(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項2に記載の尿収集分析装置において、前記洗浄機構が、前記収集コンパートメント底と前記収集カップとの間にシーリングガスケットをさらに含むものである、尿収集分析装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、尿などの生物学的排泄物をサンプリングおよび分析するためのシステムである。本発明は、物理的装置およびソフトウェアコンポーネントを有する。
物理的装置
本発明の装置50は、トイレ2に取り付けられるように設計されている。「取り付けられる」の意味は、トイレと一体化された装置と、トイレに設置されるように設計されるアフターマーケットの装置の両方を含むものである。
【0010】
本発明は、標準的な構成要素、すなわち、縁12を備えたボウル4、タンク6、およびシート8を含む従来型またはスマートトイレ2のためのものである。
図1〜3に示すように、トイレ2は丸形または楕円形のボウル4を含む。装置50は、どちらの形状にも適合させることができる。トイレ2はカバー10を有することができるが、本発明の操作には必要ではない。
【0011】
物理的装置50は、5つの主要な構成要素、すなわち、ハウジング52、尿コレクター54、測定チャンバ56、洗浄ユニット58、およびデータ処理および送信のための制御ユニット60を含む。
ハウジング52
ハウジング52は、
図3に図示されるように、縁12の境界線に続いて、ボウル4の縁12上に位置する。ハウジング52は、ボウル4の上を内側に延び、ボウル4にアクセスするための開口部68を中央に有する。ハウジング52の詳細は、装置50の他の構成要素を参照して以下に説明する。
【0012】
ハウジング52は、ボウル4に対して動かないようにボウル4に取り付けられる。ハウジング52は、例えば、縁12の下のフックおよびシート8のボウル4上の取付点14で保持クリップを使用してボウル4に取り付けることができる。ハウジング52は縁12の上に配置するので、ボウル4のシート取り付け点14にはアクセスできない。したがって、ハウジング52には、シート8に適したシート取付点70が設けられている。
【0013】
あるいは、ボウル4は、ハウジング52の一体要素として設計される。ハウジング52は、ハウジング52の一方の側からボウル4の上に延在する収集コンパートメント72と、ハウジング52の他方の側からボウル4の上に延在する制御コンパートメント74とを有する。コンパートメント72、74は、前記装置の他のいくつかの構成要素のためにスペースを提供する。
【0014】
ハウジング52は、シート8の下に完全に収まるように設計されて、日常のトイレの使用への干渉が最小化されるのが好ましい。オプションとして、ハウジング52は、シート8と同じかまたは同様である。
【0015】
ハウジング52は、1つ以上の剛性材料で構成される。材料の例には、プラスチック、セラミック、金属などがある。可能なプラスチックには、尿素−ホルムアルデヒド(UF)、ポリ塩化ビニル(PVC)、およびアクリルが含まれるが、これらに限定されるものではない。
コレクター54
コレクター54は、ユーザーによって放出される尿を収集する。
図6に示すように、コレクター54は収集カップ80である。任意に、カップ80は、スプラッシュガードとして多孔性カバーを含む。尿を収集しない時はカップ80は、
図2に見られるように、収集コンパートメント72の下の収納位置に位置する。
【0016】
機構88は、
図8に見られるように、ユーザーによって放出された尿を取るためにカップ80をボウル4上で採尿位置に旋回させる手段を提供する。現在の設計では、ハウジング52の下のカップ80から、ハウジング52の湾曲部に沿って、ハウジング52の前部まで湾曲アーム90が伸びる。ハウジング52から下向きに延在するピン92は、アーム90の細長い湾曲したスロット94に適合する。タブ96は、アーム90の端部からハウジング52の前部76のスリット98を通って約90°延びる。ユーザがスリット98のタブ96をハウジングの周に沿って押すと、アーム90の湾曲により、カップ80はボウル4の中心に移動する。カップ80は、タブ96をハウジング52の前部76に押し戻すことにより、ハウジング52の下に引き戻される。上記の機構は、例えば、タブ96がハウジング52の後部のトイレタンク6の近くに配置する等、ハウジング52の周りの他の位置に配置可能であることも考慮されている。
【0017】
