(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コンピュータが実行する、前記決済情報に基づく決済が完了すると、前記決済が完了したことを示す決済完了情報と、前記提供者識別情報とを関連付けて前記提供者端末に送信するステップをさらに有する、
請求項1又は2に記載の決済処理方法。
前記記憶部に記憶させるステップにおいて、前記コンピュータは、前記提供者が属する事業者を識別する事業者識別情報と、前記提供者識別情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させ、
前記決済用トークンを受信するステップにおいて、前記コンピュータは、前記提供者端末から、前記事業者識別情報を含む前記決済情報を受信し、
前記決済を実行するステップにおいて、前記コンピュータは、前記提供者端末から受信した前記提供者識別情報と、前記提供者端末から受信した前記決済情報に含まれている前記事業者識別情報とが関連付けて前記記憶部に記憶されている場合に、前記提供者端末から受信した前記決済情報に基づいて決済を実行する、
請求項4に記載の決済処理方法。
前記決済用コードの発行要求を受信するステップにおいて、前記コンピュータは、前記ユーザ端末から、前記ユーザが前記提供者に付与する付与金額を示す情報をさらに受信し、
コンピュータが実行する、
前記ユーザ端末に送信する決済用トークンと、前記付与金額を示す情報とを関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
前記提供者端末から受信した前記決済用トークンに関連付けて前記記憶部に記憶されている前記付与金額と、前記提供者端末から受信した前記提供者識別情報と関連付けるステップと、
をさらに有する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の決済処理方法。
前記決済を実行するステップにおいて、前記コンピュータは、前記決済用トークンを受信すると、前記付与金額と、前記提供者端末から受信した前記決済情報が示す前記商品又はサービスの支払額とに基づく決済を実行する、
請求項8に記載の決済処理方法。
ユーザが使用するユーザ端末から、前記ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記ユーザが商品又はサービスの購入に対して決済するための決済用コードの発行要求とを受信する発行要求受信部と、
前記決済用コードの発行要求を受信すると、前記決済用コードを生成するための決済用トークンを前記ユーザ端末に送信するトークン送信部と、
前記決済用トークンに基づいて前記ユーザ端末が表示した前記決済用コードを読み取った、前記ユーザに前記商品又はサービスを提供した提供者が使用する提供者端末から、前記提供者を識別する提供者識別情報と、前記ユーザの前記商品又はサービスの購入に関する決済情報と、前記決済用トークンとを受信する決済用情報受信部と、
前記提供者端末から受信した前記決済情報に基づいて決済を実行する決済処理部と、
を有する決済処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[決済システムSの概要]
図1は、決済システムSの概要を示す図である。決済システムSは、ユーザが店舗等において商品又はサービスを購入する場合に、ユーザが所持するユーザ端末からの要求に応じて決済用コードをユーザ端末に表示させ、店舗側で決済用コードが読み込まれたことに応じて決済を行うシステムである。決済用コードは、店舗での精算に用いられる店舗側の端末において読み取れるテキスト又は画像であり、決済時に用いられるコードである。なお、以下の説明において、商品又はサービスをまとめて、単に商品という。また、商品又はサービスの購入場所は、店舗に限らず、タクシー等、店舗とは異なる場所であってもよい。
【0011】
決済システムSは、決済処理装置1と、ユーザ端末2と、提供者端末3とを備える。決済処理装置1は、購入金額の決済を行うサーバである。ユーザ端末2は、ユーザが使用する情報端末であり、例えばスマートフォン、タブレット又はパーソナルコンピュータである。提供者端末3は、例えばスマートフォン、タブレット又はPOS端末である。提供者端末3は、店舗に属し、商品をユーザに説明したり商品をユーザに提供したりする店員等であるサービス提供者が使用する端末である。
