.1Hz, 3H), 1.48 (s, 4H), 1.57 (q, J = 6.2Hz, 4H), 1.68 (dq, J = 13.7, 6.3Hz, 3H), 1.99-2.06 (m, 1H), 2.09-2.18 (m, 2H), 2.18-2.36 (m, 2H), 2.55-2.72 (m, 3H), 2.78 (s, 4H), 3.87 (s, 2H), 4.14-4.22 (m, 2H), 4.26 (p, J = 7.1Hz, 1H), 4.33 (p, J = 7.1Hz, 1H), 4.49 (d, J = 19.4Hz, 1H), 4.93 (d, J = 5.1Hz, 1H), 5.43 (s, 1H), 5.49 (d, J = 5.4Hz, 1H), 5.54-5.75 (m, 1H), 6.11 (s, 1H), 6.28 (dd, J = 10.2, 2.0Hz, 1H), 6.89 (d, J = 7.6Hz, 1H), 7.17 (t, J = 7.9Hz, 1H), 7.23 (t, J = 9.7Hz, 3H), 7.34 (d, J = 7.8Hz, 2H), 7.39 (s, 1H), 7.44 (d, J = 8.1Hz, 1H), 7.99 (d, J = 7.2Hz, 1H), 8.02 (d, J = 7.3Hz, 1H), 9.77 (s, 1H); MS (ESI-) m/z = 971.
【1081】
[実施例15] tert−ブチル((S)−1−(((S)−1−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)カルバメートの合成
【1082】
【化308】
[この文献は図面を表示できません]
【1083】
室温の(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノベンジル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン(113mg、0.187mmol)及び(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリル−L−アラニン(53.8mg、0.187mmol)のTHF(1.25mL)中懸濁液に、HATU(106mg、0.280mmol)及び2,6−ルチジン(0.1mL、0.859mmol)を加えた。8時間後、この反応物をEtOAc(16mL)により希釈し、次に、1M HCl(4mL×3)水溶液、NaHCO
3の飽和水溶液(4mL)、次にブラインの飽和水溶液(4mL)により逐次、洗浄した。溶媒を減圧下で除去し、0〜10%のMeOH/DCMのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(12gのシリカ)により生成物を精製すると、表題化合物(148.6mg、0.170mmol、91%の収率)が得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.94分、m/z=875.9[M+H
+]。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 9.85 (s, 1H), 7.99 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.0, 1.7 Hz, 1H), 7.36 - 7.31 (m, 3H), 7.27 - 7.15 (m, 5H), 6.89 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.27 (dd, J = 10.2, 1.9 Hz, 1H), 6.11 (s, 1H), 5.73 - 5.52 (m, 1H), 5.50 (dd, J = 4.5, 1.7 Hz, 1H), 5.43 (s, 1H), 5.07 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 4.93 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.49 (dd, J = 19.5, 6.4 Hz, 1H), 4.37 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 4.25 - 4.12 (m, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.80 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 2.73 - 2.53 (m, 1H), 2.23 (ddd, J = 18.7, 11.9, 6.0 Hz, 2H), 2.08 - 1.99 (m, 1H), 1.93 (q, J = 7.0 Hz, 1H), 1.77 - 1.59 (m, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.35 (s, 9H), 1.25 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 0.89 - 0.74 (m, 9H).
【1084】
[実施例16] (2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)チオ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a,10−トリメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン及び(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)チオ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a,10−トリメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンの合成
【1085】
工程1:1−(4−((4−ブロモフェニル)チオ)フェニル)エタノンの合成
【1086】
【化309】
[この文献は図面を表示できません]
【1087】
4−ブロモベンゼンチオール(3.1g、16.40mmol)及びK
2CO
3(2.72g、19.67mmol)のDMF(45mL)中の撹拌溶液に、1−(4−フルオロフェニル)エタノン(2.19mL、18.04mmol)を加え、直ちに、この反応物を20分間、100℃に加熱した。この反応物を周囲温度まで冷却し、水(50mL)により希釈し、EtOAc(3×50mL)により抽出した。合わせた有機物を脱水(MgSO
4)し、溶媒を減圧下で除去した。0〜60%のEtOAc/ヘプタンのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、120g)により精製すると、表題化合物(3.24g、10.55mmol、64%収率)が黄色固体として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.95分、m/z=307.0 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.87 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.62 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.38 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.28 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 2.50 (s, 3H).
【1088】
工程2:tert−ブチル(4−((4−アセチルフェニル)チオ)フェニル)カルバメートの合成
【1089】
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
【1090】
1,4−ジオキサン中の1−(4−((4−ブロモフェニル)チオ)フェニル)エタノン(3.24g、10.55mmol)、tert−ブチルカルバメート(1.483g、12.66mmol)、Cs
2CO
3(5.15g、15.82mmol)及びジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.503g、1.055mmol)の混合物に、30分間、窒素を吹き付けた。このフラスコを排気して、N
2(3X)を逆充填した。Pd
2dba
3(0.290g、0.316mmol)を加え、この反応物を排気して、N
2(3X)を逆充填した。この反応混合物を、18時間、100℃に加熱した。この反応物を周囲温度まで冷却し、水(75mL)により処理して、次に、EtOAc(3X50mL)により抽出して脱水(MgSO
4)し、溶媒を減圧下で除去した。0〜60%のEtOAc/ヘプタンのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、120g)により精製すると、表題化合物(2.0g、5.82mmol、55%収率)が黄色固体として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.96分、m/z=344.0 [M+H
+]。
1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ 9.62 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.58 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 7.11 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 2.49 (s, 3H), 1.47 (s, 9H).
【1091】
工程3:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)チオ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a,10−トリメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン及び(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)チオ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a,10−トリメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンの合成
【1092】
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
【1093】
0℃の(6S,8S,9R,10S,11S,13S,14S,16R,17S)−6,9−ジフルオロ−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(0.400g、0.970mmol)、tert−ブチル(4−((4−アセチルフェニル)チオ)フェニル)カルバメート(0.366g、1.067mmol)及びMgSO
4(0.350g、2.91mmol)のMeCN(4.0mL)中スラリーに、トリフルオロメタンスルホン酸(0.431mL、4.85mmol)を滴下して加えた。30分後、この反応物をEtOAc(25mL)により希釈し、NaHCO
3の飽和水溶液(20mL)、ブラインの飽和水溶液(25mL)により逐次、洗浄し、脱水(MgSO
4)し、次に、溶媒を減圧下で除去すると黄色泡状物が得られた。0〜10%のMeOH/DCMのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、40g)により精製すると、生成物がケタール異性体の混合物(460mg、0.721mmol、74%収率)として得られた。この物質の一部を、Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250X50mm)上の逆相HPLCによって精製した。流速90mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%TFA(B)のグラジエント(0〜5.0分にA15%、5.0〜18分にA15〜75%の直線グラジエント、次に5分間、保持)を使用した。合わせたフラクションを濃縮して、揮発性溶媒を減圧下で除去し、得られた溶液を冷凍して、凍結乾燥すると、ケタール異性体が黄色固体として得られた。少量のケタール異性体:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)チオ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a,10−トリメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン。黄色粉末(10.0mg)。LCMS(方法r、表7)R
t=0.80分、m/z=638.2 [M+H
+]。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 7.33 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.23 (dd, J = 10.1, 1.5 Hz, 1H), 7.19 - 7.12 (m, 2H), 6.96 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.76 - 6.63 (m, 2H), 6.29 (dd, J = 10.2, 1.9 Hz, 1H), 6.10 (s, 1H), 5.66 - 5.45 (m, 2H), 5.14 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 4.65 (d, J = 19.3 Hz, 1H), 4.22 - 4.07 (m, 2H), 2.48 - 2.35 (m, 1H), 2.14 - 2.04 (m, 1H), 2.02 - 1.91 (m, 1H), 1.77 - 1.64 (m, 2H), 1.63 - 1.56 (m, 1H), 1.50 (dd, J = 13.2, 6.3 Hz, 1H), 1.44 (s, 3H), 1.36 (s, 3H), 1.14 - 0.98 (m, 1H), 0.80 (s, 3H).
主要量のケタール異性体:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)チオ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a,10−トリメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン。黄色粉末(18.1mg)。LCMS(方法r、表7)R
t=0.85分、m/z=638.2[M+H
+]。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 7.28 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 7.20 (dd, J = 8.4, 7.2 Hz, 4H), 6.95 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.73 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.31 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 6.13 (s, 1H), 5.75 - 5.57 (m, 1H), 5.53 (s, 1H), 5.00 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.22 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.06 - 3.80 (m, 4H), 2.72 - 2.55 (m, 1H), 2.39 - 2.27 (m, 1H), 2.17 - 2.02 (m, 2H), 1.79 - 1.56 (m, 3H), 1.50 (d, J = 12.4 Hz, 6H), 0.73 (s, 3H).
【1094】
[実施例17] (6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)チオ)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a,10−トリメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン及び(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)チオ)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a,10−トリメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンの合成
【1095】
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
【1096】
0℃の(8S,9S,10R,11S,13S,14S,16R,17S)−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(0.200g、0.531mmol)、tert−ブチル(4−((4−アセチルフェニル)チオ)フェニル)カルバメート(0.201g、0.584mmol)及びMgSO
4(0.192g、1.59mmol)のMeCN(2.0mL)中スラリーに、トリフルオロメタンスルホン酸(0.24mL、2.66mmol)を滴下して加えた。30分後、この反応物をEtOAc(15mL)により希釈し、NaHCO
3の飽和水溶液(10mL)、次にブラインの飽和水溶液(10mL)により逐次、洗浄して脱水(MgSO
4)し、溶媒を減圧下で除去すると黄色泡状物が得られた。0〜10%のMeOH/DCMのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、24g)により精製すると、生成物がケタール異性体の混合物(198mg、0.329mmol、62%収率)として得られた。この物質の一部を、Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250X50mm)上の逆相HPLCによって精製した。流速90mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%TFA(B)のグラジエント(0〜5.0分にA15%、5.0〜18分にA15〜75%の直線グラジエント、次に、5分間、保持)を使用した。合わせたフラクションを濃縮して、揮発性溶媒を減圧下で除去し、得られた溶液を冷凍して、凍結乾燥すると、ケタール異性体の両方が白色固体として得られた。主要量のケタール異性体:(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)チオ)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a,10−トリメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン。白色粉末(14.6mg)。LCMS(方法r、表7)R
t=0.83分、m/z=602.1[M+H
+]。
1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ 7.30 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.22 - 7.12 (m, 4H), 6.91 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.68 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.16 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 5.91 (s, 1H), 4.93 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 4.74 (brs, 2H), 4.30 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.02 - 3.79 (m, 4H), 2.53 (dt, J = 14.7, 7.6 Hz, 1H), 2.30 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 2.16 - 1.95 (m, 2H), 1.85 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 1.78 - 1.67 (m, 2H), 1.55 (td, J = 15.2, 13.3, 7.7 Hz, 2H), 1.50 (s, 3H), 1.37 (s, 3H), 1.13 - 0.97 (m, 2H), 0.70 (s, 3H).少量のケタール異性体:(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)チオ)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a,10−トリメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン。白色粉末(12.0mg)。LCMS(方法r、表7)R
t=0.80分、m/z=602.1 [M+H
+]。
1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ 7.32 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.25 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.95 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.66 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.13 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 5.87 (s, 1H), 5.09 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 4.71 (brs, 1H), 4.62 (d, J = 19.3 Hz, 1H), 4.22 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.11 (d, J = 19.2 Hz, 2H), 2.47 - 2.37 (m, 1H), 2.25 - 2.07 (m, 1H), 1.94 (qd, J = 11.3, 3.8 Hz, 1H), 1.87 - 1.75 (m, 1H), 1.70 (s, 2H), 1.59 - 1.44 (m, 2H), 1.32 (d, J = 5.1 Hz, 6H), 1.18 - 1.03 (m, 1H), 0.78 (s, 3H), 0.61 (dd, J = 11.2, 3.5 Hz, 1H), 0.50 (qd, J = 12.9, 4.8 Hz, 1H).
【1097】
[実施例18] 2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(4−アミノフェノキシ)−3−ヒドロキシフェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンの合成
【1098】
工程1:3−メトキシ−4−(4−ニトロフェノキシ)ベンズアルデヒドの合成
【1099】
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
【1100】
バニリン(2.5g、16.43mmol)、4−フルオロニトロベンゼン(2.61mL、24.65mmol)及び炭酸カリウム(4.54g、32.9mmol)をDMF(15mL)に溶解し、80℃において一晩、撹拌した。冷却後、この混合物を水により処理し、EtOAc(×2)により抽出した。合わせた有機層を水及びブラインにより洗浄し、脱水(Na
2SO
4)して濃縮した。ヘプタン中の0〜40%のEtOAcのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、120g)により精製すると、表題化合物がわずかに黄色の固体(3.37g、75%)として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.88分;m/zは観測されず
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.00 (s, 1H), 8.26 - 8.17 (m, 2H), 7.72 - 7.60 (m, 2H), 7.42 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.12 - 7.03 (m, 2H), 3.82 (s, 3H).
【1101】
工程2:3−ヒドロキシ−4−(4−ニトロフェノキシ)ベンズアルデヒドの合成
【1102】
【化314】
[この文献は図面を表示できません]
【1103】
−78℃の3−メトキシ−4−(4−ニトロフェノキシ)ベンズアルデヒド(6.02g、22.03mmol)のDCM(100mL)中溶液に、三臭化ホウ素(110mL、110mmol)を加えた。この反応物を−78℃において1時間、撹拌し、次に、0℃において5時間、撹拌した。この混合物を氷と混合して、DCMにより抽出した。合わせた有機層を水及びブラインにより洗浄し、脱水(Na
2SO
4)して濃縮した。0〜30%のヘプタン中のEtOAcのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、120g)により精製すると、表題化合物が紫色油状物(5.55g、97%収率)として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.80分;m/zは観測されず
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.24 (s, 1H), 8.22 - 8.14 (m, 2H), 7.36 (s, 1H), 7.30 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.15 - 7.07 (m, 2H), 7.02 - 6.96 (m, 2H).
【1104】
工程3:4−(4−アミノフェノキシ)−3−ヒドロキシベンズアルデヒドの合成
【1105】
【化315】
[この文献は図面を表示できません]
【1106】
添加される3−ヒドロキシ−4−(4−ニトロフェノキシ)ベンズアルデヒド(5.g、19.29mmol)、塩化第一スズ(18.29g、96mmol)のエタノール(60mL)中溶液に、塩化第一スズ(18.29g、96mmol)を加え、これを2時間、80℃に加熱した。この混合物を冷却して、氷、及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と注意深く混合し、次に、EtOAcにより複数回、抽出した。合わせた有機層をブラインにより洗浄して脱水(Na
2SO
4)し、Celite(登録商標)によりろ過して、ろ液を濃縮すると、表題化合物が黄色固体(1.18g、27%収率)として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.48分;m/z=観測されず
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.90 - 9.87 (m, 1H), 10.90 - 9.26 (m, 2H), 8.66 - 8.56 (m, 1H), 7.66 - 7.61 (m, 1H), 7.50 - 7.46 (m, 1H), 7.46 - 7.38 (m, 2H), 7.38 - 7.29 (m, 4H), 7.16 - 6.99 (m, 6H); MS(ESI-) m/z = 227.9 (M-H).
工程4:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(4−アミノフェノキシ)−3−ヒドロキシフェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンの合成
【1107】
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
【1108】
室温の4−(4−アミノフェノキシ)−3−ヒドロキシベンズアルデヒド(0.611g、2.67mmol)及び(6S,8S,9R,10S,11S,13S,14S,16R,17S)−6,9−ジフルオロ−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(1g、2.425mmol)のTHF(70mL)中溶液に、過塩素酸(2.64mL、24.25mmol)を加えた。16時間後、この反応物を水により処理し、EtOAcにより2回、抽出した。合わせた有機層を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液、チオ硫酸ナトリウムの飽和水溶液、次にブラインの飽和水溶液により洗浄し、脱水(Na
2SO
4)して溶媒を減圧下で除去した。この物質を、Phenomenex C18(2)5ミクロンカラム(250×21mmのカラム)上の逆相HPLCによって精製した。流速30mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%TFA(B)のグラジエント(0.0〜1.0分にA15%、1.0〜10分にA65%までの直線グラジエント、1分間、保持)を使用した。合わせたフラクションを減圧下で濃縮して、揮発性溶媒を除去し、得られた溶液を冷凍して、凍結乾燥すると、表題生成物が黄色固体(338.9mg、23%収率)として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.72分間;MS(ESI+) 624.2(M+H);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.88 (s, 2H), 7.28 (dd, 1H), 7.27 - 7.22 (m, 2H), 7.07 (d, 1H), 7.00 (d, 1H), 6.96 - 6.88 (m, 3H), 6.30 (dd, 1H), 6.18 - 6.08 (m, 1H), 5.78 - 5.67 (m, 1H), 5.65 - 5.52 (m, 1H), 5.42 (s, 1H), 5.00 - 4.95 (m, 1H), 4.53 (d, 1H), 4.27 - 4.18 (m, 2H), 2.79 - 2.57 (m, 1H), 2.36 - 2.28 (m, 1H), 2.24 (td, 1H), 2.13 - 2.01 (m, 1H), 1.80 - 1.66 (m, 3H), 1.65 - 1.52 (m, 1H), 1.51 (s, 3H), 0.88 (s, 3H).
【1109】
[実施例19] (6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)スルホニル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンの合成
【1110】
工程1:4−((4−ブロモフェニル)チオ)ベンゾニトリルの合成
【1111】
【化317】
[この文献は図面を表示できません]
【1112】
4−ブロモベンゼンチオール(5.0g、26.4mmol)及び4−フルオロベンゾニトリル(3.20g、26.4mmol)のDMF(50mL)中溶液に、炭酸カリウム(4.39g、31.7mmol)を加え、これを3時間、120℃に加熱した。この反応物を0℃まで冷却し、水(100mL)を加え、この混合物をEtOAc(3×50mL)により抽出した。合わせた有機物を脱水(MgSO
4)し、溶媒を減圧下で除去した。0〜60%のEtOAc/ヘプタンのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(80gのシリカ)により精製すると、表題化合物(6.82g、23.5mmol、89%収率)が黄色固体として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.95分、m/z=291.2 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.72 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.65 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.26 (d, J = 8.7 Hz, 2H).
【1113】
工程2:tert−ブチル(4−((4−シアノフェニル)チオ)フェニル)カルバメートの合成
【1114】
【化318】
[この文献は図面を表示できません]
【1115】
1,4−ジオキサン(207ml)中の4−((4−ブロモフェニル)チオ)ベンゾニトリル(6.0g、20.68mmol)、tert−ブチルカルバメート(2.91g、24.81mmol)、ジイソプロピル(2’,4’,5’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.820g、2.068mmol)及びCs
2CO
3(10.11g、31.0mmol)の混合物に、30分間、窒素を吹き付けた。このフラスコを排気して、N
2(3X)を逆充填した。Pd
2dba
3(0.568g、0.620mmol)を加え、この反応物を排気して、N
2(3回)を逆充填した。この反応混合物を、28時間、100℃に加熱した。この反応物を室温まで冷却し、直ちに、水(200mL)により処理して、EtOAc(3X75mL)により抽出して脱水(MgSO
4)し、溶媒を減圧下で除去した。0〜30%のEtOAc/ヘプタンのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、120g)により精製すると、表題化合物(3.20g、9.80mmol、47%収率)が黄色固体として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=1.0分;m/z=344.1 [M+NH
4+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.67 (s, 1H), 7.69 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.61 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.14 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 1.49 (s, 9H).
【1116】
工程3:tert−ブチル(4−((4−シアノフェニル)スルホニル)フェニル)カルバメートの合成
【1117】
【化319】
[この文献は図面を表示できません]
【1118】
室温のtert−ブチル(4−((4−シアノフェニル)チオ)フェニル)カルバメート(480mg、1.471mmol)のCH
2Cl
2(15mL)中溶液に、3−クロロ過安息香酸(639mg、3.71mmol)を小分けにして加えた。30分後、この反応物を水(20mL)とEtOAc(10mL)との間に分配した。これらの層を分離して、水相をEtOAc(2×25mL)により抽出した。合わせた有機物はブラインの飽和水溶液(50mL)により洗浄してMgSO
4により脱水し、溶媒を減圧下で除去した。0〜60%のEtOAc/ヘプタンのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、40g)により精製すると、表題化合物(372mg、1.04mmol、71%収率)が黄色固体として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.86分;m/z=376.0 [M+NH
4+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.92 (s, 1H), 8.06 (s, 4H), 7.87 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.66 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 1.45 (s, 9H).
【1119】
工程4:tert−ブチル(4−((4−ホルミルフェニル)スルホニル)フェニル)カルバメートの合成
【1120】
【化320】
[この文献は図面を表示できません]
【1121】
0℃のtert−ブチル(4−((4−シアノフェニル)スルホニル)フェニル)カルバメート(0.780g、2.176mmol)のTHF(20mL)中溶液に、5分間かけて、水素化ジイソブチルアルミニウム(6.53mL、トルエン中の1.0M、6.53mmol)を滴下して加えた。30分後、水素化ジイソブチルアルミニウム(トルエン中の1.0M)(2.176mL、2.176mmol)を加え、この反応物を0℃でさらに1時間、撹拌した。0℃において、1N HCl水溶液(120mL)をゆっくりと添加することによりこの反応物をクエンチし、水相をEtOAc(2X75mL)により抽出した。合わせた有機物をブラインの飽和水溶液(50mL)により洗浄し、MgSO
4により脱水し、溶媒を減圧下で除去した。0〜10%のCH
2Cl
2/MeOHのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、80g)により精製すると、表題化合物(0.275g、0.761mmol、35%収率)が黄色油状物として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.83分、m/z=359.9 [M+H
−]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.04 (s, 1H), 9.89 (s, 1H), 8.18 - 7.97 (m, 4H), 7.85 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.64 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 1.43 (s, 9H).
【1122】
工程5:(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((4−アミノフェニル)スルホニル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンの合成
【1123】
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
【1124】
0℃の(8S,9S,10R,11S,13S,14S,16R,17S)−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(0.100g、0.266mmol)、tert−ブチル(4−((4−ホルミルフェニル)スルホニル)フェニル)カルバメート(0.106g、0.292mmol)及びMgSO
4(0.096g、0.797mmol)のMeCN(1.0mL)中スラリーに、トリフルオロメタンスルホン酸(0.12mL、1,328mmol)を滴下して加えた。30分後、この反応物をEtOAc(15mL)により希釈し、次に、NaHCO
3の飽和水溶液(10mL)、次いでブラインの飽和水溶液(10mL)により、洗浄し、脱水(MgSO
4)した。減圧下で溶媒を除去すると、明黄色泡状物が得られ、これを、0〜10%のCH
2Cl
2/MeOHのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、24g)により精製すると、無色ガラス状物が得られた。アセタール異性体を、Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250×30mm)上の分取逆相HPLCによって分離した。流速60mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%TFA(B)のグラジエント(0〜3.0分にA15%、3.0〜18分にA15〜80%の直線グラジエント、次に、5分間、保持)を使用した。合わせたフラクションを濃縮し、揮発性溶媒を減圧下で除去し、得られた溶液を冷凍して、凍結乾燥すると、表題化合物が白色固体(8.0mg、18%収率)として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.76分、MS m/z=620.0 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.81 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.61 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.49 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.27 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 6.56 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.12 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 5.89 (s, 1H), 5.47 (s, 1H), 4.91 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 4.73 (s, 1H), 4.48 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.24 (s, 1H), 4.13 (d, J = 19.5 Hz, 1H), 2.51 (s, 2H), 2.32 - 2.22 (m, 1H), 2.13 - 2.01 (m, 1H), 2.02 - 1.88 (m, 1H), 1.78 - 1.56 (m, 5H), 1.35 (s, 3H), 1.11 - 0.96 (m, 2H), 0.82 (s, 3H).
【1125】
[実施例20] N−(3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)−3−(2−(2−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)エトキシ)エトキシ)プロパンアミド
工程1:tert−ブチル(2−(2−(3−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−3−オキソプロポキシ)エトキシ)エチル)カルバメートの合成
【1126】
【化322】
[この文献は図面を表示できません]
【1127】
室温の2,2−ジメチル−4−オキソ−3,8,11−トリオキサ−5−アザテトラデカン−14−酸(0.100g、0.361mmol)、(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノベンジル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン(0.199g、0.328mmol)及び2,6−ジメチルピリジン(0.12mL、0.983mmol)のTHF(2.0mL)中溶液に、HATU(0.125g、0.328mmol)を加えた。24時間後、溶媒を減圧下で除去し、この反応混合物を0〜10%のMeOH/CH
2Cl
2のグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、24g)により精製すると、表題化合物が明黄色泡状物(226mg、0.261mmol、80%収率)として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.91分、m/z=865.5 [M+H
+]。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 0.86 (s, 3H), 1.36 (s, 9H), 1.50 (s, 4H), 1.71 (ddt, J = 17.9, 13.3, 5.8 Hz, 3H), 1.94 - 2.14 (m, 2H), 2.18 - 2.39 (m, 1H), 2.55 - 2.74 (m, 1H), 3.03 (q, J = 6.0 Hz, 2H), 3.48 (hept, J = 3.1, 2.7 Hz, 4H), 3.66 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.88 (s, 2H), 4.13 - 4.26 (m, 2H), 4.51 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.94 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.45 (s, 1H), 5.52 (dd, J = 4.3, 1.7 Hz, 1H), 5.65 (dddd, J = 48.5, 11.4, 6.7, 2.0 Hz, 1H), 6.13 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.73 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 6.80 - 6.97 (m, 1H), 7.18 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.25 (td, J = 9.1, 8.2, 1.6 Hz, 3H), 7.32 - 7.39 (m, 3H), 7.45 (dd, J = 8.4, 2.0 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.11 - 8.85 (m, 1H), 9.83 (s, 1H).
