(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6846936
(24)【登録日】2021年3月4日
(45)【発行日】2021年3月24日
(54)【発明の名称】プラスチックキャップ
(51)【国際特許分類】
B65D 41/04 20060101AFI20210315BHJP
B65D 41/34 20060101ALI20210315BHJP
【FI】
B65D41/04 500
B65D41/34 100
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-6794(P2017-6794)
(22)【出願日】2017年1月18日
(65)【公開番号】特開2018-115007(P2018-115007A)
(43)【公開日】2018年7月26日
【審査請求日】2019年12月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000228442
【氏名又は名称】日本クロージャー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100075177
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 尚純
(74)【代理人】
【識別番号】100113217
【弁理士】
【氏名又は名称】奥貫 佐知子
(74)【代理人】
【識別番号】100186897
【弁理士】
【氏名又は名称】平川 さやか
(74)【代理人】
【識別番号】100194629
【弁理士】
【氏名又は名称】小嶋 俊之
(72)【発明者】
【氏名】中谷 豊彦
(72)【発明者】
【氏名】杉山 尚
【審査官】
植前 津子
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭56−113548(JP,A)
【文献】
実開昭54−126952(JP,U)
【文献】
実公昭46−015830(JP,Y1)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0000792(US,A1)
【文献】
特開2010−001069(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 39/00−55/16
B65D 35/44−35/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
頂板部、及び該頂板部の周縁から垂下するスカート部から成り、該スカート部内面には容器口部外面に形成された螺子条と螺子係合する螺子条が形成されたキャップ本体と、該キャップ本体のスカート部外面から延びる複数の連結部を介して前記キャップ本体と一体に成形された把持リングとから成るプラスチックキャップであって、
前記連結部のキャップ中心側に延びる延長線が、前記キャップ本体の中心を通らず、
前記連結部が、前記把持リングとほぼ同じ高さを有することを特徴とするプラスチックキャップ。
【請求項2】
頂板部、及び該頂板部の周縁から垂下するスカート部から成り、該スカート部内面には容器口部外面に形成された螺子条と螺子係合する螺子条が形成されたキャップ本体と、該キャップ本体のスカート部外面から延びる複数の連結部を介して前記キャップ本体と一体に成形された把持リングとから成るプラスチックキャップであって、
前記連結部のキャップ中心側に延びる延長線が、前記キャップ本体の中心を通らず、
前記キャップ本体のスカート部下端に、弱化部を介してタンパーエビデントバンドが形成されていることを特徴とするプラスチックキャップ。
【請求項3】
前記連結部が、前記スカート部外周を等間隔に分割した各位置から外方に延び、且つ該位置における接線に対して同一角度をなす複数のリブから成る請求項1又は2記載のプラスチックキャップ。
【請求項4】
前記リブがキャップの開栓方向に傾斜している請求項3記載のプラスチックキャップ。
【請求項5】
前記複数の隣接するリブの間に、前記把持リング内側又は前記スカート部外面から延びる複数のフラップ片が形成されている請求項3又は4記載のプラスチックキャップ。
【請求項6】
前記連結部が、前記キャップ本体の中心又は直径に対して対称に形成されている複数のリブから成る請求項1〜5の何れかに記載のプラスチックキャップ。
【請求項7】
