【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1)
管状本体部分;
ステープルの環状アレイを排出するための、該本体部分の遠位端に配置されたカートリッジアセンブリであって、該ステープルの環状アレイのステープルの各々は、レッグおよび一般に屈曲または湾曲したバックスパンを有する、カートリッジアセンブリ;ならびに
該管状本体部分の該遠位端に配置され、そして該カートリッジアセンブリに対向して位置するアンビル部材であって、該アンビル部材は、該カートリッジアセンブリからの該ステープルの排出の際に、組織内で該ステープルを折り曲げるためのものであり、該アンビル部材は、対応するステープル形成バケットの環状アレイを有し、該バケットの各々は、直線状の構成を有し、該ステープルは、該レッグが該バックスパンまで、または該バックスパンを越える位置まで延びるように、該バケットによって折り曲げられる、アンビル部材
を備える、外科手術用ステープラー。
(項目2)
前記カートリッジアセンブリが、ステープルの内側環状アレイおよびステープルの外側環状アレイを備え、そして前記アンビル部材が、ステープル形成バケットの内側環状アレイおよび外側環状アレイを備える、上記項目に記載の外科手術用ステープラー。
(項目3)
前記ステープルの内側環状アレイ内の前記ステープルの各々の長さが、前記ステープルの外側環状アレイ内の前記ステープルの各々の長さより短く、そして前記ステープル形成バケットの内側環状アレイ内の前記ステープル形成バケットの各々の長さが、前記ステープル形成バケットの外側環状アレイ内の前記ステープル形成バケットの各々の長さより短い、上記項目のうちのいずれかに記載の外科手術用ステープラー。
(項目4)
前記ステープルの内側環状アレイ内の各連続するステープル間の間隙が、前記ステープルの外側環状アレイ内の各連続するステープル間の間隙に等しく、そして前記ステープル形成バケットの内側環状アレイ内の各連続するステープル形成バケット間の間隙が、前記ステープル形成バケットの外側環状アレイ内の各連続するステープル形成バケット間の間隙に等しい、上記項目のうちのいずれかに記載の外科手術用ステープラー。
(項目5)
前記ステープルの内側環状アレイおよび外側環状アレイ内の前記ステープルの各々の長さが互いに等しく、そして前記ステープル形成バケットの内側環状アレイおよび外側環状アレイ内の前記ステープル形成バケットの各々の長さが互いに等しい、上記項目のうちのいずれかに記載の外科手術用ステープラー。
(項目6)
管状本体部分;
ステープルの内側環状アレイおよび外側環状アレイを排出するための、該本体部分の遠位端に配置されたカートリッジアセンブリであって、該ステープルは、レッグおよび一般に屈曲または湾曲したバックスパンを有し、該ステープルの外側環状アレイ内の該ステープルの該バックスパンの長さは、該ステープルの内側環状アレイ内の該ステープルの該バックスパンの長さより大きい、カートリッジアセンブリ;ならびに
該管状本体部分の該遠位端に配置され、そして該カートリッジアセンブリに対向して位置するアンビル部材であって、該アンビル部材は、該カートリッジアセンブリからの該ステープルの排出の際に、該ステープルを組織内で折り曲げるためのものであり、該アンビル部材は、対応するステープル形成バケットの内側環状アレイおよび外側環状アレイを有し、該ステープル形成バケットの各々は、直線状の構成を有し、該ステープルは、該レッグが該バックスパンまで、または該バックスパンを越える位置まで延びるように、該バケットによって折り曲げられる、アンビル部材
を備える、外科手術用ステープラー。
(項目7)
前記ステープルの内側環状アレイ内の各連続するステープル間の間隙が、前記ステープルの外側環状アレイ内の各連続するステープル間の間隙に等しく、そして前記ステープル形成バケットの内側環状アレイ内の各連続するステープル形成バケット間の間隙が、前記ステープル形成バケットの外側環状アレイ内の各連続するステープル形成バケット間の間隙に等しい、上記項目のうちのいずれかに記載の外科手術用ステープラー。
(項目8)
管状本体部分;
ステープルの第一の環状アレイを排出するための、該本体部分の遠位端に配置されたカートリッジアセンブリであって、該ステープルの第一の環状アレイのステープルの各々は、ほぼ直線状のバックスパンを有する、カートリッジアセンブリ;および
該管状本体部分の該遠位端に配置され、そして該カートリッジアセンブリに対向して位置するアンビル部材であって、該アンビル部材は、該カートリッジアセンブリからの該ステープルの排出の際に、組織内で該ステープルを折り曲げるためのものであり、該アンビル部材は、対応するステープル形成バケットの第一の環状アレイを有し、該バケットの各々は、湾曲または屈曲した構成を有し、その結果、該ステープルの環状アレイは、該ステープルの形成中に、該ほぼ直線状のバックスパンを越える位置まで折り曲げて、第一の圧縮空間を提供する、アンビル部材
