特許第6844315号(P6844315)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6844315
(24)【登録日】2021年3月1日
(45)【発行日】2021年3月17日
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   G06F 11/07 20060101AFI20210308BHJP
   G06F 8/60 20180101ALI20210308BHJP
   G06F 8/65 20180101ALI20210308BHJP
   G06F 9/445 20180101ALI20210308BHJP
   G06F 11/00 20060101ALI20210308BHJP
   G05B 23/02 20060101ALI20210308BHJP
【FI】
   G06F11/07 160
   G06F8/60
   G06F8/65
   G06F9/445
   G06F11/00 608
   G05B23/02 302N
   G06F11/07 140Q
【請求項の数】5
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-37728(P2017-37728)
(22)【出願日】2017年2月28日
(65)【公開番号】特開2018-142282(P2018-142282A)
(43)【公開日】2018年9月13日
【審査請求日】2019年11月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】特許業務法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】中島 信宏
【審査官】 渡部 博樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−159096(JP,A)
【文献】 特開2011−185547(JP,A)
【文献】 特開2002−157361(JP,A)
【文献】 特開平08−035888(JP,A)
【文献】 特開2016−206337(JP,A)
【文献】 特開2008−225047(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 11/07
G05B 23/02
G06F 8/60
G06F 8/65
G06F 9/445
G06F 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライフエンドタイマー値を記憶する記憶部と、
起動後の経過時間に対して、所定時間経過毎に前記記憶部が記憶する前記ライフエンドタイマー値をカウントアップし、所定のイベントに基づいて前記所定時間を変更するとともに、該ライフエンドタイマー値が閾値を超えたか否かを判断する制御部と、
を有する電子機器。
【請求項2】
ライフエンドタイマー値を記憶する記憶部と、
起動後の経過時間に対して、所定のイベントに基づいて決定されるタイミングで前記記憶部が記憶する前記ライフエンドタイマー値をカウントアップするとともに、該ライフエンドタイマー値が閾値を超えたか否かを判断する制御部と、
を有し、
前記所定のイベントは、前記制御部と通信接続が可能な機器の数の変化である
子機器。
【請求項3】
前記タイミングは起動から所定時間の周期で設定され、
前記制御部は、前記機器の数に反比例して前記所定時間を変更する、請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、ネットワークを介してサーバ装置と接続され、
前記所定のイベントは前記サーバ装置から提供されるファームウェアの更新である、請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、ネットワークを介してサーバ装置と接続され、
前記サーバ装置から提供される時刻の情報を基準にして時間計測を行う、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信機能を備えたゲートウェイ装置などの電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭内において、テレビおよびPC(Personal Computer)等の電子機器をインターネットに接続する装置として、ホームゲートウェイなどの通信装置が知られている。
【0003】
家庭用電子機器に限らず、ホームゲートウェイなどの通信装置も、通常、製品寿命がある。市場に展開された通信装置が、設計時の想定寿命を超えて使用されるケースが多い。そのため、製品の物づくりという観点では、必ずライフエンドを迎えるという視点にたった安全性の確保が必要である。そのライフエンドにおける安全性確保を目的に、ライフエンドを考慮して、製品の設計および評価が行われている。さらに、製品自体に寿命を判定させる装置の開発が行われている。
【0004】
特許文献1には、情報処理装置の記憶部について、信頼性が悪化していることを示す統計情報の例として、起動回数を用いることが開示されている。
【0005】
特許文献2には、画像形成装置において、ポリゴン駆動モータの累積起動回数をカウントし、カウント値が起動回数寿命警戒値を超えているか否かを判定することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014−182503号公報
【特許文献2】特開2007−333803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
通信装置が製品寿命を超えて使用された場合、装置として使用できなくなると、通常、ユーザは故障と判断して、製品を買い換える。しかし、通信装置が製品寿命に達した後も中途半端に動作してしまうと、一時的に動作しなかったり、ユーザの想定外の動作をしてしまったりすることもある。
【0008】
特許文献1および2に開示された方法は、起動時の負荷が製品寿命に支配的な装置に有効だが、通信装置を含む電子機器に適用しても同じような効果を期待できない。このため、通信装置を含む電子機器が自分自身で製品寿命をより正確に判断できるようにすることが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る電子機器は、ライフエンドタイマー値を記憶する記憶部と、起動後の経過時間に対して、所定時間経過毎に記憶部が記憶するライフエンドタイマー値をカウントアップし、所定のイベントに基づいて所定時間を変更するとともに、ライフエンドタイマー値が閾値を超えたか否かを判断する制御部と、を有するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、製品寿命に達したか否かを判定するための時間的スケールがより最適な値に設定されるため、製品寿命に達したか否かをより正確に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態1に係るゲートウェイ装置を含む通信システムの一構成例を示す図である。
図2図1に示したゲートウェイ装置の一構成例を示すブロック図である。
図3】本発明の実施の形態1におけるライフエンド監視方法の手順を示すフロー図である。
図4】変形例1におけるライフエンド監視方法の手順を示すフロー図である。
図5】本発明の実施の形態2に係るゲートウェイ装置の一構成例を示すブロック図である。
図6】本発明の実施の形態2におけるライフエンド監視方法の手順を示すフロー図である。
図7】変形例2におけるライフエンド監視方法の手順を示すフロー図である。
図8】変形例3におけるライフエンド監視方法の手順を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1.
