特許第6846921号(P6846921)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6846921データ照合処理装置、データ照合処理方法、および、データ照合処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6846921
(24)【登録日】2021年3月4日
(45)【発行日】2021年3月24日
(54)【発明の名称】データ照合処理装置、データ照合処理方法、および、データ照合処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/00 20120101AFI20210315BHJP
   G06F 16/2455 20190101ALI20210315BHJP
   G06F 16/28 20190101ALI20210315BHJP
   G06F 16/903 20190101ALI20210315BHJP
【FI】
   G06Q40/00 400
   G06F16/2455
   G06F16/28
   G06F16/903
【請求項の数】5
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-246706(P2016-246706)
(22)【出願日】2016年12月20日
(65)【公開番号】特開2018-101265(P2018-101265A)
(43)【公開日】2018年6月28日
【審査請求日】2019年12月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】八木 直之
(72)【発明者】
【氏名】山口 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】芹澤 邦明
【審査官】 貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−331181(JP,A)
【文献】 特開2016−71712(JP,A)
【文献】 特開2003−44644(JP,A)
【文献】 特開2007−257454(JP,A)
【文献】 特開2016−181254(JP,A)
【文献】 特開2008−9873(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0095200(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G06F 16/00 − 16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備え、取引によって生じた照合元データと照合先データとの自動照合を行うデータ照合処理装置であって、
前記記憶部には、
前記照合元データを挿入する照合元テーブルと、
前記照合元テーブルに対して、挿入する前記照合元データの照合可能な項目を所定位置に格納するように設定する照合情報設定マスタと、
前記照合情報設定マスタに基づいて、前記照合先データの中から照合可能な項目を抽出して挿入する照合先テーブルと、
が格納され、
前記制御部は、
照合処理を行うデータの種類を区分する照合種別と、前記照合元テーブルや前記照合先テーブルにデータを挿入したり照合処理を行ったりする場合のデータの処理単位と、前記照合種別ごとの照合に使用する検索キーおよび照合項目と、を少なくとも含む照合情報を、前記照合情報設定マスタに設定するマスタ設定手段と、
前記照合情報設定マスタの照合情報に基づいて、前記照合元データを変換して前記照合元テーブルに挿入する照合元テーブル挿入手段と、
前記照合情報設定マスタの照合情報に基づいて、前記照合先データを変換して前記照合先テーブルに挿入する照合先テーブル挿入手段と、
前記照合元テーブルに挿入された前記照合元データと、前記照合先テーブルに挿入された前記照合先データとの対応する前記項目同士を自動照合し、その照合結果を更新する照合処理手段と、
を備えること、
を特徴とするデータ照合処理装置。
【請求項2】
前記マスタ設定手段で設定する前記検索キーおよび前記照合項目は、
それぞれ任意の数を設定可能なこと、
を特徴とする請求項1に記載のデータ照合処理装置。
【請求項3】
前記照合処理手段は、
前記照合元データと前記照合先データとを照合する場合に、まず前記検索キー同士が一致する照合対象を検索し、続いて検索キーが一致した照合対象の中で全ての照合項目の値が一致した対象を照合相手とすること、
を特徴とする請求項またはに記載のデータ照合処理装置。
【請求項4】
記憶部と制御部とを備え、取引によって生じた照合元データと照合先データとの自動照合を行うデータ照合処理装置で実行されるデータ照合処理方法であって、
前記記憶部には、
前記照合元データを挿入する照合元テーブルと、
前記照合元テーブルに対して、挿入する前記照合元データの照合可能な項目を所定位置に格納するように設定する照合情報設定マスタと、
前記照合情報設定マスタに基づいて、前記照合先データの中から照合可能な項目を抽出して挿入する照合先テーブルと、
が格納され、
前記制御部で実行される、
