(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1レンズの軸上厚みをd1、前記撮像光学レンズの光学全長をTTL、前記第1レンズの物体側の面の曲率半径をR1、前記第1レンズの像側の面の曲率半径をR2にしたときに、以下の関係式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
0.05≦d1/TTL≦0.18
−3.22≦(R1+R2)/(R1−R2)≦−0.97
0.38≦f1/f≦1.17
前記第3レンズの物体側の面の曲率半径をR5、前記第3レンズの像側の面の曲率半径をR6、前記第3レンズの軸上厚みをd5、前記撮像光学レンズの光学全長をTTLにしたときに、以下の関係式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
0.02≦d5/TTL≦0.14
−105.33≦(R5+R6)/(R5−R6)≦−17.80
前記第4レンズの軸上厚みをd7、前記撮像光学レンズの光学全長をTTL、前記第4レンズの焦点距離をf4にしたときに、以下の関係式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
0.07≦d7/TTL≦0.27
0.20≦f4/f≦0.89
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の撮像光学レンズが良好な光学性能を有するものの、大絞り、広角化及び極薄化の設計要件を満たすことができないという技術的課題を解決するための撮像光学レンズを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の技術考案は下記の通りである。
【0007】
撮像光学レンズが提供され、前記撮像光学レンズは、物体側から像側に向かって、順に、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、第4レンズ及び第5レンズを備え、前記第1レンズは正の屈折力を有し、前記第2レンズは負の屈折力を有し、前記第3レンズは正の屈折力を有し、前記第4レンズは正の屈折力を有し、前記第5レンズは負の屈折力を有し、
前記撮像光学レンズの焦点距離をf、前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第3レンズの焦点距離をf3、前記第5レンズの焦点距離をf5、前記第2レンズの物体側の面の曲率半径をR3、前記第2レンズの像側の面の曲率半径をR4、前記第4レンズの物体側の面の曲率半径をR7、前記第4レンズの像側の面の曲率半径をR8、前記第5レンズの物体側の面の曲率半径をR9、前記第5レンズの像側の面の曲率半径をR10にしたときに、以下の関係式を満たす。
−0.50≦f1/f2≦−0.35
50.00≦f3/f≦75.00
−2.40≦(f2+f5)/f≦−2.00
0.70≦(R3+R4)/(R3−R4)≦0.95
1.30≦(R7+R8)/(R7−R8)≦1.60
0.40≦(R9+R10)/(R9−R10)≦0.75
【0008】
1つの改良形態として、前記第4レンズの焦点距離をf4にしたときに、以下の関係式を満たす。
50.00≦(f1+f3+f4)/f≦75.00
【0009】
1つの改良形態として、前記第1レンズの軸上厚みをd1、前記撮像光学レンズの光学全長をTTL、前記第1レンズの物体側の面の曲率半径をR1、前記第1レンズの像側の面の曲率半径をR2にしたときに、以下の関係式を満たす。
0.05≦d1/TTL≦0.18
−3.22≦(R1+R2)/(R1−R2)≦−0.97
0.38≦f1/f≦1.17
【0010】
1つの改良形態として、前記第2レンズの軸上厚みをd3、前記撮像光学レンズの光学全長をTTLにしたときに、以下の関係式を満たす。
0.02≦d3/TTL≦0.08
−3.58≦f2/f≦−1.10
【0011】
1つの改良形態として、前記第3レンズの物体側の面の曲率半径をR5、前記第3レンズの像側の面の曲率半径をR6、前記第3レンズの軸上厚みをd5、前記撮像光学レンズの光学全長をTTLにしたときに、以下の関係式を満たす。
0.02≦d5/TTL≦0.14