本実施の形態1では、通信機能を備えた電子機器がゲートウェイ装置の場合で説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るゲートウェイ装置を含む通信システムの一構成例を示す図である。図1は、ゲートウェイ装置10が家庭内に設置されたホームゲートウェイ装置の場合を示す。また、本実施の形態1では、ゲートウェイ装置10と接続される機器が、テレビ32、デスクトップ型PC33およびノート型PC34の場合で説明する。
【0013】
図1に示すように、ゲートウェイ装置10は、光回線終端装置(ONU(Optical Network Unit))30を介して、図に示さない光回線網と接続される。光回線網は、例えば、インターネット等のネットワークと接続されている。ゲートウェイ装置10は、LAN(Local Area Network)ケーブル41を介して、STB(Set−Top Box)31およびデスクトップ型PC33と接続される。STB31はAV(Audio Visual)ケーブル42を介してテレビ32と接続される。ノート型PC34には無線LANカード35が装着されている。ゲートウェイ装置10は、無線LANカード35と無線通信を行うことで、ノート型PC34と接続される。
【0014】
図1に示したゲートウェイ装置10の構成を説明する。図2は、図1に示したゲートウェイ装置の一構成例を示すブロック図である。本実施の形態1では、ゲートウェイ装置10について、ライフエンド監視方法に関する構成について詳しく説明し、通信を中継する機能に関する構成についての詳細な説明を省略する。
【0015】
図2に示すように、ゲートウェイ装置10は、記憶部11と、制御部12と、表示灯13とを有する。
記憶部11は、例えば、フラッシュメモリおよびEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリである。記憶部11は、製品寿命までの期間の目安となる値であるライフエンドタイマー値を記憶する。また、記憶部11には、ライフエンドタイマーの値が製品寿命に達したか否かの判定基準となる閾値が予め格納されている。
【0016】
制御部12は、プログラムを記憶するメモリ21と、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)22と、時間を計測するタイマー23とを有する。メモリ21は、例えば、不揮発性メモリである。メモリ21は、本実施の形態1におけるライフエンド監視方法を実行するためのプログラムの他に、ファームウェアプログラム(以下では、ファームウェアと称する)を記憶してもよい。
【0017】
制御部12は、ゲートウェイ装置10の起動後、タイマー23の計測値を参照し、所定時間経過毎に、記憶部11が記憶するライフエンドタイマー値を「+1」カウントアップする。所定時間は、例えば、1時間、12時間、および24時間などである。所定時間の情報は、メモリ21に予め格納されているが、更新されてもよい。制御部12は、記憶部11が記憶するライフエンドタイマー値が閾値を超えるか否かを判定する。制御部12は、ライフエンドタイマー値が閾値を超えると、表示灯13に点灯または点滅を指示する。
【0018】
表示灯13は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。表示灯13は、制御部12からの指示にしたがって、消灯状態から点灯動作または点滅動作を行う。
【0019】
なお、図1では、ゲートウェイ装置10とSTB31およびデスクトップ型PC33とがLANケーブル41で接続される場合を示しているが、無線LANで接続されてもよい。また、図1に示す通信システムにおいて、ゲートウェイ装置10が接続される外部のネットワークは光回線網でなくてもよい。また、ゲートウェイ装置10に接続される機器は図1に示した機器に限定されない。さらに、制御部12は、図2を参照して説明した構成に限定されない。例えば、制御部12は、CPU22に相当する演算ユニット、メモリ21およびタイマー23を含むマイクロコントローラであってもよい。
【0020】
次に、図2に示したゲートウェイ装置10が実行するライフエンド監視方法を説明する。図3は、本発明の実施の形態1におけるライフエンド監視方法の手順を示すフロー図である。ここでは、所定時間が1時間の場合で説明する。
ユーザがゲートウェイ装置10の電源ケーブル(不図示)を電源コンセントに接続すると、制御部12はゲートウェイ装置10を起動する(ステップS1)。なお、ゲートウェイ装置10の起動のトリガーは、ゲートウェイ装置10への電力供給開始に限らない。例えば、起動のトリガーは、図に示さないリセットボタンがゲートウェイ装置10に設けられ、ユーザがリセットボタンを押すことであってもよい。図に示さない電源スイッチがゲートウェイ装置10に設けられている場合、起動のトリガーは、ゲートウェイ装置10の電源ケーブルが電源コンセントに接続された状態で、ユーザが電源スイッチをオフからオンに切り替えることであってもよい。
【0021】
制御部12は、ゲートウェイ装置10の起動後、通信の中継機能を実行するとともに、タイマー23の計測値を監視し、1時間経過する度に、記憶部11が記憶するライフエンドタイマー値を「+1」する(ステップS2)。ゲートウェイ装置10が動作している間、記憶部11が記憶するライフエンドタイマー値が1時間おきにカウントアップされ、制御部12は、自装置が動作している時間を把握することができる。
【0022】
制御部12は、記憶部11が記憶するライフエンドタイマー値が閾値より大きいか否かを判定する(ステップS3)。ライフエンドタイマー値が閾値以下である場合、制御部12はステップS2に戻る。一方、ライフエンドタイマー値が閾値より大きい場合、制御部12は、ゲートウェイ装置10が製品寿命に達したと判断する。そして、制御部12は、表示灯13を点灯させる(ステップS4)。ステップS4において、制御部12は、表示灯13を点滅させてもよい。
