(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ポート拡張器が、マルチキャストECIDを有する拡張仮想ローカルエリアネットワークラベル(ETAG)を含むマルチキャストデータパケットを上流ポートを介して受信することと、
前記ポート拡張器が、前記マルチキャストECIDにマッチングするマルチキャストコピー情報を検索し、前記マルチキャストコピー情報は、前記マルチキャストデータパケットに対応するマルチキャストグループの各出力ポートのポート識別子およびVLAN識別子を含むことと、
前記ポート拡張器が、前記マルチキャストコピー情報に基づいて各前記出力ポートに前記マルチキャストデータパケットを一つコピーし、コピーされたマルチキャストデータパケットのそれぞれのETAGを除去し、コピーされたマルチキャストデータパケットのそれぞれに各前記出力ポートのVLAN識別子を追加し、各前記出力ポートを介して前記VLAN識別子を含む前記マルチキャストデータパケットを送信することと、を含み、
前記マルチキャストECIDを有するETAGを含む前記マルチキャストデータパケットを前記上流ポートを介して受信する前に、
前記ポート拡張器が、前記マルチキャストグループに加入するための複数のインターネットグループ管理プロトコル(IGMP)メンバーシップレポートパケットをそれぞれ複数の拡張ポートを介して受信することと、
前記ポート拡張器が、各前記IGMPメンバーシップレポートパケットを受信する拡張ポートのユニキャストECIDおよび所属するVLANに基づいて、各前記IGMPメンバーシップレポートパケットにETAGおよびVLAN識別子を追加することと、
前記ポート拡張器が、ETAGとVLAN識別子とが追加されるIGMPメンバーシップレポートパケットのそれぞれを前記上流ポートを介して送信することと、を含む、
ことを特徴とするマルチキャストデータパケット転送方法。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、本発明の実施例の図面を組み合わせて本発明の実施例における解決手段を明瞭で完全に記述する。明らかに、記述される実施例が単に本発明の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者が進歩性に値する労働をせずに成した全ての他の実施例は、何れも本発明の保護範囲に含まれる。
【0015】
図1は、本発明の実施例に係るマルチキャストデータパケット転送方法のフローチャートを示す。当該方法は、拡張ブリッジの制御ブリッジに適用する。
図1に示すように、当該方法は、以下のステップを含む。
【0016】
ステップ111では、マルチキャストデータパケットを受信する。
【0017】
ステップ113では、マルチキャストデータパケットのマルチキャストグループに関連するマルチキャストECIDおよびカスケードポートを特定する。マルチキャストECIDは、カスケードポートに接続されるポート拡張器での、マルチキャストグループの異なるVLANの出力ポートに対応される。
【0018】
ステップ115では、マルチキャストECIDを有するETAGをマルチキャストデータパケットに追加する。
【0019】
ステップ117では、マルチキャストECIDを有するETAGが追加されるマルチキャストデータパケットをカスケードポートを介して送信する。
【0020】
図1に示すマルチキャストデータパケット転送方法は、下記の有益な効果がある。制御ブリッジがマルチキャストグループの異なるVLANポートの所在するPEのみへマルチキャストデータパケットを一つしか送信しないため、E−stackリンクの帯域幅に対する占用が減少する。
【0021】
図2は、本発明の実施例に係るマルチキャストデータパケット転送方法のフローチャートを示す。当該方法は、拡張ブリッジシステムのポート拡張器に適用し、
図2Bに示すように、当該方法は、下記のステップを含む。
【0022】
ステップ220では、ETAGを含むマルチキャストデータパケットを上流ポート(upstream port)を介して受信する。当該ETAGに含まれるマルチキャストECIDは、マルチキャストグループの異なるVLANの出力ポートに対応される。
【0023】
ステップ222では、マルチキャストECIDにマッチングするマルチキャストコピー情報を検索する。ただし、マルチキャストコピー情報は、マルチキャストデータパケットに対応するマルチキャストグループの各出力ポートおよび各出力ポートのVLAN識別子を含む。
【0024】
