【実施例】
【0361】
6.1 材料および方法
生化学的および細胞アッセイ。タンパク質の発現およびリン酸化を、免疫ブロット法に
よって分析した。化学沈殿および免疫沈降アッセイを行って、Hsp90パラログとタン
パク質との間の相互作用を測定した。Grp94の細胞周期および細胞表面発現の分析を
、フローサイトメトリーによって行った。
【0362】
X線構造決定。結晶化の前に、2〜3倍モル過剰のPU−H54を、濃縮されたHsp
90 αNまたはGrp94N溶液に加えることによって、複合体を形成した。Hsp9
0およびGrp94複合体構造を、それぞれ1.5Åおよび2.0Åの分解能までのX線
回折によって決定し、分子置換によって解明した。
【0363】
分子モデリング。全ての計算を、Ubuntu 8.10オペレーティング・システム
を用いてHP workstation xw8200において行った。タンパク質構造
を、Schrodingerソフトウェアグラフィカル・ユーザー・インターフェースM
aestro(version 8.5)においてタンパク質調製ウィザードを用いて調
製した。タンパク質配列および結晶構造を、それぞれNCBI(www.ncbi.nl
m.nih.gov)およびRCSB(www.rcsb.org)データベースからダ
ウンロードした。Trap−1ホモロジーモデルを、Prime(version 2.
0)において作成し、粗ホモロジーモデルを、Macromodel(version
9.6)を用いた最小化によってさらに精密化した。SiteMap(version
2.2)分析を、示されるように、タンパク質構造において行った。全てのドッキング試
験(docking study)を、Glide(version 5.0)を用いて
行った。
【0364】
統計的分析。Prism5(GraphPad)において対応のない場合の両側t検定
(unpaired 2−tailed t−test)によって結果を分析した。デー
タが、2回または3回の標準±SDまたはSEMとして示される。エラーバーは、平均S
DまたはSEMを表す。単一パネルが示される場合、それは、2つまたは3つの個別の実
験の代表である。
【0365】
試薬。組み換えHsp90α(ADI−SPP−776)、Hsp90β(ADI−S
PP−777)およびTrap−1(ADI−SPP−848)を、Enzo Life
Sciencesから購入した。Grp94を、以前に報告されているように生成した
(Dollins,D.E.,Immormino,R.M.&Gewirth,D.T
.Structure of unliganded GRP94,the endop
lasmic reticulum Hsp90.Basis for nucleot
ide−induced conformational change.J.Biol
.Chem.280,30438−47(2005);Dollins,D.E.,Wa
rren,J.J.,Immormino,R.M.&Gewirth,D.T.Str
uctures of GRP94−nucleotide complexes re
veal mechanistic differences between the
hsp90 chaperones.Mol.Cell 28,41−56(2007
))。プリン骨格化合物および化学的手段の合成および特性評価は、他の場所でも報告さ
れた(Llauger,L.et al.Evaluation of 8−aryls
ulfanyl,8−arylsulfoxyl,and 8−arylsulfony
l adenine derivatives as inhibitors of t
he heat shock protein 90.J.Med.Chem.48,2
892−905(2005);He,H.et al.Identification
of potent water soluble purine−scaffold
inhibitors of the heat shock protein 90.
J.Med.Chem.49,381−90(2006);Moulick,K.et
al.Affinity−based proteomics reveal canc
er−specific networks coordinated by Hsp9
0.Nat.Chem.Biol.7,818−26(2011)。ゲルダナマイシンを
Sigma−Aldrichから購入し、ラパチニブをSelleck Chemica
lsから購入した。合成された化合物を完全に特性評価し、構造を、以前の報告との直接
の比較によって確認したところ、98%を超える純度を有することが分かった。
【0366】
細胞株。HER2を過剰発現する乳癌細胞SKBr3、BT474、MDA−MB−3
61、MDA−MB−453およびAU565、ならびに低HER2乳癌細胞MCF7、
BT20およびMDA−MB−231を、米国培養細胞系統保存機関(American
Type Culture Collection)(ATCC)から入手した。細胞
を、McCoy’s 5A(10%のFBS、SKBr3)、DME/F12(10%の
FBS、BT474およびMDA−MB−231)、RPMI(10%のFBS、AU5
65)、MEM(10%のFBS、MCF7およびBT20)ならびに1%のGluta
maxおよび1%のペニシリンおよびストレプトマイシン(Pen/Strep)が補充
されたL−15(20%のFBS、MDA−MB−361およびMDA−MB−453)
中で通常どおりに培養した。C2C12およびHEK293細胞を、ATCCから購入し
、10%のFBSおよび1%のペニシリン/ストレプトマイシンの存在下で、DMEM中
で培養した。胃癌細胞株OE19、NCI−N87およびMKN74を、DME培地(M
KN74)、または10%のFBSおよび1%のペニシリン/ストレプトマイシンが補充
されたRPMI培地中で増殖させた。卵巣癌細胞株PEO−1、PEO−4、OV−18
47、OVCAR4およびA2780、ユーイング肉腫細胞株TC71およびA673は
、Dr.Malcolm A.S.Moore labからの寛大な贈答物であった。全
ての細胞株を、10%のFBS、1%のGlutaMax(Gibco、cat # 3
5050−061)および1%のペニシリン/ストレプトマイシンが補充されたM−5倍
地中で増殖させた。膵臓癌細胞株PANC−1、CAPAN2およびCFPACを、AT
CCから購入し、DME(PANC−1)、McCoy’s 5a改変培地(CAPAN
−2)ならびに10%FBSおよび1%のペニシリン/ストレプトマイシンが補充された
IMDM培地中で増殖させた。乳癌細胞株HCC1806、MDA−MB−231および
MDA−MB−468を、ATCCから購入し、RPMI(HCC1806)ならびに1
0%のFBSおよび1%のペニシリン/ストレプトマイシンが補充されたDME(MDA
−MB−231およびMDA−MB−468)培地中で増殖させた。培養されるとき、L
−15倍地中の細胞を、37℃でCO2を含まない加湿雰囲気中で保持し、全ての他の細
胞株を、37℃でCO2を含む加湿細胞培養器中でインキュベートした。
【0367】
Grp94およびhHsp90 PU−H54複合体の結晶化。組み換えイヌGrp9
4N A41およびヒトHsp90aNを、既述されるように精製した。結晶化の前に、
10mMのトリス、pH7.6、100mMのNaCl、および1mMのDTT中30m
g/mlで、2倍モル過剰のPU−H54をGrp94に加えるか、または3倍モル過剰
のPU−H54をヒトHsp90に加えることによって、タンパク質−阻害剤複合体を形
成した。14〜17%のイソプロパノール、300〜375mMのMgCl2、0.1〜
1.0%のグリセロール、および100mMのHepes、pH7.4を含有する、1:
1の比率のタンパク質対リザーバ溶液を混合することによって、18℃における懸滴蒸気
拡散によって、Grp94結晶を成長させた。30%のグリセロール、5%のイソプロパ
ノール、および100mMのHepes、pH7.4を含有する溶液に高速で通過させる
ことによって、Grp94結晶を凍結保護してから、液体窒素中で急速冷凍した。(11
〜15%のPEG 2K MME、200mMのMgCl2、および100mMのカコジ
ル酸ナトリウム、pH6.5)を含有する1:1の比率のタンパク質対リザーバ溶液を混
合することによって、4℃における懸滴蒸気拡散によって、Hsp90結晶を成長させた
。高速で、リザーバ溶液、続いて、35%のPEG 2K MME、200mMのMgC
l2、および100mMのカコジル酸ナトリウム、pH6.5を含有する抗凍結剤溶液に
連続して通過させることによって、Hsp90結晶を凍結保護してから、液体窒素中で急
速冷凍した。
【0368】
データ収集、構造決定および精密化。Grp94NA41+PU−H54およびヒトH
sp90N+PU−H54共結晶についてのX線回折データを、0.979ÅのX線波長
を用いて、SSRLビームライン11−1でMAR−325 CCD検出器において収集
した。データにインデックスを付け、HKL2000を用いてスケーリングした。共結晶
の初期位相が、CCP4ソフトウェアスイートにおけるPhaserソフトウェアを用い
た分子置換によって得られた。Grp94NA41の探索モデルは、Grp94NA41
+ATP(PDB ID 1TC0)のコア領域(残基100〜166および200〜3
37)であり、hHsp90の探索モデルは、Hsp90+PU−H71(PDB ID
2FWZ)であった。初期の分子置換モデルを、Cootにおいて手動で再構築し、C
CP4中でRefmac 5.5を用いて精密化した。PU−H54についてのリガンド
トポロジーファイルを、Dundee PRODRGサーバを用いて生成した。Grp9
4NA41+PU−H54構造について、密度修正を、CCP4中でDMソフトウェアを
用いて行い、TLSMD
‡を用いて生成されるTLSパラメータを、精密化の最終段階に
適用した。最終モデルは、Ramachandranの外れ値を含んでおらず、残基の9
5.1および97.6%が、Grp94NA41+PU−H54およびHsp90N+P
U−H54構造それぞれについてRamachandranの好ましい領域に含まれてい
た。
【0369】
配列アラインメント。Jalview 2.7におけるT−Coffee Multi
ple Sequence Alignmentのプログラム(http://www.
tcoffee.org/Projects/tcoffee/)を用いて配列をアライ
ンメントし、同一性パーセンテージ(Percentage Identity)表示と
して示した。
【0370】
Trap−1についてのホモロジーモデル。Hsp90α NTD(PDB ID:2
FWZ)、Grp94 NTD(PDB ID:3O2F)のタンパク質構造およびTr
ap−1タンパク質(受託番号:Q12931)のアミノ酸配列を、モデル構築に使用し
た。モデルを作成するために、Trap−1タンパク質(受託番号:Q12931)のタ
ンパク質配列を、Primeの構造調製(Structure Preparation
)ウィザードにおける入力配列として入力した。31%の同一性、47%の陽性、20%
の間隙を有する相同タンパク質Hsp90α(PDB ID:2FWZ)および28%の
同一性、45%の陽性および28%の間隙を有するGrp94(PDB ID:3O2F
)をインポートした。NTD Trap−1配列および鋳型をアラインメントし、次に、
Primeにおいて実施されるように、パラメータを用いてエディティングした。Pri
meの「構造を構築する(Build structure)」オプションにおいて、ア
ミノ酸179−196(Grp94)を、PDP ID 3O2Fから選択した一方、残
りのアミノ酸をHsp90α(PDB ID:2FWZ)から選択した。次に、Prim
eにおいて実施される一連のアルゴリズムによって溶媒、リガンド、力場、および他の寄
与因子を考慮に入れて、鋳型の選択された配列アラインメントを用いて、構造を構築した
。20を超える残基について鋳型間隙を挿入することによって、構造的不連続性を最適化
した。全てのループを、Primeのデフォルトパラメータ設定を用いて精密化した。T
rap−1の得られたホモロジーモデルを、Maestro(version 8.5)
で入手可能なタンパク質調製ウィザードを用いてさらに精密化した。部分原子電荷を、O
LPS−AA力場に応じて割り当てた。Trap−1のより確実な3D構造を得るために
、ホモロジーモデルを、平均平方根偏差(rmsd)が0.001kcal/mol/Å
より低くなるまで、最急降下(SD)および共役勾配(CG)の5,000回の反復から
なる一連のエネルギー最小化工程にさらに供した。
【0371】
リガンド調製。全ての化合物を、Maestro(version 8.5)のフラグ
メントディクショナリー(fragment dictionary)を用いて構築した
。化合物の幾何学形状を、Macromodelプログラム(version 9.6)
およびOLPS−AA力場
7を用いて最適化した。得られたリガンドを、Schroed
inger LLC.(New York)によって提供されるLigprep(ver
sion 2.2)ユーティリティーを用いてさらに調製した。
【0372】
ドッキング。PU−H71(PDB ID:2FWZ)との複合体中のHsp90α
NTD、EC44(PDB ID:3NMQ)との複合体中のHsp90β NTD、P
U−H54(PDB ID:3O2F)との複合体中のGrp94 NTD、ADP(P
DB ID:1TC6)およびガンド非結合(PDB ID:1YT0)のX線結晶構造
およびTrap−1ホモロジーモデルを、タンパク質構造アラインメントツールを用いて
まずアラインメントし、次に、Schroedinger LLCによって提供されるタ
ンパク質調製ウィザード(Protein Preparation Wizard)に
おいてデフォルトパラメータを用いて、その後の格子生成およびドッキングについて最適
化した。次に、格子を、Glide(version 5.0)において受容体格子生成
(Receptor Grid Generation)ツールを用いて調製した(Fr
iesner,R.A.et al.Glide:a new approach fo
r rapid,accurate docking and scoring.1.M
ethod and assessment of docking accuracy
.J.Med.Chem.47,1739−49(2004);Halgren,T.A
.et al.Glide:a new approach for rapid,ac
curate docking and scoring.2.Enrichment
factors in database screening.J Med Chem
47,1750−9(2004);Friesner,R.A.et al.Extr
a precision glide:Docking and scoring in
corporating a model of hydrophobic enclo
sure for protein−ligand complexes.J.Med.
Chem 49,6177−6196(2006))。次に、超精密(XP)Glide
ドッキング方法を用いて、化合物をHsp90パラログのATP結合部位へと柔軟にドッ
キングした。各ドッキング計算が完了したら、1つのドッキングにつき多くても100の
配置(pose)を実行し、1つのリガンドにつき多くても10の配置を生じさせた。G
lide採点(GScore)機能に基づいた上位のドッキング配置(配向および立体配
座)を分析した。ドッキングパラメータおよび実験の設定を有効にするために、内因性リ
ガンド(PU−H71、PDB ID:2FWZ;EC44、PDB ID:3NMQ;
PU−H54、PDB ID:3O2F;ADP、PDB ID:1TC6)を、結合部
位から除去し、再度ドッキングした。ドッキング分析から得られるように阻害剤の配置間
で、および結晶構造において捕捉されるように(0.7ÅのRMSD;PDB ID:2
FWZ、0.9Å;PDB ID:3NMQ、0.04Å;PDB ID:3O2Fおよ
び1.2Å;PDB ID:1TC6)予測される立体配座と観察されるX線結晶立体配
座との間で、非常に良好な一致が見られ、ドッキング手法を有効にする。
【0373】
結合部位分析:SiteMap(Halgren,T.A.Identifying
and Characterizing Binding Sites and Ass
essing Druggability.J.Chem.Information a
nd Modeling 49,377−389(2009);Halgren,T.N
ew method for fast and accurate binding−
site identification and analysis.Chemica
l Biology&Drug Design 69,146−148(2007))分
析を、Hsp90α(PDB ID:2FWZ)、Hsp90β(PDB ID:3NM
Q)およびGrp94(PDB ID:3O2F)のX線結晶構造、およびSiteMa
p(version 2.2)において実施されるデフォルトパラメータを用いた、「単
一の結合部位領域を評価する(Evaluate a single binding
site region)」を用いたTrap−1の精密化ホモロジーモデルについて行
った。次に、ATP結合部位を調べるために、疎水性および親水性等高線を、「表面を管
理する(Manage surfaces)」機能で実施されるように、デフォルトパラ
メータを用いて構築した。
【0374】
Hsp90飽和結合アッセイ。Hsp90 FP飽和アッセイを、Analyst G
T機器(Molecular Devices,Sunnyvale,CA)において行
い、各ウェル中100μLの総体積で黒色の96ウェルマイクロプレート(Cornin
g # 3650)において行った。10μMの40または115a〜115dのストッ
クを、DMSO中で調製し、Felts緩衝液(20mMのHepes(K)、pH7.
3、50mMのKCl、2mMのDTT、5mMのMgCl
2、20mMのNa
2MoO
4、および0.1mg/mLのBGGを含む0.01%のNP40)で希釈した。112
または115a〜115dの平衡結合を決定するために、増加する量のHsp90α、H
sp90β、Grp94またはTrap−1(最大で250nM)、またはSKBr3溶
解物(最大で50μgの総タンパク量)を、3nMの40または115a〜115dとと
もにインキュベートした。アッセイプレートを、示される時間にわたって4℃で振とう器
においてインキュベートし、FP値(mP単位)を測定した。アッセイウィンドウを、結
合された蛍光トレーサについて記録されたFP値と、遊離された蛍光トレーサについて記
録されたFP値との差(mP−mP
fとして定義される)として計算した。
【0375】
本開示のGrp94阻害剤についての蛍光偏光(FP)測定。本開示のGrp94阻害
剤についてのHsp90 FP競合アッセイを、後述されるように行った。
【0376】
新規なプローブを用いた蛍光偏光(FP)測定。Hsp90 FP競合アッセイを、A
nalyst GT機器(Molecular Devices,Sunnyvale,
CA)において行い、各ウェル中100μLの総体積で黒色の96ウェルマイクロプレー
ト(Corning # 3650)において行った。10μMの112または115a
〜115dのストックを、DMSO中で調製し、Felts緩衝液(20mMのHepe
s(K)、pH7.3、50mMのKCl、2mMのDTT、5mMのMgCl
2、20
mMのNa
2MoO
4、および0.1mg/mLのBGGを含む0.01%のNP40)
で希釈した。各ウェルに、3nMの蛍光40または115a〜115d、タンパク質(2
5nMのHsp90α、25nMのHsp90β、25nMのGrp94、30nMのT
rap−1)またはSKBr3溶解物(4.5μgの総タンパク量)、および100μL
の最終的な体積のHFB緩衝液中の試験される阻害剤(DMSO中の初期ストック)を加
えた。化合物をトリプリケートウェル(triplicate well)に加えた。各
アッセイのために、バックグラウンドウェル(緩衝液のみ)、プローブ対照(遊離、プロ
ーブのみ)および結合されたプローブ対照(タンパク質またはSKBr3溶解物の存在下
におけるプローブ)が、各アッセイプレートに含まれていた。アッセイプレートを24時
間にわたって4℃で振とう器においてインキュベートし、FP値(mP単位)を測定した
。Hsp90に結合されたプローブの割合は、mP値に相関しており、それを競合物質の
濃度の値に対してプロットした。結合プローブの50%が置換された阻害剤の濃度が、デ
ータをフィッティングすることによって得られた。全ての実験データを、SOFTmax
Pro 4.3.1を用いて分析し、Prism 4.0(Graphpad Sof
tware Inc.,San Diego,CA)を用いてプロットした。
【0377】
細胞分画法および免疫ブロット法。細胞を、DMSO(ビヒクル)または示される化合
物で24時間処理し、プロテアーゼ阻害剤の混合液(Roche)が補充されたRIPA
緩衝液(50mMのトリス−HCl、pH7.4、150mMのNaCl、0.5%のデ
オキシコール酸ナトリウムおよび0.5%のNP40)に溶解させて、全細胞溶解液を生
成した。製造業者の使用説明書にしたがって、細胞質ゾルおよび膜画分の溶解物を、Pr
oteoExtract Subcellular Proteome Extract
ion Kit(Calbiochem)を用いて採取した。製造業者の使用説明書にし
たがって、タンパク質濃度を、BCAキット(Pierce)を用いて決定した。タンパ
ク質溶解物(5〜50pg)を、SDS−PAGEによって電気泳動的に分解し、ニトロ
セルロース膜上に移し、HER2(Zymed、28004)、Hsp70(Stres
sgen、SPA−810)、Grp94(Stressgen、SPA−850)、H
sp90α(Abcam、Ab2928)、Hsp90β(StressMarq、SM
C−107B)、Grp78(Cell Signaling、3183)、Raf−1
(Santa Cruz、sc−133)、ホスホ−Raf−1(Cell Signa
ling、9421)、MEK1/2(Cell Signaling、8727)、ホ
スホ−MEK1/2(Cell Signaling、9154)、ERK1/2(Ce
ll Signaling、4695)、ホスホ−ERK1/2(Cell Signa
ling、4370)、AKT(Cell Signaling、9272)、GM13
0(Cell Signaling、2296)、フロチリン(Flotillin)2
(Cell Signaling、3436)、ヒストンH4(Cell Signal
ing、2592)、ヒストンH1(Santa Cruz、sc−8030)、カスパ
ーゼ3(Cell Signaling、9665)、開裂PARP(Promega、
G7341)、α−チューブリン(Sigma、T5168)および3−アクチン(Si
gma、A1978)に対する指示された一次抗体を用いて調べた。過剰な抗体を洗い落
とした後、膜を、対応する西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)がコンジュゲートされ
た二次抗体とともにインキュベートした。製造業者の使用説明書にしたがって、ブロット
を、増強化学発光検出システム(Enhanced Chemiluminescenc
e Detection System)(GE Healthcare)を用いて、オ
ートラジオグラフィーによって可視化した。全てのゲルについて、3−アクチンをタンパ
ク質ローディング・コントロールとして使用した。
【0378】
密度測定分析。フィルムをAdobe Photoshop CS5においてスキャン
し、定量的な密度測定分析を、ImageJ(NIH)を用いて行った。
【0379】
タンパク質レベル定量化、タンパク質定量化が行われたときの全ての場合において、タ
ンパク質レベルを、まず3−アクチンに対して、次に、ビヒクルのみで処理された実験条
件のレベルに対して正規化した。全ての定量化されたタンパク質レベルは、対照における
割合として報告される(すなわち、実験条件で得られる値を、ビヒクルで処理された細胞
において得られた値で除算した)。
【0380】
化学沈殿(CP)。Hsp90阻害剤とコンジュゲートされたアガロースビーズを、F
elts緩衝液(20mMのHEPES、50mMのKCl、5mMのMgCl2、0.
01%のNP40、20mMのNa2MoO4、pH7.2〜7.3)で3回洗浄し、最
後にFelts緩衝液中で懸濁させた(Moulick,K.et al.Affini
ty−based proteomics reveal cancer−specif
ic networks coordinated by Hsp90.Nat.Che
m.Biol.7,818−26(2011))。次に、ビーズコンジュゲート(50μ
L)を、示された量の細胞溶解物とともに4℃で4時間インキュベートし、Felts緩
衝液を用いて体積を500plに調整した。次に、複合体をFelts緩衝液で3回洗浄
し、プルダウン(pull−down)中のタンパク質を、免疫ブロット法によって分析
した。PU−WS13−ビオチンプルダウンアッセイでは、細胞溶解物を、まず、ビオチ
ン化PU−WS13とともに4℃で一晩、次に、50μLの高容量ストレプトアビジンビ
ーズ(High Capacity Streptavidin Beads)(The
rmosci)とともに2時間にわたってインキュベートした。ビーズをFelts緩衝
液で3回洗浄し、プルダウン中のタンパク質を、免疫ブロット法によって同定した。2−
メトキシエチルアミン、Hsp90−不活性分子、またはD−ビオチンを含有する対照ビ
ーズを、非特異的結合のための対照に使用した。
【0381】
免疫沈降(IP)。HER2抗体(Cell Signaling、2165)、Gr
p94抗体(Abcam、Ab13509)または正常ウサギIgG(Santa Cr
uz Biotechnology)を、示された量の細胞溶解物および40pLのタン
パク質Aアガロースビーズ(Roche)とともにインキュベートした。混合物を、4℃
で回転器において一晩インキュベートした。ビーズをRIPA緩衝液で3回洗浄し、SD
S−PAGE、続いて、標準的な免疫ブロット手順によって分離した。
【0382】
Grp94除去アッセイ。Grp94抗体(Abcam、Ab13509;Bioss
、bs−0194R)または正常ウサギIgG(Santa Cruz Biotech
nology)を、示された量の細胞溶解物および40pLのタンパク質Aアガロースビ
ーズ(Roche)とともにインキュベートした。混合物を、4℃で回転器において4時
間インキュベートした。上清を遠心分離後に収集し、次に、Grp94抗体または正常ウ
サギIgG、次に、40μLのタンパク質Aアガロースビーズとともにインキュベートし
て、細胞溶解物中のGrp94をさらに除去した。3回の抗体除去の後、上清を収集し、
4℃でPU−WS13−ビオチンビーズとともに一晩インキュベートした。ビーズをFe
lts緩衝液で3回洗浄し、SDS−PAGE、続いて、標準的な免疫ブロット手順によ
って分離した。
【0383】
Hsp90α、Hsp90βおよびGrp94のsiRNAノックダウン。一過的なト
ランスフェクションを、Lipofectamine RNAiMax試薬(Invit
rogen、SKBr3細胞の場合)を用いて行い、またはエレクトロポレーションを製
造業者の使用説明書にしたがってネオントランスフェクションシステム(Life Te
chnologies、MCF7細胞の場合)を用いて行った。各標的のために、4つの
異なるsiRNAをQiagenから購入し、Hsp90α(Gene Hsp90AA
1)、Hsp90β(Gene Hsp90AB1)またはGrp94(Gene Hs
p90B1)のオープンリーディングフレームに対して設計した。対照細胞をスクランブ
ルsiRNAでトランスフェクトした。細胞を20nMのsiRNAでトランスフェクト
し、ノックダウン効率を、免疫ブロット法によって、示される時点で評価した。MCF7
におけるエレクトロポレーションを最適化し、実験を、ネオントランスフェクションシス
テム(Life Technologies)において2つの1230v 20msパル
スを用いて行った。SKBr3細胞を、72時間にわたって20nMのsiRNAでトラ
ンスフェクトし、次に、WB分析前に、さらに48時間にわたって20nMのsiRNA
で再度トランスフェクトした。
【0384】
キナーゼスクリーン。ほとんどのアッセイでは、キナーゼタグ化T7ファージ株を、B
L21株に由来する大腸菌(E.coli)宿主中で、24ウェルブロック中で並行して
増殖させた。大腸菌(E.coli)を、対数期まで増殖させ、凍結されたストックから
のT7ファージに感染させ(感染の多重度=0.4)、溶解するまで(90〜150分間
)32℃で振とうしながらインキュベートした。溶解物を遠心分離し(6,000×g)
、ろ過して(0.2μm)、細胞残屑を除去した。残りのキナーゼを、HEK−293細
胞中で産生し、続いて、qPCR検出のためにDNAでタグを付けた。ストレプトアビジ
ンが被覆された電磁ビーズを、室温で30分間にわたってビオチン化小分子リガンドで処
理して、キナーゼアッセイのためにアフィニティーレジンを生成した。リガンドビーズを
、過剰のビオチンでブロックし、結合緩衝液(SeaBlock(Pierce)、1%
のBSA、0.05%のTween 20、1mMのDTT)で洗浄して、非結合リガン
ドを除去し、非特異的なファージ結合を減少させた。キナーゼ、リガンドアフィニティビ
ーズ、および試験化合物を、1倍の結合緩衝液(20%のSeaBlock、0.17倍
のPBS、0.05%のTween 20、6mMのDTT)中で組み合わせることによ
って、結合反応を組み合わせた。試験化合物を、100%のDMSO中の40倍のストッ
クとして調製し、直接希釈してアッセイに入れた。全ての反応を、0.04mlの最終的
な体積でポリプロピレン384ウェルプレートにおいて行った。アッセイプレートを、1
時間にわたって振とうしながら室温でインキュベートし、アフィニティビーズを洗浄緩衝
液(1倍のPBS、0.05%のTween 20)で洗浄した。次に、ビーズを、溶出
緩衝液(1倍のPBS、0.05%のTween 20、0.5μmの非ビオチン化アフ
ィニティリガンド)中で再懸濁させ、30分間にわたって振とうしながら室温でインキュ
ベートした。溶出液中のキナーゼ濃度を、qPCRによって測定した。KINOMEスキ
ャンの選択性スコア(S)が、化合物の選択性の定量的尺度である。化合物に結合するキ
ナーゼの数を、突然変異体を除く試験される異なるキナーゼの総数で除算することによっ
てそれは計算される。TREEspot(商標)は、KINOMEスキャンによって開発
された独自のデータ可視化ソフトウェアツールである。結合することが分かっているキナ
ーゼは、赤色の丸で印を付けられ、より大きな丸は、より高い親和性の結合を示す。キナ
ーゼ系統樹が適合され、Science and Cell Signaling Te
chnology,Incからの許可により再現される。
【0385】
細胞生存率評価。細胞を、示される阻害剤で72時間処理し、またはGrp94 si
RNAまたは対照siRNAで72時間トランスフェクトし、それらの生存率を、既に記
載されているように、CellTiter−Glo発光細胞生存率アッセイ(Prome
ga)を用いて評価した(Rodina,A.et al.Selective com
pounds define Hsp90 as a major inhibitor
of apoptosis in small−cell lung cancer.
Nat.Chem.Biol.3,498−507(2007);Caldas−Lop
es,E.et al.Hsp90 inhibitor PU−H71,a mult
imodal inhibitor of malignancy,induces c
omplete responses in triple−negative bre
ast cancer models.Proc.Natl.Acad.Sci.USA
106,8368−73(2009))。この方法により、代謝的に活性な細胞の存在
を示す、存在するATPの定量に基づいて培養物中の生存細胞の数が決定される。
【0386】
免疫蛍光。細胞を播種し、24時間にわたって培養スライド(BD Falcon)上
に増殖させた。冷PBSで洗浄した後、細胞を、PBS中4%のパラホルムアルデヒドで
20分間にわたって4℃で処理することによって固定し、10分間にわたって10%のF
BSを含有するPBS中0.1%のTriton X−100で透過化し、1時間にわた
って2%のBSAでブロックした。PBSで4回洗浄した後、一次抗体をチャンバ上に加
え、細胞を4℃で一晩インキュベートし、PBSで再度洗浄した後、室温で1時間にわた
って二次抗体とともにインキュベートした。細胞を洗浄し、次にマウントし、顕微鏡(L
eica Upright Confocal SP5)で観察した。アッセイに使用さ
れる一次抗体は、HER2(Zymed、28004)、Grp94(Stressge
n、SPA−850)、Hsp70(Stressgen、SPA−810)、LAMP
1−FITC(Abcam、ab25406)、EEA1(Abcam、ab70521
)、58K Golgi−FITC(Abcam、ab27043)およびカルネキシン
(BD、610523)に対するものである。
【0387】
フローサイトメトリー。フローサイトメトリー分析を、MACSQuant分析器(M
iltenyi Biotec)を用いて行った。5×10
4〜5×10
5個の細胞を、
35mmの皿において播種し、5分間にわたって500gで遠心分離した。過剰な培地を
除去し、細胞ペレットを、ブロッキングのためにヒトAB血清を含有する低温培地中で再
懸濁させた。次に、一次抗体Grp94−PE(Enzo、SPA−850PE)または
アイソタイプの対照を、各管に加えた。細胞を、60分間にわたって氷上でインキュベー
トし、次に、冷PBSで洗浄した。次に、細胞を、15分間にわたって7−AADで、氷
上で染色し、冷PBSで1回洗浄した。細胞を、1%のパラホルムアルデヒド中で最後に
再懸濁させ、フローサイトメトリー分析に供した。データを、FlowJo(Ashla
nd)によってさらに分析した。陽性7−AAD染色を有する死細胞は、分析から除外し
た。ブレフェルジンA輸送アッセイでは、製造業者の使用説明書にしたがって、細胞を、
4時間にわたってGolgiPlug(BD biosciences、555029)
で処理した。次に、細胞を、生細胞染色のために処理するか、またはMACSQuant
分析器を用いたフロー分析の前に0.1%のTriton−X100でまず透過化した。
【0388】
細胞表面タンパク質の評価。製造業者の使用説明書にしたがって、細胞表面タンパク質
単離キット(Pierce)を用いて、細胞表面上にタンパク質をビオチン化した。簡潔
には、細胞の4つの75cm(Dollins,D.E.,Warren,J.J.,I
mmormino,R.M.&Gewirth,D.T.Structures of
GRP94−nucleotide complexes reveal mechan
istic differences between the hsp90 chap
erones.Mol.Cell 28,41−56(2007))フラスコを、4℃で
30分間にわたってスルホ−NHS−SS−ビオチンとともにインキュベートし、次に、
反応をクエンチし、細胞を溶解させた。ビオチン化タンパク質を、ニュートラアビジン(
NeutrAvidin)アガロースビーズを用いて単離し、次に、Laemmli緩衝
液で溶離し、SDS−PAGE分析および免疫ブロット法に供した。あるいは、細胞表面
タンパク質のビオチン標識の後、ビオチン化タンパク質を、モノマーアビジンビーズを用
いて精製した後、4℃で6時間にわたる2mMのビオチンを用いたインキュベーションに
よってビーズからタンパク質を溶離した。
【0389】
細胞周期およびアポトーシス評価。細胞周期およびアポトーシスを、ヨウ化プロピジウ
ム(PI、BD Pharmingen)による1回の染色またはアネキシンV−FIT
C(BD Pharmingen)および7AAD(BD Pharmingen)によ
る二重染色のそれぞれの後、フローサイトメトリーによって評価した。特に、細胞周期分
析では、細胞を冷PBSで2回洗浄し、4℃で一晩、70%のエタノール中で固定した。
固定された細胞を、10分間にわたって1800rpmで収集し、暗所で、室温で1時間
にわたってPIおよびDNaseを含まないRNase A(Sigma−Aldric
h)を含有するPBSで染色した。DNA含量を、BD LSRIIフローサイトメータ
ーによって測定し、細胞を、FloJo(Ashland,OR)における細胞周期分析
のプログラムを用いてさらに分析した。鶏赤血球核シングレット(CEN、Biosur
e)を参照として使用した。アポトーシス評価では、生細胞を収集し、冷PBSで2回洗
浄し、結合緩衝液中で再懸濁させ、暗所で、室温で15分間にわたってアネキシンV−F
ITCおよび7AADで染色した。FL1およびFL3チャネルからのシグナルを、MA
CSQuant分析器によって収集し、FloJoを用いてさらに分析した。初期アポト
ーシスが、アネキシンV+/7AAD−として定義され、後期アポトーシスが、アネキシ
ンV+/7AAD+として観察された。
【0390】
C2C12分化およびIGF−II分泌アッセイ(Wanderling,S.et
al.GRP94 is essential for mesoderm induc
tion and muscle development because it r
egulates insulin−like growth factor secr
etion.Mol.Biol.Cell 18,3764−75(2007);Ost
rovsky,O.,Ahmed,N.T.&Argon,Y.The chapero
ne activity of GRP94 toward insulin−like
growth factor II is necessary for the s
tress response to serum deprivation.Mol.
Biol.Cell 20,1855−64(2009))。C2C12細胞を、10%
のFBSおよび1%のペニシリン/ストレプトマイシン(培養培地)の存在下で、DME
M中で維持し、培養した。C2C12は、2ヶ月齢の雌マウスドナーの大腿筋からの衛星
細胞に元々は由来するマウス骨格筋芽細胞の不死の細胞株である。これらの細胞は、適切
な培養条件下で十分に分化して筋細胞になる。本明細書において、36〜48時間にわた
って培養培地を、2%のウマ血清および1%のペニシリン/ストレプトマイシンが補充さ
れたDMEM(分化培地)と交換することによって、細胞を分化するように誘導した。製
造業者の使用説明書にしたがって、分泌IGF−IIを、IGF−IIマウスELISA
キット(Abcam、AB100696)を用いて定量化した。簡潔には、培養培地を分
化培地に変えることによって、C2C12細胞を、示される化合物で24時間処理した。
次に、各実験条件からの培地を、抗IGF−IIで被覆されたELISAプレート中に移
し、4℃で一晩インキュベートした。結合されたIGF−IIを、ビオチン化抗IGF−
II抗体を用いて検出した。HRPコンジュゲートされたストレプトアビジン、TMBの
ワンステップ基質(One−step substrate)試薬および停止液を用いた
連続インキュベーションの後、吸光度を450nmで測定した。分泌IGF−IIを、キ
ットによって提供される組み換えIGF−IIを用いて生成された標準曲線に対して定量
化した。
【0391】
TLR9輸送アッセイ(Yang,Y.et al.Heat shock prot
ein gp96 is a master chaperone for toll−
like receptors and is important in the i
nnate function of macrophages.Immunity 2
6,215−26(2007))。製造業者の使用説明書にしたがって、HEK 293
T細胞を、X−tremgene HP(Roche)を用いてpUNO−hTLR9−
HA(Invivogen)でトランスフェクトした。トランスフェクションの24時間
後の時点で、細胞を、細胞培養チャンバスライド(Lab−Tek)上へと分配した。次
に、細胞を、様々な濃度の示された化合物で24時間処理した。処理の後、細胞を、PB
S中4%のパラホルムアルデヒド中で20分間にわたって固定し、10分間にわたってP
BS中0.1%のTriton−X 100を用いて透過化し、30分間にわたってPB
S中3%のBSAでブロックした後、抗HA抗体(Abcam、ab9110)または正
常ウサギIgGで1時間にわたって染色した。細胞を、PBSで洗浄し、抗ウサギCy3
抗体(Invitrogen)で染色し、Prolong Gold Antifade
試薬(DAPIを含む)を用いて、4℃で、暗所で最後にマウントした。細胞を、共焦点
顕微鏡(Leica Upright Confocal SP5)で可視化した。蛍光
強度を、MetaMorph Microscopy AutomationおよびIm
age Analysis Software(Molecular Devices
Inc.)を用いて定量化し、細胞数に対して正規化した。
【0392】
粗細胞膜の調製(Sokolowska,I.et al.Proteomic an
alysis of plasma membranes isolated from
undifferentiated and differentiated Hep
aRG cells.Proteome Sci.10,47(2012))。全ての工
程を4℃で行い、全ての緩衝液を使用前に氷上で冷やした。細胞を、PBS中で優しく擦
り取り、5分間にわたる600×gでの遠心分離によってペレット化し、20分間にわた
って1mLの1倍の低張抽出緩衝液(Hypotonic Extraction Bu
ffer)(Sigma、H8412、10mMのHEPES、pH7.8、1mMのE
GTA、25mMのKCl)中で再懸濁させて、細胞を膨潤させた。次に、細胞を、5分
間にわたって1000×gで収集し、0.5mLの1倍の低張抽出緩衝液(Isoton
ic Extraction Buffer)(Sigma、I3533、10mMのH
EPES、pH7.8、0.25Mのスクロース、1mMのEGTA、25mMのKCl
)中で再懸濁させ、ダウンス型ホモジナイザーの20ストロークで均質化し、次に、10
00gで10分間にわたって遠心分離した。浮遊脂質層を有する上清を、注意深く収集し
、低張抽出緩衝液(Isotonic Extraction Buffer)中の12
mLの30%のPercoll(Sigma、P4937)の上に重ねた後、45分間に
わたってTH641回転器(Thermo Scientific)において28,18
4rpmで超遠心分離にかけた。粗細胞膜画分は、管の底部から5.4cmで環として見
えた。
【0393】
糖尿病患者の血漿から精製されたHUVEC細胞を用いた血管新生試験:HUVECを
、少なくとも3つの異なる臍帯(cord)に適用されたコラゲナーゼ処理によって、採
取したばかりの臍帯静脈から単離した(Jaffe et al.,1973)。細胞が
サブコンフルエンスの状態に達するまで、加湿された95%の空気、5%のCO
2雰囲気
中37℃で、10%(v/v)のFBS、100単位/mlのペニシリン、10μg/m
lのストレプトマイシン、0.1%(v/v)のrHEGF、01%(v/v)のヒドロ
コルチゾンおよび0.4%のウシ脳抽出物が補充された内皮基本培地(endothel
ial basal medium)(EBM)中に細胞を維持した。4番目〜5番目の
通路におけるHUVECを、10%のFBSが補充されたEBM中の12ウェル(それぞ
れ2ml)プレート中で、25×10
4/ウェルの密度で播種し、24時間にわたってウ
ェルのプラスチックに付着させた。無血清培地の新鮮なアリコート(2ml)を、トリプ
リケートウェル中で阻害剤を用いておよび用いずに、天然のGrp94(10および10
0ng/ml、最終濃度)、モノ−Qカラムからのピーク2(10ng/ml)とともに
加えた。阻害剤を、Grp94およびピーク2の添加の直前に細胞に加えた。阻害剤単独
および阻害剤を溶解した希釈剤(DMSO)を含むウェルが、対照としての役割を果たす
。18時間のインキュベーションの後、細胞の形態学的調査を、Leica DMI 4
000B顕微鏡を用いて行った。次に、培地を収集し、細胞を、PBSで洗浄し、0.0
5%のトリプシンおよび0.2%のEDTAの溶液を用いてウェルから取り外し、血球計
で計数した。PU−H54を、1および10μMの最終濃度で使用した。HUVECの写
真は代表的なものであり、各条件について重複する特徴を示す。
【0394】
TNFα ELISAプロトコル:マウスマクロファージ細胞、RAW264.7を、
2mMのGlutamax、50U/mLのペニシリン/ストレプトマイシン、10mM
のHEPES、1mMのピルビン酸ナトリウムおよび10%の低エンドトキシンFBSを
含むDMEM培地(Invitrogen)中で培養した。細胞を、37℃で、CO2と
ともに加湿された細胞培養器中に保持した。リポ多糖(LPS、Sigma)およびCp
G DNA ODN1585(5’−G
*G
*GGTCAACGTTGAGG
*G
*G
*
G
*G−3’(配列番号5)、IDT)を用いて、RAW264.7細胞中のTNF−α
産生を刺激した。TNFα産生を、阻害剤で前処理された細胞の上清からのマウスTNF
−α ELISA MAX Set(Biolegend)を用いて測定した。簡潔には
、RAW264.7細胞を、示される濃度の阻害剤で2時間にわたって前処理し、次に、
18時間にわたって10ng/mLのLPSまたは2.5uMのCpG DNAで刺激し
た。次に、各実験条件からの培地を、(捕捉抗体(Capture Antibody)
で予め被覆され、ブロックされた)ELISAプレートに移し、振とうしながら2時間に
わたって室温(RT)でインキュベートした。捕捉されたTNF−αを、キット中の検出
抗体(Detection Antibody)を用いて検出した。HRPコンジュゲー
トされたストレプトアビジン、TMB基質試薬および停止液を用いた連続インキュベーシ
ョンの後、吸光度を450nmで測定した。生成されたTNF−αを、キットによって提
供される組み換えTNF−αを用いて生成された標準曲線に対して最後に定量化した。
【0395】
6.2 Grp94阻害剤の調製
6.2.1 式4a〜tの化合物の合成(スキーム1)
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
8−アリールスルファニル誘導体2a〜wの合成のための基本手順
方法A:従来の加熱反応。8−メルカプトアデニン(3.6mmol)、ネオクプロイ
ン水和物(0.36mmol)、CuI(0.36mmol)、NaO−t−Bu(7.
2mmol)、それぞれのヨウ化アリール(10.8mmol)、および無水DMF(2
4mL)を、窒素でフラッシュされた丸底フラスコに取り込んだ。フラスコをTeflo
nテープで密閉し、110℃で加熱し、窒素下で24〜36時間にわたって磁気撹拌した
。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣をクロマトグラフィーにかけた(CH
2Cl
2:
MeOH:AcOH、20:1:0.5)。
【0396】
方法B:マイクロ波カップリング反応。円錐底マイクロ波バイアル中に、DMF(2m
L)中の、8メルカプトアデニン(0.1mmol)と、それぞれのヨウ化アリール(0
.1mmol)と、CuI(0.02mmol)と、NaOt−Bu(0.3mmol)
と、t−ブチルアンモニウムブロミド(0.02mmol)との混合物を充填した。密閉
されたバイアルを、150℃で1.5時間にわたってマイクロ波中で照射した。冷却後、
反応混合物を減圧下で凝縮し、フラッシュクロマトグラフィー(CH
2Cl
2:MeOH
:AcOH、20:1:0.5)によって精製した。
【0397】
8−((4−ブロモ−2−エチルフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(2a
)。49%の収率で淡黄色の固体として方法Bによって得られる。MS(ESI):m/
z 351.8[M+H]
+.
【0398】
8−((4−ブロモ−2−クロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(2b
)。42%の収率で淡黄色の固体として方法Bによって得られる。MS(ESI):m/
z 357.6[M+H]
+.
【0399】
8−((4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)チオ)−9H−プリン−
6−アミン(2c)。43%の収率で淡黄色の固体として方法Bによって得られる。MS
(ESI):m/z 343.9[M−H]
−.
【0400】
8−((2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)チオ)−9H−プリン−6−
アミン(2d)。45%の収率で淡黄色の固体として方法Bによって得られる。MS(E
SI):m/z 380.0[M+H]
+.
【0401】
8−((3−ブロモ−5−クロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(2e
)。42%の収率で淡黄色の固体として方法Bによって得られる。MS(ESI):m/
z 358.1[M+H]
+.
【0402】
8−((3,5−ジブロモフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(2f)。4
0%の収率で淡黄色の固体として方法Bによって得られる。MS(ESI):m/z 4
01.9[M+H]
+.
【0403】
8−((3−ブロモ−5−ヨードフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(2g
)。16%の収率で淡黄色の固体として方法Bによって得られる。MS(ESI):m/
z 449.8[M+H]
+.
【0404】
8−((3−ブロモ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル)チオ)−9H−プリン
−6−アミン(2h)。41%の収率で淡黄色の固体として方法Aによって得られる。M
S(ESI):m/z 407.8[M+H]
+.
【0405】
8−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(2i)。4
7%の収率で黄色の固体として方法Aによって得られる。MS(ESI):m/z 31
1.9[M+H]
+.
【0406】
8−((3,4−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(2j)。6
9%の収率で黄色の固体として方法Bによって得られる。MS(ESI):m/z 31
2.0[M+H]
+.
【0407】
8−((3,4,5−トリクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(2k
)。42%の収率で淡黄色の固体として方法Aによって得られる。MS(ESI):m/
z 347.8[M+H]
+.
【0408】
8−((2,3,4−トリクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(2l
)。43%の収率で黄色の固体として方法Aによって得られる。MS(ESI):m/z
347.7[M+H]
+.
【0409】
8−((2,3,5−トリクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(2m
)。49%の収率で淡黄色の固体として方法Aによって得られる。MS(ESI):m/
z 347.4[M+H]
+.
【0410】
8−((5−ブロモピリジン−2−イル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(2n)
。40%の収率で淡黄色の固体として方法Bによって得られる。MS(ESI):m/z
324.9[M+H]
+.
【0411】
8−(ナフタレン−1−イルチオ)−9H−プリン−6−アミン(2o)。39%の収
率で黄色の固体として方法Aによって得られる。MS(ESI):m/z 294.0[
M+H]
+.
【0412】
8−((4−クロロナフタレン−1−イル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(2p
)。39%の収率で淡黄色の固体として方法Bによって得られる。MS(ESI):m/
z 328.4[M+H]
+.
【0413】
8−((4,6−ジクロロキノリン−8−イル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(
2q)。39%の収率で淡黄色の固体として方法Bによって得られる。MS(ESI):
m/z 362.9[M+H]
+.
【0414】
8−((4−(1H−ピロール−1−イル)フェニル)チオ)−9H−プリン−6−ア
ミン(2r)。58%の収率で黄色の固体として方法Bによって得られる。MS(ESI
):m/z 309.3[M+H]
+.
【0415】
8−((5−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−7−イル)
チオ)−9H−プリン−6−アミン(2s)。53%の収率で白色の固体として方法Bに
よって得られる。MS(ESI):m/z 483.3[M+H]
+.
【0416】
8−((5−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピ
リジン−3−イル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(2t)。47%の収率で淡黄色
の固体として方法Bによって得られる。MS(ESI):m/z 483.1[M+H]
+.
【0417】
8−(2,4−ジメチル−フェニルスルファニル)アデニン(2u)。62%の収率で
白色の固体として方法Bによって得られる。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ
13.2(br s,1H)、8.05(s,1H)、7.03−7.26(m,5H
)、2.30(s,3H)、2.26(s,3H);
13C NMR(100MHz、D
MSO)δ 154.6、152.2、139.4、138.5、133.0、131.
6、127.7、20.6、20.24;MS(ESI):m/z 272.1[M+H
]
+.
【0418】
8−((3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)チオ)−9H−プリン−6−
アミン(2v)。57%の収率で方法Aによって得られる。
1H NMR(600MHz
、DMSO)δ 13.6(br s,1H)、8.09−8.14(m,4H)、7.
44(br s,2H);MS(ESI):m/z 380.1[M+H]
+.
【0419】
8−(メシチルチオ)−9H−プリン−6−アミン(2w)。53%の収率で方法Aに
よって得られる。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ 13.1(br s,1
H)、8.02(s,1H)、6.93−7.04(m,5H)、2.33(s,6H)
、2.25(s,3H);MS(ESI):m/z 286.1[M+H]
+.
【0420】
N9およびN3アルキル化8−アリールスルファニル誘導体3a〜tおよび4a〜tの合
成のための基本手順
8−アリールスルファニルアデニン(2a〜r、1.21mmol)を、DMF(15
mL)に溶解させ、Cs
2CO
3(1.45mmol)および5−ブロモ−ペンタ−1−
イン(2.42mmol)を加え、混合物を、2〜6時間にわたって40℃で、窒素下で
撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を、クロマトグラフィー(CH
2Cl
2
:MeOH:AcOH、20:1:0.5)にかけたところ、所望の化合物3a〜tおよ
び4a〜tが得られた。
【0421】
8−((4−ブロモ−2−エチルフェニル)チオ)−9−(ペンタ−4−イン−1−イ
ル)−9H−プリン−6−アミン(3a)。40%の収率で白色の固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.30(1H,s)、7.44(1H
,d,J=2.1Hz)、7.27−7.29(1H,m)、7.15(1H,d,J=
8.3Hz)、5.89(2H,br s)、4.29(2H,t,J=7.4Hz)、
2.28(2H,td,J=6.9、2.5Hz)、2.01−2.06(2H,m)、
1.98(1H,t,J=2.6Hz);
13C−NMR(CDCl
3)δ 154.3
、152.8、151.7、147.3、145.9、134.0、132.3、130
.2、128.2、123.4、114.9、82.4、69.5、42.8、28.3
、27.2 16.0、14.5;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
1
9N
5SBrに対する計算値、416.0545;実測値416.0536.
【0422】
8−((4−ブロモ−2−クロロフェニル)チオ)−9−(ペンタ−4−イン−1−イ
ル)−9H−プリン−6−アミン(3b)。39%の収率で白色の固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.29(1H,s)、7.54(1H
,d,J=2.0Hz)、7.24(1H,dd,J=8.4、2.0Hz)、6.99
(1H,d,J=8.5Hz)、5.72(2H,br s)、4.26(2H,t,J
=7.3Hz)、2.20(2H,td,J=6.9、2.6Hz)、1.96(2H,
p,J=7.2Hz)、1.91(1H,t,J=2.6Hz);
13C−NMR(CD
Cl
3)δ 154.6、153.5、151.7、143.7、135.1、132.
9、132.4、130.9、130.5、122.2、116.5、82.2、69.
6、43.1、28.4、16.1;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
16H
14N
5SBrClに対する計算値、421.9842;実測値421.9823.
【0423】
8−((4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)チオ)−9−(ペンタ−
4−イン−1−イル)−9H−プリン−6−アミン(3c)。41%の収率で白色の固体
として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.34(1H,s)
、7.72(1H,s)、7.41(1H,d,J=8.1Hz)、7.33(1H,d
,J=8.3Hz)、6.23(2H,br s)、4.29(2H,t,J=7.1H
z)、2.21−2.28(2H,m)、1.95−2.02(3H,m);
13C−N
MR(CDCl
3)δ 154.9、151.6、143.7、134.5、132.7
、131.4、131.0、129.1、127.7、124.0、121.3、120
.3、82.1、70.6、43.0、28.3、15.9;HRMS(ESI)m/z
[M+H]
+ C
17H
14N
5SF
3Cl
2に対する計算値、412.0611;実測
値412.0612.
【0424】
8−((2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)チオ)−9−(ペンタ−4−
イン−1−イル)−9H−プリン−6−アミン(3d)。39%の収率で白色の固体とし
て得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.36(1H,s)、7
.96(2H,s)、7.83(1H,s)、5.70(2H,br s)、4.37(
2H,t,J=7.2Hz)、2.27(2H,td,J=6.9、2.6Hz)、1.
98−2.07(3H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 154.6、153.
5、151.7、143.6、134.3、132.9、132.6、130.7、12
4.1、121.4、120.3、82.2、69.6、42.9、28.3、16.0
;MS(ESI):m/z 446.1[M+H]
+.
【0425】
8−((3−ブロモ−5−クロロフェニル)チオ)−9−(ペンタ−4−イン−1−イ
ル)−9H−プリン−6−アミン(3e)。37%の収率で白色の固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.36(1H,s)、7.42−7.
44(2H,m)、7.33(1H,s)、6.19(2H,br s)、4.33(2
H,t,J=7.3Hz)、2.27(2H,td,J=6.6、2.4Hz)、1.9
9−2.03(3H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 154.9、153.5
、151.5、143.5、135.9、134.7、131.2、131.0、128
.7、123.4、120.3、82.3、69.7、43.0、28.3、16.0;
HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
16H
14N
5SClBrに対する計算値、
423.9821;実測値423.9822.
【0426】
8−((3,5−ジブロモフェニル)チオ)−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−
9H−プリン−6−アミン(3f)。37%の収率で白色の固体として得られる。
1H−
NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.31(1H,s)、7.62(1H,t,
J=1.6Hz)、7.50(2H,d,J=1.7Hz)、6.22(2H,br s
)、4.33(2H,t,J=7.5Hz)、2.27(2H,td,J=6.8、2.
6Hz)、1.99−2.05(3H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 154
.2、152.9、151.6、145.8、134.1、131.8、128.2、1
23.6、114.5、82.4、69.7、43.0、28.2、16.0;HRMS
(ESI)m/z[M+H]
+ C
16H
14N
5SBr
2に対する計算値、465.9
337;実測値465.9329.
【0427】
8−((3,5−ジブロモフェニル)チオ)−3−(ペンタ−4−イン−1−イル)−
3H−プリン−6−アミン(4f)。16%の収率で白色の固体として得られる。
1H−
NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.04(1H,s)、7.66(2H,s)
、7.52−7.55(1H,m)、4.22(2H,t,J=6.2Hz)、2.18
−2.24(4H,m)、2.05−2.08(1H,m);HRMS(ESI)m/z
[M+H]
+ C
16H
14N
5SBr
2に対する計算値、465.9337;実測値4
65.9331.
【0428】
8−((3−ブロモ−5−ヨードフェニル)チオ)−9−(ペンタ−4−イン−1−イ
ル)−9H−プリン−6−アミン(3g)。35%の収率で白色の固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.29(1H,s)、7.79(1H
,s)、7.70(1H,s)、7.53(1H,s)、6.57(2H,bs)、4.
33(2H,t,J=7.4Hz)、2.27(2H,td,J=6.6、2.4Hz)
、1.97−2.04(3H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 154.9、1
52.8、151.4、144.1、139.6、137.5、134.5、132.5
、123.6、119.2、94.8、82.2、69.7、43.1、28.2、16
.0;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
16H
14N
5SBrIに対する計算
値、513.9198;実測値513.9202.
【0429】
8−((3−ブロモ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル)チオ)−9−(ペンタ
−4−イン−1−イル)−9H−プリン−6−アミン(3h、PDP−120−A)。3
6%の収率で黄色の固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ
8.33(1H,s)、7.49(1H,t,J=1.5Hz)、7.33(1H,s
)、7.25(1H,s)、6.15(2H,bs)、4.34(2H,t,J=7.4
Hz)、2.27(2H,td,J=6.8、2.6Hz)、2.02−2.05(2H
,m)、1.99(1H,t,J=2.5Hz);
13C−NMR(CDCl
3)δ 1
61.0、154.8、153.2、151.5、149.8、143.6、135.1
、131.1、123.9、123.5、121.4、120.2、82.2、69.6
、43.0、28.3、16.0;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
1
4N
5OF
3SBrに対する計算値、474.0034;実測値474.0035.
【0430】
8−((3−ブロモ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル)チオ)−3−(ペンタ
−4−イン−1−イル)−3H−プリン−6−アミン(4h)。14%の収率で黄色の固
体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.05(1H,s
)、7.63(1H,s)、7.41(1H,s)、7.23(1H,s)、4.50(
2H,t,J=7.4Hz)、2.20−2.23(2H,m)、2.04−2.07(
3H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 158.6、153.1、152.0、
149.3、145.2、142.5、138.1、135.8、130.9、122.
5、121.3、120.1、81.7、70.7、53.5、26.8、15.3;H
RMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
14N
5OF
3SBrに対する計算値、
474.0034;実測値474.0033.
【0431】
8−((3,4−ジクロロフェニル)チオ)−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−
9H−プリン−6−アミン(3i)。54%の収率で黄色の固体として得られる。
1H−
NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.25(1H,s)、7.58(1H,d,
J=2.2Hz)、7.40(1H,d,J=8.4Hz)、7.25(1H,dd,J
=8.3、2.1Hz)、6.97(2H,br s)、4.32(2H,t,J=7.
4Hz)、2.28(2H,td,J=6.8、2.6Hz)、1.97−2.02(3
H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 154.8、153.3、151.5、1
44.6、133.6、133.0、132.5、131.3、130.6、130.2
、120.1、82.3、69.6、42.9、28.2、16.0;HRMS(ESI
)m/z[M+H]
+ C
16H
14N
5SCl
2に対する計算値、378.0347;
実測値378.0353.
【0432】
8−((3,4−ジクロロフェニル)チオ)−3−(ペンタ−4−イン−1−イル)−
3H−プリン−6−アミン(4i)。18%の収率で黄色の固体として得られる。
1H−
NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.07(1H,s)、7.70(1H,d,
J=2.2Hz)、7.42−7.44(2H,m)、4.46(2H,t,J=6.6
Hz)、2.23−2.25(2H,m)、2.16−2.20(2H,m)、2.08
−2.10(1H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 159.3、152.5、
151.1、142.5、133.4、132.9、132.5、131.9、131.
0、130.7、121.6、81.7、70.8、49.2、26.9、15.3;H
RMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
16H
14N
5SCl
2に対する計算値、37
8.0347;実測値378.0359.
【0433】
8−((2,3−ジクロロフェニル)チオ)−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−
9H−プリン−6−アミン(3j)。34%の収率で白色の固体として得られる。
1H−
NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.38(1H,s)、7.38(1H,d,
J=8.0Hz)、7.10(1H,t,J=7.9Hz)、6.93(1H,d,J=
8.0Hz)、5.89(2H,br s)、4.33(2H,t,J=7.3Hz)、
2.25(2H,td,J=6.8、2.6Hz)、2.02(2H,p,J=7.0H
z)、1.97(1H,t,J=2.6Hz);
13C−NMR(CDCl
3)δ 15
4.8、153.6、151.6、143.4、134.5、134.2、131.5、
129.4、128.1、127.9、120.5、82.2、69.6、43.2、2
8.4、16.0;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
16H
14N
5SCl
2
に対する計算値、378.0347;実測値378.0342.
【0434】
9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−8−((3,4,5−トリクロロフェニル)チ
オ)−9H−プリン−6−アミン(3k)。39%の収率で黄色の固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.35(1H,s)、7.47(2H
,s)、5.74(2H,br s)、4.34(2H,t,J=7.3Hz)、2.2
8(2H,td,J=6.9、2.8Hz)、2.03−2.07(2H,m)、2.0
1(1H,t,J=2.6Hz);
13C−NMR(CDCl
3)δ 154.8、15
3.2、151.5、149.8、143.6、135.1、131.1、123.9、
123.5、121.4、120.2、82.2、69.6、43.0、28.3、16
.0;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
16H
13N
5SCl
3に対する計算
値、411.9957;実測値411.9944.
【0435】
9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−8−((2,3,5−トリクロロフェニル)チ
オ)−9H−プリン−6−アミン(3l)。41%の収率で黄色の固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.30(1H,s)、7.39(1H
,d,J=2.1Hz)、6.97(1H,d,J=2.1Hz);6.80(2H,b
r s)、4.36(2H,t,J=7.2Hz)、2.27(2H,td,J=6.8
、2.5Hz)、2.03(2H,五重項,J=6.9Hz)、1.97(1H,t,J
=2.5Hz);
13C−NMR(CDCl
3)δ 155.2、152.9、151.
3、142.5、135.4、134.7、133.4、130.0、129.3、12
7.9、120.3、82.0、69.7、43.3、28.4、16.0;HRMS(
ESI)m/z[M+H]
+ C
16H
13N
5SCl
3に対する計算値、411.99
57;実測値411.9953.
【0436】
3−(ペンタ−4−イン−1−イル)−8−((2,3,5−トリクロロフェニル)チ
オ)−3H−プリン−6−アミン(4l)。16%の収率で黄色の固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.09(1H,s)、7.31(1H
,s)、7.25(1H,s)、6.24(2H,br s)、4.51(2H,t,J
=6.8Hz)、2.17−2.23(2H,m)、2.06−2.09(3H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 156.3、153.9、150.5、143.4、
138.0、133.9、132.5、129.8、128.3、127.9、121.
3、81.7、70.7、49.3、26.9、15.3;HRMS(ESI)m/z[
M+H]
+ C
16H
13N
5SCl
3に対する計算値、411.9957;実測値41
1.9969.
【0437】
9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−8−((2,3,4−トリクロロフェニル)チ
オ)−9H−プリン−6−アミン(3m)。39%の収率で黄色の固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.35(1H,s)、7.29(1H
,d,J=8.6Hz)、6.97(1H,d,J=8.6Hz)、6.18(2H,b
s)、4.34(2H,t,J=7.3Hz)、2.26(2H,td,J=6.8、2
.4Hz)、2.03(2H,五重項,J=6.9Hz)、1.98(1H,t,J=2
.5Hz);
13C−NMR(CDCl
3)δ 154.8、153.6、151.5、
143.2、133.5、133.4、133.0、132.4、128.8、128.
4、120.5、82.1、69.7、43.1、28.4、16.0;HRMS(ES
I)m/z[M+H]
+ C
16H
13N
5SCl
3に対する計算値、411.9957
;実測値411.9967.
【0438】
3−(ペンタ−4−イン−1−イル)−8−((2,3,4−トリクロロフェニル)チ
オ)−3H−プリン−6−アミン(4m)。15%の収率で黄色の固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.05(1H,s)、7.24−7.
26(2H,m)、6.97(1H,d,J=8.6Hz)、4.48(2H,t,J=
6.7Hz)、2.06−2.20(5H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 1
57.7、153.6、150.7、143.0、134.5、134.2、132.4
、132.2、129.7、128.1、121.6、81.7、70.7、49.1、
27.0、15.3;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
16H
13N
5SCl
3に対する計算値、411.9957;実測値411.9963.
【0439】
8−((5−ブロモピリジン−2−イル)チオ)−9−(ペンタ−4−イン−1−イル
)−9H−プリン−6−アミン(3n)。34%の収率で白色の固体として得られる。
1
H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.44(1H,d,J=2.2Hz)、
8.39(1H,s)、7.71(1H,dd,J=8.4、2.3Hz)、7.17(
1H,d,J=8.4Hz)、5.85(2H,br s)、4.36(2H,t,J=
7.3Hz)、2.25(2H,td,J=6.9、2.5Hz)、2.07(2H,五
重項,J=7.0Hz)、1.93(2H,t,J=2.6Hz);
13C−NMR(C
DCl
3)δ 155.0、154.7、153.7、151.6、151.2、142
.1、139.9、123.6、120.7、118.6、82.4、69.4、43.
3、28.4、16.0;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
15H
14N
6S
Brに対する計算値、389.0184;実測値389.0201.
【0440】
8−((5−ブロモピリジン−2−イル)チオ)−3−(ペンタ−4−イン−1−イル
)−3H−プリン−6−アミン(4n)。15%の収率で白色の固体として得られる。
1
H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.97(1H,s)、7.50(1H,
s)、7.27(1H,d,J=8.4Hz)、7.19−7.21(1H,m)、5.
72(2H,br s)、4.42(2H,t,J=6.2Hz)、2.15−2.18
(4H,m)、1.99−2.01(1H,m);MS(ESI):m/z 391.1
[M+H]
+.
【0441】
8−(ナフタレン−1−イルチオ)−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プ
リン−6−アミン(3o)。33%の収率で白色の固体として得られる。
1H−NMR(
400MHz、CDCl
3)δ 8.37(1H,d,J=8.1Hz)、8.28(1
H,s)、7.85−7.87(2H,m)、7.64(1H,d,J=7.1Hz)、
7.54−7.60(2H,m)、7.40−7.43(1H,m)、5.99(2H,
br s)、4.29(2H,t,J=7.3Hz)、2.18(2H,td,J=6.
9、2.6Hz)、1.97(2H,五重項,J=7.1Hz)、1.90(1H,t,
J=2.5Hz);
13C NMR(CDCl
3)δ 154.4、152.7、151
.7、146.5、134.3、133.1、131.9、129.9、128.8、1
27.4、127.2、126.7、125.9、124.9、120.0、82.4、
69.5、42.9、28.1、16.1;MS(ESI):m/z 360.5[M+
H]
+.
【0442】
8−((4−クロロナフタレン−1−イル)チオ)−9−(ペンタ−4−イン−1−イ
ル)−9H−プリン−6−アミン(3p)。35%の収率で白色の固体として得られる。
1H−NMR(500MHz、CDCl
3)δ 8.41(1H,d,J=7.9Hz)
、8.31(1H,d,J=8.2Hz)、7.96(1H,s)、7.87(1H,d
,J=6.8Hz)、7.55−7.63(3H,m)、4.40(2H,t,J=7.
3Hz)、2.13−2.15(2H,m)、2.04−2.10(3H,m);MS(
ESI):m/z 394.2[M+H]
+.
【0443】
8−((4,6−ジクロロキノリン−8−イル)チオ)−9−(ペンタ−4−イン−1
−イル)−9H−プリン−6−アミン(3q)。37%の収率で白色の固体として得られ
る。
1H−NMR(500MHz、CDCl
3)δ 8.77(1H,d,J=4.8H
z)、8.38(1H,d,J=2.2Hz)、8.36(1H,s)、8.28(1H
,d,J=2.2Hz)、7.11(1H,J=4.8Hz)、6.15(2H,br
s)、4.34(2H,t,J=7.3Hz)、2.23(2H,td,J=6.8、2
.6Hz)、2.02(2H,五重項,J=6.8Hz)、1.87(2H,t,J=2
.6Hz).
【0444】
8−((4,6−ジクロロキノリン−8−イル)チオ)−3−(ペンタ−4−イン−1
−イル)−3H−プリン−6−アミン(4q)。12%の収率で白色の固体として得られ
る。
1H−NMR(500MHz、CDCl
3)δ 8.75(1H,d,J=4.7H
z)、8.30−8.31(2H,m)、8.08(1H,s)、7.52(1H,J=
4.7Hz)、4.50(2H,t,J=6.3Hz)、2.19−2.24(4H,m
)、2.07(1H,t,J=2.4Hz).
【0445】
8−(4−(1H−ピロール−1−イル)フェニルチオ)−9−(ペンタ−4−イニル
)−9H−プリン−6−アミン(3r)。52%の収率で白色の固体として得られる。
1
H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.37(s,1H)、7.55(2H,
d,J=8.2Hz)、7.38(2H,d,J=8.2Hz)、7.07(2H,d,
J=4.3Hz)、6.36(2H,d,J=4.3Hz)、5.76(2H,br s
)、4.33(2H,t,J=7.1Hz)、2.22−2.29(2H,m)、1.9
8−2.07(3H,m);
13C NMR(CDCl
3)δ 154.3、152.9
、151.7、146.3、140.9、133.1、126.8、121.1、120
.4、119.1、111.1、82.4、69.5、42.8、28.2、16.1;
HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
20H
19N
6Sに対する計算値、375.
1392;実測値375.1397.
【0446】
8−(4−(1H−ピロール−1−イル)フェニルチオ)−3−(ペンタ−4−イニル
)−3H−プリン−6−アミン(4r)。19%の収率で白色の固体として得られる。
1
H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.02(1H,s)、7.68(2H,
d,J=8.4Hz)、7.46(2H,d,J=8.5Hz)、7.06−7.08(
2H,m)、6.34(2H,d,J=2.0Hz)、5.72(2H,br s)、4
.47(2H,t,J=5.6Hz)、2.19−2.26(4H,m)、2.00−2
.04(1H,m);
13C NMR(CDCl
3)δ 159.5、152.2、15
1.6、142.1、141.0、134.8、121.1、119.5、111.2、
82.2、71.1、54.1、27.4、15.7;HRMS(ESI)m/z[M+
H]
+ C
20H
19N
6Sに対する計算値、375.1392;実測値375.139
5.
【0447】
8−((5−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−7−イル)
チオ)−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プリン−6−アミン(3s)。2
5%の収率で白色の固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ
8.22(1H,s)、7.86(1H,d,J=1.7Hz)、7.50(1H,d
,J=1.5Hz)、7.12(1H,d,J=3.1Hz)、6.73(2H,d,J
=8.5Hz)、6.61(2H,d,J =8.6Hz)、6.57(1H,d,J=
3.1Hz)、5.75(2H,s)、4.14(2H,t,J=7.2Hz)、3.6
3(3H,s)、2.22(2H,td,J=6.9、2.5Hz)、2.02−2.0
6(2H,m)、1.98(1H,t,J=2.6Hz);
13C−NMR(CDCl
3
)δ 158.7、153.8、152.2、151.6、147.9、134.6、1
33.9、132.9、132.5、129.8、126.9、126.2、113.7
、113.0、112.4、110.3、102.2、82.4、69.6、55.1、
51.4、42.5、28.2、16.0;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
26H
24N
6OSBrに対する計算値、547.0916;実測値547.0925.
【0448】
8−((5−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−7−イル)
チオ)−3−(ペンタ−4−イン−1−イル)−3H−プリン−6−アミン(4s)。1
2%の収率で白色の固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ
7.88(1H,s)、7.82(1H,s)、7.65(1H,s)、7.03(1
H,d,J=3.0Hz)、6.75(2H,d,J=8.4Hz)、6.58(2H,
d,J =8.6Hz)、6.52(1H,d,J=3.1Hz)、5.77(2H,s
)、4.31(2H,t,J=6.8Hz)、3.66(3H,s)、2.05−2.1
7(5H,m);MS(ESI):m/z 549.2[M+H]
+.
【0449】
8−((5−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピ
リジン−3−イル)チオ)−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プリン−6−
アミン(3t)。23%の収率で黄色の固体として得られる。
1H−NMR(400MH
z、CDCl
3)δ 8.41(1H,d,J=2.1Hz)、8.20(1H,s)、
8.12(1H,d,J=2.1Hz)、7.56(1H,s)、7.24(2H,d,
J=8.6Hz)、6.86(2H,d,J=8.6Hz)、6.11(2H,br s
)、5.39(2H,s)、4.36(2H,t,J=7.2Hz)、3.79(3H,
s)、2.32(2H,td,J=6.9、2.7Hz)、2.06−2.09(2H,
m)、2.03(1H,t,J=2.6Hz);
13C−NMR(CDCl
3)δ 15
9.6、153.9、151.8、148.2、146.3、144.9、135.5、
130.0、129.5、128.2、123.5、119.4、117.1、114.
3、113.3、95.0、82.5、69.7、55.3、48.0、42.6、28
.1、16.1;MS(ESI):m/z 548.1[M+H]
+.
【0450】
8−((5−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピ
リジン−3−イル)チオ)−3−(ペンタ−4−イン−1−イル)−3H−プリン−6−
アミン(4t)。10%の収率で黄色の固体として得られる。
1H−NMR(400MH
z、CDCl
3)δ 8.37(1H,s)、8.10(1H,s)、7.93(1H,
s)、7.49(1H,s)、7.21(2H,d,J=8.3Hz)、6.84(2H
,d,J=8.5Hz)、5.32(2H,s)、4.38(2H,t,J=7.2Hz
)、3.78(3H,s)、2.06−2.15(5H,m);
13C−NMR(CDC
l
3)δ 159.7、153.8、147.9、146.6、144.2、134.8
、130.6、129.4、128.6、127.8、121.7、118.3、115
.3、114.7、112.6、94.7、81.8、70.6、55.3、48.9、
47.8、28.1、15.2;MS(ESI):m/z 548.4[M+H]
+.
【0451】
6.2.1 式8a〜dおよび9の化合物の合成(スキーム2)
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
8−ブロモ−9H−プリン−6−アミン(6)。アデニン(2.2g、16.3mmo
l)を、水(200mL)中の臭素(6.0mL、117.7mmol)の溶液に加え、
得られた混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発乾固させ、臭素化生成物6を、さらに
精製せずにさらに使用した。MS(ESI):m/z 213.5/215.6[M+H
]
+.
【0452】
8−ブロモ−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プリン−6−アミン(7)
。窒素保護下で、DMF(25mL)中の、6(2.0g、9.4mmol)と、Cs
2
CO
3(4.6g、14.1mmol)と、5−クロロペンタ−1−イン(1.92ml
、18.8mmol)との混合物を、80℃で3時間加熱した。溶媒除去の後、粗材料を
、分取TLC(CH
2Cl
3:MeOH:AcOH、20:1:0.1)によって精製し
たところ、0.52g(23%)の7が得られた。
1H NMR(500MHz、CDC
l
3/MeOH−d
4)δ 8.29(s,1H)、4.33(t,J=7.2Hz、2
H)、2.28−2.33(m,2H)、2.09(五重項,J=7.0Hz、2H)、
2.02(t,J=2.6Hz、1H);
13C NMR(125MHz、CDCl
3/
MeOH−d
4)δ 154.4、153.1、151.3、127.4、119.9、
82.4、69.7、43.8、28.2、16.1;MS(ESI):m/z 280
.1/282.2[M+H]
+.
【0453】
8a〜dおよび9の合成のための基本手順
DMF(1.5ml)中のチオフェノールまたはフェノール(0.069mmol)と
t−BuOK(0.069mmol)との混合物を、室温で15分間撹拌した。7(0.
057mmol)を加え、反応混合物を80℃で2時間撹拌させた。溶媒除去の後、粗材
料を、分取TLC(CH
2Cl
2:MeOH、20:1)によって精製したところ、対応
する誘導体8a〜dおよび9が得られた。
【0454】
5−((6−アミノ−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プリン−8−イル
)チオ)イソフタロニトリル(8a;HJP−III−26)。収量、10.2mg(5
1%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.38(s,1H)、7.9
8(s,2H)、7.85(s,1H)、4.37(t,J=7.3Hz、2H)、2.
27−2.30(m,2H)、2.05(五重項,J=6.9Hz、2H)、2.01−
2.03(t、1H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)
δ 154.7、153.8、151.7、142.2、136.9、136.1、13
4.3、120.5、115.8、115.2、82.2、69.8、43.1、28.
3、15.9;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
14N
7Sに対する計
算値、360.1031;実測値360.1028.
【0455】
4−((6−アミノ−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プリン−8−イル
)チオ)−2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(8b;HJP−III−29)
。収量、16.5mg(42%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.
39(s,1H)、7.85(s,1H)、7.76(d,J=8.2Hz、1H)、7
.59(d,J=8.1Hz、1H)、5.90(br s,2H)、4.37(t,J
=7.4Hz、2H)、2.26(td,J=6.8および2.6Hz、2H)、2.0
2−2.07(m,2H)、1.97(t,J=2.6Hz、1H);
13C NMR(
150MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 155.1、154.1、151.8
、141.9、140.2、135.5、133.9(q,J=32.9Hz)、132
.1、126.9(q,J=4.7Hz)、124.7、121.9(q,J=272.
9Hz)、120.7、115.1、108.9、82.3、69.9、43.3、28
.6、16.1;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
14F
3N
6Sに対
する計算値、403.0953;実測値403.0956.
【0456】
4−((6−アミノ−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プリン−8−イル
)チオ)−2−ブロモベンゾニトリル(8c;HJP−III−32)。収量、6.5m
g(22%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3 δ)8.39(s,1H)、
7.68(d,J=1.7Hz、1H)、7.57(d,J=8.2Hz、1H)、7.
33(dd,J=8.1および1.7Hz、1H)、5.74(br s,2H)、4.
35(t,J=7.4Hz、2H)、2.26(td,J=6.9および2.6Hz、2
H)、2.01−2.06(m,2H)、1.98(t,J=2.6Hz、1H);
13
C NMR(150MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 155.0、154.1
、151.8、142.2、140.6、134.8、132.7、127.8、126
.3、120.7、116.8、114.8、82.4、69.9、43.3、28.6
、16.2;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
14BrN
6Sに対する
計算値、413.0184;実測値413.0192.
【0457】
4−((6−アミノ−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プリン−8−イル
)チオ)−2−クロロベンゾニトリル(8d;HJP−III−33)。収量、17.8
mg(62%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.38(s,1H)
、7.58(d,J=8.3Hz、1H)、7.49(d,J=1.7Hz、1H)、7
.28(dd,J=8.3、1.7Hz、1H)、6.12(br s,2H)、4.3
5(t,J=7.4Hz、2H)、2.26(td,J=6.9、2.6Hz、2H)、
2.00−2.06(m,2H)、1.98(t,J=2.6Hz、1H);
13C N
MR(150MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 155.2、154.1、15
1.7、141.9、140.7、137.9、134.5、129.6、127.2、
120.7、115.6、112.3、82.4、69.9、43.3、28.6、16
.2;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
14ClN
6Sに対する計算値
、369.0689;実測値369.0684.
【0458】
8−(2,4−ジクロロフェノキシ)−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−
プリン−6−アミン(9;HJP−V−45)。収量、16.2mg、(51%)。
1H
−NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.22(s,1H)、7.45(d,J=
2.5Hz、1H)、7.43(d,J=8.7Hz、1H)、7.27(dd,J=8
.7、2.5Hz、1H)、5.42(br s,2H)、4.26(t,J=7.1H
z、2H)、2.27(td,J=7.0、2.6Hz、2H)、2.09−2.14(
m,2H)、1.90(t,J=2.6Hz、1H);
13C NMR(150MHz、
CDCl
3)δ 153.2、152.7、151.4、149.9、147.4、13
2.1、130.6、128.9、128.3、127.1、123.7、115.4、
82.5、69.4、41.2、27.9、16.1;HRMS(ESI)m/z[M+
H]
+ C
16H
14Cl
2N
5Oに対する計算値、362.0575;実測値362.
0570.
【0459】
6.2.3 式14a〜cの化合物の合成(スキーム3)
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
8−アリールメチル−9H−プリン−6−アミン(12a〜f)の合成のための基本手順
円錐底Smithプロセスバイアル中に、1.5mLの無水ピリジン中の、4,5,6
−トリアミノピリミジン(10、0.21g、1.7mmol)と、アリール酢酸11a
〜f(0.25g、1.4mmol)と、亜リン酸トリフェニル(0.52g、443μ
L、1.7mmol)との混合物を充填した。密閉されたバイアルを、220℃で30分
間にわたってマイクロ波中で照射した。冷却後、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、
カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2:MeOH、10:0〜10:1)によって精
製したところ、所望の生成物12a〜fが得られた。
【0460】
8−(2,4,6−トリメチルベンジル)−9H−プリン−6−アミン(12a;HJ
P−V−32)。収量、0.24g(65%)。MS(ESI)m/z 268.17[
M+H]
+.
【0461】
8−(2,4−ジクロロベンジル)−9H−プリン−6−アミン(12b;HJP−V
−33)。収量、0.33g(79%)。MS(ESI):m/z 294.04[M+
H]
+.
【0462】
8−(2,6−ジクロロベンジル)−9H−プリン−6−アミン(12c;HJP−V
−34)。収量、0.18g(44%)。MS(ESI):m/z 294.04[M+
H]
+.
【0463】
8−(3,5−ジクロロベンジル)−9H−プリン−6−アミン(12d;HJP−V
−35)。収量、0.21g(51%)。MS(ESI):m/z 294.04[M+
H]
+.
【0464】
8−(2,5−ジクロロベンジル)−9H−プリン−6−アミン(12e;HJP−V
−50)。収量、0.18g(44%)。MS(ESI):m/z 294.03[M+
H]
+.
【0465】
8−(2,3−ジクロロベンジル)−9H−プリン−6−アミン(12f;HJP−V
−51)。収量、0.24g(58%)。MS(ESI):m/z 294.04[M+
H]
+.
【0466】
13a〜fの合成のための基本手順
窒素保護下で、DMF(1.3mL)中の、8−ベンジルアデニン12a〜f(100
mmol)と、Cs
2CO
3(100mmol)と、1−クロロ−ペンタ−4−イン(1
20mmol)との混合物を、80℃で1〜2時間加熱した。溶媒除去の後、粗材料を、
分取TLC(CH
2Cl
2:CH
3OH−NH
3(7N)、20:1またはCH
2Cl
2
:MeOH:AcOH、15:1:0.1)によって精製したところ、対応する9−アル
キル−8−ベンジルアデニン誘導体13a〜fが得られた。
【0467】
9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−8−(2,4,6−トリメチルベンジル)−9
H−プリン−6−アミン(13a;HJP−V−36)。収量、12.2mg(49%)
。
1H−NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.16(s,1H)、6.84(s
,2H)、6.09(br s,2H)、4.23(t,J=7.3Hz、2H)、2.
18−2.20(m,5H)、2.15(s,6H)、1.95−1.98(m,3H)
;
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 153.3、150.2、150.
1、149.7、136.1、135.8、128.2、128.1、117.4、81
.6、68.8、40.7、27.2、27.1、19.9、19.3、14.8;HR
MS(ESI)m/z[M+H]
+ C
20H
24N
5に対する計算値、334.203
2;実測値334.2020.
【0468】
8−(2,4−ジクロロベンジル)−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プ
リン−6−アミン(13b;HJP−V−37L)。収量、3mg(13%)。
1H−N
MR(600MHz、CDCl
3)δ 8.25(s,1H)、7.38(d,J=2.
2Hz、1H)、7.13(dd,J=8.3および2.2Hz、1H)、7.01(d
,J=8.3Hz、1H)、5.86(br s,2H)、4.29(s,2H)、4.