照合処理を行うデータの種類を区分する照合種別と、前記照合元テーブルや前記照合先テーブルにデータを挿入したり照合処理を行ったりする場合のデータの処理単位と、前記照合種別ごとの照合に使用する検索キーおよび照合項目と、を少なくとも含む照合情報を、前記照合情報設定マスタに設定するマスタ設定ステップと、
前記照合情報設定マスタの照合情報に基づいて、前記照合元データを変換して前記照合元テーブルに挿入する照合元テーブル挿入ステップと、
前記照合情報設定マスタの照合情報に基づいて、前記照合先データを変換して前記照合先テーブルに挿入する照合先テーブル挿入ステップと、
前記照合元テーブルに挿入された前記照合元データと、前記照合先テーブルに挿入された前記照合先データとの対応する前記項目同士を自動照合し、その照合結果を更新する照合処理ステップと、
を含むこと、
を特徴とするデータ照合処理方法。
【請求項5】
記憶部と制御部とを備え、取引によって生じた照合元データと照合先データとの自動照合を行うデータ照合処理装置に実行させるためのデータ照合処理プログラムであって、
前記記憶部には、
前記照合元データを挿入する照合元テーブルと、
前記照合元テーブルに対して、挿入する前記照合元データの照合可能な項目を所定位置に格納するように設定する照合情報設定マスタと、
前記照合情報設定マスタに基づいて、前記照合先データの中から照合可能な項目を抽出して挿入する照合先テーブルと、
が格納され、
前記制御部で実行させるための、
照合処理を行うデータの種類を区分する照合種別と、前記照合元テーブルや前記照合先テーブルにデータを挿入したり照合処理を行ったりする場合のデータの処理単位と、前記照合種別ごとの照合に使用する検索キーおよび照合項目と、を少なくとも含む照合情報を、前記照合情報設定マスタに設定するマスタ設定ステップと、
前記照合情報設定マスタの照合情報に基づいて、前記照合元データを変換して前記照合元テーブルに挿入する照合元テーブル挿入ステップと、
前記照合情報設定マスタの照合情報に基づいて、前記照合先データを変換して前記照合先テーブルに挿入する照合先テーブル挿入ステップと、
前記照合元テーブルに挿入された前記照合元データと、前記照合先テーブルに挿入された前記照合先データとの対応する前記項目同士を自動照合し、その照合結果を更新する照合処理ステップと、
を含むこと、
を特徴とするデータ照合処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ照合処理装置、データ照合処理方法、および、データ照合処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の債権管理システムにおけるデータの照合処理では、企業ごとに個別にシステム化されていたり、データを提供する金融機関のデータフォーマットに強い独自性があったり、請求書の発行単位の不統一性等から、債権の管理単位と実際に金融機関に入金される単位が一致しないケースが多いため、債権管理システムの自動照合処理の確率があがらず、取引件数の多い企業にとっては多大な工数が掛かっていた。そこで、特許文献1では、企業とその取引先をインターネットで相互に接続し、企業の取引先ごとの請求情報を第3者に漏洩しない形で公開し、当該の取引先に確認してもらうことで、債権の消し込み処理と仕分処理とを自動化し、債権管理の効率化を実現し得る情報システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−196570号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような特許文献1にあっては、企業の取引先ごとの請求情報をインターネット経由で取引先に確認してもらうことで、債権の消し込み処理と仕分処理とを自動化するものであるが、照合項目の一致しない状況下で確認作業を行うのは非常に手間が掛かるという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、照合元データと照合先データの照合要件を個社毎に作成する必要が無く、実テーブルに存在しない照合項目であっても自動照合の対象とすることができるデータ照合処理装置、データ照合処理方法、および、データ照合処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るデータ照合処理装置は、記憶部と制御部とを備え、取引によって生じた照合元データと照合先データとの自動照合を行うデータ照合処理装置であって、前記記憶部には、前記照合元データを挿入する照合元テーブルと、前記照合元テーブルに対して、挿入する前記照合元データの汎用照合可能な項目を所定位置に格納するように設定する照合情報設定マスタと、前記照合情報設定マスタに基づいて、前記照合先データの中から汎用照合可能な項目を抽出して挿入する照合先テーブルと、が格納され、前記制御部は、前記照合元テーブルに対し、前記照合元データの汎用照合可能な項目を所定位置に格納するように取り決めた照合情報に基づいて、前記照合情報設定マスタを設定するマスタ設定手段と、前記照合情報設定マスタの照合情報に基づいて、前記照合元データを変換して前記照合元テーブルに挿入する照合元テーブル挿入手段と、前記照合情報設定マスタの照合情報に基づいて、前記照合先データを変換して前記照合先テーブルに挿入する照合先テーブル挿入手段と、前記照合元テーブルに挿入された前記照合元データと、前記照合先テーブルに挿入された前記照合先データとの対応する前記項目同士を自動照合し、その照合結果を更新する照合処理手段と、を備えること、を特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るデータ照合処理装置は、前記マスタ設定手段は、照合処理を行うデータの種類を区分する照合種別と、前記照合元テーブルや前記照合先テーブルにデータを挿入したり照合処理を行ったりする場合のデータの処理単位と、前記照合種別ごとの照合に使用する検索キーおよび照合項目と、を少なくとも設定すること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るデータ照合処理装置は、前記マスタ設定手段で設定する前記検索キーおよび前記照合項目は、それぞれ任意の数を設定可能なこと、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るデータ照合処理装置は、前記照合処理手段は、前記照合元データと前記照合先データとを照合する場合に、まず前記検索キー同士が一致する照合対象を検索し、続いて検索キーが一致した照合対象の中で全ての照合項目の値が一致した対象を照合相手とすること、を特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るデータ照合処理方法は、記憶部と制御部とを備え、取引によって生じた照合元データと照合先データとの自動照合を行うデータ照合処理装置で実行されるデータ照合処理方法であって、前記記憶部には、前記照合元データを挿入する照合元テーブルと、前記照合元テーブルに対して、挿入する前記照合元データの汎用照合可能な項目を所定位置に格納するように設定する照合情報設定マスタと、前記照合情報設定マスタに基づいて、前記照合先データの中から汎用照合可能な項目を抽出して挿入する照合先テーブルと、が格納され、前記制御部で実行される、前記照合元テーブルに対し、前記照合元データの汎用照合可能な項目を所定位置に格納するように取り決めた照合情報に基づいて、前記照合情報設定マスタを設定するマスタ設定ステップと、前記照合情報設定マスタの照合情報に基づいて、前記照合元データを変換して前記照合元テーブルに挿入する照合元テーブル挿入ステップと、前記照合情報設定マスタの照合情報に基づいて、前記照合先データを変換して前記照合先テーブルに挿入する照合先テーブル挿入ステップと、前記照合元テーブルに挿入された前記照合元データと、前記照合先テーブルに挿入された前記照合先データとの対応する前記項目同士を自動照合し、その照合結果を更新する照合処理ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るデータ照合処理プログラムは、記憶部と制御部とを備え、取引によって生じた照合元データと照合先データとの自動照合を行うデータ照合処理装置に実行させるためのデータ照合処理プログラムであって、前記記憶部には、前記照合元データを挿入する照合元テーブルと、前記照合元テーブルに対して、挿入する前記照合元データの汎用照合可能な項目を所定位置に格納するように設定する照合情報設定マスタと、前記照合情報設定マスタに基づいて、前記照合先データの中から汎用照合可能な項目を抽出して挿入する照合先テーブルと、が格納され、前記制御部で実行させるための、前記照合元テーブルに対し、前記照合元データの汎用照合可能な項目を所定位置に格納するように取り決めた照合情報に基づいて、前記照合情報設定マスタを設定するマスタ設定ステップと、前記照合情報設定マスタの照合情報に基づいて、前記照合元データを変換して前記照合元テーブルに挿入する照合元テーブル挿入ステップと、前記照合情報設定マスタの照合情報に基づいて、前記照合先データを変換して前記照合先テーブルに挿入する照合先テーブル挿入ステップと、前記照合元テーブルに挿入された前記照合元データと、前記照合先テーブルに挿入された前記照合先データとの対応する前記項目同士を自動照合し、その照合結果を更新する照合処理ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、照合元データと照合先データの照合要件を個社毎に作成する必要が無く、実テーブルに存在しない照合項目であっても自動照合の対象とすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、データ照合処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、データ照合処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
図3図3は、データ照合処理装置の照合元テーブルの一例を示す図である。
図4図4は、データ照合処理装置の照合先テーブルの一例を示す図である。
図5図5は、データ照合処理装置における照合処理のメイン部分の一例を示す図である。
図6図6は、データ照合処理装置における照合処理の結果とレコードの更新の一例を示す図である。
図7図7は、照合元テーブルのテーブルレイアウトの一例を示す図である。
図8図8は、照合先テーブルのテーブルレイアウトの一例を示す図である。
