(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2独立成分の前記1つの光子パルスオン継続時間及び前記1つ以上の第2光子パルスオフ継続時間の後に、前記繰返しの信号が繰り返す、請求項1に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0050】
[0050]本開示の実施形態は、ニワトリ、ライチョウ、ウズラ、キジ、オウム、水鳥、ガチョウ、ハクチョウ、コバト、猛禽類、鳴禽類、シチメンチョウ、フクロウ、ハゲタカ、ペンギン、ハチドリ、ダチョウ、アヒル、または他の鳥を含むがこれらに限定されない鳥類または鳥綱などの卵を産む脊椎動物において、生殖、排卵、空腹感、産卵、成長、性的成熟、行動及び社会順応、ならびに概日入力の補間を含むがこれらに限定されない所望の反応を誘発するシステム、装置、及び方法を提供する。実施例として、システムの電力消費及び他の変数の監視も可能にしながら、産卵の活性化に求められる必要入力電力を最小限に抑える特性頻度またはパターンを用いて、産卵を活性化する鳥の光化学反応を引き起こすのに十分な強度の個別色スペクトルの電磁波放出パルス列(光子)を生成することが挙げられるが、これに限定されない。さらに詳細に論述されるが、生殖、排卵、または産卵の活性化は人間のみに影響されることはないが、鳥に対する光子信号のデューティサイクル、強度、波長帯、及び頻度を制御することにより、排卵率及び産卵率、サイズ及び品質、空腹感、成長、ならびに気分は、青、緑、黄、近赤、遠赤、赤外、及び紫外色の光子変調など色の循環を通して制御することができる。
【0051】
[0051]具体的には、特定の組み合わせの割合で複数の繰返し波長の光子パルスを光子信号に組み合わせることにより、産卵、若雌鶏(若いニワトリ)及び若鶏(若いシチメンチョウ)の発達、ならびに鳥またはブロイラー(食肉用鳥)の仕上げを活性化するために、鳥の光化学反応を最適化及び制御することができる。
【0052】
[0052]本開示の実施形態は、産卵すなわち卵生産に使用される従来の育成光システムよりも速い及び/または遅い速度で、空腹感、生殖、性的成熟、鎮静、または産卵など、鳥において所望の反応を誘発する。各光「配合」またはオプション(1つ以上の第1強度による1つ以上の第1光子パルスオン継続時間、1つ以上の第1光子パルスオフ継続時間、及び第1波長色を伴う、1つ以上の繰返し変調光子パルス群を有する光子信号)は、各種の鳥に対する所望の反応ごとに、最適化することができる。
【0053】
[0053]本明細書において説明される方法、システム、及び装置の追加の例示的実施形態は、より少ない熱生成を含み得る。LED照明は本質的に、従来の育成光より少ない熱を生成する。照射用途においてLED光が使用される場合、LED光は、オン状態よりもオフ状態であることが多い。これにより、LED光からわずかに熱が生成される環境が作られる。これは、システムから熱を排除するためにエネルギーを使用する必要がないという点において有益であるだけでなく、動物のストレスの軽減、または動物の鎮静のためにも照明を使用してもよいのと同時に、鳥をやけどさせるリスクも軽減するので、鳥にとっても有益である。
【0054】
[0054]多くの種類の鳥に関して、産卵は昼/夜の周期に基づいており、昼の長さがより長いと、産卵の増加が誘発される。冬が近づくにつれて、大部分の種類の鳥ではないにしても、多くの種類の鳥に関して、産卵量が減少する。産卵の減少に対抗するために、人工の光が産卵施設において多くの場合使用され、夜と対照的に昼の長さがより長い状態が再現または模倣される。鳥の成長及び産卵を増進するために、繁殖用鶏舎、孵卵場、及びブロイラー鶏舎を含むがこれらに限定されない鶏生産プロセスを通して、人工光はよく使用される。
【0055】
[0055]建物及び垂直農場内で成長する鳥は、産卵及び動物の成長に不可欠な光を供給するために、動力照明の使用を必要とする。これらの光は多くの場合、電動であり、排卵、産卵、筋肉の成長及び発達、気分制御、及び空腹感などの生物学的プロセスに使用される光子を放出する。様々な光または光子源の実施例としては、メタルハライド灯、蛍光灯、高圧ナトリウム灯、白熱灯、及びLEDが挙げられるが、これらに限定されない。
【0056】
[0056]光は鳥の産卵の重要な要素であるが、このシステムは、鳥の活動の基本コントローラとして使用されるため、他の歴史的照明技術とも、最先端の照明技術とでさえも異なる。同様に、LED技術が本開示における照明の中核的要素を成すが、LED技術が他の工学と結び付けられた独特の適用であり、これは、卵、繁殖用雌鶏、及び食肉用ブロイラーの商業生産のための既存の照明技術と比較して、コスト削減、生産高増加、及び制御向上の可能性を劇的に拡大する。
【0057】
[0057]本明細書における一実施形態は、光子信号内に1つ以上の繰返し変調光子パルス群を含み、各繰返しパルス群は、システムで使われるエネルギーを最小限に抑えると同時に、排卵、産卵、空腹感、気分及び行動、若鳥の成長及び発達、ならびに食肉用ブロイラー鳥の仕上げなどの特定の所望の反応のためにカスタマイズ、監視、及び最適化することができる頻度、強度、及びデューティサイクルの紫外、青、緑、赤外、及び/または赤色のスペクトルを含む個別色スペクトルまたは色スペクトルの範囲を有する。鳥に対する変調光子エネルギーの割合及び効率に関して制御を加えることにより、視床下部及び網膜(赤オプシン及び緑オプシンなど)の光受容体に存在する鳥のフィトクロムの光刺激の様々な部分が最大化され、これにより所望の反応(産卵など)に対し最適な影響を与えることが可能となり、同時に鳥の反応を制御することも可能となった。
【0058】
[0058]オプシンは、鳥及び哺乳類の網膜及び脳の視床下部領域に見られる一種の膜結合型フィトクロム受容体である。オプシンは、光の光子を電気化学信号に変換することを通して、排卵、産卵、及び行動を含む鳥及び哺乳類の様々な機能を媒介する。
【0059】
[0059]光子は、電荷を有さない無質量素粒子である。光子は、分子及び核過程、光の量子、ならびに全ての他の形態の電磁放射など、様々な光源から放出される。光子エネルギーは、生きている鳥のフィトクロムによって吸収され得、代謝産物を操る電気化学信号に変換され得る。
【0060】
[0060]この現象は、人間の視覚オプシン発色団において見られ得る。光の光子の吸収は、11シスからオールトランス配座への発色団の光異性化をもたらす。光異性化は、オプシンタンパク質における配座変化を誘発し、光伝達カスケードの活性化を引き起こす。その結果、ロドプシンは、オールトランス発色団によりプレルミロドプシンへ変換される。オプシンは、トランス形態の光に対し、依然として無反応の状態である。変換の後に、オプシンの構造におけるいくつかの迅速な変化、また発色団とオプシンとの関係における変化が続く。これは、網膜上皮細胞から供給される新規合成11シスレチナールが、オールトランスレチナールと置き換わることにより、再生される。この可逆的かつ迅速な化学サイクルは、人間において色の識別及び受容をもたらす。同様の生化学プロセスが、鳥にも存在する。フィトクロム及びフェオフィチンは、異なる波長の光を照射することでシス配置とトランス配置を切り替えるように迅速に調節可能であるという点で、オプシンと非常に似た動作を行う。
【0061】
[0061]昼及び夜の長さの変動に対する鳥の反応は、人間の視覚サイクルに伴う光子吸収分子変化に非常に類似した光子吸収分子変化を伴う。
【0062】
[0062]1つまたは複数の特定の光子変調を用いた光子信号に対する鳥の反応は、所望の反応に応じて監視され得る。所望の反応が産卵である場合、鳥は、雌鳥に間近に迫る排卵を示す黄体形成ホルモン、ヘテロ二量体糖タンパク質の放出が監視され得る。血液または尿の試料を介して、黄体形成ホルモンは監視され得る。光子変調に対する鳥の反応を特定して、効率的な産卵を確保するために、毎日、または日中の様々な時間に、試料が採取され得る。
【0063】
[0063]本開示はまた、鳥の産卵、ならびに若いブロイラー鳥の成長及び発達のプロセスにおいて使用される電力量を監視及び低減するための方法及びシステムを提供し、配給されるエネルギー量は、時間に対する電力のグラフの下の総面積を計算することにより定義することができる。本開示はさらに、鳥において所望の反応を活性化するために使用される電力量の監視、報告、及び制御を可能にする方法及びシステムを提供し、これによりエンドユーザまたはエネルギー供給者は、エネルギー使用の傾向を特定することが可能となる。
【0064】
[0064]本開示のシステムの一実施形態は、光子放出変調コントローラと通信するLEDなど、少なくとも1つの光子源を有する少なくとも1つの光子放出器を備え、これはデジタル出力信号、ソリッドステートリレー、電界効果トランジスタ(「FET」)、または電力交換器を含むがこれらに限定されない。光子放出器は、光子の繰返しパルス、波形、またはパルス列を送信するように変調され、各個別パルスは、少なくとも1つの色スペクトル、波長、または複数の色スペクトルもしくは波長を含み、強度を変えることが可能である。各光子パルスは、例えば200ミリ秒または最大24時間の光子パルス間の遅延継続時間またはオフ継続時間を伴いながら、2ミリ秒などのオン継続時間にわたり1つ以上の強度で鳥に向けられる。
【0065】
[0065]本明細書において使用される「鳥」には、ニワトリ、ライチョウ、ウズラ、キジ、オウム、水鳥、ガチョウ、ハクチョウ、コバト、猛禽類、鳴禽類、シチメンチョウ、フクロウ、ハゲタカ、ペンギン、ハチドリ、ダチョウ、アヒル、または他の鳥を非限定的に含む鳥類または鳥綱を含むがこれらに限定されない温血の脊椎動物が含まれる。
【0066】
[0066]本明細書において使用される「デューティサイクル」は、デバイスが完全なオン/オフサイクルまたは光子信号を完了するのに要する時間の長さである。デューティサイクルは、検討される合計時間の一部分として、エンティティが活性状態に費やす時間のパーセントで表される。デューティサイクルという用語は、スイッチング電源などの電気デバイスに関して使用されることが多い。電気デバイスにおいて、60%のデューティサイクルは、60%の時間は電力がオンの状態であり、40%の時間は電力がオフの状態であることを意味する。本開示の例示的デューティサイクルは、0.01%〜90%の範囲であり得、その範囲内の全ての数の割合を含む。
【0067】
[0067]本明細書で使用される「頻度」は、単位時間あたりの反復事象の発生回数であり、任意の頻度が、本開示のシステムにおいて使用され得る。頻度はまた、時間的頻度を指してもよい。反復期間は、反復事象における1つの周期の継続時間であるため、反復期間は頻度の逆数である。
【0068】
[0068]本明細書において使用される用語「波形」は、時間または距離に対する変動量のグラフの形状を指す。
【0069】
[0069]本明細書において使用される用語「パルス波」または「パルス列」は、矩形波に類似するが完全な矩形波に伴う対称形状を有さない、一種の非正弦波形である。これは、シンセサイザプログラミングに共通する用語であり、数多くのシンセサイザで使用可能な典型的波形である。波の正確な形状は、発振器のデューティサイクルにより決定される。数多くのシンセサイザにおいて、よりダイナミックな音色のために、デューティサイクルが変調され得る(時にパルス幅変調とも呼ばれる)。パルス波は、矩形波、周期版の矩形関数としても知られる。
【0070】
[0070]本開示の一実施形態において、さらに詳しく後述されるように、各繰返し光子パルスが1つ以上の強度によるオン継続時間及びオフ継続時間、波長帯、ならびにデューティサイクルを有する、本明細書において説明される育成システムから光子信号内の1つ以上の繰返し光子パルスの放出は、利得=出力振幅/入力振幅である場合、1を超える利得効率を誘発する。
【0071】
[0071]
図1は、光子変調管理システムの一実施例100を示すブロック図を提示する。
図1に示されるように、排卵、性的成熟、気分、及び空腹感を含むがこれらに限定されない鳥における広範囲の所望の反応を誘発するために、鳥に対する光子の放出を変調する目的で、ある時間にわたって光子放出変調コントローラ104と通信する光子放出器106及び108が示される。1つ以上の頻度の光子パルス及びそれに続く1つ以上の他の頻度のパルスを、パルス間の遅延を伴う継続時間にわたり与えることによる鳥に対する光子の変調適用は、特定の代謝産物の生成のため特定の電気化学信号を誘発する1つ以上の特定のスペクトルの光のパルス化など、鳥の生体成分(オプシン受容体)及び生体反応の最大活性化/変調を可能にする。さらに、鳥に対する光子の変調は、オプシン受容体を過飽和状態にすることなく、オプシン受容体による光子吸収の最適化を可能にする。後述されるように、光子パルスの変調は、60ワットの育成光など従来の家禽生産照明システムと比較すると、本開示のシステムによる全体的な電力消費を光子源の99%以上も削減することにより、現在の家禽生産照明システムのエネルギー及び熱効率を向上させ、これにより、鳥の産卵を促進するために使用される電力量及び費用が削減される。本開示のシステムがエネルギーを節約する可能性の一実施例として、システムは、200マイクロ秒ごとに2マイクロ秒間、49.2ワットの光子をパルス化し、電力支払測定器上で0.49ワット‐時間/時間、または60ワットの標準白熱電球の電力の0.82%の効率的電力消費を生み出す。さらに、光子放出器は光子を連続的に放出しないため、光子放出器から生成される熱量は大幅に削減され、これにより、照明により高まった熱を平衡させるために施設を冷却する費用が大幅に削減される。光子強度、パルスオン継続時間、パルスオフ(またはデューティサイクル)、パルスの光スペクトルに関する鳥特有の要件に基づいて、本開示のシステムはカスタマイズされ得、パルスの光スペクトルには、ニワトリ、アヒル、ウズラ、またはシチメンチョウなどの選ばれた鳥の最適な排卵、空腹感、気分、及び性的発達を助長する白、近赤、黄、緑、青、橙、遠赤、赤外、及び紫外色が含まれるが、これらに限定されない。
【0072】
[0072]
図1に示されるように、デジタル出力制御または中央処理装置(CPU)を有するソリッドステート回路などのマスタ論理コントローラ(MLC)102は、通信信号134を用いて光子放出変調コントローラ104と通信する。MLC102は、本開示のシステムに対し、光子放出器106及び108からの光子を変調するためのパラメータ及び好適な命令または特殊機能の入力/出力を提供する。
【0073】
[0073]さらなる実施形態において、MLC102は、ホストなどの外部ソースに結線接続または無線接続されてもよく、これによりホストがMLC102へ外部アクセスすることが可能となる。これにより、ユーザは遠隔アクセスでMLC102の入力及び出力を監視し、システムに対し命令または制御を与えることが可能になり、同時にMLC102の遠隔プログラミング及び監視も可能となる。
【0074】
[0074]さらなる実施形態において、電力測定または電力消費センサが、集積回路の形態でMLC102に統合または組み込まれてもよく、これにより、本開示のシステムの電圧及び電流の流れに基づいてシステムの電力消費の測定及び報告が可能となる。システムの電力消費は次に、MLC102からホストへ無線または結線接続で通信され得る。電力消費を含むデータは、システムに接続されていないデータベースなどの外部受信器へも送信してもよい。
【0075】
