【課題を解決するための手段】
【0009】
態様によると、
標的からエアゾール、煙、又は蒸気を発生させるように配置され、適応された第1の装置と、
分析のために分析器に又は分析器に向かってエアロゾル、煙、蒸気、及び/又は液体を吸引するように配置され、適応された1つ又は複数の第2の装置と、
1つ又は複数の第2の装置によって吸引された液体を捕捉及び/又は廃棄するように配置され、適応された液体トラップ又は分離器と、
を含む、質量分析及び/又はイオン移動度分光分析のための器具が提供される。
【0010】
多様な実施形態は、質量分析及び/又はイオン移動度分光分析のための器具、及び特に、例えば標的組織又は試料からエアロゾル、煙(例えば、手術排煙)又は蒸気を発生させるように配置され、適応される電気手術ツール等の第1の装置を含む、急速蒸発イオン化質量分析を実行するための器具を対象とする。エアロゾル、煙、又は蒸気は、分析のために吸引され、分析器に移送されてよい。
【0011】
第1の装置は内視鏡プローブを含んでよい、又は内視鏡プローブの一部を形成してよい。したがって、多様な実施形態に従って、器具は質量分光解析及び/又はイオン移動度分光解析、特に例えば消化管がんの治療のための、内視鏡的環境における又は内視鏡的環境の急速蒸発イオン化質量分析法の分析を実行するために使用されてよい。
【0012】
しかしながら、出願者は、質量分光解析及び/又はイオン移動度分光解析、特に内視鏡的環境における又は内視鏡的環境の急速蒸発イオン化質量分析法の分析を実行することがいくつかの課題を呈することに気付いた。
【0013】
例えば、内視鏡的環境は通常湿っており、これは液体が分析器に達するのを防ぐ(又は少なくとも分析器に達する液体の量を削減する)戦略を必要とする。これは、内視鏡的環境に存在する液体が、通常関心のある組織試料に関係せず、さらに分析器に損傷を与えることがあるためである。
【0014】
しかしながら、出願人は、初期に、例えば内視鏡プローブの中に吸引される液体の量を削減することを目的とする戦略が、装置の動作に不利な副作用をもたらすことがあり、さらに多くの場合、内視鏡サンプリングでの相対的に閉じられた環境のために効果的ではないことがあることに気付いた。
【0015】
したがって、出願者は内視鏡的環境において又は内視鏡的環境の質量分光解析及び/又はイオン移動度分光解析、並びに特に急速蒸発イオン化質量分析(「REIMS」)又は関連する分析を実行するとき、多様な実施形態に従って、例えば1つ又は複数の第2の装置及び/又は内視鏡プローブによる所望されない液体の吸引を可能にし、次いで所望されない液体を除去して、所望されない液体が分析器に到達することを妨げることが有益であることに気付いた。
【0016】
したがって、多様な実施形態に従って、第1の装置(例えば、電気手術ツール)と分析器との間に液体トラップ又は分離器が設けられてよい。液体トラップ又は分離器は、エアロゾル、手術排煙、又は蒸気が相対的に自由に分析器へ又は分析器に向かって通過できるようにしながらも、分析(例えば、急速蒸発イオン化質量分析(「REIMS」)分析)中に発生する所望されるエアロゾル、手術排煙、又は蒸気とともに、例えば1つ又は複数の第2の装置及び/又は内視鏡プローブによって吸引されてよい所望されない液体を捕捉及び/又は廃棄するために動作してよい。有益なことに、これは、エアロゾル、排煙、又は蒸気の測定に影響を及ぼさずに、所望されない液体が分析器に達するのを妨げる。
【0017】
多様な実施形態に従って、液体トラップ又は分離器は、使用中、内視鏡的環境の外部になる、つまり内視鏡プローブの一部を形成しないように配置されてよい。つまり、液体が最初に内視鏡プローブによって吸引されるのを妨げるための追加の手段を提供する必要はない(又は代わりに、少なくとも任意の係る手段のサイズは最小限に抑えることができる)ので、内視鏡プローブのサイズを有益なことに最小限に保つことができる。
【0018】
さらに、器具は、最小死容積を有するように配置されてよく、このようにして例えば外科的介入の間に吸引された液体を貯蔵するのに十分なトラッピング容積を有するために、容易に清掃可能及び/又は処理可能であるために、並びにエアロゾル若しくは手術排煙の組成を変更しない、したがって測定結果に影響を与えないために、高速動作及び最小遅延を保証する。
【0019】
多様な実施態様に係る器具は、内視鏡的環境の分析を実行することとの関連で特に有益であるが、他の状態でも役立つことがある。例えば、関心のある標的(つまり、第1の装置によって分析されている)に関係しない液体が分析器に又は分析器に向かって吸引されることがある多様な実施形態に係る器具のいくつかの応用例がある。例えば、多様な実施形態では、生理食塩水、血液、尿、粘液、及び/又は他の体液が、関心のある標的(例えば、組織)を分析するときに分析器に又は分析器に向かって吸引されることがある。したがって、多様な実施形態に従って、液体トラップ又は分離器は、液体が分析器に達する(及び潜在的に損傷を与える)のを妨げるためにこれらの液体の任意の1つ若しくは複数又はすべてを捕捉及び/又は廃棄してよい。
【0020】
したがって、多様な実施形態が質量分析及び/又はイオン移動度分光分析のための改善された方法及び器具を提供することが理解される。
【0021】
器具は内視鏡を含むことがある。
【0022】
内視鏡は、内視鏡的環境を探査するための内視鏡プローブを含んでよい。
【0023】
第1の装置は、内視鏡プローブを含んでよい、又は内視鏡プローブの部分を形成してよい。
【0024】
第1の装置は、内視鏡プローブ内のポート又は開口部を通して配備されるように配置され、適応されてよい。
【0025】
内視鏡プローブは、第1の装置が中に位置してよい管組織又は筐体を含んでよい。
【0026】
管組織又は筐体は、任意選択で第1の装置が通って配備されてよいツール配備開口部を含んでよい。
【0027】
第1の装置は内視鏡プローブ、管組織、又は筐体の中で少なくとも部分的に格納式であってよい。
【0028】
液体トラップ又は分離器は第1の装置及び/若しくは内視鏡プローブの部分を形成しないことがある、又は第1の装置及び/若しくは内視鏡プローブとは別個であってよい。
【0029】
第1の装置は、周囲イオン若しくはイオン化源を含んでよい又は周囲イオン若しくはイオン化源の部分を形成してよい、又は第1の装置は周囲イオン若しくはイオン化源若しくは他のイオン化源による以後のイオン化のためにエアロゾル、煙、又は蒸気を発生させてよい。
【0030】
第1の装置は、電気手術装置、ジアテルミー装置、超音波装置、ハイブリッド超音波電気手術装置、外科水噴射装置、ハイブリッド電気外科手術、アルゴンプラズマ凝固装置、ハイブリッドアルゴンプラズマ凝固装置、及び水噴射装置、並びに/又はレーザー装置を含んでよい。
【0031】
第1の装置は、(i)急速蒸発イオン化質量分析(「REIMS」)イオン源、(ii)脱離エレクトロスプレーイオン化(「DESI」)イオン源、(iii)レーザー脱離イオン化(「LDI」)イオン源、(iv)熱脱離イオン源、(v)レーザーダイオード熱脱離(「LDTD」)イオン源、(vi)電気流集束による脱着イオン化(「DEFFI」)イオン源、(vii)誘電体バリア放電(「DBD」)プラズマイオン源、(viii)大気圧固体分析プローブ(「ASAP」)イオン源、(ix)超音波支援スプレーイオン化(ultrasonic assisted spray ionisation)イオン源、(x)簡便な大気圧音波スプレーイオン化(「EASI」)イオン源、(xi)脱離大気圧光イオン化(「DAPPI」)イオン源、(xii)ペーパースプレー(「PS」)イオン源、(xiii)噴流脱離(jet desorption)イオン化(「JeDI」)イオン源、(xiv)タッチスプレー(touch spray)(「TS」)イオン源、(xv)ナノDESIイオン源、(xvi)レーザーアブレーションエレクトロスプレー(「LAESI」)イオン源、(xvii)リアルタイム直接分析(「DART」)イオン源、(xviii)プローブエレクトロスプレーイオン化(「PESI」)イオン源、(xix)固体プローブ支援エレクトロスプレーイオン化(「SPA‐ESI」)(solid‐probe assisted electrospray ionisation)イオン源、(xx)キャビトロン超音波外科用吸引器(「CUSA」)装置、(xxi)集束超音波切除装置又は非集束超音波切除装置、(xxii)マイクロ波共鳴装置、及び(xxiii)パルスプラズマRF切開装置から成るグループから選択されるイオン源を含んでよい。
【0032】
第1の装置は、1つ又は複数の電極を含んでよく、第1の装置は、標的を1つ又は複数の電極と接触させることによって標的からエアロゾル、煙、又は蒸気を発生させるように配置され、適応されてよい。
【0033】
1つ又は複数の電極はスネアを含んでよく、任意選択でスネアはポリープ切除スネアを含む。
【0034】
1つ又は複数の電極は、1つ又は複数のフック、1つ又は複数のグラバー、1つ又は複数の刃、1つ又は複数のナイフ、1つ又は複数の鋸歯状の刃、1つ又は複数のプローブ、1つ又は複数の生検ツール、1つ又は複数のロボットツール、1つ又は複数のペンチ、1つ又は複数の電気手術ペンシル、1つ又は複数のピンセット、1つ又は複数のバイポーラピンセット、1つ又は複数の凝固装置、1つ又は複数の洗浄装置、及び1つ又は複数のイメージングツールを含んでよい。
【0035】
1つ又は複数の電極は、(i)単極装置であって、器具は任意選択でさらに別個の対極板を含む、単極装置、(ii)双極装置、又は(iii)多相RF装置のどれかを含んでよく、器具は任意選択でさらに1つ又は複数の別個の対極板を含む。
【0036】
1つ又は複数の電極は、急速蒸発イオン化質量分析(「REIMS」)装置を含んでよい。
【0037】
