【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、歩行追跡の方法および電子デバイスを提供するものであり、したがって、追跡は、追跡されるべき歩行者の姿勢の変化に関係なく正確に実装され得る。
【0007】
本発明の実施形態の第1の態様は、次のステップを含む、歩行者追跡の方法を提供する。
【0008】
ステップA:追跡されるべきビデオの検出期間および追跡期間を決定する。
【0009】
任意選択で、検出期間は追跡期間に含まれ、検出期間の持続時間は追跡期間の持続時間より短い。
【0010】
任意選択で、この実施形態において示されている検出期間は追跡期間に含まれ得ず、検出期間は追跡期間の前であり、検出期間の持続時間は追跡期間の持続時間より短い。
【0011】
ステップB:追跡されるべき歩行者の上半身検出ボックスを取得する。
【0012】
具体的には、追跡されるべきビデオ内に出現する追跡されるべき歩行者の上半身検出ボックスは、検出期間内に取得される。
【0013】
より具体的には、ターゲット画像フレームが最初に決定され、ターゲット画像フレームは、追跡されるべき歩行者が出現する画像フレームである。
【0014】
ターゲット画像フレームが決定されたときに、上半身検出ボックスは、ターゲット画像フレーム内で取得され得る。
【0015】
ステップC:追跡されるべき歩行者の検出期間全身ボックスを取得する。
【0016】
具体的には、追跡されるべき歩行者の検出期間全身ボックスは、上半身検出ボックスに基づき取得される。
【0017】
ステップD:追跡されるべき歩行者の上半身追跡ボックスを取得する。
【0018】
具体的には、追跡されるべきビデオ内に出現する追跡されるべき歩行者の上半身追跡ボックスは、追跡期間内に取得される。
【0019】
この実施形態において、検出期間内に取得される検出期間全身ボックスは追跡ターゲットとして初期化され、それにより、追跡ターゲットとして働く追跡されるべき歩行者は、追跡期間内に追跡され得る。
【0020】
ステップE:追跡期間全身ボックスを取得する。
【0021】
具体的には、上半身追跡ボックスに対応する追跡期間全身ボックスは、検出期間全身ボックスに基づき取得される。
【0022】
追跡期間全身ボックスは、追跡されるべき歩行者を追跡するために使用される。
【0023】
この実施形態において示されている方法を使用することによって、取得された検出期間全身ボックスは追跡されるべき歩行者の上半身検出ボックスに基づき取得され、検出期間全身ボックスの縦横比は変化し得る。したがって、追跡されるべき歩行者が検出期間内に異常な姿勢で出現する場合でも、追跡されるべき歩行者の正確な追跡期間全身ボックスは、それでも、この実施形態において示されている方法を使用することによって取得されるものとしてよく、したがって、追跡されるべき歩行者が異常な姿勢で出現したときに追跡されるべき歩行者を追跡するための準備を依然として行うことができる。
【0024】
本発明の実施形態の第1の態様に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第1の実装形態において、ステップCの前に、次のステップがさらに実行される。
【0025】
ステップC01:下半身走査領域を取得する。
【0026】
この実施形態において、追跡されるべき歩行者の上半身検出ボックスが取得された後、追跡されるべき歩行者の下半身走査領域は、追跡されるべき歩行者の上半身検出ボックスに基づき取得され得る。
【0027】
ステップC02:検出期間全身ボックスを取得する。
【0028】
具体的には、下半身検出ボックスが、下半身走査領域内で下半身検出を実行することによって取得される場合、検出期間全身ボックスは、上半身検出ボックスおよび下半身検出ボックスに基づき取得される。
【0029】
この実施形態において示されている方法を使用することによって、取得された検出期間全身ボックスは追跡されるべき歩行者の上半身検出ボックスと追跡されるべき歩行者の下半身検出ボックスとを組み合わせることによって取得される。取得された検出期間全身ボックスの縦横比が変化し得ることがわかる。したがって、追跡されるべき歩行者が検出期間内に異常な姿勢で、たとえば、追跡されるべき歩行者が脚を広く開いている姿勢で出現する、したがって、追跡されるべき歩行者の上半身と下半身との割合が変わる場合であっても、追跡されるべき歩行者の正確な検出期間全身ボックスは、取得された上半身検出ボックスと取得された下半身検出ボックスとを組み合わせることによってそれでも取得され、それにより追跡されるべき歩行者を追跡する準備を行うことができる。
【0030】
本発明の実施形態の第1の態様の第1の実装形態に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第2の実装形態において、上半身検出ボックスは
【0031】
【数1】
[この文献は図面を表示できません]
【0032】
であり、ここで、
【0033】
【数2】
[この文献は図面を表示できません]
【0034】
は、上半身検出ボックスの左上水平座標であり、
【0035】
【数3】
[この文献は図面を表示できません]
【0036】
は、上半身検出ボックスの左上垂直座標であり、
【0037】
【数4】
[この文献は図面を表示できません]
【0038】
は、上半身検出ボックスの右下水平座標であり、
【0039】
【数5】
[この文献は図面を表示できません]
【0040】
は、上半身検出ボックスの右下垂直座標である。
【0041】
ステップC01は、具体的には、次のステップを含む。
【0042】
ステップC011:第1のパラメータを決定する。
【0043】
第1のパラメータは
【0044】
【数6】
[この文献は図面を表示できません]
【0045】
であり、ここで、Ratio
defaultはプリセットされた比である。
【0046】
任意選択で、この実施形態におけるRatio
defaultは事前に記憶され、Ratio
defaultは人体検出ボックスの縦横比に基づきプリセットされ得る。たとえば、人体検出ボックスの縦横比が3:7であると事前決定される場合、Ratio
defaultは3/7に設定されるものとしてよく、Ratio
defaultが記憶され、それにより、このステップを実行するプロセスにおいて、Ratio
defaultは、第1のパラメータ
【0047】
【数7】
[この文献は図面を表示できません]
【0048】
を計算するために抽出され得る。
【0049】
ステップC012:第2のパラメータを決定する。
【0050】
第2のパラメータは
【0051】
【数8】
[この文献は図面を表示できません]
【0052】
である。
【0053】
ステップC013:第3のパラメータを決定する。
【0054】
第3のパラメータは、
【0055】
【数9】
[この文献は図面を表示できません]
【0056】
である。
【0057】
ステップC014:下半身走査領域を決定する。
【0058】
具体的には、下半身走査領域は、第1のパラメータ、第2のパラメータ、および第3のパラメータに基づき決定され得る。
【0059】
第1のパラメータ、第2のパラメータ、および第3のパラメータが取得されるときに、下半身走査領域が決定されてよく、それにより、追跡されるべき歩行者の下半身検出ボックスは、取得された下半身走査領域内で検出され、それによって、追跡されるべき歩行者の下半身検出ボックスを取得する精度および効率を改善し、追跡されるべき歩行者を追跡する効率を改善することがわかる。
【0060】
本発明の実施形態の第1の態様の第2の実装形態に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第3の実装形態において、