[0075]光子放出変調コントローラ104は、光子放出器106からの光子信号118内の各繰返し光子パルスに関するオン継続時間及び強度、オフ継続時間デューティサイクル、強度、波長帯、ならびに頻度を含むがこれらに限定されないコマンド及び命令を、MLC102から受信する。光子放出変調コントローラ104は、量子を変調し、光子放出器106及び108からの各繰返し光子パルスに関するオン継続時間及び強度、オフ継続時間、波長帯、ならびに頻度の制御及びコマンドを提供する、任意のデバイスであり得る。Magnacraft Inc.のMagnacraft 70S2 3Vソリッドステートリレーなどのソリッドステートリレー(SSR)、光チョッパ、電力交換器、及び光子パルスの変調を誘発する他のデバイスを含むがこれらに限定されない様々なデバイスが、光子放出変調コントローラ104として使用され得る。白熱光(タングステンハロゲン及びキセノン)、蛍光(CFL)、高輝度放電(金属ハライド、高圧ナトリウム、低圧ナトリウム、水銀蒸気)、太陽光、発光ダイオード(LED)を含むがこれらに限定されない様々な光子放出器106及び108が使用され得る。実施形態の原理を一度理解した当業者には理解されるように、1つのスペクトルの複数のパルスの後に別のスペクトルまたはその組み合わせのパルス化が可能なように、紫外、紫、近赤、緑、黄、橙、青、及び遠赤色などの1つ以上の色またはスペクトルの光を異なる時点、継続時間、及び強度で循環させて、光源または光子源のオン及びオフを循環させる他の方法を含む他の種類の光子放出変調コントローラを有するいずれの然るシステムにも、この説明は適用可能であることを理解されたい。このオン及びオフ循環は、デジタルパルス、パルス列、または変動波形の形態であり得ることも理解されたい。
【0076】
[0076]
図1に示されるように、MLC102からの命令に基づいて、光子放出変調コントローラ104は、光子放出制御信号136を光子放出器106へ送信する。光子放出器106へ送信される光子放出制御信号136がオンになる場合、光子放出器106は、少なくとも1つの光子信号118を放出し、各光子信号は1つ以上の繰返し光子パルスを含み、各繰返し光子パルスは1つ以上の強度による別個のオン継続時間、波長帯、及び頻度を有し、これが鳥122へ伝達される。次に、MLC102からの命令に基づいて、光子放出器108へ送信される光子放出器制御信号136がオフになると、光子放出器108は光子パルスを放出しなくなるため、鳥122に対し光子は全く伝達されなくなる。
図1に示されるように、近赤色光子のパルスなどの光子118の放出、ならびに鳥122の排卵及び産卵124が、
図1の左側から開始して、時間120にわたり示される。
図1の実施例は、近赤色などの光子信号118が光子放出器106から2ミリ秒間放出され、その後200ミリ秒間の遅延継続時間を置いて、第2光子信号118が同じ光子放出器106から2ミリ秒間放出される例を提示する(
図1は、経時的に放出される光子パルスの説明的実施例であることに留意されたい。
図1は縮尺通りに描かれておらず、
図1のパルス間の鳥の成長量は必ずしも正確ではない)。
【0077】
[0077]当業者には理解されるように、追加の実施形態において、
図1に説明されるシステムは、アレイを形成する複数の光子放出器を備える単一ユニットに完全に収容されてもよく(
図3、
図7、
図8a、8b、8c、8d、及び
図9に図示)、各個別単一ユニットは、外部制御または論理装置を必要とせずに自立することが可能となる。複数の光子放出器を有する例示的自立ユニットには、光ソケットに接合され得るユニット、または1羽以上の鳥の上に吊るされて電源に接続され得る照明器具の形態があり得る。
【0078】
[0078]
図1に示されるシステムはまた、
図4で説明されるように、マスタ/スレーブシステムの形態をとってもよく、実施例を挙げると、マスタ光子放出器は、マスタ光子放出器ならびにマスタ光子放出器と通信する任意の追加光子放出器からの光子の放出に対する全ての論理及び制御を含める。
【0079】
[0079]本開示において、様々な電源が使用され得る。これらの電源には、バッテリ、ライン電力用変換器、太陽光、及び/または風力が含まれ得るが、これらに限定されない。光子パルスの強度は、別個のオン/オフサイクルを伴う静的なものであってもよく、または強度は、光子パルスの量子が1%以上変動するものであってもよい。光子放出器からの光子パルスの強度は、電源からの電圧及び/または電流の分散を通して制御され得、光源へ供給され得る。また、光子放出器制御ユニット及び光子放出器を含む、本開示のシステムに必要な支持回路に関しても、当業者は理解するであろう。さらに、必要な構成要素及び支持回路の設定、設置、及び動作は、当技術分野において周知であることが理解されよう。プログラムコードが利用される場合、本明細書において開示される動作を実行するためのプログラムコードは、本開示のシステムにおいて利用される特定のプロセッサ及びプログラム言語に依存する。従って、本明細書において提示される開示のプログラムコードの生成は、当業者の技術範囲内であることが理解されよう。
【0080】
[0080]
図2は、光子変調管理システムの実施例200を示す2つの異なるブロック図を提示する。
図2に示され、
図1から繰り返されるように、白、緑、近赤、青、黄、橙、遠赤、赤外、及び紫外色の色スペクトルを含むがこれらに限定されない鳥に対する個別色スペクトルと、0.1nm〜1cmの波長とを含む光子の個別パルスを変調する目的で、ある時間にわたって光子放出変調コントローラ104と通信する光子放出器106及び108が図示される。当業者に理解されるように、本開示は、0.1nm〜1cmの特定の個別波長の色スペクトルを含み得、または本明細書にて「波長帯」と称される幅0.1nm〜200nmの波長の範囲または帯を含み得る。
【0081】
[0081]パルス間の遅延を伴う継続時間にわたる特定色スペクトルパルスの供給による鳥に対する光子の個別色スペクトルの変調は、産卵に関する鳥の網膜オプシン及び視床下部オプシンなどの鳥の生体成分及び反応の最大活性化を可能にする。個別色スペクトル、特定色波長、または色波長範囲のパルス化を通して、鳥の生体成分または反応の特定態様を制御する能力の実施例として、これらに限定されるものではないが、以下が挙げられ得る。
a.ある時間にわたる特定の遠赤、または近赤色波長との組み合わせ(例えば波長は620nm〜850nmを含み得る)のパルスの変調を通した産卵。
b.空腹感、成長、性的発達、ならびに青色光のパルスによる鳥の気分の制御補助、ならびに概日リズムの調整(例示的範囲は450nm〜495nmの範囲を含み得る)。
c.社会的行動及び気分に影響を与え、ならびにカルシウムなどの栄養素吸収を促進するために、紫外光または紫光(例えば10nm〜450nm)が使用され得る。
d.筋肉の成長を含む成長を増進または活性化し、生殖ならびに卵の質を改善するために、緑色光(560nmなどであるが、495nm〜570nmを含み得る)が使用され得る。
e.鳥の反応に影響を与えるために、追加の橙色光(590nm〜620nm)及び/または黄色光(570nm〜590nm)も使用され得る。
【0082】
[0082]パルス間の遅延を伴う継続時間にわたる特定色スペクトルパルスの供給による鳥に対する光子の個別色スペクトル、特定波長、及び波長範囲の変調はまた、鳥における気分、成長、排卵、性的成熟、及び空腹感など、成長または生体反応の制御を可能にする。一実施例としては、鳥における排卵及び成長を制御するために、1つの光または多数の光の組み合わせにより、光のオンとオフを循環させることが挙げられ得る。
【0083】
[0083]
図2に示され、
図1から繰り返されるように、マスタ論理コントローラ(MLC)102は、通信信号134により光子放出変調コントローラ104と通信する。MLC102は、本開示のシステムに対し、光子放出器106及び108からの光子の特定の個別色スペクトルを変調するためのパラメータ及び好適な命令または特殊機能の入力/出力を提供する。
【0084】
[0084]光子放出変調コントローラ104は、光子信号118内の各繰返し光子パルス202及び204、または光子信号内の光子放出器106及び108からの特定色スペクトルの複数のパルスに関する、オン継続時間及び強度、オフ継続時間、波長帯、ならびに頻度を含むがこれらに限定されないコマンド及び命令を、MLC102から受信する。光子放出変調コントローラ104は、光子信号118内の各繰返し光子パルス202及び204、または光子放出器106及び108からの複数のパルスに関する、オン継続時間及び強度、オフ継続時間、波長帯、ならびに頻度の制御及びコマンドを提供する。
【0085】
[0085]
図2に示されるように、MLC102からの命令に基づいて、光子放出変調コントローラ104は、光子放出制御信号136を光子放出器106及び108へ送信する。光子放出器106に送信される光子放出制御信号136がオンである場合、光子放出器106は、光子信号118を含む、特定色スペクトルの1つ以上の繰返し光子パルス202または204を放出し、これが鳥122へ伝達される。次に、MLC102からの命令に基づいて、光子放出器108へ送信される光子放出器制御信号136がオフになると、光子放出器108は光子信号を放出しなくなるため、鳥122に対し光子は全く伝達されなくなる。
図2に示されるように、特定色スペクトル202(緑色)及び204(遠赤色)の繰返し光子パルスを含む光子信号118の放出、ならびに鳥122の排卵及び産卵124が、
図2の左側から開始して、時間120にわたり示される。
図2の実施例は、光子放出器106から緑色スペクトルの光子パルスまたは複数のパルス202が2ミリ秒間放出され、続いて遠赤色スペクトルの光子パルスまたは複数のパルス204が2ミリ秒の継続時間放出される光子信号118の後に、パルスごとに200ミリ秒の遅延継続時間を置いて、同じ光子放出器106から光子パルスまたは複数のパルス202が2ミリ秒間放出され、続いて同じ光子放出器114から遠赤色スペクトルの第2光子パルスまたは複数のパルス204が2ミリ秒の継続時間放出される光子信号が繰り返される例を提示する(
図2は、経時的に放出される光子パルスの説明的実施例であることに留意されたい。
図2は縮尺通りに描かれておらず、
図2のパルス間の鳥の成長量または産卵量は必ずしも縮尺通りではない)。
図2において2つの光子パルスが示されるが、発明を一度理解した当業者には理解されるように、光子信号内に含まれるパルスの数は、1〜15、またはそれ以上でも、任意の数であってよい。
【0086】
[0086]
図1及び
図2において説明される本開示のシステムは、1つのスペクトルの単一のパルスまたは複数のパルスの後に、遅延を置いて別のスペクトルのパルス化が可能なように、近赤、緑、青、及び遠赤色などの1つ以上の色またはスペクトルの光を異なる時点、継続時間、及び強度で循環させることを通して、鳥の様々な反応の操作及び制御を可能にする。パルス間の遅延を伴う継続時間にわたる個別色スペクトルの一斉パルス化、または個別パルス化は、鳥の反応の制御を通した排卵から仕上げまでの効率及び速度の向上を可能にする。本明細書において説明されるシステムは、空腹感または特定の気分などの特定反応に鳥を保つ能力を提供する。
【0087】
[0087]実施例として、鳥に対し特定色スペクトルのパルスを使用することで、鳥の群れは排卵を誘発され得ることが、研究により示されている。この時点で、1つの群れに対し、空腹感または気分の制御を助長し可能にするように、プロトコルを変更してもよい。
【0088】
[0088]光子放出器から光子を生成するために様々な光源またはデバイスが使用され得るが、それらのうちの多くは、当技術分野において知られている。しかしながら、光子放出器からの光子の放出または生成に好適なデバイスまたは光源の一実施例としては、所望のスペクトルの光子を生成するように設計されたLEDアレイ内にパッケージングされ得るLEDが挙げられる。この実施例においてはLEDが示されるが、光子の放出には、メタルハライド光、蛍光灯、高圧ナトリウム灯、白熱灯、及びLEDを含むがこれらに限定されない様々な光源を使用してもよいことが、当業者には理解されよう。本明細書において説明される方法、システム、及び装置と共にメタルハライド灯、蛍光灯、高圧ナトリウム灯、白熱灯が使用される場合、これらの形態の光子放出器の適切な使用は、光を変調し、次に濾光して、どの波長がどれだけの継続時間通過するかを制御することであると、留意されたい。
【0089】
[0089]本開示の実施形態は、特定色スペクトル及び強度の光子放出の継続時間を含む、光子放出の様々な継続時間を伴うLEDに適用することができる。光子信号内の特定色スペクトルのパルス化光子放出は、鳥の育成の生化学的プロセスを促進する際、対象の鳥、鳥の年齢、及び放出の使用方法に応じて、より長く、またはより短くなり得る。
【0090】
[0090]LEDのアレイの使用は、ニワトリまたはシチメンチョウなどにおける特定の鳥の排卵または成長のための1つ以上の色スペクトルの最適な光子パルスを供給するように、制御され得る。ユーザは、鳥の効率的な生体反応を助長するために、特定の種類の鳥用の光子パルス強度、色スペクトル、頻度、及びデューティサイクルを、単純に選択してもよい。LEDパッケージは、各鳥の特定要件を満たすようにカスタマイズが可能である。カスタマイズされたパルス化光子放出を伴うパッケージングされたLEDアレイを使用することにより、前述のように、本明細書において説明される実施形態は、光を制御して、対象の鳥における殻の厚さ、鳥の体重、及び性的成熟を変更するために使用され得る。
【0091】
[0091]
図3は、光子放出器からの光子源としてLEDアレイを有する複数の光子放出器106及び108の一実施例300の図である。
図3に示されるように、光子放出変調コントローラ104は、複数の光子放出器制御信号136により、複数の光子放出器106及び108と通信する。
図3にさらに示されるように、それぞれの光子放出器106及び108は、LEDアレイ302、304、306、及び308を備える。それぞれのLEDアレイ302、304、306、及び308、ならびにLEDアレイが光子放出変調コントローラ104と通信することを可能にする回路は、LEDアレイ筐体310、312、314、及び316に含まれる。
【0092】
[0092]
図3に示されるように、LEDアレイの形状は円形であるが、当業者には理解されるように、アレイの形状は、必要な鳥の生体反応に基づいて様々な形態を取り得る。アレイの形状には、円形、正方形、長方形、三角形、八角形、五角形、ロープ状照明、及び様々な他の形状が含まれ得るが、これらに限定されない。
【0093】
[0093]光子放出器106及び108ごとのLEDアレイ筐体310、312、314、及び316は、ラスチック、熱可塑性、及び他の種類のポリマー材料を含むがこれらに限定されない様々な好適な材料で、製作され得る。また複合材料または他の工学材料が使用されてもよい。いくつかの実施形態において、筐体は、プラスチック射出成形製造プロセスにより製作され得る。いくつかの実施形態において、筐体は、透明または半透明であっても、任意の色であってもよい。
【0094】
[0094]
図4は、1つ以上のスレーブ光子放出器と通信しこれらを制御するマスタ光子放出器を有する複数の光子放出器の一実施例400の図である。
図4に示されるように、マスタ光子放出器402は、光子制御信号136により、一連のスレーブ光子放出器404、406、及び408と通信する。マスタ光子放出器402は、MLC(
図1及び2の102)ならびに光子放出変調コントローラ(
図1及び2にて104として図示)などのコントローラを含み、コントローラは、マスタ光子放出器402内に収容されるLEDアレイからの各光子信号内の各特定色スペクトル光子パルスに関してオン継続時間及び強度、オフ継続時間、及び頻度を制御し、同時にマスタ光子放出器が、各スレーブ光子放出器404、406、及び408からの各光子信号内の各特定色スペクトル光子パルスに関してオン継続時間及び強度、オフ継続時間、及び頻度を制御することも可能にする。
【0095】
[0095]反対に、それぞれのスレーブ光子放出器404、406、及び408は、マスタ光子放出器402からのコマンド信号136を受信する回路と、それぞれのスレーブ光子放出器404、406、及び408内に収容されたLEDアレイからの特定のスペクトル(近赤、遠赤、青、緑、または橙色など)の光子パルスを放出するために必要な回路とを含む。明確化のために説明すると、各スレーブ光子放出器はMLCなどのコントローラを含まず、またスレーブ光子放出器404、406、及び408は光子放出変調コントローラも含まない。スレーブ光子放出器404、406、及び408に対する全てのコマンド及び制御は、マスタ光子放出器402から受信される。このマスタ/スレーブシステムにより、単一の電源及びマイクロコントローラの共有が可能となる。マスタは電源を有し、その電力はスレーブにも転送される。さらに、マスタ/スレーブシステムは、他の鳥における生体反応の活性化を助長するパターンで光子をパルス化することにも、利用することができる。