器具は、エアロゾル、煙、又は蒸気を発生させるために1つ又は複数の電極にAC電圧又はRF電圧を印加するように配置され、適応された装置を含んでよい。
【0038】
AC電圧又はRF電圧を1つ又は複数の電極に印加するための装置は、AC電圧又はRF電圧の1つ又は複数のパルスを1つ又は複数の電極に印加するように配置されてよい。
【0039】
1つ又は複数の電極に対するAC電圧又はRC電圧の印加は、熱を標的の中に消散させてよい。
【0040】
第1の装置は、標的に照射するためのレーザーを含んでよい。
【0041】
第1の装置は、ジュール加熱又はジアテルミーによる標的からの標的物質の直接的な蒸発又は気化によって標的からエアロゾル、煙、又は蒸気を発生させるように配置され、適応されてよい。
【0042】
第1の装置は、超音波エネルギーを標的に向けるように配置され、適応されてよい。
【0043】
エアロゾルは、任意選択で細胞物質を含む非荷電水滴を含んでよい。
【0044】
第1の装置によって発生し、エアロゾルを形成する質量又は物質の少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%は、小滴の形であってよい。
【0045】
第1の装置はエアロゾルを生成するように配置され、適応されてよく、エアロゾルのソーター平均直径(「SMD」、d32)は、(i)<5μm、(ii)5〜10μm、(iii)10〜15μm、(iv)15〜20μm、(v)20〜25μm、又は(vi)>25μmの範囲内にある。
【0046】
エアロゾルは、レイノルズ数(Re)が(i)<2000、(ii)2000〜2500、(iii)2500〜3000、(iv)3000〜3500、(v)3500〜4000、又は(vi)>4000の範囲の流域を横断してよい。
【0047】
実質的にエアロゾルを発生させる点で、エアロゾルは(i)<50、(ii)50〜100、(iii)100〜150、(iv)150〜200、(v)200〜250、(vi)250〜300、(vii)300〜350、(viii)350〜400、(ix)400〜450、(x)450〜500、(xi)500〜550、(xii)550〜600、(xiii)600〜650、(xiv)650〜700、(xv)700〜750、(xvi)750〜800、(xvii)800〜850、(xviii)850〜900、(xix)900〜950、(xx)950〜1000、及び(xxi)>1000から成るグループから選択されるウェーバー数(We)を有する小滴を含んでよい。
【0048】
実質的にエアロゾルを発生させる点で、エアロゾルは(i)1〜5、(ii)5〜10、(iii)10〜15、(iv)15〜20、(v)20〜25、(vi)25〜30、(vii)30〜35、(viii)35〜40、(ix)40〜45、(x)45〜50、及び(xi)>50の範囲内のストークス数(S
k)を有する小滴を含んでよい。
【0049】
実質的にエアロゾルを発生させる点で、エアロゾルは(i)<20m/秒、(ii)20〜30m/秒、(iii)30〜40m/秒、(iv)40〜50m/秒、(v)50〜60m/秒、(vi)60〜70m/秒、(vii)70〜80m/秒、(viii)80〜90m/秒、(ix)90〜100m/秒、(x)100〜110m/秒、(xi)110〜120m/秒、(xiii)120〜130m/秒、(xiii)130〜140m/秒、(xiv)140〜150m/秒、及び(xv)>150m/秒から成るグループから選択される平均軸速度を有する小滴を含んでよい。
【0050】
標的は、天然の標的物質又は改質されていない標的物質を含んでよい。
【0051】
標的は、生物組織、生体物質、細菌集落、又は真菌集落を含んでよい。
【0052】
生物組織は、人間の組織又は人間以外の動物組織を含んでよい。
【0053】
生物組織は、インビボの生物組織を含んでよい。
【0054】
生物組織は、副腎組織、虫垂組織、嚢組織、骨、腸組織、脳組織、乳房組織、気管支、冠状組織、耳組織、食道組織、目組織、胆嚢組織、生殖器組織、心臓組織、視床下部組織、腎臓組織、大腸組織、腸組織、咽頭組織、肝組織、肺組織、リンパ節、口腔組織、鼻組織、膵臓組織、副甲状腺組織、下垂体組織、前立腺組織、直腸組織、唾液腺組織、骨格筋組織、皮膚組織、小腸組織、脊髄、脾臓組織、胃組織、胸腺組織、気管組織、甲状腺組織、尿管組織、尿道組織、軟組織及び結合組織、腹膜組織、血管組織、及び/又は脂肪組織、(ii)グレードI、グレードII、グレードIII、又はグレードIVがん組織、(iii)転移性がん組織、(iv)混合グレードがん組織、(v)サブグレードがん組織、(vi)健常組織若しくは正常組織、又は(vii)がん組織若しくは病的組織を含んでよい。
【0055】
第1の装置は、ポイントオブケア(「POC」)装置、診断装置、又は手術装置を含んでよい。
【0056】
1つ又は複数の第2の装置は、吸引されたエアロゾル、煙、若しくは蒸気、及び/又は液体を分析器に又は分析器に向かって移送するようにさらに配置され、適応されてよい。
【0057】
1つ又は複数の第2の装置は、吸引されたエアロゾル、煙、若しくは蒸気、及び/又は液体を、液体トラップ又は分離器を介して分析器に又は分析器に向かって移送するように配置され、適応されてよい。
【0058】
器具はさらに1つ又は複数の管又は流線を含んでよく、1つ又は複数の第2の装置は、1つ又は複数の管又は流線を通して吸引されたエアロゾル、煙、若しくは蒸気、及び/又は液体を移送するように配置され、適応されてよい。
【0059】
1つ又は複数の管又は流線は、第1の装置を液体トラップ又は分離器に接続、及び/又は第1の装置を分析器に接続してよい。
【0060】
1つ又は複数の管又は流線は、(i)第1の装置を液体トラップ又は分離器に接続する1つ又は複数の第1の管又は流線、及び(ii)流体トラップ又は分離器を分析器に接続する1つ若しくは複数の第2の管又は流線を含んでよい。
【0061】
1つ又は複数の第2の装置は、1つ又は複数の開窓又は吸引ポートを通してエアロゾル、煙、若しくは蒸気、及び/又は液体を吸引するように配置され、適応されてよい。
【0062】
内視鏡プローブは、1つ又は複数の開窓又は吸引ポートを含んでよい。
【0063】
1つ又は複数の第2の装置は、エアロゾル、煙、若しくは蒸気、及び/又は液体を分析器に又は分析器に向かって吸引及び/又は移送させるように配置され、適応された1つ又は複数のポンプを含んでよい。
【0064】
液体トラップ又は分離器は、吸引された液体を検出するように配置され、適応された液体検出器を含んでよい。
【0065】
液体トラップ又は分離器は、液体検出器が吸引された液体を検出するとき、次いで液体トラップ又は分離器が液体の少なくとも一部を捕捉及び/又は廃棄するようにさらに配置され、適応されてよいように配置され、適応されてよい。
【0066】
液体トラップ又は分離器は液体収集装置又はドレーン管を含んでよい。
【0067】
液体トラップ又は分離器は、液体検出器が吸引された液体を検出するとき、次いで液体トラップ又は分離器が液体の少なくとも一部を液体収集装置又はドレーン管に迂回させるようにさらに配置され、適応されてよいように配置され、適応されてよい。
【0068】
液体検出器は、光透過検出器、光反射検出器、超音波透過検出器、超音波反射率検出器、及び/又は電気的検出器を含んでよい。
【0069】
電気的検出器は、1つ又は複数の管又は流線のセクションの導電率及び/又は電気抵抗を測定するように配置され、適応されてよい。
【0070】
電気的検出器は、1つ又は複数の管又は流線のセクションに設けられる2つ以上の電極間のキャパシタンスを測定するように配置され、適応されてよい。
【0071】
超音波透過検出器及び/又は超音波反射率検出器は、1つ又は複数の超音波送信機及び検出器の対を含んでよい。
【0072】
超音波透過検出器及び/又は超音波反射率検出器は、超音波エネルギーを吸収する吸引された液体に起因する超音波信号の変化を検出することによって吸引された液体を検出するように配置され、適応されてよい。
【0073】
液体トラップ又は分離器は、吸引された液体を吸収及び/又は捕捉及び/又は廃棄するように配置され、適応された1つ又は複数の多孔質材及び/又は吸収材料を含んでよい。
【0074】
液体トラップ又は分離器は、少なくとも部分的に1つ又は複数の多孔質材及び/又は吸収材料から形成された1つ又は複数の管又は流線を含んでよい。
【0075】
液体トラップ又は分離器は、エアロゾル、煙、若しくは蒸気、及び/又は液体を、少なくとも部分的に1つ又は複数の多孔質材及び/又は吸収材料から形成された1つ又は複数の管又は流線を通して運ぶように配置され、適応されてよい。
【0076】
液体トラップ又は分離器は、液体遠心分離機を含んでよい。
【0077】
液体トラップ又は分離器は入口を含む密閉されたチャンバを含んでよく、液体トラップ又は分離器は、使用中、エアロゾル、煙、若しくは蒸気、及び/又は液体が入口を通してチャンバの中に導入されるように配置され、適応されてよい。
【0078】
密封されたチャンバは出口を含んでよく、液体トラップ又は分離器は、使用中、エアロゾル、煙、及び/又は蒸気が、液体が実質的にチャンバを離れることなく、出口を通ってチャンバを離れることができるように配置され、適応されてよい。
【0079】
使用中、入口の出口は、出口の入口の下方に位置してよい。
【0080】
器具は、液体トラップ又は分離器が最大水位の又は最大水位に近い液体を含むときに、器具のユーザにフィードバック及び/又はアラーム及び/又は警報を生成するように配置され、適応される装置を含んでよい。
【0081】
器具は、液体トラップ又は分離器が最大水位の又は最大水位に近い液体を含む場合に、器具への電力を削減若しくは停止する、又はそれ以外の場合器具を無効にするように配置され、適応される装置を含んでよい。
【0082】
液体は、水、唾液、消化液、糜粥、生理食塩水、血液、尿、粘液、及び/又は1つ若しくは複数の他の体液を含んでよい。
