特許第6844522号(P6844522)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6844522
(24)【登録日】2021年3月1日
(45)【発行日】2021年3月17日
(54)【発明の名称】画像処理装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/387 20060101AFI20210308BHJP
【FI】
   H04N1/387
【請求項の数】6
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-239629(P2017-239629)
(22)【出願日】2017年12月14日
(65)【公開番号】特開2019-106669(P2019-106669A)
(43)【公開日】2019年6月27日
【審査請求日】2019年11月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】前田 良太
【審査官】 豊田 好一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−297758(JP,A)
【文献】 特開2011−228923(JP,A)
【文献】 特開平09−261382(JP,A)
【文献】 特開2009−231887(JP,A)
【文献】 特開平10−262138(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0179713(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/387
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿から画像を読み取る読取装置と、
前記読取装置により参照原稿から読み取られた参照画像に含まれる色指定画像の色を指定色として特定する色特定装置と、
前記読取装置により対象原稿から読み取られた一次画像における前記指定色の部分に対して予め定められた加工を施すことにより、加工後の二次画像のデータを生成する画像加工装置と、を備え
前記読取装置は、
1枚以上の前記原稿を順次搬送可能な原稿搬送装置と、
前記原稿が載置されるプラテンガラスと、
予め定められた読取位置において、前記原稿搬送装置によって搬送される前記原稿各々から画像を読み取る固定読取装置と、
前記プラテンガラス上の前記原稿を走査しつつ、前記プラテンガラス上の前記原稿から画像を読み取る走査読取装置と、を備え、
前記固定読取装置および前記走査読取装置の一方である第1読取装置が、前記参照原稿から画像を読み取り、
前記固定読取装置および前記走査読取装置の他方である第2読取装置が、前記対象原稿から画像を読み取る、画像処理装置。
【請求項2】
前記走査読取装置は、前記固定読取装置を兼ね、前記第1読取装置として動作した後に前記第2読取装置として動作する、請求項に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第2読取装置は、前記第1読取装置により前記参照原稿の全領域の画像が読み取られることを待つことなく、前記対象原稿から画像を読み取る、請求項または請求項に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記色特定装置は、前記参照画像から予め定められた特定マークを検出し、前記参照画像における前記特定マークに対応する位置に存在する前記色指定画像の色を前記指定色として特定する、請求項から請求項のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記予め定められた加工が、前記指定色の画像を消去することである、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記二次画像をシートに形成する画像形成装置をさらに備える、請求項から請求項のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、読み取り画像における指定色の部分に加工を施す画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スキャナー、複写機または複合機などの画像処理装置は、原稿から画像を読み取る読取装置を備える。
【0003】
また、前記画像処理装置が、複写処理を実行する際に、前記原稿から読み取られた画像に対し、予め指定された色の画像を消去することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−214782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記原稿の内容に応じて消去などの画像加工の対象とする指定色が異なる場合がある。この場合、前記指定色をその都度設定する操作を行うことは、ユーザーにとって手間である。
