(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記保持部材は、前記リード付き部品を案内する傾斜面を備えたすり鉢状ガイド部と、前記すり鉢状ガイド部の底部に形成された前記リード付き部品のアウターリードを逃がすための貫通孔と、を有することを特徴とする請求項3に記載のアライメント装置。
前記アウターリード回転制御手段は、前記保持部材に保持された前記リード付き部品のアウターリードを挟持することによって、前記アウターリード回転軸を中心とする前記リード付き部品の回転方向の位置決めを行う1対のアウターリード回転制御爪を有することを特徴とする請求項3又は4に記載のアライメント装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に示す従来技術において、水晶片接合側のリード(以下、インナーリードと記載する)の位置精度が充分ではなく、インナーリードと水晶片との接合位置を所定内の精度にすることができないという新たな課題が発生したのである。また、リード付き部品の挿入側のリード(以下、アウターリードと記載する)をホルダーの挿入孔に挿入する工程で挿入性が悪く歩留まりが低下するという課題も発生したのである。従来技術には、これらの課題について特に記載はされていないが、ここで、2つの課題について説明する。
【0009】
ここで、特許文献1の
図1において、水晶振動子10の製造方法を模式図で説明しているが、これを
図14に再掲示しそれらの課題について説明する。
図14において、一般的にリード付き部品(気密端子)1をホルダー11に挿入するには、パーツフィーダー(図示しない部品の自動供給装置)を用い、リード付き部品1をパーツフィーダーのシュート(整列部)に整列させ、先頭の部品から順次ピックアップヘッドを用いてピックアップし、ホルダー11の挿入孔11bに挿入する方法を採用する。このときシュートにおいて、リード付き部品1の走行性を保つためにシュートの溝の幅には余裕を付加してアウターリード4bの直径よりも広くする必要がある。これは、リード付き部品1のリードに直径のバラツキや変形等が含まれるからである。一方で、このシュートの溝の幅の余裕は、リード付き部品1の回転方向のバラツキを発生させるので、ピックアップしてホルダー11に挿入する時にリード付き部品1の回転方向の位置ずれを生じさせる要因になる。この結果、ホルダー11の挿入孔11bに対してアウターリード4bの回転方向の位置が揃わない事があり(以下、アライメント不良と記載する)、アウターリード4bの先端が保持部11cの座ぐり部11aの底面に当接してリードを押し曲げてしまうのである。尚、このような挿入不良を低減するために、ホルダー11の挿入孔11bの入り口に面取り部を設けることによって挿入孔11bとアウターリード4bのズレを吸収する方法が考えられるが、リード付き部品1の回転方向の位置ずれの大きさによっては効果が得られない。
【0010】
一方、位置ずれが小さくて、アウターリード4bが挿入孔11bに挿入することができたリード付き部品1は、その状態でさらに挿入され、ステム2の外周が座ぐり部11aの内周に嵌合され保持される。しかしながら、パーツフィーダーのシュートにおいて発生した回転方向の位置ずれは圧入後も維持されてしまうのである。このように圧入後も維持された回転方向の位置ずれは、後工程におけるインナーリード4aと水晶片5との接合時に、インナーリード4aと水晶片5との接合位置の精度を低下させて、水晶振動子の特性の安定化が困難となるのである。
【0011】
特許文献1に示した従来技術は、ホルダーをキャリア治具として用い、保持部11cに金属材料を用いることによって、位置決め精度の向上とホルダーの耐久性の向上を得ることができた。しかしながら、水晶振動子にとって特に重要な特性の安定化に係るインナーリードと水晶片の接合位置の精度の向上が困難であるという課題を解消することができない。また、ホルダーの挿入孔に対するリード付き部品のアウターリードのアライメント不良を原因とするリードの挿入不良という課題も解消することができない。
【0012】
そこで、本発明の目的は、上記問題点のうち特にインナーリードと素子の接合位置の精度の向上が困難であるという課題を解決しようとするものであり、リード付き部品のアライメント装置であって、インナーリードのアライメントを改善することによって、リード付き部品と素子の接合位置の精度を向上させることにより、リード付き部品の特性の安定化ができるアライメント装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明におけるアライメント装置の構成は以下の通りである。
インナーリードとアウターリードを備えたリード付き部品のアライメント装置であって、リード付き部品のアウターリードを仮挿入するホルダーと、ホルダーに仮挿入されたリード付き部品の回転を制御してインナーリードの延在方向に沿った所定のインナーリード回転軸を中心とするリード付き部品の回転方向の位置決めを行うインナーリード回転制御手段とを有するインナーリードアライメント装置を有することを特徴とする。
【0014】
これにより、ホルダーに仮挿入されたリード付き部品を、インナーリード回転制御手段で回転を制御して、インナーリードの延在方向に沿った所定のインナーリード回転軸を中心とするリード付き部品の回転方向の位置決めを行うことができる。この結果、インナーリードのアライメントを改善して、リード付き部品と素子の接合位置の精度を向上することで、リード付き部品の特性の安定化ができるアライメント装置を提供することができる。
【0015】
また、リード付き部品を仮挿入したホルダーの高さ方向を移動させる昇降手段を有するとよい。
【0016】
これにより、昇降手段を用いて、リード付き部品が仮挿入されたホルダーの高さ方向を移動して所定の位置に位置決めすることができる。この結果、インナーリードのアライメントを改善する工程を所定の順番で行うことができる。
【0017】
また、昇降手段は、仮挿入されたリード付き部品をホルダーに対して高さを調節する高さ調節部材を有するとよい。
【0018】
これにより、高さ調節部材を用いて、ホルダーに仮挿入されたリード付き部品の高さをホルダーに対して所定の高さに揃えることができる。
