(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記空気弁は、頂部と、内部が概ね円筒形状であって直径が前記容器の前記近位端の外径よりもわずかに大きな側壁とを有する、前記容器の前記近位端に密封結合されたキャップと、該キャップの前記頂部が前記容器に向かって押された場合に開いて空気連通が形成されるのを可能にし、前記キャップの前記頂部が前記容器から離れるように動いた場合に閉じて空気連通を妨げる空気入口とをさらに含む、
請求項1に記載の装置。
前記空気入口は、前記キャップが押された場合に弾性的に変形することによって開いて前記キャップ内に裂け目を生じて空気連通を形成し、前記キャップが押されていない場合に自己再閉鎖によって閉じて前記裂け目の対向する縁部を実質的に接触した閉鎖状態に戻して空気連通を妨げるように構成される、
請求項3に記載の装置。
前記貫通先端は、前記キャップの前記内部に位置して前記キャップの頂部から概ね軸方向に延び、前記キャップが前記容器に向かって押された場合に前記容器シールを穿刺する、
請求項3に記載の装置。
前記貫通先端は、前記キャップの前記内部に位置する前記容器の前記近位端に結合されて、前記キャップが前記容器に向かって押された場合に前記容器に向かって移動して前記容器シールを穿刺する、
請求項3に記載の装置。
前記空気弁は、上端部及び下端部を有する弁本体をさらに含み、前記弁本体の前記下端部と前記容器の前記近位端とは、気密コネクタによって密封結合され、前記弁本体の前記上端部は、弁座を有し、前記弁本体は、該弁本体の前記上端部から前記下端部に延びる貫通穴を有し、該貫通穴は、前記弁本体を通る通路を定める内壁を有する、
請求項1に記載の装置。
前記弁ステムは、前記貫通穴内に摺動可能に収容可能であるとともに、前記貫通穴内で前記容器シールの前記外面に向かって、及び該容器シールの該外面から離れるように軸方向に移動可能である、
請求項8に記載の装置。
前記弁ステムと前記貫通穴との間に気密シールを形成する前記手段は、少なくとも1つの環状隆起部と、該環状隆起部に密封接続する少なくとも1つの対応する環状溝とを含む、
請求項12に記載の装置。
前記弁ステムと前記貫通穴との間に気密シールを形成する前記手段は、前記弁ステム上に、前記貫通穴の前記内壁の対応するシールに当接して気密シールを形成するシールを有する周縁エッジを含む、
請求項12に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1Aは、貯蔵位置にある本発明の装置を示す正面図であり、
図1Bはその側面図である。局所用薬液の貯蔵及び投与を行う装置(1)は、実質的に硬質の細長い容器(2)と、空気弁(6)と、周辺フランジ(7)と、キャップ(9)とを有し、容器(2)は、内部に液体を保持するように構成されるとともに、それぞれの開口部を含む近位端(3)及び遠位端(4)を有し、容器の遠位端は、塗布器先端に向かってテーパ付けされ、遠位開口部は、ラグ(34)を有する閉鎖手段(5)によって閉じられる。
【0020】
図2Aは、本発明の弁を示す上面図である。空気弁(6)は、周辺フランジ(7)と、弁座(8)と、キャップ(9)とを有する。
【0021】
図2Bは、貯蔵位置にある本発明の弁を示す断面図である。空気弁(6)は、周辺フランジ(7)と、弁座(8)と、キャップ(9)とを有する。弁本体は、上端部(10)及び下端部(11)と、弁本体の上端部(10)から下端部(11)に延びる貫通穴(12)とを有する。弁座(8)は、弾性係合手段(13)を含むとともに、弁座から貫通穴開口部の周縁部に沿って上向きに突出して貫通穴の延長部を形成する円筒カラー(14)をさらに含む。実質的に硬質の弁ステム(15)は、上端部(16)及び下端部(17)を有する。弁ステム(15)は、その下端部に、容器(20)の近位端の環状部分(21)に融合する容器シール(19)を穿刺する貫通先端(18)をさらに含む。
【0022】
図3Aは、本発明による、投与位置にある本発明の装置を示す側面図である。局所用薬液の貯蔵及び投与を行う装置(1)は、内部に液体を保持するように構成された、それぞれの開口部を含む近位端(3)及び遠位端(4)を有する実質的に硬質の細長い容器(2)を有し、容器の遠位端は塗布器先端(21)に向かってテーパ付けされ、近位端は、フランジ(7)とキャップ(9)とを有する空気弁(6)を有する。
【0023】
図3Bは、本発明による、投与位置にある本発明の弁を示す断面図である。空気弁(6)は、周辺フランジ(7)と、弁座(8)と、キャップ(9)とを有する。弁本体は、上端部(10)及び下端部(11)を有し、弁本体は、弁本体の上端部(10)から下端部(11)に延びる貫通穴(12)を有する。弁座(8)は、弾性係合手段(13)を含むとともに、弁座から貫通穴開口部の周縁部に沿って上向きに突出して貫通穴の延長部を形成する円筒カラー(14)をさらに含む。実質的に硬質の弁ステム(15)は、上端部(16)及び下端部(17)を有する。弁ステム(15)は、その下端部に、容器(20)の近位端の環状部分(21)に融合する容器シール(19)を穿刺した貫通先端(18)をさらに含む。
【0024】
図3Cは、本発明による投与位置にある弁の、