【0006】
本発明の目的は、原稿の内容に応じて画像加工の対象とする指定色が異なる場合でも、簡易に前記指定色を設定できる画像処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の局面に係る画像処理装置は、読取装置と、色特定装置と、画像加工装置と、を備える。前記読取装置は、原稿から画像を読み取る。前記色特定装置は、前記読取装置により参照原稿から読み取られた参照画像に含まれる色指定画像の色を指定色として特定する。前記画像加工装置は、前記読取装置により対象原稿から読み取られた一次画像における前記指定色の部分に対して予め定められた加工を施すことにより、加工後の二次画像のデータを生成する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、原稿の内容に応じて画像加工の対象とする指定色が異なる場合でも、簡易に前記指定色を設定できる画像処理装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第1実施形態に係る画像処理装置の構成を表すブロック図である。
図2図2は、第1実施形態に係る画像処理装置が備える読取装置の構成図である。
図3図3は、第1実施形態に係る画像処理装置における色加工制御の手順の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、参照原稿の第1例を示す図である。
図5図5は、第2実施形態に係る画像処理装置が備える読取装置の構成図である。
図6図6は、参照画像の第2例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
【0011】
[第1実施形態]
第1実施形態に係る画像処理装置10は、読取装置1を備える複写機または複合機である。なお、画像処理装置10がスキャナーであることも考えられる。
【0012】
図1に示されるように画像処理装置10は、読取装置1、画像形成装置2,ユーザーインターフェイスユニット3、CPU(Central Processing Unit)4、RAM(Random Access Memory)4a、二次記憶装置5および通信装置6などを備える。
【0013】
読取装置1は、原稿91から画像を読み取る読取処理を実行する。画像形成装置2は、シート92に画像を形成する印刷処理を実行する。
【0014】
ユーザーインターフェイスユニット3は、操作装置3aおよび表示装置3bを含む。操作装置3aは、ユーザーの操作を受け付ける装置であり、例えばタッチパネルを含む。表示装置3bは、画像を表示可能な装置であり、例えば、液晶表示パネルなどの表示パネルを含む。
【0015】
通信装置6は、ネットワーク80を通じて他装置8との間で通信を行う通信インターフェイスデバイスである。他装置8は、例えばパーソナルコンピューターなどの情報処理装置である。
【0016】
CPU4は、他装置8との間のデータの送信および受信の全てを、通信装置6を通じて行う。
【0017】
二次記憶装置5は、コンピューター読み取り可能な不揮発性の記憶装置である。二次記憶装置5は、プログラムおよび各種のデータを記憶可能である。例えば、フラッシュメモリーまたはハードディスクドライブの一方または両方が、二次記憶装置5として採用される。
【0018】
RAM4aは、CPU4が実行する前記プログラムおよびCPU4が前記プログラムを実行する過程で出力および参照するデータを一次記憶する揮発性の記憶装置である。RAM4aは、二次記憶装置5よりも高速なデータアクセスが可能な記憶装置である。
【0019】
画像形成装置2は、電子写真方式またはインクジェット方式などの予め定められた方式で前記印刷処理を実行する。
【0020】
例えば、画像形成装置2が電子写真方式の装置である場合、画像形成装置2は、シート搬送機構2a、感光体2b、帯電装置2c、レーザースキャニングユニット2d、現像装置2e、転写装置2fおよび定着装置2gなどを備える。
【0021】
シート搬送機構2aは、予め定められた経路に沿ってシート92を搬送する。帯電装置2cは、感光体2bの表面を帯電させる。レーザースキャニングユニット2dは、帯電した感光体2bの表面に静電潜像を書き込む。
【0022】
現像装置2eは、感光体2b上の前記静電潜像をトナー像へ現像する。転写装置2fは、感光体2b上の前記トナー像をシート92に転写する。定着装置2gは、シート92上の前記トナー像を加熱することにより、前記トナー像をシート92に定着させる。
【0023】
図2に示されるように、読取装置1は、プラテンガラス1a、走査読取装置1b、原稿トレイ1c、原稿搬送装置1d、排出トレイ1e、固定読取装置1fおよびコンタクトガラス1gなどを備える。
【0024】