【0019】
また、ホルダーに仮挿入されたリード付き部品のステムを、インナーリード回転軸を中心として回転可能に保持するステム保持手段を有するとよい。
【0020】
これにより、ステム保持手段を用いて、仮挿入されたリード付き部品のステムを水平方向に保持することができる。この結果、インナーリード回転軸の水平方向の位置決めを行うことができる。
【0021】
また、ステム保持手段は、リード付き部品のステムを挟持することによって、インナーリード回転軸を中心としてリード付き部品のステムを回転可能に保持する1対の保持爪を有するとよい。
【0022】
これにより、ステム保持手段を構成する1対の保持爪によってステムを挟持したときに、ステムの外周を回転可能に保持することができる。
【0023】
また、インナーリード回転制御手段は、ホルダーに仮挿入されたリード付き部品のインナーリードを挟持することによって、インナーリード回転軸を中心とするリード付き部品の回転方向の位置決めを行う1対のインナーリード回転制御爪を有するとよい。
【0024】
これにより、インナーリード回転制御手段を構成する1対のインナーリード回転制御爪によってインナーリードを挟持してインナーリード回転軸を中心とするリード付き部品の回転方向の位置決めを行うことができる。この結果、インナーリードの回転方向のアライメントを改善することができる。
【0025】
リード付き部品のアライメント装置は、ホルダーにリード付き部品のアウターリードを仮挿入するためのアウターリードアライメント装置を有し、アウターリードアライメント装置は、リード付き部品をアウターリードの延在方向に沿った所定のアウターリード回転軸を中心として回転可能に保持する保持部材と、保持部材に保持されたリード付き部品の回転を制御してアウターリード回転軸を中心とするリード付き部品の回転方向の位置決めを行うアウターリード回転制御手段とを有するよい。
【0026】
これにより、リード付き部品のアライメント装置は、第2のアライメント装置を構成する保持部材とアウターリード回転制御手段によって、リード付き部品をアウターリードの延在方向に沿った所定のアウターリード回転軸を中心として回転可能に保持し、保持部材に保持されたリード付き部品の回転を制御してアウターリード回転軸を中心とするリード付き部品の回転方向の位置決めを行うことができる。この結果、アウターリードのアライメントを改善してホルダーへの挿入不良を低減させることにより、リード付き部品の製造効率を高めることができる。
【0027】
また、保持部材は、リード付き部品を案内する傾斜面を備えたすり鉢状ガイド部と、すり鉢状ガイド部の底部に形成されたリード付き部品のアウターリードを逃がすための貫通孔と、を有するとよい。
【0028】
これにより、アウターリードアライメント装置の保持部材において、アウターリードを有するリード付き部品に対して、すり鉢状ガイド部の傾斜面と貫通孔を用いて、リード付き部品の回転軸を保持部材の中心に向けて案内することができる。
【0029】
また、アウターリード回転制御手段は、保持部材に保持されたリード付き部品のアウターリードを挟持することによって、アウターリード回転軸を中心とするリード付き部品の回転方向の位置決めを行う1対のアウターリード回転制御爪を有するとよい。
【0030】
これにより、アウターリード回転制御手段を構成する1対のアウターリード回転制御爪を用いて、リード付き部品のアウターリードを挟持することによって、アウターリード回転軸を中心とするリード付き部品の回転方向の位置決めを確実且つ高精度に行うことができる。この結果、アウターリードのアライメントを改善してホルダーへの挿入不良を低減することができる。
【0031】
また、リード付き部品は、水晶振動子を構成する気密端子であるとよい。
【0032】
これにより、リード付き部品のアライメント装置を、気密端子を用いる水晶振動子の製造に適用することができる。その結果、水晶振動子の製造においてインナーリードのアライメントを改善してインナーリードと水晶片の接合位置の精度を向上して水晶振動子の特性の安定化を行うことができる。また、気密端子のアウターリードのアライメントを改善してリードの挿入不良を低減することができる。
【0033】
リード付き部品が接触する領域は、ダイヤモンドライクカーボンで構成されているとよい。
【0034】
これにより、リード付き部品と接触する領域との摩擦抵抗を小さくすることができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明のリード付き部品のアライメント装置によれば、インナーリードアライメント装置を設けることにより、インナーリードのアライメントを改善してインナーリードと素子との接合位置の精度を向上できる。この結果、リード付き部品の特性の安定化ができるアライメント装置を提供することができる。特に、アウターリードアライメント装置を設けることにより、アウターリードのアライメントも改善してホルダーへの挿入不良を低減させることにより、リード付き部品の製造効率を高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
ただし、以下に示す実施形態は、本発明の思想を具体化するためのリード付き部品のアライメント装置を例示するものであって、本発明は、以下に説明する構成に特定するものではない。特に実施の形態に記載されている構成部材の材質、形状、その相対的配置等は特定的な記載がない限りは本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく説明例に過ぎない。また、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は説明をわかりやすくするために誇張していることがある。
【0038】
本発明の一実施形態は、リード付き部品のアライメント装置であって、特に、インナーリードのアライメントを改善してインナーリードと素子との接合精度を高めることによってリード付き部品の特性の安定化を行うことができるアライメント装置を提供するものである。また、アウターリードのアライメントを改善してホルダーへの挿入不良を低減して製造の歩留り向上を図るものである。
【0039】
