【文献】
OPPO,Per-Cell Signaling Codec Rate Adaptation and Evaluation of the Candidate RAN-based solutions [online],3GPP TSG-RAN WG2#95 R2-164778,2016年 8月12日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_95/Docs/R2-164778.zip>
【文献】
Kyocera,Remaining issues in RAN-assisted codec rate adaptation [online],3GPP TSG-RAN WG2#95 R2-164985,2016年 8月12日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_95/Docs/R2-164985.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
無線通信の装置であって、前記装置はメモリとプロセッサーを備え、前記メモリはコンピュータープログラムを記憶することに用いられ、前記プロセッサーは前記メモリから前記コンピュータープログラムを呼び出し実行することに用いられ、請求項1〜9のいずれかに記載の方法又は請求項10〜12のいずれかに記載の方法を実行することを特徴とする無線通信の装置。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、本発明の実施例における図面を組わせて、本発明の実施例の中の技術案を明確、完全に説明し、明らかに、説明した実施例は本発明の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者は創造的な作業なしに得られた他のすべての他の実施例は、すべて本発明の保護の範囲に属する。
【0046】
本明細書に使用された用語「部材」、「モジュール」、「システム」等はコンピュータに関する実体、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアを示すことに用いる。例えば、部材は、プロセッサーで運行するプロセス、プロセッサー、対象、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム及び/又はコンピュータであってもよいが、これらに限定されない。図示によって、コンピューティング装置で運行するアプリケーション及びコンピューティング装置はすべて部材であってもよい。1つ又は複数の部材がプロセス及び/又は実行スレッドに滞在することができ、部材は1つのコンピュータにあってもよく、及び/又は2つ又はより多いコンピュータに分布されてもよい。なお、これらの部材はその上に各種のデータ構造が記憶された各種のコンピュータ可読媒体から実行されることができる。部材は例えば1つ又は複数のデータパケット(例えばローカルシステム、分布式システム及び/又はネットワーク間の他の部材とインタラクションする2つの部材からのデータ、例えば信号によって他のシステムとインタラクションするインターネット)を有する信号に基づきローカル及び/又はリモートプロセスによって通信することができる。
【0047】
本発明の実施例の技術案は従来のセルラー通信システム、例えばグローバル移動通信(英語の全称はGlobal System for Mobile Communicationであってもよく、英語の略語はGSMであってもよい)、コード分割多重アクセス(英語の全称はCode Division Multiple Accessであってもよく、英語の略語はCDMAであってもよい)、ブロードバンドコード分割多重アクセス(英語の全称はWideband Code Division Multiple Accessであってもよく、英語の略語はWCDMAであってもよい)、汎用パケット無線サービス(英語の全称はGeneral Packet Radio Serviceであってもよく、英語の略語はGPRSであってもよい)、汎用移動通信(英語の全称はUniversal Mobile Telecommunications Systemであってもよく、英語の略語はUMTSであってもよい)、長期的な進化(英語の全称はLong Term Evolutionであってもよく、英語の略語はLTEであってもよい)等のシステムに応用されることができ、特に4.5GのLTE進化システムと5Gの無線通信システムに応用される。適用された通信は主に音声及びデータ通信に対するものである。一般的には、1つの従来の基地局に適用される接続数が有限であり、実現しやすい。
【0048】
次世代の移動通信システムは従来の通信をサポートするだけでなく、M2M (英語の全称はMachine to Machineであってもよい)通信、或いはMTC(英語の全称はMachine Type Communicationであってもよい)通信をサポートすることができる。予測に基づき、2020年まで、ネットワークに接続されたMTC装置は500〜1000億までに達し、このように現在の接続数をはるかに超える。M2M類サービスに対して、そのサービス種類が大きく異なるので、ネットワークに対する需要は大きな違いがある。一般的に言えば、以下の数種の需要が存在する。
【0049】
信頼性の高い伝送であるが、遅延に敏感ではないこと。
【0051】
信頼性の高い伝送で、遅延に敏感ではないサービスを処理しやすい。しかし、低遅延、高信頼性の伝送類のサービスに対して、伝送遅延が短いことを要求するだけでなく、高信頼性を要求し、例えばV2V(英語でのフルネームはVehicle to Vehicleである)サービスがある。伝送の信頼性が高くないと、再送信を引き起こして伝送遅延が大きすぎることが発生し、要求を満たすことができない。
【0052】
大量の接続の存在によって、将来の無線通信システムと従来の通信システムには大きな違いがある。大量の接続によって、端末装置にアクセスするためにより多いリソースを消耗する必要があり、且つ端末装置のデータ伝送に関するスケジューリングシグナリングを伝送するためにより多いリソースを消耗する必要がある。本発明の実施例による技術案は上記リソース消耗問題を効果的に解決することができる。
【0053】
選択可能に、該ネットワーク装置が基地局であり、該端末装置がユーザー装置である。
【0054】
本発明は端末装置(例えば、第1端末装置と第2端末装置)を組み合わせて各実施例を説明した。端末装置はユーザー装置(UE、User Equipment)、アクセス端末、ユーザーユニット、ユーザー局、移動局、移動台、遠隔局、リモート端末、移動装置、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザー代理又はユーザー装置とも呼ばれる。端末装置は無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)におけるステーション(STAION、ST)であってもよく、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)装置、無線通信機能を有するハンドヘルド装置、コンピューティング装置又は無線モデムに接続された他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置及び将来5Gネットワークにおける端末装置或いは将来進化のPLMNネットワークにおける端末装置等であってもよい。
【0055】
なお、本発明はネットワーク装置(例えば、第1ネットワーク装置)を組み合わせて各実施例を説明した。ネットワーク装置はネットワーク装置等の移動装置に通信するための装置であってもよく、ネットワーク装置がWLANにおけるアクセスポイント(ACCESS POINT、AP)、GSM又はコード分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)における基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、WCDMAにおける基地局(NodeB、NB)であってもよく、長期的な進化(Long Term Evolution、LTE)における進化型基地局(Evolutional Node B、eNB又はeNodeB)、或いは中継局又はアクセスポイント、或いは車載装置、ウェアラブル装置及び将来5Gネットワークにおけるネットワーク装置或いは将来進化のPLMNネットワークにおけるネットワーク装置等であってもよい。
【0056】
また、本発明の実施例において、ネットワーク装置(例えば基地局)はマクロ基地局であってもよく、小型セル(small cell)を提供する基地局であってもよく、ここでの小型セルはメトロセル(Metro cell)、マイクロセル(Micro cell)、ピコセル(Pico cell)、フェムトセル(Femto cell)等を含んでもよく、これらの小型セルはカバレッジ範囲が小さくて、送信電力が低い特点を有し、高速率のデータ伝送サービスを提供することに適用される。
【0057】
本発明の実施例が提供した無線通信の方法及び装置は、端末装置又はネットワーク装置に応用されることができ、該端末装置又はネットワーク装置はハードウェア層、ハードウェア層に運行された操作システム層、及び操作システム層に運行されたアプリケーション層を含む。該ハードウェア層は中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、メモリ管理ユニット(MMU、Memory Management Unit)及びメモリ(メインメモリとも呼ばれる)等のハードウェアを含む。該操作システムはプロセス(Process)によってサービス処理を実現する任意の1種又は多種コンピュータ操作システム、例えば、Linux操作システム、Unix操作システム、Android操作システム、iOS操作システム又はwindows操作システム等であってもよい。該アプリケーション層はブラウザ、アドレス帳、文字処理ソフトウェア、インスタント通信ソフトウェア等のアプリケーションを含む。且つ、本発明の実施例において、無線通信の方法の実行主体の具体的な構造について、本発明は特に限定されず、本発明の実施例の無線通信の方法のコードを記録したプログラムを運行することによって、本発明の実施例による無線通信の方法によって通信すればよく、例えば、本発明の実施例の無線通信の方法の実行主体は端末装置又はネットワーク装置、或いは、端末装置又はネットワーク装置の中のプログラムを呼び出してプログラムを実行する機能モジュールであってもよい。
【0058】
なお、本発明の各態様又は特徴は方法、装置又は標準プログラミング及び/又はエンジニアリング技術を使用した製品に実現されることができる。本出願に使用された用語「製品」は任意のコンピュータ読み取り可能なデバイス、キャリア又はメディアからアクセスすることができるコンピュータプログラムをカバーする。例えば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク又はテープ等)、ディスク(例えば、コンパクトディスク(Compact Disc、CD)、デジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disc、DVD)等)、スマートカード及びフラッシュメモリデバイス(例えば、書き換え可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read−Only Memory、EPROM)、カード、スティック又はキードライバ等)を含んでもよいが、これらに限定されない。また、本文に説明した各種の記憶メディアは情報を記憶するための1つ又は複数の装置及び/又は他の機器読み取り可能なメディアを代表することができる。用語「機器読み取り可能なメディア」は、無線チャネル及び命令及び/又はデータを記憶、含有及び/又はベアリング可能な各種の他のメディアを含んでもよいが、これに限定されない。
【0059】
図1は本発明の通信システムを使用した一例のモード図である。
図1に示すように、本方法の実施例において、通信システムはアクセスネットワーク100とアクセスネットワーク200を含み、アクセスネットワーク100はネットワーク装置102及び少なくとも1つの端末装置116を含み、アクセスネットワーク200はネットワーク装置202と少なくとも1つの端末装置216を含み、ネットワーク装置102とネットワーク装置202は例えば、