図9図9は、照合元テーブルの照合相手テーブル名の設定の一例を示す図である。
図10図10は、照合元テーブルの設定例の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0015】
[1.概要]
従来、大手企業と取引のある会社では、月単位で入金や支払予定の情報の送信があるため、自社の売上や仕入情報との突合を行って、取引内容に抜けや漏れが無いかを確認し、最終的に入金や支払業務に進む。このように、相互のデータを照合する場合は、照合項目が得意先によって異なるケースが多く、これまでは個社毎に照合元と照合先の項目を別々のロジックで作成してから照合する必要があった。
【0016】
これに対し、本実施形態に係るデータ照合処理装置は、汎用的なテーブルとマスタ設定機能を持たせることにより、照合するデータの照合項目が異なっていても個社対応することなく照合処理が行えるようにした点に特徴がある。例えば、本実施形態に係るデータ照合処理装置は、先方データとなる照合元データに対して、マスタおよびビュー(View)の設定を行い、照合先データを作成することによって、個社対応することなく照合処理を行うことができる。このようなデータ照合処理装置は、どの業界においても大手企業との間で取引関係のある会社で求められる要件である。上記したマスタ設定機能は、個社毎に照合要件を作成する必要が無くなる。また、データの作成元としてビューを(View)用いることにより、実テーブルに存在しない項目であっても照合の対象にすることができる。
【0017】
[2.構成]
本実施形態に係るデータ照合処理装置の構成の一例について、図1から図10を参照して説明する。図1は、データ照合処理装置の構成の一例を示すブロック図である。図2は、データ照合処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。図3は、データ照合処理装置の照合元テーブルの一例を示す図である。図4は、データ照合処理装置の照合先テーブルの一例を示す図である。図5は、データ照合処理装置における照合処理のメイン部分の一例を示す図である。図6は、データ照合処理装置における照合処理の結果とレコードの更新の一例を示す図である。図7は、照合元テーブルのテーブルレイアウトの一例を示す図である。図8は、照合先テーブルのテーブルレイアウトの一例を示す図である。図9は、照合元テーブルの照合相手テーブル名の設定の一例を示す図である。図10は、照合元テーブルの設定例の一例を示す図である。
【0018】
データ照合処理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、データ照合処理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0019】
データ照合処理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。データ照合処理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。なお、データ照合処理装置100のデータ照合処理に関する設定やデータの保存については、完全に独立した環境で設計しているため、SQLサーバ系のシステムであれば、特に導入先のシステムに制限されない。
【0020】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、データ照合処理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、データ照合処理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0021】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。ここで、記憶部106は、照合元テーブル106a、照合先テーブル106b等を備えている。そして、照合元テーブル106aには、照合情報設定マスタ106a−1を含んでいる。
【0022】
照合元テーブル106aは、相手側から取得したCSVやExcel(登録商標)などの照合元データを挿入するテーブルである。この照合元テーブル106aは、ここでは図7に示すようなレイアウトで設定されている。例えば、“照合種別”という項目名は、照合処理を行うデータの種類を区分するため、各システムの標準設定として、例えば「0:請求、1:支払」のように取り決められる。また、“照合SEQ”という項目名は、データ生成時に各自カウントされ、1照合単位ごとに1インクリメントされる。さらに、“照合行”という項目名は、照合SEQごとに1〜連番が付けられ、この順番で処理が行われる。以上、3つの項目名については、主キーとなる。続いて、照合処理に用いられる“検索キー1〜5”の項目名は、SEQ=0:行=0では項目型を設定し、行=1では項目名を設定する。また、“照合項目1〜5”の項目名は、同様にSEQ=0:行=0では項目型を設定し、行=1では項目名を設定する。さらに、“結果フラグ”という項目名は、照合処理の結果をセットする。このように、照合元テーブル106aでは、挿入される照合元データの内容とその格納場所を事前に取り決める。取り決められたレコードは、照合情報設定レコードとしてSEQ=0に格納され、このレコードに基づいて照合情報設定マスタ106a−1を設定する。このため、図1では照合元テーブル106aの中に照合情報設定マスタ106a−1が含まれるように描いているが、照合元テーブル106aと照合情報設定マスタ106a−1とを別に構成してもよい。照合元テーブル106aの事前準備としては、運用単位で下記(1)〜(3)の内容について事前に取り決めが行われる。例えば、