このようなアライメント装置を実現するために、リード付き部品のアライメント装置であって、インナーリードのアライメントを改善するためのインナーリードアライメント装置200を備え、さらに、アウターリードのアライメントを改善するためのアウターリードアライメント装置100を備える構成としたものである。以下、図面を用いてそれぞれのアライメント装置を詳述する。尚、説明にあっては、アウターリードアライメント装置100を先に説明し、次にインナーリードアライメント装置200を説明する。また、同一要素には同一番号を付し、重複する説明は省略するものとする。また、発明に関係のない部分は省略している。
【0040】
また、以下の説明において簡単のために、アウターリードアライメント装置100は、『アライメント装置100』と記載して説明する。また、インナーリードの延在方向に沿ったインナーリードの回転軸を『インナーリード回転軸9a』と記載して説明し、アウターリードの延在方向に沿ったアウターリードの回転軸を『アウターリード回転軸9b』と記載して説明する。
【0041】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。まず、
図1〜
図4を用いてアライメント装置100を説明し、次に、
図5〜
図12を用いてインナーリードアライメント装置200を説明する。そして、
図13を用いて本発明のリード付き部品のアライメント装置を水晶振動子の製造に用いた適用例を説明する。
【0042】
[アライメント装置100の説明:
図1〜
図4]
まず、
図1〜
図4を用いて本発明のアライメント装置100を説明する。
図1はアライメント装置100を示す断面図であり、
図2はアライメント制御部50を示す平面図及びP−P´断面図であり、
図3はアライメント制御部50のアライメント動作を示す部分断面図である。また、
図4は、アライメント装置100によってリード付き部品1がホルダー11に仮挿入されたホルダー11Aを示す斜視図である。
【0043】
[アライメント装置100の構成の説明:
図1]
アライメント装置100の特徴は、リード付き部品1をホルダー11に挿入する前の工程にアライメント制御部50を配設し、アライメント制御部50を用いて、リード付き部品1のアウターリード回転軸9bを中心とする回転方向の位置決めを行い、アウターリードのアライメントを改善してホルダー11へ仮挿入するようにした点である。
【0044】
まず、
図1(a)において、アライメント装置100は、例えばパーツフィーダーのシュート(図示なし)にリード付き部品1が複数整列し、回転方向の位置が所定の方向に所定の精度で揃った状態からリード付き部品1が分離され、アウターリード4b側を下方にして分離保持装置47(破線にて図示)に保持されるようになっている。また、分離保持装置47に保持されたリード付き部品1の上方に着脱部材40が所定の位置で停止し待機するようになっている。ここで、リード付き部品1は、金属製の筒状部品であるステム2にハ―メチック封止用の充填材3が充填され、充填材3内には金属製の2本のリード4が貫通され充填材3に固定されている。また、ステム2とリード4は表面にはメッキ処理が施されている。尚、リード4は、部品搭載側をインナーリード4a、ホルダー挿入側をアウターリード4bと称し、インナーリード4aの回転中心はインナーリード回転軸9aであり、アウターリード4bの回転中心はアウターリード回転軸9bである。
【0045】
また、着脱部材40は、下方に吸着部41を有し、吸着部41は吸引孔42に接続している。吸引孔42は、例えば伸縮可能なチューブによってエア制御部(図示せず)に接続され、所定のエア負圧を所定のタイミングで所定の時間加えられるようになっている。これによって、着脱部材40は、下方に移動してリード付き部品1に接近し、所定の位置でリード付き部品1を吸着し、また上方に移動することができるようになっている。
【0046】
次に、
図1(b)において、分離保持装置47と、後述するホルダー11との間の所定の位置にアライメント制御部50(破線にて表示)が配設されている。着脱部材40は、分離保持装置47からリード付き部品1を移送してアライメント制御部50に挿入できるようになっている。アライメント制御部50は、リード付き部品1のアウターリード4bのアライメントを制御してアライメントを改善することができるようになっている。
【0047】
次に、
図1(c)において、アライメント制御部50に隣接した所定の位置にホルダー11が配設されている。ここで、着脱部材40はアライメント制御部50からアライメントが改善されたリード付き部品1をホルダー11の上に移送して、ホルダー11に形成された挿入孔11bの上の所定位置に停止し上下に移動してリード付き部品1を挿入できるようになっている。ここで、ホルダー11は、保持部11cと台座部11dが所定の精度で積層固定されており、また保持部11cには座ぐり部11aが所定の間隔で所定数形成されリード付き部品1のステム2の外周が座ぐり部11aの内周に嵌合できるようになっている。また、保持部11cと台座部11dには、挿入孔11bが所定の孔径、所定の間隔で貫通形成されリード付き部品1のアウターリード4bを挿入できるようになっている。このように、着脱部材40は、水平方向及び上下方向に所定の精度で移動・停止ができるようになっていて、分離保持装置47、アライメント制御部50、ホルダー11に対して所定の位置に移動・停止し、リード付き部品1を着脱し移送できるようになっている。
【0048】
[アライメント制御部50の構成の説明:
図2]
次に、
図2を用いてアライメント制御部50の構成を説明する。
図2(a)は、アライメント制御部50の平面図を示し、
図2(b)は、
図2(a)のP−P´断面図を示す。
【0049】
まず、
図2(a)及び(b)において、アライメント制御部50は、保持部材20と、保持部材20の下方に所定の間隙を介して移動可能な一対のアウターリード回転制御爪31からなるアウターリード回転制御手段30とから構成されており、リード付き部品1がインナーリード4aを上方に向け、アウターリード4bを下方に向けて保持部材20のすり鉢状のガイド部21の中心部に挿入され保持された状態を示している。
図2(a)は、リード付き部品1がすり鉢状ガイド部21の中心に案内されて水平方向の位置決めがされた状態を示している。