前記把持リングの上端が前記キャップ本体の頂板部よりも低い位置にあり、前記連結部を構成するリブの上端が、前記キャップ本体の頂板部から把持リングの上端に向かう曲線を構成する請求項1〜6の何れかに記載のプラスチックキャップ。
【請求項8】
前記把持リングの下端の位置が、前記キャップ本体のスカート部下端の位置とほぼ一致し、且つ前記連結部が前記把持リングの下端を含む位置から前記スカート部外面に延びるリブとして形成されている請求項2〜7の何れかに記載のプラスチックキャップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開栓性に優れたプラスチックキャップに関するものであり、より詳細には、キャップ本体の外側に把持性を向上するための把持リング(補助リング)が形成されているにもかかわらず、成形性及び生産性に優れたプラスチックキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
スポーツ飲料や、栄養飲料、ゼリー状飲料等の飲食品を内容物とする袋状容器(パウチ)には、直接口をつけて内容物を飲食可能な注出具(スパウト)が取り付けられている。
一般にスパウトは、袋状容器に溶着固定される注出口を有する本体と、この注出口と螺子係合するキャップとから成っているが、このような内容物を収納するパウチに取り付けられたスパウトは、比較的口径が小さい場合が多く、キャップも小径となるため、キャップを指先で把持して開封しなければならず、開封しにくいという問題がある。
【0003】
このような問題を解決するものとして、下方が開口した台形円筒筒状のキャップ本体と、キャップ本体の外周に位置する外周把持リングとで構成されたことを特徴とする口部開栓用キャップが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−1069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記キャップにおいては、成形時の型抜きを容易にするために、外周把持リングがキャップ本体の下方に形成されており、把持する部分の径が大きくなっているとしても外周把持リングの高さが十分にないため、キャップの把持のしやすさの点で未だ十分満足するものではなかった。また更に、型抜き時の所謂無理抜きによるキャップ本体内面のネジ部めくれを考慮し、外周把持リングはその下端においてキャップ本体の下端とのみ連結されていることから、外周把持リングを把持すると外周把持リングの上側が径方向に撓みやすく、外周把持リングを把持して旋回させてもキャップ本体まで一体的に旋回させることが困難であるという問題がある。
【0006】
従って本発明の目的は、小径のプラスチックキャップにおいて把持リング(補助リング)が一体に形成されているにもかかわらず成形性及び生産性に優れていると共に、把持リング(補助リング)によって開栓性が顕著に向上したプラスチックキャップに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、頂板部、及び該頂板部の周縁から垂下するスカート部から成り、該スカート部内面には容器口部外面に形成された螺子条と螺子係合する螺子条が形成されたキャップ本体と、該キャップ本体のスカート部外面から延びる複数の連結部を介して前記キャップ本体と一体に成形された把持リングとから成るプラスチックキャップであって、前記連結部のキャップ中心側に延びる延長線が、前記キャップ本体の中心を通ら
ず、前記連結部が、前記把持リングとほぼ同じ高さを有することを特徴とするプラスチックキャップが提供される。
本発明によればまた、頂板部、及び該頂板部の周縁から垂下するスカート部から成り、該スカート部内面には容器口部外面に形成された螺子条と螺子係合する螺子条が形成されたキャップ本体と、該キャップ本体のスカート部外面から延びる複数の連結部を介して前記キャップ本体と一体に成形された把持リングとから成るプラスチックキャップであって、前記連結部のキャップ中心側に延びる延長線が、前記キャップ本体の中心を通らず、前記キャップ本体のスカート部下端に、弱化部を介してタンパーエビデントバンドが形成されていることを特徴とするプラスチックキャップが提供される。
【0008】
本発明のプラスチックキャップにおいては、
1.前記連結部が、前記スカート部外周を等間隔に分割した各位置から外方に延び、且つ該位置における接線に対して同一角度をなす複数のリブから成ること、
2.前記リブがキャップの開栓方向に傾斜していること、
