(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ゲストオペレーティングシステムでは、ウィンドウを新たに作成するとき、メインオペレーティングシステムに新たに作成された前記ウィンドウに対応する1つの連続的物理メモリPCMサブエリアを申請する前記ステップは、
ゲストオペレーティングシステムでは、ウィンドウを新たに作成するとき、メインオペレーティングシステムに共有メモリ申請を送信することを含み、
メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムにPCMサブエリアを割り当てる前記ステップは、
メインオペレーティングシステムでは、共有メモリ申請を受信すると、共有メモリ管理モジュールGrallocによって前記ゲストオペレーティングシステムに1つのPCMサブエリアを割り当て、前記PCMサブエリアをテクスチャに変換し、且つ前記テクスチャのインデックス値をゲストオペレーティングシステムに返すことを含み、
レンダリングしたデータを前記PCMサブエリアに記憶する前記ステップは、
インデックス値に応じてレンダリングしたデータを前記PCMサブエリアに記憶することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムからの表示要求が監視されると、前記PCMサブエリア内のデータに応じて、前記ゲストオペレーティングシステムに対応するネイティブウィンドウをレンダリングする前記ステップは、
ゲストオペレーティングシステムからの表示要求が監視されると、ゲストオペレーティングシステムのネイティブウィンドウに対応する各PCMサブエリアに応じて、前記ゲストオペレーティングシステムに対応するネイティブウィンドウをレンダリングすることを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
前記表示モジュールは、ゲストオペレーティングシステムからの表示要求が監視されると、ゲストオペレーティングシステムのネイティブウィンドウに対応する各PCMサブエリアに応じて、前記ゲストオペレーティングシステムに対応するネイティブウィンドウをレンダリングすることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、主に表示効率を向上させるために、マルチオペレーティングシステム用の表示方法、装置及び電子設備を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、本願の実施例は、
メインオペレーティングシステムでは、各ゲストオペレーティングシステムに1つのネイティブウィンドウを割り当てるステップと、
ゲストオペレーティングシステムでは、ウィンドウを新たに作成するとき、メインオペレーティングシステムに新たに作成された前記ウィンドウに対応する1つの連続的物理メモリPCMサブエリアを申請するステップと、
メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムにPCMサブエリアを割り当てるステップと、
ゲストオペレーティングシステムでは、新たに作成された前記ウィンドウをレンダリングするとき、レンダリングしたデータを前記PCMサブエリアに記憶するステップと、
メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムからの表示要求が監視されると、前記PCMサブエリア内のデータに応じて、前記ゲストオペレーティングシステムに対応するネイティブウィンドウをレンダリングし、且つ該ネイティブウィンドウを表示するステップと、を含むマルチオペレーティングシステム用の表示方法を提供する。
【0007】
第2の態様によれば、本願の実施例は、
メインオペレーティングシステムでは、各ゲストオペレーティングシステムに1つのネイティブウィンドウを割り当てるための第1の割り当てモジュールと、
ゲストオペレーティングシステムでは、ウィンドウを新たに作成するとき、メインオペレーティングシステムに新たに作成された前記ウィンドウに対応する1つの連続的物理メモリPCMサブエリアを申請するための申請モジュールと、
メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムにPCMサブエリアを割り当てるための第2の割り当てモジュールと、
ゲストオペレーティングシステムでは、新たに作成された前記ウィンドウをレンダリングするとき、レンダリングしたデータを前記PCMサブエリアに記憶するための記憶モジュールと、
メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムからの表示要求が監視されると、前記PCMサブエリア内のデータに応じて、前記ゲストオペレーティングシステムに対応するネイティブウィンドウをレンダリングし、且つ該ネイティブウィンドウを表示するための表示モジュールと、を含むマルチオペレーティングシステム用の表示装置を提供する。
【0008】
第3の態様によれば、本願の実施例は、
通信バスを介してプロセッサに接続されるストレージと、
ストレージ内の命令を実行するように配置される1つ又は複数のプロセッサと、を含み、