本発明は、ハウジング52またはトイレ2上のボタンによって、またはモバイルアプリのボタンによって制御される電動機構などの他の手動機構を含む、カップ80を旋回できる任意の他の機構を組み込むことができることを企図する。自動機構は、異なるユーザーの習慣に適応するようにプログラム可能であり、これは制御ユニット60によって制御される。例えば、機構の設定は、ユーザーのID(以下で説明)にリンクすることができる。ユーザーは、検査時間、頻度など、初期設定を入力する必要があるが、ユーザーがトイレに近づくと、機構は必要に応じて動作する。
【0018】
カップ80の底部84の出口穴82に取り付けられた移送チューブ100は、
図9に示されるように、カップ80を測定チャンバ56に接続する。カップ80に収集された尿が重力により移送チューブ100を通ってカップ80から測定チャンバ56に流れる。
【0019】
あるいは、電気ポンプ(図示せず)を使用して、尿をカップ80からチャンバ56に移動させることも可能である。ポンプは、コントローラ174によってオンまたはオフにするか、または入口孔で液体を感知したときにオンになり、コントローラ174によってオフにされるように設計することが可能である。
【0020】
コレクター54は、1つ以上の剛性材料から構成される。材料の例には、プラスチック、セラミック、金属などがある。可能なプラスチックには、尿素−ホルムアルデヒド(UF)、ポリ塩化ビニル(PVC)、およびアクリルが含まれますが、これらに限定されない。
測定チャンバ56
図4と
図9に示すように、測定チャンバ56は、制御コンパートメント74の下のハウジング52に取り付けられる。チャンバ56は、収集カップ80から移送チューブ100によって供給される。移送チューブ100の端部は、測定チャンバ56の底110の入口112に取り付けられる。
測定チャンバ56は、チャンバ56内の尿レベルを決定するための尿レベルセンサ102を含む。1つの機構は、入ってくる尿の量およびレベルを計算できるように尿の流れ時間および速度を測定する流量センサ104を含む。
図10に示すように、チャンバ入口112に直接取り付けるのではなく、移送チューブ100の端部は、流量センサ104の入口106に取り付けられる。流量センサ104の出口108は、チャンバ入口112に供給する。
【0021】
尿レベルを測定するための別の機構では、チャンバ56内の尿のレベルを測定する光学センサーを使用する。あるいは、光学センサーは単に所定のレベルを観察し、そのレベルに到達するとトリガーする。
【0022】
図11に示すように、チャンバ56は、底110にドレーン116を有し、検査が完了したときにチャンバ56を排水する。プラグ118は、ソレノイド120によってドレーン116を開閉する。ソレノイド120は、制御コンパートメント74内のチャンバ56の上に取り付けられ、プラグ118まで下向きに延びる。
【0023】
チャンバ56は、正確な測定に必要な閾値量およびレベルまで尿が満たされ、それを維持できることを保証するように設計されている。閾値尿容量とレベルは、すべてのセンサーが正確に感知できる程度にすべてのセンサーが尿に浸されるレベルである。レベルおよび容積は、チャンバ56の形状に依存する。現在使用されているセンサー142のチャンバ56の現在の設計では、チャンバ底110からの最小レベルは12cmであり、最小容積は10mlである。本発明は、これらの値が、使用されるセンサーに応じて変化し得ること、およびチャンバ56が異なる寸法で設計され得ることを企図する。
【0024】
チャンバ56は、チャンバ56内の所望の尿レベルを維持するためのオーバーフロー出口128を有し、これによりチャンバ56から余分な尿を排出する。オーバーフロー出口128は、チャンバ底110から立ち上がる中空の円筒形タワー130である。
【0025】
タワー130の上部にある開口口132は、カップ80の底部84よりも低く、これにより尿は重力により流れて、移送チューブ100およびカップ80に逆流することなく測定チャンバ56を満たす。タワー130の上部の開口口から入った尿は、タワー130を通って、底110の開口部134を通って、ボウル4に排出される。
【0026】
底110からのタワー130の高さ136は、チャンバ56内の尿の最大レベルを決定する。タワーの内径138は、少なくとも尿がチャンバ56に入るのと同じ速さで尿を排出するのに十分な大きさであるので、尿レベルは所望の最大レベルを超えることはない。
【0027】