図3Bの破線円Dで強調した部分を示す拡大断面図である。弁ステム(15)は、貫通穴(12)の内壁(23)に対して気密シール(22)を形成する手段を有する。弁ステム(15)は、その下端部に、容器シール(19)を穿刺して、弁を通じて容器の内部と外部環境との間を方向(24)に空気が流れることができる空気連通を構築する貫通先端(18)をさらに含む。
【0025】
図4Aは、本発明による密封位置にある弁を示す断面図である。弁ステム(15)は、その下端部に、容器シール(19)を穿刺した貫通先端(18)を有する。弁ステム(15)は、貫通穴(12)の内壁(23)に対して気密シールを形成して弁を通じた容器の内部と外部環境との間の空気連通を妨げるシール(22)を有する。
【0026】
図4Bは、本発明による密封位置にある弁の、
図4Aの破線円Cで強調した部分を示す拡大断面図である。弁ステム(15)は、その下端部に、容器シール(19)を穿刺した貫通先端(18)を有する。弁ステム(15)は、貫通穴(12)の内壁(23)に対して気密シールを形成して弁を通じた容器の内部と外部環境との間の空気連通を妨げるシール(22)を有する。
【0027】
図5Aは、本発明による弁座を示す底面図である。弁本体(11)の下端部は、周辺フランジ(7)と、弁本体の上端部から下端部に延びる貫通穴(12)とを有する。
【0028】
図5Bは、
図5Aの平面B−Bを通して見た弁座を示す側面断面図である。弁座(8)は、高さが異なる弾性係合手段(13)を含むとともに、弁座から貫通穴開口部の周縁部に沿って上向きに突出して貫通穴(12)の延長部を形成する円筒カラー(14)をさらに含む。貫通穴は、その内壁に環状シール(25)を有する。
【0029】
図5Cは、本発明による弁座を示す上面図であり、
図5D、
図5E及び
図5Fは、本発明の弁座を示す異なる側面図である。弁座は、高さが異なる弾性係合手段(13)と、周辺フランジ(7)とを含む。弁座は、貫通穴(12)を有する。
【0030】
図5Gは、
図5Aの平面A−Aを通して見た弁座を示す側面断面図である。弁座(8)は、高さが異なる弾性係合手段(13)を含むとともに、弁座から貫通穴開口部の周縁部に沿って上向きに突出して貫通穴(12)の延長部を形成する円筒カラー(14)をさらに含む。貫通穴は、その内壁にシール(25)を有する。
【0031】
図6Aは、本発明によるキャップを示す底面図である。キャップ(9)は、弁座上の対応する係合手段に係合する弾性係合手段(28)を有する側壁(27)を有する。弁ステム(15)は、その下端部に貫通先端(18)を有する。
【0032】
図6Bは、
図6Aの平面B−Bを通して見たキャップを示す断面図であり、
図6Cは、
図6Aの平面A−Aを通して見たキャップを示す断面図である。キャップ(9)は、頂部(26)と、弁座上の対応する係合手段に係合する弾性係合手段(28)を有する側壁(27)とを有する。弁ステム(15)は、その下端部に貫通先端(18)を有する。弁ステム(15)は、気密シール(22)を形成する手段と、ステムの下端部の、容器シールを穿刺することができる貫通先端(18)とを有する。
【0033】
図7Aは、本発明による容器の一部の断面図である。細長い容器(2)は、内部に液体を保持するように構成されるとともに、近位端(3)と、塗布器先端(21)に向かってテーパ付けされた遠位端(4)とを有する。容器の近位端は、開口部(29)を有し、容器の遠位開口部は、閉鎖手段(5)によって閉じられる。
【0034】
図7Bは、本発明による、
図7Aの破線円Bで強調した部分の拡大図である。塗布器先端(21)は、凹溝(32)内に位置する破断接合部(breakaway junction)(31)において塗布器先端(21)の遠位端と共に一体部品を形成するように遠位端と一体に成形されることによって破断接合部が容器の遠位開口部(33)から離れるように窪んだ閉鎖手段(5)を有する。
【0035】
図8は、本発明によるラグの側面図である。ラグ(34)は、破断先端部(図示せず)に取り付けられて、破断先端部を手動で取り除くのに役立つことができる。
【0036】
図9は、本発明の弁を示す上面図である。空気弁(40)は、周辺フランジ(41)と、弁座(42)と、キャップ(43a)とを有する。
【0037】
図10は、
図9の平面B−Bを通して見た貯蔵位置にある弁の断面図である。空気弁(40)は、周辺フランジ(41)と、弁座(42)と、キャップ(43a)とを有する。弁本体は、上端部(43)及び下端部(44)と、弁本体の上端部(43)から下端部(44)に延びる貫通穴(45)とを有する。弁座(42)は、弾性係合手段(46)を含むとともに、弁座から貫通穴開口部の周縁部に沿って上向きに突出して貫通穴の延長部を形成する円筒カラー(47)をさらに含む。実質的に硬質の弁ステム(48)は、上端部(49)及び下端部(50)を有する。弁ステム(48)は、その下端部に、容器シール(53)の平面から貫通先端に向かって突出する突出部(52)を押し下げる貫通先端(51)をさらに含み、投与中に貫通先端が突出部を押し下げると、容器(20)の近位端の環状部分(54)に融合する容器シール(53)が穿刺されるようになる。
【0038】
図11は、