【0050】
図2(b)において、保持部材20は、例えばSUS系の材料を用い、中央部にすり鉢状ガイド部21(凹部)を備え、すり鉢状ガイド部21はその中心に向かう傾斜面23によって形成されている。また、底部には貫通孔22(直径t1)が形成されている。アウターリード回転制御手段30を構成する1対のアウターリード回転制御爪31は、例えばSUS系の材料を用い保持部材20に対して稼働可能な所定の間隙u(後述する)を備え、保持部材20のすり鉢状ガイド部21の中心に対して互いに向かい合うように配設され、中心に向かって互いに所定の精度で移動(H方向)し、また互いに遠ざかる方向に所定の精度で移動(H´方向)できるようになっている。また、1対のアウターリード回転制御爪31が保持部材20のすり鉢状ガイド部21の中心に向かう移動量は調整可能になっており、アウターリード4bの回転方向の位置決めを最適に行い、またリードの挟みこみ等による傷が付かないようになっている。尚、ここでは、アライメント制御部50を構成する他の機構部及び駆動部及び枠体部などは図示を省略している。
【0051】
インナーリード4aは、インナーリード回転軸9aを中心にしてθ1の角度で傾斜して(アライメント不良の例として)挿入されている(
図2(a)参照)。また、アウターリード4bは、アウターリード回転軸9bを中心にして保持部材20のすり鉢状ガイド部21の中心に向けて挿入され貫通孔22を通過できるようになっている。そして、リード付き部品1のステム2の外周部が、すり鉢状ガイド部21の傾斜面23に近づき、所定の位置で着脱部材40(
図1(b)参照)から解放されるようになっている。リード付き部品1が解放されるとリード付き部品1は、保持部材20のすり鉢状ガイド部21の傾斜面23によって受け止められ、リード付き部品1のステム2の外周部が傾斜面23によって案内され、すり鉢状ガイド部21の中心に近づいて停止するようになっている。ここで、
図2(a)及び(b)は、リード付き部品1のインナーリード回転軸9aとアウターリード回転軸9bがすり鉢状ガイド部の中心軸に一致するように案内され保持された状態を示している。
【0052】
また、2つのアウターリード回転制御爪31の先端部には面取り部32が設けられ、2つの面取り部32の間隔t3は貫通孔22の直径t1より大きくなっていて、例えばアウターリード4bの傾斜角θ1が大きいときでもアウターリード4bの先端が面取り部32によって中心方向へ案内できるようになっている。また、2つのアウターリード回転制御爪31の先端部33間の対峙距離t2は、アウターリードの傾斜角度θ1(
図2(a)参照)の大きさに合せて調整可能になっている。尚、保持部材20のすり鉢状ガイド部21の底部に設けた貫通孔22は、直径t1の貫通孔として説明したが、長孔形状の貫通孔としてもよい。
【0053】
[アライメント装置100の動作の説明:
図1]
図1(a)において、着脱部材40は、分離保持装置47に分離保持されたリード付き部品1の上に待機しており、所定のタイミングで矢印Cの方向(下方向)に移動し、吸着部41の内周に対してリード付き部品1のステム2の外周が嵌合する、もしくは、嵌合する直前の所定の位置で停止する。次いで吸引孔42に所定のエア負圧が加えられリード付き部品1を吸着する。次に、着脱部材40は、矢印C´の方向(上方向)に移動し、続いて矢印Dの方向(横方向)に移動し、
図1(b)に示すアライメント制御部50の上の所定の位置に移動する。次に、矢印E方向(下方向)に移動し、リード付き部品1をアライメント制御部50の所定の位置にエア負圧の解除とともに解放し緩やかに着地させる。ここで、着脱部材40は、アライメント制御部50の上の所定位置(E´方向)で待機する。
【0054】
次に、アライメント制御部50においてリード付き部品1のアライメントの改善を行う(詳細は
図3にて後述する)。そして、着脱部材40は、再びE方向(下方向)に移動し、アライメントが改善されたリード付き部品1を着脱部材40の吸着部41に再び吸着する。次に、着脱部材40は、矢印E´の方向(上方向)に移動し、続いて
図1(c)において、矢印Fの方向(横方向)に移動する。ここで、着脱部材40は、リード付き部品1のアウターリード4bがホルダー11に形成された挿入孔11bに対して、嵌合する位置に位置決めされる。そして、着脱部材40は、矢印Gの方向(下方向)に移動してリード付き部品1が下方に移動するとともにアウターリード4bがそれぞれ挿入孔11bに挿入され挿入孔11bに嵌合する。さらに、ステム2の下面とホルダー11の上面とが所定の距離(仮挿入位置)になったところで停止する。これにより、リード付き部品1はホルダー11に仮挿入される(ここでは、ステム2は座ぐり部11aに圧入されない)。そして、エア負圧の解除とともにリード付き部品1を開放して矢印G´の方向(上方向)に戻り、次いで
図1(a)に示す初期の待機位置に戻り、次のリード付き部品1の吸着に向けて待機する。ここで、例えばホルダー11の各挿入孔11bの内部には、例えば図示しない金属製の板バネ部材が配設されていて、アウターリード4bの側面に対して所定の圧力を付与して摩擦抵抗によるブレーキをかけられるようにするとよい。
【0055】
[アライメント動作の説明:
図3]
図3は、アライメント制御部50におけるリード付き部品1の回転方向の位置決め動作を示し、
図2(b)のQ−Q´の部分断面を拡大して表示している。
図3(a)は、アライメント制御部50にリード付き部品1を挿入してアウターリード回転制御爪31が作動する前の状態を示す。
図3(b)は、アウターリード回転制御爪31が作動してアウターリード4bに接触する時の状態を示す。
図3(c)は、アウターリード回転制御爪31が作動を継続してアウターリード4bを回転させ位置決めを行った状態を示す。
【0056】
まず、
図3(a)又は(b)は、リード付き部品1が保持部材20のすり鉢状ガイド部21の傾斜面23によって受け止められ、リード付き部品1の外周部が傾斜面23によって案内され保持された状態を示している。また、リード付き部品1のアウターリード回転軸9bが、すり鉢状ガイド部21の中心軸に一致するようにして停止している。
【0057】
