【文献】
3GPP TR23.799 V2.0.0,2016年12月 7日,pp.270-286,480-488,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.799/23799-200.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0038】
添付の図面の全体にわたって、類似の特徴が類似の参照番号によって識別されることに気付かれるであろう。
【0039】
本願では、IPアドレスという用語が例示的な実施形態において使用されている。異なる実施形態においては、種々の識別子およびハードウェアアドレス、IPアドレス、MACアドレス、または他のアドレスなどのアドレスが必要に応じてIPアドレスの代わりに使用され得ることを理解されたい。
【0040】
図1は、本明細書に開示のデバイスおよび方法を実施するために使用され得るコンピューティングシステム100のブロック図である。特定のデバイスは、示したコンポーネントのすべてまたはコンポーネントのサブセットのみを利用し得るし、集積のレベルは、デバイス・ツー・デバイスごとに変わり得る。さらに、デバイスは、複数の処理ユニット、プロセッサ、メモリ、送信機、受信機など複数のコンポーネントのインスタンスを含み得る。コンピューティングシステム100は、処理ユニット102を含む。処理ユニット102は、電子デバイス(ED)とも称され得る。いくつかの実施形態においては、処理ユニット102は、ユーザ機器(UE)であり得る一方で、他の実施形態においては、データセンタ環境内のコンピューティングサーバなどのコンピューティングプラットフォームであり得る。処理ユニット102は、中央処理ユニット(CPU)114、バス120、およびメモリ108を通常は含み、必要に応じて、マスストレージデバイス104、ビデオアダプタ110、およびI/Oインターフェース112(点線で示した)も含み得る。CPU114が処理能力を代表するものであることを当業者は諒解されよう。いくつかの実施形態においては、従来のCPUの代わりに、専用処理コアが提供され得る。例えば、グラフィック処理ユニット(GPU)またはいわゆる高速プロセッサ(または処理アクセラレータ)が、CPUに加えてまたはその代わりに提供され得る。
【0041】
CPU114は、電子データプロセッサの任意のタイプを含み得る。メモリ108は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、同期型DRAM(SDRAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、またはその組合せなどの任意のタイプの非一時的システムメモリを含み得る。ある実施形態においては、メモリ108は、起動時における使用のためのROM、プログラムのためのDRAM、プログラム実行中における使用のためのデータストレージを含み得る。バス120は、メモリバスもしくはメモリコントローラ、周辺機器バス、またはビデオバスを含む、任意のタイプのいくつかのバス機構のうちの1つまたは複数であり得る。
【0042】
マスストレージ104は、データ、プログラム、および他の情報を記憶するとともに、データ、プログラム、および他の情報をバス120を介してアクセス可能とするように構成される任意のタイプの非一時的ストレージデバイスを含み得る。マスストレージ104は、例えば、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ、磁気ディスクドライブ、または光学ディスクドライブのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0043】
ビデオアダプタ110およびI/Oインターフェース112は、外部入力および出力デバイスを処理ユニット102に結合する随意的なインターフェースを提供する。入力および出力デバイスの例としては、ビデオアダプタ110に結合されたディスプレイ118、およびI/Oインターフェース112に結合されたタッチスクリーンなどのI/Oデバイス116を含む。他のデバイスが処理ユニット102に結合されてもよく、追加のまたはより少ないインターフェースを利用してもよい。例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)(図示せず)などのシリアルインターフェースが、外部デバイスのためのインターフェースを提供するために使用されてもよい。
【0044】
処理ユニット102はまた、1つまたは複数のネットワーク122にアクセスするために、イーサネット(登録商標)ケーブルなどの有線リンクおよび無線リンクのうちの少なくとも1つを含み得る、1つまたは複数のネットワークインターフェース106を含み得る。ネットワークインターフェース106は、処理ユニット102がネットワーク122を介してリモートエンティティと通信することを可能にする。例えば、ネットワークインターフェース106は、1つまたは複数の送信機/送信アンテナおよび1つまたは複数の受信機/受信アンテナを介した無線通信を提供し得る。ある実施形態においては、処理ユニット102は、データ処理のために、および他の処理ユニット、インターネット、またはリモートストレージ設備などのリモートデバイスとの通信のために、ローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワークに接続される。
【0045】
図2は、本発明の実施形態において利用可能な代表的なサーバ200の機構を概略的に図示しているブロック図である。サーバ200は、全体的に相互接続された、1つまたは複数のコンピュータ、ストレージデバイス、およびルータ(
図1を参照して上記で説明したようにシステム100に従って構築され得るもののうちのいずれかまたはすべて)として物理的に実装されてローカルネットワークまたはクラスタを形成し、その意図した機能を行うのに適切なソフトウェアを実行し得ると考えられる。従来技術において既知であるまたは将来において開発される可能性のある、本発明の目的のために使用され得るハードウェアとソフトウェアとの多くの適切な組合せが存在することを当業者は分かるであろう。このため、物理サーバハードウェアを示す図は本明細書には含まれていない。むしろ、
図2Aのブロック図はサーバ200の代表的機能機構を示しており、本機能機構がハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組合せを使用して実装され得ることが理解されよう。
【0046】
図2に見られ得るように、図示したサーバ200は、ホスティングインフラストラクチャ202およびアプリケーションプラットフォーム204を一般的に含む。ホスティングインフラストラクチャ202は、サーバ200の物理ハードウェアリソース206(例えば、情報処理、トラフィック転送、およびデータストレージリソースなど)と、ハードウェアリソース206の抽象化をアプリケーションプラットフォーム204に提示する仮想化レイヤ208とを含む。この抽象化の具体的な詳細は、アプリケーションレイヤ(後述する)によってホストされているアプリケーションの要件に依存することになる。そのため、例えば、トラフィック転送機能を提供するアプリケーションには、1つまたは複数のルータにおけるトラフィック転送ポリシーの実施を簡素化するハードウェアリソース206の抽象化が提示されてもよい。同様に、データストレージ機能を提供するアプリケーションには、(例えば、ライトウェイト・ディレクトリ・アクセス・プロトコル - LDAPを使用して)データの記憶および読み出しを容易にするハードウェアリソース206の抽象化が提供されてもよい。
【0047】
アプリケーションプラットフォーム204は、ホスティングアプリケーションのための能力を提供し、仮想化マネージャ210およびアプリケーションプラットフォームサービス212を含む。仮想化マネージャ210は、サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)設備を提供することによってアプリケーション214のためにフレキシブルかつ効率的なマルチテナントランタイムおよびホスティング環境をサポートしている。動作中、仮想化マネージャ210は、セキュリティおよびリソース「サンドボックス」をプラットフォーム204によってホストされている各アプリケーションに提供し得る。各「サンドボックス」は、適切なオペレーティングシステムとサーバ200の(仮想化された)ハードウェアリソース206への制御されたアクセスとを含み得る、仮想マシン(VM)216として、または仮想化されたコンテナとして実装され得る。アプリケーションプラットフォームサービス212は、以下においてより詳細に説明しているように、ミドルウェアアプリケーションサービスおよびインフラストラクチャサービスのセットをアプリケーションプラットフォーム204上にホストされたアプリケーション214に提供する。
【0048】
ベンダ、サービスプロバイダ、および第三者からのアプリケーション214が、それぞれの仮想マシン216内においてデプロイおよび実行され得る。例えば、MANOおよびSONAC(ならびにSDT、SDP、およびSDRAなどのその様々な機能)が、上記で説明したようなアプリケーションプラットフォーム204上にホストされた1つまたは複数のアプリケーション214を用いて実装され得る。サーバ200内のアプリケーション214とサービスとの間の通信は、従来技術において既知のサービス指向アーキテクチャ(SOA)の原理に従って都合よく設計され得る。
【0049】
通信サービス218は、単一のサーバ200上にホストされたアプリケーション214が(例えば、事前に定義されたアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して)アプリケーションプラットフォームサービス212と通信するとともに(例えば、サービス固有のAPIを介して)互いに通信することを可能にし得る。
【0050】
サービスレジストリ220は、サーバ200上で利用可能なサービスの可視性を提供し得る。加えて、サービスレジストリ220は、関連インターフェースおよびバージョンとともにサービス可用性(例えば、サービスの状態)を提示し得る。これは、それらが必要とするサービスのためのエンドポイントを発見および配置を示すために、ならびに、他のアプリケーションが使用するためにそれら独自のサービスエンドポイントを公開するために、アプリケーション214によって使用され得る。
【0051】
モバイルエッジコンピューティングは、クラウドアプリケーションサービスがモバイルネットワーク要素と一緒にホストされることを可能にし、また、利用可能なリアルタイムネットワークおよび無線情報の活用を容易にする。ネットワーク情報サービス(NIS)222は、アプリケーション214に低レベルのネットワーク情報を提供し得る。例えば、NIS222によって提供される情報は、セルID、予約申込元の配置、セル負荷、およびスループットガイダンスなどの高レベルかつ意味のあるデータを計算および提示するために、アプリケーション214によって使用され得る。
【0052】
トラフィックオフロード機能(TOF)サービス224は、トラフィックに優先順位をつけ、アプリケーション214へのおよびアプリケーション214からの選択されたポリシーベースのユーザデータストリームをルーティングし得る。TOFサービス224は、(アップリンクおよびダウンリンクのうちの少なくとも1つの)トラフィックがそれを監視、変更、または成形してその後元のパケットデータネットワーク(PDN)接続(例えば、3GPPベアラ)にそれを返信し得るアプリケーション214に渡される、パススルーモードと、トラフィックがサーバとして動作するアプリケーション214によって終了される、エンドポイントモードとを含む様々な方法で、アプリケーション224に供給され得る。
【0053】
図3Aは、5Gまたは次世代のコアネットワーク(5GCN/NGCN/NCN)のためのサービスベースの機構300を図示している。本図は、ノードと機能との間の論理接続を表しており、その図示した接続を文字通りの物理接続として解釈すべきではない。ED102は、N3インターフェースなどの定義済みインターフェースを提供するネットワークインターフェースを介してUPゲートウェイなどのユーザプレーン(UP)機能(UPF)304に接続される、(無線)アクセスネットワーク((R)AN)ノード302(例えば、gNodeB(gNB)であり得る)との無線アクセスネットワーク接続を形成する。UPF304は、N6インターフェースなどのネットワークインターフェースを介したデータネットワーク(DN)306との論理接続を提供する。ED102と(R)ANノード302との間の無線アクセスネットワーク接続をデータ無線ベアラ(DRB)と称してもよい。
【0054】
DN306は、事業者サービスを提供するために使用されるデータネットワークであり得る、または、それは、インターネット、第三者サービスを提供するために使用されるネットワークなどの、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)の標準化の範囲外であり得るし、いくつかの実施形態においては、DN306は、モバイルエッジコンピューティング(MEC)ネットワークなどの、エッジコンピューティングネットワークまたはリソースを表し得る。
【0055】
ED102は、論理N1接続(ただし、その接続の物理経路が直接ではない)を介してアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)308に接続される。AMF308は、モビリティ管理機能だけでなく、アクセス要求の認証および許可にも関与している。AMF308は、3GPP技術仕様書(TS)23.501によって定義されているような他の役割および機能を行い得る。サービスベースの視点では、AMF308は、Namfと示したサービスベースのインターフェースを介して他のコアネットワーク制御プレーン機能と通信し得る。
【0056】
セッション管理機能(SMF)310は、ED102の特定のセッションと関連付けられたトラフィックのためのUPF304(またはUPF304の特定のインスタンス)の選択だけでなく、EDに割り当てられるIPアドレスの割り振りおよび管理にも関与しているネットワーク機能である。ネットワーク300内に複数のSMF310が通常は存在し得るし、その各々がED102、(R)ANノード302、またはUPF304のそれぞれのグループと関連付けられ得ることを諒解されるであろう。SMF310は、サービスベースの視点では、Nsmfと示したサービスベースのインターフェースを介して他のコアネットワーク機能と通信する。SMF310はまた、ネットワークインターフェースN4などの論理インターフェースを介してUPF304に接続されてもよい。
【0057】
認証サーバ機能(AUSF)312は、サービスベースのNausfインターフェースを介して他のネットワーク機能に認証サービスを提供する。
【0058】
ネットワーク公開機能(NEF)314は、サーバ、機能、信頼されたドメイン外にあるものなどの他のエンティティがネットワーク内におけるサービスおよび能力に対する公開を有することを可能にするために、ネットワークにデプロイされ得る。そのような例の1つにおいては、NEF314は、外部アプリケーションサーバがデータセッションと関連付けられたパラメータのセットアップにおいて使用され得る情報を提供できるように、図示したネットワーク外にあるアプリケーションサーバとポリシー制御機能(PCF)314、SMF310、UDM320、およびAMF308などのネットワーク機能との間のプロキシと酷似するように動作し得る。NEF314は、サービスベースのNnefネットワークインターフェースを介して他のネットワーク機能と通信し得る。NEF314はまた、非3GPP機能とのインターフェースを有し得る。
【0059】
ネットワークリポジトリ機能(NRF)318は、ネットワークサービス発見機能性を提供する。NRF318は、それが関連付けられている、公衆携帯電話網(PLMN)またはネットワーク事業者に固有のものであり得る。サービス発見機能性は、ネットワーク機能およびネットワークに接続されているEDがどこでどのようにして既存のネットワーク機能にアクセスするのかを決定することを可能にし得るし、サービスベースのインターフェースNnrfを提示し得る。
【0060】
PCF314は、サービスベースのNpcfインターフェースを介して他のネットワーク機能と通信し、制御プレーン内のものを含む他のネットワーク機能にポリシーおよびルールを提供するために使用され得る。ポリシーおよびルールの実施および適用は、必ずしもPCF314の責務であるわけではなく、その代わりに、通常はPCF314がポリシーを送信した先の機能の責務である。そのような例の1つにおいては、PCF314は、セッション管理と関連付けられたポリシーをSMF310に送信し得る。これは、ネットワーク挙動を管理できるようにする統一的なポリシーフレームワークを可能にするために使用され得る。