以下、
図1を参照しながら、決済時の流れを説明する。
【0012】
決済処理装置1は、サービス提供者又はサービス提供者を管理する管理者から、予め、サービス提供者を識別する提供者識別情報としての提供者IDを受け付けて、記憶する(
図1における(1))。
【0013】
その後、ユーザは、店舗において商品の購入を行う。ユーザは、店舗において会計を行う場合に、決済用のアプリケーションソフトウェアを起動し、決済用コードをユーザ端末2に表示させるための操作を行う。ユーザ端末2は、決済用コードを表示させるための操作を受け付けると、ユーザを識別するユーザ識別情報としてのユーザIDと、決済用コードの発行要求とを決済処理装置1に送信する(
図1における(2))。
【0014】
決済処理装置1は、ユーザ端末2から、ユーザIDと、決済用コードの発行要求とを受信する。決済処理装置1は、決済用コードの発行要求を受信すると、決済用トークンを生成する(
図1における(3))。決済用トークンは、ユーザが店舗で提示する決済用コードをユーザ端末2が生成する際に用いるデータ列である。決済処理装置1は、生成した決済用トークンと、ユーザIDとを関連付けて記憶媒体に記憶する(
図1における(4))。
【0015】
決済処理装置1は、生成した決済用トークンをユーザ端末2に送信する(
図1における(5))。決済処理装置1は、決済用トークンを暗号化した後に、暗号化した決済用トークンをユーザ端末2に送信してもよい。
【0016】
ユーザ端末2は、受信した決済用トークンに基づいて決済用コードを生成して表示させる(
図1における(6))。ユーザは、店舗で商品の購入代金を精算する際に決済用コードを提示する。そして、例えばサービス提供者の操作により、提供者端末3が、ユーザ端末2に表示された決済用コードを読み取る(
図1における(7))。
【0017】
提供者端末3は、サービス提供者の提供者IDと、ユーザが購入する商品の合計額を示す決済金額と、店舗を識別する店舗識別情報としての店舗IDとを含む決済情報と、読み取った決済用コードが示す決済用トークンとを決済処理装置1に送信する(
図1における(8))。
【0018】
決済処理装置1は、提供者端末3から提供者IDと、決済情報と、決済用トークンを受信すると、当該決済用トークンが、ユーザ端末2に送信した決済用トークンと一致するか否か、及び受信した提供者IDが記憶されているかを判定する。決済処理装置1は、決済用トークンが一致するとともに、受信した提供者IDが記憶されていると判定した場合に、決済用トークンと関連付けられているユーザIDを特定する(
図1における(9))。決済処理装置1は、受信した決済情報、提供者IDと、特定したユーザIDとに基づいて決済処理を実行する(
図1における(10))。決済処理装置1は、提供者IDと決済情報とを関連付けて記憶する(
図1における(11))。
【0019】
決済システムSが以上のように動作することで、提供者IDは、提供者が使用する提供者端末3から送信される。これにより、決済時に提供者IDに誤りが発生することを抑制することができるので、ユーザにサービスを提供したサービス提供者を特定することができる。
以下、決済処理装置1、ユーザ端末2、及び提供者端末3の構成の詳細を説明する。
【0020】
[決済処理装置1の機能構成]
図2は、決済処理装置1の機能構成を示す図である。決済処理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。
【0021】
通信部11は、インターネット等のネットワークを介してユーザ端末2及び提供者端末3とデータを送受信するための通信インターフェースである。
【0022】
記憶部12は、各種のデータを記憶する記憶媒体であり、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びハードディスク等を有する。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを記憶する。記憶部12は、制御部13を、登録部131、発行要求受信部132、トークン送信部133、決済用情報受信部134、及び決済処理部135として機能させる決済用プログラムを記憶する。
【0023】