【0096】
[0096]マスタ光子放出器402による各個別スレーブ光子放出器404、406、及び408の特定の制御を可能にするために、バスシステムが、マスタ光子放出器402のMLCに、または各スレーブ光子放出器404、406、及び408に含まれ得る。実施例として、マスタ光子放出器402は、特定のスレーブ光子放出器404に対し、特定の継続時間にわたり遠赤色パルスを有する光子信号を放出するように特定のスレーブ光子放出器404に命令する信号136を送信し得、一方、マスタ光子放出器402は同時に、第2のスレーブ光子放出器406に対し、特定の継続時間にわたり緑色パルスを有する光子信号を放出するようにコマンド信号136を送信する。この説明的実施例は、マスタ光子放出器402と通信するアレイ、複数、または連鎖の3つのスレーブ光子放出器404、406、及び408を示すが、実施形態の原理を一度理解した当業者には理解されるように、この説明は、マスタ光子放出器と通信し、マスタ光子放出器により制御される任意の数のスレーブ光子放出器を有するいずれの然るシステムにも適用可能であることを理解されたい。
【0097】
[0097]さらなる実施形態において、ホストによるマスタ光子放出器402への外部アクセスを可能にするために、マスタ光子放出器402は結線接続または無線接続されてもよく、これにより、マスタ光子放出器402の入力及び出力を監視する遠隔アクセスが可能となり、同時にマスタ光子放出器の遠隔プログラミングも可能となる。
【0098】
[0098]
図5は、1つ以上の光子放出器と通信しこれらを制御するマスタ論理コントローラの一実施例500の図である。
図5に示されるように、マスタ論理コントローラ102は、光子放出制御信号136により、4羽の異なる鳥512、514、516、または518の上に配置された一連の光子放出器106、502、504、及び506と通信する。この実施例において、マスタ論理コントローラすなわちMLC102(
図1、2、及び3にて前に論述)は、光子放出変調コントローラ104(
図1、2、及び3にて図示かつ論述)も含み、これによりMLC102は、それぞれの光子放出器106、502、504、及び506内に収容されたLEDアレイからの光子信号内の各特定色スペクトル光子パルスに関してオン継続時間及び強度、オフ継続時間、ならびに頻度を制御することが可能となる。
【0099】
[0099]MLC102は、光子放出変調コントローラ104を通して、それぞれの光子放出器106、502、504、及び506からのそれぞれの光子信号508及び510内の各特定色スペクトル光子パルスに関するオン継続時間、強度、オフ継続時間、及び頻度を含むがこれらに限定されないコマンド及び命令を、それぞれの光子放出器106、502、504、及び506へ通信する。MLC102はまた、システムに対する電源の制御を維持し、それぞれの個別光子放出器106、502、504、及び506に対する電力の転送を制御する。
【0100】
[0100]
図5に示されるように、MLC102からの命令に基づいて、光子放出変調コントローラ104は、光子放出制御信号136を、それぞれの個別光子放出器106、502、504、及び506へ送信する。それぞれの光子放出器106、502、504、及び506へ送信された特定の命令に基づいて、個別光子放出器106または506は、1つ以上の特定色スペクトルの繰返し光子パルスを含む光子信号508及び510を、鳥512、514、516、または518に対し放出する(様々なオン及びオフ継続時間の遠赤色パルス及び近赤色パルスを有する光子信号508、または様々なオン及びオフ継続時間の遠赤色パルス、近赤色パルス、及び青色パルスを有する光子信号510など)。
図5においてさらに示されるように、MLC102からの命令に基づいて、他の個別光子放出器502または504は、継続時間にわたり鳥122に対し光子信号を放出し得ない。
【0101】
[0101]それぞれの個別光子放出器106、502、504、及び506からの光子出力または放出を制御するMLC102の能力により、本開示のシステムは、鳥に関する特定の必要性または要件に基づいて、鳥に対する光子放出を修正することが可能となる。
図2に関連して論述されるように、実施例として、排卵/産卵、及び気分/空腹などの鳥の生体反応の制御のため、ある時間にわたり遠赤色光のパルス、続いて近赤色光と組み合わされた信号内の青色光のパルスを変調するよう、特定の放出器に対し信号を発するように、MLCはプログラムされ得る。
【0102】
[0102]
図5に示される実施例において、それぞれの光子放出器106、502、504、及び506に対する全てのコマンド及び制御は、MLC102から外部的に受信される。しかしながら、当業者には理解されるように、MLC102に対応付けられた論理及びハードウェア、ならびに光子放出変調コントローラ104は、各個別光子放出器内に収容されてもよく、これにより各個別光子放出器は、外部制御または論理ユニットを必要とすることなく、自立することが可能となる。
【0103】
[0103]さらなる実施形態において、MLC102は、結線接続または無線接続されてもよく、これによりユーザがMLC102へ外部アクセスすることが可能となる。これにより、ユーザは遠隔アクセスでMLC102の入力及び出力を監視することが可能となり、同時にMLC102の遠隔プログラミングも可能となる。
【0104】
[0104]
図6は、鳥の環境条件ならびに鳥の反応を監視するために1つ以上のセンサが使用される本開示の光子変調システムを示すさらなる実施形態の一実施例600を提示する。
図6に示されるように、鳥618、620、622、及び624に関連する様々な状態を監視するために、1つ以上のセンサ602、604、606、及び608が、それぞれの鳥618、620、622、及び624に対応付けられている。監視され得る1羽以上の鳥に関連する状態には、湿度、気温、体積、動き、O
2、CO
2、CO、pH、及び体重が含まれるが、これらに限定されない。当業者には理解されるように、センサには、温度センサ、赤外線センサ、運動センサ、マイクロフォン、ガスセンサ、カメラ、及び秤が含まれ得るが、これらに限定されない。
【0105】
[0105]センサ602、604、606、及び608は、1羽以上の鳥618、620、622、及び624に関連する1つ以上の状態を監視し、次にデータ610、612、614、または616をMLC102へ送信する。1つ以上のセンサ602、604、606、及び608からのデータのMLC102への送信は、無線または結線接続により数多くの方法で達成することができる。当業者には理解されるように、鳥618、620、622、及び624からのセンサ派生情報をMLC102へ配信するために、様々な通信システムが使用され得る。
【0106】
[0106]1つ以上のセンサ602、604、606、及び608からのデータは、MLC102により分析される。センサからの情報に基づいて、MLC102は、光子放出変調コントローラ104を介して、それぞれの個別光子放出器106及び108の各光子信号118の各特定色スペクトル光子パルスに関するオン継続時間、強度、オフ継続時間、デューティサイクル、及び頻度を調節すること、または特定センサ602、604、606、及び608に対応付けられた個々の鳥618、620、622、及び624の必要性、もしくは全体の鳥の必要性を基に、光子放出器群のオン継続時間、強度、オフ継続時間、デューティサイクル、及び頻度を調節することが可能である。一実施例としては、様々な継続時間の青色及び遠赤色の両者を含むようにパルスを調整すること118、または遠赤色、緑色、及び青色のパルスの継続時間を調節すること610が挙げられ得る。
【0107】
[0107]追加の実施形態において、本開示のシステムはまた、MLC102または別個の論理コントローラと通信し、これにより制御される給水システム、給餌システム、環境ならびに健康システム(
図6に図示せず)も含み得る。1羽以上のそれぞれの鳥に対応付けられたセンサ602、604、606、及び608からの情報に基づいて、MLC102は、鳥の必要性を基に、給水システム、給餌システム、冷暖房システム、投薬システムと通信することができる。電力を含むデータは、システムに接続されていないデータベースなどの外部受信器へ送信することができる。
【0108】
[0108]
図7は、一連のソリッドステートリレーすなわちSSRと通信するLEDアレイの一実施形態の一実施例700を提示する。
図7に示され、
図1から繰り返されるように、MLC102は、通信信号134により、光子放出変調コントローラ104と通信する。この実施例の光子放出変調コントローラ104は、3つのSSRを含む。MLC102は、SSRを制御する信号を出力する。第1SSR702は近赤色LEDアレイを制御し、第2SSR704は遠赤色LEDアレイを制御し、第3SSR706は青色LEDアレイを制御する。それぞれのSSR702、704、及び706は、光子放出信号136により、LEDアレイ714、716、及び718と通信する。
図7に示されるように、近赤色SSR702は、近赤色LEDアレイ714に対し、近赤色電圧708を含む近赤色LED714の光子パルスを開始するように、光子放出信号136を送信する。近赤色電圧708は次に、近赤色LEDアレイ714から、68オーム抵抗器など、それぞれが接地744に接続された一連の抵抗器720、742、738へ送られる。
【0109】
[0109]
図7にさらに示されるように、遠赤色SSR704は、遠赤色LEDアレイ718に対し、遠赤色電圧710を含む遠赤色LEDの光子パルスを開始するように、光子放出信号136を送信する。遠赤色電圧710は次に、遠赤色LEDアレイ718から、390オーム抵抗器など、それぞれが接地744に接続された一連の抵抗器724、728、732、及び734へ送られる。
図7はまた、青色SSR706が、青色LEDアレイ716に対し、青色電圧712を含む青色LEDの光子パルスを開始するように、光子放出信号136を送信することを示す。青色電圧712は次に、青色LEDアレイ716から送り出され、150オーム抵抗器など、それぞれが接地744に接続された一連の抵抗器722、726、730、736、及び740へ送られる。
【0110】
[0110]
図8a〜8dは、本明細書において説明されるシステム及び方法において使用される、信号内で光子を放出する例示的光アセンブリの様々な態様を示す。
図8aは、光アセンブリ内の多色ダイの電力変換器、シリアル周辺機器インターフェース(SPI)、及びマイクロコントローラを示す写真である。
図8bは、
図8aの光アセンブリ内の多色ダイの背面を示す写真である。
図8cは、
図8aの光アセンブリ内の多色ダイの点滅用高速スイッチング回路を示す写真である。
図8dは、交換可能な多色ダイLEDを有する
図8cの光アセンブリの背面を示す写真である。
【0111】
[0111]
図8a〜8dの光アセンブリは、マスタ光子放出器、ならびにマスタ光子放出器と通信する任意の追加光子放出器からの光子及び信号の放出に関する全ての論理及び制御をマスタ光子放出器が包含するマスタ/スレーブシステムを含む本明細書において説明されるいくつかの実施形態において使用され得る。
図8a〜8dの光アセンブリはまた、コントローラシステムにおいても使用され得る。前述のように、コントローラは、2つ以上の光子放出器と通信する。
【0112】
[0112]
図9は、LEDアレイ内のLEDの例示的配置
図900を提示する。
図9に示されるように、12個のLEDが、光子放出器筐体310内において光子放出器のアレイ302を形成する。サンプル配置図は、400nm(紫)902、436nm(濃紺)904、450nm(ロイヤルブルー)906、460nm(デンタルブルー)908、490nm(青緑)910、525nm(緑)912、590nm(琥珀)914、625nm(赤)916、660nm(深紅)918、及び740nm(遠赤)920を含む。
【0113】
[0113]
図10は、鳥の成長のためにパルス化される個別色スペクトルを変調する方法1000を示すフロー図である。
図10に示されるように、ステップ1002において、マスタ論理コントローラは、パルス化する各個別色スペクトル、各色スペクトルの各パルスの継続時間、パルス化する色の組み合わせ、及び各色スペクトルパルス間の遅延継続時間に関する命令を受信する。マスタ論理コントローラに送られる命令及び情報は、パルス化する各色の光子パルス継続時間、光子パルス遅延、強度、頻度、デューティサイクル、鳥の種類、鳥の成熟状態及び産卵の種類、ならびに若いブロイラー鳥の誘発したい成長及び行動に関し得る。ステップ1004において、マスタ論理コントローラは、パルス化する各色スペクトル、各色スペクトルの各パルスの継続時間、パルス化する色の組み合わせ、及び異なる色スペクトル間の遅延継続時間に関する命令を、光子放出変調コントローラに送信する。ステップ1006において、光子放出変調コントローラは、鳥に向かって緑色LED、遠赤色LED、青色LED、及び橙色LEDなどの1つ以上の個別色スペクトルのパルスを放出可能な1つ以上の光子放出器に対し、少なくとも1つの信号を送信する。ステップ1008において、1つ以上の光子放出器は、鳥に対する個別色スペクトルの1つ以上の光子パルスを放出する。
【0114】
[0114]
図11は、鳥センサからの情報に基づいて鳥において所望する反応を活性化するフロー図を示す、本開示の追加実施形態1100を提示する。ステップ1102に示されるように、鳥センサは、鳥の環境に関連する1つ以上の状態を監視する。監視する状態には、気温、湿度、鳥の体温、体重、音、鳥の動き、赤外線、O
2、CO
2、及びCOが含まれるが、これらに限定されない。ステップ1104において、鳥センサは、鳥に関連する環境または物理的状態に関するデータを、MLCへ送信する。MLCは次に鳥センサから送信されたデータを分析する、または、システムから遠隔にある第三者ソフトウェアプログラムにより分析が行われてもよい。ステップ1106において、鳥センサからの情報に基づいて、MLCは、気温または湿度などの環境の実施形態を変更する命令を送信する。ステップ1108において、環境システムは、センサからのデータの分析に基づいて、1匹以上の動物に対するイベントを開始する。当業者には理解されるように、イベントの調整は、1羽の特定の鳥の環境に対する調整などのミクロレベルであり得、または調整は、育成室全体または育成操作全体などのマクロレベルであり得る。ステップ1110において、鳥センサからの情報に基づいて、MLCは、点滴、栄養膜、または栄養注入システムなどの給餌システム、栄養供給システム、または栄養供給源に対し、栄養物供給イベント中に鳥に配給する栄養物のタイミング及び/または濃度に関する命令を送信する。ステップ1112において、栄養供給システムは、鳥センサからのデータの分析に基づいて、鳥に対し栄養物を送る栄養供給イベントを開始する。当業者には理解されるように、栄養供給イベントの調整は、1羽の特定の鳥に対する栄養供給の調節などのミクロレベルであり得、または調整は、育成室全体または育成操作全体などのマクロレベルであり得る。ステップ1114において、鳥センサからのデータの分析に基づいて、MLCは、特定の動物または動物群に対する色スペクトルの様々なパルスのうちの各光子パルスに関する継続時間、強度、色スペクトル、及び/またはデューティサイクルを調整する命令を、光子放出変調コントローラへ送信する。ステップ1116において、光子放出変調コントローラは、特定の動物または動物群に対する色スペクトルの様々なパルスのうちの各光子パルスに関する継続時間、強度、色スペクトル、及び/またはデューティサイクルを調整する信号を、1つ以上の光子放出器へ送信する。ステップ1118において、光子放射変調コントローラから受信された信号に基づいて、1つ以上の光子放出器は、動物または動物群に対する個別色スペクトルの1つ以上の光子パルスを放出する。
【0115】
[0115]