(1)照合種別の決定:照合処理を行うデータの種類を区分するため、例えば、0=請求照合、1=支払照合、2=○○照合・・のように、運用単位で各区分の値に意味を持たせる。
(2)SEQカウンタの準備:照合元テーブル106aに相手側の照合元データを挿入する際に、1照合処理単位を表す項目として“SEQ”を用いる。このSEQカウンタは、各自で準備し、カウント値が重複しないように管理しながら発番する。
(3)照合情報の設定:(1)で取り決めた“照合種別”ごとに照合情報を設定する。ここでは、照合情報は、照合元テーブル106aを利用して設定を行う。つまり、照合元テーブル106aは、照合情報設定マスタ106a−1としても使用される。例えば、図9に示すように、照合先テーブル名を設定し、図10に示すように、照合元テーブル106a内の“SEQ=0”のレコードを照合情報設定レコードとして使用している。そして、図10に示すように、
行番号=0では、照合先となるデータを持つテーブル名(ビューでも可能)を“検索キー1”に設定する。
行番号=1では、照合に使用する“検索キー1〜5”および“照合項目1〜5”を設定する。この設定は、行番号=0で指定したテーブル内に実在する項目名であることを前提とする。
行番号=2では、行番号=1の各設定項目に対応する“項目型”を設定する。
行番号=3では、行番号=1で設定した“検索キー1〜5”について、抽出条件項目とする項目に「1」を設定し、抽出対象項目フラグとする。これと同様に、“照合項目1〜5”については、照合対象項目に「1」を設定し、照合対象項目フラグとする。また、「0」が設定された“検索キー3〜5”と“照合項目2〜5”は、照合には使用せず、参考項目であることを意味している。
【0023】
照合先テーブル106bは、照合元データと照合を行う照合先データを挿入するテーブルである。照合先データは、照合相手となる照合先データの入っているテーブルから照合情報設定マスタ106a−1の照合情報を参照して発行されたSQLに基づいて、該当レコードを抽出し、照合先テーブル106bに挿入する。この時、抽出条件となるwhere句には、“検索キー1〜5”のうち、抽出対象項目フラグ=1(図10参照)が設定されているものだけを対象として生成される。このように、照合先テーブル106bは、照合元テーブル106aと同じ照合情報設定マスタ106a−1の照合情報に基づいて設定されている。このため、図8に示す照合先テーブル106bのレイアウトと、図7に示す照合元テーブル106aのレイアウトは、基本的には同じ構造となる。なお、本実施形態では、この照合先テーブル106b、検索キー、および照合項目については、全て自由に設定できるようにしたため、照合対象に汎用性を持たせることが可能になった。
【0024】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0025】
制御部102は、データ照合処理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。ここで、制御部102は、機能概念的に、マスタ設定手段としてのマスタ設定部102a、照合元テーブル挿入手段としての照合元テーブル挿入部102b、照合先テーブル挿入手段としての照合先テーブル挿入部102c、照合処理手段としての照合処理部102d等を備えている。
【0026】
マスタ設定部102aは、照合元テーブル106aを運用単位で事前に取り決めた照合情報に基づいて照合情報設定マスタ106a−1を設定する。具体的には、マスタ設定部102aは、上記した照合元テーブル106aの事前準備の(3)照合情報の設定において、“SEQ=0”のレコードを照合情報レコードとして照合情報設定マスタ106a−1を設定する。
【0027】
照合元テーブル挿入部102bは、相手側から取得したCSVやExcel(登録商標)などで準備された照合元データであれば、照合元テーブル106aに直接挿入し、テキストファイル等の照合元データであれば、照合情報設定マスタ106a−1の“SEQ=0”の照合情報レコードに設定された内容に一致するデータに変換してから挿入する。照合情報レコードに設定された内容とは、運用単位で取り決めた“照合種別”と、SEQカウンタの“SEQ”値の発行と、SEQごとに1〜連番の行番号を振って照合の際の読込順を示す“行番号カウント”と、相手側から取得したデータの必要箇所のみを“検索キー1〜5”および“照合項目1〜5”にセットし、“検索キー1〜5”については、1SEQ内での重複も可とする。なお、“検索キー1〜5”および“照合項目1〜5”にセットする項目の型は、図10に示す照合元テーブルの照合情報設定レコード(SEQ=0、行番号=2)の設定内容に一致するように準備する。このように、照合元データを挿入した照合元テーブル106aの一例が図3である。図3に示す照合元テーブルは、照合種別=0の“請求”に関するデータが挿入され、この一連のデータは同じ処理単位として“SEQ=1000”で発行されている。