【0061】
統合データ管理機能(UDM)320は、他のネットワーク機能と通信するためにサービスベースのNudmインターフェースを提示し得るし、データストレージ設備を他のネットワーク機能に提供し得る。統合データストレージは、最適な情報を単一のリソースから種々のネットワーク機能が利用可能となるようにすることができることを保証するために使用され得るネットワーク情報の統合された見識を可能にし得る。このことは、特定のタイプのデータがネットワークのどこに記憶されているかを決定する必要がないので、他のネットワーク機能の実施をより容易にすることができる。UDM320は、ユーザデータリポジトリ(UDR)322に接続されているNudrなどのインターフェースを利用してもよい。PCF314は、UDRに予約申込ポリシー情報を要求および提供することに関連し得るため、UDM320と関連付けられてもよいが、通常はPCF314とUDM320とが独立した機能であることを理解されたい。
【0062】
PCF314は、UDR322に対する直接インターフェースを有し得る、または、UDR322との接続に対するNudrインターフェースを使用し得る。UDM320は、UDR322に記憶されているコンテンツを読み出す要求、またはUDR322にコンテンツを記憶するための要求を受信し得る。UDM320は、認証情報の処理、配置管理、および予約申込管理などの機能性に通常は関与している。UDR322は、認証資格処理、ユーザ識別ハンドリング、アクセス許可、登録/モビリティ管理、予約申込管理、およびショートメッセージサービス(SMS)管理のうちのいずれかまたはすべてをサポートし得る。UDR322は、UDM320によって提供されるデータを記憶することに通常は関与している。保存されているデータは、保存されているデータへのアクセス権を管理する(PCF314によって提供され得る)ポリシープロファイル情報と通常は関連付けられている。いくつかの実施形態においては、UDR322は、予約申込識別子、セキュリティ証明、アクセスおよびモビリティ関連の予約申込データ、ならびにセッション関連のデータのうちのいずれかまたはすべてを含み得るユーザ予約申込データだけでなく、ポリシーデータも記憶し得る。
【0063】
アプリケーション機能(AF)324は、ネットワーク事業者ドメイン内および3GPP準拠ネットワーク内にデプロイされたアプリケーションの非データプレーン(非ユーザプレーンとも称する)機能性を表す。AF324は、サービスベースのNafインターフェースを介して他のコアネットワーク機能とやりとりし、トラフィックルーティングなどの決定おける使用のためにアプリケーション情報を提供するだけでなくネットワーク能力公開情報にアクセスし得る。AF324はまた、PCF314などの機能とやりとりして、アプリケーション固有の入力をポリシーおよびポリシー実施決定に提供し得る。多くの状況において、AF324は、ネットワークサービスを他のNFに提供することはなく、その代わりに、他のNFによって提供されるサービスの顧客またはユーザとして多くの場合みなされることを理解されたい。3GPPネットワーク外にあるアプリケーションが、NEF314の使用によってAF324と同一の機能の多くを行い得る。
【0064】
ED102は、ユーザプレーン(UP)326および制御プレーン(CP)328にあるネットワーク機能と通信する。UPF304は、CN UP326の一部である(DN3065GCN外にある)。(R)ANノード302を、ユーザプレーンの一部としてみなしてもよいが、厳密にはCNの一部ではないため、CN UP326の一部とはみなさない。AMF308、SMF310、AUSF312、NEF314、NRF318、PCF314、およびUDM320は、CN CP328内に存在する機能であり、多くの場合、制御プレーン機能と称される。AF324は、(NEF314を介して直接的または間接的のいずれかで)CN CP328内の他の機能と通信し得るが、CN CP328の一部と通常はみなさない。
【0065】
(R)ANノード302とDN306との間で直列に接続される複数のUPFが存在し得るし、複数のUPFを並列に使用することによって異なるDNに複数のデータセッションに対応し得ることを当業者は諒解されよう。
【0066】
図3Bは、UE102がアクセスノード(AN)302を介してコアネットワーク(CN)制御プレーン(CP)328およびCNユーザプレーン(UP)326に接続されている、無線通信ネットワーク300の一部を図示している。CN CP328は、管理プレーン330と通信する、統合データ管理(UDM)機能320を含む。
【0067】
アプリケーションシステム(AS)コントローラ332は、ASネットワーク334内のASを配置、再配置、選択、または再選択することに関与している。ASコントローラ332は、ネットワーク公開機能(NEF)314を介してCN CP328に接続されている。
【0068】
CN CP328は、3GPPドメイン内のリソースの論理配置を管理するように動作する。ASネットワーク334のアプリケーションサーバ、またはアプリケーションシステムは、ASコントローラ332によって管理される。CN UP326とASとの間のトラフィック誘導能力、または相互接続品質(例えば、PDUセッションなどのスループット、遅延、負荷によって測定される)は、管理プレーン330内のネットワーク機能によってCN CP328に提供され、これらの機能および接続品質パラメータと関連付けられた情報がUDM320に記憶され得る。トラフィック誘導能力情報は、通信当事者間の効率的なエンド・ツー・エンド経路を確立するためにCP328によって使用され得る。
【0069】
CN CP328は、インターフェースNG1を介して接続されているUE102と通信し、インターフェースNG2を介した接続性を提供するAN302と通信する。AN302は、インターフェースNG3を介してCN UP326と通信する。CN UP326は、インターフェースNG4を介してCN CP328によって制御される。インターフェースNG1、NG2、NG3、およびNG4は、3GPPモバイル広帯域標準規格によってより詳細に説明されており、定義されている。本明細書に開示の発明から逸脱しない限りこれらのインターフェースの特定の定義に対する変形を行うことができることを当業者は諒解されよう。これらのインターフェースの定義の特定の用語は、公的にアクセス可能な文書で見つかり得る(過去および現行の標準規格文書については、例として、www.3gpp.orgを参照されたい)。
【0070】
CN CP328は、可能なイントラセッションAS(再)配置を可能な限り考慮している、適切なAS配置にアップリンク(UL)アプリケーショントラフィックをルーティングするためのユーザプレーン(UP)ゲートウェイ(GW)336において、トラフィック誘導を設定することに関与している。
【0071】
ASネットワーク334は、可能なイントラセッションUP(再)選択を可能な限り考慮している、適切なUP GW336に、ダウンリンク(DL)アプリケーショントラフィックを誘導することに関与している。
【0072】
ASネットワーク334によって実施されるトラフィック誘導は、ASコントローラ332によって設定され得る。いくつかの実施形態においては、ASネットワーク334によって実施されるトラフィック誘導は、ASネットワーク334自身内の高レベルモビリティ管理機構によって設定され得る、または実現され得る。
図3Bの例においては、UP GW336をASネットワーク334に接続している線は、トラフィック誘導によって実現される、CN UP326をASネットワーク334に接続するリンクを示している。本願における以下のシグナリング図は、アプリケーションが効率的なエンド・ツー・エンド経路を使用してアプリケーショントラフィックのためのPDUセッション管理を把握できるようにするCN UP326とASネットワーク334との間のインタラクションに焦点を当てた実施形態を説明している。
【0073】
図3Bに図示したネットワーク機構は、CP328(またはCP内のノードおよび機能)とASコントローラ332との間でインタラクションを可能とするために必要となり得るインターフェースを提供する。このインターフェースは、アプリケーションが効率的なエンド・ツー・エンド経路処理を必要とするアプリケーショントラフィックのためのPDUセッション管理を把握できるようにするために使用され得る。
【0074】
大まかには、本発明の実施形態は、ユーザプレーン(UP)管理情報が1つまたは複数のアプリケーションをサポートするアプリケーション機能(AF)とセッション管理機能(SMF)との間で交換され得る方法を提供している。AFは、通常、3GPP準拠ネットワーク外にある機能である(いくつかの例においてこれはサービスを3GPP準拠ネットワークに接続されているUEに提供するサーバまたはサーバのセットであり得る一方で、他の例においてはAFは3GPP準拠コアネットワーク外にあるモバイルエッジコンピューティング環境内または3GPP準拠RAN外でインスタンス化された機能であり得る)。いくつかの実施形態においては、AFをASコントローラと称する。AFは、3GPP標準規格の範囲外の機能であり得る。AFは、3GPPコアネットワーク外にあるアプリケーションサーバ上にインスタンス化され得るし、ローカルDN内のAS(再)配置(または、AS(再)選択)などの機能に関与しているコントローラとして動作し得る。
【0075】
SMFは、ネットワークの所与のスライス内に通常はあるトラフィックフローを管理するように構成される、通常は制御プレーン(CP)内の、3GPP準拠ネットワーク機能である。簡単に言えば、特定のトラフィックフローと関連付けられたUP管理情報の交換は、トラフィックフローと関連付けられたAFまたはSMFのいずれかから開始され得る。AFによって開始される情報交換のケースにおいては、AFによって提供されるUP管理情報は、AFによってサポートされているアプリケーションのトラフィック要件を含み得る。SMFによって開始される情報交換のケースにおいては、SMFによって提供されるUP管理情報は、事業者ポリシー情報またはイベントを含み得るし、AFは、AFによってサポートされているアプリケーションのトラフィック要件の情報に応答し得る。いくつかの実施形態においては、他のネットワークエンティティがメッセージをSMFに送信することによってこのプロセスをトリガしてもよいし、SMFがそのような要求の受信に応答してプロセスを開始してもよい。
【0076】
アプリケーション機能は、PDUセッションのトラフィックのためのSMFルーティング決定に影響を及ぼすための要求を送信し得る。AF要求は、UPF(再)選択に影響を及ぼし、(データネットワークアクセス識別子(DNAI)によって識別される)データネットワークへのローカルアクセスに対するユーザトラフィックをルーティングすることを可能にし得る。
【0077】
そのような要求を発行するアプリケーション機能が、UEをサービングしているPLMNに属していると仮定している。アプリケーション機能は、UEをサービングしているPLMNによって所有されていないアプリケーションの代わりに要求を発行し得る。
【0078】
事業者がアプリケーション機能が直接ネットワークにアクセスすることを許可していない場合には、アプリケーション機能は、NEFを使用して5GCとやりとりすることになる。本動作は、例えば、3GPP技術標準規格TS23.501 V0.3.1(2017年3月)の6.2.10節などといった、関連技術標準規格の規定に従い得る。AFが直接ネットワークにアクセスしない実施形態においては、NEFは、AFがネットワークのCP機能にアクセスすることを可能にするインターフェースを提供するために提供され得る。信頼されたAFがCN CP機能とやりとりする能力を提供され得る一方で、いくつかのネットワークには存在する機能が多過ぎてそれらの各々にCP機能へのアクセスを提供できなくなり得る可能性がある。その代わりに、NEFは、CN外にあるAFのためのプロキシとして機能し、CP機能と情報を交換し得る。NEFの使用によって、AFは、CP機能と通信するための経路が提供され得るが、それが通信している機能のアドレスまたはネットワーク名を直接知り得ない。
【0079】
アプリケーション機能は、ローカルDN内のアプリケーションの(再)選択または再配置を管理し得る。この目的のために、AFは、PDUセッションと関連するイベントに関する通知を受信するために要求し得る。
【0080】
いくつかの実施形態においては、5GC NFと直接やりとりすることが許可されているAFについては、個々のUEの現行のPDUセッションに関するAF要求は、N5を介してPCFに送信され得る。いくつかの実施形態においては、AF要求は、NEFを介して送信され得る。複数のUEを対象とする要求は、NEFを介して送信され得るし、複数のPCFを対象とし得る。PCFは、その後、AF要求をPDUセッションに適用されるポリシーに変換し得る。あるセッション内の識別されたフローと関連付けられたトラフィックのハンドリングを管理するUPFまたはUPFのセットにPCFによって送信され得るポリシーの生成を含む多数の異なる方法でポリシーへのAF要求の変換が実現され得るし、ポリシーの生成は受信されたAF要求に従って行われることを当業者は諒解されよう。AFがSMF通知を予約申込していた場合には、そのような通知は、直接またはNEFを介してAFに送信され得る。
【0081】
PCFもそのような通知を予約申込し得る。
【0082】
そのようなAF要求は、少なくとも以下のことを含み得る。
【0083】
ルーティングされることになるトラフィックを識別する情報。トラフィックは、AF要求において、
データネットワーク番号(DNN)または他の種類のDN識別子のいずれかおよび場合によってはスライシング情報(例えば、単一のネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)またはAFサービス識別子)によって識別され得る。
AFが、AFサービス識別子、すなわちAFが代理として要求を発行しているサービスの識別子を提供している場合には、5Gコアネットワーク機能(例えば、NEFまたはPCF)は、この識別子をターゲットDNNおよびスライシング情報(S-NSSAI)にマッピングし得る。
NEFがAF要求を処理する場合には、AFサービス識別子は、AF要求、アプリケーション識別子、またはトラフィックフィルタリング情報(例えば、IPアドレスの5タプル)を許可するために使用され得る。アプリケーション識別子は、アプリケーションハンドリングUPトラフィックを指し、アプリケーションのトラフィックを検出するためにUPFによって使用され得る。AFはまた、パケットフィルタディスクリプション(PFD)をアプリケーション識別子と関連付けてもよいが、この関連付けは別個の要求を介して行われてもよい。
上記の情報によって識別されたトラフィックのためのN6トラフィックルーティング要件に関する情報。N6はCNの外部にあるUPFとDNとの間のインターフェースを指すことを理解されたい。トラフィックルーティング要件に関するこの情報は、アプリケーションが静的にインスタンス化されている場合には、各々がローカルDN内のアプリケーションの単一のホスト配置に対応しているルーティングプロファイルID(すなわち、各々がDNAIに対応するルーティングプロファイルID)のリストの形式で提供され得る。アプリケーションがインスタンス化されているDNAIがその後動的に変化し得る場合には、これはDNAIと関連したN6ルーティング情報とのリストの形式で提供される。いくつかの実施形態においてルーティングプロファイルIDを含み得る、N6トラフィックルーティング要件に関する情報に基づいて、PCFは、各々がSMFまたはUPFに対して事前設定される誘導挙動に対応する、トラフィック誘導プロファイルIDのリストを決定する。PCFは、トラフィック誘導ポリシーIDをSMFに送信する。トラフィック誘導ポリシーIDは、DNへのトラフィック誘導を可能にする機構に関連している。AFがNEFを介してPCFとやりとりする場合には、それは、アドレスまたは名称の形式でアプリケーションのDNNおよびホスト配置のうちの少なくとも1つを示し得るし、NEFは、情報をルーティングプロファイルIDにマッピングし得る。ある実施形態においては、SMFは、トラフィック誘導ポリシーIDを受信して、トラフィック誘導ポリシーIDおよび対応するトラフィック誘導挙動のどれを適用すべきか決定するように動作する。SMFは、選択されたトラフィック誘導ポリシーIDをUPFに渡す。ある実施形態においては、UPFは、事前に設定されており、選択されたトラフィック誘導ポリシーIDと関連付けられている、対応するトラフィック誘導パラメータを識別するように動作する。UPFは、データトラフィックをハンドリングする場合には、対応するトラフィック誘導パラメータを適用するようにさらに動作する。
