特許第6847810号(P6847810)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6847810
(24)【登録日】2021年3月5日
(45)【発行日】2021年3月24日
(54)【発明の名称】熱交換器及び熱交換器の製造方法
(51)【国際特許分類】
   F28D 7/16 20060101AFI20210315BHJP
   F24H 9/00 20060101ALI20210315BHJP
   F02C 7/00 20060101ALI20210315BHJP
   F02C 7/24 20060101ALI20210315BHJP
   F02C 6/18 20060101ALI20210315BHJP
【FI】
   F28D7/16 A
   F24H9/00 A
   F24H9/00 N
   F02C7/00 D
   F02C7/24 C
   F02C6/18 A
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-203808(P2017-203808)
(22)【出願日】2017年10月20日
(65)【公開番号】特開2019-78430(P2019-78430A)
(43)【公開日】2019年5月23日
【審査請求日】2020年2月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000785
【氏名又は名称】誠真IP特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】菅沼 直樹
(72)【発明者】
【氏名】中江 修二
(72)【発明者】
【氏名】林 健太郎
【審査官】 河野 俊二
(56)【参考文献】
【文献】 特開平5−118489(JP,A)
【文献】 特表2016−505772(JP,A)
【文献】 特開平05−141891(JP,A)
【文献】 実開平04−076943(JP,U)
【文献】 特開2001−065801(JP,A)
【文献】 特開平7−217810(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28D 7/16
F02C 6/18
F02C 7/00
F02C 7/24
F24H 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1流体が流通する配管と、該配管を内部に収容する胴体とを備え、前記胴体内を流通する第2流体が前記第1流体と熱交換される熱交換器の製造方法であって、
前記配管は、前記第2流体の流通方向に対して垂直な方向に沿って延びる複数の第1直管部分であって、前記第2流体の流通方向に沿って間隔をあけて並んだ複数の第1直管部分をそれぞれ含む複数の第1直管群を備え、
前記複数の第1直管群は、前記複数の第1直管部分が延びる方向及び前記複数の第1直管部分が並ぶ方向の両方に対して垂直な方向に互いに第1間隔をあけて配置され、
前記製造方法は、
前記熱交換器が有する第1遮断周波数を特定する第1遮断周波数特定ステップと、
前記第1遮断周波数をf1(Hz)、前記第2流体中を伝わる前記音波の音速をc(m/sec)、前記第1間隔の第1仮値をST1(m)とすると、以下の式(1)
ST1=c/f1 ・・・ (1)
に基づいて、前記第1遮断周波数特定ステップにおいて特定された前記第1遮断周波数から前記第1仮値を決定する第1仮値決定ステップと、
前記第1仮値決定ステップにおいて決定された前記第1仮値をあけて配置された複数の第1直管群に対して数値解析を行い、遮断可能な周波数及び減音量を求める第1数値解析ステップと、
前記第1数値解析ステップにおいて得られた遮断可能な周波数のうち最も低い周波数である第1遮断可能最低周波数と前記第1遮断周波数とのずれが前記第1遮断周波数に対して予め決められた許容範囲内である場合に、前記第1仮値を前記第1間隔と決定する第1間隔決定ステップと
を含む熱交換器の製造方法。
【請求項2】
前記第1間隔決定ステップにおいて、前記第1遮断可能最低周波数と前記第1遮断周波数とのずれが前記第1遮断周波数に対して予め決められた許容範囲を超える場合、前記ずれに基づいて前記第1仮値を修正し、修正された前記第1仮値をあけて配置された複数の第1直管群に対して数値解析を行って遮断可能な周波数及び減音量を求めることを、前記ずれが前記第1遮断周波数に対して予め決められた許容範囲内となるまで繰り返して前記第1間隔を決定する、請求項1に記載の熱交換器の製造方法。
【請求項3】