【0028】
照合先テーブル挿入部102cは、上記した照合元データと照合を行う照合先データを照合先テーブル106bに挿入する際に、照合元テーブル106aのSEQ=0のレコードを照合情報設定マスタ106a−1の照合情報設定レコードとして参照し、発行された動的SQLにより照合相手となるテーブルから該当レコードを抽出し、照合先テーブル106bに挿入する。ここでは、“照合種別+SEQ”単位で照合処理をコールする。その結果、照合先データを挿入した照合先テーブル106bの一例が図4である。図4に示す照合先テーブルは、照合種別=0の“請求”とSEQ=1000は引数から取得し、それ以外は、照合相手となるテーブルから抽出したデータがセットされる。この時の結果フラグは、図4に示すように、全て“結果フラグ=9:照合元なし”と作成しておき、照合処理のマッチング結果に応じて書き換えるようにする。これは、照合元にはなく照合先(自社側)にしかないアンマッチングデータの場合は、照合できないため結果フラグを書き換えることができず、“結果フラグ=9:照合元なし”の表示が残ることから、正しい照合結果を表示するためである。
【0029】
照合処理部102dは、照合元テーブル106aの照合元データと照合先テーブル106bの照合先データとを突き合わせるマッチングを行い、その照合結果に応じて結果フラグを書き換える。
【0030】
[3.具体例]
本実施形態に係るデータ照合処理装置100の処理の具体例を、図2のフローチャートに基づいて説明する。本実施形態に係るデータ照合処理装置100は、照合元テーブルと照合先テーブルの2つのテーブル間において、(1)検索キーによるキー照合と、(2)照合項目の値の照合とを行い、その照合結果(結果フラグ)を返すまでの処理を行う。
【0031】
(事前準備)
図2のフローチャートの前段階では、事前準備として各運用単位で取り決めた“照合種別”(受取引数:1)と、“処理SEQ”(受取引数:2)の受取引数のチェックを行い、受取引数のいずれかがNULLの場合は、引数不正として処理を終了する。続いて、一般的な初期処理として、照合元テーブル106aにおける照合元データの処理結果をクリアすると共に、照合先テーブル106bにおける照合先データのレコードを削除する。
【0032】
(照合情報設定マスタの設定)
マスタ設定部102aは、照合元テーブル106a内の“SEQ=0”のレコードを照合情報設定レコードとし、以下の情報を設定することにより、照合情報設定マスタ106a−1を設定する(ステップSA−1)。
行番号=0 照合先テーブル名を設定する。
行番号=1 照合に使用する“検索キー1〜5”と“照合項目1〜5”を設定する。
行番号=2 行番号=1の各設定項目に対する“項目型”を設定する。
行番号=3 行番号=1で設定した“検索キー1〜5”については、抽出条件項目とする項目に“抽出対象項目フラグ”「1」を設定する。同様に“照合項目1〜5”については、照合対象項目として“照合対象項目フラグ”「1」を設定する。
【0033】
(照合元データを照合元テーブルへ挿入)
照合元テーブル挿入部102bは、照合元テーブル106aへ挿入する相手側の照合元データを照合情報設定マスタ106a−1の照合情報設定レコード内容と一致するようにデータ変換して、挿入する(ステップSA−2)。これにより、図3に示すような照合元テーブルを準備する。
【0034】
(照合元データのチェック)
ここで、照合元テーブル挿入部102bは、照合情報設定マスタ106a−1に設定される照合情報のいずれかが取得できなかった場合、もしくは、設定内容が実際にテーブルや項目として存在しない場合、あるいは、照合元データが不備のある照合情報に基づいてデータ変換されていないかのチェックを行い、照合情報が適正でない場合は(ステップSA−3:NG)、異常終了する。事前のチェック処理は、図3の照合元テーブルの結果フラグ=0:未処理のSEQを順に表示し、対象を選択してチェックする。例えば、請求照合の場合(照合種別=0)であれば、対象となる照合SEQが持つ検索キー(締日、締切日)で請求仮締処理が実行されているか、確定済でないか等をチェックする。また、照合情報が適正に取得され、照合元データが適正な照合情報に基づいてデータ変換されている場合は(ステップSA−3:OK)、ステップSA−4に移行する。
【0035】
(照合先データを照合先テーブルへ挿入)
照合先テーブル106bに格納されていた既存のレコードは、上記事前準備の段階で一括削除されている。このため、照合先テーブル挿入部102cは、照合情報設定マスタ106a−1の照合情報設定レコード(SEQ=0)を参照して、動的SQLを発行し、
行番号=0より照合先テーブル名(検索キー1)、
行番号=1&2より項目名(検索キー1〜5、照合項目1〜5)、
行番号=3より抽出キー(検索キー1〜5のうち値が=1のもの)、
をそれぞれ取得して、抽出SQLを発行する。
【0036】