【0083】
態様に従って、上述された器具を含む質量分析計及びイオン移動度分光計が提供される。
【0084】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計は、エアロゾル、煙、及び/又は蒸気を質量分析計及び/又はイオン移動度分光計の真空チャンバの中に運ぶように配置され、適応されてよい。
【0085】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計は、エアロゾル、煙、及び/又は蒸気をイオン化して検体イオンを形成するように配置され、適応されたイオン化装置を含んでよい。
【0086】
イオン化装置は、質量分析計及び/又はイオン移動度分光計の真空チャンバの中に位置する衝突表面を含んでよい。
【0087】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計は、検体イオンを形成するためにエアロゾル、煙、及び/又は蒸気の少なくとも一部を衝突表面に当たらせるように配置され、適応されてよい。
【0088】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計は、衝突表面を加熱するように配置され、適応される加熱装置を含んでよい。
【0089】
加熱装置は衝突表面を、(i)約<100℃、(ii)約100〜200℃、(iii)約200〜300℃、(iv)約300〜400℃、(v)約400〜500℃、(vi)約500〜600℃、(vii)約600〜700℃、(viii)約700〜800℃、(ix)約800〜900℃、(x)約900〜1000℃、(xi)約1000〜1100℃、及び(xii)約>1100℃から成るグループから選択される温度に加熱するように配置され、適応されてよい。
【0090】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計は、マトリックスをエアロゾル、煙、及び/又は蒸気に添加するように配置され、適応された装置を含んでよい。
【0091】
マトリックスは、エアロゾル、煙、及び/又は蒸気が衝突表面に当たる前に、使用中、エアロゾル、煙、及び/又は蒸気に添加されてよい。
【0092】
マトリックスは、(i)エアロゾル、煙、及び/又は蒸気用の溶媒、(ii)有機溶媒、(iii)揮発性化合物、(iv)極性分子、(v)水、(vi)1つ又は複数のアルコール、(vii)メタノール、(viii)エタノール、(ix)イソプロパノール、(x)アセトン、及び(xi)アセトニトリルから成るグループから選択されてよい。
【0093】
マトリックスは、ロックマス化合物、ロック移動度化合物、又は較正化合物を含んでよい。
【0094】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計は、エアロゾル、煙、蒸気、及び/又は検体イオンを分析するように配置され、適応されてよい分析器を含んでよい。
【0095】
分析器は、(i)エアロゾル、煙、蒸気、若しくは検体イオン、及び/又はエアロゾル、煙、蒸気、検体イオンから導出されるイオンを質量分析する及び/又はイオン移動度分析するための質量分析器及び/又はイオン移動度分析器、(ii)エアロゾル、煙、蒸気、若しくは検体イオン、及び/又はエアロゾル、煙、蒸気、検体イオンから導出されるイオンのイオン移動度、衝突断面、又は相互作用断面を決定するためのイオン移動度装置、並びに/又は(iii)エアロゾル、煙、蒸気、又は検体イオンを分割する又は反応を起こさせるための1つ又は複数の断片化装置、衝突装置、又は反応装置を含んでよい。
【0096】
周囲イオン化イオン源によって生成される検体イオンが次いで(i)例えば四重極質量分析器又は飛行時間型質量分析器等の質量分析器又は質量フィルタによる質量分析、(ii)イオン移動度分析(IMS)及び/又は差動イオン移動度分析(DMA)及び/又は非対称場イオン移動度分光法(FAIMS)分析、並びに/又は(iii)例えば四重極質量分析器又は飛行時間型質量分析器等の質量分析器又は質量フィルタによる第2の質量分析が後に続く、第1のイオン移動度分析(IMS)及び/又は差動イオン移動度分析(DMA)及び/又は非対称場イオン移動度分光法(FAIMS)分析の組合せ(又はその逆)のどれかを受ける、多様な実施形態が意図される。また、多様な実施形態は、イオン移動度分光計及び/又は質量分析器、並びにイオン移動度分光分析の方法及び/又は質量分析の方法にも関する。
【0097】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計は、第1の装置のユーザにリアルタイム情報及び/又は遅延情報を提供するように配置され、適応される装置を含んでよい。
【0098】
情報は、質量スペクトル情報及び/若しくはイオン移動度スペクトル情報、並びに/又は組織分類情報を含んでよい。
【0099】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計は、所望されない標的部位又は領域からの組織又は他の物質が分析されているとき、第1の装置のユーザにフィードバック及び/又はアラーム及び/又は警報を生成するように配置され、適応される装置を含んでよい。
【0100】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計は、所望されない標的部位又は領域からの組織又は他の物質が分析されている場合、第1の装置への電力を削減若しくは停止する、又はそれ以外の場合、第1の装置を無効にするように配置され、適応される装置を含んでよい。
【0101】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計は、第1の装置が所望されない標的部位若しくは領域で動作している、及び/又は所望されない標的部位若しくは領域に位置するとき、第1の装置のユーザにフィードバック及び/又はアラーム及び/又は警報を生成するように配置され、適応される装置を含んでよい。
【0102】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計は、第1の装置が所望されない標的部位若しくは領域で動作している、及び/又は所望されない標的部位若しくは領域に位置する場合、第1の装置への電力を削減若しくは停止する、又はそれ以外の場合第1の装置を無効にするように配置され、適応される装置を含んでよい。
【0103】
態様に従って、
第1の装置を使用し、標的からエアロゾル、煙、又は蒸気を発生させることと、
分析器に又は分析器に向かってエアロゾル、煙、若しくは蒸気、及び/又は液体を吸引することと、
液体トラップ又は分離器を使用し、1つ又は複数の第2の装置によって吸引される液体を捕捉及び/又は廃棄することと
を含む、質量分析及び/又はイオン移動度分光分析の方法が提供される。
【0104】
方法は、内視鏡を提供することを含んでよい。
【0105】
内視鏡は、内視鏡プローブを含んでよい。
【0106】
第1の装置は、内視鏡プローブを含んでよい又は内視鏡プローブの部分を形成してよい。
【0107】
内視鏡プローブは、第1の装置が中に位置してよい管組織又は筐体を含んでよい。
【0108】
管組織又は筐体はツール配備開口部を含んでよく、第1の装置は開口部を通して配備されてよい。
【0109】
第1の装置は、内視鏡プローブ、管組織、又は筐体の中で少なくとも部分的に格納されてよい、及び/又は内視鏡プローブ、管組織、又は筐体から拡張されてよい。
【0110】
方法は、内視鏡プローブを内視鏡的環境の中に挿入することを含んでよい。
【0111】
方法は、内視鏡プローブのポートを通して第1の装置を配備することを含んでよい。
【0112】
方法は、内視鏡的環境の内側でエアロゾル、煙、又は蒸気を発生させることを含んでよい。
【0113】
液体トラップ又は分離器は、第1の装置及び/又は内視鏡プローブの部分を形成しなくてよい、又は第1の装置及び/又は内視鏡プローブとは別個であってよい。
【0114】
第1の装置は、電気手術装置、ジアテルミー装置、超音波装置、ハイブリッド超音波電気手術装置、外科水噴射装置、ハイブリッド電気外科手術、アルゴンプラズマ凝固装置、ハイブリッドアルゴンプラズマ凝固装置、及び水噴射装置、並びに/又はレーザー装置を含んでよい。
【0115】
第1の装置は、周囲イオン又はイオン化源を含んでよい若しくは周囲イオン又はイオン化源の部分を形成してよい、又は第1の装置は周囲イオン若しくはイオン化源若しくは他のイオン化源による以後のイオン化のためにエアロゾル、煙、又は蒸気を生成してよい。
【0116】
第1の装置は、(i)急速蒸発音化質量分析(「REIMS」)イオン源、(ii)脱離エレクトロスプレーイオン化(「DESI」)イオン源、(iii)レーザー脱離イオン化(「LDI」)イオン源、(iv)熱脱離イオン源、(v)レーザーダイオード熱脱離(「LDTD」)イオン源、(vi)電気流集束による脱着イオン化(「DEFFI」)イオン源、(vii)誘電体バリア放電(「DBD」)プラズマイオン源、(viii)大気圧固体分析プローブ(「ASAP」)イオン源、(ix)超音波支援スプレーイオン化イオン源、(x)簡便な大気圧音波スプレーイオン化(「EASI」)イオン源、(xi)脱離大気圧光イオン化(「DAPPI」)イオン源、(xii)ペーパースプレー(「PS」)イオン源、(xiii)噴流脱離イオン化(「JeDI」)イオン源、(xiv)タッチスプレー(「TS」)イオン源、(xv)ナノDESIイオン源、(xvi)レーザーアブレーションエレクトロスプレー(「LAESI」)イオン源、(xvii)リアルタイム直接分析(「DART」)イオン源、(xviii)プローブエレクトロスプレーイオン化(「PESI」)イオン源、(xix)固体プローブ支援エレクトロスプレーイオン化(「SPA‐ESI」)イオン源、(xx)キャビトロン超音波外科用吸引器(「CUSA」)装置、(xxi)集束超音波切除装置又は非集束超音波切除装置、(xxii)マイクロ波共鳴装置、及び(xxiii)パルスプラズマRF切開装置から成るグループから選択されるイオン源を含んでよい。