ステップC014は、具体的には、次のように実行される。下半身走査領域は、第1のパラメータ、第2のパラメータ、および第3のパラメータに基づき決定され、ここで、下半身走査領域は、ScanArea=[L
S,T
S,R
S,B
S]である。
【0061】
具体的には、L
Sは、下半身走査領域の左上水平座標であり、T
Sは、下半身走査領域の左上垂直座標であり、R
Sは、下半身走査領域の右下水平座標であり、B
Sは、下半身走査領域の右下垂直座標である。
【0062】
より具体的には、
【0063】
【数10】
[この文献は図面を表示できません]
【0064】
である。
【0065】
paral1、paral2、およびparal3は、プリセット値であり、paral1、paral2、およびparal3は、経験値であってもよく、または操作スタッフは、paral1、paral2、およびparal3の異なる設定を通じて下半身走査領域の異なる設定を実装してもよい。
【0066】
imgWは、検出期間内の追跡されるべきビデオの任意の画像フレームの幅であり、imgHは、検出期間内の追跡されるべきビデオの任意の画像フレームの高さである。
【0067】
この実施形態において示されている方法を使用することによって、追跡されるべき歩行者の下半身検出ボックスは、取得された下半身走査領域内で検出され、それにより、追跡されるべき歩行者の下半身検出ボックスを取得する精度および効率を改善し、追跡されるべき歩行者を追跡する効率を改善することができる。それに加えて、取得プロセスにおいて、下半身走査領域の異なる設定は、パラメータ(paral1、paral2、およびparal3)の異なる設定を通じて実装されるものとしてよく、これによりこの実施形態において示されている方法の高い適用可能性を達成する。このようにして、異なるアプリケーションシナリオにおいて、下半身検出ボックスの異なる向きがこれらのパラメータの異なる設定に基づき実装されてよく、これにより追跡されるべき歩行者を検出する精度を改善する。
【0068】
本発明の実施形態の第1の態様の第1の実装形態から本発明の実施形態の第1の態様の第3の実装形態までのうちのいずれか1つによる方法に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第4の実装形態において、
下半身検出ボックスは
【0069】
【数11】
[この文献は図面を表示できません]
【0070】
であり、ここで、
【0071】
【数12】
[この文献は図面を表示できません]
【0072】
は、下半身検出ボックスの左上水平座標であり、
【0073】
【数13】
[この文献は図面を表示できません]
【0074】
は、下半身検出ボックスの左上垂直座標であり、
【0075】
【数14】
[この文献は図面を表示できません]
【0076】
は、下半身検出ボックスの右下水平座標であり、
【0077】
【数15】
[この文献は図面を表示できません]
【0078】
は、下半身検出ボックスの右下垂直座標である。
【0079】
ステップCは、次のステップを含む。
【0080】
ステップC11:検出期間全身ボックスの左上水平座標を決定する。
【0081】
具体的には、検出期間全身ボックスの左上水平座標は
【0082】
【数16】
[この文献は図面を表示できません]
【0083】
である。
【0084】
ステップC12:検出期間全身ボックスの左上垂直座標を決定する。
【0085】
具体的には、検出期間全身ボックスの左上垂直座標は
【0086】
【数17】
[この文献は図面を表示できません]
【0087】
である。
【0088】
ステップC13:検出期間全身ボックスの右下水平座標を決定する。
【0089】
具体的には、検出期間全身ボックスの右下水平座標は
【0090】
【数18】
[この文献は図面を表示できません]
【0091】
である。
【0092】
ステップC14:検出期間全身ボックスの右下垂直座標を決定する。
【0093】
具体的には、検出期間全身ボックスの右下垂直座標は
【0094】
【数19】
[この文献は図面を表示できません]
【0095】
である。
【0096】
ステップC15:検出期間全身ボックスを決定する。
【0097】
具体的には、検出期間全身ボックスは
【0098】
【数20】
[この文献は図面を表示できません]
【0099】
である。
【0100】
この実施形態において示されている方法を使用することによって、取得された検出期間全身ボックスは追跡されるべき歩行者の上半身検出ボックスと追跡されるべき歩行者の下半身検出ボックスとを組み合わせることによって取得され、それにより、追跡されるべき歩行者が異常な姿勢で出現する、たとえば、脚を広く開いている、したがって、縦横比が増大する場合であっても、この実施形態では追跡されるべき歩行者の上半身および下半身が別々に検出され得るので正確な検出期間全身ボックスが取得され、それにより追跡されるべき歩行者の上半身検出ボックスと追跡されるべき歩行者の下半身検出ボックスとを別々に取得できる、言い換えると、検出期間全身ボックスにおける上半身検出ボックスと下半身検出ボックスとの割合が追跡されるべき歩行者の姿勢により変わることがわかる。歩行プロセスにおける追跡されるべき歩行者の姿勢の変化は、変化し得る上半身検出ボックスと下半身検出ボックスとの割合に基づき正確に捕捉され、これにより追跡されるべき歩行者が追跡されるべき歩行者の姿勢が変化したことで追跡され得ない場合を効果的に回避することができることがわかる。
【0101】
本発明の実施形態の第1の態様の第4の実装形態に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第5の実装形態において、
ステップCの後に、次のステップがさらに実行される必要がある。
【0102】
ステップD01:検出期間全身ボックスの幅と検出期間全身ボックスの高さとの比を決定する。
【0103】
具体的には、検出期間全身ボックスの幅と検出期間全身ボックスの高さとの比は
【0104】
【数21】
[この文献は図面を表示できません]
【0105】
である。
【0106】
ステップD02:上半身検出ボックスの高さと検出期間全身ボックスの高さとの比を決定する。
【0107】
具体的には、上半身検出ボックスの高さと検出期間全身ボックスの高さとの比は
【0108】
【数22】
[この文献は図面を表示できません]
【0109】
である。
【0110】
ステップD03:追跡期間全身ボックスを決定する。
【0111】
具体的には、追跡期間全身ボックスは
【0112】
【数23】
[この文献は図面を表示できません]
【0113】
に基づき決定される。
【0114】
この実施形態において示されている方法を使用することによって、追跡期間全身ボックスは、検出期間全身ボックスの幅と検出期間全身ボックスの高さとの比および上半身検出ボックスの高さと検出期間全身ボックスの高さとの比に基づき決定され得る。検出期間全身ボックスは、追跡されるべき歩行者の姿勢の変化を正確に捕捉できるので、歩行プロセスにおける追跡されるべき歩行者の姿勢の変化は、検出期間全身ボックスを使用することによって取得される追跡期間全身ボックスに基づき正確に捕捉され、それにより追跡期間全身ボックスを使用することによって追跡されるべき歩行者を追跡する精度を改善し、追跡されるべき歩行者の姿勢が変化するため追跡されるべき歩行者が追跡できない場合を効果的に回避することができる。
【0115】
本発明の実施形態の第1の態様の第2の実装形態または本発明の実施形態の第1の態様の第3の実装形態による方法に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第6の実装形態において、
ステップC01の後に、次のステップがさらに実行される必要がある。
【0116】
ステップC21:検出期間全身ボックスの左上水平座標を決定する。
【0117】