を備える、外科手術用ステープラー。
(項目9)
ステープルの第二の環状アレイおよび対応するステープル形成バケットの第二の環状アレイをさらに備え、該ステープル形成バケットの第二の環状アレイは、前記ステープル形成バケットの第一の環状アレイの深さより小さい深さを有する、上記項目のうちのいずれかに記載の外科手術用ステープラー。
(項目10)
前記ステープルの第二の環状アレイの形成されるステープルは、前記第一の圧縮空間とは異なる第二の圧縮空間を提供するように折り曲げられる、上記項目のうちのいずれかに記載の外科手術用ステープラー。
(項目11)
管状本体部分;
ステープルの第一の環状アレイを排出するための、該本体部分の遠位端に配置されたカートリッジアセンブリであって、該ステープルの第一の環状アレイのステープルの各々は、一般に曲がったバックスパンを有する、カートリッジアセンブリ;および
該管状本体部分の該遠位端に配置され、そして該カートリッジアセンブリに対向して位置するアンビル部材であって、該アンビル部材は、該カートリッジアセンブリからの該ステープルの排出の際に、組織内で該ステープルを打ち曲げるためのものであり、該アンビル部材は、対応するステープル形成バケットの第一の環状アレイを有し、該バケットの各々は、該ステープルの該ほぼ直線状の構成に適応して、該ステープルの形成を容易にするように構成されており、その結果、該ステープルの環状アレイは、該ステープルの形成中に、該一般に曲がったバックスパンを越える位置まで折り曲げられて、第一の圧縮空間を提供する、アンビル部材
を備える、外科手術用ステープラー。
【0006】
(摘要)
外科手術用ステープラーが提供される。このステープラーは、管状本体部分を備える。カートリッジアセンブリが、ステープルの環状アレイを排出するために、この本体部分の遠位端に配置される。このステープルの環状アレイのステープルの各々は、一般に屈曲したバックスパンを有する。この管状本体部分の遠位端に配置されたアンビル部材は、このカートリッジアセンブリに対向して配置されて、このカートリッジアセンブリからのステープルの排出の際に、これらのステープルを組織内で打ち曲げる。このアンビル部材は、対応するステープル形成バケットの環状アレイを有する。これらのバケットの各々は、これらのステープルの一般に屈曲した構成に適応するように構成されて、これらのステープルの形成を容易にする。
【0007】
(要旨)
本開示の1つの局面において、外科手術用ステープラーは、管状本体部分;ステープルの環状アレイを排出するための、この本体部分の遠位端に配置されたカートリッジアセンブリであって、このステープルの環状アレイのステープルの各々は、レッグおよび一般に屈曲または湾曲したバックスパンを有する、カートリッジアセンブリ;ならびにこの管状本体部分の遠位端に配置され、そしてこのカートリッジアセンブリに対向して位置するアンビル部材であって、このアンビル部材は、このカートリッジアセンブリからのこれらのステープルの排出の際に、これらのステープルを組織内で折り曲げるためのものであり、このアンビル部材は、対応するステープル形成バケットの環状アレイを有し、これらのバケットの各々は、直線状の構成を有し、これらのステープルは、これらのレッグがこのバックスパンまで、またはこのバックスパンを越える位置まで延びるように、これらのバケットによって折り曲げられる、アンビル部材を備える。
【0008】
特定の実施形態において、このカートリッジアセンブリは、ステープルの内側環状アレイおよびステープルの外側環状アレイを備え、そしてこのアンビル部材は、ステープル形成バケットの内側環状アレイおよび外側環状アレイを備える。ステープルの内側環状アレイ内のステープルの各々の長さは、ステープルの外側環状アレイ内のステープルの各々の長さより短くあり得、そしてステープル形成バケットの内側環状アレイ内のステープル形成バケットの各々の長さは、ステープル形成バケットの外側環状アレイ内のステープル形成バケットの各々の長さより短くあり得る。ステープルの内側環状アレイ内の各連続するステープル間の間隙は、ステープルの外側環状アレイ内の各連続するステープル間の間隙に等しくあり得、そしてステープル形成バケットの内側環状アレイ内の各連続するステープル形成バケット間の間隙は、ステープル形成バケットの外側環状アレイ内の各連続するステープル形成バケット間の間隙に等しくあり得る。
【0009】