前記配管は、前記第2流体の流通方向に対して垂直な方向に沿って延びる複数の第2直管部分であって、前記第2流体の流通方向に沿って間隔をあけて平行に並んだ複数の第2直管部分をそれぞれ含む複数の第2直管群を、前記第2流体の流通方向において前記第1直管群よりも上流側又は下流側にさらに備え、
前記複数の第2直管群は、前記複数の第2直管部分が延びる方向及び前記複数の第2直管部分が並ぶ方向の両方に対して垂直な方向に互いに第2間隔をあけて配置され、
前記製造方法は、
前記熱交換器において減音される前記音波が有する第2遮断周波数であって、前記第1遮断周波数とは異なる周波数である第2遮断周波数を特定する第2遮断周波数特定ステップと、
前記第2遮断周波数をf2(Hz)、前記第2間隔の第2仮値をST2(m)とすると、以下の式(2)
ST2=c/f2 ・・・ (2)
に基づいて、前記第2遮断周波数特定ステップにおいて特定された前記第2遮断周波数から前記第2仮値を決定する第2仮値決定ステップと、
前記第2仮値決定ステップにおいて決定された前記第2仮値をあけて配置された複数の第2直管群に対して数値解析を行い、遮断可能な周波数及び減音量を求める第2数値解析ステップと、
前記第2数値解析ステップにおいて得られた遮断可能な周波数のうち最も低い周波数である第2遮断可能最低周波数と前記第2遮断周波数とのずれが前記第2遮断周波数に対して予め決められた許容範囲内である場合に、前記第2仮値を前記第2間隔と決定する第2間隔決定ステップと
をさらに含む、請求項1または2に記載の熱交換器の製造方法。
【請求項4】
前記第2間隔決定ステップにおいて、前記第2遮断可能最低周波数と前記第2遮断周波数とのずれが前記第2遮断周波数に対して予め決められた許容範囲を超える場合、前記ずれに基づいて前記第2仮値を修正し、修正された前記第2仮値をあけて配置された複数の第2直管群に対して数値解析を行って遮断可能な周波数及び減音量を求めることを、前記ずれが前記第2遮断周波数に対して予め決められた許容範囲内となるまで繰り返して前記第2間隔を決定する、請求項3に記載の熱交換器の製造方法。
【請求項5】
前記熱交換器は、互いに連結されたタービン及び圧縮機と、該圧縮機によって圧縮された圧縮空気である前記第1流体を用いて燃料を燃焼させるとともにその燃焼ガスを前記タービンに供給する燃焼器とを備えるマイクロガスタービンに含まれ、
前記熱交換器は、前記第1流体と、前記タービンの排ガスである前記第2流体とを熱交換し、
前記タービンは、n枚の動翼を有するとともに定格回転数がR(rpm)であり、
前記第1遮断周波数f1は、以下の式(3)
f1=nR/60 ・・・ (3)
によって特定される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱交換器の製造方法。
【請求項6】
流体が流通する配管と、
該配管を内部に収容する胴体と
を備え、前記胴体内を流通する前記排ガスが前記流体と熱交換される熱交換器であって、
前記配管は、前記排ガスと熱交換される前記流体の流通方向に対して垂直な方向に沿って延びる複数の直管部分であって、前記流体の流通方向に沿って間隔をあけて平行に並んだ複数の直管部分をそれぞれ含む複数の直管群を備え、
前記複数の直管群は、前記複数の直管部分が延びる方向及び前記複数の直管部分が並ぶ方向の両方に対して垂直な方向に互いに、前記熱交換器が有する遮断周波数に基づく間隔をあけて配置される熱交換器。
【請求項7】
前記熱交換器は、互いに連結されたタービン及び圧縮機と、該圧縮機によって圧縮された圧縮空気である前記第1流体を用いて燃料を燃焼させるとともにその燃焼ガスを前記タービンに供給する燃焼器とを備えるマイクロガスタービンに含まれ、
前記熱交換器は、前記第1流体と、前記タービンの排ガスである前記第2流体とを熱交換し、
前記タービンは、n枚の動翼を有するとともに定格回転数がR(rpm)であり、
前記遮断周波数fは、以下の式(4)
f=nR/60 ・・・ (4)
によって特定される、請求項6に記載の熱交換器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、熱交換器及び熱交換器の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスタービン、特にマイクロガスタービンで発電を行う際等の高速回転体において、高周波数域の騒音が発生する。騒音を低減するために、サイレンサを設置する場合がある。特許文献1には、温水ボイラにサイレンサを設けることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−259956号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、騒音対策としてサイレンサを別途設けると、製品コストが上昇するといった問題点があった。