−105.33≦(R5+R6)/(R5−R6)≦−17.80
【0012】
1つの改良形態として、前記第4レンズの軸上厚みをd7、前記撮像光学レンズの光学全長をTTL、前記第4レンズの焦点距離をf4にしたときに、以下の関係式を満たす。
0.07≦d7/TTL≦0.27
0.20≦f4/f≦0.89
【0013】
1つの改良形態として、前記第5レンズの軸上厚みをd9、前記撮像光学レンズの光学全長をTTLにしたときに、以下の関係式を満たす。
0.02≦d9/TTL≦0.14
−0.96≦f5/f≦−0.23
【0014】
1つの改良形態として、前記撮像光学レンズの光学全長をTTL、前記撮像光学レンズの像高をIHにしたときに、以下の関係式を満たす。
TTL/IH≦1.35
【0015】
1つの改良形態として、前記撮像光学レンズの絞りF値をFNOにしたときに、以下の関係式を満たす。
FNO≦2.30
【0016】
1つの改良形態として、前記第1レンズと前記第2レンズの合成焦点距離をf12にしたときに、以下の関係式を満たす。
0.57≦f12/f≦1.85
【発明の効果】
【0017】
本発明の有益な効果は下記の通りである。
【0018】
本発明に係る撮像光学レンズは、優れた光学性能を有すると共に、大絞り、広角化及び極薄化の設計要求を満たし、特に高画素用のCCD、CMOS等の撮像素子から構成される携帯電話の撮像レンズ部品とWEB撮像レンズに適用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面及び実施形態を組み合わせて本発明をさらに説明する。
【0021】
本発明の目的、技術考案及び利点をより明確にするために、以下に、図面を参照しながら本発明の各実施形態を詳しく説明する。ただし、本発明の各実施形態において、本発明に対する理解を便宜にするために、多くの技術的細部まで記載されているが、これらの技術的細部及び以下の各実施形態に基づく種々の変更及び修正がなくても、本発明が保護しようとする技術考案を実現可能であることは、当業者にとっては自明なことである。
【0022】
第1実施形態
図1〜
図4を合わせて参照すると、本発明には、撮像光学レンズ10が提供される。
図1には、本発明の第1実施形態に係る撮像光学レンズ10を示しており、当該撮像光学レンズ10は、5枚のレンズを備える。具体的には、撮像光学レンズ10は、物体側から像側に向かって、順に、絞りS1、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4及び第5レンズL5を備える。本実施形態において、第5レンズL5と像面Siとの間には、光学フィルターGF等の光学素子が設けられており、そのうち、光学フィルターGFはガラスカバーであってもよいし、光学フィルターであってもよい。勿論、他の実施形態において、光学フィルターGFは他の位置に配置されてもよい。
【0023】
本実施形態では、第1レンズL1は正の屈折力を有し、第2レンズL2は負の屈折力を有し、第3レンズL3は正の屈折力を有し、第4レンズL4は正の屈折力を有し、第5レンズL5は負の屈折力を有する。
【0024】
本実施形態において、第1レンズL1の焦点距離をf1、第2レンズL2の焦点距離をf2にしたときに、−0.50≦f1/f2≦−0.35の関係式が設立され、第1レンズL1の焦点距離と第2レンズL2の焦点距離との比が規定される。この関係式に規定された範囲内にあると、光学系の球面収差の補正に役立つ。
【0025】
第3レンズL3の焦点距離をf3、撮像光学レンズ10の焦点距離をfにしたときに、50.00≦f3/f≦75.00の関係式が設立され、第3レンズL3の焦点距離と撮像光学レンズ10全体の焦点距離との比が規定される。この関係式に規定された範囲内にあると、光学系の性能の向上に役立つ。
【0026】
撮像光学レンズ10の焦点距離をf、第2レンズL2の焦点距離をf2、第5レンズL5の焦点距離をf5にしたときに、−2.40≦(f2+f5)/f≦−2.00の関係式が設立され、第2レンズL2の焦点距離と第5レンズL5の焦点距離の和と、撮像光学レンズ10の焦点距離との比の範囲が規定される。この関係式に規定された範囲内にあると、第2レンズL2及び第5レンズL5の屈折力を効果的に配分し、光学系の収差を補正し、結像品質を向上させることができる。