ステープルの内側環状アレイ内の各連続するステープル間の間隙は、ステープルの外側環状アレイ内の各連続するステープル間の間隙に等しくあり得、そしてステープル形成バケットの内側環状アレイ内の各連続するステープル形成バケット間の間隙は、ステープル形成バケットの外側環状アレイ内の各連続するステープル形成バケット間の間隙に等しくあり得る。
【0010】
特定の実施形態において、ステープルの内側環状アレイおよび外側環状アレイ内のステープルの各々の長さは互いに等しく、そしてステープル形成バケットの内側環状アレイおよび外側環状アレイ内のステープル形成バケットの各々の長さは互いに等しい。
【0011】
本開示の別の局面において、外科手術用ステープラーは、管状本体部分;ステープルの内側環状アレイおよび外側環状アレイを排出するための、この本体部分の遠位端に配置されたカートリッジアセンブリであって、このステープルは、レッグおよび一般に屈曲または湾曲したバックスパンを有し、ステープルの外側環状アレイ内のステープルのバックスパンの長さは、ステープルの内側環状アレイ内のステープルのバックスパンの長さより大きい、カートリッジアセンブリ;ならびにこの管状本体部分の遠位端に配置され、そしてこのカートリッジアセンブリに対向して位置するアンビル部材であって、このアンビル部材は、このカートリッジアセンブリからのステープルの排出の際に、これらのステープルを組織内で折り曲げるためのものであり、このアンビル部材は、対応するステープル形成バケットの内側環状アレイおよび外側環状アレイを有し、これらのステープル形成バケットの各々は、直線状の構成を有し、これらのステープルは、これらのレッグがこのバックスパンまで、またはこのバックスパンを越える位置まで延びるように、これらのバケットによって折り曲げられる、アンビル部材を備える。
【0012】
特定の実施形態において、ステープルの内側環状アレイ内の各連続するステープル間の間隙は、ステープルの外側環状アレイ内の各連続するステープル間の間隙に等しく、そしてステープル形成バケットの内側環状アレイ内の各連続するステープル形成バケット間の間隙は、ステープル形成バケットの外側環状アレイ内の各連続するステープル形成バケット間の間隙に等しい。
【0013】
本開示の別の局面において、外科手術用ステープラーは、管状本体部分;ステープルの第一の環状アレイを排出するための、この本体部分の遠位端に配置されたカートリッジアセンブリであって、このステープルの第一の環状アレイのステープルの各々は、ほぼ直線状のバックスパンを有する、カートリッジアセンブリ;およびこの管状本体部分の遠位端に配置され、そしてこのカートリッジアセンブリに対向して位置するアンビル部材であって、このアンビル部材は、このカートリッジアセンブリからのこれらのステープルの排出の際に、これらのステープルを組織内で折り曲げるためのものであり、このアンビル部材は、対応するステープル形成バケットの第一の環状アレイを有し、これらのバケットの各々は、湾曲または屈曲した構成を有し、その結果、ステープルの環状アレイは、これらのステープルの形成中に、そのほぼ直線状のバックスパンを越える位置まで折り曲げられて、第一の圧縮空間を提供する、アンビル部材を備える。
【0014】
この外科手術用ステープラーは、ステープルの第二の環状アレイおよび対応するステープル形成バケットの第二の環状アレイを有し得、このステープル形成バケットの第二の環状アレイは、ステープル形成バケットの第一の環状アレイの深さより小さい深さを有する。ステープルの第二の環状アレイの形成されるステープルは、第一の圧縮空間とは異なる第二の圧縮空間を提供するように、折り曲げられ得る。
【0015】
別の局面において、外科手術用ステープラーは、管状本体部分;ステープルの第一の環状アレイを排出するための、この本体部分の遠位端に配置されたカートリッジアセンブリであって、ステープルの第一の環状アレイのステープルの各々は、一般に曲がったバックスパンを有する、カートリッジアセンブリ;およびこの管状本体部分の遠位端に配置され、そしてこのカートリッジアセンブリに対向して位置するアンビル部材であって、このアンビル部材は、このカートリッジアセンブリからのこれらのステープルの排出の際に、これらのステープルを組織内で打ち曲げるためのものであり、このアンビル部材は、対応するステープル形成バケットの第一の環状アレイを有し、これらのバケットの各々は、これらのステープルのほぼ直線状の構成に適応するように構成されて、これらのステープルの形成を容易にし、その結果、ステープルの環状アレイは、その形成中に、一般に曲がったバックスパンを越える位置まで折り曲げられて、第一の圧縮空間を提供する、アンビル部材を備える。
【0016】
本開示の種々の実施形態が、図面を参照しながら本明細書中以下に記載される。