センサーモジュール140は、制御コンパートメント74内のチャンバ56内またはチャンバ56の上に存在する。センサー142は、正確な測定のために、チャンバ56内で下向きに最小尿レベルの下で延びる。さまざまなセンサーには、電気化学センサー、温度センサー、pHセンサー、また、妊娠、排卵、または尿路感染症のタンパク質を検査する発色センサーが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0028】
測定チャンバ56は、1つまたは複数の剛性材料で構成される。材料の例には、プラスチック、セラミック、金属などがある。可能なプラスチックには、尿素−ホルムアルデヒド(UF)、ポリ塩化ビニル(PVC)、およびアクリルが含まれるが、これらに限定されるものではない。
洗浄ユニット58
洗浄ユニット58は、次の測定に備えて尿システムをすすぐ。洗浄ユニット58は、供給管150、洗浄バルブ152、および洗浄チューブ154を含む。洗浄バルブ152は、トイレ2の通常の使用を妨げないように、ハウジング52に取り付けられる。
図1〜4、および
図12に示すように、通常ハウジング52の後方に取付けられる。供給管150は、水を水源から洗浄バルブ152の入口156に運ぶ。水源は、トイレ2またはトイレタンク6への家庭用給水であり得る。タンク6が水源の場合は、ポンプが必要になる可能性が高い。
【0029】
図12に示すように、洗浄チューブ154は、洗浄バルブ152の出口158からハウジング52を通って収集コンパートメント72に延びる。洗浄チューブの他端は、収集コンパートメント72の底164の開口部162に取り付けられ、カップ80が収納位置にある時にカップ上にある。
【0030】
収集カップ80は、収集コンパートメント72の底164に対してシールするために、上部にOリングまたは他のガスケット166を任意に有する。ガスケット166は、洗浄の間にコレクター54から飛び散る可能性がある水の量を最小限にするのに役立つ。
【0031】
あるいは、洗浄ユニット58は、収集カップ80、移送チューブ100、および測定チャンバ56内のコーティングを含む。コーティングは、非粘着性コーティングおよび抗菌コーティングを含むことができる。企図されるコーティングは、抗菌性および防汚性を提供し、メンテナンス要件を低減するための薄膜疎水性ポリマーである。
制御ユニット60
図13に示すように、制御ユニット60は、制御コンパートメント74の内側に配置される。制御ユニット60は、電源170および制御モジュール172を有する。制御モジュール172は、以下に説明するように、ハードウェアの制御、データ処理、およびデータ通信を含むいくつかの機能を有する。
電源170は、システムに電力を供給する。電源は、バッテリーまたはAC電源が可能である。バッテリーは、ハウジング52内のバッテリーパックに取り付けられる。電源170は、システムの構成要素に必要なすべての必要電圧を提供する。バッテリーパックは、ハウジング52のカバーを介してアクセス可能であるか、または、バッテリーパックは、ハウジング52の側面にスライドさせて取り付けることができる。AC電力は、スマートトイレを介することが可能である。このシステムは、壁のACコンセントに取り付けられているか、壁のACコンセントによって直接組み込まれる。
システム機能アーキテクチャ
本発明のハードウェアのブロック図を
図14に示す。制御モジュール172は、プロセッサ176を備えたコントローラ174、メモリストレージ178、および入力/出力信号を含む。コントローラ174は、1つまたは複数のプロセッサを有することができる。例えば、2プロセッサコントローラ174では、1つのプロセッサがシステム制御を提供し、他のプロセッサがデータを処理する。
【0032】
コントローラ174への入力を提供する構成要素は、以下に説明するように、尿レベルセンサー102、ポテンシオスタット182、温度センサー184、pHセンサー186、および任意で、現在のユーザーを識別するためのボタンパネルを含む。出力信号は、チャンバ出口ソレノイド120および洗浄バルブ152の制御を含む。制御モジュール172は、ブルートゥース(登録商標)、WiFi、NFCおよび/または他の通信プロトコールを介して携帯電話などのユーザインターフェースデバイス192と通信する通信モジュール188を含む。
収集および測定プロセスのフロー図が
図15、液体の流れの概略図を
図16に示す。
【0033】
オプションで、システムは複数のユーザー向けに設計できる。そのため、システムには現在のユーザーを識別する方法が必要である。以下に3つの方法について説明するが、本発明は、現在のユーザを識別する任意の方法を実施できることを企図している。
【0034】
現在のユーザーを識別する最初の方法では、システムは、各ユーザーに1つずつのボタンのパネルを含む。尿検査の前に、ユーザーは適切なボタンを押して、誰が検査対象なのかをシステムを通知する。