また、記憶部12は、提供者IDと、店舗IDとを関連付けた店舗別提供者情報を記憶する。
図3は、店舗別提供者情報の一例を示す図である。
図3に示すように、複数の店舗IDのそれぞれに、一以上の提供者IDが関連付けられていることが確認できる。
【0024】
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部13は、記憶部12に記憶された決済用プログラムを実行することにより、登録部131、発行要求受信部132、トークン送信部133、決済用情報受信部134、及び決済処理部135として機能する。制御部13の各部の動作の詳細については後述する。
【0025】
[ユーザ端末2の機能構成]
図4は、ユーザ端末2の機能構成を示す図である。ユーザ端末2は、操作部21と、通信部22と、表示部23と、記憶部24と、制御部25とを有する。制御部25は、操作受付部251と、要求送信部252と、コード生成部253とを有する。
【0026】
操作部21は、ユーザの操作を受け付ける操作デバイスであり、例えば表示部23の表面に設けられたタッチパネルである。操作部21は、ユーザがタッチした位置を示す信号を操作受付部251に通知する。
【0027】
通信部22は、例えば携帯電話網の基地局との間でデータを送受信するための無線通信インターフェースである。通信部22は、決済処理装置1から受信した決済用トークン等をコード生成部253に入力する。
【0028】
表示部23は、各種の情報を表示するディスプレイである。表示部23は、コード生成部253の制御に基づいて、決済用コードを表示する。
【0029】
記憶部24は、ROM及びRAM等を含む記憶媒体である。記憶部24は、制御部25が実行するプログラムを記憶している。記憶部24は、制御部25を、操作受付部251、要求送信部252及びコード生成部253として機能させるプログラムを記憶する。また、記憶部24は、決済処理装置1から受信した決済用トークン、及び決済用トークンに基づいて生成された決済用コード等を記憶する。
【0030】
制御部25は、例えばCPUであり、記憶部24に記憶されたプログラムを実行することにより、操作受付部251、要求送信部252及びコード生成部253として機能する。
【0031】
操作受付部251は、操作部21から入力された信号に基づいて、ユーザの操作内容を特定する。操作受付部251は、特定した操作内容が、決済用コードをユーザ端末2に表示させるための操作である場合に、表示部23に、サービス提供者に付与する付与金額としてのチップの額を受け付ける受付画面を表示させ、チップの額を受け付ける。チップの額の入力は任意であってもよいが、本実施形態では、チップの額を受け付けたものとして説明を進める。
【0032】
操作受付部251は、特定した操作内容が、決済用コードをユーザ端末2に表示させるための操作である場合に、操作内容を要求送信部252に通知する。要求送信部252は、操作受付部251が、決済用コードをユーザ端末2に表示させるための操作を受け付けるとともにチップの額を受け付けた場合に、ユーザIDと、チップの額を示すチップ情報と、決済用コードの発行要求とを決済処理装置1に送信する。
【0033】
コード生成部253は、決済処理装置1から決済用トークンが送信されると、決済用トークンに基づく決済用コードを生成する。コード生成部253は、例えば、予め定められた規則に基づいて決済用コードを生成する。コード生成部253は、生成した決済用コードを表示部23に表示させる。
【0034】
[提供者端末3の機能構成]
図5は、提供者端末3の機能構成を示す図である。提供者端末3は、操作部31と、読取部32と、通信部33と、表示部34と、記憶部35と、制御部36とを有する。
【0035】
操作部31は、サービス提供者の操作を受け付ける操作デバイスであり、例えば商品を選択するためのボタンや、表示部34の表面に設けられたタッチパネルである。
【0036】
読取部32は、例えば、バーコードリーダ及びカメラであり、ユーザが購入する商品に付されているバーコードや、ユーザ端末2が表示した決済用コードを読み取る。読取部32は、読み取ったバーコード及び決済用コードが示す情報を制御部36に出力する。
【0037】
通信部33は、例えば決済処理装置1との間でデータを送受信するための通信インターフェースである。通信部33は、制御部36の制御に応じて、決済用トークン、決済情報を決済処理装置1に送信する。