図12は、鳥の排卵及び鳥の産卵を統制活性化するためにオン継続時間及びオフ継続時間を示す近赤色の繰返し光子パルスを有する例示的光子信号を示すグラフである。
図12に示され、
図1〜11において前述されたように、光子信号内の1つの色スペクトルの繰返し光子パルスを有する光子信号の循環に関する実施例が提示され、当実施例において、繰返し近赤色光子パルスを有する光子信号が光子放出器から放出される。グラフに示されるように、近赤色スペクトルが最初にパルス化され、その後に遅延が続く。次に、近赤色スペクトルを含む第2のパルスが再パルス化され、その後に遅延が続く。この光子信号は、無期限に、または光子パルス受信状況で鳥の排卵及び鳥の産卵が所望する生産量に到達するまで、繰り返され得る。繰返し光子パルス集合を有する光子信号のこの説明的実施例は、1つの色スペクトルのオフセットパルス化を伴うが、この説明は、米国標準アナログ周波数照明放出規格60Hz及び欧州標準アナログ周波数照明放出規格50Hzを除いて、近赤、遠赤、赤外、緑、青、黄、橙、及び紫外色を含むがこれらに限定されない色スペクトルのパルスの様々な組み合わせのように、ある時間にわたり他の光子パルス放出を伴ういずれの然るシステムにも、適用可能であることを理解されたい。各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス継続時間の実施例としては、0.01マイクロ秒〜5000ミリ秒、及びその間の全ての数の時間が挙げられ得るが、これらに限定されない。本開示のシステムはまた、0.1マイクロ秒〜24時間、及びその間の全ての数の時間を含むがこれらに限定されない、各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の継続時間も可能とする。本開示のシステムは、光子放出の変化、ならびに拡張暗周期などのイベントを考慮した光子放出遅延の変化を可能にするようにプログラムされ得る。
【0116】
[0116]
図13は、近赤色及び遠赤色の2つの色スペクトルの光子パルスを含む例示的光子信号を示すグラフである。この図表の時間尺度は縮尺通りではないが、排卵を活性化するために利用され得る光子信号内の色スペクトル、オン継続時間、オフ継続時間、頻度、及びデューティサイクルの変化を示す例示的実施形態として役立つ。
図13に示され、
図1〜11において前述されたように、本開示の様々な色スペクトルの光子パルスの循環に関する別の実施例が提示され、当実施例において、2つの色スペクトルの光子パルスを含む光子信号が光子放出器から放出される。グラフに示されるように、遠赤色スペクトルが最初にパルス化され、その後に遅延が続き、次に近赤色スペクトルのパルスが続き、その後に遅延が続く。次に、近赤色の第2パルスが開始され、その後に遅延が続き、その後に遠赤色の個別パルスが続く。この光子信号は、無期限に、または所望の鳥の反応が始まるまで、繰り返され得る。上記に論述されたように、この実施例は、排卵を活性化するために、または鳥の概日リズムをリセットするためにも使用され得る。光子パルス集合のこの説明的実施例は、2つの色スペクトルのオフセットパルス化を伴うが、この説明は、米国標準アナログ周波数照明放出規格60Hz及び欧州標準アナログ周波数照明放出規格50Hzを除いて、近赤、遠赤、赤外、緑、青、黄、橙、及び紫外色を含むがこれらに限定されない色スペクトルのパルスの様々な組み合わせのように、ある時間にわたり他の光子パルス放出を伴ういずれの然るシステムにも、適用可能であることを理解されたい。各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス継続時間の実施例としては、0.01マイクロ秒〜5000ミリ秒、及びその間の全ての数の時間が挙げられ得るが、これらに限定されない。本開示のシステムはまた、0.1マイクロ秒〜24時間、及びその間の全ての数の時間を含むがこれらに限定されない、各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の継続時間も可能とする。本開示のシステムは、光子放出の変化、ならびに延長無光周期などのイベントを考慮した光子放出遅延の変化を可能にするようにプログラムされ得る。
【0117】
[0117]
図14は、近赤色及び遠赤色の2つの色スペクトルの光子パルスを含む第2の例示的光子信号を示すグラフである。先と同様に、この図表の時間尺度は縮尺通りではないが、排卵を活性化するために利用され得る光子信号内の色スペクトル、オン継続時間、オフ継続時間、頻度、及びデューティサイクルの変化を示す例示的実施形態として役立つ。
図14に示され、
図1〜11において前述されたように、本開示の様々な色スペクトルの光子パルスの循環に関する別の実施例が提示され、当実施例において、2つの色スペクトルの光子パルスを含む光子信号が光子放出器から放出される。グラフに示されるように、遠赤色スペクトルが、5つのパルスの連続またはパルス列でパルス化され、その後に近赤色スペクトルのパルスが続き、その後に遅延が続く。この光子信号は、無期限に、または所望の鳥の反応が始まるまで、繰り返され得る。上記に論述されたように、この実施例は、排卵を活性化するために、または鳥の概日リズムをリセットするためにも使用され得る。光子パルス集合のこの説明的実施例は、2つの色スペクトルのオフセットパルス化を伴うが、この説明は、米国標準アナログ周波数照明放出規格60Hz及び欧州標準アナログ周波数照明放出規格50Hzを除いて、近赤、遠赤、赤外、緑、青、黄、橙、及び紫外色を含むがこれらに限定されない色スペクトルのパルスの様々な組み合わせのように、ある時間にわたり他の光子パルス放出を伴ういずれの然るシステムにも、適用可能であることを理解されたい。各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス継続時間の実施例としては、0.01マイクロ秒〜5000ミリ秒、及びその間の全ての数の時間が挙げられ得るが、これらに限定されない。本開示のシステムはまた、0.1マイクロ秒〜24時間、及びその間の全ての数の時間を含むがこれらに限定されない、各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の継続時間も可能とする。本開示のシステムは、光子放出の変化、ならびに延長無光周期などのイベントを考慮した光子放出遅延の変化を可能にするようにプログラムされ得る。
【0118】
[0118]
図15は、青色及び緑色の2つの色スペクトルの光子パルスを含む例示的光子信号を示すグラフである。この図表の時間尺度は縮尺通りではないが、空腹感または特定の気分を活性化するため、及び鳥の概日リズムをリセットするために利用され得る色スペクトル、頻度、及びデューティサイクルの変化を示す例示的実施形態として役立つ。
図15に示され、
図1〜11において前述されたように、本開示の様々な色スペクトルの光子パルスの循環に関する別の実施例が提示され、当実施例において、2つの色スペクトルの光子パルスが光子放出器から放出される。グラフに示されるように、青色及び緑色のパルスが最初にパルス化され、その後に遅延が続く。次に、青色の第2パルスが開始され、その後に遅延が続き、その後に緑色の個別パルスが続く。この循環は、無期限に、または所望の鳥の反応が始まるまで、繰り返され得る。上記に論述されたように、この実施例はまた、空腹感、気分を活性化するために、または鳥の概日リズムをリセットするためにさえも、使用され得る。光子パルス集合のこの説明的実施例は、2つの色スペクトルのオフセットパルス化を伴うが、この説明は、米国標準アナログ周波数照明放出規格60Hz及び欧州標準アナログ周波数照明放出規格50Hzを除いて、近赤、遠赤、赤外、緑、青、黄、橙、及び紫外色を含むがこれらに限定されない色スペクトルのパルスの様々な組み合わせのように、ある時間にわたり他の光子パルス放出を伴ういずれの然るシステムにも、適用可能であることを理解されたい。各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス継続時間の実施例としては、0.01マイクロ秒〜5000ミリ秒、及びその間の全ての数の時間が挙げられ得るが、これらに限定されない。本開示のシステムはまた、0.1マイクロ秒〜24時間、及びその間の全ての数の時間を含むがこれらに限定されない、各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の継続時間も可能とする。本開示のシステムは、光子放出の変化、ならびに延長無光周期などのイベントを考慮した光子放出遅延の変化を可能にするようにプログラムされ得る。
【0119】
[0119]
図16のグラフは、近赤色、青色、及び緑色の3つの色スペクトルの光子パルスを含む例示的光子信号を示す。この図表の時間尺度は縮尺通りではないが、排卵、空腹感、または特定の気分を活性化するため、及び鳥の概日リズムをリセットするために利用され得る色スペクトル、頻度、及びデューティサイクルの変化を示す例示的実施形態として役立つ。
図16に示され、
図1〜11において前述されたように、本開示の様々な色スペクトルの光子パルスの循環に関する別の実施例が提示され、当実施例において、3つの色スペクトルの光子パルスが光子放出器から放出される。グラフに示されるように、近赤色パルスが供給され、その後に遅延が続く。次に、青色のパルスが開始され、その後に遅延が続き、その後に緑色の個別パルスが続く。この循環は、無期限に、または所望の鳥の反応が始まるまで、繰り返され得る。上記に論述されたように、この実施例はまた、排卵、空腹感、気分を活性化するために、または鳥の概日リズムをリセットするためにさえも、使用され得る。光子パルス集合のこの説明的実施例は、3つの色スペクトルのオフセットパルス化を伴うが、この説明は、米国標準アナログ周波数照明放出規格60Hz及び欧州標準アナログ周波数照明放出規格50Hzを除いて、近赤、遠赤、赤外、緑、青、黄、橙、及び紫外色を含むがこれらに限定されない色スペクトルのパルスの様々な組み合わせのように、ある時間にわたり他の光子パルス放出を伴ういずれの然るシステムにも、適用可能であることを理解されたい。各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス継続時間の実施例としては、0.01マイクロ秒〜5000ミリ秒、及びその間の全ての数の時間が挙げられ得るが、これらに限定されない。本開示のシステムはまた、0.1マイクロ秒〜24時間、及びその間の全ての数の時間を含むがこれらに限定されない、各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の継続時間も可能とする。本開示のシステムは、光子放出の変化、ならびに延長無光周期などのイベントを考慮した光子放出遅延の変化を可能にするようにプログラムされ得る。
【0120】
[0120]
図17のグラフは、緑色、紫外色、橙色、近赤色、及び青色の5つの色スペクトルの光子パルスを含む例示的光子信号を示す。この図表の時間尺度は縮尺通りではないが、排卵、空腹感、または特定の気分を活性化するため、及び鳥の概日リズムをリセットするために利用され得る色スペクトル、頻度、及びデューティサイクルの変化を示す例示的実施形態として役立つ。
図17に示され、
図1〜11において前述されたように、本開示の信号内の様々な色スペクトルの光子パルスの循環に関する別の実施例が提示され、当実施例において、5つの色スペクトルの光子パルスが光子放出器から放出される。グラフに示されるように、緑色及び紫外色のパルスが供給され、その後に遅延が続く。次に、近赤色のパルスが開始され、その後に遅延が続き、その後に緑色及び紫外色のパルスが続く。この循環は、緑色及び紫外色の5つのパルス、近赤色の3つのパルス、次に青色及び橙色の1つのパルスで繰り返され得る。このパルス信号は、無期限に、またはパルス信号の下で所望の鳥の反応が始まるまで、繰り返され得る。上記に論述されたように、この実施例はまた、排卵、空腹感、気分を活性化するために、または鳥の概日リズムをリセットするためにさえも、使用され得る。光子パルス集合のこの説明的実施例は、3つの色スペクトルのオフセットパルス化を伴うが、この説明は、米国標準アナログ周波数照明放出規格60Hz及び欧州標準アナログ周波数照明放出規格50Hzを除いて、近赤、遠赤、赤外、緑、青、黄、橙、及び紫外色を含むがこれらに限定されない色スペクトルのパルスの様々な組み合わせのように、ある時間にわたり他の光子パルス放出を伴ういずれの然るシステムにも、適用可能であることを理解されたい。各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス継続時間の実施例としては、0.01マイクロ秒〜5000ミリ秒、及びその間の全ての数の時間が挙げられ得るが、これらに限定されない。本開示のシステムはまた、0.1マイクロ秒〜24時間、及びその間の全ての数の時間を含むがこれらに限定されない、各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の継続時間も可能とする。本開示のシステムは、光子放出の変化、ならびに延長無光周期などのイベントを考慮した光子放出遅延の変化を可能にするようにプログラムされ得る。
【0121】
[0121]
図18は、近赤色及び遠赤色の2つの色スペクトルの光子パルスを含む第3の例示的光子信号を示すグラフである。この図表の時間尺度は縮尺通りではないが、排卵を活性化するために利用され得る光子信号内の色スペクトル、オン継続時間、オフ継続時間、頻度、及びデューティサイクルの変化を示す例示的実施形態として役立つ。
図18に示され、
図1〜11において前述されたように、本開示の信号内の様々な色スペクトルの光子パルスの循環に関する別の実施例が提示され、当実施例において、2つの色スペクトルの光子パルスを含む光子信号が光子放出器から放出される。グラフに示されるように、遠赤色スペクトルが最初にパルス化され、その後に遅延が続き、次に近赤色スペクトルのパルスが続き、その後に遅延が続く。次に、近赤色の第2パルスが開始され、その後に遅延が続き、その後に遠赤色の個別パルスが続く。この光子信号は、無期限に、または所望の鳥の反応が始まるまで、繰り返され得る。上記に論述されたように、この実施例は、排卵を活性化するために、または鳥の概日リズムをリセットするためにも使用され得る。光子パルス集合のこの説明的実施例は、2つの色スペクトルのオフセットパルス化を伴うが、この説明は、米国標準アナログ周波数照明放出規格60Hz及び欧州標準アナログ周波数照明放出規格50Hzを除いて、近赤、遠赤、赤外、緑、青、黄、橙、及び紫外色を含むがこれらに限定されない色スペクトルのパルスの様々な組み合わせのように、ある時間にわたり他の光子パルス放出を伴ういずれの然るシステムにも、適用可能であることを理解されたい。各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス継続時間の実施例としては、0.01マイクロ秒〜5000ミリ秒、及びその間の全ての数の時間が挙げられ得るが、これらに限定されない。本開示のシステムはまた、0.1マイクロ秒〜24時間、及びその間の全ての数の時間を含むがこれらに限定されない、各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の継続時間も可能とする。本開示のシステムは、光子放出の変化、ならびに延長無光周期などのイベントを考慮した光子放出遅延の変化を可能にするようにプログラムされ得る。
【0122】
[0122]
図19は、近赤色及び遠赤色の2つの色スペクトルの光子パルスを含む例示的光子信号を示すグラフである。この図表の時間尺度は縮尺通りではないが、排卵を活性化するために利用され得る光子信号内の色スペクトル、変動する強度を伴うオン継続時間、オフ継続時間、頻度、及びデューティサイクルの変化を示す例示的実施形態として役立つ。
図19に示され、