光ファイバ等の伝送メディアによって通信接続されてもよく、それにより、端末装置116は端末装置216と通信する必要がある時、アクセスネットワーク100が提供した無線リソース(例えば、時間領域リソース、周波数領域リソース、空域リソース及びコードドメインリソース等)によってデータをネットワーク装置102に送信することができ、ネットワーク装置102はネットワーク装置202との間の通信接続によって、該データをネットワーク装置202に送信することができ、それにより、ネットワーク装置202はアクセスネットワーク200が提供した無線リソースによってデータを端末装置216に送信することができる。
【0060】
理解すべきなのは、
図1に示す通信システムの構造は単に例示的な説明であり、本発明はこれに限定されず、例えば、通信システムは更に例えばコアネットワーク装置とゲートウェイ装置等を含んでもよく、更に例えば、該通信システムに含まれたアクセスネットワークの数及び各アクセスネットワークにおけるネットワーク装置と端末装置の数は需要に応じて任意に変更することができ、本発明は特に限定されない。
【0061】
本発明の実施例において、該通信システムは公衆陸上モバイルネットワーク(英語の全称はPublic Land Mobile Networkであってもよく、英語の略語はPLMNであってもよい
)或いはD2Dネットワーク或いはM2Mネットワーク或いは他のネットワークであってもよく、
図1は単に例示的な簡素化モード図であり、ネットワークには他のネットワーク装置を更に含んでもよく、
図1には示されない。
【0062】
以下、
図2を参照してアクセスネットワークの具体的な構造を詳しく説明し、ネットワーク装置102と端末装置116の間の通信方式はネットワーク装置202と端末装置216の間の通信方式に類似し、ここで、繰り返して説明しないように、ネットワーク装置102と端末装置116の間の通信方式を例として、アクセスネットワークの構造及び作業方式を詳しく説明する。
【0063】
図2に示すように、該アクセスネットワーク100はネットワーク装置102と少なくとも1つの端末装置116を含む。ネットワーク装置102は複数のアンテナ例えば、アンテナ104、106、108、110、 112及び114を含んでもよい。また、ネットワーク装置102は付加的にトランスミッターチェーン及び受信機チェーンを含んでも良く、当業者は、それらがいずれも信号の送信及び受信に関する複数の部材(例えばプロセッサー、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ又はアンテナ等)を含むことができることを理解することができる。
【0064】
ネットワーク装置102は複数の端末装置(例えば端末装置116と端末装置122)に通信されることができる。しかし、ネットワーク装置102が端末装置116又は122に類似する任意の数の端末装置と通信してもよいことを理解することができる。端末装置116と122は例えばセルラー電話、スマートフォン、ポータブルコンピュータ、ハンドヘルド通信装置、ハンドヘルドコンピューティング装置、衛星ラジオ装置、全地球測位システム、PDA及び/又は無線通信システム100で通信することに用いる任意の他の適合な装置であってもよい。
【0065】
図2に示すように、端末装置116がアンテナ112と114に通信され、アンテナ112と114はフォワードリンク118によって端末装置116へ情報を送信し、且つリバースリンク120によって端末装置116から情報を受信する。なお、端末装置122がアンテナ104と106に通信され、アンテナ104と106はフォワードリンク124によって端末装置122へ情報を送信し、且つリバースリンク126によって端末装置122から情報を受信する。
【0066】
例えば、周波数分割複信(FDD、Frequency Division Duplex)システムにおいて、例えば、フォワードリンク118はリバースリンク120と異なる周波数帯を利用することができ、フォワードリンク124はリバースリンク126と異なる周波数帯を利用することができる。
【0067】
更に例えば、時分割複信(TDD、Time Division Duplex)システムと全二重(Full Duplex)システムにおいて、フォワードリンク118とリバースリンク120は共同の周波数帯を利用することができ、フォワードリンク124とリバースリンク126は共同の周波数帯を利用することができる。
【0068】
通信用に設計される各アンテナ(或いは複数のアンテナからなるアンテナグループ)及び/又は領域がネットワーク装置102のセクターと呼ばれる。例えば、アンテナグループをネットワーク装置102のカバー領域のセクターにおける端末装置に通信するように設計することができる。ネットワーク装置102はフォワードリンク118と124によってそれぞれ端末装置116と122に通信する過程において、ネットワーク装置102の送信アンテナはビームフォーミングを利用してフォワードリンク118と124の信号対雑音比を改善することができる。なお、ネットワーク装置が単一のアンテナによってそのすべての端末装置へ信号を送信する方式に比べて、ネットワーク装置102がビームフォーミングを利用して関連するカバー領域におけるランダムに分散される端末装置116と122へ信号を送信する時、隣接するセルにおける移動装置の受けられた干渉は少なくなる。
【0069】
所定時間において、ネットワーク装置102、端末装置116又は端末装置122は無線通信送信装置及び/又は無線通信受信装置であってもよい。データを送信する時、無線通信送信装置はデータをエンコードして伝送することに用いられる。具体的には、無線通信送信装置はチャネルによって無線通信受信装置まで送信される一定の数のデータビットを取得(例えば生成する、他の通信装置から受信する、又はメモリに記憶される等)することができる。このようなデータビットはデータの伝送ブロック(又は複数の伝送ブロック)に含まれてもよく、伝送ブロックは分割されて複数のコードブロックを生成してもよい。
【0070】
選択可能に、該第1端末装置と該第2端末装置が無線通信を行う時伝送されたデータは音声データ又は画像データである。
【0071】
具体的には、限定ではなく例示として、本発明の実施例の無線通信の方法は例えば、例えばVoIP(Voice over Internet Protocol)又はVoLTE(Voice over LTE)等の技術に基づいて音声データを伝送するシナリオに応用されることができる。
【0072】
VoIPについて簡単に言えばアナログ信号(Voice)をデジタル化して、データパケット(Data Packet)の様態でインターネットプロトコル(Internet Protoco、IP)ネットワーク( Network)でリアルタイム配信する。VoIPの最大の利点はインターネット(Internet)とグローバルIP相互接続の環境を広く利用して、従来のサービスよりも多く、良いサービスを提供することができることである。VoIPはIPネットワークで音声、ファックス、ビデオ、及びデータ等のサービスを低価格に伝送することができ、例えばユニファイドメッセージングサービス、バーチャルフォン、バーチャル音声/ファックスメールボックス、ディレクトリサービス、Internetコールセンター、Internetコール管理、電話ビデオ会議、電子商取引、ファックス記憶転送及び各種の情報の記憶転送等がある。
【0073】
VoLTEはIPマルチメディアサブシステム(IMS、IP Multimedia Subsystem)ネットワークに基づいて音声サービスをベアリングし、データと音声サービスが同一のネットワークでの統一を実現することができる。言い換えると、4Gネットワークで高速率のデータサービスのみを提供するだけでなく、同時に高品質のオーディオとビデオ通話を更に提供し、後のものはVoLTE技術で実現する必要がある。
【0074】
新たなネットワークと新たな要求に基づいて、伝送周波数帯リソースを節約する観点からでも、回線通信の高効率を保持する等の観点からでも、各種の可変レート音声エンコード技術のシステムを研究して利用することはすべて重要な役割がある。現在、この需要に適応するために適応型マルチレート(Adaptive Multi−rate、AMR)の概念を提出し、即ち適応型マルチレート音声エンコーダであり、主に移動装置のオーディオに用いられ、圧縮比が比較的に大きいが、他の圧縮形式に対して品質が比較的に悪く、主に音声通話に使用されるため、AMRは更に2種に分けられ、1種は適応型マルチレートナローバンドエンコード(AMR−Narrow
Band、AMR−NB)であり、音声帯域幅の範囲が300−3700Hzであり、8KHzのサンプリング周波数であり、他種は適応型マルチレートブロードバンドエンコード(AMR
−WideBand、AMR−WB)であり、音声帯域幅の範囲が50−7000Hzであり、16KHzのサンプリング周波数である。しかし、音声の短期相関性を考えて、各フレームの長さがいずれも20msである。この2種のエンコーダは帯域幅の要件に基づき異なる速率を選択したが、類似点がある。
【0075】
AMR−NBにおいて、AMRのサンプリング周波数は8KHzであり、各20msエンコードを1つのフレームとして、各フレームには160個のサウンドサンプルが含まれる。
【0076】
AMRに採用されたのは代数符号励振線形予測(ACELP)に基づくエンコードモードであり、エンコード端はACELPモデルパラメータ(線形予測係数、適応コードブック及び固定コードブックインデックスとゲイン)を抽出し、デコード端はデータを受信して、そしてこれらのパラメータに基づき音声を新しく合成する。
【0077】
TD−SCDMAにおけるAMR−NBの実現について、このエンコーダは代数コードブック線形予測(ACELP)ハイブチッドエンコード方式を運用し、即ちデジタル音声信号には若干音声特徴パラメータを含むとともに一部の波形エンコード情報を含み、更にこれらの特徴情報を運用して音声信号を再び合成する過程である。
【0078】
これらのパラメータの抽出数を制御し、速率要求に基づき情報を選択して以下の8種の速率を得て、以下の表1に示す適応音声エンコーダを混合的に構成する。モードAMR_12.20は244ビットのパラメータ情報を抽出するが、モードAMR_4.70は95ビットの情報のみを抽出する。これらのビットに含まれる情報量に基づきそれをclass 0、1及び2という3類のビットに分けることができる。チャネルエンコードする時class 0と1はすべて巡回冗長検査コードを使用してエラーテストを行い、class 2に対して前のフレームに基づき恢復する。
【0080】
AMR−WBにおいてサンプリング周波数が16kHzであり、国際標準化機構ITU−Tと3GPPより同時に利用されるブロードバンド音声エンコード標準であり、G722.2標準とも言われる。且つ、AMR−WBにおいて、9種の異なるエンコード方式(或いは、エンコードモデル)をサポートし、該9種のエンコード方式の対応するエンコーダビットレートはそれぞれ6.6kb/s、8.85kb/s、12.65kb/s、14.25kb/s、15.85kb/s、18.25kb/s、19.85kb/s、23.05kb/s及び23.85kb/sである。提供した音声帯域幅の範囲が50〜7000Hzに達し、人の音声が以前よりも自然で、快適で、区別が容易である。
【0081】
即ち、本発明の実施例において、コードレート(例えば、第1コードレートを含む)エンコーダのビット率(或いは、ビットレート)と指してもよく、ビット率とは毎秒に伝送されたビット(bit)数である。単位がbps(Bit Per Second)であり、ビット率が高く程、伝送されたデータが大きくなる。ビット率はエンコード(圧縮)後のオーディオとビデオデータが毎秒間に幾つかのビットで表すかを表す。
【0082】
限定ではなく例示として、本発明の実施例において、ビット率がオーディオとビデオの圧縮と以下の関係を有してもよい。ビット率が高いほど、オーディオとビデオの品質が良いが、エンコード後のファイルが大きくなり、ビット率が低いほどオーディオとビデオの品質が低くなるが、エンコード後のファイルが小さくなる。
ある実現方式において、該コードレートはアプリケーション層でオーディオとビデオデータをエンコード又はデコードする時に使用されるコードレートであり、又は、該コードレートはアクセス層がオーディオとビデオデータを伝送する時使用されるビットレートである。
【0083】
以下、
図3と
図4を参照して、本発明の実施例の無線通信の具体的な過程を詳しく説明する。
【0084】
図3は本発明の実施例の無線通信の方法300の一例の模式的なインタラクションダイアグラムである。
【0085】
図3に示すように、端末装置#A(即ち、第1端末装置の一例)が端末装置#B(即ち、第2端末装置)と無線通信(例えば、音声データを伝送する)する時、端末装置#Aはある種のコードレート#Aを利用して送信する必要があるデータをエンコード処理し(或いは、圧縮処理とも呼ばれる)、且つ得られたデータを該端末装置#Aのアクセスしたネットワーク装置#Aに送信し、ネットワーク装置#Aは該データを該端末装置#Bのアクセスしたネットワーク装置#Bに送信し、それにより、ネットワーク装置#Bは該データを端末装置#Bに送信することができる。