15(t,J=7.4Hz、2H)、2.17(td,J=6.8および2.6Hz、2
H)、1.90−1.96(m,3H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)
δ 154.3、151.7、151.4、150.2、134.7、134.1、13
2.4、131.4、129.8、127.8、118.9、82.5、70.1、42
.3、31.3、28.4、15.9;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17
H
16Cl
2N
5に対する計算値、360.0783;実測値360.0772.
【0469】
8−(2,6−ジクロロベンジル)−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プ
リン−6−アミン(13c;HJP−V−38)。収量、11.9mg(48%)。
1H
−NMR(600MHz、CDCl
3/ MeOH−d
4)δ 8.17(s,1H)、
7.36(d,J=8.1Hz、1H)、7.21−7.24(m,2H)、4.47(
s,2H)、4.35(t,J=7.2Hz、2H)、2.28(td,J=6.7およ
び2.5Hz、2H)、2.05−2.11(m,2H)、2.02(t,J=2.6H
z、1H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3/MeOD)δ 153.2、
150.5、149.7、147.9、135.2、130.7、128.4、127.
4、116.9、81.5、69.1、40.8、28.9、27.2、14.8;HR
MS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
16Cl
2N
5に対する計算値、360.
0783;実測値360.0776.
【0470】
8−(3,5−ジクロロベンジル)−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プ
リン−6−アミン(13d;HJP−V−39L)。収量、4.1mg(17%)。
1H
−NMR(600MHz、CDCl
3/ MeOH−d
4)δ 8.22(s,1H)、
7.26(s,1H)、7.11(s,1H)、4.19(s,2H)、4.17(t,
J=6.9Hz、2H)、2.20(td,J=6.4および2.1Hz、2H)、2.
05(t,J=2.5Hz、1H)、1.87−1.95(m,2H);
13C NMR
(150MHz、CDCl
3/ MeOH−d
4)δ 151.7、149.8、148
.6、147.9、136.9、134.6、126.9、126.3、116.9、8
1.3、69.3、41.3、28.7、26.9、14.7;HRMS(ESI)m/
z[M+H]
+ C
17H
16Cl
2N
5に対する計算値、360.0783;実測値3
60.0767.
【0471】
8−(2,5−ジクロロベンジル)−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プ
リン−6−アミン(13e;HJP−V−54L)。収量、5mg(21%)。
1H−N
MR(600MHz、CDCl
3)δ 8.27(s,1H)、7.30(d,J=8.
5Hz、1H)、7.17(dd,J=8.6、2.4Hz、1H)、7.07(d,J
=2.4Hz、1H)、5.88(br s,2H)、4.30(s,2H)、4.17
(t,J=7.3Hz、2H)、2.17(td,J=6.7、2.6Hz、2H)、1
.93−1.96(m,3H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 15
4.1、151.3、151.2、149.8、135.2、133.2、132.1、
130.8、130.4、128.9、118.8、82.3、70.0、42.1、3
1.5、28.2、15.8;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
16C
l
2N
5に対する計算値、360.0783;実測値360.0776.
【0472】
8−(2,3−ジクロロベンジル)−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プ
リン−6−アミン(13f;HJP−V−55)。収量、8.1mg(34%)。
1H−
NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.26(s,1H)、7.34(d,J=8
.0Hz、1H)、7.08(t,J=7.9、1H)、6.92(d,J=7.8Hz
、1H)、5.87(br s,2H)、4.38(s,2H)、4.14(t,J=7
.3Hz、2H)、2.16(td,J=6.7、2.6Hz、2H)、1.95(t,
J=2.6Hz、1H)、1.89−1.94(m,2H);
13C NMR(150M
Hz、CDCl
3)δ 154.2、151.5、151.2、150.0、135.9
、133.6、132.2、129.6、128.3、127.6、118.8、82.
2、70.0、42.1、32.5、28.1、15.8;HRMS(ESI)m/z[
M+H]
+ C
17H
16Cl
2N
5に対する計算値、360.0783;実測値360
.0766.
【0473】
14a〜cの合成のための基本手順
DMF(1.3mL)中の、13bまたは13dまたは13e(100mmol)と、
Cs
2CO
3(200mmol)との混合物を、80℃で3時間加熱した。溶媒除去の後
、粗材料を、分取TLC(CH
2Cl
2:CH
3OH−NH
3(7N)、20:1)によ
って精製したところ、対応するアリールケトン誘導体14a〜cが得られた。
【0474】
(6−アミノ−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プリン−8−イル)(2
,4−ジクロロフェニル)メタノン(14a;HJP−V−37T)。収量、12mg(
50%)。
1H−NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.25(s,1H)、7.
49(d,J=8.2Hz、1H)、7.43(d,J=1.9Hz、1H)、7.33
(dd,J=8.3、1.9Hz、1H)、6.26(br s,2H)、4.73(t
,J=7.2Hz、2H)、2.28(td,J=7.0、2.6Hz、2H)、2.0
7−2.13(m,2H)、1.88(t,J=2.6Hz、1H);
13C NMR(
150MHz、CDCl
3)δ 185.5、155.9、153.5、151.3、1
44.4、137.9、135.5、133.5、131.4、130.3、127.1
、119.6、82.4、69.3、44.1、28.9、16.1;HRMS(ESI
)m/z[M+H]
+ C
17H
14Cl
2N
5Oに対する計算値、374.0575;
実測値374.0571.
【0475】
(6−アミノ−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プリン−8−イル)(3
,5−ジクロロフェニル)メタノン(14b;HJP−V−39T)。収量、10mg(
42%)。
1H−NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.41(s,1H)、8.
13(d,J=1.9Hz、2H)、7.55(t,J=1.9Hz、1H)、6.13
(br s,2H)、4.68(t,J=7.2Hz、2H)、2.26(td,J=6
.9および2.6Hz、2H)、2.05−2.10(m,2H)、1.87(t,J=
2.6Hz、1H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 181.2、1
55.6、153.7、150.3、142.6、137.6、134.2、132.2
、128.4、118.4、81.4、68.2、43.2、27.8、15.1;HR
MS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
14Cl
2N
5Oに対する計算値、374
.0575;実測値374.0567.
【0476】
(6−アミノ−9−(ペンタ−4−イン−1−イル)−9H−プリン−8−イル)(2
,5−ジクロロフェニル)メタノン(14c;HJP−V−54T)。収量、14mg(
58%)。
1H−NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.37(s,1H)、7.
49(d,J=2.5Hz、1H)、7.31−7.33(m,2H)、6.14(br
s,2H)、4.72(t,J=7.2Hz、2H)、2.28(td,J=7.0お
よび2.6Hz、2H)、2.07−2.13(m,2H)、1.90(t,J=2.6
Hz、1H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 184.1、156.
0、154.4、150.4、142.6、137.6、131.6、130.8、13
0.2、129.5、129.0、118.9、81.5、68.2、42.9、27.
9、15.1;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
14Cl
2N
5Oに対
する計算値、374.0575;実測値374.0560.
【0477】
6.2.4 式17a〜Iの化合物の合成(スキーム4)
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(15)。8
−メルカプトアデニン(3.6mmol)、ネオクプロイン水和物(0.36mmol)
、CuI(0.36mmol)、NaO−t−Bu(7.2mmol)、3,5−ジクロ
ロ−ヨードベンゼン(10.8mmol)、および無水DMF(24mL)を、窒素でフ
ラッシュされた丸底フラスコに加えた。フラスコをTeflonテープで密閉し、窒素下
で24〜36時間にわたって撹拌しながら、110℃で加熱した。溶媒を減圧下で除去し
、得られた残渣を、クロマトグラフィー(CH
2Cl
2:MeOH:AcOH、20:1
:0.5)にかけたところ、44%の収率で黄色の固体として15が得られた。
1H−N
MR(400MHz、DMSO−d
6)δ 13.49(1H,br s)、8.13(
1H,s)、7.59(1H,s)、7.47(2H,s)、7.36(2H,br s
);MS(ESI):m/z 312.1[M+H
+].
【0478】
N9およびN3アルキル化8−アリールスルファニル誘導体16a〜lおよび17a〜l
の合成のための基本手順
15(1.21mmol)を、DMF(15mL)に溶解させた。Cs
2CO
3(1.
45mmol)およびそれぞれの臭化物(2.42mmol)を加え、混合物を、2〜6
時間にわたって室温から60℃で、窒素下で撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた
残渣を、クロマトグラフィー(CH
2Cl
2:MeOH:AcOH、20:1:0.5)
にかけたところ、所望の化合物16a〜lおよび17a〜lが得られた。
【0479】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9−(3,3,3−トリフルオロプロピ
ル)−9H−プリン−6−アミン(16a、PDP−I−13−A)。43%の収率で白
色の固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.33(1
H,s)、7.29(3H,s)、6.44(2H,br s)、4.49(2H,t,
J=6.8Hz)、2.64−2.68(2H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ
155.0、153.4、151.2、143.5、136.0、133.8、128
.8、128.4、126.6、120.2、37.3、33.3;HRMS(ESI)
:m/z[M+H]
+ C
14H
11N
5SCl
2F
3に対する計算値、408.006
4;実測値408.0074.
【0480】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−3−(3,3,3−トリフルオロプロピ
ル)−3H−プリン−6−アミン(17a、PDP−13B)。20%の収率で白色の固
体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.99(1H,s
)、7.46(2H,s)、7.32(1H,s)、4.55(2H,t,J=6.3H
z)、2.86−2.93(2H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 159.3
、153.1、150.3、142.5、135.9、135.2、129.7、127
.8、125.3、121.7、32.7、29.6;HRMS(ESI):m/z[M
+H]
+ C
14H
11N
5SCl
2F
3に対する計算値、408.0064;実測値4
08.0065.
【0481】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9−(4,4,4−トリフルオロブチル
)−9H−プリン−6−アミン(16b、PDP−I−15−A)。44%の収率で白色
の固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.36(1H
,s)、7.28(3H,s)、6.16(2H,br s)、4.30(2H,t,J
=6.6Hz)、2.10−2.14(2H,m)、2.03−2.05(2H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 154.9、153.7、151.5、143.2、
135.9、134.2、128.6、128.1、125.1、120.3、42.5
、31.3、22.5;HRMS(ESI):m/z[M+H]
+ C
15H
13N
5S
Cl
2F
3に対する計算値、422.0221;実測値422.0222.
【0482】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−3−(ペンタ−4−イン−1−イル)−
3H−プリン−6−アミン(17b、PDP−I−15−B)。15%の収率で白色の固
体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.02(1H,s
)、7.12(3H,s)、5.89(2H,s)、4.08(2H,t,J=6.6H
z)、2.09−2.11(4H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 155.5
、153.1、150.7、149.9、136.1、134.2、128.0、127
.1、125.3、115.6、40.1、31.4、21.9;MS(ESI):m/
z 421.9[M+H]
+.
【0483】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9−(5,5,5−トリフルオロペンチ
ル)−9H−プリン−6−アミン(16c、PDP−109A)。45%の収率で白色の
固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3、δ)8.28(1H,
s)、7.28(3H,s)、6.82(2H,br s)、4.25(2H,t,J=
7.2Hz)、2.07−2.14(2H,m)、1.85(2H,五重項,J=7.4
Hz)、1.57(2H,五重項,J=7.5Hz);
13C−NMR(CDCl
3)δ
155.1、152.7、151.2、143.5、135.9、134.1、128
.6、128.2、125.4、120.1、43.3、33.1、28.8、19.2
;HRMS(ESI):m/z[M+H]
+ C
16H
15N
5SF
3Cl
2に対する計
算値、436.0377;実測値436.0363.
【0484】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−3−(5,5,5−トリフルオロペンチ
ル)−3H−プリン−6−アミン(17c、PDP−109B)。16%の収率で白色の
固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.96(1H,
s)、7.43(2H,s)、7.17(1H,s)、4.36(2H,t,J=6.8
Hz)、2.05−2.17(4H,m)、1.59−1.67(2H,m);
13C−
NMR(CDCl
3)δ 157.8、152.9、150.8、142.1、136.
2、135.1、129.6、127.7、122.0、117.7、48.8、33.
1、28.4、19.0;HRMS(ESI):m/z[M+H]
+ C
16H
15N
5
F
3SCl
2に対する計算値、436.0377;実測値436.0398.
【0485】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9−(6,6,6−トリフルオロヘキシ
ル)−9H−プリン−6−アミン(16d、PDP−101B)。47%の収率で白色の
固体として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3、δ)8.35(1H,
s)、7.29(3H,s)、6.33(2H,br s)、4.24(2H,t,J=
7.2Hz)、2.00−2.07(2H,m)、1.79(2H,五重項,J=7.4
Hz)、1.57(2H,五重項,J=7.6Hz)、1.37(2H,五重項,J=7
.8Hz);
13C−NMR(CDCl
3)δ 155.1、152.8、151.3、
143.4、135.9、134.4、128.5、128.1、125.8、120.
0、43.6、33.9、29.4、25.7、21.4;HRMS(ESI):m/z
[M+H]
+ C
17H
17N
5SCl
2F
3に対する計算値、450.0534;実測
値450.0549.
【0486】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−3−(6,6,6−トリフルオロヘキシ
ル)−3H−プリン−6−アミン(17d、PDP−101−A)。14%の収率で白色
の固体として得られる。
1H−NMR(500MHz、CDCl
3)δ 7.95(1H
,s)、7.43(2H,s)、7.09(1H,s)、4.34(2H,t,J=7.
0Hz)、1.40−1.72(8H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 155
.0、153.5、151.4、143.1、135.9、134.7、128.3、1
27.8、125.6、120.3、43.6、33.6、29.4、25.7、21.
5;HRMS(ESI):m/z[M+H]
+ C
17H
17N
5SCl
2F
3に対する
計算値、450.0534;実測値450.0539.
【0487】
9−(4−ブロモペンチル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プ
リン−6−アミン(16e、PDP−II−99A)。43%の収率で白色の固体として
得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.36(1H,s)、7.
28(1H,s)、7.24(2H,s)、6.08(2H,br s)、4.27(2
H,t,J=7.2Hz)、4.09(1H,六重項,J=6.6Hz)、2.01−2
.05(1H,m)、1.89−1.94(1H,m)、1.72−1.78(2H,m
)、1.65(3H,d,J=6.7Hz);
13C−NMR(CDCl
3、δ)154
.9、153.6、151.5、143.3、135.9、134.7、128.4、1
27.9、120.3、50.1、43.1、37.7、28.2、26.4;HRMS
(ESI):m/z[M+H]
+ C
16H
14N
5SOCl
2に対する計算値、461
.9745;実測値461.9748.
【0488】
3−(4−ブロモペンチル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−3H−プ
リン−6−アミン(17e、PDP−99−B)。16%の収率で白色の固体として得ら
れる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.99(1H,s)、7.40
(2H,s)、7.16(1H,s)、4.39(2H,t,J=7.1Hz)、4.1
2(1H,六重項,J=6.5Hz)、2.15−2.23(2H,m)、1.80−1
.86(2H,m)、1.68(3H,d,J=6.5Hz);
13C−NMR(CDC
l
3、δ)152.5、150.7、148.4、142.0、135.9、134.9
、127.9、126.9、117.3、49.9、40.3、37.5、27.9、2
6.4;HRMS(ESI):m/z[M+H]
+ C
16H
14N
5SOCl
2に対す
る計算値、461.9745;実測値461.9728.
【0489】
9−(ブタ−2−イン−1−イル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9
H−プリン−6−アミン(16f、PDP−102−A)。40%の収率で白色の固体と
して得られる。
1H−NMR(500MHz、CDCl
3)δ 8.33(1H,s)、
7.32(2H,s)、7.28(1H,s)、6.63(2H,br s)、4.98
−4.99(2H,m)、1.70(3H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 1
55.1、153.2、150.8、143.3、135.7、134.5、128.5
、128.3、120.0、82.1、71.7、33.4、3.5;HRMS(ESI
):m/z[M+H]
+ C
15H
12N
5SCl
2に対する計算値、364.0190
;実測値364.0197.
【0490】
3−(ブタ−2−イン−1−イル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−3
H−プリン−6−アミン(17f、PDP−102B)。17%の収率で白色の固体とし
て得られる。
1H−NMR(500MHz、CDCl
3)δ 8.36(1H,s)、7
.40(2H,s)、7.20(1H,s)、5.09−5.10(2H,m)、1.9
3(3H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 158.1、153.4、150.
5、141.7、137.1、135.0、128.5、127.1、121.4、86
.5、69.4、39.7、3.7;HRMS(ESI):m/z[M+H]
+ C
15
H
12N
5SCl
2に対する計算値、364.0190;実測値364.0190.
【0491】
9−(ブタ−3−イン−1−イル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9
H−プリン−6−アミン(16g、PDP−I−14−A)。47%の収率で白色の固体
として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.37(1H,s)
、7.28(3H,s)、6.04(2H,bs)、4.45(2H,t,J=7.0H
z)、2.76(2H,td,J=6.8、2.3Hz)、1.95(1H,t,J=2
.4Hz);
13C−NMR(CDCl
3)δ 154.9、153.6、151.3、
143.7、135.8、134.9、128.3、127.9、120.4、79.4
、71.5、42.3、19.5;HRMS(ESI):m/z[M+H]
+ C
15H
12N
5SCl
2に対する計算値、364.0190;実測値364.0194.
【0492】
3−(ブタ−3−イン−1−イル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−3
H−プリン−6−アミン(17g、PDP−I−14−B)。18%の収率で白色の固体
として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.08(1H,s)
、7.43(2H,s)、7.30(1H,s)、4.44(2H,t,J=6.0Hz
)、2.08−2.10(3H,m);
13C−NMR(CDCl
3)δ 153.1、
150.3、142.9、136.6、136.2、135.2、129.5、127.
7、121.9、79.2、72.5、47.3、19.2;HRMS(ESI):m/
z[M+H]
+ C
15H
12N
5SCl
2に対する計算値、364.0190;実測値
364.0192.
【0493】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9−(ヘキサ−5−イン−1−イル)−
9H−プリン−6−アミン(16h、PDP−112A)。41%の収率で白色の固体と
して得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.29(1H,s)、
7.28(3H,s)、6.71(2H,bs)、4.26(2H,t,J=7.2Hz
)、2.22(2H,td,J=6.8、2.7Hz)、1.95(1H,t,J=2.
6Hz)、1.87−1.93(2H,m)、1.53(2H,五重項,J=6.8Hz
);
13C−NMR(CDCl
3)δ 155.0、151.2、143.6、135.
9、134.4、129.0、128.5、128.2、120.0、83.3、69.
1、43.5、28.8、25.3、17.9;HRMS(ESI):m/z[M+H]
+ C
17H
15N
5SCl
2に対する計算値、392.0503;実測値392.04
93.
【0494】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−3−(ヘキサ−5−イン−1−イル)−
3H−プリン−6−アミン(17h、PDP−112−B)。15%の収率で白色の固体
として得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.99(1H,s)
、7.44(2H,s)、7.20(1H,s)、4.38(2H,t,J=6.9Hz
)、2.27(2H,td,J=6.8、2.7Hz)、2.11−2.15(2H,m
)、1.97(1H,t,J=2.5Hz)、1.58(2H,五重項,J=6.8Hz
);
13C−NMR(CDCl
3)δ 156.3、152.4、143.4、135.
0、134.9、129.0、128.4、127.0、118.6、83.2、69.
4、50.2、28.5、25.1、17.9;HRMS(ESI):m/z[M+H]
+ C
17H
15N
5SCl
2に対する計算値、392.0503;実測値392.04
89.
【0495】
4−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−9−
イル)ブタンニトリル(16i、PDP−93)。41%の収率で白色の固体として得ら
れる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.34(1H,s)、7.31
(3H,s)、6.04(2H,bs)、4.36(2H,t,J=7.0Hz)、2.
42(2H,t,J=7.1Hz)、2.18(2H,五重項,J=7.2Hz);
13
C−NMR(CDCl
3)δ 154.8、152.7、151.5、143.4、13
6.0、133.9、129.2、127.5、120.2、118.3、42.4、2
5.6、14.9;HRMS(ESI):m/z[M+H]
+ C
15H
13N
6SCl
2に対する計算値、379.0299;実測値379.0303.
【0496】
4−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−3H−プリン−3−
イル)ブタンニトリル(17i、PDP−II−93B)。16%の収率で白色の固体と
して得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.08(1H,s)、
7.34(2H,s)、7.31(1H,s)、4.44(2H,t,J=6.9Hz)
、2.50(2H,t,J=7.0Hz)、2.36(2H,五重項,J=6.9Hz)
;
13C−NMR(CDCl
3)δ 155.1、152.6、151.3、142.6
、136.0、135.2、129.5、127.7、120.3、118.2、39.
6、24.8、14.3;HRMS(ESI):m/z[M+H]
+ C
15H
13N
6
SCl
2に対する計算値、379.0299;実測値379.0290.
【0497】
9−(シクロヘキシルメチル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−
プリン−6−アミン(16j、PDP−110−A)。43%の収率で白色の固体として
得られる。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.29(1H,s)、7.
26(3H,s)、6.68(2H,br s)、4.06(2H,d,J=7.5Hz
)、1.85−1.88(1H,m)、1.65−1.71(4H,m)、1.51−1
.54(2H,m)、1.11−1.16(2H,m)、1.02−1.06(2H,m
);
13C−NMR(CDCl
3)δ 154.9、152.6、151.5、144.
2、135.8、134.6、128.3、122.8、120.0、49.9、38.
2、30.5、27.8、26.1;HRMS(ESI):m/z[M+H]
+ C
18
H
19N
5SCl
2に対する計算値、408.0816;実測値408.0805.
【0498】
9−ベンジル−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミ
ン(16k、PDP−107−A)。48%の収率で白色の固体として得られる。
1H−
NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.43(1H,s)、7.23(3H,s)
、7.15−7.19(3H,m)、7.04−7.05(2H,m)、5.97(2H
,br s)、5.45(2H,s);
13C−NMR(CDCl
3)δ 154.9、
153.9、151.7、143.6、135.6、135.3、134.5、128.
7、128.2、128.1、127.9、127.5、120.8、47.0;HRM
S(ESI):m/z[M+H]
+ C
18H
14N
5SCl
2に対する計算値、402
.0347;実測値402.0335.
【0499】
3−ベンジル−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−3H−プリン−6−アミ
ン(17k、PDP−107B)。16%の収率で白色の固体として得られる。
1H−N
MR(400MHz、CDCl
3)δ 8.01(1H,s)、7.45(3H,s)、
7.34−7.38(5H,m)、5.48(2H,s);HRMS(ESI):m/z
[M+H]
+ C
18H
14N
5SCl
2に対する計算値、402.0347;実測値4
02.0343.
【0500】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9−フェネチル−9H−プリン−6−ア
ミン(16l、PDP−127−A)。45%の収率で黄色の固体として得られる。
1H
−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.35(1H,s)、7.22−7.26
(4H,m)、7.19−7.20(2H,m)、7.04−7.06(2H,m)、6
.45(2H,br s)、4.47(2H,t,J=7.2Hz)、3.09(2H,
t,J=7.3Hz);
13C−NMR(CDCl
3)δ 153.8、151.5、1
51.2、145.1、136.8、135.8、134.0、128.9、128.8
、128.6、128.5、127.2、120.1、45.5、35.7;HRMS(
ESI):m/z[M+H]
+ C
19H
16N
5SCl
2に対する計算値、416.0
503;実測値416.0508.
【0501】
16mの合成のための一般的な方法
CH
2Cl
2:トルエン(0.5:2.5mL)中の8−((2,4−ジクロロフェニ
ル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(18、1.0mmol)の懸濁液に、窒素保護
下でPPh
3(4.0mmol)およびアルコール(2.0mmol)を加えた。10分
間撹拌した後、DBAD(6mmol)を加え、反応混合物を室温で2〜5時間撹拌した
。溶媒除去の後、粗材料を、分取TLC(CH
2Cl
2:CH
3OH:AcOH、20:
1:0.1またはCH
2Cl
2:NH
3−CH
3OH(7N)、20:1)によって精製
したところ、所望の化合物16m−が得られた。
【0502】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9−(ペンタン−2−イル)−9H−プ
リン−6−アミン(16m;HJP−V−123)。収量、7.8mg(15%)。
1H
NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のMeOD、2 rotamers)δ 8
.17−8.21(m,1H)、7.40−7.56(m,3H)、4.76−4.79
(m,0.4H)、4.65−4.69(m,0.6H)、2.21−2.27(m,0
.6H)、1.97−2.03(m,0.4H)、1.81−1.92(m,1H)、1
.60−1.63(m,3H)、1.03−1.28(m,2H)、0.87−0.89
(m,3H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3+5滴のMeOD)δ 15
3.3、151.2、150.0、145.6、135.9、135.2、133.5、
130.2、129.1、128.1、120.4、54.4、36.7、19.8、1
9.7、13.6;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
16H
18Cl
2N
5S
に対する計算値、382.0660;実測値382.0663.
【0503】
6.2.5 式20a〜eの化合物の合成(スキーム5)
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(18)。8
−メルカプトアデニン(1、1.23g、7mmol)、1−ヨード−2,4−ジクロロ
ベンゼン(3g、11mmol)、ネオクプロイン水和物(0.3g、1.4mmol)
、CuI(0.28g、1.4mmol)、NaOt−Bu(1.4g、14mmol)
およびDMF(20mL)を、窒素保護された乾燥した容器中に充填した。反応容器を密
閉し、油浴(110℃)に入れ、24時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷まし、
DMFを減圧下で除去した。粗材料を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CH
2Cl
2:CH
3OH:CH
3COOH、60:1:0.5〜20:1:0.5)によっ
て精製したところ、2.0g(87%)の18が得られた。MS(ESI):m/z 3
12.0[M+H]
+.
【0504】
19a〜eおよび20a〜eの合成のための一般的な方法
窒素保護下で、DMF(1.5mL)中の、8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ
)−9H−プリン−6−アミン(18、1.0mmol)と、Cs
2CO
3(1.5mm
ol)と、アリールエチルブロミド(3.0mmol)との混合物を、室温で1〜2時間
撹拌した。溶媒除去の後、粗材料を、分取TLC(CH
2Cl
2:CH
3OH:AcOH
、20:1:0.1)によって精製したところ、所望のN−9化合物が得られた。
【0505】
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−(ピリジン−2−イル)エチ
ル)−9H−プリン−6−アミン(19a;HJP−V−93−N9)。収量、7.8m
g(15%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 8.5
2(d,J=4.9Hz、1H)、8.25(s,1H)、7.58(t,J=7.7H
z、1H)、7.49−7.51(m,1H)、7.30(d,J=8.4Hz、1H)
、7.18−7.26(m,2H)、7.01(d,J=7.7Hz、1H)、4.68
(t,J=6.9、2H)、3.35(t,J=7.0、2H);
13C NMR(15
0MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 156.8、153.4、151.2、1
50.9、149.3、146.3、137.1、136.9、135.9、134.5
、130.3、128.2、127.7、123.8、122.3,119.5、43.
7、37.2;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
15Cl
2N
6Sに対
する計算値、417.0456;実測値417.0447.
【0506】
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−フルオロフェネチル)−9H
−プリン−6−アミン(19b;HJP−V−96)。収量、7.2mg(27%)。
1
H NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.25(s,1H)、7.38(d,J
=2.0Hz、1H)、7.06−7.19(m,3H)、6.85−6.94(m,3
H)、6.05(br s,2H)、4.44(t,J=7.1、2H)、3.11(t
,J=7.2、2H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 161.4(
d,J=244.7Hz)、153.4、151.3、151.2、145.6、135
.7、135.1、133.1、131.1(d,J=4.5Hz)、130.2、12
9.1(d,J=8.1Hz)、128.9、128.1、124.3(d,J=3.7
Hz)、123.8(d,J=15.9Hz)、120.1、115.5(d,J=21
.5Hz)、43.9、29.5;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
19H
1
5Cl
2FN
5Sに対する計算値、434.0409;実測値434.0407.
【0507】
9−(2−クロロフェネチル)−8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9H−
プリン−6−アミン(19c;HJP−V−97)。収量、5.2mg(19%)。
1H
NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.32(s,1H)、7.46(d,J=
2.0Hz、1H)、7.46(dd,J=8.0および2.0Hz、1H)、7.15
−7.19(m,3H)、7.10(td,J=7.5および1.2Hz、1H)、6.
94(dd,J=7.6および1.8Hz、1H)、6.30(bs,2H)、4.55
(t,J=7.0、2H)、3.29(t,J=7.0、2H);
13C NMR(15
0MHz、CDCl
3)δ 152.9、151.3、150.1、146.3、135
.9、135.2、134.5、134.4、133.3、131.1、130.3、1
29.8、128.8、128.5、128.1、127.1、119.9、43.6、
33.6;HRMS(ESI)m/z[M+H]+ C
19H
15Cl
3N
5Sに対する
計算値、450.0114;実測値450.0099.
【0508】
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−(トリフルオロメチル)フェ
ネチル)−9H−プリン−6−アミン(19d;HJP−V−98)。収量、7.7mg
(26%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.24(s,1H)、7
.59(d,J=7.7Hz、1H)、7.39(s,1H)、7.32(t,J=7.
6Hz、1H)、7.28(t,J=7.4Hz、1H)、7.11(s,2H)、6.
94(d,J=7.4Hz、1H)、6.41(br s,2H)、4.45(t,J=
7.1、2H)、3.25(t,J=7.2、2H);
13C NMR(150MHz、
CDCl
3)δ 153.2、151.2、150.4、146.1、136.0、13
5.4、133.4、132.1、131.8、131.4、130.3、129.1(
q,J=29.7)、128.3、128.1、127.4、126.4(q,J=5.
5)、124.8(q,J=272.1)、119.9、44.9、32.7;HRMS
(ESI)m/z[M+H]
+ C
20H
15Cl
2F
3N
5Sに対する計算値、484
.0377;実測値484.0367.
【0509】
9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−8−((2,4,5−トリクロロフェ
ニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(19e;HJP−V−103−N9)。収量
、7.4mg(18%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)
δ 8.20(s,1H)、7.58(s,1H)、7.45(s,1H)、4.29(
t,J=6.9、2H)、2.76(七重項,J=6.2、1H)、2.56(t,J=
6.8、2H)、2.02(五重項,J=6.8、2H)、1.05(d,J=6.4、
6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 154.6
、152.9、151.2、144.1、134.4、134.1、133.8、132
.1、131.6、129.4、119.7、42.9、41.4、29.6、29.2
、21.7;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
20Cl
3N
6Sに対す
る計算値、445.0536;実測値445.0520.
【0510】
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−3−(2−(ピリジン−2−イル)エチ
ル)−3H−プリン−6−アミン(20a;HJP−V−93−N3)。収量、7.9m
g(15%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3/ MeOH−d
4)δ 8.
59(d,J=4.8Hz、1H)、7.85(s,1H)、7.56(t,J=7.6
Hz、1H)、7.45(s,1H)、7.44(d,J=6.7Hz、1H)、7.1
4−7.19(m,2H)、6.95(d,J=7.7Hz、1H)、4.86(t,J
=6.4、2H)、3.49(t,J=6.4、2H);
13C NMR(150MHz
、CDCl
3/ MeOH−d
4)δ 158.3、156.6、152.8、150.
9、149.6、143.0、136.8、136.6、135.2、133.4、13
2.9、132.1、129.6、127.5、124.1、122.2、49.4、3
6.3;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
15Cl
2N
6Sに対する計
算値、417.0456;実測値417.0443.
【0511】
3−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−8−((2,4,5−トリクロロフェ
ニル)チオ)−3H−プリン−6−アミン(20e;HJP−V−103−N3)。収量
、7.3mg(18%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)
δ 8.06(s,1H)、7.57(s,1H)、7.50(s,1H)、4.38(
t,J=6.9、2H)、2.79(七重項,J=6.4、1H)、2.60(t,J=
6.5、2H)、2.12(五重項,J=6.5、2H)、1.07(d,J=6.3、
6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 157.6
、153.1、150.8、143.4、133.9、133.5、132.8、132
.2、131.4、130.9、121.9、47.9、42.7、29.7、28.9
、21.7;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
20Cl
3N
6Sに対す
る計算値、445.0536;実測値445.0523.
【0512】
19f〜hの合成のための一般的な方法
CH
2Cl
2:トルエン(0.5:2.5mL)中の8−((2,4−ジクロロフェニ
ル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(18、1.0mmol)の懸濁液に、窒素保護
下でPPh
3(4.0mmol)およびアルコール(2.0mmol)を加えた。10分
間撹拌した後、DBAD(6mmol)を加え、反応混合物を室温で2〜5時間撹拌した
。溶媒除去の後、粗材料を、分取TLC(CH
2Cl
2:CH
3OH:AcOH、20:
1:0.1またはCH
2Cl
2:NH
3−CH
3OH(7N)、20:1)によって精製
したところ、所望の化合物19f〜hが得られた。
【0513】
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9−(ペンタン−2−イル)−9H−プ
リン−6−アミン(19f;HJP−V−114)。収量、7.8mg(15%)。
1H
NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.22(s,1H)、7.43(d,J=
1.8Hz、1H)、7.13−7.20(m,2H)、6.14(br s,2H)、
4.65−4.70(m,1H)、2.17−2.23(m,1H)、1.80−1.8
6(m,1H)、1.54(d,J=6.9Hz、3H)、1.12−1.19(m,1
H)、0.97−1.02(m,1H)、0.79(t,J=7.4Hz、3H);
13
C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 153.3、151.2、150.0、1
45.6、135.9、135.2、133.5、130.2、129.1、128.1
、120.4、54.4、36.7、19.8、19.7、13.6;HRMS(ESI
)m/z[M+H]
+ C
16H
18Cl
2N
5Sに対する計算値、382.0660;
実測値382.0663.
【0514】
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−(ピリジン−3−イル)エチ
ル)−9H−プリン−6−アミン(19g;HJP−V−116)。収量、7.8mg(
15%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 8.41(
s,1H)、8.31(s,1H)、8.24(s,1H)、7.40(d,J=2.0
Hz、1H)、7.37(d,J=7.9Hz、1H)、7.08−7.14(m,3H
)、6.16(br s,2H)、4.41(t,J=7.3、2H)、3.07(t,
J=7.3、2H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 153.0、1
51.0、150.1、148.9、147.3、143.6、135.6、134.5
、134.2、132.1、131.5、129.2、127.7、127.2、122
.6、119.0、43.8、31.9;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
1
8H
15Cl
2N
6Sに対する計算値、417.0456;実測値417.0448.
【0515】
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−(ピリジン−4−イル)エチ
ル)−9H−プリン−6−アミン(19h;HJP−V−118)。収量、7.8mg(
15%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.43(s,2H)、8.
27(s,1H)、7.41(d,J=2.1Hz、1H)、7.13(dd,J=8.
5および2.2Hz、1H)、7.08(d,J=8.5Hz、1H)、7.01(d,
J=5.0Hz、2H)5.89(br s,2H)、4.42(t,J=7.4、2H
)、3.07(t,J=7.4、2H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)
δ 154.3、152.9、151.3、149.9、146.1、144.3、13
5.6、135.2、133.1、128.9、128.2、124.3、120.2、
44.2、35.1;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
15Cl
2N
6
Sに対する計算値、417.0456;実測値417.0448.
【0516】
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9−(ヘキサ−5−イン−3−イル)−
9H−プリン−6−アミン(19i;HJP−V−117)。収量、3.8mg(24%
)。
1H NMR(600MHz、MeOD)δ 8.27(s,1H)、7.69(d
,J=2.2Hz、1H)、7.63(d,J=8.5Hz、1H)、7.42(d,J
=8.5および2.3Hz、1H)、4.75−4.79(m,1H)、3.24−3.
28(m,1H)、2.89−2.94(m,1H)、2.35−2.41(m,1H)
、2.25(t,J=2.6Hz、1H)、2.05−2.10(m,1H)、0.84
(t,J=7.4Hz、3H);
13C NMR(150MHz、MeOD)δ 153
.3、151.2、150.0、145.6、135.9、135.2、133.5、1
30.2、129.1、128.1、120.4、54.4、36.7、19.8、19
.7、13.6;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
16Cl
2N
5Sに
対する計算値、392.0660;実測値392.0663.
【0517】
6.2.6 式22a〜bの化合物の合成(スキーム6)
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
スルホキシド22aおよびスルホン22bをもたらすための21とm−CPBAとの反
応。窒素保護下で、THF:CH
2Cl
2(2mL)中の21(20mg、0.053m
mol)とm−CPBA(18.2mg、0.106mmol)との混合物を、室温で3
0分間撹拌した。溶媒除去の後、粗材料を、分取TLC(CH
2Cl
2:CH
3OH−N
H
3(7N)、20:1によって精製したところ、所望の生成物22aおよび22bが得
られた。
【0518】
8−((2,4−ジクロロフェニル)スルフィニル)−9−(ペンタ−4−イン−1−
イル)−9H−プリン−6−アミン(22a;HJP−V−62M)。収量、3.4mg
(23%)。
1H−NMR(600MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 8.29
(s,1H)、8.04(d,J=8.5Hz、1H)、7.58(dd,J=8.5、
2.0Hz、1H)、7.41(d,J=2.0Hz、1H)、4.57(t,J=7.
1Hz、2H)、2.30(td,J=7.0、2.6Hz、2H)、2.06−2.2
0(m,2H)、1.98(t,J=2.6Hz、1H);
13C NMR(150MH
z、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 155.1、152.6、150.6、139.
2、136.3、131.9、130.1、128.7、128.6、119.1、81
.9、70.0、43.5、28.7、16.0;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
16H
14Cl
2N
5OSに対する計算値、394.0296;実測値394.0
279.
【0519】
8−((2,4−ジクロロフェニル)スルホニル)−9−(ペンタ−4−イン−1−イ
ル)−9H−プリン−6−アミン(22b;HJP−V−62T)。収量、5.1mg(
34%)。
1H−NMR(600MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 8.39(
s,1H)、8.24(d,J=8.4Hz、1H)、7.48−7.51(m,2H)
、6.24(br s,2H)、4.88(t,J=7.6Hz、2H)、2.29(t
d,J=7.0、2.6Hz、2H)、2.10−2.16(m,2H)、1.92(t
,J=2.6Hz、1H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 155.4、153.3、150.7、146.2、142.2、134.9、
134.8、132.6、132.0、127.9、119.3、82.1、69.6、
44.4、28.9、16.1;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
16H
14
Cl
2N
5O
2Sに対する計算値、410.0245;実測値410.0228.
【0520】
6.2.7 式24a〜oの化合物の合成(スキーム7)
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
9−(2−ブロモエチル)−8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリ
ン−6−アミン(23)。窒素保護下で、DMF(10mL)中の、8−((2,4−ジ
クロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(18、0.4g、1.28mmo
l)と、Cs
2CO
3(0.63g、1.92mmol)と、1,2−ジブロモプロパン
(1.21g、0.55mL、6.43mmol)との混合物を、室温で30分間撹拌し
た。溶媒除去の後、粗材料を、フラッシュクロマトグラフィー(CH
2Cl
2:CH
3O
H:AcOH、100:1:0.5〜20:1:0.5)によって精製したところ、23
が得られた。収量、0.19g(36%)。
1H−NMR(500MHz、CDCl
3/
MeOH−d
4)δ 8.27(s,1H)、7.52(d,J=2.2Hz、1H)、
7.36(d,J=8.5Hz、1H)、7.26(dd,J=8.4、2.2Hz、1
H)、4.68(d,J=6.5Hz、2H)、3.77(t,J=6.5Hz、2H)
;
13C NMR(125MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 154.6、15
3.1、150.9、145.0、136.3、135.7、133.9、130.3、
128.4、128.2、119.8、45.0、28.5.
【0521】
24a〜mの合成のための基本手順
窒素保護下で、DMF(1mL)中の23(10mg、0.024mmol)とアミン
(1.19mmol、50当量)との混合物を、室温で16〜24時間撹拌した。溶媒除
去の後、粗材料を、分取TLC(CH
2Cl
2:CH
3OH−NH
3(7N)、20:1
または15:1)によって精製したところ、所望の生成物24a〜mが得られた。
【0522】
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−(ネオペンチルアミノ)エチ
ル)−9H−プリン−6−アミン(24a;HJP−V−81)。収量、10.1mg(
82%)。
1H−NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.27(s,1H)、7.
39(s,1H)、7.09(s,2H)、5.71(bs,2H)、4.27−4.2
9(m,2H)、2.93(t,J=5.8Hz、2H)、2.26(s,2H)、0.
77(s,9H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 154.7、15
3.3、151.6、144.5、134.9、134.5、132.3、130.3、
130.1、128.1、120.4、61.9、49.8、44.0、31.6、27
.7;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
23Cl
2N
6Sに対する計算
値、425.1082;実測値425.1081.
【0523】
1−((2−(6−アミノ−8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリ
ン−9−イル)エチル)アミノ)プロパン−2−オール(24b;HJP−V−82)。
収量、8.2mg(69%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 8.25(s,1H)、7.53(s,1H)、7.35(d,J=8.3Hz
、1H)、7.28(d,J=8.4Hz、1H)、4.37(t,J=5.6Hz、2
H)、3.73−3.78(m,1H)、2.97−3.09(m,2H)、2.70−
2.73(m,1H)、2.45−2.51(m,1H)、1.13(d,J=5.9H
z、3H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 154
.4、152.8、151.1、145.3、136.5、135.8、134.1、1
30.4、128.2、128.1、119.6、65.6、56.5、48.3、43
.8、20.4;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
16H
19 Cl
2N
6O
Sに対する計算値、413.0718;実測値413.0720.