3.前記複数の隣接するリブの間に、前記把持リング内側又は前記スカート部外面から延びる複数のフラップ片が形成されていること、
4.前記連結部が、前記キャップ本体の中心又は直径に対して対称に形成されている複数のリブから成ること、
5
.前記把持リングの上端が前記キャップ本体の頂板部よりも低い位置にあり、前記連結部を構成するリブの上端が、前記キャップ本体の頂板部から把持リングの上端に向かう曲線を構成すること、
6
.前記把持リングの下端の位置が、前記キャップ本体のスカート部下端の位置とほぼ一致し、且つ前記連結部が前記把持リングの下端を含む位置から前記スカート部外面に延びるリブとして形成されていること、
が好適である。
【発明の効果】
【0009】
本発明のプラスチックキャップにおいては、小径のキャップ本体の開閉操作を改良するためにキャップ本体に一体的に形成された把持リング(補助リング)が、その延長線がキャップ本体の中心を通らない連結部でキャップ本体と連結されているため、キャップ成形時に金型から取り外す時などに、
図1(A)に示すようにキャップ本体1が径方向外方(矢印X方向)に容易に広がるため、成形性及び生産性に優れている。
しかも連結部のキャップ本体側の延長線がキャップ本体中心を通らず、成形時の型抜きの妨げにならないことから、連結部をキャップ本体とほぼ同程度の高さに形成することができ、その結果、把持リングをキャップ本体とほぼ同じ高さにしても、把持リングを把持した際に上方が撓んでしまうようなこともなく、把持性に優れている。
【0010】
また、連結部が開栓方向に傾斜していることにより、
図1(B)に示すように、開栓時には、連結部3は開栓方向(矢印Y方向)と同一方向(矢印Z方向)に撓むことから、キャップの開栓を妨げることがなく、開封性にも優れている。
更に、連結部がキャップ本体スカート部外周を等間隔に分割した各位置から外方に延び、且つキャップの中心に対して点対称、或いはキャップの直径に対して線対称に形成されていることにより、開閉操作の際に、把持リングのどの部分を把持してもキャップ本体に対して同じように力を伝達することが可能であり、特に連結部がキャップの開栓方向に傾斜することにより、開栓し始めの力をキャップ本体に効率よく伝達することができ、開栓性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明のプラスチックキャップの成形性及び開栓性を説明するための図である。
【
図2】本発明のプラスチックキャップの一例を示す図であり、(A)は上面図、(B)は斜め上から見た斜視図、(C)は正面図、(D)は側面図である。
【
図3】
図2に示した態様において、上面図(A)に示した各断面における側断面図を示す図であり、(B)はA−A断面、(C)はB−B断面、(D)はC−C断面、(E)はD−D断面、(F)はE−E断面をそれぞれ示す。
【
図4】本発明のプラスチックキャップの他の一例を示す図であり、(A)は上面図、(B)は斜め上から見た斜視図、(C)は正面図、(D)は側面図である。
【
図5】本発明のプラスチックキャップの他の一例を示す図であり、(A)は上面図、(B)は斜め上から見た斜視図、(C)は正面図、(D)は(A)のA−A断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明のプラスチックキャップを、添付図面に基づいて説明する。
図1〜3は、本発明のプラスチックキャップの一例を示す図であり、本発明のプラスチックキャップは、概略的に言って、キャップ本体1とこのキャップ本体1のスカート部12を外側から覆う把持リング2が連結部3によって一体的に成形されて成るものである。
キャップ本体1は、頂板部11、この頂板部11の周縁から垂下するスカート部12から成り、頂板部11の内面にはインナーリング13が形成されており、スカート部12の内面には容器口部(図示せず)の外面に形成された螺子条と螺子係合する螺子条14が形成されている。またスカート部12の下端には、弱化部15を介してタンパーエビデントバンド(以下、「TEバンド」ということがある)16が形成されている。TEバンド16には、開封時にこのTEバンド16を破断するための縦方向破断部17が形成されている。このTEバンド16の構成は周知であり、詳細は特開2015―217966を参照されたい。
【0013】
また把持リング2は、上面から見たときキャップ本体1と同心円を形成し、正面から見たとき、