具体的には、下半身検出ボックスが、下半身走査領域内で下半身検出を実行することによって取得されない場合、検出期間全身ボックスの左上水平座標が決定される。
【0118】
より具体的には、検出期間全身ボックスの左上水平座標は
【0119】
【数24】
[この文献は図面を表示できません]
【0120】
である。
【0121】
ステップC22:検出期間全身ボックスの左上垂直座標を決定する。
【0122】
具体的には、検出期間全身ボックスの左上垂直座標は
【0123】
【数25】
[この文献は図面を表示できません]
【0124】
である。
【0125】
ステップC23:検出期間全身ボックスの右下水平座標を決定する。
【0126】
具体的には、検出期間全身ボックスの右下水平座標は
【0127】
【数26】
[この文献は図面を表示できません]
【0128】
である。
【0129】
ステップC24:検出期間全身ボックスの右下垂直座標を決定する。
【0130】
具体的には、検出期間全身ボックスの右下垂直座標は
【0131】
【数27】
[この文献は図面を表示できません]
【0132】
である。
【0133】
ステップC25:検出期間全身ボックスが
【0134】
【数28】
[この文献は図面を表示できません]
【0135】
であると決定する。
【0136】
この実施形態において示されている方法を使用することによって、下半身検出ボックスが下半身走査領域内で取得されない場合であっても、下半身検出ボックスは上半身検出ボックスに基づき計算され得、それにより、下半身検出ボックスが検出されないときでも検出期間全身ボックスが取得され、それによって、追跡されるべき歩行者の追跡を効果的に確実にし、追跡されるべき歩行者の下半身が検出できないことで追跡されるべき歩行者が追跡され得ない場合を回避し得ることがわかる。それに加えて、歩行プロセスにおける追跡されるべき歩行者の姿勢の変化が正確に捕捉され、これにより追跡されるべき歩行者が追跡されるべき歩行者の姿勢が変化したことで追跡され得ない場合を回避することができる。
【0137】
本発明の実施形態の第1の態様の第6の実装形態に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第7の実装形態において、
この方法は、次のステップをさらに含む。
【0138】
ステップC31:検出期間全身ボックスの幅と検出期間全身ボックスの高さとのプリセットされている比を取得する。
【0139】
具体的には、検出期間全身ボックスの幅と検出期間全身ボックスの高さとのプリセットされている比は
【0140】
【数29】
[この文献は図面を表示できません]
【0141】
である。
【0142】
ステップC32:上半身検出ボックスの高さと検出期間全身ボックスの高さとの比を決定する。
【0143】
具体的には、上半身検出ボックスの高さと検出期間全身ボックスの高さとの比は
【0144】
【数30】
[この文献は図面を表示できません]
【0145】
である。
【0146】
ステップC33:追跡期間全身ボックスを、
【0147】
【数31】
[この文献は図面を表示できません]
【0148】
に基づき、決定する。
【0149】
この実施形態において示されている方法を使用することによって、下半身検出ボックスが下半身走査領域内で取得されない場合であっても、追跡期間全身ボックスはそれでも取得され、それにより、追跡されるべき歩行者の追跡を効果的に確実にすることができることがわかる。
【0150】
本発明の実施形態の第1の態様の第5の実装形態または本発明の実施形態の第1の態様の第7の実装形態による方法に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第8の実装形態において、
上半身追跡ボックスは
【0151】
【数32】
[この文献は図面を表示できません]
【0152】
であり、ここで、
【0153】
【数33】
[この文献は図面を表示できません]
【0154】
は、上半身追跡ボックスの左上水平座標であり、
【0155】
【数34】
[この文献は図面を表示できません]
【0156】
は、上半身追跡ボックスの左上垂直座標であり、
【0157】
【数35】
[この文献は図面を表示できません]
【0158】
は、上半身追跡ボックスの右下水平座標であり、
【0159】
【数36】
[この文献は図面を表示できません]
【0160】
は、上半身追跡ボックスの右下垂直座標である。
【0161】
ステップC33は、具体的には、次のステップを含む。
【0162】
ステップC331:追跡期間全身ボックスの左上水平座標を決定する。
【0163】
具体的には、
【0164】
【数37】
[この文献は図面を表示できません]
【0165】
である場合、追跡期間全身ボックスの左上水平座標は
【0166】
【数38】
[この文献は図面を表示できません]
【0167】
である。
【0168】
ステップC332:追跡期間全身ボックスの左上垂直座標を決定する。
【0169】
具体的には、追跡期間全身ボックスの左上垂直座標は
【0170】
【数39】
[この文献は図面を表示できません]
【0171】
である。
【0172】
ステップC333:追跡期間全身ボックスの右下水平座標を決定する。
【0173】
具体的には、追跡期間全身ボックスの右下水平座標は
【0174】
【数40】
[この文献は図面を表示できません]
【0175】
である。
【0176】
ステップC334:追跡期間全身ボックスの右下垂直座標を決定する。
【0177】
具体的には、追跡期間全身ボックスの右下垂直座標は
【0178】
【数41】
[この文献は図面を表示できません]
【0179】
である。
【0180】
より具体的には、
【0181】
【数42】
[この文献は図面を表示できません]
【0182】
である。
【0183】
ステップC335:追跡期間全身ボックスを決定する。
【0184】
具体的には、追跡期間全身ボックスは
【0185】
【数43】
[この文献は図面を表示できません]
【0186】
である。
【0187】
この実施形態において示されている方法を使用することによって、検出期間全身ボックスの左上水平座標
【0188】
【数44】
[この文献は図面を表示できません]
【0189】
が上半身検出ボックスの左上水平座標
【0190】
【数45】
[この文献は図面を表示できません]
【0191】
に等しいときに、追跡期間全身ボックスが計算され得る。このようにして、追跡されるべき歩行者の姿勢が大きく変化した場合であっても、追跡期間全身ボックスがそれでも取得され、これにより追跡されるべき歩行者が追跡され得ない場合を回避し、追跡されるべき歩行者を追跡する精度を改善することができる。
【0192】
本発明の実施形態の第1の態様から本発明の実施形態の第1の態様の第8の実装形態のうちのいずれか1つによる方法に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第9の実装形態において、
ステップDは、具体的には、次のステップを含む。
【0193】
ステップD11:上半身検出ボックスを中心として使用することによって複数の粒子を散乱させる。
【0194】
具体的には、複数の粒子は、上半身検出ボックスを中心として使用することによって散乱され、複数の粒子のうちのいずれか1つの幅と高さとの比が上半身検出ボックスの幅と上半身検出ボックスの高さとの比と同じである。
【0195】
上半身検出ボックスが追跡されるべきビデオの検出期間内に決定される場合、追跡されるべき歩行者は、追跡されるべきビデオの追跡期間内に追跡される。追跡されるべき歩行者は追跡されるべきビデオ内で動いており、検出期間および追跡期間内の追跡されるべき歩行者の配置は異なる。したがって、追跡されるべき歩行者を追跡するために、複数の粒子が追跡されるべき歩行者の上半身検出ボックスの周りに散乱される必要があり、それにより追跡されるべき歩行者を追跡する。