【0023】
ユーザは、表示灯13の点灯または点滅を見て、ゲートウェイ装置10が正常な状態でないことを認識し、ゲートウェイ装置10が使用できなくなることを予測できる。例えば、表示灯13の横に「製品寿命」と記載されたラベルが貼られていれば、ユーザは、点灯または点滅する表示灯13の横のラベルを見て、ゲートウェイ装置10が製品寿命であることを把握できる。また、別の例として、表示灯13が点灯または点滅するとゲートウェイ装置10が製品寿命である旨を予めユーザマニュアルに記載しておいてもよい。表示灯13の代わりに、製品寿命を示すコードを表示するセグメント表示器が設けられていてもよい。
【0024】
なお、ステップS4において、制御部12は、ゲートウェイ装置10が実行する、通信の中継機能を停止させてもよい。この場合、テレビ32、デスクトップ型PC33およびノート型PC34のいずれもが正常な状態ではなくなるので、ユーザは、ゲートウェイ装置10およびONU30のうち、一方または両方に異常が発生したことを認識できる。最終的に、ユーザは、ONU30に異常がないことを確認すれば、ゲートウェイ装置10に異常が発生したことを把握できる。
【0025】
次に、ゲートウェイ装置10に対するライフエンド監視方法の具体例を説明する。ここでは、所定時間が24時間の場合で説明する。次の(1)〜(4)は、ゲートウェイ装置10に対してユーザが行った操作の例を、時系列に挙げたものである。
(1)2017年1月24日の午前0時00分に、ユーザがゲートウェイ装置10を起動する。
(2)2017年1月27日の午前0時00分に、ユーザがゲートウェイ装置10の電源をオフにする。
(3)2017年2月1日の午前0時00分に、ユーザがゲートウェイ装置10を起動する。
(4)2017年2月5日の午前0時00分に、ユーザがゲートウェイ装置10の電源をオフにする。
【0026】
ゲートウェイ装置10が起動している時間は、(1)〜(2)の間では3日間であり、(3)〜(4)の間では4日間である。1月24日〜2月5日の13日間における総稼働時間は7日間である。
【0027】
制御部12は、起動後の経過時間に対して、所定時間の周期で(本具体例では、1日1回)、ライフエンドタイマー値をカウンタアップすれば、ゲートウェイ装置10が稼働している時間(日にち)が分かる。上記(1)〜(4)の経過後、制御部12は、ライフエンドタイマー値=7を記憶部11に記憶させていることになる。
【0028】
製品寿命が5年とすると、5年×365日=1825日(カウントアップリミット値)が製品寿命の上限値に相当する。この値を閾値に予め設定しておく。記憶部11が記憶するライフエンドタイマー値が1825日を超えたとき、制御部12は、ゲートウェイ装置10が製品寿命に達したと判断し、表示灯13を点灯または点滅させる。これにより、ゲートウェイ装置10が製品寿命に達したことを、ユーザに知らせることができる。
【0029】
図2に示したように、ゲートウェイ装置10が自装置内にタイマー23を備えているので、制御部12は、ゲートウェイ装置10が稼働している時間(または日にち)をライフエンドタイマー値に換算してカウントすることができる。制御部12は、例えば、1時間の単位で自装置の稼働時間を把握する。そのため、制御部12は、1日1回、ライフエンドタイマー値をカウントアップし、合計1825回カウントアップした時点で自装置が5年の製品寿命に達したことが分かる。
【0030】
ここで、ゲートウェイ装置10に適したライフエンド監視方法について説明する。
上記の(1)〜(4)を参照して説明した具体例では、説明のために、ユーザが約2週間の間にゲートウェイ装置10に対して、起動および電源オフの操作を2回行っているが、通常、ゲートウェイ装置10のような電子機器は、使用時以外は電源をオフにする家庭用電子機器に比べて、電源オフの頻度が少ない。その理由は、ユーザは、テレビ32、デスクトップ型PC33およびノート型PC34のうち、いずれかの機器を起動したとき、起動した機器が外部のネットワークとすぐに通信できることを望んでいるからである。つまり、ゲートウェイ装置10は起動した後、より長い期間継続して安定動作することが望ましいとされている。使用時以外は電源をオフにする家庭用電子機器は、例えば、掃除機および洗濯機である。
【0031】
ゲートウェイ装置10に関して上記の使用実態を考慮すると、起動回数は、製品寿命の判定基準には適当ではない。一方、動作時間を単純に製品寿命の判定基準にしてしまうと、動作時間を記録するための構成が複雑になってしまう。このことを、上記(1)〜(4)の具体例で説明する。
【0032】
上記の(1)〜(4)の具体例では、所定時間が24時間に設定されている。上記(2)に示す操作では、2017年1月27日の午前0時00分にユーザがゲートウェイ装置10の電源をオフにしているが、午前0時に達する前にゲートウェイ装置10の電源がオフになることもあり得る。例えば、2017年1月26日の午後6時00分にユーザがゲートウェイ装置10の電源をオフにした場合、1月24日の午前0時00分からの動作時間は66時間となり、カウントアップされる値は2回となる。動作時間は漏れなく計測されるのに対し、ライフエンドタイマー値は1回分少なくなる。
【0033】
しかし、製品寿命を動作時間で判定しようとすると、電源がオフになっても、タイマー23の計測値をメモリ21に記録できるように、バックアップ用の電池を設ける必要がある。また、電源がオフされたときに、制御部12への電力供給を外部電源から電池に切り替える構成も必要になる。
【0034】