【0035】
第2の方法では、通信モジュール188は常にオンであり、ブルートゥース信号を常に監視している。システムがユーザーのモバイルデバイスからのブルートゥース信号を検出すると、システムはブルートゥース信号の強度を使用して、ユーザーがシステムを使用しているかどうかを判断する。
【0036】
3番目の方法では、システムは在宅医療/モニターシステムに統合され、人がどこにいるか、誰であるかを検出できる。システムはこの情報を使用して、現在のユーザーが誰であるかを判別する。
【0037】
エネルギーコストを削減し、デバイスの耐用年数を延ばすために、システムは使用されていないときは低電力スタンバイ状態を保つ。システムは、202でのように、いくつかの異なる意図されたトリガーの1つまたは複数によって起こされる。1つのトリガーは、カップ80を収納位置から採尿位置に手動で動かす行為であり得る。コントローラ174は、スイッチまたは位置センサを使用して、カップ80が採尿位置にあるときを認識する。他のトリガーは、流量センサー104が測定チャンバ56への尿の流れを検出することが可能である。別のトリガーは、手動プッシュボタン、例えば、上述のユーザー選択パネルのボタンであり、コントローラ174によって感知される。
【0038】
カップ80に収集された尿は、
図15の204及び
図16の196で示すように、移送チューブ100を介して測定チャンバ56に流入する。尿量センサーは、測定を開始するかどうかを決定する。より具体的には、コントローラ174は、206のように、尿レベルが所定の時間内に所定の閾値に達した場合に、センサ142をトリガして尿を測定する。
【0039】
コントローラ174は、208に示すように、測定センサ142を読み取るのに必要な時間を確保する。
【0040】
すべての所望の測定データが取得されたとき、または尿量が時間内にしきい値に達しない場合、コントローラ174は、210で、洗浄手順を実行する。カップ80が自動的に制御される場合、カップ80は収納位置に旋回する。カップ80が手動で制御される場合、ユーザーは、何らかのタイプのインジケーターによってカップ80を後退させるように促される。インジケーターは、ランプの照明などの視覚的なものでも、トーン音のような聴覚的なものでもよい。インジケータは、通信モジュール188を介して、リマインダーをデバイス192に送信するものでもよい。
【0041】
カップ80が収納位置にあることをコントローラ174が感知すると、コントローラ174は、ソレノイド120をトリガして、プラグ122を持ち上げ、チャンバドレーン116を開き、チャンバ56が排水できるようにする。コントローラ174は、洗浄バルブ152を開き、それにより、198で、水が洗浄チューブ154を通ってカップ80に流入可能にする。その代わりに、コントローラ174は、ユーザがトイレを流したことを感知するまで、洗浄バルブを開くのを待つことができる。このセンサーは、水洗ハンドルのスイッチ、タンク4の水位センサー、またはトイレ2が水洗されたことを感知するその他のメカニズムが可能である。
水は尿経路196をたどり、移送チューブ100を通って測定室56に達し、そこでチャンバドレーン116およびオーバーフロー出口128を通って尿を洗い流す。
【0042】
所定の時間の後、通常5〜15秒後に、コントローラ174は洗浄バルブ152を閉じる。所定の時間後、通常10〜20秒後に、コントローラ174は、ソレノイド120にチャンバドレーン116を閉じるように命令する。この余分な時間は、チャンバ56が完全に排水されることを可能にする。
【0043】
洗浄手順の前、最中、および/または後に、212で、コントローラ174は、以下に説明するように、センサデータの処理を実行する。処理が完了した後、214で、コントローラ174は、データを以下に説明するようにデバイス192に通信する。オプションで、収集、測定、および通信プロセスが完了すると、システムは、216のように、初期トリガーセンシングを除いて、スタンバイモードになり、エネルギーを節約する。
情報処理
コントローラ174は、センサ142からデータを読み取る。現在の設計では、センサ142は、ポテンシオスタット182、温度センサ184、およびpHセンサ186である。ポテンシオスタット184は、電極と尿中の化学物質の間の電流交換を測定する3端子アナログフィードバック制御回路である。基準に関する電圧と交換が行われる電流を測定でき、対応する情報がコントローラに送信されて処理される。
【0044】