【0027】
第2レンズL2の物体側の面の曲率半径をR3、第2レンズL2の像側の面の曲率半径をR4にしたときに、0.70≦(R3+R4)/(R3−R4)≦0.95の関係式が設立され、第2レンズL2の物体側の面の曲率半径とその像側の面の曲率半径の和と、当該第2レンズL2の物体側の面の曲率半径とその像側の面の曲率半径の差との比の範囲が規定される。このように設定することで、当該第2レンズL2の形状が規定される。この関係式に規定された範囲内にあると、レンズを通過する光線のずれの程度を緩和することができ、収差を有効的に減少させることができる。
【0028】
第4レンズL4の物体側の面の曲率半径をR7、第4レンズL4の像側の面の曲率半径をR8にしたときに、1.30≦(R7+R8)/(R7−R8)≦1.60の関係式が設立され、第4レンズL4の物体側の面の曲率半径とその像側の面の曲率半径の和と、当該第4レンズL4の物体側の面の曲率半径とその像側の面の曲率半径の差との比の範囲が規定される。このように設定することで、当該第4レンズL4の形状が規定される。この関係式に規定された範囲内にあると、光学系の性能の向上に役立つ。
【0029】
第5レンズL5の物体側の面の曲率半径をR9、第5レンズL5の像側の面の曲率半径をR10にしたときに、0.40≦(R9+R10)/(R9−R10)≦0.75の関係式が設立され、第5レンズL5の物体側の面の曲率半径とその像側の面の曲率半径の和と、当該第5レンズL5の物体側の面の曲率半径とその像側の面の曲率半径の差との比の範囲が規定される。このように設定することで、当該第5レンズL5の形状が規定される。この関係式に規定された範囲内にあると、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3及び第4レンズL4に発生した収差を効果的に補正することができる。
【0030】
撮像光学レンズ10の焦点距離をf、第1レンズL1の焦点距離をf1、第3レンズL3の焦点距離をf3、第4レンズL4の焦点距離をf4にしたときに、50.00≦(f1+f3+f4)/f≦75.00の関係式が設立され、第1レンズL1の焦点距離、第3レンズL3の焦点距離及び第4レンズL4の焦点距離の和と、撮像光学レンズ10の焦点距離との比の範囲が規定される。この関係式に規定された範囲内にあると、光学系の性能の向上に役立つ。
【0031】
第1レンズL1の軸上厚みをd1、撮像光学レンズ10の光学全長をTTLにしたときに、0.05≦d1/TTL≦0.18の関係式が設立され、第1レンズL1の軸上厚みと撮像光学レンズ10の光学全長TTLとの比が規定される。この関係式に規定された範囲内にあると、極薄化の実現に有利である。
【0032】
撮像光学レンズ10の焦点距離をf、第1レンズL1の焦点距離をf1にしたときに、0.38≦f1/f≦1.17の関係式が設立され、第1レンズL1の焦点距離と撮像光学レンズ10全体の焦点距離との比が規定される。この関係式に規定された範囲内にあると、第1レンズL1が適当な正の屈折力を有することで、システムの収差の減少に有利であると共に、レンズの極薄化、広角化が進むことにも有利である。
【0033】
第1レンズL1の物体側の面の曲率半径をR1、第1レンズL1の像側の面の曲率半径をR2にしたときに、−3.22≦(R1+R2)/(R1−R2)≦−0.97の関係式が設立される。この関係式に規定された範囲内にあると、第1レンズL1の形状を合理的に制御することで、第1レンズL1として、システムの球面収差を効果的に補正することができる。
【0034】
第2レンズL2の軸上厚みをd3、撮像光学レンズ10の光学全長をTTLにしたときに、0.02≦d3/TTL≦0.08の関係式が設立され、第2レンズL2の軸上厚みと撮像光学レンズ10の光学全長TTLとの比が規定される。この関係式に規定された範囲内にあると、極薄化の実現に有利である。
【0035】
撮像光学レンズ10の焦点距離をf、第2レンズL2の焦点距離をf2にしたときに、−3.58≦f2/f≦−1.10の関係式が設立され、第2レンズL2の焦点距離と撮像光学レンズ10全体の焦点距離との比が規定される。第2レンズL2の負の屈折力を合理的な範囲に制御することで、光学系の収差の補正に有利である。