図1〜11において前述されたように、本開示の様々な色スペクトルの光子パルスの循環に関する別の実施例が提示され、当実施例において、2つの色スペクトルの光子パルスを含む光子信号が光子放出器から放出される。グラフに示されるように、第1強度の遠赤色スペクトルが最初にパルス化され、その後に遅延が続き、次に異なる強度の遠赤色及び近赤色スペクトルのパルスが続き、その後に遅延が続く。次に、異なる強度の近赤色及び遠赤色の第2パルスが放出され、その後に遅延が続き、その後に異なる強度の遠赤色の個別パルスが続き、それから同じ強度の近赤色のパルスが続く。この光子信号は、無期限に、または光子パルスを受信することにより所望の鳥の反応が始まるまで、繰り返され得る。上記に論述されたように、この実施例は、排卵を活性化するために、または鳥の概日リズムをリセットするためにも使用され得る。光子パルス集合のこの説明的実施例は、変動する強度の2つの色スペクトルのオフセットパルス化を伴うが、この説明は、米国標準アナログ周波数照明放出規格60Hz及び欧州標準アナログ周波数照明放出規格50Hzを除いて、近赤、遠赤、赤外、緑、青、黄、橙、及び紫外色を含むがこれらに限定されない色スペクトルのパルスの様々な組み合わせのように、ある時間にわたり他の光子パルス放出を伴ういずれの然るシステムにも、適用可能であることを理解されたい。各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス継続時間の実施例としては、0.01マイクロ秒〜5000ミリ秒、及びその間の全ての数の時間が挙げられ得るが、これらに限定されない。本開示のシステムはまた、0.1マイクロ秒〜24時間、及びその間の全ての数の時間を含むがこれらに限定されない、各個別色スペクトルまたは色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の継続時間も可能とする。本開示のシステムは、光子放出の変化、ならびに延長無光周期などのイベントを考慮した光子放出遅延の変化を可能にするようにプログラムされ得る。
【0123】
[0123]以下の表1は、照明オプションの表を提示する。表1に示されるように、列1は照明オプションまたはパルス信号の名称または呼称を提示し、列2は照明オプションにおける色パルスを提示し、列3はパルス信号内の各パルスのオン継続時間であり、列4はパルス信号内の各パルスのオフ継続時間であり、列5はオンからオフまでの時間を提示し、列6は照明オプション内の各色のアンペア数であり、列7は24時間ベースで各オプションが有効である継続時間または時間の長さである。
【表1】
[実施例]
以下の実施例は、様々な適用をさらに例示するために提供され、添付の特許請求の範囲に明記される限定を超えて本発明を限定する意図はない。
【0124】
平均産卵の増加
[0124]2016年の冬及び春にColorado州Greeleyにて、現開示の照明システム及び方法を用いて6つの比較研究が実施され、標準的な市販の照明を用いた商業的産卵システムにおいて生産される卵との比較が行われた。
【0125】
[0125]本明細書において説明される本出願のシステムの下で生産された卵は、若雌鶏から飼育された白色レグホン種の様々な品種を用いて、United Egg Producers Animal Husbandry Guidelinesに従って生産された。鳥は、ケージごとに1羽、テントごとに8羽の状態で、遮光育成テント内のケージに収容された。鳥には、主にトウモロコシ、大豆ミール、石灰石、ビタミン、及びミネラルから成る全天然の100%菜食が与えられ、食事、給餌及び給水回数は、商業比較対象の鳥に合わせられた。
【0126】
[0126]産卵の商業比較となったのは、Colorado州北部に位置する従来の卵生産施設であった。全ての卵は、若雌鶏から飼育された白色レグホン種の様々な品種を用いて、United Egg Producers Animal Husbandry Guidelinesに従って生産された。鳥は、主にトウモロコシ、大豆ミール、石灰石、ビタミン、及びミネラルから成る全天然の100%菜食が与えられた。ホルモンや興奮剤は、全く使用されなかった。商業比較対象の卵を生産する鳥は、換気扇及び温度、蛍光灯、給餌装置の作動及び停止を監視及び制御し、ならびに消費水量を監視するコンピュータ化された環境管理システムの下に収容された。生産された卵は、毎朝午前9時に数えられ、共通の秤を用いて重さを測定された。
【0127】
実施例1−平均産卵−照明オプション1
[0127]表2は、照明オプション1(表1)を用いた本出願のシステム及び方法における鳥の総数に対する平均産卵率と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における鳥の総数に対する平均産卵率との比較を示す。
【0128】
[0128]表2に示され、
図20に例示されるように、比較は、18週齢の鳥(ニワトリ)を用いて開始された。本出願のシステムの照明下で育成された鳥は、第19週に産卵を開始し、第20週に21.43%、第21週に55.36%の鳥が産卵し、第26週についに100%の生産に到達、すなわち全ての鳥が産卵した。反対に、商業比較の照明システムは、第20週に3.78%の産卵が始まり、第21週に25.44%、第26週に96.27%の産卵があった。表2に示されるように、第18週〜第36週に、本出願の照明下で育成された鳥の産卵率は、商業照明システム下で成長または生活した鳥と比べて、増加した。
【表2】
【0129】
実施例2−平均産卵−照明オプション2
[0129]表3は、照明オプション2(表1)を用いた本出願のシステム及び方法における鳥の総数に対する平均産卵率と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における鳥の総数に対する平均産卵率との比較を示す。
【0130】
[0130]表3に示され、
図21に例示されるように、比較は、18週齢の鳥(ニワトリ)を用いて開始された。本出願のシステムの照明下で育成された鳥は、第19週に産卵を開始し、第20週に25.00%、第21週に71.43%の鳥が産卵し、第28週についに100%の生産に到達、すなわち全ての鳥が産卵した。反対に、商業比較の照明システムは、第20週に3.78%の産卵が始まり、第21週に25.44%、第26週に96.27%の産卵があった。表3に示されるように、第18週〜第36週に、本出願の照明下で育成された鳥の産卵率は、商業照明システム下で成長または生活した鳥と比べて、増加した。
【表3】
【0131】
実施例3−平均産卵−照明オプション3
[0131]表4は、照明オプション3(表1)を用いた本出願のシステム及び方法における鳥の総数に対する平均産卵率と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における鳥の総数に対する平均産卵率との比較を示す。
【0132】
[0132]表4に示され、
図22に例示されるように、比較は、18週齢の鳥(ニワトリ)を用いて開始された。本出願のシステムの照明下で育成された鳥は、第19週に産卵を開始し、第20週に17.86%、第21週に64.29%の鳥が産卵し、第24週についに100%の生産に到達、すなわち全ての鳥が産卵した。反対に、商業比較の照明システムは、第20週に3.78%の産卵が始まり、第21週に25.44%、第26週に96.27%の産卵があった。表4に示され、
図22に例示されるように、第18週〜第36週に、本出願の照明下で育成された鳥の産卵率は、商業照明システム下で成長または生活した鳥と比べて、増加した。
【表4】
【0133】
実施例4−平均産卵−照明オプション4
[0133]表5は、照明オプション4を用いた本出願のシステム及び方法における鳥の総数に対する平均産卵率と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における鳥の総数に対する平均産卵率との比較を示す。
【0134】
[0134]表5に示され、
図23に例示されるように、比較は、18週齢の鳥(ニワトリ)を用いて開始された。本出願のシステムの照明下で育成された鳥は、第18週に産卵を開始し、第20週に25.00%、第21週に42.86%の鳥が産卵し、第24週についに96.43%の生産に到達、すなわち全ての鳥が産卵した。反対に、商業比較の照明システムは、第20週に3.78%の産卵が始まり、第21週に25.44%、第26週に96.27%の産卵があった。表5に示されるように、第18週〜第36週に、本出願の照明下で育成された鳥の産卵率は、商業照明システム下で成長または生活した鳥と比べて、増加した。
【表5】
【0135】
実施例5−平均産卵−照明オプション5
[0135]表6は、照明オプション5を用いた本出願のシステム及び方法における鳥の総数に対する平均産卵率と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における鳥の総数に対する平均産卵率との比較を示す。
【0136】
[0136]表6に示され、
図24に例示されるように、比較は、18週齢の鳥(ニワトリ)を用いて開始された。本出願のシステムの照明下で育成された鳥は、第18週に産卵を開始し、第20週に37.50%、第21週に66.07%の鳥が産卵し、第24週についに100%の生産に到達、すなわち全ての鳥が産卵した。反対に、商業比較の照明システムは、第20週に3.78%の産卵が始まり、第21週に25.44%、第26週に96.27%の産卵があった。表6に示されるように、第18週〜第36週に、本出願の照明下で育成された鳥の産卵率は、商業照明システム下で成長または生活した鳥と比べて、増加した。
【表6】
【0137】
実施例6−平均産卵−照明オプション6
[0137]表7は、照明オプション6を用いた本出願のシステム及び方法における鳥の総数に対する平均産卵率と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における鳥の総数に対する平均産卵率との比較を示す。
【0138】
[0138]表7に示され、
図25に例示されるように、比較は、18週齢の鳥(ニワトリ)を用いて開始された。本出願のシステムの照明下で育成された鳥は、第19週に産卵を開始し、第20週に44.64%、第21週に66.07%の鳥が産卵し、第23週についに105.36%の生産に到達、すなわち全ての鳥が産卵した。反対に、商業比較の照明システムは、第20週に3.78%の産卵が始まり、第21週に25.44%、第26週に96.27%の産卵があった。表7に示されるように、第18週〜第36週に、本出願の照明下で育成された鳥の産卵率は、商業照明システム下で成長または生活した鳥と比べて、増加した。
【表7】
【0139】
実施例7−平均産卵−標準照明及び時間との比較
[0139]実施例7は、平均産卵率の比較研究を提示する。2016年の夏にColorado州Greeleyにて、3つの照明システムを用いて研究が行われ、3つの照明には、標準商業昼/夜周期(第17週に15時間の照明オン状態で始まり、毎週15分増加する)の本開示の照明方法の照明オプション4(表1に図示)と、標準商業昼/夜周期の標準蛍光灯による制御と、本開示の照明方法を用いた照明オプション4とが含まれる。
【0140】
[0140]卵は、若雌鶏から飼育された白色レグホン種の様々な品種を用いて、United Egg Producers Animal Husbandry Guidelinesに従って生産された。鳥は、ケージごとに1羽、テントごとに8羽の状態で、遮光育成テント内のケージに収容された。鳥には、主にトウモロコシ、大豆ミール、石灰石、ビタミン、及びミネラルから成る全天然の100%菜食が与えられ、食事、給餌及び給水回数は、商業比較対象の鳥に合わせられた。
【0141】
[0141]下記の表8(及び
図26)に示されるように、制御を伴う比較対象の鳥は第17週から少量の卵(5.36%)を産卵し始めるが、照明オプション4(24時間(列4))下で育成された鳥は第19週には、制御(列3)及び平均(列5、2016年1月のHy‐Line International出版のW‐36 Commerical Layers、Management Guide参照)の両方の標準生産レベルを速やかに上回った。24時間周期の照明オプション4下で育成された鳥、及び商業標準昼/夜タイミングの照明オプション4下で育成された鳥の両者は、第22週には、制御及び商業平均を上回る生産増加を示し、24時間周期の照明オプション4下で育成された鳥は98.21%で産卵し、商業標準昼/夜タイミングの照明オプション4下で育成された鳥は91.07%で産卵し、一方制御下で育成された鳥は78.57%で産卵し、商業平均は85.00%であった。
【表8】
【0142】
平均卵重量の増加
[0142]2016年の冬及び春にColorado州Greeleyにて、本開示の照明システム及び方法を使用して、6つの家禽卵重量研究が実施され、標準的な市販の照明下で飼育された白色レグホン種の標準的な商業鶏卵重量と比較された(2016年1月のHy‐Line International参照)。
【0143】
[0143]本開示のシステム及び方法の照明下で飼育された鳥は、若雌鶏から飼育された白色レグホン種の様々な品種を用いて、United Egg Producers Animal Husbandry Guidelinesに従って飼育された。鳥は、ケージごとに1羽、テントごとに8羽の状態で、遮光育成テント内のケージに収容された。鳥には、主にトウモロコシ、大豆ミール、石灰石、ビタミン、及びミネラルから成る全天然の100%菜食が与えられ、食事、給餌及び給水回数は、商業比較対象の鳥に合わせられた。卵の重量は、毎日午前9時に、デジタル秤を用いて取り込まれ、測定された。
【0144】
実施例8−平均卵重量−照明オプション1
[0144]表9は、照明オプション1(表1)を用いた本出願のシステム及び方法における平均鳥体重と、商業平均鳥体重との比較を示す。
【0145】
[0145]表9に示され、
図27に例示されるように、平均卵重量比較は18週齢の鳥(ニワトリ)を用いて開始され、本出願のシステムの照明下で飼育された鳥は、第19週に平均重量1.495oz.の産卵を開始し、第20週に平均卵重量は1.803oz.となり、第25週に平均卵重量は2.00oz.に達し、第29週に2.10oz.に、第35週に2.17oz.に増加した。反対に、商業比較の照明システム下で生産された卵の平均卵重量は、第21週に平均卵重量1.65oz.、第24週に1.90oz.、第25週に1.99oz.、第35週に最大の2.13oz.となった。表8に示されるように、第18週〜第36週に、本出願の技術の照明下で生産された卵は、商業照明システム下で成長または生活した鳥と比べて、平均卵重量が0.07増加した。
【表9】
【0146】
実施例9−平均卵重量−照明オプション2
[0146]表10は、照明オプション2(表1)を用いた本出願のシステム及び方法における平均卵重量と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における平均卵重量との比較を示す。
【0147】
[0147]表10に示され、
図28に例示されるように、平均卵重量比較は、18週齢の鳥(ニワトリ)を用いて開始された。本出願のシステムの照明下で飼育された鳥は、第19週に平均重量1.52oz.の産卵を開始し、第20週に平均卵重量は1.65oz.となり、第25週に平均卵重量は1.86oz.に達し、第29週に1.95oz.に、第35週に2.03oz.に増加した。反対に、商業比較の照明システム下で生産された卵の平均卵重量は、第21週に平均卵重量1.65oz.、第24週に1.90oz.、第25週に1.99oz.、第35週に最大の2.13oz.となった。
【表10】
【0148】
実施例10−平均卵重量−照明オプション3
[0148]表11は、照明オプション3(表1)を用いた本出願のシステム及び方法における平均卵重量と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における平均卵重量との比較を示す。
【0149】
[0149]表11に示され、
図29に例示されるように、平均卵重量比較は、18週齢の鳥(ニワトリ)を用いて開始された。本出願のシステムの照明下で飼育された鳥は、第19週に平均重量1.54oz.の産卵を開始し、第20週に平均卵重量は1.70oz.となり、第28週に平均卵重量は2.00oz.に達し、第32週に2.04oz.に、第35週に2.11oz.に増加した。反対に、商業比較の照明システム下で生産された卵の平均卵重量は、第21週に平均卵重量1.65oz.、第24週に1.90oz.、第25週に1.99oz.、第35週に最大の2.13oz.となった。