【0005】
上述の事情に鑑みて、本開示は、低コストで騒音を低減できる熱交換器及び熱交換器の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の少なくとも1つの実施形態に係る熱交換器の製造方法は、
第1流体が流通する配管と、該配管を内部に収容する胴体とを備え、前記胴体内を流通する第2流体が前記第1流体と熱交換される熱交換器の製造方法であって、
前記配管は、前記第2流体の流通方向に対して垂直な方向に沿って延びる複数の第1直管部分であって、前記第2流体の流通方向に沿って間隔をあけて並んだ複数の第1直管部分をそれぞれ含む複数の第1直管群を備え、
前記複数の第1直管群は、前記複数の第1直管部分が延びる方向及び前記複数の第1直管部分が並ぶ方向の両方に対して垂直な方向に互いに第1間隔をあけて配置され、
前記製造方法は、
前記熱交換器が有する第1遮断周波数を特定する第1遮断周波数特定ステップと、
前記第1遮断周波数をf1(Hz)、前記第2流体中を伝わる前記音波の音速をc(m/sec)、前記第1間隔の第1仮値をST1(m)とすると、以下の式(1)
ST1=c/f1 ・・・ (1)
に基づいて、前記第1遮断周波数特定ステップにおいて特定された前記第1遮断周波数から前記第1仮値を決定する第1仮値決定ステップと、
前記第1仮値決定ステップにおいて決定された前記第1仮値をあけて配置された複数の第1直管群に対して数値解析を行い、遮断可能な周波数及び減音量を求める第1数値解析ステップと、
前記第1数値解析ステップにおいて得られた遮断可能な周波数のうち最も低い周波数である第1遮断可能最低周波数と前記第1遮断周波数とのずれが前記第1遮断周波数に対して予め決められた許容範囲内である場合に、前記第1仮値を前記第1間隔と決定する第1間隔決定ステップと
を含む。
【0007】
本開示の少なくとも1つの実施形態に係る熱交換器は、
流体が流通する配管と、
該配管を内部に収容する胴体と
を備え、前記胴体内を流通する前記排ガスが前記流体と熱交換される熱交換器であって、
前記配管は、前記排ガスと熱交換される前記流体の流通方向に対して垂直な方向に沿って延びる複数の直管部分であって、前記流体の流通方向に沿って間隔をあけて平行に並んだ複数の直管部分をそれぞれ含む複数の直管群を備え、
前記複数の直管群は、前記複数の直管部分が延びる方向及び前記複数の直管部分が並ぶ方向の両方に対して垂直な方向に互いに、前記熱交換器が有する遮断周波数に基づく間隔をあけて配置される。
【発明の効果】
【0008】
本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、遮断周波数の1波長に相当する間隔をあけて複数の直管群を配置することにより、遮断周波数及び遮断周波数に付随する帯域の音波を直管群間で反射させる機能が熱交換器に付加されるので、直管群の下流側に伝達される音波のうち、遮断周波数及び遮断周波数に付随する帯域の音波を低減することができる。直管群間の間隔を調節することのみで、直管群の下流側に伝達される音波を低減することができるので、低コストで騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態1に係る熱交換器を備えたマイクロガスタービンの構成を示す図である。
図2】実施形態1に係る熱交換器の内部に設けられた配管の構成を示す概略断面図である。
図3】実施形態1に係る熱交換器の製造方法を説明するためのフローチャートである。
図4】実施形態1に係る熱交換器の製造方法における熱交換器のFEM解析の結果を示すグラフである。
図5】実施形態2に係る熱交換器の内部に設けられた配管の構成を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明のいくつかの実施形態について説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0011】
(実施形態1)
図1に示されるように、マイクロガスタービン1は、回転軸4によって連結されたタービン2及び圧縮機3と、圧縮機3により圧縮された圧縮空気を用いて燃料を燃焼させるとともにその燃焼ガスをタービン2に供給する燃焼器5と、圧縮機3により圧縮された圧縮空気(第1流体)とタービン2の排ガス(第2流体)とを熱交換して排ガスから熱を回収するための熱交換器6と、圧縮機3に連結された発電機7とを備えている。
【0012】