【0036】
第3レンズL3の軸上厚みをd5、撮像光学レンズ10の光学全長をTTLにしたときに、0.02≦d5/TTL≦0.14の関係式が設立され、第3レンズL3の軸上厚みと撮像光学レンズ10の光学全長TTLとの比が規定される。これにより、極薄化の実現に有利である。
【0037】
第3レンズL3の物体側の面の曲率半径をR5、第3レンズL3の像側の面の曲率半径をR6にしたときに、−105.33≦(R5+R6)/(R5−R6)≦−17.80の関係式が設立される。この関係式に規定された範囲内にあると、第3レンズL3の形状を効果的に制御することができ、第3レンズL3の成型に有利であると共に、第3レンズL3の表面の曲率が大きすぎることによる成型不良及び応力の発生を回避することができる。
【0038】
第4レンズL4の軸上厚みをd7、撮像光学レンズ10の光学全長をTTLにしたときに、0.07≦d7/TTL≦0.27の関係式が設立され、第4レンズL4の軸上厚みと撮像光学レンズ10の光学全長TTLとの比が規定される。これにより、極薄化の実現に有利である。
【0039】
第4レンズL4の焦点距離をf4、撮像光学レンズ10の焦点距離をfにしたときに、0.20≦f4/f≦0.89の関係式が設立され、第4レンズL4の焦点距離と撮像光学レンズ10全体の焦点距離との比が規定される。屈折力を合理的に配分することで、システムとして、優れた結像品質及び低い感度を有する。
【0040】
第5レンズL5の軸上厚みをd9、撮像光学レンズ10の光学全長をTTLにしたときに、0.02≦d9/TTL≦0.14の関係式が設立され、第5レンズL5の軸上厚みと撮像光学レンズ10の光学全長TTLとの比が規定される。これにより、極薄化の実現に有利である。
【0041】
第5レンズL5の焦点距離をf5、撮像光学レンズ10の焦点距離をfにしたときに、−0.96≦f5/f≦−0.23の関係式が設立され、第5レンズL5の焦点距離と撮像光学レンズ10全体の焦点距離との比が規定される。このように第5レンズL5を限定することで、撮像レンズの光線角度を緩やかにし、公差感度を効果的に低減させることができる。
【0042】
撮像光学レンズ10の光学全長をTTL、撮像光学レンズ10の像高をIHにしたときに、TTL/IH≦1.35の関係式が設立される。これにより、極薄化の実現に有利である。
【0043】
前記撮像光学レンズ10の絞りF値、即ち有効焦点距離と入射瞳径の比をFNOにしたときに、FNO≦2.30の関係式が設立される。これにより、大絞りの実現に有利であり、結像性能を優れたものにする。
【0044】
撮像光学レンズ10の焦点距離をf、第1レンズL1と第2レンズL2の合成焦点距離をf12にしたときに、0.57≦f12/f≦1.85の関係式が設立される。これにより、撮像光学レンズの収差と歪曲を除去することができ、且つ撮像光学レンズのバックフォーカスを抑え、映像レンズ系の小型化を維持することができる。
【0045】
即ち、上記の関係式を満たす場合、撮像光学レンズ10は良好な光学性能を有すると共に、大絞り、広角化、極薄化の設計要件を満たすこともできる。当該撮像光学レンズ10の特性によれば、当該撮像光学レンズ10は特に高画素用のCCD、CMOS等の撮像素子から構成される携帯電話の撮像レンズ部品とWEB撮像レンズに適用される。
【0046】
なお、本実施形態に係る撮像光学レンズ10において、収差を削減し、さらにレンズの使用数を減少させるように、各レンズの表面は非球面に設定することができ、非球面は球面以外の形状に容易に作成可能であり、多くの制御変数を得ることができる。これによって、撮像光学レンズ10の全長を効果的に短縮することができる。本発明の実施例において、各レンズの物体側の面及び像側の面はいずれも非球面である。
【0047】
以下、実施例を用いて、本発明に係る撮像光学レンズ10を説明する。各実施例に記載の符号は以下の通りであり、焦点距離、軸上距離、曲率半径、軸上厚み、変曲点位置及び停留点位置の単位は、mmである。
【0048】
TTL:光学全長(第1レンズL1の物体側の面から結像面までの軸上距離)、単位はmmである。
【0049】
好ましくは、高品質な結像性能を得られるように、レンズの物体側の面及び/又は像側の面に、変曲点及び/又は停留点がさらに設けられていてもよい。具体的な実施案については、後述する。
