【文献】
中井 奨,Close Up,日経コンピュータ no.727 NIKKEI COMPUTER,日本,日経BP社 Nikkei Business Publications,Inc.,2009年 4月 1日,46-52
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記通知情報決定手段は、前記顧客が特定の程度以上の頻度で購入した商品を案内する情報を、前記店舗用情報通知装置に通知させる情報として決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の店舗用情報通知システム。
前記通知情報決定手段は、前記店舗への前記顧客の訪問状況に応じた挨拶を、前記店舗用情報通知装置に通知させる情報として決定することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の店舗用情報通知システム。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0021】
まず、本発明の一実施の形態に係るシステムの構成について説明する。
【0022】
図1は、本実施の形態に係るシステム10のブロック図である。
【0023】
図1に示すように、システム10は、コンビニエンスストア、スーパーマーケットなどの小売のための店舗20用の情報を管理する店舗用情報管理システム30と、店舗20に設置されている電子機器としてのMFP(Multifunction Peripheral)50と、店舗20に設置されている電子機器としてのマルチメディアステーション60と、店舗20に設置されている店舗内コンピューター70と、店舗20を運営する企業の本店に設置されている本店内コンピューター80と、本日の天気、気温、湿度、風、雨量などの気象情報、地震情報、防災情報などの各種の一般情報を提供する一般情報提供サーバー90とを備えている。店舗内コンピューター70、本店内コンピューター80および一般情報提供サーバー90は、それぞれ、例えば、PC(Personal Computer)によって構成されても良い。
【0024】
店舗20を運営する企業が店舗20以外の店舗を運営する場合、システム10は、店舗20を運営する企業が運営する店舗毎に、店舗用情報管理システム30、MFP50、マルチメディアステーション60および店舗内コンピューター70と同様な店舗用情報管理システム、MFP、マルチメディアステーションおよび店舗内コンピューターを備えている。
【0025】
図2は、店舗20の内部の配置の一例を示す図である。
【0026】
図2に示す店舗20は、出入口21と、出入口21の付近に設けられた買い物カゴ置き場22と、商品棚23a〜23fと、顧客の費用を精算するためのレジ24aおよびレジ24bとを備えている。
【0027】
店舗20の内部の位置は、
図2に示すように、矢印X方向の位置と、矢印Y方向の位置との組み合わせとしての位置(X,Y)によって特定することが可能である。
【0028】
図1に示すように、店舗用情報管理システム30は、店舗20用の情報を管理する店舗用情報管理コンピューター40と、顧客の顔の画像情報としての顔情報を取得する入店用カメラ31、退店用カメラ32、レジ用カメラ33aおよびレジ用カメラ33bと、レジ24a(
図2参照。)にて顧客の費用を精算するキャッシュレジスター34aと、レジ24b(
図2参照。)にて顧客の費用を精算するキャッシュレジスター34bと、発信機35aが取り付けられて顧客によって使用される買い物カゴ35と、店舗用情報管理システム30に備えられる買い物カゴの発信機が発した信号を受ける受信機36とを備えている。店舗用情報管理システム30は、買い物カゴ35と同様な構成の買い物カゴを、買い物カゴ35以外に1つ以上備えることが可能である。
【0029】
入店用カメラ31は、出入口21(
図2参照。)を介して店舗20に入る顧客の顔情報を取得するものである。退店用カメラ32は、出入口21を介して店舗20から出る顧客の顔情報を取得するものである。レジ用カメラ33aは、レジ24aにおける顧客の顔情報を取得するものである。レジ用カメラ33bは、レジ24bにおける顧客の顔情報を取得するものである。
【0030】
キャッシュレジスター34aは、顧客の識別情報としての顧客IDを、ポイントカードなど、顧客毎に店舗20や店舗20を運営する企業等が発行したカード(以下「顧客カード」という。)から取得可能である。また、キャッシュレジスター34aは、店舗用情報管理システム30に備えられる買い物カゴの識別情報としての買い物カゴIDを買い物カゴから取得可能である。同様に、キャッシュレジスター34bは、顧客カードから顧客IDを取得可能であり、店舗用情報管理システム30に備えられる買い物カゴから買い物カゴIDを取得可能である。
【0031】
発信機35aは、発信機35a自身が取り付けられている買い物カゴ35の識別情報としての買い物カゴIDを含む信号を発する。同様に、店舗用情報管理システム30に備えられる買い物カゴの発信機は、発信機自身が取り付けられている買い物カゴの買い物カゴIDを含む信号を発する。
【0032】
店舗用情報管理コンピューター40と、入店用カメラ31、退店用カメラ32、レジ用カメラ33a、レジ用カメラ33b、キャッシュレジスター34a、キャッシュレジスター34b、受信機36、MFP50、マルチメディアステーション60および店舗内コンピューター70とは、LAN(Local Area Network)などのネットワーク11経由で、または、ネットワーク11を介さずに有線または無線によって直接に、互いに通信可能である。
【0033】
店舗用情報管理コンピューター40と、本店内コンピューター80とは、ネットワーク11と、WAN(Wide Area Network)などのネットワーク12とを経由して、互いに通信可能である。
【0034】
店舗用情報管理コンピューター40と、一般情報提供サーバー90とは、ネットワーク11と、インターネットなどのネットワーク13とを経由して、互いに通信可能である。
【0035】
図3は、店舗用情報管理コンピューター40のブロック図である。
【0036】
図3に示すように、店舗用情報管理コンピューター40は、種々の操作が入力される例えばキーボード、マウスなどの入力デバイスである操作部41と、種々の情報を表示する例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部42と、ネットワーク11(
図1参照。)経由で、または、ネットワーク11を介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部43と、各種の情報を記憶する例えば半導体メモリー、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶デバイスである記憶部44と、店舗用情報管理コンピューター40全体を制御する制御部45とを備えている。店舗用情報管理コンピューター40は、例えば、PCによって構成されても良い。
【0037】
記憶部44は、店舗20(
