(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に論議される
図1乃至
図16、及び本特許文献において本発明の開示原則を説明するために使用される様々な実施形態は、例示としてのみ提供され、開示の範囲を限定するいかなる方法としても理解されてはならない。当業者であれば、本発明の開示原則が任意の適切に配置された無線通信システムで実現することができるものであることは自明である。
【0018】
以下の文書及び標準説明が本明細書に全体的に記述されたもののように本開示に含まれる:3GPP TS36.211 v11.1.0,“E-UTRA, Physical channels and modulation”(参照1)、3GPP TS36.212 v11.1.0,“E-UTRA, Multiplexing and Channel coding”(参照2)、3GPP TS36.213 v11.1.0,“E-UTRA, Physical Layer Procedures”(参照3)、“3GPP TS36.331 v11.1.0,“E-UTRA, Radio Resource Control(RR)Protocol Specification.”(参照4)。
【0019】
本開示は、時分割デュプレクス(TDD)を活用する無線通信ネットワークにおける通信方向の適応に関する。無線通信ネットワークは、送信地点(基地局又はeNodeB)でユーザ装置(UEs)に信号を運搬するダウンリンク(DL)を含む。また、無線通信ネットワークは、UEからeNodeBのような受信地点に信号を運搬するアップリンク(UL)を含む。
【0020】
図1は、本開示による無線通信ネットワークの例を示す図である。
図1に示す無線ネットワーク100の実施形態は、ただ例示のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない無線ネットワーク100の他の実施形態が使用されることもできる。
【0021】
図1に示すように、無線ネットワーク100は、eNodeB(eNB)101、eNB102、及びeNB103を含む。eNB101は、eNB102及びeNB103と通信する。また、eNB101は、インターネット、独自のIPネットワーク、又は他のデータネットワークのような少なくとも1つのインターネットプロトコル(IP)ネットワーク130と通信する。
【0022】
ネットワークタイプにより、“eNodeB”又は“eNB”の代わりに、“基地局”又は“アクセスポイント”のように他のよく知られている用語が使用されることができる。説明の便宜を図るために、遠隔端末に対する無線アクセスを提供するネットワークインフラ構成要素を称し、“eNodeB”及び“eNB”という用語がこの特許文書内で使用される。
【0023】
また、他のネットワークタイプにより、“ユーザ装置”又は“UE”、 “移動局”、“加入者局”、“遠隔端末”、“無線端末”、又は“ユーザ装置”のような他のよく知られている用語が使用されることができる。説明の便宜のために、“ユーザ装置”及び“UE”という用語は、本特許文書において、UEが(移動電話又はスマートフォンのような)移動装置として見なされるか又は(デスクトップコンピュータ又はベンディングマシンのような)一般的に固定装置として見なされるかにかかわらず、無線でeNBをアクセスする遠隔無線装置を称するために使用される。
【0024】
eNB102は、eNB102の適用領域120内にある第1の複数のユーザ装置(UEs)にネットワーク130に対する無線広帯域アクセスを提供する。第1の複数のUEは、スモールビジネス(SB)内に位置できるUE111、企業体(E)内に位置できるUE112、WiFiホットスポット(HS)内に位置できるUE113、第1のレジダンス(R)内に位置できるUE114、第2のレジダンス(R)内に位置できるUE115、及びセルフォン、無線ラップトップ、無線PDAなどのようなモバイル装置(M)であるUE116を含む。eNB103は、eNB103の適用領域125内にある第2の複数のUEにネットワーク130に対する無線広帯域アクセスを提供する。第2の複数のUEは、UE115及びUE116を含む。一部の実施形態において、eNB101乃至103の中の1つ以上は、5G、LTE、LTE−A、WiMAX、又は他の進歩した無線通信技術を用いて、相互に及びUE111乃至116と通信できる。
【0025】
点線は、ただ例示及び説明のために、ほぼ円形態で見られた適用領域120及び125の概略的な程度を示す。適用領域120及び125のように、eNBと関連した適用領域は、自然的であり人為的な障害物と関連した無線環境内の変動及びeNBの構成により、不規則的な形態を含む他の形態を有することができることを明確に理解することができる。
【0026】
以下では、より詳細に説明するように、ネットワーク100の様々な構成要素(eNB101乃至103及び/又はUE111乃至116は、TDDを使用できるネットワーク100の通信方向の適応をサポートする。
【0027】
図1は、無線ネットワーク100の一例を示しているが、
図1に対して様々な変形がなされる。例えば、無線ネットワーク100は、任意の数のeNB及び任意の数のUEを任意の適切な配置を通して含む。また、eNB101は、任意の数のUEと直接に通信することによりそのUEにネットワーク130に対する無線広帯域アクセスを提供できる。同様に、それぞれのeNB102及び103は、ネットワーク130と直接に通信することによりネットワーク130に対する直接無線広帯域アクセスをUEに提供できる。さらに、eNB101、102、及び/又は103は、外部電話網又は他のタイプのデータネットワークのような他の、又は、付加の外部ネットワークへのアクセスを提供できる。
【0028】
図2は、本開示によるUE114の例を示す図である。
図2に示すUE114の実施形態は、例示のためのものであるだけで、
図1の他のUEと同一であるか又は類似の構成を有する。しかしながら、UEは、広範囲な構成で現れ、
図2は、本開示の範囲をUEの任意の特定の具現例に限定しない。
【0029】
図2に示すように、UE114は、アンテナ205、無線周波数(RF)送受信器210、送信(TX)処理回路215、マイクロフォン220、及び受信(RX)処理回路225を含む。また、UE114は、スピーカ230、メインプロセッサ240、入力/出力(I/O)インターフェース(IF)245、キーパッド250、ディスプレイ255、及びメモリ260を含む。メモリ260は、基本オペレーティングシステム(OS)プログラム261及び1つ以上のアプリケーション262を含む。
【0030】
RF送受信器210は、アンテナ205から、eNB又は他のUEにより送信された入力RF信号を受信する。RF送受信器210は、入力RF信号をダウンコンバートして中間周波数(IF)又は基底帯域信号を生成する。IF又は基底帯域信号は、RX処理回路225に送信され、RX処理回路225は、基底帯域又はIF信号のフィルタリング、デコーディング、及び/又はディジタル化を行うことにより処理された基底帯域信号を生成する。RX処理回路225は、処理された基底帯域信号をスピーカ230(音声データの場合)又はメインプロセッサ240(例えば、ウェブブラウジングデータの場合)に送信する。
【0031】
TX処理回路215は、マイクロフォン220からアナログ又はディジタル音声データを、あるいはメインプロセッサ240から他の送信基底帯域データ(例えば、ウェブデータ、電子メール、双方向ビデオゲームデータ)を受信する。TX処理回路215は、送信基底帯域データの符号化、多重化、及び/又はディジタル化を行うことにより処理された基底帯域又はIF信号を生成する。RF送受信器210は、処理された送信基底帯域又はIF信号をTX処理回路215から受信し、アンテナ205を通して送信される基底帯域又はIF信号をRF信号にアップコンバートする。
【0032】
メインプロセッサ240は、1つ以上のプロセッサ又は他の処理装置を含むことができ、UE114の全般的な動作を制御するためにメモリに記憶される基本OSプログラム261を実行できる。例えば、メインプロセッサ240は、公知の原理に従って、RF送受信器210、RX処理回路225、及びTX処理回路215により順方向チャネル信号の受信及び逆方向チャネル信号の送信を制御できる。一部の実施形態において、メインプロセッサ240は、少なくとも1つのマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含む。
【0033】
また、メインプロセッサ240は、適応的に構成された時分割デュプレクス(TDD)通信システムのダウンリンク及びアップリンク送信をスケジューリングするためにチャネル状態情報をサポートする動作のように、メモリ260に滞在している他のプロセス及びプログラムを実行することができる。メインプロセッサ240は、実行プロセスにより要請される時に、メモリにデータを移動させるか又はメモリからデータを移動させることができる。一部の実施形態において、メインプロセッサ240は、OSプログラム261に基づくか、あるいは、eNB又は他のUE、又はオペレータから受信された信号に応じてアプリケーション262を実行するように構成される。また、メインプロセッサ240は、ラップトップコンピュータ及びハンドヘルドコンピュータのような他の装置に接続できる機能をUE114に提供するI/Oインターフェース245に結合される。I/Oインターフェース245は、これらのアクセサリ及びメインプロセッサ240との間の通信経路である。
【0034】
また、メインプロセッサ240は、キーパッド250及びディスプレイ部255に結合される。UE202のオペレータは、キーパッド250を使用してデータをUE114に入力できる。ディスプレイ255は、液晶ディスプレイ又はウェブサイトからテキスト及び/又は少なくとも制限されたグラフィックをレンダリングできる他のディスプレイであり得る。ディスプレイ255は、タッチスクリーンを示すことができる。
【0035】
メモリ260は、メインプロセッサ240に結合される。メモリ260の一部は、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができ、メモリ260の他の部分は、フラッシュメモリ又は他の読出し専用メモリ(ROM)を含むことができる。
【0036】
以下でより詳細に説明するように、UE114の送受信経路(RF送受信器210、TX処理回路215、及び/又はRX処理回路225を用いて具現される)は、適応的に構成されたTDDシステムにおけるアップリンク及びダウンリンク適応のためのダウンリンクシグナリングをサポートする。
【0037】
図2は、UE114の一例を示すが、
図2に対して様々な変形がなされる。例えば、
図2の様々な構成要素が結合されるか、さらに細分化されるか、又は省略されるか、特定の需要に応じて追加の構成要素が付加される。特定の例として、メインプロセッサ240は、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)及び1つ以上のグラフィック処理ユニット(GPU)のような様々なプロセッサに分割される。また、
図2は、携帯電話又はスマートフォンとして構成されるUE114を示すが、UEは、他のタイプのモバイル又は固定装置として動作するように構成される。また、
図2の様々な構成要素は、異なるRF構成要素がeNB101乃至103及び他のUEと通信するために使用される場合のように置き換えられることもある。
【0038】
図3は、本開示によるeNB102の例を示す図である。
図3に示すeNB102の実施形態は、例示的なものであるだけであり、
図1の他のeNBと同一であるか又は類似の構成を有する。しかしながら、eNBは、広範囲な構成で現れ、
図3は、本開示の範囲をeNBの任意の特定の具現例に限定しない。
【0039】
図3に示すように、eNB102は、多重アンテナ305a乃至305n、多重RF送受信器310a乃至310n、送信(TX)処理回路315、及び受信(RX)処理回路320を含む。また、eNB102は、制御器/プロセッサ325、メモリ330、及びバックホール又はネットワークインターフェース335を含む。