そして、照合先テーブル挿入部102cは、発行された抽出SQLを用いて照合相手となるテーブルから該当レコードを抽出し、照合先テーブル106bに挿入する(ステップSA−4)。これにより、図4に示す照合先テーブルを準備する。この図4に示す結果フラグは、“結果フラグ=9:照合元なし”を初期値としてセットする。また、ここでの判断としては、照合先に追加したレコード件数が0件であったとしても、エラーにはしない。その理由は、実際に照合相手が存在しない場合がアンマッチングである可能性があるからである。
【0037】
(照合処理:検索キーによる照合)
照合処理を開始すると、照合処理部102dは、図5および図6に示すように、照合元テーブル106aより引数の“照合種別=0”と“SEQ=1000”のレコード範囲で“行番号=1”から順に照合を行う。なお、検索キーにより検索される照合先テーブルの該当レコード数は、照合元件数1に対して必ずしも1件とは限らない。そこで、照合処理部102dは、照合元テーブル106aの“検索キー1〜5”に基づいて、照合先テーブル106bの“検索キー1〜5”を検索して、照合相手を探す(ステップSA−5)。照合先テーブル106bに該当するレコードが存在しない場合は(ステップSA−6:No)、図5に示すように、照合元テーブル106aの“結果フラグ=0:未処理”を“結果フラグ=2:該当データなし”に更新し、ステップSA−5に戻って次の照合元レコードを検索キーにより照合する。
【0038】
(照合処理:照合項目の値の照合)
検索キーによる照合処理を行った結果、照合先テーブル106bに該当するレコードが存在する場合は(ステップSA−6:Yes)、図5に示すように、照合項目1から順に照合元と照合先の値を比較する(ステップSA−7)。
【0039】
(照合結果を更新)
照合項目の値が同じ場合は、照合元・照合先の“結果フラグ=0:未処理”を“結果フラグ=1:OK”に更新する(ステップSA−8)。値が異なれば照合元・照合先の“結果フラグ=0:未処理”を“結果フラグ=11:NG”に更新する(ステップSA−8)。この処理を照合項目1から照合項目5まで繰り返す。その際、図5に示すように、照合項目2の値が異なれば“結果フラグ=12:NG”に更新し、照合項目3の値が異なれば“結果フラグ=13:NG”に更新し、照合項目4の値が異なれば“結果フラグ=14:NG”に更新し、照合項目5の値が異なれば“結果フラグ=15:NG”に更新する。つまり、照合項目の何番目の値が異なっていたかは、結果フラグの値だけで判別することができる。なお、以下の結果フラグの値とその意味については、照合元テーブルも照合先テーブルも同じである。
結果フラグ=0:未処理(照合元データの初期値)
結果フラグ=1:照合OK
結果フラグ=2:該当データなし
結果フラグ=3:複数レコードあり(未考慮)
結果フラグ=9:照合元なし(照合先データの初期値)
結果フラグ=10:該当データ照合済み(未考慮)
結果フラグ=11:比較値1不一致
結果フラグ=12:比較値2不一致
結果フラグ=13:比較値3不一致
結果フラグ=14:比較値4不一致
結果フラグ=15:比較値5不一致
このように、結果フラグ=11〜15に関しては、項目1から順に比較し、最初に見つかった不一致の値をセットする。
【0040】
(照合元レコードの件数分の終了)
このように、照合項目の値を照合し(ステップSA−7)、照合結果を更新した後(ステップSA−8)、照合元レコードの全件数の照合処理が未だ終わっていなければ(ステップSA−9:No)、ステップSA−5に戻って照合元レコードの未処理分が無くなるまで上記処理が繰り返され、照合元レコードの最終行まで異常なく処理できた場合は終了する(ステップSA−9:Yes)。
【0041】
図3の照合元テーブルと図4の照合先テーブルとを用いて照合処理を行い、結果フラグの更新結果を示したのが図6である。つまり、図6の照合元テーブルの行番号=1〜4、6〜9、11および12については、照合先テーブルの行番号=1〜4、6〜9、10および11と検索キーも照合項目の値も照合できたため、照合元・照合先の結果フラグが“1:OK”に更新される。これに対し、照合元テーブルの“行番号=5”と照合先テーブルの“行番号=5”については、“検索キー1〜5”については一致しているが、“照合項目1”の値(金額)が異なっているため、照合元・照合先の結果フラグが“結果フラグ=11:金額不一致”に更新される。また、照合元テーブルの“行番号=10”については、検索キーで検索しても照合先テーブルに照合相手がいないため、照合元テーブルの結果フラグのみが“結果フラグ=2:該当なし”に更新される。さらに、照合元テーブルにないレコードが照合先テーブルの“行番号=12〜13”にある場合は、照合元テーブル側には対応するデータがないため照合処理を行うことができない。しかし、照合先レコードの生成時に結果フラグを全て“結果フラグ=9:照合元なし”で作成しているため、照合が行われなかったレコードの結果フラグは、“結果フラグ=9:照合元なし”がそのまま残り、正しい照合処理結果が得られる。なお、照合元テーブルの“行番号=13”と照合先テーブルの“行番号=14および15”については、“検索キー1〜5”が一致する相手が複数存在するが、照合項目の値まで完全に一致するレコードがある場合はそちらを照合相手として優先する。例えば、図6の場合は、照合元テーブルの“行番号=13”と照合先テーブルの“行番号=15”のレコードが完全に一致しているため、照合元・照合先の結果フラグを“結果フラグ=1:OK”に更新する。また、照合先テーブルの“行番号=14”のレコードについては、照合元テーブルの“行番号=13”の“検索キー1〜5”については一致しているが、“照合項目1”の値(金額)が異なっているため、照合先の結果フラグを“結果フラグ=11:金額不一致”に更新する。