ステップ224では、マルチキャストコピー情報に基づいて各出力ポートにマルチキャストデータパケットを一つコピーし、コピーされたマルチキャストデータパケットのそれぞれのETAGを除去し、コピーされたマルチキャストデータパケットのそれぞれに各出力ポートのVLAN識別子を追加し、VLAN識別子を含むマルチキャストデータパケットを各出力ポートを介して送信する。
【0025】
図2に示すマルチキャストデータパケット転送方法の有益な作効果は、下記のようになる。ポート拡張器は、制御ブリッジによって転送された一つのマルチキャストデータパケットに基づいて、異なるVLANの出力ポートにマルチキャストデータパケットをコピーし、コピーされたマルチキャストデータパケットを各出力ポートを介して送信する。
【0026】
図3に示す拡張ブリッジ300では、CB31は、カスケードポート31−1および31−2を介してPE32の上流ポート32−1およびPE33の上流ポート33−1にそれぞれ接続されている。PE32の拡張ポート32−2、32−3、32−4および32−5は、それぞれ端末34から37に接続され、PE33の拡張ポート33−2および33−3は、それぞれ端末38と39に接続されている。端末34、35と38は、VLAN10に位置し、端末36、37と39は、VLAN20に位置する。
【0027】
端末34は、マルチキャストグループG2に加入したIGMP(Internet Group Management Protocol)メンバーシップレポート(membership report)パケットを送信する。PE32は、拡張ポート32−2を介してIGMPメンバーシップレポートパケットを受信し、ETAGとVLAN10ラベルを追加する。ETAGには、拡張ポート32−2のユニキャストECIDが付加されている。PE32は、ETAGとVLAN10ラベルとが追加されるIGMPメンバーシップレポートパケットを上流ポート32−1を介して送信する。CB31は、拡張ポート32−2のユニキャストECIDを有するETAGとVLAN10ラベルとを含むIGMPメンバーシップレポートパケットをカスケードポート31−1を介して受信し、マルチキャストグループG2に対応するマルチキャストECIDおよびカスケードポートを検索し、PE32での、マルチキャストグループG2の出力ポートに関連するマルチキャストECIDが検索されなかった場合に、PE32での、マルチキャストグループG2の出力ポートにマルチキャストECID3000を割り当てる。CB31は、マルチキャストグループG2に関連するマルチキャストECID3000およびカスケードポート31−1を記録できる。
【0028】
CB31は、拡張ポート32−2のユニキャストECIDに基づいて出力ポートが拡張ポート32−2であると識別し、VLAN10識別子に基づいて出力ポートの所属するVLAN10を識別する。CB31は、マルチキャストコピー情報(ポート32−2、VLAN10)を生成し、出力ポート32−2がVLAN10にあると示す。
【0029】
CB31は、割り当てられたマルチキャストECID3000および生成されたマルチキャストコピー情報をカスケードポート31−1を介してPE32へ送信してもよい。
【0030】
PE32は、マルチキャストECID3000が受信されたマルチキャストコピー情報に関連することを記録してもよい。例えば、PE32は、マルチキャストECID3000がマルチキャストコピー情報(ポート32−2、VLAN10)に関連することを記録し、または、PE32は、マルチキャストECID3000に関連するマルチキャストコピーテーブルインデックスを記録し、当該マルチキャストコピーテーブルインデックスが対応されるマルチキャストコピー情報に(例えば、ポート32−2、VLAN10を記録)記録する。本発明では、PEがマルチキャストコピー情報を記録する方式について限定しない。
【0031】
端末35−37は、マルチキャストグループG2に加入したIGMPメンバーシップレポートパケットをそれぞれ送信する。PE32がETAGおよびVLANラベルを追加する方式は、同じである。PE32は、ETAGおよびVLANラベルが追加されるこれらのIGMPメンバーシップレポートパケットを上流ポート32−1を介して送信する。
【0032】
CB31は、これらのIGMPメンバーシップレポートパケットをカスケードポート31−1を介して受信し、PE32での、マルチキャストグループG2の出力ポートに関連するマルチキャストECID3000を検索する。CB31は、マルチキャストコピー関係(ポート32−3、VLAN10)およびマルチキャストコピー関係(ポート32−4、ポート32−5、VLAN20)を生成する。CB31は、マルチキャストECID3000および生成されたこれらのマルチキャストコピー関係をPE32へ送信してもよい。