【0040】
RF送受信器310a乃至310nは、アンテナ305a乃至305nからUE又は他のeNBにより送信された信号のような入力RF信号を受信する。RF送受信器310a乃至310nは、入力RF信号をダウンコンバートすることによりIF又は基底帯域信号を生成する。IF又は基底帯域信号は、RX処理回路320に送信され、RX処理回路225は、基底帯域又はIF信号のフィルタリング、デコーディング及び/又はディジタル化を行うことにより、処理された基底帯域信号を生成する。RX処理回路320は、処理された基底帯域信号を追加で処理するために制御器/プロセッサ325に送信する。
【0041】
TX処理回路315は、制御器/プロセッサ325からアナログ又はディジタルデータ(音声データ、ウェブデータ、電子メール、双方向ビデオゲームデータなど)を受信する。TX処理回路315は、送信基底帯域データの符号化、多重化、及び/又はディジタル化を行うことにより処理された基底帯域又はIF信号を生成する。RF送受信器 310a乃至310nは、処理された送信基底帯域又はIF信号をTX処理回路315から受信し、アンテナ305a乃至305nを通して送信される基底帯域又はIF信号をRF信号にアップコンバートする。
【0042】
制御器/プロセッサ325は、eNB102の全般的な動作を制御する1つ以上のプロセッサ又は他の処理装置を含む。例えば、制御器/プロセッサ325は、よく知られている原理に従ってRF送受信器310a乃至310n、RX処理回路320、及びTX処理回路315により順方向チャネル信号の受信及び逆方向チャネル信号の送信を制御する。制御器/プロセッサ325は、より進歩した無線通信機能のような追加の機能もサポートすることができる。例えば、制御器/プロセッサ325は、様々なアンテナ305a乃至305nから送信される信号を所望する方向に効率的に操縦するために送信される信号を異なって加重させるビームフォーミング又は方向性ルーティング動作をサポートする。広範囲な他の機能の中のいずれか1つが制御器/プロセッサ325によりeNB102内でサポートされる。一部の実施形態において、制御器/プロセッサ325は、少なくとも1つのマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含む。
【0043】
また、制御器/プロセッサ325は、基本OSのように、メモリ330に滞在するプログラム及び他のプロセスを実行することもできる。制御器/プロセッサ325は、実行プロセスにより要請される時に、メモリ330の内部又は外部にデータを移動できる。
【0044】
制御器/プロセッサ325は、バックホール又はネットワークインターフェース335にも結合される。バックホール又はネットワークインターフェース335は、eNB102がバックホール接続又はネットワークを通して他の装置又はシステムと通信できるようにする。インターフェース335は、ある適切な有線又は無線接続を通して通信をサポートできる。例えば、eNB102がセルラー通信システム(5G、LTE、又はLTE−Aをサポートするもののようなシステム)として具現される時に、インターフェース335は、eNB102が有線又は無線バックホール接続を通して他のeNBと通信できるようにする。eNB102がアクセスポイントとして具現される時に、インターフェース335は、eNB102が有線又は無線ローカル領域ネットワークを通すか(インターネットのような)又はより大きいネットワークへの有線又は無線接続を通して通信するようにする。インターフェース335は、イーサネット(登録商標)又はRF送受信器のように、有線又は無線接続を通した通信をサポートするある適切な構造を含む。
【0045】
メモリ330は、制御器/プロセッサ325に結合される。メモリ330の一部は、RAMを含み、メモリ330の他の一部は、フラッシュメモリ又は他のROMを含むことができる。
【0046】
以下では、より詳細に説明するように、eNB102の送受信経路(RF送受信器310a乃至310n、TX処理回路315、及び/又はRX処理回路320を用いて具現される)は、適応的に構成されたTDDシステムにおけるアップリンク及びダウンリンク適応のためのダウンリンクシグナリングをサポートする。
【0047】
図3は、eNB102の一例を示しているが、
図3に対して様々な変形がなされる。例えば、eNB102は、
図3に示す所定数のそれぞれの構成要素を含む。特定の例として、アクセスポイントは、複数のインターフェース335を含み、制御器/プロセッサ325は、異なるネットワークアドレスの間でデータをルーティングするルーティング機能をサポートできる。他の特定の例として、1つのインスタンスのTX処理回路315及び1つのインスタンスのRX処理回路320を含むもので図示されているが、eNB102は、それぞれに対して様々なインスタンスを含む(RF送受信器当たりの1つなど)。
【0048】
一部の無線ネットワークにおいて、DL信号は、情報コンテンツを伝達するデータ信号、DL制御情報(DCI)を伝達する制御信号、及びパイロット信号とも知られている参照信号(RS)を含む。eNBは、データ情報又はDCIを個別的な物理DL共有チャネル(PDSCHs)又は物理DL制御チャネル(PDCCHs)を通して送信することができる。改善したPDCCH(EPDCCHs)も使用され得るが、 簡単のために、EDPPCHに対する説明は省略する。
【0049】
eNB102のようなeNBは、UE−共通RS(CRS)、チャネル状態情報RS(CRS−RS)、及び復調RS(DMRS)を含む様々なタイプのRSの中の1つ以上を送信する。CRSは、DLシステム帯域幅(BW)を通して送信され、UE114のようなUEによりデータを復調するか、信号を制御するか、又は測定を実行するために使用され得る。CRSオーバーヘッドを減少させるために、eNB102は、時間又は周波数ドメインでCRSより小さい密度を有するCSI−RSを送信できる。チャンネル測定のために、非ゼロ(non-zero)電力CSI−RS(NZP CSI−RS)リソースが使用され得る。干渉測定のために、UE114は、上位階層シグナリングを用いてeNB102をサービスすることによって、UE114に対して構成されたゼロ電力CSI−RS(ZP CSI−RS)と関連したCSI干渉測定(CSI−IM)リソースを使用することができる。NZP CSI−RS構成は、多様なCSI−RSアンテナポート、リソース構成、時間構成などを含むことができる(参照3)。CSI−IMリソース構成は、ZP CSI−RS構成(パターン)及びZP CSI−RSサブフレーム構成を含むことができる(参照1及び参照3)。UE114は、一つのZP CSI−RSリソース構成と完全に重なるものではないCSI−IMリソース構成を受信すると期待されない。CSIプロセスは一つのNZP CSI−RS及び一つのCSI−IMでなされる。UE114は、測定を実行するためにCRS又はCSI−RSを使用することができ、選択は、UE114がPDSCH受信に対して構成される送信モード(TM)に基づけられる(参照3)。最後に、DMRSがそれぞれのPDSCH又はPDCCHのBWのみで送信され、UE114は、DMRSを使用してPDSCH又はPDCCHの情報を復調できる。
【0050】
ある無線ネットワークにおいて、UL信号は、情報コンテンツを伝達するデータ信号、UL制御情報(UCI)を伝達する制御信号、及びRSを含む。UE114は、それぞれの物理UL共有チャネル(PUSCH)又は物理UL制御チャネル(PUCCH)を通してデータ情報又はUCIを送信する。UE114がデータ情報及びUCIを同一に送信する場合に、UE114は、PUSCHを通して両方を多重化できる。UCIは、データPDSCHを通してデータ送信ブロック(TBs)の正確な(ACK)又は不正確な(NACK)検出を示すハイブリッド自動反復要請確認(HARQ−ACK)情報、UE114が自身のバッファ内にデータを有するか否かを示すサービス要請(SR)情報、及びeNB102がUE114へのPDSCH送信のための適切なパラメータを選択できるようにするチャネル状態情報(CSI)を含み得る。
【0051】
HARQ−ACK情報は、正確なPDCCH又はデータTB検出に対応してポジティブ認知(ACK)、不正確なデータTB検出に対する応答でネガティブ認知(NACK)及び黙示的又は明示的であり得るPDCCH検出の不在(DTX)を含むことができる。DTXは、UEがHARQ-ACK信号を送信しない場合、黙示的である。DTXは、UEが他の方式でミスされたPDCCHを識別できる(また、同一のNACK/DTX状態でNACK及びDTXを表すことができる)場合、明示的である。
【0052】
CSIは、所定ターゲットブロック誤り率(BLER)でUEにより受信され得る転送ブロックサイズ(TBS)をeNB102に知らせるチャンネル品質指示子(CQI)、多重入力多重出力(MIMO)送信原理によって多重送信アンテナからの信号を結合する方法をeNB102に知らせるプリコーディング行列指示子(PMI)、及びPDSCHに対する送信ランクを知らせるランク指示子(RI)を含み得る。例えば、UE114は、構成されたPDSCH TM及びUEの受信器特性を考慮しながら、信号対雑音及び干渉(SINR)測定からCQIを判定できる。したがって、UE114からのCQI報告がサービスeNB102にUE114に対するDL信号送信を介して経験されるSINR状態に対する推定値を提供できる。
【0053】
UE114からのCSI送信は、PDCCHスケジューリングPUSCHにより伝達されるDCIフォーマットに含まれたCSI要請フィールドを通してトリガーされるもののように周期的(P−CSI)又は非周期的(A−CSI)であり得る。ULRSはDMRS及びサウンディングRS(SRS)を含む。DMRSは、それぞれのPUSCHやPUCCHのBWだけで送信されることができ、eNB102は、DMRSを使用してPUSCH又はPUCCHの情報を復調できる。
【0054】
SRSは、UL CSIをeNB102に提供するために、UE114により送信される。UE114からのSRS送信は、無線リソース制御(RRC)シグナリングのような上位レイヤーシグナリングによりUE114に対して構成される送信パラメータを使用して所定のTTI間隔で周期的であり得(P−SRS)、あるいは、タイプ0 SRSであり得る(参照4)。また、UE114からのSRS送信は、PDCCHスケジューリングPUSCH又はPDSCHにより伝達され、サービングeNB102により上述のUE114に対して設定されたA−SRS送信パラメータの集合からA−SRS送信パラメータを示すDCIフォーマットに含まれたSRS要請フィールドによりトリガーされるもののように非周期的(A−SRS、又はタイプ1SRS)であり得る(参照2及び3)。
【0055】
UE114が同一のセルのP−CSI及びA−CSI又はP−SRS及びA−SRSの同時送信に対して構成される時、それはA−CSI及びA−SRSに対する送信を各々優先し、P−CSI及びP−SRSに対する送信を保留する。UE114が多様なCSIプロセスを有して構成され、相異なるCSIプロセスに対応する一つ以上のP−CSIを同時に送信しなければならない場合、それはより小さなCSIプロセスインデックスと関連したP−CSI送信を優先し、他のP−CSI送信を保留する。UE114がそれぞれの多様なDLセルに対応する多様なP−CSIを報告するように構成されるか、それぞれの多様なDLセルに対応する多様なP−SRSを送信するように構成され、一つ以上のP−CSIや一つ以上のP−SRSをそれぞれ同時に送信しなければならない場合、それはより小さなDLセルと関連したP−CSI送信やより小さなULセルインデックスと関連したP−SRS送信を優先し、他のP−CSI送信又はP−SRS送信各々を保留する(参照3)。
【0056】
図4は、本開示によるTTIでのPUSCH送信構造の例を示す図である。