図9の平面B−Bを通して見た密封位置にある弁の断面図である。弁ステム(48)は、その下端部に、容器シール(53)を穿刺した貫通先端(51)を有する(この図では穿刺部が見えない)。弁ステム(48)の上端部は、キャップ(43a)を有する。弾性係合手段(46)は、キャップ(43a)の内壁(61)に係合する。容器シール(53)の平面からは、ヒンジ部(59)と折れた破断接合部(58)とによって容器シール(53)に接合された突出部(52)が貫通先端に向かって突出する。弁ステム(48)は、貫通穴(45)の内壁(56)に対して気密シールを形成して弁を通じた容器(57)の内部と容器の外側の外部環境との間の空気連通を妨げるシール(55)を有する。
【0039】
図12は、
図9の平面B−Bを通して見た投与位置にある弁の断面図である。空気弁(40)は、周辺フランジ(41)と、弁座(42)と、キャップ(43(a))とを有する。弁本体は、上端部(43)及び下端部(44)と、弁本体の上端部(43)から下端部(44)に延びる貫通穴(45)とを有する。弁座(42)は、キャップ(43a)の内壁(61)に係合する弾性係合手段(46)を含む。弁座は、弁座から貫通穴の周縁部に沿って上向きに突出して貫通穴の延長部を形成する円筒カラー(47)をさらに含む。実質的に硬質の弁ステム(48)は、上端部(49)及び下端部(50)を有する。弁ステム(48)は、その下端部に貫通先端(51)をさらに含む。容器シール(53)及び突出部(図示せず)上の折れた破断接合部(58)は、容器(57)の内部に位置する。
【0040】
図13は、本発明による弁座を示す上面図である。弁座(42)は、高さが異なる弾性係合手段(46)を含む。弁座は、その上端部(43)から下端部(図示せず)に延びる貫通穴(45)を有する。弁座の下端部の貫通穴(45)の端部は、容器シール(53)で密封される。組み立て時には、弁座(42)の環状部分が容器の近位端(図示せず)に密封される。容器シール(53)の中心には、容器シールの平面から突出する突出部(52)が存在する。突出部(52)は、容器シール(53)への一方の取り付け点にヒンジ部(59)を有する破断接合部(58)によって容器シール(53)に接合される。
【0041】
図14は、本発明による、
図13の平面A−Aを通して見た弁座を示す側面断面図である。弁座(42)は、弾性係合手段(46)を含む。弁座は、その上端部(43)から下端部(44)に延びる貫通穴(45)を有する。弁座の下端部の貫通穴(45)の端部は、容器シール(53)で密封される。組み立て時には、弁座(42)の環状部分が容器の近位端(図示せず)に密封される。容器シール(53)の中心には、容器シール(53)の平面から突出する突出部(52)が存在する。突出部(52)は、容器シール(53)への一方の取り付け点にヒンジ部(59)を有する破断接合部(58)によって容器シール部(53)に結合される。弁座(42)は、この弁座から貫通穴の周縁部に沿って上向きに突出して貫通穴の延長部を形成する円筒カラー(47)をさらに含む。
【0042】
図15は、本発明による、
図14の破線円Bで強調した部分の拡大図である。突出部(52)は、容器シール(53)への一方の取り付け点にヒンジ部(59)を有する破断接合部(58)によって容器シール部(53)に結合される。
【0043】
図16は、本発明による、
図14の破線円Cで強調した部分の拡大図である。組み立て時には、弁座(42)の環状部分が容器の近位端(図示せず)に密封される。
【0044】
図17は、本発明による、
図14の破線円Dで強調した部分の拡大図である。弾性係合手段(46)は、キャップ上の弾性係合手段(図示せず)に係合するように意図された外向き突出部(60)を有する。
【0045】
図18は、本発明によるキャップを示す下面図である。キャップ(43a)は、弁座上の対応する係合手段(図示せず)に係合する弾性係合手段(62)を有する側壁(61)を有する。弁ステム(48)は、その下端部に貫通先端(51)を有するとともに、密封位置(図示せず)において貫通穴の内壁に対して気密シールを形成する半径方向シール(55)を有する。
【0046】
図19は、本発明による、
図18の平面B−Bを通して見た弁座を示す側面断面図である。キャップ(43a)は、密封位置において貫通穴(図示せず)の内壁(図示せず)に対して気密シールを形成する弾性係合手段シール(55)を有する側壁(61)を有する。弁ステム(48)は、その下端部に貫通先端(51)を有するとともに、密封位置(図示せず)において貫通穴の内壁に対して気密シールを形成する半径方向シール(図示せず)を有する。
【0047】
図20は、本発明による、
図18の平面A−Aを通して見た弁座を示す側面断面図である。キャップ(43a)は、密封位置において貫通穴(図示せず)の内壁(図示せず)に対して気密シールを形成する弾性係合手段(55)を有する側壁(61)を有する。弁ステム(48)は、その下端部に貫通先端(51)を有するとともに、密封位置(図示せず)において貫通穴の内壁に対して気密シールを形成する半径方向シール(図示せず)を有する。
【0048】
図21は、本発明によるラグの正面図である。ラグ(63)は、破断先端部(図示せず)に取り付けられて、破断先端部を手動で取り除くのに役立つことができる。ラグ(63)は、ユーザの指によってラグを把持するのに役立つ一連の陥凹部(64)を有する。
【0049】
図22は、
図21に示す本発明によるラグの側面図である。ラグ(63)は、ユーザの指によってラグを把持するのに役立つ一連の陥凹部(64)を有する。
【0050】
図23は、本発明による、