これに対して、上記の具体例のように、1日1回、ライフエンドタイマー値をカウントアップする方法では、24時間に満たない18時間の分がカウントされなくなるが、電源オフの頻度の少ない使用実態では、カウントされない分は誤差の範囲に収まると考えられる。そのため、ゲートウェイ装置10のような電子機器のライフエンド監視方法では、1秒などの短い単位で計測する動作時間ではなく、使用実態を考慮して、一定のスパン(例えば、30分以上)でライフエンドタイマー値をカウントする方法が適している。
【0035】
なお、本実施の形態1では、インターネット等のネットワークと通信する機能を備えた電子機器がゲートウェイ装置10の場合で説明したが、通信機能を備えた電子機器はゲートウェイ装置に限らない。電子機器は、ゲートウェイ装置10およびルータを含むネットワーク機器であってもよく、ネットワークプリンタおよびネットワークディスクであってもよい。電子機器は、スマートフォンおよびタブレット端末を含む携帯型情報端末のような通信機器であってもよい。さらに、電子機器は、インターネット等のネットワークと接続可能な冷蔵庫等の家庭用電子機器であってもよい。
【0036】
本実施の形態1における電子機器は、ライフエンドタイマー値を記憶する記憶部11と、起動後、所定時間経過毎にライフエンドタイマー値をカウントアップするとともに、ライフエンドタイマー値が閾値を超えたか否かを判断する制御部12と、を有するものである。
【0037】
本実施の形態1によれば、制御部12が、装置の起動から所定時間経過毎にライフエンドタイマー値をカウントアップし、ライフエンドタイマー値が閾値に達したか否かを判断することで、製品寿命に達したか否かが判定される。そのため、電子機器の使用実態に基づいて決定されるタイミングでライフエンドタイマー値がカウントアップされるので、製品寿命に達したか否かを判定するための時間的スケールがより最適な値に設定される。その結果、製品寿命に達したか否かがより正確に判断される。また、制御部12は、製品寿命に達したと判断したとき、表示灯13を点灯または点滅させることで、製品寿命に達成したことをユーザに可視化することができる。この場合、製品寿命を超えた、正常ではない状態の電子機器を、ユーザが使い続けてしまうことを防ぐことができる。
【0038】
本実施の形態1では、ライフエンドタイマー値をカウントアップするタイミングが起動から所定時間経過毎に行われる場合で説明したが、そのタイミングは所定時間の周期に限らず、所定のイベントに基づいて決定されるものであってもよい。以下に、変形例を説明する。
【0039】
(変形例1)
ゲートウェイ装置10は、運用上、接続される機器の数が変化する。そして、接続される機器の変化に応じて、ゲートウェイ装置10の製品寿命が変化する。多くの場合、接続される機器が増えるほど、ゲートウェイ装置10そのものだけでなく、ゲートウェイ装置10を構成する構成要素(例えば、図2に示した記憶部11等)のそれぞれにかかる負荷が高くなり、ゲートウェイ装置10の寿命が早まる傾向にある。
上記の運用実態に基づいて、変形例1では、ゲートウェイ装置10に通信接続が可能な機器の数に基づいて、ライフエンドタイマー値のカウントアップのタイミングが変更されるものである。ゲートウェイ装置10に通信接続が可能な機器の数の変化が、イベントに相当する。
【0040】
変形例1におけるゲートウェイ装置10の構成について、図2を参照して説明する。ここでは、図2を参照して説明した構成と異なる点を詳しく説明し、図2に示した構成と同様な構成についての詳細な説明を省略する。
【0041】
制御部12は、ユーザが新たな機器について接続を設定するための操作を行うと、接続設定の対象となる機器から、機器毎に異なる識別子である機器識別子を取得し、機器識別子を含む設定情報を記憶部11に格納する。機器識別子は、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスである。制御部12は、記憶部11が記憶する機器識別子の数を参照することで、自装置と通信接続が可能な機器の数を把握することができる。制御部12は、通信接続が可能な機器の数に反比例して、カウントアップのタイミングの周期を決める所定時間を変更する。例えば、通信接続が可能な機器の数が多いほど、制御部12は、所定時間を短くする。通信接続が可能な機器の数から所定時間を算出する式が予め格納されていてもよい。なお、所定時間を変更する代わりに、閾値を変更してもよい。
【0042】
ここで、イベントを「通信接続される機器の数の変化」とせず、「通信接続が可能な機器の数の変化」とする理由を説明する。
例えば、図1に示すノート型PC34は、ユーザによって室内から持ち出されてしまうと、ゲートウェイ装置10と通信接続されない状態になる。イベントを「通信接続される機器の数の変化」としてしまうと、ノート型PC34が無線でゲートウェイ装置10と接続されたり、接続されなかったりする度に、制御部12は、カウントアップのタイミングを変更することになる。この場合、頻繁にタイミングを変更することで、制御部12の負荷が高くなり、かえって製品寿命を短くしてしまうことになる。そのため、イベントを「通信接続が可能な機器の数の変化」とすることが望ましい。そして、その数の判断は、リアルタイムに接続された機器の数ではなく、記憶部11に格納され、通信接続可能に設定された機器を示す機器識別子の数で行うことが確実である。
【0043】
次に、変形例1におけるゲートウェイ装置10の動作を説明する。図4は、変形例1におけるライフエンド監視方法の手順を示すフロー図である。
ユーザがゲートウェイ装置10の電源ケーブル(不図示)を電源コンセントに接続すると、制御部12はゲートウェイ装置10を起動する(ステップS11)。制御部12は、ゲートウェイ装置10の起動後、通信の中継機能を実行する。そして、制御部12は、通信接続が可能な機器の数が変化したか否かを判定するとともに(ステップS12)、タイマー23の計測値を監視する。ステップS12において、通信接続が可能な機器の数が変化しない場合、制御部12は、所定時間経過する度に、記憶部11が記憶するライフエンドタイマー値を「+1」する(ステップS13)。