【0033】
例えば、PE32は、更に、マルチキャストECID3000がマルチキャストコピー関係(ポート32−2、ポート32−3、VLAN10)およびマルチキャストコピー関係(ポート32−4、ポート32−5、VLAN20)に関連することを記録することで、マルチキャストECID3000に関連する各出力ポートおよび各出力ポートのVLANを記録する。または、PE32は、マルチキャストECID3000に関連するマルチキャストコピーテーブルインデックスが対応される出力ポートコピーテーブルに、マルチキャストコピー関係(ポート32−2、ポート32−3、VLAN10)およびマルチキャストコピー関係(ポート32−4、ポート32−5、VLAN20)を記録する。
【0034】
端末38と39は、マルチキャストグループG2に加入したIGMPメンバーシップレポートパケットをそれぞれ送信する。PE33は、これらのIGMPメンバーシップレポートパケットを受信し、ユニキャストECIDを有するETAGとVLANラベルとを追加し、それぞれ上流ポート33−1を介して送信する。
【0035】
CB31は、ユニキャストECIDを有するETAGとVLANラベルとを含むIGMPメンバーシップレポートパケットをカスケードポート31−2を介して受信し、PE33での、マルチキャストグループG2の異なるVLANの出力ポートにマルチキャストECID3001を割り当てる。CB31は、マルチキャストコピー情報(ポート33−2、VLAN10)およびマルチキャストコピー情報(ポート33−3、VLAN20)を生成する。CB31は、マルチキャストグループG2に関連するマルチキャストECID3001とカスケードポート31−2とを記録してもよい。CB31は、マルチキャストECID3001および生成されたこれらのマルチキャストコピー情報(ポート33−2、VLAN10)と(ポート33−3、VLAN20)をカスケードポート31−2を介してPE33へ送信してもよい。CB31は、PE32とPE33とでの、同一のマルチキャストグループG2の異なるVLANに対応する拡張ポートのそれぞれに1つのマルチキャストECIDを割り当て、マルチキャストECIDのリソースを節約する。
【0036】
PE33は、マルチキャストECID3001がマルチキャストコピー関係(ポート33−2、VLAN10)およびマルチキャストコピー関係(ポート33−3、VLAN20)に関連することを記録することで、マルチキャストECID3001に関連する各出力ポートおよび各出力ポートの所属するVLANを記録する。または、PE32は、マルチキャストECID3001に関連するマルチキャストコピーテーブルインデックスが対応される出力ポートコピーテーブルに、マルチキャストコピー関係(ポート33−2、VLAN10)および(ポート33−3、VLAN20)を記録する。
【0037】
図3に示すように、CB31は、マルチキャストデータパケットを受信すると、マルチキャストデータパケットのマルチキャストグループG2アドレスまたはマルチキャストソースアドレスに基づいて、マルチキャストグループG2に関連するマルチキャストECID3000とECID3001を検索する。CB31は、ECID3000に基づいて、PE32のマルチキャストグループG2の全ての出力ポートへマルチキャストデータパケットを一つコピーし、ECID3000を有するETAGを追加し、ECID3000を有する一つのマルチキャストデータパケット3110をカスケードポート31−1を介して送信する。CB31は、ECID3001に基づいて、PE33での、マルチキャストグループG2の全ての出力ポートへマルチキャストデータパケットを一つコピーし、ECID3001が付加されるETAGを追加し、ECID3001を有する一つのマルチキャストデータパケット3111をカスケードポート31−2を介して送信する。CB31は、マルチキャストデータパケットを2部コピーする。即ち、CB31は、PE32での、1つのマルチキャストグループの異なるVLANの出力ポートにマルチキャストデータパケットを一つコピーし、PE33での、1つのマルチキャストグループの異なるVLANの出力ポートにマルチキャストデータパケットを一つコピーする。そのため、CB31が必ずしも複数本のE−stackリンクを介してマルチキャストグループG2の異なるVLANのマルチキャストデータパケットを各PEへ送信するとは限らないため、占用されるE−stackリンクの帯域幅が減少する。
【0038】