記憶媒体に第1の態様に記載の方法の各ステップを実行するための命令が記憶されている電子設備を提供する。
【0009】
第4の態様によれば、本願の実施例は、
コンピュータ可読記憶媒体に埋め込まれ、前記電子設備に第1の態様に記載の方法の各ステップを実行させるための命令を含むコンピュータプログラムを含む電子設備と組み合わせて使用されるコンピュータプログラム製品を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本願の実施例は、メインオペレーティングシステムでは、各ゲストオペレーティングシステムに1つのネイティブウィンドウを割り当て、ゲストオペレーティングシステムでは、ウィンドウを新たに作成するとき、メインオペレーティングシステムに新たに作成されたウィンドウに対応する1つのPCMサブエリアを申請し、メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムにPCMサブエリアを割り当て、ゲストオペレーティングシステムでは、新たに作成されたウィンドウをレンダリングするとき、レンダリングしたデータをPCMサブエリアに記憶し、メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムからの表示要求が監視されると、PCMサブエリア内のデータに応じて、ゲストオペレーティングシステムに対応するネイティブウィンドウをレンダリングし、且つ該ネイティブウィンドウを表示し、表示効率を向上させる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本願の技術的解決手段及び利点をより明らかにするために、以下では図面を参照しながら本願の例示的な実施例についてさらに詳細に説明するが、説明される実施例は本願の一部の実施例だけであり、すべての実施例ではないことは明らかである。且つ矛盾しない状況において、本願における実施例及び実施例における特徴は相互に組み合わせることができる。
【0013】
出願する際に、出願人は、以下のことを発見した。
既存の表示方法は、QEMUによって仮想マシンが表示するウィンドウデータをメインオペレーティングシステムに複製し、メインオペレーティングシステムがCPUによって該ウィンドウデータをFrameBufferに直接書き込むことである。該方法のデータ複製プロセスにおけるデータ伝送速度が表示効率に深刻な影響を及ぼすため、該方法は製品化の要件を満たすことができない。
【0014】
これに鑑みて、本願は、マルチオペレーティングシステム用の表示方法を提供し、該方法は、メインオペレーティングシステムでは、各ゲストオペレーティングシステムに1つのネイティブウィンドウを割り当て、ゲストオペレーティングシステムでは、ウィンドウを新たに作成するとき、メインオペレーティングシステムに新たに作成されたウィンドウに対応する1つのPCMサブエリアを申請し、メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムにPCMサブエリアを割り当て、ゲストオペレーティングシステムでは、新たに作成されたウィンドウをレンダリングするとき、レンダリングしたデータをPCMサブエリアに記憶し、メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムからの表示要求が監視されると、PCMサブエリア内のデータに応じて、ゲストオペレーティングシステムに対応するネイティブウィンドウをレンダリングし、且つ該ネイティブウィンドウを表示し、表示効率を向上させる。
【0015】
本願が提供するマルチオペレーティングシステム用の表示方法は、
図2に示されるシステムに適用され、該システムは、複数のゲストオペレーティングシステム201と、1つのメインオペレーティングシステム202と、を含む。メインオペレーティングシステム202は、1つのPCM(Physical Continuous Memory Allocator、連続的物理メモリ)2026を含む。このほか、メインオペレーティングシステム202は、例えば最終的な表示設備であるFrameBuffer、すべての画像レンダリング及び合成操作を担当するGPU(Graphics Processing Unit、画像処理装置)のような表示関連設備をさらに含む。
【0016】
PCM2026は、すべてのゲストオペレーティングシステム201及びメインオペレーティングシステム202により共有され、各ゲストオペレーティングシステム201は、いずれもデータをPCM2026に書き込むことができ、メインオペレーティングシステム202は、PCM2026からデータを読み取ることができる。
【0017】
ゲストオペレーティングシステム201が本物のハードウェア設備を持たないため、本表示システムは、表示関連設備の仮想化を実現することができる。
【0018】
図2に示すように、
1)各ゲストオペレーティングシステム201は、メインオペレーティングシステム202内の1つのネイティブウィンドウに対応し、各ゲストオペレーティングシステム201は、1つの仮想化されたPCMA(Physical Continuous Memory Allocator、連続的物理メモリアロケータ)―vPCMA2011と、1つの仮想化されたGPU―vGPU2012と、を含む。