【0044】
一方、ステップS12において、通信接続が可能な機器の数が変化した場合、制御部12は、機器の数に反比例して所定時間を変更する(ステップS14)。例えば、機器の数が増加した場合、制御部12は、所定時間を予め決められた時間分短くする。その後、制御部12は、変更した所定時間の周期のタイミングでライフエンドタイマー値を「+1」する(ステップS13)。
【0045】
ステップS13の後、制御部12は、記憶部11が記憶するライフエンドタイマー値が閾値より大きいか否かを判定する(ステップS15)。ライフエンドタイマー値が閾値以下である場合、制御部12はステップS12に戻る。一方、ライフエンドタイマー値が閾値より大きい場合、制御部12は、ゲートウェイ装置10が製品寿命に達したと判断する。そして、制御部12は、表示灯13を点灯させる(ステップS16)。ステップS16において、制御部12は、表示灯13を点灯させる代わりに点滅させてもよい。
【0046】
なお、ゲートウェイ装置10に接続される機器について、既存の機器が新しい機種に切り替わったり、新たな機器が追加されたりすることが多いと考えられるが、ユーザが既存の機器を廃棄する場合も考えられる。この場合、ユーザが廃棄した機器の設定情報をゲートウェイ装置10の記憶部11から削除する操作を行えば、制御部12は、カウントアップのタイミングの周期を決める所定時間を長くしてもよい。
【0047】
変形例1における電子機器では、制御部12が、接続可能な機器の数に反比例して所定時間を変更する。そのため、ライフエンドタイマー値のカウントアップのタイミングが、接続可能な機器の数の変化に対応して変更される。その結果、接続可能な機器の数に応じた負荷にしたがって、製品寿命に達したか否かを判定するための時間的スケールがより最適な値に更新される。
【0048】
実施の形態2.
本実施の形態2における電子機器は、外部の装置からネットワークを介して受信する情報に基づいて、ライフエンドタイマー値のカウントアップのタイミングを決定するものである。
【0049】
ゲートウェイ装置は、運用上、保持するファームウェアが変化する。ファームウェアの変化の一例として、ゲートウェイ装置のベンダーが装置の販売後に修正したファームウェアを、ネットワークを介して装置に提供し、修正したファームウェアに更新させる場合がある。この場合、ファームウェアの変化に応じて、ゲートウェイ装置の製品寿命が変化することがある。多くの場合、販売後に提供されるファームウェアは販売時に予めインストールされていたファームウェアよりも高度化している。そのため、更新されるファームウェアが高度化していると、ゲートウェイ装置そのものだけでなく、ゲートウェイ装置を構成する構成要素のそれぞれにかかる負荷が高くなり、ゲートウェイ装置の寿命が早まる傾向にある。
【0050】
本実施の形態2では、実施の形態1と同様に、通信機能を備えた電子機器がゲートウェイ装置の場合で説明する。実施の形態1と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5は、本発明の実施の形態2に係るゲートウェイ装置の一構成例を示すブロック図である。
ゲートウェイ装置10aは、図2に示したゲートウェイ装置10と比較すると、ネットワーク60を介して外部の装置と情報を送受信する通信部14が追加されている。ネットワーク60は、例えば、インターネットを含むネットワークである。ネットワーク60には、サーバ装置50が接続されている。サーバ装置50は、ゲートウェイ装置10aに提供するファームウェアを保持している。
制御部12は、通信部14およびネットワーク60を介してサーバ装置50からファームウェアを受信すると、ファームウェアによって生じる負荷に応じて所定時間を変更する。
【0051】
ゲートウェイ装置10aおよびサーバ装置50は、通信プロトコルとして、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)を用いて情報を送受信する。ゲートウェイ装置10aおよびサーバ装置50は、自装置のIPアドレスだけでなく、互いに相手のIPアドレスを保持している。以下では、IPを用いた通信方法についての詳細な説明を省略する。
【0052】
次に、図5に示したゲートウェイ装置10aが実行するライフエンド監視方法を説明する。図6は、本発明の実施の形態2におけるライフエンド監視方法の手順を示すフロー図である。
ユーザがゲートウェイ装置10aの電源ケーブル(不図示)を電源コンセントに接続すると、制御部12はゲートウェイ装置10aを起動する(ステップS21)。制御部12は、ゲートウェイ装置10aの起動後、通信の中継機能を実行する。そして、制御部12は、ファームウェアを要求する旨のファームウェア要求信号を、ネットワーク60を介してサーバ装置50に送信する。サーバ装置50は、ゲートウェイ装置10aからファームウェア要求信号を受信すると、保持しているファームウェアを、ネットワーク60を介してゲートウェイ装置10a宛に送信する。
ここでは、ゲートウェイ装置10aがサーバ装置50にファームウェアを要求する場合で説明したが、サーバ装置50が、ゲートウェイ装置10aから要求がなくても、ファームウェアをゲートウェイ装置10aに提供してもよい。
【0053】