図4に示すTTIでのPUSCH送信構造400の実施形態は、ただ例示のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。
【0057】
図4に示すように、TTIは、2つのスロットを含む1つのサブフレーム410に対応する。それぞれのスロット420は、データ情報、UCI、又はRSを送信するための
【0059】
個のシンボル430を含む。それぞれのスロットで一部のPUSCHシンボルは、DMRS440を送信するために使用される。送信BWは、リソースブロック(RB)と呼ばれる周波数リソースユニットを含む。それぞれのRBは、
【0061】
個の副搬送波又はリソースエレメント(RE)を含み、UEには、PUSCH送信BWに対して総
【0063】
個のREに対するM
PUSCH個のRB450が割り当てられる。最後のTTIシンボルは、1つ以上のUEからのSRS送信460を多重化するために使用される。データ/UCI/DMRS送信に使用可能なTTIシンボルの個数は、
【0065】
であり、ここで、最後のTTIシンボルがSRSを送信するために使用される場合には、N
SRS=1であり、他の場合には、N
SRS=0である。
【0066】
図5は、本開示によるPUSCH内のデータ情報及びUCIのための送信器ブロック図の例を示す図である。
図5に示す送信器500の実施形態は、ただ例示のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。所定の実施形態において、送信器500は、eNB102内に位置する。所定の実施形態において、送信器500は、UE114内に位置する。
【0067】
図5に示すように、符号化されたCSIシンボル505及び符号化されたデータシンボル510がマルチプレクサ520により多重化される。その後に符号化されたHARQ−ACKシンボルがマルチプレクサ530によりデータシンボル及び/又はCSIシンボルをパンクチャすることにより挿入される。符号化されたRIシンボルの送信は、符号化されたHARQ−ACKシンボルに対するものと類似している(図示せず)。離散フーリエ変換(DFT)がDFTユニット540により取得され、PUSCH送信BWに対応するRE550が選択器555により選択され、逆高速フーリエ変換(IFFT)がIFFTユニット560により実行され、出力がフィルタ570によりフィルタリングされ、電力増幅器(PA)580により所定の電力が印加され、その後に、信号の送信590が行われる。ディジタル−アナログ変換器、フィルタ、増幅器、及び送信器アンテナだけでなくデータシンボル及びUCIシンボルのための符号化器及び変調器のような追加の送信器回路は、単純化のために省略する。
【0068】
図6は、本開示によるPUSCH内のデータ情報及びUCIのための受信器ブロック図の例を示す図である。
図6に示す受信器600の実施形態は、ただ例示のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。所定の実施形態において、受信器600は、eNB102の内に位置する。所定の実施形態において、受信器600は、UE114の内に位置する。
【0069】
図6に示すように、受信された信号610は、フィルタ620によりフィルタリングされ、高速フーリエ変換(FFT)がFFTユニット630により適用され、選択器ユニット640が送信器により使用されたRE650を選択し、逆DFT(IDFT)ユニットがIDFT660を適用し、デマルチプレクサ670が符号化されたHARQ−ACKシンボルを抽出することによりデータシンボル及びCSIシンボルに対応するREに消去器(erasure)を位置させ、最後に他のデマルチプレクサ680が符号化されたデータシンボル690と符号化されたCSIシンボル695を分離させる。符号化されたRIシンボルの受信は、符号化されたHARQ−ACKシンボルに対するものと類似している(図示せず)。データ及びUCIシンボルに対するチャネル推定器、復調器及びデコーダのような追加の受信器回路は、簡単のために図示しない。
【0071】
図7は、本開示によるDMRS又はSRSとして使用されることができるZCシーケンスのための送信器構造の例を示す図である。
図7に示す送信器700の実施形態は、ただ例示のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。所定の実施形態において、送信器700は、eNB102内に位置する。
【0072】
図7に示すように、マッパー720がRE選択ユニット730により示されるように、長さ
【0074】
のZCシーケンス710を送信BWのREにマッピングする。マッピングは、DMRSに対して連続的なREに対するものでもあり得、SRSに対する他のREに対するものでもあり得、それにより、コーム(comb)スペクトルを生成できる。その後に、IFFTがIFFTユニット740により実行され、CSがCSユニット750による出力に印加され、その結果、信号がフィルタ760によりフィルタリングされる。最後に、送信電力が電力増幅器770により印加され、RSの送信780が行われる。
【0075】
<表1>は、SRS送信BWに対する多様な組合を羅列する。eNB102は、ブロードキャストチャンネルを通してSRS BW構成cをシグナリングできる。例えば、3ビットが<表1>の8構成のうち一つを示すことができる。eNB102は、これから、SRS BW構成cに対してbという値を示すことによって、UE114、UE115、UE116のようなそれぞれのUEに(RBを介して)SRS送信BW
【0077】
を割り当てることができる。P−SRSに対して、これは2ビットの上位階層シグナリングを通したものであり得る。A−SRSに対して、これは上位階層シグナリングによりUEに対して構成されたBWの集合から一つのBWを動的に示す各自のDCIフォーマットによるものであり得る。最大SRS BWの変動は、基本的に可変する総PUCCHサイズを収容するためのものである。PUCCHはUL BWの2エッジから送信されると仮定され、SRSと重複されないことがある。したがって(RBを通した)総PUCCHサイズが大きいほど、最大SRS送信BWは小さくなる。すなわち、(RBを通した)総PUCCHサイズが増加しながら最大SRS送信BWは減少する。
【0079】
TDD通信システムにおいて、一部のTTIでの通信方向は、DLであり、一部の他のTTIでの通信方向は、ULである。<表2>は、フレーム期間とも呼ばれる10個のTTI(1つのTTIが1ミリ秒(msec)のデュレーションを有する)間の指示UL−DL構成をリストする。“D”は、DL TTIを示し、“U”は、UL TTIを示し、“S”は、DwPTSと呼ばれるDL送信フィールド、保護期間(GP)、及びUpPTSと呼ばれるUL送信フィールドを含む特別なTTIを示す。総デュレーションが1つのTTIである状況を前提とする特別なTTI内の各フィールドのデュレーションには、複数の組み合せが存在する。
【0081】
<表2>のTDD UL−DL構成は、DL TTIとなるようにフレーム当たりに40%及び90%のDL TTIを提供する(残りは、UL TTIとなるように提供する)。このような柔軟性にもかかわらず、システム情報ブロック(SIB)のシグナリングを通すか、又はDLキャリアアグリゲーション及び2次セルの場合にRRCシグナリング(参照3及び参照4)を通した640msec未満の頻度ごとにアップデートされることができる準静的TDD UL−DL構成は、短期データトラフィック状態とよく合わないことがあり得る。本開示の残りの部分において、そのようなTDD UL−DL構成は、従来の(又は非適応)TDD UL−DL構成と呼ばれ、セル内の従来の(又はレガシー)UEにより使用されるものと仮定する。このような理由で、TDD UL−DL構成の高速適応期間が特に短いか、又は中間個数の接続UEがある場合のシステム処理率を改善させることができる。例えば、ULトラフィックよりさらに多くのDLトラフィックが存在する時に、従来のTDD UL−DL構成は、10、20、40又は80msecごとに、さらに多くのDL TTIを含む他のTDD UL−DL構成で適応されることができる。TDD UL−DL構成の高速適応のためのシグナリングは、PDCCHを通したDCIフォーマットシグナリングを含んでいくつかのメカニズムを通して提供されることができる。
【0082】
従来のものと他の方式に従うTDD UL−DL構成の適応における動作制約は、そのような適応に対して認知できないUEの可能な存在にある。そのようなUEを従来のUEと称する。従来のUEがそれぞれのCRSを用いてDL TTIで測定を実行するために、そのようなDL TTIは、従来のTDD UL−DL構成の高速適応を通してUL TTI又は特別のTTIに変更されることができない。しかしながら、UL TTIは、従来のUEに影響を与えずDL TTIに変更されることができ、これは、eNB102が、そのようなUEがそのようなUL TTIで何の信号も送信しないことを保証できるためである。また、すべてのTDD UL−DL構成に共通するUL TTIが存在し、eNB102がUL TTIをULのものだけとして選択できるようにする。<表2>のすべてのTDD UL−DL構成を含む一部の具現例において、UL TTIは、TTI#2である。
【0083】
TTIは、従来のTDD UL−DL構成でUL TTIである場合にDLフレキシブルTTIと称され、適応したTDD UL−DL構成のDL TTIに適応される。TTIは、適応したTDD UL−DL構成のDL TTIに適応されることができるが、UL TTIのままである従来のTDD UL−DL構成でUL TTIである場合にULフレキシブルTTIと称される。
【0084】
上記のような内容を考慮して、<表3>は、<表2>のそれぞれのTDD UL−DL構成ごとにフレキシブルTTI(‘F’で表示)を示す。明確に、従来のTDD UL−DL構成のDL TTIがUL TTIに変更されることができないので、すべてのTDD UL−DL構成がすべて適応のために使用されることはできない。例えば、TDD UL−DL構成2が従来のものであるとき、適応は、ただTDD UL−DL構成5に対するものであり得る。また、UEがHARQ−ACK送信のためのUL TTIを導出するように設定されたTDD UL−DL構成の使用は、適応に使用されることができるTDD UL−DL構成をさらに制限し、これは、そのようなUL TTIがUL固定TTIであるためである。したがって、例えば、UE114がUL TTIでの従来のTDD UL−DL構成でDL TTIを適応させる場合に、TDD UL−DL構成に対する適応の指示は、UE114により無効なものであると見なされることができる。無効な指示は、例えば、適応したTDD UL−DL構成に対する指示を伝達するDCIフォーマットに対するUE114からの誤検出により引き起こされることがある。
【0086】
enBが物理的階層シグナリングを使用するRRCシグナリングによるものより、より頻繁にTDD UL−DL構成を適応させることができると、フレキシブルTTI(従来のTDD UL−DL構成のUL TTIのみであり得る)は、従来のUEからいかなる周期的ULシグナリングも伝達できないが、これはそれがRRCシグナリングにより構成されるためである。これはフレキシブルTTIで従来のUEがSPSPDSCHに応答してSRSやCSIやSRやHARQ−ACKシグナリングの送信に対して構成されないということを意味する。また、PDSCH受信に応答して参照TDD UL−DL構成がHARQ−ACKシグナリングに対して使用される場合、それぞれのUL TTIはDL TTIに対して適応されることができなく、それによってそれはフレキシブルTTIではない。しかしながら、UEがULフレキシブルTTIでSRSを送信する必要性が存在するが、これは後で論議されるように、UEからの信号送信により経験される干渉がUL固定TTIと相異なることがあり、eNBがフレキシブルTTIの内にUEに対する個別UL CSIを獲得しなければならないためである。
【0087】