【0117】
標的からエアロゾル、煙、蒸気を発生させるステップは、標的を1つ又は複数の電極と接触させることを含んでよい。
【0118】
1つ又は複数の電極はスネアを含んでよく、任意選択でスネアはポリープ切除スネアを含む。
【0119】
1つ又は複数の電極は、1つ又は複数のフック、1つ又は複数のグラバー、1つ又は複数の刃、1つ又は複数のナイフ、1つ又は複数の鋸歯状の刃、1つ又は複数のプローブ、1つ又は複数の生検ツール、1つ又は複数のロボットツール、1つ又は複数のペンチ、1つ又は複数の電気手術ペンシル、1つ又は複数のピンセット、1つ又は複数のバイポーラピンセット、1つ又は複数の凝固装置、1つ又は複数の洗浄装置、及び1つ又は複数のイメージングツールを含んでよい。
【0120】
1つ又は複数の電極は、(i)単極装置であって、方法が任意選択でさらに別個の対極板を提供することを含む、単極装置、(ii)双極装置、又は(iii)多相RF装置のどちらかを含み、方法は任意選択でさらに別個の1つ又は複数の対極板を提供することを含む。
【0121】
1つ又は複数の電極は、急速蒸発イオン化質量分析(「REIMS」)装置を含んでよい。
【0122】
方法は、エアロゾル、煙、又は蒸気を発生させるために1つ又は複数の電極にAC電圧又はRF電圧を印加することを含んでよい。
【0123】
AC電圧又はRF電圧を1つ又は複数の電極に印加するステップは、AC電圧又はRF電圧の1つ又は複数のパルスを1つ又は複数の電極に印加することを含んでよい。
【0124】
AC電圧又はRF電圧を1つ又は複数の電極に印加することは、熱を標的の中に消散させてよい。
【0125】
標的からエアロゾル、煙、又は蒸気を発生させるステップは、標的にレーザーを照射することを含んでよい。
【0126】
エアロゾル、煙、又は蒸気を発生させるステップは、ジュール加熱又はジアテルミーによる標的からの標的物質の直接的な蒸発又は気化によって標的からエアロゾル、煙、又は蒸気を発生させることを含んでよい。
【0127】
標的からエアロゾル、煙、又は蒸気を発生させるステップは、標的の中に超音波エネルギーを向けることを含んでよい。
【0128】
エアロゾルは、任意選択で細胞物質を含む非荷電水滴を含んでよい。
【0129】
第1の装置によって発生し、エアロゾルを形成する質量又は物質の少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%は、小滴の形であってよい。
【0130】
エアロゾルを発生させるステップは、エアロゾルのソーター平均直径(「SMD」、d32)が(i)<5μm、(ii)5〜10μm、(iii)10〜15μm、(iv)15〜20μm、(v)20〜25μm、又は(vi)>25μmの範囲内にある、エアロゾルを発生させることを含んでよい。
【0131】
エアロゾルは、レイノルズ数(Re)が(i)<2000、(ii)2000〜2500、(iii)2500〜3000、(iv)3000〜3500、(v)3500〜4000、又は(vi)>4000の範囲の流域を横断してよい。
【0132】
実質的にエアロゾルを発生させる点で、エアロゾルは(i)<50、(ii)50〜100、(iii)100〜150、(iv)150〜200、(v)200〜250、(vi)250〜300、(vii)300〜350、(viii)350〜400、(ix)400〜450、(x)450〜500、(xi)500〜550、(xii)550〜600、(xiii)600〜650、(xiv)650〜700、(xv)700〜750、(xvi)750〜800、(xvii)800〜850、(xviii)850〜900、(xix)900〜950、(xx)950〜1000、及び(xxi)>1000から成るグループから選択されるウェーバー数(We)を有する小滴を含んでよい。
【0133】
実質的にエアロゾルを発生させる点で、エアロゾルは(i)1〜5、(ii)5〜10、(iii)10〜15、(iv)15〜20、(v)20〜25、(vi)25〜30、(vii)30〜35、(viii)35〜40、(ix)40〜45、(x)45〜50、及び(xi)>50の範囲内のストークス数(S
k)を有する小滴を含んでよい。
【0134】
実質的にエアロゾルを発生させる点で、エアロゾルは(i)<20m/秒、(ii)20〜30m/秒、(iii)30〜40m/秒、(iv)40〜50m/秒、(v)50〜60m/秒、(vi)60〜70m/秒、(vii)70〜80m/秒、(viii)80〜90m/秒、(ix)90〜100m/秒、(x)100〜110m/秒、(xi)110〜120m/秒、(xiii)120〜130m/秒、(xiii)130〜140m/秒、(xiv)140〜150m/秒、及び(xv)>150m/秒から成るグループから選択される平均軸速度を有する小滴を含んでよい。
【0135】
標的は、天然の標的物質又は改質されていない標的物質を含んでよい。
【0136】
標的は、生物組織、生体物質、細菌集落、又は真菌集落を含んでよい。
【0137】
生物組織は、人間の組織又は人間以外の動物組織を含んでよい。
【0138】
生物組織は、インビボの生物組織を含んでよい。
【0139】
生物組織は、嚢組織、腸組織、気管支、食道組織、生殖器組織、大腸組織、腸組織、咽頭組織、肺組織、口腔組織、鼻組織、前立腺組織、直腸組織、小腸組織、胃組織、気管組織、尿管組織、尿道組織、軟組織及び結合組織、腹膜組織、血管組織、及び/又は脂肪組織、(ii)グレードI、グレードII、グレードIII、又はグレードIVがん組織、(iii)転移性がん組織、(iv)混合グレードがん組織、(v)サブグレードがん組織、(vi)健常組織若しくは正常組織、又は(vii)がん組織若しくは病的組織を含んでよい。
【0140】
方法は、ポイントオブケア(「POC」)装置、診断装置、又は手術装置を含んでよい。
【0141】
方法は、吸引されたエアロゾル、煙、若しくは蒸気、及び/又は液体を分析器に又は分析器に向かって移送することを含んでよい。
【0142】
方法は、吸引されたエアロゾル、煙、若しくは蒸気、及び/又は液体を、液体トラップ又は分離器を介して分析器に又は分析器に向かって移送することを含んでよい。
【0143】
方法は、1つ又は複数の管又は流線を通して、吸引されたエアロゾル、煙、若しくは蒸気、及び/又は液体を移送することを含んでよい。
【0144】
1つ又は複数の管又は流線は、第1の装置を液体トラップ又は分離器に接続、及び/又は第1の装置を分析器に接続してよい。
【0145】
1つ又は複数の管又は流線は、(i)第1の装置を液体トラップ又は分離器に接続する1つ又は複数の第1の管又は流線、及び(ii)流体トラップ又は分離器を分析器に接続する1つ若しくは複数の第2の管又は流線を含んでよい。
【0146】
方法は、1つ又は複数の開窓又は吸引ポートを通してエアロゾル、煙、若しくは蒸気、及び/又は液体を吸引することを含んでよい。
【0147】
内視鏡プローブは、1つ又は複数の開窓又は吸引ポートを含んでよい。
【0148】
方法は、液体検出器を使用し、吸引された液体を検出することを含んでよい。
【0149】
方法は、吸引された液体が検出されるとき、吸引された液体の少なくとも一部を捕捉及び/又は廃棄することを含んでよい。
【0150】
液体トラップ又は分離器は液体収集装置又はドレーン管を含んでよい。
【0151】
方法は、吸引された液体が検出されるとき、液体の少なくとも一部を液体収集装置又はドレーン管に迂回させることを含んでよい。
【0152】
液体検出器は、光透過検出器、光反射検出器、超音波透過検出器、超音波反射率検出器、及び/又は電気的検出器を含んでよい。
【0153】
方法は、電気的検出器を使用して、1つ又は複数の管又は流線のセクションの導電率及び/又は電気抵抗を測定することを含んでよい。
【0154】
方法は、電気的検出器を使用して、1つ又は複数の管又は流線のセクションに設けられる2つ以上の電極間のキャパシタンスを測定することを含んでよい。
【0155】
超音波透過検出器及び/又は超音波反射率検出器は、1つ又は複数の超音波送信機及び検出器の対を含んでよい。
【0156】
方法は、超音波透過検出器及び/又は超音波反射率検出器を使用して、超音波エネルギーを吸収する吸引された液体に起因する超音波信号の変化を検出することによって吸引された液体を検出することを含んでよい。
【0157】
方法は、1つ又は複数の多孔質材及び/又は吸収材料を使用し、吸引された液体を吸収及び/又は捕捉及び/又は廃棄することを含んでよい。
【0158】
液体トラップ又は分離器は、少なくとも部分的に1つ又は複数の多孔質材及び/又は吸収材料から形成された1つ又は複数の管又は流線を含んでよい。
【0159】
方法は、エアロゾル、煙、若しくは蒸気、及び/又は液体を、少なくとも部分的に1つ又は複数の多孔質材及び/又は吸収材料から形成された1つ又は複数の管又は流線を通して運ぶことを含んでよい。
【0160】
液体トラップ又は分離器は、液体遠心分離機を含んでよい。
【0161】
液体トラップ又は分離器は入口を含む密閉されたチャンバを含んでよく、方法は入口を通してチャンバの中にエアロゾル、煙、蒸気、及び/又は液体を導入することを含んでよい。
【0162】
密封されたチャンバは出口を含んでよく、方法は、エアロゾル、煙、又は蒸気がチャンバを離れることを可能にすること、又は液体が実質的にチャンバを離れることなく、出口を通してエアロゾル、煙、又は蒸気を抽出することを含んでよい。
【0163】
使用中、入口の出口は、出口の入口の下方に位置してよい。