図3(a)において、リード付き部品1の2つのアウターリード4bは、例えば、リード付き部品1のアウターリード回転軸9bを中心にしてθ1回転してアライメント不良の状態になっている。尚、大きい円(一点鎖線)は、リード付き部品1(ステム2)を示し、小さい円(一点鎖線)は、保持部材20に形成された貫通孔22を示す。1対のアウターリード回転制御爪31は、アウターリード回転軸9bに向けて(H方向)作動する前の待機位置にある。また、互いに向き合う2つの先端部33の間の対峙距離t2は、アウターリード4bの傾斜角度θ1の変動幅(バラツキ)を考慮して所定の寸法に調整されている。また、アウターリード回転制御爪31の面取り部32は、その一部が貫通孔22から見える(斜線部32a参照)位置になっている。これにより、例えばアウターリード4bの傾斜角θ1が図より大きい場合でもアウターリード4bの先端は面取り部32(又は32a)によって中心方向へ案内されるのでアウターリード回転制御爪31の平坦部に当接する挿入不良は発生しないようになっている。
【0058】
次に、
図3(b)において、1対のアウターリード回転制御爪31は、アウターリード回転軸9bに向けて(H方向)作動し、それぞれの先端部33がアウターリード4bに接触する位置にある。このとき、アウターリード4bの傾斜角度はθ1のままである。また、2つの先端部33の間の距離は、t2からt2αに狭くなっている。1対のアウターリード回転制御爪31は、さらにアウターリード回転軸9bに向けて(H方向)作動しアウターリード4bを、アウターリード回転軸9bを中心にしてf方向に回転させる。このとき、リード付き部品1は、アウターリード4bの回転に伴い、その外周部がすり鉢状ガイド部21の傾斜面23を摺動しながら、f方向に回転する。
【0059】
次に、
図3(c)において、1対のアウターリード回転制御爪31は、アウターリード4bをf方向に回転させてその傾斜角度はθ1からθ2へ変化させる。また、2つの先端部33の間の距離は、t2αからt2βとなりさらに狭くなる。このとき、0<θ2となる様に2つのアウターリード回転制御爪31の停止位置の間隔(t2β)を調整することによって、アウターリード4bに対して挟みこみによるキズや変形を発生させることなく回転方向の位置決めを行うことができる。次に、1対のアウターリード回転制御爪31は、位置決め動作を終了した後は、それぞれの対峙位置(H´方向)に戻り対峙距離t2(
図3(a)参照)で停止してもよいが、2つの回転制御爪31は、位置決め動作が終了した状態で停止し、2つの回転制御爪31がアウターリード4bを挟持した状態のまま、リード付き部品1を着脱部材でピックアップすることが望ましい。尚、
図3(a)〜
図3(c)を用いて説明したリード付き部品1の回転方向の位置決め動作において、リード付き部品1は、すり鉢状ガイド部21の傾斜面23を位置決め部として保持され、リード付き部品1のアウターリード回転軸9bは、すり鉢状ガイド部21の中心位置に保持することができる。
【0060】
[リード付き部品1が仮挿入されたホルダー11Aの説明:
図4]
図1〜
図3を用いて説明した動作を所定の回数繰り返すことにより、
図4に示すように、ホルダー11はリード付き部品1を所定数仮挿入したホルダー11Aとすることができる。ここで、ホルダー11Aは、リード付き部品1が仮挿入状態にあり、アウターリード4bの一部がホルダーから露出しているので、各リード付き部品1は高さ方向及び水平方向及び回転方向に柔軟性を有している。このため、後述する後工程におけるアライメントの改善には有効である。
【0061】
[効果の説明]
上記に説明したアライメント装置100は、パーツフィーダーの分離保持装置47に保持されたリード付き部品1に対して、アウターリード回転軸9bを中心にして、アウターリード4bのアライメントを改善できる。これにより、ホルダー11の座ぐり部11aの底面に当接することなくホルダー11の挿入孔に挿入することが可能になった。この結果、リード付き部品1のアウターリード4bのホルダー挿入孔への挿入不良を低減することができる。
【0062】
尚、保持部材20のリード付き部品1を保持する形状は、傾斜面を備えたすり鉢状のガイド部としたが、これに限定されず、例えば逆角錐状としてもよく、あるいは他の逆錐状の形状としてもよい。また、アライメント制御部50へ挿入するリード付き部品1のリードの傾斜角θ1は、60°以下に管理することが望ましく、さらに望ましくは45°以下となるように管理すると良い。その理由は、θ1が例えば60°以上になると回転制御爪31による2本のリードの回転が滑らかに行われず挟んで潰す危険性が増すためである。また、保持部材20の底面と回転制御爪31との間隙uは、アウターリード4bの長さに対応した適切な挟持位置を考慮して設定するとよい。
【0063】
ここで、特に限定はしないが、アライメント制御部50の保持部材20及びアウターリード回転制御爪31に用いる主な材料をあげておく。例えば、SUS、Fe等の金属材料あるいはPOM、Nylon等の樹脂材料、あるいは金属材料と樹脂材料とを複合したもの等である。なお、保持部材20の傾斜面23の表面やアウターリード回転制御爪31の表面などのリード付き部品1と接触する領域には、例えばダイヤモンドライクカーボンのコーティングを行うことにより、リード付き部品1のステム2やリード4との摩擦抵抗を小さくすることができる
【0064】
[インナーリードアライメント装置200の説明:
図5〜
図13]
次に、
図5を用いて、本発明のインナーリードアライメント装置200を説明する。以下の説明において簡単のために、インナーリードアライメント装置200は、『アライメント装置200』と記載して説明する。
図5は、アライメント装置200の構成を示す斜視図である。また、
図6〜
図12はアライメント装置200のアライメント動作(工程1〜工程6)を説明する断面図である。尚、
図12は、工程5を補足説明する部分平面図(矢視R)である。また、
図13はアライメント装置200を水晶振動子の製造に用いた適用例を示す斜視図と断面図である。
【0065】
[アライメント装置200の構成の説明:
図5]