【0196】
ステップD12:上半身追跡ボックスを決定する。
【0197】
具体的には、上半身追跡ボックスは、複数の粒子のうちで上半身検出ボックスに最も類似する粒子である。
【0198】
この実施形態において示されている方法を使用することによって、複数の粒子は、上半身検出ボックスを中心として使用することによって散乱され、それにより正確な上半身追跡ボックスが追跡期間内に取得され得る。それに加えて、上半身追跡ボックスは、上半身検出ボックスを使用することによって取得され、それにより追跡されるべき歩行者の異なる姿勢が照合され、それによって追跡されるべき歩行者を正確に追跡することができる。
【0199】
本発明の実施形態の第1の態様の第8の実装形態に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第10の実装形態において、
ステップEは、具体的には、次のステップを含む。
【0200】
ステップE11:追跡期間全身ボックスの左上水平座標を決定する。
【0201】
具体的には、
【0202】
【数46】
[この文献は図面を表示できません]
【0203】
である場合、追跡期間全身ボックスの左上水平座標は
【0204】
【数47】
[この文献は図面を表示できません]
【0205】
である。
【0206】
ステップE12:追跡期間全身ボックスの左上垂直座標を決定する。
【0207】
具体的には、追跡期間全身ボックスの左上垂直座標は
【0208】
【数48】
[この文献は図面を表示できません]
【0209】
である。
【0210】
ステップE13:追跡期間全身ボックスの右下水平座標を決定する。
【0211】
具体的には、追跡期間全身ボックスの右下水平座標は
【0212】
【数49】
[この文献は図面を表示できません]
【0213】
である。
【0214】
ステップE14:追跡期間全身ボックスの右下垂直座標を決定する。
【0215】
具体的には、追跡期間全身ボックスの右下垂直座標は
【0216】
【数50】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
である。
【0218】
より具体的には、
【0219】
【数51】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
である。
【0221】
ステップE15:追跡期間全身ボックスを決定する。
【0222】
具体的には、追跡期間全身ボックスは
【0223】
【数52】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
である。
【0225】
この実施形態において示されている方法を使用することによって、検出期間全身ボックスの左上水平座標
【0226】
【数53】
[この文献は図面を表示できません]
【0227】
が下半身検出ボックスの左上水平座標
【0228】
【数54】
[この文献は図面を表示できません]
【0229】
に等しいときに、追跡期間全身ボックスが計算され得る。このようにして、追跡されるべき歩行者の姿勢が大きく変化した場合であっても、追跡期間全身ボックスがそれでも取得され、これにより追跡されるべき歩行者が追跡され得ない場合を回避し、追跡されるべき歩行者を追跡する精度を改善することができる。
【0230】
本発明の実施形態の第1の態様から本発明の実施形態の第1の態様の第10の実装形態のいずれか1つによる方法に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第11の実装形態において、
この方法は、次のステップをさらに含む。
【0231】
ステップE21:追跡されるべきビデオのターゲット画像フレームシーケンスを取得する。
【0232】
ターゲット画像フレームシーケンスは、1つまたは複数の連続する画像フレームを含み、ターゲット画像フレームシーケンスは、検出期間の前にある。
【0233】
ステップE22:追跡されるべきビデオの背景領域をターゲット画像フレームシーケンスに基づき取得する。
【0234】
具体的には、ターゲット画像フレームシーケンス内の任意の画像フレームにおいて、静的背景モデルを使用することによって静止している物体が取得され、静止している物体は追跡されるべきビデオの背景領域として決定される。
【0235】
ステップE23:追跡されるべきビデオの任意の画像フレームの前景領域を取得する。
【0236】
具体的には、追跡されるべきビデオの画像フレームの前景領域は、検出期間内に追跡されるべきビデオの画像フレームから背景領域を差し引くことによって取得される。
【0237】
具体的には、追跡されるべきビデオの背景領域が取得されたときに、追跡されるべきビデオの画像フレームの任意の領域と背景領域との間の差分が取得され、それによりターゲット値を取得する。追跡されるべきビデオの画像フレームの異なる領域は各々1つのターゲット値に対応していることがわかる。
【0238】
ターゲット値がプリセット閾値以上である場合、これは、追跡されるべきビデオの画像フレームの領域であり、ターゲット値に対応している領域がモーション領域であることを示している。
【0239】
モーション領域が検出されたときに、モーション領域は、追跡されるべきビデオの画像フレームの前景領域として決定される。
【0240】
ステップE24:追跡されるべき歩行者を取得する。
【0241】
具体的には、追跡されるべき歩行者は、追跡されるべきビデオの画像フレームの前景領域を検出することによって取得される。
【0242】
本発明の実施形態の第1の態様の第11の実装形態に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第12の実装形態において、
ステップBは、次のステップを含む。
【0243】
ステップB11:ターゲット画像フレームを決定する。
【0244】
具体的には、ターゲット画像フレームは、追跡されるべき歩行者が出現する画像フレームである。
【0245】
ステップB12:ターゲット画像フレームの前景領域内で上半身検出ボックスを取得する。
【0246】
この実施形態において示されている方法を使用することによって、追跡されるべき歩行者は、追跡されるべきビデオの画像フレームの前景領域内で検出され、追跡され得る、言い換えると、この実施形態において示されている追跡されるべき歩行者の検出プロセスおよび追跡プロセスは両方とも、画像の前景領域内で実行されることがわかる。したがって、処理される必要のある画像窓の数は大幅に減らされる、言い換えると、追跡されるべき歩行者を探索するための探索空間が縮小され、それにより、追跡されるべき歩行者を追跡するために必要な持続時間を短縮し、追跡されるべき歩行者を追跡する効率を改善する。
【0247】
本発明の実施形態の第2の態様は、第1の決定ユニット、第1の取得ユニット、第2の取得ユニット、第3の取得ユニット、および第4の取得ユニットを含む、電子デバイスを提供する。
【0248】
第1の決定ユニットは、追跡されるべきビデオの検出期間および追跡期間を決定するように構成される。
【0249】
この実施形態において示されている第1の決定ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップAを実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0250】
第1の取得ユニットは、追跡されるべきビデオ内に出現する追跡されるべき歩行者の上半身検出ボックスを、検出期間内に取得するように構成される。
【0251】
この実施形態において示されている第1の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップBを実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0252】