【0164】
方法は、液体トラップ又は分離器が最大水位の又は最大水位に近い液体を含むときに、ユーザにフィードバック及び/又はアラーム及び/又は警報を生成することを含んでよい。
【0165】
方法は、液体トラップ又は分離器が最大水位の又は最大水位に近い液体を含む場合に、第1の装置への電力を削減若しくは停止する、又はそれ以外の場合第1の装置を無効にすることを含んでよい。
【0166】
液体は、水、唾液、消化液、糜粥、生理食塩水、血液、尿、粘液、及び/又は1つ若しくは複数の他の体液を含んでよい。
【0167】
態様によると、上述された方法を含む質量分析及び/又はイオン移動度分光分析の方法が提供される。
【0168】
方法は、エアロゾル、煙、及び/又は蒸気を質量分析計及び/又はイオン移動度分光計の真空チャンバの中に運ぶことを含んでよい。
【0169】
方法は、エアロゾル、煙、及び/又は蒸気をイオン化して検体イオンを形成することを含んでよい。
【0170】
方法は、エアロゾル、煙、及び/又は蒸気を衝突表面に当たらせて検体イオンを形成することを含んでよい。
【0171】
方法は衝突表面を加熱することを含んでよい。
【0172】
方法は、衝突表面を(i)約<100℃、(ii)約100〜200℃、(iii)約200〜300℃、(iv)約300〜400℃、(v)約400〜500℃、(vi)約500〜600℃、(vii)約600〜700℃、(viii)約700〜800℃、(ix)約800〜900℃、(x)約900〜1000℃、(xi)約1000〜1100℃、及び(xii)約>1100℃から成るグループから選択される温度に加熱することを含んでよい。
【0173】
方法は、マトリックスをエアロゾル、煙、及び/又は蒸気に添加することを含んでよい。
【0174】
方法は、エアロゾル、煙、及び/又は蒸気が衝突表面に当たる前に、マトリックスをエアロゾル、煙、及び/又は蒸気に添加することを含んでよい。
【0175】
マトリックスは、(i)エアロゾル、煙、及び/又は蒸気用の溶媒、(ii)有機溶媒、(iii)揮発性化合物、(iv)極性分子、(v)水、(vi)1つ又は複数のアルコール、(vii)メタノール、(viii)エタノール、(ix)イソプロパノール、(x)アセトン、及び(xi)アセトニトリルから成るグループから選択されてよい。
【0176】
マトリックスは、ロックマス化合物、ロック移動度化合物、又は較正化合物を含んでよい。
【0177】
方法は、分析器を使用し、エアロゾル、煙、蒸気、及び/又は検体イオンを分析することを含んでよい。
【0178】
エアロゾル、煙、蒸気、及び/又は検体イオンを分析することは、(i)エアロゾル、煙、蒸気、若しくは検体イオン、及び/又はエアロゾル、煙、蒸気、検体イオンから導出されるイオンを質量分析する及び/又はイオン移動度分析すること、(ii)エアロゾル、煙、蒸気、若しくは検体イオン、及び/又はエアロゾル、煙、蒸気、検体イオンから導出されるイオンのイオン移動度、衝突断面、又は相互作用断面を決定すること、並びに/又は(iii)エアロゾル、煙、蒸気、又は検体イオンを分割する又は反応を起こさせることを含んでよい。
【0179】
周囲イオン化イオン源によって生成される検体イオンが次いで(i)例えば四重極質量分析器又は飛行時間型質量分析器等の質量分析器又は質量フィルタによる質量分析、(ii)イオン移動度分析(IMS)及び/又は差動イオン移動度分析(DMA)及び/又は非対称場イオン移動度分光法(FAIMS)分析、並びに/又は(iii)例えば四重極質量分析器又は飛行時間型質量分析器等の質量分析器又は質量フィルタによる第2の質量分析が後に続く、第1のイオン移動度分析(IMS)及び/又は差動イオン移動度分析(DMA)及び/又は非対称場イオン移動度分光法(FAIMS)分析の組合せ(又はその逆)のどれかを受ける、多様な実施形態が意図される。また、多様な実施形態は、イオン移動度分光計及び/又は質量分析器、並びにイオン移動度分光分析の方法及び/又は質量分析の方法にも関する。
【0180】
方法は、第1の装置のユーザにリアルタイム情報及び/又は遅延情報を提供することを含んでよい。
【0181】
情報は、質量スペクトル情報及び/若しくはイオン移動度スペクトル情報、並びに/又は組織分類情報を含んでよい。
【0182】
方法は、所望されない標的部位又は領域からの組織又は他の物質が分析されているとき、第1の装置のユーザにフィードバック及び/又はアラーム及び/又は警報を生成することを含んでよい。
【0183】
方法は、所望されない標的部位又は領域からの組織又は他の物質が分析されている場合、第1の装置への電力を削減若しくは停止する、又はそれ以外の場合、第1の装置を無効にすることを含んでよい。
【0184】
方法は、第1の装置が所望されない標的部位若しくは領域で動作している、及び/又は所望されない標的部位若しくは領域に位置するとき、第1の装置のユーザにフィードバック及び/又はアラーム及び/又は警報を生成することを含んでよい。
【0185】
方法は、電気手術ツールが所望されない標的部位若しくは領域で動作している、及び/又は所望されない標的部位若しくは領域に位置する場合、第1の装置への電力を削減若しくは停止する、又はそれ以外の場合第1の装置を無効にすることを含んでよい。
【0186】
方法は、該エアロゾル、煙、蒸気、及び/又は検体イオンを分析して、質量分光データ及び/又はイオン移動度分光データを生じさせること、及び質量分光データ及び/又はイオン移動度分光データを分析することを含んでよい。
【0187】
質量分光データ及び/又はイオン移動度分光データを分析することは、エアロゾル、煙、又は蒸気の試料を分類するために1つ又は複数の試料スペクトルを分析することを含んでよい。
【0188】
エアロゾル、煙、又は蒸気の試料を分類するために1つ又は複数の試料スペクトルを分析することは、1つ又は複数の試料スペクトルの監視された分析及び/又は1つ又は複数の試料スペクトルの監視されない分析を含んでよい。
【0189】
エアロゾル、煙、又は蒸気の試料を分類するために1つ又は複数の試料スペクトルを分析することは、単変量解析、多変量解析、主成分分析(PCA)、線形判別分析(LDA)、最大マージン基準(MMC)、ライブラリベースの分析、シムカ法(SIMCA)(soft independent modelling of class analogy)、因子分析(FA)、再帰分割(決定木)、ランダムフォレスト、独立成分分析(ICA)、部分最小二乗判別分析(partial least squares discriminant analysis)(PLS‐DA)、潜在構造に対する直交(部分最小二乗)射影(OPLS)、OPLS判別分析(OPLS‐DA)、サポートベクターマシン(SVM)、(人工)神経ネットワーク、多層パーセプトロン、放射基底関数(RBF)ネットワーク、ベイズ分析、クラスタ分析、カーネル化された(kernelized)方法、及び部分空間判別分析の1つ又は複数を使用することを含んでよい。
【0190】
エアロゾル、煙、又は蒸気の試料を分類するために1つ又は複数の試料スペクトルを分析することは、1つ又は複数の基準試料スペクトルを使用し、分類モデル又はライブラリを作成することを含んでよい。
【0191】
エアロゾル、煙、又は蒸気の試料を分類するために1つ又は複数の試料スペクトルを分析することは、主成分分析(PCA)を実行後に線形判別分析(LDA)を実行することを含んでよい。
【0192】
エアロゾル、煙、又は蒸気の試料を分類するために1つ又は複数の試料スペクトルを分析することは、主成分分析(PCA)を実行後に最大マージン基準(MMC)プロセスを実行することを含んでよい。
【0193】
エアロゾル、煙、又は蒸気の試料を分類するために1つ又は複数の試料スペクトルを分析することは、分類モデル又はライブラリの中で1つ又は複数のクラスを定義することを含んでよい。
【0194】
エアロゾル、煙、又は蒸気の試料を分類するために1つ又は複数の試料スペクトルを分析することは、1つ若しくは複数のクラス又はクラスタ基準に従って手作業で又は自動的に分類モデル又はライブラリの中で1つ又は複数のクラスを定義することを含んでよい。
【0195】
クラスごとの1つ又は複数のクラス又はクラスタ基準は、モデル空間の中の基準試料スペクトルのための1つ又は複数の対の基準点の間の距離、モデル空間の中の基準試料スペクトルのための基準点のグループ間の分散値、及びモデル空間の中の基準試料スペクトルの基準点のグループの中の分散値の1つ又は複数に基づいてよい。
【0196】
1つ又は複数のクラスはそれぞれ1つ又は複数のクラス定義によって定義されてよい。
【0197】
1つ又は複数のクラス定義は、基準試料スペクトルのための1つ又は複数の基準点の集合、値、境界、線、平面、超平面、分散、体積、ボロノイセル、及び/又はモデル空間の中の位置、及びクラス階層の中の1つ又は複数の位置の1つ又は複数を含んでよい。
【0198】
エアロゾル、煙、又は蒸気の試料を分類するために1つ又は複数の試料スペクトルを分析することは、分類モデル又はライブラリを使用して1つ又は複数の未知の試料スペクトルを分類することを含んでよい。
【0199】
エアロゾル、煙、又は蒸気の試料を分類するために1つ又は複数の試料スペクトルを分析することは、1つ又は複数の分類基準に従って手作業で又は自動的に1つ又は複数の試料スペクトルを分類することを含んでよい。
【0200】
1つ又は複数の分類基準は、
位置閾値以下である又は最低の係る距離であるモデル空間の中で、モデル空間の中の1つ又は複数の試料スペクトルのための1つ又は複数の投射された試料点と、基準試料スペクトル、値、境界、線、平面、超平面、体積、ボロノイセル、又は位置のための1つ又は複数の基準点の集合との間の距離と、