【0042】
このように、図6に示す照合処理の結果フラグのリストは、下記のようになる。
(イ)照合OK (照合元・照合先それぞれの結果フラグ=1)
(ロ)照合先該当なし(照合元の結果フラグ=2)
(ハ)照合元該当なし(照合先の結果フラグ=9)
(ニ)照合値不一致 (照合元・照合先それぞれの結果フラグ≧10)
これらの照合結果をUNION ALLで結合すれば、全結果を得ることができる。
【0043】
以上述べたように、本実施形態に係るデータ照合処理装置100は、照合元データと照合先データの照合要件が個社毎に異なっていても、汎用的な検索キーや照合項目に基づいて抽出したデータを照合元テーブルと照合先テーブルの該当箇所に挿入し、照合処理を行うようにしたため、実テーブルに存在しない照合項目であっても自動照合の対象とすることができる。このように、照合要件が個社毎に異なる取引データを照合する場合でも、照合処理する度に照合要件を作成する手間を省くことができる。特に、本実施形態に係るデータ照合処理装置100は、汎用的な照合情報を抽出するための照合情報設定マスタに基づいて照合元テーブルと照合先テーブルとが設定され、その照合情報に基づく照合元データと照合先データとを抽出して挿入するため、どのような照合処理でも容易に実現することができる。
【0044】
なお、本実施形態に係るデータ照合処理装置では、照合データの一例として請求データや支払データの例を挙げて説明したが、必ずしもこれに限定されず、これ以外のデータを照合する場合であっても同様に実施することができる。例えば、債権債務管理において、請求明細照合の場合は、得意先からの仕入計上明細に対し、自社の請求明細(回収予定明細)との照合を行ってもよい(検索キーとしては、売上番号や得意先注文番号など)。また、支払明細照合の場合は、仕入先からの請求明細に対して、自社の仕入明細との照合を行ってもよい(検索キーとしては、仕入番号など)。さらに、入金照合の場合は、銀行の振込データを元に、債権残データとの照合を行ってもよい。また、顧客管理において来店回数調査を行う場合は、顧客コードをキーに、来店回数集計ビューとの照合を行い、特定期間の来店状況を確認するようにしてもよい(例えば、照合相手なしの場合は、来店なしとする)。
【0045】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0046】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0047】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0048】
また、データ照合処理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0049】
例えば、データ照合処理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてデータ照合処理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0050】
また、このコンピュータプログラムは、データ照合処理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0051】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0052】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0053】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0054】
また、データ照合処理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、データ照合処理装置100は、当該情報処理装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0055】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能付加に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、特に、あらゆる業種や業界における大手企業との間で取引関係にある会社などにおいて、取引データを自動照合するシステム全般に有用である。
【符号の説明】
【0057】
100 データ照合処理装置
102 制御部
102a マスタ設定部
102b 照合元テーブル挿入部
102c 照合先テーブル挿入部
102d 照合処理部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 照合元テーブル
106a−1 照合情報設定マスタ
106b 照合先テーブル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10