【0524】
1−(2−(6−アミノ−8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン
−9−イル)エチル)ピペリジン−3−オール(24c;HJP−V−83)。収量、8
.7mg(69%)。
1H−NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.26(s,1
H)、7.39(d,J=2.2Hz、1H)、7.17(d,J=8.5Hz、1H)
、7.12(dd,J=8.5、2.2Hz、1H)、5.84(br s,2H)、4
.23−4.34(m,2H)、3.71−3.74(m,1H)、2.67(t,J=
4.3Hz、2H)、2.45−2.55(m,3H)、2.25−2.31(m,1H
)、1.67−1.70(m,1H)、1.39−1.48(m,3H);
13C NM
R(150MHz、CDCl
3)δ 154.6、153.3、151.5、144.5
、135.3、134.9、132.9、130.1、129.7、128.1、120
.2、65.8、60.5、57.3、54.0、41.6、31.3、21.3;HR
MS(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
21Cl
2N
6OSに対する計算値、43
9.0875;実測値439.0867.
【0525】
2−((2−(6−アミノ−8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリ
ン−9−イル)エチル)アミノ)−2−メチルプロパン−1−オール(24d;HJP−
V−84)。収量、7.3mg(72%)。
1H−NMR(600MHz、CDCl
3/
MeOH−d
4)δ 8.25(s,1H)、7.53(d,J=2.2Hz、1H)、
7.37(d,J=8.5Hz、1H)、7.27(dd,J=8.4、2.2Hz、1
H)、4.38(t,J=5.9Hz、2H)、3.32(s,2H)、2.96(t,
J=5.8Hz、2H)、1.02(s,6H);
13C NMR(150MHz、CD
Cl
3)δ 154.6、154.5、152.7、150.9、145.5、136.
7、135.8、134.3、130.4、128.2、119.6、67.8、54.
8、44.4、41.0、23.1;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
21Cl
2N
6OSに対する計算値、427.0875;実測値427.0884.
【0526】
1−((2−(6−アミノ−8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリ
ン−9−イル)エチル)アミノ)−2−メチルプロパン−2−オール(24e;HJP−
V−85)。収量、6.1mg(60%)。
1H−NMR(600MHz、CDCl
3/
MeOH−d
4)δ 8.24(s,1H)、7.53(d,J=1.7Hz、1H)、
7.35(d,J=8.4Hz、1H)、7.28(dd,J=8.4、1.8Hz、1
H)、4.39(t,J=5.4Hz、2H)、3.09(t,J=5.3Hz、2H)
、2.61(s,2H)、1.17(s,6H);
13C NMR(150MHz、CD
Cl
3)δ 154.5、152.7、151.1、145.3、136.6、135.
9、134.2、130.4、128.3、128.1、119.6、69.4、59.
9、49.9、43.8、26.9;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
21Cl
2N
6OSに対する計算値、427.0875;実測値427.0881.
【0527】
2−((2−(6−アミノ−8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリ
ン−9−イル)エチル)アミノ)プロパン−1−オール(24f;HJP−V−86)。
収量、6.5mg(66%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.25
(s,1H)、7.41(d,J=1.9Hz、1H)、7.11−7.17(m,2H
)、5.78(bs,2H)、4.27−4.38(m,2H)、3.51(dd,J=
11.0および3.7Hz、1H)、3.21(dd,J=11.0および7.4Hz、
1H)、3.09−3.14(m,1H)、2.90−2.95(m,1H)、2.74
−2.77(m,1H)、0.96(d,J=6.5Hz、3H);
13C NMR(1
50MHz、CDCl
3)δ 154.7、153.3、151.6、144.4、13
5.3、134.9、132.8、130.2、129.5、128.2、120.2、
65.5、55.1、46.2、44.4、16.9;HRMS(ESI)m/z[M+
H]+ C
16H
19 Cl
2N
6OSに対する計算値、413.0718;実測値41
3.0707.
【0528】
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−((2,2−ジフルオロエチ
ル)アミノ)エチル)−9H−プリン−6−アミン(24g;HJP−V−88)。収量
、4.5mg(57%)。
1H NMR(600MHz、MeOD)δ 8.32(s,
1H)、7.69(d,J=2.3Hz、1H)、7.53(d,J=8.5Hz、1H
)、7.41(dd,J=8.5および2.3Hz、1H)、6.29(tt,J=53
.8および2.8Hz、1H)、4.69(t,J=5.9、2H)、3.61−3.6
8(m,4H);
13C NMR(150MHz、MeOD)δ 153.8、152.
3、149.9、148.2、137.9、137.3、136.2、131.5、12
9.7、129.1、120.7、114.1(t,J=239.1Hz)、49.7(
t,J=24.3Hz)、48.3、41.9;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+
C
15H
15Cl
2F
2N
6OSに対する計算値、418.0330;実測値418.
0331.
【0529】
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−((2,2,2−トリフルオ
ロエチル)アミノ)エチル)−9H−プリン−6−アミン(24h;HJP−V−89)
。収量、6.5mg(64%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.2
7(s,1H)、7.40(d,J=1.9Hz、1H)、7.12−7.16(m,2
H)、5.87 (br s,2H)、4.28(t,J=6.1、2H)、3.05−
3.11(m,4H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 154.1、
152.1、151.0、145.7、136.5、135.8、134.2、130.
3、128.2、125.3(q,J=278.4Hz)、119.5、51.8(q,
J=31.2Hz)、47.9、43.8;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
15H
14Cl
2F
3N
6OSに対する計算値、437.0330;実測値437.03
31.
【0530】
1−(2−(6−アミノ−8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン
−9−イル)エチル)ピペリジン−4−オール(24i;HJP−V−90)。収量、4
.6mg(45%)。
1H NMR(600MHz、MeOD)δ 8.22(s,1H
)、7.65(d,J=2.0Hz、1H)、7.41(d,J=8.5Hz、1H)、
7.38(dd,J=8.5および2.1Hz、1H)、4.41−4.63(m,3H
)、3.71−3.84(m,1H)、3.15−3.25(m,4H)、1.93−1
.98(m,2H)、1.61−1.69(m,2H);HRMS(ESI)m/z[M
+H]
+ C
18H
21Cl
2N
6OSに対する計算値、439.0875;実測値43
9.0885.
【0531】
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−モルホリノエチル)−9H−
プリン−6−アミン(24j;HJP−V−91)。収量、5.6mg(55%)。
1H
NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.27(s,1H)、7.38(d,J=
2.1Hz、1H)、7.14(d,J=8.5Hz、1H)、7.10(dd,J=8
.5および2.1Hz、1H)、5.77 (br s,2H)、4.30(t,J=6
.1、2H)、3.56−3.59(m,4H)、2.66(t,J=6.1、2H)、
2.43−2.45(m,4H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 1
54.5、153.1、151.4、144.7、134.8、134.5、132.2
、130.5、130.1、128.0、120.4、66.8、57.6、53.8、
41.1;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
18Cl
2N
6OSに対す
る計算値、425.0718;実測値425.0716.
【0532】
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−(イソブチルアミノ)エチル
)−9H−プリン−6−アミン(24k;HJP−V−92)。収量、7.3mg(81
%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 8.21(s,
1H)、7.43(d,J=2.0Hz、1H)、7.22(d,J=8.0Hz、1H
)、7.16(dd,J=8.5、2.0Hz、1H)、4.31(t,J=5.9Hz
、2H)、2.94(t,J=5.7、2H)、2.34−2.37(m,2H)、1.
62−1.66(m,1H)、0.80(d,J=6.5、6H);
13C NMR(1
50MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 154.5、152.9、151.2、
145.2、136.1、135.4、133.7、130.3、128.9、128.
2、119.8、57.3、48.6、43.7、28.0、20.4;HRMS(ES
I)m/z[M+H]
+ C
17H
21Cl
2N
6Sに対する計算値、411.0925
;実測値411.0917.
【0533】
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−(メチル(プロパ−2−イン
−1−イル)アミノ)エチル)−9H−プリン−6−アミン(24l;HJP−V−10
0)。収量、6.4mg(72%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8
.25(s,1H)、7.40(d,J=2.0Hz、1H)、7.22(d,J=8.
5Hz、1H)、7.14(dd,J=8.5、2.0Hz、1H)、6.29(br
s,2H)、4.31(t,J=6.2、2H)、3.29(s,2H)、2.82(d
,J=6.1Hz、2H)、2.28(s,3H)、2.11(s,1H);
13C N
MR(150MHz、CDCl
3)δ 153.1、151.2、150.2、146.
4、135.6、135.1、133.3、130.2、129.4、128.1、12
0.0、77.6、73.8、54.1、45.8、41.9、41.8;HRMS(E
SI)m/z[M+H]
+ C
17H
17Cl
2N
6Sに対する計算値、407.092
5;実測値407.0917.
【0534】
1(R)−1−((2−(6−アミノ−8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−
9H−プリン−9−イル)エチル)アミノ)プロパン−2−オール(24m;HJP−V
−104)。収量、4.2mg(53%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3/
MeOH−d
4)δ 8.22(s,1H)、7.49(d,J=2.2Hz、1H)、
7.31(d,J=8.5Hz、1H)、7.24(dd,J=8.5、2.2Hz、1
H)、4.36−4.40(m,2H)、3.78−3.81(m,1H)、2.98−
3.13(m,2H)、2.73−2.76(m,1H)、2.46−2.50(m,1
H)、1.12(d,J=6.3Hz、3H);
13C NMR(150MHz、CDC
l
3/MeOH−d
4)δ 154.6、152.9、151.1、145.1、136
.5、135.8、134.1、130.4、128.3、128.2、119.7、6
5.2、56.3、48.2、43.6、20.4;HRMS(ESI)m/z[M+H
]
+ C
17H
19 Cl
2N
6OSに対する計算値、413.0718;実測値413
.0729.
【0535】
1(S)−1−((2−(6−アミノ−8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−
9H−プリン−9−イル)エチル)アミノ)プロパン−2−オール(24n;HJP−V
−105)。収量、3.8mg(48%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3/
MeOH−d
4)δ 8.22(s,1H)、7.49(d,J=2.2Hz、1H)、
7.31(d,J=8.5Hz、1H)、7.24(dd,J=8.5、2.2Hz、1
H)、4.36−4.40(m,2H)、3.78−3.81(m,1H)、2.98−
3.13(m,2H)、2.73−2.76(m,1H)、2.46−2.50(m,1
H)、1.12(d,J=6.3Hz、3H);
13C NMR(150MHz、CDC
l
3/MeOH−d
4)δ 154.6、152.9、151.1、145.1、136
.5、135.8、134.1、130.4、128.3、128.2、119.7、6
5.2、56.3、48.2、43.6、20.4;HRMS(ESI)m/z[M+H
]
+ C
17H
19 Cl
2N
6OSに対する計算値、413.0718;実測値413
.0729.
【0536】
2−((2−(6−アミノ−8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリ
ン−9−イル)エチル)(プロパ−2−イン−1−イル)アミノ)エタノール(24o;
HJP−V−110)。収量、8.3mg(79%)。
1H NMR(600MHz、C
D
3CN)δ 8.32(s,1H)、7.67(d,J=2.1Hz、1H)、7.3
9(d,J=8.5Hz、1H)、7.36(dd,J=8.5、2.1Hz、1H)、
4.56(t,J=5.9、2H)、3.94(d,J=2.2Hz、2H)、3.68
(t,J=5.2、2H)、3.43(t,J=5.9、2H)、3.11(t,J=5
.3、2H)、2.79(t,J=2.2Hz、1H);
13C NMR(150MHz
、CD
3CN)δ 151.6、150.4、146.4、146.1、134.9、1
34.4、133.2、129.6、128.8、127.9、119.3、77.1、
73.8、56.8、55.4、51.8、42.1、40.5;HRMS(ESI)m
/z[M+H]
+ C
18H
19Cl
2N
6OSに対する計算値、437.0718;実
測値437.0709.
【0537】
6.2.8 式26の化合物の合成(スキーム8)
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
9−(2−ブロモエチル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリ
ン−6−アミン(25、PDP−129)。15(1.21mmol)を、DMF(15
mL)に溶解させた。Cs
2CO
3(1.45mmol)および1,2−ジブロモエタン
(2.42mmol)を加え、混合物を、4時間にわたって室温で、窒素下で撹拌した。
溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を、クロマトグラフィー(CH
2Cl
2:MeOH
:AcOH、20:1:0.5)にかけたところ、38%の収率で白色の固体として25
が得られた。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.34(s,1H)、7
.28(s,2H)、7.25(s,1H)、6.54(s,2H)、4.66(t,J
=6.5Hz、2H)、3.74(t,J=6.5Hz、2H);MS(ESI):m/
z 420.2[M+H]
+.
【0538】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−(プロパ−2−イン−1−イ
ルアミノ)エチル)−9H−プリン−6−アミン(26、PDP−131)。25(0.
09mmol)を、DMF(5mL)に溶解させた。プロパルギルアミン(0.9mmo
l)を加え、混合物を、24時間にわたって室温で、窒素下で撹拌した。溶媒を減圧下で
除去し、得られた残渣を、クロマトグラフィー(CH
2Cl
2:NH
3/MeOH、30
:1)にかけたところ、80%の収率で白色の固体として26が得られた。
1H−NMR
(400MHz、CDCl
3)δ 8.36(s,1H)、7.28(s,3H)、5.
84(br s,2H)、4.38(t,J=6.1Hz、2H)、3.40(d,J=
2.2Hz、2H)、3.10(t,J=6.1Hz、2H)、2.17−2.19(m
,2H);
13C−NMR(CDCl
3)δ 154.8、153.5、151.6、1
43.8、135.8、135.3、128.2、127.8、120.4、81.5、
71.8、47.1、43.6、37.7;HRMS(ESI):m/z[M+H]
+
C
16H
15N
6SCl
2に対する計算値、393.0456;実測値393.0459
.
【0539】
6.2.9 式27a〜dおよび28a〜dの化合物の合成(スキーム9)
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
27a〜dおよび28a〜dの合成のための基本手順:窒素保護下で、DMF(1.3
mL)中の、8−アリールスルファニルアデニン(100mmol)と、Cs
2CO
3(
100mmol)と、3−(tert−ブトキシカルボニル−イソプロピル−アミノ)−
プロピルトシレート(200mmol)との混合物を、80℃で30分間加熱した。溶媒
除去の後、粗材料を、20:1:0.1のCH
2Cl
2:MeOH:AcOHを用いた分
取TLCによって精製したところ、Boc保護されたN−9およびN−3アルキル化化合
物が得られた。それらを、1.5時間にわたって0℃で、TFA(1ml)で別々に処理
したところ、対応する9−アルキル−8−アリールスルファニルアデニン誘導体および3
−アルキル−8−アリールスルファニルアデニン誘導体が得られた。
【0540】
8−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロ
ピル)−9H−プリン−6−アミン(27a;WS12)。
1H−NMR(600MHz
、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 8.23(s,1H)、7.55(s,1H)、7
.38(d,J=8.3Hz、1H)、7.30(d,J=8.3Hz、1H)、4.3
4(t,J=6.7Hz、2H)、2.92(七重項,J=5.8Hz、1H)、2.6
9(t,J=6.4Hz、2H)、2.13(五重項,J=6.5Hz、2H)、1.1
6(d,J=5.7Hz、6H);HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
2
1Cl
2N
6Sに対する計算値、411.0925;実測値411.0907.
【0541】
8−((2,4−ジメチルフェニル)チオ)−3−(3−(イソプロピルアミノ)プロ
ピル)−3H−プリン−6−アミン(28b;WS11)。
1H−NMR(500MHz
、CDCl
3)δ 7.96(s,1H)、7.48(d,J=7.9Hz、1H)、7
.11(s,1H)、7.00(d,J=7.8Hz、1H)、4.48(t,J=6.
3Hz、2H)、2.91(七重項,J=6.3Hz、1H)、2.65(t,J=6.
1Hz、2H)、2.25−2.29(m,2H)、1.18(d,J=6.3Hz、6
H);HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
19H
27N
6Sに対する計算値、3
71.2018;実測値371.2035.
【0542】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロ
ピル)−9H−プリン−6−アミン(27c;WS13)。
1H−NMR(600MHz
、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 8.21(s,1H)、7.26(t,J=1.7
Hz、1H)、7.24(d,J=1.9Hz、2H)、4.23(t,J=6.9Hz
、2H)、2.63(七重項,J=6.2Hz、1H)、2.46(t,J=6.4Hz
、2H)、1.89(五重項,J=6.9Hz、2H)、0.97(d,J=6.3Hz
、6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 154.7、153.1、
151.3、144.1、135.9、133.7、128.8、128.7、119.
7、48.6、43.4、41.6、29.8、22.4;HRMS(ESI)m/z[
M+H]
+ C
17H
21Cl
2N
6Sに対する計算値、411.0925;実測値41
1.0917.
【0543】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−3−(3−(イソプロピルアミノ)プロ
ピル)−3H−プリン−6−アミン(28c;WS13−N3)。
1H−NMR(600
MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 7.98(s,1H)、7.33(d,J=
1.8Hz、2H)、7.06(t,J=1.8Hz、1H)、4.40(t,J=6.
7Hz、2H)、2.66(七重項,J=6.2Hz、1H)、2.51(t,J=6.
4Hz、2H)、2.06(五重項,J=6.5Hz、2H)、0.96(d,J=6.
2Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 157.9、153
.4、151.0、142.8、137.8、134.9、127.9、126.8、1
22.6、48.9、48.1、43.0、29.5、22.9;HRMS(ESI)m
/z[M+H]
+ C
17H
21Cl
2N
6Sに対する計算値、411.0925;実測
値411.0928.
【0544】
8−((3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)チオ)−9−(3−(イソプ
ロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(27d;WS14)。
1H−N
MR(500MHz、CDCl
3)δ 8.33(s,1H)、7.26−7.28(m
,3H)、5.77(br s,2H)、4.33(t,J=7.0Hz、2H)、2.
71−2.76(m,1H)、2.57(t,J=6.9Hz、2H)、1.96−1.
99(m,2H)、1.05(d,J=6.4Hz、6H);HRMS(ESI)m/z
[M+H]
+ C
19H
21F
6N
6Sに対する計算値、479.1453;実測値47
9.1444.
【0545】
6.2.10 式30a〜nの化合物の合成(スキーム10)
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
30a〜nの合成のための基本手順
窒素保護下で、DMF(1.3mL)中の、8−アリールスルファニルアデニン(29
a〜n;100mmol)と、Cs
2CO
3(100mmol)と、ペンタ−4−イニル
−4−メチルベンゼンスルホネート(120mmol)との混合物を、80℃で30分間
加熱した。溶媒除去の後、粗材料を、分取TLC(CHCl
3:MeOH:NH
4OH、
10:1:0.5またはCHCl
3:MeOH:AcOH、10:1:0.5)によって
精製したところ、対応する3−アルキル−8−アリールスルファニルアデニン誘導体30
a〜nが得られた。
【0546】
8−(2−クロロフェニルチオ)−3−(ペンタ−4−イニル)−3H−プリン−6−
アミン(30a)。収率、10%。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.
02(s,1H)、7.48−7.51(m,1H)、7.40−7.42(m,1H)
、7.14−7.17(m,2H)、4.49−4.51(m,2H)、2.17−2.
22(m,4H)、2.05−2.06(m,1H);HRMS(ESI)m/z[M+
H]
+ C
16H
15N
5ClSに対する計算値、344.0737;実測値344.0
720.
【0547】
8−(2−メトキシフェニルチオ)−3−(ペンタ−4−イニル)−3H−プリン−6
−アミン(30b)。収率、25%。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7
.97(s,1H)、7.45(d,J=7.7Hz、1H)、7.22(d,J=7.
8Hz、1H)、6.86−6.90(m,2H)、4.47(t,J=6.6Hz、2
H)、3.87(s,3H)、2.21−2.26(m,4H)、2.05−2.07(
m,1H);
13C NMR(100MHz、CDCl
3)δ 157.7、152.6
、141.8、132.5、128.3、121.1、111.1、81.6、70.5
、55.9、49.0、27.0、15.3;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+
C
17H
18N
5OSに対する計算値、340.1232;実測値340.1218.
【0548】
(2−(6−アミノ−3−(ペンタ−4−イニル)−3H−プリン−8−イルチオ)フ
ェニル)メタノール(30c)。収率、21%。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.96(s,1H)、7.74(d,J=7.6Hz、1H)、7.60(d
,J=7.5Hz、1H)、7.44(t,J=7.4Hz、1H)、7.29(t,J
=7.5Hz、1H)、4.92(s,2H)、4.40(t,J=6.4Hz、2H)
、3.47(br s,1H)、2.11−2.20(m,4H)、2.03−2.06
(m,1H);
13C NMR(100MHz、CDCl
3)δ 146.2、142.
6、137.3、131.5、130.9、129.1、82.1、71.2、64.9
、49.6、27.1、15.6;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
1
8N
5OSに対する計算値、340.1232;実測値340.1242.
【0549】
3−(ペンタ−4−イニル)−8−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニルチオ)−
3H−プリン−6−アミン(30d)。収率、19%。
1H NMR(400MHz、C
DCl
3)δ 8.01(s,1H)、7.50(d,J=7.9Hz、1H)、7.2
1−7.27(m,2H)、7.13(t,J=7.1Hz、1H)、4.48(t,J
=6.1Hz、2H)、2.17−2.20(m,4H)、2.04−2.05(m,1
H);
13C NMR(100MHz、CDCl
3)δ 158.3、153.1、14
2.2、132.1、128.1、127.9、126.9、122.5、120.7、
81.8、70.5、49.0、26.9、15.2;HRMS(ESI)m/z[M+
H]
+ C
17H
15N
5F
3OSに対する計算値、394.0949;実測値394.
0946.
【0550】
8−(2,4−ジクロロフェニルチオ)−3−(ペンタ−4−イニル)−3H−プリン
−6−アミン(30e)。収率、22%。
1H NMR(400MHz、CDCl
3/M
eOH−d
4)δ 8.10(s,1H)、7.50(s,1H)、7.42(d,J=
8.4Hz、1H)、7.23−7.25(m,1H)、4.46(t,J=6.5Hz
、2H)、2.24−2.27(m,2H)、2.14−2.19(m,3H);
13C
NMR(100MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 154.8、152.9、
150.0、142.8、133.9、132.3、130.6、129.3、128.
8、127.2、120.4、81.3、70.0、49.8、26.7、14.7;H
RMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
16H
14N
5Cl
2Sに対する計算値、37
8.0347;実測値378.0335.
【0551】
8−(2,4−ジメチルフェニルチオ)−3−(ペンタ−4−イニル)−3H−プリン
−6−アミン(30f)。収率、27%。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ
7.94(s,1H)、7.48(d,J=7.7Hz、1H)、7.08(s,1H
)、6.97(d,J =7.7Hz、1H)、4.36(t,J=6.1Hz、2H)
、2.51(s,3H)、2.39(s,3H)、2.15−2.19(m,4H)、2
.03−2.05(m,1H);
13C NMR(100MHz、CDCl
3)δ 16
2.6、151.9、151.1、141.5、141.1、138.6、134.5、
131.3、127.3、127.2、121.7、81.8、70.5、48.8、2
6.9、21.1、20.8、15.2;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
1
8H
20N
5Sに対する計算値、338.1439;実測値338.1427.
【0552】
8−(2,4−ジメトキシフェニルチオ)−3−(ペンタ−4−イニル)−3H−プリ
ン−6−アミン(30g)。収率、7%。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ
7.99(s,1H)、7.53(d,J=8.1Hz、1H)、6.56−6.59
(m,2H)、4.43(t,J=6.8Hz、2H)、3.86(s,3H)、3.8
2(s,3H)、2.12−2.26(m,5H);
13C NMR(100MHz、C
DCl
3)δ 162.2、160.6、151.8、141.6、137.3、135
.2、108.8、105.3、99.1、81.5、70.1、55.6、55.1、
26.7、14.8;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
20N
5O
2S
に対する計算値、370.1338;実測値370.1350.
【0553】
8−(2,5−ジクロロフェニルチオ)−3−(ペンタ−4−イニル)−3H−プリン
−6−アミン(30h)。収率、21%。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ
8.06(s,1H)、7.43(s,1H)、7.26−7.28(m,1H)、7
.06−7.08(m,1H)、4.50−4.52(m,2H)、2.21−2.24
(m,4H)、2.05−2.06(m,1H);
13C NMR(100MHz、CD
Cl
3)δ 153.6、142.6、132.7、130.3、129.7、127.
3、81.7、70.6、49.2、26.9、15.2;HRMS(ESI)m/z[
M+H]
+ C
16H
14N
5Cl
2Sに対する計算値、378.0347;実測値37
8.0362.
【0554】
8−(2,5−ジメチルフェニルチオ)−3−(ペンタ−4−イニル)−3H−プリン
−6−アミン(30i)。収率、20%。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ
7.96(s,1H)、7.41(s,1H)、7.13(d,J=7.7Hz、1H
)、7.04(d,J=7.7Hz、1H)、4.45(t,J=6.3Hz、2H)、
2.43(s,3H)、2.37(s,3H)、2.17−2.27(m,3H)、2.
04(m,2H);
13C NMR(100MHz、CDCl
3)δ 152.0、15
1.2、141.7、137.7、135.9、134.5、130.9、130.2、
129.2、81.8、70.5、48.9、27.0、20.8、20.4、15.3
;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
20N
5Sに対する計算値、338
.1439;実測値338.1435.
【0555】
8−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニルチオ)−3−(ペンタ−4−
イニル)−3H−プリン−6−アミン(30j)。収率、18%。
1H NMR(400
MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 8.08(s,1H)、7.84(s,1H
)、7.57(d,J=8.3Hz、1H)、7.47(d,J=8.4Hz、1H)、
4.48(t,J=6.5Hz、2H)、2.16−2.26(m,4H)、2.09−
2.10(m,1H);
13C NMR(100MHz、CDCl
3/MeOH−d4)
δ 157.4、153.2、150.4、142.8、138.2、134.5、13
0.1,129.4、128.9、124.8、121.9、81.5、70.4、28
.3、26.7、15.0;MS(ESI):m/z 411.8[M+H]
+.
【0556】
8−(3,5−ジクロロフェニルチオ)−3−(ペンタ−4−イニル)−3H−プリン
−6−アミン(30k)。収率、14%。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ
8.03(s,1H)、7.46(s,2H)、7.30(s,1H)、4.50−4
.52(m,2H)、2.20−2.24(m,3H)、2.04−2.07(m,2H
);
13C NMR(100MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 157.6、1
52.6、150.8、142.9、136.3、134.8、128.7、127.1
、120.4、81.3、70.1、43.8、26.7、14.7;HRMS(ESI
)m/z[M+H]
+ C
14H
15N
5Cl
2Sに対する計算値、378.0347;
実測値378.0340.
【0557】
8−(3,5−ジメチルフェニルチオ)−3−(ペンタ−4−イニル)−3H−プリン
−6−アミン(30l)。収率、16%。
1H NMR(400MHz、CDCl
3/M
eOH−d
4)δ 8.01(s,1H)、7.23(s,2H)、7.00(s,1H
)、4.45(t,J=7.5Hz、2H)、2.26(s,6H)、2.21−2.2
5(m,4H)、1.94−1.99(m,1H);HRMS(ESI)m/z[M+H
]
+ C
18H
20N
5Sに対する計算値、338.1439;実測値338.1426
.
【0558】
3−(ペンタ−4−イニル)−8−(2,4,5−トリクロロフェニルチオ)−3H−
プリン−6−アミン(30m)。収率、23%。
1H NMR(400MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 8.04(s,1H)、7.73(s,1H)、7.55(s
,1H)、4.50(t,J=6.4Hz、2H)、2.08−2.29(m,4H)、
2.06−2.07(m,1H);
13C NMR(100MHz、CDCl
3/MeO
H−d
4)δ 159.6、154.7、152.4、144.3、135.3、134
.9、134.7、133.5、132.9、132.4、128.8、83.4、72
.2、48.6、28.6、16.8;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
16
H
13N
5Cl
3Sに対する計算値、411.9957;実測値411.9947.
【0559】
8−(メシチルチオ)−3−(ペンタ−4−イニル)−3H−プリン−6−アミン(3
0n)。収率、15%。
1H NMR(400MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ
7.93(s,1H)、6.97(s,2H)、4.38(t,J=6.5Hz、2H
)、2.41(s,6H)、2.30(s,3H)、2.04−2.16(m,5H);
13C NMR(100MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 157.4、150
.4、143.0、142.2、139.2、128.9、124.8、81.5、70
.1、26.7、21.6、21.3、20.5、14.8;HRMS(ESI)m/z
[M+H]
+ C
19H
22N
5Sに対する計算値、352.1596;実測値352.
1594.
【0560】
6.2.11 式32〜34の化合物の合成(スキーム11)
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
8−((3−クロロ−5−ヨードフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(31
)。8−メルカプトアデニン(3.6mmol)、ネオクプロイン水和物(0.36mm
ol)、CuI(0.36mmol)、NaO−t−Bu(7.2mmol)、1−クロ
ロ−3,5−ジヨードベンゼン(10.8mmol)、および無水DMF(24mL)を
、窒素でフラッシュされた丸底フラスコに取り込んだ。フラスコをTeflonテープで
密閉し、110℃で加熱し、窒素下で24時間にわたって磁気撹拌した。溶媒を減圧下で
除去し、得られた残渣をクロマトグラフィーにかけた(CH
2Cl
2:MeOH:AcO
H、20:1:0.5)。67%の収率で淡黄色の固体として得られる。MS(ESI)
:m/z 403.7[M+H]
+。化合物15を同様の方法で作製した。
【0561】
32〜34の合成のための基本手順
CH
2Cl
2:トルエン(0.5:2.5mL)中のカップリングされた生成物(15
または31、1.0mmol)の懸濁液に、窒素保護下で、PPh
3(4.0mmol)
およびアルコール(2.0mmol)を加えた。10分間撹拌した後、DBAD(6mm
ol)を加え、反応混合物を室温で2〜5時間撹拌した。溶媒除去の後、粗材料を、分取
TLC(CH
2Cl
2:CH
3OH:AcOH、20:1:0.1またはCH
2Cl
2:
NH
3−CH
3OH(7N)、20:1)によって精製したところ、所望の化合物32〜
34が得られた。
【0562】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9−(ヘキサ−5−イン−3−イル)−
9H−プリン−6−アミン(32、HJP−V−125)。収量、9.2mg(37%)
。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.25(s,1H)、7.35−7
.37(m,2H)、7.33(t,J=1.7Hz、1H)、4.71−4.74(m
,1H)、3.27−3.33(m,1H)、2.80−2.84(m,1H)、2.3
2−2.35(m,1H)、2.02−2.05(m,1H)、1.84(t,J=2.
5Hz、1H)、0.79(t,J=7.4Hz、3H);
13C NMR(150MH
z、CDCl
3)δ 153.6、150.5、147.7、135.8、133.6、
132.1、131.9、129.3、128.9、128.4、79.6、71.1、
59.9、26.2、23.3、10.9;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
15Cl
2N
5Sに対する計算値、392.0503;実測値392.0503.
【0563】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−(ピリジン−3−イル)エチ
ル)−9H−プリン−6−アミン(33、HJP−V−140)。収量、9.6mg(3
6.9%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.33−8.47(m,
2H)、8.20(s,1H)、7.69(d,J=7.4Hz、1H)、7.45−7
.55(m,1H)、7.39(t,J=1.7Hz、1H)、7.35−7.37(m
,2H)、4.55(t,J=7.2Hz、2H)、3.27(t,J=7.0、Hz、
2H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 150.9、150.3、1
48.8、146.8、145.6、144.9、139.6、136.1、130.9
、130.6、130.4、130.0、119.3、44.8、32.8`;HRMS
(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
15Cl
2N
6Sに対する計算値、417.0
456;実測値417.0446.
【0564】
8−((3−クロロ−5−ヨードフェニル)チオ)−9−(2−(ピリジン−3−イル
)エチル)−9H−プリン−6−アミン(34、HJP−V−147)。収量、8.1m
g(32%)。
1H NMR(600MHz、CD
3CN)δ 8.57(d,J=5.
5Hz、1H)、8.50(s,1H)、8.14(d,J=8.0Hz、1H)、7.
80(t,J=1.6Hz、1H)、7.70−7.78(m,1H)、7.73(t,
J=1.5Hz、1H)、7.47(t,J=1.7Hz、1H)、4.58(t,J=
7.4Hz、2H)、3.34(t,J=6.4、Hz、2H);
13C NMR(15
0MHz、CDCl
3)δ 150.5、150.1、147.1、146.1、144
.2、141.8、140.4、137.2、137.1、136.8、134.9、1
32.8、129.8、126.5、119.3、93.8、44.1、31.5;HR
MS(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
15IClN
6Sに対する計算値、508
.9812;実測値508.9826.
【0565】
6.2.12 式36〜48の化合物の合成(スキーム12)
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
9−(3−ブロモプロピル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プ
リン−6−アミン(35)。化合物35の合成を、1,2−ジブロモエタンを1,3−ジ
ブロモプロパンで置換したことを除いて、化合物25の方法と同様の方法で行った。溶媒
除去の後、粗材料を、分取TLC(CH
2Cl
2:MeOH:AcOH、20:1:0.
1)によって精製したところ、所望の異性体35が得られた。
1H−NMR(600MH
z、CDCl
3)δ 8.36(s,1H)、7.26−7.31(m,3H)、5.6
8(br s,2H)、4.31(t,J=7.3Hz、2H)、3.15(t,J=6
.7Hz、2H)、2.28−2.35(m,2H);MS(ESI):m/z 432
.1[M+H]
+.
【0566】
36〜40の合成のための基本手順
窒素保護下で、DMF(1mL)中の35(0.027mmol)とアミン(1.35
mmol、50当量)との混合物を、室温で16〜24時間撹拌した。溶媒除去の後、粗
材料を、分取TLC(CH
2Cl
2:CH
3OH−NH
3(7N)、20:1または15
:1)によって精製したところ、所望の生成物36〜40が得られた。
【0567】
1−((3−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリ
ン−9−イル)プロピル)アミノ)プロパン−2−オール(36、HJP−V−130)
。収量、6.1mg(76%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.22(s,1H)、7.28−7.33(m,3H)、4.27(t,
J=6.9Hz、2H)、3.77−3.83(m,1H)、2.51−2.62(m,
3H)、2.37−2.42(m,1H)、1.93−1.95(m,2H)、1.11
(d,J=6.2Hz、3H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 15
4.6、153.1、151.2、144.4、135.9、133.3、129.1、
128.9、119.6、65.4、56.5、45.7、41.4、29.4、20.
6;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
21Cl
2N
6OSに対する計算
値、427.0875;実測値427.0887.
【0568】
2−((3−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリ
ン−9−イル)プロピル)(プロパ−2−イン−1−イル)アミノ)エタノール(37、
HJP−V−132)。収量、6.2mg(60%)。
1H NMR(600MHz、C
D
3CN)δ 8.31(s,1H)、7.48(t,J=1.6Hz、1H)、7.4
9−7.51(m,2H)、4.33(t,J=6.5Hz、2H)、3.99−4.0
5(m,2H)、3.78−3.81(m,2H)、3.18−3.21(m,4H)、
2.90(s,1H)、2.22−2.28(m,2H);
13C NMR(150MH
z、CD
3CN)δ 151.3、150.5、146.3、145.9、135.1、
133.6、128.7、128.2、117.8、79.1、71.2、55.6、5
4.9、50.4、42.0、40.8、23.7;HRMS(ESI)m/z[M+H
]
+ C
19H
21Cl
2N
6OSに対する計算値、451.0875;実測値451.
0879.
【0569】
1−(3−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン
−9−イル)プロピル)アゼチジン−3−オール(38、HJP−V−134)。収量、
4.2mg(36%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)
δ 8.27(s,1H)、7.37(t,J=1.7Hz、1H)、7.32−7.3
4(m,2H)、4.38−4.44(m,1H)、4.28(t,J=7.2Hz、2
H)、3.7(t,J=7.2Hz、2H)、3.05(t,J=7.2Hz、2H)、
2.59−2.63(m,2H)、1.87−1.93(m,2H);
13C NMR(
150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 154.7、153.2、151.
2、144.6、136.0、122.6、129.2、129.0、119.8、63
.8、61.4、55.7、41.8、27.2;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
19Cl
2N
6OSに対する計算値、425.0718;実測値425.0
718.
【0570】
(S)−9−(3−((1−シクロプロピルエチル)アミノ)プロピル)−8−((3
,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(39、SO−III−1
27B)。乾燥DMF(1mL)中の9−(3−ブロモプロピル)−8−((3,5−ジ
クロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(12mg、0.027mmol)
に、(S)−1−シクロプロピルエタンアミン(58.3μL、0.554mmol)を
加え、次に、反応混合物を室温で4日間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、分取
TLC(CH
2Cl
2:MeOH−NH
3(7N)、15:1)によって精製したところ
、6.0mg(51%)のSO−III−127Bが得られた。
1H NMR(600M
Hz、CDCl
3):δ 8.36(s,1H)、7.27−7.30(m,3H)、5
.68(br s,2H)、4.31−4.34(m,2H)、2.55−2.68(m
,2H)、1.95−1.99(m,2H)、1.75−1.79(m,1H)、1.1
1(d,J=6.3Hz、3H)、0.64−0.69(m,1H)、0.46−0.5
0(m,1H)、0.39−0.42(m,1H)、0.13−0.17(m,1H)、
0.02−0.06(m,1H).
13C NMR(150MHz、CDCl
3):δ
154.6、153.4、151.6、143.6、135.8、134.7、128.
4、128.0、120.3、58.9、43.9、41.8、30.4、20.6、1
7.7、4.6、1.7.HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
19H
23N
6S
Cl
2に対する計算値、437.1082;実測値437.1083.
【0571】
(R)−9−(3−((1−シクロプロピルエチル)アミノ)プロピル)−8−((3
,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(40、SO−III−1
28B)。乾燥DMF(1mL)中の9−(3−ブロモプロピル)−8−((3,5−ジ
クロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(12mg、0.027mmol)
に、(R)−1−シクロプロピルエタンアミン(58.3μL、0.554mmol)を
加え、次に、反応混合物を室温で4日間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、分取
TLC(CH
2Cl
2:MeOH−NH
3(7N)、15:1)によって精製したところ
、6.1mg(52%)のSO−III−128Bが得られた。
1H NMR(600M
Hz、CDCl
3):δ 8.36(s,1H)、7.27−7.30(m,3H)、5
.68(br s,2H)、4.31−4.34(m,2H)、2.55−2.68(m
,2H)、1.95−1.99(m,2H)、1.75−1.79(m,1H)、1.1
1(d,J=6.3Hz、3H)、0.64−0.69(m,1H)、0.46−0.5
0(m,1H)、0.39−0.42(m,1H)、0.13−0.17(m,1H)、
0.02−0.06(m,1H).
13C NMR(150MHz、CDCl
3):δ
154.6、153.4、151.6、143.6、135.8、134.7、128.
4、128.0、120.3、58.9、43.9、41.8、30.4、20.6、1
7.7、4.6、1.7.HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ に対する計算値C
1
9H
23N
6SCl
2に対する計算値、437.1082;実測値437.1077.
【0572】
9−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル)−8−((3,5−ジクロロ
フェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(41、SO−III−103A)。乾燥
DMF(3mL)中の8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−
アミン(60mg、0.192mmol)に、Cs
2CO
3(75mg、0.230mm
ol)および1−(3−ブロモプロピル)−1H−イミダゾール(181mg、0.96
mmol)を加え、次に、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次に、さらなる分量のC
s
2CO
3(20mg)を反応混合物に加え、それをさらに1時間以上にわたってさらに
撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、分取TLC(CH
2Cl
2:MeOH−NH
3(7N)、10:1)によって精製したところ、4.9mg(6%)のSO−III−
103Aが得られた。
1H NMR(600MHz、CDCl
3):δ 8.38(s,
1H)、7.64(s,1H)、7.32(t,J=1.8Hz、1H)、7.24(d
,J=1.8Hz、2H)、 7.12(m,1H)、6.97(m,1H)、5.68
(br s,2H)、4.23(t,J=7.0Hz、2H)、4.02(t,J=7.
0Hz、2H)、2.27(m,2H).
13C NMR(150MHz、CDCl
3)
:δ 154.7、153.7、151.6、143.3、137.1、135.9、1
34.0、129.6、128.7、128.2、120.2、118.7、44.2、
40.9、31.1.HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
16N
7SCl
2に対する計算値、420.0565;実測値420.0555.