図2に示されるように、熱交換器6は、圧縮空気が流通する配管10と、配管10を内部に収容する胴体13とを備えている。配管10は、複数の直管部分11を含む複数の直管群12を備えている。各直管部分11は、胴体13内における排ガスの流通方向Aに対して垂直な方向に沿って延びている。各直管群12において、直管部分11はそれぞれ、流通方向Aに沿って間隔SLをあけて互いに平行に並んでいる。また、直管群12はそれぞれ、各直管部分11が延びる方向及び直管部分11が並ぶ方向の両方に対して垂直な方向に互いに間隔Lをあけて配置されている。尚、間隔SL及びLのいずれも、直管部分11の管中心間距離である。
【0013】
直管部分11はそれぞれ、互いに分離された直管状の管であってもよいし、流通方向Aに沿って隣り合う直管部分11の端部同士がU字状に湾曲した図示しない連結管により連結されて、各直管群12が1本の連続した管を構成してもよい。直管群12がどのような構成であっても、直管部分11を流通する圧縮空気の流通方向と胴体13内で排ガスが流通する流通方向Aとが交差する乃至直交する形態であればよい。
【0014】
次に、実施形態1に係る熱交換器6を備えたマイクロガスタービン1の動作について説明する。
図1に示されるように、燃焼器5は、圧縮機3により圧縮された圧縮空気を用いて燃料を燃焼させる。燃焼器5は、燃料が燃焼して生成された燃焼ガスをタービン2に供給する。タービン2において燃焼ガスは、図示しないロータを回転させる。ロータの回転は回転軸4を介して圧縮機3に伝わり、圧縮機3が空気を圧縮して圧縮空気が生成される。この際、圧縮機3によって発電機7が駆動され、発電が行われる。タービン2の排ガスと、圧縮機3によって圧縮された圧縮空気とは、熱交換器6において熱交換され、排ガスは冷却されたのちに排気され、圧縮空気は加熱されたのちに燃焼器5に供給される。
【0015】
マイクロガスタービン1で発電が行われる際等の高速回転体において、高周波数域の騒音が発生する。しかし、この実施形態1では、熱交換器6における直管群12間の間隔Lを、特定の周波数の1波長に概ね一致させるようにすることにより、特定の周波数及びその周波数に付随する帯域の音波を直管部分11間で反射させて、直管群12の下流側に伝達される音波を低減することができる。この結果、熱交換器6の上流側に設置される機器に起因する騒音が熱交換器6において低減される。
【0016】
次に、熱交換器6の製造方法、特に、熱交換器6において直管群12間の間隔Lを決定する方法を、図1及び2を参照しながら図3のフローチャートに基づいて説明する。
まず、熱交換器6が有する遮断周波数を特定する(ステップS1)。タービン2がn枚の動翼を有し、タービン2の定格回転数がR(rpm)であるとすると、マイクロガスタービン1で発電が行われる際等の高速回転体において発生する騒音の原因となる翼通過周波数f(Hz)は、以下の式
f=nR/60
によって計算される。この翼通過周波数fを、熱交換器6が有する遮断周波数とする。
【0017】
そうすると、直管群12間の間隔Lを、翼通過周波数fの1波長に一致させるようにするために、以下の式によって、間隔Lの仮値STを決定する(ステップS2)。
ST=c/f=c/(nR/60)=60c/nR
ここで、cは、胴体13内で排ガス中を伝わる音波の音速(m/sec)である。
【0018】
次に、ステップS2において決定された仮値STをあけて配置された複数の直管群12に対してFEM解析を行い(ステップS3)、熱交換器6において遮断可能な周波数及び減音量を求める。一例として、タービン2の動翼の枚数を25枚(n=25)、タービン2の定格回転数を3600rpm(R=3600)とすると、翼通過周波数fは、
f=nR/60=25×3600/60=1500Hz
となる。c=340m/secとすると、仮値STは、
ST=c/f=340/3600=0.227m
となる。ST=0.227mとしたFEM解析の結果を図4に示す。
【0019】
図4からわかるように、1587Hzの周波数及びこの周波数に付随する帯域の音波に対して、周波数ごとに減音量の相違はあるものの減音が可能である。そこで、この範囲の周波数のうち最も低い周波数を遮断可能最低周波数と定義する。図4では、遮断可能最低周波数は1587Hzである。ここで、遮断周波数(1500Hz)に対する遮断可能最低周波数と遮断周波数とのずれを計算すると、
(1587−1500)/1500×100=5.8%
となる。
【0020】
このずれの許容範囲を例えば±10%以内と予め決めた場合には、図4の結果はこの範囲内であるため、仮値ST=0.227mを間隔Lと決定する(ステップS4)。
【0021】
ステップS4において、遮断周波数に対する遮断可能最低周波数と遮断周波数とのずれの許容範囲を例えば±5%以内と予め決めた場合には、図4の結果はこの範囲外であるため、仮値STを修正する。図4の結果では、遮断可能最低周波数の方が遮断周波数よりも大きいので、
ST=c/f