モデル空間の中の、1つ又は複数の基準試料スペクトル、値、境界、線、平面、超平面、又は位置のための1つ又は複数の基準点の一方の側又は他方の側であるモデル空間の中の1つ又は複数の試料スペクトルのための1つ又は複数の投射された試料点の位置と、
モデル空間の中の1つ又は複数の体積又はボロノイセルの中にあるモデル空間の中の1つ又は複数の試料スペクトルの1つ又は複数の投射された試料点の位置と、
確率若しくは分類スコア閾値を超える又は係る最高の確率若しくは分類スコアである確率若しくは分類スコアと、
の1つ又は複数を含んでよい。
【0201】
態様に従って、
生物組織を第1の装置と接触させ、エアロゾル、煙、及び/又は蒸気を発生させるために第1の装置を活性化することと、
エアロゾル、煙、蒸気、及び/又は液体を吸引し、吸引された残りのエアロゾル、煙、及び/又は蒸気を、検体イオンを形成するために質量分析計及び/又はイオン移動度分光計の真空チャンバの中に位置する衝突表面に当たらせる前に吸引された液体を捕捉及び/又は廃棄することと、
検体イオンを分析することと
を含む電気手術の方法が提供される。
【0202】
態様に従って、
標的からエアロゾル、煙、又は蒸気を発生させるように配置され、適応された第1の装置と、
第1の装置が、使用中、エアロゾル、煙、又は蒸気を発生させるために生物組織と接触するときに第1の装置を活性化するように配置され、適応された装置と、
エアロゾル、煙、蒸気、及び/又は液体を吸引するように配置され、適応された装置と、
吸引された液体を捕捉及び/又は廃棄するように配置され、適応された装置と、
(i)使用中、検体イオンを形成するために残りのエアロゾル、煙、及び/又は蒸気が衝突表面に当たるように配置される、質量分析計及び/又はイオン移動度分光計の真空チャンバの中に位置する衝突表面、及び(ii)検体イオンを分析するための分析器を含む質量分析計及び/又はイオン移動度分光計と
を備える電気手術器具が提供される。
【0203】
態様に従って、上述された器具を含む質量分析計及び/又はイオン移動度分光計が提供される。
【0204】
態様に従って、上述の方法を含む質量分析及び/又はイオン移動度分光分析の方法が提供される。
【0205】
態様に従って、
1つ又は複数の電極を含む電気手術ツールと、
分析のために分析器に又は分析器に向かって検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、又は蒸気を吸引するように配置され、適応された1つ又は複数の装置と、
1つ又は複数の装置によって吸引された液体を捕捉及び/又は廃棄するように配置され、適応された液体トラップ又は分離器と
を含む、急速蒸発イオン化質量分析(「REIMS」)を実行するための器具が提供される。
【0206】
器具はさらに内視鏡を含んでよい。
【0207】
電気手術ツールは、内視鏡のポートを通して配備されるように配置され、適応されてよい。
【0208】
液体トラップ又は分離器は、使用中、内視鏡の外部のままとなるように配置され、適応されてよい。
【0209】
1つ又は複数の装置は、電気手術ツールを液体トラップ又は分離器に接続する、及び/又は電気手術ツールを分析器に接続するように配置され、適応される1つ又は複数の管又は流線を含んでよい。
【0210】
1つ又は複数の管又は流線は、(i)電気手術ツールを液体トラップ又は分離器に接続するように配置され、適応された1つ又は複数の第1の管又は流線、及び(ii)液体トラップ又は分離器を分析器に接続するように配置され、適応された1つ又は複数の第2の管又は流線を含んでよい。
【0211】
1つ又は複数の装置は、1つ又は複数の管又は流線を通して、吸引された検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気を分析器に又は分析器に向かって移送するように配置され、適応されてよい。
【0212】
1つ又は複数の装置は、検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気を分析器に又は分析器に向かって移送させるように配置され、適応される1つ又は複数のポンプを含んでよい。
【0213】
液体トラップ又は分離器は、吸引された液体を検出するように配置され、適応される液体検出器を含んでよい。
【0214】
器具は、液体検出器が吸引された液体を検出する場合、次いで液体トラップ又は分離器が液体の少なくとも一部を捕捉及び/又は廃棄するようにさらに配置され、適応されてよいように、配置され、適応されてよい。
【0215】
液体トラップ又は分離器は液体収集装置をさらに含んでよい。
【0216】
器具は、液体検出器が吸引された液体を検出する場合、次いで液体トラップ又は分離器が液体の少なくとも一部を液体収集装置に迂回させるようにさらに配置され、適応されてよいように、配置され、適応されてよい。
【0217】
液体検出器は、光透過検出器及び/又は光反射検出器を含んでよい。
【0218】
液体トラップ又は分離器は、吸引された液体を吸収及び/又は捕捉及び/又は廃棄するように配置され、適応された1つ又は複数の多孔質材及び/又は吸収材料を含んでよい。
【0219】
液体トラップ又は分離器は、少なくとも部分的に1つ又は複数の多孔質材及び/又は吸収材料から形成された1つ又は複数の管又は流線を含んでよい。
【0220】
液体トラップ又は分離器は、検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気を、少なくとも部分的に1つ又は複数の多孔質材及び/又は吸収材料から形成された1つ又は複数の管又は流線を通して運ぶように配置され、適応されてよい。
【0221】
液体トラップ又は分離器は、液体遠心分離機を含んでよい。
【0222】
液体トラップ又は分離器は入口を含む密閉されたチャンバを含んでよく、液体トラップ又は分離器は、使用中、検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気が入口を通してチャンバの中に導入されるように、配置され、適応される。
【0223】
密封されたチャンバはさらに出口を含んでよく、液体トラップ又は分離器は、使用中、検体、煙、煙霧、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気が、液体が実質的にチャンバを離れることなく、出口を通ってチャンバを離れることができるように配置され、適応される。
【0224】
入口の出口は出口の入口の下方に位置してよい。
【0225】
別の態様に従って、上述された器具を含む質量分析計及び/又はイオン移動度分光計が提供される。
【0226】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計はさらに、検体、煙、煙霧、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気を、質量分析計及び/又はイオン移動度分光計の中に運ぶように配置され、適応される管組織を含んでよい。
【0227】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計はさらに、質量分析計及び/又はイオン移動度分光計の真空チャンバの中に位置する衝突表面を含んでよい。
【0228】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計はさらに、検体、煙、煙霧、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気の少なくとも一部を衝突表面に当たらせるように配置され、適応される装置を含んでよい。
【0229】
衝突表面は、検体、煙、煙霧、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気の少なくとも一部が、検体イオンを形成するために衝突表面と衝突するとイオン化されるように、配置され、適応されてよい。
【0230】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計はさらに、検体イオンを質量分析する及び/又はイオン移動度分析するように配置され、適応される質量分析器若しくは質量フィルタ及び/又はイオン移動度分析器を含んでよい。
【0231】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計はさらに、衝突表面を加熱するように配置され、適応される加熱装置を含んでよい。
【0232】
加熱装置は衝突表面を、(i)約<100℃、(ii)約100〜200℃、(iii)約200〜300℃、(iv)約300〜400℃、(v)約400〜500℃、(vi)約500〜600℃、(vii)約600〜700℃、(viii)約700〜800℃、(ix)約800〜900℃、(x)約900〜1000℃、(xi)約1000〜1100℃、及び(xii)約>1100℃から成るグループから選択される温度に加熱するように配置され、適応されてよい。
【0233】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計はさらに、マトリックスを検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気に添加するように配置され、適応された装置を含んでよい。
【0234】
マトリックスは、検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気が衝突表面に当たる前に、使用中、検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気に添加されてよい。
【0235】
マトリックスは、(i)検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気用の溶媒、(ii)有機溶媒、(iii)揮発性化合物、(iv)極性分子、(v)水、(vi)1つ又は複数のアルコール、(vii)メタノール、(viii)エタノール、(ix)イソプロパノール、(x)アセトン、及び(xi)アセトニトリルから成るグループから選択されてよい。