PE32は、ETAGが付加されるマルチキャストデータパケットを上流ポート32−1を介して受信し、ETAGでの、マルチキャストECIDにマッチングするマルチキャストコピー情報(ポート32−2、ポート32−3、VLAN20)と(ポート32−4、ポート32−5、VLAN20)に基づいて、各出力ポートに、マルチキャストデータパケットを一つコピーし、コピーされたマルチキャストデータパケットのそれぞれのETAGを除去する。PE32は、出力ポート32−2と32−3とのVLAN10に基づいて、その中の2部のコピーされたマルチキャストデータパケットにVLAN10ラベルを追加し、それぞれ拡張ポート32−2と32−3を介して、VLAN10ラベルを有するマルチキャストデータパケットを端末34と35へ送信する。PE32は、出力ポート32−4と32−5とのVLAN20に基づいて、もう2部のコピーされたマルチキャストデータパケットにVLAN20ラベルを追加し、それぞれ拡張ポート32−4と32−5とを介してVLAN20ラベルを有するマルチキャストデータパケットを端末36と37へ送信する。
【0039】
PE33は、ETAGが付加されるマルチキャストデータパケットを上流ポート33−1を介して受信し、マルチキャストE−CIDにマッチングするマルチキャストコピー情報(ポート33−3、VLAN10)と(ポート33−4、VLAN20)に基づいて、各出力ポートに、マルチキャストデータパケットを一つコピーし、コピーされたマルチキャストデータパケットのそれぞれのETAGを除去する。PE33は、出力ポート33−2のVLAN10に基づいて、その中の一つのコピーされたマルチキャストデータパケットにVLAN10ラベルを追加し、VLAN10ラベルを有するマルチキャストデータパケットを拡張ポート33−3を介して端末38へ送信する。PE33は、出力ポート33−3のVLAN20に基づいて、もう一つのコピーされたマルチキャストデータパケットにVLAN20ラベルを追加し、VLAN20ラベルを有するマルチキャストデータパケットを拡張ポート33−3を介して端末39へ送信する。
【0040】
PE32とPE33のそれぞれは、マルチキャストグループG2のマルチキャストECIDに関連するマルチキャストコピー情報に基づいて、レイヤ3コピーと転送を実行し、CBからの一つのマルチキャストデータパケットを当該マルチキャストグループG2の異なるVLANのメンバポートへ送信する。
【0041】
図3に示す本実施例に係る拡張ブリッジでは、CB31は、単一の機器であってもよく、複数の機器のスタッキングによって構成されるスタッキング機器であってもよい。CB31がスタッキング機器であるとき、CB31のカスケードポート31−1と31−2は、複数のメンバポートを含む集約ポートである。CB31は、PE32とPE33が上流ポートを介して送信した、ユニキャストECIDとVLANラベルとを含むIGMPメンバーシップレポートパケットを、カスケードポート31−1と31−2の何れかのメンバポートから受信してもよい。CB31は、カスケードポート31−1と31−2の何れかのメンバポートを選択し、マルチキャストECID、マルチキャストコピー情報、およびマルチキャストECIDを有するマルチキャストデータパケットを送信してもよい。PE32とPE33のそれぞれは、CB31に接続される複数の上流ポートから1つの上流ポートを選択し、ユニキャストECIDとVLANラベルを含むIGMPメンバーシップレポートパケットを送信してもよい。同様に、
図3に示す本実施例に係る拡張ブリッジでは、PE32とPE33との、端末に接続されていない他の拡張ポートは、他のPE機器に接続されてもよい。
【0042】
図4は、本発明の実施例に係るマルチキャストデータパケット転送装置400の構造模式図を示し、当該装置は、拡張ブリッジの制御ブリッジに適用する。当該マルチキャストデータパケット転送装置400は、受信手段401、検索手段402、送信手段403、割当手段404およびマルチキャストコピー情報生成手段405を備える。
【0043】
受信手段401は、マルチキャストデータパケットを受信する。検索手段402は、マルチキャストデータパケットのマルチキャストグループに関連するマルチキャストECIDおよびカスケードポートを特定する。マルチキャストECIDは、カスケードポートに接続されるポート拡張器での、マルチキャストグループの異なるVLANの出力ポートに対応される。送信手段403は、マルチキャストECIDを有するETAGをマルチキャストデータパケットに追加し、マルチキャストECIDを有するETAGが追加されるマルチキャストデータパケットをカスケードポートを介して送信する。