【0573】
9−(2−(シクロプロピルアミノ)エチル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)
チオ)−9H−プリン−6−アミン(42、SO−III−35A)。乾燥DMF(1m
L)中の9−(2−ブロモエチル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H
−プリン−6−アミン(10mg、0.0238mmol)に、シクロプロピルアミン(
8.26μL、0.119mmol)を加え、次に、反応混合物を室温で24時間撹拌し
た。次に、反応混合物に、さらなるシクロプロピルアミン(17.3μL、0.25mm
ol)を加え、反応物を室温で48時間さらに撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を
、分取TLC(CH
2Cl
2:MeOH−NH
3(7N)、30:1)によって精製した
ところ、6.0mg(64%)のSO−III−35Aが得られた。
1H NMR(60
0MHz、CDCl
3):δ 8.37(s,1H)、7.27−7.29(m,3H)
、5.6(br s,2H)、4.35(t,J=6.4Hz、2H)、3.08(t,
J=6.4Hz、2H)、2.14(m,1H)、0.39(m,2H)、0.23(m
,2H).
13C NMR(150MHz、CDCl
3):δ 154.7、153.5
、151.6、144.0、135.7、135.1、128.2、127.9、120
.3、48.4、44.1、30.1、6.5.HRMS(ESI)m/z[M+H]
+
C
16H
17N
6SCl
2に対する計算値、395.0612;実測値395.062
6.
【0574】
(R)−9−(2−((1−シクロプロピルエチル)アミノ)エチル)−8−((3,
5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(43、SO−III−36
A)。乾燥DMF(1mL)中の9−(2−ブロモエチル)−8−((3,5−ジクロロ
フェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(10mg、0.0238mmol)に、
(R)−1−シクロプロピルエタンアミン(12.7μL、0.119mmol)を加え
、次に、反応混合物を室温で24時間撹拌した。次に、反応混合物に、さらなる(R)−
1−シクロプロピルエタンアミン(12.7μL、0.119mmol)を加え、反応物
を室温で24時間さらに撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、分取TLC(CH
2
Cl
2:MeOH−NH
3(7N)、30:1)によって精製したところ、5.7mg(
57%)のSO−III−36Aが得られた。
1H NMR(500MHz、CDCl
3
:CD
3OD):δ 8.27(s,1H)、7.33−7.35(m,3H)、4.3
5(t,J=6.6Hz、2H)、3.03−3.07(m,1H)、2.95−3.0
(m,1H)、1.87(m,1H)、1.09(d,J=6.3Hz、3H)、0.6
3(m,1H)、0.40−0.47(m,2H)、0.13(m,1H)、0.04(
m,1H).
13C NMR(150MHz、CDCl
3:CD
3OD):δ 154.
8、153.2、151.3、144.9、136.0、134.1、129.1、12
8.9、119.9、58.6、46.1、44.2、20.3、17.3、4.6、1
.7.HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
21N
6SCl
2に対する計算
値、423.0925;実測値423.0909.
【0575】
(S)−9−(2−((1−シクロプロピルエチル)アミノ)エチル)−8−((3,
5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(44、SO−III−37
A)。乾燥DMF(1mL)中の9−(2−ブロモエチル)−8−((3,5−ジクロロ
フェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(10mg、0.0238mmol)に、
(S)−1−シクロプロピルエタンアミン(12.7μL、0.119mmol)を加え
、次に、反応混合物を室温で24時間撹拌した。次に、反応混合物に、さらなる(S)−
1−シクロプロピルエタンアミン(12.7μL、0.119mmol)を加え、反応物
を室温で24時間さらに撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、分取TLC(CH
2
Cl
2:MeOH−NH
3(7N)、30:1)によって精製したところ、6.4mg(
64%)のSO−III−37Aが得られた。
1H NMR(500MHz、CDCl
3
:CD
3OD):δ 8.27(s,1H)、7.33−7.35(m,3H)、4.3
5(t,J=6.6Hz、2H)、3.03−3.07(m,1H)、2.95−3.0
(m,1H)、1.87(m,1H)、1.09(d,J=6.3Hz、3H)、0.6
3(m,1H)、0.40−0.47(m,2H)、0.13(m,1H)、0.04(
m,1H).
13C NMR(150MHz、CDCl
3:CD
3OD):δ 154.
8、153.2、151.3、144.9、136.0、134.1、129.1、12
8.9、119.9、58.6、46.1、44.2、20.3、17.3、4.6、1
.7.HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
21N
6SCl
2に対する計算
値、423.0925;実測値423.0909.
【0576】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−(4−メチルピペラジン−1
−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン(45、SO−III−39A)。乾燥D
MF(1mL)中の9−(2−ブロモエチル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チ
オ)−9H−プリン−6−アミン(10mg、0.0238mmol)に、1−メチルピ
ペラジン(51μL、0.46mmol)を加え、次に、反応混合物を室温で48時間撹
拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、分取TLC(CH
2Cl
2:MeOH−NH
3
(7N)、15:1)によって精製したところ、8mg(77%)のSO−III−39
Aが得られた。
1H NMR(600MHz、CDCl
3):δ 8.36(s,1H)
、7.27(m,1H)、7.24(m,2H)、5.69(br s,2H)、4.3
5(t,J=6.2Hz、2H)、2.71(t,J=6.2Hz、2H)、2.48−
2.58(m,4H)、2.32−2.42(m,4H)、2.26(s,3H).
13
C NMR(150MHz、CDCl
3):δ 154.7、153.4、151.4、
144.0、135.8、135.7、128.0、127.6、120.5、56.9
、54.9、53.2、45.9、41.4.HRMS(ESI)m/z[M+H]
+
C
18H
22N
7SCl
2に対する計算値、438.1034;実測値438.1024
.
【0577】
9−(2−((2−シクロプロピルプロパン−2−イル)アミノ)エチル)−8−((
3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(46、SO−III−
40A)。乾燥DMF(1mL)中の9−(2−ブロモエチル)−8−((3,5−ジク
ロロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(10mg、0.023mmol)に
、2−シクロプロピル−2−プロピルアミンp−トルエンスルホン酸塩(125mg、0
.46mmol)およびEt
3N(50μL)を加え、次に、反応混合物を室温で10日
間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、分取TLC(CH
2Cl
2:MeOH−N
H
3(7N)、10:1)によって精製したところ、3.8mg(38%)のSO−II
I−40Aが得られた。
1H NMR(600MHz、CDCl
3:CD
3OD):δ
8.26(s,1H)、7.35−7.37(m,3H)、4.47(m,2H)、2.
99(m,2H)、0.91(s br,6H)、0.88(m,1H)、0.39(m
,2H)、0.24(m,2H).HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
19H
2
3N
6SCl
2に対する計算値、437.1082;実測値437.1090.
【0578】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−((2−メトキシプロピル)
アミノ)エチル)−9H−プリン−6−アミン(47、SO−III−75A)。乾燥D
MF(2mL)中の9−(2−ブロモエチル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チ
オ)−9H−プリン−6−アミン(10mg、0.023mmol)に、2−メトキシ−
1−プロパンアミン塩酸塩(24.5mg、0.195mmol)、Et
3N(50μL
)を加え、反応混合物を室温で3日間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、分取T
LC(CH
2Cl
2:MeOH−NH
3(7N)、20:1)によって精製したところ、
9.0mg(92%)のSO−III−75Aが得られた。
1H NMR(600MHz
、CDCl
3):δ 8.36(s,1H)、7.25−7.28(m,3H)、5.9
3(br s,2H)、4.35(t,J=6.4Hz、2H)、3.34−3.37(
m,1H)、3.29(s,3H)、2.95−3.03(m,2H)、2.55−2.
58(m,2H)、1.07(d,J=6.2Hz、3H).
13C NMR(150M
Hz、CDCl
3):δ 154.8、153.4、151.5、144.0、135.
7、135.3、128.1、127.8、120.4、75.9、56.2、55.1
、48.7、43.9、16.9.HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
2
1N
6OSCl
2に対する計算値、427.0875;実測値427.0860.
【0579】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9−(2−(イソプロピルアミノ)エチ
ル)−9H−プリン−6−アミン(48、SO−III−116A)。乾燥DMF(2m
L)中の9−(2−ブロモエチル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H
−プリン−6−アミン(20mg、0.047mmol)に、イソプロピルアミン(12
1μL、1.41mmol)を加え、反応混合物を室温で72時間撹拌した。溶媒を減圧
下で除去し、残渣を、分取TLC(CH
2Cl
2:MeOH−NH
3(7N)、20:1
)によって精製したところ、12.6mg(68%)のSO−III−116Aが得られ
た。
1H NMR(600MHz、CDCl
3):δ 8.36(s,1H)、7.26
−7.28(m,3H)、5.82(br s,2H)、4.34(t,J=6.5Hz
、2H)、2.97(t,J=6.5Hz、2H)、2.74−2.76(m,1H)、
0.96(d,J=6.2Hz、6H).
13C NMR(150MHz、CDCl
3)
:δ 154.8、153.5、151.5、144.0、135.7、135.3、1
28.1、127.8、120.4、48.5、46.1、44.5、22.8.HRM
S(ESI)m/z[M+H]
+ C
16H
19N
6SCl
2に対する計算値、397.
0769;実測値397.0765.
【0580】
6.2.13 式51の化合物の合成(スキーム13a)
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
8−((2,6−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(
50)。8−メルカプトアデニン(3.6mmol)、ネオクプロイン水和物(0.36
mmol)、CuI(0.36mmol)、NaO−t−Bu(7.2mmol)、2,
6−ジクロロ−4−ヨードピリジン(10.8mmol)、および無水DMF(24mL
)を、窒素でフラッシュされた丸底フラスコに取り込んだ。フラスコをTeflonテー
プで密閉し、110℃で加熱し、窒素下で24時間にわたって磁気撹拌した。溶媒を減圧
下で除去し、得られた残渣をクロマトグラフィーにかけた(CH
2Cl
2:MeOH:A
cOH、20:1:0.5)。50%の収率で淡黄色の固体として得られる。MS(ES
I):m/z 312.8[M+H]
+.
【0581】
8−((2,6−ジクロロピリジン−4−イル)チオ)−9−(ペンタ−4−イン−1
−イル)−9H−プリン−6−アミン(51、HJP−VI−66)。8−アリールスル
ファニルアデニン(1.21mmol)を、DMF(15mL)に溶解させ、Cs
2CO
3(1.45mmol)および5−クロロペンタ−1−イン(2.42mmol)を加え
、混合物を、3時間にわたって窒素下で撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣
を、分取クロマトグラフィー(CH
2Cl
2:MeOH:AcOH、20:1:0.5)
によって精製したところ、所望の化合物HJP−VI−66が得られた。22%の収率で
固体として得られる。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD):
δ 8.32(s,1H)、7.47(s,1H)、7.18(s,1H)、4.38(
t,J=7.2Hz、2H)、2.26−2.29(m,2H)、2.03−2.05(
m,3H)、0.13(m,1H)、0.04(m,1H).
13C NMR(150M
Hz、CDCl
3:CD
3OD):δ 159.3、157.6、155、154.9、
153.9、124.4、124.3、85.8、73.6、47.3、41.7、32
.3、19.7;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
15H
13N
6SCl
2に
対する計算値、379.0299;実測値379.0312.
【0582】
6.2.13 式53〜56の化合物の合成(スキーム13b)
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
9−(3−ブロモプロピル)−8−((3−クロロ−5−ヨードフェニル)チオ)−9
H−プリン−6−アミン(52)。8−アリールスルファニルアデニン(1.21mmo
l)を、DMF(15mL)に溶解させ、Cs
2CO
3(1.45mmol)および1,
3−ジブロモプロパン(2.42mmol)を加え、混合物を、2〜4時間にわたって窒
素下で撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を、クロマトグラフィー(CH
2
Cl
2:MeOH:AcOH、20:1:0.5)にかけたところ、所望の化合物52が
得られた。25%の収率で固体として得られる。MS(ESI):m/z 523.9[
M+H]
+.
【0583】
53〜56の合成のための基本手順
窒素保護下で、DMF(1mL)中の52(12mg、0.028mmol)とアミン
(1.40mmol、50当量)との混合物を、室温で16〜24時間撹拌した。溶媒除
去の後、粗材料を、分取TLC(CH
2Cl
2:CH
3OH−NH
3(7N)、20:1
または15:1)によって精製したところ、所望の生成物53〜56が得られた。
【0584】
8−((3−クロロ−5−ヨードフェニル)チオ)−9−(3−(イソプロピルアミノ
)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(53、HJP−V−149)。収量、9.5
mg(83%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.34(s,1H)
、7.62(t,J=1.4Hz、1H)、7.60(t,J=1.6Hz、1H)、7
.34(t,J=1.7Hz、1H)、6.13(br s,2H)、4.32(t,J
=7.0Hz、2H)、2.67−2.73(m,1H)、2.55(t,J=6.7H
z、2H)、1.92−1.98(m,2H)、1.03(d,J=6.2Hz、6H)
;
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 154.8、153.4、151.
6、143.6、136.7、136.6、135.7、134.7、129.3、12
0.2、94.4、48.7、43.8、41.8、30.3、22.9;HRMS(E
SI)m/z[M+H]
+ C
17H
21IClN
6Sに対する計算値、503.028
2;実測値503.0260.
【0585】
8−((3−クロロ−5−ヨードフェニル)チオ)−9−(3−(イソブチルアミノ)
プロピル)−9H−プリン−6−アミン(54、HJP−VI−4)。収量、10.2m
g(85%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.
26(s,1H)、7.70(t,J=1.6Hz、1H)、7.68(t,J=1.6
Hz、1H)、7.40(t,J=1.7Hz、1H)、4.30(t,J=7.0Hz
、2H)、2.55(t,J=6.9、Hz、2H)、2.35(d,J=6.9Hz、
2H)、1.95−2.01(m,2H)、1.72−1.79(m,1H)、0.92
(d,J=6.7Hz、6H);HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
23
IClN
6Sに対する計算値、517.0438;実測値517.0457.
【0586】
8−((3−クロロ−5−ヨードフェニル)チオ)−9−(3−(ネオペンチルアミノ
)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(55、HJP−VI−5)。収量、10.3
mg(85%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8
.24(s,1H)、7.72(t,J=1.5Hz、1H)、7.69(t,J=1.
4Hz、1H)、7.41(t,J=1.6Hz、1H)、4.31(t,J=7.0H
z、2H)、2.60(t,J=6.8Hz、2H)、2.33(s,2H)、1.99
−2.05(m,2H)、0.95(s,9H);
13C NMR(150MHz、CD
Cl
3+5滴のCD
3OD)δ 158.6、156.8、155.1、148.6、1
41.7、141.3、139.8、137.3、134.3、123.6、65.8、
50.8、45.5、35.1、32.9、31.6;HRMS(ESI)m/z[M+
H]
+ C
19H
25IClN
6Sに対する計算値、531.0595;実測値531.
0587.
【0587】
9−(3−(tert−ブチルアミノ)プロピル)−8−((3−クロロ−5−ヨード
フェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(56、HJP−VI−6)。収量、10
.8mg(91.5%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD
)δ 8.26(s,1H)、7.72(t,J=1.4Hz、1H)、7.70(t,
J=1.4Hz、1H)、7.43(t,J=1.7Hz、1H)、4.35(t,J=
6.9Hz、2H)、2.64(t,J=6.5Hz、2H)、2.09−2.13(m
,2H)、1.20(s,9H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3+5滴の
CD
3OD)δ 154.7、152.8、151.3、144.9、138.0、13
7.6、135.9、133.1、130.7、119.6、94.6、53.1、41
.3、38.4、29.1、27.6;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
19
H
25IClN
6Sに対する計算値、531.0595;実測値531.0587.
【0588】
6.2.14 式57〜87の化合物の合成(スキーム14)
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
一般的な条件:
方法A:ボロン酸またはピナコールエステル(1.5〜3当量)を、磁気撹拌子および
ゴム隔膜を備えた10mLの丸底フラスコ(RBF)中で、HJP−V−149(53、
15mg、0.0298mmol、1当量)およびNaHCO
3(3当量)に加えた。D
MF(0.5mL)を加え、反応混合物を排出し、窒素でバックフィルした。これを4回
繰り返し、次に、窒素を、10分間にわたって反応混合物に通してバブリングした。次に
、H
2O(0.1mL)およびPdCl
2(PPh
3)
2(10〜20mol%)を加え
、反応混合物を、2〜24時間にわたって90℃で、窒素下で加熱した。溶媒を減圧下で
除去し、得られた残渣を、分取TLCによって精製したところ、所望の化合物57〜63
、65〜73、81〜85、87が得られた。
【0589】
方法B:磁気撹拌子およびゴム隔膜を備えた10mLの丸底フラスコ(RBF)中、D
MF(1mL)中の、HJP−V−149(15mg、0.0298mmol、1当量)
と、(n−Bu)
3SnR(4当量)と、LiCl(2当量)と、Pd(PPh
3)
4(
10〜20mol%)との混合物を排出し、窒素でバックフィルした。これを4回繰り返
し、次に、反応混合物を、18時間にわたって90〜100℃で、窒素下で加熱した。溶
媒を減圧下で除去し、得られた残渣を、分取TLCによって精製したところ、化合物74
(HJP−VI−49)、および86(HJP−VI−78)が得られた。
【0590】
方法C:アルゴンでフラッシュされた密閉管中、DMF(2mL)中のHJP−V−1
49(15mg、0.0298mmol、1当量)の溶液に、CuI(0.5当量)、P
dCl
2(PPh
3)
2(15mol%)、アルキン(2〜2.5当量)およびトリエチ
ルアミン(5当量)を加えた。反応混合物を90〜100℃で24時間加熱した。溶媒を
減圧下で除去し、得られた残渣を、分取TLCによって精製したところ、化合物76(H
JP−VI−51)、77(HJP−VI−52)、78(HJP−VI−53)、64
(HJP−VI−18)、75(HJP−VI−50)、79(HJP−VI−58)、
80(HJP−VI−59)が得られた。
【0591】
8−((5−クロロ−4’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)チオ)
−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(57、H
JP−VI−3)。収量、9.6mg(67%)。
1H NMR(600MHz、CDC
l
3+5滴のCD
3OD)δ 8.22(s,1H)、7.65(t,J=1.6Hz、
1H)、7.60(t,J=1.7Hz、1H)、7.52(d,J=8.8、Hz、2
H)、7.44(t,J=1.7Hz、1H)、7.01(d,J=8.8、Hz、2H
)、4.42(t,J=6.9Hz、2H)、3.86(s,3H)、3.30−3.3
4(m,1H)、3.01(t,J=7.3Hz、2H)、2.27−2.31(m,2
H)、1.37(d,J=6.5Hz、6H);HRMS(ESI)m/z[M+H]
+
C
24H
28ClN
6OSに対する計算値、483.1734;実測値483.171
3.
【0592】
8−((5−クロロ−3’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)チオ)
−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(58、H
JP−VI−7)。収量、5.1mg(35%)。
1H NMR(600MHz、CDC
l
3)δ 8.32(s,1H)、7.65(t,J=1.6Hz、1H)、7.52(
t,J=1.6Hz、1H)、7.50(t,J=1.7、Hz、1H)、7.37(t
,J=1.7Hz、1H)、7.35(t,J=7.9、Hz、1H)、7.08(d,
J=7.6Hz、1H)、7.02(s,1H)、6.92(dd,J=8.2および1
.9Hz、1H)、5.72(br s,2H)、4.35(t,J=6.9Hz、2H
)、3.84(s,3H)、2.74−2.79(m,1H)、2.58(t,J=6.
7Hz、2H)、2.01−2.06(m,2H)、1.07(d,J=6.2Hz、6
H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 160.0、154.6、15
3.1、151.7、144.9、144.0、140.0、135.6、132.9、
130.1、129.0、127.6、127.4、120.1、119.5、113.
8、112.8、55.4、49.1、43.4、41.5、29.6、22.3;HR
MS(ESI)m/z[M+H]
+ C
24H
28ClN
6OSに対する計算値、483
.1734;実測値483.1721.
【0593】
8−((5−クロロ−3’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)チオ)−
9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(59、HJ
P−VI−8)。収量、11.8mg(78%)。
1H NMR(600MHz、CDC
l
3)δ 8.40(s,1H)、8.33(s,1H)、8.25(d,J=8.0H
z、1H)、7.85(d,J=7.9Hz、1H)、7.65(s,1H)、7.63
(t,J=8.0Hz、1H)、7.54(s,1H)、7.46(s,1H)、5.8
2(br s,2H)、4.36(t,J=6.9Hz、2H)、2.70−2.74(
m,1H)、2.58(t,J=6.8、Hz、2H)、1.98−2.04(m,2H
)、1.03(d,J=6.2Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 154.6、153.2、151.6、148.7、144.5、141.4、
140.3、136.0、133.9、132.9、130.1、130.0、127.
5、127.2、123.2、122.1、120.1、48.8、43.7、41.7
、30.2、22.8;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
23H
25ClN
7
O
2Sに対する計算値、498.1479;実測値498.1483.
【0594】
8−((5−クロロ−3’−(トリフルオロメチル)−[1,1’−ビフェニル]−3
−イル)チオ)−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−ア
ミン(60、HJP−VI−9)。収量、9.0mg(59%)。
1H NMR(600
MHz、CDCl
3)δ 8.33(s,1H)、7.76(s,1H)、7.69(d
,J=7.7Hz、1H)、7.65(d,J=7.7Hz、1H)、7.55−7.5
9(m,2H)、7.51(t,J=1.7Hz、1H)、7.42(t,J=1.7H
z、1H)、5.74(br s,2H)、4.35(t,J=6.9Hz、2H)、2
.72−2.77(m,1H)、2.58(t,J=6.7Hz、2H)、1.99−2
.05(m,2H)、1.04(d,J=6.2Hz、6H);
13C NMR(150
MHz、CDCl
3)δ 154.6、153.2、151.7、144.7、142.
6、139.4、135.8、133.6、131.5(q,J
C−F=32.1Hz)
、130.4、129.62、129.61、127.5、127.3、125.1(q
,J
C−F=3.5Hz)、123.94(q,J
C−F=3.8Hz)、123.87
(q,J
C−F=270.8Hz)120.1、48.9、43.6、41.6、29.
9、22.5;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
24H
25ClN
6F
3Sに
対する計算値、521.1502;実測値521.1513.
【0595】
8−((3−クロロ−5−(チオフェン−2−イル)フェニル)チオ)−9−(3−(
イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(61、HJP−VI−1
0)。収量、11.0mg(80%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ
8.33(s,1H)、7.55(t,J=1.5Hz、1H)、7.51(t,J=1
.7Hz、1H)、7.33(d,J=5.1Hz、1H)、7.29(d,J=3.6
Hz、1H)、7.27(t,J=1.7Hz、1H)、7.07(t,J=5.0Hz
、1H)、5.81(br s,2H)、4.34(t,J=6.9Hz、2H)、2.
71−2.75(m,1H)、2.56(t,J=6.7Hz、2H)、1.96−2.
03(m,2H)、1.04(d,J=6.2Hz、6H);
13C NMR(150M
Hz、CDCl
3)δ 154.6、153.2、151.6、144.6、141.3
、137.1、135.7、133.5、128.7、128.3、126.4、125
.9、125.7、124.7、120.1、48.8、43.7、41.7、30.0
、22.6;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
21H
24ClN
6S
2に対す
る計算値、459.1192;実測値459.1202.
【0596】
8−((3−クロロ−5−(プロパ−1−エン−2−イル)フェニル)チオ)−9−(
3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(62、HJP−V
I−12)。収量、9.2mg(75%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)
δ 8.32(s,1H)、7.39(t,J=1.6Hz、1H)、7.33(t,J
=1.7Hz、1H)、7.26(t,J=1.8Hz、1H)、5.33−5.36(
m,1H)、5.10−5.15(m,1H)、6.16(br s,2H)、4.31
(t,J=7.1Hz、2H)、2.65−2.72(m,1H)、2.53(t,J=
6.8Hz、2H)、2.07(s,3H)、1.92−1.98(m,2H)、1.0
2(d,J=6.2Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 1
54.8、153.2、151.6、144.6、144.1、141.1、135.2
、132.8、128.8、125.8、125.7、120.1、114.9、48.
7、43.8、41.8、30.3、22.9、21.5;HRMS(ESI)m/z[
M+H]
+ C
20H
26ClN
6Sに対する計算値、417.1628;実測値417
.1630.
【0597】
8−((3−クロロ−5−(3−メチルブタ−2−エン−2−イル)フェニル)チオ)
−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(63、H
JP−VI−14)。収量、9.6mg(72%)。
1H NMR(600MHz、CD
Cl
3 δ 8.33(s,1H)、7.22(t,J=1.8Hz、1H)、7.05
(t,J=1.5Hz、1H)、7.01(t,J=1.6Hz、1H)、5.76(b
r s,2H)、4.30(t,J=7.0Hz、2H)、2.68−2.72(m,1
H)、2.53(t,J=6.7Hz、2H)、1.92−1.98(m,2H)、1.
89(s,3H)、1.76(s,3H)、1.54(s,3H)、1.03(d,J=
6.2Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 154.6、1
53.1、151.6、148.1、144.9、134.7、132.4、129.5
、128.7、128.5、127.8、127.3、120.1、48.7、43.7
、41.7、30.1、22.8、22.1、20.6、20.5;HRMS(ESI)
m/z[M+H]
+ C
22H
30ClN
6Sに対する計算値、445.1941;実測
値445.1939.
【0598】
8−((3−クロロ−5−エチニルフェニル)チオ)−9−(3−(イソプロピルアミ
ノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(64、HJP−VI−18)。収量、9m
g(76%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.
26(s,1H)、7.46(t,J=1.5Hz、1H)、7.45(t,J=1.5
Hz、1H)、7.43(t,J=1.7Hz、1H)、4.31(t,J=6.9Hz
、2H)、3.22(s,1H)、2.73−2.79(m,1H)、2.56(t,J
=6.8Hz、2H)、1.98−2.06(m,2H)、1.08(d,J=6.3H
z、6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 15
4.6、152.9、151.4、144.9、135.4、132.9、132.3、
132.2、131.6、125.3、119.7、80.9、80.3、48.9、4
3.2、41.5、29.5、22.1;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
1
9H
22ClN
6Sに対する計算値、401.1315;実測値401.1324.
【0599】
8−((3−クロロ−5−(1H−ピロール−2−イル)フェニル)チオ)−9−(3
−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(65、HJP−VI
−28)。収量、7.4mg(68%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5
滴のCD
3OD)δ 8.24(s,1H)、7.62(s,1H)、7.54(s,1
H)、7.25(s,1H)、6.87−6.90(m,1H)、6.53(d,J=3
.4Hz、1H)、6.25(t,J=3.1Hz、1H)、4.31(t,J=7.1
Hz、2H)、2.75−2.78(m,1H)、2.59(t,J=6.9Hz、2H
)、1.96−2.01(m,2H)、1.07(d,J=6.3Hz、6H);
13C
NMR(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 154.5、152.9
、151.2、146.1、136.5、135.6、131.5、129.3、128
.5、125.6、124.9、120.7、119.4、110.0、107.6、4
9.0、43.4、41.5、29.2、21.9;HRMS(ESI)m/z[M+H
]
+ C
21H
25ClN
7Sに対する計算値、442.1581;実測値442.15
92.
【0600】
8−((3−クロロ−5−(1H−ピラゾール−5−イル)フェニル)チオ)−9−(
3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(66、HJP−V
I−29)。収量、8.2mg(94%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+
5滴のCD
3OD)δ 8.33(s,1H)、7.77(s,1H)、7.60(t,
J=1.4Hz、1H)、7.56(d,J=2.2Hz、1H)、7.35(t,J=
1.7Hz、1H)6.69(br s,2H)、6.53(d,J=2.2Hz、1H
)、4.33(t,J=7.0Hz、2H)、2.70−2.75(m,1H)、2.5
8(t,J=6.8Hz、2H)、1.94−1.98(m,2H)、1.03(d,J
=6.3Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD
)δ 154.9、153.2、151.4、147.6、144.4、135.8、1
33.3、131.3、129.1、125.8、125.7、120.0、102.9
、48.8、43.6、41.8、30.5、22.5 ;HRMS(ESI)m/z[
M+H]
+ C
20H
24ClN
8Sに対する計算値、443.1533;実測値443
.1522.
【0601】
8−((3−クロロ−5−(フラン−2−イル)フェニル)チオ)−9−(3−(イソ
プロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(67、HJP−VI−30)
。収量、9.2mg(69%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.26(s,1H)、7.66(t,J=1.4Hz、1H)、7.63
(t,J=1.6Hz、1H)、7.49(d,J=1.3Hz、1H)、6.72(d
,J=3.4Hz、1H)、6.48−6.50(m,1H)、4.33(t,J=6.
9Hz、2H)、2.78−2.81(m,1H)、2.58(t,J=6.8Hz、2
H)、2.02−2.07(m,2H)、1.09(d,J=6.3Hz、6H);
13
C NMR(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 154.6、153.
7、152.8、151.4、149.4、145.9、135.8、134.0、13
1.8、129.2、124.6、123.7、119.5、108.6、108.4、
49.9、43.3、41.5、29.3、22.0、13.7;HRMS(ESI)m
/z[M+H]
+ C
22H
26ClN
6OSに対する計算値、457.1577;実測
値457.1578.
【0602】
8−((3−クロロ−5−ビニルフェニル)チオ)−9−(3−(イソプロピルアミノ
)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(68、HJP−VI−31)。収量、6.7
mg(56%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8
.25(s,1H)、7.41(s,1H)、7.39(s,1H)、7.33(s,1
H)、6.58−6.65(m,1H)、5.79(d,J=17.5Hz、1H)、5
.38(d,J=10.9Hz、1H)、4.32(t,J=6.8Hz、2H)、2.
81−2.86(m,1H)、2.61(t,J=6.8Hz、2H)、2.03−2.
05(m,2H)、1.13(d,J=6.3Hz、6H);
13C NMR(150M
Hz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 154.6、152.8、151.4、14
5.9、140.8、135.7、134.4、131.5、130.5、127.9、
126.7、119.5、117.2、49.3、48.7、43.0、41.3、28
.9、21.7;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
19H
24ClN
6Sに対
する計算値、403.1472;実測値403.1461.
【0603】
8−((3−クロロ−5−(5−メチルフラン−2−イル)フェニル)チオ)−9−(
3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(69、HJP−V
I−38)。収量、10.1mg(74%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3
+5滴のCD
3OD)δ 8.24(s,1H)、7.63(s,1H)、7.59(s
,1H)、7.25(s,1H)、6.61(d,J=3.2Hz、1H)、6.08(
d,J=3.1Hz、1H)、4.32(t,J=6.9Hz、2H)、2.74−2.
78(m,1H)、2.57(t,J=6.8Hz、2H)、2.36(s,3H)、1
.98−2.04(m,2H)、1.07(d,J=6.3Hz、6H);
13C NM
R(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 154.6、152.8、15
1.4、151.1、145.6、143.4、135.8、133.7、132.1、
129.6、124.9、124.1、119.6、112.1、107.5、49.1
、43.1、41.4、29.2、21.9;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+
C
21H
24ClN
6OSに対する計算値、443.1421;実測値443.1403
.
【0604】
8−((3−クロロ−5−(フラン−3−イル)フェニル)チオ)−9−(3−(イソ
プロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(70、HJP−VI−39)
。収量、8.8mg(67%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.24(s,1H)、7.79(s,1H)、7.54(s,1H)、7
.50(s,1H)、7.48(s,1H)、7.34(s,1H)、6.67(s,1
H)、4.38(t,J=6.7Hz、2H)、2.99−3.03(m,1H)、2.
73(t,J=6.7Hz、2H)、2.16−2.21(m,2H)、1.24(d,
J=6.4Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3O
D)δ 154.6、152.7、151.4、146.1、144.4、139.7、
135.9、131.4、129.9、127.6、126.6、124.3、119.
4、108.5、50.0、42.4、40.9、31.6、20.6;HRMS(ES
I)m/z[M+H]
+ C
21H
24ClN
6OSに対する計算値、443.1421
;実測値443.1410.
【0605】
8−((3−クロロ−5−(1H−ピロール−3−イル)フェニル)チオ)−9−(3
−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(71、HJP−VI
−44)。収量、4.4mg(35%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ
8.32(s,1H)、7.45(t,J=1.5Hz、1H)、7.43(t,J=
1.5Hz、1H)、7.16(t,J=1.7Hz、1H)、7.05−7.06(m
,1H)、6.81−6.83(m,1H)、6.44−6.46(m,1H)、5.6
8(br s,2H)、4.33(t,J=6.9Hz、2H)、2.72−2.76(
m,1H)、2.56(t,J=6.7Hz、2H)、1.95−2.02(m,2H)
、1.04(d,J=6.2Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3
)δ 154.5、153.1、151.7、145.2、138.9、135.4、1
32.6、126.9、125.5、125.1、122.6、120.0、119.5
、115.5、106.5、48.9、43.6、41.6、28.7、22.5;HR
MS(ESI)m/z[M+H]
+ C
21H
25ClN
7Sに対する計算値、442.
1581;実測値442.1586.
【0606】
8−((3−クロロ−5−(1H−ピラゾール−4−イル)フェニル)チオ)−9−(
3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(72、HJP−V
I−46)。収量、8.9mg(67%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+
5滴のCD
3OD)δ 8.24(s,1H)、7.83(s,2H)、7.54(s,
1H)、7.49(s,1H)、7.29(s,1H)、4.33(t,J=6.8Hz
、2H)、2.82−2.87(m,1H)、2.64(t,J=6.7Hz、2H)、
2.05−2.11(m,2H)、1.12(d,J=6.2Hz、6H);
13C N
MR(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 154.7、154.6、1
52.7、151.3、145.9、136.1、135.8、131.7、129.2
、127.2、126.2、119.9、119.5、119.4、49.3、43.0
、41.3、28.9、21.6;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
20H
2
4ClN
8Sに対する計算値、443.1533;実測値443.1536.
【0607】
8−((3−クロロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル)チ
オ)−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(73
、HJP−VI−47)。収量、10.8mg(79%)。
1H NMR(600MHz
、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.27(s,1H)、7.67(s,1H)、
7.58(s,1H)、7.53−7.55(m,1H)、7.31(s,1H)、6.
39(s,1H)、4.33(t,J=6.7Hz、2H)、3.27−3.32(m,
1H)、3.02(t,J=7.3Hz、2H)、2.30−2.33(m,2H)、1
.33(d,J=6.5Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3+5
滴のCD
3OD)δ 150.5、150.4、150.1、144.7、140.9、
138.9、136.0、133.9、133.4、132.2、130.4、129.
1、118.9、107.1、50.8、41.9、41.3、37.5、26.1、1
8.9;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
21H
26ClN
8Sに対する計算
値、457.1690;実測値457.1685.
【0608】
8−((3−クロロ−5−(オキサゾール−2−イル)フェニル)チオ)−9−(3−
(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(74、HJP−VI−
49)。収量、7.6mg(57%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴
のCD
3OD)δ 8.24(s,1H)、8.09(s,1H)、8.04(s,1H
)、7.77(s,1H)、7.55(s,1H)、7.30(s,1H)、4.39(
t,J=6.6Hz、2H)、3.01−3.06(m,1H)、3.74(t,J=6
.7Hz、2H)、2.18−2.24(m,2H)、1.25(d,J=6.4Hz、
6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 159.
5、154.7、152.7、151.4、145.4、139.8、136.1、13
2.9、132.5、130.1、128.8、127.5、126.8、119.6、
50.1、42.3、40.9、27.8、20.5;HRMS(ESI)m/z[M+
H]
+ C
20H
23ClN
7OSに対する計算値、444.1373;実測値444.
1362.
【0609】
8−((3−クロロ−5−(プロパ−1−イン−1−イル)フェニル)チオ)−9−(
3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(75、HJP−V
I−50)。収量、4.8mg(40%)。
1H NMR(600MHz、CD
3OD)
δ 8.31(s,1H)、7.54(t,J=1.8Hz、1H)、7.47(t,J
=1.4Hz、1H)、7.42(t,J=1.6Hz、1H)、4.43(t,J=6
.9Hz、2H)、3.30−3.34(m,1H)、3.06(t,J=6.9Hz、
2H)、2.18−2.21(m,2H)、2.03(s,3H)、1.31(d,J=
6.5Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CD
3OD)δ 153.6、1
52.2、149.7、148.8、136.4、134.2、132.9、132.8
、132.0、128.8、120.7、90.5、78.1、52.2、43.3、4
0.4、27.7、19.3、3.8;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
20
H
24ClN
6Sに対する計算値、415.1472;実測値415.1474.
【0610】
8−((3−クロロ−5−(3−メチルブタ−1−イン−1−イル)フェニル)チオ)
−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(76、H
JP−VI−51)。収量、9.2mg(70%)。
1H NMR(600MHz、CD
Cl
3)δ 8.33(s,1H)、7.30(t,J=1.6Hz、1H)、7.29
(t,J=1.4Hz、1H)、7.27(m,1H)、5.84(br s,2H)、
4.30(t,J=7.1Hz、2H)、2.68−2.75(m,2H)、2.53(
t,J=6.8Hz、2H)、1.93−1.96(m,2H)、1.22(d,J=6
.9Hz、6H)、1.03(d,J=6.2Hz、6H);
13C NMR(150M
Hz、CDCl
3)δ 154.7、153.3、151.6、144.3、134.9
、132.9、131.3、131.2、129.1、126.9、120.2、98.
8、77.6、48.7、43.8、41.8、30.2、22.8、22.7、21.
1;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
22H
28ClN
6Sに対する計算値、
443.1785;実測値443.1774.
【0611】
8−((3−クロロ−5−(シクロプロピルエチニル)フェニル)チオ)−9−(3−
(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(77、HJP−VI−
52)。収量、8.4mg(64%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ
8.34(s,1H)、7.25−7.27(m,2H)、7.24(t,J=1.4H
z、1H)、5.85(br s,2H)、4.29(t,J=7.0Hz、2H)、2
.68−2.72(m,2H)、2.53(t,J=6.8Hz、2H)、1.93−1
.96(m,2H)、1.40−1.42(m,1H)、1.02(d,J=6.2Hz
、6H)、0.85−0.89(m,2H)、0.78−0.81(m,2H);
13C
NMR(150MHz、CDCl
3)δ 154.6、153.2、151.5、14
4.1、134.8、132.9、131.1、131.0、128.8、126.8、
120.1、96.5、73.5、48.6、43.7、41.7、30.1、22.7
、8.6;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
22H
26ClN
6Sに対する計
算値、441.1628;実測値441.1628.
【0612】
8−((3−クロロ−5−(3,3−ジメチルブタ−1−イン−1−イル)フェニル)
チオ)−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(7
8、HJP−VI−53)。収量、9.1mg(67%)。
1H NMR(600MHz
、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.26(s,1H)、7.35−7.37(m
,2H)、7.32(t,J=1.7Hz、1H)、4.29(t,J=6.9Hz、2
H)、2.65−2.67(m,1H)、2.54(t,J=6.8Hz、2H)、1.
96−1.99(m,2H)、1.29(s,9H)、1.06(d,J=6.3Hz、
6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 154.
6、152.9、151.4、145.3、135.1、132.6、131.9、13
1.6、130.3、127.3、119.6、101.8、76.8、48.8、43
.3、41.5、30.7、29.6、28.0、22.3;HRMS(ESI)m/z
[M+H]
+ C
23H
30ClN
6Sに対する計算値、457.1941;実測値45
7.1945.
【0613】
3−(3−((6−アミノ−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プ
リン−8−イル)チオ)−5−クロロフェニル)プロパ−2−イン−1−オール(79、
HJP−VI−58)。収量、4.5mg(35%)。
1H NMR(600MHz、C
DCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.26(s,1H)、7.41(t,J=1.8H
z、1H)、7.37−7.38(m,2H)、4.31(t,J=6.9Hz、2H)
、2.81−2.84(m,1H)、2.61(t,J=6.8Hz、2H)、2.01
−2.06(m,2H)、1.12(d,J=6.3Hz、6H);
13C NMR(1
50MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 154.6、152.9、151.3
、145.1、135.3、132.6、131.9、131.7、131.1、126
.0、119.6、90.9、82.3、50.8、49.2、43.0、41.4、2
9.0、21.7;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
20H
24ClN
6OS
に対する計算値、431.1421;実測値431.1431.
【0614】
4−(3−((6−アミノ−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プ
リン−8−イル)チオ)−5−クロロフェニル)ブタ−3−イン−2−オール(80、H
JP−VI−59)。収量、5.6mg(42%)。
1H NMR(600MHz、CD
3OD)δ 8.35(s,1H)、7.60(s,1H)、7.52(s,1H)、7
.48−7.49(m,1H)、4.64−4.68(m,1H)、4.43(t,J=
6.9Hz、2H)、3.30−3.31(m,1H)、3.07(t,J=7.7Hz
、2H)、2.19−2.21(m,2H)、1.46(d,J=6.7Hz、3H)、
1.31(d,J=6.54Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CD
3OD
)δ 153.7、152.2、149.8、148.6、136.5、134.2、1
33.2、132.9、132.7、127.6、95.7、81.4、58.9、49
.6、43.3、42.1、27.7、24.5、19.3;HRMS(ESI)m/z
[M+H]
+ C
20H
24ClN
6OSに対する計算値、431.1421;実測値4
31.1431.