【0038】
表示部34は、各種の情報を表示するディスプレイである。表示部34は、例えば、決済金額を表示する。
【0039】
記憶部35は、ROM及びRAM等を含む記憶媒体である。記憶部35は、制御部36が実行するプログラムを記憶している。記憶部35は、制御部36を、登録要求部361、決済用情報生成部362、トークン取得部363、及び決済用情報送信部364として機能させるプログラムを記憶する。また、記憶部35は、商品IDと、商品の価格とを関連付けた商品DBを記憶する。また、記憶部35は、提供者端末3を使用するサービス提供者の提供者IDを記憶する。記憶部35は、提供者端末3を使用するサービス提供者が複数存在する場合、複数のサービス提供者のそれぞれの提供者IDと、サービス提供者の氏名とを関連付けて記憶する。
【0040】
制御部36は、例えばCPUであり、記憶部35に記憶された決済処理用プログラムを実行することにより、登録要求部361、決済用情報生成部362、トークン取得部363、及び決済用情報送信部364として機能する。
【0041】
登録要求部361は、店舗及びサービス提供者の登録要求を決済処理装置1に送信する。具体的には、登録要求部361は、操作部31がサービス提供者から、店舗及びサービス提供者の登録操作を受け付けると、店舗に関する店舗情報と、当該店舗に属するサービス提供者の情報である提供者情報を受け付けるための登録受付画面を表示部34に表示させ、店舗及び提供者の登録を受け付ける。ここで、店舗情報には、店舗が属する事業者の情報も含まれていてもよい。
【0042】
登録要求部361は、登録受付画面において、店舗情報を受け付けると、店舗情報を含む店舗の登録要求を決済処理装置1に送信する。また、登録要求部361は、登録受付画面において、提供者情報を受け付けると、提供者情報を含む提供者の登録要求を決済処理装置1に送信する。ここで、店舗情報は、例えば、店舗名や店舗の住所等の店舗を識別可能な情報である。また、提供者情報は、例えば、サービス提供者の氏名や生年月日等である。
【0043】
なお、登録要求部361は、提供者端末3の登録を受け付けてもよい。この場合、登録要求部361は、提供者端末3を識別する端末IDを含む端末登録要求を決済処理装置1に送信する。端末IDは、例えば、提供者端末3において実行される決済処理用プログラムにより、複数の提供者端末3を識別するためのアプリケーションID、又は提供者端末3のMACアドレスである。
【0044】
決済用情報生成部362は、決済対象の一以上の商品を特定し、決済情報を生成する。具体的には、決済用情報生成部362は、操作部31においてサービス提供者が入力した商品ID又は読取部32が商品に付されたバーコードから読み取った商品IDを取得することにより、取得した商品IDの商品を決済対象の商品と特定する。決済用情報生成部362は、記憶部35に記憶されている商品DBを参照し、取得した商品IDに関連付けられている商品の価格を特定する。決済用情報生成部362は、操作部31においてサービス提供者が入力した商品ID又は読取部32が商品に付されたバーコードから読み取った商品IDを一以上取得し、当該商品IDから特定した商品の価格を集計する。決済用情報生成部362は、操作部31において精算操作を受け付けると、集計した商品の価格を決済金額に決定する。決済用情報生成部362は、決済金額と、店舗を識別する店舗識別情報としての店舗IDとを含む決済情報を生成する。
【0045】
また、決済用情報生成部362は、決済処理装置1に送信する提供者IDを特定する。例えば、決済用情報生成部362は、操作部31を介して提供者IDの入力を受け付け、受け付けた提供者IDが記憶部35に記憶されている場合、当該提供者IDを、決済処理装置1に送信する提供者IDとして特定する。決済用情報生成部362は、記憶部35に記憶されている一以上の提供者IDと、サービス提供者の氏名との少なくともいずれかを表示部34に表示させ、いずれかの提供者ID又はサービス提供者の氏名の選択を受け付けることにより、決済処理装置1に送信する提供者IDを特定する。
【0046】
トークン取得部363は、読取部32が、ユーザ端末2に表示された決済用コードを読み取ることにより、決済用コードから抽出した情報を、決済用トークンとして取得する。