の式におけるSTとfとの関係を考慮すると、遮断可能最低周波数を小さくするために、仮値STを増加させるように修正する。
【0022】
修正した仮値をST’(>ST)とすると、仮値ST’をあけて配置された複数の直管群12に対してFEM解析を再び行う。再び行ったFEM解析によって得られた遮断可能最低周波数が±5%以内の許容範囲内となるまで、この動作を繰り返す。その結果、遮断可能最低周波数が±5%以内の許容範囲内となったときの仮値ST’を間隔Lと決定する。
【0023】
このように、熱交換器6が有する遮断周波数の1波長に相当する間隔をあけて複数の直管群12を配置することにより、遮断周波数及び遮断周波数に付随する帯域の音波を直管群12間で反射させる機能が熱交換器6に付加されるので、直管群12の下流側に伝達される音波のうち、遮断周波数及び遮断周波数に付随する帯域の音波を低減することができる。直管群12間の間隔を調節することのみで、直管群12の下流側に伝達される音波を低減することができるので、低コストで騒音を低減することができる。
【0024】
実施形態1において、直管部分11及び直管群12のそれぞれの個数は、図2に示される個数に限定するものではなく、熱交換器6に必要とされる熱交換性能に応じて適宜変更可能である。
【0025】
実施形態1において、遮断周波数に対する遮断可能最低周波数と遮断周波数とのずれの許容範囲を±10%及び±5%としているが、これらは例示に過ぎず、許容範囲は任意に設定可能である。
【0026】
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る熱交換器及びその製造方法について説明する。実施形態2に係る熱交換器は、実施形態1に対して、間隔Lとは異なる間隔をあけて配置された別の複数の直管群をさらに設けたものである。尚、実施形態2において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0027】
図5に示されるように、配管10は、複数の第1直管部分11を含む複数の第1直管群12を備える第1管群20と、複数の第2直管部分31を含む複数の第2直管群32を備える第2管群30とを備えている。第1管群20は、実施形態1の複数の直管群12の構成と同じであり、各第1直管群12において複数の第1直管部分11は間隔SL1をあけて配置され、第1管群20において複数の第1直管群12は第1間隔L1をあけて配置されている。
【0028】
第2管群30は、排ガスの流通方向Aにおいて第1管群20の下流側に配置されている。各第2直管群32において複数の第2直管部分31は間隔SL2をあけて配置され、第2管群30において複数の第2直管群32は第2間隔L2をあけて配置されている。間隔SL2は、間隔SL1と同じでも異なってもよい。第2間隔L2は第1間隔L1と異なり、この実施形態2では、L2>L1として説明する。ただし、第2管群30において減音される音波の遮断周波数に応じて、L2<L1であってもよい。
その他の構成は、実施形態1と同じである。
【0029】
次に、本発明の実施形態2に係る熱交換器6を備えたマイクロガスタービン1の動作について説明する。
マイクロガスタービン1において発電が行われる動作は実施形態1と同じである。実施形態2では、実施形態1と同じ構成を有する第1管群20において、実施形態1と同じ減音効果を奏する他に、配管10が第2管群30をさらに有することにより、実施形態1で減音される帯域とは別の帯域の音波を減音することができる。実施形態2では、L2>L1であるので、実施形態1で減音される帯域よりも低い周波数の帯域の音波を減音することができる。
【0030】
次に、熱交換器6の製造方法、特に、熱交換器6において第1直管群12間の第1間隔L1及び第2直管群32間の第2間隔L2を決定する方法を、図5を参照しながら図4のフローチャートに基づいて説明する。
第1間隔L1の決定方法は実施形態1と同じで、図4のステップS1〜S4によって第1間隔L1が決定される。すなわち、
マイクロガスタービン1で発電が行われる際等の高速回転体において発生する騒音の原因となる翼通過周波数f1(Hz)は、以下の式
f1=nR/60
によって計算される。この翼通過周波数f1を、熱交換器6で遮断する第1遮断周波数とする(ステップS1)。
【0031】
次に、第1直管群12間の第1間隔L1を、翼通過周波数f1の1波長に一致させるようにするために、以下の式によって、第1間隔L1の第1仮値ST1を決定する(ステップS2)。
ST1=c/f1=c/(nR/60)=60c/nR
【0032】