【表11】
【0150】
実施例11−平均卵重量−照明オプション4
[0150]表12は、照明オプション4(表1)を用いた本出願のシステム及び方法における平均卵重量と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における平均卵重量との比較を示す。
【0151】
[0151]表12に示され、
図30に例示されるように、平均卵重量比較は、18週齢の鳥(ニワトリ)を用いて開始された。本出願のシステムの照明下で飼育された鳥は、第19週に平均重量1.61oz.の産卵を開始し、第20週に平均卵重量は1.61oz.となり、第32週に平均卵重量は2.02oz.に達し、第34週に2.06oz.に増加した。反対に、商業比較の照明システム下で生産された卵の平均卵重量は、第21週に平均卵重量1.65oz.、第24週に1.90oz.、第25週に1.99oz.、第35週に最大の2.13oz.となった。
【表12】
【0152】
実施例12−平均卵重量−照明オプション5
[0152]表13は、照明オプション5(表1)を用いた本出願のシステム及び方法における平均卵重量と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における平均卵重量との比較を示す。
【0153】
[0153]表13に示され、
図31に例示されるように、平均卵重量比較は、18週齢の鳥(ニワトリ)を用いて開始された。本出願のシステムの照明下で飼育された鳥は、第19週に平均重量1.594oz.の産卵を開始し、第20週に平均卵重量は1.692oz.となり、第29週に平均卵重量は2.00oz.に達し、第33週に2.08oz.に増加した。反対に、商業比較の照明システム下で生産された卵の平均卵重量は、第21週に平均卵重量1.65oz.、第24週に1.90oz.、第25週に1.99oz.、第35週に最大の2.13oz.となった。表8に示されるように、第18週〜第36週に、本出願の技術の照明下で生産された卵は、商業照明システム下で成長または生活した鳥と比べて、平均卵重量が0.07増加した。
【表13】
【0154】
実施例13−平均卵重量−照明オプション6
[0154]表13は、照明オプション6(表1)を用いた本出願のシステム及び方法における平均卵重量と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における平均卵重量との比較を示す。
【0155】
[0155]表14に示され、
図32に例示されるように、平均卵重量比較は、18週齢の鳥(ニワトリ)を用いて開始された。本出願のシステムの照明下で飼育された鳥は、第19週に平均重量1.634oz.の産卵を開始し、第20週に平均卵重量は1.728oz.となり、第25週に平均卵重量は2.00oz.に達し、第33週に2.10oz.に増加し、第36週には2.17oz.まで増加し続けた。反対に、商業比較の照明システム下で生産された卵の平均卵重量は、第21週に平均卵重量1.65oz.、第24週に1.90oz.、第25週に1.99oz.、第35週に最大の2.13oz.となった。表8に示されるように、第18週〜第36週に、本出願の技術の照明下で生産された卵は、商業照明システム下で成長または生活した鳥と比べて、平均卵重量が0.07増加した。
【表14】
【0156】
実施例14−平均卵重量−標準照明及び時間との比較
[0156]実施例14は、平均卵重量の比較研究を提示する。2016年の夏にColorado州Greeleyにて、3つの照明システムを用いて研究が行われ、3つの照明には、標準商業昼/夜周期(第17週に15時間の照明オン状態で始まり、毎週15分増加する)の本開示の照明方法の照明オプション4(表1に図示)と、標準商業昼/夜周期の標準蛍光灯による制御と、本開示の照明方法を用いた照明オプション4とが含まれる。
【0157】
[0157]卵は、若雌鶏から飼育された白色レグホン種の様々な品種を用いて、United Egg Producers Animal Husbandry Guidelinesに従って生産された。鳥は、ケージごとに1羽、テントごとに8羽の状態で、遮光育成テント内のケージに収容された。鳥には、主にトウモロコシ、大豆ミール、石灰石、ビタミン、及びミネラルから成る全天然の100%菜食が与えられ、食事、給餌及び給水回数は、商業比較対象の鳥に合わせられた。
【0158】
[0158]下記の表15(及び
図33)に示されるように、制御を伴う比較対象の鳥は第17週から小さい卵(1.12oz)(USDAのサイズ分類により“PeeWee”に分類、United States Standards Grades、及びWeight Classes for Shell Eggs、AMS56、2000年7月20日を参照)を産卵し始めるが、“PeeWee”卵は商業的には成立しない。しかしながら、照明オプション4(24時間(列4))下で育成された鳥は、第21週には商業的に採算の取れる「中位」サイズである卵あたり1.82ozに速やかに到達し、第22週には卵あたり1.87ozにまで重量が増加した。標準商業昼夜タイミングを用いた照明オプション4はまた、第22週には「中位」重量である卵あたり1.76ozに達した。制御グループは、第22週には卵あたり1.75ozの重量に達し、平均商業卵重量を示す列5に示される商業平均は、第21週には「中位」に達した。
【表15】
【0159】
平均鳥体重の増加
[0159]2016年の冬及び春にColorado州Greeleyにて、本開示の照明システム及び方法を使用して、ニワトリの経時的体重増加に関する6つの研究が実施され、同じ期間にわたり標準的な市販の照明下で飼育された白色レグホン種の標準的な商業ニワトリ体重と比較された(2016年1月のHy‐Line International参照)。
【0160】
[0160]本開示のシステム及び方法の照明下で飼育された鳥は、若雌鶏から飼育された白色レグホン種の様々な品種を用いて、United Egg Producers Animal Husbandry Guidelinesに従って飼育された。鳥は、ケージごとに1羽、テントごとに8羽の状態で、遮光育成テント内のケージに収容された。鳥には、主にトウモロコシ、大豆ミール、石灰石、ビタミン、及びミネラルから成る全天然の100%菜食が与えられ、食事、給餌及び給水回数は、商業比較対象の鳥に合わせられた。鳥の体重は、毎週火曜の朝9時に、吊り秤を用いて取り込まれ、測定された。
【0161】
実施例15−平均鳥体重−照明オプション1
[0161]表16は、照明オプション1(表1に図示)を用いた本出願のシステム及び方法下で収容及び育成された鳥の20週〜31週の平均鳥(ニワトリ)体重と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における鳥の総数に関する平均鳥体重(ニワトリ)との比較を示す。
【0162】
[0162]本出願のシステムに、若雌鶏から飼育された白色レグホン種の様々な品種が使用された。鳥には、主にトウモロコシ、大豆ミール、石灰石、ビタミン、及びミネラルから成る全天然の100%菜食が与えられ、食事、給餌及び給水回数は、標準的商業慣習に合わせられた。ホルモンや興奮剤は、全く使用されなかった。
【0163】
[0163]表16に示され、
図34に例示されるように、比較は本出願のシステムの照明下で飼育された20週齢の鳥を用いて開始され、20週に平均体重1440gで始まり、一方品種標準体重は20週に1380gであった。22週に、本出願のシステムの平均鳥体重は1505gであり、一方品種標準体重は1460gであった。25週に、品種標準体重は1490gであったのに比べて、本出願のシステム下で飼育された鳥の平均鳥体重は1520gであった。31週に、品種標準体重は1520gであったのに比べて、本出願のシステム下で飼育された鳥の平均鳥体重は1537.5gであった。26週に鳥収容施設に停電が起きたため、その週の鳥の測定は実施不可能となり、ストレスにより27週に体重が落ちたことに留意されたい。表14に示されるように、本出願の照明下で飼育された鳥は、商業照明システム下で成長または生活した鳥と比較して、週あたり12gの平均鳥体重増加がみられた。
【表16】
【0164】
実施例16−平均鳥体重−照明オプション2
[0164]表17は、照明オプション2(表1に図示)を用いた本出願のシステム及び方法下で収容及び飼育された鳥の20週〜31週の平均鳥(ニワトリ)体重と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における鳥の総数に関する平均鳥体重(ニワトリ)との比較を示す。
【0165】
[0165]本出願のシステムに、若雌鶏から飼育された白色レグホン種の様々な品種が使用された。鳥には、主にトウモロコシ、大豆ミール、石灰石、ビタミン、及びミネラルから成る全天然の100%菜食が与えられ、食事、給餌及び給水回数は、標準的商業慣習に合わせられた。ホルモンや興奮剤は、全く使用されなかった。
【0166】
[0166]表17に示され、
図35に例示されるように、比較は本出願のシステムの照明下で飼育された20週齢の鳥を用いて開始され、20週に平均体重1407.5gで始まり、一方品種標準体重は20週に1380gであった。22週に、本出願のシステムの平均鳥体重は1440gであり、一方品種標準体重は1460gであった。25週に、品種標準体重は1490gであったのに比べて、本出願のシステム下で飼育された鳥の平均鳥体重は1460gであった。31週に、品種標準体重は1520gであったのに比べて、本出願のシステム下で飼育された鳥の平均鳥体重は1515.0gであった。26週に鳥収容施設に停電が起きたため、その週の鳥の測定は実施不可能となり、ストレスにより27週に体重が落ちたことに留意されたい。
【表17】
【0167】
実施例17−平均鳥体重−照明オプション3
[0167]表18は、照明オプション3(表1に図示)を用いた本出願のシステム及び方法下で収容及び飼育された鳥の20週〜31週の平均鳥(ニワトリ)体重と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における鳥の総数に関する平均鳥体重(ニワトリ)との比較を示す。
【0168】
[0168]本出願のシステムに、若雌鶏から飼育された白色レグホン種の様々な品種が使用された。鳥には、主にトウモロコシ、大豆ミール、石灰石、ビタミン、及びミネラルから成る全天然の100%菜食が与えられ、食事、給餌及び給水回数は、標準的商業慣習に合わせられた。ホルモンや興奮剤は、全く使用されなかった。
【0169】
[0169]表18に示され、
図36に例示されるように、比較は本出願のシステムの照明下で飼育された20週齢の鳥を用いて開始され、20週に平均体重1445gで始まり、一方品種標準体重は20週に1380gであった。22週に、本出願のシステムの平均鳥体重は1470gであり、一方品種標準体重は1460gであった。25週に、品種標準体重は1490gであったのに比べて、本出願のシステム下で飼育された鳥の平均鳥体重は1470gであった。31週に、品種標準体重は1520gであったのに比べて、本出願のシステム下で飼育された鳥の平均鳥体重は1520gであった。26週に鳥収容施設に停電が起きたため、その週の鳥の測定は実施不可能となり、ストレスにより27週に体重が落ちたことに留意されたい。表16に示されるように、本出願の照明下で飼育された鳥は、商業照明システム下で成長または生活した鳥と比較して、週あたり3.2gの平均鳥体重増加がみられた。
【表18】
【0170】
実施例18−平均鳥体重−照明オプション4
[0170]表19は、照明オプション4(表1に図示)を用いた本出願のシステム及び方法下で収容及び飼育された鳥の20週〜31週の平均鳥(ニワトリ)体重と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における鳥の総数に関する平均鳥体重(ニワトリ)との比較を示す。
【0171】
[0171]本出願のシステムに、若雌鶏から飼育された白色レグホン種の様々な品種が使用された。鳥には、主にトウモロコシ、大豆ミール、石灰石、ビタミン、及びミネラルから成る全天然の100%菜食が与えられ、食事、給餌及び給水回数は、標準的商業慣習に合わせられた。ホルモンや興奮剤は、全く使用されなかった。
【0172】
[0172]表19に示され、
図37に例示されるように、比較は本出願のシステムの照明下で飼育された20週齢の鳥を用いて開始され、20週に平均体重1445gで始まり、一方品種標準体重は20週に1380gであった。22週に、本出願のシステムの平均鳥体重は1470gであり、一方品種標準体重は1460gであった。25週に、品種標準体重は1490gであったのに比べて、本出願のシステム下で飼育された鳥の平均鳥体重は1470gであった。31週に、品種標準体重は1520gであったのに比べて、本出願のシステム下で飼育された鳥の平均鳥体重は1520gであった。26週に鳥収容施設に停電が起きたため、その週の鳥の測定は実施不可能となり、ストレスにより27週に体重が落ちたことに留意されたい。表17に示されるように、本出願の照明下で飼育された鳥は、商業照明システム下で成長または生活した鳥と比較して、週あたり66.1gの平均鳥体重増加がみられた。
【表19】
【0173】
実施例19−平均鳥体重−照明オプション5
[0173]表20は、照明オプション5(表1に図示)を用いた本出願のシステム及び方法下で収容及び飼育された鳥の20週〜31週の平均鳥(ニワトリ)体重と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における鳥の総数に関する平均鳥体重(ニワトリ)との比較を示す。
【0174】
[0174]本出願のシステムに、若雌鶏から飼育された白色レグホン種の様々な品種が使用された。鳥には、主にトウモロコシ、大豆ミール、石灰石、ビタミン、及びミネラルから成る全天然の100%菜食が与えられ、食事、給餌及び給水回数は、標準的商業慣習に合わせられた。ホルモンや興奮剤は、全く使用されなかった。
【0175】
[0175]表20に示され、
図38に例示されるように、比較は本出願のシステムの照明下で飼育された20週齢の鳥を用いて開始され、20週に平均体重1475gで始まり、一方品種標準体重は20週に1380gであった。22週に、本出願のシステムの平均鳥体重は1485gであり、一方品種標準体重は1460gであった。25週に、品種標準体重は1490gであったのに比べて、本出願のシステム下で飼育された鳥の平均鳥体重は1505gであった。31週に、品種標準体重は1520gであったのに比べて、本出願のシステム下で飼育された鳥の平均鳥体重は1547.5gであった。26週に鳥収容施設に停電が起きたため、その週の鳥の測定は実施不可能となり、ストレスにより27週に体重が落ちたことに留意されたい。表18に示されるように、本出願の照明下で飼育された鳥は、商業照明システム下で成長または生活した鳥と比較して、週あたり21.5gの平均鳥体重増加がみられた。
【表20】
【0176】
実施例20−平均鳥体重−照明オプション6
[0176]表21は、照明オプション6(表1に図示)を用いた本出願のシステム及び方法下で収容及び飼育された鳥の20週〜31週の平均鳥(ニワトリ)体重と、従来の商業照明を用いた従来の生産施設における鳥の総数に関する平均鳥体重(ニワトリ)との比較を示す。
【0177】
[0177]本出願のシステムに、若雌鶏から飼育された白色レグホン種の様々な品種が使用された。鳥には、主にトウモロコシ、大豆ミール、石灰石、ビタミン、及びミネラルから成る全天然の100%菜食が与えられ、食事、給餌及び給水回数は、標準的商業慣習に合わせられた。ホルモンや興奮剤は、全く使用されなかった。
【0178】
[0178]表21に示され、