【0019】
このほか、各ゲストオペレーティングシステム201は、1つの表示システムGuest Display System2013をさらに含み、該Guest Display System2013は、一般的に、ゲストオペレーティングシステム201自らによって実現され、例えば、ゲストオペレーティングシステム201のオペレーティングシステムがAndroidシステムであれば、surfaceflingerはGuest Display System2013である。
【0020】
また、ゲストオペレーティングシステム201には、Front−End(フロントエンド)ドライバがインストールされている。
【0021】
2)メインオペレーティングシステム202は、1つの仮想化されたPCMA―vPCMA2021と、1つの仮想化されたGPU―vGPU2022と、を含む。
【0022】
このほか、メインオペレーティングシステム202は、1つの表示システムHost Display System2023をさらに含む。
【0023】
また、メインオペレーティングシステム202には、Back−End(バックエンド)ドライバがインストールされている。且つメインオペレーティングシステム202は、メインオペレーティングシステムでGuest Display Systemサービスを実現するサーバGuest Display System Server2024をさらに含む。
【0024】
なお、メインオペレーティングシステム202は、例えばPCM2026内の1つのPCMサブエリア(物理アドレスが連続するメモリ空間)を申請してvideo及びcameraなどのDMA(Direct Memory Access、ダイレクトメモリアクセス)設備の使用に備えるようにPCM2026を管理できるPCMA2025をさらに含む。
【0025】
3)ゲストオペレーティングシステム201は、Front−EndドライバとBack−Endドライバとの間のデータ対話に基づいてメインオペレーティングシステム202との通信を実現する。
【0026】
例えば、ゲストオペレーティングシステム201は、Front−EndドライバとBack−Endドライバとの間の通信によってPCM2026を共有する。
【0027】
図2に示される表示システムは、
図3に示すように、本願が提供するマルチオペレーティングシステム用の表示方法によってウィンドウの一般的なフローを表示する。
【0028】
301、メインオペレーティングシステムでは、各ゲストオペレーティングシステムに1つのネイティブウィンドウを割り当てる。
【0029】
302、ゲストオペレーティングシステムでは、ウィンドウを新たに作成するとき、メインオペレーティングシステムに新たに作成されたウィンドウに対応する1つのPCMサブエリアを申請する。
【0030】
具体的には、ゲストオペレーティングシステムでは、ウィンドウを新たに作成するとき、メインオペレーティングシステムに共有メモリ申請を送信する。例えば、いずれかのゲストオペレーティングシステム201では、ウィンドウを新たに作成し、メインオペレーティングシステム202に新たに作成されたウィンドウに対応する1つのPCMサブエリアを申請する。
【0031】
本ステップは、いずれかのゲストオペレーティングシステム201がvPCMA2011及びフロントエンドドライバとバックエンドドライバとの間の通信によって、メインオペレーティングシステム202内のvPCMA2021を経て、PCMA2025にPCMサブエリア申請を送信し、PCMA2025が申請により、PCM2026において1つのサブエリアを割り当てるという形態で実現されてもよい。
【0032】
303、メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムにPCMサブエリアを割り当てる。
【0033】
具体的には、メインオペレーティングシステムでは、共有メモリ申請を受信すると、Gralloc(共有メモリ管理モジュール)によってゲストオペレーティングシステムに1つのPCMサブエリアを割り当て、PCMサブエリアをテクスチャに変換し、且つテクスチャのインデックス値をゲストオペレーティングシステムに返す。
【0034】
304、ゲストオペレーティングシステムでは、新たに作成されたウィンドウをレンダリングするとき、レンダリングしたデータをPCMサブエリアに記憶する。
【0035】
具体的に実現する際に、インデックス値に応じてレンダリングしたデータをPCMサブエリアに記憶する。
【0036】
PCM2026は、すべてのゲストオペレーティングシステム201及びメインオペレーティングシステム202により共有され、各ゲストオペレーティングシステム201は、いずれもデータをPCM2026に書き込むことができ、メインオペレーティングシステム202は、PCM2026からデータを読み取ることができる。したがって、いずれかのゲストオペレーティングシステム201は、レンダリングしたデータをPCMサブエリアに記憶することができる。
【0037】