制御部12は、サーバ装置50からファームウェアを受信すると(ステップS22)、ファームウェアによって生じる負荷に応じて所定時間を変更する(ステップS23)。例えば、メモリ21に既に登録されているファームウェアに比べて受信したファームウェアの方が高度化されている場合、制御部12は、所定時間を短くする。その後、制御部12は、変更した所定時間の周期のタイミングでライフエンドタイマー値を「+1」する(ステップS24)。一方、ステップS22において、制御部12は、サーバ装置50からファームウェアを受信しない場合、所定時間の情報を維持し、所定時間経過する度に、記憶部11が記憶するライフエンドタイマー値を「+1」する(ステップS24)。
【0054】
ステップS24の後、制御部12は、記憶部11が記憶するライフエンドタイマー値が閾値より大きいか否かを判定する(ステップS25)。ライフエンドタイマー値が閾値以下である場合、制御部12はステップS22に戻る。ステップS22に戻った後、ファームウェアが更新されると、制御部12は、更新されたファームウェアに応じて所定時間を変更する(ステップS23)。ステップS25の判定の結果、ライフエンドタイマー値が閾値より大きい場合、制御部12は、ゲートウェイ装置10aが製品寿命に達したと判断する。そして、制御部12は、表示灯13を点灯させる(ステップS26)。ステップS26において、制御部12は、表示灯13を点灯させる代わりに点滅させてもよい。
【0055】
本実施の形態2における電子機器は、ネットワーク60を介してサーバ装置50と接続され、制御部12が、サーバ装置50から提供されるファームウェアが更新されると、ライフエンドタイマー値のカウントアップするタイミングを変更する。例えば、高度化されたファームウェアが提供されると、制御部12は、カウントアップのタイミングの周期を短くする。そのため、更新されるファームウェアによって生じる負荷にしたがって、製品寿命に達したか否かを判定するための時間的スケールがより最適な値に更新される。
【0056】
本実施の形態2において、図6を参照して説明したライフエンド監視方法では、カウントアップのタイミング決定の基になるイベントが「ファームウェアの更新」であったが、イベントは、「ファームウェアの更新」の場合に限らない。以下に、変形例を説明する。
【0057】
(変形例2)
変形例2は、図5に示したゲートウェイ装置10aが、ライフエンドタイマー値のカウントアップのタイミングの設定および変更の一方または両方に関する情報であるタイミング情報をサーバ装置50からネットワーク60を介して取得し、タイミング情報に基づいてライフエンドタイマー値をカウントアップする態様である。
【0058】
変形例2におけるゲートウェイ装置10aの構成について、図5を参照して説明する。ここでは、本実施の形態2において、図5を参照して説明した構成と異なる点を詳しく説明し、図5に示した構成と同様な構成についての詳細な説明を省略する。
【0059】
サーバ装置50は、ライフエンドタイマー値のカウントアップのタイミングの設定および変更の一方または両方に関するタイミング情報を保持している。タイミング情報は、例えば、カウントアップの周期が45分という情報である。
制御部12は、タイミング情報をサーバ装置50から受信すると、タイミング情報に基づいてタイミング(45分経過毎)を決定する。制御部12は、起動からの経過時間に対して、決定したタイミングでライフエンドタイマー値をカウントアップし、ライフエンドタイマー値が閾値を超えたか否かを判断する。
【0060】
次に、変形例2におけるゲートウェイ装置10aの動作を説明する。図7は、変形例2におけるライフエンド監視方法の手順を示すフロー図である。
ユーザがゲートウェイ装置10aの電源ケーブル(不図示)を電源コンセントに接続すると、制御部12はゲートウェイ装置10aを起動する(ステップS31)。制御部12は、ゲートウェイ装置10aの起動後、通信の中継機能を実行する。そして、制御部12は、タイミング情報を要求する旨のタイミング情報要求信号を、ネットワーク60を介してサーバ装置50に送信する。サーバ装置50は、ゲートウェイ装置10aからタイミング情報要求信号を受信すると、保持しているタイミング情報を、ネットワーク60を介してゲートウェイ装置10a宛に送信する。
ここでは、ゲートウェイ装置10aがサーバ装置50にタイミング情報を要求する場合で説明したが、サーバ装置50が、ゲートウェイ装置10aから要求がなくても、タイミング情報をゲートウェイ装置10aに提供してもよい。
【0061】
制御部12は、サーバ装置50からタイミング情報を受信すると(ステップS32)、起動からの経過時間に対して、タイミング情報で決定されるタイミングでライフエンドタイマー値を「+1」する(ステップS33)。ステップS33の後、制御部12は、記憶部11が記憶するライフエンドタイマー値が閾値より大きいか否かを判定する(ステップS34)。ライフエンドタイマー値が閾値以下である場合、制御部12は、新たなタイミング情報がサーバ装置50から提供されたか監視する(ステップS35)。ステップS35の判定の結果、新たにタイミング情報が提供されない場合、制御部12は、ステップS33に戻る。ステップS35の判定の結果、新たにタイミング情報が提供された場合、制御部12は、タイミング決定の基になるタイミング情報を、新たに提供されたタイミング情報に更新した後(ステップS36)、ステップS33に戻る。
【0062】
ステップS34の判定の結果、ライフエンドタイマー値が閾値より大きい場合、制御部12は、ゲートウェイ装置10aが製品寿命に達したと判断する。そして、制御部12は、表示灯13を点灯させる(ステップS37)。ステップS37において、制御部12は、表示灯13を点灯させる代わりに点滅させてもよい。
【0063】
変形例2の電子機器は、ネットワーク60を介してサーバ装置50と接続され、制御部12が、タイミング情報に基づいて、ライフエンドタイマー値のカウントアップのタイミングを決定する。そのため、電子機器のベンダーは、電子機器の販売後であっても、製品寿命に達したか否かを判定するための時間的スケールをより最適な値に更新することができる。