アライメント装置200の特徴は、ホルダー11に仮挿入されたリード付き部品1のインナーリード回転軸を中心にして、昇降手段60を用いてインナーリード4aの高さ方向のアライメントを改善し、ステム保持手段70を用いてインナーリード4aの水平方向のアライメントを改善し、インナーリード回転制御手段80を用いてインナ―リード4aの回転方向のアライメントを改善し、昇降手段60とインナーリード回転制御手段80を用いてリード付き部品1をホルダー11に本固定するようにした点である。
【0066】
図5は、図示しないリード付き部品の製造装置の一部にアライメント装置200が装着された状態を模式的に示している。例えば、アライメント装置200の前工程において、キャリア治具であるホルダー11にリード付き部品1が所定数仮挿入されてホルダー11Aが形成される。
図5において、ホルダー11Aは、前工程から図示しない走行手段によって送られてきて、アライメント装置200の所定の位置に停止した状態を示している。
【0067】
ここで、ホルダー11Aはアライメント装置200において水平方向及び高さ方向の基準位置に停止している。ホルダー11Aは、ホルダー11の下面11f側に、例えば基準孔11g(破線で表示)を2ヶ所備えている。例えば、一方の基準孔11gは円筒状(破線部参照)であり他方の基準孔11gは断面が長孔の筒状(図示なし)を有している。これは、複数のホルダー11をキャリア治具として使用するので基準孔間の誤差に対応するためである。
【0068】
次に、ホルダー11Aに対して、高さ方向の所定の位置に昇降手段60が配設されている。昇降手段60は、下方向にホルダー保持部材61とホルダー保持部材61を昇降させる図示しない移動手段とから構成されている。また昇降手段60は、ホルダー11Aの上方向の所定の位置に高さ調節部材62と高さ調節部材62を昇降させる図示しない移動手段を有している。ホルダー保持部材61と高さ調節部材62は例えばSUS系の材料を用いて剛性と耐摩耗性等が考慮されている。下方向のホルダー保持部材61は、基準面61aを有し所定の基準位置に待機し、所定の時期に高さ方向(V、V´)に移動してホルダー11Aを所定の高さに位置決めすることができる。また、上方向の高さ調節部材62は、基準面62aを有し所定の基準位置に待機し、所定の時期に高さ方向(V、V´)に移動して高さ調節部材62を所定の高さに位置決めすることができる。
【0069】
次に、ホルダー11Aの上方向の所定の位置にステム保持手段70が配設されている。ステム保持手段70は、例えばSUS系の材料を用いた1対の保持爪71と保持爪71を水平方向に移動させる図示しない移動手段とから構成される。1対の保持爪71は、ホルダー11に仮挿入されたリード付き部品1に対して両側から向かい合うように配設され、それぞれ所定の位置に待機し、所定の時期に水平方向(H、H´)に移動して所定の位置に位置決めすることができる。ここで、2つの保持爪71の先端側にはステム2の外周を保持する半筒状の保持面71aが所定数設けられていて、2つの保持爪71がステム2を挟持した時にステム2を回転可能に保持し、さらにホルダー11の座ぐり部11aの中心とリード付き部品1のインナーリード回転軸9aとが一致するように位置調整される。尚、1対の保持爪71の上面71bは、ステム保持手段70の高さ方向の基準面になっていてホルダー11との距離が所定の高さに設定されている。
【0070】
次に、ステム保持手段70の上方向の所定位置に例えばSUS系の材料を用いたインナーリード回転制御手段80が配設されている。インナーリード回転制御手段80は、1対のインナーリード回転制御爪81とインナーリード回転制御爪81を水平方向に移動させる図示しない移動手段とから構成される。1対のインナーリード回転制御爪81は、ホルダー11に仮挿入されたリード付き部品1に対して両側から向かい合うように配設され、それぞれ所定の位置に待機し、所定の時期に水平方向(H、H´)に移動して所定の位置に位置決めすることができる。また、2つのインナーリード回転制御爪81の先端側にはインナーリード4aを挟持する垂直面81aを有していて、インナーリード4aを挟持して回転方向の位置決めを行うことができる。また、インナーリード回転制御爪81の基準面81bは保持爪71の基準面71bにガイドされて移動可能になっている。
【0071】
次に、仮挿入されたリード付き部品1をホルダーに本固定する構成について説明する。アライメント装置200において、リード付き部品1が仮挿入されたホルダー11Aに対して、1対の保持爪71がH方向に移動してステム2を挟持して回転可能に保持し、1対のインナーリード回転制御爪81がH方向に移動してインナーリード4aを挟持した状態で、ホルダー保持部材61が上昇してホルダー11Aをインナーリード回転制御爪81の基準面81bに対して押圧することで、リード付き部品1をホルダー11の座ぐり部11aに嵌合できる構成になっている。これにより、リード付き部品1はホルダー11に本固定することができる。(詳しくは
図10の本固定動作を参照)
【0072】
[アライメント装置200の動作の説明:
図6〜
図12]
次に、
図6〜
図12を用いてアライメント装置200の動作を説明する。リード付き部品1に対するアライメント動作及び本固定動作を工程1〜工程6に分割してそれぞれの工程を説明する。尚、
図12は、
図9(矢視R)のインナーリード4aのアライメント動作を説明する補足図である。
【0073】
[工程1:ホルダー11Aの待機:
図6]
図6は、アライメント装置200において、リード付き部品1が仮挿入されたホルダー11Aが所定の位置に停止して待機している状態を示す。ホルダー11Aの下方には、ホルダー保持部材61が待機している。昇降手段60を構成するホルダー保持部材61の基準面61aには基準ボス61gが2ヶ所設けられている(
図5参照)。またホルダー11の下面11fには位置決め孔11gが2ヶ所設けられており、一方の基準孔は円筒状であり他方は断面が長孔の筒状を有し、それぞれの基準孔11gに2ヶ所の基準ボス61gが挿入されるようになっている。ここでホルダー保持部材61の基準面61aの高さは基準位置61xであり、ホルダー11の上面位置は11xである。一方、ホルダー11Aの上方向にある昇降手段60を構成する高さ調節部材62の基準面62aは基準位置62xである。また、ステム保持手段70を構成する1対の保持爪71及びインナーリード回転制御手段80を構成する1対のインナーリード回転制御爪81は、それぞれ所定の位置に待機している。
【0074】