【0615】
8−((3−クロロ−5−(2−メチルプロパ−1−エン−1−イル)フェニル)チオ
)−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(81、
HJP−VI−62)。収量、5.4mg(42%)。
1H NMR(600MHz、C
DCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.28(s,1H)、7.38(s,1H)、7.
28−7.31(m,2H)、6.18(s,1H)、4.38(t,J=6.7Hz、
2H)、3.27−3.29(m,1H)、2.98(t,J=7.02Hz、2H)、
2.25−2.29(m,2H)、1.92(s,3H)、1.85(s,3H)、1.
33(d,J=6.5Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3+5滴
のCD
3OD)δ 151.4、150.8、149.9、146.9、142.3、1
39.5、135.2、132.1、130.3、130.2、128.3、122.6
、50.9、41.9、41.0、26.9、26.2、19.5、18.9;HRMS
(ESI)m/z[M+H]
+ C
21H
28ClN
6Sに対する計算値、431.17
85;実測値431.1794.
【0616】
(E)−8−((3−クロロ−5−(プロパ−1−エン−1−イル)フェニル)チオ)
−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(82、H
JP−VI−63)。収量、7.3mg(59%)。
1H NMR(600MHz、CD
Cl
3)δ 8.32(s,1H)、7.21(t,J=1.6Hz、1H)、7.19
(t,J=1.5Hz、1H)、7.18(t,J=1.7Hz、1H)、6.22−6
.25(m,2H)、6.17(br s,2H)、4.64−4.68(m,1H)、
4.29(t,J=7.1Hz、2H)、2.67−2.71(m,1H)、2.52(
t,J=6.8Hz、2H)、1.91−1.97(m,2H)、1.85(d,J=4
.9Hz、3H)、1.02(d,J=6.2Hz、6H);
13C NMR(150M
Hz、CDCl
3)δ 154.8、153.2、151.6、144.5、140.8
、135.3、132.9、129.2、128.8、127.9、125.9、125
.5、120.1、48.7、43.8、41.8、30.2、22.8、18.5;H
RMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
20H
26ClN
6Sに対する計算値、417
.1628;実測値417.1627.
【0617】
(E)−8−((3−クロロ−5−(2−シクロプロピルビニル)フェニル)チオ)−
9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(83、HJ
P−VI−64)。収量、8.2mg(62%)。
1H NMR(600MHz、CDC
l
3)δ 8.25(s,1H)、7.28−7.29(m,1H)、7.25−7.2
6(m,1H)、7.21(t,J=1.7Hz、1H)、6.35(d,J=15.7
Hz、1H)、5.72−5.78(m,1H)、4.28(t,J=7.0Hz、2H
)、2.68−2.72(m,1H)、2.52(t,J=6.9Hz、2H)、1.9
5−1.98(m,2H)、1.54−1.57(m,1H)、1.22(s,1H)、
1.05(d,J=6.3Hz、6H)、0.84−0.88(m,2H)、0.52−
0.55(m,2H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 154.5、
152.8、151.4、145.9、141.1、135.8、135.5、131.
5、128.9、127.2、125.9、124.8、119.5、48.7、43.
4、41.5、29.7、24.6、22.4、14.8、7.67;HRMS(ESI
)m/z[M+H]
+ C
22H
28ClN
6Sに対する計算値、443.1785;実
測値443.1775.
【0618】
8−((3−クロロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)
フェニル)チオ)−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−
アミン(84、HJP−VI−70)。収量、8.8mg(61%)。
1H NMR(6
00MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.23(s,1H)、7.52−7
.53(m,1H)、7.50(s,1H)、7.47(s,1H)、6.08(s,1
H)、5.90(s,1H)、4.40(t,J=6.7Hz、2H)、3.18−3.
23(m,1H)、2.86(t,J=6.8Hz、2H)、2.25−2.31(m,
2H)、1.35(d,J=6.5Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CD
Cl
3+5滴のCD
3OD)δ 154.8、152.7、151.3、145.9、1
36.7(q,J
C−F=30.9Hz)、136.6、135.9、132.1、13
1.6、129.2、128.4、122.8(q,J
C−F=272.2Hz)、12
3.1(q,J
C−F=5.5Hz)、119.5、50.9、41.9、40.6、2
6.9、19.5;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
20H
23F
3ClN
6
Sに対する計算値、471.1346;実測値471.1338.
【0619】
(E)−8−((3−クロロ−5−(3,3−ジメチルブタ−1−エン−1−イル)フ
ェニル)チオ)−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−ア
ミン(85、HJP−VI−72)。収量、9.2mg(67%)。
1H NMR(60
0MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.22(s,1H)、7.37−7.
39(m,2H)、7.29−7.33(m,1H)、6.32(d,J=16.1Hz
、1H)、6.21(d,J=16.1Hz、1H)、4.37(t,J=6.3Hz、
2H)、3.11−3.14(m,1H)、2.79(t,J=6.4Hz、2H)、2
.21−2.25(m,2H)、1.31(d,J=6.2Hz、6H)、1.11(s
,9H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 154
.7、152.5、151.3、146.5、145.4、141.6、135.6、1
30.7、129.8、126.8、122.4、119.4、50.5、42.1、4
0.7、33.7、29.33、27.2、19.9;HRMS(ESI)m/z[M+
H]
+ C
23H
32ClN
6Sに対する計算値、459.2098;実測値459.2
083.
【0620】
(Z)−8−((3−クロロ−5−(プロパ−1−エン−1−イル)フェニル)チオ)
−9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(86、H
JP−VI−78)。収量、5.3mg(43%)。
1H NMR(600MHz、CD
Cl
3)δ 8.32(s,1H)、7.18−7.26(m,3H)、6.25−6.
31(m,1H)、5.83−5.89(m,1H)、5.79(br s,2H)、4
.33(t,J=6.8Hz、2H)、2.74−2.78(m,1H)、2.57(t
,J=6.7Hz、2H)、1.97−2.04(m,2H)、1.82(dd,J=7
.2および1.7Hz、3H)、1.08(d,J=6.3Hz、6H);
13C NM
R(150MHz、CDCl
3)δ 154.6、153.1、151.6、145.0
、140.4、134.9、132.4、129.7、128.9、128.7、127
.9、127.6、120.1、49.0、43.5、41.5、29.7、22.4、
18.5;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
20H
26ClN
6Sに対する計
算値、417.1628;実測値417.1634.
【0621】
(E)−8−((3−(ブタ−2−エン−2−イル)−5−クロロフェニル)チオ)−
9−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(87、HJ
P−VI−79)。収量、9.4mg(73%)。
1H NMR(600MHz、CDC
l
3)δ 8.33(s,1H)、7.29−7.30(m,1H)、7.26−7.2
7(m,1H)、7.21−7.22(m,1H)、5.84−5.89(m,1H)、
5.82(br s,2H)、4.30(t,J=7.0Hz、2H)、2.68−2.
73(m,1H)、2.54(t,J=6.8Hz、2H)、1.93−1.98(m,
5H)、1.77(d,J=6.8Hz、3H)、1.02(d,J=6.2Hz、6H
);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 154.6、153.1、151
.6、145.9、135.0、133.5、132.3、128.0、126.1、1
25.8、125.2、120.1、48.8、43.7、41.7、30.1、22.
8、15.3、14.4;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
21H
28ClN
6Sに対する計算値、431.1785;実測値431.1782.
【0622】
6.2.15 式91〜95の化合物の合成(スキーム15)
【化54】
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8−((4−クロロ−2−ニトロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(89
)。8−メルカプトアデニン(3.6mmol)、ネオクプロイン水和物(0.36mm
ol)、CuI(0.36mmol)、NaO−t−Bu(7.2mmol)、4−クロ
ロ−1−ヨード−2−ニトロベンゼン(10.8mmol)、および無水DMF(24m
L)を、窒素でフラッシュされた丸底フラスコに取り込んだ。フラスコをTeflonテ
ープで密閉し、110℃で加熱し、窒素下で18時間にわたって磁気撹拌した。溶媒を減
圧下で除去し、得られた残渣をクロマトグラフィーにかけた(CH
2Cl
2:MeOH:
AcOH、20:1:0.5)。85%の収率で黄色の固体として得られる。MS(ES
I):m/z 332.8[M+H]
+.
【0623】
9−(3−ブロモプロピル)−8−((4−クロロ−2−ニトロフェニル)チオ)−9
H−プリン−6−アミン(90)。8−アリールスルファニルアデニン(89、1.21
mmol)を、DMF(15mL)に溶解させ、Cs
2CO
3(1.45mmol)およ
び1,3−ジブロモプロパン(2.42mmol)を加え、混合物を、2〜4時間にわた
って窒素下で撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を、クロマトグラフィー(
CH
2Cl
2:MeOH:AcOH、20:1:0.5)にかけたところ、所望の化合物
90が得られた。35%の収率で固体として得られる。MS(ESI):m/z 442
.9[M+H]
+.
【0624】
8−((4−クロロ−2−ニトロフェニル)チオ)−9−(3−(イソプロピルアミノ
)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(91、HJP−VI−32)。窒素保護下で
、DMF(8mL)中の90(600mg、1.357mmol)とアミン(67.9m
mol、50当量)との混合物を、室温で20時間撹拌した。溶媒除去の後、粗材料を、
カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2:CH
3OH−NH
3(7N)、100:1〜
20:1)によって精製したところ、所望の生成物91が得られた。収量、510mg(
85%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.35
(s,1H)、8.30(d,J=2.2Hz、1H)、7.43(dd,J=8.7お
よび2.2Hz、1H)、6.81(d,J=8.7Hz、1H)、4.29(t,J=
6.9Hz、2H)、2.67−2.73(m,1H)、2.52(t,J=6.8Hz
、2H)、1.93−1.98(m,2H)、1.03(d,J=6.3Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 154.3、15
3.9、151.3、145.8、142.0、134.5、133.3、131.9、
129.7、126.2、120.4、48.7、43.3、41.9、30.1、22
.3;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
21ClN
7OSに対する計算
値、422.1166;実測値422.1170.
【0625】
8−((2−アミノ−4−クロロフェニル)チオ)−9−(3−(イソプロピルアミノ
)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(92、HJP−VI−34)。酢酸(6mL
)中の91(510mg、1.21mmol)と鉄粉末(250mg.)との混合物を、
室温で4時間撹拌した。完了後、反応物を、0℃で固体Na
2CO
3を加えることによっ
て中和し、EtOAc(75ml×3)で洗浄した。MgSO
4における乾燥および溶媒
除去の後、粗材料を、カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2:CH
3OH−NH
3(
7N)、50:1〜15:1)によって精製したところ、所望の生成物92が得られた。
収量、426.3mg(90%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のC
D
3OD)δ 8.16(s,1H)、7.39(d,J=8.3Hz、1H)、6.8
4(d,J=2.2Hz、1H)、6.73(dd,J=8.3および2.2Hz、1H
)、4.36(t,J=6.7Hz、2H)、3.40−3.41(m,1H)、2.8
3(t,J=6.8Hz、2H)、2.26−2.32(m,2H)、1.34(d,J
=6.5Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD
)δ 154.2、151.9、151.4、150.5、147.3、138.3、1
38.1、118.9、115.7、107.0、74.4、50.6、42.1、40
.4、31.1、19.8;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
23Cl
N
7Sに対する計算値、392.1424;実測値392.1419.
【0626】
8−((4−クロロ−2−ヨードフェニル)チオ)−9−(3−(イソプロピルアミノ
)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(93、HJP−VI−36)。酢酸(5mL
)中の、92(426mg、1.09mmol)と、NaNO
2(1.2当量)と、ヨウ
化カリウム(2当量)との混合物を、室温で4時間撹拌した。完了後、反応物を、0℃で
固体Na
2CO
3を加えることによって中和し、EtOAc(75ml×3)で洗浄した
。MgSO
4における乾燥および溶媒除去の後、粗材料を、カラムクロマトグラフィー(
CH
2Cl
2:CH
3OH−NH
3(7N)、80:1〜20:1)によって精製したと
ころ、所望の生成物93が得られた。収量、436.4mg(79%)。
1H NMR(
600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.35(s,1H)、7.87(
d,J=2.2Hz、1H)、7.23(dd,J=8.5および2.2Hz、1H)、
7.07(d,J=2.2Hz、1H)、5.87(br s,2H)、4.30(t,
J=6.9Hz、2H)、2.68−2.72(m,1H)、2.56(t,J=6.8
Hz、2H)、1.95−1.99(m,2H)、1.03(d,J=6.2Hz、6H
);
13C NMR(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 154.7、
153.3、151.6、144.8、139.3、135.9、134.1、131.
1、129.5,120.4、99.8、48.7、43.8、41.9、30.3、2
2.9;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
21IClN
6Sに対する計
算値、503.0282;実測値503.0277.
【0627】
一般的な条件。方法A:ボロン酸またはピナコールエステル(1.5〜3当量)を、磁
気撹拌子およびゴム隔膜を備えた10mLの丸底フラスコ(RBF)中で、HJP−VI
−36(93、15mg、0.0298mmol、1当量)およびNaHCO
3(3当量
)に加えた。DMF(0.5mL)を加え、反応混合物を排出し、窒素でバックフィルし
た。これを4回繰り返し、次に、窒素を、10分間にわたって反応混合物に通してバブリ
ングした。次に、H
2O(0.1mL)およびPdCl
2(PPh
3)
2(10〜20m
ol%)を加え、反応混合物を、2〜24時間にわたって90℃で、窒素下で加熱した。
溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を、分取TLCによって精製したところ、化合物H
JP−VI−42(94)およびHJP−VI−43(95)が得られた。
【0628】
8−((4−クロロ−2−(1H−ピロール−2−イル)フェニル)チオ)−9−(3
−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(94、HJP−VI
−42)。収量、2.3mg(24%)。
1H NMR(600MHz、CD
3OD)δ
8.29(s,1H)、7.57(d,J=2.3Hz、1H)、7.53(d,J=
8.5Hz、1H)、7.31(dd,J=8.4および2.3Hz、1H)、6.85
−6.88(m,1H)、6.42−6.44(m,1H)、6.13−6.16(m,
1H)、4.29(t,J=6.9Hz、2H)、3.28−3.32(m,1H)、2
.99(t,J=6.2Hz、2H)、2.10−2.16(m,2H)、1.29(d
,J=6.5Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CD
3OD)δ 152.
8、152.0、150.9、148.7、139.9、137.5、136.9、12
9.2、128.5、126.2、121.3、121.2、120.4、111.7、
110.0、49.6、43.3、41.9、27.6、19.3;HRMS(ESI)
m/z[M+H]
+ C
21H
25ClN
7Sに対する計算値、442.1581;実測
値442.1573.
【0629】
8−((4−クロロ−2−(1H−ピラゾール−5−イル)フェニル)チオ)−9−(
3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(95、HJP−V
I−43)。収量、10.4mg(28%)。
1H NMR(600MHz、CD
3OD
)δ 8.28(s,1H)、7.97(s,1H)、7.69(d,J=2.2Hz、
1H)、7.68(d,J=2.2Hz、1H)、7.46(d,J=8.5Hz、1H
)、7.41(dd,J=8.5および2.3Hz、1H)、4.28(t,J=7.0
Hz、2H)、3.27−3.31(m,1H)、2.99(t,J=8.0Hz、2H
)、2.05−2.11(m,2H)、1.29(d,J=6.6Hz、6H);HRM
S(ESI)m/z[M+H]
+ C
20H
24ClN
8Sに対する計算値、443.1
533;実測値443.1520.
【0630】
6.2.16 式100〜102の化合物の合成(スキーム16)
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン−2,6−ジアミン(97
)。2,6−ジアミノ−9H−プリン−8−チオール(3.6mmol)、ネオクプロイ
ン水和物(0.36mmol)、CuI(0.36mmol)、NaO−t−Bu(7.
2mmol)、1,3−ジクロロ−5−ヨードベンゼン(10.8mmol)、および無
水DMF(24mL)を、窒素でフラッシュされた丸底フラスコに取り込んだ。フラスコ
をTeflonテープで密閉し、110℃で加熱し、窒素下で20時間にわたって磁気撹
拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣をクロマトグラフィーにかけた(CH
2C
l
2:MeOH:AcOH、20:1:0.5)。65%の収率で淡黄色の固体として得
られる。MS(ESI):m/z 326.9[M+H]
+.
【0631】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−2−フルオロ−9H−プリン−6−アミ
ン(98)。HF/ピリジン(1.5mL)中の97(350mg、1.073mmol
)の冷却された溶液(0℃)に、NaNO
2(126.2mg、1.73mmol)をゆ
っくりと加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次に、CH
2Cl
2(7.5m
L)中の14mgのCaCO
3とともに1時間撹拌することによってクエンチした。粗材
料をCH
2Cl
2に取り込み、水で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させた。溶媒除去
の後、残渣を、分取シリカゲルプレート(2:2:1:0.1のCHCl
3:ヘキサン:
EtOAc:i−PrOH)において精製したところ、98(180mg、47%の収率
)が得られた。MS(ESI):m/z 329.80[M+H]
+.
【0632】
9−(3−ブロモプロピル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−2−フル
オロ−9H−プリン−6−アミン(99)。8−アリールスルファニルアデニン(98、
0.549mmol)を、DMF(15mL)に溶解させ、Cs
2CO
3(0.659m
mol)および1,3−ジブロモプロパン(1.3752mmol)を加え、混合物を、
2時間にわたって窒素下で撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を、クロマト
グラフィー(CH
2Cl
2:MeOH:AcOH、40:1:0.5〜20:1:0.5
)にかけたところ、所望の化合物99が得られた。25%の収率で固体として得られる。
1H NMR(500MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 7.28−7.34
(m,3H)、4.31(t,J=7.1Hz、2H)、3.40(t,J=6.1Hz
、2H)、2.29−2.36(m,2H);MS(ESI):m/z 449.9[M
+H]
+.
【0633】
100〜102の合成のための基本手順
窒素保護下で、DMF(1mL)中の99(12mg、0.0267mmol)とアミ
ン(1.336mmol、50当量)との混合物を、室温で16〜24時間撹拌した。溶
媒除去の後、粗材料を、分取TLC(CH
2Cl
2:CH
3OH−NH
3(7N)、20
:1または15:1)によって精製したところ、所望の生成物100〜102が得られた
。
【0634】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−2−フルオロ−9−(3−(イソプロピ
ルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(100、HJP−VI−69)。収
量、9.3mg(81.6%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 7.30−7.36(m,3H)、4.23(t,J=6.9Hz、2H)
、2.71−2.76(m,1H)、2.54(t,J=6.8Hz、2H)、1.94
−1.99(m,2H)、1.06(d,J=6.2Hz、6H);
13C NMR(1
50MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 159.2(d,J
C−F=211.
2Hz)、156.4(d,J
C−F=20Hz)、152.7(d,J
C−F=18.
9Hz)、143.9(d,J
C−F=2.5Hz)、136.1、133.7、128
.9、128.8、117.9(d,J
C−F=3.5Hz)、48.9、43.4、4
1.8、29.7、22.3;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
20C
l
2FN
6Sに対する計算値、429.0831;実測値429.0834.
【0635】
8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−2−フルオロ−9−(3−(ネオペンチ
ルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(101、HJP−VI−85)。収
量、10.2mg(84%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3
OD)δ 7.35(t,J=1.7Hz、1H)、7.30−7.32(m,2H)、
4.25(t,J=7.0Hz、2H)、2.60(t,J=6.8Hz、2H)、2.
31(s,2H)、1.96−2.01(m,2H)、0.93(s,9H);
13C
NMR(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 159.3(d,J
C−F
=211.1Hz)、156.4(d,J
C−F=20.1Hz)、152.8(d,J
C−F=19.1Hz)、144.1(d,J
C−F=2.4Hz)、136.1、13
3.8、128.9、128.8、117.9(d,J
C−F=3.5Hz)、61.9
、47.1、42.0、31.3、29.2、27.8;HRMS(ESI)m/z[M
+H]
+ C
19H
24Cl
2FN
6Sに対する計算値、457.1144;実測値45
7.1152.
【0636】
9−(3−(tert−ブチルアミノ)プロピル)−8−((3,5−ジクロロフェニ
ル)チオ)−2−フルオロ−9H−プリン−6−アミン(102、HJP−VI−86)
。収量、9.6mg(80%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 7.36(t,J=1.7Hz、1H)、7.32−7.34(m,2H)
、4.28(t,J=6.8Hz、2H)、2.66(t,J=6.8Hz、2H)、2
.09−2.12(m,2H)、1.21(s,9H);
13C NMR(150MHz
、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 159.1(d,J
C−F=211.5Hz)、
156.4(d,J
C−F=20.1Hz)、152.7(d,J
C−F=18.8Hz
)、144.3(d,J
C−F=2.3Hz)、136.1、133.3、129.1、
129.0、117.9(d,J
C−F=3.5Hz)、53.3、41.6、38.5
、28.9、27.4;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
18H
22Cl
2F
N
6Sに対する計算値、443.0988;実測値443.1007.
【0637】
6.2.18 式106の化合物の合成(スキーム18)
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
104a〜cの合成のための基本手順
4−アミノ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン
−2−チオール(103)(50mg、0.174mmol)に、それぞれのヨウ素(0
.348mmol)、ネオクプロイン水和物(3.6mg、0.0174mmol)、C
uI(3.3mg、0.0174mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(25m
g、0.261mmol)および最後にDMF(5mL)を加え、反応混合物を110℃
で24時間撹拌した。次に、溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を、分取TLC(CH
2C
l
2:MeOH−NH
3(7N)、10:1)によって精製したところ、所望の化合物1
04a〜cが得られた。
【0638】
2−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−
イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン(104a)。39%の収率で淡黄色の固
体として得られる。LCMS実測値m/z 430.97[M+H]
+.
【0639】
1−(4−メトキシベンジル)−2−(ナフタレン−1−イルチオ)−1H−イミダゾ
[4,5−c]ピリジン−4−アミン(104b)。38%の収率で白色の固体として得
られる。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):δ 8.33(d,J=8.1H
z、1H)、7.83(m,1H)、7.78(d,J=5.8Hz、1H)、7.75
(d,J=8.2Hz、1H)、7.51−7.55(m,2H)、7.44(d,J=
7.2Hz、1H)、7.33(m,1H)、6.88(d,J=8.6Hz、2H)、
6.68(d,J=8.6Hz、2H)、6.55(d,J=5.9Hz、1H)、5.
25(s,2H)、5.23(br s,2H)、3.73(s,3H).LCMS 実
測値m/z 413.08[M+H]
+.
【0640】
2−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−
イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン(104c)。40%の収率で淡黄色の固
体として得られる。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):δ 7.78(d,J
=5.9Hz、1H)、7.36(d,J=2.1Hz、1H)、7.02(dd,J=
8.5、2.1Hz、1H)、6.98(d,J=8.6Hz、2H)、6.91(d,
J=8.6Hz、1H)、6.73(d,J=8.6Hz、2H)、6.65(d,J=
6.0Hz、1H)、5.30(s,2H)、3.75(s,3H).LCMS 実測値
m/z 430.86[M+H]
+.
【0641】
化合物(103)は、米国特許第8,017,780号明細書および国際特許公報番号
国際公開第2008115262号パンフレットに記載されるように調製され得る。
【0642】
105a〜cの合成のための基本手順
カップリング生成物(104a〜c)(0.067mmol)に、トリフルオロ酢酸(
3mL)を加え、反応混合物を80℃で3時間撹拌した。次に、溶媒を減圧下で除去し、
粗生成物を、分取TLC(CH
2Cl
2:MeOH−NH
3(7N)、15:1)によっ
て精製したところ、脱保護された化合物105a〜cが得られた。
【0643】
2−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン
−4−アミン(105a)。71%の収率で黄色の固体として得られる。
1H NMR(
500MHz、CD
3OD):δ 7.47(d,J=6.7Hz、1H)、7.41−
7.43(m,3H)、6.96(d,J=6.7Hz、1H).LCMS 実測値m/
z 310.84[M+H]
+.
【0644】
2−(ナフタレン−1−イルチオ)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−ア
ミン(105b)。66%の収率で黄色の固体として得られる。LCMS 実測値m/z
292.95[M+H]
+.
【0645】
2−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン
−4−アミン(105c)。92%の収率で黄色の固体として得られる。
1H NMR(
500MHz、CDCl
3:CD
3OD 1:1):δ 7.46−7.48(m,2H
)、7.30(d,J=8.5Hz、1H)、7.02(dd,J=8.5、2.2Hz
、1H)、6.85(d,J=6.4Hz、1H).MS m/z 310.8(M+H
)
+.
【0646】
2−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−1−(3−(イソプロピルアミノ)プロ
ピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン(106a)。乾燥DMF
(1.5mL)中の2−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−1H−イミダゾ[4,
5−c]ピリジン−4−アミン(105a)(14.9mg、0.0477mmol)に
、Cs
2CO
3(18.6mg、0.0572mmol)および最後に1,3−ジブロモ
プロパン(24μL、0.0238mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌し
た。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を、分取TLC(CH
2Cl
2:MeOH−NH
3
(7N)、20:1)によって精製したところ、7.6mg(37%)の1−(3−ブロ
モプロピル)−2−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−1H−イミダゾ[4,5−
c]ピリジン−4−アミンが得られた。LCMS実測値m/z 433.01[M+H]
+。乾燥DMF中の1−(3−ブロモプロピル)−2−((3,5−ジクロロフェニル)
チオ)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン(7.6mg、0.017
5mmol)に、イソプロピルアミン(30μL、0.35mmol)を加え、反応混合
物を室温で24時間撹拌した。次に、溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を、分取TLC(
CH
2Cl
2:MeOH−NH
3(7N)、15:1)によって精製したところ、5.7
mg(79%)のSO−III−154A(106)が得られた。
1H NMR(500
MHz、CDCl
3):δ 7.88(d,J=5.9Hz、1H)、7.21−7.2
5(m,3H)、6.75(d,J=5.9Hz、1H)、5.26(br s,2H)
、4.26(t,J=7.1Hz、2H)、2.71(m,1H)、2.56(t,J=
6.8Hz、2H)、1.88(m,2H)、1.02(d,J=6.2Hz、3H).
13C NMR(150MHz、CDCl
3):δ 151.3、142.7、141.
7、140.8、135.9、135.7、127.8、127.5、127.0、97
.6、48.8、44.0、43.3、30.5、22.8 .HRMS(ESI)m/
z[M+H]
+ C
18H
22N
5SCl
2に対する計算値、410.0973;実測値
410.0978.
【0647】
1−(3−(イソプロピルアミノ)プロピル)−2−(ナフタレン−1−イルチオ)−
1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン(106b)。乾燥DMF(1.5
mL)中の2−(ナフタレン−1−イルチオ)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン
−4−アミン(105b)(12.6mg、0.043mmol)に、Cs
2CO
3(1
6.8mg、0.0517mmol)および最後に1,3−ジブロモプロパン(17.4
μL、0.172mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間半撹拌した。溶媒を減圧
下で除去し、粗生成物を、分取TLC(CH
2Cl
2:MeOH−NH
3(7N)、15
:1)によって精製したところ、9.8mg(55%)の1−(3−ブロモプロピル)−
2−(ナフタレン−1−イルチオ)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミ
ンが得られた。LCMS実測値m/z 412.95[M+H]
+。乾燥DMF中の1−
(3−ブロモプロピル)−2−(ナフタレン−1−イルチオ)−1H−イミダゾ[4,5
−c]ピリジン−4−アミン(9.8mg、0.0237mmol)に、イソプロピルア
ミン(50.9μL、0.592mmol)を加え、反応混合物を室温で24時間撹拌し
た。次に、溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を、分取TLC(CH
2Cl
2:MeOH−
NH
3(7N)、15:1)によって精製したところ、5.6mg(60%)のSO−I
V−03A(106b)が得られた。
1H NMR(600MHz、CDCl
3):δ
8.40(d,J=8.4Hz、1H)、7.88(d,J=8.1Hz、1H)、7.
82(m,2H)、7.55−7.62(m,2H)、7.48(d,J=7.3Hz、
1H)、7.38(t,J=7.7Hz、1H)、6.69(d,J=5.9Hz、1H
)、5.21(br s,2H)、4.18(t,J=7.3Hz、2H)、2.62(
m,1H)、2.42(t,J=6.9Hz、2H)、1.71−1.75(m,2H)
、0.96(d,J=6.2Hz、6H).
13C NMR(150MHz、CDCl
3
):δ 151.0、145.3、141.2、141.0、134.1、132.4、
129.9、129.1、128.9、128.7、127.3、127.2、126.
7,125.9、124.5、97.6、48.7、44.0、43.3、30.3、2
2.9 .LCMS 実測値m/z 392.13[M+H]
+.
【0648】
2−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−1−(3−(イソプロピルアミノ)プロ
ピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン(106c)。乾燥DMF
(2mL)中の2−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−1H−イミダゾ[4,5−
c]ピリジン−4−アミン(105c)(20mg、0.064mmol)に、Cs
2C
O
3(25.2mg、0.0768mmol)および最後に1,3−ジブロモプロパン(
32.7μL、0.323mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次に
、さらなる分量のCs
2CO
3(40mg、0.122mmol)および1,3−ジブロ
モプロパン(20μL)を加え、反応混合物をさらに1時間以上にわたって撹拌した。溶
媒を減圧下で除去し、粗生成物を、分取TLC(CH
2Cl
2:MeOH−NH
3(7N
)、20:1、2回)によって精製したところ、11.6mg(42%)の1−(3−ブ
ロモプロピル)−2−((2,4−ジクロロフェニル)チオ)−1H−イミダゾ[4,5
−c]ピリジン−4−アミンが得られた。LCMS実測値m/z 432.81[M+H
]
+。乾燥DMF中の1−(3−ブロモプロピル)−2−((2,4−ジクロロフェニル
)チオ)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン(11.6mg、0.0
268mmol)に、イソプロピルアミン(110μL、1.34mmol)を加え、反
応混合物を室温で24時間撹拌した。次に、溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を、分取T
LC(CH
2Cl
2:MeOH−NH
3(7N)、20:1)によって精製したところ、
8.3mg(75%)のHJP−VI−101(106c)が得られた。
1H NMR(
500MHz、CDCl
3):δ 7.86(d,J=5.9Hz、1H)、7.43(
d,J=2.2Hz、1H)、7.13(dd,J=8.5、2.2Hz、1H)、7.
02(d,J=8.6Hz、1H)、6.75(d,J=5.9Hz、1H)、5.29
(br s,2H)、4.25(t,J=7.1Hz、2H)、2.71(m,1H)、
2.56(t,J=6.8Hz、2H)、1.88(m,2H)、1.02(d,J=6
.3Hz、6H).LCMS 実測値m/z 410.08[M+H]
+.
【0649】
6.2.19 式110〜111の化合物の合成(スキーム19)
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
108aおよび108bの合成のための基本手順
8−メルカプトアデニン(3.6mmol)、ネオクプロイン水和物(0.36mmo
l)、CuI(0.36mmol)、NaO−t−Bu(7.2mmol)、それぞれの
ヨウ化アリール(10.8mmol)、および無水DMF(24mL)を、窒素でフラッ
シュされた丸底フラスコに取り込んだ。フラスコをTeflonテープで密閉し、110
℃で加熱し、窒素下で24時間にわたって磁気撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られ
た残渣をクロマトグラフィーにかけた(CH
2Cl
2:MeOH:AcOH、20:1:
0.5)。
【0650】
8−((4−クロロ−2−フルオロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(1
08a)。49%の収率で淡黄色の固体として得られる。MS(ESI):m/z 29
6.1[M+H]
+.
【0651】
8−((2−クロロ−4−フルオロフェニル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(1
08b)。49%の収率で淡黄色の固体として得られる。MS(ESI):m/z 29
6.1[M+H]
+.
【0652】
N9アルキル化8−アリールスルファニル誘導体109aおよび109bの合成のための
基本手順
8−アリールスルファニルアデニン(108aまたは108b、1.21mmol)を
、DMF(15mL)に溶解させ、Cs
2CO
3(1.45mmol)および1,3−ジ
ブロモプロパン(2.42mmol)を加え、混合物を、2〜4時間にわたって窒素下で
撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を、クロマトグラフィー(CH
2Cl
2
:MeOH:AcOH、20:1:0.5)にかけたところ、所望の化合物109aおよ
び109bが得られた。
【0653】
9−(3−ブロモプロピル)−8−((4−クロロ−2−フルオロフェニル)チオ)−
9H−プリン−6−アミン(109a)。35%の収率で固体として得られる。MS(E
SI):m/z 415.9[M+H]
+.
【0654】
9−(3−ブロモプロピル)−8−((2−クロロ−4−フルオロフェニル)チオ)−
9H−プリン−6−アミン(109b)。29%の収率で固体として得られる。MS(E
SI):m/z 415.9[M+H]
+.
【0655】
110および111の合成のための基本手順
窒素保護下で、DMF(1mL)中の109aまたは109b(12mg、0.028
mmol)とアミン(1.40mmol、50当量)との混合物を、室温で16〜24時
間撹拌した。溶媒除去の後、粗材料を、分取TLC(CH
2Cl
2:CH
3OH−NH
3
(7N)、20:1または15:1)によって精製したところ、所望の生成物110〜1
11が得られた。
【0656】
8−((4−クロロ−2−フルオロフェニル)チオ)−9−(3−(イソプロピルアミ
ノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(110、HJP−VI−23)。収率15
%。
1H NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.23(s,
1H)、7.62(t,J=7.9Hz、1H)、7.27−7.32(m,2H)、4
.42(t,J=6.7Hz、2H)、3.26−3.29(m,1H)、3.00(t
,J=7.4Hz、2H)、2.31−2.37(m,2H)、1.35(d,J=6.
5Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ
162.9、161.2、150.6、150.5、149.5、145.6、138.
8(d,J
C−F=9.8Hz)、137.3、126.1(d,J
C−F=3.5Hz
)、117.8(d,J
C−F=25.5Hz)、112.4(d,J
C−F=18.3
Hz)、50.8、41.8、41.1、26.1、19.0;HRMS(ESI)m/
z[M+H]
+ C
17H
21ClFN
6Sに対する計算値、395.1221;実測値
395.1216.
【0657】
8−((2−クロロ−4−フルオロフェニル)チオ)−9−(3−(イソプロピルアミ
ノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(111、HJP−VI−25)。収率16
%。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.31(s,1H)、7.34(
dd,J=8.8および5.8Hz、1H)、7.23(dd,J=8.2および2.7
Hz、1H)、6.95(dt,J=7.9および2.7Hz、1H)、6.24(br
s,2H)、4.32(t,J=7.0Hz、2H)、2.68−2.72(m,1H
)、2.56(t,J=6.9Hz、2H)、1.95−1.99(m,2H)、1.0
2(d,J=6.2Hz、6H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 1
63.3、161.6、154.7、153.0、151.6、144.7、136.4
(d,J
C−F=10.4Hz)、134.2(d,J
C−F=8.8Hz)、125.
7(d,J
C−F=3.8Hz)、120.1、118.1(d,J
C−F=25.1H
z)、115.3(d,J
C−F=21.7Hz)、48.7、43.7、41.7、3
0.3、22.9;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
17H
21ClFN
6S
に対する計算値、395.1221;実測値395.1222.
【0658】
6.3 PU−H71型蛍光標識プローブの合成
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
112の2−(4−(6−アミノ−8−((6−ヨードベンゾ[d][1,3]ジオキ
ソール−5−イル)チオ)−9H−プリン−9−イル)ブチル)イソインドリン−1,3
−ジオン(113b.200mg(0.484mmol)を、DMF(8mL)に溶解さ
せた。466mg(1.43mmol)のCs
2CO
3および683mg(2.42mm
ol)のN−(4−ブロモブチル)フタルイミドを加え、混合物を30分間にわたって超
音波で分解した。31.5mg(0.097mmol)のCs
2CO
3を加え、混合物を
、30分間にわたって再度超音波で分解した。これを、2時間の全反応時間にわたって2
回以上繰り返した。DMFを除去し、得られた残渣を、分取TLC(CH
2Cl
2:Me
OH:AcOH、15:1:0.5)によって精製したところ、134mg(45%)の
113bが得られた。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ 8.18(s,1
H)、7.84(dd,J=5.5、3.1Hz、2H)、7.72(dd,J=5.5
、3.1Hz、2H)、7.22(s,1H)、6.89(s,1H)、6.76(br
s,2H)、5.99(s,2H)、4.23(t,J=7.1Hz、2H)、3.6
9(t,J=7.0Hz、2H)、1.67−1.83(m,4H);MS(ESI)m
/z 615.2[M+H]
+.
【0659】
9−(4−アミノブチル)−8−((6−ヨードベンゾ[d][1,3]ジオキソール
−5−イル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(114b)。2mLのMeOH/CH
2Cl
2(7:1mL)中の113b(38.9mg、0.063mmol)の懸濁液に
、ヒドラジン水和物(46μL、0.950mmol)を加え、混合物を室温で12時間
撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を、分取TLC(CH
2Cl
2:MeO
H−NH
3(7N)、10:1)によって精製したところ、18mg(59%)の114
bが得られた。
1H NMR(500MHz、CDCl
3/MeOH−d
4)δ 8.2
2(s,1H)、7.38(s,1H)、7.04(s,1H)、6.05(s,2H)
、4.23(t,J=7.4Hz、2H)、2.78(t,J=7.1Hz、2H)、1
.82−1.91(m,2H)、1.55−1.63(m,2H);MS(ESI)m/
z 485.0[M+H]
+.
【0660】
PU−C4−FITC(115b)。DMF(0.2mL)中の114b(9.7mg
、0.020mmol)、FITC(8.57mg(0.022mmol)およびEt
3
N(0.1mL)を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を、HPLCによって直接精製
したところ、5.2mg(30%)の115bが得られた。
1H NMR(600MHz
、MeOH−d
4)δ 8.22(s,1H)、8.00(s,1H)、7.61(d,
J=7.6Hz、1H)、7.37(s,1H)、7.19(s,1H)、7.06(d
,J=8.2Hz、1H)、6.58−6.67(m,4H)、6.48(dd,J=8
.7、2.0Hz、2H)、5.97(s,2H)、4.30(t,J=7.0Hz、2
H)、3.58(br s,2H)、1.90−2.00(m,2H)、1.61−1.
70(m,2H);HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
37H
29IN
7O
7S
2に対する計算値、874.0615;実測値874.0610;HPLC R
t=9.
57(98%).
【0661】
2−(6−(6−アミノ−8−((6−ヨードベンゾ[d][1,3]ジオキソール−
5−イル)チオ)−9H−プリン−9−イル)ヘキシル)イソインドリン−1,3−ジオ
ン(113c)。200mg(0.484mmol)の112を、DMF(8mL)に溶
解させた。466mg(1.43mmol)のCs
2CO
3および751mg(2.42
mmol)のN−(6−ブロモヘキシル)フタルイミドを加え、混合物を、2時間にわた
って超音波で分解した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を、分取TLC(CH
2C
l
2:MeOH:AcOH、15:1:0.5)によって精製したところ、100mg(
32%)の113cが得られた。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ 8.2
6(s,1H)、7.83(dd,J=5.4、3.1Hz、2H)、7.70(dd,
J=5.4、3.0Hz、2H)、7.26(s,1H)、6.87(s,1H)、6.
36(br s,2H)、5.96(s,2H)、4.18(t,J=7.5Hz、2H
)、3.66(t,J=7.2Hz、2H)、1.70−1.79(m,2H)、1.6
0−1.68(m,2H)、1.32−1.43(m,4H);MS(ESI)m/z
643.2[M+H]
+.
【0662】
9−(6−アミノヘキシル)−8−((6−ヨードベンゾ[d][1,3]ジオキソー
ル−5−イル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(114c)。4mLのMeOH/C
H
2Cl
2(7:1mL)中の113c(97mg、0.1511mmol)の懸濁液に
、ヒドラジン水和物(110μL、2.27mmol)を加え、混合物を室温で12時間
撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を、分取TLC(CH
2Cl
2:MeO
H−NH
3(7N)、10:1)によって精製したところ、47mg(61%)の114
cが得られた。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ 8.32(s,1H)、
7.31(s,1H)、6.90(s,1H)、5.99(s,2H)、5.84(br
s,2H)、4.20(t,J=7.5Hz、2H)、2.67(t,J=6.5Hz
、2H)、1.72−1.84(m,2H)、1.31−1.45(m,6H);MS(
ESI)m/z 513.0[M+H]
+.
【0663】
PU−C6−FITC(115c)。DMF(0.2mL)中の114c(9.7mg
、0.01894mmol)、FITC(8.11mg、0.0208mmol)および
Et
3N(0.1mL)を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を、HPLCによって直
接精製したところ、8.0mg(47%)の115cが得られた。
1H NMR(600
MHz、MeOH−d
4)δ 8.23(s,1H)、8.09(s,1H)、7.65
(d,J=7.9Hz、1H)、7.35(s,1H)、7.16(s,1H)、7.0
8(d,J=8.3Hz、1H)、6.71(d,J=8.8Hz、2H)、6.67(
d,J=2.2Hz、2H)、6.53(dd,J=8.8、2.2Hz、2H)、5.