図2参照。)用の情報を管理するための店舗用情報管理プログラム44aを記憶している。店舗用情報管理プログラム44aは、例えば、店舗用情報管理コンピューター40の製造段階で店舗用情報管理コンピューター40にインストールされていても良いし、USB(Universal Serial Bus)メモリー、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)などの外部の記憶媒体から店舗用情報管理コンピューター40に追加でインストールされても良いし、ネットワーク11上から店舗用情報管理コンピューター40に追加でインストールされても良い。
【0038】
記憶部44には、店舗20における買い物カゴの動線の情報がデータ処理のために一時的に記憶される動線情報用ワークエリア44bと、顧客の入店時の情報がデータ処理のために一時的に記憶される入店情報用ワークエリア44cと、顧客の退店時の情報がデータ処理のために一時的に記憶される退店情報用ワークエリア44dと、レジ24a(
図2参照。)およびレジ24b(
図2参照。)における顧客の情報がデータ処理のために一時的に記憶されるレジ情報用ワークエリア44eと、店舗20における顧客の情報(以下「顧客情報」という。)がデータ処理のために一時的に記憶される顧客情報用ワークエリア44fとが確保される。
【0039】
記憶部44は、顧客情報を顧客毎に格納する顧客マスターデータベース44gを記憶可能である。
【0040】
図4は、顧客マスターデータベース44gの一例を示す図である。
【0041】
図4に示す顧客マスターデータベース44gに含まれる顧客情報は、顧客IDと、個人情報と、入店日時(入店日および入店時刻)と、入店時の顔情報としての入店時顔情報と、退店日時(退店日および退店時刻)と、退店時の顔情報としての退店時顔情報と、顧客がレジで支払いを行った日時としてのレジ日時(レジ日およびレジ時刻)と、顧客が支払いを行ったレジの番号としてのレジ番号と、顧客がレジで支払いを行った時の顔情報としてのレジ時顔情報と、顧客が購入した商品のリストとしての購入商品リストと、顧客の動線の情報とを顧客毎に記憶している。個人情報は、顧客の氏名、生年月日、連絡先住所および連絡先電話番号などの情報である。顧客IDおよび個人情報は、顧客カードが発行される際に顧客マスターデータベース44gに登録される。
【0042】
図3に示すように、記憶部44は、店舗20の情報としての店舗情報を格納する店舗情報記憶部44hが確保される。店舗情報記憶部44hに格納される店舗情報としては、例えば、店舗20の内部の配置を示す店舗内配置図を示す店舗内配置図情報と、キャンペーン商品の売り場など、店舗20におけるキャンペーンに関する情報としてのキャンペーン情報とが存在する。
【0043】
記憶部44は、一般情報を格納する一般情報記憶部44iが確保される。
【0044】
制御部45は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部44に記憶されているプログラムを実行する。
【0045】
動線情報用ワークエリア44b、入店情報用ワークエリア44c、退店情報用ワークエリア44d、レジ情報用ワークエリア44eおよび顧客情報用ワークエリア44fは、記憶部44ではなく、制御部45のRAMに確保されても良い。
【0046】
制御部45は、店舗用情報管理プログラム44aを実行することによって、受信機36(
図1参照。)が受けた信号に基づいて店舗20における買い物カゴの動線の情報を取得する動線情報取得手段45aと、顧客の入店時の情報を取得する入店情報取得手段45bと、顧客の退店時の情報を取得する退店情報取得手段45cと、レジ24aおよびレジ24bにおける顧客の情報を取得するレジ情報取得手段45dと、顧客情報を顧客毎に管理する顧客情報管理手段45eと、通信部43を介して外部から店舗情報を取得する店舗情報取得手段45fと、一般情報提供サーバー90から一般情報を取得する一般情報取得手段45gと、店舗情報および一般情報に基づいて顧客情報を分析する情報分析手段45hと、情報分析手段45hによる分析結果を通知する分析結果通知手段45iと、MFP50またはマルチメディアステーション60からの要求に応じて情報を提供する情報提供手段45jとを実現する。
【0047】
図5は、MFP50のブロック図である。
【0048】
図5に示すように、MFP50は、種々の操作が入力される例えばボタンなどの入力デバイスである操作部51と、種々の情報を表示する例えばLCDなどの表示デバイスである表示部52aと、種々の情報を音声出力するスピーカー52bと、用紙などの記録媒体に画像を印刷する印刷デバイスであるプリンター53と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー54と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部55と、LAN、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部56と、カメラ57と、各種の情報を記憶する例えば半導体メモリー、HDDなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部58と、MFP50全体を制御する制御部59とを備えている。
【0049】
記憶部58は、店舗20(
図2参照。)用の情報を店舗20の顧客に通知するための店舗用情報通知プログラム58aを記憶している。店舗用情報通知プログラム58aは、例えば、MFP50の製造段階でMFP50にインストールされていても良いし、USBメモリーなどの外部の記憶媒体からMFP50に追加でインストールされても良いし、ネットワーク11上からMFP50に追加でインストールされても良い。
【0050】
制御部59は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、記憶部58またはROMに記憶されているプログラムを実行する。
【0051】
制御部59は、店舗用情報通知プログラム58aを実行することによって、店舗用情報管理システム30(
図1参照。)から情報を取得する情報取得手段59aと、MFP50の状態を監視する装置状態監視手段59bと、MFP50に通知させる情報(以下「MFP通知用情報」という。)を、情報取得手段59aによって取得された情報と、装置状態監視手段59bによって監視された状態とに基づいて決定する通知情報決定手段59cと、表示部52aおよびスピーカー52bの少なくとも一方を介して情報を通知する情報通知手段59dとを実現する。すなわち、MFP50は、表示部52aおよびスピーカー52bの少なくとも一方を介して店舗20の顧客に情報を通知する店舗用情報通知装置を構成している。
【0052】
図6は、マルチメディアステーション60のブロック図である。
【0053】
図6に示すように、マルチメディアステーション60は、種々の操作が入力される例えばボタンなどの入力デバイスである操作部61と、種々の情報を表示する例えばLCDなどの表示デバイスである表示部62aと、種々の情報を音声出力するスピーカー62bと、LAN、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部63と、カメラ64と、各種の情報を記憶する例えば半導体メモリー、HDDなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部65と、マルチメディアステーション60全体を制御する制御部66とを備えている。