【0084】
N6トラフィックルーティング要件は、DNへのローカルアクセスにおけるトラフィック誘導を可能にする機構に関連している。それらは、トラフィック誘導をサポートするためにUPFに設定されたローカルルールに相当するはずである。ルーティングプロファイルIDはAFと5GCとの間の事前に合意されたポリシーを指し得る、または、代替の実施形態においては、それらは所定のルーティング要件を単純に指し得る。このポリシーは、SMFに送信される異なる誘導ポリシーIDを指し得る。いくつかの実施形態においては、ポリシーは、時間的条件などの他の条件に基づき得る(例えば、日時などに基づき得る)。
【0085】
トラフィックルーティングが適用されるべきアプリケーションの潜在的な配置。アプリケーションの潜在的な配置は、DNAIのリストとして表される、または表され得る。いくつかの実施形態においては、AFがNEFを介してPCFとやりとりする場合には、AFは、NEFによってDNAIのリストに変換される、アプリケーションのホストアドレスまたはホスト名のリストを、PCFまたはNEFに提供し得る。いくつかの実施形態においては、AFがNEFを介してPCFとやりとりする場合には、NEFは、AFによって提供されるAFサービス識別子情報をDNAIのリストにマッピングし得る。いずれのケースにおいても、DNAIは、例えば、UPF(再)選択のために使用され得る。
【0086】
AF要求は、以下のことも含み得る。
トラフィックがルーティングされているUEに関する情報。これは、TS23.682において定義されているものなどの外部識別子、またはTS23.003に記述されているようなMSISDN、またはIPアドレス/プレフィックスのいずれかを使用して識別される個々のUEに対応し得る、または、例えばTS23.682に定義されているものなどの外部グループ識別子といったグループ識別子によって識別されるUEのグループに対応し得る、またはインジケータによって識別され得るように、DNN、S-NSSAI、およびDNAIの組合せにアクセスする、要求が適用される、任意のUEに対応し得る。PDUタイプがIPであるケースまたは実施形態においては、AFがUEのIPアドレス/プレフィックスを提供する場合には、これは、この要求が適用されるPDU-CANセッションをPCFが識別することを可能にし、AF要求は、そのUEの現在のPDU-CANセッションのみに適用される。この場合には、UE識別情報などの追加情報も、PCFが正しいPDU-CANセッションを識別するのを支援するために提供され得る。
さもなければ、要求は、AF要求内のパラメータに一致する任意の将来のPDUセッションに提供され得る。
AF要求が任意のUEまたはUEのグループを対象にしている場合には、AF要求は、場合によって複数のSMFおよびPCFによってサービングされる複数のPDUセッションに影響を及ぼす可能性がある。
AF要求がUEのグループを対象にしている場合には、その要求において1つのまたはいくつかのグループ識別子を提供する。いくつかの実施形態においては、グループのメンバは、UDMに記憶されるそれらの予約申込にグループ情報(すなわち、グループ識別子)を有する。ある実施形態においては、グループ情報は、PDU-CANセッションセットアップにおいて、例としてN10インターフェースを介して、SMFによって読み出され、例としてN7インターフェースを介して、PCFに渡され得る。本実施形態は、グループ識別子が、例としてN8インターフェースを介して、AMFにも提供されることも可能にする。いくつかの実施形態においては、グループ識別子は、PCF非標準データとして(予約申込プロファイルリポジトリ「SPR」として動作する)UDRに記憶されていてもよい。いくつかの実施形態においては、UEは、複数のグループに属することができる。
いつトラフィックルーティングが適用されるべきか(例えば、時間妥当性条件)に関する情報。時間妥当性条件の使用は、満了時間がAF要求と関連付けられることを可能にする、または、所定の時間ウィンドウの間条件が提供されることを可能にする。これらの所定の時間ウィンドウは、繰り返され得るまたは一回限りであり得る。
トラフィックルーティングが適用されている場合にUEがどこにいるべきか(空間妥当性条件)に関する情報。ある実施形態においては、これは、トラフィックルーティングが適用されている場合にUEの想定されるサービングRANノードを示す、RANノード識別子などの地理的またはトポロジ的な識別子の形式で提供されている。AFがNEFを介してPCFとやりとりする場合には、いくつかの実施形態においては、それは地理的ゾーン識別子のリストを提供するまたは提供し得るし、NEFは情報をRANノード識別子にマッピングする。ある実施形態においては、空間妥当性条件は、関心領域の形式で提供され得る。関心領域は、例として、地理的領域を含み得る、または、ネットワークトポロジに関して関心領域を定義するトポロジ的領域として含み得る。関心領域は、トラッキングエリアID、(R)ANノードID、セルIDなどの空間識別子を使用して指定され得る。AFがNEFを介してPCFとやりとりする場合には、それは地理的ゾーン識別子のリストを提供し得るし、NEFは事前設定情報に基づいて情報を関心領域にマッピングし得る。事前設定は、管理プレーン機能によって行われ得る。事前設定は、ゾーンID→ゾーン情報/設定→関心領域(またはRANノードIDまたはセルID)のマッピングを含み得る。
あるいは、以前発生した別個のプロシージャにおいて、AFは、ゾーンID→ゾーン情報/設定のマッピングの情報をNEFに提供し得るし、管理プレーン機能は、RANノードの情報またはセル配置情報または事前に定義された関心領域情報を用いてNEFを設定する。NEFは、マッピングをするためにAFによって提供される情報および管理プレーンによって提供される情報(両方とも事前設定情報である)を使用し得る。
以下のイベントに対するAF予約申込。
UP経路管理イベントに関する通知: UPFの変更の時点におけるUEをサービングしているUPFのためのDNAIの変更。AFにSMFによって送信されたソースDNAIからターゲットDNAIへの変更に関する対応する通知は、ターゲットDNAIの識別情報およびアンカーUPFのアドレスを含む。いくつかの実施形態においては、通知はまた、UEのIPアドレス/プレフィックス、UE識別情報(例えば、外部識別子またはMSISDNのいずれか)、およびコアネットワークに関連するN6ルーティング情報を含み得る。
いくつかの実施形態においては、PDUセッションタイプがIPである場合には、UE識別情報およびコアネットワークに関連するN6ルーティング情報のうちの少なくとも1つが要求されない場合がある。
【0087】
予約申込は、早期通知および遅発通知のうちの少なくとも1つのためのものであり得る。早期通知のための予約申込のケースにおいては、SMFは、UPF(再)選択を実行する前に通知を送信する。遅発通知のための予約申込のケースにおいては、SMFは、UPF(再)選択が完了すると通知を送信する。
【0088】
アプリケーション機能は、SMFルーティング決定に影響を及ぼすために、イベント予約申込のために、またはその両方のために、要求を送信し得る。
【0089】
PCFは、AFから受信された情報、事業者のポリシーなどに基づいて、アプリケーション機能から受信された要求を許可し、トラフィック誘導ポリシーを決定する。トラフィック誘導ポリシーはSMFに設定される適切なトラフィック誘導プロファイルのリストを含み得るし、いくつかの実施形態においては、例えば、アプリケーションと関連付けられたN6ルーティング情報がAFによって明示的に提供されているケースにおいては、トラフィック誘導ポリシーはN6ルーティング情報を含み得る。トラフィック誘導プロファイルは、それがサポートするルーティングプロファイルIDおよび対応するデータネットワークアクセス識別子(DNAI)のうちの少なくとも1つを含み得る。DNAIは、UPF選択のために、例えば、PCFによって提供されるいくつかのトラフィックマッチングトラフィックフィルタを(ローカルで)迂回するために、SMFによって検討された情報に関連している。
【0090】
PCFは、AFまたはNEFに要求について確認応答する。
【0091】
セッション確立プロシージャにおいては、UEは、PDUセッションがアプリケーション識別子によって識別されたアプリケーションを対象とするまたは専用であることを示す、セッション要求においてアプリケーション識別子を提供し得る。セッション要求においてDNNがローカルDNを示している場合には、および、アプリケーション識別子がセッション要求に含まれる場合には、SMFは、TS23.501の5.6.6節に記載されているような、第三者認証/許可を開始して、アプリケーションアクセスを検証し得る。
【0092】
PDUセッション確立プロシージャ(
図28Aに示したものについての実施)の間に、SMFは、UDMを介してUDRから予約申込グループ情報(例えば、IMSIグループ識別子)を取得し得る(例えば、ステップ2806および2808)。SMFは、事業者ポリシーを適用するために、アプリケーション識別子(可能な場合)と予約申込グループ情報とをPCFに提供する(例えば、ステップ2814または2818)。
【0093】
AF要求に対応するPDU-CANセッションについては、PCFは、アプリケーション情報(すなわち、アプリケーション識別子)およびトラフィックルーティングが適用されるべきDNAIに関する情報のうちの少なくとも1つと、トラフィック誘導プロファイルIDのリスト、空間妥当性条件、およびSMFイベントに対するAF予約申込に関する情報のうちの少なくとも1つとのうちの少なくとも1つを含み得るPCCルールをSMFに提供する。アプリケーションに関連付けられたN6ルーティング情報がAF要求において明示的に提供されている実施形態においては、PCFはまた、PCCルールの一部としてSMFにN6ルーティング情報を提供し得る。これは、PDU-CANセッションセットアップにおいてポリシーを提供することによってまたはPDU-CANセッション変更プロシージャを開始することによって行われる。いくつかの実施形態においては、PCFは、AF要求の時間妥当性条件を周期的に評価し、評価結果に従って対応するPCCルールを有効または無効にするためにSMFを通知する。
【0094】
有効にされたPCCルールが空間妥当性条件を含んでいる場合には、SMFは、予約申込して、UEが空間妥当性条件で指定された関心領域に出入りすることと関連付けられているUEモビリティ情報をAMFから受信する。SMFは、UEモビリティ情報および空間妥当性条件を使用して、PCCルールがアプリケーションに対して有効であるかどうかを決定する。
【0095】
PCCルールが有効である場合には、SMFは、ローカルポリシーに基づいて、PCCルールにおける情報を考慮して、
PDUセッションのためにUPFを(再)選択し得る。SMFは、UE配置(TAI/Cell-Id)とUPFと関連付けられたDNAIとの間のマッピングおよびアプリケーションをハンドリングする責任を負っている。SMFは、PDUセッションをサービングするUPFの選択についての責任を負っている。本動作は、例えば、3GPP技術標準規格TS23.501 V0.3.1(2017年3月)の6.3.3節などといった、関連技術標準規格の規定に従い得る。
トラフィックマルチホーミングまたはUL分類器(UL CL)の実施のための機構を有効にする。そのような機構は、例えば、3GPP技術標準規格TS23.501 V0.3.1(2017年3月)の5.3.5節などといった、関連技術標準規格の規定に従い得る。このことは、トラフィック転送(例えば、ブレークアウト)ルールと、N6ルーティング情報がPCCルールの一部である場合には関連したN6ルーティング情報とをUPFに提供することを含み得る。トラフィック転送ルールは、アプリケーション識別子およびトラフィック誘導ポリシーIDを含み得る。アプリケーション識別子は、UPFにおいて設定されたアプリケーショントラフィック検出ルールを指す。ある実施形態においては、アプリケーションヘッダが、アプリケーション識別子をアプリケーショントラフィック検出ルールと関連付けるために使用され得る。
アプリケーション機能にUP経路の(再)選択(例えば、DNAIおよびPDUセッション配置の変更)を知らせる。
【0096】
SMFは、アプリケーショントラフィックの検出を報告するようにUPFを設定し得る。設定に従い、アプリケーショントラフィック検出時には、UPFは、それぞれのアプリケーション識別子に関してSMFに通知する。SMFは、報告されたアプリケーション識別子および他の情報を使用して、PDUセッションに対するトラフィックルーティングに対するAFの影響を適用するためにPCFからPCCルールを取得し得る。それゆえ、SMFは、ルールに基づいてトラフィックハンドリングポリシーを設定するためにUPFに設定を適用し得るし、報告されたアプリケーション識別子によって識別されるようにAFと関連付けられた設定を適用し得る。いくつかの実施形態においては、SMFは、新規UPFを再選択し、アプリケーショントラフィックをハンドリングするために新規UPFを設定し得る。
【0097】
いくつかの実施形態においては、UEがPDUセッションの確立中にアプリケーション識別子を提供している場合には、SMFは、アプリケーション識別子をDNに送信するように動作し得る。いくつかの実施形態においては、SMFは、DNのために認証/許可エンティティにアプリケーション識別子を送信するように動作し得る。DN内のネットワークノード、エンティティ、または機能は、受信されたアプリケーション識別子に基づいてアプリケーション固有の認証/許可を行うように動作し得る。代替の実施形態においては、アプリケーション識別子が、入力としてDN内のネットワークノード、エンティティ、または機能にSMFによって提供されない。その代わりに、DN内のネットワークノード、エンティティ、または機能は、アプリケーション識別子のリストをSMFに返信する。この場合には、SMFは、アプリケーションに対してUEによって提供されるアプリケーション識別子を検証しなければならない。これらの実施形態は、アプリケーション識別子が認証/許可プロセスへの入力としてDNに提供されている点で異なっている。結果として、アプリケーション固有の許可を提供するために、認証/許可がDNによって返信されるアプリケーション固有の識別子リストであってもよい。
【0098】
図4は、仮想化された環境内のアプリケーション再配置のシナリオを図示している、ここで、アプリケーションApp-1(例えば、ビデオストリーミングアプリケーション)は、例えば、負荷の問題に起因して、3つのステップで再配置される。最初のステップが、DNAI-1内で行われ、5GCに対して不可視となっている。5GCは、再配置ステップ2に応答してDNAI-2(初期DNAI-1からの変更)を再選択し、その後、5GCは、アプリケーション再配置ステップ3に関してUPF-2(UPF-1からの変更)およびDNAI-2(DNAI-2からの変更)を再選択する。第3のステップは、データセンタ-Aとデータセンタ-Bとにわたって行われる。第2のデータセンタへのアプリケーション機能の移動は、UPF再選択をトリガし得るイベントである。
【0099】
UPF/DNAI再選択をトリガするための2つの実施形態を以下に説明する。
【0100】
第1の実施形態においては、DNAIがトラフィックルーティングに対するAFの影響無しで使用される。この場合には、トラフィックルーティングに対するAFの影響(すなわち、UPF再選択/トラフィック誘導再設定)は、UPFにおけるまたはDN内のアプリケーショントラフィックの検出後に実現され得る。すなわち、UPFまたはAFは、例えばトラフィック誘導再選択要求を送信することによって、セッションがアプリケーションと関連付けられたデータトラフィックを含んでいること(「アプリケーショントラフィック検出」)を示す通知を制御プレーン機能に送信し得る。いくつかの実施形態においては、このことは、必要に応じて、NEFとのインタラクションを介して、SMFに要求または通知を送信するAFによって行われ得る。他の例においては、UPFは、UPFを介してアクセスされるDN内のアプリケーション機能とのセッションにおけるトラフィックの検出に応答して要求または通知を送信し得る。トラフィック誘導再選択要求の受信に応答して、制御プレーンエンティティは、トラフィック誘導再選択プロセスを要求するか呼び出すかのいずれかをし得る(ときには、トラフィック誘導再選択を「トリガ」すると称する)。いくつかの実施形態においては、AFは、UPFを再選択する(ときには、UPF再選択を「トリガ」すると称する)ために制御プレーンの制御プレーンエンティティにUPF再選択要求をさらに送信し得る。そのため、エンド・ツー・エンド経路効率性は、PDUセッションと関連付けられたトラフィックの一部のみに適用される。
【0101】