【0086】
該コードレート#Aはシステムに規定されたコードレートであってもよく、ネットワーク装置#Aがシグナリングによって端末装置#Aに指示されたコードレートであってもよく、或いは、該コードレートAは更に端末装置#Aと端末装置#B(例えば、ネットワーク装置#Aとネットワーク装置#Bを介する)が相談して確定されるコードレートであってもよい。
【0087】
本発明の実施例において、端末装置#Aの適用できる(例えば、端末装置#Aがサポートすることができるもの、又は、ネットワーク装置が端末装置#Aに指定して使用されたもの)1つ又は複数のコードレートがコードレート集合#Aと呼ばれ、端末装置#Bに適用できる(例えば、端末装置#Bがサポートすることができるもの、又は、ネットワーク装置が端末装置#Bに指定して使用されたもの)1つ又は複数のコードレートがコードレート集合#Bと呼ばれると、上記コードレート#Aはコードレート集合#Aに属することができ、且つコードレート#Aは
コードレート集合#Bに属することができる。
【0088】
即ち、端末装置#Aと端末装置#Bはいずれも該コードレート#Aをサポートすることができ、それにより、端末装置#Aがコードレート#Aに基づいてデータに対するエンコードを完成することができることを確保することができ、且つ端末装置#Bがコードレート#Aに基づいてデータに対するデコードを完成することができることを確保する。
【0089】
本発明の実施例において、端末装置#Aとネットワーク装置#Aの間のリンク#A(即ち、第1リンクの一例)の品質が動的に変更可能で、このため、本発明の実施例において、リンク品質報告メカニズムを導入することができ、即ち、端末装置#Aは例えば、周期的にリンク#Aの品質を検出して、且つネットワーク装置#Aまで報告することができ、それにより、ネットワーク装置#Aがリンク#Aの品質に基づいて、コードレート#Aを調整することができ、これにより調整後のコードレートは端末装置#Aが報告したリンク#Aの品質での通信の正確性を確保することができる。
【0090】
以下、本発明の実施例におけるリンク品質報告メカニズムを詳しく説明する。
本発明の実施例において、端末装置#Aがリンク品質を報告するか否かと判定する時2種のパラメータ、即ち、リンク#Aの品質とコードレート#B(即ち、第1コードレートの一例)を利用することができる。
【0091】
コードレート#Bは1つであってもよく、複数であってもよく、本発明は特に限定されない。
【0092】
選択可能に、該第1コードレートは該第1端末装置に適用できる最大コードレートと該第2端末装置に適用できる最大コードレートの中の小さい一方であり、又は
該第1コードレートは該第1端末装置に適用できるコードレートの集合と第2端末装置に適用できるコードレートの集合の交わりであり、又は
該第1コードレートは該第1端末装置に適用できる最大コードレートであり、又は
該第1コードレートは該第1端末装置に適用できるコードレートの集合であり、又は
該第1コードレートは該第2端末装置に適用できる最大コードレートであり、又は
該第1コードレートは該第2端末装置に適用できるコードレートの集合である。
【0093】
具体的には、該コードレート#Bは該端末装置#Aに適用できる(例えば、端末装置#Aがサポートすることができるもの、又は、ネットワーク装置が端末装置#Aに指定して使用されたもの)1つ又は複数のコードレート(例えば、上記コードレート集合#A)に基づき確定されるものであってもよく、例えば、該コードレート#Bはコードレート集合#Aにおける部分又は全部のコードレートであってもよい。且つ、この場合には、限定ではなく例示として、高層(例えば、アプリケーション層又はIMS層)が端末装置#Aに該コードレート集合#Aを指示することができる。
【0094】
或いは、該コードレート#Bは該端末装置#Bに適用できる(例えば、端末装置#Bがサポートすることができるもの、又は、ネットワーク装置が端末装置#Bに指定して使用されたもの)1つ又は複数のコードレート(例えば、上記コードレート集合#B)に基づき確定されるものであってもよく、例えば、該コードレート#Bはコードレート集合#Bにおける部分又は全部のコードレートであってもよい。
【0095】
なお、この場合には、例えば、端末装置#Bはネットワーク装置#Bとネットワーク装置Aを介して端末装置#Aへ該コードレート集合#Bの指示情報を送信することができ、更に例えば、オペレーター、ネットワーク管理者はコードレート集合#Bを取得して、且つコードレート集合#Bの指示情報を端末装置#Aに送信することができ、これにより端末装置#Aがコードレート集合#Bを便利に取得する。或いは、高層(例えば、アプリケーション層又はIMS層)は端末装置#Aに該コードレート集合#Bを指示することができる。
【0096】
更に或いは、該コードレート#Bは該コードレート集合#A及びコードレート集合#Bに基づき確定されるものであるであってもよく、例えば、コードレート#Bはコードレート集合#Aに属するとともにコードレート集合#Bに属するコードレートであってもよい。
【0097】
更に或いは、端末装置#Aはコードレート集合#Aとコードレート集合#Bの交わりの中の最大のコードレートをコードレート#Bとすることができる。
【0098】
更に或いは、端末装置#Aはコードレート集合#Aとコードレート集合#Bの交わりにおける部分又は全部のコードレートをコードレート#Bとすることができる。
【0099】
限定ではなく例示として、上記コードレート#Bは高層(例えばアプリケーション層或いはIMS層)が推奨した符号化・復号化集合及び/又はアクセス層が推奨した符号化・復号化集合で確定される。高層(例えばアプリケーション層或いはIMS層)が推奨した符号化・復号化集合は更に相手端端末が通信することができる符号化・復号化集合を含んでもよい。
【0100】
なお、本発明の実施例において、該端末装置#Aは該コードレート#Bを直接に比較しようとする判定パラメータとすることができ、限定ではなく例示として、この場合には、比較する対象は該コードレート#Bと推奨コードレートであってもよく、即ち方式1であり、その後、該方式1の具体的な処理過程を詳しく説明する。
【0101】
或いは、該端末装置#Aはコードレート#Bに基づいて該コードレート#Bの対応する基準品質範囲を確定してもよく、且つ該基準品質範囲を比較しようとする判定パラメータとし、限定ではなく例示として、この場合には、比較する対象は該リンク#Aの品質と該基準品質範囲であってもよく、即ち、方式2であり、その後、該方式2の具体的な処理過程を詳しく説明する。
【0102】
本発明の実施例において、該基準品質範囲は通信の信頼性と正確性を満たすうえで、コードレート#Bが適用可能な品質の範囲を指してもよい。
【0103】
以下、理解、説明しやすいために、該基準品質範囲における最大値を基準品質ThmaxA(即ち、第1基準品質の一例)とし、該品質閾値範囲における最小値を基準品質ThmaxB(即ち、第2基準品質の一例)とする。
【0104】
なお、上記基準品質範囲は複数の値を含んでもよく、この場合には、基準品質ThmaxAと基準品質ThmaxBは異なり、或いは、上記基準品質範囲は1つの値を含んでもよく、この場合には、基準品質ThmaxAと基準品質ThmaxBは同じで、本発明は特に限定されない。
【0105】
それにより、S310において、端末装置#Aはリンク#Aの品質を測定することができる。なお、端末装置#Aはリンク#Aの品質を測定することができる方法と過程は、従来技術に類似であってもよく、ここで、繰り返して説明しないように、その詳細な説明を省略する。
【0106】
S320において、端末装置#Aはリンク#Aの品質とコードレート#Bに基づき、リンク#Aの品質に対する報告方策を確定することができ、即ちリンク#Aの品質を報告するか否かを確定する。
【0107】
方式1
選択可能に、該第1端末装置が該第1リンクのリンク品質と第1コードレートに基づき、該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行うことは、
該第1端末装置が第1関係と第2関係に基づき、該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行い、該第1関係は該第1リンクのリンク品質とプリセットの第1品質閾値の間の大きさ関係であり、該第2関係は該第1コードレートと推奨コードレートの間の大きさ関係であり、該推奨コードレートは該第1ネットワーク装置が現在の時間の前に最後の一回に指示される該第1端末装置に使用されるコードレートであることを含む。
【0108】
具体的には、限定ではなく例示として、本発明の実施例において、端末装置#Aはリンク#Aの品質とプリセットの品質閾値範囲(例えば、第1品質閾値と第2品質閾値を含む)の比較結果(即ち、第1関係の一例)、及びコードレート#Bと推奨コードレートの比較結果(即ち、第2関係の一例)に基づいて、報告方策を確定することができる。
【0109】
該推奨コードレートは端末装置#Aと端末装置#Bの通信期間に、ネットワーク装置Aが最後の一回に(即ち、現在の時間の前に最後の一回)指示される端末装置#Aに使用されるコードレートである。
【0110】
理解すべきなのは、推奨コードレートは端末装置#Aが現在使用しているコードレート(例えば、上記コードレート#A)であってもよく、端末装置#Aが現在使用しているコードレートではなくてもよく、本発明は特に限定されない。
本発明の実施例において、該品質範囲は通信の信頼性と正確性を満たすうえで、現在使用しているコードレート(例えば、コードレート#A)の適用可能な品質の範囲を指してもよい。
【0111】
以下、理解、説明しやすいために、該品質閾値範囲における最大値を品質閾値ThA(即ち、第1品質閾値の一例)とし、該品質閾値範囲における最小値を品質閾値ThB(即ち、第2品質閾値の一例)とする。
【0112】
なお、上記品質閾値範囲は複数の値を含んでもよく、この場合には、品質閾値ThAと品質閾値ThBは異なって、或いは、上記品質閾値範囲1つの値を含んでもよく、この場合には、品質閾値ThAと品質閾値ThBは同じで、本発明は特に限定されない。
【0113】
本発明の実施例において、該品質閾値範囲はネットワーク装置#Aで確定されて端末装置#Aに送信されたものであってもよい。即ち、
選択可能に、該方法は、
該第1端末装置が該第1ネットワーク装置の送信した該第1品質閾値の指示情報を受信することを更に含む。
【0114】
選択可能に、該方法は、
該第1端末装置が該第1ネットワーク装置の送信した該第2品質閾値の指示情報と該基準品質の指示情報を受信することを更に含む。
【0115】
また、本発明の実施例において、該品質閾値範囲はネットワーク装置#A又は端末装置#Aがコードレート#Aに基づき確定されるものであるであってもよい。
【0116】
例えば、端末装置#A又はネットワーク装置#Aに多種のコードレートと多種の品質範囲の間の1対1マッピング関係を記憶することができ、それにより、端末装置#A又はネットワーク装置#Aは現在使用しているコードレート(例えば、コードレート#A)に基づいて該マッピング関係からコードレート#Aに対応する品質範囲を確定することができ、現在報告方策を判定する時使用される品質範囲とする。即ち、
【0117】
選択可能に、該第1品質閾値は該推奨コードレートに基づき確定されるものである。
【0118】
或いは、選択可能に、該第2品質閾値は該推奨コードレートに基づき確定されるものである。
【0119】
以下、リンク#Aの品質と該品質閾値範囲(例えば、品質閾値範囲における最大値、即ち、第1品質閾値)の比較結果、及びコードレート#Bと推奨コードレートの比較結果と確定された報告方策の間の関係を例示的に説明する。
【0120】
場合1
該第1端末装置が第1関係と第2関係に基づき、該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行うことは、
該第1関係は該第1リンクのリンク品質が該第1品質閾値以上であることであり、且つ該第2関係は第1コードレートが該推奨コードレートより小さいと、該第1端末装置が該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質を報告しないことを含む。
【0121】
具体的には、リンク#Aの品質が品質閾値ThAよりも高く(或いは、ThA以上である)、且つコードレート#Bが推奨コードレートより小さいと、端末装置#Aは報告方策がネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質を報告しないことを確定することができる。
【0122】