工程2:3−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)−N−(3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)プロパンアミド
【1128】
【化323】
[この文献は図面を表示できません]
【1129】
室温のtert−ブチル(2−(2−(3−((3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−3−オキソプロポキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(226mg、0.261mmol)のCH
2Cl
2(3.0mL)中溶液に、TFA(1.0mL、12.98mmol)を加えた。45分後、揮発物を真空下で除去し、粗生成物は、100%収率と見なして、さらに精製することなく次の工程に持ち越した。LCMS(方法r、表7)R
t=0.80分、m/z=765.4 [M+H
+]。
【1130】
工程3:N−(3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)−3−(2−(2−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)エトキシ)エトキシ)プロパンアミドの合成
【1131】
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
【1132】
室温の3−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)−N−(3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)プロパンアミド(0.226g、0.295mmol)及び2,5−ジオキソピロリジン−1−イル3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパノエート(0.087g、0.325mmol)のDMF(2.0mL)中溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.155mL、0.88mmol)を加えた。45分後、この粗製反応混合物を、Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250×50mmのカラム)上の逆相HPLCによって精製した。流速80mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%ギ酸(B)のグラジエント(0〜5.0分にA18%、5.0〜25.0分にA15〜80%の直線グラジエント、5分間、保持)を使用した。合わせたフラクションを減圧下で濃縮して、揮発性溶媒を除去し、得られた溶液を冷凍して、凍結乾燥すると、表題化合物が白色固体(48mg、0.052mmol、18%収率)として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.84分、m/z=916.4 [M+H
+]。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 0.84 (s, 3H), 1.48 (s, 4H), 1.59 - 1.76 (m, 3H), 2.03 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 2.17 - 2.38 (m, 4H), 2.54 - 2.72 (m, 1H), 3.11 (q, J = 5.8 Hz, 2H), 3.31 - 3.35 (m, 4H), 3.42 - 3.51 (m, 4H), 3.57 (dd, J = 7.8, 6.8 Hz, 2H), 3.64 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.86 (s, 2H), 4.10 - 4.25 (m, 2H), 4.49 (dd, J = 19.5, 6.0 Hz, 1H), 4.93 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.07 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 5.43 (s, 1H), 5.51 (s, 1H), 5.53 - 5.74 (m, 1H), 6.11 (s, 1H), 6.28 (dd, J = 10.2, 1.9 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.97 (s, 2H), 7.16 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.20 - 7.28 (m, 3H), 7.30 - 7.39 (m, 3H), 7.38 - 7.48 (m, 1H), 7.96 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 9.81 (s, 1H).
【1133】
[実施例21] N−(3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)−1−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)−3,6,9,12−テトラオキサペンタデカン−15−アミド
【1134】
【化325】
[この文献は図面を表示できません]
【1135】
実施例20と同じ手順によって調製した。白色固体(17mg、0.017mmol、9%収率)。LCMS(方法r、表7)R
t=0.82分、m/z=1026 [M+Na
+]。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 0.85 (s, 3H), 1.22 (s, 8H), 1.49 (s, 3H), 1.61 - 1.77 (m, 2H), 2.03 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 2.12 - 2.40 (m, 3H), 2.55 - 2.66 (m, 1H), 3.12 (q, J = 5.8 Hz, 2H), 3.33 (s, 1H), 3.41 - 3.51 (m, 11H), 3.58 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 3.65 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.87 (s, 2H), 4.18 (d, J = 14.1 Hz, 2H), 4.42 - 4.61 (m, 1H), 4.93 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 5.07 (s, 1H), 5.44 (s, 1H), 5.50 (s, 1H), 5.6-5.7 (m, 1H), 6.28 (dd, J = 10.2, 1.9 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.98 (s, 2H), 7.17 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.24 (t, J = 9.8 Hz, 3H), 7.32 - 7.38 (m, 3H), 7.43 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 9.81 (s, 1H).
【1136】
[実施例22] N−(3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)−1−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)−3,6,9,12,15,18−ヘキサオキサヘンイコサン−21−アミド
【1137】
【化326】
[この文献は図面を表示できません]
【1138】
実施例20と同じ手順によって調製した。白色固体(23.2mg、0.021mmol、22%収率。LCMS(方法r、表7)R
t=0.83分、m/z=1092.3 [M+H
+]。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 0.84 (s, 3H), 1.48 (s, 4H), 1.58 - 1.76 (m, 3H), 2.02 (dt, J = 14.0, 3.6 Hz, 1H), 2.17 - 2.37 (m, 4H), 2.62 (dtd, J = 24.1, 11.9, 4.4 Hz, 1H), 3.12 (q, J = 5.8 Hz, 2H), 3.40 - 3.52 (m, 23H), 3.57 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 3.64 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.86 (s, 2H), 4.10 - 4.25 (m, 2H), 4.49 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.92 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.08 (s, 1H), 5.43 (s, 1H), 5.49 - 5.73 (m, 2H), 6.11 (s, 1H), 6.27 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 6.87 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.97 (s, 2H), 7.16 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 13.9, 9.0 Hz, 3H), 7.30 - 7.38 (m, 3H), 7.43 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.98 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 9.81 (s, 1H).
【1139】
[実施例23] N−(3−(4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)−1−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)−3,6,9,12,15,18,21,24,27,30,33,36−ドデカオキサノナトリアコンタン−39−アミド
【1140】
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
【1141】
実施例20と同じ手順によって調製した。無色のガラス状物として単離した(20mg、0.015mmol、18%収率)。LCMS(方法r、表7)R
t=0.85分、m/z=1356.4 [M+H
+]。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 0.84 (s, 3H), 1.48 (s, 4H), 1.67 (d, J = 14.3 Hz, 3H), 2.03 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 2.30 (q, J = 9.8, 8.5 Hz, 4H), 2.65 (s, 1H), 3.13 (q, J = 5.8 Hz, 2H), 3.34 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.39 - 3.54 (m, 46H), 3.57 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 3.64 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.86 (s, 2H), 4.18 (d, J = 14.6 Hz, 2H), 4.49 (d, J = 19.2 Hz, 1H), 4.93 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5.07 (s, 1H), 5.43 (s, 1H), 5.50 (s, 1H), 5.62 (d, J = 41.1 Hz, 1H), 6.11 (s, 1H), 6.20 - 6.36 (m, 1H), 6.87 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.98 (s, 2H), 7.16 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.23 (t, J = 9.0 Hz, 3H), 7.34 (d, J = 8.4 Hz, 3H), 7.43 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 9.80 (s, 1H).
【1142】
[実施例24] N−(3−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)−3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド
【1143】
【化328】
[この文献は図面を表示できません]
【1144】
4mLのバイアルにおいて、3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパン酸(43.5mg、0.26mmol)、次いでDMA(1.0mL)に溶解したHATU(148mg、0.39mmol)、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(67ul、0.39mmol)を無溶媒で加えた。次に、DMA(0.5mL)に溶解した(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)チオ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン(80.83mg、0.13mmol)の溶液を加えた。この反応物を、室温において2時間、振とうした。この反応物をLC/MSにより確認し、逆相HPLC(方法q、直線グラジエント45〜75%)によって精製すると、表題化合物が得られた。LCMS(方法s、表7)R
t=0.78分;MS m/z=775.3(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6/D
2O, 温度 = 27℃) δ 7.61 - 7.57 (m, 1H), 7.49 - 7.44 (m, 1H), 7.43 - 7.37 (m, 2H), 7.34 - 7.22 (m, 4H), 7.06 - 7.02 (m, 1H), 6.92 (s, 2H), 6.29 (dd, J = 10.2, 1.9 Hz, 1H), 6.14 - 6.09 (m, 1H), 5.72 - 5.52 (m, 1H), 5.46 (s, 1H), 4.98 - 4.93 (m, 1H), 4.52 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.26 - 4.14 (m, 2H), 3.73 - 3.71 (m, 2H), 3.69 - 3.65 (m, 2H), 2.73 - 2.55 (m, 1H), 2.35 - 2.26 (m, 1H), 2.25 - 2.12 (m, 1H), 2.03 - 1.95 (m, 1H), 1.79 - 1.62 (m, 3H), 1.55 - 1.39 (m, 4H), 0.85 (s, 3H).
【1145】
[実施例25] N−(3−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)−6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンアミド
【1146】
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
【1147】
6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサン酸から、実施例24に記載されている通り調製した。逆相HPLC(方法s、直線グラジエント50〜80%)によって精製した。LCMS(方法c、表7)R
t=0.82分;MS m/z=817.3(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6/D
2O, 温度 = 27℃) δ 7.68 - 7.65 (m, 1H), 7.53 - 7.49 (m, 1H), 7.42 - 7.38 (m, 2H), 7.33 - 7.24 (m, 4H), 7.04 - 7.01 (m, 1H), 6.91 (s, 2H), 6.29 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 6.14 - 6.10 (m, 1H), 5.72 - 5.53 (m, 1H), 5.46 (s, 1H), 4.96 - 4.92 (m, 1H), 4.51 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.24 - 4.15 (m, 2H), 3.38 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.70 - 2.54 (m, 1H), 2.35 - 2.11 (m, 5H), 2.03 - 1.96 (m, 1H), 1.76 - 1.61 (m, 3H), 1.59 - 1.41 (m, 8H), 1.24 - 1.13 (m, 2H), 0.85 (s, 3H).
【1148】
[実施例26] N−(3−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)−4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ベンズアミド
【1149】
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
【1150】
4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)安息香酸から、実施例24に記載されている通り調製した。逆相HPLC(方法s、直線グラジエント50〜80%)によって精製した。LCMS(方法c、表7)R
t=0.83分;MS m/z=823.2(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6/D
2O, 温度 = 27℃) δ 8.02 - 7.97 (m, 2H), 7.88 - 7.85 (m, 1H), 7.77 - 7.73 (m, 1H), 7.52 - 7.47 (m, 2H), 7.44 - 7.36 (m, 3H), 7.35 - 7.30 (m, 2H), 7.29 - 7.23 (m, 1H), 7.15 (s, 2H), 7.14 - 7.10 (m, 1H), 6.29 (dd, J = 10.2, 1.9 Hz, 1H), 6.15 - 6.09 (m, 1H), 5.71 - 5.54 (m, 1H), 5.47 (s, 1H), 4.97 - 4.94 (m, 1H), 4.52 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.24 - 4.14 (m, 2H), 2.70 - 2.57 (m, 1H), 2.37 - 2.27 (m, 1H), 2.24 - 2.12 (m, 1H), 2.03 - 1.97 (m, 1H), 1.75 - 1.64 (m, 3H), 1.54 - 1.42 (m, 4H), 0.85 (s, 3H).
【1151】
[実施例27] N−(3−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)−4−((2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)メチル)シクロヘキサンカルボキサミド
【1152】
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
【1153】
4−((2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)メチル)シクロヘキサン−1−カルボン酸から、実施例24に記載されている通り調製した。逆相HPLC(方法q、直線グラジエント50〜80%)によって精製した。LCMS(方法s、表7)R
t=0.85分;MS m/z=843.3(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6/D
2O, 温度 = 27℃) δ 7.68 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.54 - 7.49 (m, 1H), 7.42 - 7.37 (m, 2H), 7.35 - 7.22 (m, 4H), 7.04 - 7.01 (m, 1H), 6.95 (s, 2H), 6.29 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 6.12 (s, 1H), 5.71 - 5.53 (m, 1H), 5.46 (s, 1H), 4.99 - 4.93 (m, 1H), 4.51 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.25 - 4.15 (m, 2H), 3.26 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 2.73 - 2.58 (m, 1H), 2.35 - 2.14 (m, 3H), 2.03 - 1.96 (m, 1H), 1.83 - 1.62 (m, 7H), 1.59 - 1.40 (m, 5H), 1.37 - 1.24 (m, 2H), 0.98 - 0.87 (m, 2H), 0.85 (s, 3H).
【1154】
[実施例28] N−(3−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)−1−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)−3,6,9,12−テトラオキサペンタデカン−15−アミド
【1155】
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
【1156】
1−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−3−オキソ−7,10,13,16−テトラオキサ−4−アザノナデカン−19−酸から、実施例24に記載されている通り調製した。逆相HPLC(方法s、直線グラジエント45〜75%)によって精製した。LCMS(方法c、表7)R
t=0.76分;MS m/z=1022.4(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6/D
2O, 温度 = 27℃) δ 7.70 - 7.66 (m, 1H), 7.55 - 7.50 (m, 1H), 7.43 - 7.37 (m, 2H), 7.34 - 7.23 (m, 4H), 7.06 - 7.01 (m, 1H), 6.92 (s, 2H), 6.29 (dd, J = 10.2, 1.9 Hz, 1H), 6.14 - 6.11 (m, 1H), 5.72 - 5.53 (m, 1H), 5.46 (s, 1H), 5.00 - 4.92 (m, 1H), 4.51 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.26 - 4.15 (m, 2H), 3.66 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.59 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.51 - 3.40 (m, 11H), 3.33 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.12 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.70 - 2.58 (m, 1H), 2.51 - 2.47 (m, 3H), 2.36 - 2.25 (m, 3H), 2.24 - 2.13 (m, 1H), 2.04 - 1.97 (m, 1H), 1.75 - 1.65 (m, 3H), 1.56 - 1.42 (m, 4H), 0.85 (s, 3H).
【1157】
[実施例29] N−(3−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)−1−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−3,6,9,12−テトラオキサペンタデカン−15−アミド
【1158】
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
【1159】
1−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−3,6,9,12−テトラオキサペンタデカン−15−酸から、実施例24に記載されている通り調製した。逆相HPLC(方法s、直線グラジエント45〜75%)によって精製した。LCMS(方法c、表7)R
t=0.80分;MS m/z=951.3(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6/D
2O, 温度 = 27℃) δ 7.69 - 7.66 (m, 1H), 7.54 - 7.49 (m, 1H), 7.42 - 7.37 (m, 2H), 7.35 - 7.24 (m, 4H), 7.06 - 7.01 (m, 1H), 6.93 (s, 2H), 6.29 (dd, J = 10.2, 1.9 Hz, 1H), 6.17 - 6.10 (m, 1H), 5.71 - 5.55 (m, 1H), 5.46 (s, 1H), 4.98 - 4.93 (m, 1H), 4.51 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.24 - 4.16 (m, 2H), 3.66 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.56 - 3.51 (m, 2H), 3.50 - 3.36 (m, 14H), 2.71 - 2.60 (m, 1H), 2.51 - 2.48 (m, 2H), 2.33 - 2.27 (m, 1H), 2.18 (q, J = 10.5 Hz, 1H), 2.03 - 1.94 (m, 1H), 1.74 - 1.66 (m, 3H), 1.56 - 1.44 (m, 4H), 0.85 (s, 3H).
【1160】
[実施例30] N−(3−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)−1−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−3,6,9,12,15,18−ヘキサオキサヘンイコサン−21−アミド
【1161】
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
【1162】
1−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−3,6,9,12,15,18−ヘキサオキサヘニコサン−21−酸から、実施例24に記載されている通り調製した。逆相HPLC(方法q、直線グラジエント10〜100%)によって精製した。LCMS(方法s、表7)R
t=0.80分;MS m/z イオン化しなかった。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6/D
2O, 温度 = 27℃) δ 7.69 - 7.66 (m, 1H), 7.55 - 7.50 (m, 1H), 7.44 - 7.37 (m, 2H), 7.34 - 7.24 (m, 4H), 7.06 - 7.01 (m, 1H), 6.94 (s, 2H), 6.29 (dd, J = 10.2, 1.9 Hz, 1H), 6.13 (s, 1H), 5.69 - 5.55 (m, 1H), 5.46 (s, 1H), 4.97 - 4.93 (m, 1H), 4.51 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.23 - 4.16 (m, 2H), 3.66 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.56 - 3.38 (m, 22H), 2.70 - 2.63 (m, 1H), 2.54 - 2.53 (m, 2H), 2.51 - 2.48 (m, 2H), 2.33 - 2.26 (m, 1H), 2.18 (q, J = 10.3 Hz, 1H), 2.03 - 1.97 (m, 1H), 1.73 - 1.65 (m, 3H), 1.55 - 1.44 (m, 4H), 0.85 (s, 3H).
【1163】
[実施例31] N−(3−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)−3−(2−(2−(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパンアミド
【1164】
【化335】
[この文献は図面を表示できません]
【1165】
3−(2−(2−(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパン酸から、実施例24に記載されている通り調製した。逆相HPLC(方法q、直線グラジエント45〜75%)によって精製した。LCMS(方法s、表7)R
t=0.80分;MS m/z=908.1(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6/D
2O, 温度 = 27℃) δ 7.69 - 7.66 (m, 1H), 7.54 - 7.51 (m, 1H), 7.42 - 7.38 (m, 2H), 7.34 - 7.24 (m, 4H), 7.06 - 7.02 (m, 1H), 6.93 (s, 2H), 6.29 (dd, J = 10.2, 1.9 Hz, 1H), 6.12 (s, 1H), 5.68 - 5.55 (m, 1H), 5.46 (s, 1H), 4.98 - 4.94 (m, 1H), 4.51 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.24 - 4.16 (m, 2H), 3.64 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.55 - 3.50 (m, 2H), 3.47 - 3.37 (m, 9H), 2.69 - 2.66 (m, 1H), 2.54 - 2.53 (m, 1H), 2.50 - 2.47 (m, 2H), 2.32 - 2.25 (m, 1H), 2.21 - 2.14 (m, 1H), 2.03 - 1.97 (m, 1H), 1.74 - 1.65 (m, 3H), 1.54 - 1.43 (m, 4H), 0.85 (s, 3H).
【1166】
[実施例32] N−(3−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)−3−(2−(2−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)エトキシ)エトキシ)プロパンアミド
【1167】
【化336】
[この文献は図面を表示できません]
【1168】
3−(2−(2−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)エトキシ)エトキシ)プロパン酸から、実施例24に記載されている通り調製した。逆相HPLC(方法q、直線グラジエント45〜75%)によって精製した。LCMS(方法s、表7)R
t=0.76分;MS m/z=934.4(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6/D
2O, 温度 = 27℃) δ 7.69 - 7.66 (m, 1H), 7.54 - 7.49 (m, 1H), 7.42 - 7.38 (m, 2H), 7.34 - 7.23 (m, 4H), 7.05 - 7.01 (m, 1H), 6.91 (s, 2H), 6.29 (dd, J = 10.2, 1.9 Hz, 1H), 6.13 (s, 1H), 5.68 - 5.56 (m, 1H), 5.46 (s, 1H), 4.97 - 4.93 (m, 1H), 4.51 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.24 - 4.15 (m, 2H), 3.66 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.58 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.51 - 3.43 (m, 4H), 3.33 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.10 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.63-2.58(m,1H), 2.55 - 2.53 (m, 1H), 2.50 - 2.49 (m, 2H), 2.32 - 2.27 (m, 2H), 2.18 (q, J = 10.3 Hz, 1H), 2.03 - 1.97 (m, 1H), 1.73 - 1.63 (m, 3H), 1.54 - 1.42 (m, 4H), 0.85 (s, 3H).
【1169】
[実施例33] N−(3−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)−2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アセトアミド
【1170】
【化337】
[この文献は図面を表示できません]
【1171】
2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)酢酸から、実施例24に記載されている通り調製した。逆相HPLC(方法s、直線グラジエント45〜75%)によって精製した。LCMS(方法c、表7)R
t=0.95分;MS m/z=761.7(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6/D
2O, 温度 = 27℃) δ 7.65 - 7.61 (m, 1H), 7.52 - 7.47 (m, 1H), 7.44 - 7.39 (m, 2H), 7.36 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.33 - 7.25 (m, 3H), 7.11 - 7.08 (m, 1H), 7.07 (s, 2H), 6.32 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 6.15 (s, 1H), 5.72 - 5.55 (m, 1H), 5.47 (s, 1H), 5.00 - 4.92 (m, 1H), 4.53 (d, J = 19.5 Hz, 1H), 4.30 - 4.17 (m, 4H), 2.72 - 2.61 (m, 1H), 2.38 - 2.28 (m, 1H), 2.19 (q, J = 10.3 Hz, 1H), 2.05 - 1.98 (m, 1H), 1.78 - 1.64 (m, 3H), 1.60 - 1.42 (m, 4H), 0.87 (s, 3H).
【1172】
[実施例34] N−(3−((4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)フェニル)チオ)フェニル)−3−(2−(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エトキシ)エトキシ)プロパンアミド
【1173】
【化338】
[この文献は図面を表示できません]
【1174】
3−(2−(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エトキシ)エトキシ)プロパン酸から、実施例24に記載されている通り調製した。逆相HPLC(方法q、直線グラジエント40〜75%)によって精製した。LCMS(方法c、表7)R
t=0.95分;MS m/z=863.9(M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6/D
2O, 温度 = 27℃)δ 7.71 - 7.66 (m, 1H), 7.55 - 7.51 (m, 1H), 7.44 - 7.38 (m, 2H), 7.36 - 7.25 (m, 4H), 7.08 - 7.03 (m, 1H), 6.91 (s, 2H), 6.31 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 6.14 (s, 1H), 5.72 - 5.55 (m, 1H), 5.47 (s, 1H), 4.98 - 4.94 (m, 1H), 4.53 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.27 - 4.14 (m, 2H), 3.63 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.53 - 3.43 (m, 8H), 2.72 - 2.61 (m, 1H), 2.48 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.35 - 2.24 (m, 1H), 2.20 (q, J = 10.4 Hz, 1H), 2.05 - 1.96 (m, 1H), 1.76 - 1.65 (m, 3H), 1.57 - 1.41 (m, 4H), 0.87 (s, 3H).
【1175】
[実施例34A] 3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−((S)−1−(((S)−1−((3−(4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)プロパンアミドの合成
【1176】
工程1:(S)−2−アミノ−N−((S)−1−((3−(4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)プロパンアミドの合成
【1177】
【化339】
[この文献は図面を表示できません]
【1178】
0℃のDCM(6mL)及びDMF(12mL)中の(S)−2−((S)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)プロパンアミド)プロパン酸(765mg、2.00mmol)、(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン(600mg、1.053mmol)の溶液に、HATU(601mg、1.580mmol)及び2,6−ルチジン(0.37mL、3.16mmol)を加えた。30分後、この混合物を室温まで温め、一晩、撹拌した。この反応混合物にジエチルアミン(2.18mL、21.06mmol)を加え、室温において撹拌を3時間、継続し、直後に揮発性溶媒を減圧下で除去した。この残留物を1:1のDMSO:MeOH(12mL)に溶解し、Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250×50mmのカラム)上の逆相HPLCによって精製した。流速90mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%TFA(B)のグラジエント(0〜5.0分にA15%、5.0〜20分にA15〜85%の直線グラジエント、5分間、保持)を使用した。合わせた生成物フラクションを凍結乾燥すると、表題化合物がオフホワイトの固体(447mg、0.628mmol、60%収率)として得られた。LC−MS(方法r、表7)Rt=0.78分、m/z=711.9 [M+H]。
1H NMR (501 MHz, DMSO-d
6) δ 10.03 (s, 1H), 8.63 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 5.4 Hz, 3H), 7.44 - 7.38 (m, 2H), 7.38 - 7.34 (m, 2H), 7.29 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.23 - 7.16 (m, 3H), 6.90 (dt, J = 7.7, 1.3 Hz, 1H), 6.14 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 5.90 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 5.38 (s, 1H), 4.90 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.52 - 4.37 (m, 2H), 4.27 (q, J = 3.3 Hz, 1H), 4.16 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 3.87 (s, 2H), 2.58 - 2.49 (m, 1H), 2.28 (ddd, J = 13.4, 4.5, 2.1 Hz, 1H), 2.09 (dtd, J = 17.0, 10.6, 5.0 Hz, 1H), 2.00 (dd, J = 12.2, 5.7 Hz, 1H), 1.78 - 1.54 (m, 5H), 1.37 (s, 3H), 1.35 (s, 3H), 1.30 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.01 (ddd, J = 22.1, 11.9, 4.2 Hz, 2H), 0.84 (s, 3H).
【1179】
工程2:3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−((S)−1−(((S)−1−((3−(4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)プロパンアミドの合成
【1180】
【化340】
[この文献は図面を表示できません]
【1181】
室温のN−スクシンイミジル3−マレイミドプロピオネート(250mg、0.938mmol)及び(S)−2−アミノ−N−((S)−1−((3−(4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)プロパンアミド(445mg、0.625mmol)のDMF(12mL)中溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.33mL、1.875mmol)を加えた。室温において30分後、揮発性溶媒を減圧下で除去した。この残留物を1:1のDMSO:MeOH(12mL)により希釈し、Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250×50mmのカラム)上の逆相HPLCによって精製した。流速90mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%TFA(B)のグラジエント(0〜5.0分にA25%、5.0〜20分にA25〜90%の直線グラジエント、5分間、保持)を使用した。合わせた生成物フラクションを凍結乾燥すると、表題化合物がオフホワイトの固体(295.1mg、0.342mmol、55%収率)として得られた。LC−MS(方法r、表7)Rt=0.85分、m/z=863.4 [M+H]。
1H NMR (501 MHz, DMSO-d
6) δ 9.71 (s, 1H), 8.17 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 7.8, 1.1 Hz, 2H), 7.38 - 7.32 (m, 2H), 7.29 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.22 - 7.15 (m, 3H), 6.96 (s, 2H), 6.88 (dt, J = 7.8, 1.3 Hz, 1H), 6.13 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 5.90 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 5.37 (s, 1H), 4.90 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.48 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.32 (p, J = 7.1 Hz, 1H), 4.27 (q, J = 3.3 Hz, 1H), 4.21 (p, J = 7.1 Hz, 1H), 4.16 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.59 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.57 - 2.49 (m, 1H), 2.38 (dd, J = 8.0, 6.6 Hz, 2H), 2.32 - 2.24 (m, 1H), 2.15 - 2.04 (m, 1H), 2.04 - 1.95 (m, 1H), 1.80 - 1.54 (m, 5H), 1.37 (s, 3H), 1.26 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.15 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.02 (ddd, J = 21.2, 12.1, 4.2 Hz, 2H), 0.84 (s, 3H).