第2の実施形態においては、DNAIがトラフィックルーティングに対するAFの影響有りで使用される。本実施形態においては、UEは、セッション要求の一部としてSMFにアプリケーション識別子を提供する。本願識別子は、PDUセッションがアプリケーションと関連付けられたトラフィックを対象としているまたはアプリケーションと関連付けられたトラフィック専用であることを示すPDUセッション識別子と関連付けられ得る。この識別子は、特定のトラフィックハンドリングポリシーもしくはルールまたは特定のトラフィックルーティングポリシーが適用されるべきことをUP経路内の機能に示すために使用され得る。このことは、どのように特定の識別子を有するトラフィックフローのいずれかまたはすべてをハンドリングすべきかを示すトラフィックハンドリングポリシーを送信することによってUPF機能を制御プレーン機能によって設定することを可能にする。例えば、トラフィックルーティングポリシーは、PDUセッションと関連付けられたデータトラフィックがCNを経てアプリケーションと関連付けられたDNへと行き来する所定の経路を介してルーティングされることを保証するように定義され得る。
【0102】
エンド・ツー・エンド経路効率性は、したがって、再配置プロセスのごく始まりのうちからアプリケーショントラフィックに提供され得る。いくつかの実施形態においては、UEが識別されたアプリケーションおよび別のアプリケーションの両方に対して同一のPDUセッションを使用する場合には、UP経路は、別のアプリケーションにとって最適に効率的なものとはなっていなくてもよい。これらのケースにおいては、改善された経路効率性は、別のアプリケーションと関連付けられたアプリケーショントラフィックの検出の後に達成され得る。いくつかそのような実施形態においては、UPFまたはAFは、セッションが別のアプリケーションと関連付けられたトラフィック(またはアプリケーション機能)を含むと決定し得るし、制御プレーン機能(SMFなど)は、第1の実施形態において説明したように、トラフィック誘導を再選択するように制御プレーン機能をトリガするために所定のアプリケーショントラフィックを通知され得る。
【0103】
一例として、UEが、エンド・ツー・エンド経路効率性に対する厳格な要件を有しているローカルDN内のアプリケーションにアクセスすることを欲する場合には第2の実施形態が適用されてもよい。第1の実施形態は、例として、他のシナリオ(すなわち、アプリケーションのエンド・ツー・エンド経路効率性要件が所定の閾値を下回る場合)に適用され得る。
【0104】
アプリケーション識別子がUEによって提供されている場合には、SMFは、アプリケーションのためのPDUセッションの使用のための第三者認証/許可を開始し得る。アプリケーション固有のUP管理がアプリケーション識別子に従ってPDUセッションに適用され得るので、第三者認証/許可は有益であり得る。第三者認証/許可は、UE(例えば、アプリケーション識別子)から受信された情報を信頼することができない状況を回避し得る。例として、TS23.501の5.6.6に記載されている第三者認証/許可機構は、情報交換のためのユーザプレーンまたはSMFと第三者認証/許可機能との間の通信を使用する。ある実施形態においては、本願は、(第三者認証/許可を拡張制御プレーンにおいて実行可能とし得る)NEFを介して第三者認証/許可を実行できるように機構を拡張することを提案している。NEFを介したアクセスを可能とすることによって、提供されたアクセスのレベルに応じて、第三者認証/許可機能がAFに対して同等の機能を行うことを可能にし得る。本実施形態は、第三者認証/許可機能がDNにないケースをサポートする追加の機能性を提供している。ある実施形態においては、NEFは、インターフェースおよび機能性を提供して、第三者認証/許可機能にAFとして動作する能力を提供する。
【0105】
DNとのPDUセッションの確立において、
- いくつかの実施形態においては、UEは、例えばDN-AAAサーバといったDNに配置され得る第三者によって認証/許可され得る。
UEがPDUセッションの確立中に認証/許可情報を提供し、PDUセッション確立の第三者認証/許可がDNポリシーまたはローカル設定に基づいて要求されているとSMFが決定した場合には、SMFは、UEの認証/許可情報を第三者に渡す。ある実施形態においては、第三者がDNに配置されている場合には、情報をUPFを介してDN内の第三者に渡し得る。ある実施形態においては、第三者がDNにない場合には、情報をNEFを介して第三者に渡し得る。NEFを使用する場合には、第三者はAFとして振舞い得る。PDUセッション確立の第三者認証/許可が要求されているがUEが認証/許可情報を提供しなかったとSMFが決定した場合には、その後、SMFは、PDUセッション確立を拒否し得る。
ある実施形態においては、第三者は、PDUセッション確立を認証/許可し、UPFを介してSMFに認証/許可結果を返信し得る。ある実施形態においては、第三者は、PDUセッション確立を認証/許可し、NEFを介してSMFに認証/許可結果を返信し得る。
UEがPDUセッションの確立中にSMFアプリケーション識別子を提供する場合には、SMFは、アプリケーション識別子を第三者に渡し得る。第三者は、アプリケーション識別子に従ってアプリケーション固有の認証/許可を行い得る。
SMFは、DNポリシーに従った第三者認証、DNポリシーに従った許可、ローカル設定、およびUEによって提供されるアプリケーション識別子のうちの少なくとも1つのためにUPFを使用するかまたはNEFを使用するかを決定し得る。
DN認証および許可のうちの少なくとも1つが、
AMFによってハンドリングされる5GCアクセス認証(ある実施形態においては、認証をTS23.501の5.2節に記載されている方法に従って行い得る)と、
SMFによって実施されたUDMから受信された予約申込データに関するPDUセッション許可とに加えて、PDUセッション許可の目的のために行われる。
【0106】
ローカルポリシーに基づいて、SMFは、PDUセッション確立の一部としてDN認証および許可のうちの少なくとも1つを開始し得る。
【0107】
UEがPDUセッションの確立中にアプリケーション識別子を提供する場合には、および、UPFが第三者認証/許可のために使用される場合には、UPFにおけるトラフィック誘導はアプリケーション識別子に従って設定され得る。UEがPDUセッションの確立中にアプリケーション識別子を提供する場合には、および、NEFが第三者認証/許可のために使用される場合には、SMFは、NEFにDNN、S-NSSAI、およびアプリケーション識別子を送信し、その時点で、NEFがSMFによって送信された情報(例えば、受信されたDNN、S-NSSAI、およびアプリケーション識別子)に従ってAF(例えば、第三者認証/許可機能)を選択し得る。
【0108】
UEは、NASを介して、第三者によってユーザ認証をサポートする必要があるSM情報を提供し得る。
【0109】
いくつかの実施形態においては、SMFがPDUセッションアンカー(TS23.501の5.6.4節に定義されているPDUセッションアンカーなど)をPDUセッションに追加した場合には、第三者認証および/または許可が実行され得る。いくつかの実施形態においては、SMFポリシーは、新規IPアドレスがPDUセッションに追加またはPDUセッションから削除された場合には、または、セッションと関連付けられた既存のIPアドレスがプレフィックスの変更または置換によって変更された場合には、第三者に通知するようにSMFに要求し得る。
【0110】
PDUセッション確立拒否の指示は、NAS SMを介してUEにSMFによって送信され得る。
【0111】
いくつかの実施形態においては、第三者は、PDUセッションのための許可を無効にし得る。いくつかの実施形態においては、第三者は、いずれかの時点でPDUセッションのための許可を無効にし得る。
【0112】
図5を参照すれば、AS配置または再配置通知の実施形態を図示しているシグナリング図を提示している。
【0113】
ステップ500では、NEF314が、ASコントローラ332からアプリケーションプログラムインターフェース(API)ベースのAS配置または再配置通知を受信する。図中の(再)配置という用語は、配置通知または再配置通知のいずれかを指す。(再)選択という用語も同様に、ケースに応じて、選択または再選択のいずれかを指す。
【0114】
通知は、ケースに応じて、UP選択または再選択における使用に適したAS配置を含み得るし、それはUP選択または再選択中に考慮されるべきであり得る。既存のセッションのためのAS再配置のケースにおいては、通知は、この時点以降から使用されるべき新規AS配置を示し得る。通知は、以下の特徴の一部またはすべてを含み得る。
【0115】
IPアドレス、MACアドレス、またはいくつかの他のタイプの既知のアドレス識別情報などのネットワークアドレスを使用して指定され得る、AS配置。
【0116】
UP326からASへのトラフィック誘導がCPによって設定されるべきかASネットワーク334によってハンドリングされるかを示す、トラフィック誘導インジケータ。
【0117】
いつAS(再)配置が適用されるかを示す、時間情報。非限定的な実施形態の1つにおいては、時間情報が空となっており、このことは、AS(再)配置が即座に開始することを暗に示している。
【0118】
UE102が指定の配置(例えば、地理的配置)内に存在する場合にAS(再)配置が適用されることを示す、UE配置情報。非限定的な実施形態の1つにおいては、配置情報が空となっており、このことは、AS(再)配置がUE配置を考慮せずに開始することを暗に示している。
【0119】
AS(再)配置が適用され得るトラフィックを示す、トラフィックフィルタ。トラフィックは、現行のPDUセッション(現行のトラフィック)または将来のPDUセッション(将来のトラフィック)に属し得る。トラフィックフィルタは、トラフィックが関連付けられているアプリケーションを示す、アプリケーションインジケータと、トラフィックが関連付けられているUE5を識別する、UEインジケータとを含む。
【0120】
UEインジケータは、トラフィックに関連付けられたIPアドレスであり得る。この場合には、トラフィックは現行のトラフィックであり、ASコントローラ332はASからIPアドレスを学習する。UEインジケータはまた、CP328によって割り振られ、NEF314を介してASコントローラ332に公開されている、UEのIDであり得る。この場合には、トラフィックは、現行のトラフィックおよび将来のトラフィックの両方を含み得る。
【0121】
必要に応じて、UEインジケータは、2つ以上のUE102を示している。さらに、トラフィックフィルタは、いずれのUEインジケータも含まなくてもよく、このことは、トラフィックフィルタによって定義された基準を満たす任意の(すなわち、すべての)UE102のトラフィックに対してAS(再)配置が適用されることを暗に示している。
【0122】
ある実施形態においては、受信された配置情報は、地理的配置を含み得る。NEF314は、受信された地理的配置を対応するセルIDなどのネットワークトポロジと関連付けられた配置に変換し、AS(再)配置通知を介してUE配置としてSMF310またはPCF314にセルIDを転送するように動作し得る。ある実施形態においては、NEF314は、UE配置としてSMF310またはPCF314に地理的配置を転送するように動作し得る。
【0123】
次に、ステップ502では、NEF314が、ASコントローラ332が信頼されたドメインに配置されていない場合には、認証サービス機能(AUSF)312に認証要求を送信する。認証要求は、ASコントローラ識別情報がAPIベースのAS(再)配置通知のステップ500においてASコントローラ332によって提供されていない場合には、ASコントローラ332の識別情報を含み得る。
【0124】
随意的なステップ504(点線で示した)では、AUSF312が、ASコントローラ332の識別情報を取得する。ステップ504は、ステップ502における認証要求がASコントローラ識別情報を含まない場合に行われる。
【0125】
ステップ506では、AUSF314が、ASコントローラ332を認証し、認証応答をNEF314に送信する。認証応答は、認証結果を示している。
【0126】
認証が成功した場合には、NEF314は、通知を検証し、AS再配置が現行のトラフィックに適用されるか将来のPDUセッションに適用されるかに基づいて決定される次のステップを行う。
【0127】
ある実施形態においては、プロシージャは、プロシージャ508(現行のPDUセッションのためのAS再配置)およびプロシージャ510(将来のPDUセッションのためのAS(再)配置)のうちの1つのみを含む。ある実施形態においては、プロシージャ508は利用されず、プロシージャ510が、現行のPDUセッション、将来のPDUセッション、または現行のおよび将来のPDUセッションの両方の組合せに対して行われるAS再配置のために実施される。プロシージャ510が現行のPDUセッションのために実施されるケースにおいては、PCF314は、現行のPDUセッションのために対応するUPを再選択するためにSMF310にUP再選択トリガを送信することによってUP再選択を行うようにSMF310をトリガする。代替の実施形態においては、プロシージャ510を利用せずに、プロシージャ508のみを使用する。代替の実施形態においては、SMF310は、例としてNEF314によって送信された、AS再配置通知の受信に基づいて、将来のPDUセッションのためにAS再配置を行うように動作する。
【0128】
一般に、プロシージャ508は、現行のPDUセッション(すなわち、現行のデータトラフィック)のためのAS再配置のケースでは行われ得る。まず、NEF314は、トラフィックに関連付けられたPDUセッションを識別し、識別されたPDUセッションを管理するSMF310は、APIベースのAS再配置通知に基づいてAS再配置通知を生成し、ステップ512では、AS再配置通知を識別されたSMF310に送信する。ある実施形態においては、NEF314は、ネットワーク機能リポジトリ機能(NRF)318とやりとりすることによってSMF310を識別し得る。
【0129】
AS再配置通知を受信された後に、SMF310は、新規AS配置、事業者ポリシー、およびPDUセッションのセッションおよびサービスの継続性(SSC)モードに従って、影響を受けるトラフィックのためのUP再選択を行うかどうかを決定し得る。
【0130】
ステップ514Aでは、UP再選択が要求されていないとSMF10が決定した場合には、および、AS再配置通知がトラフィック誘導設定を必要とすることを示している場合には、SMF310が、UP GW336におけるトラフィック誘導を更新することによって、トラフィック誘導を設定する。あるいは、ステップ514Bでは、UP再選択が要求されているとSMF310が決定した場合には、SMF310は、UP再選択プロシージャを開始する。SMF310は、必要であれば、再選択されたUP GW336におけるトラフィック誘導をさらに設定し得る。
【0131】
一般に、プロシージャ510は、AS(再)配置が将来のトラフィックに対して適用されるケースにおいて行われる。ステップ516では、NEF314が、将来のトラフィックのための事業者ポリシーに関与しているポリシー制御機能(PCF)314を識別し、APIベースのAS(再)配置要求に基づいてAS(再)配置通知を生成し、AS(再)配置通知をPCF314に送信する。NEF314は、NRF318とやりとりすることによってPCF314を識別し得る。随意的なステップ518では、PCF314が、UP GW336とのトラフィック誘導を設定する。ある実施形態においては、その設定が、要求されたPDUセッションを(現時点または将来において)サポートするために潜在的に使用される可能性のあるUP GW336のすべてに適用され得る。詳細には、AS(再)配置通知、予約申込データ、および現在の事業者ポリシーに基づいて、PCF314は、トラフィックのためのUP選択ポリシーおよびトラフィック誘導ポリシーを生成し得る。ある実施形態においては、トラフィック誘導がUP(再)選択(すなわち、ステップ514または516)中に別々に設定され得るため、随意的なステップ518は行われない。
【0132】
AS(再)配置通知が将来におけるAS再配置の可能性を示している一実施形態においては、PCF314は、例えば、アプリケーションと関連付けられた任意のPDUセッションが1に等しくないSSCモードを有するべきであるなどといった、セッションおよびサービスの継続性(SSC)モード選択ポリシーを生成し得る。
【0133】
当業者によって容易に諒解され得るように、AS(再)配置が現行のトラフィックフローと将来のトラフィックフローとの両方に影響を及ぼし得る事例が存在する。そのようなケースにおいては、プロシージャ508とプロシージャ510との両方が行われてもよい。
【0134】