次に、ステップS2において決定された第1仮値ST1をあけて配置された複数の第1直管群12に対してFEM解析を行い(ステップS3)、熱交換器6において遮断可能な周波数及び減音量を求め、遮断可能な周波数のうち最も低い周波数を第1遮断可能最低周波数とする。第1遮断周波数に対する第1遮断可能最低周波数と第1遮断周波数とのずれが予め決められた許容範囲内であれば、第1仮値ST1を第1間隔L1と決定する(ステップS4)。
【0033】
ステップS4において、第1遮断周波数に対する第1遮断可能最低周波数と第1遮断周波数とのずれが許容範囲外の場合には第1仮値ST1を修正する。修正した第1仮値をST1’とすると、第1仮値ST1’をあけて配置された複数の第1直管群12に対してFEM解析を再び行う。再び行ったFEM解析によって得られた第1遮断可能最低周波数が許容範囲内となるまで、この動作を繰り返す。その結果、第1遮断可能最低周波数が許容範囲内となったときの第1仮値ST1’を第1間隔L1と決定する。
【0034】
第2間隔L2の決定方法も、第1間隔L1の決定方法とほぼ同じである。ステップS1では、第1管群20によって減音されない帯域の周波数の範囲で第2遮断周波数f2を特定する。この実施形態2では、第1管群20では減音されない1500Hzよりも低い周波数の帯域の音波を減音できるように第2遮断周波数f2を特定する。
【0035】
次に、第2直管群32間の第2間隔L2を、第2遮断周波数f2の1波長に一致させるようにするために、以下の式によって、第2間隔L2の第2仮値ST2を決定する(ステップS2)。
ST2=c/f2
【0036】
次に、ステップS2において決定された第2仮値ST2をあけて配置された複数の第2直管群32に対してFEM解析を行い(ステップS3)、熱交換器6において遮断可能な周波数及び減音量を求め、遮断可能な周波数のうち最も低い周波数を第2遮断可能最低周波数とする。第2遮断周波数f2に対する第2遮断可能最低周波数と第2遮断周波数f2とのずれが予め決められた許容範囲内であれば、第2仮値ST2を第2間隔L2と決定する(ステップS4)。
【0037】
ステップS4において、第2遮断周波数f2に対する第2遮断可能最低周波数と第2遮断周波数f2とのずれが許容範囲外の場合には第2仮値ST2を修正する。修正した第2仮値をST2’とすると、第2仮値ST2’をあけて配置された複数の第2直管群32に対してFEM解析を再び行う。再び行ったFEM解析によって得られた第2遮断可能最低周波数が許容範囲内となるまで、この動作を繰り返す。その結果、第2遮断可能最低周波数が許容範囲内となったときの第2仮値ST2’を第2間隔L2と決定する。
【0038】
このように、第1管群20によって第1遮断周波数及び第1遮断周波数に付随する帯域の音波を低減できるとともに、第2管群30によって、第1遮断周波数とは異なる第2遮断周波数及び第2遮断周波数に付随する帯域の音波を低減できるので、広い帯域の音波を低減することができる。
【0039】
実施形態2では、第2管群30は、排ガスの流通方向Aにおいて第1管群20の下流側に配置されているが、排ガスの流通方向Aにおいて第1管群20の上流側に配置されてもよい。また、排ガスの流通方向Aにおいて第1管群20の上流側又は下流側若しくは第2管群30の上流側又は下流側の少なくともいずれかに、少なくとも1つの別の第3管群が設けられてもよい。この場合、第3管群の複数の第3直管群間の距離の決定方法は、第2管群30の場合と同様である。
【0040】
実施形態2において、第1直管部分11及び第2直管部分31並びに第1直管群12及び第2直管群32のそれぞれの個数は、図5に示される個数に限定するものではなく、熱交換器6に必要とされる熱交換性能に応じて適宜変更可能である。
【0041】
実施形態1及び2ではそれぞれ、熱交換器6は、マイクロガスタービン1のタービン2の排ガスから熱を回収するための熱交換器であったが、この形態に限定するものではない。大型のガスタービンのタービンから熱を回収するための熱交換器であってもよい。また、任意の目的の熱交換器に本発明を適用することができる。例えば、ボイラに用いられる熱交換器の場合には、ファンから発生する騒音を減音するために、本発明を適用することができる。
【0042】
実施形態1における間隔L並びに実施形態2における第1間隔L1及び第2間隔L2によっては、熱交換器6の熱交換性能が当初の想定通りに得られない場合がある。この場合には、直管部分11並びに第1直管部分11及び第2直管部分31にフィンを設けたり、フィンの形状を変更したり、直管部分11並びに第1直管部分11及び第2直管部分31の本数で調整したりして、熱交換器6の熱交換性能を補完することができる。
【0043】
(1)本開示の少なくとも1つの実施形態に係る熱交換器の製造方法は、
第1流体が流通する配管と、該配管を内部に収容する胴体とを備え、前記胴体内を流通する第2流体が前記第1流体と熱交換される熱交換器の製造方法であって、