【0064】
(変形例3)
変形例2は、ゲートウェイ装置10aが、ネットワーク60を介してサーバ装置50からタイミング情報を取得し、タイミング情報に基づいて、ライフエンドタイマー値をカウントアップするタイミングを決定する態様であった。
【0065】
これに対して、変形例3は、ゲートウェイ装置10aが、単にタイミング情報をサーバ装置50からネットワーク60を介して取得するのではなく、タイミング情報を含むファームウェアを取得し、取得したファームウェアを自身に適用することで、ファームウェアとライフエンドタイマー値のカウントアップのタイミングに関する情報とを更新する態様である。
【0066】
変形例3におけるゲートウェイ装置10aの構成について、図5を参照して説明する。ここでは、変形例2において、図5を参照して説明した構成と異なる点を詳しく説明し、図5に示した構成と同様な構成についての詳細な説明を省略する。
【0067】
サーバ装置50は、タイミング情報を含むファームウェアを保持している。タイミング情報は、例えば、カウントアップの周期が45分という情報である。
制御部12は、ファームウェアをサーバ装置50から受信すると、ファームウェアを中継機能に適用するとともに、ファームウェアに含まれるタイミング情報に基づいてタイミング(45分経過毎)を決定する。制御部12は、起動からの経過時間に対して、決定したタイミングでライフエンドタイマー値をカウントアップし、ライフエンドタイマー値が閾値を超えたか否かを判断する。
【0068】
次に、変形例3におけるゲートウェイ装置10aの動作を説明する。図8は、変形例3におけるライフエンド監視方法の手順を示すフロー図である。
ユーザがゲートウェイ装置10aの電源ケーブル(不図示)を電源コンセントに接続すると、制御部12はゲートウェイ装置10aを起動する(ステップS41)。制御部12は、ゲートウェイ装置10aの起動後、通信の中継機能を実行する。そして、制御部12は、ファームウェア要求信号を、ネットワーク60を介してサーバ装置50に送信する。サーバ装置50は、ゲートウェイ装置10aからファームウェア要求信号を受信すると、保持しているファームウェアを、ネットワーク60を介してゲートウェイ装置10a宛に送信する。このファームウェアは、例えば、45分毎にライフエンドタイマー値をカウントアップする旨のタイミング情報を含んでいる。
なお、サーバ装置50は、ゲートウェイ装置10aから要求がなくても、ファームウェアをゲートウェイ装置10aに提供してもよい。
【0069】
制御部12は、サーバ装置50からファームウェアを受信すると(ステップS42)、ファームウェアを中継機能に適用するとともに、ファームウェアからタイミング情報を読み出し(ステップS43)、タイミング情報に基づいてタイミングを決定する。そして、制御部12は、起動からの経過時間に対して、決定したタイミングでライフエンドタイマー値を「+1」する(ステップS44)。ステップS44の後、制御部12は、記憶部11が記憶するライフエンドタイマー値が閾値より大きいか否かを判定する(ステップS45)。ライフエンドタイマー値が閾値以下である場合、制御部12は、新たなファームウェアがサーバ装置50から提供されたか監視する(ステップS46)。ステップS46の判定の結果、新たにファームウェアが提供されない場合、制御部12は、ステップS44に戻る。ステップS46の判定の結果、新たにファームウェアが提供された場合、制御部12は、タイミング決定の基になるタイミング情報を、新たに提供されたファームウェアに含まれるタイミング情報に更新した後(ステップS47)、ステップS44に戻る。
【0070】
ステップS45の判定の結果、ライフエンドタイマー値が閾値より大きい場合、制御部12は、ゲートウェイ装置10aが製品寿命に達したと判断する。そして、制御部12は、表示灯13を点灯させる(ステップS48)。ステップS48において、制御部12は、表示灯13を点灯させる代わりに点滅させてもよい。
【0071】
変形例3における電子機器は、ネットワーク60を介してサーバ装置50と接続され、制御部12が、サーバ装置50から提供されるファームウェアを中継機能に適用するとともに、ファームウェアに含まれるタイミング情報に基づいて、ライフエンドタイマー値のカウントアップのタイミングを決定する。そのため、電子機器のベンダーは、タイミング情報とファームウェアとをまとめて電子機器に送信することができる。その結果、ファームウェアの更新とライフエンドタイマー値のカウントアップタイミングの更新とを効率よく行うことができる。
【0072】
なお、変形例2および3においても、実施の形態1と同様に所定時間が予めメモリ21に格納されていてもよく、この場合、タイミング情報にしたがって所定時間が更新されてもよい。
また、変形例2および3を含む本実施の形態2においても、電子機器はゲートウェイ装置10aに限定されず、実施の形態1で説明した、ネットワーク機器、通信機器および家庭用電子機器であってもよい。
【0073】
さらに、変形例2および3を含む本実施の形態2において、サーバ装置50は、時刻の情報を提供するNTP(Network Time Protocol)サーバの機能を備えていてもよい。この場合、制御部12は、一定の周期(例えば、1日1回)、ネットワーク60を介してサーバ装置50にアクセスして、時刻の情報を取得して図2に示したメモリ21に書き込み、タイマー23が時刻の情報を基準にして時間計測を行う。
タイマー23が装置内で基準にする時刻とサーバ装置50から提供される基準の時刻とのずれが一定の周期で修正されるため、タイマー23の時間計測の基準になるクロック信号に製品間誤差があっても、製品寿命の製品間誤差を小さくすることができる。変形例1を含む実施の形態1で説明した電子機器についても、ネットワーク60を介してサーバ装置50と接続可能にし、サーバ装置50から時刻の情報を取得してもよい。