ステップ520では、NEF314が、AS(再)配置通知の承諾またはAS(再)配置通知の拒否のいずれかを確認応答する、ASコントローラ332に返信されるAPIベースのAS(再)配置通知確認応答を送信する。拒否のケースにおいては、メッセージは、拒否のための理由を示すエラーコードを示している。ある実施形態においては、応答は、AS(再)配置通知を識別するトランザクショントークンを含む。トランザクショントークンは、完全詳細を提供することおよびAS(再)配置通知によって影響を受けるUP(再)選択の通知を要求することのうちの少なくとも1つを行うことなく、後でAS(再)配置通知を更新するためにASコントローラ332によって使用され得る。
【0135】
図6は、UP(再)選択通知要求プロシージャを図示している。ステップ600では、NEF314が、APIベースのUP(再)選択通知要求をASコントローラ332から受信する。APIベースのUP(再)選択通知要求は、以前のAS(再)配置通知プロシージャからのトランザクショントークンを含み得る。トークンは、現在の要求がそのAS(再)配置通知によって影響を受ける任意のUP(再)選択プロシージャに対応していることを示し得る。あるいは、要求は、以下の情報の一部またはすべてを含み得る。
いつ通知要求が適用されるかを示す、時間情報。時間情報が空であってもよく、通知要求が即座に開始することを暗に示している。
UE5が指定の配置(例えば、地理的配置)内に存在する場合に通知要求が適用されることを示す、UE配置情報。UE配置情報が空であってもよく、通知要求がUE配置を考慮せずに開始されることを暗に示している。
通知要求が適用され得るデータトラフィックを示す、トラフィックフィルタ。トラフィックは、現行のPDUセッション(現行のトラフィック)または将来のPDUセッション(将来のトラフィック)に属し得る。トラフィックフィルタはまた、データトラフィックに関連付けられた特定のアプリケーションを示すアプリケーションインジケータを含み得る。
【0136】
トラフィックフィルタは、データトラフィックに関連付けられたUE102を示すUEインジケータを必要に応じて含む。UEインジケータは、データトラフィックに関連付けられたIPアドレスであり得る。この場合には、データトラフィックは現行のトラフィックであり、ASコントローラ332はASからIPアドレスを学習する。UEインジケータはまた、CN CP328によって割り振られ、ASコントローラ332に公開されている、UEのIDであり得る。この場合には、データトラフィックは、現行のトラフィックおよび将来のトラフィックの両方を含み得る。UEインジケータは、2つ以上のUE102を示し得る。トラフィックフィルタがUEインジケータを含んでいない場合には、トラフィックフィルタによって定義された基準を満たす任意のUE102のデータトラフィックに通知要求が適用されることを示している。
【0137】
APIベースのUP(再)選択通知要求の受信の後に、ステップ602では、NEF314が、ASコントローラ332が信頼されたドメインに配置されていない場合には、AUSF312に認証要求を送信する。認証要求は、ASコントローラ332の識別情報を、情報がAPIベースのUP(再)選択通知要求においてASコントローラ332によって提供されている場合には、含み得る。
【0138】
随意的なステップ604では、AUSF312が、ASコントローラ332の識別情報を取得する。本ステップは、認証要求602がASコントローラ332の識別情報を含んでいない場合に行われる。
【0139】
ステップ606では、AUSF312が、ASコントローラ332を認証し、認証結果を示すNEF314への認証応答を送信する。
【0140】
APIベースのUP(再)選択通知要求がトランザクショントークンを含んでいる場合には認証要求、識別情報取得、および認証応答の各ステップが随意的となることに留意すべきである。
【0141】
ステップ608では、NEF314が、APIベースのUP(再)選択通知要求に基づいてUP(再)選択通知要求を生成し、それをPCF314に送信する。PCF314は、要求を検証し得るし、要求が有効である場合には、PCF314は、受信されたUP(再)選択通知要求に基づいてUP(再)選択通知ポリシーを生成し得る。随意的なステップ610では、PCF314が、検証結果を示すNEF314へのUP(再)選択認証応答を送信し得る。
【0142】
ステップ612では、NEF314が、AS(再)配置通知の承諾またはAS(再)配置通知の拒否のいずれかを確認応答する、ASコントローラ332に返信されるAPIベースのUP(再)配置通知応答を送信する。拒否のケースにおいては、メッセージは、拒否のための理由を示すエラーコードを含む。ある実施形態においては、応答は、AS(再)配置通知を識別するトランザクショントークンを含む。トランザクショントークンは、完全詳細を提供することおよびAS(再)配置通知によって影響を受けるUP(再)選択の通知を要求することのうちの少なくとも1つを行うことなく、後でAS(再)配置通知を更新するためにASコントローラ332によって使用され得る。
【0143】
図7は、UP(再)選択通知プロシージャを図示している。SMF310は、UP(再)選択を行った後に、(例えば、上記で説明したように)UP(再)選択通知要求プロシージャの結果としてUP(再)選択通知が必要とされる場合に、UP(再)選択通知プロシージャを開始する。
【0144】
ステップ700では、SMF310が、UP(再)選択通知をNEF314に送信する。UP(再)選択通知は、対応するUP(再)選択通知要求のトランザクショントークン、AS配置の指示、およびUP GW336の配置の指示のうちの少なくとも1つを含み得る。配置情報は、例として、ネットワークアドレスの形式であり得る。
【0145】
ステップ702では、NEF314が、UP(再)選択通知に基づいてAPIベースのUP(再)選択通知を生成し、それをASコントローラ332に送信する。ASコントローラ332は、NEF314にAPIベースのUP(再)選択通知の受信の確認応答を通信する。確認応答を送信する前に、ASコントローラ332は、リソースおよびデータ構造を開放するステップ、トラフィック誘導設定するステップなどを含み得る、AS(再)配置またはAS状態(再)配置プロシージャのために必要なステップを行ってもよい。
【0146】
ステップ704では、NEF314が、ASコントローラ332から受信されたAPIベースのUP(再)選択通知確認応答の受信を確認するSMF310に、UP(再)選択通知確認応答を送信する。
【0147】
図8は、アプリケーションフレンドリなPDUセッション確立のためのプロシージャを図示している。ステップ800では、ASコントローラ332が、UE102と関連付けられた将来のトラフィックのための、アプリケーション対応UP選択ポリシーおよびトラフィック誘導ポリシーを生成する指定のアプリケーションに対する、CP328とのAS(再)配置通知プロシージャを開始する。
【0148】
ステップ802では、ASコントローラ332がまた、UE102と関連付けられた将来のトラフィックのための、アプリケーション対応UP選択ポリシーおよびトラフィック誘導ポリシーを生成する指定のアプリケーションに対する、CP328とのUP(再)配置通知要求プロシージャを開始する。
【0149】
プロシージャ804では、UE102が、それがアプリケーショントラフィックを有してアプリケーションと送受信している場合には、セッションセットアッププロシージャを開始し得る。ステップ806では、UE102が、コアアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)308を介してSMF310にセッション要求を送信する。セッション要求は、セッションIDと望ましいSSCモード(オプション)とを含み得る。セッション要求はまた、それがアプリケーションのための専用セッション要求であることを示すアプリケーション識別子を含み得る。ステップ808では、SMF310が、UDM320とのUEコンテキストを検証し、ユーザ予約申込データに従ってセッション要求を許可する。
【0150】
セッション要求が許可された場合には、SMF310は、UP選択プロシージャ810を開始する。最初のステップ812では、SMF310が、AS(再)配置通知プロシージャ800がもたらすアプリケーションフレンドリなポリシーを含む、事業者ポリシーをPCF314から取得する。随意的なステップ814では、SMF310が、セッション要求、事業者ポリシー、UEタイプ、および他の必要な情報に従って、PDUセッションのためにSSCモードを選択する。例えば、要求がアプリケーション識別子を含むが望ましいSSCモードを含んでいない場合には、および、事業者ポリシーが潜在的な将来のAS再配置を示している場合には、SMF310は、効率的なエンド・ツー・エンド経路処理のためのUP再選択を可能とするためにPDUセッションのSSCモードを2または3に設定し得る。
【0151】
ステップ816では、SMF310が、候補UP GW336とAS配置との間のトラフィック誘導能力を取得するためにUDM320とやりとりし、UDM320によって提供される情報に基づいて事業者ポリシーに関するPDUセッションのためにUP経路を選択する。ステップ818では、SMF310が、UPセットアップをトリガし、事業者ポリシーがトラフィック誘導設定を必要とすることを示している場合には、UP GW336におけるトラフィック誘導を設定する。
【0152】
ステップ820では、SMF310が、UP326に接続するためにAN302に接続セットアップ要求を送信する。本ステップにおいて、AN302が、PDUセッションのためにRANリソースを割り振り得る。
【0153】
事業者ポリシーがUP(再)選択通知を必要とすることを示している場合には、ステップ822では、SMF310が、UP選択通知プロシージャによってUP選択に関してASコントローラ332に通知する。
【0154】
ステップ824では、SMF310が、AMF308を介してUE102にPDUセッション要求応答を送信する。応答は、UE102がセッション要求において望ましいSSCモードを提供していない場合には、PDUセッションのために選択されたSSCモードを含む。ステップ826では、トラフィック転送が、UP GW336を介してUE102から生じる。
【0155】
図9は、PDUセッション変更のためのアプリケーション対応UP再選択プロシージャを図示している。このプロシージャにおいては、ステップ900では、UE102が、UP-A 326Aを介してアプリケーショントラフィックを搬送している確立済みのPDUセッションを有する。
図9に示しているように、アプリケーショントラフィック転送902は、UP-A 326Aを介したものである。
【0156】
SMF310は、PDUセッションによって搬送されるアプリケーショントラフィックのためのUP再選択のためのトリガを受信する。トリガは、新規AS配置を示すAS再配置通知プロシージャ904、新規サービングANを示すハンドオーバプロシージャ906、または、PDUセッションのUP選択に影響を及ぼすポリシー変更を示すPCF314からのポリシートリガ908に由来し得る。
【0157】
トリガを受信することに応答して、ステップ910では、SMF310が、AMF308を介してUE102にセッションリダイレクションメッセージを送信する。本ステップは、確立済みのPDUセッションがSSCモード設定に従って事前にサービングされたものまたは再利用されたものである場合には随意的となる。
【0158】
ステップ912では、UE102が、セッションリダイレクションを受信されたことに応答して、新規セッションをセットアップするためのセッション要求を送信する。セッションリダイレクションメッセージがSMF310から受信された場合にのみ発生するため、本ステップも随意的となることに留意されたい。
【0159】
ステップ914では、SMF310が、UP(再)選択プロシージャを使用してアプリケーショントラフィックのためにUP-B 326Bを確立する。ステップ914は、
図7に示し上記で説明したUP選択プロシージャと同様である。
【0160】
ステップ912が随意的であるケースにおいては、PDUセッションが、アプリケーションのための専用PDUセッションではなく、3であるSSCモードを有している場合には、SMF310は、UP-A 326AおよびUP-B 326BがUP経路の2つの分岐となるようにUP経路に分岐点を挿入し得る。SMF310は、分岐点に命令して、例えば、宛先アドレスまたは宛先アドレスとポート番号との組合せに従って、UP-B 326Bにアプリケーションと関連付けられたトラフィックを誘導する。
【0161】
ステップ916では、SMF310が、AMF308を介してUE102にセッション応答を送信して、ステップ912において送信されたセッション要求を終了する。現行のPDUセッションが、アプリケーションのための専用PDUセッションではなく、3であるSSCモードを有している場合には、応答は、例えば、宛先アドレスまたは宛先アドレスとポート番号との組合せによって、新規PDUセッションにリダイレクトされるようにアプリケーショントラフィックに指示しなくてはならない。UE102は、セッション応答内のリダイレクション指示に従ってトラフィックリダイレクションを行い得る。
【0162】
ステップ918では、SMF310が、残りのトラフィックについて、UP-A 326AからUP-B 326Bへのトラフィックリダイレクションをセットアップする。ステップ920では、ここでは、UP-B 326Bを介して、将来のアプリケーショントラフィックを継続する。
【0163】
ある実施形態においては、エッジコンピューティングのためのアプリケーションによって影響を及ぼされるSSCおよびUP管理のためのシステムおよび方法を提供している。その実施形態においては、アプリケーション(すなわち、AS)が事業者のローカルネットワーク、すなわちローカルDNにデプロイされていると仮定している。
【0164】
図10を参照すれば、アプリケーション機能(AF)324(非3GPP機能)は、ローカルDN内でのAS(再)配置(または、AS(再)選択)に関与している。アプリケーション機能324は、NEF314を介してCP328とやりとりする。アプリケーション機能324の挙動およびアプリケーションまたはアプリケーションコンテキストの実際の再配置は、現行の標準規格の下ではまだ定義されていないため、本願に関連していない。
【0165】
CN CP328は、UPF304とAS配置との間のトラフィック誘導能力に関する情報を有する。情報は、管理プレーン330内のネットワークマネージャなどのネットワーク管理コンポーネントによって提供され、アプリケーションのためにUPF304の適切度または優先度を決定するためにNEF314によって使用される。
【0166】
SMF310は、AS(再)配置に直面して適切なAS配置にULトラフィックをルーティングするためにUPF304においてトラフィック誘導を設定することに関与している。
【0167】
ローカルDNは、UP(再)選択に直面して適切なUPF304にDLトラフィックを誘導することに関与している。UPF304は、有効なIPアドレスとしてDLトラフィックに関連付けられたUEのIPアドレスを認識する。UPF304がUEのIPアドレスを認識することを保証するために、いくつかの実施形態においては、UPF304の各々は、同一のプライベートIPアドレス空間を使用し得る。
【0168】
DLトラフィック誘導は、アプリケーション機能324によって設定され得る、または、ローカルDN内の高レベルモビリティ管理機構を介して実現され得る。UPF304は、有効な識別子としてDLトラフィックにおけるUEのIPアドレスを認識し得る。このことは、例えば、UPF304において同一のプライベートIPアドレス空間を適用することによって実現され得る。上述したように、IPアドレス処理を使用しない実施形態においては、他のアドレスタイプまたは識別子が利用され得る。DLトラフィックを誘導するためのローカルDNの挙動は、以下の検討とは密接な関係はない。
【0169】
図10中の点線によって示したインターフェースは現行の標準規格の下ではまだ定義されていないため、それがどのように構築されているかは以下の検討とは密接な関係はない。
【0170】
本セクションは、効率的なエンド・ツー・エンド経路を必要とするアプリケーションのためのアプリケーションフレンドリなUP管理を可能にする、CP328とアプリケーション機能324との間の必要なインタラクションを説明している。
【0171】
この例示的な実施形態においては、NEF314がアプリケーション機能324から受信された情報を認証および検証すると仮定している。当業者であれば理解されるように、この責務は、制御シグナリングにおいて相応の変更を伴って、別の機能に移され得る。
【0172】