図1及び2に示す態様では、その下端はキャップ本体1のスカート部12の下端と同じ位置にあり、その上端部はキャップ本体1の頂板部11よりも若干低い位置にある。キャップ本体1及び把持リング2を一体に連結する複数個の連結部3、3・・・は、キャップ本体1のスカート部12の外周面からキャップの径方向外方に延び、把持リング2の内周面と連結している。
図1〜3に示すプラスチックキャップにおいては、スカート部12と把持リング2を連結する連結部3,3・・・はすべて、キャップ本体1のスカート部12の外周面を均等に6分割した位置からキャップの開栓方向に向いて傾斜しており、連結部3,3・・・のキャップ中心側に延びる延長線が、キャップ本体1の中心Oを通らないことが重要な特徴である。
すなわち、複数個の連結部3,3・・・のキャップ中心側に延びる延長線がキャップ本体1の中心Oを通り、キャップ本体1及び把持リング2を最短長さで連結してしまう場合には、キャップ本体1は把持リング2によって半径方向に外側から拘束されてしまうため、キャップ本体1のスカート部12が半径方向外方に容易に広がることができず、キャップ成形の際に金型から容易に取り出すことができない。これに対して、複数の連結部3,3・・・のキャップ中心側に延びる延長線がキャップ本体1の中心Oを通らない、すなわち連結部3,3・・・はキャップの半径方向放射状に延びていないので、スカート部12は半径方向外方に容易に広がることができ、螺子条14がまくれることなく、金型から容易に取り外すことが可能になる(
図1(A)参照)。
また、
図2に示すように、連結部3,3・・・を構成するリブのすべてが、キャップ本体1のスカート部12の外周を等間隔に分割した位置から外方に延び、且つこの位置における接線Lに対して同一角度θ(
図2においては約60度)に傾斜し、把持リング2の下端から上端の高さで板状に連結されている。また、この傾斜方向がプラスチックキャップの開栓方向であることにより、プラスチックキャップを開封する際に連結部3,3・・・が開栓方向と同一方向に撓むことから、キャップの開栓を妨げになることがなく、開栓トルクが急激に上昇する虞がない。尚、
図2における傾斜角度θは、35〜85度の範囲にあることが好ましい。
【0014】
また
図1〜3に示す具体例においては、隣接する連結部3,3・・・の間には、把持リング2の内面から連結部3,3・・・とほぼ同方向に延び、キャップ本体1のスカート部12の外面には連結しないフラップ片21,21・・・が連結部3を構成するリブと同数形成されている。
図1〜3に示す具体例のように、把持リング2の径がキャップ本体1の径に対して大きい場合には、キャップ本体1のスカート部12の外周面と把持リング2の内周面の間の空間も大きく、そのままでは搬送時にキャップ同士が絡まってしまうおそれがあるが、上記空間がフラップ片21,21・・・によって小さく区切られることによって、搬送時のキャップ同士の絡まりが防止できる。また把持リング2が外側から外力を受けたときに、フラップ片21,21・・・がキャップ本体1の外面と接触することにより把持リング2の過度の変形を抑制することもできる。
更に
図2(A)から明らかなように、連結部3,3・・・及びフラップ片21,21・・・はキャップ本体1の中心Oに対して点対称に形成されており、把持リング2のどの部分を持っても同じようにキャップ本体1に旋回力を伝達することが可能であり、把持リング2の外周面に形成されたローレット溝22と相俟って、キャップの開閉操作を容易に行うことが可能になる。
【0015】
また
図1〜3に示す具体例においては、把持リング2の上端はキャップ本体1の頂板部11よりも若干低く形成され、連結部3,3・・・の上端が外部に露出した状態になっているが、この態様においては連結部3,3・・・の上端がキャップ本体1の頂板部11から把持リング2の上端に向かってなめらかな曲線を形成して傾斜していることから、キャップを把持する際の指へのあたりが優しくなっている。尚、図に示す具体例では、指へのあたりを柔らかくするために、連結部3,3、・・・の上端の傾斜が曲線に形成されているだけでなく、キャップ本体1の頂板部11の周縁部11a、把持リング2のローレット溝22の上端及び把持リング2の下端23が丸み(R部)を持って形成されている。
【0016】
図4に示す本発明のプラスチックキャップは、基本構造は
図1〜3に示した態様と同一の連結部3を有しているが、把持リング2の径がキャップ本体1の径に対してさほど大きくないことから、フラップ片が形成されていない。すなわちこの態様では、前述した
図1〜3のプラスチックキャップに比して、キャップ本体1のスカート部12の外周面と把持リング2の内周面の空間が狭いことから、搬送時にキャップ同士が絡まってしまうことがないため、フラップ片を形成する必要がない。