決済用情報送信部364は、決済用情報生成部362が決済情報を生成し、トークン取得部363が決済用トークンを取得すると、通信部33を介して、決済用トークンと、特定した提供者IDと、決済情報とを決済処理装置1に送信する。
【0047】
[制御部13の各部の動作]
続いて、制御部13の各部の動作について説明する。
登録部131は、提供者端末3から、店舗の登録、及びサービス提供者の登録を行う。例えば、登録部131は、提供者端末3から店舗情報の登録要求を受け付ける。登録部131は、店舗情報の登録要求を受け付けると、店舗IDを生成し、店舗情報と、店舗IDとを関連付けて記憶部12に記憶させることにより、店舗を登録する。
【0048】
ここで、店舗IDには、店舗が属する事業者を識別する事業者IDが含まれているものとする。なお、本実施形態では、登録部131は、事業者IDを含む店舗IDを生成したが、これに限らず、店舗IDとは別に、店舗を運営する事業者の事業者IDを生成してもよい。登録部131は、店舗IDとは別に事業者IDを生成した場合、事業者IDと店舗IDとを関連付けて記憶部12に記憶させてもよい。また、事業者が一つの店舗のみを運営する場合、店舗IDと事業者IDとは同一であってもよい。
【0049】
また、登録部131は、提供者端末3から、登録した店舗に関連付けるサービス提供者を識別するための提供者情報を受け付ける。登録部131は、提供者情報を受け付けると、提供者IDを生成する。登録部131は、登録した店舗の店舗IDに、生成した提供者IDを関連付けて記憶部12に記憶させる。なお、登録部131は、提供者端末3を識別する端末IDと、提供者IDとを記憶部12に記憶させてもよい。
【0050】
なお、登録部131は、提供者端末3から店舗情報及びサービス提供者の登録要求を受け付けることにより、店舗の登録、及びサービス提供者の登録を行うこととしたが、これに限らない。登録部131は、提供者端末3とは異なり、店舗において使用される端末やサーバから、店舗情報及びサービス提供者の登録要求を受け付けることにより、店舗の登録、及びサービス提供者の登録を行うようにしてもよい。この場合、提供者端末3と、店舗において使用される端末やサーバは同じものであってもよい。また、本実施形態において、端末IDと、提供者IDとは異なるものとしたが、これに限らず、提供者IDを端末IDとして用いるようにしてもよい。
【0051】
発行要求受信部132は、ユーザ端末2から、ユーザIDと、ユーザがサービス提供者に付与するチップの額を示すチップ情報と、ユーザが店舗で決済するための決済用コードの発行要求とを受信する。
【0052】
トークン送信部133は、発行要求受信部132が決済用コードの発行要求を受信すると、決済用コードを生成するための決済用トークンをユーザ端末2に送信する。具体的には、トークン送信部133は、発行要求受信部132が決済用コードの発行要求を受信すると、決済用トークンを生成する。トークン送信部133は、決済用トークンを生成すると、発行要求受信部132が取得したユーザIDと、チップ情報と、生成した決済用トークンとを関連付けて記憶部12に記憶させる。また、トークン送信部133は、生成した決済用トークンを、決済用コードの発行要求を送信したユーザ端末2に送信する。
【0053】
決済用情報受信部134は、トークン送信部133が送信した決済用トークンに基づいてユーザ端末2が表示した決済用コードを読み取った提供者端末3から、サービス提供者の提供者IDと、ユーザの商品の購入に関する決済情報と、決済用トークンとを受信する。決済情報には、店舗IDと、ユーザの店舗における決済金額とが含まれているものとする。
【0054】
決済処理部135は、提供者端末3から決済情報と決済用トークンとを受信すると、受信した決済情報に基づいて決済を実行する。決済処理部135は、提供者端末3から受信した提供者IDと、受信した決済情報に含まれる店舗IDとが関連付けて記憶部12に記憶されている場合に、受信した決済情報に基づいて決済を実行する。
【0055】
