特許第6845198号(P6845198)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6845198
(24)【登録日】2021年3月1日
(45)【発行日】2021年3月17日
(54)【発明の名称】工作機械の制御システム
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/409 20060101AFI20210308BHJP
【FI】
   G05B19/409 C
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-183229(P2018-183229)
(22)【出願日】2018年9月28日
(65)【公開番号】特開2020-52859(P2020-52859A)
(43)【公開日】2020年4月2日
【審査請求日】2020年2月10日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390008235
【氏名又は名称】ファナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】崔 航
【審査官】 石川 薫
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−212226(JP,A)
【文献】 特開昭63−082503(JP,A)
【文献】 特開昭63−285607(JP,A)
【文献】 特開昭63−285608(JP,A)
【文献】 特開2003−202910(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/18−19/416
G05B 19/42−19/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ数値制御によってパラメータを反映させることにより自動化された工作機械の制御システムであって、
前記パラメータを変更した際に、変更したパラメータである変更パラメータを記憶する記憶手段と、
作業員によって前記変更パラメータを反映させる条件を任意に設定できる変更パラメータ反映条件設定手段と、
前記条件が検出された際に、未反映の前記変更パラメータを反映させる変更パラメータ反映手段とを備える、工作機械の制御システム。
【請求項2】
前記変更パラメータを反映させる条件が、1つ又は複数設定され、少なくとも作業者の意思によって行われる工作機械への電源の給電操作である、請求項1に記載の工作機械の制御システム。
【請求項3】
前記記憶手段に未反映パラメータリストが記憶されており、
前記パラメータを変更した際に、前記未反映パラメータリストを更新する未反映パラメータリスト更新手段と、
前記未反映パラメータリストを表示する未反映パラメータ表示手段とを備える、請求項1または請求項2に記載の工作機械の制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工作機械の制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
周知の通り、機械工作の分野では、CNC(コンピュータ数値制御:Computerized Numerical Control)技術を適用し、工具の移動量や移動速度などをコンピュータで数値制御することにより、同一加工手順の繰り返し、複雑な形状の加工などを高度に自動化している。また、CADやCAMで作成したデータをCNCに取り込み、さらに、オプション、パラメータ、NCプログラム、マクロプログラム、マクロ変数、ワーク原点オフセット、工具オフセット、工具形状データ、工具管理データなどの各種データを入力して制御することにより、NC旋盤やマシニングセンタなどのNC工作機械を設計から製造まで一貫して自動化することも行われている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−202910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、例えば、傾斜軸制御や送り軸同期制御などの機能的な属性、工作機械の系統的な属性など、パラメータの各種属性によっては、作業者(ユーザ、オペレータ)がCNCのパラメータを変更する毎に工作機械の電源停止を要求されるものがある。そして、このような属性の複数のパラメータの変更を工作機械の稼働中に行おうとすると、1つずつパラメータを変更する毎に工作機械の電源停止が要求され、パラメータの変更作業が加工作業ひいては歩掛りに大きく影響するという不都合が生じる。
【0005】
なお、例えば、図7に示すように、複数のパラメータを同時に変更する場合に、一部のパラメータを変更した段階で停電などの不測な電源停止や緊急の電源停止などの通常の電源停止とは異なる電源停止が生じると、電源が復旧して再び給電した際に、一部のパラメータを変更した不定の設定状態が工作機械に反映され、不定の設定状態で工作機械を稼働させてしまうことも考えられる。
【0006】