【0054】
記憶部65(
図2参照。)は、店舗20用の情報を店舗20の顧客に通知するための店舗用情報通知プログラム65aを記憶している。店舗用情報通知プログラム65aは、例えば、マルチメディアステーション60の製造段階でマルチメディアステーション60にインストールされていても良いし、USBメモリーなどの外部の記憶媒体からマルチメディアステーション60に追加でインストールされても良いし、ネットワーク11上からマルチメディアステーション60に追加でインストールされても良い。
【0055】
制御部66は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、記憶部65またはROMに記憶されているプログラムを実行する。
【0056】
制御部66は、店舗用情報通知プログラム65aを実行することによって、店舗用情報管理システム30(
図1参照。)から情報を取得する情報取得手段66aと、マルチメディアステーション60の状態を監視する装置状態監視手段66bと、マルチメディアステーション60に通知させる情報を、情報取得手段66aによって取得された情報と、装置状態監視手段66bによって監視された状態とに基づいて決定する通知情報決定手段66cと、表示部62aおよびスピーカー62bの少なくとも一方を介して情報を通知する情報通知手段66dとを実現する。すなわち、マルチメディアステーション60は、表示部62aおよびスピーカー62bの少なくとも一方を介して店舗20の顧客に情報を通知する店舗用情報通知装置を構成している。
【0057】
次に、システム10の動作について説明する。
【0058】
まず、顧客が店舗20に入る場合の店舗用情報管理コンピューター40の動作について説明する。
【0059】
図7は、顧客が店舗20に入る場合の店舗用情報管理コンピューター40の動作のフローチャートである。
【0060】
店舗用情報管理コンピューター40の入店情報取得手段45bは、入店用カメラ31によって取得された画像に対して顔認識処理を実行することによって、この画像に顔の画像が含まれるか否かを常に確認している。入店情報取得手段45bは、入店用カメラ31によって取得された画像に顔の画像が含まれると判断すると、
図7に示す動作を開始する。
【0061】
図7に示すように、入店情報取得手段45bは、入店用カメラ31によって取得された顔情報が入店用カメラ31によって取得された日時を、顧客の入店日時として取得し(S101)、この顔情報および入店日時を互いに関連付けて入店情報用ワークエリア44cに書き込む(S102)。
【0062】
次いで、入店情報取得手段45bは、S102において入店情報用ワークエリア44cに書き込んだ顔情報と、顧客マスターデータベース44gに格納されている顧客情報に含まれている顔情報とに基づいて顧客の認証を実行する(S103)。すなわち、入店情報取得手段45bは、S102において入店情報用ワークエリア44cに書き込んだ顔情報との類似度が特定の程度以上である顔情報が、顧客マスターデータベース44gに格納されている顧客情報に含まれているか否かを判断する。
【0063】
次いで、入店情報取得手段45bは、S103において実行した認証が成功したか否かを判断する(S104)。
【0064】
入店情報取得手段45bは、S103において実行した認証が成功した、すなわち、S102において入店情報用ワークエリア44cに書き込んだ顔情報との類似度が特定の程度以上である顔情報が、顧客マスターデータベース44gに格納されている顧客情報に含まれているとS104において判断すると、S103において認証した顧客の顧客ID、すなわち、S102において入店情報用ワークエリア44cに書き込んだ顔情報との類似度が特定の程度以上である顔情報に、顧客マスターデータベース44gに格納されている顧客情報において関連付けられている顧客IDを、S102において入店情報用ワークエリア44cに書き込んだ情報に関連付けて入店情報用ワークエリア44cに書き込み(S105)、
図7に示す動作を終了する。
【0065】
入店情報取得手段45bは、S103において実行した認証が失敗した、すなわち、S102において入店情報用ワークエリア44cに書き込んだ顔情報との類似度が特定の程度以上である顔情報が、顧客マスターデータベース44gに格納されている顧客情報に含まれていないとS104において判断すると、
図7に示す動作を終了する。
【0066】
図8は、入店情報用ワークエリア44cの一例を示す図である。
【0067】
図8に示す入店情報用ワークエリア44cは、入店日時(入店日および入店時刻)と、入店時顔情報と、顧客IDとを顧客毎に記憶している。
図7に示す動作においてS105の処理が実行されない場合、入店情報用ワークエリア44cにおける顧客IDはNULLである。
【0068】
次に、顧客が店舗20において買い物カゴを持って移動する場合の店舗用情報管理コンピューター40の動作について説明する。
【0069】
図9は、顧客が店舗20において買い物カゴを持って移動する場合の店舗用情報管理コンピューター40の動作のフローチャートである。
【0070】
店舗用情報管理コンピューター40の動線情報取得手段45aは、受信機36が受けた信号に基づいて、店舗20における買い物カゴの位置を取得することが可能である。動線情報取得手段45aは、受信機36が受けた信号に基づいて、買い物カゴが買い物カゴ置き場22から移動したか否かを常に確認している。動線情報取得手段45aは、買い物カゴが買い物カゴ置き場22から移動したと判断すると、買い物カゴ置き場22から移動したと判断した買い物カゴを対象にして、
図9に示す動作を開始する。
【0071】
図9に示すように、動線情報取得手段45aは、受信機36が受けた信号に基づいて、対象の買い物カゴの買い物カゴIDおよび位置(X,Y)を取得し(S121)、S121において取得した買い物カゴIDおよび位置(X,Y)と、現在日時(日および時刻)とを互いに関連付けて動線情報用ワークエリア44bに書き込む(S122)。
【0072】
次いで、動線情報取得手段45aは、特定のタイミングに達したと判断するまで、特定のタイミングに達したか否かを判断する(S123)。ここで、特定のタイミングとは、
図9に示す動作を開始してから、5秒毎など、特定の時間毎のタイミングである。
【0073】
動線情報取得手段45aは、特定のタイミングに達したとS123において判断すると、受信機36が受けた信号に基づいて、対象の買い物カゴの買い物カゴIDおよび位置(X,Y)を取得し(S124)、S124において取得した位置(X,Y)と、現在時刻とを、S124において取得した買い物カゴIDに関連付けられた情報に関連付けて、動線情報用ワークエリア44bに追加で書き込む(S125)。
【0074】
次いで、動線情報取得手段45aは、S124において取得した位置(X,Y)がレジ24aにおける特定の位置またはレジ24bにおける特定の位置であるか否かを判断する(S126)。すなわち、動線情報取得手段45aは、対象の買い物カゴがレジ24aまたはレジ24bにおける支払いのためにレジ24aにおける特定の位置またはレジ24bにおける特定の位置に置かれたか否かを判断する。
【0075】
動線情報取得手段45aは、S124において取得した位置(X,Y)がレジ24aにおける特定の位置またはレジ24bにおける特定の位置ではないとS126において判断すると、S123の処理を実行する。