96(s,2H)、4.24(t,J=7.1Hz、2H)、3.50(br s,2H
)、1.79−1.88(m,2H)、1.52−1.61(m,2H)、1.31−1
.42(m,4H);HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
39H
33IN
7O
7
S
2に対する計算値、902.0928;実測値902.0939;HPLC R
t=1
0.02(99%).
【0664】
2−(8−(6−アミノ−8−((6−ヨードベンゾ[d][1,3]ジオキソール−
5−イル)チオ)−9H−プリン−9−イル)オクチル)イソインドリン−1,3−ジオ
ン(113d)。200mg(0.484mmol)の112を、DMF(8mL)に溶
解させた。466mg(1.43mmol)のCs
2CO
3および819mg(2.42
mmol)のN−(8−ブロモオクチル)フタルイミドを加え、混合物を、1.5時間に
わたって超音波で分解した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を、分取TLC(CH
2Cl
2:MeOH:AcOH、15:1:0.5)によって精製したところ、120m
g(34%)の113dが得られた。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ 8
.29(s,1H)、7.84(dd,J=5.5、3.1Hz、2H)、7.70(d
d,J=5.5、3.1Hz、2H)、7.28(s,1H)、6.87(s,1H)、
6.29(br s,2H)、5.96(s,2H)、4.18(t,J=7.5Hz、
2H)、3.67(t,J=7.3Hz、2H)、1.62−1.77(m,4H)、1
.25−1.36(m,8H);MS(ESI)m/z 671.3[M+H]
+.
【0665】
9−(8−アミノオクチル)−8−((6−ヨードベンゾ[d][1,3]ジオキソー
ル−5−イル)チオ)−9H−プリン−6−アミン(114d)。4mLのMeOH/C
H
2Cl
2(7:1mL)中の113d(90.1mg、0.1345mmol)の懸濁
液に、ヒドラジン水和物(98μL、2.017mmol)を加え、混合物を室温で12
時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を、分取TLC(CH
2Cl
2:M
eOH−NH
3(7N)、10:1)によって精製したところ、25mg(34%)の1
14dが得られた。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ 8.33(s,1H
)、7.31(s,1H)、6.90(s,1H)、5.99(s,2H)、5.72(
br s,2H)、4.20(t,J=7.5Hz、2H)、2.66(t,J=7.1
Hz、2H)、1.70−1.80(m,2H)、1.36−1.45(m,2H)、1
.21−1.35(m,8H);MS(ESI)m/z 541.1[M+H]
+.
【0666】
PU−C8−FITC(115d)。DMF(0.2mL)中の114d(15.0m
g、0.028mmol)、FITC(11.9mg、0.031mmol)およびEt
3N(0.1mL)を、室温で4時間撹拌した。反応混合物を、HPLCによって直接精
製したところ、16.9mg(66%)の115dが得られた。
1H NMR(600M
Hz、MeOH−d
4)δ 8.22(s,1H)、8.11(s,1H)、7.68(
d,J=7.8Hz、1H)、7.34(s,1H)、7.12(s,1H)、7.09
(d,J=8.2Hz、1H)、6.72(d,J=8.7Hz、2H)、6.67(d
,J=2.0Hz、2H)、6.53(dd,J=8.7、2.0Hz、2H)、5.9
6(s,2H)、4.20(t,J=7.1Hz、2H)、3.50(br s,2H)
、1.74−1.81(m,2H)、1.52−1.59(m,2H)、1.23−1.
35(m,8H);HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
41H
37IN
7O
7S
2に対する計算値、930.1241;実測値930.1231;HPLC R
t=10
.60(96%).
【0667】
6.4.PU−WS13ビーズの合成
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
9−(3−ブロモプロピル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プ
リン−6−アミン(116):20mlの乾燥DMF中の15(0.4g、1.29mm
ol)の溶液に、0.65g(2.00mmol、1.55当量)のCs
2CO
3を加え
、室温で15分間撹拌させた。次に、0.9g(4.47mmol、3.5当量)の1,
3−ジブロモプロパンを加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去
し、残渣を、カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2:CH
3OH:CH
3COOH;
20:1:0.1)によって精製したところ、0.15g(27%)の所望のN−9異性
体(116)が得られた。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ 8.36(s
,1H)、7.31(m,3H)、4.31(t,J=7.1Hz、2H)、3.15(
t,J=6.7Hz、2H)、2.32(五重項,J=6.8Hz、2H);
13C N
MR(125MHz、CDCl
3)154.7、153.6、151.6、143.7、
135.9、134.3、128.6、128.3、120.3、42.6、33.0、
29.3.MS(ESI)m/z 432.1[M+H]
+.
【0668】
tert−ブチル−(6−((3−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル
)チオ)−9H−プリン−9−イル)プロピル)アミノ)ヘキシル)カルバメート(11
7):DMF(5mL)中の化合物116(0.15g、0.348mmol)およびt
ert−ブチル6−アミノヘキシルカルバメート(0.752g、3.48mmol)を
、室温で24時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を、分取TLC[CH
2Cl
2/
MeOH−NH
3(7N)、20:1]によって精製したところ、81mg(41%)の
117が黄色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3/MeO
H−d
4、δ) 8.19(s,1H)、7.46(d,J=1.7Hz、2H)、7.
44(d,J=1.6Hz、1H)、4.31(t,J=6.9Hz、2H)、3.05
(m,2H)、2.56(t,J=6.7Hz、2H)、2.51(t,J=7.0Hz
、2H)、1.99(m,2H)、1.44(m,13H)、1.30(m,4H);M
S(ESI):m/z 568.2[M+H]
+.
【0669】
N1−(3−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリ
ン−9−イル)プロピル)ヘキサン−1,6−ジアミン(118):化合物117(81
mg、0.143mmol)を、10mLのCH
2Cl
2/TFA(4:1)に溶解させ
、溶液を室温で45分間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、分取TLC[CH
2
Cl
2/MeOH−NH
3(7N)、20:1〜10:1]によって精製したところ、4
1mg(62%の収率)の118が白色の固体として得られた。
1H NMR(400M
Hz、CDCl
3、δ) 8.34(s,1H)、7.32(m,3H)、6.04(b
s,2H)、4.31(t,J=7.0Hz、2H)、2.49−2.51(m,4H)
、1.94−2.03(m,2H)、1.31−1.44(m,12H);MS(ESI
):m/z 468.3[M+H]
+.
【0670】
化合物−Affi−Gel(登録商標)10ビーズ(119):118(41mg、0
.087mmol)を、DMF(4mL)に溶解させ、固相ペプチド合成容器中で、10
mLのAffi−Gel(登録商標)10ビーズ(予め洗浄された、3×20mLのDM
F)に加えた。75μLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよびDMAPのいくつ
かの結晶を加え、これを、室温で2.5時間にわたって振とうした。次に、2−メトキシ
エチルアミン(17.5mg、20μl、0.23mmol)を加え、振とうを30分間
続けた。次に、溶媒を除去し、ビーズを、CH
2Cl
2/Et
3N(9:1、4×20m
L)、DMF(3×20mL)、Felts緩衝液(3×20mL)およびi−PrOH
(3×20mL)で毎回10分間洗浄した。ビーズ119を、−80℃でi−PrOH中
で貯蔵した(ビーズ/i−PrOH(1:2)、v/v)。
【0671】
PU−WS13ビオチン類似体および蛍光標識プローブの合成
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
2−(3−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン
−9−イル)プロピル)イソインドリン−1,3−ジオン(120a):20mlの乾燥
DMF中の15(0.4g、1.29mmol)の溶液に、0.65g(2.00mmo
l、1.55当量)のCs
2CO
3を加え、室温で15分間撹拌させた。次に、1.2g
(4.47mmol、3.5当量)のブロモプロピルフタルアミドを加え、反応混合物を
室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、カラムクロマトグラフィー(C
H
2Cl
2:CH
3OH:CH
3COOH;20:1:0.1)によって精製したところ
、0.15g(25%)の所望のN−9異性体(120a)が得られた。
1H NMR(
500MHz、CDCl
3)δ 8.16(s,1H)、7.82−7.86(m,2H
)、7.71−7.75(m,2H)、7.24(t,J=1.65Hz、1H)、7.
18(t,J=1.6Hz、1H)、4.31(t,J=7.5Hz、2H)、3.37
(t,J=6.7Hz、2H)、2.21(五重項,J=6.8Hz、2H);
13C
NMR(125MHz、CDCl
3)176.1、168.1、155.1、152.2
、150.8、143.6、135.8、134.1、133.9、131.8、128
.6、128.2、123.3、41.8、35.3、28.6.MS(ESI)m/z
498.95/501.13[M+H]
+.
【0672】
9−(3−アミノプロピル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プ
リン−6−アミン(121a):14mlのCH
2Cl
2+2mlのCH
3OH中の12
0a(0.15g、0.3mmol)の溶液に、194μL(4.03mmol、15当
量)のヒドラジン水和物を加え、室温で12時間撹拌させた。溶媒を減圧下で除去し、残
渣を、カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2:CH
3OH−NH
3(7N);20:
1)によって精製したところ、65mg(66%)の121aが得られた。
1H NMR
(500MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.26(s,1H)、7.34
−7.39(m,3H)、4.31(t,J=6.9Hz、2H)、2.65(t,J=
6.6Hz、2H)、1.93(五重項,J=6.8Hz、2H);
13C NMR(1
25MHz、CDCl
3)154.6、152.9、151.2、144.3、135.
9、133.2、129.1、128.9、119.6、40.9、37.9、32.6
.MS(ESI)m/z 369.14/371.22[M+H]
+.
【0673】
N−(3−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン
−9−イル)プロピル)−1−(5−((3aS,4R,6aR)−2−オキソヘキサヒ
ドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタンアミド)−3,6
,9,12−テトラオキサペンタデカン−15−アミド(122a):DMF(1.5m
l)中の121a(18mg、0.0487mmol)、EZ−Link(登録商標)N
HS−PEG
4−ビオチン(31.6mg、0.0536mmol)およびDIEA(1
2.6mg、16.9μLの0.0974mmol)を室温で1時間撹拌した。反応混合
物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を、分取TLC(CH
2Cl
2−MeOH−NH
3(
7N)、10:1)によって精製したところ、30mg(73%)の122aが得られた
。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.30(s,1H)、7.51(t
,J=5.8Hz、1H)、7.26−7.29(m,3H)、7.05(t,J=4.
9Hz、1H)、6.82(s,1H)、6.63(s,1H)、6.00(s,1H)
、4.79−4.50(m,1H)、4.29−4.32(m,1H)、4.28(t,
J=6.7Hz、2H)、3.77(t,J=6.1Hz、2H)、3.59−3.65
(m,12H)、3.55(t,J=5.0Hz、2H)、3.40−3.43(m,2
H)、3.18(q,J=6.1Hz、2H)、3.11−3.15(m,1H)、2.
86−2.90(m,2H)、2.52(t,J=6.0Hz、2H)、2.19(t,
J=7.4Hz、2H)、1.94(五重項,J=6.7Hz、2H)、1.69−1.
76(m,2H)、1.58−1.67(m,2H)、1.38−1.44(m,2H)
;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
35H
50Cl
2N
9O
7S
2に対する計
算値、842.2652;実測値842.2657;HPLC(方法A)R
t=8.29
.
【0674】
N−(3−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン
−9−イル)プロピル)−6−(6−(5−((3aS,4R,6aR)−2−オキソヘ
キサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタンアミド)ヘ
キサンアミド)ヘキサンアミド(123a):DMF(0.5ml)中の121a(5m
g、0.0128mmol)、EZ−Link(登録商標)NHS−LC_LC−ビオチ
ン(10.2mg、0.018mmol)およびDIEA(4.21mg、5.7μL、
0.0326mmol)を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られ
た残渣を、分取TLC(CH
2Cl
2−MeOH−NH
3(7N)、10:1)によって
精製したところ、6.3mg(60%)の所望の化合物が得られた。
1H NMR(50
0MHz、CDCl
3+3滴のCD
3OD)δ 8.26(s,1H)、7.38(t,
J=1.7Hz、1H)、7.35(d,J=1.8Hz、2H)、4.48−4.52
(m,1H)、4.29−4.33(m,1H)、4.26(t,J=6.9Hz、2H
)、3.09−3.15(m,8H)、2.24(t,J=6.9Hz、2H)、2.1
0−2.20(m,8H)、1.94(五重項,J=6.3Hz、2H)、1.58−1
.71(m,10H)、1.45−1.53(m,4H)、1.41−1.44(m,3
H);HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
36H
51Cl
2N
10O
4S
2に対
する計算値、821.2913;実測値821.2941;HPLC(方法A)R
t=9
.92.
【0675】
2−(6−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン
−9−イル)ヘキシル)イソインドリン−1,3−ジオン(120b):20mlの乾燥
DMF中の15(0.4g、1.29mmol)の溶液に、0.75g(2.31mmo
l、1.8当量)のCs
2CO
3を加え、室温で15分間撹拌させた。次に、1.4g(
4.5mmol、3.5当量)のブロモヘキシルフタルアミドを加え、反応混合物を室温
で4時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、カラムクロマトグラフィー(CH
2
Cl
2:CH
3OH:CH
3COOH;20:1:0.1)によって精製したところ、0
.10g(15%)の所望のN−9異性体(120b)が得られた。
1H NMR(50
0MHz、CDCl
3)δ 8.25(s,1H)、7.83−7.85(m,2H)、
7.73−7.74(m,2H)、7.32(m,3H)、4.21(t,J=7.4H
z、2H)、3.66(t,J=7.2Hz、2H)、1.75−1.78(m,2H)
、1.62−1.65(m,2H)、1.32−1.38(m,4H).MS(ESI)
m/z 541.33/543.24[M+H]
+.
【0676】
9−(3−アミノヘキシル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プ
リン−6−アミン(121b):10mlのCH
2Cl
2+1.5mlのCH
3OH中の
120b(0.10g、0.18mmol)の溶液に、140μL(2.77mmol、
15当量)のヒドラジン水和物を加え、室温で12時間撹拌させた。溶媒を減圧下で除去
し、残渣を、カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2:CH
3OH−NH
3(7N);
20:1)によって精製したところ、56mg(74%)の121bが得られた。
1H
NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.31(s,1H)、7
.31−7.34(m,3H)、4.22(t,J=7.9Hz、2H)、2.65(t
,J=7.3Hz、2H)、1.76−1.78(m,2H)、1.41−1.43(m
,2H)、1.31−1.36(m,4H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)154.8、153.2、151.2、143.8、135.9
、134.1、128.7、128.6、119.9、43.8、41.6、33.0、
29.7、26.4、26.3.MS(ESI)m/z 411.24/413.24[
M+H]
+.
【0677】
N−(6−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン
−9−イル)ヘキシル)−1−(5−((3aS,4R,6aR)−2−オキソヘキサヒ
ドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタンアミド)−3,6
,9,12−テトラオキサペンタデカン−15−アミド(122b):DMF(0.5m
l)中の121b(6.4mg、0.0156mmol)、EZ−Link(登録商標)
NHS−PEG
4−ビオチン(10.1mg、0.017mmol)およびDIEA(4
mg、5.5μL、0.031mmol)を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下
で濃縮し、得られた残渣を、分取TLC(CH
2Cl
2−MeOH−NH
3(7N)、1
0:1)によって精製したところ、9.6mg(77%)の122bが得られた。
1H
NMR(600MHz、CD
2Cl
2)δ 8.27(s,1H)、7.30(t,J=
1.8Hz、1H)、7.28(d,J=1.8Hz、2H)、6.76(t,J=5.
2Hz、1H)、6.59(t,J=5.3Hz、1H)、6.46(s,1H)、6.
35(s,2H)、5.54(s,1H)、4.45−4.49(m,1H)、4.27
−4.31(m,1H)、4.20(t,J=7.3Hz、2H)、3.68(t,J=
5.9Hz、2H)、3.55−3.59(m,14H)、3.53(t,J=5.1H
z、2H)、3.38(q,J=5.1Hz、2H)、3.14(q,J=7.1Hz、
3H)、2.87−2.91(m,1H)、2.67−2.73(m,1H)、2.39
(t,J=6.0Hz、2H)、2.16(t,J=7.4Hz、2H)、1.57−1
.76(m,7H)、1.37−1.44(m,5H);HRMS(ESI)m/z[M
+H]
+ C
38H
56Cl
2N
9O
7S
2に対する計算値、884.3121;実測値
884.3157;HPLC(方法A)R
t=9.00.
【0678】
N−(6−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン
−9−イル)ヘキシル)−6−(6−(5−((3aS,4R,6aR)−2−オキソヘ
キサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタンアミド)ヘ
キサンアミド)ヘキサンアミド(123b):DMF(0.5ml)中の121b(5m
g、0.0122mmol)、EZ−Link(登録商標)NHS−LC_LC−ビオチ
ン(9.65mg、0.0146mmol)およびDIEA(4mg、5.5μL、0.
031mmol)を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣
を、分取TLC(CH2Cl2−MeOH−NH3(7N)、10:1)によって精製し
たところ、4.2mg(42%)の123bが得られた。
1H NMR(600MHz、
CD
2Cl
2+5滴のCD
3OD)δ 8.16(s,1H)、7.26−7.31(m
,3H)、4.38−4.42(m,1H)、4.20−4.23(m,1H)、4.1
3(t,J=7.3Hz、2H)、3.03−3.09(m,8H)、2.80−2.8
5(m,1H)、2.61−2.65(m,1H)、2.03−2.11(m,7H)、
1.25−1.69(m,24H);HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
39H
57Cl
2N
10O
4S
2に対する計算値、863.3383;実測値863.3402
;HPLC(方法A)R
t=9.47.
【0679】
2−(6−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン
−9−イル)オクチル)イソインドリン−1,3−ジオン(120c):20mlの乾燥
DMF中の15(0.4g、1.29mmol)の溶液に、0.75g(2.31mmo
l、1.8当量)のCs
2CO
3を加え、室温で15分間撹拌させた。次に、1.5g(
4.48mmol、3.5当量)のブロモオクチルフタルアミドを加え、反応混合物を室
温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2:CH
3OH:CH
3COOH;20:1:0.1)によって精製したところ、
0.15g(21%)の所望のN−9異性体(120c)が得られた。
1H NMR(5
00MHz、CDCl
3)δ 8.18(s,1H)、7.71−7.75(m,2H)
、7.60−7.64(m,2H)、7.21(m,3H)、4.13(t,J=7.3
Hz、2H)、3.57(t,J=7.2Hz、2H)、1.55−1.64(m,4H
)、1.19−1.21(m,8H);
13C NMR(125MHz、CDCl
3)1
74.5、167.6、153.1、149.9、149.6、144.1、134.9
、133.0、132.5、131.0、128.1、127.9、122.2、48.
9、43.3、36.9、28.6、27.9、27.5、25.7、25.5.MS(
ESI)m/z 569.22/571.13[M+H]
+.
【0680】
9−(3−アミノヘキシル)−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プ
リン−6−アミン(121c):10mlのCH
2Cl
2+1.5mlのCH
3OH中の
120c(0.15g、0.26mmol)の溶液に、194μL(3.90mmol、
15当量)のヒドラジン水和物を加え、室温で12時間撹拌させた。溶媒を減圧下で除去
し、残渣を、カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2:CH
3OH−NH
3(7N);
20:1)によって精製したところ、57mg(50%)の121cが得られた。
1H
NMR(600MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)δ 8.26(s,1H)、7
.12−7.16(m,3H)、4.12(t,J=7.3Hz、2H)、2.64(t
,J=6.9Hz、2H)、1.62−1.68(m,2H)、1.35−1.41(m
,2H)、1.13−1.20(m,8H);
13C NMR(125MHz、CDCl
3+5滴のCD
3OD)155.3、153.4、151.3、142.8、135.7
、134.9、128.1、127.8、120.3、43.9、41.5、30.9、
29.8、29.1、28.9、26.7、26.5.MS(ESI)m/z 439.
16/441.15[M+H]
+.
【0681】
N−(8−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン
−9−イル)オクチル)−1−(5−((3aS,4R,6aR)−2−オキソヘキサヒ
ドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタンアミド)−3,6
,9,12−テトラオキサペンタデカン−15−アミド(122c):DMF(0.5m
l)中の121c(5.7mg、0.013mmol)、EZ−Link(登録商標)N
HS−PEG
4−ビオチン(8.4mg、0.014mmol)およびDIEA(3.4
mg、4.5μL、0.026mmol)を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下
で濃縮し、得られた残渣を、分取TLC(CH
2Cl
2−MeOH−NH
3(7N)、1
0:1)によって精製したところ、6.6mg(56%)の122cが得られた。
1H
NMR(600MHz、CD
2Cl
2+5滴のCD
3OD)δ 8.15(s,1H)、
7.30(t,J=1.7Hz、1H)、7.26(d,J=1.7Hz、2H)、4.
38−4.43(m,1H)、4.20−4.23(m,1H)、4.13(t,J=7
.4Hz、2H)、3.61(t,J=6.0Hz、2H)、3.50−3.55(m,
14H)、3.45(t,J=5.3Hz、2H)、3.27−3.31(m,4H)、
3.07(t,J=7.3Hz、3H)、2.81−2.85(m,1H)、2.60−
2.64(m,1H)、2.34(t,J=6.0Hz、2H)、2.12(t,J=7
.6Hz、2H)、1.49−1.67(m,8H)、1.30−1.39(m,6H)
;HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
40H
60Cl
2N
9O
7S
2に対する計
算値、912.3410;実測値912.3455;HPLC(方法B)R
t=4.25
.
【0682】
N−(8−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−プリン
−9−イル)オクチル)−6−(6−(5−((3aS,4R,6aR)−2−オキソヘ
キサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタンアミド)ヘ
キサンアミド)ヘキサンアミド(123c):DMF(0.5ml)中の121c(5.
7mg、0.013mmol)、EZ−Link(登録商標)NHS−LC_LC−ビオ
チン(8.1mg、0.014mmol)およびDIEA(3.4mg、4.5μL、0
.026mmol)を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残
渣を、分取TLC(CH
2Cl
2−MeOH−NH
3(7N)、10:1)によって精製
したところ、3.7mg(34%)の123cが得られた。
1H NMR(600MHz
、CD
2Cl
2+5滴のCD
3OD)δ 8.15(s,1H)、7.29(t,J=1
.8Hz、1H)、7.26(d,J=1.7Hz、2H)、4.40−4.42(m,
1H)、4.20−4.23(m,1H)、4.12(t,J=7.4Hz、2H)、3
.03−3.10(m,8H)、2.79−2.85(m,1H)、2.58−2.64
(m,1H)、2.03−2.13(m,8H)、1.25−1.69(m,27H);
HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
41H
61Cl
2N
10O
4S
2に対する計
算値、891.3707;実測値891.3696;HPLC(方法B)R
t=4.52
.
【0683】
5−(3−(3−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−
プリン−9−イル)プロピル)チオウレイド)−2−(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3
H−キサンテン−9−イル)安息香酸、WS−13−FITC2(124a):DMF(
0.5mL)中の121a(9.4mg、0.0255mmol)、FITC(10.7
mg、0.0281mmol)およびEt
3N(0.1mL)を、室温で12時間撹拌し
た。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、HPLCによって精製したところ、14.8
mg(76%)の124aが得られた。
1H NMR(600MHz、MeOH−d
4)
δ 8.26(s,1H)、8.17(s,1H)、7.72(d,J=8.2Hz、1
H)、7.54(d,J=1.8Hz、2H)、7.43(t,J=1.8Hz、1H)
、7.11(d,J=8.2Hz、1H)、6.83(d,J=8.6Hz、2H)、6
.76(s,2H)、6.62(d,J=8.7Hz、2H)、4.35(t,J=6.
8Hz、2H)、3.57(m,2H)、2.17(q,J=6.8Hz、2H);HR
MS(ESI)m/z[M+H]
+ C
35H
26Cl
2N
7O
5S
2に対する計算値、
758.0814;実測値758.0818.
【0684】
5−(3−(6−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−
プリン−9−イル)ヘキシル)チオウレイド)−2−(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3
H−キサンテン−9−イル)安息香酸、WS−13−FITC3(124b):DMF(
0.5mL)中の121b(7.2mg、0.0175mmol)、FITC(7.5m
g、0.0193mmol)およびEt
3N(0.1mL)を、室温で12時間撹拌した
。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、HPLCによって精製したところ、12.4m
g(86%)の124bが得られた。
1H NMR(600MHz、MeOH−d
4)δ
8.26(s,1H)、8.13(s,1H)、7.67(d,J=7.7Hz、1H
)、7.50(d,J=1.9Hz、2H)、7.43(t,J=1.8Hz、1H)、
7.09(d,J=8.2Hz、1H)、6.77(d,J=8.7Hz、2H)、6.
71(s,2H)、6.56(d,J=8.8Hz、2H)、4.25(t,J=7.1
Hz、2H)、3.88(m,2H)、1.76(q,J=7.0Hz、2H)、1.5
4(q,J=6.9Hz、2H)、1.25−1.35(m,4H);HRMS(ESI
)m/z[M+H]
+ C
35H
32Cl
2N
7O
5S
2に対する計算値、800.13
24;実測値800.1329.
【0685】
5−(3−(8−(6−アミノ−8−((3,5−ジクロロフェニル)チオ)−9H−
プリン−9−イル)オクチル)チオウレイド)−2−(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3
H−キサンテン−9−イル)安息香酸、WS−13−FITC4(124c):DMF(
0.5mL)中の121c(6.4mg、0.0146mmol)、FITC(6.0m
g、0.0153mmol)およびEt
3N(0.1mL)を、室温で12時間撹拌した
。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、HPLCによって精製したところ、8.3mg
(72%)の124cが得られた。
1H NMR(600MHz、MeOH−d
4)δ
8.30(s,1H)、8.18(s,1H)、7.93(d,J=8.2Hz、1H)
、7.49(d,J=1.7Hz、2H)、7.48(t,J=1.7Hz、1H)、7
.15(d,J=8.2Hz、1H)、6.79−6.83(m,4H)、6.64(d
,J=8.7Hz、2H)、4.27(t,J=7.3Hz、2H)、3.62(m,2
H)、1.82(q,J=6.8Hz、2H)、1.65(q,J=6.9Hz、2H)
、1.21−1.39(m,8H);HRMS(ESI)m/z[M+H]
+ C
40H
36Cl
2N
7O
5S
2に対する計算値、828.1596;実測値828.1609.
【0686】
6.6 式125の[
131I]−HJP−V−149の合成(スキーム23)
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
8−((3−クロロ−5−(トリメチルスタンニル)フェニル)チオ)−9−(3−(
イソプロピルアミノ)プロピル)−9H−プリン−6−アミン(124、HJP−VI−
81)。磁気撹拌子およびゴム隔膜を備えた10mLの丸底フラスコ(RBF)中、ジオ
キサン(1mL)中の、53(15mg、0.0298mmol、1当量)と、[(Me
)
3Sn]
2(4当量)と、LiCl(2当量)と、Pd(PPh
3)
4(10〜20m
ol%)との混合物を排出し、窒素でバックフィルした。これを4回繰り返し、次に、反
応混合物を、15時間にわたって90℃で、窒素下で加熱した。溶媒を減圧下で除去し、
得られた残渣を、分取TLC(4:2:4:1のDCM:EtOAc:ヘキサン:MeO
H−NH
3(7N)、2回)によって精製したところ、化合物124が得られた。収量、
11.2mg(70%)。
1H NMR(600MHz、CDCl
3)δ 8.32(s
,1H)、7.40−7.42(m,1H)、7.36−7.37(m,1H)、7.3
0−7.32(m,1H)、5.84(br s,2H)、4.30(t,J=6.8H
z、2H)、2.74−2.77(m,1H)、2.56(t,J=6.7Hz、2H)
、1.97−2.03(m,2H)、1.07(d,J=6.2Hz、6H)、0.31
(s,9H);
13C NMR(150MHz、CDCl
3)δ 154.5、153.
0、151.6、146.6、145.3、135.5、135.2、135.1、13
2.1、130.0、120.1、48.9、43.5、41.5、29.8、22.5
、−9.2.
【0687】
[
131I]−HJP−V−149(125)の合成。20μgのMe
3Sn前駆体1
24を、エッペンドルフチューブ中で25μLのメタノールに溶解させ、得られた溶液に
、[
131I]−NaI溶液を加え(0.1NのNaOH中の2μl中の0.2mCi)
、溶液をボルテックスした。この溶液に、2μlのクロラミン−T(2mg/mlの酢酸
)を加え、ボルテックスし、1分間にわたって反応させ、15秒間にわたって300rp
mで遠心分離した。1ml/分の流量で、20〜80%のBの勾配(3〜10分間)で溶
離剤として0.1%のTFA(A)およびアセトニトリル(B)の2つの溶媒系を用いて
、C−18 250×4.6mm、RP Luna HPLCカラム(Phenomen
ex Torrance,CA、C18、5μ、110Å)に通すことによって、精製を
行った。生成物は、上記の条件下で、約9.7分間の保持時間を有する。精製された[
1
31I]−化合物HJP−V−149(125)のHPLCプロファイル
【0688】
6.7 Hsp90パラログ競合アッセイ
Hsp90 FP競合アッセイを、Analyst GT機器(Molecular
Devices,Sunnyvale,CA)において行い、各ウェル中100μLの総
体積で黒色の96ウェルマイクロプレート(Corning # 3650)において行
った。10μMのCy3B−GMおよび115aのストックを、DMSO中で調製し、F
elts緩衝液(20mMのHepes(K)、pH7.3、50mMのKCl、2mM
のDTT、5mMのMgCl2、20mMのNa2MoO4、および0.1mg/mLの
BGGを含む0.01%のNP40)で希釈した。各ウェルに、蛍光色素標識Hsp90
リガンド(Hsp90α、Hsp90βおよびGrp94について6nMのCy3B−G
MおよびTrap−1について3nMの115a)、タンパク質(10nMのHsp90
α、10nMのHsp90β、10nMのGrp94、30nMのTrap−1)および
100μLの最終的な体積のFelts緩衝液中の試験される阻害剤(DMSO中の初期
ストック)を加えた。化合物をデュプリケートまたはトリプリケートウェルに加えた。各
アッセイのために、バックグラウンドウェル(緩衝液のみ)、トレーサ対照(遊離、蛍光
色素標識Hsp90リガンドのみ)および結合された対照(タンパク質の存在下における
蛍光色素標識Hsp90リガンド)が、各アッセイプレートに含まれていた。アッセイプ
レートを24時間にわたって4℃で振とう器においてインキュベートし、FP値(mP単
位)を測定した。Hsp90に結合された蛍光色素標識Hsp90リガンドの割合は、m
P値に相関しており、それを競合物質の濃度の値に対してプロットした。結合された蛍光
色素標識Hsp90リガンドの50%が置換された阻害剤の濃度が、データをフィッティ
ングすることによって得られた。cy3B−GMの場合、530nmにおける励起フィル
タおよび580nmにおける発光フィルタを、561nmのダイクロイックミラーととも
に使用した。115aの場合、485nmにおける励起フィルタおよび530nmにおけ
る発光フィルタを、505nmのダイクロイックミラーとともに使用した。全ての実験デ
ータを、SOFTmax Pro 4.3.1を用いて分析し、Prism 4.0(G
raphPad Software Inc.,San Diego,CA)を用いてプ
ロットし、結合親和性値が、相対的な結合親和性値として示される(EC50、蛍光リガ
ンドの50%が化合物によって競合除去された(competed off)濃度)。
【0689】
本開示にしたがって生成される特定の化合物についての競合アッセイの結果が、以下の
表16に示される。
【0690】
【表16-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0691】
【表16-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0692】
【表16-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0693】
【表16-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0694】
【表16-5】
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【0695】
【表16-6】
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【0696】
【表16-7】
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【0697】
【表16-8】
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【0698】
【表16-9】
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【0699】
【表16-10】
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【0700】
【表16-11】
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【0701】
【表16-12】
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【0702】
【表16-13】
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【0703】
【表16-14】
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【0704】
【表16-15】
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【0705】
【表16-16】
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【0706】
【表16-17】
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【0707】
【表16-18】
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【0708】
【表16-19】
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【0709】
【表16-20】
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【0710】
【表16-21】
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【0711】
【表16-22】
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【0712】
【表16-23】
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【0713】
【表16-24】
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【0714】
【表16-25】
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【0715】
【表16-26】
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【0716】
【表16-27】
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【0717】
【表16-28】
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【0718】
【表16-29】
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【0719】
【表16-30】
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【0720】
【表16-31】
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【0721】
【表16-32】
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【0722】
【表16-33】
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【0723】
【表16-34】
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【0724】
【表16-35】
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【0725】
【表16-36】
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【0726】
【表16-37】
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【0727】
【表16-38】
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【0728】
【表16-39】
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【0729】
【表16-40】
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【0730】
【表16-41】
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【0731】
【表16-42】
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【0732】
【表16-43】
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【0733】
【表16-44】
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【0734】
【表16-45】
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【0735】
【表16-46】
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【0736】
【表16-47】
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【0737】
【表16-48】
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【0738】
【表16-49】
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【0739】
【表16-50】
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【0740】
【表16-51】
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【0741】
【表16-52】
[この文献は図面を表示できません]
【0742】
【表16-53】
[この文献は図面を表示できません]
【0743】
【表16-54】
[この文献は図面を表示できません]
【0744】
【表16-55】
[この文献は図面を表示できません]
【0745】
【表16-56】
[この文献は図面を表示できません]
【0746】
【表16-57】
[この文献は図面を表示できません]
【0747】
【表16-58】
[この文献は図面を表示できません]
【0748】
【表16-59】
[この文献は図面を表示できません]
【0749】
【表16-60】
[この文献は図面を表示できません]
【0750】
【表16-61】
[この文献は図面を表示できません]
【0751】
【表16-62】
[この文献は図面を表示できません]
【0752】
【表16-63】
[この文献は図面を表示できません]
【0753】
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば、以下が提供される。
(項1)
式(I):
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
(a)Yが、−C(RY)2−、−S−、−NR−、−O−、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
(b)Z1およびZ3のそれぞれが、独立して、−CH−または−N−であり;
(c)Z2が、−N−または−CR10−であり、ここで、R10が、Hまたは非置換
もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族であり;
(d)Z4、Z5、Z6、Z7およびZ8のそれぞれが、独立して、−C−または−N
−であり、ただし、Z4、Z6およびZ7の少なくとも1つが−C−であり、3つの連続
したZ4〜Z8がNであることはなく;
(e)X1が、−H、−ハロ、−N(R)2、−OR、−CN、または非置換もしくは
置換−(C1〜C6)脂肪族であり;
(f)X2、X3、X4、X5、およびX6のそれぞれが、独立して、−H、−ハロ、
−SR、−N(R)2、−OR、−CN、−NO2、−CN、−C(O)R、−C(O)
2R、−S(O)R、−S(O)2R、−C(O)N(R)2、−SO2N(R)2、−
OC(O)R、−N(R)C(O)R、−N(R)SO2R、−OC(O)N(R)2、
非置換もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族、または(5員または6員)アリール、(5
員または6員)アリールアルキル、および(5員または6員)複素環式芳香族または複素
環式非芳香族基から選択される非置換もしくは置換基であり;ただし、X2、X4および
X5の少なくとも1つが−Hであり、Z4が−N−である場合X2が存在せず、Z5が−
N−である場合X3が存在せず、Z6が−N−である場合X4が存在せず、Z7が−N−
である場合X5が存在せず;
(g)R1が、−(C1〜C6)脂肪族−N+−(R2)(R3)(R4)、−(C1
〜C6)脂肪族−N−R3R4、−(C1〜C6)脂肪族−C(=O)N−R3R4、−
(C1〜C6)脂肪族−R3R4、−(C1〜C6)脂肪族−R2R3R4、−(C1〜
C6)脂肪族−N−CR2R3R4、−(C1〜C6)脂肪族−C(ハロ)3、−(C1
〜C6)脂肪族−アルケニル、−(C1〜C6)脂肪族−アルキニル、−(C1〜C6)
脂肪族−(C3〜C8)シクロアルキル、−(C1〜C6)脂肪族−(C3〜C8)複素
環、−(C1〜C6)脂肪族−フェニル、−(C1〜C6)脂肪族−(5員または6員)
ヘテロアリール、−(C1〜C6)脂肪族−シアノであり、ここで、前記シクロアルキル
、複素環、ヘテロアリール、またはフェニルは、非置換であるかまたは置換されており、
ただし、R2〜R4の全てが存在する場合、化合物は、薬学的に許容できる対イオンをさ
らに含み;
(h)R2およびR3が、独立して、水素、−N(R)2、−CH2CH(OH)R4
、−CH(OH)CH2R4、−CH2SO2NHR4、−CH2NHSO2R4、また
は非置換もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族であり、またはR3およびR4が、それら
が結合される窒素と一緒になった場合、非置換もしくは置換3員〜7員複素環を形成し;
(i)R4が、水素、ハロゲン、または非置換もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族で
あり;
(j)各RYが、独立して、R、−OR、またはハロであり;
(k)Z3が、X2とともに環化されて、環状アリール、ヘテロアリール、アルキルま
たはヘテロアルキル環を形成することができ;
(l)各Rが、独立して、水素、非置換C1〜6脂肪族、またはハロ、−OH、−CN
、または−NH2で置換されるC1〜6脂肪族であり;
ここで、各置換された基が、ハロ、−N(R)2、−OR、−CN、オキソ、非置換C
1〜6脂肪族、またはハロ、−OH、−CN、または−NH2で置換されるC1〜6脂肪
族から選択される1つまたは複数の基で置換される)
の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項2)
式中:
(a)Yが、−CH2−、−S−、−NH−、−O−、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
(b)Z1およびZ3のそれぞれが、独立して、−CH−または−N−であり;
(c)Z2が、−CH−、−N−、または−CR10−であり、ここで、R10が−(
C1〜C6)アルキルであり;
(d)Z4、Z5、Z6、Z7およびZ8のそれぞれが、独立して、−C−または−N
−であり、ただし、Z4、Z6およびZ7の少なくとも1つが−C−であり、3つの連続
したZ4〜Z8がNであることはなく;
(e)X1が、−H、−ハロ、−NH2、−CN、−(C1〜C6)アルキル、−O(
C1〜C6)アルキル、−CH2OH、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(
ハロ)、−OC(ハロ)3、−OCH(ハロ)2、または−OCH2(ハロ)であり;
(f)X2、X3、X4、およびX5のそれぞれが、独立して、−H、−ハロ、−NH
2、−CN、−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−CH2OH、
−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−OC(ハロ)3、−OCH(
ハロ)2、−OCH2(ハロ)、または非置換もしくは置換(5員または6員)アリール
、ピリジル、フリル、チオフェニル、ピロリル、オキサゾリル、イミダゾリル、フェニル
、ベンジル、チアゾリジニル、チアジアゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾ
リル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニル、モルホリニル、ピ
ロリジノニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2,3−ジヒドロフラニル
、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒ
ドロチオフェニル、またはテトラヒドロチオピラニルから選択される、複素環式芳香族、
または非芳香族基であり、ただし、X2、X4およびX5の少なくとも1つが−Hであり
、Z4が−N−である場合X2が存在せず、Z5が−N−である場合X3が存在せず、Z
6が−N−である場合X4が存在せず、Z7が−N−である場合X5が存在せず;
(g)X6は、Z8が−C−である場合−Hであり、またはZ8が−N−である場合存
在せず;
(h)R1が、−(CH2)m−N+−(R2)(R3)(R4)、−(CH2)m−
N−R3R4、−(CH2)m−C(=O)N−R3R4、−(CH2)m−R3R4、
−(CH2)m−C(ハロ)3、−(CH2)m−アルケニル、−(CH2)m−アルケ
ニル−CH3、−(CH2)m−アルキニル、−(CH2)m−アルキニル−CH3、−
(CH2)m−(C3〜C8)シクロアルキル、−(CH2)m−(C3〜C8)ヘテロ
シクロアルキル、−(CH2)m−フェニル、−(CH2)m−(5員または6員)ヘテ