プラテンガラス1aは、原稿91が載置される透明の板である。走査読取装置1bは、プラテンガラス1a上の原稿91を走査しつつ、プラテンガラス1a上の原稿91から画像を読み取る。走査読取装置1bは、原稿91からカラー画像を読み取り可能である。
【0025】
走査読取装置1bは、キャリッジ101、駆動装置102、光源103、イメージセンサー104およびAFE(Analog Front End)105などを備える。
【0026】
キャリッジ101は、主走査方向D1に沿って延びて形成され、副走査方向D2に沿って往復移動可能に支持された部材である。副走査方向D2は、主走査方向D1に直交する方向であり、プラテンガラス1aに沿う方向である。
【0027】
駆動装置102は、キャリッジ101を副走査方向D2に沿って往復移動させることが可能である。光源103は、キャリッジ101に支持されている。光源103は、主走査方向D1に延びて形成されている。
【0028】
光源103は、プラテンガラス1a上の原稿91に対して光を出射する。従って、駆動装置102は、光源103の光を原稿91に対して副走査方向D2に沿って走査させる。
【0029】
イメージセンサー104は、プラテンガラス1a上の原稿91からの反射光を受光し、受光量の検出信号を画像信号として出力する。AFE105は、イメージセンサー104が出力する前記画像信号をデジタルの画像データへ変換する。
【0030】
走査読取装置1bが原稿91の画像を読み取る際に、駆動装置102は、キャリッジ101をプラテンガラス1aにおける副走査方向D2の一端に対向する起点位置P1から副走査方向D2に沿う第1方向D21へ移動させる。
【0031】
図2に示される例において、光源103およびイメージセンサー104は、CIS(Contact Image Sensor)としてユニット化されている。この場合、光源103は、赤、緑および青の3つの単色光源を含む。
【0032】
なお、イメージセンサー104がCCD(Charge Coupled Device)センサーであることも考えられる。この場合、白色の光源103および不図示の複数のミラーの一部がキャリッジ101に支持され、前記複数のミラーの他の一部およびイメージセンサー104は固定されている。前記複数のミラーは、プラテンガラス1a上の原稿91からの反射光を、固定されたイメージセンサー104へ導く。
【0033】
原稿トレイ1cは、1枚以上の原稿91が載置される部分である。原稿搬送装置1dは、原稿トレイ1c上の1枚以上の原稿91を原稿搬送路100に沿って順次搬送する。さらに、原稿搬送装置1dは、原稿91を原稿搬送路100から排出トレイ1eへ排出する。
【0034】
固定読取装置1fは、予め定められた読取位置P0において、原稿搬送装置1dによって搬送される原稿91各々から画像を読み取る。読取位置P0は、原稿搬送路100の途中の位置である。固定読取装置1fは、原稿91からカラー画像を読み取り可能である。
【0035】
固定読取装置1fは、光源106、イメージセンサー107およびAFE108を備える。光源106は、主走査方向D1に延びて形成されている。
【0036】
光源106は、読取位置P0を通過する原稿91に対して光を出射する。従って、原稿搬送装置1dは、光源106の光を原稿91に対して副走査方向D2に沿って走査させる。
【0037】
コンタクトガラス1gは、読取位置P0に配置されている。光源106の光は、コンタクトガラス1gを通じて原稿91に照射される。
【0038】
イメージセンサー107は、読取位置P0を通過する原稿91からの反射光を受光し、受光量の検出信号を画像信号として出力する。AFE108は、イメージセンサー107が出力する前記画像信号をデジタルの画像データへ変換する。
【0039】
図2に示される例において、光源106およびイメージセンサー107は、CISとしてユニット化されている。この場合、光源106は、赤、緑および青の3つの単色光源を含む。
【0040】
読取装置1、画像形成装置2および通信装置6は、画像処理に関するジョブを実行する装置の一例である。以下の説明において、読取装置1、画像形成装置2および通信装置6の全体のことをジョブ処理装置と称する。
【0041】
例えば、読取装置1および通信装置6は、画像送信ジョブを実行する。前記画像送信ジョブにおいて、読取装置1が前記読取処理を実行し、通信装置6が、前記読取処理により得られる画像データを、ネットワーク80を通じて予め指定された宛先へ送信する。前記宛先は、例えば、ネットワーク80上の他装置8のIPアドレスまたは電子メールアドレスなどである。
【0042】
また、読取装置1および画像形成装置2は、複写ジョブを実行する。前記複写ジョブにおいて、読取装置1が前記読取処理を実行し、通信装置6が、前記読取処理により得られる画像データに基づく前記印刷処理を実行する。
【0043】
また、画像形成装置2および通信装置6は、印刷ジョブを実行する。前記印刷ジョブにおいて、通信装置6が他装置8からネットワーク80を通じて印刷データを受信し、画像形成装置2が、前記印刷データに基づく前記印刷処理を実行する。