【0074】
ここで、変形例1〜3を含む実施の形態1および2において、ゲートウェイ装置10、10aが温度センサーを有する場合、温度センサーを連携させたライフエンドタイマー値のカウントアップのタイミングの変更が可能となる。接続される機器が増えるほど、ゲートウェイ装置10そのものだけでなく、ゲートウェイ装置10を構成する構成要素(例えば、図2に示した記憶部11等)のそれぞれにかかる負荷が高くなり、ゲートウェイ装置10の装置内温度が高くなり、ゲートウェイ装置10の寿命が早まる傾向にある。更新されるファームウェアが高度化していると、ゲートウェイ装置そのものだけでなく、ゲートウェイ装置を構成する構成要素のそれぞれにかかる負荷が高くなり、ゲートウェイ装置10の装置内温度が高くなり、ゲートウェイ装置10の寿命が早まる傾向にある。つまり、熱によって半導体・電子部品の故障率が加速し寿命を縮めることが知られていることから、ゲートウェイ装置10の装置内温度(装置内に温度センサーが配される場合は装置内平均温度又はゲートウェイ装置を構成する構成要素毎の構成要素温度)(装置外に温度センサーが配される場合は装置外温度(装置外装温度))を考慮することで、製品寿命に達したか否かを判定するための時間的スケールをより最適な値に更新することができるものである。
【0075】
具体的に温度センサーを連携させる態様は、温度センサーを有し、記憶部11で温度閾値(30℃)を保持するゲートウェイ装置10、10aにおいて、制御部12が、温度センサーから取得する温度情報と温度閾値とを比較し、温度情報が温度閾値を超える場合、カウントアップのタイミングの周期を決める所定時間を変更(例えば、温度閾値に応じた時間として10分短く)する。
例えば、実施の形態1であれば、制御部12が温度センサーから取得する温度情報と温度閾値とを比較し、温度情報が温度閾値を超えない場合、所定時間(1時間)経過する度に、記憶部11が記憶するライフエンドタイマー値を「+1」し(図3に示すステップS2)、温度情報が温度閾値を超える場合、所定時間を短く(所定時間(1時間)を温度閾値に応じた時間分(10分)短く)変更する。
【0076】
例えば、変形例1であれば、制御部12が温度センサーから取得する温度情報と温度閾値とを比較し、温度情報が温度閾値を超えない場合、機器の数に反比例して所定時間を変更し(機器の数が増加した場合、所定時間を予め決められた時間分短くする。)(図4に示すステップS14)、温度情報が温度閾値を超える場合、ステップS14で変更する所定時間をさらに短く(機器の数が増加し、かつ温度情報が温度閾値を超えた場合、所定時間を機器の数に応じた時間と温度閾値に応じた時間とを合わせた時間分短く)する。
【0077】
例えば、実施の形態2であれば、制御部12が温度センサーから取得する温度情報と温度閾値とを比較し、温度情報が温度閾値を超えない場合、ファームウェアによって生じる負荷に応じて所定時間を変更し(メモリ21に既に登録されているファームウェアに比べて受信したファームウェアの方が高度化されている場合、制御部12は、所定時間を短くする。)(図6に示すステップS23)、温度情報が温度閾値を超える場合、ステップS23で変更する所定時間をさらに短く(ファームウェアによって生じる負荷が増加し、かつ温度情報が温度閾値を超えた場合、所定時間をファームウェアによって生じる負荷に応じた時間と温度閾値に応じた時間とを合わせた時間分短く)する。
【0078】
例えば変形例2であれば、制御部12が温度センサーから取得する温度情報と温度閾値とを比較し、温度情報が温度閾値を超えない場合、タイミング情報で決定されるタイミング(45分経過毎)でライフエンドタイマー値を「+1」し(図7に示すステップS33)、温度情報が温度閾値を超える場合、タイミング情報で決定されるタイミングを短く(タイミング情報で決定されるタイミング(45分経過毎)を温度閾値に応じた時間分(10分)短く)変更する。
【0079】
例えば、変形例3であれば、制御部12が温度センサーから取得する温度情報と温度閾値とを比較し、温度情報が温度閾値を超えない場合、タイミング情報で決定されるタイミング(45分経過毎)でライフエンドタイマー値を「+1」し(図8に示すステップS44)、温度情報が温度閾値を超える場合、タイミング情報で決定されるタイミングを短く(タイミング情報で決定されるタイミング(45分経過毎)を温度閾値に応じた時間分(10分)短く)変更する。
【0080】
変形例1〜3を含む実施の形態1および2で説明した電子機器は、ライフエンドタイマー値を記憶する記憶部11と、起動後の経過時間に対して、所定のイベントに基づいて決定されるタイミングで記憶部11が記憶するライフエンドタイマー値をカウントアップするとともに、ライフエンドタイマー値が閾値を超えたか否かを判断する制御部12とを有するものである。
所定のイベントに基づいて決定されるタイミングでライフエンドタイマー値がカウントアップされるので、イベントに応じて、製品寿命に達したか否かを判定するための時間的スケールがより最適な値に設定される。その結果、製品寿命に達したか否かがより正確に判断される。
【符号の説明】
【0081】
10、10a ゲートウェイ装置、11 記憶部、12 制御部、13 表示灯、14 通信部、21 メモリ、22 CPU、23 タイマー、30 ONU、31 STB、32 テレビ、35 無線LANカード、41 LANケーブル、42 AVケーブル、50 サーバ装置、60 ネットワーク、33 デスクトップ型PC、34 ノート型PC。
図1
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図6
図7
図8