【実施例1】
【0015】
まずは、雑草抜根ユニットの構成について、
図1及び
図2に従い説明する。
【0016】
雑草抜根ユニット(1)は、所定の長尺体を2本1対にした雑草挟持体(10)と、前記雑草挟持体の外側面に沿ったL字形状の挟持体アタッチメント(20)と、で構成する(
図1)。
【0017】
前記雑草挟持体(10)は、複数の雑草を同時に挟持するため、水平方向に長尺であることを要する(
図1)。
【0018】
前記雑草挟持体(10)は、雑草を取り除く作業を行う際に、雑草と接触する側あるいは雑草を挟持する側である雑草接触部(11)と、前記雑草接触部と重ねて接着した積層台部(12)と、で構成する(
図1)。
【0019】
前記雑草接触部(11)は、茎の太さや根の張り方が異なる複数種類の雑草を同時に挟持するため、弾性体であることを要する(
図1)。
【0020】
前記雑草接触部(11)の形状及び材質について、長尺の板状ゴムを使用している。
【0021】
前記雑草接触部(11)の水平方向長さ(L1)について、複数の雑草を同時に挟持できる程度の長さであれば良い(
図1)。
【0022】
前記雑草接触部(11)の垂直方向高さ(L2)について、複数の雑草を同時に挟持できる程度の高(幅)さであれば良いが、雑草の取り除き作業時であって建設機械の用途別アタッチメントを閉じた際にその圧力で雑草が切断されない程度の高さ(幅)であることを要する(
図1)。
【0023】
前記積層台部(12)の形状及び材質について、直方体の木材を使用している。
【0024】
前記積層台部(12)の水平方向長さ及び垂直方向高さについて、前記雑草接触部(11)の水平方向長さ及び垂直方向高さと同一としているが、前記雑草接触部が固定できれば良い(
図1)。
【0025】
前記雑草接触部(11)と前記積層台部(12)との固定は、境界部に接着剤を塗布して接着により固定している。これは、金属製のネジや金属製のボルトなどの固定部材で固定をすると当該固定部材に弾力がないため、当該固定部材箇所で挟持された雑草が切断されてしまう可能性があることに配慮したものである。
【0026】
前記挟持体アタッチメント(20)は、前記雑草挟持体(10)を建設機械の用途別アタッチメントに固定するための部材である。
【0027】
前記挟持体アタッチメント(20)の形状について、前記雑草挟持体(10)の外側面に沿ったL字形状としているが、前記雑草挟持体が固定できればその他の形状も許容し得る。例えば、前記雑草挟持体(10)の外側面に沿ったコ字形状などである(図示せず)。
【0028】
当該雑草挟抜根ユニット(1)の固定位置について、建設機械(30)の用途別アタッチメントの内側先端近傍で雑草が挟持できれば許容し得るが、前記用途別アタッチメントの内側最先端に固定するのが好ましい(
図2)。
【0029】
前記挟持体アタッチメント(20)と建設機械(30)の用途別アタッチメントとの固定方法について、本実施例では溶接により固定しているが、好ましくは、取り付け及び取り外しが容易な構造である。さらに好ましくは、着脱自在な構造である。
【0030】
次に、雑草の取り除き作業を行っている際の作動イメージについて、
図3に従い説明する。
【0031】
建築機械(30)の用途別アタッチメントを、雑草(40)が生い茂っている地表近傍位置で閉操作する。
【0032】
前記操作により、前記建設機械の用途別アタッチメントの内側に付設した雑草抜根ユニット(1)が複数種類かつ複数の雑草(40)を同時に挟持する。
【0033】
前記建設機械(30)のアームを引き上げ操作することにより、前記雑草抜根ユニットに挟持された雑草(40)は、すべて根部分から抜ける。
【0034】
前述したように、当該雑草抜根ユニットの挟持及び引き上げが、建設機械(30)により行われるため、人の手では抜き難いあるいは抜けない雑草(茎に棘がある、茎が滑る、根が張っている等)であっても根部分から抜くことができる。
【0035】
また、当該雑草抜根ユニット(1)が水平方向に長尺であるため、大量の雑草を同時に抜くことができ、労力が大幅に軽減される。
【実施例2】
【0036】
実施例2は雑草挟持体の構造が異なる雑草抜根ユニットである。その構成について、実施例1と異なる部分のみを
図4に従い説明する。
【0037】
雑草抜根ユニット(1)は、所定の長尺体を2本1対にした雑草挟持体(10)と、L字形状の挟持体アタッチメント(20)とからなり、前記雑草挟持体は、弾性体である雑草接触部(11)のみで構成する。
【0038】
前記雑草接触部(11)の形状及び材質について、直方体のゴムを使用している。
【0039】
前記雑草接触部(11)の水平方向長さについて、複数の雑草を同時に挟持できる程度の長さであれば良い。
【0040】
前記雑草接触部(11)の垂直方向高さについて、複数の雑草を同時に挟持できる程度の高(幅)さであれば良いが、雑草の取り除き作業時であって建設機械の用途別アタッチメントを閉じた際にその圧力で雑草が切断されない程度の高さ(幅)であることを要する。
【0041】
その他の構成については、実施例1と同様であるため省略する。
【0042】
また、雑草の取り除き作業をしているときの作動についても実施例1と同様であるため省略する。