このため、作業者の意思によって任意のタイミングで、変更したパラメータを機械側に反映させることができ、作業者の意思によらずに変更パラメータが機械側に影響することを防止できるようにすることが強く望まれていた。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、変更したパラメータを、作業者の意思によって任意のタイミングで機械側に反映させることを可能にする工作機械の制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、変更したパラメータを、作業者の意思によって任意のタイミングで機械側に反映させる手法を見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
(1)本発明は、コンピュータ数値制御によってパラメータを反映させることにより自動化された工作機械の制御システムであって、前記パラメータを変更した際に、変更したパラメータである変更パラメータを記憶する記憶手段と、前記変更パラメータを反映させる条件を設定する変更パラメータ反映条件設定手段と、前記条件が検出された際に、未反映の前記変更パラメータを反映させる変更パラメータ反映手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
(2)本発明は、上記(1)において、前記変更パラメータを反映させる条件が、1つ又は複数設定され、少なくとも作業者の意思によって行われる工作機械への電源の給電操作であってもよい。
【0011】
(3)本発明は、上記(1)または(2)において、前記記憶手段に未反映パラメータリストが記憶されており、前記パラメータを変更した際に、前記未反映パラメータリストを更新する未反映パラメータリスト更新手段と、前記未反映パラメータリストを表示する未反映パラメータ表示手段とを備えてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、作業者の意思によって任意のタイミングで、変更したパラメータを機械側に反映させることができ、作業者の意思によらずに変更パラメータが機械側に影響することを防止できる。
【0013】
これにより、作業者がパラメータを変更する毎に、パラメータを反映させるために工作機械の電源停止を行うことを不要にでき、パラメータの変更作業が加工作業ひいては歩掛りに大きく影響するという不都合を解消することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る工作機械の制御システムを示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係る工作機械の制御システムを用い、変更パラメータの追加、未反映パラメータリストの更新の要否を判定するフローを示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係る工作機械の制御システムを用い、反映トリガを検知して変更パラメータを使用パラメータに反映させるフローを示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係る工作機械の制御システムの変更パラメータ表示手段で表示される画像の一例を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係る工作機械の制御システムを用いた場合の変更パラメータが使用パラメータに反映されるタイミングを示す図である。
図6】本発明の一実施形態に係る工作機械の制御システムを用いた場合の変更パラメータが使用パラメータに反映されるタイミングを示す図である。
図7】従来の工作機械の制御システムを用いた場合の変更パラメータが使用パラメータに反映されるタイミングを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図1から図6を参照し、本発明の一実施形態に係る工作機械の制御システムについて説明する。
【0016】
本実施形態の工作機械の制御システムAは、オプション、パラメータ、NCプログラム、マクロプログラム、マクロ変数、ワーク原点オフセット、工具オフセット、工具形状データ、工具管理データなどの各種データをNC旋盤やマシニングセンタなどの工作機械側(CNC:コンピュータ数値制御)で反映させ、加工作業を自動化するように構成されている。また、工作機械の制御システムAは、バスを介して互いに接続された、ROM(read only memory)やRAM(random access memory)などのメモリ、CPU(control processing unit)、および通信制御部を備えたコンピュータを用いて構成されている。
なお、パラメータとしては、例えば、傾斜軸制御に関する傾斜軸の傾斜角度、傾斜軸の軸番号など、工作機械の制御等に関する各種パラメータが挙げられる。
【0017】
さらに、本実施形態の工作機械の制御システムAは、図1に示すように、記憶手段1と、未反映パラメータリスト更新手段2と、未反映パラメータリスト総数カウント手段3と、未反映パラメータ表示手段4と、変更パラメータ照合手段5と、変更パラメータ反映条件設定手段6と、変更パラメータ反映条件検出/判定手段7と、変更パラメータ選択手段8と、変更パラメータ反映手段9と、パラメータを入力するパラメータ入力手段10と、使用パラメータ表示手段16とを備えて構成されている。
【0018】
記憶手段1は、パラメータを変更した際に一時的に変更したパラメータ(変更パラメータ)を記憶する。また、記憶手段1は、機械側に反映させていないパラメータ(未反映パラメータ)のリスト11を記憶する。さらに、記憶手段1は、パラメータを反映させる際の条件のデータ15を記憶する。
【0019】
未反映パラメータリスト更新手段2は、パラメータを変更した際に、機械側に反映させていない変更パラメータ(未反映パラメータ)のリスト11を生成・更新する。