具体的には、決済処理部135は、決済用情報受信部134が決済情報と決済用トークンとを受信すると、当該決済用トークンと一致する決済用トークンが記憶部12に記憶されているか否かを判定する。決済処理部135は、一致する決済用トークンが記憶部12に記憶されていると判定すると、提供者端末3から受信した提供者IDと、受信した決済情報に含まれる店舗IDとが関連付けて記憶部12に記憶されているか否かを判定する。決済処理部135は、受信した提供者IDと、店舗IDとが関連付けて記憶部12に記憶されていると判定すると、受信した決済用トークンに関連付けられて記憶部12に記憶されているユーザIDとチップ情報とを特定する。
【0056】
決済処理部135は、受信した決済情報に含まれる決済金額と、チップの額との合計額を、特定したユーザIDに対応するユーザの口座から引き落とす処理を実行する。また、決済処理部135は、受信した決済情報に含まれる決済金額を、受信した決済情報に含まれる店舗IDで特定される店舗の口座に入金する処理を実行する。
【0057】
決済処理部135は、提供者端末3から受信した決済用トークンに関連付けて記憶部12に記憶されているチップ情報に基づいてサービス提供者にチップの額を付与する。例えば、決済処理部135は、特定したチップ情報が示すチップの額を、受信した提供者IDが示すサービス提供者の口座に入金する処理を実行することにより、サービス提供者にチップの額を付与する。
【0058】
決済処理部135は、決済情報に基づく決済が行われた場合に、提供者端末3から受信した提供者IDと、決済情報とを関連付けて記憶部12に記憶させる。このようにすることで、決済処理装置1は、ユーザにサービスを提供したサービス提供者を特定することができる。
【0059】
また、決済処理部135は、ユーザの商品又はサービスの購入に係る支払金額と、提供者端末3から受信した提供者IDと、決済用トークンを受信した日時とを関連付けて記憶部12に記憶させるようにしてもよい。例えば、決済処理部135は、提供者端末3から受信した提供者IDと、決済情報に含まれる決済金額と、チップ情報と、決済用トークンを受信した日時とを関連付けて決済管理情報として記憶部12に記憶させるようにしてもよい。このようにすることで、決済管理情報を参照することで、サービス提供者ごとの売り上げを管理することができる。また、決済処理部135は、決済管理情報を参照して所定期間にサービス提供者に付与されたチップの額を集計し、集計したチップの額をまとめてサービス提供者に付与するようにしてもよい。
【0060】
決済処理部135は、決済情報に基づく決済が行われた場合に、決済が完了したことを示す決済完了情報をユーザ端末2に通知する。また、決済処理部135は、決済情報に基づく決済が行われた場合に、決済完了情報と、提供者IDと、提供者IDが示すサービス提供者に付与されたチップの額を示す情報とを関連付けて提供者端末3に送信し、提供者端末3に、サービス提供者に付与されたチップの額を示す情報を表示させる。このようにすることで、サービス提供者は、自身に付与されたチップの額を確認することができる。
【0061】
なお、決済処理部135は、提供者端末3から、決済用トークンとともに提供者端末3の端末IDを受信してもよい。この場合、決済処理部135は、受信した端末IDが記憶部12に記憶されている場合に、提供者端末3から受信した決済情報に基づいて決済を実行し、当該端末IDが記憶部12に記憶されていない場合に、決済を実行しないようにしてもよい。このようにすることで、予め登録された提供者端末3から決済用トークンを受信した場合に限定して決済を行うことができるので、第三者が予め登録されていない端末を使用して不正な決済を行うことを防止することができる。
【0062】
[動作シーケンス]
図6は、決済システムSの動作シーケンス図である。
図7は、
図6に続く動作シーケンス図である。
図7に示すシーケンス図は、提供者端末3のサービス提供者が店舗、サービス提供者の登録操作をしたところから開始している(S1)。登録要求部361は、店舗情報及び提供者情報を含む、店舗及びサービス提供者の登録要求を決済処理装置1に送信する(S2)。
【0063】
決済処理装置1の登録部131は、提供者端末3から登録要求を受信すると、店舗ID及び提供者IDを生成する(S3)。登録部131は、生成した店舗IDと、提供者IDとを関連付けて記憶部12に記憶させることにより、店舗、サービス提供者を登録する(S4)。
【0064】
その後、ユーザが店舗において、ユーザがユーザ端末2において決済用コードの表示操作を行い(S5)、サービス提供者に付与するチップ額を受け付けると(S6)、要求送信部252は、ユーザIDと、チップの額を含むチップ情報と、決済用コードの発行要求とを決済処理装置1に送信する(S7)。