図21の平面A−Aを通して見たラグを示す側面断面図である。ラグは、凹溝(66)内に位置する破断接合部(65)を有する。
【0051】
図24は、本発明による、
図21の平面C−Cを通して見たラグを示す側面断面図である。ラグは、ユーザの指によってラグを把持するのに役立つ一連の刻み目(64)を有する。
【0052】
図25は、本発明による、
図23の破線円Bで強調した部分の拡大図である。ラグは、凹溝(66)内に位置する破断接合部(65)を有する。
【0053】
本発明の一実施形態は、細長い容器を有する装置であって、容器が、内部空間を定めて内部空間内に薬液を保持するように構成されるとともに、それぞれの開口部を含む近位端及び遠位端と、開口部間に延びる通路とを有し、近位開口部が容器シールによって閉じられ、遠位端が、遠位端と一体になった塗布器先端に向かってテーパ付けされた装置である。この装置は、容器の近位端に密封結合された空気弁を有し、この空気弁は、容器シールを穿刺することができる貫通先端を有し、弁は、シールが貫通先端によって穿刺されない貯蔵位置で示される。空気弁は、貫通先端を容器シールから離すように付勢するばねを有する。空気弁は、頂部と、内部が概ね円筒形状であって直径が容器の近位端の外径よりもわずかに大きな側壁とを有する、容器の近位端に密封結合されたキャップと、キャップの頂部が容器に向かって押された場合に開いて空気連通が形成されるのを可能にする空気入口とをさらに有する。容器の遠位開口部は、ラグを有する閉鎖手段によって閉じられる。
【0054】
本発明の一実施形態は、細長い容器を有する装置であって、容器が、内部空間を定めて内部空間内に液体を保持するように構成されるとともに、容器シールによって閉じられた開口部を含む近位端を有する装置である。この装置は、容器の近位端に密封結合された空気弁を有し、この空気弁は、容器シールを穿刺することができる貫通先端を有し、弁は、シールが貫通先端によって穿刺されない貯蔵位置で示される。空気弁は、貫通先端を容器シールから離すように付勢するばねを有する。空気弁は、頂部と、内部が概ね円筒形状であって直径が容器の近位端の外径よりもわずかに大きな側壁とを有するキャップと、キャップの頂部が容器に向かって押された場合に開いて空気連通が形成されるのを可能にする空気入口とをさらに有する。
【0055】
本発明の一実施形態は、細長い容器を有する装置であって、容器が、内部空間を定めて内部空間内に液体を保持するように構成されるとともに、容器シールによって閉じられた開口部を含む近位端を有する装置である。この装置は、容器の近位端に密封結合された空気弁を有し、この空気弁は、容器シールを穿刺することができる貫通先端を有し、弁は、シールが貫通先端によって穿刺されない貯蔵位置で示される。空気弁は、貫通先端を容器シールから離すように付勢するばねを有する。空気弁は、頂部と、内部が概ね円筒形状であって直径が容器の近位端の外径よりもわずかに大きな側壁とを有するキャップと、キャップの頂部が容器に向かって押された場合に開いて空気連通が形成されるのを可能にする空気入口とをさらに有する。
【0056】
本発明の一実施形態は、細長い容器を有する装置であって、容器が、内部空間を定めて内部空間内に液体を保持するように構成されるとともに、容器シールによって閉じられた開口部を含む近位端と、ラグを有する閉鎖手段によって閉じられた開口部を有する遠位端とを有する装置である。装置は、容器の近位端に結合された空気弁を有する。空気弁は、頂部と、容器の近位端に摺動可能に結合された側壁とを有するキャップを有する。弁は、シールが貫通先端によって穿刺されない貯蔵位置にある。キャップと容器シールとの間の内部空間内には、容器の近位端に密封結合され、貫通先端を容器シールから離すように付勢する弾性材料で形成され、内部に貫通先端を有するばねが存在する。内部が概ね円筒形状であって直径が容器の近位端の外径よりもわずかに大きなばねは、キャップの頂部が容器に向かって押された場合に開いて空気連通が形成されるのを可能にする空気入口を有する。ばねは、その内部に、キャップが容器シールに向かう方向に押し下げられた場合に容器シールを穿刺することができる、ばねの頂部から突出する貫通先端(90)を有する。
【0057】
本発明の一実施形態は、細長い容器を有する装置であって、容器が、内部空間を定めて内部空間内に液体を保持するように構成されるとともに、容器シールによって閉じられた開口部を含む近位端を有する装置である。この装置は、容器の近位端に結合された空気弁を有する。空気弁は、頂部と、容器の近位端に摺動可能に結合された側壁とを有するキャップを有する。キャップは、その内部に、キャップが容器シールに向かう方向に押し下げられた場合に容器シールを穿刺することができる、キャップの頂部から突出する貫通先端を有する。弁は、シールが貫通先端によって穿刺されない貯蔵位置にある。キャップと容器シールとの間の内部空間内には、容器の近位端に密封結合されるとともにキャップの内部に結合されたばねが存在する。ばねは、キャップ及び貫通先端を容器シールから離すように付勢する弾性材料で形成される。内部が概ね円筒形状であって直径が容器の近位端の外径よりもわずかに大きなばねは、キャップの頂部が容器に向かって押された場合に開いて空気連通が形成されるのを可能にする空気入口を有する。
【0058】