[工程2:ホルダー11Aの位置決め、及び1段目へのリフトアップ:
図7]
図7は、アライメント装置200において、ホルダー11Aが位置決めされ、1段目へリフトアップ(高さ方向に移動)された状態を示している。ここでは、ホルダー11Aのリフトアップの前に、高さ調節部材62がV方向に移動し高さ調節部材62の基準面62aは62xから62yに移動して停止している。次に、ホルダー保持部材61がV方向に移動し、基準ボス61gがホルダー11Aの基準孔11gに挿入される。この位置(図示なし)において、基準ボス61gの挿入によってホルダー11Aの水平方向の位置決めが行われる。さらにホルダー保持部材61はV方向の移動を続け基準面61aは基準位置61xから61yに移動して停止している。このとき、ホルダー11の上面位置は11xから移動して11yである。ここで、ホルダー11Aに仮挿入されたリード付き部品1のインナーリード4aは、ホルダー11の上面位置11yより少し上方で高さ調節部材62の基準面62aに当接するように調整されている。これにより、リード付き部品1はホルダー11に所定距離を押しこまれることで、各リード付き部品1のインナーリード4aの高さを揃えることができる(高さ方向のアライメントの改善)。尚、1対の保持爪71及び1対のインナーリード回転制御爪81は、継続それぞれ所定の位置に待機している。
【0075】
[工程3:ステムの保持:
図8]
図8は、アライメント装置200において、高さ方向がアライメントされたリード付き部品1のステム2を1対の保持爪71によって水平方向に保持された状態を示している。ここで、1対の保持爪71は、ホルダー11に仮挿入されたリード付き部品1に対して両側から向かい合うように所定の位置に待機し、それぞれ待機位置から水平方向(H方向)に移動し所定の位置に停止する。それぞれの保持爪71の半筒状部71aがステム2を筒状に挟持しリード付き部品1(ステム2の外周)を回転可能に保持している。ここでは、インナーリード回転軸9aを中心にして水平方向のアライメントが改善される。特に、アウターリード4bが露出してステム部の柔軟性があるのでアライメントの改善を行うことが容易である。このとき、ステム2の上面は保持爪71の基準面71bより少し下がった位置になる様に調整されている。理由は、後述するインナーリード回転制御爪81の移動を妨げないようにするためである。尚、ステム2の上面の位置調節は、前述した高さ調節部材62の基準面62aの停止位置62yを調節することで容易に行うことができる。尚、1対のインナーリード回転制御爪81は、それぞれ所定の位置に待機している。また、ホルダー保持部材61及びホルダー11は、
図7と同じ高さを維持している。
【0076】
[工程4:インナーリードのアライメントの改善:
図9]
図9は、アライメント装置200において、インナーリード4aは、1対のインナーリード回転制御爪81によってインナーリード回転軸9aを中心にして回転方向のアライメントが改善された状態を示している。ここで、まず高さ調節部材62がV´方向に移動して基準面62aが待機位置62xに退避する。次に、1対のインナーリード回転制御爪81が待機位置から水平方向(H方向)に移動して所定の位置に停止する。これにより、インナーリード回転軸9aを中心にしてインナーリード4aの回転方向のアライメントが改善される。また、ホルダー保持部材61及びホルダー11は、
図7と同じ高さを維持している。尚、ステム2の上面は保持爪71の上面71bより少し下がった位置にあるので、インナーリード回転制御爪81の移動を妨げることはない。また、インナーリード4aの回転方向の位置決めの詳細については後述する(
図12参照)。
【0077】
[工程5:ホルダー11Aの2段目へのリフトアップと本固定:
図10]
図10は、アライメント装置200において、インナーリード4aがアライメント改善されたリード付き部品1のステム2が、ホルダー11の座ぐり部11aに嵌合された状態(本固定)を示している。ここで、ホルダー保持部材61はV方向に移動して、1段目から2段目にリフトアップする。ホルダー保持部材61の基準面61aは、61yから61zに移動する。これにより、ホルダー11の上面は11yから11zに移動する。このとき、リード付き部品1のステム2はホルダー11から、上方向へ移動する力を受けて、保持爪71の保持面71aを摺動しながら上方向へ移動し、ステム2の上面がインナーリード回転制御爪81の基準面81bに当接する。さらに、ホルダー11は、ホルダー保持部材61の基準面61aから上方向へ移動する力を受け続ける。これによりリード付き部品1のステム2の下面がホルダー11の座ぐり部11aに嵌合されてホルダー11は停止する。この結果、リード付き部品1はホルダー11に本固定される。尚、ホルダー11の1段目から2段目への移動時の圧力は適正値に調整することが望ましい。
【0078】
[工程6:ホルダー11Bの完成:
図11]
図11は、アライメント装置200において、リード付きホルダー11Bが完成して待機位置に待機している状態を示す。ここで、所定数のリード付き部品1がホルダー11に全て本固定されたホルダー11Bは、V´方向に移動し、上面は待機位置11xに戻り停止している。また、ホルダー保持部材61の基準面61aはV´方向に移動して待機位置61xに戻り停止している。保持爪71及びインナーリード回転手回転制御爪81は、それぞれH´方向に移動して待機位置に戻り停止している。また、高さ調節部材62の基準面62aは待機位置62xにて待機している。これにより、ホルダー11Bは次の工程(例えば、素子接合工程)に移動可能な状態になっている。
【0079】
[インナーリードのアライメント動作の詳細説明:
図12]
次に、
図12を用いて、インナーリード4aのアライメント動作を説明する。
図12は、
図9の矢視Rを部分平面図として示し、
図12(a)は、アライメント改善前、
図12(b)は、アライメント改善後を示す。尚、
図12(a)、(b)は、
図3(b)、(c)で説明したアライメント装置100と基本的な動作は同様であるので同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0080】