図8は、本開示によるUL TTIでのUL制御シグナリング又はUL周期的シグナリングの存在又は不在の例を示す。
図8に示すシグナリングの実施形態は、ただ例示のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。
【0088】
図8に示すように、TDD UL−DL構成1が従来のTDD UL−DL構成810であると仮定する場合、TTI#2820は、UL固定方向を有するが、TTI#3830、TTI#7840、及びTTI#8850は、フレキシブル方向を有する。このようなフレキシブルTTIがRRC構成レートより速いレートでDL TTIとして構成される可能性があるために、これらは従来のUEからの周期的CSI、SR、周期的SRS、及びSPSPUSCHのような周期的シグナリングを使用して構成され得る。また、スケジューリングされたPDSCH受信に従うHARQ−ACK送信のタイムラインを単純化するために、該当フレキシブルTTIも動的HARQ−ACK送信に使用されないことがある。すると、上述した全てのUL送信がUL固定TTIで発生されなければならない。
【0089】
UE114に対する送信帯域幅を拡大し、より高いデータレートをサポートするために、キャリアアグリゲーション(CA)が使用され、CAで複数のコンポーネントキャリア(又はセル)はアグリゲートされ、UEへの(DL CA)送信又はUEからの(UL CA)送信のために共に使用される。 一部実施形態において、最大5個のコンポーネントキャリアがUEに対してアグリゲートされ得る。DL CAのために使われるコンポーネントキャリアの個数は、UL CAのために使用されるコンポーネントキャリアの個数と異なることができる。CAが構成される前に、UE114は、ネットワークと1個のみのRRC接続のみを有することができる。1個のサービングセルは、RRC接続成立/再成立/ハンドオーバーの際に移動性情報を提供し、RRC接続再成立/ハンドオーバー時にセキュリティ入力を提供する。このセルは、基本セル(Primary Cell:PCell)と称する。PCellに対応するDLキャリアは、DL一次コンポーネントキャリア(DLPCC)と称され、その関連ULキャリアは、UL一次コンポーネントキャリア(ULPCC)と称される。UEの能力に基づき、DL又はUL補助セル(Secondary Cell:SCell)は(PCellと共に)サービングセルの集合を構成するように設定されることができる。SCellに対応するキャリアは、DLでのDL二次コンポーネントキャリア(DLSCC)と称され、その関連ULキャリアは、UL二次コンポーネントキャリア(ULPCC)と称される。UE114に対して構成されるPCell及びSCellは、同一のTDD UL-DL構成又は再構成を有することができない。eNBがCAとTDD UL-DL構成の適応をサポートする場合、適応したTDD UL-DL構成を指示するDCIフォーマットは、複数のセルに対して各々3ビットのインジケータを含むことができる。
【0090】
追加的に、本開示の実施形態は、実質的にPUSCH送信に対して使用可能な帯域幅以上であり得るULフレキシブルTTIの周期的SRS送信をサポートするためのメカニズムを提供する。また、本開示の実施形態は、実質的にPUSCH送信に対して使用可能な帯域幅以上であり得るULフレキシブルTTIの周期的SRS送信をサポートするためのメカニズムを提供する。また、本開示の実施形態は、非周期的SRS送信がUL固定TTI又はULフレキシブルTTIのためのものであるかを判定するためのメカニズムをUEに提供する。また、本開示の実施形態は、PUCCHでDLフレキシブルTTIの周期的CSI送信をサポートするメカニズムを提供する。本開示の実施形態は、PUSCHでDLフレキシブルTTIの周期的CSI送信をサポートするメカニズムを提供する。また、本開示の実施形態は、非周期的CSI送信がDL固定TTI又はDLフレキシブルTTIのためのものであるかを判定するためのメカニズムをUE114に提供する。また、本開示の実施形態は、eNB102がULフレキシブルTTI又はUL固定TTIでUE114から送信されたSRSの受信に各々基盤するDL固定TTIやDLフレキシブルTTIでUE114に対するDLリンク適応を実行するようにするメカニズムを提供する。また、本開示の実施形態は、UE114がDL固定TTIを含むTTIの第1の集合及びDLフレキシブルTTIを含むTTIの第2の集合に対するCSIを測定するようにするメカニズムを提供する。
【0091】
ULフレキシブルTTIでのP−SRS送信サポート
【0092】
所定の実施形態において、TDD UL−DL構成の適応の際、UL固定TTIで経験した干渉と異なることがある、UE114により経験される干渉を判定するために、eNB102が可能な限り迅速にUE114からULフレキシブルTTIに対するUL CSIを獲得し、その自身のセルや他のセルでTDD UL−DL構成の次の適応前に、ULフレキシブルTTIでそれぞれのPUSCH送信に対するリンク適応を実行することが(これが再度干渉特性を変更できるので)望ましい。UE114からA−SRS送信をトリガーすることが、一部UEにあってはこのような目的を達成させることができるが、望ましくはTDD UL−DL構成適応以後、可能な迅速にULフレキシブルTTIでPUSCH送信をスケジューリングするための関連PDCCHリソース要件によって、そして全てのUEがそのようなPUSCH送信を必要とすることではないので、それが一般的な解決法とはなれない。
【0093】
TDD UL−DL構成適応後、ULフレキシブルTTIでそれぞれのUEによりPUSCHを通じて送信するデータの存在やPDCCHリソースの使用可能性に依存することを避けるために、本開示の実施形態は、ULフレキシブルTTIのP−SRS送信がUL固定TTIのP−SRS送信と別個にUE114に対して構成されると見なす。ULフレキシブルTTIでのP−SRS送信は、UE114がそのTTIでの通信方向がULであると知っている場合のみに発生する(適応したTDD UL−DL構成を示すPDCCHを通して送信されるDCIフォーマットのようにシグナリングにより決定されるもののように);そうでなくて、フレキシブルTTIの通信方向がDLであるか、以前のシグナリング受信不能によりUE114がフレキシブルTTIでの実際通信方向(DL又はUL)を知らない場合、UE114は、P−SRSを送信しない。P−SRS送信をするULフレキシブルTTIは、例えば適応されるTDD UL−DL構成の第1のULフレキシブルTTIであるか、UE114に対して構成されたTTIの集合内の第1のULフレキシブルTTIであり得る。UL固定TTIでのP−SRS送信は、eNB102からの上位階層シグナリングにより再構成されるまで設定された周期性を持って常に発生する。また、以後に論議されるように、一部UEが各々相異なるULフレキシブルTTIで相異なる干渉を経験するために、P−SRS送信は、同一のフレーム内の複数ULフレキシブルTTIで構成されることができる。それにも係らず、P−SRS送信が各自のPDCCHでのDCIフォーマットのみによってトリガーされることも可能である。このとき、P−SRSは、A−SRSと類似であるが、単一送信の代わりに、送信はフレキシブルTTIがULフレキシブルTTIである限り周期的であり得る。
【0094】
P−SRS送信パラメータがUEに共通的でありながら(SIBシグナリングによりUEに通知される)UEに固有であるために(RRCシグナリングのようにUE固有の上位階層シグナリングによりUEに通知される)、ULフレキシブルTTIでのUE共通のP−SRS送信パラメータは、UL固定TTIで個別的なものから黙示的に導出されることができ、ULフレキシブルTTIでのUE固有のP−SRS送信パラメータは、UL固定TTIでより高い別個の階層シグナリングにより通知されることができる。UE114には、eNB102が従来のUEにより解説されないSIBの予備フィールドを介して、あるいは、UE102が従来のUEのようにeNB102に接続した以後、上位階層シグナリングを通して、TDD UL−DL構成適応を適用するということが通知されることができる。
【0095】
UL固定TTIに対するUE共通P−SRSパラメータは、以下のものを含むことができる:
P−SRS BW構成
P−SRS送信TTI(P−SRSが送信され得る開始TTI及びTTIの周期性;例えば、開始TTIはTTI#2であり得、P−SRS送信TTIは、5個のTTIごとに、あるいは10個のTTIごとに発生され得る)
UEがPUCCH上でP−SRS送信及びHARQ−ACK信号送信を多重化するか、それがPUCCH上でHARQ−ACK信号を送信する時にP−SRS送信をドロップするか否か。
適用可能な場合、P−SRSを送信するためのUpPTSシンボルの個数(一つあるいは二つであり得る)。
【0096】
SRS BW構成に対する第1の方式において、ULフレキシブルTTIは、従来のUEからのPUCCHやSPSPUSCH送信を含まず、より速いタイムスケールでTDD UL−DL構成適応をサポートするUEからの送信を含まないと見なされるために、ULフレキシブルTTIの全てのUL BWがPUSCH送信に対して使用可能であり得る。したがって、P−SRS送信は、各自のUL CSIを提供するために全てのUL BWにわたって拡張されることができる。また、TDD動作時、UL/DLチャンネルの二重性により、SRSにより提供される情報は少なくとも部分的に、(可能には、後述される追加情報と共に)PDSCH送信のリンク適応に対しても使用され得る。すると、例えば、<表1>に羅列されたようなP−SRS送信BW構成c=0(又はUL固定TTIでのP−SRS送信に対して使用されるものと同一であるか大きな最大BWを有する他のP−SRS BW構成)は、UL固定TTIに対してSIBによりシグナリングされるP−SRS送信BW構成とは関係なく、ULフレキシブルTTIでのSRS送信のために使用され得る。したがって、ULフレキシブルTTIでのSRS BW構成は、それを上位階層シグナリングに含めることによって、UE114に別に通知されるか、システム動作時、特定され得る。
【0097】
図9は、本開示によって、UL固定TTIに対するULフレキシブルTTIでのSRS BW構成の適応例を示す。
図9に示されたSRS BW構成の実施形態は、ただ例示のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。
【0098】
図9に示すように、UL固定TTIで、SIBは、SRS BW構成c=3900に対して知らせる。PUCCH RBは、二つのUL BWエッジ902及び904に位置する。PUCCH RBを通したSRS送信がリンク適応に有益でなく、PUCCH及びSRSの同一RBを通した同時送信が全てのPUCCHタイプに対して普遍的にサポートされることができないために、SRS送信は、一般的に、PUSCH送信に使用され得るRB内に拘束される。したがって、PUCCHサイズ(RB内の)が大きいほど、最大SRS送信BWは小さくなるべきであり、<表1>のSRS BW構成はそのような機能をサポートする。UE114は、上位階層シグナリングを通して
【0106】
個のRB918を用いてP−SRS送信BWが設定される。いくつかのRB906及び908は、サウンディング(sounded)されないことがあるが、これは、普通、それぞれのUL CSIがSRSが送信される隣接するRBから補間され得るために、そのようなRBを含むPUSCH送信に対するリンク適応を実行するeNB102の能力に影響が及ばない。最大のものでないSRS BWに対して、eNB102は、UE114に、上位階層シグナリングを通したP−SRS送信のために開始周波数位置を割り当てる。ULフレキシブルTTIで、SRS BW構成c=0 920(又はSRS BW構成3より大きな最大BWを有する他のSRS BW構成)はデフォルトであるか、従来のUEにより解析される必要がない追加的システム情報により指示される。いくつかのRB926及び928もSRSによりサウンディングされないことがあるが、上述したようにそれの影響を無視可能である。また、後述するが、一部PUCCH送信は、SRSが送信されないRBを介してサポートされることもできる。UE114は、上位階層シグナリングを通して