【0044】
CPU4は、各種の演算、データ処理および画像処理装置10が備える各種の電気機器の制御を実行する。CPU4は、読取装置1、画像形成装置2、ユーザーインターフェイスユニット3および通信装置6との間でデータおよび制御信号の受け渡しが可能である。
【0045】
CPU4は、前記ジョブ処理装置を制御可能なプロセッサーの一例である。なお、DSP(Dgital Signal Processor)などの他のプロセッサーが、CPU4の一部または全部の代わりに採用されることも考えられる。
【0046】
CPU4は、二次記憶装置5に記憶されたプログラムを実行することにより、ジョブ制御部41として動作する。ジョブ制御部41は、前記ジョブを前記ジョブ処理装置に実行させる。
【0047】
以下の説明において、前記画像送信ジョブまたは前記複写ジョブが実行される際に、読取装置1によってジョブの対象となる原稿91から読み取られる画像のことを一次画像と称する。
【0048】
前記画像送信ジョブまたは前記複写ジョブが行われる際に、前記一次画像における、予め設定された指定色の部分に対して予め定められた加工を施すことにより、加工後の二次画像のデータを生成したい場合がある。この場合、前記二次画像のデータが、前記画像送信ジョブにおいて送信されるデータ、または、前記複写ジョブにおいて前記印刷処理の対象となるデータである。
【0049】
以下の説明において、前記一次画像に対する前記予め定められた加工のことを指定加工と称する。
【0050】
前記指定加工の第1例は、前記指定色の画像を消去することである。また、前記指定加工の第2例は、前記指定色の枠画像および前記枠画像で囲まれた領域の画像を消去することである。また、前記指定加工の第3例は、前記指定色の前記枠画像および前記枠画像で囲まれた領域を黒などの予め定められた色で塗りつぶすことである。
【0051】
ところで、原稿91の内容に応じて消去などの画像加工の対象とする前記指定色が異なる場合がある。この場合、前記指定色をその都度設定する操作を行うことは、ユーザーにとって手間である。
【0052】
画像処理装置10において、CPU4が、後述する色加工制御を実行する。これにより、画像処理装置10は、原稿91の内容に応じて画像加工の対象とする前記指定色が異なる場合でも、簡易に前記指定色を設定できる。
【0053】
以下の説明において、前記画像送信ジョブにおいて他装置8へ送信される画像データに対応する原稿91および前記複写ジョブにおいて前記印刷処理用の画像データに対応する原稿91のことを対象原稿9aと称する。
【0054】
CPU4は、二次記憶装置5に記憶されたプログラムを実行することにより、さらにモード選択部42、色特定部43および画像加工部44として動作する。
【0055】
ジョブ制御部41、モード選択部42、色特定部43および画像加工部44は、それぞれプロセッサーによって実現される制御装置、モード選択装置、色特定装置および画像加工装置の一例である。
【0056】
モード選択部42は、操作装置3aに対する操作に従って、画像処理装置10の動作モードを選択する。例えば、前記動作モードの選択肢が、通常送信モード、通常複写モード、色加工送信モードおよび色加工複写モードを含むことが考えられる。
【0057】
前記通常送信モードは、読取装置1により対象原稿9aから読み取られた画像を表す画像データを他装置8へ送信する通常の前記画像送信ジョブが実行されるモードである。
【0058】
前記通常複写モードは、読取装置1により対象原稿9aから読み取られた画像をシート92に形成する通常の前記複写ジョブが実行されるモードである。
【0059】
前記色加工送信モードは、読取装置1により対象原稿9aから読み取られた前記一次画像における前記指定色の部分に対して前記指定加工を施すことにより、加工後の前記二次画像のデータを生成し、生成された前記二次画像のデータを他装置8へ送信するジョブが実行されるモードである。
【0060】
前記色加工複写モードは、読取装置1により対象原稿9aから読み取られた前記一次画像における前記指定色の部分に対して前記指定加工を施すことにより、加工後の前記二次画像のデータを生成し、生成された前記二次画像をシート92に形成するジョブが実行されるモードである。
【0061】
また、モード選択部42は、前記色加工送信モードまたは前記色加工複写モードを選択するときに、さらに前記指定加工の種類も選択する。その際、モード選択部42は、操作装置3aに対する操作に従って、予め定められた複数の候補から前記指定加工の種類を選択する。
【0062】
前記指定加工の複数の候補が、前記指定色の画像を消去する第1加工と、前記指定色の枠画像および前記枠画像で囲まれた領域の画像を消去する第2加工と、前記指定色の前記枠画像および前記枠画像で囲まれた領域を黒などの予め定められた色で塗りつぶす第3加工とを含むことが考えられる。
【0063】