【1182】
[実施例35]
上記の方法を使用して以下の化合物を調製した。
【1183】
【表30】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【1184】
[実施例36] N−(3−アミノフェニル)−4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンズアミドの合成
【1185】
工程1:塩化4−ホルミルベンゾイルの合成
【1186】
【化341】
[この文献は図面を表示できません]
【1187】
0℃の4−ホルミル安息香酸(15.01g、100mmol)のTHF(100mL)中溶液に、塩化オキサリル(17.51mL、200mmol)を滴下して加え、次いでN,N−ジメチルホルムアミド(0.387mL、5.00mmol)を滴下添加した。この混合物を室温まで温め、次に、さらに2時間、撹拌した。この混合物を真空で濃縮すると、塩化4−ホルミルベンゾイル(16.86g、100mmol、100%収率)が得られ、これをさらに精製することなく使用した。
【1188】
工程2:tert−ブチル(3−(4−ホルミルベンズアミド)フェニル)カルバメートの合成
【1189】
【化342】
[この文献は図面を表示できません]
【1190】
0℃の塩化4−ホルミルベンゾイル(16.86g、100mmol)のTHF(100mL)中溶液に、トリエチルアミン(63.4mL、455mmol)を滴下して加え、次いでtert−ブチル(3−アミノフェニル)カルバメート(18.93g、91mmol)を添加した。この混合物を室温で2時間、撹拌した後、EtOAc(200mL)により希釈し、水(2×100mL)及びブライン(100mL)により洗浄し、Na
2SO
4により脱水して真空で濃縮した。この残留物をEtOAc/PE(1:1)20mLにおいて粉末にし、得られた沈殿物を採集すると、tert−ブチル(3−(4−ホルミルベンズアミド)フェニル)カルバメート(27.8g、82mmol、90%収率)が黄色固体として得られた。LCMS(方法e、表7)R
t=2.00分;MS m/z=285 [M−t−Bu]。
【1191】
工程3:N−(3−アミノフェニル)−4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンズアミドの合成
【1192】
【化343】
[この文献は図面を表示できません]
【1193】
撹拌した(8S,9S,10R,11S,13S,14S,16R,17S)−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(9.42g、25.02mmol)、tert−ブチル(3−(4−ホルミルベンズアミド)フェニル)カルバメート(実施例2、工程5と類似の方法で作製した)(8.515g、25.02mmol)及びMgSO
4(12.04g、100mmol)のMeCN(250mL)中溶液に、0℃でトリフルオロメタンスルホン酸(11.11ml、125mmol)を滴下して加えた。この混合物を0℃において2時間、撹拌し、次に、室温まで温めて、さらに16時間、撹拌した。この混合物をろ過してTHFにより洗浄し、ろ液を真空で濃縮した。この残留物をTHF(100mL)に溶解し、次に、1M NaOH水溶液により中和して、pH=8にした。この混合物をEtOAc(200mL)により抽出し、水(2×100mL)及びブライン(100mL)により洗浄し、Na
2SO
4により脱水して真空で濃縮した。5%MeOH/DCMにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ)により精製すると、粗生成物が得られ、これを、Sunfire C18 10ミクロン(250×19mmのカラム)上の逆相HPLCによりさらに精製した。流速30mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.05%TFA(B)のグラジエント(0〜10.0分の直線グラジエントを22〜32%、5分間、保持)を使用した。合わせたフラクションを冷凍して凍結乾燥すると、N−(3−アミノフェニル)−4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンズアミド(1.972g、3.29mmol、13%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法f、表7)R
t=1.37分、MS m/z=599 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.01 - 7.92 (m, 3H), 7.64 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.55 - 7.40 (m, 3H), 7.05 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.27 (dd, J = 10.2, 1.8 Hz, 1H), 6.03 (s, 1H), 5.60 (s, 1H), 5.13 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 4.68 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 4.37 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 2.68 (dt, J = 14.5, 7.0 Hz, 1H), 2.41 (dd, J = 13.7, 10.2 Hz, 1H), 2.29 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 2.18 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 1.99 (dd, J = 13.8, 3.5 Hz, 1H), 1.94 - 1.80 (m, 2H), 1.82 - 1.69 (m, 2H), 1.52 (s, 3H), 1.14 (m, J = 16.8, 8.0 Hz, 2H), 1.02 (s, 3H).
【1194】
少量のアセタール異性体:黄色固体として、N−(3−アミノフェニル)−4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンズアミド(112mg、0.176mmol、0.9%収率)。LCMS(方法e、表7)R
t=1.53分、MS m/z=599 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ 7.90 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.48 (dd, J = 8.1, 3.5 Hz, 3H), 7.15 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.09 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.59 - 6.51 (m, 1H), 6.28 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 6.25 (s, 1H), 6.05 (s, 1H), 5.51 - 5.37 (m, 1H), 4.45 (s, 1H), 4.30 (d, J = 19.2 Hz, 1H), 4.14 (d, J = 19.2 Hz, 1H), 2.70 (t, J = 13.6 Hz, 1H), 2.43 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.22 (dd, J = 23.3, 12.5 Hz, 2H), 2.07 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 1.93 (q, J = 5.1, 3.5 Hz, 2H), 1.80 (d, J = 14.0 Hz, 2H), 1.53 (d, J = 1.7 Hz, 3H), 1.21 (dd, J = 41.7, 12.1 Hz, 2H), 1.03 (s, 3H).
【1195】
[実施例37] N−(3−アミノフェニル)−4−((6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンズアミドの合成
【1196】
【化344】
[この文献は図面を表示できません]
【1197】
上の実施例36と同じ手順を使用して合成した。主要なアセタール異性体:N−(3−アミノフェニル)−4−((6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンズアミド。LCMS(方法f、表7)R
t=1.35分、MS m/z=617 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.29 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 8.00 - 7.93 (m, 2H), 7.73 (s, 1H), 7.59 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.43 (s, 0H), 7.38 (s, 1H), 7.29 (dd, J = 10.0, 5.3 Hz, 2H), 6.81 (s, 1H), 6.24 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 6.05 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 5.62 (s, 1H), 5.49 (s, 1H), 5.03 - 4.96 (m, 1H), 4.58 (d, J = 19.5 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 19.6 Hz, 1H), 2.73 - 2.52 (m, 1H), 2.40 - 2.32 (m, 1H), 2.25 - 2.12 (m, 1H), 2.11 - 2.02 (m, 1H), 1.92 - 1.84 (m, 1H), 1.76 - 1.67 (m, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.40 (tt, J = 14.3, 7.1 Hz, 1H), 0.90 (s, 3H).
【1198】
少量のアセタール異性体:N−(3−アミノフェニル)−4−((6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンズアミド。LCMS(方法B、表7)R
t=1.45分、MS m/z=617 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.06 (s, 1H), 7.95 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.54-7.41 (m, 5H), 7.09 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 6.34 (d, J = 10 Hz, 1H), 6.28 (s, 1H), 6.13 (s, 1H), 5.49 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 4.34-4.13 (m, 3H), 2.79-2.24 (m, 5H), 1.74-1.63 (m, 2H), 1.60 (s, 3H), 1.04 (s, 3H).
【1199】
[実施例38] N−(3−アミノフェニル)−4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンズアミドの合成
【1200】
【化345】
[この文献は図面を表示できません]
【1201】
上の実施例36と同じ手順を使用して合成した。主要なアセタール異性体:N−(3−アミノフェニル)−4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンズアミド。LCMS(方法f、表7)R
t=1.376分、MS m/z=635 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ 7.96 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.88 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 8.3, 1.5 Hz, 2H), 7.48 - 7.42 (m, 1H), 7.39 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 6.98 (dt, J = 7.7, 1.6 Hz, 1H), 6.41 - 6.26 (m, 2H), 5.71 - 5.45 (m, 2H), 5.14 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 4.69 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.44 - 4.28 (m, 2H), 2.73 (dt, J = 25.9, 12.1 Hz, 1H), 2.41 (td, J = 11.7, 6.9 Hz, 2H), 2.29 (dt, J = 14.0, 3.6 Hz, 1H), 1.91 - 1.67 (m, 4H), 1.60 (s, 4H), 1.02 (s, 3H).
【1202】
少量のアセタール異性体:N−(3−アミノフェニル)−4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンズアミド。LCMS(方法e、表7)R
t=1.506分、MS m/z=635 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ 7.90 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.49 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.09 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.65 - 6.48 (m, 1H), 6.41 - 6.27 (m, 3H), 5.76 - 5.39 (m, 2H), 4.42 - 4.22 (m, 2H), 4.15 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 2.66 (dd, J = 27.8, 13.4 Hz, 1H), 2.47 - 2.24 (m, 3H), 2.08 - 1.85 (m, 2H), 1.75 (t, J = 14.9 Hz, 2H), 1.61 (s, 3H), 1.03 (s, 3H).
【1203】
[実施例39] 3−アミノフェニル4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンゾエートの合成
【1204】
工程1:tert−ブチル(3−ヒドロキシフェニル)カルバメートの合成
【1205】
【化346】
[この文献は図面を表示できません]
【1206】
3−アミノフェノール(10g、92mmol)のTHF(450mL)中溶液に、Boc無水物(23.40mL、101mmol)を加えた。この混合物を85℃において16時間、加熱し、LCMSによりモニタリングした。その後、この混合物を濃縮すると残留物が得られ、これをEtOAc(150mL)に溶解して水(100mL)、飽和NaHCO
3(100mL)及びブライン(100mL)により洗浄し、Na
2SO
4で脱水して真空で濃縮した。この粗製物質をPE(50mL×2)により洗浄すると、表題化合物(16.5g、76mmol、収率82%)が白色固体として得られた。LCMS(方法g、表7)R
t=1.66分、MS m/z=232.1 [M+Na
+]。
【1207】
工程2:3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル4−ホルミルベンゾエートの合成
【1208】
【化347】
[この文献は図面を表示できません]
【1209】
tert−ブチル(3−ヒドロキシフェニル)カルバメート(5g、23.90mmol)のDCM(60mL)中溶液に、0℃において4−ホルミル安息香酸(3.59g、23.90mmol)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(7.40g、35.8mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(0.584g、4.78mmol)を加えた。この温度において、アルゴン雰囲気下、得られた混合物を10分間、撹拌した。次に、この混合物を室温まで温め、撹拌を16時間、継続した。この混合物を氷浴中で冷却した。副生成物であるN,N’−ジシクロヘキシルウレアを沈殿物としてろ別し、透明なろ液を真空下で濃縮した。この粗製物質をDCM/EtOAc(100%〜30:1)により溶出したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、表題化合物(7.0g、18.54mmol、78%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法d、表7)R
t=2.17分、MS m/z=364.0 [M+Na
+]。
【1210】
工程3:3−アミノフェニル4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンゾエートの合成
【1211】
【化348】
[この文献は図面を表示できません]
【1212】
撹拌した、無水MeCN(40mL)及びTHF(40mL)中の(6S,8S,9R,10S,11S,13S,14S,16R,17S)−6,9−ジフルオロ−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例2、工程5)(7.248g、17.58mmol)及び3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル4−ホルミルベンゾエート(6g、17.58mmol)の溶液に、0℃において窒素下、トリフルオロメタンスルホン酸(7.8mL、87.9mmol)を滴下して加えた。この混合物を0℃で1時間、撹拌し、次に、氷水(30mL)に注ぎ入れて、EtOAc(2×45mL)により抽出した。合わせた有機層を冷却水(2×30mL)、ブライン(30mL)、飽和NaHCO
3(30mL)及び追加の水(30mL)により洗浄して真空で濃縮すると、黄色固体が得られた。この粗製物質をDCM/MmeOH(100%〜40:1)により溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフィー(200〜300メッシュ)によって精製し、次に、分取HPLCによってさらに精製すると、表題化合物(主要なアセタール異性体)(2.166g、3.32mmol、19%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法d、表7)R
t=1.54分、MS m/z=636.3 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.13 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.66 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.27 (dd, J = 10.1, 1.4 Hz, 1H), 7.06 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.48 (dd, J = 8.3, 2.1 Hz, 1H), 6.40 (t, J = 2.2 Hz, 1H), 6.34 (dd, J = 7.8, 2.2 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 6.12 (s, 1H), 5.82 - 5.47 (m, 3H), 5.31 (s, 2H), 5.15 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 5.03 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.60 (dd, J = 19.5, 6.4 Hz, 1H), 4.33 - 4.12 (m, 2H), 2.66 (ddd, J = 26.2, 13.7, 9.3 Hz, 1H), 2.31 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 2.21 (td, J = 12.4, 6.3 Hz, 1H), 2.12 - 1.98 (m, 1H), 1.84 - 1.64 (m, 3H), 1.50 (s, 4H), 0.89 (s, 3H).
少量のアセタール異性体である、3−アミノフェニル4−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−2、6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’、1’:4、5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンゾエート(1.073g、1.676mmol、10%収率)も白色固体として単離された。LCMS(方法d、表7)R
t=1.58分、MS m/z=636.3 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.13 - 8.06 (m, 2H), 7.51 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.28 (dd, J = 10.1, 1.4 Hz, 1H), 7.06 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.52 - 6.44 (m, 1H), 6.43 - 6.28 (m, 4H), 6.14 (s, 1H), 5.80 - 5.48 (m, 2H), 5.39 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.31 (s, 2H), 5.04 (t, J = 6.1 Hz, 1H), 4.26 - 4.15 (m, 2H), 4.05 (dd, J = 19.2, 5.9 Hz, 1H), 2.67 - 2.51 (m, 1H), 2.29 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 2.27 - 2.14 (m, 1H), 2.11 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 1.96 - 1.59 (m, 4H), 1.51 (s, 3H), 0.90 (s, 3H).
【1213】
[実施例40] 3−アミノフェニル4−((6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンゾエートの合成
【1214】
【化349】
[この文献は図面を表示できません]
【1215】
上の実施例39と同じ手順を使用して合成した。主要なアセタール異性体:3−アミノフェニル4−((6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンゾエート.LCMS(方法d、表7)R
t=1.54分、MS m/z=618.3 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ 8.19 (dd, J = 7.8, 1.9 Hz, 2H), 7.67 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.41 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.35 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.97 - 6.84 (m, 3H), 6.32 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 6.12 (s, 1H), 5.63 (s, 1H), 5.13 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.69 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.43 - 4.30 (m, 2H), 2.76 (td, J = 13.6, 5.8 Hz, 1H), 2.70 - 2.54 (m, 1H), 2.43 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 2.31 (ddd, J = 14.9, 11.6, 4.5 Hz, 2H), 2.01 - 1.92 (m, 1H), 1.89 - 1.69 (m, 3H), 1.62 (s, 4H), 1.03 (s, 3H).
【1216】
少量のアセタール異性体:3−アミノフェニル4−((6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンゾエート.LCMS(方法d、表7)R
t=1.58分、MS m/z=618.2 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.10 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.52 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.30 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.16 (dd, J = 9.8, 6.0 Hz, 1H), 6.64 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.61 - 6.51 (m, 2H), 6.31 - 6.19 (m, 2H), 6.05 (s, 1H), 5.47 (s, 1H), 5.38 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 4.19 (d, J = 18.7 Hz, 2H), 4.04 (d, J = 19.2 Hz, 1H), 2.66 (td, J = 13.9, 6.3 Hz, 1H), 2.48 - 2.33 (m, 1H), 2.17 - 2.05 (m, 2H), 1.87 (dt, J = 13.8, 7.0 Hz, 2H), 1.84 - 1.69 (m, 2H), 1.51 (s, 4H), 0.90 (s, 3H).
【1217】
[実施例41] 3−アミノフェニル4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンゾエートの合成
【1218】
【化350】
[この文献は図面を表示できません]
【1219】
上の実施例39と同じ手順を使用して合成した。主要なアセタール異性体:3−アミノフェニル4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンゾエート。LCMS(方法d、表7)R
t=1.86分、MS m/z=599.8 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ 8.14 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.64 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.44 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.14 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.63 (dd, J = 8.1, 2.2 Hz, 1H), 6.54 (q, J = 2.6 Hz, 1H), 6.48 (dd, J = 8.1, 2.2 Hz, 1H), 6.24 (dd, J = 10.0, 2.0 Hz, 1H), 6.00 (s, 1H), 5.59 (s, 1H), 5.13 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.69 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.43 (q, J = 3.3 Hz, 1H), 4.37 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 2.66 (td, J = 13.4, 5.3 Hz, 1H), 2.38 (dd, J = 13.7, 4.1 Hz, 1H), 2.32 - 2.19 (m, 1H), 2.14 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 2.06 - 1.93 (m, 1H), 1.94 - 1.85 (m, 1H), 1.89 - 1.68 (m, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.22 - 1.01 (m, 2H), 1.02 (s, 3H).
【1220】
少量のアセタール異性体:3−アミノフェニル4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンゾエート。LCMS(方法d、表7)R
t=1.89分、MS m/z=599.8 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ 8.22 - 8.11 (m, 2H), 7.53 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.49 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.14 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.63 (dd, J = 8.1, 2.1 Hz, 1H), 6.55 (t, J = 2.2 Hz, 1H), 6.53 - 6.45 (m, 1H), 6.33 - 6.24 (m, 2H), 6.05 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 5.46 (t, J = 3.8 Hz, 1H), 4.46 (q, J = 3.3 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 19.2 Hz, 1H), 4.15 (d, J = 19.2 Hz, 1H), 2.70 (td, J = 13.5, 5.4 Hz, 1H), 2.48 - 2.38 (m, 1H), 2.23 (ddd, J = 24.3, 12.6, 6.6 Hz, 2H), 2.12 - 2.03 (m, 1H), 2.02 - 1.89 (m, 2H), 1.89 - 1.77 (m, 2H), 1.53 (s, 3H), 1.26 (tt, J = 12.4, 6.3 Hz, 1H), 1.17 (dd, J = 11.1, 3.6 Hz, 1H), 1.03 (s, 3H).
【1221】
[実施例42] (6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェノキシ)メチル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1222】
工程1:tert−ブチル(3−((4−ホルミルベンジル)オキシ)フェニル)カルバメートの合成
【1223】
【化351】
[この文献は図面を表示できません]
【1224】
4−(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(34.4g、173mmol)のジメチルホルムアミド(200mL)中溶液に、K
2CO
3(47.8g、346mmol)及びtert−ブチル(3−ヒドロキシフェニル)カルバメート(36.2g、173mmol)を逐次、加えた。次に、この黄色懸濁液を油浴中、2時間、80℃において加熱した。この反応物を水(200mL)によりクエンチし、EtOAc(2×200mL)により抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)により洗浄してNa
2SO
4により脱水し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテルから80:20 PE/EtOAc、グラジエント溶出)により精製すると、tert−ブチル(3−((4−ホルミルベンジル)オキシ)フェニル)カルバメート(47.27g、144mmol、83%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法h、表7)R
t=1.92分;MS m/z=272 [M−t−Bu+H
+]。
【1225】
工程2:(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェノキシ)メチル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1226】
【化352】
[この文献は図面を表示できません]
【1227】
撹拌した、0℃の(8S,9S,10R,11S,13S,14S,16R,17S)−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(15.06g、40mmol)及びtert−ブチル(3−((4−ホルミルベンジル)オキシ)フェニル)カルバメート(13.75g、42.0mmol)及びMgSO
4(19.26g、160mmol)のMeCN(400mL)中懸濁液に、トリフルオロメタンスルホン酸(17.76mL、200mmol)を滴下して加えた。次に、この反応混合物を20℃まで温め、さらに2時間、撹拌した。この混合物をろ過してTHFにより洗浄し、ろ液を真空で濃縮した。残留物をTHF(100mL)に溶解し、1M 水性NaOHによりpH8まで中和し、EtOAc(200mL)により希釈し、水(2×200mL)及びブライン(200mL)により洗浄して脱水(Na
2SO
4)し、真空で濃縮した。この残留物をフラッシュカラム(MeOH:DCM=1:20)によって精製した。得られた物質を、Sunfire C18 10ミクロン(250×19mmのカラム)上の分取HPLCによってさらに精製した。流速30mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.05%TFA(B)のグラジエント(0〜10.0分にA22〜32%の直線グラジエント、5分間、保持)を使用すると、表題化合物(7.338g、12.15mmol、30%収率)が黄色固体として得られた。LCMS(方法i、表7)R
t=1.47分、MS m/z=586 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, MeOD-d
4) δ 7.502-7.446 (m, 5H), 7.389-7.349 (m, 1H), 7.009, 6.988 (dd, J1 = 2 Hz, J2 = 8.4 Hz, 1H), 6.890-6.859 (m, 2H), 6.275, 6.250 (dd, J1 = 1.2 Hz, J2 = 8.8 Hz, 1H), 6.027 (s, 1H), 5.501 (s, 1H), 5.147 (s, 2H), 5.107, 5.078 (dd, J1 = 6.8 Hz, J2 = 11.6 Hz, 1H), 4.672 (d, J = 19.6 Hz, 1H), 4.436 (s, 1H), 4.370 (d, J = 19.2 Hz, 1H), 2.706-2.671 (m, 1H), 2.652-2.265 (m, 3H), 2.002-1.700 (m, 5H), 1.512 (s, 3H), 1.151-1.112 (m, 1H), 1.054-1.009 (m, 4H).
【1228】
少量のアセタール異性体:少量のアセタール異性体である(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェノキシ)メチル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン(354mg、0.604mmol、2%収率)も黄色固体として単離された。LCMS(方法i、表7)R
t=1.51分、MS m/z=586 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.416 (d, J = 8 Hz, 2H), 7.332-7.276 (m, 3H), 6.879 (t, J = 8 Hz, 1H), 6.185-6.115 (m, 5H), 5.948 (s, 1H), 5.319 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.041-5.014 (m, 3H), 4.980 (s, 2H), 4.791 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.302-4.239 (m, 2H), 4.056, 4.008 (dd, J1 = 6 Hz, J2 = 19.6 Hz, 1H), 2.552-2.540 (m, 1H), 2.337-2.304 (m, 1H), 2.075-2.005 (m, 2H), 1.884-1.736 (m, 5H), 1.395 (s, 3H), 1.219-1.045 (m, 2H), 0.892 (s, 3H).
【1229】
[実施例43] (6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェノキシ)メチル)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1230】
【化353】
[この文献は図面を表示できません]
【1231】
上の実施例42と同じ手順を使用して合成した。主要なアセタール異性体:(6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェノキシ)メチル)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン.LCMS(方法i、表7)R
t=1.74分、MS m/z=604 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 7.48 - 7.49 (m, 4H), 7.44 - 7.33 (m, 2H), 7.02 (dd, J = 8.3, 1.9 Hz, 1H), 6.96 - 6.84 (m, 2H), 6.32 (dd, J = 10.1, 1.8 Hz, 1H), 6.13 (s, 1H), 5.52 (s, 1H), 5.16 (s, 2H), 5.08 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 4.65 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.46 - 4.27 (m, 2H), 2.84 - 2.50 (m, 2H), 2.45 - 2.27 (m, 3H), 2.01 - 1.90 (m, 1H), 1.80 - 1.70 (m, 3H), 1.62 (s, 3H), 1.55 (dd, J = 12.8, 4.8 Hz, 1H), 1.02 (s, 3H).
【1232】
少量のアセタール異性体:(6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェノキシ)メチル)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン。LCMS(方法i、表7)R
t=1.77分、MS m/z=604 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.42 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.36 - 7.25 (m, 3H), 7.01 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 6.43 - 6.30 (m, 3H), 6.24 (dd, J = 10.1, 1.5 Hz, 1H), 6.12 (s, 1H), 6.04 (s, 1H), 5.47 (s, 1H), 5.35 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 5.02 (s, 2H), 4.31 - 4.14 (m, 2H), 4.04 (d, J = 19.2 Hz, 1H), 2.72 - 2.58 (m, 1H), 2.18 - 1.98 (m, 2H), 1.85 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 1.77 - 1.63 (m, 2H), 1.58 - 1.40 (m, 4H), 0.90 (s, 3H).
【1233】
[実施例44] (2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェノキシ)メチル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1234】
【化354】
[この文献は図面を表示できません]
【1235】
上の実施例42と同じ手順を使用して合成した。主要なアセタール異性体:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェノキシ)メチル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン.LCMS(方法f、表7)R
t=1.45分、MS m/z=622 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.44 (s, 4H), 7.27 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 6.87 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 10.1, 1.5 Hz, 1H), 6.24 - 6.04 (m, 4H), 5.81 - 5.39 (m, 3H), 5.13 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 5.09 - 4.91 (m, 5H), 4.55 (dd, J = 19.5, 6.4 Hz, 1H), 4.32 - 4.09 (m, 2H), 3.60 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.81 - 2.55 (m, 1H), 2.40 - 2.14 (m, 2H), 2.06 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 1.85 - 1.63 (m, 6H), 1.58 - 1.43 (m, 4H), 0.88 (s, 3H).
【1236】
少量のアセタール異性体:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェノキシ)メチル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン。LCMS(方法f、表7)R
t=1.49分、MS m/z=622 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.41 (d, J = 8.1 Hz, 3H), 7.35 - 7.20 (m, 3H), 6.88 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.31 (dd, J = 10.1, 1.6 Hz, 1H), 6.16 (dd, J = 13.9, 5.0 Hz, 6H), 5.77 - 5.45 (m, 2H), 5.36 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 4.35 - 4.13 (m, 2H), 4.05 (dd, J = 18.9, 4.9 Hz, 1H), 2.70 - 2.53 (m, 1H), 2.29 (s, 1H), 2.24 - 2.13 (m, 1H), 2.12 - 2.04 (m, 1H), 1.96 - 1.81 (m, 1H), 1.81 - 1.63 (m, 3H), 1.50 (s, 4H), 0.89 (s, 3H).
【1237】
[実施例45] (6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノベンジル)オキシ)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1238】
工程1:tert−ブチル(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)カルバメートの合成
【1239】
【化355】
[この文献は図面を表示できません]
【1240】
(3−アミノフェニル)メタノール(88.5g、719mmol)のTHF(80mL)中溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(184mL、790mmol)を加えた。この混合物を、25℃において一晩、撹拌した。次に、この混合物を濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン=1:9(v/v)により溶出)によって精製すると、表題化合物(161.1g、722mmol、100%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法j、表7)R
t=1.77分、MS m/z=246 [M+Na
+]。工程2:tert−ブチル(3−(ブロモメチル)フェニル)カルバメートの合成
【1241】
【化356】
[この文献は図面を表示できません]
【1242】
tert−ブチル(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)カルバメート(120g、484mmol)のTHF(50mL)中溶液に、−20℃においてトリフェニルホスフィン(254g、967mmol)、次いでN−ブロモスクシンイミド(103g、580mmol)を加えた。3時間撹拌した後、溶媒を真空で除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc=100:1により溶出)により精製すると、表題化合物(125g、437mmol、90%の収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法j、表7)R
t=2.10分;MS m/z=230、232[M−t−Bu+H
+]。
【1243】
工程3:tert−ブチル(3−((4−ホルミルフェノキシ)メチル)フェニル)カルバメートの合成
【1244】
【化357】
[この文献は図面を表示できません]
【1245】
ジメチルホルムアミド(300mL)中の4−ヒドロキシベンズアルデヒド(25.6g、210mmol)及び炭酸カリウム(29.0g、210mmol)の混合物を、15分間、撹拌した。次に、tert−ブチル(3−(ブロモメチル)フェニル)カルバメート(60g、210mmol)を加えた。この混合物を60℃まで加熱し、この温度で2時間、撹拌した。この混合物を50mLの水に注ぎ入れ、EtOAc(3×50mL)により抽出した。合わせた有機層を水(1×100mL)及びブライン(1×100mL)により洗浄し、真空で濃縮した。この粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=500:1により溶出)によって精製すると、表題化合物(72g、209mmol、100%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法j、表7)R
t=2.08分;MS m/z=272 [M−t−Bu+H
+]。
【1246】
工程4:(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノベンジル)オキシ)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1247】
【化358】
[この文献は図面を表示できません]
【1248】
MeCN(150mL)中の硫酸マグネシウム(13.43g、112mmol)、tert−ブチル(3−((4−ホルミルフェノキシ)メチル)フェニル)カルバメート(10.96g、33.5mmol)及び(8S,9S,10R,11S,13S,14S,16R,17S)−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(10.5g、27.9mmol)からなる混合物に、0℃においてトリフルオロメタンスルホン酸(12.38mL、139mmol)を滴下して加えた。この混合物を室温まで温めて、この温度で2時間、撹拌した。この混合物をろ過して、ろ液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液500mLに注ぎ入れ、EtOAc(250mL)により抽出した。有機層をブライン(200mL)及び水(200mL)により洗浄し、真空で濃縮した。この粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM−MeOH=50:1(v/v)により溶出)によって精製し、得られた生成物を分取HPLCによってさらに精製すると、表題化合物(6.04g、10.31mmol、37%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法k、表7)R
t=1.91分、MS m/z=586 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.35 (dd, J = 19.6, 9.4 Hz, 3H), 7.09 - 6.89 (m, 3H), 6.61 - 6.33 (m, 3H), 6.18 (dd, J = 10.1, 1.7 Hz, 1H), 5.95 (s, 1H), 5.38 (s, 1H), 5.16 - 5.01 (m, 3H), 5.02 - 4.85 (m, 3H), 4.80 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.50 (dd, J = 19.5, 6.3 Hz, 1H), 4.31 (s, 1H), 4.18 (dd, J = 19.4, 5.5 Hz, 1H), 2.33 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 2.17 - 1.98 (m, 2H), 1.90 - 1.53 (m, 5H), 1.40 (s, 3H), 1.13 - 0.96 (m, 2H), 0.87 (s, 3H).