【0114】
個のRB938を用いてSRS送信BWが設定される。
【0115】
参照セルのSRS BW構成に対する第2の方式において、ULフレキシブルTTIでのBWは、UL送信に使用される第1のBW及びUL送信に使用されない第2のBWに分割されることができる。参照セルと異なるTDD UL−DL構成を使用する隣接セルで、DLフレキシブルTTIでのBWは、DL送信に使用されない第1のBW及びDL送信に使用される第2のBWに分けられる。このような方式で、参照セルのUL送信は、隣接セルでのDL送信からの干渉を経験しない(その逆も同一)。このような第1のBWは、上位階層シグナリングを通してUE114に通知されることができ、あるいは通信システムの動作時、特定され得る。
【0116】
第2の方式において、各自のUL CSIを提供するために、P−SRS送信は、UL送信に割り当てられた第1のBWを介して(部分的又は完全に)拡張されることができる。各自のSRS BW構成は、<表1>のものから追従できるが、各自の最大SRS BWは、第1のBWより大きな場合、サポートされないことがある。UE114が上記SRS送信パラメータを適用するフレキシブルTTIは、TDD UL−DL構成の適応を実行するDLシグナリングを通してUE114に指示されるか、フレキシブルTTIでPDSCH又はPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットにより明示的又は黙示的に指示され得る。例えば、明示的指示は、UE114がフレキシブルTTIでPUSCHやSRS送信に対して第1のパラメータ集合を使用するか、第2のパラメータ集合を使用するかを示すTDD UL−DL構成の適応に対して設定されたUEに対するDCIフォーマット内に情報要素(IE)を含むことによってなされることができる。黙示的指示は、既存のIEの特定状態を使用する明示的なものと類似したものであり得る。
【0117】
これとは異なり、第2の方式を用いて、最大SRS BWがPDSCH送信のための最後のTTIシンボルをパンクチャーリングすることにより依然としてサポートできる。TDDのチャンネル二重性により、それはeNB102がDLに対しても所定のチャンネル情報を獲得するようにすることができる。
【0118】
図10は、本開示によって、UL BWがUL固定TTIのUL BWの一部である場合、ULフレキシブルTTIでのSRS BW構成の適応例を示す。
図10に示されたSRS BW構成の実施形態は、ただ例示のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。
【0119】
図10に示すように、総UL BWは、100個のRBで構成され、50個のRBで構成される第1のUL BW1010及び50個のRBで構成される第2のBW1015に分けられる。UE114からのUL送信は、第1のBWのみで発生する。その次に、<表1>からSRS BW構成が決定されることができ、第1のUL BWと同一であるか小さな最大SRS送信BWをサポートできる。例えば、SRS BW構成c=7は
【0127】
個のRB1028をもって使用され得る。
【0128】
一部RB1030は、SRSにより再度サウンディングされないことがある。UL固定TTIでのSRS BW構成は
図9でのように維持される。ULフレキシブルTTIの場合、P−SRS送信TTIにおいて、UE114のようなUEは、UL固定TTIに対して各自のものからこのような情報を黙示的に獲得することができ、あるいはこの情報がULフレキシブルTTIでのP−SRS送信を構成する上位階層シグナリングを通して含まれることもできる。開始ULフレキシブルTTIは、開始UL固定TTI直後のものであるか、フレーム内の第1のULフレキシブルTTIであり得、ULフレキシブルTTIでのP−SRS送信の周期性は、UL固定TTIと同一であるか、より大きいことがある(フレーム当たりULフレキシブルTTIの使用可能性を通して指示されるもののように)。
【0129】
例えば、TDD UL−DL構成2において、SIBシグナリングがUL固定TTI#2を開始P−SRS送信UL TTI及び5UL TTIのP−SRS送信周期として(TTI#7もUL固定TTIになることを意味する)示すと、ULフレキシブルTTIでの開始P−SRS送信は、UL TTI#3にあり得、P−SRS送信をサポートするULフレキシブルTTIの周期は、5UL TTIを維持でき、ULフレキシブルTTI#8を含むことができる。したがって、ULフレキシブルTTIを含むTTIの第2の集合でのP−SRS送信周期は、UL固定TTIを含むTTIの第1の集合でのPSRS送信周期と同一であり得る。TDD UL−DL構成3において、SIBシグナリングがUL固定TTI#2を開始P−SRS送信のUL TTI及び10UL TTIのP−SRS送信周期として示すと、ULフレキシブルTTIでの開始P−SRS送信は、UL TTI#3にあり得、P−SRS送信をサポートするULフレキシブルTTIの周期は、10UL TTIを維持できる。
【0130】
HARQ−ACKシグナリング及びP−SRSの多重化のために、又はP−SRSが送信されるUpPTSシンボルの個数に対して、UL固定TTIでのP−SRS送信のためにSIBによりシグナリングされる選択は、ULフレキシブルTTIにも適用される。
【0131】
上述したように、RRCシグナリングが同一の上位階層シグナリングによりUE114に通知されるP−SRS送信パラメータに対して、別個のRRCシグナリングがUL固定TTI及びULフレキシブルTTIでのP−SRS送信に使用され得る。したがって、ULフレキシブルTTIに対するP−SRS送信BW、周波数ドメイン位置、送信周期、ホッピング(hopping)BW、サイクリックシフト(shift)、及び周波数コーム(comb)が(UL固定TTIに対するそのようなパラメータを提供する上位階層シグナリングに加えて)別途の上位階層シグナリングを通してUE114に提供されることができる。ある可能なTDD UL−DL構成に対する適応がサポートされなければならない場合、P−SRS送信周期は、少なくとも10TTIであり得る。
【0132】
ULフレキシブルTTIでのA−SRS送信サポート
【0133】
ULフレキシブルTTIでのP−SRS送信と類似の所定の実施形態において、ULフレキシブルTTIでのA−SRS送信のためのパラメータが(UL固定TTIでのA−SRS送信と)別途に構成され得る。例えば、PUSCHをスケジューリングするPDCCHを通して送信されるDCIフォーマットによりトリガーされるA−SRS送信にあって、一つ以上の二進要素を含むA−SRS要請フィールドが送信BW、周波数ドメイン位置、サイクリックシフト、周波数コーム、及びUE114が一つ以上の送信器アンテナを有する場合、それぞれのUE送信器アンテナの個数を含むことができるA−SRS送信パラメータ(A−SRS要請フィールドの一値がいずれのA−SRS送信も指示しないと仮定する)の一集合又は三集合を示すことができる。一般的に、eNBは、第1の集合が固定TTIを含むことができ、第2の集合がフレキシブルTTIを含むことができるTTIの2集合を有してUE114を設定できる。
【0134】
図11は、本開示によって、UL固定TTIでのP−SRS又はA−SRS送信パラメータに対する第1のUE固有上位階層シグナリング及びULフレキシブルTTIでのP−SRS又はA−SRS送信のための第2のUE固有上位階層シグナリングの使用例を示す。
図11に示された実施形態は、ただ例示のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。
【0135】
図11に示すように、UE114は、第1の上位階層シグナリングを通してUL固定TTI1120での使用のためのSRS送信パラメータ1110の第1の集合に対して、そして第2の上位階層シグナリングを通してULフレキシブル固定TTI1140での使用のためのP−SRS送信パラメータの第2の集合に対して情報を受信する。SRS送信パラメータは、P−SRS及びA−SRSに対して相異なることができ、それぞれの送信BW、開始周波数位置、ZCシーケンスのサイクリックシフト、スペクトルコーム、及びUE送信器アンテナの個数(多重アンテナの場合、第1のアンテナに対するものでないSRS送信パラメータが第1のアンテナに対するものから黙示的に導出される)の中一つ以上を含むことができる。
【0136】
A−SRS送信に対するUL TTIの選択
【0137】
所定の実施形態において、UE114がUE114へのPDSCH送信をスケジューリングするDCIフォーマットのA−SRS要請を受信する時、A−SRS送信のためのUL TTIの決定が考慮される。DL TTInでのPDCCHによりトリガーされるA−SRS送信のためのUL TTIは、n+k,k≧4及び(10・n
f+k
SRS-T
offset,1)modT
SRS,1=0を満足させる第1のUL TTIとして一般的に決定され、このとき、k
SRSはフレームn
f内のTTIインデックスであり、T
offset,1はA−SRS TTIオフセットであり、T
SRS,1はA−SRA周期である。A−SRS送信のためのUL TTIに対するこのような一般的決定は、UL固定TTI又はULフレキシブルTTIで送信されるA−SRSにつながることができる。
【0138】
上の曖昧さを解消するための一つのオプションが適応したTDD UL−DL構成の場合、A−SRSトリガーをUL固定TTI及びULフレキシブルTTIの両方ともでのA−SRS送信に適用されるものと再解析するものである。また、TDD UL−DL構成の適応をサポートするUEに対して、k≧4に対する上記制約はk≧1に緩和され得る。
【0139】
二つのUL TTIタイプに対するA−SRS送信と比較して必要オーバーヘッドを減少させるために、A−SRS送信のUL TTIがUL固定TTIにあるべきか、ULフレキシブルTTIにあるべきかに対するより精巧な制御が要望される場合、eNB102は、それぞれのUL TTIタイプと関連した所定DL TTIタイプのそれぞれのPDCCH送信に限定され得る。例えば、ULフレキシブルTTI又はUL固定TTIでのA−SRS送信をトリガーすることは、それぞれ、DLフレキシブルTTI又はDL固定TTIで送信されるPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットと関連することができる。
【0140】
一般的に、ある個別DL TTIタイプ(固定又はフレキシブル)のPDSCHをスケジューリングし、同時にA−SRS送信のUL TTI及び個別PDCCH送信のDL TTIをデカップリングすることにより、あるUL TTIタイプのA−SRS送信をトリガーするための機能がeNB102に提供されなければならない。
【0141】
上記フレキシビリティをTDDシステムの動作のためのeNB102スケジューラに提供する第1のオプションは、UL TTIタイプA−SRS指示子フィールドを含むことによって、A−SRS要請フィールドを1ビットだけ拡張するものである。このような追加ビットは、A−SRS送信に意図されたUL TTIが固定的なものであるかフレキシブル的なものであるかを示すことができる。そのような判定は、上述した条件下にあるが、それらが例えばUL固定TTIを示し、UL TTIタイプA−SRS指示子フィールドがULフレキシブルTTIを示す場合、A−SRSは、UL固定TTIの次に第1のULフレキシブルTTIで送信される。このようなオプションは、eNB102スケジューラに対する完全なフレキシビリティを提供できるが、A−SRS要請フィールドのサイズを効率的に増加させる。上記内容は、UL TTIタイプA−SRS指示子フィールドに対するものであるが、A−SRS要請フィールドを1ビットだけ拡張し、A−SRS送信パラメータの状態の中一部がUL固定TTIを含むようにし、残りのものがULフレキシブルTTIを含むようにすることによって同一の機能が達成される。