第2の取得ユニットは、追跡されるべき歩行者の検出期間全身ボックスを、上半身検出ボックスに基づき取得するように構成される。
【0253】
この実施形態において示されている第2の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップCを実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0254】
第3の取得ユニットは、追跡されるべきビデオ内に出現する追跡されるべき歩行者の上半身追跡ボックスを、追跡期間内に取得するように構成される。
【0255】
この実施形態において示されている第3の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップDを実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0256】
第4の取得ユニットは、上半身追跡ボックスに対応する追跡期間全身ボックスを、検出期間全身ボックスに基づき取得するように構成され、追跡期間全身ボックスは、追跡されるべき歩行者を追跡するために使用される。
【0257】
この実施形態において示されている第4の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップEを実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0258】
この実施形態において示されている電子デバイスを使用することによって、取得された検出期間全身ボックスは追跡されるべき歩行者の上半身検出ボックスに基づき取得され、検出期間全身ボックスの縦横比は変化し得る。したがって、追跡されるべき歩行者が検出期間内に異常な姿勢で出現する場合でも、追跡されるべき歩行者の正確な追跡期間全身ボックスは、それでも、この実施形態において示されている
電子デバイスを使用することによって取得されるものとしてよく、したがって、追跡されるべき歩行者が異常な姿勢で出現したときに追跡されるべき歩行者を追跡するための準備を依然として行うことができる。
【0259】
本発明の実施形態の第2の態様に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第1の実装形態において、電子デバイスは、さらに次のことを含む。
第2の取得ユニットは、上半身検出ボックスに基づき下半身走査領域を取得し、下半身検出ボックスが、下半身走査領域内で下半身検出を実行することによって取得される場合、検出期間全身ボックスを、上半身検出ボックスおよび下半身検出ボックスに基づき取得するように特に構成される。
【0260】
この実施形態において示されている第2の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップC01とステップC02とを実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0261】
この実施形態において示されている電子デバイスを使用することによって、取得された検出期間全身ボックスは追跡されるべき歩行者の上半身検出ボックスと追跡されるべき歩行者の下半身検出ボックスとを組み合わせることによって取得される。取得された検出期間全身ボックスの縦横比が変化し得ることがわかる。したがって、追跡されるべき歩行者が検出期間内に異常な姿勢で、たとえば、追跡されるべき歩行者が脚を広く開いている姿勢で出現する、したがって、追跡されるべき歩行者の上半身と下半身との割合が変わる場合であっても、追跡されるべき歩行者の正確な検出期間全身ボックスは、取得された上半身検出ボックスと取得された下半身検出ボックスとを組み合わせることによってそれでも取得され、それにより追跡されるべき歩行者を追跡する準備を行うことができる。
【0262】
本発明の実施形態の第2の態様の第1の実装形態に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第2の実装形態において、
上半身検出ボックスは
【0263】
【数55】
[この文献は図面を表示できません]
【0264】
であり、ここで、
【0265】
【数56】
[この文献は図面を表示できません]
【0266】
は、上半身検出ボックスの左上水平座標であり、
【0267】
【数57】
[この文献は図面を表示できません]
【0268】
は、上半身検出ボックスの左上垂直座標であり、
【0269】
【数58】
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
は、上半身検出ボックスの右下水平座標であり、
【0271】
【数59】
[この文献は図面を表示できません]
【0272】
は、上半身検出ボックスの右下垂直座標であり、
上半身検出ボックスに基づき下半身走査領域を取得するときに、第2の取得ユニットは、第1のパラメータを決定し、ここで第1のパラメータは
【0273】
【数60】
[この文献は図面を表示できません]
【0274】
であり、ここでRatio
defaultはプリセットされた比であり、第2のパラメータを決定し、ここで第2のパラメータは
【0275】
【数61】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
であり、第3のパラメータを決定し、ここで第3のパラメータは
【0277】
【数62】
[この文献は図面を表示できません]
【0278】
であり、下半身走査領域を、第1のパラメータ、第2のパラメータ、および第3のパラメータに基づき決定する、ように特に構成される。
【0279】
この実施形態において示されている第2の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップC011と、ステップC012と、ステップC013と、ステップC014とを実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0280】
第1のパラメータ、第2のパラメータ、および第3のパラメータを取得するときに、この実施形態において示されている電子デバイスは下半身走査領域を決定するものとしてよく、それにより、追跡されるべき歩行者の下半身検出ボックスは取得された下半身走査領域内で検出され、それによって、追跡されるべき歩行者の下半身検出ボックスを取得する精度および効率を改善し、追跡されるべき歩行者を追跡する効率を改善することがわかる。
【0281】
本発明の実施形態の第2の態様の第2の実装形態に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第3の実装形態において、上半身検出ボックスに基づき下半身走査領域を取得するときに、第2の取得ユニットは、下半身走査領域を、第1のパラメータ、第2のパラメータ、および第3のパラメータに基づき決定するように特に構成され、ここで、下半身走査領域は、ScanArea=[L
S,T
S,R
S,B
S]であり、L
Sは、下半身走査領域の左上水平座標であり、T
Sは、下半身走査領域の左上垂直座標であり、R
Sは、下半身走査領域の右下水平座標であり、B
Sは、下半身走査領域の右下垂直座標であり、ここで、
【0282】
【数63】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
であり、
paral1、paral2、およびparal3は、プリセット値であり、imgWは、検出期間内の追跡されるべきビデオの画像フレームの幅であり、imgHは、検出期間内の追跡されるべきビデオの画像フレームの高さである。
【0284】