図12(a)において、インナーリード4aのアライメントはインナーリード回転軸9aを中心にθ3ずれている。1対のインナーリード回転制御爪81の先端部81aがそれぞれH方向に移動し、インナーリード4aに当接した状態を示している。このとき、インナーリード4aのずれ角はθ3である。尚、破線はリード付き部品1を示す。次に、
図12(b)において、先端部81aがさらにH方向に移動しインナーリード4aをf方向に回転させ、ずれ角はθ4となる。このとき、リート付部品1は、インナーリード4aの回転に伴い、その外周部が保持面71aを摺動しながら、f方向に回転する。これにより、インナーリード4aのアライメントが改善される。ここで、1対のインナーリード回転制御爪81によって挟持されたときにインナーリード4aにキズを付けないように、インナーリード回転制御爪81の先端部81aとインナーリード4aとの間に所定の微小な隙間δを確保できるように角度θ4を設定することが望ましい。尚、先端部81aに例えばPOM、Nylon、硬質ゴム等の樹脂材料を貼りつける等、SUS系の材料と複合的に用いてキズを付けないようにしてもよい。
【0081】
[効果の説明]
上記に説明したアライメント装置200は、ホルダー11に仮挿入されたリード付き部品1に対して、インナーリード回転軸を中心にしてアライメントを改善できる。まず昇降手段60を用いてインナーリード4aの高さ方向のアライメントを改善し、次にステム保持手段70を用いてインナーリード4aの水平方向のアライメントを改善し、次にインナーリード回転制御手段80を用いてインナ―リード4aの回転方向のアライメントを改善し、そして昇降手段60とインナーリード回転制御手段80とを用いてリード付き部品1をホルダー11に本固定することができる。これによりインナーリード4aと素子との接合位置の精度を高めることができる。この結果、リード付き部品の特性の安定化ができるアライメント装置を提供することができる。尚、アライメント装置200の動作を工程1〜工程6に分割して説明したが、これに限定されず、目的に応じて動作の分割及び手順の変更を行ってもよい。
【0082】
また、アライメント装置200の前段に、アライメント装置100を配設して連続した工程とすることにより、リード付き部品1のアウターリード4bのアライメントを改善して、リード付き部品のホルダー挿入孔への挿入不良を低減させることにより、リード付き部品の製造効率を高めることができる。
【0083】
ここで、特に限定はしないが、昇降手段60のホルダー保持部材61及び高さ調節部材62、ステム保持手段70の保持爪71、インナーリード回転制御手段80のインナーリード回転制御爪81に用いる主な材料をあげておく。例えば、SUS、Fe等の金属材料あるいはPOM、Nylon等の樹脂材料、あるいは金属材料と樹脂材料とを複合したもの等である。なお、ホルダー保持部材61、高さ調節部材62、保持爪71、インナーリード回転制御部材81の摺動部や当接部の表面などのリード付き部品1と接触する領域には、例えばダイヤモンドライクカーボンのコーティングを行うことにより、ステム2やリード4との摩擦抵抗を小さくして各動作を滑らかにすることができる。
【0084】
[本発明のアライメント装置の水晶振動子の製造に用いた適用例の説明:
図13]
次に、
図13を用いてアライメント装置100とアライメント装置200を水晶振動子の製造に用いた適用例を説明する。
図13(a)は、アライメント装置100及びアライメント装置200を用いて製造されたホルダー11Bを示し、インナーリード4aに水晶片5を接合する工程を説明する斜視図である。また、
図13(b)は、
図13(a)のS−S´断面図であり、接合の状況を拡大して示している。尚、本適用例においては、以下の説明において「リード付き部品」を『気密端子』と記載して説明する。
【0085】
図13(a)に示すホルダー11Bの斜視図において、各気密端子1は、アライメント装置200において、インナーリード4aのアライメントの改善が行われ、所定のアライメント精度でホルダー11の座ぐり部11aに嵌合され本固定されている。そして、予めホルダー11に対して位置決めされていた水晶片5が、気密端子1のインナーリード4aに対して位置決めされている。また、
図13(b)において、インナーリード4aに対して水晶片5の接合位置は、隙間δが管理され精度が向上している。
【0086】
次に、インナーリード4aに塗布された図示しないペースト状ハンダを加熱・溶解して接合を行う。これにより、水晶片5は気密端子1に電気的・機械的に接続される。次に、ホルダー11Bは、図示しない周波数調整工程に移動し水晶片5の発振周波数を所定の方法にて調整する。次に、ホルダー11Bは図示しない封止管の封止工程に移動し真空等の所定の雰囲気中で封止管が圧入され封止される。次に、ホルダー11Bは図示しない電気特性検査工程に移動し水晶振動子としての電気特性検査が行われる。最後に、ホルダー11Bは図示しない水晶振動子の取り外し工程に移動し水晶振動子をホルダー11Bから取り外して水晶振動子が完成する。
【0087】
このように、水晶振動子の製造装置において、アライメント装置100及びアライメント装置200を適用することによって、気密端子1のインナーリードのアライメントを改善してインナーリードと水晶片との接合位置の精度を高めることができるので、水晶振動子の特性の安定化を提供することができる。また、アウターリードのアライメントを改善して気密端子1のホルダーへの挿入不良を低減することにより、水晶振動子の製造効率を高めることができる。
【0088】
尚、アライメント装置100及びアライメント装置200を、水晶振動子の製造工程に適用する説明をしたがこれに限定されず、例えば、半導体素子、抵抗、コンデンサ等のリード付き部品に適用することができる。
【0089】
以上、リード付き部品のアライメント装置について実施形態及びその適用例について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態又は適用例に限定されるものではなく、細部の構成、素材、数量等において、本発明の思想を逸脱しない範囲で、任意に変更、追加、削除することができる。即ち、上述したアライメント装置の実施形態及び適用例に限定されることはなく、それらのすべてを行う必要もなく、特許請求の範囲の各請求項に記載した内容の範囲で種々に変更や省略をすることができる。