リンク#Aの品質が品質閾値ThAよりも高いので、端末装置#Aはネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質を報告すると、ネットワーク装置#Aは現在のコードレートを増大するように調整すると判定し、ネットワーク装置#Aで確定された調整目標コードレート(目標コードレートとする)は推奨コードレートより高いことを引き起こす可能性がある。
【0123】
且つ、コードレート#Bが推奨コードレートより小さいと、コードレート#Bが目標コードレートより小さいので、前記のように、該コードレート#Bは端末装置#A及び/又は端末装置#Bに適用されるコードレートであり、端末装置#A及び/又は端末装置#Bが目標コードレートをサポートすることができないことを意味する。
【0124】
従来技術に従って、端末装置#Aが依然としてネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質を報告すると、今回の調整によって予想される効果を得ることができないことが発生し、調整過程が失敗し、通信リソースと処理リソースの浪費を引き起こす。
【0125】
これに対して、本発明の実施例において、端末装置#Aはリンク#Aの品質が品質閾値ThAよりも高くし、且つコードレート#Bが推奨コードレートより小さいと確定した時、端末装置#Aはネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質を報告せず、報告過程の通信リソース及び処理リソースの浪費を避けることができる。
【0126】
場合2
該第1端末装置が第1関係と第2関係に基づき、該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行うことは、
該第1関係は該第1リンクのリンク品質が該第1品質閾値以上であることであり、且つ該第2関係は第1コードレートが該推奨コードレート以上であることであると、該第1端末装置が該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質を報告することを含む。
【0127】
具体的には、リンク#Aの品質が品質閾値ThAより高いので、端末装置#Aがネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質を報告すると、ネットワーク装置#Aは現在コードレートを増大するように調整する必要があると判定し、ネットワーク装置#Aで確定された調整目標コードレート(目標コードレートとする)が推奨コードレートよりも大きいことが発生する可能性がある。
【0128】
且つ、コードレート#Bが推奨コードレート以上であると、コードレート#Bが目標コードレート以上であることを引き起こす可能性があり、以上のように、該コードレート#Bは端末装置#A及び/又は端末装置#Bに適用されるコードレートであると、端末装置#A及び/又は端末装置#Bが目標コードレートをサポートする可能性があることを意味する。
【0129】
本発明の実施例に基づき、この場合には、端末装置#Aはネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質を報告することができる。
【0130】
更に例えば、限定ではなく例示として、本発明の実施例において、端末装置#Aはリンク#Aの品質とプリセットの品質閾値範囲(例えば、第1品質閾値と第2品質閾値を含む)の比較結果(即ち、第3関係の一例)、及びリンク#Aの品質と上記基準品質範囲の比較結果(即ち、第4関係の一例)に基づいて報告方策を確定することができる。即ち、
選択可能に、該第1端末装置が該第1リンクのリンク品質と第1コードレートに基づき、該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行うことは、
該第1端末装置が第3関係と第4関係に基づき、該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行い、該第3関係は該第1リンクのリンク品質とプリセットの第2品質閾値の間の大きさ関係であり、該第4関係は該第1リンクのリンク品質と基準品質の間の大きさ関係であり、該基準品質は該第1コードレートに基づき確定されるものであることを含む。
【0131】
即ち、本発明の実施例において、以下の表2に示すように報告方策を確定することができる。
【0133】
方式2
選択可能に、該第1端末装置が該第1リンクのリンク品質と第1コードレートに基づき、該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行うことは、
該第1端末装置が第3関係と第4関係に基づき、該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行い、該第3関係は該第1リンクのリンク品質とプリセットの第2品質閾値の間の大きさ関係であり、該第4関係は該第1リンクのリンク品質と基準品質の間の大きさ関係であり、該基準品質は該第1コードレートに基づき確定されるものであることを含む。
【0134】
具体的には、限定ではなく例示として、本発明の実施例において、端末装置#Aはリンク#Aの品質とプリセットの品質閾値範囲(例えば、第1品質閾値と第2品質閾値を含む)の比較結果(即ち、第3関係の一例)、及びリンク#Aの品質と上記基準品質範囲(例えば、第1基準品質と第2基準品質を含む)の比較結果(即ち、第4関係の一例)に基づいて、報告方策を確定することができる。
【0135】
以下、リンク#Aの品質と該品質閾値範囲(例えば、品質閾値範囲における最小値、即ち、第2品質閾値)の比較結果、及びリンク#Aの品質と上記基準品質範囲の比較結果と確定された報告方策の間の関係を例示的に説明する。
【0136】
場合3
該第1端末装置が第3関係と第4関係に基づき、該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行うことは、
該第3関係は該第1リンクのリンク品質が該第2品質閾値以下であることであり、且つ該第4関係は該第1リンクのリンク品質が第1基準品質以上であることであると、該第1端末装置が該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質を報告しないことを含む。
【0137】
具体的には、リンク#Aの品質が品質閾値ThBより低く(或いは、品質閾値ThB以下である)、且つリンク#Aの品質が基準品質ThmaxA以上であると、端末装置#Aは報告方策がネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質を報告しないと確定することができる。
【0138】
リンク#Aの品質が品質閾値ThBよりも低いので、端末装置#Aはネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質を報告すると、ネットワーク装置#Aは現在コードレートを減少するように調整する必要があると判定する。且つ、リンク#Aの品質が基準品質ThmaxA以上であるので、コードレート#Bがリンク#Aの品質に適用されないと表し、即ち、現在使用しているコードレート(例えば、コードレート#A)がコードレート#Bより大きい。このため、現在コードレートを減少するように調整しても、調整幅が小さいと、依然として調整後のコードレートがコードレート#Bより高くなることが出現する可能性がある。
【0139】
従来技術に従って、端末装置#Aが依然としてネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質を報告すると、ネットワーク装置#Aで確定された調整目標コードレート(目標コードレートとする)がコードレート#Bよりも大きいことが発生する可能性があり、以上のように、該コードレート#Bは端末装置#A及び/又は端末装置#Bに適用されるコードレートであると、端末装置#A及び/又は端末装置#Bが目標コードレートをサポートすることができず、今回の調整が予想される効果を得ることができず、調整過程が失敗したことを引き起こし、通信リソースと処理リソースの浪費を引き起こすことを意味する。
【0140】
これに対して、本発明の実施例において、端末装置#Aはリンク#Aの品質が品質閾値ThBよりも低く、且つリンク#Aの品質が基準品質ThmaxA以上であると確定した時、端末装置#Aはネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質を報告せず、報告過程の通信リソース及び処理リソースの浪費を避けることができる。
【0141】
場合4
該第1端末装置が第3関係と第4関係に基づき、該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行うことは、
該第3関係は該第1リンクのリンク品質が該第2品質閾値以下であることであり、且つ該第4関係は該第1リンクのリンク品質が第2基準品質より小さいことであると、該第1端末装置が該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質を報告することを含む。
【0142】
具体的には、リンク#Aの品質が品質閾値ThBより低いので、端末装置#Aがネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質を報告すると、ネットワーク装置#Aは現在コードレートを減少するように調整する必要があると判定する。
【0143】
且つ、リンク#Aの品質が基準品質ThmaxBより小さいので、コードレート#Bがリンク#Aの品質に適用されると表し、即ち、現在使用しているコードレート(例えば、コードレート#A)がコードレート#Bより小さい。
【0144】
このため、現在コードレートを減少するように調整すると、調整後のコードレートをコードレート#Bより低くすることができる。以上のように、該コードレート#Bは端末装置#A及び/又は端末装置#Bに適用されるコードレートであると、端末装置#A及び/又は端末装置#Bが調整後のコードレートをサポートする可能性があることを意味する。
【0145】
本発明の実施例に基づき、この場合には、端末装置#Aはネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質を報告することができる。
【0146】
即ち、本発明の実施例において、以下の表3に示すように報告方策を確定することができる。
【0148】
S330において、ネットワーク装置#Aは端末装置#Aが報告したリンク#Aの品質に基づいて、該端末装置#Aの使用したコードレートに対する調整処理を行うことができ、該調整処理の過程及び方法は従来技術に類似することができ、ここで、繰り返して説明しないように、その詳細な説明を省略する。
【0149】
本発明の実施例による無線通信の方法は、端末装置がリンクの品質を測定した後、リンクの品質と第1コードレートがプリセットの条件を満たすか否かを判定し、且つ該判定結果に基づきリンクの品質を報告するか否かを確定し、上記プリセット条件が端末装置又は相手端に適用できるコードレートに基づいて確定されるものであるので、リンクの品質を報告した後、ネットワーク装置は該リンクの品質に基づいて確定された調整後のコードレートが端末装置又は相手端のサポートを得ることを確保することができ、それによりリンク品質を報告する通信リソースオーバーヘッドを低減させ、端末装置とネットワーク装置の処理負担を減少するこ
とができる。
【0150】
選択可能に、該方法は、
該第1端末装置が該第1ネットワーク装置へ該第1コードレートの指示情報を送信することを更に含む。
【0151】
具体的には、本発明の実施例において、端末装置#Aがネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質を報告する時、上記コードレート#Bの指示情報をともにネットワーク装置#Aに報告することができ、それにより、ネットワーク装置#Bは該リンク#Aの品質に基づいて、端末装置#Aが現在使用しているコードレートの調整目標とする目標コードレートを確定することができ、且つ、該目標コードレートを確定する方法と過程は従来技術に類似することができ、ここで、繰り返して説明しないように、その詳細な説明を省略する。その後、ネットワーク装置#Bは目標コードレートとコードレート#Bの大きさ関係に基づいて、端末装置#Aへ目標コードレートを送信するか否かを確定することができる。
【0152】
限定ではなく例示として、例えば、目標コードレートがコードレート#Bより大きく、以上のように、該コードレート#Bは端末装置#A及び/又は端末装置#Bに適用されるコードレートであると、端末装置#A及び/又は端末装置#Bは目標コードレートをサポートすることができず、この時、ネットワーク装置#Bは端末装置#Aへ目標コードレートを送信しないことができることを意味する。