【0017】
図5に示す本発明のプラスチックキャップは、
図5(A)から明らかなように、連結部3が、キャップ本体1のスカート部12の外周面を三等分した各位置12a,12b,12cから、この位置とキャップ本体1の中心Oを結んだ線(キャップ本体1の半径)に対して対称な方向に延びるリブから成る連結部3a,3b・・・が形成されていることが特徴である。この態様においては、連結部はすべて同じ方向に傾斜していないが、前述した態様と同様に、連結部のキャップ本体1側の延長線がキャップ本体1の中心Oを通らないよう傾斜しているので、成形時の型抜きの際にスカート部12は外方に広がることが可能である。また、連結部3a,3b・・・はキャップ本体1の直径及び中心Oに対して対称に形成されているので、把持リング2を把持する際にどの部分を持っても同じように外力が加わり、開栓性も確保されている。また把持リング2の外周面には、軸方向に延びる複数個の凹部24,24・・・が形成されており、指で摘んだ時の把持性が確保されている。
【0018】
また、この態様においては、
図5(A)のA−A断面図である
図5(D)から明らかなように、把持リング2は、キャップ本体1の頂板部11の高さよりも高く形成されており、連結部3は、キャップ本体1側ではスカート部12の高さの1/3程度の高さに連結され、把持リング2側ではキャップ本体1の高さ程度の高さに連結され、内側から外側に向かって徐々に高さが高くなっていると共に、連結部3の上端が下方に弧を描くように形成されている。連結部3がこのような形状を有することにより、スカート部12は外側からの拘束が少ないことから成形時のキャップ本体1の型抜きがより容易になる。また把持リング2を把持した時、把持リング2が適度な柔軟性を有する一方、把持リング2は過度に撓むことがないことから、把持しやすく、開栓しやすいという特徴がある。
【0019】
本発明のプラスチックキャップは、上述した具体例に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、図に示した具体例では、キャップ本体1にはTEバンド16が形成されていたが、シュリンクフィルムでキャップ全体1を覆うような場合等には、TEバンド16は必ずしも形成されていなくてもよい。
また
図1〜3に示した態様では、フラップ片21をすべての連結部の間に同数形成していたが、部分的に設けることもできる。尚、部分的に設ける場合であっても、連結部3及びフラップ片21がキャップ本体1の中心Oに対して点対称、或いは直径に対して線対称であることがバランスの良いキャップを成形する上で好ましい。
【0020】
把持リング2の径は、キャップ本体1の外径に対して、1.2〜2.5倍、特に1.3〜2.0倍の範囲あることが、開栓性の点から望ましい。上記範囲よりも大きい場合には把持リング2を把持し旋回してもキャップ本体1に充分伝達できないおそれがあり、開栓性を充分に改良できないおそれがあり、一方上記範囲よりも小さい場合には、上記範囲にある場合に比して把持性を充分に改良することができない。また把持リング2の外径がキャップ本体1の外径の1.5倍よりも大きい場合にはフラップ片21を設けることが望ましい。
また連結部3の個数は、キャップ本体1及び把持リング2の大きさ、或いは傾斜方向によっても異なり、一概に規定できないが、成形性及び開栓性の観点から、3〜9個の範囲で形成されていることが好適である。
更に、図に示した具体例では、キャップ本体頂板部11にはインナーリング13が形成されていたが、インナーリング13に代えて、別途形成されたシール部材をキャップ本体頂板部11に設けることもできる。
【0021】
本発明のプラスチックキャップは、従来よりプラスチックキャップに用いられていたポリエチレン、ポリプロピレン等を用いて、射出成形、圧縮成形等の従来公知の方法により成形することができる。
本発明のプラスチックキャップは、キャップ本体1の外径が12〜20mmの範囲にある、特に口径の小さいスパウトに好適に使用できるが、これに限定されず、21〜30mmの範囲にある外径のプラスチックキャップであっても、把持リング2を設けることによって把持性が向上し、開栓性が向上する。
【符号の説明】
【0022】
1 キャップ本体、2 把持リング、3 連結部、11 頂板部、12 スカート部、13 インナーリング、14 螺子条、15 弱化部、16 TEバンド、21 フラップ片、22 ローレット溝。