【0050】
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像光学レンズ10の構造を示す図である。以下に本発明の第1実施形態に係る撮像光学レンズ10の設定データを示す。
【0051】
表1、表2は、本発明の第1実施形態に係る撮像光学レンズ10の設定データを示す。なお、本実施形態において、距離、半径、及び中心厚みの単位はミリメートル(mm)である。
【0053】
ここで、各符号の意味は、以下の通りである。
S1 :絞り
R :光学面の曲率半径
R1 :第1レンズL1の物体側の面の曲率半径
R2 :第1レンズL1の像側の面の曲率半径
R3 :第2レンズL2の物体側の面の曲率半径
R4 :第2レンズL2の像側の面の曲率半径
R5 :第3レンズL3の物体側の面の曲率半径
R6 :第3レンズL3の像側の面の曲率半径
R7 :第4レンズL4の物体側の面の曲率半径
R8 :第4レンズL4の像側の面の曲率半径
R9 :第5レンズL5の物体側の面の曲率半径
R10 :第5レンズL5の像側の面の曲率半径
R11 :光学フィルターGFの物体側の面の曲率半径
R12 :光学フィルターGFの像側の面の曲率半径
d :レンズの軸上厚み、又は、隣接するレンズ間の軸上距離
d0 :絞りS1から第1レンズL1の物体側の面までの軸上距離
d1 :第1レンズL1の軸上厚み
d2 :第1レンズL1の像側の面から第2レンズL2の物体側の面までの軸上距離
d3 :第2レンズL2の軸上厚み
d4 :第2レンズL2の像側の面から第3レンズL3の物体側の面までの軸上距離
d5 :第3レンズL3の軸上厚み
d6 :第3レンズL3の像側の面から第4レンズL4の物体側の面までの軸上距離
d7 :第4レンズL4の軸上厚み
d8 :第4レンズL4の像側の面から第5レンズL5の物体側の面までの軸上距離
d9 :第5レンズL5の軸上厚み
d10 :第5レンズL5の像側の面から光学フィルターGFの物体側の面までの軸上距離
d11 :光学フィルターGFの軸上厚み
d12 :光学フィルターGFの像側の面から像面Siまでの軸上距離
nd :d線の屈折率
nd1 :第1レンズL1のd線の屈折率
nd2 :第2レンズL2のd線の屈折率
nd3 :第3レンズL3のd線の屈折率
nd4 :第4レンズL4のd線の屈折率
nd5 :第5レンズL5のd線の屈折率
ndg :光学フィルターGFのd線の屈折率
vd :アッベ数
v1 :第1レンズL1のアッベ数
v2 :第2レンズL2のアッベ数
v3 :第3レンズL3のアッベ数
v4 :第4レンズL4のアッベ数
v5 :第5レンズL5のアッベ数
vg :光学フィルターGFのアッベ数
【0055】
表2において、kは円錐係数であり、A4、A6、A8、A10、A12、A14、A16は非球面係数である。
【0056】
なお、本実施形態における各レンズの非球面は下記式で示される非球面を使用することが好ましいが、下記式で具体的に示されたのは一例に過ぎず、実際には、下記の式で示される非球面多項式に限定されるものではない。
y=(x
2/R)/[1+{1−(k+1)(x
2/R
2)}
1/2]+A4x
4+A6x
6+A8x
8+A10x
10+A12x
12+A14x
14+A16x
16
【0057】
表3、表4は、本発明の実施例に係る撮像光学レンズ10における各レンズの変曲点及び停留点の設定データを示す。ここで、P1R1、P1R2は、それぞれ第1レンズL1の物体側の面と像側の面を示し、P2R1、P2R2は、それぞれ第2レンズL2の物体側の面と像側の面を示し、P3R1、P3R2は、それぞれ第3レンズL3の物体側の面と像側の面を示し、P4R1、P4R2は、それぞれ第4レンズL4の物体側の面と像側の面を示し、P5R1、P5R2は、それぞれ第5レンズL5の物体側の面と像側の面を示す。また、「変曲点位置」欄の対応するデータは、各レンズの表面に設けられた変曲点から撮像光学レンズ10の光軸までの垂直距離であり、「停留点位置」欄の対応するデータは、各レンズの表面に設けられた停留点から撮像光学レンズ10の光軸までの垂直距離である。
【0060】
図2、