【0153】
更に例えば、目標コードレートがコードレート#Bより小さく、以上のように、該コードレート#Bが端末装置#A及び/又は端末装置#Bに適用されるコードレートであると、端末装置#A及び/又は端末装置#Bが目標コードレートをサポートすることができ、この時、ネットワーク装置#Bは端末装置#Aへ目標コードレートを送信することができることを意味する。
【0154】
本発明の実施例による無線通信の方法により、端末装置がリンクの品質を測定した後、リンクの品質と第1コードレートをともにネットワーク装置に報告し、上記プリセット条件は端末装置又は相手端に適用できるコードレートに基づいて確定されるものであるので、リンクの品質を報告した後、ネットワーク装置は該リンクの品質に基づいて確定された調整後のコードレートが端末装置又は相手端のサポートを得ることを確保することができ、それによりリンク品質を報告する通信リソースオーバーヘッドを低減させ、端末装置とネットワーク装置の処理負担を減少するこ
とができる。
【0155】
図4は本発明の実施例の無線通信の方法の他例の模式的なインタラクションダイアグラムである。
図4に示すように、端末装置#A(即ち、第1端末装置の一例)と端末装置#B(即ち、第2端末装置)は無線通信を行う(例えば、音声データを伝送する)時、端末装置#Aはある種類のコードレート#Aで送信する必要があるデータをエンコード処理することができ(或いは、圧縮処理とも呼ばれる)、且つ得られたデータを該端末装置#Aのアクセスしたネットワーク装置#Aに送信し、ネットワーク装置#Aは該データを該端末装置#Bのアクセスしたネットワーク装置#Bに送信し、それにより、ネットワーク装置#Bは該データを端末装置#Bに送信することができ、該コードレート#Aはシステムに規定されたコードレートであってもよく、ネットワーク装置#Aがシグナリングによって端末装置#Aに指示されたコードレートであってもよく、或いは、該
コードレート#Aは更に端末装置#Aと端末装置#B(例えば、ネットワーク装置#Aとネットワーク装置#Bを介する)が相談し確定されるコードレートであってもよい。
【0156】
本発明の実施例において、端末装置#Aに適用できる1つ又は複数のコードレートをコードレート集合#Aと称し、端末装置#Bに適用できる1つ又は複数のコードレートをコードレート集合#Bと称すると、上記コードレート#Aはコードレート集合#Aに属することができ、且つコードレート#Aが
コードレート集合#Bに属することができる。即ち、端末装置#Aと端末装置#Bはいずれも該コードレート#Aをサポートすることができ、それにより、端末装置#Aがコードレート#Aに基づいてデータに対するエンコードを完成することができることを確保することができ、且つ端末装置#Bがコードレート#Aに基づいてデータに対するデコードを完成することができることを確保することができる。
【0157】
本発明の実施例において、端末装置#Aとネットワーク装置#Aの間のリンク#A(即ち、第1リンクの一例)の品質は動的に変更可能で、このため、本発明の実施例において、リンク品質報告メカニズムを導入することができ、即ち、端末装置#Aは例えば、リンク#Aの品質を周期的に検出して、且つネットワーク装置#Aに報告することができ、それにより、ネットワーク装置#Aはリンク#Aの品質に基づいて、コードレート#Aを調整することができ、これにより調整後のコードレートが端末装置#Aより報告されたリンク#Aの品質での通信の正確性を確保することができる。
【0158】
それにより、S410において、端末装置#Aはリンク#Aの品質を測定することができる。なお、端末装置#Aはリンク#Aの品質測定できる方法と過程は、従来技術に類似することができ、ここで、繰り返して説明しないように、その詳細な説明を省略する。
【0159】
S420において、端末装置#Aはネットワーク装置#Aへリンク品質を報告する時、コードレート#B(即ち、第1コードレートの一例)をともに報告することができる。
【0160】
コードレート#Bは1つであってもよく、複数であってもよく、本発明は特に限定されない。
【0161】
選択可能に、該第1コードレートは該第1端末装置に適用できる最大コードレートと該第2端末装置に適用できる最大コードレートの中の小さい一方であり、又は
該第1コードレートは第1端末装置に適用できるコードレートの集合と第2端末装置に適用できるコードレートの集合の交わりであり、又は
該第1コードレートは該第1端末装置に適用できる最大コードレートであり、又は
該第1コードレートは該第1端末装置に適用できるコードレートの集合であり、又は
該第1コードレートは該第2端末装置に適用できる最大コードレートであり、又は
該第1コードレートは該第2端末装置に適用できるコードレートの集合である。
【0162】
具体的には、該コードレート#Bは該端末装置#Aに適用できる1つ又は複数のコードレート(例えば、上記コードレート集合#A)に基づき確定されるものであってもよく、例えば、該コードレート#Bはコードレート集合#Aにおける部分又は全部のコードレートであってもよい。且つ、この場合には、限定ではなく例示として、高層(例えば、アプリケーション層又はIMS層)は端末装置#Aに該コードレート集合#Aを指示することができる。
【0163】
或いは、該コードレート#Bは該端末装置#Bに適用できる1つ又は複数のコードレート(例えば、上記コードレート集合#B)に基づき確定されるものであってもよく、例えば、該コードレート#Bはコードレート集合#Bにおける部分又は全部コードレートであってもよい。なお、この場合には、例えば、端末装置#Bはネットワーク装置#Bとネットワーク装置Aを介して端末装置#Aへ該コードレート集合#Bの指示情報を送信することができ、更に例えば、オペレーター、ネットワーク管理者はコードレート集合#Bを取得することができ、且つコードレート集合#Bの指示情報を端末装置#Aに送信し、端末装置#Aがコードレート集合#Bを便利に取得する。或いは、高層(例えば、アプリケーション層又はIMS層)は端末装置#Aに該コードレート集合#Bを指示することができる。
【0164】
更に或いは、該コードレート#Bは該コードレート集合#A及びコードレート集合#Bに基づき確定されるものであってもよく、例えば、コードレート#Bはコードレート集合#Aに属するとともにコードレート集合#Bに属するコードレートであってもよい。
【0165】
更に或いは、端末装置#Aはコードレート集合#Aとコードレート集合#Bの交わりの中の最大のコードレートをコードレート#Bとすることができる。
更に或いは、端末装置#Aはコードレート集合#Aとコードレート集合#Bの交わりにおける部分又は全部のコードレートをコードレート#Bとすることができる。
【0166】
限定ではなく例示として、上記コードレート#Bは高層(例えばアプリケーション層或いはIMS層)が推奨した符号化・復号化集合及び/又はアクセス層が推奨した符号化・復号化集合によって確定される。高層(例えばアプリケーション層或いはIMS層)が推奨した符号化・復号化集合は相手端端末が通信することができる符号化・復号化集合を更に含んでっもよい。
【0167】
それにより、S430において、ネットワーク装置#Bは該リンク#Aの品質に基づいて、端末装置#Aが現在使用しているコードレートの調整目標とする目標コードレートを確定することができ、且つ、該目標コードレートを確定する方法と過程は従来技術に類似することができ、ここで繰り返して説明しないように、その詳細な説明を省略する。
【0168】
その後、ネットワーク装置#Bは目標コードレートとコードレート#Bの大きさ関係に基づいて、端末装置#Aへ目標コードレートを送信するか否かを確定することができる。
【0169】
例えば、選択可能に、該第1ネットワーク装置が該目標コードレートと該第1コードレートの間の大きさ関係に基づき、該第1端末装置が現在使用しているコードレートに対する調整処理を行うことは、
【0170】
該第1コードレートが該目標コードレート以下であると、該第1ネットワーク装置は該第1端末装置が現在使用しているコードレートを調整しないことを含む。
【0171】
具体的には、目標コードレートがコードレート#Bより大きいと、以上のように、該コードレート#Bは端末装置#A及び/又は端末装置#Bに適用されるコードレートであると、端末装置#A及び/又は端末装置#Bが目標コードレートをサポートすることができず、この時、ネットワーク装置#Bは端末装置#Aへ目標コードレートを送信しないことができることを意味する。
【0172】
更に例えば、選択可能に、該第1ネットワーク装置が該目標コードレートと該第1コードレートの間の大きさ関係に基づき、該第1端末装置が現在使用しているコードレートに対する調整処理を行うことは、
【0173】
該第1コードレートが該目標コードレートよりも大きいと、該第1ネットワーク装置は該第1端末装置が現在使用しているコードレートを該目標コードレートに調整することを含む。
【0174】
具体的には、目標コードレートがコードレート#Bより小さいと、以上のように、該コードレート#Bは端末装置#A及び/又は端末装置#Bに適用されるコードレートであると、端末装置#A及び/又は端末装置#Bが目標コードレートをサポートすることが可能で、この時、ネットワーク装置#Bは端末装置#Aへ目標コードレートを送信することができることを意味する。
【0175】
また、本発明の実施例において、端末装置#Aがネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質とコードレート#Bを報告する前に、更に判定することができ、即ち品質リンク#Aの品質とコードレート#Bを需要とするか否かを判定する。
【0176】
本発明の実施例において、端末装置#Aはリンク品質を報告するか否かを判定する時リンク#Aの品質を利用して判定パラメータとすることができる。
【0177】
具体的には、限定ではなく例示として、本発明の実施例において、端末装置#Aはリンク#Aの品質とプリセットの品質閾値範囲(例えば、第1品質閾値と第2品質閾値を含む)の比較結果に基づいて、報告方策(即ち、リンク#Aの品質とコードレート#Bを報告するか否か)を確定することができる。
【0178】
以下、理解、説明しやすいために、該品質閾値範囲における最大値を品質閾値ThA(即ち、第1品質閾値の一例)とし、該品質閾値範囲における最小値を品質閾値ThB(即ち、第2品質閾値の一例)とする。
【0179】
なお、上記品質閾値範囲は複数の値を含むことができ、この場合には、品質閾値ThAと品質閾値ThBが異なって、或いは、上記品質閾値範囲が1つの値を含んでもよく、この場合には、品質閾値ThAと品質閾値ThBが同じで、本発明は特に限定されない。
【0180】
本発明の実施例において、該品質閾値範囲はネットワーク装置#Aが確定して端末装置#Aに送信されたものであってもよい。即ち、
選択可能に、該方法は
該第1端末装置が該第1ネットワーク装置の送信した該第1品質閾値の指示情報を受信することを更に含む。
【0181】
選択可能に、該方法は、
該第1端末装置が該第1ネットワーク装置の送信した該第2品質閾値の指示情報と該基準品質の指示情報を受信することを更に含む。
【0182】
また、本発明の実施例において、該品質閾値範囲はネットワーク装置#A又は端末装置#Aがコードレート#Aに基づき確定されるものであってもよい。
【0183】
例えば、端末装置#A又はネットワーク装置#Aに多種のコードレートと多種の品質範囲の間の1対1マッピング関係を記憶することができ、それにより、端末装置#A又はネットワーク装置#Aは現在使用しているコードレート(例えば、コードレート#A)に基づいて該マッピング関係からコードレート#Aに対応する品質範囲を確定して、現在の報告方策を判定することに用いる時使用される品質範囲とすることができる。即ち、
【0184】
選択可能に、該第1品質閾値は該推奨コードレートに基づき確定されるものである。
【0185】
或いは、選択可能に、該第2品質閾値は該推奨コードレートに基づき確定されるものである。
【0186】
以下、リンク#Aの品質と該品質閾値範囲(例えば、品質閾値範囲における最大値、即ち、第1品質閾値)の比較結果と確定された報告方策の間の関係を例示的に説明する。
【0187】
例えば、選択可能に、該第1端末装置が該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質の指示情報及び第1コードレートの指示情報を送信することは、
該第1端末装置は該第1リンクのリンク品質がプリセットの第1品質閾値以上であることを確定した後、該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質の指示情報及び第1コードレートの指示情報を送信することを含む。