【0076】
動線情報取得手段45aは、S124において取得した位置(X,Y)がレジ24aにおける特定の位置またはレジ24bにおける特定の位置であるとS126において判断すると、
図9に示す動作を終了する。
【0077】
図10は、動線情報用ワークエリア44bの一例を示す図である。
【0078】
図10に示す動線情報用ワークエリア44bは、時刻および位置(X,Y)の組み合わせと、日と、買い物カゴIDとを買い物カゴ毎に記憶している。動線情報用ワークエリア44bは、時刻および位置(X,Y)の組み合わせを、買い物カゴ毎に複数記憶可能である。
【0079】
図11は、動線情報用ワークエリア44bに含まれる1つの買い物カゴの動線の情報によって表される動線の一例を示す図である。
【0080】
動線情報用ワークエリア44bに含まれる動線の情報は、買い物カゴ置き場22から、レジ24aにおける特定の位置またはレジ24bにおける特定の位置までの、買い物カゴの動線を示している。
図11に示す動線25は、買い物カゴ置き場22から、レジ24aにおける特定の位置までの、買い物カゴの動線を示している。
【0081】
次に、顧客がレジ24aまたはレジ24bにおいて費用を支払う場合の店舗用情報管理コンピューター40の動作について説明する。
【0082】
図12は、顧客がレジ24aまたはレジ24bにおいて費用を支払う場合の店舗用情報管理コンピューター40の動作のフローチャートである。
【0083】
顧客は、店舗20において商品を買い物カゴに入れた後、支払いのためにレジ24aまたはレジ24bに行き、商品が入った買い物カゴと、顧客自身の顧客カードとを、レジ24aまたはレジ24bに居る店員に渡す。したがって、レジ24aまたはレジ24bに居る店員は、支払いの処理の開始のための特定の操作をキャッシュレジスター34aまたはキャッシュレジスター34bに入力する。店舗用情報管理コンピューター40のレジ情報取得手段45dは、キャッシュレジスター34aまたはキャッシュレジスター34bに特定の操作が入力された場合に、
図12に示す動作を開始する。
【0084】
以下においては、キャッシュレジスター34aに特定の操作が入力された場合の動作について説明するが、キャッシュレジスター34bに特定の操作が入力された場合の動作についても同様である。
【0085】
図12に示すように、レジ情報取得手段45dは、キャッシュレジスター34aによって顧客カードから顧客IDが取得されたと判断するまで、キャッシュレジスター34aによって顧客カードから顧客IDが取得されたか否かを判断する(S141)。
【0086】
レジ情報取得手段45dは、キャッシュレジスター34aによって顧客カードから顧客IDが取得されたとS141において判断すると、キャッシュレジスター34aによって取得された顧客IDをレジ情報用ワークエリア44eに書き込む(S142)。
【0087】
次いで、レジ情報取得手段45dは、キャッシュレジスター34aによって買い物カゴから買い物カゴIDが取得されたと判断するまで、キャッシュレジスター34aによって買い物カゴから買い物カゴIDが取得されたか否かを判断する(S143)。
【0088】
レジ情報取得手段45dは、キャッシュレジスター34aによって買い物カゴから買い物カゴIDが取得されたとS143において判断すると、キャッシュレジスター34aによって取得された買い物カゴIDを、S142においてレジ情報用ワークエリア44eに書き込んだ顧客IDに関連付けて、レジ情報用ワークエリア44eに書き込む(S144)。
【0089】
次いで、レジ情報取得手段45dは、キャッシュレジスター34aによって費用の支払い処理が終了したと判断するまで、キャッシュレジスター34aによって費用の支払い処理が終了したか否かを判断する(S145)。
【0090】
レジ情報取得手段45dは、キャッシュレジスター34aによって費用の支払い処理が終了したとS145において判断すると、キャッシュレジスター34aによって費用の支払い処理が終了した商品、すなわち、顧客が購入した商品と、キャッシュレジスター34aに対応したレジ番号と、レジ日時とをキャッシュレジスター34aから取得し(S146)、S146において取得した商品、レジ番号およびレジ日時を、S142においてレジ情報用ワークエリア44eに書き込んだ顧客IDに関連付けて、レジ情報用ワークエリア44eに書き込む(S147)。
【0091】
次いで、レジ情報取得手段45dは、S146において取得したレジ番号によって示されるレジ24aに対応するレジ用カメラ33aによって取得された画像に対して顔認識処理を実行することによって、この画像に含まれる顔情報を抽出し(S148)、S148において抽出した顔情報を、S142においてレジ情報用ワークエリア44eに書き込んだ顧客IDに関連付けて、レジ情報用ワークエリア44eに書き込む(S149)。
【0092】
次いで、レジ情報取得手段45dは、レジ情報用ワークエリア44eへの情報の追加を顧客情報管理手段45eに通知して(S150)、
図12に示す動作を終了する。
【0093】
図13は、レジ情報用ワークエリア44eの一例を示す図である。
【0094】
図13に示すレジ情報用ワークエリア44eは、買い物カゴIDと、レジ日時(レジ日およびレジ時刻)と、レジ番号と、顧客IDと、レジ時顔情報と、購入商品リストとを買い物カゴ毎に記憶している。レジ情報用ワークエリア44eにおいて、レジ24aは、レジ番号「1」で示され、レジ24bは、レジ番号「2」で示される。
【0095】
図14は、レジ情報用ワークエリア44eに情報を追加した場合の店舗用情報管理コンピューター40の動作のフローチャートである。
【0096】
店舗用情報管理コンピューター40の顧客情報管理手段45eは、レジ情報用ワークエリア44eへの情報の追加がS150においてレジ情報取得手段45dから通知された場合に、
図14に示す動作を開始する。
【0097】
図14に示すように、顧客情報管理手段45eは、レジ情報用ワークエリア44eに追加したことがレジ情報取得手段45dから通知された情報のうち、顧客ID、レジ日時、レジ番号、レジ時顔情報および購入商品リストを、顧客情報用ワークエリア44fに書き込む(S161)。
【0098】
図15は、顧客ID「顧客ID−0003」の顧客の顧客ID、レジ日時、レジ番号、レジ時顔情報および購入商品リストが書き込まれた直後の顧客情報用ワークエリア44fの一例を示す図である。
【0099】
図15に示すように、顧客情報用ワークエリア44fは、顧客IDと、入店日時(入店日および入店時刻)と、入店時顔情報と、退店日時(退店日および退店時刻)と、退店時顔情報と、レジ日時(レジ日およびレジ時刻)と、レジ番号と、レジ時顔情報と、購入商品リストと、顧客の動線の情報とを顧客毎に記憶している。顧客情報用ワークエリア44fは、S161の処理によって、
図15に示すように、顧客ID、レジ日時、レジ番号、レジ時顔情報および購入商品リストが書き込まれる。
図15に示す顧客情報用ワークエリア44fにおいては、顧客ID「顧客ID−0003」の顧客の入店日時、入店時顔情報、退店日時、退店時顔情報および顧客の動線の情報はNULLである。
【0100】