【0142】
図12は、本開示によるUL TTIタイプA−SRS指示子フィールドの使用例を示す。
図12に示されたUL TTIタイプA−SRS指示子の実施形態は、但し説明のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。
【0143】
図12に示すように、適応したTDD UL−DL構成がTDD UL−DL構成1と仮定する時、UL TTI#2 1210は、UL固定TTIであり、UL TTI#3 1220は、ULフレキシブルTTIである。UE114が一般的な条件に従属するUL TTI#2でのA−SRS送信をトリガーするDL TTI#5 1230でのPDCCHを検出し、UL TTIタイプA−SRS指示子フィールドがULフレキシブルTTIを示す場合、UEは、UL TTI#3でA−SRSを送信する。
【0144】
追加オーバーヘッドの防止のために、フレキシビリティを相殺させる第2のオプションは、A−SRS送信をトリガーするPDCCH検出のDL TTIタイプをA−SRS送信のUL TTIタイプと結付させるものである。A−SRS送信をトリガーするPDCCH送信のDL TTIが固定的又はフレキシブル的である場合、A−SRS送信のためのそれぞれのUL TTIはそれと対応して固定的又はフレキシブル的である。いずれのULフレキシブルTTIも存在しない場合、A−SRSをトリガーするPDCCHに対するDL TTIタイプと関係なく、A−SRSは、明確にUL固定TTIを通して送信される。TDD UL−DL構成のいかなる適応に対しても、一般的TDD UL−DL構成のDL TTIがUL TTI聞が変更されることができないために、DLフレキシブルTTIが常に存在するということを知っていなければならない。
【0145】
第3のオプションは、既存のA−SRS要請フィールドの値をそれぞれのA−SRS送信に対するUL TTIタイプと結付させるものである。例えば、2ビットを含むA−SRS要請フィールドにおいて、‘01’値は、A−SRS送信パラメータの第1の一般集合を示し、またUL固定TTIでのASRS送信を示し、‘10’値はA−SRS送信パラメータの第2の一般集合を示し、またULフレキシブルTTIでのA−SRS送信を示す。
【0146】
DL固定TTI及びDLフレキシブルTTIのための周期的CSIフィードバック
【0147】
所定の実施形態において、DLフレキシブルTTIのためのP−CSIフィードバックが考慮される。UL CSIの提供に加えて、TDDシステムのDL/ULチャンネル二重性により、SRS送信は、DLチャンネルに対するチャンネル推定値を提供することができる。しかしながら、TDDシステムのUL及びDLで干渉条件が相異なるので、eNB102がDLシステムBWにわたってUE114へのDL信号送信を通して経験されるSINR条件に対する情報を得るために、UE114により別途のCSIフィードバックが必要となる。DL固定TTI及びDLフレキシブルTTIでの干渉条件の差異によって、本開示の実施形態は、UE114がDL固定TTIに対する第1のCSI及びDLフレキシブルTTIに対する第2のCSIを提供するのを考慮する。UE114へのDL送信により経験されるチャンネルは、同一のフレーム内のDL固定TTI及びDLフレキシブルTTIから実質的に同一であるために、上記内容は機能的に、UE114がDL固定TTIに対する第1の干渉測定報告(IMR)及びDLフレキシブルTTIに対する第2のIMRを提供することに該当する(DLチャンネルが知らされると仮定)。第1のCSI及び第2のCSIが相異なるTTIで獲得されるので、これらは相異なるZP CIS−RS構成に対応し得る(いずれの追加的NZP CSI−RS構成も必要ない)。したがって、UE114が一つのZP CSI−RSリソース構成と完全に重なるものではないCSI−IMリソース構成を受信すると期待されないという一般的な制限事項は、これ以上適用されることができない。また、DL固定TTI及びDLフレキシブルTTIが一般的に時間的に連続的に発生することを考慮する時、CSI−IMリソースは、少なくともDLフレキシブルTTIに対する連続的なDL TTIで構成され得る。P−SRS送信と類似するように、UE114は、CSI−IMリソースが第1のDLフレキシブルTTIのみで存在すると仮定するか、フレキシブルTTIがTDD UL−DL構成を適応させるシグナリングを通してDLフレキシブルTTIとして指示される時、それらが構成されたフレキシブルTTIの集合内のそれぞれのフレキシブルTTIに存在すると仮定することができる。UE114からのCSIは、PUCCH上のP−CSI報告を通すか、PUSCH上のA−CSI報告を通してeNB102に提供されることができる。
【0148】
DLフレキシブルTTIでのZP CSI−RSは、ULフレキシブルTTIでのP−SRSと類似するようにサポートされ得る。CSI−IMリソース及び関連ZP CSI−RSパラメータは、RRCシグナリングのような上位階層シグナリングを通してUE114に対して構成され、ZP CSI−RSリソースに対するZP CSI−RSパターンインデックス(参照1)、ZP CSI−RS周期、及び一フレーム内のZP CSI−RSに対するDL TTIオフセット(参照3)を含み得る。eNB102は、別途の上位階層シグナリングを通してフレキシブルTTIで上記ZP CSI−RSパラメータを構成できる。これとは異なり、UE114が上記ZP CSI−RSパラメータの部分集合が固定TTIと同一のフレキシブルTTI内にあり、残りのパラメータ(あれば)は、上位階層シグナリングを通して(TDD UL−DL構成を適応させる前に)提供されるか、黙示的に導出できると仮定することができる。TTIオフセットは、TDD UL−DL構成の適応後、第1のDLフレキシブルTTIに対応でき、あるいはCSI−IMリソースが上位階層シグナリングを通してUE114に通知されるDLフレキシブルTTIである時、そのフレキシブルTTIに存在できるか、CSI−IMリソースが全てのフレキシブルTTIがDLフレキシブルTTIである時、そのフレキシブルTTIごとに存在できる。UE114がUL TTIをDL TTIにスイッチングするTDD UL−DL構成の適応を検出し、UE114がDL TTIがZP CSI−RS構成及びそれに従って関連CSI−IMリソースを含むと判定すると(上位階層シグナリングを通して明示的に、あるいは上述されたような黙示的な所定規則を通して)、UE114は、個別干渉測定を実行することができる。それぞれの個別干渉測定は、個別ZP CSI−RS送信のDL TTI内に限定でき、他のDL TTIではZP CSI−RSリソースを含まないことがある。これがつながる実施形態でさらに論議される。したがって、干渉測定のための別途のCSI−IMリソースは、DL固定TTI及びDLフレキシブルTTIと関連することができ、そのようなそれぞれのCSI−IMリソースは同じZP CSI−RSリソース構成に属する必要がなく、UE114が一つのZP CSI−RSリソース構成と皆完全では重ならないCSI−IMリソース構成を受信することには期待されないという一般的な制限事項は適用されない。
【0149】
ULフレキシブルTTIでのP−SRSの送信のための本開示の第1の実施形態の第2の方式と類似するように、BWは、第1のBW及び第2のBWに分けられ、UE114は、DLフレキシブルTTIのDL送信が第2のBWのみで発生し得ると仮定することができる。その場合、UE114は、第2のBWのみでそのようなフレキシブルTTIでのCSI−RSに基づいて測定を実行することができる。UE114は、上位階層シグナリングを通してeNB102により第1のBW(及びそれに従う第2のBW)に対して情報を受信することができる。
【0150】
DL固定TTIでの測定のためのP−CSI報告及びDLフレキシブルTTIでの測定のためのP−CSI報告の多重化のための第1のオプションは、時間ドメイン多重化である。このとき、eNB102は、UE114に別途の上位階層シグナリングを提供し、DL固定TTI及びDLフレキシブルTTIで獲得された測定値を報告するためのP−CSI送信パラメータを知らせることができる。そのようなパラメータは、P−CSI送信の周期及びUL TTI、P−CSI送信のコンテンツ(CQIのみ、あるいはCQI及びPMIの両方とも)、及び個別PUCCHフォーマットに対するP−CSI送信用PUCCHリソースを決定するためのパラメータを含むことができる。上述した2種類P−CSI報告タイプが同一のUL TTIに送信されなければならない場合、UE114が一つ以上のPUCCHを同時に送信する能力がないと、UE114は、一つのP−CSI報告の送信を優先しなければならなく、他のP−CSI報告の送信は保留しなければならない。eNB102がP−CSI報告の関連性を知らなければならないために、二つのP−CSI報告タイプが同一のUL TTI内で同時に発生する場合、P−CSI報告が送信される規則を適用しなければならない。したがって、UE114が下位CSI処理インデックス(そのような多様なプロセスが存在する場合)によって、そしてDLセルインデックス(そのような多様なDLセルが存在する場合)によってP−CSI送信を優先化した後、上記で論議されたように(参照3)、本開示の実施形態は、UE114がeNB102からの1ビット上位階層シグナリングを通すか、P−CSI報告インデックス(0又は1)に従う黙示的規則によるか、DLフレキシブルTTI(又はDL固定TTI)に対応するP−CSI報告に対する送信を常に優先し、以前のUL TTIでより最近の送信を有するP−CSI報告を留保するなどの通信システムの動作の固定規則により、P−CSI報告優先順位に対する情報を受ける。
【0151】
第1のオプションは、TDMを使用することによって、DL固定TTIに対応するP−CSI報告及びDLフレキシブルTTIを分離する。しかしながら、TDD UL−DL構成5に対するフレーム当たり一つのUL固定TTIのようなフレーム当たりUL固定TTIの使用可能性が低いことがあり、それによってDLフレキシブルTTIに対応するP−CSI報告のようなUL TTIで送信されなければならないDL固定TTIに対応するP−CSI報告を避けるために、それぞれのP−CSI報告ごとに長い周期を必要とする。UE114により経験されるチャンネルが実質的に固定されないと、長いP−CSI報告周期はDLシステム処理率に有害であり得る。
【0152】
DL固定TTIでの測定のためのP−CSI報告及びDLフレキシブルTTIでの測定のためのP−CSI報告の多重化のための第2のオプションは、同一のPUCCHでの共同符号化によるものである。これはデフォルト選択であるか、上位階層シグナリングを通してUE114に指示され得る。PUCCHフォーマットがCQI及びPMIの両方ともを報告することから始まった二つのP−CSI報告タイプに対する最大ペイロードをサポートできないとしても、eNB102がUE114から送信されたSRSからPMIを獲得し、P−CSI報告がそのペイロードを追加で減少させるために送信ランク1に対してのみさらに限定され得るCQIのみを伝達する場合、そのような最大ペイロードが防止できる。また二つのP−CSIタイプを報告する第1のUE114は、第1のP−CSIタイプを報告する第2の一般UE115とは異なる送信フォーマットを使用することができる。例えば、第1のUE114は、より高いP−CSIペイロードをサポートし、PUCCHフォーマット3と呼ばれるフォーマットを使用することができ、第2のUE115は、より低いP−CSIペイロードをサポートし、PUCCHフォーマット2と呼ばれるフォーマットを使用することができる。したがって、一般的なUEは、常にPUCCHフォーマット2を用いて一つのP−CSIを送信し、TDD UL−DL構成の適応をサポートするUE114は、eNB102によりDL固定TTIでの測定に対するP−CSI報告及びDLフレキシブルTTIでの報告に対するP−CSI報告の両方ともを同一のPUCCHフォーマット2で送信するか、同一のPUCCHフォーマット3で送信するかに対して設定されることができる。