なお、前記指定加工を選択できないことも考えられる。この場合、前記指定加工が、前記第1加工、前記第2加工または前記第3加工であることが考えられる。
【0064】
前記色加工送信モードまたは前記色加工複写モードが選択される場合において、対象原稿9aに形成された画像の典型例は、印刷された画像と、赤または青などの有彩色のペンで記入された手書き画像とを含む。
【0065】
そして、ユーザーは、対象原稿9aの画像に対して前記手書き画像の色を前記指定色とする前記指定加工が施された前記二次画像のデータまたは印刷物を得たい場合に、前記色加工送信モードまたは前記色加工複写モードを選択する操作を行う。
【0066】
前記色加工送信モードまたは前記色加工複写モードがモード選択部42によって選択された状態で、予め定められた開始操作が操作装置3aに対して行われたときに、ジョブ制御部41が、前記色加工制御を開始する。
【0067】
ユーザーは、前記色加工制御を画像処理装置10に実行させる場合、対象原稿9aに加え、例えば図4に示されるような参照原稿9bを予め用意する。参照原稿9bは、読取装置1によって画像が読み取られる原稿91の一例である。
【0068】
参照原稿9bには、参照画像g0が形成されている。図4に示される参照画像g0は、予め定められた特定マークM0と、1つ以上の色指定画像g1とを含む。色指定画像g1は、特定マークM0を基準にした予め定められた位置に形成されている。
【0069】
図4に示される例において、色指定画像g1は、黒色の枠マークM1で囲まれている。例えば、特定マークM0と、特定マークM0に対応する1つ以上の枠マークM1とが、予め白地の参照原稿9bに形成されていることが考えられる。
【0070】
そして、ユーザーが、赤または青などの有彩色のペンで枠マークM1の内側の空白を塗りつぶすことが考えられる。この場合、ユーザーは、対象原稿9aへの手書きに用いたペンで、参照原稿9bにおける枠マークM1の内側の空白を塗りつぶす。
【0071】
図4に示される例において、それぞれ色の異なる複数の色指定画像g1が、参照原稿9bにおける特定マークM0に対応する位置に形成されている。なお、少なくとも1つの色指定画像g1が、参照原稿9bにおける特定マークM0に対応する位置に形成されている。
【0072】
本実施形態において、前記色加工送信モードまたは前記色加工複写モードが選択される場合、対象原稿9aが原稿トレイ1cに載置され、参照原稿9bがプラテンガラス1aに載置される。
【0073】
[色加工制御]
以下、図3に示されるフローチャートを参照しつつ、前記色加工制御の手順の一例について説明する。以下の説明において、S1,S2,…は、前記色加工制御における複数の工程の識別符号を表す。
【0074】
<工程S1>
前記色加工制御において、まず、ジョブ制御部41が、走査読取装置1bに、参照原稿9bの画像を読み取る参照原稿読取処理を実行させる。これにより、走査読取装置1bは、参照画像g0のデータを出力する。なお、参照原稿9bから画像を読み取る走査読取装置1bは、第1読取装置の一例である。
【0075】
<工程S2>
続いて、色特定部43が、指定色特定処理を実行する。前記指定色特定処理は、走査読取装置1bにより参照原稿9bから読み取られた参照画像g0に含まれる色指定画像g1の色を前記指定色として特定する処理である。
【0076】
色特定部43は、走査読取装置1bにより参照原稿9bにおける予め定められた幅の一部の画像のデータが得られるごとに、前記指定色特定処理を実行する。
【0077】
それぞれ異なる色の複数の色指定画像g1が、参照原稿9bに形成されている場合、色特定部43は、それら複数の色指定画像g1に対応する複数の前記指定色を特定する。
【0078】
本実施形態において、色特定部43は、参照画像g0から予め定められた特定マークM0を検出する。さらに、色特定部43は、参照画像g0における特定マークM0に対応する位置に存在する枠マークM1内の色指定画像g1の色を前記指定色として特定する。
【0079】
<工程S3>
続いて、ジョブ制御部41が、原稿搬送装置1dおよび固定読取装置1fに対象原稿読取処理を実行させる。前記対象原稿読取処理において、原稿搬送装置1dが対象原稿9aを搬送し、さらに、固定読取装置1fが対象原稿9aから前記一次画像を読み取る。
【0080】
本実施形態において、ジョブ制御部41は、色特定部43が前記指定色を特定できた時点で、原稿搬送装置1dおよび固定読取装置1fに前記対象原稿読取処理を開始させる。
【0081】
また、複数の対象原稿9aが原稿トレイ1cに載置されている場合、ジョブ制御部41は、原稿トレイ1c上の全ての対象原稿9aについて、前記対象原稿読取処理を原稿搬送装置1dおよび固定読取装置1fに実行させる。
【0082】
図4に示されるように、特定マークM0および色指定画像g1は、参照原稿9bにおける副走査方向D2の上流側の端寄りの部分に形成されている。従って、ジョブ制御部41は、走査読取装置1bにより参照原稿9bの全領域の画像が読み取られることを待つことなく、原稿搬送装置1dおよび固定読取装置1fに前記対象原稿読取処理を開始させる。