【0020】
未反映パラメータリスト総数カウント手段3は、未反映パラメータリスト11の未反映パラメータの数をカウントする。また、未反映パラメータリスト11が更新される度に未反映パラメータの数をカウントする。
【0021】
未反映パラメータ表示手段4は、未反映パラメータリスト更新手段2で更新(生成)した未反映パラメータリスト11の未反映パラメータを未反映パラメータ表示部12で表示させる。
【0022】
変更パラメータ照合手段5は、パラメータを変更した際に、変更パラメータが未反映パラメータリスト11に存在するか否かを確認する。
【0023】
変更パラメータ反映条件設定手段6は、変更パラメータを機械側に反映させる条件(反映トリガ)を設定する。変更パラメータを機械側に反映させる条件としては、例えば、作業者の意思による通常の工作機械の電源の再投入(給電操作、起動)、作業者によるパラメータをリセットさせるリセット操作の実行、作業者による変更パラメータ毎の特定ボタンの押下操作の実行などが挙げられる。なお、変更パラメータ反映条件設定手段6は、変更パラメータを機械側に反映させる条件を無条件として設定することもできる。
【0024】
変更パラメータ反映条件検出/判定手段7は、変更パラメータを機械側に反映させる条件、すなわち、例えば、作業者の意思による通常の工作機械の電源の再投入(給電操作、起動)、リセット操作、特定ボタンの押下操作などの反映トリガを検出する。
【0025】
また、変更パラメータ反映条件検出/判定手段7は、検出した条件が変更パラメータを機械側に反映させる条件(反映トリガ)であるか否かを判定する。
例えば、工作機械の電源の再投入が変更パラメータを機械側に反映させる条件である場合には、停電などの不測の電源停止や緊急の電源停止が生じた後に工作機械に電源を再投入する場合と、作業者の意思による通常の工作機械の電源の再投入を区別できる不測、緊急の電源停止検知/記憶手段などを備え、この電源停止検知/記憶手段などの検知、記憶結果に基づいて、変更パラメータ反映条件検出/判定手段7で検出した条件が変更パラメータを機械側に反映させる条件であるか否かを判定する。
【0026】
変更パラメータ選択手段8は、複数の変更パラメータの少なくとも一部を選択的に機械側に反映させるための手段である。例えば、変更パラメータ選択手段8は、作業者の意思によって、各変更パラメータに対応した特定ボタンの押下操作が行われた場合に、押下操作を行った特定ボタンに対応する変更パラメータのみを機械側に反映させるように構成されている。
【0027】
変更パラメータ反映手段9は、変更パラメータ反映条件検出/判定手段7で、検出した条件が変更パラメータを機械側に反映させる条件であると判定された場合に、未反映の変更パラメータを、CNCの各機能を制御するための使用パラメータ13として反映させる。また、本実施形態では、変更パラメータ反映手段9で反映させる使用パラメータ13が表示部14で表示される。
【0028】
パラメータ入力手段10は、作業者がパラメータを入力して記憶手段1に記憶させるための手段であり、使用パラメータ表示手段16は、使用パラメータ13を使用パラメータ表示部14で表示させる。
【0029】
そして、本実施形態の工作機械の制御システムAでパラメータの変更を行う際には、図2(及び図1)に示すように、まず、作業者がパラメータ入力手段10を用いてパラメータの変更を行うと、変更されたパラメータが記憶手段1に一時的に記憶される。これとともに、記憶手段1から変更パラメータが変更パラメータ照合手段5で取得され(Step1)、変更パラメータが未反映パラメータリスト11に存在するか否かが確認される(Step2)。
【0030】
変更パラメータが未反映パラメータリスト11に存在しない場合には、未反映パラメータリスト更新手段2によって変更パラメータが未反映パラメータリスト11に追加される(Step3)。また、未反映パラメータリスト総数カウント手段3によって未反映パラメータリスト総数が更新される(Step4)。さらに、未反映パラメータ表示手段4によって、更新した未反映パラメータリスト11が表示部12の画面に表示される(Step5)。
【0031】
一方、変更パラメータが未反映パラメータリスト11に存在する場合には、変更パラメータ照合手段5によって未反映パラメータリスト11のパラメータ(未反映値)が変更パラメータ(入力値)と同じであるか否かが確認される(Step6)。
【0032】
未反映パラメータリスト11のパラメータ(未反映値)が変更パラメータ(入力値)と同じである場合には、特に変更を必要としないため、そのままで終わる(Step7)。
【0033】
未反映パラメータリスト11のパラメータ(未反映値)が変更パラメータ(入力値)と異なる場合には、その時点で工作機械の制御に使用している使用パラメータ(現在値)が変更パラメータ(入力値)と同じであるか否かが確認される(Step8)。
【0034】
使用パラメータ(現在値)が変更パラメータ(入力値)と同じである場合には、未反映パラメータリスト更新手段2によって未反映パラメータリスト11から変更パラメータ(入力値)を削除し(Step9)、未反映パラメータリスト総数カウント手段3によって未反映パラメータリスト11の総数を更新するとともに(Step10)、更新した未反映パラメータリスト11を未反映パラメータ表示手段4によって未反映パラメータ表示部12の画面に表示させる(Step11)。
【0035】