【0236】
マトリックスは、ロックマス化合物、ロック移動度化合物、又は較正化合物を含んでよい。
【0237】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計はさらに、電気手術ツールのユーザにリアルタイム情報及び/又は遅延情報を提供するように配置され、適応される装置を含んでよい。
【0238】
情報は、質量スペクトル情報及び/若しくはイオン移動度スペクトル情報、並びに/又は組織分類情報を含んでよい。
【0239】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計はさらに、所望されない標的部位又は領域からの組織又は他の物質が質量分析されている又はイオン移動度分析されている旨のフィードバック及び/又はアラーム及び/又は警報を電気手術ツールのユーザに生成するように配置され、適応される装置を含んでよい。
【0240】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計はさらに、所望されない標的部位又は領域からの組織又は他の物質が質量分析されている及び/又はイオン移動度分析されている場合、電気手術ツールへの電力を削減若しくは停止するように配置され、適応される装置を含んでよい。
【0241】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計はさらに、電気手術ツールが所望されない標的部位若しくは領域で動作している、及び/又は所望されない標的部位若しくは領域に位置する旨のフィードバック及び/又はアラーム及び/又は警報を電気手術ツールのユーザに生成するように配置され、適応される装置を含んでよい。
【0242】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計はさらに、電気手術ツールが所望されない標的部位若しくは領域で動作している、及び/又は所望されない標的部位若しくは領域に位置する場合、電気手術ツールへの電力を削減若しくは停止するように配置され、適応される装置を含んでよい。
【0243】
態様に従って、
1つ又は複数の電極を含む電気手術ツールを提供することと、
検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気を分析のために分析器に又は分析器に向かって吸引することと、
吸引された液体を捕捉及び/又は廃棄するために液体トラップ又は分離器を使用することと
を含む、急速蒸発イオン化質量分析(「REIMS」)の方法が提供される。
【0244】
方法はさらに内視鏡を提供することを含んでよい。
【0245】
方法はさらに、内視鏡のポートを通して電気手術ツールを配備することを含んでよい。
【0246】
液体トラップ又は分離器は、使用中、内視鏡の外部のままとなるように配置され、適応されてよい。
【0247】
検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気を吸引するステップはさらに、電気手術ツールを液体トラップ又は分離器に接続する、及び/又は電気手術ツールを分析器に接続する1つ又は複数の管又は流線を通して検体、煙、噴霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気を吸引することを含んでよい。
【0248】
1つ又は複数の管又は流線は、(i)電気手術ツールを液体トラップ又は分離器に接続するように配置され、適応された1つ又は複数の第1の管又は流線、及び(ii)液体トラップ又は分離器を分析器に接続するように配置され、適応された1つ又は複数の第2の管又は流線を含んでよい。
【0249】
方法はさらに、1つ又は複数の管又は流線を通して、吸引された検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気を分析器に又は分析器に向かって移送することをさらに含んでよい。
【0250】
液体トラップ又は分離器は、吸引された液体を検出するように配置され、適応される液体検出器を含んでよい。
【0251】
液体検出器が吸引された液体を検出する場合、次いで液体トラップ又は分離器はさらに液体の少なくとも一部を捕捉及び/又は廃棄するように配置され、適応されてよい。
【0252】
液体トラップ又は分離器はさらに液体収集装置を含んでよい。
【0253】
液体検出器が吸引された液体を検出する場合、次いで液体トラップ又は分離器は液体の少なくとも一部を液体収集装置に迂回させてよい。
【0254】
液体検出器は、光透過検出器及び/又は光反射検出器を含んでよい。
【0255】
液体トラップ又は分離器は、吸引された液体を吸収及び/又は捕捉及び/又は廃棄するように配置され、適応された1つ又は複数の多孔質材及び/又は吸収材料を含んでよい。
【0256】
液体トラップ又は分離器は、少なくとも部分的に1つ又は複数の多孔質材及び/又は吸収材料から形成された1つ又は複数の管又は流線を含んでよい。
【0257】
液体トラップ又は分離器は、検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気を、少なくとも部分的に1つ又は複数の多孔質材及び/又は吸収材料から形成された1つ又は複数の管又は流線を通して運ぶように配置され、適応されてよい。
【0258】
液体トラップ又は分離器は、液体遠心分離機を含んでよい。
【0259】
液体トラップ又は分離器は入口を含む密閉されたチャンバを含んでよく、液体トラップ又は分離器は、使用中、検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気が入口を通してチャンバの中に導入されるように、配置され、適応される。
【0260】
密封されたチャンバはさらに出口を含んでよく、液体トラップ又は分離器は、使用中、検体、煙、煙霧、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気が、液体が実質的にチャンバを離れることなく、出口を通ってチャンバを離れることができるように配置され、適応される。
【0261】
使用中、入口の出口は出口の入口の下方に位置してよい。
【0262】
別の態様によると、上述の方法を含む質量分析及び/又はイオン移動度分光分析の方法が提供される。
【0263】
方法はさらに、検体、煙、煙霧、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気を、管組織を通して質量分析計及び/又はイオン移動度分光計の真空チャンバの中に運ぶことを含んでよい。
【0264】
方法はさらに、質量分析計及び/又はイオン移動度分光計の真空チャンバの中に位置する衝突表面を含んでよい。
【0265】
方法はさらに、検体、煙、煙霧、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気の少なくとも一部を衝突表面に当たらせることをさらに含んでよい。
【0266】
衝突表面は、検体、煙、煙霧、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気の少なくとも一部が、検体イオンを形成するために衝突表面と衝突するとイオン化されるように、配置され、適応されてよい。
【0267】
方法はさらに、検体イオンを質量分析すること及び/又はイオン移動度分析することを含んでよい。
【0268】
方法はさらに、衝突表面を加熱することを含んでよい。
【0269】
方法はさらに、衝突表面を、(i)約<100℃、(ii)約100〜200℃、(iii)約200〜300℃、(iv)約300〜400℃、(v)約400〜500℃、(vi)約500〜600℃、(vii)約600〜700℃、(viii)約700〜800℃、(ix)約800〜900℃、(x)約900〜1000℃、(xi)約1000〜1100℃、及び(xii)約>1100℃から成るグループから選択される温度に加熱することを含んでよい。
【0270】
方法はさらに、マトリックスを検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気に添加することを含んでよい。
【0271】
方法はさらに、検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気が衝突表面に当たる前に、マトリックスを検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気に添加することを含んでよい。
【0272】
マトリックスは、(i)検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気用の溶媒、(ii)有機溶媒、(iii)揮発性化合物、(iv)極性分子、(v)水、(vi)1つ又は複数のアルコール、(vii)メタノール、(viii)エタノール、(ix)イソプロパノール、(x)アセトン、及び(xi)アセトニトリルから成るグループから選択されてよい。
【0273】
マトリックスは、ロックマス化合物、ロック移動度化合物、又は較正化合物を含んでよい。
【0274】
方法はさらに、電気手術ツールのユーザにリアルタイム情報及び/又は遅延情報を提供することを含んでよい。
【0275】
情報は、質量スペクトル情報及び/若しくはイオン移動度スペクトル情報、並びに/又は組織分類情報を含んでよい。
【0276】
方法はさらに、所望されない標的部位又は領域からの組織又は他の物質が質量分析されている又はイオン移動度分析されている旨のフィードバック及び/又はアラーム及び/又は警報を電気手術ツールのユーザに生成することを含んでよい。