【1249】
[実施例46] (6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノベンジル)オキシ)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1250】
【化359】
[この文献は図面を表示できません]
【1251】
上の実施例45と同じ手順を使用して合成した。LCMS(方法k、表7)R
t=1.89分、MS m/z=604 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.32 (dd, J = 17.3, 9.4 Hz, 3H), 7.10 - 6.94 (m, 3H), 6.65 - 6.35 (m, 3H), 6.25 (dd, J = 10.1, 1.7 Hz, 1H), 6.05 (s, 1H), 5.58 - 5.32 (m, 2H), 5.22 - 5.03 (m, 3H), 5.01 - 4.86 (m, 3H), 4.52 (dd, J = 19.5, 6.4 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 19.4, 5.5 Hz, 2H), 2.78 - 2.56 (m, 1H), 2.44 - 2.31 (m, 1H), 2.19 (td, J = 12.0, 6.8 Hz, 1H), 2.06 (d, J = 13.7 Hz, 1H), 1.95 - 1.81 (m, 1H), 1.68 (dd, J = 15.4, 9.7 Hz, 3H), 1.57 - 1.30 (m, 4H), 0.88 (s, 3H).
【1252】
[実施例47] (2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノベンジル)オキシ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1253】
【化360】
[この文献は図面を表示できません]
【1254】
上の実施例45と同じ手順を使用して合成した。LCMS(方法C、表7)R
t=1.45分、MS m/z=622 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 7.57 - 7.29 (m, 6H), 7.24 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.45 - 6.23 (m, 2H), 5.69 - 5.49 (m, 1H), 5.46 (s, 1H), 5.16 (s, 2H), 5.06 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 4.64 (d, J = 19.5 Hz, 1H), 4.43 - 4.15 (m, 2H), 2.89 - 2.56 (m, 1H), 2.52 - 2.32 (m, 2H), 2.28 (d, J = 13.8 Hz, 1H), 1.87 - 1.62 (m, 4H), 1.60 (s, 3H), 1.00 (s, 3H).
少量のアセタール異性体:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノベンジル)オキシ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン。LCMS(方法C、表7)R
t=1.48分、MS m/z=622 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.41 - 7.13 (m, 3H), 7.08 - 6.90 (m, 3H), 6.61 (s, 1H), 6.52 (dd, J = 17.3, 7.5 Hz, 2H), 6.31 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 18.4 Hz, 2H), 5.79 - 5.56 (m, 1H), 5.53 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 5.34 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.18 - 5.00 (m, 3H), 4.93 (s, 2H), 4.28 (dd, J = 19.1, 6.2 Hz, 1H), 4.19 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 4.05 (dd, J = 19.1, 5.9 Hz, 1H), 3.60 (t, J = 6.2 Hz, 3H), 2.72 - 2.51 (m, 1H), 2.29 (s, 1H), 2.22 - 2.11 (m, 1H), 2.06 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 1.93 - 1.80 (m, 1H), 1.80 - 1.60 (m, 6H), 1.50 (s, 3H), 1.36 (s, 1H), 0.89 (s, 3H).
【1255】
[実施例48] (6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)エチニル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1256】
工程1:tert−ブチル(3−エチニルフェニル)カルバメートの合成
【1257】
【化361】
[この文献は図面を表示できません]
【1258】
撹拌した3−エチニルアニリン(56.6g、483mmol)のTHF(300mL)中溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(123ml、531mmol)を加えた。この混合物を一晩、加熱して還流した。次に、この混合物を周囲温度まで冷却し、酢酸エチル(500mL)に溶解して、1N水性HCl(200mL)、飽和水性Na
2CO
3(200mL)及びブライン(200mL)により逐次、洗浄した。有機層をNa
2SO
4により脱水して真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(15%EtOAc/PEにより溶出)によって精製すると、tert−ブチル(3−エチニルフェニル)カルバメート(94g、435mmol、90%収率)が得られた。LCMS(方法f、表7)R
t=1.80分;MS m/z=162[M−t−Bu+H
+]。
【1259】
工程2:tert−ブチル(3−((4−ホルミルフェニル)エチニル)フェニル)カルバメートの合成
【1260】
【化362】
[この文献は図面を表示できません]
【1261】
500mLの丸底フラスコ中、4−ヨードベンズアルデヒド(30.2g、130mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(4.56g、6.50mmol)、ヨウ化銅(I)(2.476g、13.00mmol)及びトリフェニルホスフィン(3.41g、13.00mmol)をTHF(200mL)に溶解し、トリエチルアミン(181mL、1300mmol)、次いでtert−ブチル(3−エチニルフェニル)カルバメート(28.2g、130mmol)を加えた。窒素雰囲気下、この混合物を75℃において16時間、撹拌した。反応の完了後、揮発性溶媒を完全に除去した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/CH
2Cl
2=1:3により溶出)により精製すると、tert−ブチル(3−((4−ホルミルフェニル)エチニル)フェニル)カルバメート(35.5g、111mmol、85%収率)がオフホワイトの固体として得られた。LCMS(方法f、表7)R
t=2.08分、MS m/z=322 [M+H
+]。
【1262】
工程3:(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)エチニル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1263】
【化363】
[この文献は図面を表示できません]
【1264】
0℃の(8S,9S,10R,11S,13S,14S,16R,17S)−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(3.76g、10.00mmol)、tert−ブチル(3−((4−ホルミルフェニル)エチニル)フェニル)カルバメート(3.21g、10mmol)及びMgSO
4(4.81g、40.0mmol)のMeCN(100mL)中懸濁液に、トリフルオロメタンスルホン酸(4.44ml、50.0mmol)を滴下して加えた。この混合物を、さらに2時間、撹拌した。この混合物をろ過して、THFにより洗浄した。このろ液を真空で濃縮した。この残留物をTHF(50mL)に溶解し、1M NaOH水溶液によりpH=8まで中和し、EtOAc(200mL)により抽出し、水(2×100mL)及びブライン(100mL)により洗浄して脱水(Na
2SO
4)し、真空で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、MeOH:DCM=1:40により溶出)により精製すると、2.5gの粗生成物が得られ、これを分取HPLCによりさらに精製すると、表題化合物(1.449g、2.500mmol、25%収率)が黄色固体として得られた。LCMS(方法l、表7)R
t=1.86分、MS m/z=580 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.65 - 7.41 (m, 4H), 7.32 (d, J = 9.9 Hz, 2H), 7.05 (dd, J = 9.8, 5.7 Hz, 1H), 6.85 - 6.49 (m, 4H), 6.29 - 6.05 (m, 1H), 6.01 - 5.83 (m, 1H), 5.63 - 5.40 (m, 1H), 5.26 (s, 2H), 5.12 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.96 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 4.82 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.63 - 4.41 (m, 1H), 4.37 - 4.08 (m, 2H), 2.40 - 1.91 (m, 5H), 1.87 - 1.52 (m, 6H), 1.40 (s, 4H), 1.14 - 0.95 (m, 2H), 0.88 (s, 3H).
【1265】
少量のアセタール異性体である、(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)エチニル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンも黄色固体として単離された(85mg、0.147mmol、1.5%収率)。LCMS(方法i、表7)R
t=1.93分、MS m/z=580 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.51 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.42 - 7.21 (m, 3H), 7.05 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.83 - 6.45 (m, 3H), 6.29 - 6.07 (m, 2H), 5.95 (s, 1H), 5.47 - 5.14 (m, 3H), 4.82 (s, 1H), 4.38 - 4.14 (m, 2H), 4.03 (d, J = 19.3 Hz, 1H), 2.33 (d, J = 10.3 Hz, 2H), 2.15 - 1.96 (m, 1H), 1.93 - 1.68 (m, 5H), 1.40 (s, 3H), 1.33 - 0.97 (m, 3H), 0.89 (s, 3H).
【1266】
[実施例49] (6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)エチニル)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1267】
【化364】
[この文献は図面を表示できません]
【1268】
上の実施例48と同じ手順を使用して合成した。主要なアセタール異性体:(6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)エチニル)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン。LCMS(方法f、表7)R
t=1.57分;MS m/z=598 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.55 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.46 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.30 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.05 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.71 (s, 1H), 6.66 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.24 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.04 (s, 1H), 5.51 (d, J = 15.2 Hz, 2H), 5.26 (s, 2H), 4.97 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.55 (d, J = 19.5 Hz, 1H), 4.22 (d, J = 19.5 Hz, 2H), 2.74 - 2.56 (m, 1H), 2.36 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 2.24 - 2.10 (m, 1H), 2.06 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 1.92 - 1.78 (m, 1H), 1.78 - 1.58 (m, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.45 - 1.31 (m, 1H), 0.88 (s, 3H).
【1269】
少量のアセタール異性体:(6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)エチニル)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン。LCMS(方法f、表7)R
t=1.61分、MS m/z=598 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.51 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.39 - 7.22 (m, 3H), 7.05 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.67 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.24 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 6.18 (s, 1H), 6.05 (s, 1H), 5.49 (s, 1H), 5.35 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 5.26 (s, 2H), 4.19 (d, J = 18.9 Hz, 2H), 4.04 (d, J = 19.1 Hz, 1H), 2.75 - 2.55 (m, 1H), 2.37 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 2.09 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 1.84 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 1.78 - 1.62 (m, 2H), 1.50 (s, 4H), 0.89 (s, 3H).
【1270】
[実施例50] (2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)エチニル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1271】
【化365】
[この文献は図面を表示できません]
【1272】
上の実施例48と同じ手順を使用して合成した。主要なアセタール異性体:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)エチニル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン。LCMS(方法f、表7)R
t=1.57分;MS m/z=616 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.55 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.27 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.05 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.71 (s, 1H), 6.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 10.1, 1.4 Hz, 1H), 6.13 (s, 1H), 5.80 - 5.58 (m, 1H), 5.55 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 5.26 (s, 2H), 5.14 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 4.99 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.56 (dd, J = 19.5, 6.4 Hz, 1H), 4.23 (dd, J = 19.5, 5.4 Hz, 2H), 2.79 - 2.56 (m, 1H), 2.31 (s, 1H), 2.26 - 2.14 (m, 1H), 2.12 - 1.99 (m, 1H), 1.83 - 1.62 (m, 3H), 1.61 - 1.40 (m, 4H), 0.88 (s, 3H).
【1273】
少量のアセタール異性体:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)エチニル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン。LCMS(方法f、表7)R
t=1.61分、MS m/z=616 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.52 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.33 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.28 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.05 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.68 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.32 (dd, J = 10.1, 1.7 Hz, 1H), 6.21 (s, 1H), 6.15 (s, 1H), 5.78 - 5.58 (m, 1H), 5.55 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 5.36 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 5.27 (s, 2H), 5.08 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.33 - 4.12 (m, 2H), 4.06 (dd, J = 19.1, 5.0 Hz, 1H), 2.72 - 2.53 (m, 1H), 2.29 (s, 1H), 2.23 - 2.02 (m, 2H), 1.92 - 1.82 (m, 1H), 1.82 - 1.61 (m, 3H), 1.51 (s, 4H), 0.90 (s, 3H).
【1274】
[実施例51] (2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((E)−3−アミノスチリル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1275】
工程1:tert−ブチル(E)−(3−(2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ビニル)フェニル)カルバメートの合成
【1276】
【化366】
[この文献は図面を表示できません]
【1277】
窒素をパージしたtert−ブチル(3−エチニルフェニル)カルバメート(10g、46.0mmol)のトルエン(150mL)中溶液に、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(16.70mL、115mmol)及びカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)(2.63g、2.76mmol)を加えた。この混合物を50℃において16時間、加熱し、直ちに、減圧下で濃縮した。PE/EtOAc(100%〜10:1)により溶出したクロマトグラフィー(シリカ)により精製すると、表題化合物(13.25g、36.8mmol、80%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法d、表7)R
t=2.19分、MS m/z=290.1[M−tBu]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.33 (s, 12H), 1.54 (s, 9H), 6.17 (d, J= 18.4 Hz, 1H), 6.49 (bs, 1H), 7.18 (d, J= 7.6 Hz, 1H), 7.26-7.29 (m, 1H), 7.35-7.40 (m, 2H), 7.47 (s, 1H).
【1278】
工程2:tert−ブチル(E)−(3−(4−ホルミルスチリル)フェニル)カルバメートの合成
【1279】
【化367】
[この文献は図面を表示できません]
【1280】
N
2下、tert−ブチル(E)−(3−(2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ビニル)フェニル)カルバメート(6g、17.38mmol)及び4−ブロモベンズアルデヒド(3.38g、18.25mmol)のTHF(85mL)中溶液に、20℃において、K
2CO
3(4.80g、34.8mmol)及びPd(Ph
3P)
4(1.607g、1.390mmol)を加えた。この混合物を80℃において32時間、撹拌した。この混合物を濃縮すると、残留物が得られ、これをEtOAc(50mL)に溶解してろ過した。このろ液を濃縮した。PE/EtOAc(10:1〜6:1)により溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、生成物が得られ、これをPE(10mL)によりさらに洗浄すると、表題化合物(3.43g、10.49mmol、60%収率)が緑色固体として得られた。LCMS(方法d、表7)R
t=2.08分、MS m/z=324.1 [M+H
+]。
【1281】
工程3:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((E)−3−アミノスチリル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1282】
【化368】
[この文献は図面を表示できません]
【1283】
窒素下、0℃の撹拌した、無水MeCN(30mL)及びTHF(30mL)中の(6S,8S,9R,10S,11S,13S,14S,16R,17S)−6,9−ジフルオロ−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例2、工程5)(5.0g、12.12mmol)及び(E)−tert−ブチル(3−(4−ホルミルスチリル)フェニル)カルバメート(4.612g、12.12mmol)の懸濁液に、トリフルオロメタンスルホン酸(5.38mL、60.6mmol)を滴下して加えた。この混合物を0℃で1時間、撹拌し、次に、氷水(30mL)に注ぎ入れて、EtOAc(2×50mL)により抽出した。合わせた有機層を冷却水(30mL)、ブライン(30mL)、飽和NaHCO
3(30mL)、及び再度、水(30mL)により洗浄し、真空で濃縮すると、黄色固体が得られた。この粗製物質をDCM/MeOH(100%〜40:1)により溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフィー(200〜300メッシュ)によって精製し、次に、分取HPLCによりさらに精製すると、表題化合物(1.45g、2.328mmol、19%収率)が得られた。LCMS(方法d、表7)R
t=1.47分、MS m/z=618.3 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.61 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.28 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 7.03 (dd, J = 15.5, 7.6 Hz, 2H), 6.75 (dd, J = 8.0, 4.7 Hz, 2H), 6.50 (dd, J = 7.9, 1.3 Hz, 1H), 6.31 (dd, J = 10.1, 1.8 Hz, 1H), 6.15 (s, 1H), 5.79 - 5.46 (m, 3H), 5.13 (dd, J = 14.7, 8.7 Hz, 3H), 4.97 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.55 (dd, J = 19.5, 6.4 Hz, 1H), 4.23 (dd, J = 19.4, 5.5 Hz, 2H), 2.73 - 2.56 (m, 1H), 2.40 - 2.21 (m, 2H), 2.15 - 2.02 (m, 1H), 1.82 - 1.64 (m, 3H), 1.61 - 1.44 (m, 4H), 0.88 (s, 3H).
【1284】
少量のアセタール異性体である、(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((E)−3−アミノスチリル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン(0.30g、0.456mmol、4%収率)も、白色固体として単離された。LCMS(方法d、表7)R
t=1.51分、MS m/z=618.3 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO- d
6) δ 7.57 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.27 (d, J = 7.9 Hz, 3H), 7.18 - 6.97 (m, 3H), 6.75 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 6.50 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.31 (dd, J = 10.2, 1.6 Hz, 1H), 6.15 (d, J = 10.3 Hz, 2H), 5.78 - 5.67 (m, 1H), 5.63 - 5.49 (m, 2H), 5.37 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 5.07 (dd, J = 12.0, 5.8 Hz, 3H), 4.33 - 4.15 (m, 2H), 4.06 (dd, J = 19.2, 5.7 Hz, 1H), 2.69 - 2.54 (m, 1H), 2.36 - 2.08 (m, 3H), 1.94 - 1.60 (m, 4H), 1.50 (s, 3H), 0.90 (s, 3H).
【1285】
[実施例52] (6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((E)−3−アミノスチリル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1286】
【化369】
[この文献は図面を表示できません]
【1287】
上の実施例51と同じ手順を使用して合成した。主要なアセタール異性体:(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((E)−3−アミノスチリル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン。LCMS(方法d、表7)R
t=1.48分、MS m/z=582.3 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.88 (s, 3H), 1.00-1.09 (m, 2H), 1.40 (s, 3H), 1.63-1.79 (m, 5H), 2.04-2.15 (m, 2H), 2.32-2.34 (m, 1H), 2.55-2.60 (m, 1H), 4.20 (dd, J= 20.2 Hz, 5.0 Hz, 1H), 4.31 (s, 1H), 4.54 (dd, J= 19.2 Hz, 6.0 Hz, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.94-4.95 (m, 1H), 5.10-5.14 (m, 3H), 5.46 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 6.18 (d, J= 10.0 Hz, 1H), 6.50 (d, J= 7.6 Hz, 1H), 6.73-6.76 (m, 2H), 7.00-7.14 (m, 3H), 7.32 (d, J= 10.0 Hz, 1H), 7.45 (d, J= 8.4 Hz, 2H), 7.59 (d, J= 8.0 Hz, 2H).
【1288】
少量のアセタール異性体:(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((E)−3−アミノスチリル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン。LCMS(方法d、表7)R
t=1.52分、MS m/z=582.3 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.89 (s, 3H), 1.05-1.31 (m, 3H), 1.40 (s, 3H), 1.74-1.89 (m, 5H), 2.05-2.07 (m, 2H), 2.31-2.34 (m, 1H), 2.54-2.59 (m, 1H), 4.00-4.06 (m, 1H), 4.23-4.31 (m, 2H), 4.80 (s, 1H), 5.05-5.09 (m, 3H), 5.31-5.32 (m, 1H), 5.95 (s, 1H), 6.12 (s, 1H), 6.18 (d, J= 9.6 Hz, 1H), 6.49-6.50 (m, 1H), 6.74-6.76 (m, 2H), 7.00-7.14 (m, 3H), 7.26 (d, J= 7.6 Hz, 2H), 7.32 (d, J= 10.0 Hz, 1H), 7.57 (d, J= 7.6 Hz, 2H).
【1289】
[実施例53] (6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((E)−3−アミノスチリル)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1290】
【化370】
[この文献は図面を表示できません]
【1291】
上の実施例51と同じ手順を使用して合成した。主要なアセタール異性体:(6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((E)−3−アミノスチリル)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン。LCMS(方法d、表7)R
t=1.45分、MS m/z=600.3 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.61 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.42 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.30 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 7.03 (dd, J = 15.6, 7.6 Hz, 2H), 6.79 - 6.70 (m, 2H), 6.50 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.25 (dd, J = 10.1, 1.4 Hz, 1H), 6.06 (s, 1H), 5.54 - 5.43 (m, 2H), 5.13 (t, J = 6.0 Hz, 3H), 4.95 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.55 (dd, J = 19.5, 6.4 Hz, 1H), 4.22 (dd, J = 19.3, 5.4 Hz, 2H), 2.62 (m, 2H), 2.42 - 2.02 (m, 3H), 1.92 - 1.80 (m, 1H), 1.77 - 1.61 (m, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.47 - 1.32 (m, 1H), 0.89 (s, 3H).
【1292】
少量のアセタール異性体:(6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((E)−3−アミノスチリル)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン。
【1293】
LCMS(方法d、表7)R
t=1.48分、MS m/z=600.3 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.57 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.28 (dd, J = 12.2, 9.3 Hz, 3H), 7.18 - 6.97 (m, 3H), 6.75 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 6.50 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.25 (dd, J = 10.1, 1.2 Hz, 1H), 6.13 (s, 1H), 6.05 (s, 1H), 5.46 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 5.35 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 5.06 (dd, J = 14.0, 7.9 Hz, 3H), 4.24 (dd, J = 19.3, 6.3 Hz, 2H), 4.05 (dd, J = 19.1, 5.8 Hz, 1H), 2.73 - 2.58 (m, 1H), 2.47 - 2.30 (m, 2H), 2.09 (d, J = 10.1 Hz, 2H), 1.85 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 1.78 - 1.65 (m, 2H), 1.50 (s, 4H), 0.90 (s, 3H).
【1294】
[実施例54] (2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノフェネチル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1295】
工程1:tert−ブチル(E)−(3−(4−(ヒドロキシメチル)スチリル)フェニル)カルバメートの合成
【1296】
【化371】
[この文献は図面を表示できません]
【1297】
0℃のMeOH(60mL)及びTHF(60mL)中の(E)−tert−ブチル(3−(4−ホルミルスチリル)フェニル)カルバメート(実施例51、工程2)(4.0g、12.37mmol)の溶液に、NaBH
4(0.936g、24.74mmol)を加えて、0℃において1時間、撹拌した。この混合物を飽和水性NH
4Cl(20mL)によりクエンチして濃縮すると、残留物が得られ、これをEtOAc(100mL)と水(100mL)との間に分配した。有機層を減圧下で濃縮し、DCM/EtOAc(10:1〜5:1)により溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製すると、表題化合物(3.23g、7.08mmol、57%収率)が明赤色固体として得られた。LCMS(方法d、表7)R
t=1.98分;MS m/z=348.1 [M+Na
+]。
【1298】
工程2:tert−ブチル(3−(4−(ヒドロキシメチル)フェネチル)フェニル)カルバメートの合成
【1299】
【化372】
[この文献は図面を表示できません]
【1300】
EtOAc(50mL)及びTHF(50mL)中のPd/C(0.657g、0.618mmol)及び(E)−tert−ブチル(3−(4−(ヒドロキシメチル)スチリル)フェニル)カルバメート(純粋)7(3.35g、10.29mmol)の懸濁液を、水素バルーンにより処理して、1.5時間、0℃で撹拌し、LCMSによりモニタリングした。この混合物をろ過した。追加のPd/C(0.657g、0.618mmol)をろ液に加えた。この混合物を、水素の雰囲気下でさらに1時間、撹拌し、LCMSによりモニタリングした。この混合物をろ過して、EtOAc(15mL)により洗浄した。このろ液を濃縮すると残留物が得られ、これをPE/EtOAc(10:1〜2:1)により溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製すると、表題化合物(1.2g、3.49mmol、34%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法d、表7)R
t=2.0分;MS m/z=350.0 [M+Na
+]。
【1301】
工程3:tert−ブチル(3−(4−ホルミルフェネチル)フェニル)カルバメートの合成
【1302】
【化373】
[この文献は図面を表示できません]
【1303】
MnO
2(9.24g、106mmol)及びtert−ブチル(3−(4−(ヒドロキシメチル)フェネチル)フェニル)カルバメート(2.9g、8.86mmol)のDCM(40mL)中の懸濁液を、窒素バルーンにより処理して、2時間、30℃で撹拌し、LCMSによりモニタリングした。上記の混合物に追加のMnO
2(0.8g、9.2mmol)を加え、さらに1時間、30℃で撹拌した。この混合物をろ過して、DCM(20mL)により洗浄した。ろ液を濃縮すると、表題化合物(2.9g、8.58mmol、97%収率)が黄色固体として得られた。LCMS(方法d、表7)R
t=2.14分、MS m/z=226.0[M−Boc]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.90 (s, 1H), 7.71 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.25 (s, 2H), 7.19 - 6.97 (m, 3H), 6.73 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.48 (s, 1H), 2.98 - 2.87 (m, 2H), 2.86 - 2.78 (m, 2H), 1.44 (s, 9H).
【1304】
工程4:(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノフェネチル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1305】
【化374】
[この文献は図面を表示できません]
【1306】
0℃の無水MeCN(30mL)及びTHF(30mL)中の撹拌したtert−ブチル(3−(4−ホルミルフェネチル)フェニル)カルバメート(4.18g、12.85mmol)及び(6S,8S,9R,10S,11S,13S,14S,16R,17S)−6,9−ジフルオロ−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(5.3g、12.85mmol)の懸濁液に、トリフルオロメタンスルホン酸(5.61mL、64.2mmol)を滴下して加えた。得られた混合物を0℃で1時間、撹拌し、次に、氷水(20mL)に注ぎ入れて、EtOAc(2×25mL)により抽出した。合わせた有機層を冷却水(20mL)、ブライン(10mL)、飽和水性NaHCO
3(20mL)及び水(20mL)により洗浄して真空で濃縮すると、黄色固体が得られた。この粗製物質をジクロロメタン/メタノール(100%〜40:1)により溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフィー(200〜300メッシュ)によって精製すると生成物が得られ、これを分取HPLCによりさらに精製すると、表題化合物(2.21g、3.57mmol、28%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法d、表7)R
t=1.75分、MS m/z=619.8 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.34 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.27 (t, J = 8.0 Hz, 3H), 6.89 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.43 (s, 1H), 6.36 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 6.31 (dd, J = 10.2, 1.8 Hz, 1H), 6.14 (s, 1H), 5.75 - 5.56 (m, 1H), 5.54 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.46 (s, 1H), 5.12 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.95 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.92 (s, 2H), 4.53 (dd, J = 19.5, 6.4 Hz, 1H), 4.21 (dd, J = 19.4, 5.6 Hz, 2H), 2.83-2.79 (m, 2H), 2.73 - 2.57 (m, 3H), 2.275-2.25 (m, 2H), 2.08-2.04 (m, 1H), 1.79 - 1.62 (m, 3H), 1.67-1.50 (m, 4H), 0.87 (s, 3H).