図11Aを参照すれば、シグナリング図は、セッション確立の一部としてSMF310によって行われる、アプリケーションによって影響を及ぼされるUP選択の実施形態を図示することを提示している。ステップ1100では、アプリケーション機能が、NEF314の「アプリケーション(再)配置通知」サービスのプロシージャを介してUE102と関連付けられた将来のアプリケーショントラフィックのためにアプリケーション配置をネットワークに通知する、ここで、UP選択ポリシーおよびトラフィック誘導ルールは、PCF314によって生成される。ある実施形態においては、NEF314のアプリケーション(再)配置通知」サービスのプロシージャは、本願の他の場所において説明したもののうちのいくつかを含む、任意の数の異なる方法を使用して実施され得る。
【0173】
ステップ1102では、アプリケーション機能324が、NEF314の「UP(再)選択通知」サービスのプロシージャ(パート1)を介してUE102と関連付けられた将来のアプリケーショントラフィックのためにUP326(再)選択通知を予約申込し得る、ここで、UP(再)選択通知ポリシーは、PCF314によって生成される。ある実施形態においては、NEF314の「UP(再)選択通知」サービスのプロシージャが実施され得る。ステップ1102は、アプリケーション機能324によって決定され得る、随意的なステップである。いくつかの実施形態においては、ステップ1100および1102は、互いに独立して動作し得る。
【0174】
ステップ1104では、UE102が、ローカルDN識別子を含むセッション要求をSMF310に送信する。要求は、それがアプリケーションのための専用PDUセッションであることを示す、アプリケーション識別子を含み得る。ローカルDN識別子およびアプリケーション識別子は、統合された識別子の一部のうちの2つ(ローカルDN識別子またはアプリケーション識別子として)であり得るまたは2つの別個の識別子であり得る。
【0175】
ステップ1106では、SMF310が、UEコンテキストを検証し、ユーザ予約申込データに従ってセッション要求を許可する。ステップ1108では、SMF310が、PCF314から事業者ポリシーを取得する、ステップ1100および1102によってもたらされる、アプリケーションによって影響を及ぼされるUP管理ポリシーを含む。ステップ1110では、SMF310が、セッション要求、事業者ポリシー、UEタイプ、および他の必要な情報に従って、PDUセッションのためにSSCモードを選択する。セッション要求がアプリケーション識別子を含んでいる場合には、および、事業者ポリシーがアプリケーションモビリティ(すなわち、潜在的なアプリケーション再配置)を示す場合には、SMF310は、PDUセッションのためにSSCモード2を選択し得る。セッション要求がアプリケーション識別子を含んでいない場合には、および、UEによって潜在的にアクセスされるアプリケーションがモビリティを有していることを事業者ポリシーが示している場合には、SMF310は、PDUセッションのためにSSCモード3を選択し得る。
【0176】
ステップ1112では、SMF310が、事業者ポリシーに関するPDUセッションのためにエンド・ツー・エンドUP経路を選択し得る。UP326における本エンド・ツー・エンド経路は、PDUセッションのために選択されたアプリケーション配置を含み得る。
【0177】
ステップ1114では、SMF310が、AN302にN3接続をセットアップするように要求する。随意的なステップ1116では、AN302が、PDUセッションのためにRANリソースを割り振り得る。
【0178】
ステップ1118では、AN302が、SMF310に応答して、N3接続セットアップの完了を示している。
【0179】
ステップ1120では、SMF310が、UP経路をセットアップする。ステップ1122では、SMF310が、UP326のアンカーUPF304におけるN6インターフェースを介してトラフィック誘導を設定し得る。いくつかの実施形態においては、ステップ1120および1122は、UPセットアップおよびトラフィック誘導設定が一緒に行われる単一の統合された設定ステップに結合されていてもよい。
【0180】
ステップ1124では、SMF310が、NEF314の「UP(再)選択通知」サービスのプロシージャ(パート2)によってエンド・ツー・エンドUP経路選択に関してアプリケーション機能324に通知し得る。通知は、PDUセッション配置およびアプリケーション配置を示している。いくつかの実施形態においては、PDUセッション配置は、アンカーUPF IPアドレスとして使用され得る。他の実施形態においては、UEのIPアドレスが、PDUセッション配置のために使用され得る。ステップ1124は、ステップ1102が存在していない場合には、または、ステップ1102がUP(再)選択事後通知を必要とすることを示していない場合には、随意的となる。
【0181】
ステップ1126では、SMF310が、AMF308を介してUE102にセッション応答を送信する。PDUセッション確立が実行される方式は、異なる実施形態では変わり得る。このプロシージャが標準化の対象となり得るし、そのようなプロシージャの詳細が必ずしも本願とは密接な関係があるわけではないことを当業者は諒解されよう。
【0182】
図11Bは、追加の随意的なステップ1128を含む代替の実施形態を図示している。ステップ1128では、SMF310が、NEF314の「UP(再)選択通知」サービスのプロシージャ(パート2)によってエンド・ツー・エンドUP経路選択に関してアプリケーション機能324に通知する。通知は、PDUセッション配置およびアプリケーション配置を示している。いくつかの実施形態においては、PDUセッション配置は、アンカーUPF IPアドレスである。他の実施形態においては、UEのIPアドレスは、PDUセッション配置として使用され得る。ステップ1128は、例として、ステップ1102が存在していない場合には、または、ステップ1102がUP(再)選択事前通知を必要とすることを示していない場合には、随意的となる、事前通知ステップである。
【0183】
図12Aおよび
図12Bは、アプリケーションによって影響を及ぼされるUP再選択プロシージャの実施形態を図示しているシグナリング図である。このプロシージャは、UEのIPアドレスを変更しないため、UE102に対して透過的である。
図12Aおよび
図12Bの実施形態は、UE102がUP-A 326Aを介した確立済みのPDUセッションを既に有していることを前提としている。
【0184】
図12Aを参照すれば、ステップ1200では、アプリケーション機能324が、NEFの「UP(再)選択通知」サービスのプロシージャ(パート1)によってPDUセッションに関連付けられたアプリケーショントラフィックのためのネットワークからのUP(再)選択通知を予約申込する。ステップ1200は、アプリケーション機能324の要件次第で、随意的となる。
【0185】
ステップ1202では、UE102とUP-A 326Aとの間でトラフィック転送が開始し得る。
【0186】
ステップ1204では、アプリケーション機能324が、NEF314の「アプリケーション(再)配置通知」サービスのプロシージャによってアプリケーション再配置に関してネットワークに通知し得る。ステップ1200および1204は、互いに独立したものであり得る。ネットワークの通知は、他の方法ではアプリケーション機能324によって到達可能ではないコアネットワーク機能に通知を順に提供することを可能にする1つまたは複数のネットワークノードに通知メッセージを送信するアプリケーション機能324を含み得る。
【0187】
SMF310は、必要または望ましい場合にはアプリケーション再配置およびローカルポリシーに従ってエンド・ツー・エンドUP経路を変更し得る。
【0188】
プロシージャ1206では、SMF310が、エンド・ツー・エンドUP経路を変更する、ここで、UP再選択が要求されている。ステップ128では、SMF310が、PDUセッションのために(N6インターフェースを介して)UP-B 326Bおよびトラフィック誘導を再選択する。PDUセッションのSSCモードが2である場合には、UP-B 326Bが選択されてUP-A 326Aに取って代わる。PDUセッションのSSCモードが3である場合には、SMF310は、UP-A 326AおよびUP-B 326BがUP経路の2つの分岐となるように、分岐UPFまたはUL CL UPFをUP経路に挿入する。
【0189】
ステップ1210では、SMF310が、NEFの「UP(再)選択通知」サービスのプロシージャ(パート2)によってUP再選択に関してアプリケーション機能324に通知する。ステップ1210は、ステップ1200が存在していない場合には、または、アプリケーション機能324が同一の内容のUP(再)選択に関して通知されていた場合には、随意的となる。
【0190】
ステップ1212では、SMF310が、UP再選択決定に従ってエンド・ツー・エンドUP経路を変更する。このことは、任意の数の異なる方法を使用して実施され得る。そのような方法の詳細が、現行の標準規格の4.3.5.X.2節中のステップ8から11について記述されたものなどの標準化の対象となり得る。ステップ1212では、N3接続が、変更され得るし、分岐UPFまたはUL CL UPF(もしあれば)が、UP-B 326Bにアプリケーショントラフィックを誘導するように構成され得るし、UP-BのアンカーUPFにおけるN6インターフェース(すなわち、トラフィック誘導)が設定される。分岐UPFまたはUL CL UPFにおけるトラフィック誘導は、宛先IPアドレス、宛先ポート番号、ソースIPアドレス、またはそれらの任意の組合せに基づき得る。
【0191】
ステップ1214では、SMF310は、UP再選択が要求されていないケースにおいてはトラフィック誘導を設定する。SMF310は、新規アプリケーション配置にアプリケーショントラフィックを誘導するために、UP-A 326AのアンカーUPFにおけるN6インターフェースを再設定する。
【0192】
ステップ1216では、UE102とUP-B 326Bとの間でトラフィック転送が開始し得る。
【0193】
ステップ1218では、SMF310が、ステップ1206が行われPDUセッションのSSCモードが2である場合には、UP-A 326Aに関連するPDUセッションリソースを開放する。
【0194】
図12Bを参照すれば、代替の実施形態では、
図12Aからのステップ1200が1204の後に行われ得る。ステップ1220では、UE102とUP-A 326Aとの間でトラフィック転送が開始し得る。
【0195】
ステップ1222では、アプリケーション機能324が、NEF314の「アプリケーション(再)配置通知」サービスのプロシージャによってアプリケーション再配置に関してネットワークに通知する。ステップ1200および1222は、互いに独立したものであり得る。
【0196】
ステップ1224では、アプリケーション機能324が、NEF314の「UP(再)選択通知」サービスのプロシージャ(パート1)によってPDUセッションに関連付けられたアプリケーショントラフィックのためのネットワークからのUP(再)選択通知を予約申込する。ステップ1224は、アプリケーション機能324の要件次第で、随意的となる。
【0197】
ステップ1226では、SMF310が、アプリケーション再配置およびローカルポリシーに従って、UP再選択およびアプリケーション配置再選択のうちの少なくとも1つを含む、エンド・ツー・エンドUP経路再選択を行う。
【0198】
ステップ1228では、SMF310が、PDUセッションのためにエンド・ツー・エンドUP経路を選択する。UP再選択が必要とされている場合には、SMF310は、PDUセッションのためにUP-B 326Bを再選択する。PDUセッションのSSCモードが2である場合には、UP-B 326Bが選択されてUP-A 326Aに取って代わる。PDUセッションのSSCモードが3である場合には、SMF310は、UP-A 326AおよびUP-B 326BがUP経路の2つの分岐となるように、分岐UPFまたはUL CL UPFをUP経路に挿入する。
【0199】
ステップ1230では、SMF310が、NEF314の「UP(再)選択通知」サービスのプロシージャ(パート2)によってエンド・ツー・エンドUP経路再選択に関してアプリケーション機能324に通知する。通知は、アンカーUPF配置および新規アプリケーション配置を示している。本ステップは、事前通知ステップである。それは、ステップ1224が存在していない場合には、または、ステップ1224がUP(再)選択事前通知を必要とすることを示していない場合には、随意的となる。
【0200】
ステップ1232では、SMF310が、ステップ1228の決定に従ってエンド・ツー・エンドUP経路を変更する。UP-B 326BがPDUセッションのために選択されるケースにおいては、SMF310は、現行の標準規格の4.3.5.X.2節中のステップ8から11によって記載されているように、エンド・ツー・エンドUP経路を変更する。ステップ1232では、N3接続が、変更され、分岐UPFまたはUL CL UPF(もしあれば)が、UP-B 326Bにアプリケーショントラフィックを誘導するように構成され、UP-B 326BのアンカーUPFにおけるN6インターフェース(すなわち、トラフィック誘導)が設定される。分岐UPFまたはUL CL UPFにおけるトラフィック誘導は、宛先IPアドレス、宛先ポート番号、ソースIPアドレス、またはそれらの任意の組合せに基づき得る。
【0201】
UP再選択が要求されていないケースにおいては、ステップ1234では、SMF310が、新規アプリケーション配置にアプリケーショントラフィックを誘導するために、UP-A 326AのアンカーUPFにおけるN6インターフェースを設定する。
【0202】
ステップ1236では、SMF310が、NEF314の「UP(再)選択通知」サービスのプロシージャ(パート2)によってエンド・ツー・エンドUP経路再選択に関してアプリケーション機能324に通知する。ステップ1236は、事後通知ステップである。それは、ステップ1224が存在していない場合には、または、ステップ1224がUP(再)選択事後通知を必要とすることを示していない場合には、随意的となる。
【0203】
ステップ1216では、UE102とUP-B 326Bとの間でトラフィック転送が開始し得る。
【0204】
ステップ1240では、SMF310が、PDUセッションのSSCモードが2であるとともにUP-Bがステップ1228においてPDUセッションのために選択されている場合には、UP-A 326Aに関連するPDUセッションリソースを開放する。
【0205】
図13は、アプリケーション(再)配置通知サービスプロシージャの実施形態を図示しているシグナリング図である。
【0206】
ステップ1300では、NEF310が、アプリケーション(再)配置通知要求(アプリケーション識別子、アプリケーション配置情報、時間妥当性条件、空間妥当性条件、トラフィックフィルタ、要求元情報)メッセージをアプリケーション機能324から受信する。アプリケーション配置情報は、(新規)アプリケーション配置および(新規)アプリケーション配置の状態を示している。アプリケーション配置は、IPアドレスを使用して指定される。時間妥当性条件は、いつ通知されたアプリケーション(再)配置を開始するかを示している。時間妥当性条件が無いことは、アプリケーション(再)配置が即座に開始することを暗に示している。空間妥当性条件は、アプリケーション(再)配置が指定の配置に配置されているUEに関連付けられたトラフィックにのみ適用されることを示している。空間妥当性条件が無いことは、通知されたアプリケーション(再)配置がUE配置を考慮せずに適用されることを暗に示している。
【0207】
トラフィックフィルタは、現行のPDUセッションまたは将来のPDUセッションに属し得る、アプリケーション(再)選択が適用されるトラフィックを示している。トラフィックフィルタが無いことは、アプリケーション(再)選択がアプリケーションに関連付けられたすべてのトラフィックに適用されることを暗に示している。
【0208】
トラフィックフィルタは、トラフィックが現行のトラフィックおよび将来のトラフィックのうちの少なくとも1つを含むかどうかを明示的に示し得る。トラフィックフィルタは、トラフィックに関連付けられたIPアドレスを使用して記述され得る。それはまた、アプリケーション機能およびネットワークの両方によって認識されるUEのIDを使用して記述され得る。要求元情報は、要求元識別子を含む。
【0209】
NEF314は、アプリケーション(再)配置を選択されたCP機能、すなわちSMF310またはPCF314に通知する。通知は、アプリケーション(再)配置通知サービストランザクション識別子、アプリケーション識別子、(新規)アプリケーション配置、(新規)アプリケーション配置の各々のための選択に適したアンカーUPFの識別子、ならびに時間および空間妥当性条件、トラフィックフィルタを含む。空間妥当性条件における配置情報の特性に応じて、NEF314は、配置情報をCP機能によって理解可能な情報に変換する必要があり得る。トラフィックフィルタは、PDUセッション識別子を使用して記述されるトラフィックフィルタに変換され得る。NEF314は、管理プレーンによって提供される、UPFと通知されたアプリケーション配置との間のトラフィック誘導能力に従った、選択に適したアンカーUPFを決定する。