【0083】
従って、固定読取装置1fは、走査読取装置1bにより参照原稿9bの全領域の画像が読み取られることを待つことなく、対象原稿9aから画像を読み取る。これにより、前記対象原稿読取処理が速やかに開始される。
【0084】
前記対象原稿読取処理により、前記一次画像のデータが得られる。なお、対象原稿9aから画像を読み取る固定読取装置1fは、第2読取装置の一例である。
【0085】
<工程S4>
続いて、画像加工部44が、固定読取装置1fにより対象原稿9aから読み取られた前記一次画像における前記指定色の部分に対して前記指定加工を施すことにより、加工後の前記二次画像のデータを生成する。
【0086】
工程S3において、原稿トレイ1c上の複数の対象原稿9aに対応する複数ページ分の前記一次画像のデータが得られることが考えられる。この場合、画像加工部44は、複数ページ分の前記一次画像の全てについて前記指定加工を施すとともに、加工後の複数ページ分の前記二次画像のデータを生成する。
【0087】
また、工程S2において、複数の前記特定色が特定されることも考えられる。この場合、画像加工部44は、前記一次画像における全ての前記指定色の部分に対して前記指定加工を施す。
【0088】
<工程S5>
続いて、ジョブ制御部41が、通信装置6または画像形成装置2に対して前記二次画像のデータに基づく画像出力処理を実行させる。その後、ジョブ制御部41は、前記色加工制御を終了させる。
【0089】
また、工程S4において、複数ページ分の前記二次画像のデータが得られることが考えられる。この場合、ジョブ制御部41は、複数ページ分の前記二次画像の全てに対応する前記画像出力処理を通信装置6または画像形成装置2に実行させる。
【0090】
前記色加工送信モードが前記動作モードとして選択されている場合が考えられる。この場合、ジョブ制御部41は、前記二次画像のデータを予め設定された他装置8へ送信する処理を前記画像出力処理として通信装置6に実行させる。
【0091】
一方、前記色加工複写モードが前記動作モードとして選択されている場合も考えられる。この場合、ジョブ制御部41は、前記二次画像のデータに基づく前記印刷処理を前記画像出力処理として画像形成装置2に実行させる。これにより、前記二次画像がシート92に形成される。
【0092】
以上に示されるように、色特定部43は、走査読取装置1bにより参照原稿9bから読み取られた参照画像g0に含まれる色指定画像g1の色を前記指定色として特定する(S2)。
【0093】
さらに、画像加工部44が、固定読取装置1fにより対象原稿9aから読み取られた前記一次画像における前記指定色の部分に対して予め定められた加工を施す。これにより、画像加工部44は、加工後の前記二次画像のデータを生成する(S4)。
【0094】
従って、画像処理装置10が採用されれば、対象原稿9aの内容に応じて画像加工の対象とする前記指定色が異なる場合でも、簡易に前記指定色を設定することが可能となる。
【0095】
[第2実施形態]
次に、図5を参照しつつ、第2実施形態に係る画像処理装置について説明する。本実施形態に係る画像処理装置は、図1,2に示される画像処理装置10における読取装置1が図5に示される読取装置1xに置き換えられた構成を有している。図5において、図1,2に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。
【0096】
読取装置1xは、プラテンガラス1a、走査読取装置1b、原稿トレイ1c、原稿搬送装置1d、排出トレイ1eおよびコンタクトガラス1gなどを備える。
【0097】
読取装置1xにおいて、走査読取装置1bは、読取装置1における固定読取装置1fを兼ねる。そのため、読取装置1xにおいて、走査読取装置1bとは別個の固定読取装置1fは省略されている。
【0098】
読取装置1xにおいて、駆動装置102は、副走査方向D2におけるプラテンガラス1aの全領域およびコンタクトガラス1gに亘る範囲においてキャリッジ101を移動可能である。
【0099】
走査読取装置1bは、原稿搬送装置1dによって搬送される原稿91から画像を読み取る場合、駆動装置102が、キャリッジ101を読取位置P0に位置決めする。
【0100】
本実施形態においても、前記色加工送信モードまたは前記色加工複写モードが前記動作モードとして選択されている場合がある。この場合、走査読取装置1bは、まず図3の工程S1においてプラテンガラス1a上の参照原稿9bの画像を読み取る装置として動作する。その後、走査読取装置1bは、図3の工程S3において原稿搬送装置1dによって搬送される対象原稿9aの画像を読み取る固定読取装置1fとして動作する。
【0101】