前記配管は、前記第2流体の流通方向に対して垂直な方向に沿って延びる複数の第1直管部分であって、前記第2流体の流通方向に沿って間隔をあけて並んだ複数の第1直管部分をそれぞれ含む複数の第1直管群を備え、
前記複数の第1直管群は、前記複数の第1直管部分が延びる方向及び前記複数の第1直管部分が並ぶ方向の両方に対して垂直な方向に互いに第1間隔をあけて配置され、
前記製造方法は、
前記熱交換器が有する第1遮断周波数を特定する第1遮断周波数特定ステップと、
前記第1遮断周波数をf1(Hz)、前記第2流体中を伝わる前記音波の音速をc(m/sec)、前記第1間隔の第1仮値をST1(m)とすると、以下の式(1)
ST1=c/f1 ・・・ (1)
に基づいて、前記第1遮断周波数特定ステップにおいて特定された前記第1遮断周波数から前記第1仮値を決定する第1仮値決定ステップと、
前記第1仮値決定ステップにおいて決定された前記第1仮値をあけて配置された複数の第1直管群に対して数値解析を行い、遮断可能な周波数及び減音量を求める第1数値解析ステップと、
前記第1数値解析ステップにおいて得られた遮断可能な周波数のうち最も低い周波数である第1遮断可能最低周波数と前記第1遮断周波数とのずれが前記第1遮断周波数に対して予め決められた許容範囲内である場合に、前記第1仮値を前記第1間隔と決定する第1間隔決定ステップと
を含む。
【0044】
上記(1)の方法によると、第1遮断周波数の1波長に相当する第1間隔をあけて複数の第1直管群を配置することにより、第1遮断周波数及び第1遮断周波数に付随する帯域の音波を第1直管群間で反射させる機能が熱交換器に付加されるので、第1直管群の下流側に伝達される音波のうち、第1遮断周波数及び第1遮断周波数に付随する帯域の音波を低減することができる。第1直管群間の第1間隔を調節することのみで、第1直管群の下流側に伝達される音波を低減することができるので、低コストで騒音を低減できる熱交換器を製造することができる。
【0045】
(2)いくつかの実施形態では、上記(1)の方法において、
前記第1間隔決定ステップにおいて、前記第1遮断可能最低周波数と前記第1遮断周波数とのずれが前記第1遮断周波数に対して予め決められた許容範囲を超える場合、前記ずれに基づいて前記第1仮値を修正し、修正された前記第1仮値をあけて配置された複数の第1直管群に対して数値解析を行って遮断可能な周波数及び減音量を求めることを、前記ずれが前記第1遮断周波数に対して予め決められた許容範囲内となるまで繰り返して前記第1間隔を決定する。
【0046】
上記(2)の方法によると、上記(1)の方法で決定された第1遮断可能最低周波数と第1遮断周波数とのずれが大きい場合でも、そのずれに基づいて第1仮値を修正して数値解析を繰り返すことにより、そのずれをできる限り小さくした第1仮値、すなわち、第1間隔を決定することができるので、第1直管群の下流側に伝達される音波のうち、第1遮断周波数及び第1遮断周波数に付随する帯域の音波を低減することができる。
【0047】
(3)いくつかの実施形態では、上記(1)または(2)の方法において、
前記配管は、前記第2流体の流通方向に対して垂直な方向に沿って延びる複数の第2直管部分であって、前記第2流体の流通方向に沿って間隔をあけて平行に並んだ複数の第2直管部分をそれぞれ含む複数の第2直管群を、前記第2流体の流通方向において前記第1直管群よりも上流側又は下流側にさらに備え、
前記複数の第2直管群は、前記複数の第2直管部分が延びる方向及び前記複数の第2直管部分が並ぶ方向の両方に対して垂直な方向に互いに第2間隔をあけて配置され、
前記製造方法は、
前記熱交換器において減音される前記音波が有する第2遮断周波数であって、前記第1遮断周波数とは異なる周波数である第2遮断周波数を特定する第2遮断周波数特定ステップと、
前記第2遮断周波数をf2(Hz)、前記第2間隔の第2仮値をST2(m)とすると、以下の式(2)
ST2=c/f2 ・・・ (2)
に基づいて、前記第2遮断周波数特定ステップにおいて特定された前記第2遮断周波数から前記第2仮値を決定する第2仮値決定ステップと、
前記第2仮値決定ステップにおいて決定された前記第2仮値をあけて配置された複数の第2直管群に対して数値解析を行い、遮断可能な周波数及び減音量を求める第2数値解析ステップと、
前記第2数値解析ステップにおいて得られた遮断可能な周波数のうち最も低い周波数である第2遮断可能最低周波数と前記第2遮断周波数とのずれが前記第2遮断周波数に対して予め決められた許容範囲内である場合に、前記第2仮値を前記第2間隔と決定する第2間隔決定ステップと
をさらに含む。
【0048】