【0210】
プロシージャ1302では、通知は、影響を受けるトラフィックが現行のPDUセッションのみに属しているケースに関連する。ステップ1304では、NEF314が、影響を受けるトラフィックに関連付けられたPDUセッションとそのPDUセッションを管理するSMF310とを識別し、通知をSMF310に送信する。NEF314は、UDM320とやりとりすることによってSMF310を識別する。ステップ1306では、SMFが、NEFに通知の受信について確認応答する。
【0211】
プロシージャ1308では、通知が、影響を受けるトラフィックが将来のPDUセッションに(場合によっては現行のPDUセッションにも)属していることを示し得る。ステップ1310では、NEF314が、PDUセッションのための事業者ポリシーを管理するPCF314を識別し、通知をPCF314に送信する。NEF314は、NRF318およびUDM320のうちの少なくとも1つとやりとりすることによってPCF314を識別する。ステップ1312では、PCF314が、NEF314に通知の受信について確認応答する。ステップ1314では、PCF314が、通知に従ってUP管理ポリシーを管理または更新する。影響を受けるトラフィックが現行のPDUセッションに属する場合には、ステップ1314では、PCF314が、トラフィックのサービングSMF310を識別し、ポリシー変更に関してSMF310に通知する。ステップ1318では、SMF310が、PCF314からポリシー更新を取得する。
【0212】
ステップ1320では、NEF314が、アプリケーション(再)配置通知応答(結果コード)メッセージをアプリケーション機能324に送信する。結果コードは、要求の承諾またはその拒否を示している。
【0213】
図14は、UP(再)選択通知予約申込サービスの実施形態を図示しているシグナリング図である。
【0214】
ステップ1402では、NEF314が、アプリケーション機能324からUP(再)選択通知予約申込要求([トランザクション識別子]または[アプリケーション識別子、時間妥当性条件、空間妥当性条件、トラフィックフィルタ]、通知タイプ、要求元情報])メッセージを受信する。
【0215】
選択肢A[トランザクション識別子]: 予約申込要求は、既存のアプリケーション(再)配置通知サービストランザクションに対応する。既存のアプリケーション(再)配置通知サービストランザクションのトランザクション識別子は、予約申込要求が既存のアプリケーション(再)配置通知サービストランザクションによって影響を受ける任意のUP(再)選択に適用されることを暗に示している。NEF314は、トランザクション識別子を検証することによって簡略化された認証および検証を行い得る。
【0216】
選択肢B[アプリケーション識別子、時間妥当性条件、空間妥当性条件、トラフィックフィルタ、要求元情報]: 予約申込要求は、既存のアプリケーション(再)配置通知サービストランザクションと無関係である。時間妥当性条件は、いつ予約申込が実施され得るかを示している。時間妥当性条件が無いことは、予約申込が即座に実施されることになることを暗に示している。空間妥当性条件は、予約申込が指定の配置に配置されているUEのトラフィックにのみ実施されることを示している。空間妥当性条件が無いことは、予約申込がUE配置を考慮せずに実施されることになることを暗に示している。トラフィックフィルタは、現行のPDUセッションまたは将来のPDUセッションに属し得る、予約申込が適用され得るトラフィックを示している。トラフィックフィルタが無いことは、予約申込がアプリケーションに関連付けられたすべてのトラフィックに適用されることを暗に示している。トラフィックフィルタは、トラフィックが現行のトラフィックおよび将来のトラフィックのうちの少なくとも1つを含むかどうかを明示的に示し得る。トラフィックフィルタは、トラフィックに関連付けられたIPアドレスを使用して記述され得る。それはまた、アプリケーション機能およびネットワークの両方によって認識されるUEのIDを使用して記述され得る。通知タイプは、事前通知、事後通知の一方を示す、または、事前通知および事後通知の両方が要求される。事前通知は、通知がエンド・ツー・エンドUP経路を設定する前に送信されるべきであることを暗に示し、事後通知は、エンド・ツー・エンド経路設定後に送信されるべきであることを暗に示している。要求元情報は、要求元識別子、要求元IPアドレス、および要求元ポート番号を含み得る。
【0217】
NEF314は、UP(再)選択通知をセットアップするために、選択されたCP機能、すなわちSMF310またはPCF314を要求する。要求は、要求元情報を除いて要求メッセージにUP(再)選択通知予約申込サービストランザクション識別子、NEF識別子、および予約申込情報を含み得る。空間妥当性条件における配置情報の特性に応じて、NEF314は、配置情報をCP機能によって理解可能な情報に変換する必要があり得る。トラフィックフィルタは、PDUセッション識別子を使用して記述されるトラフィックフィルタに変換され得る。
【0218】
プロシージャ1404では、影響を受けるトラフィックは、現行のPDUセッションのみに属する。ステップ1406では、NEF314が、影響を受けるトラフィックが関連付けられているPDUセッションおよびPDUセッションを管理するSMF310を識別し、要求を識別されたSMF310に送信する。ステップ1408では、SMF310が、NEF314に応答し、要求の承諾を示している。NEF314は、UDM320とやりとりすることによってSMF310を識別する。
【0219】
プロシージャ1410では、影響を受けるトラフィックは、将来のPDUセッションに(および現行のPDUセッションにも)属する。ステップ1412では、NEF314は、影響を受けるトラフィックが関連付けられているPDUセッションのための事業者ポリシーを管理するPCF314を識別し、要求を識別されたPCF314に送信する。ステップ1414では、PCF314が、NEF314に応答し、要求の承諾を示している。NEF314は、NRF318およびUDM320のうちの少なくとも1つとやりとりすることによってPCF314を識別する。ステップ1416では、PCF314が、要求に従ってUP管理ポリシーを管理または更新する。影響を受けるトラフィックが現行のPDUセッションに属する場合には、ステップ1418では、PCF314が、トラフィックのサービングSMF310を識別し、ポリシー変更に関してSMF310に通知する。ステップ1420では、SMF310が、PCF314からポリシー更新を取得する。
【0220】
ステップ1422では、NEF314が、UP(再)選択予約申込応答(結果コード)メッセージをアプリケーション機能324に送信する。結果コードは、要求の承諾またはその拒否を示している。
【0221】
影響を受けるトラフィックのためにエンド・ツー・エンドUP(再)選択を行った後に、ステップ1424では、SMF310が、UP(再)選択に関してNEF314に通知する。通知は、UP(再)選択通知予約申込サービストランザクション識別子、通知タイプ、PDUセッション配置アンカーUPF配置およびアプリケーション配置などの情報を含み得る。PDUセッション配置は、いくつかの実施形態においては、PDUセッションのためのアンカーUPFアドレスまたはUEアドレスのうちの1つであり得る。いくつかの実施形態においては、これらのアドレスは、IPアドレスである。アプリケーション情報は、IPアドレスまたは別のそのような識別子の形式であり得る。
【0222】
ステップ1426では、NEF314が、要求元IPアドレスおよび要求元ポート番号を使用してアプリケーション機能324にUP(再)選択情報を送信する。
【0223】
ステップ1428では、アプリケーション機能324が、通知の配信について確認応答するためにNEF314に応答する。応答は、通知タイプが事前通知である場合には、ネットワークがエンド・ツー・エンド経路設定を継続すべきかどうかを示している。
【0224】
事前通知においては、アプリケーション機能324は、リソースおよびデータ構造などを開放するステップを含み得る、アプリケーション(再)配置またはアプリケーション状態(再)配置プロシージャのための必要なステップを行い得る。アプリケーション機能324がアプリケーション(再)配置をキャンセルすることを望んでいる場合には、アプリケーション機能324は、応答メッセージを使用してネットワークを知らせる。通知タイプが事後通知である場合には、アプリケーション機能324は、エンド・ツー・エンドUP経路が使える状態であることを知り、その経路にDLトラフィックを誘導することを開始し得る。
【0225】
ステップ1430では、NEF314が、通知の配信について確認応答するためにSMF310応答する。応答は、ステップ1428においてアプリケーション機能324から受信された情報を含む。
【0226】
いくつかの実施形態においては、アプリケーション機能は、トラフィックルーティングに影響を及ぼし得る。トラフィックがルーティングされるべきUEに関する情報。
【0227】
UE102を識別する情報は、固定識別子または動的識別子の一方であり得る。
【0229】
TS23.501の5.9節に記載されているSUPI、PEI: エッジコンピューティングアプリケーションが信頼されていないドメインに配置される場合があるため、これらの識別子は第三者エッジコンピューティングアプリケーションに開示されるべきではない。
【0230】
MSISDN: 第三者エッジコンピューティングのために使用され得る。
【0231】
外部識別子: 事業者またはエッジコンピューティングアプリケーションのいずれかによって割り当てられ得る。
【0233】
一時的識別子: UEモビリティ登録プロシージャ中に割り当てられる。
【0234】
IPアドレス: セッション確立プロシージャ中に割り当てられる。
【0235】
上記の2つの識別子は、アクティブなPDUセッションを有するUE102を識別するために使用され得る。しかしながら、これらの識別子は、UEモビリティまたはUPF再選択に起因して変更されてもよい。加えて、PDUセッションが非IPタイプである場合には、IPアドレスは当てはまらない。そのため、これらの動的識別子は、エッジコンピューティングアプリケーションに適しない場合がある。
【0236】
提案1: 外部識別子またはMSISDNのいずれかを使用してトラフィックがルーティングされるべきUEを識別する。
【0237】
UEのグループのための2つの識別子。
【0238】
いくつかのシナリオにおいては、トラフィックルーティング更新は、UEのグループに適用され得る。多数のUEが存在し、UE識別子がエッジコンピューティングアプリケーションからCNに送信されたメッセージに含まれている場合には、このメッセージは大きなものとなり得る。そのため、いくつかの代替の方法を提案する必要がある。いくつかの可能な方法を以下に示す。
【0239】
地理的領域: PLMNのカバレッジがゾーンに分割されてもよく、各ゾーンはゾーン識別子(ZID)を有する。事業者は、地理的配置とZIDとの間のマッピングをエッジコンピューティングアプリケーションに通知し得る。ZIDを標準化する必要は無い。
【0240】
IPプレフィックス: 所与のアプリケーションのためのUEのグループがあるIPアドレスの範囲に割り当てられ得ることが可能となる。IP範囲は、UEのグループを示すために予約され得る。しかしながら、本ソリューションは、非IPトラフィックタイプには当てはまらない。
【0241】
ドメインネットワーク名(DNN): 各エッジコンピューティングアプリケーションはCNによって認識される一意な名称を有し得る。DNNは、DNNにアクセスし得るUEを示し得る。
【0242】
アプリケーション識別子(AID): DNが複数のアプリケーションを提供している場合には、各アプリケーションはアプリケーション識別子を有し得る。アプリケーション識別子は、IPトラフィックのためのアプリケーションサーバのポートによって表され得る。
【0243】
任意の上記の属性の組合せが、UEのグループを識別するために使用され得る。
【0244】
提案2: DNNの組合せ、AIDおよびZIDを使用してUEのグループを識別することができる。
【0245】
3. トラフィックをルーティングする先に関する情報: これはローカルデータネットワークのDNNおよびアプリケーションサーバのIPアドレスの一方(または両方)であり得る。
【0246】
提案3: ローカルデータネットワークのDNNまたはアプリケーションサーバのIPアドレスの一方を使用してルーティング宛先を示すことができる。
【0247】
4. トラフィックルーティングが適用されるべきアプリケーションの潜在的な配置: アプリケーションの潜在的な配置はローカルデータネットワークホスティングアプリケーションサーバのDNNのいずれかであり得る。
【0248】
あるいは、アプリケーションサーバのIPアドレスを使用し得る。ネットワーク管理エンティティは、UPFとアプリケーションサーバとの間のトランスポートリンクの能力に関するCPを設定し得る。この問題を明確にするために別個の寄稿が存在する。
【0249】
提案4: ローカルデータネットワークのDNNまたはアプリケーションサーバのIPアドレスの一方を使用してトラフィックルーティングのためのアプリケーションの潜在的な配置を示すことができる。
【0250】
5. ルーティングされるべきトラフィックを識別する情報。
【0251】
UE102が識別された時点で、追加情報がルーティングされるべきトラフィックを識別するために使用され得る。
1つアプリケーションを提供するDN: DNが1つのアプリケーションのみを提供している場合には、DNNはPDUセッションを識別するために使用され得る。
複数のアプリケーションを提供するDN: 各アプリケーションはアプリケーション識別子(AID)を有する必要がある。IPトラフィックについては、AIDは、アプリケーションサーバのポート番号であり得る。
【0252】
提案5: DNが1つのエッジコンピューティングアプリケーションを提供する場合にはDNNを使用してPDUセッションを識別することができる。DNが複数のアプリケーションを提供する場合には、各DNNおよびAIDは、PDUセッションを識別するために使用される。
【0253】
アプリケーション機能要求は、NEFまたはPCFなどの別の制御機能によってSMFにルーティングされ得る。
【0254】
a. EPCにおいては、PCRFとアプリケーション機能との間のRxインターフェースが第三者アプリケーションをサポートするために使用される。
例: IMSおよび公的セキュリティアプリケーション機能、SCEF。
セキュリティ: それらのアプリケーションは3GPPの信頼されたドメインに配置されているとみなされる。大きなセキュリティ上の問題は存在しない。
Rxインターフェースを介して受信される情報は、PCRFを対象としている。それは、PCRFが受信された情報を処理してポリシー決定をすることを意味する。
【0255】
b. 5G CN内のエッジコンピューティングアプリケーション。
セキュリティ: エッジコンピューティングアプリケーション制御機能は信頼されていないドメインに配置される場合がある。そのため、アプリケーション制御機能からの要求を認証および許可する必要がある。NEFの現時点で合意されている機能性は、認証/許可機能性を含むが、PCFは含んでいない。
エッジコンピューティングアプリケーションについては、アプリケーション制御機能からの情報はUPFの可能な再選択のためにSMFを対象とし得るし、PCFはこの情報を処理しない。したがって、アプリケーション制御機能は、その要求をPCFに送信すべきではない。
【0256】
提案6: NEFをアプリケーション制御機能とCN CP機能との間のインターフェースとして使用する。
【0257】
アプリケーション機能は、PDUセッションのトラフィックのためのSMFルーティング決定に影響を及ぼすべくNEFを介した要求を送信し得る。このことは、UPF選択に影響を及ぼし、データネットワークへのローカルアクセスに対するユーザトラフィックをルーティングすることを可能にし得る。
【0258】
そのような要求は、少なくとも以下のことを含み得る。
いくつかの実施形態においては、要求は、ルーティングされるべきトラフィックを識別する情報を含み得る。DNNは、DNが1つのエッジコンピューティングアプリケーションを提供する場合には、PDUセッションを識別するために使用され得る。DNが複数のアプリケーションを提供する場合には、DNNおよびAID(アプリケーション識別子)は、PDUセッションを識別するために使用される。
【0259】