図14に示すように、顧客情報管理手段45eは、S161の処理の後、レジ情報用ワークエリア44eに追加したことがレジ情報取得手段45dから通知された情報に含まれる買い物カゴIDと同一の買い物カゴIDが関連付けられた動線の情報を動線情報用ワークエリア44bから取得し(S162)、S162において取得した動線の情報を、S161において顧客情報用ワークエリア44fに書き込んだ顧客IDに関連付けて、顧客の動線の情報として顧客情報用ワークエリア44fに書き込む(S163)。
【0101】
図16は、顧客ID「顧客ID−0003」の顧客の動線の情報が書き込まれた直後の顧客情報用ワークエリア44fの一例を示す図である。
【0102】
顧客情報用ワークエリア44fは、S163の処理によって、
図16に示すように、顧客の動線の情報が書き込まれる。
図16に示す顧客情報用ワークエリア44fにおいては、顧客ID「顧客ID−0003」の顧客の入店日時、入店時顔情報、退店日時および退店時顔情報はNULLである。
【0103】
図14に示すように、顧客情報管理手段45eは、S163の処理の後、レジ情報用ワークエリア44eに追加したことがレジ情報取得手段45dから通知された情報に含まれる買い物カゴIDと、この買い物カゴIDが関連付けられた情報とをレジ情報用ワークエリア44eおよび動線情報用ワークエリア44bから削除する(S164)。
【0104】
次いで、顧客情報管理手段45eは、S161において顧客情報用ワークエリア44fに書き込んだ顧客IDと同一の顧客IDが関連付けられた入店日時および入店時顔情報が入店情報用ワークエリア44cに存在するか否かを判断する(S165)。
【0105】
顧客情報管理手段45eは、S161において顧客情報用ワークエリア44fに書き込んだ顧客IDと同一の顧客IDが関連付けられた入店日時および入店時顔情報が入店情報用ワークエリア44cに存在するとS165において判断すると、S161において顧客情報用ワークエリア44fに書き込んだ顧客IDと同一の顧客IDが関連付けられた入店日時および入店時顔情報を入店情報用ワークエリア44cから取得し(S166)、S161において顧客情報用ワークエリア44fに書き込んだ顧客IDと、この顧客IDが関連付けられた情報とを入店情報用ワークエリア44cから削除する(S167)。
【0106】
顧客情報管理手段45eは、S161において顧客情報用ワークエリア44fに書き込んだ顧客IDと同一の顧客IDが関連付けられた入店日時および入店時顔情報が入店情報用ワークエリア44cに存在しないとS165において判断すると、S161において顧客情報用ワークエリア44fに書き込んだレジ時顔情報と、入店情報用ワークエリア44cに含まれる入店時顔情報とに基づいて顧客の認証を実行する(S168)。すなわち、顧客情報管理手段45eは、S161において顧客情報用ワークエリア44fに書き込んだレジ時顔情報との類似度が特定の程度以上である入店時顔情報を入店情報用ワークエリア44cから検索する。
【0107】
次いで、顧客情報管理手段45eは、S161において顧客情報用ワークエリア44fに書き込んだレジ時顔情報との類似度が特定の程度以上である入店時顔情報、すなわち、S168において認証した顧客の入店時顔情報と、この入店時顔情報に関連付けられた入店日時、すなわち、S168において認証した顧客の入店日時とを入店情報用ワークエリア44cから取得し(S169)、S168において認証した顧客の情報を入店情報用ワークエリア44cから削除する(S170)。
【0108】
顧客情報管理手段45eは、S167またはS170の処理の後、S166またはS169において取得した入店日時および入店時顔情報を、S161において顧客情報用ワークエリア44fに書き込んだ顧客IDに関連付けて、顧客情報用ワークエリア44fに書き込んで(S171)、
図14に示す動作を終了する。
【0109】
図17は、顧客ID「顧客ID−0003」の顧客の入店日時および入店時顔情報が書き込まれた直後の顧客情報用ワークエリア44fの一例を示す図である。
【0110】
顧客情報用ワークエリア44fは、S171の処理によって、
図17に示すように、入店日時および入店時顔情報が書き込まれる。
図17に示す顧客情報用ワークエリア44fにおいては、顧客ID「顧客ID−0003」の顧客の退店日時および退店時顔情報はNULLである。
【0111】
次に、顧客が店舗20から出る場合の店舗用情報管理コンピューター40の動作について説明する。
【0112】
図18は、顧客が店舗20から出る場合の店舗用情報管理コンピューター40の動作のフローチャートである。
【0113】
店舗用情報管理コンピューター40の退店情報取得手段45cは、退店用カメラ32によって取得された画像に対して顔認識処理を実行することによって、この画像に顔の画像が含まれるか否かを常に確認している。退店情報取得手段45cは、退店用カメラ32によって取得された画像に顔の画像が含まれると判断すると、
図18に示す動作を開始する。
【0114】
図18に示すように、退店情報取得手段45cは、退店用カメラ32によって取得された顔情報が退店用カメラ32によって取得された日時を、顧客の退店日時として取得し(S181)、この顔情報および退店日時を互いに関連付けて退店情報用ワークエリア44dに書き込む(S182)。
【0115】
次いで、退店情報取得手段45cは、S182において退店情報用ワークエリア44dに書き込んだ顔情報と、顧客マスターデータベース44gに格納されている顧客情報に含まれている顔情報とに基づいて顧客の認証を実行する(S183)。すなわち、退店情報取得手段45cは、S182において退店情報用ワークエリア44dに書き込んだ顔情報との類似度が特定の程度以上である顔情報が、顧客マスターデータベース44gに格納されている顧客情報に含まれているか否かを判断する。
【0116】
次いで、退店情報取得手段45cは、S183において実行した認証が成功したか否かを判断する(S184)。
【0117】
退店情報取得手段45cは、S183において実行した認証が成功した、すなわち、S182において退店情報用ワークエリア44dに書き込んだ顔情報との類似度が特定の程度以上である顔情報が、顧客マスターデータベース44gに格納されている顧客情報に含まれているとS184において判断すると、S183において認証した顧客の顧客ID、すなわち、S182において退店情報用ワークエリア44dに書き込んだ顔情報との類似度が特定の程度以上である顔情報に、顧客マスターデータベース44gに格納されている顧客情報において関連付けられている顧客IDを、S182において退店情報用ワークエリア44dに書き込んだ情報に関連付けて退店情報用ワークエリア44dに書き込む(S185)。
【0118】
退店情報取得手段45cは、S183において実行した認証が失敗した、すなわち、S182において退店情報用ワークエリア44dに書き込んだ顔情報との類似度が特定の程度以上である顔情報が、顧客マスターデータベース44gに格納されている顧客情報に含まれていないとS184において判断するか、S185の処理を実行すると、退店情報用ワークエリア44dへの情報の追加を顧客情報管理手段45eに通知して(S186)、
図18に示す動作を終了する。
【0119】
図19は、退店情報用ワークエリア44dの一例を示す図である。
【0120】
図19に示す退店情報用ワークエリア44dは、退店日時(退店日および退店時刻)と、退店時顔情報と、顧客IDとを顧客毎に記憶している。