本発明の一実施形態は、薬液の貯蔵及び投与を行う装置であって、A)内部空間を定めて内部空間内に薬液を保持するように構成されるとともに、それぞれの開口部を含む近位端及び遠位端と、開口部間に延びる通路とを有する実質的に硬質の細長い容器と、B)容器の近位端に密封結合された空気弁とを備え、近位開口部が容器シールによって閉じられ、容器の遠位端が、遠位端と一体になった塗布器先端に向かってテーパ付けされ、空気弁が、容器シールを穿刺することによって容器の内部と外部環境との間に弁を通じた空気連通が形成されるのを可能にすることができる貫通先端を有し、弁が、シールが貫通先端によって穿刺されない貯蔵位置と、シールが貫通先端によって穿刺されて空気連通が形成される投与位置と、シールが貫通先端によって穿刺されるとともに気密シールが形成されて空気連通が形成されるのを妨げる密封位置とに位置することができ、塗布器先端を通じた液体の投与が空気連通によって制御される装置である。
【0059】
本発明の一実施形態では、弁が、貫通先端を容器シールから離すように付勢するばねをさらに含む装置を提供する。
【0060】
本発明の一実施形態では、弁座の係合手段が、貫通先端を容器シールから離すように付勢するばねとしての機能も果たす。
【0061】
本発明の一実施形態では、空気弁が、容器の近位端に密封結合されたキャップと空気入口とをさらに含み、キャップが、頂部と、内部が概ね円筒形状であって直径が容器の近位端の外径よりもわずかに大きな側壁とを有し、空気入口が、キャップの頂部が容器に向かって押された場合に開いて空気連通が形成されるのを可能にし、キャップの頂部が容器から離れるように動いた場合に閉じて空気連通を妨げる装置を提供する。
【0062】
本発明の一実施形態では、空気入口が、キャップが押された場合に弾性的に変形することによって開いてキャップ内に裂け目を生じて空気連通を形成し、キャップが押されていない場合に自己再閉鎖によって閉じて裂け目の対向する縁部を実質的に接触した閉鎖状態に戻して空気連通を妨げるように構成された装置を提供する。
【0063】
本発明の一実施形態では、キャップが弾性材料で形成された装置を提供する。
【0064】
本発明の一実施形態では、貫通先端が、キャップの内部に位置してキャップの頂部から概ね軸方向に延び、キャップが容器に向かって押された場合に容器シールを穿刺する装置を提供する。
【0065】
本発明の一実施形態では、貫通先端が、キャップの内部に位置する容器の近位端に結合されて、キャップが容器に向かって押された場合に容器に向かって移動して容器シールを穿刺する装置を提供する。
【0066】
本発明の一実施形態では、空気弁が、上端部及び下端部を有する弁本体をさらに含み、弁本体の下端部と容器の近位端とが、気密コネクタによって密封結合され、弁本体の上端部が弁座を有し、弁本体が、弁本体の上端部から下端部に延びる貫通穴を有し、貫通穴が、弁本体を通る通路を定める内壁を有する装置を提供する。
【0067】
本発明の一実施形態では、空気弁が実質的に硬質の弁ステムをさらに含み、弁ステムの一端に貫通先端が取り付けられ、弁ステムの他端にキャップが取り付けられた装置を提供する。
【0068】
本発明の一実施形態では、弁ステムが貫通穴内に摺動可能に収容可能であるとともに、貫通穴内で容器シールの外面に向かって、及び容器シールの外面から離れるように軸方向に移動可能である装置を提供する。
【0069】
本発明の一実施形態では、貫通先端が容器シールの外面に対して垂直に移動可能である装置を提供する。
【0070】
本発明の一実施形態では、弁座が、弁座から貫通穴開口部の周縁部に沿って上向きに突出して貫通穴の延長部を形成する円筒カラーをさらに含む装置を提供する。
【0071】
本発明の一実施形態では、弁ステム及び貫通穴が、互いに気密シールを形成する手段を有する装置を提供する。
【0072】
本発明の一実施形態では、貫通穴の内壁が、弁ステムに対して気密シールを形成する手段を有する装置を提供する。
【0073】
本発明の一実施形態では、弁ステムが、貫通穴の内壁に対して気密シールを形成する手段を有する装置を提供する。
【0074】
本発明の一実施形態では、弁ステムと貫通穴との間に気密シールを形成する手段が、少なくとも1つの環状隆起部と、環状隆起部に密封接続する少なくとも1つの対応する環状溝とを含む装置を提供する。
【0075】
本発明の一実施形態では、弁ステムと貫通穴との間に気密シールを形成する手段が、弁ステム上に、貫通穴の内壁の対応するシールに当接して気密シールを形成するシールを有する周縁エッジを含む装置を提供する。
【0076】
本発明の一実施形態では、液体が低粘度である装置を提供する。
【0077】
本発明の一実施形態では、弁が貯蔵位置及び投与位置にある場合に容器の内部と外部環境とがほぼ大気圧である装置を提供する。
【0078】
本発明の一実施形態では、液体が局所用獣医液体である装置を提供する。
【0079】
本発明の一実施形態では、液体が薬学的に容認できる期間のためのものである装置を提供する。
【0080】
本発明の一実施形態では、容器が予め満たされた使い捨て容器である装置を提供する。
【0081】
本発明の一実施形態では、容器の近位端がスナップ式接続又は機械的接続によって弁の下端部に接続された装置を提供する。
【0082】
本発明の一実施形態では、気密コネクタがシールリングである装置を提供する。
【0083】