この実施形態において示されている第2の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップC014を実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0285】
この実施形態において示されている電子デバイスを使用することによって、追跡されるべき歩行者の下半身検出ボックスは、取得された下半身走査領域内で検出され、それにより、追跡されるべき歩行者の下半身検出ボックスを取得する精度および効率を改善し、追跡されるべき歩行者を追跡する効率を改善することができる。それに加えて、取得プロセスにおいて、下半身走査領域の異なる設定は、パラメータ(paral1、paral2、およびparal3)の異なる設定を通じて実装されるものとしてよく、これによりこの実施形態において示されている
電子デバイスの高い適用可能性を達成する。このようにして、異なるアプリケーションシナリオにおいて、下半身検出ボックスの異なる向きがこれらのパラメータの異なる設定に基づき実装されてよく、これにより追跡されるべき歩行者を検出する精度を改善する。
【0286】
本発明の実施形態の第2の態様の第1の実装形態から本発明の実施形態の第2の態様の第3の実装形態までのうちのいずれか1つによる方法に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第4の実装形態において、
下半身検出ボックスは
【0287】
【数64】
[この文献は図面を表示できません]
【0288】
であり、ここで
【0289】
【数65】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
は、下半身検出ボックスの左上水平座標であり、
【0291】
【数66】
[この文献は図面を表示できません]
【0292】
は、下半身検出ボックスの左上垂直座標であり、
【0293】
【数67】
[この文献は図面を表示できません]
【0294】
は、下半身検出ボックスの右下水平座標であり、
【0295】
【数68】
[この文献は図面を表示できません]
【0296】
は、下半身検出ボックスの右下垂直座標であり、
上半身検出ボックス
および下半身検出ボックスに基づき追跡されるべき歩行者の検出期間全身ボックスを取得するときに、第2の取得ユニットは、検出期間全身ボックスの左上水平座標を決定し、ここで、検出期間全身ボックスの左上水平座標は
【0297】
【数69】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
であり、検出期間全身ボックスの左上垂直座標が
【0299】
【数70】
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
であると決定し、検出期間全身ボックスの右下水平座標が
【0301】
【数71】
[この文献は図面を表示できません]
【0302】
であると決定し、検出期間全身ボックスの右下垂直座標が
【0303】
【数72】
[この文献は図面を表示できません]
【0304】
であると決定し、検出期間全身ボックスが
【0305】
【数73】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
であると決定する、ように特に構成される。
【0307】
この実施形態において示されている第2の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップC11と、ステップC12と、ステップC13と、ステップC14と、ステップC15とを実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0308】
この実施形態において示されている電子デバイスを使用することによって、取得された検出期間全身ボックスは追跡されるべき歩行者の上半身検出ボックスと追跡されるべき歩行者の下半身検出ボックスとを組み合わせることによって取得され、それにより、追跡されるべき歩行者が異常な姿勢で出現する、たとえば、脚を広く開いている、したがって、縦横比が増大する場合であっても、この実施形態では追跡されるべき歩行者の上半身および下半身が別々に検出され得るので正確な検出期間全身ボックスが取得され、それにより追跡されるべき歩行者の上半身検出ボックスと追跡されるべき歩行者の下半身検出ボックスとを別々に取得できる、言い換えると、検出期間全身ボックスにおける上半身検出ボックスと下半身検出ボックスとの割合が追跡されるべき歩行者の姿勢により変わることがわかる。歩行プロセスにおける追跡されるべき歩行者の姿勢の変化は、変化し得る上半身検出ボックスと下半身検出ボックスとの割合に基づき正確に捕捉され、これにより追跡されるべき歩行者が追跡されるべき歩行者の姿勢が変化したことで追跡され得ない場合を効果的に回避することができることがわかる。
【0309】
本発明の実施形態の第2の態様の第4の実装形態に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第5の実装形態において、第4の取得ユニットは、検出期間全身ボックスの幅と検出期間全身ボックスの高さとの比が
【0310】
【数74】
[この文献は図面を表示できません]
【0311】
であると決定し、上半身検出ボックスの高さと検出期間全身ボックスの高さとの比が
【0312】
【数75】
[この文献は図面を表示できません]
【0313】
であると決定し、追跡期間全身ボックスを、
【0314】
【数76】
[この文献は図面を表示できません]
【0315】
に基づき、決定する、ように特に構成される。
【0316】
この実施形態において示されている第4の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップD01と、ステップD02と、ステップD03とを実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0317】
この実施形態において示されている電子デバイスを使用することによって、追跡期間全身ボックスは、検出期間全身ボックスの幅と検出期間全身ボックスの高さとの比および上半身検出ボックスの高さと検出期間全身ボックスの高さとの比に基づき決定され得る。検出期間全身ボックスは、追跡されるべき歩行者の姿勢の変化を正確に捕捉できるので、歩行プロセスにおける追跡されるべき歩行者の姿勢の変化は、検出期間全身ボックスを使用することによって取得される追跡期間全身ボックスに基づき正確に捕捉され、それにより追跡期間全身ボックスを使用することによって追跡されるべき歩行者を追跡する精度を改善し、追跡されるべき歩行者の姿勢が変化するため追跡されるべき歩行者が追跡できない場合を効果的に回避することができる。
【0318】
本発明の実施形態の第2の態様の第2の実装形態または本発明の実施形態の第2の態様の第3の実装形態による
電子デバイスに関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第6の実装形態において、上半身検出ボックス
および下半身検出ボックスに基づき追跡されるべき歩行者の検出期間全身ボックスを取得するときに、第2の取得ユニットは、下半身検出ボックスが下半身走査領域内で下半身検出を実行することによって取得されない場合に、検出期間全身ボックスの左上水平座標を決定し、ここで、検出期間全身ボックスの左上水平座標は
【0319】
【数77】
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
であり、検出期間全身ボックスの左上垂直座標が
【0321】
【数78】
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
であると決定し、検出期間全身ボックスの右下水平座標が