例えば、いずれかのゲストオペレーティングシステム201は、vPCMA2011及びフロントエンドドライバとバックエンドドライバとの間の通信によって、メインオペレーティングシステム202内のvPCMA2021を経て、最終的にPCMA2025によりレンダリングしたデータをPCMサブエリアディスクリプタに対応するPCMサブエリアに記憶する。
【0038】
305、メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムからの表示要求が監視されると、PCMサブエリア内のデータに応じて、ゲストオペレーティングシステムに対応するネイティブウィンドウをレンダリングし、且つ該ネイティブウィンドウを表示する。
【0039】
ここで、ゲストオペレーティングシステムからの表示要求が監視されることを実現するための形態は種々ある。例えば、いずれかのゲストオペレーティングシステム201がメインオペレーティングシステム202にウィンドウ表示指示を送信することが監視されると、ゲストオペレーティングシステムからの表示要求が監視されると確定する。
【0040】
該ネイティブウィンドウを表示することは種々の形態で実現できる。例えば、該ネイティブウィンドウを一番上に置く。
【0041】
ステップ301〜ステップ305によってネイティブウィンドウを一番上に置くという形態でゲストオペレーティングシステムのウィンドウ表示を実現でき、データ複製に起因する表示効率の低下を回避する。
【0042】
本提案が提供する表示方法の利点をより明確に説明するために、以下、ゲストオペレーティングシステム201をGuest側とし、メインオペレーティングシステム202をHost側とすることを例として、従来技術の表示方法と本願が提供する表示方法とを比較する。
【0043】
一、従来技術の表示方法
従来技術では、各Guest側はそれぞれのWindow(ウィンドウ)を作成した後、多層WindowをFrameBufferに重ね合わせて表示することでGuest側のウィンドウ表示を実現する。具体的には以下のとおりである。
1)Guest側は1つのWindowを作成し、Guest側のVMA(Virtual Memory Allocater、仮想メモリアロケータ)によってGuest側で必要なサイズのメモリエリアを1つ申請し、同時にHost側のGuest Display System ServerでHost側のVMAを呼び出して必要なサイズのメモリエリアを1つ申請し、該メモリエリアは、通常のメモリエリアであり、すなわち物理アドレスが連続しないメモリエリアである。
2)Guest側は該Windowでコンテンツを埋め、Guest側のFront−Endドライバ及びHost側のBack−EndドライバによってコンテンツデータをHost側のGuest Display System Server内に伝送し、そして該データを該WindowにHost側で対応するメモリエリア内にレンダリングし、ここで、レンダリングしたデータフォーマットがいずれもRGBAである。
3)必要に応じてGuest側で1)及び2)の操作を順次繰り返す。
4)Guest側がすべてのWindowを重ね合わせて表示するとき、vGPUによってHost側を呼び出して各Windowに対応するメモリエリアを1つのOff−ScreenのFrameBufferに順次レンダリングし、そしてこのFrameBuffer内のデータを1つの一時メモリにコピーし、次に該メモリ内のデータを本物のFrameBufferにコピーして表示する。
ここまでは、Guest側のウィンドウ表示を1回完了する。
【0044】
二、本願が提供する表示方法
本願が提供する表示方法は、各Guest側の表示ウィンドウをすべてHost側に収めて一括管理でき、あるGuest側に切り替える際に、Host側は該Guest側のウィンドウに対応するHost側のネイティブウィンドウ(Native Window)を一番上のウィンドウとして設置し、これにより複数のGuest側のウィンドウ切り替えを迅速に実現できる。具体的には以下のとおりである。
1)Guest側内で、各層のウィンドウはHost側の1つのPCMサブエリアに対応し、すなわち、Guest側で1つのWindowを作成するごとに、Host側でPCMAにより1つのPCMサブエリアを申請し、Guest側がこのWindowをレンダリングする際に、実際にはHost側のこのPCMサブエリア内でレンダリングし、レンダリングしたデータはこのPCMサブエリアに記憶される。
2)多層ウィンドウを重ね合わせてレンダリングして表示するとき、Host側は対応して各Guest側のWindowに対応するPCMサブエリア内のデータを本システムの各Guestシステムに対応するNative Windowに重ね合わせてレンダリングし、これらのNative WindowはまたHostシステムの表示管理システムに本物の表示設備に順次重ね合わせてレンダリングされる。ここで、PCMサブエリアはGuest側の各Windowに1対1で対応し、Native WindowはGuestシステムに1対1で対応する。すなわち、各Native Window内の表示コンテンツは、いずれも対応するGuest側のすべてのWindowを重ね合わせて表示するコンテンツである。