図39に例示されるように、比較は本出願のシステムの照明下で飼育された20週齢の鳥を用いて開始され、20週に平均体重1435gで始まり、一方品種標準体重は20週に1380gであった。22週に、本出願のシステムの平均鳥体重は1460gであり、一方品種標準体重は1460gであった。25週に、品種標準体重は1490gであったのに比べて、本出願のシステム下で飼育された鳥の平均鳥体重は1475gであった。31週に、品種標準体重は1520gであったのに比べて、本出願のシステム下で飼育された鳥の平均鳥体重は1587.5gであった。26週に鳥収容施設に停電が起きたため、その週の鳥の測定は実施不可能となり、ストレスにより27週に体重が落ちたことに留意されたい。表19に示されるように、本出願の照明下で育成された鳥は、商業照明システム下で成長または生活した鳥と比較して、週あたり13.16gの平均鳥体重の平均増加がみられた。
【表21】
【0179】
実施例21−平均鳥体重−標準照明及び時間との比較
[0179]実施例21は、グラム単位の平均鳥体重の比較研究を提示する。2016年の夏にColorado州Greeleyにて、3つの照明システムを用いて研究が行われ、3つの照明には、標準商業昼/夜周期(第17週に15時間の照明オン状態で始まり、毎週15分増加する)の本開示の照明方法の照明オプション4(表1に図示)と、標準商業昼/夜周期の標準蛍光灯による制御と、本開示の照明方法を用いた照明オプション4及びオプション5とが含まれる。
【0180】
[0180]本明細書において説明される本出願のシステムの下で生産された鳥は、若雌鶏から飼育された白色レグホン種の様々な品種を用いて、United Egg Producers Animal Husbandry Guidelinesに従って生産された。鳥は、ケージごとに1羽、テントごとに8羽の状態で、遮光育成テント内のケージに収容された。鳥には、主にトウモロコシ、大豆ミール、石灰石、ビタミン、及びミネラルから成る全天然の100%菜食が与えられ、食事、給餌及び給水回数は、商業比較対象の鳥に合わせられた。
【0181】
[0181]24時間周期の照明オプション4下で飼育された鳥は、第13週〜第16週に照明オプション4下で飼育され、その後に照明オプション5に切り替えられる。
【0182】
[0182]標準商業昼/夜周期の照明オプション4下で飼育された鳥は、第13週〜第16週に照明オプション5下で飼育され、その後に照明オプション6に切り替えられる。
【0183】
[0183]下記の表23(及び
図40)に示されるように、24時間周期の照明オプション4下で育成された比較対象の鳥は、第16週に一度照明がオプション5に変更されると、制御照明下で飼育された鳥よりも、一貫して重くなった。これは、標準昼/夜周期の照明オプション4下で飼育された鳥にも、第16週に一度その照明がオプション6に変更されると、当てはまった。
【表22】
【0184】
実施例22−雌鳥における早期性的成熟
[0184]本開示のシステム(例えば照明オプション4)下で育成された鳥の視覚的研究は、標準的な商業照明下で育成された鳥の性的成熟時と比べて、鳥の早期性的成熟を示した。視覚的観察により、本開示の照明下で育成された鳥において、雌鳥の頂部に位置するとさかが、より大きなサイズでより対称的になることが示された。
【0185】
[0185]本発明の前述の説明は、例示及び説明のために提示されたものである。これは、包括的である、または発明を開示された的確な形態に限定する意図はなく、上記の教示に照らして他の変更及び変形も可能であり得る。実施形態は、本発明の原理及びその実際的応用を最も良く説明し、それにより他の当業者が、意図する特定の用途に適した様々な実施形態及び様々な変更において、本発明を最良に利用できるように、選ばれ記載された。添付の特許請求の範囲は、従来技術により制限される場合を除いて、本発明の他の代替的実施形態を含むと解釈されることが意図される。
[発明の項目]
[項目1]
鳥において所望の反応を誘発するシステムであって、
少なくとも1つの光子放出器と、
前記少なくとも1つの光子放出器と通信する少なくとも1つの光子放出変調コントローラと
を備え、
前記少なくとも1つの光子放出器は前記鳥に対する光子信号を生成するように構成され、前記光子信号は2つ以上の独立成分を含み、前記2つ以上の独立成分には第1独立成分と第2独立成分とが含まれ、
前記第1独立成分は、繰返し第1変調光子パルス群を含み、前記第1変調光子パルス群は、1つ以上の強度による0.01マイクロ秒〜5000ミリ秒の1つ以上の光子パルスオン継続時間を有し、0.1マイクロ秒〜24時間の1つ以上の光子パルスオフ継続時間、及び波長色を有し、
前記第2独立成分は、繰返し第2変調光子パルス群を含み、前記第2変調光子パルス群は、1つ以上の強度による0.01マイクロ秒〜5000ミリ秒の1つ以上の光子パルスオン継続時間を有し、0.1マイクロ秒〜24時間の1つ以上の第2光子パルスオフ継続時間、及び波長色を有し、
前記第1独立成分及び前記第2独立成分は、同時に前記信号内に生成され、
前記第2変調光子パルス群は、前記第1変調光子パルス群と異なり、
前記少なくとも1つの光子放出器から前記鳥に対し前記信号を発し、前記信号の前記第1変調光子パルス群及び前記第2変調光子パルス群の併用効果により、前記鳥から所望の反応が生じる、
前記システム。
[項目2]
繰返し第3以上の変調光子パルス群を含む第3以上の独立成分をさらに含み、
前記第3以上の変調光子パルス群は、1つ以上の強度による0.01マイクロ秒〜5000ミリ秒の1つ以上の光子パルスオン継続時間を有し、0.1マイクロ秒〜24時間の1つ以上の光子パルスオフ継続時間、及び波長色を有し、
前記第3以上の独立成分、前記第1独立成分、及び前記第2独立成分は、同時に前記信号内に生成され、
前記繰返し第3以上の変調光子パルス群は、前記第2変調光子パルス群及び前記第1変調光子パルス群と異なり、
前記少なくとも1つの光子放出器から前記鳥に対し前記信号を発し、前記信号の前記繰返し第3以上の変調光子パルス群、前記第1変調光子パルス群、及び前記第2変調光子パルス群の併用効果により、前記鳥から所望の反応が生じる、
項目1に記載のシステム。
[項目3]
前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラと通信するマスタ論理コントローラをさらに備え、
前記マスタ論理コントローラは、前記少なくとも1つの光子放出器からの前記第1独立成分及び前記第2独立成分の前記変調パルス群を制御する前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラに対し、コマンドを送信する、
項目1に記載のシステム。
[項目4]
前記少なくとも2つの光子放出デバイスは、白熱光(タングステンハロゲン及びキセノン)、蛍光(CFL)、高輝度放電(金属ハライド、高圧ナトリウム、低圧ナトリウム、水銀蒸気)、太陽光、及び発光ダイオードの群から選択される、項目3に記載のシステム。
[項目5]
前記マスタ論理コントローラは、前記少なくとも2つの光子放出デバイスの電力使用量を監視する電力消費センサと通信し、前記電力消費センサは、前記マスタ論理コントローラの外部に存在するホストと通信する、項目3に記載のシステム。
[項目6]
前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラは、ソリッドステートリレー、金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ、電界効果トランジスタ、ツェナーダイオード、光チョッパ、及び光子パルスの変調を誘発するデバイスを含む群から選択される、項目1に記載のシステム。
[項目7]
前記第1変調光子パルスの前記第1波長帯の前記第1波長色は、近赤、遠赤、青、赤外、黄、橙、及び紫外色を含む群から選択される、項目1に記載のシステム。
[項目8]
前記第2変調光子パルスの前記第2波長帯の前記第2波長色は、近赤、遠赤、青、赤外、黄、橙、及び紫外色を含む群から選択される、項目1に記載のシステム。
[項目9]
前記第1変調光子パルス群の前記第1波長色は、0.1nm〜1cmの波長を有する、項目1に記載のシステム。
[項目10]
前記第2変調光子パルス群の前記第2波長色は、0.1nm〜1cmの波長を有する、項目1に記載のシステム。
[項目11]
前記第1変調光子パルス群の1つ以上の強度による前記第1オン継続時間、前記第1オフ継続時間、及び前記第1波長色は、前記第2変調光子パルス群の1つ以上の第2強度による前記第2オン継続時間、前記第2オフ継続時間、及び前記第2波長色と同じである、項目1に記載のシステム。
[項目12]
少なくとも1つのセンサをさらに備える前記システムであって、
前記少なくとも1つのセンサは、前記鳥に関連する少なくとも1つの状態を監視することが可能であり、前記鳥に関連する前記少なくとも1つの状態は、前記鳥に関連する環境状態、または前記鳥に関連する生理的状態であり、
前記少なくとも1つのセンサは、第1通信デバイスと操作可能に連結され、前記第1通信デバイスは、前記少なくとも1つのセンサから前記マスタ論理コントローラへデータを送信する、
項目4に記載のシステム。
[項目13]
前記マスタ論理コントローラは、前記少なくとも1つのセンサからの前記データに基づいて、前記第1変調光子パルス群の1つ以上の強度による前記第1オン継続時間、前記第1オフ継続時間、及び前記第1波長色が、前記第2変調光子パルス群の1つ以上の第2強度による前記第2オン継続時間、前記第2オフ継続時間、及び前記第2波長色と同じになるように調整する、項目12に記載のシステム。
[項目14]
灌水源と通信する前記マスタ論理コントローラをさらに備えるシステムであって、
前記灌水源は、前記鳥に対し灌水イベントを提供する、
項目13に記載の前記システム。
[項目15]
前記マスタ論理コントローラは、前記少なくとも1つのセンサからの前記データに基づいて、前記鳥に対する灌水イベントのタイミングを調整することが可能である、項目13に記載のシステム。
[項目16]
前記マスタ論理コントローラは、前記少なくとも1つのセンサからの前記データに基づいて、前記鳥に対する灌水イベントの継続時間を調整することが可能である、項目15に記載のシステム。
[項目17]
栄養供給源と通信する前記マスタ論理コントローラをさらに備えるシステムであって、
前記栄養供給源は、前記鳥に対し栄養供給イベントを提供することが可能である、
項目12に記載の前記システム。
[項目18]
前記マスタ論理コントローラは、前記少なくとも1つのセンサからの前記データに基づいて、前記鳥に対する栄養供給イベントのタイミングを調整することが可能である、項目17に記載のシステム。
[項目19]
前記マスタ論理コントローラは、前記少なくとも1つのセンサからの前記データに基づいて、前記鳥に対する栄養供給イベントの継続時間を調整することが可能である、項目17に記載のシステム。
[項目20]
前記少なくとも1つのセンサは、気温センサ、湿度センサ、鳥の体温センサ、鳥の体重センサ、音センサ、動きセンサ、赤外線センサ、O
2センサ、CO
2センサ、及びCOセンサ、ならびにこれらの組み合わせを含む群から選択される、項目12に記載のシステム。
[項目21]
前記鳥は、ニワトリ、アヒル、及び他の水鳥、シチメンチョウ、エミュー、ダチョウ、ウズラ、キジ、高地猟鳥、ハト、オウム、ならびに動物界及びその組織内の他の鳥類を含む群から選択される、項目1に記載のシステム。
[項目22]
前記第1変調光子パルス群は、少なくとも5%の光量子の変化を有する、項目1に記載のシステム。
[項目23]
前記第2変調光子パルス群は、少なくとも5%の光量子の変化を有する、項目1に記載のシステム。
[項目24]
前記第1変調光子パルス群及び前記第2変調光子パルス群のデューティサイクルは、0.1%〜93%に及ぶ、項目1に記載のシステム。
[項目25]
前記第3以上の変調光子パルス群のデューティサイクルは、0.1%〜93%に及ぶ、項目1に記載のシステム。
[項目26]
前記鳥における前記所望の反応は、前記鳥の視床下部内のオプシンによりもたらされる反応である、項目1に記載のシステム。
[項目27]
全ての付加的または補足的な外光は、前記鳥から遮られる、項目1に記載のシステム。
[項目28]
前記信号の前記放出は、光子の補足的供給源である、項目1に記載のシステム。
[項目29]
前記反応は、成育、手当て、及び屠畜から選択される非自然に活性化された反応である、項目1に記載のシステム。
[項目30]
前記第1変調光子パルス群の1つ以上の第1強度による前記第1光子パルスオン継続時間、前記第1光子パルスオフ継続時間、及び前記第1波長帯は、前記鳥からの所望の反応に合わせて特別に調整される、項目1に記載のシステム。
[項目31]
前記第2変調光子パルス群の1つ以上の第2強度による前記第2光子パルスオン継続時間、前記第2光子パルスオフ継続時間、及び前記第2波長帯は、前記鳥からの所望の反応に合わせて特別に調整される、項目1に記載のシステム。
[項目32]
前記方法は、鳥において所望の反応を誘発するために使用する電力を、従来の育成システムと比べて少なくとも50%削減する、項目1に記載のシステム。
[項目33]
前記第1変調光子パルス群の前記1つ以上の第1光子パルスオフ継続時間はそれぞれ、異なる継続時間である、項目1に記載のシステム。
[項目34]
前記第2変調光子パルス群の前記1つ以上の第2光子パルスオフ継続時間はそれぞれ、異なる継続時間である、項目1に記載のシステム。
[項目35]
前記第1変調光子パルス群の前記1つ以上の第1光子パルスオン継続時間はそれぞれ、異なる継続時間である、項目1に記載のシステム。
[項目36]
前記第2変調光子パルス群の前記1つ以上の第2光子パルスオン継続時間はそれぞれ、異なる継続時間である、項目1に記載のシステム。
[項目37]
前記第3以上の変調光子パルス群の前記1つ以上の追加光子パルスオフ継続時間はそれぞれ異なる、項目2に記載のシステム。
[項目38]
前記第3以上の変調光子パルス群の前記1つ以上の追加光子パルスオン継続時間はそれぞれ異なる、項目2に記載のシステム。
[項目39]
前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラと通信する前記マスタ論理コントローラをさらに備える前記システムであって、
前記マスタ論理コントローラは、前記第3以上の変調光子パルス群の前記成分を制御する前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラに対し、コマンドを送信することが可能である、
項目3に記載の前記システム。
[項目40]
前記第3以上の変調光子パルス群の前記成分は、前記鳥からの所望の反応に合わせて特別に調整される、項目2に記載のシステム。
[項目41]
前記第3以上の変調光子パルス群の前記各追加波長色は、近赤、遠赤、青、赤外、黄、橙、緑、及び紫外色から成る群から選択される、項目2に記載のシステム。
[項目42]
前記第3以上の変調光子パルス群の前記各追加波長色は、0.1nm〜1cmの波長を有する、項目2に記載のシステム。
[項目43]
前記第3以上の変調光子パルス群はさらに、1つ以上の追加強度を含む、項目2に記載のシステム。
[項目44]
前記第1パルスの前記1つ以上のオン継続時間は、前記第1光子パルスの前記1つ以上のオフ継続時間と異なる、項目1に記載のシステム。
[項目45]
前記第2パルスの前記1つ以上のオン継続時間は、前記第2光子パルスの前記1つ以上のオフ継続時間と異なる、項目1に記載のシステム。
[項目46]
前記第3以上のパルスの前記1つ以上のオン継続時間は、前記第3以上の光子パルスの前記1つ以上のオフ継続時間と異なる、項目2に記載のシステム。
[項目47]
前記第1光子パルスの前記継続時間、前記強度、前記波長帯、及び前記デューティサイクル、ならびに前記少なくとも1つの追加光子パルスの前記継続時間、前記強度、前記波長帯、及び前記デューティサイクルは、1を超える利得効率を誘発する、項目1に記載のシステム。
[項目48]
鳥において所望の反応を誘発する方法であって、
少なくとも1つの光子放出器を提供することと、
前記少なくとも1つの光子放出器と通信する少なくとも1つの光子放出変調コントローラを提供することと、