【0188】
具体的には、リンク#Aの品質が品質閾値ThAより高い(或いは、品質閾値ThA以上である)と、端末装置#Aは報告方策がネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質を報告すると確定することができる。
【0189】
即ち、品質閾値ThAが現在使用しているコードレート(例えば、コードレート#A)に使用される品質上限であるので、リンク#Aの品質が品質閾値ThAよりも高いと、現在のリンク品質がより高いコードレートに適用ができることを示す。それによりネットワーク装置#Aは該リンク#Aの品質とコードレート#Bに基づいて、相手端末装置#Aが現在使用しているコードレートを調整する可能性がある。
【0190】
逆に、リンク#Aの品質が品質閾値ThAより低い(品質閾値ThA以下である)と、現在のリンク品質がより高いコードレートに適用ができないことを示す。それによりネットワーク装置#Aは端末装置#Aが現在使用しているコードレートを調整しない可能性がある。
【0191】
更に例えば、選択可能に、該第1端末装置が該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質の指示情報及び第1コードレートの指示情報を送信することは、
【0192】
該第1端末装置は該第1リンクのリンク品質がプリセットの第2品質閾値以下であることを確定した後、該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質の指示情報及び第1コードレートの指示情報を送信することを含む。
【0193】
具体的には、リンク#Aの品質が品質閾値ThBより低い(或いは、小さい)と、端末装置#Aは報告方策がネットワーク装置#Aへリンク#Aの品質を報告すると確定することができる。
【0194】
即ち、品質閾値ThBが現在使用しているコードレート(例えば、コードレート#A)に使用される品質下限であるので、リンク#Aの品質が品質閾値ThAより低いと、現在のリンク品質でコードレート#Aを使用することができないことを示す。それによりネットワーク装置#Aは該リンク#Aの品質とコードレート#Bに基づいて、端末装置#Aが現在使用しているコードレートを調整する可能性がある。
【0195】
逆に、リンク#Aの品質が品質閾値ThBより高い(品質閾値ThB以上である)と、現在のリンク品質がコードレート#Aに適用ができることを示す。それによりネットワーク装置#Aは端末装置#Aが現在使用しているコードレートを調整しない可能性がある。
【0196】
本発明の実施例による無線通信の方法によって、端末装置がリンクの品質を測定した後、リンクの品質と第1コードレートをともにネットワーク装置に報告し、第1コードレートは端末装置又は相手端に適用ができるコードレートに基づいて確定されるものであるので、リンクの品質を報告した後、ネットワーク装置は該リンクの品質に基づいて確定された調整後のコードレートが端末装置又は相手端のサポートを得ることを確保することができ、それによりリンク品質を報告する通信リソースオーバーヘッドを低減させ、端末装置とネットワーク装置の処理負担を減少するこ
とができる。
【0197】
以上のように、
図1〜
図4を参照して本発明の実施例による無線通信の方法を詳しく説明した。以下、
図5〜
図7を参照して本発明の実施例による無線通信の装置を詳しく説明する。
【0198】
図5は本発明の一実施例の無線通信の装置500の模式的なブロック図である。
図5に示すように、該装置500は、
該装置500と第2端末装置は第1ネットワーク装置を介して無線通信する時、第1リンクのリンク品質を測定し、該第1リンクが該装置500と該第1ネットワーク装置の間のリンクであることに用いられる確定ユニット510、及び
該第1リンクのリンク品質と第1コードレートに基づき、該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行い、該第1コードレートは該装置500に適用ができるコードレートに基づき確定されるものであり、又は該第1コードレートは該第2端末装置に適用ができるコードレートに基づき確定されるものであることに用いられる処理ユニット520を備える。
【0199】
選択可能に、該第1コードレートは該装置500に適用ができる最大コードレートと該第2端末装置に適用ができる最大コードレートの中の小さい一方であり、又は
該第1コードレートは装置500に適用ができるコードレートの集合と第2端末装置に適用できるコードレートの集合の交わりであり、又は
該第1コードレートは該装置500に適用できる最大コードレートであり、又は
該第1コードレートは該装置500に適用できるコードレートの集合であり、又は
該第1コードレートは該第2端末装置に適用できる最大コードレートであり、又は
該第1コードレートは該第2端末装置に適用できるコードレートの集合である。
【0200】
選択可能に、該処理ユニット520は具体的に第1関係と第2関係に基づき、該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行うことに用いられ、該第1関係は該第1リンクのリンク品質とプリセットの第1品質閾値の間の大きさ関係であり、該第2関係は該第1コードレートと推奨コードレートの間の大きさ関係であり、該推奨コードレートは該第1ネットワーク装置が現在の時間の前に最後の一回に指示される該装置500に使用されるコードレートである。
【0201】
選択可能に、該処理ユニット520は具体的に、該第1関係は該第1リンクのリンク品質が該第1品質閾値以上であることであり、且つ該第2関係は第1コードレートが該推奨コードレートより小さいことであると、該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質を報告しないことに用いられ、又は
該処理ユニット520は具体的に、該第1関係は該第1リンクのリンク品質が該第1品質閾値以上であることであり、且つ該第2関係は第1コードレートが該推奨コードレート以上であることであると、該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質を報告することに用いられる。
【0202】
選択可能に、該装置500は、該第1ネットワーク装置の送信した該第1品質閾値の指示情報を受信することに用いられる通信ユニットを更に含む。
【0203】
選択可能に、該第1品質閾値は該推奨コードレートに基づき確定されるものである。
【0204】
選択可能に、該処理ユニット520は具体的に、第3関係と第4関係に基づき、該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行うことに用いられ、該第3関係は該第1リンクのリンク品質とプリセットの第2品質閾値の間の大きさ関係であり、該第4関係は該第1リンクのリンク品質と基準品質の間の大きさ関係であり、該基準品質は該第1コードレートに基づき確定されるものである。
【0205】
選択可能に、該処理ユニット520は具体的に、該第3関係は該第1リンクのリンク品質が該第2品質閾値以下であることであり、且つ該第4関係は該第1リンクのリンク品質が第1基準品質以上であることであると、該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質を報告しないことに用いられ、又は
【0206】
該処理ユニット520は具体的に、該第3関係は該第1リンクのリンク品質が該第2品質閾値以下であることであり、且つ該第4関係は該第1リンクのリンク品質が第2基準品質より小さいことであると、該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質を報告することに用いられる。
【0207】
選択可能に、該装置500は、更に
該第1ネットワーク装置の送信した該第2品質閾値の指示情報と該基準品質の指示情報を受信することに用いられる通信ユニットを含む。
【0208】
選択可能に、該第2品質閾値は該推奨コードレートに基づき確定されるものである。
【0209】
選択可能に、該装置500は、
該第1ネットワーク装置へ該第1コードレートの指示情報を送信することに用いられる通信ユニットを更に含む。
【0210】
本発明の実施例による無線通信の装置500は本発明の実施例の方法の中の第1端末装置(例えば、端末装置#A)に対応することができ、且つ、無線通信の装置500の各ユニット、即ちモジュールと上記他の操作及び/又は機能はそれぞれ
図3において方法300における端末装置#Aが実行する対応するフローを実現するためのものであり、簡潔にするため、ここでは繰り返さない。
【0211】
本発明の実施例による無線通信の装置は、端末装置がリンクの品質を測定した後、リンクの品質と第1コードレートがプリセットの条件を満たすか否かを判定し、且つ該判定結果に基づきリンクの品質を報告するか否かを確定し、上記プリセット条件が端末装置又は相手端に適用できるコードレートに基づいて確定されるものであるので、リンクの品質を報告した後、ネットワーク装置は該リンクの品質に基づいて確定された調整後のコードレートが端末装置又は相手端のサポートを得ることを確保することができ、それによりリンク品質を報告する通信リソースオーバーヘッドを低減させ、端末装置とネットワーク装置の処理負担を減少するこ
とができる。
【0212】
図6は本発明の一実施例の無線通信の装置600の模式的なブロック図である。
図6に示すように、該装置600は、
該装置と第2端末装置は第1ネットワーク装置を介して無線通信する時、第1リンクのリンク品質を測定し、該第1リンクが該装置と該第1ネットワーク装置の間のリンクであることに用いられる確定ユニット610、及び
該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質の指示情報及び第1コードレートの指示情報を送信し、該第1コードレートは該装置に適用できるコードレートに基づき確定されるものであり、又は該第1コードレートは該第2端末装置に適用できるコードレートに基づき確定されるものであることに用いられる通信ユニット620を備える。
【0213】
選択可能に、該第1コードレートは該装置600に適用できる最大コードレートと該第2端末装置に適用できる最大コードレートの中の小さい一方であり、又は
該第1コードレートは該装置600に適用できるコードレートの集合と第2端末装置に適用できるコードレートの集合の交わりであり、又は
該第1コードレートは該装置600に適用できる最大コードレートであり、又は
該第1コードレートは該装置600に適用できるコードレートの集合であり、又は
該第1コードレートは該第2端末装置に適用できる最大コードレートであり、又は該第1コードレートは該第2端末装置に適用できるコードレートの集合である。
【0214】
選択可能に、該通信ユニット620は具体的に、該確定ユニット610が該第1リンクのリンク品質がプリセットの第1品質閾値以上であることを確定した後、該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質の指示情報及び第1コードレートの指示情報を送信することに用いられる。
【0215】
選択可能に、該通信ユニット620は更に該第1ネットワーク装置の送信した該第1品質閾値の指示情報を受信することに用いられる。
【0216】
選択可能に、該第1品質閾値は該推奨コードレートに基づき確定されるものである。
【0217】
選択可能に、該通信ユニット620は具体的に、該確定ユニット610は該第1リンクのリンク品質がプリセットの第2品質閾値以下であることを確定した後、該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質の指示情報及び第1コードレートの指示情報を送信することに用いられる。
【0218】
選択可能に、該通信ユニット620は更にが該第1ネットワーク装置の送信した該第2品質閾値の指示情報を受信することに用いられる。
【0219】
選択可能に、該
第2品質閾値は該推奨コードレートに基づき確定されるものである。
本発明の実施例による無線通信の装置600は本発明の実施例の方法の中の第1端末装置(例えば、端末装置#A)に対応することができ、且つ、無線通信装置600の各ユニット、即ちモジュールと上記他の操作及び/又は機能はそれぞれ
図4において方法400における端末装置#Aが実行した対応するフローを実現するためのものであり、簡潔にするため、ここでは繰り返さない。
【0220】