3)あるNative Windowが一番上に置かれると、Host側の表示システムは該Native Windowを表示し、すなわち該Native Windowに対応するGuest側のデスクトップを表示する。
ここまでは、Guest側のウィンドウ表示を1回完了する。
【0045】
上記従来技術の表示方法と本願が提供する表示方法とを比較することにより、本解決策が提供する表示方法において、Guest側がPCMの申請及びPCMエリアへのデータ書き込みなどの操作をサポートし、且つGuest側及びHost側がこのメモリを共有でき、このようにして、DMA設備に対する物理アドレスが連続するメモリの申請及び管理をサポートでき、またGuest側及びHost側でデータを複製することに起因する時間消費を節約することができる。
【0046】
また、Host側でNative Windowを追加することにより、CPUの介入なしでGPUによってレンダリングしたデータをFrameBufferに直接書き込むことができ、従来技術では、レンダリングした後にまずCPUによってデータをメモリに複製し、さらにメモリからCPUによってFrameBufferに書き込むため、本解決策が提供する表示方法は表示効率を大幅に向上できる。
【0047】
なお、1つのGuest側の表示デスクトップが1つのNative Windowに対応するため、複数のGuest側の各デスクトップを切り替えて表示する場合、あるGuest側のデスクトップに対応するNative Windowを一番上に設置すればよい。このようにしてGuest側のウィンドウ間の切り替えを効率的、柔軟、円滑に実現でき、また複数のGuest側のウィンドウ表示を良好に管理できる。
【0048】
有益な効果は以下のとおりである。
本願の実施例は、メインオペレーティングシステムでは、各ゲストオペレーティングシステムに1つのネイティブウィンドウを割り当て、ゲストオペレーティングシステムでは、ウィンドウを新たに作成するとき、メインオペレーティングシステムに新たに作成されたウィンドウに対応する1つのPCMサブエリアを申請し、メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムにPCMサブエリアを割り当て、ゲストオペレーティングシステムでは、新たに作成されたウィンドウをレンダリングするとき、レンダリングしたデータをPCMサブエリアに記憶し、メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムからの表示要求が監視されると、PCMサブエリア内のデータに応じて、ゲストオペレーティングシステムに対応するネイティブウィンドウをレンダリングし、且つ該ネイティブウィンドウを表示し、表示効率を向上させる。
【0049】
同じ発明思想に基づき、本実施例は、マルチオペレーティングシステム用の表示装置を提供し、該マルチオペレーティングシステム用の表示装置が課題を解決する原理は、マルチオペレーティングシステム用の表示方法と類似するため、該マルチオペレーティングシステム用の表示装置の実施はマルチオペレーティングシステム用の表示方法を参照でき、重複する説明は省略する。
【0050】
図4に示すように、該マルチオペレーティングシステム用の表示装置は、
メインオペレーティングシステムでは、各ゲストオペレーティングシステムに1つのネイティブウィンドウを割り当てるための第1の割り当てモジュール401と、
ゲストオペレーティングシステムでは、ウィンドウを新たに作成するとき、メインオペレーティングシステムに新たに作成されたウィンドウに対応する1つの連続的物理メモリPCMサブエリアを申請するための申請モジュール402と、
メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムにPCMサブエリアを割り当てるための第2の割り当てモジュール403と、
ゲストオペレーティングシステムでは、新たに作成されたウィンドウをレンダリングするとき、レンダリングしたデータをPCMサブエリアに記憶するための記憶モジュール404と、
メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムからの表示要求が監視されると、PCMサブエリア内のデータに応じて、ゲストオペレーティングシステムに対応するネイティブウィンドウをレンダリングし、且つ該ネイティブウィンドウを表示するための表示モジュール405と、を含む。
【0051】
選択的に、申請モジュール402は、ゲストオペレーティングシステムでは、ウィンドウを新たに作成するとき、メインオペレーティングシステムに共有メモリ申請を送信し、
第2の割り当てモジュール403は、メインオペレーティングシステムでは、共有メモリ申請を受信すると、共有メモリ管理モジュールGrallocによってゲストオペレーティングシステムに1つのPCMサブエリアを割り当て、PCMサブエリアをテクスチャに変換し、且つテクスチャのインデックス値をゲストオペレーティングシステムに返し、
記憶モジュール404は、インデックス値に応じてレンダリングしたデータをPCMサブエリアに記憶する。
【0052】