【0044】
割当手段404は、マルチキャストグループのポート拡張器での、異なるVLANの出力ポートにマルチキャストECIDを割り当てる。マルチキャストコピー情報生成手段405は、前記マルチキャストグループに関連するマルチキャストECIDおよびカスケードポートとを記録し、カスケードポートに接続されるポート拡張器での、マルチキャストグループの異なるVLANの出力ポートを取得し、マルチキャストコピー情報を生成する。マルチキャストコピー情報は、マルチキャストグループの各出力ポートのポート識別子およびVLAN識別子を含む。送信手段403は、マルチキャストECIDおよびマルチキャストコピー情報をカスケードポートを介して送信する。
【0045】
受信手段401は、マルチキャストグループに加入するための複数のIGMPメンバーシップレポートパケットをカスケードポートを介して受信し、IGMPメンバーシップレポートパケットのそれぞれには、1つのETAGおよび関連するVLAN識別子が付加されている。マルチキャストコピー情報生成手段405は、各IGMPメンバーシップレポートパケットのETAGのユニキャストECIDが対応される拡張ポートに基づいて各出力ポートを識別し、各IGMPメンバーシップレポートパケットのVLAN識別子に基づいて各出力ポートの所属するVLANを識別する。
【0046】
図4における上記マルチキャストデータパケット転送装置400は、ソフトウェア(例えば、メモリに記憶され、且つプロセッサで運転される機器読み取り可能な指令)にて実現されてもよく、ハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(ASIC)のプロセッサ)にて実現されてもよく、またはソフトウェアとハードウェアとの共同作用で実現されてもよい。
【0047】
図5は、本発明に係る
図4に示すマルチキャストデータパケット転送装置が設けられる制御ブリッジの一例を示す。
図5では、制御ブリッジ500は、転送手段510と、プロセッサ520と、プロセッサ520に接続される記憶手段530と、カスケードポート541と、物理ポート542とを備える。ここでの転送手段510は、例えばハードウェア転送チップであってもよく、記憶手段530は、如何なる電気的なもの、磁気的なもの、光学的なものまたは他の物理的記憶装置、例えば、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、フラッシュメモリ、記憶ドライバ(例えば、ハードディスクドライバ)、ソリッド・ステート・ディスク、如何なるタイプの記憶ディスクであってもよい。
【0048】
転送手段510は、少なくとも受信モジュール511、検索モジュール512および送信モジュール513を備える。記憶手段530は、プロセッサ520で動作可能なコーディングモジュールを1つまたは複数含む。記憶手段530の複数のコーディングモジュールは、少なくとも割当モジュール531およびマルチキャストコピー情報生成モジュール532を備える。
【0049】
受信モジュール511は、物理ポート542を介してマルチキャストデータパケットを受信する。検索モジュール512は、マルチキャストデータパケットのマルチキャストグループに関連するマルチキャストECIDおよびカスケードポート541を特定する。ただし、マルチキャストECIDは、カスケードポート541に接続されるポート拡張器での、マルチキャストグループの異なるVLANの出力ポートに対応される。送信モジュール513は、マルチキャストECIDを有するETAGをマルチキャストデータパケットに追加し、マルチキャストECIDを有するETAGが追加されるマルチキャストデータパケットをカスケードポート541を介して送信する。
【0050】
割当モジュール531は、マルチキャストグループのポート拡張器での、異なるVLANの出力ポートにマルチキャストECIDを割り当てる。マルチキャストコピー情報生成モジュール532は、カスケードポート541に接続されるポート拡張器での、マルチキャストグループの異なるVLANの出力ポートを取得し、マルチキャストコピー情報を生成する。マルチキャストコピー情報は、マルチキャストグループの各出力ポートのポート識別子およびVLAN識別子を含む。送信モジュール513は、マルチキャストECID及びマルチキャストコピー情報をカスケードポート541を介して送信する。
【0051】