【0277】
方法はさらに、所望されない標的部位又は領域からの組織又は他の物質が質量分析されている及び/又はイオン移動度分析されている場合、電気手術ツールへの電力を削減若しくは停止することを含んでよい。
【0278】
方法はさらに、電気手術ツールが所望されない標的部位若しくは領域で動作している、及び/又は所望されない標的部位若しくは領域に位置する旨のフィードバック及び/又はアラーム及び/又は警報を電気手術ツールのユーザに生成することを含んでよい。
【0279】
方法はさらに、電気手術ツールが所望されない標的部位若しくは領域で動作している、及び/又は所望されない標的部位若しくは領域に位置する場合、電気手術ツールへの電力を削減若しくは停止することを含んでよい。
【0280】
別の態様に従って、
生物組織を電気手術ツールと接触させ、検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気を発生させるために電気手術ツールを活性化することと、
検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気を吸引する、並びに/又は残りの吸引された検体、煙、煙霧、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気を、検体イオンを形成するために質量分析計及び/又はイオン移動度分光計の真空チャンバの中に位置する衝突表面に当たらせる前に吸引された液体を捕捉及び/又は廃棄することと、
検体イオンを質量分析すること、及び/又はイオン移動度分析することと
を含む電気手術の方法が提供される。
【0281】
別の態様に従って、
1つ又は複数の電極を含む急速蒸発イオン化質量分析(「REIMS」)電気手術ツールと、
使用中に、電気手術ツールが検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気を発生させるために生物組織と接触するとき電気手術ツールを活性化するように配置され、適応された装置と、
検体、煙、煙霧、液体、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気を吸引するように配置され、適応された装置と、
吸引された液体を捕捉及び/又は廃棄するように配置され、適応された装置と、
(i)使用中、残りの検体、煙、煙霧、ガス、手術排煙、エアロゾル、及び/又は蒸気が検体イオンを形成するために衝突表面に当たるように配置される、質量分析計及び/又はイオン移動度分光計の真空チャンバの中に位置する衝突表面、及び(ii)検体イオンを質量分析する及び/又はイオン移動度分析するための質量分析器及び/又はイオン移動度分析器を含む質量分析計及び/又はイオン移動度分光計と
を含む、電気手術器具が提供される。
【0282】
質量分析計及び/又はイオン移動度分光計は、陰イオンモード専用、陽イオンモード専用、又は陽イオンモードと陰イオンモードの両方でデータを入手してよい。陽イオンモードの分光データは陰イオンモードの分光データと結合又は連結されてよい。
【0283】
イオン移動度分光データは、異なるイオン移動度ドリフトガス及び/又はドーパントを使用し、入手されてよい。このデータは次いで結合又は連結されてよい。
【0284】
周囲イオン化イオン源を使用し、(詳細は本明細書の他のどこかで提供される)標的から煙、エアロゾル、又は蒸気を発生させることに関する多様な実施形態が意図される。エアロゾル、煙、又は蒸気は次いでマトリックスと混合され、質量分析計及び/又はイオン移動度分光計の真空チャンバの中に吸引されてよい。混合は衝突表面に当たるために引き起こされてよく、エアロゾル、煙、又は蒸気を、検体イオンの発生につながる衝突イオン化によってイオン化させる。結果として生じる検体イオン(又は検体イオンから導出される断片イオン若しくはプロダクトイオン)は、次いで質量分析されてよい、及び/又はイオン移動度分析されてよく、結果として生じる質量分析データ及び/又はイオン移動度分光データは、リアルタイムで標的の1つ又は複数の特性を決定するために多変量分析又は他の数学処理を受けてよい。
【0285】
実施形態に従って、標的からエロゾル、煙、又は蒸気を発生させるための第1の装置は、例えば連続RF波形等のRF電圧を活用するツールを含んでよい。
【0286】
標的からエアロゾル、煙、又は蒸気を発生させるための第1の装置が、アルゴンプラズマ凝固(「APC」)装置を含んでよい他の実施形態が意図される。アルゴンプラズマ凝固装置は、プローブを通して導かれるイオン化されたアルゴンガス(プラズマ)の噴流の使用を伴う。プローブは内視鏡を通されてよい。プローブは標的からある程度の距離に設置されるので、アルゴンプラズマ凝固は本来非接触プロセスである。アルゴンガスはプローブから放出され、次いで高圧放電(例えば、6kV)によってイオン化される。高周波電流が次いでガスの噴流を通って伝えられ、噴流の他端での標的の凝固を生じさせる。凝固の深さは通常数ミリメートルにすぎない。
【0287】
本明細書の実施形態の態様のいずれかに開示される第1の装置、手術道具、又は電気手術ツール、装置、若しくはプローブ、又は他のサンプリング装置若しくはプローブは、例えば、ハイドロサージカル(hydrosurgical)装置、外科水噴射装置、アルゴンプラズマ凝固装置、ハイブリッドアルゴンプラズマ凝固装置、水噴射装置、及びレーザー装置の1つ又は複数等、非接触外科装置を含んでよい。
【0288】
非接触外科装置は、組織に物理的に接触することなく生物組織を切断する、分割する、融解させる、吸引する、放電治療する、又はそれ以外の場合破壊するように配置され、適応された外科装置として定義されてよい。例は、レーザー装置、ハイドロサージカル装置、アルゴンプラズマ凝固装置、及びハイブリッドアルゴンプラズマ凝固装置を含む。
【0289】
非接触装置は組織と物理的な接触を行わないことがあるので、処置は相対的に安全として見られてよく、例えば皮膚又は脂肪等、低い細胞内結合を有する繊細な組織を治療するために使用できる。
【0290】
多様な実施形態に従って、質量分析計及び/又はイオン移動度分光計は、陰イオンモード専用、陽イオンモード専用、又は陽イオンモードと陰イオンモードの両方でデータを入手してよい。陽イオンモードの分光データは陰イオンモードの分光データと結合又は連結されてよい。陰イオンモードは、例えば脂質を含む標的からのエアロゾル、煙、又は蒸気の試料等、エアロゾル、煙、又は蒸気の試料を分類するための特に有用なスペクトルを提供できる。
【0291】
イオン移動度分光データは、異なるイオン移動度ドリフトガスを使用し、入手されてよい、又はドーパントは1つ又は複数の種のドリフト時間の変化を誘発するためにドリフトガスに添加されてよい。このデータは次いで結合又は連結されてよい。
【0292】
試料に直接的にマトリックス又は試薬を添加する要件が、組織のインビボ分析を実行する能力を妨げ、より概して、標的物質の迅速で簡略な分析を提供する能力も妨げることが明らかになるだろう。
【0293】
他の実施形態に従って、周囲イオン化イオン源は、超音波アブレーションイオン源、又は次いでエアロゾルとして吸引される液体試料を発生させるハイブリッド電気手術‐超音波アブレーション源を含んでよい。超音波アブレーションイオン源は、集束超音波又は非集束超音波を含んでよい。
【0294】
任意選択で、第1の装置は、(i)急速蒸発イオン化質量分析(「REIMS」)イオン源、(ii)脱離エレクトロスプレーイオン化(「DESI」)イオン源、(iii)レーザー脱離イオン化(「LDI」)イオン源、(iv)熱脱離イオン源、(v)レーザーダイオード熱脱離(「LDTD」)イオン源、(vi)電気流集束による脱着イオン化(「DEFFI」)イオン源、(vii)誘電体バリア放電(「DBD」)プラズマイオン源、(viii)大気圧固体分析プローブ(「ASAP」)イオン源、(ix)超音波支援スプレーイオン化(ultrasonic assisted spray ionisation)イオン源、(x)簡便な大気圧音波スプレーイオン化(「EASI」)イオン源、(xi)脱離大気圧光イオン化(「DAPPI」)イオン源、(xii)ペーパースプレー(「PS」)イオン源、(xiii)噴流脱離(jet desorption)イオン化(「JeDI」)イオン源、(xiv)タッチスプレー(touch spray)(「TS」)イオン源、(xv)ナノDESIイオン源、(xvi)レーザーアブレーションエレクトロスプレー(「LAESI」)イオン源、(xvii)リアルタイム直接分析(「DART」)イオン源、(xviii)プローブエレクトロスプレーイオン化(「PESI」)イオン源、(xix)固体プローブ支援エレクトロスプレーイオン化(「SPA‐ESI」)(solid‐probe assisted electrospray ionisation)イオン源、(xx)キャビトロン超音波外科用吸引器(「CUSA」)装置、(xxi)ハイブリッドCUSAジアテルミー装置、(xxii)集束超音波切除装置又は非集束超音波切除装置、(xxiii)ハイブリッド集束切除及びジアテルミー装置又はハイブリッド非集束切除及びジアテルミー装置、(xxiv)マイクロ波共鳴装置、(xxv)パルスプラズマRF切開装置、(xxvi)アルゴンプラズマ凝固装置、(xxvi)ハイブリッドパルスプラズマRF切除及びアルゴンプラズマ凝固装置、(xxvii)ハイブリッドパルスプラズマRF切除及びJeDI装置、(xxviii)外科水/生理食塩水噴射装置、(xxix)ハイブリッド電気手術及びアルゴンプラズマ凝固装置、並びに(xxx)ハイブリッドアルゴンプラズマ凝固及び水/生理食塩水噴射装置から成るグループから選択されるイオン源を含む、又はイオン源の部分を形成する。
【0295】
多様な実施形態は、ここでほんの一例として、及び添付図面を参照して説明される。