選択的に、表示モジュール405は、ゲストオペレーティングシステムからの表示要求が監視されると、ゲストオペレーティングシステムのネイティブウィンドウに対応する各PCMサブエリアに応じて、ゲストオペレーティングシステムに対応するネイティブウィンドウをレンダリングする。
【0053】
有益な効果は以下のとおりである。
本願の実施例は、メインオペレーティングシステムでは、各ゲストオペレーティングシステムに1つのネイティブウィンドウを割り当て、ゲストオペレーティングシステムでは、ウィンドウを新たに作成するとき、メインオペレーティングシステムに新たに作成されたウィンドウに対応する1つのPCMサブエリアを申請し、メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムにPCMサブエリアを割り当て、ゲストオペレーティングシステムでは、新たに作成されたウィンドウをレンダリングするとき、レンダリングしたデータをPCMサブエリアに記憶し、メインオペレーティングシステムでは、ゲストオペレーティングシステムからの表示要求が監視されると、PCMサブエリア内のデータに応じて、ゲストオペレーティングシステムに対応するネイティブウィンドウをレンダリングし、且つ該ネイティブウィンドウを表示し、表示効率を向上させる。
【0054】
さらに他の態様によれば、本願の実施例は、電子設備をさらに提供し、
図5に示すように、電子設備は、通信バスを介してプロセッサに接続されるストレージ501と、ストレージ内の命令を実行するように配置される1つ又は複数のプロセッサ502と、を含み、記憶媒体に上記のいずれか1つに記載のマルチオペレーティングシステム用の表示方法における各ステップを実行するための命令が記憶されている。
【0055】
さらに他の態様によれば、本願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体に埋め込まれ、前記電子設備に上記のいずれか1つに記載のマルチオペレーティングシステム用の表示方法における各ステップを実行させるための命令を含むコンピュータプログラムを含む電子設備と組み合わせて使用されるコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0056】
当業者であれば、本願の実施例は方法、システム、又はコンピュータプログラム製品で提供可能であることが分かろう。したがって、本願は、完全なハードウェアによる実施例、完全なソフトウェアによる実施例、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせによる実施例の形態を採用することができる。さらに、本願は、コンピュータで使用可能なプログラムコードが含まれる1つ又は複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体(磁気ディスクストレージ、CD−ROM、光メモリなどを含むが、これらに限られない)で実行されるコンピュータプログラム製品の形態を採用することができる。
【0057】
本願は、本願の実施例に係る方法、設備(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照しながら説明した。コンピュータプログラム命令により、フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせを実現できることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込式プロセッサ、又は他のプログラマブルなデータ処理設備のプロセッサに提供することにより機器を作製し、コンピュータ又は他のプログラマブルなデータ処理設備のプロセッサで実行する命令により、フローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現するための装置を作製する。
【0058】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルなデータ処理設備に特定の方式で動作するよう指示できるコンピュータ可読ストレージに記憶してもよく、それにより該コンピュータ可読ストレージに記憶された命令により命令装置を含む製造品を作製し、該命令装置は、フローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現する。
【0059】
これらのコンピュータプログラム命令をコンピュータ又は他のプログラマブルなデータ処理設備にインストールしてもよく、それによりコンピュータ又は他のプログラマブルな設備で一連の操作ステップを実行することによりコンピュータで実現する処理を生成し、さらにコンピュータ又は他のプログラマブルな設備で実行する命令により、フローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現するステップを提供する。
【0060】
以上、本願の好適な実施例を詳述したが、当業者であれば本願の基本的な概念が分かると、これらの実施例に対して他の変更及び修正を行うことができる。したがって、添付した請求項は好適な実施例及び本願の範囲に属するすべての変更及び修正を包含するように解釈されるように意図されている。