図3はそれぞれ波長470nm、510nm、555nm、610nm及び650nmの光が第1実施形態に係る撮像光学レンズ10を通った後の球面収差及び倍率色収差を示す図である。
図4は、波長555nmの光が第1実施形態に係る撮像光学レンズ10を通った後の像面湾曲及び歪曲収差を示す図であり、
図4の像面湾曲Sは、サジタル方向の像面湾曲であり、Tは、子午方向の像面湾曲である。
【0061】
後記の表13には、実施例1、実施例2、実施例3における諸数値及び関係式で規定されたパラメータに対応する値を示す。
【0062】
表13に示されるように、第1実施形態は、各関係式を満たしている。
【0063】
本実施形態において、撮像光学レンズ10の入射瞳径が1.636mmであり、全視野の像高が3.264mmであり、対角線方向の画角が80.01°である。これにより、前記撮像光学レンズ10は広角化、極薄化、大絞りとなり、その軸上、軸外の色収差が十分に補正され、優れた光学特性を有する。
【0064】
第2実施形態
図5は、本発明の第2実施形態に係る撮像光学レンズ20の構造を示す図である。第2実施形態は第1実施形態とほぼ同じであり、下記の表における符号の意味も第1実施形態と同様であるため、ここで、同じ部分について再び説明しなく、異なる点のみを以下に示す。
【0065】
表5、表6は、本発明の第2実施形態に係る撮像光学レンズ20の設定データを示す。
【0068】
表7、表8は、本発明の実施例に係る撮像光学レンズ20における各レンズの変曲点及び停留点の設定データを示す。
【0071】
図6、
図7はそれぞれ波長470nm、510nm、555nm、610nm及び650nmの光が第2実施形態に係る撮像光学レンズ20を通った後の球面収差及び倍率色収差を示す図である。
図8は、波長555nmの光が第2実施形態に係る撮像光学レンズ20を通った後の像面湾曲及び歪曲収差を示す図であり、
図8の像面湾曲Sは、サジタル方向の像面湾曲であり、Tは、子午方向の像面湾曲である。
【0072】
表13に示されるように、第2実施形態は、各関係式を満たしている。
【0073】
本実施形態において、撮像光学レンズ10の入射瞳径が1.655mmであり、全視野の像高が3.264mmであり、対角線方向の画角が79.10°である。これにより、前記撮像光学レンズ20は広角化、極薄化、大絞りとなり、その軸上、軸外の色収差が十分に補正され、優れた光学特性を有する。
【0074】
第3実施形態
図9は、本発明の第3実施形態に係る撮像光学レンズ30の構造を示す図である。第3実施形態は第1実施形態とほぼ同じであり、下記の表における符号の意味も第1実施形態と同様であるため、ここで、同じ部分について再び説明しなく、異なる点のみを以下に示す。
【0075】
表9、表10は、本発明の第3実施形態に係る撮像光学レンズ30の設定データを示す。
【0078】
表11、表12は、本発明の実施例に係る撮像光学レンズ30における各レンズの変曲点及び停留点の設定データを示す。
【0081】
図10、
図11はそれぞれ波長470nm、510nm、555nm、610nm及び650nmの光が第3実施形態に係る撮像光学レンズ30を通った後の球面収差及び倍率色収差を示す図である。
図12は、波長555nmの光が第3実施形態に係る撮像光学レンズ30を通った後の像面湾曲及び歪曲収差を示す図であり、
図12の像面湾曲Sは、サジタル方向の像面湾曲であり、Tは、子午方向の像面湾曲である。
【0082】
表13に示されるように、第3実施形態は、各関係式を満たしている。
【0083】
本実施形態において、前記撮像光学レンズ30の入射瞳径が1.655mmであり、全視野の像高が3.264mmであり、対角線方向の画角が79.61°である。これにより、前記撮像光学レンズ30は広角化、極薄化、大絞りとなり、その軸上、軸外の色収差が十分に補正され、優れた光学特性を有する。
【0084】
下記の表13には、上記の関係式ごとに第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態における一部の関係式の数値及び他の関連するパラメータの値を示している。
【0086】
以上は、本発明の実施形態に過ぎず、当業者にとっては、本発明の構想から逸脱しない限り、さらに改良することができ、これらの改良はいずれも本発明の保護範囲に含まれると理解できるはずである。