【0323】
【数79】
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
であると決定し、検出期間全身ボックスの右下垂直座標が
【0325】
【数80】
[この文献は図面を表示できません]
【0326】
であると決定し、検出期間全身ボックスが
【0327】
【数81】
[この文献は図面を表示できません]
【0328】
であると決定する、ように特に構成される。
【0329】
この実施形態において示されている第2の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップC21と、ステップC22と、ステップC23と、ステップC24と
、ステップC25とを実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0330】
この実施形態において示されている電子デバイスを使用することによって、下半身検出ボックスが下半身走査領域内で取得されない場合であっても、下半身検出ボックスは上半身検出ボックスに基づき計算されてよく、それにより、下半身検出ボックスが検出されないときでも検出期間全身ボックスが取得され、それによって、追跡されるべき歩行者の追跡を効果的に確実にし、追跡されるべき歩行者の下半身が検出できないことで追跡されるべき歩行者が追跡され得ない場合を回避し得ることがわかる。それに加えて、歩行プロセスにおける追跡されるべき歩行者の姿勢の変化が正確に捕捉され、これにより追跡されるべき歩行者が追跡されるべき歩行者の姿勢が変化したことで追跡され得ない場合を回避することができる。
【0331】
本発明の実施形態の第2の態様の第6の実装形態に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第7の実装形態において、第4の取得ユニットは、検出期間全身ボックスの幅と検出期間全身ボックスの高さとのプリセットされている比
【0332】
【数82】
[この文献は図面を表示できません]
【0333】
を取得し、上半身検出ボックスの高さと検出期間全身ボックスの高さとの比が
【0334】
【数83】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
であると決定し、追跡期間全身ボックスを、
【0336】
【数84】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
に基づき、決定する、ように特に構成される。
【0338】
この実施形態において示されている第4の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップC31と、ステップC32と、ステップC33とを実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0339】
この実施形態において示されている電子デバイスを使用することによって、下半身検出ボックスが下半身走査領域内で取得されない場合であっても、追跡期間全身ボックスはそれでも取得され、それにより、追跡されるべき歩行者の追跡を効果的に確実にすることができることがわかる。
【0340】
本発明の実施形態の第2の態様の第5の実装形態または本発明の実施形態の第2の態様の第7の実装形態による
電子デバイスに関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第8の実装形態において、
上半身追跡ボックスは
【0341】
【数85】
[この文献は図面を表示できません]
【0342】
であり、ここで、
【0343】
【数86】
[この文献は図面を表示できません]
【0344】
は、上半身追跡ボックスの左上水平座標であり、
【0345】
【数87】
[この文献は図面を表示できません]
【0346】
は、上半身追跡ボックスの左上垂直座標であり、
【0347】
【数88】
[この文献は図面を表示できません]
【0348】
は、上半身追跡ボックスの右下水平座標であり、
【0349】
【数89】
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
は、上半身追跡ボックスの右下垂直座標であり、
追跡期間全身ボックスを
【0351】
【数90】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
に基づき決定するときに、第4の取得ユニットは、追跡期間全身ボックスの左上水平座標を決定し、ここで、
【0353】
【数91】
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
である場合、追跡期間全身ボックスの左上水平座標は
【0355】
【数92】
[この文献は図面を表示できません]
【0356】
であり、追跡期間全身ボックスの左上垂直座標が
【0357】
【数93】
[この文献は図面を表示できません]
【0358】
であると決定し、追跡期間全身ボックスの右下水平座標が
【0359】
【数94】
[この文献は図面を表示できません]
【0360】
であると決定し、追跡期間全身ボックスの右下垂直座標が
【0361】
【数95】
[この文献は図面を表示できません]
【0362】
であると決定し、ここで、
【0363】
【数96】
[この文献は図面を表示できません]
【0364】
であり、追跡期間全身ボックスが
【0365】
【数97】
[この文献は図面を表示できません]
【0366】
であると決定する、ように特に構成される。
【0367】
この実施形態において示されている第4の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップC331と、ステップC332と、ステップC333と、ステップC334と、ステップC335とを実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0368】
この実施形態において示されている電子デバイスを使用することによって、検出期間全身ボックスの左上水平座標
【0369】
【数98】
[この文献は図面を表示できません]
【0370】
が上半身検出ボックスの左上水平座標
【0371】
【数99】
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
に等しいときに、追跡期間全身ボックスが計算され得る。このようにして、追跡されるべき歩行者の姿勢が大きく変化した場合であっても、追跡期間全身ボックスがそれでも取得され、これにより追跡されるべき歩行者が追跡され得ない場合を回避し、追跡されるべき歩行者を追跡する精度を改善することができる。
【0373】
本発明の実施形態の第2の態様から本発明の実施形態の第2の態様の第8の実装形態のうちのいずれか1つによる
電子デバイスに関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第9の実装形態において、
第3の取得ユニットは、上半身検出ボックスを中心として使用することによって複数の粒子を散乱させ、ここで、複数の粒子のうちのいずれか1つの幅と高さとの比が上半身検出ボックスの幅と上半身検出ボックスの高さとの比と同じであり、上半身追跡ボックスを決定し、ここで、上半身追跡ボックスは複数の粒子のうちで上半身検出ボックスに最も類似する粒子である、ように特に構成される。
【0374】
この実施形態において示されている第3の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップD11とステップD12とを実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0375】