本発明の一実施形態では、弁がその投与位置にあって容器がほぼ垂直配向に保持されている場合に、容器内の実質的に全ての液体が塗布器先端を通じて排出される装置を提供する。
【0084】
本発明の一実施形態では、容器シールの外縁部が隣接する容器の環状部分に融合する又は溶接された装置を提供する。
【0085】
本発明の一実施形態では、容器シールが、弾性的に膨張して貫通先端を容器シール内の裂け目に通し、貫通先端を裂け目から離脱させた後に裂け目の対向する縁部を実質的に接触した閉鎖状態に戻すことによって自己再閉鎖するように構成された装置を提供する。
【0086】
本発明の一実施形態では、塗布器先端が、点滴器先端、尿ジェット(Uro−Jet)先端、無針先端、雄ルアーロック先端、雌ルアーロック先端、脱脂綿先端、吸収性バンド先端、吸収発泡体先端、多穴式分配器又はブラシ先端から成る群から選択された装置を提供する。
【0087】
本発明の一実施形態では、塗布器先端に向かってテーパ付けされた容器の遠位端が、塗布器先端が下方に向けられて容器シールが貫通先端によって穿刺されていない時、又は弁が密封位置にある場合に液体が重力によって流れないような小型の非閉塞開口部(unobstructed opening)である装置を提供する。
【0088】
本発明の一実施形態では、塗布器先端が使用時に下方に向けられる装置を提供する。
【0089】
本発明の一実施形態では、塗布器先端の内径が液滴のサイズを制御する装置を提供する。
【0090】
本発明の一実施形態では、塗布器先端を通じた液体の投与が重力流下及び大気圧下で行われる装置を提供する。
【0091】
本発明の一実施形態では、弁が密封位置にある場合に塗布器先端からの液体の重力流を手動で調整して中断する装置を提供する。
【0092】
本発明の一実施形態では、空気連通を形成する前に貫通先端が容器の外側に存在し、キャップに加わる力による弁ステムの動きが容器シールと貫通先端との間に空気連通を形成するのに十分な接触をもたらす装置を提供する。
【0093】
本発明の一実施形態では、キャップが、弁本体に係合可能な周辺リムをさらに有する装置を提供する。
【0094】
本発明の一実施形態では、キャップ周縁部が弾性材料で形成された装置を提供する。
【0095】
本発明の一実施形態では、弁ステムが、貫通シールを容器シールから離すように付勢するばねに結合された装置を提供する。
【0096】
本発明の一実施形態では、弁本体が、ユーザの人差し指及び中指のための把持部として使用される周辺フランジを有する装置を提供する。
【0097】
本発明の実施形態では、弁座が、弁座から上向きに突出する2つの異なる高さの弾性係合手段を含む装置を提供する。
【0098】
本発明の一実施形態では、容器の遠位開口部が閉鎖手段によって閉じられた装置を提供する。
【0099】
本発明の一実施形態では、容器内の液体を酸素及び/又は湿気から保護するように、弁が貯蔵位置にある場合に容器シールと閉鎖手段とが密封される装置を提供する。
【0100】
本発明の一実施形態では、貫通先端が容器シールに向かって移動して容器と貫通穴との間に空気連通を構築する装置を提供する。
【0101】
本発明の一実施形態では、弁が手動操作弁である装置を提供する。
【0102】
本発明の一実施形態では、弁座上に便利に設けられたフランジ間に弁座を保持しながら親指を用いてキャップ上を手動で押圧することによって弁を操作できる装置を提供する。
【0103】
本発明の一実施形態では、弁が、投与位置にある場合に弁を通じた容器内への空気の流入を可能にして弁を通じた容器からの液体の流出を妨げる一方向弁である装置を提供する。
【0104】
本発明の一実施形態では、弁が密封位置にある場合に容器の内部が部分的真空下にあることによって容器内の溶液を重力に抗して保持する装置を提供する。
【0105】
本発明の一実施形態では、塗布器先端が、手動で開かれるように適合された閉鎖手段をさらに含む装置を提供する。
【0106】
本発明の一実施形態では、閉鎖手段が破断先端部である装置を提供する。
【0107】
本発明の一実施形態では、貫通先端を有する弁ステムが、貫通穴内で容器シールの外面に向かって軸方向に移動可能である装置を提供する。
【0108】
本発明の一実施形態では、シールが穿刺されると、貫通先端を有する弁ステムが貫通穴内で容器シールの外面から離れるように軸方向に移動可能である装置を提供する。
【0109】
本発明の一実施形態では、弁ステムが、弁本体に一体的に形成された貫通穴内に摺動可能に収容可能である装置を提供する。
【0110】
本発明の一実施形態では、貫通穴が、弁本体を通る空気通路を定める装置を提供する。
【0111】
本発明の一実施形態では、貫通穴が、容器シールの表面に対して基本的に垂直な貫通管状円筒(through tubular cylinder)の形態である装置を提供する。
【0112】
本発明の一実施形態では、貫通穴が、中心軸と、外面と、弁ステムを導く内部空間を定める内面とを有する貫通管状円筒の形態である装置を提供する。
【0113】
本発明の一実施形態では、貫通先端を有する弁ステムが、容器シールの外面に対して垂直に移動可能であるとともに、貫通穴内で容器シールの外面に向かって軸方向に移動可能である装置を提供する。
【0114】
本発明の実施形態では、シールが穿刺されると、貫通先端を有する弁ステムが貫通穴内で容器シールの外面から離れるように軸方向に移動可能である装置を提供する。