【0153】
P−SRS送信と類似するように、P−CSIは、ULフレキシブルTTI内で送信されることができ、UE114は、eNB102からの上位階層シグナリングを通して(UL固定TTIでのP−CSI送信に対するパラメータの第1の集合に加えて)ULフレキシブルTTIでのP−CSI送信に対するパラメータの第2の集合の提供を受けることができる。P−CSI及びP−SRS送信がeNB102により相異なるUL TTI内で発生するように構成され得るために同時に発生するように許可されない従来のP−CSI及びP−SRS送信とは異なり、そのような配列は、DLフレキシブルTTIでの測定に対するP−CSI報告に対しては可能ではないが、これはTDD UL−DL構成の適応率が特にフレーム当たりUL TTIの個数が少ない時、そのような同時送信を避けるほど十分に長くないはずであるためである。したがって、本発明は従来のUEとは異なり、TDD UL−DL構成の適応をサポートするUEがP−SRSを送信するために個別PUCCHの最後のTTIシンボルでP−CSI送信をパンクチャーリングすることにより、同時的P−CSI及びP−SRS送信をまたサポートできると見なす。
【0154】
DL固定TTI及びDLフレキシブルTTIのための非周期的CSIフィードバック
【0155】
所定の実施形態において、DLフレキシブルTTIのためのA−CSIフィードバックが考慮される。高速時間スケール上でTDD UL−DL構成の適応をサポートするUE114によるA−CSI報告において、DL固定TTI及びDLフレキシブルTTIでのそれぞれの測定を通して計算された相異なるA−CSI報告タイプの存在を勘案する時、UE114の様態は、それがUE114が自身のスケジューリングされたPUSCH送信を通してA−CSI報告を含まなければならないということを示すA−CSI要請フィールドを含むDCIフォーマットを伝達するPDCCHを検出する時、追加で定義されなければならない。
【0156】
第1のオプションで、本開示の実施形態は、CSI要請フィールドが1ビットを含む場合、二進値‘0’は、UE114がPUSCH送信を通したいずれのA−CSI報告も多重化しないことを示し、‘1’は、UE114がDL固定TTIでの計測に対するA−CSI報告及びDLフレキシブルTTIでの計測に対するA−CSI報告の両方を多重化することを示すと見なす。
【0157】
UE114からのPUSCH送信をスケジューリングするDCIフォーマットが2ビットを含むA−CSI要請フィールドを有すると、これはPUSCH送信で多重化のためのA−CSI報告タイプを選択する時、追加フレキシビリティを提供でき、eNB102に必要な時、個別A−CSIオーバーヘッドを制御するための手段を提供できる。<表4>は、A−CSI報告タイプのトリガーに対するA−CSI要請フィールドの指示的マッピングを提供する。
【0159】
A−CSIタイプを示すためのサポートは、DLキャリアアグリゲーション(CA)又はDLCoMP(Coordinated Multi-Point)送信が適応的TDD UL−DL構成と共にサポートされる場合、追加で拡張され得る。例えば、DL CAをまたサポートする場合、A−CSI要請フィールドは、<表5>でのような指示的マッピングと共に3ビットを含むことができる。
【0161】
A−CSIタイプを示すためのサポートは、特定DLフレキシブルTTIに対する個別測定報告を示すようにさらに拡張され得る。特定DLフレキシブルTTIに対する同一の対応関係がP−CSI報告に対して定義され得る。DLフレキシブルTTI間を区別しようという理由は、相異なるDLフレキシブルTTIに対するそれぞれの干渉が相異なることがあるからである。これとは異なり、UE114が次の実施形態で記述するようにCSI測定を実行する方式を決定できる。
【0162】
図13は、本開示による相異なるフレキシブルTTIでの相異なる干渉特性の存在の例を示す。
図13に示されたTTIの実施形態は、但し説明のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。
【0163】
図13に示すように、TDD UL−DL構成1は、参照セル#1 1310で使用され、TDD UL−DL構成2は、参照セル#2 1320で使用され、TDD UL−DL構成3は、参照セル#3 1330で使用される。セル#1 1340、セル#2 1350、及びセルl#3 1360でのDL TTI#0(又はDL TTI#0、DL TTI#5、DL TTI#6、及びDL TTI#9)で、DL送信により経験される干渉は実質的に同一である。TTI#3で、セル#2 1352の干渉は、セル#1 1342及びセル#3 1362の両方からのUL送信から生成される。したがって、TTI#3で、セル#1又はセル#3に向けて位置したセル#2内のUE114へのPDSCH送信は、UL送信から干渉を経験する。TTI#4で、セル#2 1354の干渉は、セル#1 1344のDL送信から生成され、セル#3 1364のUL送信からは生成されない。したがって、TTI#4で、セル#1に向けて位置したセル#2にあるUE114へのPDSCH送信は、DL送信から干渉を経験し、セル#3に向けて位置したセル#2内のUE114へのPDSCH送信は、UL送信から干渉を経験する。最後に、TTI#8で、セル#2 1356の干渉は、セル#1 1346のUL送信から生成され、セル#3 1366のDL送信からは生成されない。したがって、TTI#8で、セル#1に向けて位置したセル#2にあるUE114へのPDSCH送信は、UL送信から干渉を経験し、セル#3に向けて位置したセル#2内のUE114へのPDSCH送信は、DL送信から干渉を経験する。結論的に、2種類のDL TTIタイプ(DL固定TTI及びDLフレキシブルTTI)間では、干渉変動だけでなく相異なるDLフレキシブルTTIでの干渉変動が存在する。
【0164】
DLフレキシブルTTIのインデックスに対するそのような干渉依存性を克服するための一方式で、対応するDL TTIに対してのみCSI−IMリソースを使用する測定に基づくそれぞれのP−CSI及びA−CSI報告プロセスがサポートされ得る。P−CSIに対して、それぞれの報告は、上述した、DL固定TTI及びDLフレキシブルTTIに対するP−CSIをサポートする方法に基づいてサポートされ得る。
【0165】
A−CSIサポートに対して、PDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットによりトリガーされる時、A−SRS報告に対するものと同一のオプションが存在する。それによって、第1のオプションで、A−CSI報告がトリガーされると、それぞれのDLフレキシブルTTIに対する全てのA−CSI報告が同一のPUSCHに含まれることができる。第2のオプションで、A−CSI報告をトリガーするPDCCH送信のDL TTIが固定的又はフレキシブル的である場合、A−CSI報告のためのそれぞれのDL TTIはそれと対応して固定的又はフレキシブル的である。第3のオプションで、A−CSI報告フィールドは、それぞれのACSI報告がPUSCHに含まれるべきであるというインデックスを固有DL TTIに提供するために追加で拡張されることができる。
【0166】
また、UE114からeNB102へのPUSCH送信を通したA−CSI報告のために、(UEからeNBへのA−SRS送信をトリガーするために適用され得る原理下にある以前のものに対する)追加オプションは、PUSCHをスケジューリングし、A−CSI報告(参照2)をトリガーするDCIフォーマットに存在するサイクリックシフト(CS)及び直交カバーリングコード(OCC)フィールド(CS−OCCフィールド)に基づける。相異なるUEからのPUSCH送信、及びPUSCH受信に従うeNB102からの確認信号送信(参照1及び参照3)のためのリソースの空間的多重化を容易にするために、CS−OCCフィールドは、UE114に、PUSCHでのDMRS送信に適用するCS及びOCCに対して知らせる。CS−OCCフィールドは3ビットを含むと推定される。適応的TDD UL−DL構成を有して動作する通信システムは、セル内の総トラフィックの速い変動に適応するようになっている。統計的に、セル内のアクティブ通信をするUEの数が少ないほど、セル内の総トラフィックの変動は大きくなる。したがって、適応的TDD UL−DL構成を通した動作は、セル内のアクティブ通信をする一般的に少ない数のUEと関連し、CS−OCCフィールドは、2ビットのように3ビット未満で意図的機能を提供できる。このとき、1ビット又は2ビットを含むCSI要請フィールドを補充し、上記で記述されたように2ビット又は3ビットを含むCSI要請フィールドを各々提供する追加ビットが使用され得る。例えば、CS−OCCフィールドの最上位ビット(MSB)は、CSI要請フィールドのMSBとしてCSI要請フィールドを補充できる。例えば、3ビットCS−OCCフィールドによりアドレス可能な8個のCS−OCC状態の中、4種類CS−OCC状態が2ビットCS−OCCフィールドに再マッピングされ得る。
【0167】
DL送信のリンク適応のためのSRS使用
【0168】
この実施形態で、eNB102は、UE114へのDL送信のためのリンク適応を実行するためにUEから送信されたSRSの受信を使用できる。TDDシステムで、チャンネル媒体は、同一のキャリア周波数が使用されるためにDL送信及びUL送信に対して同一である。セル内のDL送信に対する干渉が隣接セルのDL送信から生成される従来のTDDシステムで、一般的に同一のTDD UL−DL構成が仮定されるので、UE114は、eNB102にCSIフィードバックを提供しなければならないが、これはSRS送信がチャンネル媒体に対する情報を提供し、eNB102からUE114までのDL送信により経験される干渉に対する情報は提供できないためであるが、そのような干渉は、一般的にUE114からeNB102へのUL送信により経験される干渉と非常に違うためである。
【0169】
適応的TDD UL−DL構成で動作するTDDシステムで、UL TTIの2集合が存在し、UL TTIの第1の集合ではUl干渉が支配的であり、UL TTIの第2の集合ではDL干渉が支配的である。また、DL TTIの2集合が存在し、DL TTIの第1の集合ではDL干渉が支配的であり、DL TTIの第2の集合ではUL干渉が支配的である。
【0170】
したがって、以前のTTIの2集合が存在する時、UL TTIの第1の集合でのSRS送信は、DL TTIの第2の集合に対するDLリンク適応のために使用され得るが、これは特にUE114が一般的に一つの支配的干渉を経験するためにUL TTIの第1の集合及びDL TTIの第2の集合は、同一のUL干渉を経験するためである。同様に、UL TTIの第2の集合でのSRS送信は、DL TTIの第1の集合に対するDLリンク適応のために使用され得るが、これは一つの支配的干渉に対して、ULTIの第2の集合及びUL TTIの第1の集合は、同一のUL干渉を経験するためである。
【0171】
DL送信に対するCSIを得るためにSRS送信を使用することは、上記で記述されたように、以下の事項を含む多様な理由で、UEからのCSIフィードバックに依存することよりシステム動作において有利であり得る:
SRS送信は、量子化エラーに従属しない;
SRS送信は、検出(デコーディング)エラーに従属しない;
SRS送信は、実質的に全体帯域幅にわたってCSIを提供でき、UE114からのCSIフィードバックは、全体帯域幅にわたって平均情報のみを提供するか、全体帯域幅の中、一部下位帯域に対してのみ情報を提供する;
SRS送信は、一般的にCSI送信よりかなり少ないULオーバーヘッドを要する。
【0172】
図14は、本開示によって、UL TTIの第2の集合内のUE114からのSRS送信を使用したDL TTIの第1の集合内のDL CSIのeNB102による決定例を示す図である。このフローチャートは、一連の順次的なステップを示しているが、明示的に言及されない限り、そのようなシーケンスから実行、ステップやその一部の連続的な実行順序について同時発生的であるか、重複的な方式、介在又は中間ステップの発生なしに説明された連続実行ではないいかなる推論も導出されてはならない。説明された例に図示されたプロセスは、例えば、移動局内の送信器チェーンにより具現される。