受信モジュール511は、マルチキャストグループに加入するための複数のIGMPメンバーシップレポートパケットをカスケードポート541を介して受信し、IGMPメンバーシップレポートのそれぞれには、1つのETAGおよび関連するVLAN識別子が付加されている。マルチキャストコピー情報生成モジュール532は、各IGMPメンバーシップレポートパケットのETAGのユニキャストECIDが対応される拡張ポートに基づいて各出力ポートを識別し、各IGMPメンバーシップレポートパケットのVLAN識別子に基づいて各出力ポートの所属するVLANを識別する。
【0052】
図6は、本発明に係る
図4に示すマルチキャストデータパケット転送装置が設けられる制御ブリッジの別の例を示す。
図6に、制御ブリッジ600は、転送手段610と、プロセッサ620と、プロセッサ620に接続される記憶手段630と、カスケードポート641と、物理ポート642とを備える。記憶手段630の複数のコーディングモジュールは、少なくとも受信モジュール631、検索モジュール632、送信モジュール633、割当モジュール634およびマルチキャストコピー情報生成モジュール635を備える。ここでの転送手段610は、例えばハードウェア転送チップであってもよく、記憶手段630は、如何なる電気的なもの、磁気的なもの、光学的なものまたは他の物理的記憶装置、例えば、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、フラッシュメモリ、記憶ドライバ(例えば、ハードディスクドライバ)、ソリッド・ステート・ディスク、如何なるタイプの記憶ディスクであってもよい。
【0053】
転送手段610は、物理ポート642を介してマルチキャストデータパケットを受信し、プロセッサ620へ送信する。プロセッサ620は、記憶手段630における対応するコーディングモジュールを実行することで当該マルチキャストデータパケットを処理する。その具体的な操作は、下記のようになる。
【0054】
受信モジュール631は、マルチキャストデータパケットを受信する。検索モジュール632は、マルチキャストデータパケットのマルチキャストグループに関連するマルチキャストECIDおよびカスケードポート641を特定する。マルチキャストECIDは、カスケードポート641に接続されるポート拡張器での、マルチキャストグループの異なるVLANの出力ポートに対応される。送信モジュール633は、マルチキャストECIDを有するETAGをマルチキャストデータパケットに追加する。転送手段610は、マルチキャストECIDを有するETAGが追加されるマルチキャストデータパケットをカスケードポート641を介して送信する。
【0055】
割当モジュール634は、マルチキャストグループのポート拡張器での、異なるVLANの出力ポートにマルチキャストECIDを割り当てる。マルチキャストコピー情報生成モジュール635は、カスケードポート641に接続されるポート拡張器での、マルチキャストグループの異なるVLANの出力ポートを取得し、マルチキャストコピー情報を生成する。ただし、マルチキャストコピー情報は、マルチキャストグループの各出力ポートのポート識別子およびVLAN識別子を含む。送信モジュール633は、マルチキャストECIDおよびマルチキャストコピー情報をカスケードポート641を介して送信する。
【0056】
受信モジュール631は、更に、マルチキャストグループに加入するための複数のIGMPメンバーシップレポートパケットを受信し、IGMPメンバーシップレポートパケットのそれぞれには、1つのETAGおよび関連するVLAN識別子が付加されている。マルチキャストコピー情報生成モジュール635は、各IGMPメンバーシップレポートパケットのETAGのユニキャストECIDが対応される拡張ポートに基づいて各出力ポートを識別し、各IGMPメンバーシップレポートパケットのVLAN識別子に基づいて各出力ポートの所属するVLANを識別する。
【0057】
図7は、本発明の実施例に係るマルチキャストデータパケット転送装置700を示す。当該装置は、拡張ブリッジのポート拡張器に適用する。当該マルチキャストデータパケット転送装置700は、受信手段701、検索手段702および送信手段703を備える。受信手段701は、マルチキャストECIDを有するETAGを含むマルチキャストデータパケットを上流ポートを介して受信する。検索手段702は、マルチキャストECIDにマッチングするマルチキャストコピー情報を検索する。マルチキャストコピー情報は、マルチキャストデータパケットに対応するマルチキャストグループの各出力ポートのポート識別子およびVLAN識別子を含む。送信手段703は、マルチキャストコピー情報に基づいて各出力ポートにマルチキャストデータパケットを一つコピーし、コピーされたマルチキャストデータパケットのそれぞれのETAGを除去し、コピーされたマルチキャストデータパケットのそれぞれに各出力ポートのVLAN識別子を追加し、各出力ポートを介して前記VLAN識別子を含むマルチキャストデータパケットを送信する。