この実施形態において示されている電子デバイスを使用することによって、複数の粒子は、上半身検出ボックスを中心として使用することによって散乱され、それにより正確な上半身追跡ボックスが追跡期間内に取得され得る。それに加えて、上半身追跡ボックスは、上半身検出ボックスを使用することによって取得され、それにより追跡されるべき歩行者の異なる姿勢が照合され、それによって追跡されるべき歩行者を正確に追跡することができる。
【0376】
本発明の実施形態の第2の態様の第8の実装形態に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第10の実装形態において、
第4の取得ユニットは、追跡期間全身ボックスの左上水平座標を決定し、ここで、
【0377】
【数100】
[この文献は図面を表示できません]
【0378】
である場合、追跡期間全身ボックスの左上水平座標は
【0379】
【数101】
[この文献は図面を表示できません]
【0380】
であり、追跡期間全身ボックスの左上垂直座標が
【0381】
【数102】
[この文献は図面を表示できません]
【0382】
であると決定し、追跡期間全身ボックスの右下水平座標が
【0383】
【数103】
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
であると決定し、追跡期間全身ボックスの右下垂直座標が
【0385】
【数104】
[この文献は図面を表示できません]
【0386】
であると決定し、ここで、
【0387】
【数105】
[この文献は図面を表示できません]
【0388】
であり、追跡期間全身ボックスが
【0389】
【数106】
[この文献は図面を表示できません]
【0390】
であると決定する、ように特に構成される。
【0391】
この実施形態において示されている第4の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップE11と、ステップE12と、ステップE13と、ステップE14と、ステップE15とを実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0392】
この実施形態において示されている電子デバイスを使用することによって、検出期間全身ボックスの左上水平座標
【0393】
【数107】
[この文献は図面を表示できません]
【0394】
が下半身検出ボックスの左上水平座標
【0395】
【数108】
[この文献は図面を表示できません]
【0396】
に等しいときに、追跡期間全身ボックスが計算され得る。このようにして、追跡されるべき歩行者の姿勢が大きく変化した場合であっても、追跡期間全身ボックスがそれでも取得され、これにより追跡されるべき歩行者が追跡され得ない場合を回避し、追跡されるべき歩行者を追跡する精度を改善することができる。
【0397】
本発明の実施形態の第2の態様から本発明の実施形態の第2の態様の第10の実装形態のいずれか1つによる
電子デバイスに関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第11の実装形態において、電子デバイスは、第5の取得ユニットと、第6の取得ユニットと、第7の取得ユニットと、第8の取得ユニットとをさらに備える。
【0398】
第5の取得ユニットは、追跡されるべきビデオのターゲット画像フレームシーケンスを取得するように構成され、ここで、ターゲット画像フレームシーケンスは、1つまたは複数の連続する画像フレームを含み、ターゲット画像フレームシーケンスは、検出期間の前にある。
【0399】
この実施形態において示されている第5の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップE21を実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0400】
第6の取得ユニットは、追跡されるべきビデオの背景領域をターゲット画像フレームシーケンスに基づき取得するように構成される。
【0401】
この実施形態において示されている第6の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップE22を実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0402】
第7の取得ユニットは、追跡されるべきビデオの任意の画像フレームの前景領域を、検出期間内に追跡されるべきビデオの画像フレームから背景領域を差し引くことによって取得するように構成される。
【0403】
この実施形態において示されている第7の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップE23を実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0404】
第8の取得ユニットは、追跡されるべき歩行者を、追跡されるべきビデオの画像フレームの前景領域を検出することによって取得するように構成される。
【0405】
この実施形態において示されている第8の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップE24を実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0406】
本発明の実施形態の第2の態様の第11の実装形態に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第12の実装形態において、
第1の取得ユニットは、ターゲット画像フレームを決定し、ここで、ターゲット画像フレームは、追跡されるべき歩行者が出現する画像フレームであり、ターゲット画像フレームの前景領域内で上半身検出ボックスを取得する、ように特に構成される。
【0407】
この実施形態において示されている第1の取得ユニットは、本発明の実施形態の第1の態様において示されているステップB11とステップB12とを実行するように構成される。具体的な実行プロセスについては、本発明の実施形態の第1の態様を参照されたい。詳細は説明されない。
【0408】
この実施形態において示されている電子デバイスを使用することによって、追跡されるべき歩行者は、追跡されるべきビデオの画像フレームの前景領域内で検出され、追跡され得る、言い換えると、この実施形態において示されている追跡されるべき歩行者の検出プロセスおよび追跡プロセスは両方とも、画像の前景領域内で実行されることがわかる。したがって、処理される必要のある画像窓の数は大幅に減らされる、言い換えると、追跡されるべき歩行者を探索するための探索空間が縮小され、それにより、追跡されるべき歩行者を追跡するために必要な持続時間を短縮し、追跡されるべき歩行者を追跡する効率を改善する。
【0409】
本発明の実施形態は、歩行者追跡の方法および電子デバイスを提供する。この方法により、追跡されるべきビデオ内に出現する追跡されるべき歩行者の上半身検出ボックスは、検出期間内に取得されるものとしてよく、追跡されるべき歩行者の検出期間全身ボックスは、上半身検出ボックスに基づき取得され、上半身追跡ボックスに対応する追跡期間全身ボックスは、検出期間全身ボックスに基づき追跡期間内に取得される。追跡されるべき歩行者は、追跡期間全身ボックスを使用することによって追跡され得ることがわかる。検出期間全身ボックスの縦横比は変化し得る。したがって、追跡されるべき歩行者が検出期間内に異常な姿勢で出現する場合でも、追跡されるべき歩行者の正確な追跡期間全身ボックスは、それでも、これらの実施形態において示されている方法を使用することによって取得されるものとしてよく、したがって、追跡されるべき歩行者が異常な姿勢で出現したときに追跡されるべき歩行者を追跡するための準備を依然として行うことができる。