【1307】
少量のアセタール異性体である、(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノフェネチル)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン(0.45g、0.667mmol、5%収率)も、白色固体として単離された。LCMS(方法d、表7)R
t=1.79分、MS m/z=619.8 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.33-7.17 (m, 5H), 6.89 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.46 - 6.27 (m, 4H), 6.12 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.75 - 5.55 (m, 1H), 5.53 (s, 1H), 5.34 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 5.06 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 4.92 (s, 2H), 4.31 - 4.15 (m, 2H), 4.05 (dd, J = 19.2, 5.6 Hz, 1H), 2.83-2.79 (m, 2H), 2.72 - 2.54 (m, 3H), 2.29 (s, 1H), 2.21-2.13 (m, 1H), 2.09-2.05 (m, 1H), 1.93 - 1.81 (m, 1H), 1.79 - 1.60 (m, 3H), 1.50 (s, 3H), 0.88 (s, 3H).
【1308】
[実施例55] (6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノフェネチル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1309】
【化375】
[この文献は図面を表示できません]
【1310】
上の実施例54と同じ手順を使用して合成した。主要なアセタール異性体:LCMS(方法d、表7)R
t=1.74分、MS m/z=583.8 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.34 (dd, J = 16.7, 9.1 Hz, 3H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.89 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.42 (s, 1H), 6.36 (dd, J = 7.7, 1.6 Hz, 2H), 6.17 (dd, J = 10.1, 1.7 Hz, 1H), 5.95 (s, 1H), 5.41 (s, 1H), 5.11 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 4.93 (d, J = 5.4 Hz, 3H), 4.81 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.52 (dd, J = 19.5, 6.4 Hz, 1H), 4.30 (s, 1H), 4.19 (dd, J = 19.5, 5.6 Hz, 1H), 2.87 - 2.77 (m, 2H), 2.73 - 2.64 (m, 2H), 2.62 - 2.52 (m, 1H), 2.32 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 2.18 - 1.98 (m, 2H), 1.83 - 1.58 (m, 5H), 1.40 (s, 3H), 1.24 - 0.97 (m, 2H), 0.87 (s, 3H).
【1311】
少量のアセタール異性体(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノフェネチル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン:LCMS(方法d、表7)R
t=1.77分、MS m/z=583.9 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.32 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.19 (q, J = 8.2 Hz, 4H), 6.89 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.44 - 6.29 (m, 3H), 6.17 (dd, J = 10.1, 1.8 Hz, 1H), 6.07 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 5.29 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 5.03 (t, J = 6.1 Hz, 1H), 4.92 (s, 2H), 4.78 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 4.34 - 4.19 (m, 2H), 4.02 (dd, J = 19.2, 5.9 Hz, 1H), 2.81 (dd, J = 9.5, 6.1 Hz, 2H), 2.68 (dd, J = 9.6, 6.0 Hz, 2H), 2.61 - 2.52 (m, 1H), 2.32 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 2.03 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 1.91 - 1.67 (m, 5H), 1.39 (s, 3H), 1.27 - 1.01 (m, 2H), 0.89 (s, 3H).
【1312】
[実施例56] (6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノフェネチル)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1313】
【化376】
[この文献は図面を表示できません]
【1314】
上の実施例54と同じ手順を使用して合成した。主要なアセタール異性体:LCMS(方法d、表7)R
t=1.74分、MS m/z=601.9 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.32 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.26 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 6.89 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.43 (s, 1H), 6.36 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 6.24 (dd, J = 10.1, 1.7 Hz, 1H), 6.05 (s, 1H), 5.45 (s, 2H), 5.10 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 4.97 - 4.85 (m, 3H), 4.52 (dd, J = 19.5, 6.4 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 19.2, 5.6 Hz, 2H), 2.85 - 2.76 (m, 2H), 2.72 - 2.54 (m, 3H), 2.36 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 2.20-2.18 (m, 1H), 2.04 (s, 1H), 1.91 - 1.80 (m, 1H), 1.73 - 1.61 (m, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.40-1.38 (m, 1H), 0.87 (s, 3H).
【1315】
少量のアセタール異性体(6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノフェネチル)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン:LCMS(方法d、表7)R
t=1.77分、MS m/z=601.9 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.35 - 7.13 (m, 5H), 6.89 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.41 (s, 1H), 6.36 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 6.24 (dd, J = 10.1, 1.7 Hz, 1H), 6.06 (d, J = 13.8 Hz, 2H), 5.44 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 5.33 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 5.04 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.91 (s, 2H), 4.27-4.21 (m, 2H), 4.04 (dd, J = 19.2, 5.9 Hz, 1H), 2.85 - 2.76 (m, 2H), 2.70-2.66 (m, 3H), 2.37-2.35 (m, 2H), 2.07-2.06 (m, 2H), 1.84 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 1.71 (t, J = 10.3 Hz, 2H), 1.50 (s, 4H), 0.90 (s, 3H).
【1316】
[実施例57] (6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)アミノ)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1317】
工程1:tert−ブチル(3−((4−ホルミルフェニル)アミノ)フェニル)カルバメートの合成
【1318】
【化377】
[この文献は図面を表示できません]
【1319】
窒素下、トルエン(300mL)中のtert−ブチル(3−アミノフェニル)カルバメート(31.2g、150mmol)、4−ブロモベンズアルデヒド(33.3g、180mmol)、Pd(OAc)
2(1.684g、7.50mmol)、BINAP((RS)2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル)(9.34g、15.00mmol)、Cs
2CO
3(98g、300mmol)からなる混合物を、16時間、還流した。室温まで冷却した後、この混合物を水とEtOAcとの間に分配した。有機層を濃縮し、PE:EtOAc(5:1)により溶出したカラムクロマトグラフィーによって精製すると、表題化合物(32.8g、105mmol、70%収率)が黄色油状物として得られた。LCMS(方法j、表7)R
t=1.94分;MS m/z=313 [M+H
+]。
【1320】
工程2:(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)アミノ)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1321】
【化378】
[この文献は図面を表示できません]
【1322】
0℃の、THF(50.00ml)及びMeCN(50ml)中の(8S,9S,10R,11S,13S,14S,16R,17S)−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(12.05g、32.0mmol)及びtert−ブチル(3−((4−ホルミルフェニル)アミノ)フェニル)カルバメート(10g、32.0mmol)の懸濁液に、トリフルオロメタンスルホン酸(14.21ml、160mmol)を滴下して加えた。この反応混合物を同一温度において、さらに2時間、撹拌した。この混合物をEtOAc(200mL)により希釈し、水(100mL)、飽和NaHCO
3溶液(1×100mL)及びブライン(1×100mL)により洗浄し、Na
2SO
4で脱水して真空で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)により精製し、得られた物質を分取HPLCによりさらに精製すると、表題化合物(1.729g、3.03mmol、10%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法k、表7)R
t=1.50分;MS m/z=571 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.01 (s, 1H), 7.33 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.00 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.87 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.36 (s, 1H), 5.94 (s, 1H), 5.32 (s, 1H), 5.10 (s, 1H), 5.02 - 4.87 (m, 3H), 4.80 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.51 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 4.31 (s, 1H), 4.20 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 2.62 - 2.52 (m, 1H), 2.32 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 2.20 - 1.98 (m, 2H), 1.86 - 1.69 (m, 4H), 1.69 - 1.55 (m, 1H), 1.41 (s, 3H), 1.18 - 0.97 (m, 2H), 0.87 (s, 3H).
【1323】
白色固体として、少量のアセタール異性体(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)アミノ)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン(78mg、0.137mmol、0.4%収率)。LCMS(方法k、表7)R
t=1.53分;MS m/z=571 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.00 (s, 1H), 7.32 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.96 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.87 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.35 (s, 1H), 6.24 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.17 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.00 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 5.27 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 5.02 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 4.97 (s, 2H), 4.78 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.30 (s, 2H), 4.03 (dd, J = 19.1, 5.8 Hz, 1H), 2.65 - 2.52 (m, 1H), 2.32 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 2.14 - 1.95 (m, 2H), 1.89 - 1.63 (m, 5H), 1.39 (s, 3H), 1.28 - 1.11 (m, 1H), 1.05 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 0.89 (s, 3H).
【1324】
[実施例58] (6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)アミノ)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1325】
【化379】
[この文献は図面を表示できません]
【1326】
上の実施例57と同じ手順を使用して合成した。主要なアセタール異性体:LCMS(方法k、表7)R
t=1.49分;MS m/z=589 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.02 (s, 1H), 7.30 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.99 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.87 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.36 (s, 1H), 6.31 - 6.16 (m, 2H), 6.10 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.04 (s, 1H), 5.45 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 5.35 (s, 1H), 5.11 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 4.97 (s, 2H), 4.91 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 4.51 (dd, J = 19.5, 6.3 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 19.2, 5.5 Hz, 2H), 2.74 - 2.58 (m, 1H), 2.36 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 2.27 - 2.13 (m, 1H), 2.06 (d, J = 9.5 Hz, 2H), 1.93 - 1.78 (m, 1H), 1.78 - 1.57 (m, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.42 (dd, J = 12.4, 4.5 Hz, 1H), 0.87 (s, 3H).
【1327】
少量のアセタール異性体、(6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)アミノ)フェニル)−6b−フルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン:LCMS(方法k、表7)R
t=1.50分;MS m/z=589 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.01 (s, 1H), 7.29 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.97 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.87 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.35 (s, 1H), 6.24 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.10 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.02 (d, J = 18.4 Hz, 2H), 5.44 (s, 1H), 5.30 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 4.97 (s, 3H), 4.30 (d, J = 19.1 Hz, 1H), 4.19 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 4.05 (d, J = 19.1 Hz, 1H), 2.78 - 2.56 (m, 1H), 2.36 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.06 (d, J = 10.7 Hz, 2H), 1.83 (dd, J = 16.3, 10.0 Hz, 2H), 1.76 - 1.61 (m, 2H), 1.50 (s, 4H), 0.89 (s, 3H).
【1328】
[実施例59] (2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)アミノ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1329】
【化380】
[この文献は図面を表示できません]
【1330】
上の実施例57と同じ手順を使用して合成した。主要なアセタール異性体:LCMS(方法l、表7)R
t=1.62分、MS m/z=607 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.02 (s, 1H), 7.25 (dd, J = 18.2, 9.4 Hz, 3H), 6.99 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.87 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.36 (t, J = 1.9 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 10.1, 1.8 Hz, 1H), 6.25 - 6.19 (m, 1H), 6.14 (s, 1H), 6.09 (dd, J = 7.9, 1.3 Hz, 1H), 5.77 - 5.55 (m, 1H), 5.53 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 5.35 (s, 1H), 5.11 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.96 (s, 2H), 4.92 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.51 (dd, J = 19.5, 6.4 Hz, 1H), 4.21 (dd, J = 19.3, 5.6 Hz, 2H), 2.76 - 2.53 (m, 1H), 2.28 (dd, J = 12.6, 5.9 Hz, 2H), 2.06 (d, J = 12.0 Hz, 3H), 1.70 (dt, J = 20.2, 6.0 Hz, 3H), 1.60 - 1.40 (m, 4H), 0.86 (s, 3H).
【1331】
少量のアセタール異性体(2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノフェニル)アミノ)フェニル)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン:LCMS(方法l、表7)R
t=1.65分、MS m/z=607 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.01 (s, 1H), 7.27 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 6.97 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.88 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.41 - 6.19 (m, 3H), 6.20 - 6.07 (m, 2H), 6.03 (s, 1H), 5.65 (d, J = 46.4 Hz, 1H), 5.52 (s, 1H), 5.32 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.06 (s, 1H), 4.97 (s, 2H), 4.32 (dd, J = 19.1, 5.3 Hz, 1H), 4.19 (s, 1H), 4.06 (dd, J = 18.7, 4.8 Hz, 1H), 2.59 (d, J = 13.8 Hz, 1H), 2.29 (s, 1H), 2.17 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 2.07 (s, 1H), 1.87 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 1.69 (dd, J = 23.7, 12.4 Hz, 3H), 1.50 (s, 4H), 0.89 (s, 3H).
【1332】
[実施例60] (6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノベンジル)チオ)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1333】
工程1:4−((3−ニトロベンジル)チオ)ベンズアルデヒドの合成
【1334】
【化381】
[この文献は図面を表示できません]
【1335】
(3−ニトロフェニル)メタンチオール(35g、282mmol)及び4−フルオロベンズアルデヒド(52.5g、310mmol)の乾燥ジメチルスルホキシド(220mL)中溶液に、炭酸カリウム(78g、564mmol)を加えた。この反応混合物を、4時間、100℃に加熱した。追加のバイアルを1個、上記の通り、用意した。2つの反応物を一緒にして、水(2L)により希釈し、次に、EtOAc(3×600mL)により抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4により脱水して濃縮すると、残留物が得られ、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=20/1〜5/1により溶出)によって精製すると、表題化合物(62g、80%収率)がわずかに褐色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 4.54 (s, 2 H) 7.51 (d, J=8.33 Hz, 2 H) 7.59 (s, 1 H) 7.77 (d, J=8.33 Hz, 2 H) 7.87 (d, J=7.89 Hz, 1 H) 8.05 - 8.10 (m, 1 H) 8.30 (s, 1 H) 9.87 (s, 1 H).
【1336】
工程2:(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−10−(4−((3−ニトロベンジル)チオ)フェニル)−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1337】
【化382】
[この文献は図面を表示できません]
【1338】
0℃の(8S,9S,10R,11S,13S,14S,16R,17S)−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(9g、23.91mmol)及び4−((3−ニトロベンジル)チオ)ベンズアルデヒド(7.19g、26.3mmol)のMeCN(500mL)中溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸(21.23mL、239mmol)を滴下して加えた。この反応物を0℃において1時間、撹拌した。追加のバイアルを2個、上記の通り、用意した。3つの反応物をすべて一緒にして、水(2L)に注ぎ入れた。得られた混合物をEtOAc(3×500mL)により抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4により脱水して濃縮すると、残留物が得られ、これを分取HPLCによって精製すると、表題化合物(5.57g、16%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法n、表7):R
t=3.20分;m/z=632.0 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.84 (s, 3 H) 0.93 - 1.08 (m, 2 H) 1.37 (s, 3 H) 1.52 - 1.76 (m, 5 H) 1.94 - 2.15 (m, 2 H) 2.29 (br d, J=11.91 Hz, 1 H) 2.50 - 2.58 (m, 1 H) 4.15 (dd, J=19.40, 5.51 Hz, 1 H) 4.27 (br d, J=2.87 Hz, 1 H) 4.39 (s, 2 H) 4.48 (dd, J=19.40, 6.39 Hz, 1 H) 4.77 (d, J=3.09 Hz, 1 H) 4.89 (d, J=4.63 Hz, 1 H) 5.07 (t, J=5.95 Hz, 1 H) 5.38 (s, 1 H) 5.91 (s, 1 H) 6.15 (dd, J=10.14, 1.76 Hz, 1 H) 7.25 - 7.38 (m, 5 H) 7.55 (t, J=7.94 Hz, 1 H) 7.79 (d, J=7.72 Hz, 1 H) 8.04 (dd, J=8.16, 1.54 Hz, 1 H) 8.19 (d, J=1.76 Hz, 1 H)
【1339】
少量のアセタール異性体である、(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10S,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−10−(4−((3−ニトロベンジル)チオ)フェニル)−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン(0.34g、1%収率)も、白色固体として得られた。LCMS(方法n、表7):R
t=3.28分;MS m/z=631.8 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.86 (s, 3 H) 0.98 - 1.05 (m, 1 H) 1.10 - 1.21 (m, 1 H) 1.37 (s, 3 H) 1.66 - 1.88 (m, 5 H) 1.94 - 2.08 (m, 2 H) 2.29 (br dd, J=13.23, 2.87 Hz, 1 H) 2.50 - 2.56 (m, 1 H) 3.99 (dd, J=19.18, 5.95 Hz, 1 H) 4.20 (dd, J=19.07, 6.28 Hz, 1 H) 4.27 (br s, 1 H) 4.39 (s, 2 H) 4.77 (d, J=3.09 Hz, 1 H) 4.99 (s, 1 H) 5.26 (d, J=6.84 Hz, 1 H) 5.92 (s, 1 H) 6.04 (s, 1 H) 6.15 (dd, J=10.03, 1.87 Hz, 1 H) 7.16 (d, J=8.38 Hz, 2 H) 7.26 - 7.34 (m, 3 H) 7.55 (t, J=7.94 Hz, 1 H) 7.75 (d, J=7.72 Hz, 1 H) 8.05 (dd, J=8.16, 1.54 Hz, 1 H) 8.21 (t, J=1.76 Hz, 1 H).
【1340】
工程3:(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−アミノベンジル)チオ)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1341】
【化383】
[この文献は図面を表示できません]
【1342】
EtOAc(2mL)中の(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−10−(4−((3−ニトロベンジル)チオ)フェニル)−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オン(138mg、0.22mmol)、亜鉛(214mg、3.28mmol)及び酢酸(0.4ml、6.99mmol)からなる混合物を40℃において2時間、撹拌した。LCMSにより、所望のアニリン生成物に一部変換されていることが示された。さらなる亜鉛(71mg、1.09mml)を加え、40℃においてさらに2時間、撹拌した。この溶液を室温まで冷却し、飽和水性NaHCO
3とEtOAc(3×)との間に分配した。合わせた有機層をNa
2SO
4により脱水し、DCM中0〜5%のMeOHにより溶出したクロマトグラフィー(シリカゲル)によって精製すると、表題化合物(64mg、0.106mmol、49%収率)が得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.77分、MS m/z=601.9 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.35 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.32 - 7.24 (m, 3H), 6.89 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.56 (q, J = 2.3 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.40 (ddd, J = 7.6, 2.6, 1.4 Hz, 1H), 6.15 (dd, J = 10.1, 1.8 Hz, 1H), 5.95 - 5.89 (m, 1H), 5.38 (s, 1H), 5.03 (d, J = 14.0 Hz, 3H), 4.90 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.77 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.54 - 4.44 (m, 1H), 4.28 (s, 1H), 4.16 (d, J = 20.6 Hz, 1H), 4.06 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 2.59 - 2.50 (m, 1H), 2.30 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 2.14 - 2.03 (m, 1H), 1.97 (s, 2H), 1.88 - 1.67 (m, 4H), 1.63 (td, J = 11.9, 10.4, 5.1 Hz, 1H), 1.37 (d, J = 1.9 Hz, 3H), 1.10 - 0.92 (m, 2H), 0.84 (s, 3H).
【1343】
[実施例61] (6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((2−アミノピリジン−4−イル)メチル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1344】
工程1:(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(ブロモメチル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オンの合成
【1345】
【化384】
[この文献は図面を表示できません]
c
【1346】
0℃の(8S,9S,10R,11S,13S,14S,16R,17S)−11,16,17−トリヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシアセチル)−10,13−ジメチル−6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−3H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(1.0738g、2.85mmol)、4−(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(0.539g、2.71mmol)及びMgSO
4(1.33g、11.05mmol)のMeCN(18ml)中懸濁液に、4−(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(0.539g、2.71mmol)を加えた。トリフルオロメタンスルホン酸(2.0g、13.5mmol)を、7℃未満の温度を維持するように、滴下して加えた。この反応物を4分間、撹拌し、直ちに、飽和水性NaHCO
3(20mL)を添加することによりクエンチし、EtOAc(60mL)により抽出した。合わせた有機物をブライン(10mL)により洗浄し、溶媒を減圧下で除去した。0〜5%のMeOH/DCMのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、40g)により精製すると、表題化合物(1.59g、2.85mmol、100%収率)がオフホワイトの泡状物として得られた(アセタールジアステレオマーの9:1混合物)。特性評価は、主要なアセタール異性体に関して提供される:LCMS(方法r、表7)R
t=1.04分、MS m/z=557.2、559.2 [M+H]。1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) d 7.44 (s, 4H), 7.30 (dd, J = 10.1, 2.2 Hz, 1H), 6.15 (ddd, J = 10.1, 4.8, 1.9 Hz, 1H), 5.91 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 5.43 (s, 1H), 5.07 (s, 1H), 4.93 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.77 (dd, J = 3.6, 0.9 Hz, 1H), 4.67 (s, 2H), 4.51 (dd, J = 19.4, 4.1 Hz, 1H), 4.31 4.26 (m, 1H), 4.17 (d, J = 19.5 Hz, 1H), 2.58 2.49 (m, 1H), 2.30 (dd, J = 12.9, 4.7 Hz, 1H), 2.16 2.05 (m, 1H), 1.99 (d, J = 23.9 Hz, 1H), 1.89 1.71 (m, 2H), 1.75 1.65 (m, 1H), 1.67 1.57 (m, 1H), 1.38 (s, 3H), 1.11 0.91 (m, 2H), 0.85 (s, 3H).
【1347】
工程2:(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((2−アミノピリジン−4−イル)メチル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−1,2,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−4H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4−オンの合成
【1348】
【化385】
[この文献は図面を表示できません]
【1349】
20mLのバイアルに、脱気したジオキサン(2.0ml)/水(0.200mL)溶液中の(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(ブロモメチル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン(0.100g、0.179mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.039g、0.179mmol)及びK
2CO
3(0.099g、0.718mmol)を投入した。この懸濁液を排気して、乾燥N
2(3X)を逆充填した。Pd(dppf)Cl
2(0.012g、0.016mmol)を加え、バイアルをここでもやはり、排気して、乾燥N2により逆充填した。この反応混合物を90℃に加熱した。1.5時間後、出発原料が消費された。この反応物を室温まで冷却し、EtOAc(20mL)により希釈し、水(25mL)、次にブライン(25mL)により洗浄し、MgSO
4により脱水して溶媒を減圧下で除去した。0〜10%のMeOH/CH
2Cl
2のグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、40g)により精製すると、明黄褐色固体が得られた。Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250×50mm)上の逆相分取HPLCによるさらなる精製。流速80mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%TFA(B)のグラジエント(0〜5.0分にA15%、5.0〜20分にA15〜85%の直線グラジエント、20〜25分間、保持)を使用した。合わせたフラクションを冷凍して、凍結乾燥すると、表題化合物(27mg、0.047mmol、26%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.90分、MS m/z=571.3 [M+H
+]。1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ 7.93 (s, 2H), 7.82 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.39 - 7.22 (m, 3H), 6.73 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.69 (s, 1H), 6.24 - 6.09 (m, 1H), 5.93 (s, 1H), 5.44 (s, 1H), 4.94 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.80 (s, 1H), 4.50 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.30 (s, 1H), 4.19 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 3.99 (s, 2H), 2.61 - 2.51 (m, 1H), 2.35 - 2.27 (m, 1H), 2.19 - 2.08 (m, 1H), 2.08 - 1.99 (m, 1H), 1.82 - 1.59 (m, 5H), 1.40 (s, 3H), 1.02 (ddd, J = 27.9, 11.7, 3.2 Hz, 2H), 0.87 (s, 3H).
【1350】
実施例61(上)と同じ手順を使用し、以下の実施例を合成した。
【1351】
【表31】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【1352】
[実施例67]
1−(3−(4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)−1H−ピロール−2,5−ジオンの合成
【1353】
【化386】
[この文献は図面を表示できません]
【1354】
工程1:(Z)−4−((3−(4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−4−オキソブタ−2−エン酸の合成
【1355】
【化387】
[この文献は図面を表示できません]
【1356】
室温の(6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−アミノベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−デカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−4(2H)−オン(239mg、0.420mmol)のTHF(3.0mL)中溶液に、無水マレイン酸(46.5mg、0.474mmol)を加えた。75分後、溶媒を減圧下で除去すると、表題化合物がオフホワイトの泡状物として得られた。これを、さらに精製することなく、次の工程(100%収率と見なした)に使用した。LCMS(方法o、表7)R
t=0.86分、MS m/z=668.5 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.99 (s, 1H), 10.29 (s, 1H), 7.45 7.38 (m, 2H), 7.38 7.31 (m, 2H), 7.27 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.24 7.15 (m, 3H), 6.92 (dt, J = 7.8, 1.3 Hz, 1H), 6.38 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 6.25 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 6.12 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 5.89 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.36 (s, 1H), 5.03 (s, 1H), 4.88 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.73 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 4.26 (p, J = 3.2 Hz, 1H), 4.14 (d, J = 19.4 Hz, 1H), 3.87 (s, 2H), 2.52 (dd, J = 13.6, 5.3 Hz, 1H), 2.32 2.23 (m, 1H), 2.07 (tt, J = 10.8, 6.2 Hz, 1H), 2.02 1.94 (m, 1H), 1.84 1.51 (m, 5H), 1.36 (s, 3H), 1.09 0.93 (m, 2H), 0.82 (s, 3H).
【1357】
工程2:1−(3−(4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)−1H−ピロール−2,5−ジオンの合成
【1358】
【化388】
[この文献は図面を表示できません]
【1359】
臭化亜鉛(75.0mg、0.333mmol)及び(Z)−4−((3−(4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−4−オキソブタ−2−エン酸(171mg、0.256mmol)のテトラヒドロフラン(2.0mL)中溶液に、ビス(トリメチルシリル)アミン(HMDS)(63.4μL、0.306mmol)を加えた。この混合物を、2.5時間、50℃に加熱した。LCMSにより、変換が不完全であることが示され、したがって、ビス(トリメチルシリル)アミン(HMDS)(63.4μL、0.306mmol)のもう一定分量を加えた。この反応は、50℃においてさらに90分後に、完了した。この混合物を室温まで冷却し、EtOAc(20mL)により希釈し、次に、1N 水性HCl(2×10mL)、飽和水性NaHCO
3(10mL)、ブライン(10mL)により逐次、洗浄し、Na
2SO
4により脱水して、溶媒を減圧下で除去した。0〜10%のMeOH/DCMのグラジエントにより溶出したクロマトグラフィー(シリカ、12g)により精製すると、表題化合物(82.6mg、0.127mmol、50%収率)がオフホワイトの固体として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=1.02分、MS m/z=650.5 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.27 (dt, J = 7.8, 3.7 Hz, 3H), 7.19 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.17 7.06 (m, 4H), 7.06 7.01 (m, 3H), 6.04 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 5.81 (t, J = 1.5 Hz, 1H), 5.64 (s, 1H), 5.29 (s, 1H), 4.95 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 4.80 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.65 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.38 (dd, J = 19.4, 6.4 Hz, 1H), 4.18 (t, J = 3.4 Hz, 1H), 4.06 (dd, J = 19.5, 5.7 Hz, 1H), 3.86 (s, 2H), 2.45 (dd, J = 13.5, 5.4 Hz, 1H), 2.30 2.11 (m, 1H), 2.11 1.81 (m, 1H), 1.76 1.44 (m, 4H), 1.28 (s, 3H), 1.02 0.83 (m, 2H), 0.75 (s, 3H).