上記(3)の方法によると、第2遮断周波数の1波長に相当する第2間隔をあけて複数の第2直管群をさらに配置することにより、第2遮断周波数及び第2遮断周波数に付随する帯域の音波を第2直管群間で反射させる機能が熱交換器にさらに付加されるので、第2直管群の下流側に伝達される音波のうち、第1遮断周波数及び第1遮断周波数に付随する帯域の音波を低減することに加えて、第1遮断周波数とは異なる第2遮断周波数及び第2遮断周波数に付随する帯域の音波を低減することができる。すなわち、広い帯域の音波を低減することができる。第2直管群間の第2間隔も調節することで、第2直管群の下流側に伝達される音波を低減することができるので、低コストで騒音を低減できる熱交換器を製造することができる。
【0049】
(4)いくつかの実施形態では、上記(3)の方法において、
前記第2間隔決定ステップにおいて、前記第2遮断可能最低周波数と前記第2遮断周波数とのずれが前記第2遮断周波数に対して予め決められた許容範囲を超える場合、前記ずれに基づいて前記第2仮値を修正し、修正された前記第2仮値をあけて配置された複数の第2直管群に対して数値解析を行って遮断可能な周波数及び減音量を求めることを、前記ずれが前記第2遮断周波数に対して予め決められた許容範囲内となるまで繰り返して前記第2間隔を決定する。
【0050】
上記(4)の方法によると、上記(3)の方法で決定された第2遮断可能最低周波数と第2遮断周波数とのずれが大きい場合でも、そのずれに基づいて第2仮値を修正して数値解析を繰り返すことにより、そのずれをできる限り小さくした第2仮値、すなわち、第2間隔を決定することができるので、第2直管群の下流側に伝達される音波のうち、第2遮断周波数及び第2遮断周波数に付随する帯域の音波を低減することができる。
【0051】
(5)いくつかの実施形態では、上記(1)〜(4)のいずれかの方法において、
前記熱交換器は、互いに連結されたタービン及び圧縮機と、該圧縮機によって圧縮された圧縮空気である前記第1流体を用いて燃料を燃焼させるとともにその燃焼ガスを前記タービンに供給する燃焼器とを備えるマイクロガスタービンに含まれ、
前記熱交換器は、前記第1流体と、前記タービンの排ガスである前記第2流体とを熱交換し、
前記タービンは、n枚の動翼を有するとともに定格回転数がR(rpm)であり、
前記第1遮断周波数f1は、以下の式(3)
f1=nR/60 ・・・ (3)
によって特定される。
【0052】
上記(5)の方法によると、発生する騒音を低コストで低減することができる。
【0053】
(6)本発明の少なくとも1つの実施形態に係る熱交換器は、
流体が流通する配管と、
該配管を内部に収容する胴体と
を備え、前記胴体内を流通する前記排ガスが前記流体と熱交換される熱交換器であって、
前記配管は、前記排ガスと熱交換される前記流体の流通方向に対して垂直な方向に沿って延びる複数の直管部分であって、前記流体の流通方向に沿って間隔をあけて平行に並んだ複数の直管部分をそれぞれ含む複数の直管群を備え、
前記複数の直管群は、前記複数の直管部分が延びる方向及び前記複数の直管部分が並ぶ方向の両方に対して垂直な方向に互いに、前記熱交換器が有する遮断周波数に基づく間隔をあけて配置される。
【0054】
遮断周波数の1波長に相当する間隔をあけて複数の直管群を配置することにより、遮断周波数及び遮断周波数に付随する帯域の音波を直管群間で反射させる機能が熱交換器に付加されるので、直管群の下流側に伝達される音波のうち、遮断周波数及び遮断周波数に付随する帯域の音波を低減することができる。直管群間の間隔を調節することのみで、直管群の下流側に伝達される音波を低減することができるので、低コストで騒音を低減することができる。
【0055】
(7)いくつかの実施形態では、上記(6)の熱交換器において、
前記熱交換器は、互いに連結されたタービン及び圧縮機と、該圧縮機によって圧縮された圧縮空気である前記第1流体を用いて燃料を燃焼させるとともにその燃焼ガスを前記タービンに供給する燃焼器とを備えるマイクロガスタービンに含まれ、
前記熱交換器は、前記第1流体と、前記タービンの排ガスである前記第2流体とを熱交換し、
前記タービンは、n枚の動翼を有するとともに定格回転数がR(rpm)であり、
前記遮断周波数fは、以下の式(4)
f=nR/60 ・・・ (4)
によって特定される。
【0056】
上記(7)の熱交換器によると、発生する騒音を低コストで低減することができる。
【符号の説明】
【0057】
1 マイクロガスタービン
2 タービン
3 圧縮機
4 回転軸
5 燃焼器
6 熱交換器
7 発電機
10 配管
11 直管部分(第1直管部分)
12 直管群(第1直管群)
13 胴体
20 第1管群
30 第2管群
31 第2直管部分
32 第2直管群
図1
図2
図3
図4
図5