【0115】
本発明の一実施形態では、塗布器先端が、容器の遠位端に近接する近位端と、容器の遠位開口部に近接して塗布器の壁内に環状凹溝を有する遠位端とを有し、凹溝内に位置する破断接合部において塗布器先端の遠位端と共に一体部品を形成するように遠位端と一体に破断先端部が成形されることによって破断接合部が容器の遠位開口部から離れるように窪んだ装置を提供する。
【0116】
本発明の一実施形態では、容器が、熱可塑性環状オレフィン重合体又は共重合体と熱可塑性エラストマとを含む高分子組成物で形成された装置を提供する。
【0117】
本発明の一実施形態では、弁が、熱可塑性環状オレフィン重合体又は共重合体と熱可塑性エラストマとを含む高分子組成物で形成された装置を提供する。
【0118】
本発明の一実施形態では、容器シールが、熱可塑性環状オレフィン重合体又は共重合体と熱可塑性エラストマとを含む高分子組成物で形成された装置を提供する。
【0119】
本発明の一実施形態では、容器がノルボルネン共重合体で形成された装置を提供する。
【0120】
本発明の一実施形態では、弁がエラストマ材料で形成された装置を提供する。利用できるエラストマ材料の例としては、以下に限定されるわけではないが、ポリウレタン、ポリプロピレン−EPDM、その他のポリプロピレン、ポリシロキサン及び/又はシリコーン材料、ブチル材料、イソプレン、ネオプレン、ポリエチレン及びこれらの材料の様々な共重合体、合成物、混合物又はその他の組み合わせが挙げられる。弁ステム及び/又は弁本体に利用できるプラスチックの例としては、以下に限定されるわけではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリシクロオレフィン、ポリ塩化ビニル(PVC)、(脂肪族及び芳香族変異体を含む)ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアクリル酸塩、ポリウレタン、これらの共重合体、混合物、合成物及び組み合わせが挙げられる。
【0121】
本発明の一実施形態では、容器シールが、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニールフィルム、ポリクロロトリフルオロエチレンフィルム、ハロゲン化ポリマーフィルム、非ハロゲン化ポリイソブチレン−イソブレーンゴムフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、環状オレフィン共重合体フィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、シリコーン酸化物被覆重合体フィルム、酸化アルミニウム被覆重合体フィルム、及びこれらの組み合わせから成る群から選択されたバリア膜で形成された装置を提供する。
【0122】
本発明の一実施形態では、実質的に添付図面を参照しながら上述したような、添付図面に示すような装置を提供する。
【0123】
本発明の一実施形態では、局所用薬液の貯蔵及び投与を行う装置であって、A)実質的に硬質の細長い容器と、B)空気弁とを備え、容器が、液体を内部に保持するように構成されるとともに、それぞれの開口部を含む近位端及び遠位端と、開口部間に延びる通路とを有し、容器の近位端が外部半径方向表面を有し、近位開口部が容器シールによって閉じられ、容器の遠位端が塗布器先端に向かってテーパ付けされ、遠位開口部が閉鎖手段によって閉じられ、空気弁が、(a)上端部及び下端部を有する弁本体と、(b)上端部及び下端部を有する実質的に硬質の弁ステムと、ii)ステムの上端部における、頂部及び側壁を有するキャップとを含み、弁本体の下端部と容器の近位端とが共に密封され、弁本体が周辺フランジを有し、弁本体の上端部が、弁本体の上端部から下端部に延びる貫通穴を定める領域を含む弁座を有し、貫通穴が、内壁と、内壁から突出するシールとを有し、弁座が、弁座から上向きに突出する2つの異なる高さの弾性係合手段を含み、弁座が、弁座から貫通穴開口部の周縁部に沿って上向きに突出して貫通穴の延長部を形成する円筒カラーをさらに含み、ステムが貫通穴内で貫通穴の上端部及び下端部に向かって移動可能であり、弁ステムが、周縁エッジを有するとともに、周縁エッジ上に、貫通穴の内壁の対応するシールに当接できるシールを有し、弁ステムが、ステムの下端部に、容器シールに向かって移動した場合に容器シールを穿刺することによって容器の内部と外部環境との間に弁を通じた空気連通を形成する貫通先端をさらに含み、側壁が、弁座上の対応する係合手段に係合する弾性係合手段を有し、弁が、貫通先端を容器シールから離すように付勢するばねを有し、弁が、貯蔵位置、投与位置又は密閉位置にある構成を有し、弁が、貯蔵位置にある場合は、容器シールが貫通先端によって穿刺されないように構成され、弁が、投与位置にある場合は、貫通先端が容器シールを穿刺して、弁ステム上のシールと貫通穴の内壁とが気密シールを形成せず、容器の内部と外部環境との間に弁を通じた空気流通が形成される結果、容器から液体が投与されることを可能にするように構成され、弁が、密封位置にある場合は、貫通先端が容器から離れるように移動し、弁ステム上のシールが貫通穴の内壁の対応するシールに当接して気密シールを形成することによって、容器の内部と外部環境との間に弁を通じた空気連通が形成されるのを妨げる結果、容器から液体が投与されないように構成され、弁が貯蔵位置又は密封位置にある場合は、キャップの係合手段と弁座の係合手段とが互いに係合して貫通先端を適所に保持し、塗布器先端が、容器の遠位端に近接する近位端と、容器の遠位開口部に近接して塗布器の壁内に環状凹溝を有する遠位端とを有し、閉鎖手段が、凹溝内に位置する破断接合部において塗布器先端の遠位端と共に一体部品を形成するように遠位端と一体に成形されることによって破断接合部が容器の遠位開口部から離れるように窪んだ破断先端部である、装置を提供する。