【1360】
[実施例68] 2−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソエチル二水素ホスフェートの合成
【1361】
【化389】
[この文献は図面を表示できません]
【1362】
−51℃の1−(3−(4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)−1H−ピロール−2,5−ジオン(82mg、0.126mmol)のテトラヒドロフラン(0.5mL)中溶液に、ジホスホリルクロリド(158mg、0.609mmol)を滴下して加えた。この反応を1時間かけて、−10℃までゆっくりと温め、−5℃において水でクエンチした。この混合物をNaHCO
3の飽和水溶液により処理して、pH8の溶液を得た。EtOAc(5mL)による処理によって、乳状エマルションが得られた。1N 水性HClの添加により、pHを1に調節すると、エマルションが改善した。EtOAc(4×5mL)により抽出し、次に、合わせた有機物をブライン(5mL)により洗浄し、脱水(Na
2SO
4)して、溶媒を減圧下で除去した。この生成物を、Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250×50mm)上の逆相分取HPLCによって精製した。流速90mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%TFA(B)のグラジエント(0〜5.0分にA15%、5.0〜20.0分にA15〜95%の直線グラジエント)を使用した。合わせたフラクションを冷凍して、凍結乾燥すると、表題化合物(3.6mg、4.93mmol、4%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.95分、MS m/z=730.5 [M+H
+]。
1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ 7.38 (dt, J = 7.8, 3.7 Hz, 3H), 7.31 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.29 7.26 (m, 2H), 7.25 7.22 (m, 1H), 7.19 (t, J = 1.9 Hz, 1H), 7.17 7.12 (m, 3H), 6.16 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 5.93 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 5.48 (s, 1H), 4.96 4.86 (m, 2H), 4.84 (s, 1H), 4.56 (dd, J = 18.1, 8.1 Hz, 1H), 4.30 (q, J = 3.3 Hz, 1H), 3.97 (s, 2H), 2.59 2.52 (m, 1H), 2.31 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 2.17 2.07 (m, 1H), 2.05 1.98 (m, 1H), 1.85 1.56 (m, 5H), 1.39 (s, 3H), 1.03 (ddd, J = 18.5, 11.8, 4.1 Hz, 2H), 0.88 (s, 3H).
【1363】
[実施例69] 2−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−((S)−2−((S)−2−(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アセトアミド)プロパンアミド)プロパンアミド)フェノキシ)メチル)フェニル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソエチル二水素ホスフェートの合成
【1364】
【化390】
[この文献は図面を表示できません]
【1365】
工程1:tert−ブチル((S)−1−(((S)−1−((3−((4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−8b−(2−((ジ−tert−ブトキシホスホリル)オキシ)アセチル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)オキシ)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメートの合成
【1366】
【化391】
[この文献は図面を表示できません]
【1367】
室温のtert−ブチル((S)−1−(((S)−1−((3−((4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)オキシ)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(463mg、0.559mmol)及び1H−テトラゾール(MeCN中0.45M、4.97ml、2.237mmol)のジメチルアセトアミド(2ml)中溶液に、ジ−tert−ブチルN,N−ジエチルホスホロアミダイト(0.226ml、0.811mmol)を加えた。追加のジ−tert−ブチルN,N−ジエチルホスホロアミダイト(0.2mL)を4.5時間後に投入し、撹拌を一晩、継続した。この反応物を0℃まで冷却し、直ちに、30%の過酸化水素(0.17mL、1.67mmol)水溶液を滴下して加えた。リン酸エステルへの酸化は、1.5時間以内に完了した。この反応物を0℃まで冷却し、Na
2S
2O
3(8mL)の1M水溶液を添加することにより、この反応物をクエンチした。この混合物をEtOAc(2×30mL)により抽出し、合わせた有機層をブラインにより洗浄してNa
2SO
4により脱水し、溶媒を減圧下で除去した。溶離液として100%EtOAcを使用するクロマトグラフィー(シリカ)により精製すると、表題化合物(366mg、0.359mmol、64%収率)が白色固体として得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=1.08分、MS m/z=1020.5 [M+H
+]。
【1368】
工程2:2−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−((S)−2−((S)−2−アミノプロパンアミド)プロパンアミド)フェノキシ)メチル)フェニル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソエチル二水素ホスフェートの合成
【1369】
【化392】
[この文献は図面を表示できません]
c
【1370】
室温のtert−ブチル((S)−1−(((S)−1−((3−((4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−8b−(2−((ジ−tert−ブトキシホスホリル)オキシ)アセチル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)オキシ)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(364mg、0.357mmol)のDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.95mL)を加えた。この反応は2時間以内に完了し、直ちに、溶媒を減圧下で除去した。表題化合物が泡状の明黄色固体として得られ、さらに精製することなく使用した。LCMS(方法r、表7)。主要なアセタール異性体:R
t=0.77分;MS m/z=808.3 [M+H
+]、少量のアセタール異性体:R
t=0.79分;MS m/z=808.3 [M+H
+]。
【1371】
工程3:2−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−((S)−2−((S)−2−(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アセトアミド)プロパンアミド)プロパンアミド)フェノキシ)メチル)フェニル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソエチル二水素ホスフェートの合成
【1372】
【化393】
[この文献は図面を表示できません]
【1373】
室温の2−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−((3−((S)−2−((S)−2−アミノプロパンアミド)プロパンアミド)フェノキシ)メチル)フェニル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソエチル二水素ホスフェート(285mg、0.353mmol)のジメチルホルムアミド(1.5mL)中溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.37mL、2.12mmol)及びマレイミド酢酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(89mg、0.353mmol)を逐次、加え、一晩、撹拌した。この反応混合物をDMSOにより希釈し、Phenomenex C18(2)10ミクロンカラム(250×50mm)上の分取逆相HPLCにより精製した。流速30mL/分で、MeCN(A)及び水中の0.1%TFA(B)のグラジエント(0〜3.0分にA15%、3.0〜19.0分にA15〜60%の直線グラジエント、次に、19.0〜23.0分に直線グラジエントでA85%まで)を使用した。合わせたフラクションを濃縮し、揮発性溶媒を減圧下で除去し、得られた溶液を冷凍して、凍結乾燥すると、表題化合物(93mg、0.098mmol、28%収率)が白色固体として得られた。主要なアセタール異性体:LCMS(方法r、表7)Rt=0.83分、MS m/z=945.4 [M+H+]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.78 (s, 1H), 8.39 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.49 - 7.37 (m, 4H), 7.33 (t, J = 2.2 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.14 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.10 - 7.05 (m, 1H), 7.03 (s, 2H), 6.64 (dd, J = 8.0, 2.4 Hz, 1H), 6.13 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 5.89 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.50 (s, 1H), 5.04 (s, 2H), 4.96 - 4.85 (m, 2H), 4.81 (s, 1H), 4.55 (dd, J = 18.1, 8.2 Hz, 1H), 4.38 - 4.21 (m, 3H), 4.13 - 3.98 (m, 2H), 2.53 (dd, J = 13.2, 5.2 Hz, 1H), 2.28 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 2.09 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.08 - 1.95 (m, 1H), 1.70 (dddd, J = 29.9, 25.9, 14.4, 6.4 Hz, 5H), 1.36 (s, 3H), 1.26 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.18 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.02 (ddd, J = 14.7, 11.6, 4.0 Hz, 2H), 0.86 (s, 3H).
【1374】
[実施例70] 2−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−((S)−2−((S)−2−(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アセトアミド)プロパンアミド)プロパンアミド)ベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソエチル2−(ジメチルアミノ)アセテート2,2,2−トリフルオロアセテートの合成
【1375】
【化394】
[この文献は図面を表示できません]
【1376】
工程1:2−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−((S)−2−((S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパンアミド)プロパンアミド)ベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソエチル2−(ジメチルアミノ)アセテート2,2,2−トリフルオロアセテートの合成
【1377】
【化395】
[この文献は図面を表示できません]
【1378】
tert−ブチル((2S)−1−(((2S)−1−((3−(4−((6aR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(実施例10、工程1と同じ方法で調製)(78mg、0.096mmol)、2−(ジメチルアミノ)酢酸(10.9mg、0.106mmol)及び2,6−ジメチルピリジン(0.022mL、0.192mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)中溶液に、HATU(43.8mg、0.115mmol)を加え、得られた溶液を室温において45分間、撹拌した。0.1Mの水性TFA中の5〜95%MeCMの溶媒グラジエントにより溶出した、C18 HPLCにより粗生成物を精製した。純粋な生成物を含有するフラクションを凍結乾燥によって濃縮すると、表題化合物(82mg、89%収率)が得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.80分;MS m/z=898.2 [M+H
+]。
【1379】
工程2:2−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−((S)−2−((S)−2−(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アセトアミド)プロパンアミド)プロパンアミド)ベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソエチル2−(ジメチルアミノ)アセテート2,2,2−トリフルオロアセテートの合成
【1380】
【化396】
[この文献は図面を表示できません]
【1381】
DCM(4mL)及びTFA(1mL)中の、2−((6aR,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−((S)−2−((S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパンアミド)プロパンアミド)ベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソエチル2−(ジメチルアミノ)アセテート(82mg、0.074mmol)の溶液を室温で20分間、撹拌し、次に、真空で濃縮した。この化合物の無水N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中溶液に、Hunig塩基(0.20mL、1.15mmol)及び2,5−ジオキソピロリジン−1−イル2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アセテート(27.8mg、0.11mmol)を加えた。得られた混合物を室温で15分間、撹拌し、TFA(0.106mL、1.376mmol)を加えた。0.1Mの水性TFA中の5〜95%MeCMの溶媒グラジエントにより溶出した、C18 HPLCにより粗生成物を精製した。純粋な生成物を含有するフラクションを凍結乾燥することによって濃縮すると、表題化合物が無色固体(46mg、0.0439mmol、59%収率)として得られた。LCMS(方法r、表7)主要なアセタール異性体、R
t=0.82分、MS m/z=934[M+H
+];少量のアセタール異性体、R
t=0.81分、MS m/z=934[M+H
+]。
1H NMR (501 MHz, DMSO-d
6) δ 10.12 (s, 2H), 9.75 (s, 1H), 8.40 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.45 - 7.42 (m, 1H), 7.38 (dd, J = 8.2, 2.0 Hz, 2H), 7.31 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.17 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.06 (s, 1H), 6.89 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.50 (s, 1H), 6.15 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 5.93 - 5.90 (m, 1H), 5.52 (s, 1H), 5.30 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 5.00 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 4.86 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 4.36 - 4.25 (m, 4H), 4.12 - 4.02 (m, 2H), 3.87 (s, 1H), 2.82 (s, 3H), 2.56 - 2.51 (m, 1H), 2.50 (s, 0H), 2.50 (d, J = 1.8 Hz, 0H), 2.33 - 2.26 (m, 2H), 2.15 - 2.06 (m, 2H), 2.04 - 1.97 (m, 2H), 1.84 - 1.80 (m, 1H), 1.77 - 1.60 (m, 4H), 1.37 (s, 3H), 1.26 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.19 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.10 - 0.98 (m, 3H), 0.89 (s, 3H).
【1382】
[実施例71]
4−(2−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−((S)−2−((S)−2−(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アセトアミド)プロパンアミド)プロパンアミド)ベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソエトキシ)−4−オキソブタン酸の合成
【1383】
【化397】
[この文献は図面を表示できません]
【1384】
工程1:2−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−((S)−2−((S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパンアミド)プロパンアミド)ベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソエチルtert−ブチルスクシネートの合成
【1385】
【化398】
[この文献は図面を表示できません]
【1386】
表題化合物は、2−(ジメチルアミノ)酢酸を4−(tert−ブトキシ)−4−オキソブタン酸に置き換えて、実施例70に記載されている方法を使用して調製した。LCMS(方法r、表7)R
t=1.03分、MS m/z=968 [M+H
+]。
【1387】
工程2:4−(2−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−((S)−2−((S)−2−(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アセトアミド)プロパンアミド)プロパンアミド)ベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソエトキシ)−4−オキソブタン酸の合成
【1388】
【化399】
[この文献は図面を表示できません]
【1389】
表題化合物は、実施例69、工程2に記載されている方法を使用して調製した。表題化合物は無色固体(49mg、43%)として単離した。LCMS(方法r、表7)R
t=0.88分、MS m/z=948.9 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.23 (s, 1H), 9.74 (s, 1H), 8.37 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.42 - 7.33 (m, 3H), 7.31 - 7.25 (m, 1H), 7.17 (dd, J = 20.7, 7.9 Hz, 3H), 6.90 - 6.84 (m, 1H), 6.15 - 6.09 (m, 1H), 5.90 - 5.87 (m, 1H), 5.48 (s, 1H), 5.07 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 4.86 - 4.79 (m, 2H), 4.37 - 4.23 (m, 3H), 4.12 - 3.98 (m, 2H), 3.85 (s, 2H), 2.65 - 2.58 (m, 2H), 2.52 - 2.47 (m, 2H), 2.32 - 2.24 (m, 2H), 2.09 (d, J = 10.8 Hz, 2H), 2.02 - 1.94 (m, 2H), 1.85 - 1.56 (m, 6H), 1.36 (s, 3H), 1.24 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.17 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.10 - 0.95 (m, 3H), 0.85 (s, 3H).
【1390】
[実施例72]
2−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−((S)−2−((S)−2−(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アセトアミド)プロパンアミド)プロパンアミド)ベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソエチル水素スルフェートの合成
【1391】
【化400】
[この文献は図面を表示できません]
【1392】
工程1:2−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−((S)−2−((S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパンアミド)プロパンアミド)ベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソエチル水素スルフェートの合成
【1393】
【化401】
[この文献は図面を表示できません]
【1394】
tert−ブチル((S)−1−(((S)−1−((3−(4−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−7−ヒドロキシ−8b−(2−ヒドロキシアセチル)−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−10−イル)ベンジル)フェニル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(実施例10、工程1と類似の方法で調製した)(53mg、0.065mmol)のMeCN(2mL)中溶液に、ピリジン三酸化硫黄錯体(42mg、0.26mmol)を加えた。この混合物を、室温において2時間、撹拌した。0.1Mの水性TFA中の5〜95%MeCNの溶媒グラジエントにより溶出した、C18 HPLCにより粗生成物を精製した。純粋な生成物を含有するフラクションを凍結乾燥によって濃縮すると、表題化合物が得られた。LCMS(方法r、表7)R
t=0.83分、MS m/z=892.0 [M+H
+]。
【1395】
工程2:2−((6aR,6bS,7S,8aS,8bS,10R,11aR,12aS,12bS)−10−(4−(3−((S)−2−((S)−2−(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アセトアミド)プロパンアミド)プロパンアミド)ベンジル)フェニル)−7−ヒドロキシ−6a,8a−ジメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2’,1’:4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソエチル水素スルフェートの合成
【1396】
【化402】
[この文献は図面を表示できません]
【1397】
表題化合物は、実施例69、工程2に記載されている方法を使用して調製した。表題化合物は無色固体(27mg、28%収率)として単離した。LCMS(方法r、表7)R
t=0.77分、MS m/z=928.9 [M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.75 (s, 1H), 8.37 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.40 - 7.32 (m, 2H), 7.33 - 7.29 (m, 1H), 7.27 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.23 - 7.12 (m, 3H), 7.04 (s, 1H), 6.93 - 6.83 (m, 2H), 6.12 (dd, J = 10.1, 1.9 Hz, 1H), 5.91 - 5.86 (m, 1H), 5.42 (s, 1H), 4.87 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.84 (s, 1H), 4.74 (d, J = 18.3 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 18.3 Hz, 1H), 4.36 - 4.24 (m, 3H), 4.11 - 3.99 (m, 2H), 3.86 (s, 2H), 2.58 - 2.48 (m, 1H), 2.32 - 2.22 (m, 1H), 2.08 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 1.98 (s, 1H), 1.77 (s, 2H), 1.75 - 1.56 (m, 4H), 1.36 (s, 3H), 1.24 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.17 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.10 - 0.95 (m, 2H), 0.83 (s, 3H).
【1398】
[実施例73] コンジュゲートプロトコル
一般的なシステインコンジュゲートプロトコル
所望の抗体の約10mg/mLの溶液を、PBS緩衝液(pH7.4)中、及びPBS中の10mM TCEP溶液中で調製した(Pierce Bond−Breaker、カタログ77720)。次に、約2モル当量の10mM TCEPを添加することにより、抗体(抗hTNF hIgG1(D2E7)又は抗mTNF mIgG2a(8C11;McRae BLら、J Crohns Colitis 10巻(1号):69〜76頁(2016年))を部分還元し、手早く混合し、37℃において60分間、インキュベートした。次に、DMSOを、15%の合計DMSOとなる十分量で、上記の部分還元した抗体に加えた。コンジュゲートに関すると、次に、10mMのD−L−マレイミド溶液(この場合、SMは、グルココルチコステロイドの基であり、Lはリンカーである)を8モル当量加え、室温で30分間、インキュベートした。次に、PBS緩衝液(pH7.4)により予め平衡にした、NAP−5脱塩カラム(GE Healthcare、カタログ17−0853−02)を使用して、過剰のコンボ(combo)及びDMSOを除去した。次に、脱塩済み試料をサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)、及び換算質量分析法(reduced mass spectrometry)によって分析した。
【1399】
チオスクシンイミド加水分解
【1400】
【化403】
[この文献は図面を表示できません]
【1401】
本開示のADCのチオスクシンイミド環の加水分解は、高pHにおいて、ADCをインキュベートすることにより達成した。手短に言えば、0.7Mアルギニン(pH9.0)溶液を調製し、PBS緩衝液中の各ADCに加えて、合計のアルギニン濃度を50mM(pH約8.9)にした。次に、この物質を25℃において72時間、インキュベートした。次に、換算質量分析法によってスクシンイミド環の加水分解を確認し、この後、0.1M酢酸溶液を添加することにより、加水分解物をクエンチし、酢酸の合計を12.5mM(pH約7.1)にした。
【1402】
一般的なリシンコンジュゲートプロトコル
最初に、所望の抗体の約10mg/mL溶液をPBS緩衝液(pH7.4)中で調製した。次に、抗体に8モル当量のD−L−N−ヒドロキシスクシンイミド(この場合、SMは、グルココルチコステロイドの基であり、Lはリンカーである)を加え、15%DMSOの存在下、23℃において最大24時間、インキュベートした。次に、PBS緩衝液(pH7.4)により平衡にしたNAP−5脱塩カラム(GE Healthcare、カタログ17−0853−02)を使用し、コンジュゲートした試料を脱塩し、過剰のコンボ及びDMSOを除去した。次に、脱塩済み試料をサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)、及び換算質量分析法によって分析した。
【1403】
ADC分析手順
疎水性相互作用クロマトグラフィー。疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)により、ADCをプロファイルし、コンジュゲート度を決定して、薬物対抗体薬物比(DAR)の概数を算出した。手短に言えば、ADC100μgを4.6×35mmのブチル−NPRカラム(Tosoh Bioscience、カタログ14947)を装備したUltimate3000 Dual LCシステム(Thermo Scientific)にロードした。ADCは、A100%の緩衝液で平衡にしたカラムにロードし、0.8mL/分で、A100%の緩衝液からB100%の緩衝液までの12分間にわたる直線グラジエントを使用して溶出し、この場合、緩衝液Aは、25mMのリン酸ナトリウム、1.5Mの硫酸アンモニウム(pH7.25)であり、緩衝液Bは、25mMのリン酸ナトリウム、20%イソプロパノール(pH7.25)である。DARは、各ピーク面積比の合計をこれらの対応する薬物搭載量と乗算して、合計重量により除算して100を乗算することにより決定した。