前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラから前記少なくとも1つの光子放出器へコマンドを通信することと、
光子信号を前記鳥に与えることであって、
前記光子信号は2つ以上の独立成分を含み、前記2つ以上の独立成分には第1独立成分と第2独立成分とが含まれ、
前記第1独立成分は、繰返し第1変調光子パルス群を含み、前記第1変調光子パルス群は、1つ以上の強度による0.01マイクロ秒〜5000ミリ秒の1つ以上の光子パルスオン継続時間を有し、0.1マイクロ秒〜24時間の1つ以上の光子パルスオフ継続時間、及び波長色を有し、
前記第2独立成分は、繰返し第2変調光子パルス群を含み、前記第2変調光子パルス群は、1つ以上の強度による0.01マイクロ秒〜5000ミリ秒の1つ以上の光子パルスオン継続時間を有し、0.1マイクロ秒〜24時間の1つ以上の第2光子パルスオフ継続時間、及び波長色を有し、
前記第1独立成分及び前記第2独立成分は、同時に前記信号内に生成され、
前記第2変調光子パルス群は、前記第1変調光子パルス群と異なる、
前記光子信号を前記鳥に与えることと、
前記少なくとも1つの光子放出器から前記鳥に対し前記信号を発することであって、
前記信号の前記第1変調光子パルス群及び前記第2変調光子パルス群の併用効果により、前記鳥から所望の反応が生じる、
前記少なくとも1つの光子放出器から前記鳥に対し前記信号を発することと
を含む前記方法。
[項目49]
繰返し第3以上の変調光子パルス群を含む第3以上の独立成分を提供することであって、
前記第3以上の変調光子パルス群は、1つ以上の強度による0.01マイクロ秒〜5000ミリ秒の1つ以上の光子パルスオン継続時間を有し、0.1マイクロ秒〜24時間の1つ以上の光子パルスオフ継続時間、及び波長色を有し、
前記第3以上の独立成分、前記第1独立成分、及び前記第2独立成分は、同時に前記信号内に生成され、
前記繰返し第3以上の変調光子パルス群は、前記第2変調光子パルス群及び前記第1変調光子パルス群と異なる、
前記繰返し第3以上の変調光子パルス群を含む前記第3以上の独立成分を提供することと、
前記少なくとも1つの光子放出器から前記鳥に対し前記信号を発することであって、
前記信号の前記繰返し第3以上の変調光子パルス群、前記第1変調光子パルス群、及び前記第2変調光子パルス群の併用効果により、前記鳥から所望の反応が生じる、
前記少なくとも1つの光子放出器から前記鳥に対し前記信号を発することと
をさらに含む、項目48に記載の方法。
[項目50]
前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラと通信するマスタ論理コントローラを提供することであって、
前記マスタ論理コントローラは、前記少なくとも1つの光子放出器からの前記第1独立成分及び前記第2独立成分の前記変調パルス群を制御する前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラに対し、コマンドを送信する、
前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラと通信する前記マスタ論理コントローラを提供すること
をさらに含む、項目48に記載の方法。
[項目51]
前記少なくとも2つの光子放出器は、白熱光(タングステンハロゲン及びキセノン)、蛍光(CFL)、高輝度放電(金属ハライド、高圧ナトリウム、低圧ナトリウム、水銀蒸気)、太陽光、及び発光ダイオードから成る群から選択される、項目48に記載の方法。
[項目52]
前記マスタ論理コントローラと通信する電力消費センサを提供することと、
前記少なくとも2つの光子放出器の電力使用量を監視することと、
前記電力消費センサから、前記マスタ論理コントローラの外部に存在するホストに対し、前記電力消費を通信することと
をさらに含む、項目48に記載の方法。
[項目53]
前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラは、ソリッドステートリレー、金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ、電界効果トランジスタ、ツェナーダイオード、光チョッパ、及び前記第1変調光子パルス群及び前記第2変調光子パルス群の変調を誘発するデバイスから成る群から選択される、項目48に記載の方法。
[項目54]
前記第1変調光子パルス群の前記第1波長色は、近赤、遠赤、青、赤外、黄、橙、緑、及び紫外色から成る群から選択される、項目48に記載の方法。
[項目55]
前記第2変調光子パルス群の前記第2波長色は、近赤、遠赤、青、赤外、黄、橙、緑、及び紫外色から成る群から選択される、項目48に記載の方法。
[項目56]
前記第1変調光子パルス群の前記第1波長色は、0.1nm〜1cmの波長を有する、項目48に記載の方法。
[項目57]
前記第2変調光子パルス群の前記第2波長色は、0.1nm〜1cmの波長を有する、項目48に記載の方法。
[項目58]
前記第1変調光子パルス群の1つ以上の強度による前記第1オン継続時間、前記第1オフ継続時間、及び前記第1波長色は、前記第2変調光子パルス群の1つ以上の第2強度による前記第2オン継続時間、前記第2オフ継続時間、及び前記第2波長色と同じである、項目48に記載の方法。
[項目59]
少なくとも1つのセンサを提供することと、
前記鳥に関連する少なくとも1つの状態を監視することであって、
前記鳥に関連する前記少なくとも1つの状態は、前記鳥に関連する環境状態、または前記鳥に関連する生理的状態である、
前記鳥に関連する前記少なくとも1つの状態を監視することと、
前記少なくとも1つのセンサから前記マスタ論理コントローラへ前記状態に関するデータを通信することと
をさらに含む、項目48に記載の方法。
[項目60]
前記少なくとも1つのセンサからの前記データに基づいて、前記少なくとも1つの光子放出器からの前記少なくとも1つの第1光子パルスの前記継続時間、前記強度、前記波長帯、及び前記デューティサイクル、ならびに前記少なくとも1つの追加光子パルスの前記継続時間、前記強度、前記波長帯、及び前記デューティサイクルを調整すること
をさらに含む、項目59に記載の方法。
[項目61]
前記マスタ論理コントローラと通信する灌水源を提供することであって、
前記灌水源は、前記鳥に対する灌水イベントを提供する、
前記マスタ論理コントローラと通信する前記灌水源を提供すること
をさらに含む項目59に記載の方法。
[項目62]
前記少なくとも1つのセンサからの前記データに基づいて、前記鳥に対し前記灌水源からの灌水イベントを開始すること
をさらに含む、項目61に記載の方法。
[項目63]
前記マスタ論理コントローラは、前記少なくとも1つのセンサからの前記データに基づいて、前記灌水イベントのタイミングを決定する、項目62に記載の方法。
[項目64]
前記マスタ論理コントローラは、前記少なくとも1つのセンサからの前記データに基づいて、前記灌水イベントの継続時間を決定する、項目59に記載の方法。
[項目65]
前記マスタ論理コントローラと通信する栄養供給源を提供することであって、
前記栄養供給源は、前記鳥に対する栄養供給イベントを提供する、
前記マスタ論理コントローラと通信する前記栄養供給源を提供すること
をさらに含む項目59に記載の方法。
[項目66]
前記少なくとも1つのセンサからの前記データに基づいて、前記鳥に対し前記栄養供給源からの栄養供給イベントを開始すること
をさらに含む、項目65に記載の方法。
[項目67]
前記マスタ論理コントローラは、前記少なくとも1つのセンサからの前記データに基づいて、前記栄養供給イベントのタイミングを決定する、項目66に記載の方法。
[項目68]
前記マスタ論理コントローラは、前記少なくとも1つのセンサからの前記データに基づいて、前記栄養供給イベント中に前記鳥へ送られる栄養物の量を決定する、項目65に記載の方法。
[項目69]
前記少なくとも1つのセンサは、茎直径センサ、果実直径センサ、温度センサ、相対速度樹液センサ、赤外線センサ、ガスセンサ、光呼吸センサ、呼吸センサ、近赤外線センサ、カメラ、pHセンサ、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される、項目59に記載の方法。
[項目70]
前記鳥は、ニワトリ、ウズラ、シチメンチョウ、水鳥、ダチョウ、エミュー、キジ、猟鳥、コバト、ハト、及びライチョウ、ならびにこれらの組織を含む群から選択される、項目48に記載の方法。
[項目71]
全ての付加的または補足的な光は、前記鳥から遮られる、項目48に記載の方法。
[項目72]
前記信号の前記放出は、光子の補足的供給源である、項目48に記載の方法。
[項目73]
前記鳥からの前記所望の反応は、光合成反応である、項目48に記載の方法。
[項目74]
前記鳥からの前記所望の反応は、光栄養反応である、項目48に記載の方法。
[項目75]
前記鳥からの前記所望の反応は、光周期反応である、項目48に記載の方法。
[項目76]
前記第1変調光子パルス群は、少なくとも5%の光量子の変化を有する、項目48に記載の方法。
[項目77]
前記第2変調光子パルス群は、少なくとも5%の光量子の変化を有する、項目48に記載の方法。
[項目78]
前記第1変調光子パルス群及び前記第2変調光子パルス群のデューティサイクルは、0.1%〜93%に及ぶ、項目48に記載の方法。
[項目79]
前記第3以上の変調光子パルス群のデューティサイクルは、0.1%〜93%に及ぶ、項目49に記載の方法。
[項目80]
前記反応は、成育、手当て、及び屠畜から選択される非自然に活性化された反応である、項目48に記載の方法。
[項目81]
前記第1変調光子パルス群の1つ以上の第1強度による前記第1光子パルスオン継続時間、前記第1光子パルスオフ継続時間、及び前記第1波長帯は、前記鳥からの所望の反応に合わせて特別に調整される、項目48に記載の方法。
[項目82]
前記第2変調光子パルス群デューティサイクルの1つ以上の第2強度による前記第2光子パルスオン継続時間、前記第2光子パルスオフ継続時間、及び前記第2波長帯は、前記鳥からの所望の反応に合わせて特別に調整される、項目48に記載の方法。
[項目83]
前記方法は、鳥において所望の反応を誘発するために使用する電力を、従来の育成システムと比べて少なくとも50%削減する、項目48に記載の方法。
[項目84]
前記第1変調光子パルス群の前記1つ以上の第1光子パルスオフ継続時間はそれぞれ、異なる継続時間である、項目48に記載の方法。
[項目85]
前記第2変調光子パルス群の前記1つ以上の第2光子パルスオフ継続時間はそれぞれ、異なる継続時間である、項目48に記載の方法。
[項目86]
前記第1変調光子パルス群の前記1つ以上の第1光子パルスオン継続時間はそれぞれ、異なる継続時間である、項目48に記載の方法。
[項目87]
前記第2変調光子パルス群の前記1つ以上の第2光子パルスオン継続時間はそれぞれ、異なる継続時間である、項目48に記載の方法。
[項目88]
前記第3以上の変調光子パルス群の前記1つ以上の追加光子パルスオフ継続時間はそれぞれ異なる、項目49に記載の方法。
[項目89]
前記第3以上の変調光子パルス群の前記1つ以上の追加光子パルスオン継続時間はそれぞれ異なる、項目49に記載の方法。
[項目90]
前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラと通信するマスタ論理コントローラを提供することであって、
前記マスタ論理コントローラは、前記第3以上の変調光子パルス群の前記成分を制御する前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラに対し、コマンドを送信する、
前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラと通信する前記マスタ論理コントローラを提供すること
をさらに含む、項目49に記載の方法。
[項目91]
前記第3以上の変調光子パルス群の前記成分は、前記鳥からの所望の反応に合わせて特別に調整される、項目49に記載の方法。
[項目92]
前記第3以上の変調光子パルス群の前記各追加波長色は、近赤、遠赤、青、赤外、黄、橙、緑、及び紫外色から成る群から選択される、項目49に記載の方法。
[項目93]
前記第3以上の変調光子パルス群の前記各追加波長色は、0.1nm〜1cmの波長を有する、項目49に記載の方法。
[項目94]
前記第3以上の変調光子パルス群はさらに、1つ以上の追加強度を含む、項目49に記載の方法。
[項目95]
前記第1パルスの前記1つ以上のオン継続時間は、前記第1光子パルスの前記1つ以上のオフ継続時間と異なる、項目48に記載の方法。
[項目96]
前記第2パルスの前記1つ以上のオン継続時間は、前記第2光子パルスの前記1つ以上のオフ継続時間と異なる、項目48に記載の方法。
[項目97]
前記第3以上のパルスの前記1つ以上のオン継続時間は、前記第3以上の光子パルスの前記1つ以上のオフ継続時間と異なる、項目49に記載の方法。
[項目98]
前記鳥からの前記所望の反応は、排卵、産卵、空腹感、成長、及び気分から選択される、項目49に記載の方法。
[項目99]
前記少なくとも1つの第1光子パルスは、少なくとも5%の光量子の変化を有する、項目49に記載の方法。
[項目100]
前記少なくとも1つの追加光子パルスは、少なくとも5%の光量子の変化を有する、項目49に記載の方法。
[項目101]
前記少なくとも1つの第1光子パルスの前記デューティサイクルは、0.01%〜10%に及ぶ、項目49に記載の方法。
[項目102]
前記少なくとも1つの追加光子パルスの前記デューティサイクルは、0.1%〜10%に及ぶ、項目49に記載の方法。
[項目103]
前記少なくとも1つの第1光子パルスの前記デューティサイクルは、10.01%〜15%に及ぶ、項目49に記載の方法。
[項目104]
前記少なくとも1つの追加光子パルスの前記デューティサイクルは、10.1%〜15%に及ぶ、項目49に記載の方法。
[項目105]
前記少なくとも1つの第1光子パルスの前記デューティサイクルは、15.01%〜20%に及ぶ、項目49に記載の方法。
[項目106]
前記少なくとも1つの追加光子パルスの前記デューティサイクルは、15.01%〜20%に及ぶ、項目49に記載の方法。
[項目107]
前記少なくとも1つの第1光子パルスの前記デューティサイクルは、20.01%〜48%に及ぶ、項目49に記載の方法。
[項目108]
前記少なくとも1つの追加光子パルスの前記デューティサイクルは、20.1%〜48%に及ぶ、項目49に記載の方法。
[項目109]
前記少なくとも1つの第1光子パルスの前記デューティサイクルは、48.01%〜40%に及ぶ、項目49に記載の方法。
[項目110]
前記少なくとも1つの追加光子パルスの前記デューティサイクルは、48.1%〜40%に及ぶ、項目49に記載の方法。
[項目111]
前記少なくとも1つの第1光子パルスの前記デューティサイクルは、40.01%〜80%に及ぶ、項目49に記載の方法。
[項目112]
前記少なくとも1つの追加光子パルスの前記デューティサイクルは、40.1%〜90%に及ぶ、項目49に記載の方法。
[項目113]
前記反応は、非自然に活性化された反応である、項目49に記載の方法。
[項目114]
前記少なくとも1つの第1光子パルスの前記継続時間、前記強度、前記波長帯、及び前記デューティサイクルは、鳥からの所望の反応に合わせて特別に調整される、項目49に記載の方法。
[項目115]
前記少なくとも1つの追加光子パルスの前記継続時間、前記強度、前記波長帯、及び前記デューティサイクルは、鳥からの所望の反応に合わせて特別に調整される、項目49に記載の方法。
[項目116]
前記方法は、少なくとも50%の電力を節約する、項目49に記載の方法。
[項目117]
前記第1光子パルスの前記継続時間、前記強度、前記波長帯、及び前記デューティサイクル、ならびに前記少なくとも1つの追加光子パルスの前記継続時間、前記強度、前記波長帯、及び前記デューティサイクルは、1を超える利得効率を誘発する、項目49に記載の方法。
[項目118]
前記鳥における前記所望の反応は、前記鳥の視床下部内のオプシンによりもたらされる反応である、請求項48に記載の方法。