【0124】
本発明の一実施形態では、本発明の装置を用いて患者に対して局所的に薬液を塗布する方法であって、a)塗布器先端上の閉鎖手段を取り除くステップと、b)フランジの各々に人差し指と中指とを掛けてキャップ上に親指を置くことによって装置を片手で把持するステップと、c)キャップに下向きに圧力を加えて、貫通先端が容器シールを穿刺して貫通穴と容器との間に空気連通を形成して容器内に空気が流入するようにすることにより、塗布器先端を通じて患者に薬液が投与されるようにするステップと、d)キャップから加えた圧力を除去することにより、貫通先端がばね付勢によって容器シールから離れる方向に移動し、弁ステム上のシールが貫通穴の内壁の対応するシールに当接して弁を通じた容器の内部と外部環境との間の空気連通を中断することによって、塗布器先端を通じた患者への薬液の投与が中止されるようにするステップとを含む方法を提供する。
【0125】
本発明の一実施形態では、局所用薬液の貯蔵及び投与を行う装置であって、A)実質的に硬質の細長い容器と、B)空気弁とを備え、容器が、液体を内部に保持するように構成されるとともに、それぞれの開口部を含む近位端及び遠位端と、開口部間に延びる通路とを有し、容器の近位端が外部半径方向表面を有し、近位開口部が容器シールによって閉じられ、容器の遠位端が塗布器先端に向かってテーパ付けされ、遠位開口部が閉鎖手段によって閉じられ、空気弁が、(a)上端部及び下端部を有する弁本体と、(b)上端部及び下端部を有する実質的に硬質の弁ステムと、ii)ステムの上端部における、頂部及び側壁を有するキャップとを含み、弁本体の下端部が容器シールを含み、容器シールの平面から突出部が突出し、突出部(52)が、ヒンジ部と破断接合部とによって容器シールに接合され、バルブ本体の下端部と容器の近位端とが共に密封されて気密容器を形成し、弁本体が周辺フランジを有し、弁本体の上端部が、弁本体の上端部から下端部に延びる貫通穴を定める領域を含む弁座を有し、貫通穴が、内壁と、内壁の周辺部に沿って突出するシールとを有し、弁座が、弁座から上向きに突出する弾性係合手段を含み、弁座が、弁座から貫通穴開口部の周縁部に沿って上向きに突出して貫通穴の延長部を形成する円筒カラーをさらに含み、ステムが貫通穴内で貫通穴の上端部及び下端部に向かって移動可能であり、弁ステムが、周縁エッジを有するとともに、周縁エッジ上に、貫通穴の内壁の対応するシールに当接できるシールを有し、弁ステムが、ステムの下端部に、容器シールに向かって移動した場合に容器シールの平面から突出する突出部を押すことによって破断シールに沿って容器シールを穿刺して容器の内部と外部環境との間に弁を通じた空気連通を形成する貫通先端をさらに含み、側壁が、弁座上の対応する係合手段に係合する弾性係合手段を有し、弁が、貫通先端を容器シールから離すように付勢するばねを有し、弁が、貯蔵位置、投与位置又は密閉位置にある構成を有し、弁が、貯蔵位置にある場合は、容器シールが貫通先端によって穿刺されないように構成され、弁が、投与位置にある場合は、貫通先端が容器シールを穿刺して、弁ステム上のシールと貫通穴の内壁とが気密シールを形成せず、容器の内部と外部環境との間に弁を通じた空気流通が形成される結果、容器から液体が投与されることを可能にするように構成され、弁が、密封位置にある場合は、貫通先端が容器から離れるように移動し、弁ステム上のシールが貫通穴の内壁の対応するシールに当接して気密シールを形成することによって、容器の内部と外部環境との間に弁を通じた空気連通が形成されるのを妨げる結果、容器から液体が投与されないように構成され、弁が貯蔵位置又は密封位置にある場合は、キャップの係合手段と弁座の係合手段とが互いに係合して貫通先端を適所に保持し、塗布器先端が、容器の遠位端に近接する近位端と、容器の遠位開口部に近接して塗布器の壁内に環状凹溝を有する遠位端とを有し、閉鎖手段が、凹溝内に位置する破断接合部において塗布器先端の遠位端と共に一体部品を形成するように遠位端と一体に成形されることによって破断接合部が容器の遠位開口部から離れるように窪んだ破断先端部である、装置を提供する。
【0126】
本発明の一実施形態では、容器シールが、ヒンジ部と破断接合部とによって容器シールに接合された突出部を含むことによって、貫通先端が突出部を押し下げた場合に破断接合部が折れてヒンジ部が突出部をシールに結合されたままにし、弁を通じて容器の内部と外部環境との間を空気が流れることができる空気連通を形成する装置を提供する。
【0127】
以上、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲によって定められる本発明は、上述した特定の詳細によって限定されるものではなく、本発明の趣旨又は範囲を逸脱することなく多くの明白な変形が可能であると理解されたい。