なお、プラテンガラス1a上の参照原稿9bの画像を読み取るときの走査読取装置1bは、前記第1読取装置の一例である。一方、原稿搬送装置1dによって搬送される対象原稿9aの画像を読み取るときの走査読取装置1bは、前記第2読取装置の一例である。
【0102】
例えば、前記色加工送信モードまたは前記色加工複写モードが前記動作モードとして選択されたときに、ジョブ制御部41が、キャリッジ101を起点位置P1よりも第1方向D21の下流側の中間位置P2へ移動させることが考えられる。
【0103】
参照原稿9bが起点位置P1を基準としてプラテンガラス1aに載置された状態において、参照原稿9bにおける特定マークM0および色指定画像g1は、起点位置P1と中間位置P2との間の領域に形成されている。
【0104】
そして、図3の工程S1において、ジョブ制御部41は、キャリッジ101を中間位置P2から起点位置P1へ移動させつつ、走査読取装置1bに前記参照原稿読取処理を実行させる。なお、中間位置P2から起点位置P1へ向かう方向は、第1方向D21の反対の第2方向D22である。
【0105】
さらに、ジョブ制御部41が、キャリッジ101を起点位置P1で停止させずに読取位置P0まで移動させることが考えられる。そして、図3の工程S3において、キャリッジ101が起点位置P1に保持された状態で、ジョブ制御部41は、走査読取装置1bに前記対象原稿読取処理を実行させる。
【0106】
本実施形態においても、走査読取装置1bが、参照原稿9bの全領域の画像の読み取りを待つことなく、対象原稿9aから画像を読み取ることが考えられる。即ち、走査読取装置1bは、参照原稿9bの一部の領域の画像を読み取るだけで、引き続き対象原稿9aから画像を読み取る。
【0107】
本実施形態が採用される場合も、画像処理装置10が採用される場合と同様の効果が得られる。
【0108】
[第1応用例]
前記第1実施形態において、図6に示されるような参照原稿9bが用いられることが考えられる。本応用例において、参照原稿9bに形成された参照画像g0は、副走査方向D2において間隔を空けて形成された複数の特定マークM0を含む。
【0109】
さらに、参照画像g0は、それぞれ特定マークM0に対応する位置に形成された複数のページ指定マークM2および複数の色指定画像g1を含む。図6に示される参照画像g0は、主走査方向D1に並ぶ一対の特定マークM0ごとに、その一対の特定マークM0に対応する1つまたは複数の色指定画像g1を含む。
【0110】
ページ指定マークM2は、原稿搬送装置1dによって搬送される複数の対象原稿9aにおけるページ番号を指定する画像である。以下の説明において、ページ指定マークM2が表すページ番号のことを更新ページ番号と称する。
【0111】
本応用例では、図3の工程S2において、色特定部43は、走査読取装置1bにより参照原稿9bにおける予め定められた幅の一部の画像のデータが得られるごとに、前記指定色特定処理を実行する。
【0112】
さらに、色特定部43は、参照画像g0から特定マークM0が検出されるごとに、参照画像g0における特定マークM0に対応する位置に存在するページ指定マークM2が表す前記更新ページ番号を特定する。
【0113】
さらに、色特定部43は、参照画像g0から特定マークM0が検出されるごとに、参照画像g0における特定マークM0に対応する位置に存在する色指定画像g1の色を前記指定色として特定する。
【0114】
そして、図3の工程S4において、画像加工部44は、複数枚の対象原稿9aにおける前記更新ページ番号に対応するページの前記一次画像が得られるごとに、前記指定色を前記更新ページ番号に対応する色指定画像g1の色に更新する。
【0115】
そして、画像加工部44は、前記更新ページ番号以降のページの前記一次画像における最新の前記指定色の部分に対して前記指定加工を施す処理を実行する。
【0116】
本応用例が採用される場合も、画像処理装置10が採用される場合と同様の効果が得られる。さらに、本応用例においては、1枚の参照原稿9bによって複数枚の対象原稿9aにおけるページごとに異なる前記指定色を簡易に設定することが可能となる。
【0117】
[第2応用例]
前記第1実施形態において、対象原稿9aがプラテンガラス1aに載置され、参照原稿9bが原稿トレイ1cに載置されることも考えられる。
【0118】
本応用例では、図3の工程S1において、ジョブ制御部41は、原稿搬送装置1dおよび固定読取装置1fに前記参照原稿読取処理を実行させる。前記参照原稿読取処理を実行する固定読取装置1fが前記第1読取装置の一例である。
【0119】
さらに、図3の工程S3において、ジョブ制御部41は、走査読取装置1bに前記対象原稿読取処理を実行させる。前記対象原稿読取処理を実行する走査読取装置1bが前記第2読取装置の一例である。
【0120】
本応用例においても、走査読取装置1bが、固定読取装置1fにより参照原稿9bの全領域の画像が読み取られることを待つことなく、対象原稿9aから画像を読み取ることが考えられる。
【0121】