【0058】
受信手段701は、マルチキャストグループに加入するためのIGMPメンバーシップレポートパケットを拡張ポートを介して受信する。送信手段703は、各IGMPメンバーシップレポートパケットを受信した各拡張ポートのユニキャストECIDおよび所属するVLANに基づいて、各IGMPメンバーシップレポートパケットにETAGおよびVLAN識別子を追加し、ETAGとVLAN識別子とが追加されるIGMPメンバーシップレポートパケットのそれぞれを上流ポートを介して送信する。
【0059】
受信手段701は、制御ブリッジによって割り当てられたマルチキャストECIDおよび当該マルチキャストECIDに関連するマルチキャストコピー情報を上流ポートを介して受信してもよい。検索手段702は、受信されたマルチキャストECIDおよびマルチキャストコピー情報を記録する。
【0060】
図7における上記マルチキャストデータパケット転送装置700は、ソフトウェア(例えば、メモリに記憶され、且つプロセッサで運転される機器読み取り可能な指令)にて実現されてもよく、ハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(ASIC)のプロセッサ)にて実現されてもよく、またはソフトウェアとハードウェアとの共同作用で実現されてもよい。
【0061】
図8は、本発明に係る
図7に示すマルチキャストデータパケット転送装置が設けられるポート拡張器の一例を示す。
図8では、制御ブリッジ800は、転送手段810と、プロセッサ820と、プロセッサ820に接続される記憶手段830と、複数の拡張ポート841と、上流ポート842とを備える。ここでの転送手段810は、少なくとも受信モジュール811、検索モジュール812および送信モジュール813を備える。ここでの転送手段810は、例えばハードウェア転送チップであってもよく、記憶手段830は、如何なる電気的なもの、磁気的なもの、光学的なものまたは他の物理的記憶装置、例えば、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、フラッシュメモリ、記憶ドライバ(例えば、ハードディスクドライバ)、ソリッド・ステート・ディスク、如何なるタイプの記憶ディスクであってもよい。
【0062】
受信モジュール811は、マルチキャストECIDを有するETAGを含むマルチキャストデータパケットを上流ポート842を介して受信する。検索モジュール812は、マルチキャストECIDにマッチングするマルチキャストコピー情報を検索する。マルチキャストコピー情報は、マルチキャストデータパケットに対応するマルチキャストグループの各出力ポートのポート識別子およびVLAN識別子を含む。送信モジュール813は、マルチキャストコピー情報に基づいて各出力ポートにマルチキャストデータパケットを1つコピーし、コピーされたマルチキャストデータパケットのそれぞれのETAGを除去し、コピーされたマルチキャストデータパケットのそれぞれに各出力ポートのVLAN識別子を追加し、各出力ポートを介して前記VLAN識別子を含むマルチキャストデータパケットを送信する。
【0063】
受信モジュール811は、マルチキャストグループに加入するためのIGMPメンバーシップレポートパケットを拡張ポート841を介して受信する。送信モジュール813は、各IGMPメンバーシップレポートパケットを受信した各拡張ポートのユニキャストECIDおよび所属するVLANに基づいて、各IGMPメンバーシップレポートパケットにETAGおよびVLAN識別子を追加し、ETAGとVLAN識別子とが追加されるIGMPメンバーシップレポートパケットのそれぞれを上流ポート842を介して送信する。
【0064】
受信モジュール811は、更に、制御ブリッジによって割り当てられたマルチキャストECIDおよび当該マルチキャストECIDに関連するマルチキャストコピー情報を受信する。検索モジュール812は、受信されたマルチキャストECIDおよびマルチキャストコピー情報を記録する。
【0065】
図9は、本発明に係る
図7に示すマルチキャストデータパケット転送装置が設けられるポート拡張器の別例を示す。