センサー142からのデータが処理される。オプションで、処理を平滑化するためにいくつかのデジタルフィルターが使用される。5点移動平均フィルターがデータ解析アルゴリズムに適用され、サンプリングされたデータの配列を平滑化して高周波ノイズを除去する。移動平均の概念は単純で、ローパス有限インパルス応答(FIR)フィルターに基づく。フィルターは、反復ごとにセンサーデータの複数のサンプルを取得し、サンプルの平均を計算して、単一の出力を生成する。
【0045】
移動平均フィルターの他に、他のローパスフィルターを使用して、測定からのデータサンプリング中にエイリアシングの影響を回避できる。たとえば、100 Hzでカットオフ周波数を持つ4次バタワースローパスフィルターを使用すると、エイリアシングを低減できる。
【0046】
この用途では遷移帯域中の積極的な減衰は不要であり、バターワースフィルターには通過帯域と阻止帯域の両方にリップルがないため、周波数が200Hzを超える信号を効果的に減衰させることができる。今後サンプリング頻度が上がった場合、アンチエイリアシングフィルターを簡単に再設計して、処理ループに実装可能である。
【0047】
さらに、ピーク検出アルゴリズムを処理ループに使用して、入力データセットのピーク測定値を識別でき、これは、電気化学センサーに非常に重要である。
【0048】
各検査の後、結果は機上の永続ストレージメモリ178にエントリとして保存される。各エントリには、ユーザーID、デバイスID、検査時間、生データ、および処理済みデータが含まれる。さらに、エントリには、検査で問題が発生した場合に格納されるエラーコードとメッセージが含まれる。好ましくは、記憶メモリ178は、単一のユーザの数週間のデータ、または2)複数のユーザの少なくとも1週間分のデータを保存するのに十分な大きさである。 記憶メモリ178がスペースを使い果たすと、新しいエントリが同じユーザの最も古いエントリを上書きする。
【0049】
データが格納された後、コントローラ174は通信モジュール188を起動し、通信モジュール188は次に、モバイルアプリケーションが接続してデータを同期するのを待つ。データ同期が成功した後、コントローラ174はオプションで古いエントリを削除して格納スペースを空ける。
モバイルアプリ
モバイルアプリは、携帯電話またはタブレットコンピュータなどのユーザデバイス192上で実行される。アプリは、Bluetooth、WiFi、NFC、またはその他の無線通信プロトコルを介して通信モジュール188に接続する。アプリは、接続時に定期的に安全なデータフェッチをチェック及び実行する。あるいは、ユーザーは、通常検査後にデータフェッチを実行するようにアプリに手動で指示可能である。
【0050】
すべての尿検査データはアプリに保存できる。さらに、ユーザーは追加のストレージとして、またはバックアップとして、クラウドストレージプロバイダーを使用してデータを保存できる。ユーザーは、すべての検査データを削除するオプションも有する。
【0051】
アプリは、ユーザーデバイス192のディスプレイ上で検査データをユーザーに提示する。
図17〜21は、アプリの5つの主要なビューを示す。
【0052】
図17に示すダッシュボードページは、いくつかのオプションをユーザに提供する:1)コントローラ174から新しい検査結果をフェッチして、その詳細に見る、2)検査履歴を見る、および3)尿検査および関連する疾患についてさらに学ぶ。
【0053】
図18に示す詳細結果ページで検査される尿指標のリストが提供される。結果は異なる背景色で示される。具体的には、緑は正常範囲内であることを示し、黄色は潜在的なリスク/問題がある可能性があることをユーザーに警告し、赤はデータが無効であることをユーザーに知らせ、後で検査を再実行するように通知する。
【0054】
図19に示す指標履歴ページは、指標毎の履歴チャートをユーザーに提供する。過去数日または数週間に収集されたデータは保存され、追跡可能である。具体的には、
図20に示す検査履歴ページは、データと時間でソートされたすべての検査のリストを提供する。ユーザーはそれぞれをクリックして詳細ページに表示できる。
【0055】
図21に示す健康ガイドページは、ユーザーが尿検査、さまざまな指標、尿関連疾患、および有用な健康ヒントについてさらに学ぶために必須情報を提供する。
【0056】
以上のように、尿サンプルを収集および分析するための方法およびシステムを示し、説明した。本発明の範囲から逸脱することなく本開示に特定の変更を加えることができるので、前述の明細書に記載され、添付の図面に示されるすべての事項は、例示として解釈されるべきであり、これらに限定されるものではない。