ロアリール、−(CH2)m−シアノであり、ここで、mが、1、2、3、4または5で
あり、前記シクロアルキル、複素環またはフェニルが、非置換であるかまたは1つまたは
複数のX1基で置換されており、ただし、R2〜R4の全てが存在する場合、化合物は、
薬学的に許容できる対イオンをさらに含み;
(i)R2およびR3が、独立して、水素、メチル、エチル、エテニル、エチニル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、t−ブチル、イソブチル、−C(
ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−CH2C(ハロ)3、−CHCH(
ハロ)2、CHCH2(ハロ)、−CH2OH、−CH2CH2OH、−CH2C(CH
3)2OH、−CH2CH(CH3)OH、−C(CH3)2CH2OH、−CH(CH
3)CH2OH、−CH(CH3)CH(OH)R4、−CH2CH(OH)R4、−C
H2SO2NHR4、−CH2NHSO2R4であり、またはR2およびR3が、それら
が結合される窒素と一緒になった場合、非置換もしくは置換アジリジン、アゼチジン、ピ
ロリジンまたはピペリジン環を形成し;
(j)R4が、水素、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、イソブチル、また
は−C(ハロ)3であり;
(k)Z3が、X2とともに環化されて、環状アリール、ヘテロアリール、アルキルま
たはヘテロアルキル環を形成することができる、上記項1に記載の化合物またはその薬学
的に許容できる塩。
(項3)
下式:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項4)
下式:
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項5)
下式:
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項6)
下式:
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項7)
下式:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項8)
下式:
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項9)
下式:
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項10)
下式:
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項11)
下式:
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項12)
下式:
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項13)
下式:
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項14)
下式:
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項15)
下式:
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項16)
下式:
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項17)
下式:
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項18)
下式:
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項19)
下式:
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項20)
下式:
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項21)
下式:
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項22)
下式:
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項23)
下式:
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項24)
式(II):
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
(a)Yが、−C(RY)2−、−S−、−NR−、−O−、
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
(b)Z1およびZ3のそれぞれが、独立して、−CH−または−N−であり;
(c)Z2が、−N−または−CR10−であり、ここで、R10が、Hまたは非置換
もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族であり;
(d)X1が、−H、−ハロ、−N(R)2、−OR、−CN、または非置換もしくは
置換−(C1〜C6)脂肪族であり;
(e)X2、X4、およびX6のそれぞれが、独立して、−H、−ハロ、−SR、−N
(R)2、−OR、−CN、−NO2、−CN、−C(O)R、−C(O)2R、−S(
O)R、−S(O)2R、−C(O)N(R)2、−SO2N(R)2、−OC(O)R
、−N(R)C(O)R、−N(R)SO2R、−OC(O)N(R)2、非置換もしく
は置換−(C1〜C6)脂肪族、または(5員または6員)アリール、(5員または6員
)アリールアルキル、および(5員または6員)複素環式芳香族または複素環式非芳香族
基から選択される非置換もしくは置換基であり;
(f)R1が、−(C1〜C6)脂肪族−N+−(R2)(R3)(R4)、−(C1
〜C6)脂肪族−N−R3R4、−(C1〜C6)脂肪族−C(=O)N−R3R4、−
(C1〜C6)脂肪族−R3R4、−(C1〜C6)脂肪族−R2R3R4、−(C1〜
C6)脂肪族−N−CR2R3R4、−(C1〜C6)脂肪族−C(ハロ)3、−(C1
〜C6)脂肪族−アルケニル、−(C1〜C6)脂肪族−アルキニル、−(C1〜C6)
脂肪族−(C3〜C8)シクロアルキル、−(C1〜C6)脂肪族−(C3〜C8)ヘテ
ロシクロアルキル、−(C1〜C6)脂肪族−フェニル、−(C1〜C6)脂肪族−(5
員または6員)ヘテロアリール、−(C1〜C6)脂肪族−シアノであり、ただし、R2
〜R4の全てが存在する場合、化合物は、薬学的に許容できる対イオンをさらに含み;
(g)R2およびR3が、独立して、水素、−N(R)2、−CH2CH(OH)R4
、−CH(OH)CH2R4、−CH2SO2NHR4、−CH2NHSO2R4、また
は非置換もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族であり、またはR3およびR4が、それら
が結合される窒素と一緒になった場合、非置換もしくは置換3員〜7員複素環を形成し;
(h)各RYが、独立して、R、−OR、またはハロであり;
(i)R4が、水素、ハロゲン、または非置換もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族で
あり;
(j)各Rが、独立して、水素、非置換C1〜6脂肪族、またはハロ、−OH、−CN
、または−NH2で置換されるC1〜6脂肪族であり;
ここで、各置換された基が、ハロ、−N(R)2、−OR、−CN、オキソ、非置換C
1〜6脂肪族、またはハロ、−OH、−CN、または−NH2で置換されるC1〜6脂肪
族から選択される1つまたは複数の基で置換される)
の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項25)
式中:
(a)Yが、−CH2−、−S−、−NH−、−O−、
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
(b)Z1およびZ3のそれぞれが、独立して、−CH−または−N−であり;
(c)Z2が、−CH−、−N−、または−CR10−であり、ここで、R10が−(
C1〜C6)アルキルであり;
(d)X1が、−H、−ハロ、−NH2、−CN、−(C1〜C6)アルキル、−O(
C1〜C6)アルキル、−CH2OH、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(
ハロ)、−OC(ハロ)3、−OCH(ハロ)2、または−OCH2(ハロ)であり;
(e)X2、X4およびX6のそれぞれが、独立して、−H、−ハロ、−NH2、−C
N、−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−CH2OH、−C(ハ
ロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−OC(ハロ)3、−OCH(ハロ)2
、−OCH2(ハロ)、または(5員または6員)アリール、ピリジル、フリル、チオフ
ェニル、ピロリル、オキサゾリル、イミダゾリル、フェニル、ベンジル、チアゾリジニル
、チアジアゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリ
ダジニル、ピリミジニル、トリアジニル、モルホリニル、ピロリジノニル、ピロリジニル
、ピペリジニル、ピペラジニル、2,3−ジヒドロフラニル、ジヒドロピリジニル、テト
ラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオフェニル、またはテ
トラヒドロチオピラニルから選択される、複素環式芳香族、または非芳香族基であり;
(f)R1が、−(CH2)m−N+−(R2)(R3)(R4)、−(CH2)m−
N−R3R4、−(CH2)m−C(=O)N−R3R4、−(CH2)m−R3R4、
−(CH2)m−C(ハロ)3、−(CH2)m−アルケニル、−(CH2)m−アルケ
ニル−CH3、−(CH2)m−アルキニル、−(CH2)m−アルキニル−CH3、−
(CH2)m−(C3〜C8)シクロアルキル、−(CH2)m−(C3〜C8)ヘテロ
シクロアルキル、−(CH2)m−フェニル、−(CH2)m−(5員または6員)ヘテ
ロアリール、−(CH2)m−シアノであり、ここで、mが、1、2、3、4または5で
あり、前記シクロアルキル、複素環またはフェニルが、非置換であるかまたは1つまたは
複数のX1基で置換されており、ただし、R2〜R4の全てが存在する場合、化合物は、
薬学的に許容できる対イオンをさらに含み;
(g)R2およびR3が、独立して、水素、メチル、エチル、エテニル、エチニル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、t−ブチル、イソブチル、−C(
ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−CH2C(ハロ)3、−CHCH(
ハロ)2、CHCH2(ハロ)、−CH2OH、−CH2CH2OH、−CH2C(CH
3)2OH、−CH2CH(CH3)OH、−C(CH3)2CH2OH、−CH(CH
3)CH2OH、−CH(CH3)CH(OH)R4、−CH2CH(OH)R4、−C
H2SO2NHR4、−CH2NHSO2R4であり、またはR2およびR3が、それら
が結合される窒素と一緒になった場合、非置換もしくは置換アジリジン、アゼチジン、ピ
ロリジンまたはピペリジン環を形成し;
(h)R4が、水素、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、イソブチル、また
は−C(ハロ)3である、上記項24に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項26)
下式:
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項24または25に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項27)
下式:
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項24または25に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項28)
下式:
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項24または25に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項29)
下式:
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項24または25に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項30)
下式:
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項24または25に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項31)
下式:
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項24または25に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項32)
下式:
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項24または25に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項33)
式(III):
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
(a)Yが、−C(RY)2−、−S−、−NR−、−O−、
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
(b)Z1およびZ3のそれぞれが、独立して、−CH−または−N−であり;
(c)Z2が、−N−または−CR10−であり、ここで、R10が、Hまたは非置換
もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族であり;
(d)Z6、Z7およびZ8のそれぞれが、独立して、−C−または−N−であり、た
だし、Z6〜Z8の少なくとも1つが−C−であり;
(e)X1が、−H、−ハロ、−N(R)2、−OR、−CN、または非置換もしくは
置換−(C1〜C6)脂肪族であり;
(f)X4、X5、およびX6のそれぞれが、独立して、−H、−ハロ、−SR、−N
(R)2、−OR、−CN、−NO2、−CN、−C(O)R、−C(O)2R、−S(
O)R、−S(O)2R、−C(O)N(R)2、−SO2N(R)2、−OC(O)R
、−N(R)C(O)R、−N(R)SO2R、−OC(O)N(R)2、非置換もしく
は置換−(C1〜C6)脂肪族、または(5員または6員)アリール、(5員または6員
)アリールアルキル、および(5員または6員)複素環式芳香族または複素環式非芳香族
基から選択される非置換もしくは置換基であり;ただし、Z6が窒素である場合X4が存
在せず、Z7が窒素である場合X5が存在せず、Z8が窒素である場合X6が存在せず;
(g)R7が、−(C1〜C6)脂肪族−N+−(R2)(R3)(R4)、−(C1
〜C6)脂肪族−N−R3R4、−(C1〜C6)脂肪族−C(=O)N−R3R4、−
(C1〜C6)脂肪族−R3R4、−(C1〜C6)脂肪族−R2R3R4、−(C1〜
C6)脂肪族−N−CR2R3R4、−(C1〜C6)脂肪族−C(ハロ)3、−(C1
〜C6)脂肪族−アルケニル、−(C1〜C6)脂肪族−アルキニル、−(C1〜C6)
脂肪族−(C3〜C8)シクロアルキル、−(C1〜C6)脂肪族−(C3〜C8)ヘテ
ロシクロアルキル、−(C1〜C6)脂肪族−フェニル、−(C1〜C6)脂肪族−(5
員または6員)ヘテロアリール、−(C1〜C6)脂肪族−シアノであり、ただし、R2
〜R4の全てが存在する場合、化合物は、薬学的に許容できる対イオンをさらに含み;
(h)Qが、縮合ベンゾ、縮合(5員または6員)ヘテロアリール、縮合4〜7員シク
ロアルキル環または縮合4員〜7員非芳香族複素環であり;
(i)R2およびR3が、独立して、水素、−N(R)2、−CH2CH(OH)R4
、−CH(OH)CH2R4、−CH2SO2NHR4、−CH2NHSO2R4、また
は非置換もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族であり、またはR3およびR4が、それら
が結合される窒素と一緒になった場合、非置換もしくは置換3員〜7員複素環を形成し;
(j)R4が、水素、ハロゲン、または非置換もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族で
あり;
(k)各R8が、独立して、−H、−ハロ、−N(R)2、−OR、−CN、または−
CH2−フェニルもしくは−(C1〜C6)脂肪族から選択される非置換もしくは置換基
であり;
(l)各RYが、独立して、R、−OR、またはハロであり;
(m)aが、0、1および2から選択される整数であり;
(n)各Rが、独立して、水素、非置換C1〜6脂肪族、またはハロ、−OH、−CN
、または−NH2で置換されるC1〜6脂肪族であり;
ここで、各置換された基が、ハロ、−N(R)2、−OR、−CN、オキソ、非置換C
1〜6脂肪族、またはハロ、−OH、−CN、または−NH2で置換されるC1〜6脂肪
族から選択される1つまたは複数の基で置換される)
の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項34)
式中:
(a)Yが、−CH2−、−S−、−N−、−O−、
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
(b)Z1およびZ3のそれぞれが、独立して、−C−または−N−であり;
(c)Z2が、−CH−、−N−、または−CR10−であり、ここで、R10が−(
C1〜C6)アルキルであり;
(d)Z6、Z7およびZ8のそれぞれが、独立して、−C−または−N−であり、た
だし、Z6〜Z8の少なくとも1つが−C−であり;
(e)X1が、−H、−ハロ、−NH2、−CN、−(C1〜C6)アルキル、−O(
C1〜C6)アルキル、−CH2OH、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(
ハロ)、−OC(ハロ)3、−OCH(ハロ)2、または−OCH2(ハロ)であり;
(f)X4、X5、およびX6のそれぞれが、独立して、−H、−ハロ、−NH2、−
CN、−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−CH2OH、−C(
ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−OC(ハロ)3、−OCH(ハロ)
2、−OCH2(ハロ)、または(5員または6員)アリール、ピリジル、フリル、チオ
フェニル、ピロリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリジニル、チアジアゾリル、
チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジ
ニル、トリアジニル、モルホリニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピ
ペラジニル、2,3−ジヒドロフラニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル
、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオフェニル、またはテトラヒドロチオピラ
ニルから選択される、複素環式芳香族、または非芳香族基であり、ただし、Z6が窒素で
ある場合X4が存在せず、Z7が窒素である場合X5が存在せず、Z8が窒素である場合
X6が存在せず;
(g)R7が、−(CH2)m−N+−(R2)(R3)(R4)、−(CH2)m−
N−R3R4、−(CH2)m−C(=O)N−R3R4、−(CH2)mR3R4、−
(CH2)m−C(ハロ)3、−(CH2)m−アルケニル、(CH2)m−アルケニル
−CH3、−(CH2)m−アルキニル、(CH2)m−アルキニル−CH3、(CH2
)m−(C3〜C8)シクロアルキル、−(CH2)m−(C3〜C8)ヘテロシクロア
ルキル、−(CH2)m−フェニル、−(CH2)m−(5員または6員)ヘテロアリー
ル、−(CH2)m−シアノであり、ここで、mが、1、2、3、4または5であり、前
記シクロアルキル、複素環またはフェニルが、非置換であるかまたは1つまたは複数のX
1基で置換されており、ただし、R2〜R4の全てが存在する場合、化合物は、薬学的に
許容できる対イオンをさらに含み;
(h)Qが、ピロロ、ピリジノ、ピリミジノ、ピラジノ、ピリダジノ、オキサジアゾロ
、チアジアゾロ、ジオキソラノ、イミダゾロ、またはイミダゾ[1,2−a]ピリジンか
ら選択される、縮合ベンゾ、縮合(5員または6員)ヘテロアリール、縮合4〜7員シク
ロアルキル環または縮合4員〜7員非芳香族複素環であり;
(i)R2およびR3が、独立して、水素、メチル、エチル、エテニル、エチニル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、t−ブチル、イソブチル、−C(
ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−CH2C(ハロ)3、−CHCH(
ハロ)2、CHCH2(ハロ)、−CH2OH、−CH2CH2OH、−CH2C(CH
3)2OH、−CH2CH(CH3)OH、−C(CH3)2CH2OH、−CH(CH
3)CH2OH、−CH(CH3)CH(OH)R4、−CH2CH(OH)R4、−C
H2SO2NHR4、−CH2NHSO2R4であり、またはR2およびR3が、それら
が結合される窒素と一緒になった場合、非置換もしくは置換アジリジン、アゼチジン、ピ
ロリジンまたはピペリジン環を形成し;
(j)R4が、水素、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、イソブチル、また
は−C(ハロ)3であり;
(k)R8が、−H、−ハロ、−NH2、−CN、−(C1〜C6)アルキル、−O(
C1〜C6)アルキル、−CH2OH、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(
ハロ)、−OC(ハロ)3、−OCH(ハロ)2、および−OCH2(ハロ)であり、X
3、X4、X5、およびX6が、独立して、−H、−ハロ、−NH2、−CN、−(C1
〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−CH2OH、−C(ハロ)3、−C
H(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−OC(ハロ)3、−OCH(ハロ)2、−OCH2
(ハロ)、ピリジル、フリル、フェニル、ベンジル、チオフェニル、ピロリル、オキサゾ
リル、イミダゾリル、チアゾリジニル、チアジアゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル
、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニル、モルホリ
ニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2,3−ジヒドロ
フラニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、
テトラヒドロチオフェニル、またはテトラヒドロチオピラニルから選択され;
(l)aが、0、1および2から選択される整数である、上記項33に記載の化合物ま
たはその薬学的に許容できる塩。
(項35)
式(IV):
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
(a)Yが、−C(RY)2−、−S−、−NR−、−O−、
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
(b)Z1、Z3、Z9、Z10、Z11およびZ12のそれぞれが、独立して、−C
H−または−N−であり;
(c)Z2が、−N−または−CR10−であり、ここで、R10が、Hまたは非置換
もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族であり;
(d)X8およびX9のそれぞれが、独立して、−CH−、−S−、−N−、または−
O−であり;
(e)X1が、−H、−ハロ、−N(R)2、−OR、−CN、または非置換もしくは
置換−(C1〜C6)脂肪族であり;
(f)R7が、−(C1〜C6)脂肪族−N+−(R2)(R3)(R4)、−(C1
〜C6)脂肪族−N−R3R4、−(C1〜C6)脂肪族−C(=O)N−R3R4、−
(C1〜C6)脂肪族−R3R4、−(C1〜C6)脂肪族−R2R3R4、−(C1〜
C6)脂肪族−N−CR2R3R4、−(C1〜C6)脂肪族−C(ハロ)3、−(C1
〜C6)脂肪族−アルケニル、−(C1〜C6)脂肪族−アルキニル、−(C1〜C6)
脂肪族−(C3〜C8)シクロアルキル、−(C1〜C6)脂肪族−(C3〜C8)ヘテ
ロシクロアルキル、−(C1〜C6)脂肪族−フェニル、−(C1〜C6)脂肪族−(5
員または6員)ヘテロアリール、−(C1〜C6)脂肪族−シアノであり、ただし、R2
〜R4の全てが存在する場合、化合物は、薬学的に許容できる対イオンをさらに含み;
(g)R2およびR3が、独立して、水素、−N(R)2、−CH2CH(OH)R4
、−CH(OH)CH2R4、−CH2SO2NHR4、−CH2NHSO2R4、また
は非置換もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族であり、またはR3およびR4が、それら
が結合される窒素と一緒になった場合、非置換もしくは置換3員〜7員複素環を形成し;
(h)R4が、水素、ハロゲン、または非置換もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族で
あり;
(i)各R8が、独立して、−H、−ハロ、−N(R)2、−OR、−CN、または非
置換もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族であり;
(j)R9が、−H、(C1〜C6)脂肪族−シクロアルキル、−(C1〜C6)脂肪
族−ヘテロシクロアルキル、−(C1〜C6)脂肪族−アリール、−(C1〜C6)脂肪
族−ヘテロアリール、または−(C1〜C6)脂肪族−シアノであり、ここで、各シクロ
アルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールが、非置換であるか
または置換されており、ただし、X9が−S−または−O−である場合R9が存在せず;
(k)各RYが、独立して、R、−OR、またはハロであり;
(l)aが、0、1および2から選択される整数であり;
(m)各Rが、独立して、水素、非置換C1〜6脂肪族、またはハロ、−OH、−CN
、または−NH2で置換されるC1〜6脂肪族であり;
ここで、各置換された基が、ハロ、−N(R)2、−OR、−CN、オキソ、非置換C
1〜6脂肪族、またはハロ、−OH、−CN、または−NH2で置換されるC1〜6脂肪
族から選択される1つまたは複数の基で置換される)
の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項36)
式中:
(a)Yが、−CH2−、−S−、−N−、−O−、
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
(b)Z1、Z3、Z9、Z10、Z11およびZ12のそれぞれが、独立して、−C
H−または−N−であり;
(c)Z2が、−CH−、−N−、または−CR10−であり、ここで、R10が−(
C1〜C6)アルキルであり;
(d)X8およびX9のそれぞれが、独立して、−CH2−、−S−、−N−、または
−O−であり;
(e)X1が、−H、−ハロ、−NH2、−CN、−(C1〜C6)アルキル、−O(
C1〜C6)アルキル、−CH2OH、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(
ハロ)、−OC(ハロ)3、−OCH(ハロ)2、または−OCH2(ハロ)であり;
(f)R7が、−(CH2)m−N+−(R2)(R3)(R4)、−(CH2)m−
N−R3R4、−(CH2)m−C(=O)N−R3R4、−(CH2)m−R3R4、
−(CH2)m−C(ハロ)3、−(CH2)m−アルケニル、(CH2)m−アルケニ
ル−CH3、−(CH2)m−アルキニル、(CH2)m−アルキニル−CH3、(CH
2)m−(C3〜C8)シクロアルキル、−(CH2)m−(C3〜C8)ヘテロシクロ
アルキル、−(CH2)m−フェニル、−(CH2)m−(5員または6員)ヘテロアリ
ール、−(CH2)m−シアノであり、ここで、mが、1、2、3、4または5であり、
前記シクロアルキル、複素環またはフェニルが、非置換であるかまたは1つまたは複数の
X1基で置換されており、ただし、R2〜R4の全てが存在する場合、化合物は、薬学的
に許容できる対イオンをさらに含み;
(g)R2およびR3が、独立して、水素、メチル、エチル、エテニル、エチニル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、t−ブチル、イソブチル、−C(
ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−CH2C(ハロ)3、−CHCH(
ハロ)2、CHCH2(ハロ)、−CH2OH、−CH2CH2OH、−CH2C(CH
3)2OH、−CH2CH(CH3)OH、−C(CH3)2CH2OH、−CH(CH
3)CH2OHであり、またはR2およびR3が、それらが結合される窒素と一緒になっ
た場合、非置換もしくは置換アジリジン、アゼチジン、ピロリジンまたはピペリジン環を
形成し;
(h)R4が、水素、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、イソブチル、また
は−C(ハロ)3であり;
(i)R8が、−H、−ハロ、−NH2、−CN、−(C1〜C6)アルキル、−O(
C1〜C6)アルキル、−CH2OH、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(
ハロ)、−OC(ハロ)3、−OCH(ハロ)2、および−OCH2(ハロ)であり、X
3、X4、X5、およびX6が、独立して、−H、−ハロ、−NH2、−CN、−(C1
〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−CH2OH、−C(ハロ)3、−C
H(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−OC(ハロ)3、−OCH(ハロ)2、−OCH2
(ハロ)、ピリジル、フリル、フェニル、ベンジル、チオフェニル、ピロリル、オキサゾ
リル、イミダゾリル、チアゾリジニル、チアジアゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル
、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニル、モルホリ
ニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2,3−ジヒドロ
フラニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、
テトラヒドロチオフェニル、またはテトラヒドロチオピラニルから選択され;
(j)R9が、−H、(CH2)n−シクロアルキル、−(CH2)n−ヘテロシクロ
アルキル、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−ヘテロアリール、または−(C
H2)n−シアノであり、ここで、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリー
ルまたはヘテロアリールが、1つまたは複数のX1基で任意選択的に置換され;
(k)aが、0、1および2から選択される整数であり;
(l)nが、1、2、3または4から選択される整数である、上記項35に記載の化合
物またはその薬学的に許容できる塩。
(項37)
式(V):
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
(a)Yが、−C(RY)2−、−S−、−NR−、−O−、
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
(b)Z1およびZ3のそれぞれが、独立して、−CH−または−N−であり;
(c)Z2が、−N−または−CR10−であり、ここで、R10が、Hまたは非置換
もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族であり;
(d)Z4、Z5、Z6、Z7およびZ8のそれぞれが、独立して、−C−または−N
−であり、ただし、3つの連続したZ4〜Z8がNであることはなく;
(e)X1が、−H、−ハロ、−N(R)2、−OR、−CN、または非置換もしくは
置換−(C1〜C6)脂肪族であり;
(f)X4、X5、およびX6のそれぞれが、独立して、−H、−ハロ、−SR、−N
(R)2、−OR、−CN、−NO2、−CN、−C(O)R、−C(O)2R、−S(
O)R、−S(O)2R、−C(O)N(R)2、−SO2N(R)2、−OC(O)R
、−N(R)C(O)R、−N(R)SO2R、−OC(O)N(R)2、非置換もしく
は置換−(C1〜C6)脂肪族、または(5員または6員)アリール、(5員または6員
)アリールアルキル、および(5員または6員)複素環式芳香族または複素環式非芳香族
基から選択される非置換もしくは置換基であり;ただし、X2、X4およびX5の少なく
とも1つが−Hであり、Z4が−N−である場合X2が存在せず、Z5が−N−である場
合X3が存在せず、Z6が−N−である場合X4が存在せず、Z7が−N−である場合X
5が存在せず;
(g)X2およびX3のそれぞれが、独立して、
(1)−H、−ハロ、−SR、−N(R)2、−OR、−CN、−NO2、−CN、
−C(O)R、−C(O)2R、−S(O)R、−S(O)2R、−C(O)N(R)2
、−SO2N(R)2、−OC(O)R、−N(R)C(O)R、−N(R)SO2R、
−OC(O)N(R)2、非置換もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族、または(5員ま
たは6員)アリール、(5員または6員)アリールアルキル、および(5員または6員)
複素環式芳香族または複素環式非芳香族基から選択される非置換もしくは置換基から選択
され;または
(2)X2およびX3が一緒になって、1つまたは複数のR8基で置換され得る縮合
ベンゾまたは縮合(5員または6員)ヘテロアリールを形成し;
(h)R7が、−(C1〜C6)脂肪族−N+−(R2)(R3)(R4)、−(C1
〜C6)脂肪族−N−R3R4、−(C1〜C6)脂肪族−C(=O)N−R3R4、−
(C1〜C6)脂肪族−R3R4、−(C1〜C6)脂肪族−R2R3R4、−(C1〜
C6)脂肪族−N−CR2R3R4、−(C1〜C6)脂肪族−C(ハロ)3、−(C1
〜C6)脂肪族−アルケニル、−(C1〜C6)脂肪族−アルキニル、−(C1〜C6)
脂肪族−(C3〜C8)シクロアルキル、−(C1〜C6)脂肪族−(C3〜C8)ヘテ
ロシクロアルキル、−(C1〜C6)脂肪族−フェニル、−(C1〜C6)脂肪族−(5
員または6員)ヘテロアリール、−(C1〜C6)脂肪族−シアノであり、ただし、R2
〜R4の全てが存在する場合、化合物は、薬学的に許容できる対イオンをさらに含み;
(i)R2およびR3が、独立して、水素、−N(R)2、−CH2CH(OH)R4
、−CH(OH)CH2R4、−CH2SO2NHR4、−CH2NHSO2R4、また
は非置換もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族であり、またはR3およびR4が、それら
が結合される窒素と一緒になった場合、非置換もしくは置換3員〜7員複素環を形成し;
(j)R8が、−H、−ハロ、−SR、−N(R)2、−OR、−CN、−NO2、−
CN、−C(O)R、−C(O)2R、−S(O)R、−S(O)2R、−C(O)N(
R)2、−SO2N(R)2、−OC(O)R、−N(R)C(O)R、−N(R)SO
2R、−OC(O)N(R)2、非置換もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族、または(
5員または6員)アリール、(5員または6員)アリールアルキル、および(5員または
6員)複素環式芳香族または複素環式非芳香族基から選択される非置換もしくは置換基で
あり;
(k)R4が、水素、ハロゲン、または非置換もしくは置換−(C1〜C6)脂肪族で
あり;
(l)各Rが、独立して、水素、非置換C1〜6脂肪族、またはハロ、−OH、−CN
、または−NH2で置換されるC1〜6脂肪族であり;
ここで、各置換された基が、ハロ、−N(R)2、−OR、−CN、オキソ、非置換C
1〜6脂肪族、またはハロ、−OH、−CN、または−NH2で置換されるC1〜6脂肪
族から選択される1つまたは複数の基で置換される)
の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項38)
式中:
(a)Yが、−CH2−、−S−、−N−、−O−、
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
(b)Z1およびZ3のそれぞれが、独立して、−CH−または−N−であり;
(c)Z2が、−CH−、−N−、または−CR10−であり、ここで、R10が−(
C1〜C6)アルキルであり;
(d)Z4、Z5、Z6、Z7およびZ8のそれぞれが、独立して、−CH−または−
N−であり、ただし、3つの連続するZ4〜Z8がNであることはなく;
(e)X1が、−H、−ハロ、−NH2、−CN、−(C1〜C6)アルキル、−O(
C1〜C6)アルキル、−CH2OH、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(
ハロ)、−OC(ハロ)3、−OCH(ハロ)2、または−OCH2(ハロ)であり;
(f)X4、X5、およびX6のそれぞれが、独立して、−H、−ハロ、−NH2、−
CN、−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−CH2OH、−C(
ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−OC(ハロ)3、−OCH(ハロ)
2、−OCH2(ハロ)、ピリジル、フリル、チオフェニル、ピロリル、オキサゾリル、
イミダゾリル、チアゾリジニル、チアジアゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラ
ゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニル、モルホリニル、
ピロリジノニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2,3−ジヒドロフラニ
ル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラ
ヒドロチオフェニル、またはテトラヒドロチオピラニルであり、
(g)X2およびX3のそれぞれが、独立して、
(1)−H、−ハロ、−NH2、−CN、−(C1〜C6)アルキル、−O(C1〜
C6)アルキル、−CH2OH、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)
、−OC(ハロ)3、−OCH(ハロ)2、−OCH2(ハロ)、ピリジル、フリル、チ
オフェニル、ピロリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリジニル、チアジアゾリル
、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミ
ジニル、トリアジニル、モルホリニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピペリジニル、
ピペラジニル、2,3−ジヒドロフラニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニ
ル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオフェニル、またはテトラヒドロチオピ
ラニルから選択され;
(2)X2およびX3が一緒になって、1つまたは複数のR8基で置換され得る縮合
ベンゾまたは縮合(5員または6員)ヘテロアリールを形成し;
(h)R7が、−(CH2)m−N+−(R2)(R3)(R4)、−(CH2)m−
N−R3R4、−(CH2)m−C(=O)N−R3R4、−(CH2)m−C(ハロ)
3、−(CH2)m−アルケニル、(CH2)m−アルケニル−CH3、−(CH2)m
−アルキニル、(CH2)m−アルキニル−CH3、(CH2)m−(C3〜C8)シク
ロアルキル、−(CH2)m−(C3〜C8)ヘテロシクロアルキル、−(CH2)m−
フェニル、−(CH2)m−(5員または6員)ヘテロアリール、−(CH2)m−シア
ノであり、ここで、mが、1、2、3、4または5であり、前記シクロアルキル、複素環
またはフェニルが、非置換であるかまたは1つまたは複数のX1基で置換されており、た
だし、R2〜R4の全てが存在する場合、化合物は、薬学的に許容できる対イオンをさら
に含み;
(i)R2およびR3が、独立して、水素、メチル、エチル、エテニル、エチニル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、t−ブチル、イソブチル、−C(
ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−CH2C(ハロ)3、−CHCH(
ハロ)2、CHCH2(ハロ)、−CH2OH、−CH2CH2OH、−CH2C(CH
3)2OH、−CH2CH(CH3)OH、−C(CH3)2CH2OH、−CH(CH
3)CH2OHであり、またはR2およびR3が、それらが結合される窒素と一緒になっ
た場合、非置換もしくは置換アジリジン、アゼチジン、ピロリジンまたはピペリジン環を
形成し;
(j)R4が、水素、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、イソブチル、また
は−C(ハロ)3であり;
(k)R8が、−H、−ハロ、−NH2、−CN、−(C1〜C6)アルキル、−O(
C1〜C6)アルキル、−CH2OH、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(
ハロ)、−OC(ハロ)3、−OCH(ハロ)2、および−OCH2(ハロ)であり、X
3、X4、X5、およびX6が、独立して、−H、−ハロ、−NH2、−CN、−(C1
〜C6)アルキル、−O(C1〜C6)アルキル、−CH2OH、−C(ハロ)3、−C
H(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−OC(ハロ)3、−OCH(ハロ)2、−OCH2
(ハロ)、ピリジル、フリル、フェニル、ベンジル、チオフェニル、ピロリル、オキサゾ
リル、イミダゾリル、チアゾリジニル、チアジアゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル
、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニル、モルホリ
ニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2,3−ジヒドロ
フラニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、
テトラヒドロチオフェニル、またはテトラヒドロチオピラニルから選択される、上記項3
7に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項39)
下式:
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項37または38に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項40)
下式:
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項37または38に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項41)
下式:
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項37または38に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項42)
下式:
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項37または38に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項43)
下式:
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項37または38に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項44)
下式:
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項37または38に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項45)
下式:
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
で表される、上記項37または38に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項46)
以下のもの:
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項47)
以下のもの:
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項48)
表16から選択される化合物またはその薬学的に許容できる塩。
(項49)
標識を含有するようにさらに誘導体化される、上記項1〜48のいずれか一項に記載の
化合物。
(項50)
前記標識が、蛍光色素または放射性標識化合物である、上記項49に記載の化合物。
(項51)
上記項1〜48のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容できる賦形剤とを含む
医薬組成物。
(項52)
治療的に有効な量のGrp94阻害剤を、それを必要とする動物に投与する工程を含む
、動物の癌を治療する方法であって、前記Grp94阻害剤が、配列番号1に位置するG
rp94のN末端領域に結合する方法。
(項53)
治療的に有効な量の上記項1〜48のいずれか一項に記載のGrp94阻害剤を投与す
る工程を含む、動物の癌を治療する方法。
(項54)
前記Grp94阻害剤が、配列番号1に位置するGrp94のN末端領域のIle24
7、Val211、Phe199、Met154、およびLeu163を含む、少なくと
も5つのアミノ酸を含む結合部位1;および配列番号1に位置するGrp94のN末端領
域のPhe195、Gly198、Val209、Ala202、Leu104、Leu
249およびPhe203を含む、少なくとも7つのアミノ酸を含む結合部位2と相互作
用する、上記項52または53に記載の方法。
(項55)
前記Grp94阻害剤が、配列番号1に位置する前記Grp94のN末端領域の結合部
位1および結合部位2を含む前記アミノ酸のうちの6つ以上と相互作用する、上記項54
に記載の方法。
(項56)
前記Grp94阻害剤が、配列番号1に位置する前記Grp94のN末端領域のPhe
195、Gly198、Val209、Ala202、Ile247、Leu249、P
he203、Leu104、Val211、Phe199、Met154およびLeu1
63から選択される前記アミノ酸のうちの6つ以上と相互作用する、上記項55に記載の
方法。
(項57)
前記Grp94阻害剤が、配列番号1に位置する前記Grp94のN末端領域の結合部
位2の3つ以上のアミノ酸と相互作用する、上記項54に記載の方法。
(項58)
前記Grp94阻害剤が、配列番号1に位置する前記Grp94のN末端領域のPhe
195、Gly198、Val209、Ala202、Leu104、Leu249およ
びPhe203から選択される3つ以上のアミノ酸と相互作用する、上記項54に記載の
方法。
(項59)
前記Grp94阻害剤が、Hsp90α、Hsp90βおよび/またはTrap−1よ
りGrp94に対して10倍超の優先性を示すことを特徴とする、上記項52〜58のい
ずれか一項に記載の方法。
(項60)
前記Grp94阻害剤が、Hsp90α、Hsp90βおよび/またはTrap−1よ
りGrp94に対して20倍超、50倍超、100倍超、または500倍超の優先性を示
すことを特徴とする、上記項59に記載の方法。
(項61)
Grp94阻害剤を設計または特性評価する方法であって、
少なくとも1つの潜在的な相互作用部位を含むGrp94結晶の画像を提供する工程と
;
潜在的なGrp94阻害剤構造要素である少なくとも1つの部分を前記画像に入れる工
程と;
潜在的な部分−相互作用部位相互作用の1つまたは複数の特徴を評価する工程とを含む
方法。
(項62)
前記少なくとも1つの潜在的な相互作用部位が、配列番号1に位置するGrp94のN
末端領域のIle247、Val211、Phe199、Met154、およびLeu1
63からなる群から選択されるGrp94の部位を含む、上記項61に記載の方法。
(項63)
前記少なくとも1つの潜在的な相互作用部位が、配列番号1に位置するGrp94のN
末端領域のPhe195、Gly198、Val209、Ala202、Leu104、
Leu249およびPhe203からなる群から選択されるGrp94の部位を含む、請
求項61または62に記載の方法。
(項64)
前記少なくとも1つの潜在的な相互作用部位が、配列番号1に位置する前記Grp94
のN末端領域の結合部位1および結合部位2を含む前記アミノ酸のうちの6つ以上を含む
、上記項61〜63のいずれか一項に記載の方法。
(項65)
前記少なくとも1つの潜在的な相互作用部位が、配列番号1に位置する前記Grp94
のN末端領域のPhe195、Gly198、Val209、Ala202、Ile24
7、Leu249、Phe203、Leu104、Val211、Phe199、Met
154およびLeu163から選択される前記アミノ酸のうちの6つ以上を含む、上記項
64に記載の方法。
(項66)
前記少なくとも1つの潜在的な相互作用部位が、配列番号1に位置する前記Grp94
のN末端領域の結合部位2の3つ以上のアミノ酸を含む、上記項65に記載の方法。
(項67)
前記少なくとも1つの潜在的な相互作用部位が、配列番号1に位置する前記Grp94
のN末端領域のPhe195、Gly198、Val209、Ala202、Leu10
4、Leu249およびPhe203から選択される3つ以上のアミノ酸を含む、上記項
66に記載の方法。
(項68)
腫瘍中または増殖性疾患に関連する細胞中のGrp94関連タンパク質を同定する方法
であって、
a)上記項1〜48のいずれか一項に記載の化合物を、固体担体に間接的または直接結
合する工程と;
b)前記化合物を、前記試料中に存在する任意のGrp94複合体に結合させるように
、生体試料を、前記固体担体に結合された前記化合物と接触させる工程と;
c)前記腫瘍中または増殖性疾患に関連する前記細胞中の前記Grp関連タンパク質を
同定するように;前記化合物に結合された前記Grp関連タンパク質を同定する工程とを
含む方法。
(項69)
腫瘍または増殖性疾患を治療している患者の治療状態を監視するための方法であって、
a)治療期間の前または治療期間中の時点で前記患者から第1の生体試料を取得し、G
rp関連タンパク質のレベルおよび活性を測定する工程と;
b)前記治療期間後の時点で前記患者から第2の生体試料を取得し、同じGrp関連タ
ンパク質のレベルおよび活性を測定する工程と;
c)前記第1の生体試料における前記Grp関連タンパク質のレベルおよび活性を、前
記第2の生体試料における前記Grp関連タンパク質のレベルおよび活性と比較する工程
とを含み、前記Grp関連タンパク質のレベルおよび/または活性の低下が、治療が有益
な効果を与えたことを示す方法。
(項70)
前記患者の治療を停止するか、開始するか、または治療の程度または種類を調整する工
程をさらに含む、上記項69に記載の方法。
(項71)
Hsp90−α、Hsp90−β、Grp94またはTrap−1への選択的結合につ
いて化合物をスクリーニングするための方法であって、
a)非特異的Hsp90結合部分を有する担体を、スクリーニングされる前記化合物の
存在下で、Hsp90−α、Hsp90−β、Grp94および/またはTrap−1を
含むHsp90製剤を含有する溶液と組み合わせる工程と;
b)前記担体に結合するHsp90−α、Hsp90−β、Grp94またはTrap
−1の量を検出する工程とを含み、結合選択性の差を有する化合物が、前記担体へのHs
p90−α、Hsp90−β、Grp94またはTrap−1の結合を様々な程度に阻害
する方法。
(項72)
前記非特異的Hsp90結合部分が、Cy3b−GM、PU−FITC−3、またはW
S−13 FITCである、上記項71に記載の方法。
(項73)
前記癌が、大腸癌、膵臓癌、甲状腺癌、基底細胞癌、黒色腫、腎細胞癌、膀胱癌、前立
腺癌、小細胞肺癌および非小細胞肺癌を含む肺癌、乳癌、神経芽細胞腫、消化管間質腫瘍
を含む消化管癌、食道癌、胃癌、肝臓癌、胆嚢癌、肛門癌、神経膠腫を含む脳腫瘍、濾胞
性リンパ腫およびびまん性大細胞型B細胞リンパ腫を含むリンパ腫、白血病、骨髄腫、骨
髄増殖性腫瘍および卵巣癌、子宮頸癌、または子宮内膜癌を含む婦人科癌である、上記項
52〜60のいずれか一項に記載の方法。
(項74)
前記癌が、乳癌、卵巣癌、胃癌、食道癌、または非小細胞性肺癌などのヒト上皮成長因
子受容体2(HER2)依存性癌である、上記項52〜60のいずれか一項に記載の方法
。
(項75)
前記癌が、膵臓癌、頸部癌、乳癌、卵巣癌、子宮頸癌、膀胱癌、または食道癌などの上
皮成長因子受容体(EGFR)依存性癌である、上記項52〜60のいずれか一項に記載
の方法。
(項76)
前記癌が、ユーイング肉腫または卵巣癌などのIGFIR依存性癌である、上記項52
〜60のいずれか一項に記載の方法。
(項77)
動物の自己免疫疾患、炎症性疾患、神経変性疾患、関節リウマチ、または糖尿病を治療
する方法であって、治療的に有効な量のGrp94阻害剤を、それを必要とする動物に投
与する工程を含み、前記Grp94阻害剤が、配列番号1に位置するGrp94のN末端
領域に結合する方法。
(項78)
動物の自己免疫疾患、炎症性疾患、神経変性疾患、関節リウマチ、または糖尿病を治療
する方法であって、治療的に有効な量の上記項1〜48のいずれか一項に記載のGrp9
4阻害剤を投与する工程を含む方法。