図9に、制御ブリッジ900は、転送手段910と、プロセッサ920と、プロセッサ920に接続される記憶手段930と、複数の拡張ポート941と、上流ポート942とを備える。記憶手段930の複数のコーディングモジュールは、少なくとも受信モジュール931、検索モジュール932と送信モジュール933を備える。ここでの転送手段910は、例えばハードウェア転送チップであってもよく、記憶手段930は、如何なる電気的なもの、磁気的なもの、光学的なものまたは他の物理的記憶装置、例えば、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、フラッシュメモリ、記憶ドライバ(例えば、ハードディスクドライバ)、ソリッド・ステート・ディスク、如何なるタイプの記憶ディスクであってもよい。
【0066】
転送手段910は、上流ポート942を介してマルチキャストECIDを有するETAGを含むマルチキャストデータパケットを受信し、プロセッサ920へ送信する。プロセッサ920は、記憶手段930における対応するコーディングモジュールを実行することで当該マルチキャストデータパケットを処理する。その具体的な操作は、下記のようになる。
【0067】
受信モジュール931は、当該マルチキャストデータパケットを受信する。検索モジュール932は、マルチキャストECIDにマッチングするマルチキャストコピー情報を検索する。ただし、マルチキャストコピー情報は、マルチキャストデータパケットに対応するマルチキャストグループの各出力ポートのポート識別子およびVLAN識別子を含む。送信モジュール933は、マルチキャストコピー情報に基づいて各出力ポートにマルチキャストデータパケットを一つコピーし、コピーされたマルチキャストデータパケットのそれぞれのETAGを除去し、コピーされたマルチキャストデータパケットのそれぞれに各出力ポートのVLAN識別子を追加し、各出力ポートを介して前記VLAN識別子を含むマルチキャストデータパケットを送信する。
【0068】
受信モジュール931は、更に、マルチキャストグループに加入するためのIGMPメンバーシップレポートパケットを受信する。送信モジュール933は、各IGMPメンバーシップレポートパケットを受信した各拡張ポートのユニキャストECIDおよび所属するVLANに基づいて、各IGMPメンバーシップレポートパケットにETAGおよびVLAN識別子を追加する。転送手段910は、ETAGとVLAN識別子とが追加されるIGMPメンバーシップレポートパケットのそれぞれを上流ポート942を介して送信する。
【0069】
受信モジュール931は、更に、制御ブリッジによって割り当てられたマルチキャストECIDおよび当該マルチキャストECIDに関連するマルチキャストコピー情報を受信する。検索モジュール932は、受信されたマルチキャストECIDおよびマルチキャストコピー情報を記録する。
【0070】
装置実施例は、方法実施例に基本的に対応するため、その関連箇所が方法実施例部分の説明を参照すればよい。上述した装置実施例は、単に例示であり、その中、分離部品として説明される手段が物理的に分離されるものであってもよくでなくてもよい。また、手段として表示される部品は、物理手段であってもでなくてもよい。更に、それらの手段は、1箇所に位置してもよく、複数のネットワークセルに分散してもよい。実際の需要に応じてその中の一部または全部のモジュールを選択して本実施例の目的を果たすことが可能である。当業者は、進歩性に値する労働をせずに、理解して実施可能である。
【0071】
説明すべきことは、本文に、第1と第2等のような関係用語は、単に1つの実体や操作を別の実体や操作と区分させるために用いられ、これらの実体や操作の間になんらかの実際的な関係や順序が存在するとは必ずしも要求やヒントすることではない。用語「含む」、「備える」またはほかの何れかの同義語が非排他的含有をカバーすることを狙う。こうして、一シリーズの要素を有する手順、方法、物品または機器は、それらの要素を有するだけではなく、明確に挙げられていない他の要素も有し、またはこのような手順、方法、物品または機器に固有の要素も有する。更なる制限がない限り、語句「1つの…を含む」で限定される要素は、前記要素を有する手順、方法、物品または機器に他の同じ要素を更に有することをあえて排除しない。
【0072】
以上では、本発明の実施例に供される方法と装置を詳細に説明した。本文では、具体的な例を用いて本発明の原理及び実施形態を説明したが、以上の実施例の説明が単に本発明の方法およびその要旨を容易に理解するために用いられる。それとともに、当業者であれば、本発明の思想に基づいて具体的な実施形態及び応用範囲を変更可能にする。したがって、本明細書の内容は、本発明に対する制限として理解されるべきではない。