【0065】
決済処理装置1の発行要求受信部132が、ユーザ端末2から、ユーザIDと、チップ情報と、決済用コードの発行要求とを取得すると、トークン送信部133は、決済用コードを生成するための決済用トークンを生成する(S8)。トークン送信部133は、受信したユーザIDと、チップ情報と、生成した決済用トークンとを関連付けて記憶部12に記憶させる(S9)。トークン送信部133は、生成した決済用トークンを、決済用コードの発行要求を送信したユーザ端末2に送信する(S10)。
【0066】
図7に説明を移す。ユーザ端末2のコード生成部253は、決済処理装置1から受信した決済用トークンに基づく決済用コードを生成し、生成した決済用コードを表示部23に表示させる(S11)。ユーザが店舗において、ユーザ端末2に表示された決済用コードを提示し、提供者端末3の読取部32が決済用コードを読み取る(S12)。
【0067】
また、提供者端末3の決済用情報生成部362は、操作部31においてサービス提供者が入力した商品ID又は読取部32が商品に付されたバーコードから読み取った商品IDに基づいて商品の価格を特定し、決済金額を算出する(S13)。提供者端末3の決済用情報送信部364は、サービス提供者の提供者IDと、算出された決済金額と店舗IDとを含む決済情報と、S12において読み取られた決済用コードに含まれている決済用トークンとを決済処理装置1に送信する(S14)。
【0068】
続いて、決済処理装置1の決済用情報受信部134は、提供者端末3から、提供者IDと、決済情報と、決済用トークンとを受信する。決済処理部135は、記憶部12に記憶されている決済用トークンと、受信した決済用トークンが一致する場合に、当該決済用トークンと関連付けられているユーザID及びチップ情報を特定する(S15)。続いて、決済処理部135は、特定したユーザID及びチップ情報と、受信した決済情報に含まれる店舗IDとに基づいて決済処理を行う(S16)。
【0069】
続いて、決済処理部135は、決済が完了したことを示す決済完了情報をユーザ端末2に通知するとともに(S17)、決済完了情報と、提供者IDと、チップ情報とを提供者端末3に通知する(S18)。
【0070】
[変形例]
以上の説明においては、決済処理装置1は、ユーザ端末2からユーザIDと決済用コードの発行要求とを受信したタイミングでチップ情報も受信したが、これに限らない。例えば、ユーザ端末2が決済用コードを表示するタイミングでチップの額を受け付けてもよい。そして、ユーザ端末2がチップの額を受け付けると、チップの額を示すチップ情報を決済処理装置1に送信してもよい。
【0071】
[本実施形態に係る決済システムSによる効果]
以上説明したように、決済処理装置1は、ユーザ端末2から、ユーザIDと決済用コードの発行要求とを受信すると、決済用トークンをユーザ端末2に送信し、決済用トークンに基づいてユーザ端末2が表示した決済用コードを読み取った、サービス提供者が使用する提供者端末3から、提供者IDと、決済情報と、決済用トークンとを受信する。そして、決済処理装置1は、提供者端末3から受信した決済情報に基づいて決済を実行し、提供者IDと、決済情報とを関連付けて記憶部12に記憶させる。このようにすることで、決済処理装置1は、ユーザにサービスを提供したサービス提供者を特定することができる。
【0072】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
【解決手段】決済処理装置1は、ユーザ端末から、ユーザIDと、ユーザが商品又はサービスの購入に対して決済するための決済用コードの発行要求とを受信する発行要求受信部132と、決済用コードの発行要求を受信すると、決済用コードを生成するための決済用トークンをユーザ端末に送信するトークン送信部133と、決済用トークンに基づいてユーザ端末が表示した決済用コードを読み取った、ユーザに商品又はサービスを提供した提供者が使用する提供者端末から、提供者を識別する提供者IDと、ユーザの商品又はサービスの購入に関する決済情報と、決済用トークンとを受信する決済用情報受信部134と、提供者端末から受信した決済情報に基づいて決済を実行する決済処理部135と、を有する。