本発明の実施例による無線通信の装置は、端末装置がリンクの品質を測定した後、リンクの品質と第1コードレートをともにネットワーク装置に報告し、第1コードレートは端末装置又は相手端に適用できるコードレートに基づいて確定されるものであるので、リンクの品質を報告した後、ネットワーク装置は該リンクの品質に基づいて確定された調整後のコードレートが端末装置又は相手端のサポートを得ることを確保することができ、それによりリンク品質を報告する通信リソースオーバーヘッドを低減させ、端末装置とネットワーク装置の処理負担を減少することをサポートすることができる。
【0221】
図7は本発明の一実施例の無線通信の装置700の模式的なブロック図である。
図7に示すように、該装置700は、
第1端末装置と第2端末装置が該装置を介して無線通信する時、該第1端末装置の送信した第1リンクのリンク品質の指示情報及び第1コードレートの指示情報を受信し、該第1リンクは該第1端末装置と該装置の間のリンクであり、該第1コードレートは該第1端末装置に適用できるコードレートに基づき確定されるものであり、又は該第1コードレートは該第2端末装置に適用できるコードレートに基づき確定されるものであることに用いられる通信ユニット710、
該第1リンクのリンク品質に基づき目標コードレートを確定することに用いられる確定ユニット720、及び
該目標コードレートと該第1コードレートの間の大きさ関係に基づき、該第1端末装置が現在使用しているコードレートに対する調整処理を行うことに用いられる処理ユニット730、を備える。
【0222】
選択可能に、該第1コードレートは該第1端末装置に適用できる最大コードレートと該第2端末装置に適用できる最大コードレートの中の小さい一方であり、又は
該第1コードレートは第1端末装置に適用できるコードレートの集合と第2端末装置に適用できるコードレートの集合の交わりであり、又は
該第1コードレートは該第1端末装置に適用できる最大コードレートであり、又は
該第1コードレートは該第1端末装置に適用できるコードレートの集合であり、又は該第1コードレートは該第2端末装置に適用できる最大コードレートであり、又は
該第1コードレートは該第2端末装置に適用できるコードレートの集合である。
【0223】
選択可能に、該処理ユニット730は具体的に、該第1コードレートが該目標コードレート以下であると、該第1端末装置が現在使用しているコードレートを調整しないことに用いられる。
【0224】
選択可能に、該処理ユニット730は具体的に、該第1コードレートが該目標コードレートよりも大きいと、該第1端末装置が現在使用しているコードレートを該目標コードレートに調整することに用いられる。
【0225】
本発明の実施例による無線通信の装置700は本発明の実施例の方法の中の第1ネットワーク装置(例えば、ネットワーク装置#A)に対応することができ、且つ、無線通信装置700の各ユニット、即ちモジュールと上記他の操作及び/又は機能はそれぞれ
図4において方法400におけるネットワーク装置#Aが実行する対応するフローを実現するためのものであり、簡潔にするため、ここでは繰り返さない。
【0226】
本発明の実施例による無線通信の装置は、端末装置がリンクの品質を測定した後、リンクの品質と第1コードレートをともにネットワーク装置に報告し、第1コードレートは端末装置又は相手端に適用できるコードレートに基づいて確定されるものであるので、リンクの品質を報告した後、ネットワーク装置は該リンクの品質に基づいて確定された調整後のコードレートが端末装置又は相手端のサポートを得ることを確保することができ、それによりリンク品質を報告する通信リソースオーバーヘッドを低減させ、端末装置とネットワーク装置の処理負担を減少することをサポートすることができる。
【0227】
以上のように、
図1〜
図4を参照して本発明の実施例による無線通信の方法を詳しく説明し、以下、
図8〜
図10を参照して本発明の実施例による無線通信の装置を詳しく説明する。
【0228】
図8は本発明の一実施例の無線通信の装置800の模式的なブロック図である。
図8に示すように、該装置800はプロセッサー810とトランシーバ820を含み、プロセッサー810がトランシーバ820に接続され、選択可能に、該装置800はメモリ830を更に含み、メモリ830はプロセッサー810に接続され、更に選択可能に、該装置800はバスシステム840を含む。プロセッサー810、メモリ830及びトランシーバ820はバスシステム840によって接続されることができ、該メモリ830は命令を記憶することに用いることができ、該プロセッサー810は該メモリ830に記憶された命令を実行することに用いられ、トランシーバ820が情報又は信号を送信することを制御するようにする。
【0229】
該プロセッサー810は該装置800と第2端末装置が第1ネットワーク装置を介して無線通信する時、第1リンクのリンク品質を測定することに用いられ、該第1リンクは該装置800と該第1ネットワーク装置の間のリンクである。
【0230】
該プロセッサー810は該第1リンクのリンク品質と第1コードレートに基づき、該トランシーバ820が該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行うことを制御することに用いられ、該第1コードレートは該装置800に適用できるコードレートに基づき確定されるものであり、又は該第1コードレートは該第2端末装置に適用できるコードレートに基づき確定されるものである。
【0231】
選択可能に、該第1コードレートは該装置800に適用できる最大コードレートと該第2端末装置に適用できる最大コードレートの中の小さい一方である。
【0232】
選択可能に、該プロセッサー810は具体的に、第1関係と第2関係に基づき、該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行うことに用いられ、該第1関係は該第1リンクのリンク品質とプリセットの第1品質閾値の間の大きさ関係であり、該第2関係は該第1コードレートと推奨コードレートの間の大きさ関係であり、該推奨コードレートは該第1ネットワーク装置が現在の時間の前に最後の一回に指示される該装置800に使用されるコードレートである。
【0233】
選択可能に、該プロセッサー810は具体的に、該第1関係は該第1リンクのリンク品質が該第1品質閾値以上であることであり、且つ該第2関係は第1コードレートが該推奨コードレートより小さいことであると、該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質を報告しないことに用いられ、又は
該プロセッサー810は具体的に、該第1関係は該第1リンクのリンク品質が該第1品質閾値以上であることであり、且つ該第2関係は第1コードレートが該推奨コードレート以上であることであると、該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質を報告することに用いられる。
【0234】
選択可能に、プロセッサー810はトランシーバ820が該第1ネットワーク装置の送信した該第1品質閾値の指示情報を受信するように制御することに用いられる。
【0235】
選択可能に、該第1品質閾値は該推奨コードレートに基づき確定されるものである。
【0236】
選択可能に、プロセッサー810は具体的に、第3関係と第4関係に基づき、該第1リンクのリンク品質に対する報告処理を行うことに用いられ、該第3関係は該第1リンクのリンク品質とプリセットの第2品質閾値の間の大きさ関係であり、該第4関係は該第1リンクのリンク品質と基準品質の間の大きさ関係であり、該基準品質は該第1コードレートに基づき確定されるものである。
【0237】
選択可能に、プロセッサー810は具体的に、該第3関係は該第1リンクのリンク品質が該第2品質閾値以下であることであり、且つ該第4関係は該第1リンクのリンク品質が第1基準品質以上であることであると、該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質を報告しないことに用いられ、又は
該プロセッサー810は具体的に、該第3関係は該第1リンクのリンク品質が該第2品質閾値以下であることであり、且つ該第4関係は該第1リンクのリンク品質が第2基準品質より小さいことであると、該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質を報告することに用いられる。
【0238】
選択可能に、プロセッサー810はトランシーバ820が該第1ネットワーク装置の送信した該第2品質閾値の指示情報と該基準品質の指示情報を受信するように制御することに用いられる。
【0239】
選択可能に、該第2品質閾値は該推奨コードレートに基づき確定されるものである。
【0240】
選択可能に、該プロセッサー810はトランシーバ820が該第1ネットワーク装置へ該第1コードレートの指示情報を送信するように制御することに用いられる。
本発明の実施例による無線通信の装置800は本発明の実施例の方法の中の第1端末装置(例えば、端末装置#A)に対応することができ、且つ、無線通信装置800の各ユニット、即ちモジュールと上記他の操作及び/又は機能はそれぞれ
図3において方法300における端末装置#Aが実行する対応するフローを実現するためのものであり、簡潔にするため、ここでは繰り返さない。
【0241】
本発明の実施例による無線通信の装置は、端末装置がリンクの品質を測定した後、リンクの品質と第1コードレートがプリセットの条件を満たすか否かを判定し、該判定結果に基づきリンクの品質を報告するか否かを確定し、上記プリセット条件は端末装置又は相手端に適用できるコードレートに基づいて確定されるものであるので、リンクの品質を報告した後、ネットワーク装置は該リンクの品質に基づいて確定された調整後のコードレートが端末装置又は相手端のサポートを得るを確保することができ、それによりリンク品質を報告する通信リソースオーバーヘッドを低減させ、端末装置とネットワーク装置の処理負担を減少するこ
とができる。
【0242】
図9は本発明の一実施例の無線通信の装置900の模式的なブロック図である。
図9に示すように、該装置900はプロセッサー910とトランシーバ920を含み、プロセッサー910とトランシーバ920が接続され、選択可能に、該装置900はメモリ930を更に含み、メモリ930とプロセッサー910が接続され、更に選択可能に、該装置900はバスシステム940を含む。プロセッサー910、メモリ930及びトランシーバ920はバスシステム940によって接続されることができ、該メモリ930は命令を記憶することに用いられ、該プロセッサー910は該メモリ930に記憶された命令を実行するためのものであり、トランシーバ920が情報又は信号を送信するように制御する。
【0243】
該プロセッサー910は該装置と第2端末装置が第1ネットワーク装置を介して無線通信する時、第1リンクのリンク品質を測定することに用いられ、該第1リンクは該装置と該第1ネットワーク装置の間のリンクである。
【0244】
該プロセッサー910はトランシーバ920が該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質の指示情報及び第1コードレートの指示情報を送信するように制御することに用いられ、該第1コードレートは該装置に適用できるコードレートに基づき確定されるものであり、又は該第1コードレートは該第2端末装置に適用できるコードレートに基づき確定されるものである。
【0245】
選択可能に、該第1コードレートは該装置に適用できる最大コードレートと該第2端末装置に適用できる最大コードレートの中の小さい一方である。
【0246】
選択可能に、該プロセッサー910は、トランシーバ920が該第1リンクのリンク品質がプリセットの第1品質閾値以上であることを確定した後、該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質の指示情報及び第1コードレートの指示情報を送信するように制御することに用いられる。
【0247】
選択可能に、該プロセッサー910はトランシーバ920が該第1ネットワーク装置の送信した該第1品質閾値の指示情報を受信するように制御する用いられる。
【0248】
選択可能に、該第1品質閾値は該推奨コードレートに基づき確定されるものである。
【0249】
選択可能に、該プロセッサー910は、トランシーバ920が該第1リンクのリンク品質がプリセットの第2品質閾値以下であることを確定した後、該第1ネットワーク装置へ該第1リンクのリンク品質の指示情報及び第1コードレートの指示情報を送信するように制御することに用いられる。
【0250】
選択可能に、該プロセッサー910はトランシーバ920が該第1ネットワーク装置の送信した該第2品質閾値の指示情報を受信するように制御する用いられる。
【0251】
選択可能に、該
第2品質閾値は該推奨コードレートに基づき確定されるものである。
【0252】
本発明の実施例による無線通信の装置900は本発明の実施例の方法の中の第1端末装置(例えば、端末装置#A)に対応することができ、且つ、無線通信装置900の各ユニット、即ちモジュールと上記他の操作及び/又は機能はそれぞれ