図18に示す動作においてS185の処理が実行されない場合、退店情報用ワークエリア44dにおける顧客IDはNULLである。
【0121】
図20は、退店情報用ワークエリア44dに情報を追加した場合の店舗用情報管理コンピューター40の動作のフローチャートである。
【0122】
店舗用情報管理コンピューター40の顧客情報管理手段45eは、退店情報用ワークエリア44dへの情報の追加がS186において退店情報取得手段45cから通知された場合に、
図20に示す動作を開始する。
【0123】
図20に示すように、顧客情報管理手段45eは、退店情報用ワークエリア44dに追加したことが退店情報取得手段45cから通知された情報に顧客IDが含まれるか否かを判断する(S201)。
【0124】
顧客情報管理手段45eは、退店情報用ワークエリア44dに追加したことが退店情報取得手段45cから通知された情報に顧客IDが含まれるとS201において判断すると、退店情報用ワークエリア44dに追加したことが退店情報取得手段45cから通知された情報のうち、退店日時および退店時顔情報を、退店情報用ワークエリア44dに追加したことが退店情報取得手段45cから通知された情報に含まれる顧客IDに関連付けて、顧客情報用ワークエリア44fに書き込む(S202)。
【0125】
次いで、顧客情報管理手段45eは、退店情報用ワークエリア44dに追加したことが退店情報取得手段45cから通知された情報に含まれる顧客IDと、この顧客IDが関連付けられた情報とを退店情報用ワークエリア44dから削除する(S203)。
【0126】
顧客情報管理手段45eは、退店情報用ワークエリア44dに追加したことが退店情報取得手段45cから通知された情報に顧客IDが含まれないとS201において判断すると、退店情報用ワークエリア44dに追加したことが退店情報取得手段45cから通知された情報のうちの退店時顔情報と、顧客情報用ワークエリア44fに含まれるレジ時顔情報とに基づいて顧客の認証を実行する(S204)。すなわち、顧客情報管理手段45eは、退店情報用ワークエリア44dに追加したことが退店情報取得手段45cから通知された情報のうちの退店時顔情報との類似度が特定の程度以上であるレジ時顔情報を顧客情報用ワークエリア44fから検索する。
【0127】
次いで、顧客情報管理手段45eは、退店情報用ワークエリア44dに追加したことが退店情報取得手段45cから通知された情報のうち、退店日時および退店時顔情報を、この退店時顔情報との類似度が特定の程度以上であるレジ時顔情報に関連付けて、顧客情報用ワークエリア44fに書き込む(S205)。
【0128】
次いで、顧客情報管理手段45eは、S205において顧客情報用ワークエリア44fに書き込んだ退店時顔情報と、この退店時顔情報が関連付けられた情報とを退店情報用ワークエリア44dから削除する(S206)。
【0129】
図21は、顧客ID「顧客ID−0003」の顧客の退店日時および退店時顔情報が書き込まれた直後の顧客情報用ワークエリア44fの一例を示す図である。
【0130】
顧客情報用ワークエリア44fは、S202またはS205の処理によって、
図21に示すように、退店日時および退店時顔情報が書き込まれる。
【0131】
図20に示すように、顧客情報管理手段45eは、S203またはS206の処理の後、S202またはS205の処理によって顧客情報用ワークエリア44fに書き込んだ退店日時および退店時顔情報に顧客情報用ワークエリア44fにおいて関連付けられている顧客IDを取得する(S207)。
【0132】
次いで、顧客情報管理手段45eは、S207において取得した顧客IDに顧客情報用ワークエリア44fにおいて関連付けられている入店日時、入店時顔情報、退店日時、退店時顔情報、レジ日時、レジ番号、レジ時顔情報、購入商品リストおよび顧客の動線の情報を、S207において取得した顧客IDに関連付けて顧客マスターデータベース44gに追加で格納する(S208)。
【0133】
次いで、顧客情報管理手段45eは、S207において取得した顧客IDと、この顧客IDが関連付けられた情報とを顧客情報用ワークエリア44fから削除して(S209)、
図20に示す動作を終了する。
【0134】
次に、店舗情報を取得する場合の店舗用情報管理コンピューター40の動作について説明する。
【0135】
店舗用情報管理コンピューター40の店舗情報取得手段45fは、通信部43を介して外部から店舗情報を取得し、取得した店舗情報を店舗情報記憶部44hに格納する。
【0136】
次に、一般情報を取得する場合の店舗用情報管理コンピューター40の動作について説明する。
【0137】
店舗用情報管理コンピューター40の一般情報取得手段45gは、一般情報提供サーバー90から一般情報を取得し、取得した一般情報を一般情報記憶部44iに格納する。
【0138】
次に、店舗情報および一般情報に基づいた顧客情報の分析結果を通知する場合の店舗用情報管理コンピューター40の動作について説明する。
【0139】
図22は、店舗情報および一般情報に基づいた顧客情報の分析結果を通知する場合の店舗用情報管理コンピューター40の動作のフローチャートである。
【0140】
図22に示すように、店舗用情報管理コンピューター40の情報分析手段45hは、店舗情報記憶部44hに格納されている店舗情報と、一般情報記憶部44iに格納されている一般情報とに基づいて、顧客マスターデータベース44gに格納されている顧客情報を分析する(S221)。例えば、情報分析手段45hは、店舗20に来た顧客の人数、顧客の階層、店舗20における顧客の動き、各顧客が頻繁に購入する商品などの情報を分析結果として取得することができ、これらの分析結果に基づいて、店舗20が改善すべき事項を分析結果として更に取得することができる。なお、情報分析手段45hは、S221における分析において、例えば、株式会社ABEJAのABEJA Platform for Retail、日本電気株式会社の人物行動分析サービスなどのサービスを活用しても良い。
【0141】
店舗用情報管理コンピューター40の分析結果通知手段45iは、S221の処理の後、S221における分析結果を店舗内コンピューター70または本店内コンピューター80に通知して(S222)、
図22に示す動作を終了する。したがって、店舗内コンピューター70の表示部、または、本店内コンピューター80の表示部には、店舗情報および一般情報に基づいた顧客情報の分析結果が表示される。なお、分析結果通知手段45iは、店舗情報および一般情報に基づいた顧客情報の分析結果が店舗内コンピューター70または本店内コンピューター80から要求された場合にS222の処理を実行しても良い。
【0142】
次に、顧客に情報を通知する場合のMFP50の動作について説明する。
【0143】
図23は、顧客に情報を通知する場合のMFP50の動作のフローチャートである。
【0144】
MFP50の制御部59は、操作部51を介した操作が入力されると、
図23に示す動作を実行する。
【0145】
図23に示すように、MFP50の情報取得手段59aは、カメラ57によって取得された画像に顔の画像が含まれると判断するまで、カメラ57によって取得された画像に顔の画像が含まれるか否かを判断する(S241)。具体的には、情報取得手段59aは、カメラ57によって取得された画像に対して顔認識処理を実行することによって、この画像に顔の画像が含まれるか否かを判断する。