【1404】
サイズ排除クロマトグラフィー。7.8×300mm TSK−gel 3000SW
XLカラム(Tosoh Bioscience、カタログ08541)を装備したUltimate3000 Dual LCシステム(Thermo Scientific)を使用して、ADCのサイズ分布をサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によりプロファイル化した。ADCの各々の20ugをカラムにロードし、1mL/分の100mM硫酸ナトリウム、0.8mL/分の100mMのリン酸ナトリウム(pH6.8)のイソクラティックグラジエント(isocratic gradient)を使用して、17分間にわたり溶出させた。
【1405】
[実施例74] グルココルチコステロイドがコンジュゲートされているアダリムバブの調製により、ADCを得る。
【1406】
平均DAR3.5を有する、アダリムバブMP−ala−alaステロイドADCを、以下の2工程の化学プロセス:アダリムバムのジスルフィド還元、次いでマレイミドプロピルアラニン−アラニンステロイド(化合物番号88)によりアルキル化(コンジュゲート)することによって調製した。
【1407】
【化404】
[この文献は図面を表示できません]
【1408】
第1の工程において、アダリムバブの限定数の鎖間ジスルフィド結合を、トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン(「TCEP」)(≧1.8当量)で還元させる。次に、DMSO中において、部分還元したアダリムバブを化合物番号88(≧5当量)にコンジュゲートする。
【1409】
得られたADC調製物のクロマトグラフィー分割を示している
図5を参照すると、ADCは、還元された鎖間ジスルフィド結合の数に応じて、0の薬物リンカー分子に結合(「E0」ピーク)した、2つの薬物リンカー分子に結合した(「E2」ピーク)、4つの薬物リンカー分子に結合した(「E4」ピーク)、6つの薬物リンカー分子に結合した(「E6」ピーク)及び8つの薬物リンカー分子に結合した(「E8」ピーク)抗体を含有する不均質混合物である。均質なE2及びE4ピークをクロマトグラフィーにより分離して単離する方法は、Hamblettら、Clin Cancer Res 2004年;10巻:7063〜7070頁により記載されている。
図5において使用したHIC条件は、以下の通りであった:
【1410】
カラムは、TOSOH Tskgelブチル−NPR、4.6mm×3.5cm、2.5μであり、カラム温度は30℃とした。波長は280nmとし、稼働時間は22分間であり、注入量は40μLであり。流速は0.5mL/分とした。移動相A:25mMのNa
2HPO
4(pH7.0)及び1.5Mの(NH
4)
2SO
4、移動相B:25mMのNa
2HPO
4(pH7.0)/IPA=75/25。グラジエントプロファイル:
【1411】
【表32】
[この文献は図面を表示できません]
【1412】
均質なE2及びE4ピークをクロマトグラフィーにより分離して単離する方法は、Hamblettら、Clin Cancer Res 2004年;10巻:7063〜7070頁により記載されている。手短に言えば、加水分解及びpH<7.4への調節後、分布の広い混合物を3Mの硫酸アンモニウム/50mMリン酸緩衝液により処理して、硫酸アンモニウムの全溶液濃度を約0.8Mにした。予め充填済みの疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)カラム(ブチルセファロースHP樹脂)は、0.5NのNaOH溶液(4CV)により消毒し、注入用の水(WFI、0.5CV)により洗浄し、0.8Mの硫酸アンモニウム/25mMリン酸緩衝液(4CV)で平衡にすることにより調製した。幅広い分布/硫酸アンモニウム緩衝溶液をHICカラム(およその搭載量は、樹脂1mLあたり30mgのタンパク質)にロードし、次いで、0.8Mの硫酸アンモニウム/25mMリン酸緩衝液(2.5CV)により洗浄した。生成物の溶出は以下の通りとした:0.72Mの硫酸アンモニウム/25mMリン酸緩衝液(3CV)、非コンジュゲートmAb;0.56Mの硫酸アンモニウム/25mMリン酸緩衝液(4.5CV)、DAR2 ADC;0.32Mの硫酸アンモニウム/25mMリン酸緩衝液(6.5CV)、DAR4 ADC。次に、限外ろ過(Millipore Ultracel、30kDカットオフ)により、DAR2及びDAR4の生成物フラクションを別々に約30mg/mLに濃縮し、次いでダイアフィルトレーションによりWFI(8CV)にした。
【1413】
精製済みE4コンジュゲートのスクシンイミドを加水分解し、アルギニン緩衝液を使用して、生成物溶液のpHを≧9に調節することにより、安定した結合をもたらした。この溶液を周囲温度において≧2日間、保持し、この時点でLC−MS分析により、加水分解が>90%完了であることが決定された。LC−MSクロマトグラムの一部に関して、
図6を参照されたい。
図6において使用したSEC条件は、以下であった:
カラムは、TOSOH TSK−gelG3000SW
xL、5μ、250Å、7.8×300mmとし、カラムは周囲温度であり、波長は214nmであり、稼働時間は55分間であり、注入量は10μLであり、流速は、0.25mL/分であり、オートサンプラー温度は、4℃とした。移動相:100mMのNa
2HPO
4及び100mMのNa
2SO
4、pHの6.8/IPA=90/10。
【1414】
MP−ala−ala−ステロイド化合物番号88をコンジュゲートしたアダリムバブの未処理(
図7)及びデコンボリューション(
図8)加工したMSデータ。黒色正方形及び丸は、それぞれ、加水分解された、及び加水分解されていないスクシンイミドを含むADCを表す。加水分解された及び加水分解されていないADCの相対存在量を使用して、加水分解変換を決定する。
【1415】
加水分解
コンジュゲート後のスクシンイミド環の加水分解は、pH8.0、pH8.5及びpH9.0のホウ酸塩緩衝液、pH8.0及びpH9.0のアルギニン緩衝液を用いて行い、環の加水分解の速度を検討した。これらの結果が以下の
図9に示されている。
【1416】
【表33】
[この文献は図面を表示できません]
【1417】
[実施例75] 低分子ステロイドのインビトロ活性
グルココルチコイド受容体結合アッセイ
製造業者のプロトコルに従い、Polarscreen(商標)グルココルチコイド受容体アッセイキット、Red(ThermoFisher A15898)を使用したグルココルチコイド受容体(GR)の結合について低分子の試験を行った。手短に言えば、化合物をDMSOに連続的に希釈し、次に、1:10の希釈でアッセイキット緩衝液に移送した。化合物をアッセイキット緩衝液中に1:5にさらに希釈し、10μlを384ウェルの低容量ブラックウオールプレート(Corning4514)に移送した。4X Fluormone GS Red保存溶液5μl及び4× GR完全長保存溶液5μlを、試験化合物を含有する各ウェルに加え、プレートを室温で4時間、光から保護してインキュベートした。EnVisionマルチラベルプレートリーダー(Perkinelmer、番号2104−0010)を使用して、各プレートに関して蛍光偏光度(mP)を測定し、データは、4パラメータの曲線当てはめを使用して解析し、EC50値を生成した。これらの結果が以下の
図10に示されている。
【1418】
ミネラルコルチコイド受容体細胞アッセイ
PathHunter(登録商標)NHRPRO CHO−K1 MR細胞系(DiscoveRx、カタログ番号93−0451C2)を使用して、製造業者のプロトコルに従い、ミネラルコルチコイド受容体(MR)アゴニスト活性について低分子を試験した。手短に言えば、培養培地中の20,000個の細胞/ウェルを、96ハーフウェルプレート(Costarカタログ番号3885)において、37℃で一晩、プレート培養した。培地を除去して、アッセイ培地(30μl;最終DMSOは0.3%)中で、連続的に希釈した低分子により置き換えた。プレートを、37℃で一晩、インキュベートした。培地を取り除いて、検出試薬(DiscoveRxカタログ番号93−0001;12μL/ウェル)で置き換え、室温(RT)において60分間、インキュベートした。EnVisionマルチラベルプレートリーダー(Perkinelmer、番号2104−0010)を使用して、各プレートに関して発光量を測定し、データを4パラメータの曲線当てはめを使用して解析し、EC50値を生成した。これらの結果が以下の
図10に示されている。
【1419】
黄体ホルモン受容体結合アッセイ
LanthaScreen(登録商標)TR−FRET黄体ホルモン受容体コアクチベータアッセイ(Thermofisherカタログ番号A15903)の修正版を使用して、黄体ホルモン(progersterone)受容体(PR)結合に関して低分子を試験し、この場合、フルオレセイン標識コアクチベータペプチドをFluormone AL−Red(Thermofisherカタログ番号PV4294)により置き換え、アッセイシグナルを改善した。手短に言えば、化合物をDMSOに連続的に希釈し、次に、1:10の希釈でアッセイ用緩衝液(Thermofisherカタログ番号PV4301+5mM DTT)に移送した。化合物10μlを96ハーフエリア黒色ウェルプレート(Corningカタログ番号3694)に二連で移送した。PR−LBDタンパク質(アッセイ用緩衝液中の4nM保存溶液;Thermofisherカタログ番号P2899)5μlを各ウェルに加えた。さらに、アッセイ用緩衝液中のFluormone AL−RED(12nM)及びテルビウム標識抗GSTモノクローナル抗体(mAb)(20nM;Thermofisherカタログ番号PV3550)の調製混合物5μlも各ウェルに加えた。プレートを室温(RT)で2時間、インキュベートし、次に、TR−FRET発光量比をEnVisionマルチラベルプレートリーダー(Perkinelmer番号2104−0010)を使用して測定した。データは、4パラメータの曲線当てはめを使用して解析し、EC50値を生成した。これらの結果が以下の
図10に示されている。
【1420】
アンドロゲン受容体結合アッセイ
LanthaScreen(登録商標)TR−FRETアンドロゲン受容体コアクチベータアッセイ(Thermofisherカタログ番号A15878)の修正版を使用して、アンドロゲン受容体(AR)結合に関して低分子を試験し、この場合、フルオレセイン標識コアクチベータペプチドをFluormone AL−Red(Thermofisherカタログ番号PV4294)により置き換え、アッセイシグナルを改善した。手短に言えば、化合物をDMSOに連続的に希釈し、次に、1:10の希釈でアッセイ用緩衝液(Thermofisherカタログ番号PV4295+5mMのDTT)に移送した。化合物10μlを96ハーフエリア黒色ウェルプレート(Corningカタログ番号3694)に二連で移送した。AR−LBDタンパク質(アッセイ用緩衝液中の5nM保存溶液;Thermofisherカタログ番号3009)5μlを各ウェルに加えた。さらに、アッセイ用緩衝液中のFluormone AL−RED(20nM)及びテルビウム標識抗GSTモノクローナル抗体(mAb)(30nM;Thermofisherカタログ番号PV3550)の調製保存溶液5μlも各ウェルに加えた。プレートを室温(RT)で6時間、インキュベートし、次に、TR−FRET発光量比をEnVisionマルチラベルプレートリーダー(Perkinelmer番号2104−0010)を使用して測定した。データは、4パラメータの曲線当てはめを使用して解析し、EC50値を生成した。これらの結果が以下の表10に示されている。
【1421】
GREリポーターアッセイ
実施例78に記載されているK562親GRE(pGL4.36[luc2P/MMTV/Hygro])細胞を、96ウェルの組織培養物で処理した白色プレート(Costar:3917)に、アッセイ培地(RPMI、1% CSFBS、1% L−グルタミン、1%ピルビン酸ナトリウム及び1% MEAA)50μL中、ウェルあたり50,000個の細胞でプレート培養した。低分子GRアゴニスト化合物を、100%DMSO中、100μMの開始濃度で連続希釈し、4倍の連続希釈を行った。248μlのアッセイ用培地に連続希釈した化合物2μlを、二次希釈用プレート(1:125希釈)に移送することにより、アッセイ培地で低分子化合物をさらに希釈した。次に、この細胞を266.7nMの最終開始濃度(1:3)又は培地単独の場合に、1:125に希釈したGRアゴニスト化合物25μLにより処理し、37℃、5%CO
2で24時間、インキュベートした。24時間のインキュベート後、細胞をDual−Gloルシフェラーゼアッセイシステム(Promega−E2920)75μLにより10分間、処理し、TopCount又はMicroBeta2(PerkinElmer)を使用して、発光量を分析した。
【1422】
エストロゲン受容体結合アッセイ
LanthaScreen(登録商標)TR−FRETエストロゲン受容体アルファコアクチベータアッセイ(Thermofisherカタログ番号A15885)の修正板を使用して、エストロゲン受容体(ER)アルファ結合に関して低分子を試験し、この場合、フルオレセイン標識コアクチベータペプチドをFluormone ES2 Green(Thermofisherカタログ番号PV6045)により置き換え、アッセイシグナルを改善した。手短に言えば、化合物をDMSOに連続的に希釈し、次に、1:10の希釈でアッセイ用緩衝液(Thermofisherカタログ番号PV4295+5mM DTT)に移送した。化合物10μlを96ハーフエリア黒色ウェルプレート(Corningカタログ番号3694)に二連で転送した。ER−LBDタンパク質(アッセイ用緩衝液中の5nM保存溶液;Thermofisherカタログ番号4542)5μlを各ウェルに加えた。さらに、アッセイ用緩衝液中のFluormone ES2 Green(12nM)及びテルビウム標識抗GSTモノクローナル抗体(mAb)(8nM;Thermofisherカタログ番号PV3550)の調製保存溶液5μlも各ウェルに加えた。プレートを室温(RT)で4時間、インキュベートし、次に、TR−FRET発光量比をEnVisionマルチラベルプレートリーダー(Perkinelmer番号2104−0010)を使用して測定した。データは、4パラメータの曲線当てはめを使用して解析し、EC50値を生成した。これらの結果が以下の表10に示されている。
【1423】
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【1424】
[実施例76] 抗TNFアルファイムノコンジュゲートの安定性
マトリックス安定性
抗TNFαステロイドADCの低分子ペイロードの放出が、生理的条件下において、早くなり易いかどうかを試験した。これらの実験において、血漿(ヒト、サル、マウス又はラット)又は緩衝液に二連でADCを希釈し、37℃、5%CO
2において6日間、インキュベートした。各試料を時間0分時点、及び6日間の期間にわたる様々な時間点にクエンチした。次に、LC/MS/MSを使用して試料を解析し、対応する低分子に関する標準曲線と比較した。経時的な低分子ペイロードの%最大放出量を計算した。これらの結果が、以下の表11にまとめられている。
【1425】
【表35】
[この文献は図面を表示できません]
【1426】
これらの結果により、抗TNFαステロイドADCは、緩衝液及び複数の種の血漿中において安定であり、最小限の低分子放出が観察されることが実証される。
タンパク質分解安定性
プロテアーゼ処理により、ステロイドADCがこのペイロードを放出し易いかを、マウスCD−19抗体にコンジュゲートしたvcmcMMAE薬物リンカーを使用して生成したADCと比較した。ADC(平均DARは4)をカテプシンB又はプロテイナーゼKの一方とインキュベートし、ペイロード放出量を様々な時間点(0、1、4、7及び24時間)において、LC−MSにより分析した。
【1427】
結果が
図1に示されており、ステロイドADCが、ADCからペイロードの外因性カテプシン媒介性放出に対して抵抗性であることを実証している。このことは、カテプシン処理時に有意な量でMMAEが放出される、公知のペイロードリンカー(mcvcMMAE)ADCと対照的である。このデータは、ステロイドADCは、公知のADCよりも循環中のカテプシン活性に由来する早期ペイロード放出に対してかなり感受性が低いことを示している。実際に、ステロイド放出は、幅広い開裂特異性を示す、プロテイナーゼK、すなわちセリンプロテアーゼの場合にしか観察されない。このことは、ステロイドADCの抗体部分は、ステロイドリンカー開裂前にかなり異化される必要があること、及びペイロード放出は、リソソームのようなADCの抗体足場の消化が起こり得る環境に制限され得ることを示すものである。
【1428】
カテプシンB消化
カテプシンB(Sigma)の保存溶液0.2mg/mLを緩衝液(25mM Tris、50mM NaCl及び5%グリセロール)中で調製した。カテプシンBの10μg/mL作業溶液を生成するため、0.2mg/mLのカテプシンB保存溶液5μLを、活性化緩衝液(50mM酢酸ナトリウム(pH5)、1mM EDTA及び5mM DTT)95μlと混合し、37℃において15分間、インキュベートした。ADC消化の場合、100ug/mLのADCを20μl及びカテプシンB作業溶液20μlを、160μlの希釈緩衝液(50mM酢酸ナトリウム、1mM EDTA)と混合した。振とうしながら、試料を37℃でインキュベートし、40μLの一定分量を0、1、4、7及び24時間後に抜き取った。各一定分量に、クエンチ溶液(0.1%ギ酸;1:1のMeOH:MeCN;100nMカルブタミド)160μlを加え、放出された低分子を既に開示したLC−MS/MSにより検出した。
【1429】
プロテイナーゼK消化
プロテイナーゼK(Sigma)の保存溶液5mg/mLを、脱イオン(DI)水中で調製した。プロテイナーゼKの作業溶液0.25mg/mLを、50μLの5mg/mLプロテイナーゼKと950μlの希釈緩衝液(1× HBSS及び1mM EDTA)とを混合することにより調製した。ADC消化の場合、100ug/mLのADCを20μL及びプロテイナーゼK作業溶液40μlを、140μlの希釈緩衝液と混合した。振とうしながら、試料を37℃でインキュベートし、40μLの一定分量を0、1、4、7及び24時間後に抜き取った。各一定分量に、クエンチ溶液(0.1%ギ酸;1:1のMeOH:MeCN;100nMカルブタミド)160μlを加え、放出された低分子を既に開示したLC−MS/MSにより検出した。
【1430】
[実施例77] 抗TNFアルファイムノコンジュゲートのインビボ安定性
ステロイドADCが薬物リンカー喪失を受け易いかをマウスにおいて評価した。MP−Ala−Ala−ステロイドをヒトIgG1 mAb(平均DARは4)にコンジュゲートし、pH9においてインキュベートし、チオスクシンイミド環の開環加水分解を触媒させた。中和後、このステロイドADCをマウスに注射し、薬物リンカー喪失の速度をLC−MSにより7日間にわたりモニタリングした。
【1431】
これらの実験において、リン酸緩衝生理食塩水中で製剤化したADCを、15匹の雄DBA/1マウスに5mg/kgで静脈内投与した。3匹のマウスを投与の1時間後、24時間後、72時間後、168時間後及び240時間後に犠牲にした。EDTA全血液を採集し、質量分析法によるインビボでのDAR分析を行うために血清を調製した。
【1432】
血清試料の事前希釈
全抗体リガンド結合アッセイによって測定したADCの全抗体濃度に基づいて、血清試料をウマ血清(Life technologies、16050−122)に希釈した。希釈は、結合能の磁気ビーズの上限値に好適な、10〜30μg/mLの範囲までの最終濃度の推定に基づいた。
【1433】
免疫親和性の親和性精製
タンパク質LoBind管(Eppendorf North America)中、予め希釈したADC血清試料の各々100μLに350μLのウマ血清を加えて、全量を450μLにし、続いて、4μgのビオチン−抗ヒトFc抗体(2mg/mLのビオチン抗ヒト溶液を2μL)を加えた。オービタルシェーカーにおいて、900rpmで振とうすることにより、試料を室温で2時間(hr)、インキュベートした。各血清試料に関して、LoBind管において、ストレプトアビジンをコーティングした磁気ビーズ(Pierce、カタログ番号88817)の50μLスラリーをPBS緩衝液中の0.1% Tween(PBST)と平衡にした。磁気ラックにLoBind管を置くことによってLoBind管の側壁に磁気ビーズを引き寄せた後、Tween20緩衝液を含むリン酸緩衝生理食塩水(PBST)をピペットにより取り除いた。抗ヒト捕捉試薬との2時間のインキュベート後の血清試料を、平衡済み磁気ビーズを含有するLoBind管に移送し、オービタルシェーカーにおいて900rpmで1時間、室温でインキュベートした。磁気ビーズとのインキュベート後に血清を除去し、磁気ビーズを500μLのPBST(3回)によって完全に洗浄し、次いで、MilliQ水中の5%MeOH500μLにより洗浄した(3回)。磁気ビーズを50%MeOH/MilliQ水中の0.5%ギ酸100μLと15分間、インキュベートすることによって、磁気ビーズに結合したADCを放出させた。
【1434】
精製ADCの還元
10μLの還元試薬(2M Tris緩衝液(pH7.5)中の10mM EDTAを用いて、Thermo Scientificから購入した粉末から新しく調製した10mM TCEP)を100μLの試料に添加することにより、放出したADCを還元し、37℃において30分間、インキュベートした。
【1435】
LC/MS分析
還元済み試料(10μL)を温度制御された(5℃)CTCオートサンプラーによって、Agilent6550 QTof LC/MSシステムに注入した。試料溶出は、Waters C−4、3.5μm、300Å、2.1×50mm i.d.HPLCカラムで実施した。移動相は、A:水中の0.1%ギ酸、及びB:MeCN中の0.1%ギ酸であり、流速は、0.45mL/分とし、カラム室は、40℃に維持した。
【1436】
HPLCグラジエントは、以下の通りとした:
【1437】
【表36】
[この文献は図面を表示できません]
【1438】
還元済みADCの高分解能MS分析は、ポジティブイオンモードで操作した、Dual Agilent Jet Streamエレクトロスプレーイオン化(ESI)源を装備したAgilent6550四重極飛行時間型(Agilent Technology、San Clara、CA)で行った。質量分析計は、最大3,200m/zまでのMS範囲の拡張ダイナミックレンジ(2GHz)モードで操作した。一次ESI源をLC/MS分析用に使用し、922.009798m/zにおける較正溶液を注入するために二次ESIプローブを使用し、リアルタイムMS較正を行った。質量分析計は、一日毎に較正した。理論質量に対する分析対象物の典型的な質量誤差は、毎日の操作で、±5百万分率未満とした。MSデータは、MassHunter Qual Browser Build5.0を使用して処理した。
【1439】
MSスペクトルのデコンボリューション
MassHunter Bioconfirmソフトウェアパッケージにおける最大エントロピー法を使用して、多重電荷イオン質量スペクトルをデコンボリューション処理し、中性の分子量スペクトルを導いた。デコンボリューション処理したピークの強度を使用して、DARを計算した。
【1440】
デコンボリューション処理したMSスペクトルからのDAR値の算出
DAR値は、次式に基づいて、デコンボリューション処理したMSピーク強度を使用して算出した:
軽鎖(LC)からのDAR値:LC DAR=(2×LC^のピーク強度)/((LCのピーク強度+LC^のピーク強度))
LC及びLC^は、それぞれ、薬物リンカーが0及び1を有する軽鎖である。
重鎖(HC)からのDAR値:
HC DAR=2×(HC^のピーク強度+2×HC^^のピーク強度+3×HC^^^のピーク強度)/(HCのピーク強度+HC^のピーク強度+HC^^のピーク強度+HC^^^のピーク強度)
HC、HC^、HC^^及びHC^^^は、それぞれ、薬物リンカーが0、1つ、2つ及び3つを有する重鎖である。
合計DAR=LC DAR+HC DAR
【1441】
結果
これらの結果が
図2に示されている。この実施例は、ステロイドADCからの薬物リンカーの最小限の喪失が、7日間にわたり観察されることを実証している。
【1442】
[実施例78] ヒト及びマウス膜貫通TNFアルファGREリポーター細胞系の生成
親細胞系を生成するために、完全成長培地(RPMI、10%のFBS、1%のL−グルタミン、1%のピルビン酸ナトリウム及び1%のMEM NEAA)2mLを含む6ウェルの皿(Costar:3516)に、ウェルあたり500,000個の細胞で、37°、5%CO
2で24時間、K562細胞を播種した。翌日、1.5μgのpGL4.36[Luc2P/MMTV/Hygro](Promega:E316)、1.5ugのpGl4.75[hRLuc/CMV](Promega:E639A)及び3μlのPLUS試薬(Invitrogen:10964−021)を、244uLのOpti−MEM(Gibco:31985−070)に希釈して、室温で15分間、インキュベートした。pGL4.36[luc2P/MMTV/Hygro]ベクターは、グルココルチコイド受容体及びアンドロゲン受容体のようないくつかの核内受容体の活性化に応答して、ルシフェラーゼリポーター遺伝子luc2Pの転写を推進するMMTV LTR(マウス乳房腫瘍ウイルス長末端反復)を含有する。pGL4.75[hRluc/CMV]ベクターは、ルシフェラーゼリポーター遺伝子hRluc(レニルラ・レニフォルミス(Renilla reniformis))をコードし、高発現及び異常転写が低減するよう設計されている。インキュベートの後、希釈済みDNA溶液を、1:1 Lipofectamine LTX溶液(Invitrogen:94756)(13.2μl+256.8μl Opti−MEM)と予備インキュベートし、室温で25分間、インキュベートして、DNA−Lipofectamine LTX複合体を形成させた。インキュベート後、細胞含有ウェルにDNA−Lipofectamine複合体500μlを直接、加えた。37°、5%CO
2において、24時間、K562細胞をトランスフェクトした。インキュベート後、細胞をPBS 3mLにより洗浄し、2週間、ハイグロマイシンB(Invitrogen:10687−010)125μg/mLを含有する完全成長培地を用いて選択した。「K562 pGL4.36[Luc2P/MMTV/Hygro]_pGL4.75[hRLuc/CMV]」細胞が生成した。
【1443】
マウス膜貫通TNFアルファGREリポーター細胞系を生成するために、完全成長培地(RPMI、10%FBS、1%L−グルタミン、1%のピルビン酸ナトリウム及び1%のMEM NEAA)2mLを含む6ウェルの皿(Costar:3516)に、ウェルあたり500,000個の細胞で、37°、5%CO
2、24時間、親細胞K562 pGL4.36[Luc2P/MMTV/Hygro]_pGL4.75[hRLuc/CMV]を播種した。翌日、非タグ付きマウスTNFをコードする3μgのmFL_TNFa DNA(Origene:MC208048)及び3μlのPLUS試薬(Invitrogen:10964−021)を、244uLのOpti−MEM(Gibco:31985−070)に希釈して、室温で15分間、インキュベートした。インキュベートの後、希釈済みDNA溶液を、1:1 Lipofectamine LTX溶液(Invitrogen:94756)(13.+256.8μLのOpti−MEM)と予備インキュベートし、室温で25分間、インキュベートして、DNA−Lipofectamine LTX複合体を形成させた。インキュベート後、細胞含有ウェルにDNA−Lipofectamine複合体500μlを直接、加えた。親K562 pGL4.36[Luc2P/MMTV/Hygro]_pGL4.75[hRLuc/CMV]細胞を、37°、5%CO
2で、24時間、トランスフェクトした。インキュベート後、細胞をPBS 3mLにより洗浄し、2週間、ハイグロマイシンB(Invitrogen:10687−010)125μg/mL及びG418(Gibco:10131−027)250μg/mLを含有する完全成長培地を用いて選択した。「K562マウスFL−TNFa GRE(pGL4.36[luc2P/MMTV/Hygro])」細胞が生成した。
【1444】
ヒト膜貫通TNFアルファGREリポーター細胞系を生成するために、親細胞K562 pGL4.36[Luc2P/MMTV/Hygro]_pGL4.75[hRLuc/CMV]に、プラスミドhTNFデルタ1−12 C−Myc pcDNA3.1(−)プラスミド構築物をトランスフェクトした。このプラスミドは、tace抵抗性膜貫通TNF(すなわち、アミノ酸77〜88のない配列番号1)をコードするpcDNA3.1(Thermofisherカタログ番号V79020)である。(tace抵抗性膜貫通TNFについて議論したPerez Cら、Cell 63巻(2号):251〜8頁(1990年)を参照されたい)。次に、これらの細胞系を、この後の実施例に記載されているTNFアルファリポーターアッセイにおいて使用した。
【1445】
[実施例79] GRE膜貫通TNFアルファリポーターアッセイにおける抗TNFアルファイムノコンジュゲートの活性
K562親GRE(pGL4.36[luc2P/MMTV/Hygro])細胞、及びK562 mFL−TNF−a又はhTNFデルタ1−12GRE(pGL4.36[luc2P/MMTV/Hygro])細胞を、96ウェルの組織培養物により処理した白色プレート(Costar:3917)に、アッセイ培地(RPMI、1% CSFBS、1% L−グルタミン、1%ピルビン酸ナトリウム及び1% MEAA)50μL中、ウェルあたり50,000個の細胞でプレート培養した。この細胞を、アッセイ用培地、ステロイド化合物又は培地単独中で、3×連続希釈マウス又はヒト抗TNF−a抗体薬物コンジュゲート25μLにより処理し、37°、5%CO
2で48時間、インキュベートした。48時間のインキュベート後、細胞をDual−Gloルシフェラーゼアッセイシステム(Promega−E2920)75μLにより10分間、処理し、TopCount(PerkinElmer)を使用して、発光量を分析した。データは、4パラメータの曲線当てはめを使用して解析し、EC50値を生成した。%最大活性化をデキサタサゾン100nMに正規化し、これを最大活性化と見なした。マウスTNFアルファ細胞系を使用した結果が、以下の表12に示されており、ヒトTNFアルファ細胞系を使用した結果が、以下の表13に示されている。以下の表12において、Aは、8C11を指す。以下の表13において、Aは、アダリムバブ(配列番号66及び73)を指す。パーセント(%)モノマーは、既に開示したSECによって決定した(ADC分析手順を参照されたい)。
【1446】
【表37】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【1447】
【表38】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【1448】
[実施例80] GRE膜貫通TNFアルファリポーターアッセイにおける、様々な抗ヒトTNFアルファイムノコンジュゲートの活性
抗ヒトTNFアルファイムノコンジュゲートの調製
タンパク質はすべて、実施例36における一般的なシステインコンジュゲートのプロトコルにおいて強調した条件を使用して、化合物番号99にコンジュゲートした。以下の表14に示されている場合、システインの付加(下線)を抗TNF配列に操作して、コンジュゲートした。
【1449】