図4において方法400における端末装置#Aが実行する対応するフローを実現するためのものであり、簡潔にするため、ここでは繰り返さない。
【0253】
本発明の実施例による無線通信の装置は、端末装置がリンクの品質を測定した後、リンクの品質と第1コードレートをともにネットワーク装置に報告し、第1コードレートは端末装置又は相手端に適用できるコードレートに基づいて確定されるものであるので、リンクの品質を報告した後、ネットワーク装置は該リンクの品質に基づいて確定された調整後のコードレートが端末装置又は相手端のサポートを得ることを確保することができ、それによりリンク品質を報告する通信リソースオーバーヘッドを低減させ、端末装置とネットワーク装置の処理負担を減少するこ
とができる。
【0254】
図10は本発明の一実施例の無線通信の装置1000の模式的なブロック図である。
図10に示すように、該装置1000は、プロセッサー1010とトランシーバ1020を含み、プロセッサー1010とトランシーバ1020が接続され、選択可能に、該装置1000はメモリ1030を更に含み、メモリ1030がプロセッサー1010に接続され、更に選択可能に、該装置1000はバスシステム1040を含む。プロセッサー1010、メモリ1030及びトランシーバ1020はバスシステム1040によって接続されることができ、該メモリ1030は命令を記憶することに用いられ、該プロセッサー1010は該メモリ1030に記憶された命令を実行するためのものであり、トランシーバ1020は情報又は信号を送信するように制御することに用いられる。
【0255】
プロセッサー1010は、トランシーバ1020が、第1端末装置と第2端末装置が該装置を介して無線通信する時、該第1端末装置の送信した第1リンクのリンク品質の指示情報及び第1コードレートの指示情報を受信するように制御することに用いられ、該第1リンクは該第1端末装置と該装置の間のリンクであり、該第1コードレートは該第1端末装置に適用できるコードレートに基づき確定されるものであり、又は該第1コードレートは該第2端末装置に適用できるコードレートに基づき確定されるものである。
【0256】
プロセッサー1010は該第1リンクのリンク品質に基づき目標コードレートを確定することに用いられ、
プロセッサー1010は該目標コードレートと該第1コードレートの間の大きさ関係に基づき、該第1端末装置が現在使用しているコードレートに対する調整処理を行うことに用いられる。
【0257】
選択可能に、該第1コードレートは該第1端末装置に適用できる最大コードレートと該第2端末装置に適用できる最大コードレートの中の小さい一方である。
【0258】
選択可能に、プロセッサー1010は具体的に、該第1コードレートが該目標コードレート以下であると、該第1端末装置が現在使用しているコードレートを調整しないことに用いられる。
【0259】
選択可能に、プロセッサー1010は具体的に、該第1コードレートが該目標コードレートよりも大きいと、該第1端末装置が現在使用しているコードレートを該目標コードレートに調整することに用いられる。
【0260】
本発明の実施例による無線通信の装置1000は本発明の実施例の方法の中の第1ネットワーク装置(例えば、ネットワーク装置#A)に対応することができ、且つ、無線通信の装置1000の各ユニット、即ちモジュールと上記他の操作及び/又は機能はそれぞれ
図4において方法400におけるネットワーク装置#Aが実行する対応するフローを実現するためのものであり、簡潔にするため、ここでは繰り返さない。
【0261】
本発明の実施例による無線通信の装置は、端末装置がリンクの品質を測定した後、リンクの品質と第1コードレートをともにネットワーク装置に報告し、第1コードレートは端末装置又は相手端に適用できるコードレートに基づいて確定されるものであるので、リンクの品質を報告した後、ネットワーク装置は該リンクの品質に基づいて確定された調整後のコードレートが端末装置又は相手端のサポートを得ることを確保することができ、それによりリンク品質を報告する通信リソースオーバーヘッドを低減させ、端末装置とネットワーク装置の処理負担を減少するこ
とができる。
【0262】
なお、本発明の実施例において、「端末装置に適用されるコードレート」は「端末装置がサポートすることができるコードレート」、或いは、「端末装置が使用することができるコードレート」を含んでもよい。
【0263】
なお、本発明の上記方法の実施例はプロセッサーに応用されることができ、或いはプロセッサーで実現されることができる。プロセッサーは、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現過程において、上記方法の実施例の各ステップはプロセッサーにおけるハードウェアの集積ロジック回路或いはソフトウェア形式の命令によって完成されることができる。上記のプロセッサーは汎用プロセッサー、デジタル信号プロセッサー(Digital Signal Processor、DSP)、特定集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)或いは他のプログラマブルロジックデバイス、離散ゲート或いはトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本発明の実施例における開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現或いは実行することができる。汎用プロセッサーはマイクロプロセッサであってもよく或いは該プロセッサーが任意の一般的なプロセッサー等であってもよい。本発明の実施例に開示された方法のステップを組み合わせて直接にハードウェアデコードプロセッサーで実行し完成されると体現することができ、或いはデコードプロセッサーにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールを組み合わせて実行し完成されることができる。ソフトウェアモジュールはランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ或いは電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ等の本分野で成熟した記憶メディアにあってもよい。該記憶メディアはメモリにあり、プロセッサーはメモリにおける情報を読み取って、そのハードウェアを組み合わせて上記方法のステップを完成する。
【0264】
理解できるはのは、本発明の実施例におけるメモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性と不揮発性メモリをともに含んでもよい。不揮発性メモリは読み取り専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよく、外部キャッシュとして使用される。例示的なものであるが限定するためのものではない説明によって、複数の形式のRAMを利用することができ、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータ速率同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、強化型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)及び直接メモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)を利用することができる。なお、本文に記載のシステムと方法のメモリはこれらと任意の他の適合なタイプのメモリを含むが、これらに限定されない。
【0265】
以上は、本発明の具体的な実施形態だけであるが、本発明の保護範囲はこれに制限されなく、当業者の誰でも、本発明が開示した技術範囲に、容易に想到できる変化又は取り替えはいずれも、本発明の保護範囲に含まれるべきである。このため、本発明の保護範囲は前記請求項の保護範囲を基準とすべきである。
【0266】
理解すべきなのは、明細書全文に言及された「1つの実施例」又は「一実施例」は実施例に関する特定特徴、構造又は特性が本発明の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。このため、明細書全体の各箇所に出現した「1つの実施例において」又は「一実施例において」が必ずしも同じ実施例を指しない。なお、衝突しない場合には、これらの実施例及実施例に特定された特徴、構造又は特性は任意の適合な方式で1つ又は複数の実施例に組み合わせられることができる。
【0267】
本発明の各種の実施例において、上記各過程のシリアル番号の大きさが実行順序の前後を意味せず、各過程の実行順序がその機能及び内部ロジックによって確定されるべき、本発明の実施例の実施過程に任意の限定を構成しないことを理解すべきである。
本発明の実施例において、「Aに対応するB」とはBがAに関連すると示され、AによってBを確定することができることを理解すべきである。しかし、更に、AによってBを確定することは単にAによってBを確定することを意味せず、更にA及び/又はその他の情報によってBを確定することができることを理解すべきである。
【0268】
本文における用語「及び/又は」は、単に関連オブジェクトを説明するための関連関係であり、三種の関係が存在してもよいことを示し、例えば、A及び/又はBは、単独にAが存在し、同時にAとBが存在し、単独にBが存在するという三種の場合を示すことができる。また、本文におけるキャラクター「/」は、一般的に前後関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示すことを理解すべきである。
【0269】
当業者は、本文に開示された実施例に記載の各例示のユニット及アルゴリズムステップを組み合わせて、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせて実現することができることを認識することができる。これらの機能はハードウェアで実行するかソフトウェアで実行するかは、技術案の特定のアプリケーションおよび設計制約に依存する。当業者は各特定のアプリケーションに対して異なる方法で説明した機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えると考えない。
【0270】
当業者は、便利且つ簡単に説明するために、上記記載のシステム、装置及びユニットの具体的な作業過程は、上記方法の実施例における対応過程を参照することができ、ここで繰り返して説明しないことを明らかに了解する。
【0271】
本発明によるいくつかの実施例において、開示したシステム、装置及び方法は、その他の方式によって実現されることができることを理解すべきである。例えば以上のような装置実施例は単に例示的なものだけであり、例えば、前記ユニットの分割は、ロジック機能分割だけであり、実際な実現時に別の分割方式があり、例えば、複数のユニット又は組立部品を結合してもよいし、又は別のシステムに集積してもよいし、又はいくつかの特徴を無視でき、又は実行しなくてもよい。また、表示又は検討した各組成部分の互いの間にカップリング、又は直接カップリング、又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接カップリング又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又はその形式の接続であってもよい。
【0272】
上記の分離部材として説明したユニットは物理的に分離してもよいし、又は物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして表示する部材は物理ユニットであってもよいし、又は物理ユニットではなくてもよく、即ち1つの場所に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに分布してもよく、実際の需要に応じてその中の一部又は全部のユニットを選択して本実施例手段の目的を実現することができる。
【0273】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに集積されてもよいし、各ユニットは単独に物理的に存在してもよいし、2つ又は2つ以上のユニットは1つのユニットに集積されてもよい。
【0274】
以上のように、単に本発明の具体的な実施形態であるが、本発明の保護範囲はこれに限定されず、いずれかの当業者は本発明に開示された技術範囲において、容易に想到できる変化又は切り替えはすべて本発明の保護範囲にある。このため、本発明の保護範囲は前記請求の範囲の保護範囲を基準とすべきである。