【0173】
図14に示すように、UE114は、UL TTIの第1の集合から一つのUL TTI内でSRSを送信し、ここで、UE114からのUL送信は、動作1410で支配的なUL干渉を経験する。動作1420で、eNB102は、UE114からSRS送信を受信し、受信されたSRSに基づいてeNB102は、DL TTIの第2の集合に対するCSIを算出し、このとき、UE114へのDL送信は、動作1425で支配的なUL干渉を経験する。これとは異なり、UE114は、UL TTIの第2の集合から一つのUL TTI内でSRSを送信し、ここで、UE114からのUL送信は、動作1430で支配的なDL干渉を経験する。動作1440で、eNB102は、UE114からSRS送信を受信し、受信されたSRSに基づいてeNB102はDL TTIの第1の集合に対するCSIを算出し、このときUE114へのDL送信は、動作1445で支配的なDL干渉を経験する。
【0174】
図15は、本開示によって、UEからのSRS送信に基づいてTTI集合内のDL CSIを推定するためのeNB受信器の例を示す。
図15に示された受信器1500の実施形態は、但し説明のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。所定の実施形態において、
図15に示されたeNB受信器1500は、eNB102内で具現される。
【0175】
図15に示すように、eNB102は、UL TTIの第1の集合からの一つのUL TTIでUE114から送信されたSRSを受信し、ここで、SRSは、UL干渉1510を経験する。フィルタリング1520及びCP除去1525後、直列−並列(S/P)変換器I1530に出力が提供され、次にIFFTが実行され(1540)、受信帯域幅制御ユニット1550は、SRS受信のREを選択する(1555)。UE115がSRSを送信するために使用したZadoff−Chuベースのシーケンス1565を通した要素別多重化1560がつながり、出力がIDFT1570に提供され、SRS送信1585に適用されるサイクリックシフトを復旧した後、DFTが実行され(1580)、DL信号送信がUL干渉を経験するDL TTIの第2の集合のDL TTIでのDL信号送信のCSI推定値が獲得される(1590)。同一の受信器構造がDL TTIの第1の集合内の一つのDL TTIでのDL信号送信に対するCSI推定値を獲得するのに使用されることができ、このときDL信号送信は、SRSがDL干渉を経験するUL TTIの第2の集合からの一つのUL TTIでUE114から送信されたSRSの受信に基づいてDL干渉を経験する。
【0176】
またeNB102は、DL TTIの第1の集合やDL TTIの第2の集合に対するDL CSIを算出するために、UE114からのCSIフィードバックと共にSRS送信を使用できる。例えば、eNB102は上記で記述されたように、DL TTIの第1の集合に対するCSIを算出するためにDL TTIの第1の集合に対するUE114からのCSIフィードバックと共に、UL TTIの第2の集合でUE114からのSRS送信を使用することができる。同様に、eNB102は、上記で記述されたように、DL TTIの第2の集合に対するCSIを算出するためにDL TTIの第2の集合に対するUE114からのCSIフィードバックと共に、UL TTIの第1の集合でUE114からのSRS送信を使用することができる。
【0178】
所定の実施形態において、UE114がDL TTIを含む集合のようなDL TTIの第1の集合に対するもの(ここで、eNB102からUE114へのDL送信は、支配的なDL干渉を経験する)と、DL TTIを含む集合のようなDL TTIの第2の集合に対する(ここで、UE114は、支配的なUL干渉を経験する)CSIを報告するようにする測定手順が記述される。
【0179】
第1のDL TTI集合及び第2のDL TTI集合でUE114からのCSI測定はCRS又はCSI−RSに基づける、例えば、UE114がPDSCH受信のために構成された送信モードに依存できる。CSI測定は、SINRのような他の数量に対する測定から算出されることができ、UE114受信器機能も考慮することができる。
【0180】
DL TTIの第1の集合及びDL TTIの第2の集合がRRCシグナリングのような上位階層シグナリングを通してUE114に対して構成され、干渉タイプ(DL又はUL)がTDD UL−DL構成の個別的な適応によるより速い時間スケール上で可変できるために、第1のDL TTI集合や第2のDL TTI集合は、UE114がDL支配的干渉又はUL支配的干渉を経験するDL TTIを含み得る。例えば、第1のDL TTI集合は、適応されるTDD UL−DL構成のDLサブフレームであり、従来のTDD UL−DL構成のUL TTIであるTTIのみを含むことができ、第2のDL TTI集合は、適応されるTDD UL−DL構成及び従来のTDD UL−DL構成の両方とものDL TTIであるTTIを含むことができる。この例で、DL TTIの第1の集合からの一つのDL TTIでのDL信号送信は、UL支配的であるかDL支配的な干渉を経験することができ、DL TTIの第2の集合からの一つのDL TTIでのDL信号送信は、一般的に、干渉するセルが同一な従来の構成を使用すると推定されるが、相異なる各自の適応したTDD UL−TL構成を使用することができる場合、DL支配的な干渉のみを経験することができる。
【0181】
一般的に、適切なDLスケジューリングのために、UE114がDL支配的干渉及びUL支配的干渉の両方ともを経験するDL TTIにわたって同一のCSIを測定するのを避けることが望ましい。その代わりに、UE114は、eNB102からのDLシグナリング送信に対して、特にeNB102がUE114がそれぞれの支配的干渉タイプ(DL又はUL)を経験するDL TTIを知っている場合、DL支配的な干渉のみをキャプチャーする第1のCSI及びUL支配的な干渉のみをキャプチャーする第2のCSIを提供することが望ましい。
【0182】
例えば、
図13を参照すると、セル#2(TDD UL−DL構成2を使用する)に位置し、セル#3(TDD UL−DL構成3を使用する)からの干渉を経験するUE114は、eNB102によりUE114によるCSI報告のために同一の集合のTTIにあるように構成されるTTI#3、TTI#4、及びTTI#8を有することができる。TTI#3又はTTI#4でのUE114へのDL送信は、UL支配的干渉を経験し、TTI#8でのUE114へのDL送信は、DL支配的干渉を経験する。その結果、TTI#3又はTTI#4でUE114によるSINR測定(CRS又はCSI−RSに基づく)は、TTI#8でのUE114によるSINR測定よりも大きい可能性があるが、これは、UL干渉が一般的にDL干渉よりも少ないためである。したがって、eNB102が、UE114がTTIで経験する支配的干渉のタイプ(DL又はUL)を知っていると、UE114が個別TTI集合に対するCSIを導出するとき、TTI#3又はTTI#4での測定だけを含む(含み、TTI#8の測定は含まないことが)ことが望ましい。そうでなくて、例えば、UE114がTTI#3、TTI#4、及びTTI#8での測定値の平均のように、フィルタリングされた測定値に基づいてCSIを導出した場合、CSIはTTI#3及びTTI#4に対してペシミスティックな可能性が大きい。このとき、eNB102は、TTI#3及びTTI#4に対してそのようなペシミスティックなCSI報告を認知できないと、それはTTI#3やTTI#4でUE114へのDL送信のリンク適応に対して適合したCSIを決定できない。逆に、TTI#0、TTI#1、TTI#5、TTI#6、及びTTI#9が同一の集合のTTI内にある場合、SINR測定はそのような全てのTTIでDL支配的な干渉を経験し、UE114は、TTIの集合内の全てのTTIでのフィルタリングされた測定に基づくか、TTIの集合内のあるTTIでのフィルタリングされた測定に基づいてCSIを導出することができる。
【0183】
UE114がDL支配的干渉を有したTTIに対応するCSIに対する決定をUL支配的干渉を有したTTIに対応するCSIに対する決定と分離させるために、本開示の実施形態は、UE114が、第1のCSIや第2のCSIを導出するために算出する測定値に対するフィルタリングされた平均で獲得した測定値を含めるか含めないかを決定するための臨界値を使用すると見なす。例えば、DL支配的干渉をキャプチャーする第1のCSIを導出するために、UE114は、フィルタリングされた平均で第1の臨界値下の測定値のみを含むことができ、UL支配的干渉をキャプチャーする第2のCSIを算出するためにUE114は、フィルタリングされた平均で第2の臨界値下の測定値のみを含むことができる。例えば、第1の臨界値及び第2の臨界値は同一であり得る。例えば、第1の臨界値及び第2の臨界値は、UE114によりそれぞれのDL TTIにわたった第1の個数の最小測定値及び第1の個数の最大測定値の平均として算出され得る。
【0184】
図16は、本開示によって、UEがDL TTIの第1の集合から第1のCSIを決定するか、DL TTIの第2の集合から第2のCSIを決定する例を示す。
図16に示されたTTIの実施形態は、但し説明のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。
【0185】
図16に示すように、UE114は、TDD UL−DL構成2 1610で動作する。UE114は、第1のCSIに対応する測定のためにTTI#0 1620、TTI#1 1622、TTI#5 1624、TTI#6 1626、及びTTI#9 1628を含むTTI(サブフレーム)の第1の集合で設定される。UE114は、また第2のCSIに対応する測定のために、TTI#3 1630、TTI#4 1632、TTI#8 1634を含むTTIの第2の集合でも設定される。TTI#7も第2の集合のような集合の中一つに含み得るが、TDD UL−DL構成2において、それはUL TTIであり、それによってCSI測定に使用されることができない。例えば、測定は(CRSを含むDL TTIでの)CRSに基づくSINR測定であり得る。UE114は、第1の集合のTTI内のそれぞれのDL TTIでの測定値を臨界値1640と比較する。その測定値が臨界値以上であれば、DL TTIは、第1のCSIの算出のために考慮されなく、そうでない場合、DL TTIは、第1のCSIの算出に考慮され得る。UE114は、第2の集合のTTI内のそれぞれのDL TTIでの測定値を臨界値1640と比較する。その測定値が臨界値未満であれば、DL TTIは、第2のCSIの算出のために考慮されなく、そうでない場合、DL TTIは、第2のCSIの算出に考慮され得る。したがって、TTI#0 1650、TTI#1 1652、TTI#5 1654、TTI#6 1656、及びTTI#9 1658での測定に基づいて、UE114は、このような最初4個のTTIを第1のCSIの算出に対して考慮することができるが、TTI#9は考慮しない。TTI#3 1660、TTI#4 1652、及びTTI#8 1664での測定に基づいて、UE114は、このような最初2個のTTIを第2のCSIの算出に対して考慮することができるがTTI#8は考慮しない。一つのオプションで、TTI#9及びTTI#8はいずれのCSI算出に対しても無視され得る。他のオプションで、それぞれ第1のDL TTI集合及び第2のDL TTI集合と関連しているにもかかわらず、TTI#9は、第2のCSI算出に対して考慮され得、TTI#8は、第1のCSI算出に対して考慮され得る。
【0186】
本開示は、例示的な実施形態とともに説明されたが、様々な変形及び修正が可能であることは、当該技術分野における当業者には明らかである。本開示は、添付の特許請求の範囲内で上記のような変形及び修正を含む。