【0146】
情報取得手段59aは、カメラ57によって取得された画像に顔の画像が含まれるとS241において判断すると、通信部56を介して店舗用情報管理コンピューター40に情報を要求する(S242)。ここで、情報取得手段59aは、店舗用情報管理コンピューター40への情報の要求に、カメラ57によって取得された顔情報を関連付けて店舗用情報管理コンピューター40に通知する。
【0147】
図24は、MFP50からの要求に応じてMFP50に情報を提供する場合の店舗用情報管理コンピューター40の動作のフローチャートである。
【0148】
店舗用情報管理コンピューター40の制御部45は、MFP50から情報の要求を受け付けると、
図24に示す動作を実行する。
【0149】
図24に示すように、店舗用情報管理コンピューター40の情報提供手段45jは、店舗情報記憶部44hから店舗情報を取得し(S261)、一般情報記憶部44iから一般情報を取得する(S262)。
【0150】
次いで、情報提供手段45jは、MFP50からの情報の要求に関連付けられてMFP50から通知された顔情報と、顧客マスターデータベース44gに格納されている顧客情報に含まれている顔情報とに基づいて顧客の認証を実行する(S263)。すなわち、情報提供手段45jは、MFP50からの情報の要求に関連付けられてMFP50から通知された顔情報との類似度が特定の程度以上である顔情報が、顧客マスターデータベース44gに格納されている顧客情報に含まれているか否かを判断する。
【0151】
次いで、情報提供手段45jは、S263において実行した認証が成功したか否かを判断する(S264)。
【0152】
情報提供手段45jは、S263において実行した認証が成功した、すなわち、MFP50からの情報の要求に関連付けられてMFP50から通知された顔情報との類似度が特定の程度以上である顔情報が、顧客マスターデータベース44gに格納されている顧客情報に含まれているとS264において判断すると、S263において認証した顧客の顧客情報に応じた情報を顧客マスターデータベース44gおよび情報分析手段45hの少なくとも一方から取得する(S265)。例えば、情報提供手段45jは、S263において認証した顧客に関する、顧客ID、個人情報、購入商品、動線の情報、S221における分析結果をS265において取得する。
【0153】
次いで、情報提供手段45jは、S261、S262およびS265において取得した情報を、MFP50に提供し(S266)、
図24に示す動作を終了する。
【0154】
情報提供手段45jは、S263において実行した認証が失敗した、すなわち、MFP50からの情報の要求に関連付けられてMFP50から通知された顔情報との類似度が特定の程度以上である顔情報が、顧客マスターデータベース44gに格納されている顧客情報に含まれていないとS264において判断すると、S261およびS262において取得した情報と、対象の顧客の顧客情報が無い旨を示す情報とを、MFP50に提供し(S267)、
図24に示す動作を終了する。
【0155】
図23に示すように、MFP50の情報取得手段59aは、S242の処理の後、店舗用情報管理コンピューター40から提供された情報を通信部56を介して取得する(S243)。
【0156】
次いで、装置状態監視手段59bは、MFP50の状態を監視する(S244)。ここで、MFP50の状態には、カメラ57によって顔情報が取得された直後であることを示す「顔認識直後」と、顧客がMFP50を操作している最中であることを示す「操作中」と、MFP50がプリンター53による印刷、ファックス通信部55によるファックス送信など、比較的処理時間が長い特定の処理を実行している最中であることを示す「処理中」と、顧客がMFP50の使用を終了した直後であることを示す「使用終了直後」とが存在する。
【0157】
装置状態監視手段59bは、S244の処理の後、S244において監視した状態が直前の状態から変化したか否かを判断する(S245)。
【0158】
装置状態監視手段59bは、直前の状態から変化していないとS245において判断すると、S244の処理を実行する。
【0159】
通知情報決定手段59cは、直前の状態から変化したとS245において判断されると、S244において監視された状態が「顔認識直後」、「操作中」、「処理中」および「使用終了直後」のいずれであるかを判断する(S246)。
【0160】
通知情報決定手段59cは、S244において監視された状態が「顔認識直後」であるとS246において判断すると、MFP50の状態が「顔認識直後」である場合にMFP通知用情報を決定するための顔認識直後通知情報決定処理を実行する(S247)。
【0161】
図25は、
図23に示す顔認識直後通知情報決定処理の一例のフローチャートである。
【0162】
図25に示すように、通知情報決定手段59cは、顧客の顧客情報に応じた情報がS243において取得されたか否かを判断する(S281)。
【0163】
通知情報決定手段59cは、顧客の顧客情報に応じた情報がS243において取得されなかった、すなわち、顧客の顧客情報が無い旨を示す情報がS243において取得されたとS281において判断すると、MFP通知用情報に「はじめまして。」を含める(S282)。
【0164】
通知情報決定手段59cは、顧客の顧客情報に応じた情報がS243において取得されたとS281において判断すると、本日が顧客の誕生日であるか否かをS243において取得された情報に基づいて判断する(S283)。
【0165】
通知情報決定手段59cは、本日が顧客の誕生日ではないとS283において判断すると、MFP通知用情報に「お久しぶりです。お元気ですか?」を含める(S284)。
【0166】
通知情報決定手段59cは、本日が顧客の誕生日であるとS283において判断すると、MFP通知用情報に「お誕生日おめでとうございます。」を含める(S285)。
【0167】
通知情報決定手段59cは、S282、S284およびS285の処理の後、本日以前の特定の期間に店舗20の所在地で地震が発生したか否かをS243において取得された一般情報に基づいて判断する(S286)。
【0168】
通知情報決定手段59cは、本日以前の特定の期間に店舗20の所在地で地震が発生したとS286において判断すると、MFP通知用情報に「先日の地震は大丈夫でしたか?」を含める(S287)。
【0169】
通知情報決定手段59cは、本日以前の特定の期間に店舗20の所在地で地震が発生していないとS286において判断すると、S243において取得された一般情報に含まれる本日の天気に応じたメッセージをMFP通知用情報に含める(S288)。例えば、通知情報決定手段59cは、S243において取得された一般情報に含まれる本日の天気が「晴れ」である場合にはMFP通知用情報に「今日はお天気が良いですね。」を含め、S243において取得された一般情報に含まれる本日の天気が「雨」である場合にはMFP通知用情報に「今日はあいにくの雨ですね。」を含める。
【0170】
通知情報決定手段59cは、S287およびS288の処理の後、MFP通知用情報に「今日はよろしくお願いします。」を含め(S289)、
図25に示す顔認識直後通知情報決定処理を終了する。
【0171】