使用パラメータ(現在値)が変更パラメータ(入力値)と異なる場合には、未反映パラメータリスト更新手段2によって未反映パラメータリストを更新して変更パラメータ(入力値)を追加し(Step12)、更新した未反映パラメータリスト11を未反映パラメータ表示手段4によって未反映パラメータ表示部12の画面に表示させる(Step13)。
【0036】
一方、本実施形態の工作機械の制御システムAにおいては、図1に示すように、予め、変更パラメータ反映条件設定手段6によってパラメータを反映させる条件(反映トリガ)のデータ15を設定し、記憶手段1に記憶させておく。
【0037】
そして、本実施形態の工作機械の制御システムAでは、図3(及び図1)に示すように、反映トリガが変更パラメータ反映条件検出/判定手段7で検出されると、変更パラメータ反映条件検出/判定手段7によって、未反映パラメータリスト総数カウント手段3でカウントされた未反映パラメータの総数が「0」であるか否かが確認される(Step14)。
【0038】
未反映パラメータリスト総数が「0」である場合には、工作機械側に反映させる変更パラメータがないため、そのまま終了する(Step15)。
【0039】
未反映パラメータリスト総数が「0」でない場合、すなわち、未反映パラメータリスト11に、まだ反映させていない変更パラメータがある場合には、変更パラメータ反映条件検出/判定手段7で検出した反映トリガを未反映パラメータリスト更新手段2、変更パラメータ反映条件検出/判定手段7が取得する(Step16)。これとともに、未反映パラメータリスト更新手段2、変更パラメータ反映条件検出/判定手段7が未反映パラメータリスト11から未反映パラメータを取得する(Step17)。
【0040】
さらに、変更パラメータ反映条件検出/判定手段7が変更パラメータ反映条件設定手段6で予め設定した未反映パラメータの反映条件を、パラメータ反映条件データ15から取得する(Step18)。
【0041】
そして、変更パラメータ反映条件検出/判定手段7は、検出した反映トリガと未反映パラメータの反映条件(設定された反映トリガ)が同じであるか否かを確認する(Step19)。
【0042】
検出した反映トリガと未反映パラメータの反映条件とが同じである場合には、変更パラメータ反映手段9が変更パラメータを使用パラメータ13とするとともに使用パラメータ表示手段16で使用パラメータ表示部14に表示させる(Step20)。また、未反映パラメータリスト11から使用パラメータ13として反映させた変更パラメータを削除し(Step21)、更新した未反映パラメータリストを表示部12に表示させる(Step22)。
【0043】
また、未反映パラメータリスト11の全未反映パラメータの比較・照合が完了したか否かを確認し(Step23)、完了している場合には変更パラメータの反映操作が終了する(Step24)。完了していない場合には、未反映パラメータリスト11の全未反映パラメータの比較・照合が完了するまで、未反映パラメータリストから未反映パラメータを取得し(Step25、Step17)、上記と同様の操作を繰り返し行う。
【0044】
ここで、図4は、未反映パラメータ表示手段4によって表示部12に表示させる画面の一例を示しており、このような画面を見ることで、作業者は未反映パラメータがあるかを容易に認識することができる。
【0045】
したがって、本実施形態の工作機械の制御システムAにおいては、図5に示すように、特定のパラメータに対して、保存された変更パラメータと使用パラメータが同じ値でないパラメータの未反映状態を容易に特定できる。
【0046】
また、作業者が電源の停止、投入を行ったり、図6に示すように、特定ボタンの押下操作やリセット操作を行うなどの予め作業者が任意に設定した反映トリガに応じて、すなわち、作業者の意思によって任意のタイミングで、変更パラメータを機械側に反映させることができ、作業者の意思によらずに変更パラメータが機械側に影響することを防止できる。
【0047】
よって、本実施形態の工作機械の制御システムAによれば、作業者がパラメータを変更する毎に、このパラメータを反映させるために工作機械の電源停止を行うことを不要にでき、パラメータの変更作業が加工作業ひいては歩掛りに大きく影響するという不都合を解消することが可能になる。
【0048】
また、本実施形態の工作機械の制御システムAにおいては、複数の変更パラメータを記憶手段1(未反映パラメータリスト11)に予め保存でき、反映トリガによって使用パラメータを一気に更新することができる。
【0049】
また、複数の反映トリガによって使用パラメータを更新することも自在に設定することができる。
【0050】
以上、本発明に係る工作機械の制御システムの一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0051】
1 記憶手段
2 未反映パラメータリスト更新手段
3 未反映パラメータリスト総数カウント手段
4 未反映パラメータ表示手段
5 変更パラメータ照合手段
6 変更パラメータ反映条件設定手段
7 変更パラメータ反映条件検出/判定手段
8 変更パラメータ選択手段
9 変更パラメータ反映手段
10 パラメータ入力手段
11 未反映パラメータリスト
12 未反映パラメータ表示部
13 使用パラメータ
14 使用パラメータ表示部
15 パラメータ反映条件データ
16 使用パラメータ表示手段
A 工作機械の制御システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7