【表39】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【1450】
GREリポーターアッセイにおける抗ヒトTNFアルファイムノコンジュゲートの活性
抗ヒトTNFアルファイムノコンジュゲート(抗ヒトTNFアルファADC又は抗hTNFアルファステロイドADCとも呼ばれる)を、実施例79に記載されている条件下での、K562親GRE(pGL4.36[luc2P/MMTV/hydgro])及びK562 hTNFデルタ1−12GRE(pGL4.36[luc2P/MMTV/hydgro])細胞系における活性を試験した。表15に示されている結果は、試験した抗hTNFアルファステロイドADCのすべてが、親細胞系に対するその活性とは無関係の、強力な抗原依存活性があることを実証していることを示している。
【1451】
【表40】
[この文献は図面を表示できません]
【1452】
抗ヒトTNFアルファイムノコンジュゲートのヒトTNFアルファへの結合
組換え可溶性TNFα三量体への抗hTNFアルファステロイドADCの結合速度は、抗ヒトFc/抗ヒトF(ab’)
2捕捉(アフィボディ及びオゾラリズマブADCを除く、すべてのADCの場合に使用)又は直接的なNHS/EDC媒介性アミンカップリング手法(オゾラリズマブADCに限り使用した)のどちらかを使用して、25℃において、Biacore T200機器(GE Healthcare)で行った、表面プラズモン共鳴をベースとする測定により決定した。約10000RUのヤギ抗ヒトIgG Fcポリクローナル抗体(Thermo Fisher Scientific Inc.、カタログ番号31125)又はヤギ抗ヒトF(ab’)
2ポリクローナル抗体(Jackson Immunoresearch Laboratories,Inc.カタログ番号109−006−006)を、10mMの酢酸ナトリウム(pH4.5)中で5μg/mLに希釈し、製造業者の指示書及び手順に従って、標準アミンカップリングキットを使用する、CM5バイオセンサーチップに固定化した。バイオセンサー表面上の未反応部分は、1Mエタノールアミンによりブロッキングした。直接的なアミンカップリング手法の場合、約750RUのオゾラリズマブステロイドコンジュゲートをCM5チップに直接、固定化した。チップ調製及び結合速度の測定は、アッセイ用緩衝液HBS−EP+(10mM Hepes、pH7.4、150mM NaCl、3mM EDTA、0.05% Tween20)において行った。捕捉フォーマットにおける結合速度測定の場合、各アッセイ周期は、以下の工程:1)0.5μg/mLの濃度及び5μL/分の流速で60秒間の、試験表面における試験ADCの捕捉、2)50μl/分で300秒間、参照表面及び試験表面の両方に分析対象物の注射(ヒトTNFα又は緩衝液のみ)、この後の、50μl/分で600秒間の解離のモニタリング、3)参照表面及び試験表面の両方への、10mMグリシン−HCl(pH1.5)又は100mM HCl(直接、結合したADCの場合)の注射による捕捉表面の再生成からなった。直接アミンカップリングフォーマットにおける結合速度測定の場合、工程2)及び3)だけを行った。アッセイの間、測定はすべて、ブランク表面単独(すなわち、捕捉されなかった試験抗体又は固定化ナノボディ)に対して参照し、緩衝液のみの注射を二重参照に使用した。TNFαの注射は、それぞれ、2倍希釈シリーズにおいて、50nM〜0.39nMの濃度の範囲とした。データを処理し、Biacore T200評価ソフトウェアを使用して、1:1結合モデルに全体を当てはめ、結合速度論的速度定数k
a(M
−1s
−1)及びk
d(s
−1)、並びに平衡解離定数K
D(M)を決定した。2つの独立した実験を行った。表16において報告されている値は、これらの実験の平均値である。
【1453】
【表41】
[この文献は図面を表示できません]
【1454】
[実施例81] リポ多糖により刺激されるヒトPBMCサイトカイン放出アッセイにおける、抗hTNFアルファステロイドADCの活性
一次ヒト末梢血単核細胞(PBMC)は、Biological Specialty Corporation(カタログ番号214−00−10)から購入し、PBS50mLで洗浄し、5%DMSOを含むFBS中に再懸濁して、一定分量を採り、使用するまで液体窒素中に冷凍保存した。PBMCを解凍し、2% FBS及び1%ペニシリン−ストレプトマイシンを補給したRPMIに再懸濁し、細胞アッセイ用プレート(Costar番号3799)にプレート培養した。細胞を、37℃及び5%CO
2において4時間、様々な濃度の抗hTNFアルファステロイドADCと共にインキュベートした。次に、100ng/mlのLPSにより細胞を一晩、刺激させた。翌日、プレートを1000rpmで5分間、回転させて、上澄み培地100μLを、追加の96ウェルプレートに直接、移送し、IL−6(MSD、番号K151AKB)及びIL−1ベータ(MSD、番号K151AGB)濃度を分析した。用量応答データを、非線形回帰を使用するシグモイド型曲線に当てはめて、GraphPad5.0(GraphPad Software,Inc.)を活用して、IC50値を計算した。表17に示されている結果は、抗hTNFアルファステロイドADCは、活性化一次免疫細胞に由来する、炎症誘発性サイトカインIL−6及びIL−1ベータの放出の阻害に強力な活性を有することを実証している。
【1455】
【表42】
[この文献は図面を表示できません]
【1456】
[実施例82] L929細胞でのTNFa誘発性細胞毒性アッセイにおける抗TNFアルファイムノコンジュゲートの活性
L929は、アクチノマイシンDによる事前処理によって感作されるマウスの異数線維肉腫細胞系である。TNFaによる処理によって、アポトーシス、及びその後の細胞死が始まる。対数期のL929細胞は、トリプシンを0.05%使用して採取し、D−PBSにより2回洗浄して、CEDEXによって計数した。4μg/mLのアクチノマイシンDを含有するアッセイ培地において、細胞を1E6個の細胞/mLで再懸濁し、50μLをすべてのウェルに加えた。抗マウスTNFアルファステロイドADC(化合物71にコンジュゲートした抗マウスTNFアルファ8C11;抗mTNFアルファステロイドADCとも称する)及び抗マウスTNF mAb(8C11)を、アッセイ培地に4×濃度まで希釈し、1:3の連続希釈を行った。マウスTNFαは、600pg/mLの4×濃度まで希釈した。抗mTNFステロイドADC及び抗mTNF mAb(125μL)を、1:2の希釈スキームでmTNFα(125μL)に加え、室温で1時間、穏やかに振とうしながらインキュベートした。抗体/mTNFα(又はADC/mTNFα)混合物を、三連で50μL/ウェルでウェルに加えた。37℃、5%CO
2において、20時間、プレートをインキュベートした。生存率を定量するため、WST−1試薬(Rocheカタログ番号11644807001)10μLをウェルに加えた。プレートを3.5時間、アッセイ条件下でインキュベートし、500×gで遠心分離し、75μLの上澄み液をELISAプレート(Costarカタログ番号3369)に移送した。Spectromax190 ELISAプレートリーダーを使用して、OD420〜600nmにおいてプレートを読み取った。データを解析し、GraphPad Prism5に適合させたシグモイド型用量応答(可変傾き)を使用してIC
50値を算出した。
【1457】
抗mTNFアルファステロイドADCは、非コンジュゲート化抗mTNFアルファmAb(IC
50 1.5nM)に対して、同等の中和効力(IC
50 1.9nM)を有した。
【1458】
上記の条件下で、中和活性に関して抗ヒトTNFアルファイムノコンジュゲートを試験した。この結果が表18に示されており、試験した抗ヒトTNFアルファイムノコンジュゲートは、ヒトTNFアルファを強力に中和することを実証することを示している。
【1459】
【表43】
[この文献は図面を表示できません]
【1460】
[実施例83] マウスFcガンマ受容体への抗mTNFアルファステロイドADCの結合
SPR(表面プラズモン共鳴)をベースとするBiacore T200機器(GE Healthcare)を使用して、抗mTNFアルファステロイドADC(化合物71にコンジュゲートされている抗mTNF 8C11)及び抗mTNFアルファmAbの組換えマウスFcgR(すべてR&D Systems)への結合を評価した。FcgRを、フローセルの表面で、2つ、3つ及び/又は4つのCM5タイプのS Biacoreチップに直接固定化し、約1000〜2000RU(レゾナンス単位)となる密度にした。各Biacoreチップのフローセルの1つのブランク修飾表面を参照表面として使用した。各実験は、会合期及び解離期からなった。会合期は、50ul/分の流速、並びにFcgRIIBとFcgRIIIの場合、4000、2000、1000、500、250、125、62.5、31.25及び0nMの濃度、及び受容体IとIVの場合、100、50、25、12.5、6.25、3.13、1.56及び0nMで、すべてのフローセルにわたる親mAb及びADCを滴定することからなった。解離期は、50ul/分の流速において、ランニング緩衝液(HBS−EP+、pH7.4、GE Healthcare)の連続フローからなった。会合期及び解離期は、それぞれ5分間(受容体I及びIV)又は1分間(受容体II及びIII)、モニタリングした。各結合サイクルの後に、100ul/分の流速において、100mM HClを5秒のパルスによりチップ表面を再生成した。Biacore評価ソフトウェアを使用して、未処理データを1:1(FcgRI及びIV)、又は定常状態(受容体IIB及びIII)結合モデルに当てはめた。結果が表19に示されている。k
aは、会合速度定数(1/Ms)であり、k
dは、解離速度定数(1/s)であり、K
Dは、平衡解離定数(M)である。
【1461】
【表44】
[この文献は図面を表示できません]
【1462】
[実施例84] 接触過敏症モデルにおける、抗mTNFアルファステロイドADCの活性
抗mTNFアルファステロイドADCを、感作剤(フルオレセインイソチオシアネート(FITC))の適用による、遅延型過敏症(DTH)応答(T細胞主導)を使用する、急性接触過敏症モデル、すなわち急性皮膚炎の誘発において評価した。抗mTNFアルファステロイドADCの効力は、耳の腫れを軽減する能力により測定した。ステロイドバイオマーカーであるコルチコステロン及びプロコラーゲン1型N末端プロペプチド(P1NP)を、それぞれ、視床下部−下垂体−副腎系(HPA)軸及び骨代謝回転に及ぼす、抗mTNFアルファステロイドADC処理の推定上の影響を評価するための読取り体として含ませた。
【1463】
耳の腫れ
0日目に、マウスを全身麻酔下に置き、腹部の毛髪を剃った。マイクロピペッターを使用して、マウスを、腹部にFITC溶液(1:1のアセトン:DBP中の1.5%溶液)400uLを経皮施用することにより感作させた。6日後、FITCを耳にチャレンジする1時間前に、マウスに、ビヒクル又は治療剤を投与した。耳へのチャレンジに関すると、マウスを全身麻酔下に置き、20μlのFITCを右耳に適用してチャレンジした。チャレンジして24時間後、マウスを全身麻酔下に置き、マウスの耳の厚さをノギスにより測定する。チャレンジした耳とチャレンジしていない耳との間の差異を算出した。耳にチャレンジして72時間後、マウスに1mpk IPでACTHを注射し、ACTH後の30分時点に、端部から出血させた。血漿を採集して、P1NP、コルチコステロン、遊離ステロイド及び大型分子のレベルを分析した。
【1464】
放出された遊離ステロイド及び内因性コルチコステロンの定量
ステロイドの較正曲線は、最終濃度0.03nM〜0.1μMの8つの異なる濃度レベルのマウス血漿中で調製した。最終コルチコステロン濃度が0.3nM〜1μMの範囲のコルチコステロン較正曲線を、PBS緩衝液中の70mg/mLウシ血清アルブミン溶液中で調製した。0.1%ギ酸を含む160μLのMeCNの溶液を、40μLの検討用血漿試料又は較正用標準品に加えた。上澄み液を蒸留水により希釈し、30μLの最終試料溶液をLC/MS分析のために注入した。
【1465】
放出された遊離ステロイド及びコルチコステロンの定量は、ポジティブモードで操作したエレクトロスプレーイオン化源をインターフェース接続したShimadzu AC20 HPLCシステムに接続したAB Sciex5500トリプル四重極質量分析計で行った。Waters XBridge BEH C18、2.1x30mm、3.5μmのカラムをクロマトグラフィー分離に使用した。移動相Aは、Milli Q HPLC水中の0.1%ギ酸であり、移動相Bは、MeCN中の0.1%ギ酸とした。移動相B2%から移動相B98%までの直線グラジエントを0.6〜1.2分に適用した。全稼働時間は、0.8mL/分の流速で2.6分とした。質量分析計は、700℃の源温度でポジティブMRMモードで操作した。
【1466】
血漿P1NPの定量
血漿P1NPの定量は、タンパク質トリプシン消化に基づくLC/MSプラットフォームで行った。血漿試料を一部、沈殿させて、MeCN/0.1M炭酸水素アンモニウム/DTT混合物を添加することにより、完全に還元した。上澄み液を採集し、ヨード酢酸を添加することによりアルキル化した。このアルキル化タンパク質はトリプシンにより消化され、得られたトリプシンペプチドをLC/MSによって分析した。較正曲線は、ウマ血清にスパイクした合成トリプシンペプチドを使用することにより生成した(非干渉性代替マトリックス)。消化効率とLC/MS注入の両方を正規化するために、安定な同位体を標識した隣接ペプチド(トリプシンペプチドの両末端上の3〜6のアミノ酸伸長)を、MeCN/DTTタンパク質沈殿混合物に加える内部標準として使用した。
【1467】
Columnex Chromenta、BB−C18、2.1×150mm、5μmのカラムをクロマトグラフィー分離に使用した。移動相Aは、Milli Q HPLC水中の0.1%ギ酸であり、移動相Bは、MeCN中の0.1%ギ酸とした。移動相B2%から移動相B65%までの直線グラジエントを0.6〜3分に適用した。全稼働時間は、0.45mL/分の流速で8分とした。700℃の源温度において、AB Sciex 4000Qtrap質量分析計をポジティブMRMモードで使用し、P1NPペプチドを定量した。
【1468】
血漿中の全ADCの定量
全抗体(ADC及び主鎖mAb)の濃度は、Mesoscale Discovery(MSD)プラットフォームを使用するリガンド結合アッセイによって測定した。ビオチン標識マウスTNFを抗mTNFアルファステロイドADCに対する捕捉用試薬として使用し、スルホタグコンジュゲートしたヤギ抗マウス検出抗体を検出に使用した。較正曲線は、マッチングマトリックスにおいて、ADC分子の連続希釈により生成し、QC試料を使用してアッセイの適格性を確認した。
【1469】
結果
これらの結果が、以下の表20に示されている。
【1470】
【表45】
[この文献は図面を表示できません]
【1471】
これらの結果は、抗mTNFアルファステロイドADCは、コルチコステロン及びP1NPに対して望ましくない作用をもたらさないと同時に、低分子ステロイド治療と等価な応答効果を得ることができることを実証している。
【1472】
ステロイドペイロードの抗TNF mAbへのコンジュゲートが、効力の増強に必要かどうかに取り組むために、さらなる接触過敏症(CHS)の検討を行った。上記のプロトコルに従い、ビヒクル、抗mTNFアルファmAb(10mpk)、抗mTNFアルファステロイドADC(10mpk)(化合物番号139)、又は共投与される抗mTNFアルファmAb(単回i.p.注射で同時送達させる)とADC化学量論に一致する当量の低分子ステロイドとの混合物のいずれかをマウスに、1回、i.p.投与した。DAR4を有する抗mTNFアルファステロイドADCの用量を10mpkとした場合、これは、低分子ステロイド(化合物番号42)4μgと算出された。
図9に示されている結果は、抗mTNFアルファステロイドADC治療は、抗mTNFアルファmAbと低分子ステロイドとの組合せ、又は抗mTNFアルファmAb単独と比較した場合、耳の炎症を軽減する効力がかなり向上したことを実証している。
【1473】
[実施例85] コラーゲン誘発性関節炎における抗mTNFアルファステロイドADCの活性
関節炎のコラーゲン誘発性関節炎(CIA)モデルにおいて、抗mTNFアルファステロイドADC(化合物番号137)が疾患に影響を及ぼす能力を評価した。
【1474】
これらの実験において、雄DBA/1Jマウスは、Jackson Labs(Bar Harbor、ME)から得た。6〜12週齢のマウスを使用した。すべての動物を、12時間の明/暗サイクル下、一定温度及び湿度に維持して、rodent chow(Lab Diet5010 PharmaServ、Framingham、MA)を与え、水は自由摂取させた。AbbVieは、AAALAC(実験動物ケア評価認証協会)により適格認定を受けており、手順はすべて、動物実験委員会(Institutional Animal Care and Use Committee:IACUC)により承認を受け、選任獣医により監視を受けた。体重及び状態をモニタリングし、動物は、>20%の体重減を示すと安楽死させた。
【1475】
雄のDBA/Jマウスに、0.1N酢酸に溶解した100μgのII型ウシコラーゲン(MD Biosciences)及び200μgの熱不活性化済みマイコバクテリウム・チューベルクロシス(Mycobacterium tuberculosis)H37Ra(Complete Freund’s Adjuvant、Difco、Laurence、KS)を含有するエマルション100μLを、尾部の下側の皮内(i.d.)に免疫付与した。コラーゲンによる免疫付与後の21日間、マウスにPBS中の1mgのZymosan A(Sigma、St.Louis、MO)をIPで追加免疫した。追加免疫後、関節炎について、1週間に3〜5回、マウスをモニタリングした。Dyerスプリングノギス(Dyer310−115)を使用して、脚部の腫れについて後脚を評価した。
【1476】
マウスは、疾患の最初の臨床徴候時の24日目〜28日目の間に登録し、等価な関節炎の重症度の群に区分した。早期治療処置は、登録時に開始した。
【1477】
0.5%HPMC/0.02%Tween80ビヒクル[v/]中のステロイド(化合物番号3)(10mpk)を経口(p.o.)により、又は0.9%生理食塩水中の抗mTNFアルファmAb(10mpk)(8C11)若しくは抗mTNFアルファステロイドADC(10mpk)(化合物番号137)を腹腔内(i.p.)に1回、動物に投与した。投与の24及び72時間後に、尾部に傷を付けることによる抗体曝露のために血液を採集した。組織病理用に、最後のエンドポイントに脚部を採集した。完全血球算定するために、心穿刺によって最後のエンドポイントに血液を採集した(Sysmex XT−2000iV)。統計的有意性は、ANOVAによって決定した。
【1478】
結果が
図3に示されており、単回用量の抗mTNFアルファステロイドADCにより、抗mTNFアルファmAb又は低分子ステロイド単独と比べると、約6週間、脚部の腫れの改善により、作用期間の延長を示し得ることが実証される。
【1479】
抗mTNFアルファステロイドADCのTNF標的機能性に取り組むよう設計した個別の検討において、抗mTNFアルファmAb(10mpk)若しくは抗mTNFアルファステロイドADC(10mpk)(化合物番号145)、又はマウスに発現されない抗原である、鶏卵タンパク質オボアルブミンを認識するアイソタイプステロイドADC(10mpk)(化合物番号224):
【1480】
【化405】
[この文献は図面を表示できません]
【1481】
を動物に1回、i.p.投与した。ADCはどちらも、当量の薬物搭載量を有した。低分子ステロイド(3mpk)は、1日1回(q.d)、経口投与した。結果が
図10に示されており、単回用量の抗mTNFアルファステロイドADCが、21日間の期間にわたり毎日、投与した低分子ステロイドと等価な効力を有することを実証している。単回用量の非標的化アイソタイプステロイドADCは、同一時間枠にわたり、抗mTNF mAb単独と類似する、部分的な効力しか有していなかった。百分率は、ビヒクルと比べた、%阻害を意味する。この検討(
図11)の過程全体での動物の体重の評価により、抗mTNFアルファステロイドADC群を除く、すべての処理群において、重量が喪失することが明らかになった。対照的に、抗mTNFアルファステロイドADCにより処理されたマウスは、21日間の検討全体にわたり、正常な重量増加を示した。
【1482】
[実施例86] コラーゲン誘発性関節炎における様々な抗mTNFアルファステロイドADCの活性
様々なステロイドペイロード又は薬物:抗体比(DAR)を有するいくつかの抗mTNFアルファステロイドADCの効力を、関節炎のマウスモデルにおいて試験した。実施例85において概説した手順に従って検討を行った。これらの結果が以下の表21に示されている。
【1483】
【表46】
[この文献は図面を表示できません]
【1484】
[実施例87] コラーゲン抗体誘発性関節炎のヒトTNFトランスジェニックTg1278TNFノックアウトマウスモデルにおける抗hTNFアルファイムノコンジュゲートの活性
抗ヒトTNFアルファADCの効力を、関節炎のヒトTNFaトランスジェニックマウスモデルにおいて評価した。
【1485】
コラーゲン抗体誘発性関節炎(CAIA)モデル(Moore,AR J Transl Med 12巻:285頁(2014年))は、既に記載した(Moore Aら、J Transl Med 12巻(1号):285頁(2014年))、ヒトTNFトランスジェニックTg1278TNFノックアウトマウスを使用して行った。8mgの、コラーゲンII型(ArthritoMab(商標))の様々なエピトープを標的とするモノクローナル抗体のカクテルを、0日目にマウスの腹腔内(i.p.)に投与した。3日目に、マウスに10μgのLPSをi.p.注射し、疾患病理を亢進させた。検討の3日目に開始して14日目まで、毎日、動物に関節炎スコアに関する評価を行った。1群あたり8匹の雄マウスを使用し、試験品又はPBSビヒクルを2週間、1週間に2回、i.p.投与した。
【1486】
これらの結果が
図4に示されており、抗ヒトTNFアルファADCにより、抗ヒトTNFアルファmAb(アダリムバブ)と比べて、疾患スコアをかなり低下させることができることが実証される。
【1487】
[実施例88] 炎症ピークに及ぼす抗mTNFアルファステロイドADCの活性
マウスCIA実験を行い、炎症ピークを有する動物に対する抗mTNFアルファステロイドADCの効力を確立した。後期での治療投与の場合、疾患の最初の臨床徴候時にマウスを検討に登録し、登録して6日後に投与した。1群の動物を疾患の7日目に犠牲にし、他の群のすべてに投与した時点に、マイクロコンピュータ断層撮影法(μCT)及び組織学分析による関節炎の変化に対するベースラインを得た。6日目に、ビヒクル(0.9%生理食塩水)、抗mTNFアルファmAb(10mpk)(8C11)又は抗mTNFアルファステロイドADC(10mpk)(化合物番号145)のいずれかを、すべての動物に1回、投与し、21日目に犠牲にした。関節炎の後脚を採集し、μCT分析を行った。次に、組織学評価用に、同じ脚を使用した。実験の終了時に、心穿刺により全血液を採集して、完全血球算定(CBC)を評価した。
【1488】
マイクロコンピュータ断層撮影法(μCT)
脛骨/腓骨を傷つけないで後脚を切り取り、10%ホルマリンに固定した。等方性ボクセル及び300ミリ秒の積分時間を使用して、高分解能設定(2048×2048ピクセル再構築において1000投影/180°)における、55kVp、145μAで、μCT(Scanco Medical AG、Micro−CT40)により脚をスキャンした。脛距関節から目的の領域周辺に、手作業で円筒形等高線を描き、100枚のスライス(1.8mm)に足首まで広げた。評価は、上限閾値1000及び下限閾値320で、0.8シグマガウスを利用するScancoソフトウェアにより行った。
【1489】
組織学評価
処理マウス由来の後脚は、10%の中性の緩衝化ホルマリン中に浸漬して固定し、48時間、カルライト(Calrite)溶液中、ある程度、脱灰し、側部及び脚の付け根の内側縁部をトリミングした。次に、脚を約48時間、カルライトに戻して入れ、脱灰を完了させた。試料を決まった手順で処理し、パラフィンに、矢状面に埋包し、5ミクロンで区分し、ヘマトキシリン及びエオシンにより染色した。0〜4のスケール:0=ゼロパーセント、1=軽度、2=中度、3=顕著、4=重症を使用して、炎症/パンヌス形成、好中球浸潤、骨浸食及び軟骨損傷の存在について、顕微鏡によりスライドを評価した。
【1490】
図12に示されている結果は、単回用量の抗mTNFアルファステロイドADCにより、確立した疾患を逆戻りさせることができ、ベースライン付近まで脚部の腫れが軽減され得ることを実証している。対照的に、単回用量の抗mTNFアルファmAbは、炎症に対して最小限の効果をもたらした。
【1491】
μCTによって測定される足根骨の量減少に及ぼす処理の影響が、
図13に示されている。これらの結果は、炎症のピーク時に投与した単回用量の抗mTNFアルファステロイドADCは、抗mTNFアルファmAb単独と比較して、疾患媒介性関節骨浸食をかなり阻害することができることを実証している。
【1492】
処理CIAマウスの関節の組織学評価の結果が、
図14〜17に示されている。これらは、疾患のピーク時に投与した単回用量の抗mTNFアルファステロイドADCにより、年齢の一致したビヒクル対照に比べて、21日目までに、炎症、パンヌス形成、骨浸食及び軟骨損傷がかなり低減し(p<0.001)、疾患のレベルが、ベースラインにおける対照において観察されたレベルに等価であることを実証している(ビヒクルd6)。評価した6つの脚のうちの2において、6日目のベースライン時(処理前)及びビヒクル処理マウスの21日目に、マウスにおいて100%の出現があったことと比べて、21日目の抗mTNFアルファステロイドADC処理動物において、足根骨/指関節に検出可能な疾患はなかった。
【1493】
対照的に、疾患のピーク時の単回用量の抗mTNFアルファmAbは、d21において、年齢の一致したビヒクル対照と比べて、炎症、骨浸食、パンヌス形成又は軟骨破壊を阻害しなかった。疾患のレベルは、ベースライン対照よりも重症であり、炎症の改善に対する穏やかな傾向が観察された。
【1494】
全血液を分析して、処理による末梢血液細胞サブセットの変化を評価した。
図18〜23に示されている結果は、疾患動物において観察された、いくつかの末梢血液細胞集団の増加は、単回用量の抗mTNFアルファステロイドADCを用いることにより解決され得ることを実証している。総合的な白血球、好中球及び単球の統計的有意性の低下が、抗mTNFアルファステロイドADC処理の場合に観察された。
【1495】
[実施例89] 抗mTNFアルファステロイドADC及び抗CD163 ADCの比較
炎症性疾患の治療における、抗TNFイムノコンジュゲートの治療的効力の向上を実証するため、本発明者らは、この活性を、標的とする抗炎症機能を有することが文献に記載されている、グルココルチコイドイムノコンジュゲート手法である、ヘモグロビンスカベンジャー受容体CD163を標的とするADCと比較した(Graversen NJHらによる、PCT国際出願WO2011039510A2;Graversen JHら、Mol.Ther.20巻(8号):1550〜8頁(2012年))。
【1496】
マウスCD163GREリポーター細胞系の生成
親細胞系は、実施例78に記載されているものと同様であるが、K562細胞の代わりにCHO−K1細胞を用いて生成した。次に、得られた親細胞系CHO pGL4.36[Luc2P/MMTV/Hygro]_PGL4.75[hRLuc/CMV]に、実施例78に記載されている条件下、マウスCD163(Origeneカタログ番号MR216798)をコードするプラスミドをトランスフェクトした。得られた細胞系CHO mCD163 GRE(pGL4.36[luc2P/MMTV/Hygro])を使用して、抗mTNFアルファと抗マウスCD163イムノコンジュゲート(抗mCD163イムノコンジュゲート又は抗mCD163ステロイドADCとも称される)の両方のインビトロ活性を試験した。
【1497】
抗マウスCD163イムノコンジュゲートの調製
キメララット抗マウスCD163 mIgG2a/k抗体は、記載されているクローン3E10B10に対するVH配列及びVL配列から生成した(PCT国際出願WO2011/039510A2からの配列番号87/88)。この抗体は、実施例36における一般的なシステインコンジュゲートのプロトコルにおいて強調した条件を使用して、化合物番号99にコンジュゲートし、薬物:抗体比(DAR)4を得た。
【1498】
マウスCD163 GREリポーターアッセイにおける抗マウスCD163イムノコンジュゲート(immunoconjuate)の活性
抗マウスCD163イムノコンジュゲートは、実施例79に記載されている条件における、CHO mCD163 GRE(pGL4.36[luc2P/MMTV/Hygro])細胞系に対する活性を試験した。抗mTNFアルファステロイドADC(化合物番号145)をネガティブ対照として含ませた。表22における結果は、抗マウスCD163イムノコンジュゲート(化合物番号223):
【1499】
【化406】
[この文献は図面を表示できません]
は、マウスCD163 GRE細胞系に対して、抗mTNFアルファステロイドADCとは無関係の、抗原依存活性を示すことを実証している。
【1500】
【表47】
[この文献は図面を表示できません]
【1501】
マウスコラーゲン誘発性関節炎における抗マウスCD163イムノコンジュゲートの活性
抗マウスCD163ステロイドイムノコンジュゲートが、脚部の腫れに影響を及ぼす能力を、RAのコラーゲン誘発性関節炎(CIA)モデルにおいて評価した。抗mCD163ステロイドADCと同じ薬物リンカー及びDARを有する対照の抗mTNFアルファステロイドADC(化合物139)も同一の検討において評価し、両方のADCに対する親mAbも処理群として含ませた。実施例85において概説した手順に従って実験を行った。これらの結果が
図24に示されており、抗mCD163ステロイドADCは、最初に、単回用量の処理後の最初の数日に脚部の腫れを軽減するが、この効果は一過性となることを示している。比較において、検討期間を通して、炎症を完全に抑制するために、単回用量の抗mTNFアルファステロイドADCが十分である。
【1502】
概要及び要約の項目ではなく、発明を実施するための形態の項目は、特許請求の範囲を解釈するために使用することが意図されていることを理解すべきである。概要及び要約の項目は、すべてではないが、1つ以上の本発明者により企図される本開示の例示的な実施形態を示し、こうして、本開示及び添付の特許請求の範囲を限定することを決して意図するものではい。
【1503】
本開示は、特定の機能の実施及びこの関係を例示する、機能的基礎的構成要素(building block)を活用して上記に記載されている。これらの機能的基礎的構成要素の境界は、本説明の便宜上、本明細書において任意に定義されている。特定の機能及びこの関係が適切に行われる限り、代替的な境界が規定され得る。
【1504】
具体的な実施形態の上述の説明は、本開示の一般的性質を十分に明らかにしているので、当分野の範囲内の知識を適用することにより、本開示の一般的な概念から逸脱することなく、過度の実験を伴わずに、このような具体的な実施形態を様々な用途のために容易に修正及び/又は適合することができる。したがって、このような適合及び修正は、本明細書において提示されている教示及び指針に基づいて、開示されている実施形態の意味及びこの均等物の範囲内に意図されている。本明細書における表現又は専門用語は、説明を目的とするものであって、限定を目的とするものではなく、こうして、本明細書の専門用語又は表現は、教示及び指針に照らし合わせて、当業者により解釈されるものとすることを理解されたい。
【1505】
本開示の広がり及び範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではないが、以下の特許請求の範囲及びこれらの均等物によってのみ定義されるべきである。