本応用例が採用される場合も、画像処理装置10が採用される場合と同様の効果が得られる。
【0122】
[第3応用例]
前記第2実施形態において、対象原稿9aがプラテンガラス1aに載置され、参照原稿9bが原稿トレイ1cに載置されることも考えられる。
【0123】
本応用例では、図3の工程S1において、ジョブ制御部41は、原稿搬送装置1dを動作させるとともに、キャリッジ101が読取位置P0に位置決めされた状態の走査読取装置1bに前記参照原稿読取処理を実行させる。
【0124】
さらに、図3の工程S3において、ジョブ制御部41は、走査読取装置1bにプラテンガラス1a上の対象原稿9aを走査させつつ前記対象原稿読取処理を実行させる。
【0125】
本応用例においても、走査読取装置1bが、読取位置P0での参照原稿9bの全領域の画像の読み取りを待つことなく、プラテンガラス1a上の対象原稿9aからの画像の読み取りを開始することが考えられる。
【0126】
本応用例が採用される場合も、画像処理装置10が採用される場合と同様の効果が得られる。
【0127】
[第4応用例]
前記第1実施形態または前記第2実施形態において、対象原稿9aおよび参照原稿9bが、重ねられて原稿トレイ1cに載置されることも考えられる。この場合、対象原稿9aは、対応する参照原稿9bが先に読み取られる順番で重ねられて原稿トレイ1cに載置される。
【0128】
本応用例において、ジョブ制御部41は、前記色加工制御において、原稿搬送装置1dおよび固定読取装置1fに原稿トレイ1c上の参照原稿9bおよび対象原稿9aの画像を順次読み取る処理を実行させる。
【0129】
そして、色特定部43は、原稿搬送装置1dにより順次搬送される複数枚の原稿91のうち予め定められた参照条件を満たす一部を参照原稿9bと判定し、参照原稿9bに続いて搬送されるその他を対象原稿9aと判定する。
【0130】
例えば、色特定部43が、原稿91各々から読み取られる画像から予め定められた特定マークM0を検出することにより、特定マークM0を検出できた原稿91が参照原稿9bであると判定することが考えられる。この場合、原稿91から読み取られた画像が特定マークM0を含むことが、前記参照条件である。
【0131】
本応用例において、原稿トレイ1c上の複数枚の原稿91が、複数枚の参照原稿9bと、少なくとも参照原稿9bと同数以上の対象原稿9aとを含むことが考えられる。この場合、色特定部43は、原稿91が参照原稿9bであると判定するごとに、前記指定色を、参照原稿9bであると判定された原稿91の画像に含まれる色指定画像g1の色に更新する。
【0132】
そして、画像加工部44は、後続する原稿91である対象原稿9aから読み取られる前記一次画像における更新後の前記指定色の部分に対して前記指定加工を施す処理を実行する。
【0133】
本応用例が採用される場合も、対象原稿9aの内容に応じて画像加工の対象とする前記指定色が異なる場合でも、簡易に前記指定色を設定することが可能となる。
【0134】
[第5応用例]
前記第1実施形態または前記第2実施形態において、対象原稿9aおよび参照原稿9bが、重ねられて原稿トレイ1cに載置されることも考えられる。この場合、対象原稿9aは、対応する参照原稿9bが先に読み取られる順番で重ねられて原稿トレイ1cに載置される。
【0135】
本応用例において、色特定部43は、予め定められた順番に搬送される原稿91を参照原稿9bであると判定し、それ以外の原稿91を対象原稿9aであると判定する。例えば、前記予め定められた順番が、1ページ目であることが考えられる。
【符号の説明】
【0136】
1 :読取装置
1a :プラテンガラス
1b :走査読取装置
1c :原稿トレイ
1d :原稿搬送装置
1e :排出トレイ
1f :固定読取装置
1g :コンタクトガラス
1x :読取装置
2 :画像形成装置
2a :シート搬送機構
2b :感光体
2c :帯電装置
2d :レーザースキャニングユニット
2e :現像装置
2f :転写装置
2g :定着装置
3 :ユーザーインターフェイスユニット
3a :操作装置
3b :表示装置
4 :CPU
4a :RAM
5 :二次記憶装置
6 :通信装置
8 :他装置
9a :対象原稿
9b :参照原稿
10 :画像処理装置
41 :ジョブ制御部
42 :モード選択部
43 :色特定部(色特定装置)
44 :画像加工部(画像加工装置)
80 :ネットワーク
91 :原稿
92 :シート
100 :原稿搬送路
101 :キャリッジ
102 :駆動装置
103 :光源
104 :イメージセンサー
106 :光源
107 :イメージセンサー
D1 :主走査方向
D2 :副走査方向
D21 :第1方向
D22 :第2方向
M0 :特定マーク
M1 :枠マーク
M2 :ページ指定マーク
P0 :読取位置
P1 :起点位置
P2 :中間位置
g0 :参照画像
g1 :色指定画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6