図23に示すように、通知情報決定手段59cは、S244において監視された状態が「処理中」であるとS246において判断すると、MFP50の状態が「処理中」である場合にMFP通知用情報を決定するための処理中通知情報決定処理を実行する(S248)。
【0172】
図26は、
図23に示す処理中通知情報決定処理の一例のフローチャートである。
【0173】
図26に示すように、通知情報決定手段59cは、S243において取得された店舗情報にキャンペーン情報が含まれるか否かを判断する(S301)。
【0174】
通知情報決定手段59cは、S243において取得された店舗情報にキャンペーン情報が含まれるとS301において判断すると、S243において取得された店舗情報に含まれるキャンペーン情報の少なくとも一部をMFP通知用情報に含める(S302)。
【0175】
通知情報決定手段59cは、S243において取得された店舗情報にキャンペーン情報が含まれないとS301において判断するか、S302の処理を終了すると、顧客の顧客情報に応じた情報がS243において取得されたか否かを判断する(S303)。
【0176】
通知情報決定手段59cは、顧客の顧客情報に応じた情報がS243において取得されなかった、すなわち、顧客の顧客情報が無い旨を示す情報がS243において取得されたとS303において判断すると、MFP通知用情報に「お買い物忘れはありませんか?」を含める(S304)。
【0177】
通知情報決定手段59cは、顧客の顧客情報に応じた情報がS243において取得されたとS303において判断すると、S243において取得された、顧客の顧客情報に応じた情報に基づいて、顧客が特定の程度以上の頻度で購入した商品を特定する(S305)。
【0178】
次いで、通知情報決定手段59cは、S305において特定した商品の売り場を、S243において取得された店舗情報に基づいて特定する(S306)。
【0179】
次いで、通知情報決定手段59cは、MFP通知用情報に「お買い物忘れはありませんか?お客様のよくお買い上げになられる商品は×××売り場にあります。」を含める(S307)。ここで、「×××売り場」は、S306において特定された売り場である。
【0180】
通知情報決定手段59cは、S304およびS307の処理の後、
図26に示す処理中通知情報決定処理を終了する。
【0181】
図23に示すように、情報通知手段59dは、S247の顔認識直後通知情報決定処理またはS248の処理中通知情報決定処理の後、S247の顔認識直後通知情報決定処理またはS248の処理中通知情報決定処理において決定されたMFP通知用情報を、表示部52aおよびスピーカー52bのうち事前に設定されている少なくとも一方を介して通知する(S249)。
【0182】
次いで、通知情報決定手段59cは、MFP通知用情報を削除する(S250)。
【0183】
装置状態監視手段59bは、S244において監視した状態が「操作中」であるとS246において判断するか、S250の処理が終了すると、S244の処理を実行する。
【0184】
通知情報決定手段59cは、S244において監視された状態が「使用終了直後」であるとS246において判断すると、MFP通知用情報に「ご利用ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。」を含める(S251)。
【0185】
次いで、情報通知手段59dは、S251において決定されたMFP通知用情報を、表示部52aおよびスピーカー52bのうち事前に設定されている少なくとも一方を介して通知する(S252)。
【0186】
次いで、通知情報決定手段59cは、MFP通知用情報を削除して(S253)、
図23の処理を終了する。
【0187】
以上においては、顧客に情報を通知する場合のMFP50の動作について説明したが、顧客に情報を通知する場合のマルチメディアステーション60の動作についても同様である。
【0188】
以上に説明したように、MFP50またはマルチメディアステーション60は、店舗用情報管理システム30に対する情報の要求に顧客の識別情報として顔情報を関連付ける(S242)ことによって、店舗用情報管理システム30から顧客に応じた情報を取得する(S243)ので、店舗20の顧客毎に適した情報を通知する(S249)ことができる。
【0189】
MFP50は、店舗用情報管理システム30に対する情報の要求に、カメラ57によって取得された顧客の顔情報を顧客の識別情報として関連付ける(S242)ので、顧客が手を使用して識別情報を入力する構成と比較して、利便性を向上することができる。なお、MFP50は、店舗用情報管理システム30に対する情報の要求に、顧客の顧客IDなど、顔情報以外の識別情報を関連付けても良い。
【0190】
MFP50は、顧客が特定の程度以上の頻度で購入した商品を案内する情報を顧客に通知する(S249およびS307)ので、顧客の嗜好に合った商品を顧客に案内することができ、店舗20における商品の販売を促進することができる。
【0191】
MFP50は、店舗20への顧客の訪問状況に応じた挨拶を顧客に通知する(S249、S282およびS284)ので、顧客に対してフレンドリーな対応をすることができる。
【0192】
MFP50は、MFP50の状態に基づいて決定した情報を顧客に通知する(S246〜S252)ので、MFP50の状態に応じた適切な情報を顧客に通知することができる。
【0193】
MFP50は、MFP50の状態が「操作中」である場合に、通知(S249)を実行しないので、顧客によるMFP50の操作を通知によって妨げることを抑えることができる。
【0194】
なお、MFP50の情報取得手段59aは、本実施の形態において、店舗情報および一般情報をS243において取得している。しかしながら、情報取得手段59aは、店舗情報および一般情報の少なくとも一方を店舗用情報管理コンピューター40から、定期的なタイミングなど、
図23に示す動作とは無関係なタイミングで取得しても良い。
【0195】
MFP50の情報通知手段59dは、本実施の形態において、顧客に一方的に情報を通知する。しかしながら、MFP50がマイクを備えている場合、情報通知手段59dは、マイクを介して入力された顧客の声を音声認識技術によって認識することによって、顧客の発言内容に応じた通知を顧客に対して行っても良い。
【0196】
以上においては、MFP50について説明したが、マルチメディアステーション60についても同様である。
【0197】
店舗20は、本実施の形態において、レジ24aおよびレジ24bという2つのレジを備えている。しかしながら、店舗20は、2つ以外の数のレジを備えても良い。店舗用情報管理システム30は、店舗20に備えられるレジ毎に、レジ用カメラおよびキャッシュレジスターを備えれば良い。
【0198】
MFP50およびマルチメディアステーション60は、それぞれ、本実施の形態において、本発明の店舗用情報通知システムを単独で構成している。しかしながら、MFP50およびマルチメディアステーション60は、それぞれ、他の電子機器と共に本発明の店舗用情報通知システムを構成しても良い。例えば、MFP50は、本実施の形態において説明したMFP50の機能の少なくとも一部が外部のコンピューターによって実現されることによって、このコンピューターと共に本発明の店舗用情報通知システムを構成しても良い。