いくつかの実施形態においては、アプリケーションサーバのポート番号は、AIDとして使用され得る。トラフィックをルーティングする先に関する情報。ローカルデータネットワークのDNNまたはアプリケーションサーバのIPアドレスの一方がルーティング宛先を示すために使用され得る。トラフィックルーティングが適用されるべきアプリケーションの潜在的な配置。ローカルデータネットワークのDNNまたはアプリケーションサーバのIPアドレスの一方がトラフィックルーティングのためのアプリケーションの潜在的な配置を示すために使用され得る。アプリケーション機能がローカルDNにホストされるアプリケーション機能のみである場合には、またさもなければ、混同についての機会が存在しない場合には、トラフィックをDNNによって識別することができ、さもなければ、DNNとアプリケーション識別子もしくはトラフィックフィルタリング情報との組合せがアプリケーショントラフィックを識別するために使用され得る。
【0260】
注記1: アプリケーション識別子とトラフィックフィルタリング情報(トラフィックを受信するアプリケーション機能のIPアドレスなど)との間のマッピングがNEFに設定され得る。
- いくつかの実施形態においては、要求は、DNN(例えば、PDUセッションのすべてのトラフィックがアプリケーション機能にルーティングされている場合)またはアプリケーション機能のIPアドレスなどといった、トラフィックをルーティングする先に関する情報を含み得る。
- いくつかの実施形態においては、要求は、トラフィックルーティングが適用されるべきアプリケーションの潜在的な配置を含み得る。AFの潜在的な配置は、NEF(またはそれが6.2.X節に記載されているような事業者によって信頼されている場合にはAF)が特定のPDUセッションアンカーをローカルDNにマッピングするトラフィックハンドリングAFのIPアドレスを使用して示され得る。
【0261】
注記2: トラフィックハンドリングAFのインスタンスを識別するために使用されるIPアドレスはそれとやりとりするためにUEによって使用される同一のAFインスタンスのIPアドレスとは異なり得る。
いくつかの実施形態においては、要求は、トラフィックがルーティングされるべきUEに関する情報を含み得る。個々のUEは、外部識別子またはMSISDNを使用して識別され得る。UEのグループは、場合によってはアプリケーション識別子またはトラフィックフィルタリング情報と一緒に、それらがアクティブなPDUセッションを有しているDNNによって識別され得る。加えて、ある地理的エリア内のUEにグループを制限するために、ゾーン識別子も含まれ得る。
注記3: ゾーン識別子は地理的エリアにマッピングされ得る。マッピングは、NEFおよびAFの両方に設定される。外部識別子またはMSISDNのいずれかが個々のUEを識別するために使用される。DNN、AID(アプリケーション識別子)、およびZID(ゾーン識別子)、またはそれらの任意の組合せが、UEのグループを識別するために使用され得る。
いくつかの実施形態においては、要求は、いつトラフィックルーティングが適用されるべきかに関する情報(時間指示)を含み得る。
【0262】
そのような要求を発行するアプリケーション機能324が、UE102をサービングしているPLMNに属していると仮定している。アプリケーション機能324は、UE102をサービングしているPLMNによって所有されていない他のアプリケーションの代わりに要求を発行し得る。
【0263】
SMF310は、ローカルポリシーに基づいて、この情報を考慮して、
PDUセッションのためにUPFを(再)選択し得る。
トラフィックマルチホーミングまたはUL分類器(UL CL)の実施のための機構を有効にし得る。そのような機構は、従属節5.3.5に定義されている。このことは、UPFにトラフィック転送(例えば、ブレークアウト)ルールを提供することを含み得る。
アプリケーション機能にUP経路の(再)選択を知らせ得る。
【0264】
発明のある実施形態によれば、空間妥当性条件がAFによって提供される情報の一部として追加された、トラフィックルーティングのための方法およびシステムを提供している。
【0265】
AF324は、CN内の1つまたは複数のノードまたは機能に情報を提供して、エッジコンピューティングシナリオを含むUP経路(再)選択決定に影響を及ぼし得る。しかしながら、通常は、AFによって提供される情報がUP経路(再)選択のためのCNにおいて使用される情報と同一であるかどうかが、換言すれば、情報マッピング/処理が必要かどうかが考慮される。以下の表は、マッピング/処理が必要とされるおよび必要とされない場合の長所と短所とを比較したものである。
【0267】
上記の表において提供した情報に基づいて、いくつかの実施形態は、トラフィックルーティングに対するAFの影響のために以下の2つの選択肢のうちの一方または両方を含む。
【0268】
(1)AF324がNEF314を介してコアネットワーク機能とやりとりするケースにおいては、AF324によって提供される情報とコアネットワークにおいて使用される情報とが異なり得る。そのような実施形態においては、NEF314は、情報処理/マッピングを行うように構成され得る。
【0269】
(2)AF324が直接コアネットワーク機能とやりとりするケースにおいては、AF324は、NEFの情報処理機能性を実施し、コアネットワークにおいて使用され得るフォーマットでCN機能に情報を提供し得る。
【0270】
例えば、イベント監視アプリケーションまたはクラウドセンシングアプリケーションを含むMTCアプリケーションなどといった、いくつかのアプリケーションにおいては、アプリケーションと関連付けられたULデータを収集、配置、処理、および意思決定のために同一のアプリケーションにルーティングする必要があり得る。例として、データは、データを処理し、任意のデータの相関性を識別し、情報アグリゲーションを行い、事業者または第三者が再検討してアクションを起こせるように決定または結果の出力のいずれかをするために、同一のアプリケーション配置にルーティングされ得る。そのようなケースにおいては、トラフィックルーティングに対するAFの影響は、例として、UEの配置がトラフィックルーティングが適用される際に空間制約を満足することといった、空間妥当性チェックの対象となり得る。
【0271】
それゆえ、いくつかの実施形態によれば、空間妥当性条件が、UP(再)選択に影響を及ぼす条件から独立している、CNにAFによって提供される情報に含まれる。
【0272】
いくつかの実施形態によれば、CPとアプリケーション環境との間のインタラクションが、統一的なポリシーフレームワークの恩恵を受けるために、ポリシーとして定義または規定され得る。いくつかの実施形態においては、CPとアプリケーション環境との間のインタラクションの結果は、ポリシー生成またはポリシー更新である。ポリシーは、トラフィックルーティングポリシーを含むUP管理ポリシーである。PCFベースのアプローチは、PCFが、UP管理の全体的な見識を維持し、それゆえ、UP管理における全体的な一貫性のある最適性に対処することを可能としている。
【0273】
AFは、1つまたは複数のPDUセッションのトラフィックのためのSMFルーティング決定に影響を及ぼすための要求を送信し得る。いくつかの実施形態においては、AFは、これらのSMFルーティング決定に影響を及ぼすためにPCFに要求を送信する。このことは、UPF選択プロセスに影響を及ぼし、データネットワーク(DN)へのローカルアクセスに対するユーザトラフィックのルーティングを可能にし得る。DNへのローカルアクセスにおけるトラフィックのルーティングに対する本明細書における言及は問題のDNへのアクセスを提供し得るローカルアクセスポイントにトラフィックを送信することを含むと理解され得ることを当業者は諒解されよう。このローカルアクセスポイントはCN(またはCNのセグメント)にとってのローカルであり得る、または、それはDNにとってのローカルであり得る。トポロジ的に、ローカルアクセスは、DNへの接続として機能する。
【0274】
いくつかの実施形態においては、AFは、ローカルDN内のアプリケーションの(再)選択または再配置を管理し得る、またはそれに関する決定に対する当事者であり得る。いくつかの実施形態においては、そのようなAFは、PDUセッションに関連するイベントに関する通知を受信し得る(そして、いくつかの実施形態においては、存続しているPDUセッションを有するまたはAFを介したもしくはAFとのPDUセッションを開始する許可を有するアプリケーションと関連付けられた情報を受信し得る)。
【0275】
いくつかの実施形態においては、AFは、互いに独立し、DNによってホストされているアプリケーションと関連付けられた、(再)選択または再配置要求を送信し得る。そのような要求を発行するAFが、UEをサービングしているネットワーク(例えば、PLMN)に属していると仮定している。AFは、UEをサービングしているネットワーク(例えば、PLMN)によって所有またはホストされていない他のアプリケーションの代わりに要求を発行し得る。
【0276】
AFがCNの信頼されたドメイン内に存在する場合には、それは、直接PCFとやりとりし得る。AFが信頼されたドメイン外にある場合には、それは、NEFを介してPCFとやりとりし得るし、NEFは、PCFと同様にやりとりし、信頼されたドメイン外にある実際のAFの代わりに信頼されたドメイン内に存在するAFとして振る舞い得る。いくつかの実施形態においては、NEFは、信頼されたドメイン内に存在する実際のAFの代わりにAFとして動作し得る。
【0277】
AFがNEFを介してPCFとやりとりするシナリオにおいては、AFによって提供される情報と5Gコア(5GC)ネットワークにおいて使用される情報とが、異なるフォーマットであり得る、または、全く異なり得る(例えば、異なる情報要素を含む)。いくつかの実施形態においては、NEFは、情報変換/マッピングを行うように構成され得る。AFが直接PCFとやりとりするケースにおいては、AFは、情報変換の必要なしに5GCによって使用可能な情報を提供し得る。
【0278】
PDUセッションのトラフィックのためのSMFルーティング決定に影響を及ぼすための要求は、AFによって送信され得る。アプリケーション機能は、アプリケーション配置通知メッセージをPCFに送信し得る。メッセージは、少なくとも以下のことを含み得る。
ルーティングされるべきトラフィックを識別する情報。例として、DNNおよびアプリケーション識別子またはトラフィックフィルタリング情報によって、トラフィックを識別し得る。いくつかの実施形態においては、トラフィックは、DNNによってAN要求において識別され得る。DNNがPDUセッションのトラフィックを識別するために使用されてもよく、アプリケーション識別子がPDUセッションの特定のサービスを示すために使用されてもよい。IPトラフィックのケースにおいては、いくつかの実施形態においては、トラフィックフィルタリング情報(例えば、使用されているプロトコルだけでなく、送信元および宛先アドレスならびに送信元および宛先の各々におけるポート番号も含み得るIPの5タプル)を含み得る。いくつかの実施形態においては、スライシング情報(例えば、S-NSSAI)は、トラフィックフィルタリング情報の一部であり得る、または、AN要求内の別個の要素であり得る。
トラフィックをルーティングする先に関する情報。AFが直接PCFとやりとりする場合には、それは、その各々がDNへのローカルアクセスと各DNAIに関連するN6トラフィックルーティングパラメータとを含み得る、動的ネットワークアクセス識別子(DNAI)のリストを含むルーティングプロファイルを示し得る。AFがNEFを介してPCFとやりとりする場合には、それは、その通信におけるDNNおよびアプリケーションのアドレスのうちの少なくとも1つを示し得る。ある実施形態においては、N6トラフィックルーティングパラメータは、ローカルDN内のトラフィック誘導機構または実施をサポートするためにUPFに設定され得る。
どこにトラフィックルーティングが適用されるべきかを決定するために使用され得るAFの潜在的な配置。AFの潜在的な配置は、例えば、UPF選択のために使用され得る。AFが直接PCFとやりとりする場合には、(絶対的な関係またはトポロジ的な関係のいずれかにおける)AFの潜在的な配置と関連付けられた情報が、上記で説明したルーティングプロファイル内のDNAIによって提供され得る。AFがNEFを介してPCFとやりとりする場合には、AFの潜在的な配置に関する情報が、アプリケーションのホストアドレスによって提供され得る。
トラフィックがルーティングされるべきUEに関する情報。これは、個々のUE、すべてのUE、接続済みのUEのうちのUEサブセットのグループ、または別のそのようなグループに対応し得る。UEまたはUEのグループは、外部識別子、外部グループ識別子、MSISDN、IPアドレス、またはIPアドレスプレフィックスのうちの任意の1つのまたは任意の組合せを使用して識別され得る。
いつトラフィックルーティングを適用すべきかを示す時間妥当性情報。いくつかの実施形態においては、時間妥当性情報の存在しないことは、トラフィックルーティングが即座に適用されるべきことを暗に示し得る。時間妥当性情報が省略されている場合には他のデフォルト条件が適用されてもよいことを理解されたい。
トラフィックルーティングが適用されるべきかどうかを決定するために使用されるべき任意の配置ベース基準(例えば、UEが配置されるべき地理的配置)を示す空間妥当性情報。存在していない場合には、デフォルト条件が適用され得る。
【0279】
いくつかの実施形態においては、AFは、NEFを介してPCFとやりとりし得る。この場合には、NEFは、メッセージ内の「トラフィックルーティングが適用されるべきアプリケーションの潜在的な配置に関する情報」および「トラフィックをルーティングする先に関する情報」をルーティングプロファイルに変換し、このルーティングプロファイルまたはルーティングプロファイルの指示をPCFに提供するように構成され得る。ルーティングプロファイルがインデックス化されたリストに配列され位置し得る場合には、インデックスのみが提供される必要がある。
【0280】
いくつかの実施形態においては、PCFは、受信された情報(例として、AFまたはNEFから受信されたもの)、場合によっては事前に定義された事業者のポリシー、および他のエンティティからの入力(例えば、CSMエンティティ、HSS、トラフィックエンジニアリング機能などの他のネットワークエンティティからまたは任意の数の制御および管理プレーンエンティティから受信され得る、ユーザ予約申込、ユーザのクォータ、ユーザの現在のRAT、ネットワーク負荷状態、日時、UE配置、APN・・・)のうちの少なくとも1つに基づいて、AFから受信された要求を許可して、要求に従ってトラフィック誘導ポリシーを決定し得る。トラフィック誘導ポリシーは、プロファイルのセットからの適切なトラフィック誘導プロファイルを示し得る。プロファイルの各々は、トラフィック誘導およびN6トラフィックルーティングパラメータを提供するUPFを指定し得る。これは、UPFに設定されるべき、一意なDNAIを暗に示し得る。
【0281】
ある実施形態においては、PCFは、SMFにトラフィック誘導ポリシーを提供し得る。SMFは、ローカルポリシーに基づいて、この情報を考慮して、以下の少なくとも1つ行い得る。
PDUセッションのためにUPFを(再)選択する。SMFは、UP経路を(再)選択する時点においてトラフィック誘導プロファイル選択を行い得る。トラフィック誘導プロファイルは(プロファイル内のN6トラフィックルーティングパラメータを介して)一意なDNAIにマッピングすることを暗に示し得るため、トラフィック誘導プロファイル選択は、UPF選択に加えて、UE配置(TAI/Cell-Id)をDNAIにマッピングすることを暗に示し得る。
トラフィックマルチホーミングまたはUL分類器(UL CL)の実施のための機構を有効にする。このことは、UPFにトラフィック転送(例えば、ブレークアウト)ルールを提供することを含み得る。
選択されたトラフィック誘導プロファイルに従ってアンカーUPFにおけるN6トラフィックルーティングを設定する。
【0282】
図15を参照すれば、アプリケーション(再)配置通知プロシージャの実施形態においては、DNAI(例えば、DNAI-1またはDNAI-2)と個々のアプリケーションホストとの間の接続情報(例えばホップ数といった接続品質、例えば遅延、遅延ジッター、スループットといったパフォーマンス、または、例えばサポートされているプロトコルおよびプロトコルヘッダを含むプロトコルパラメータといった属性)が、ネットワークマネージャ、スライスマネージャ、またはサービスマネージャなどの管理プレーンエンティティによってNEF314に設定され得る。あるいは、接続情報が、NEF314にAF324によって提供され得る。アプリケーションホストを有するDNAIのための接続情報は、いくつかの実施形態においては、ルーティング要件またはルーティングプロファイルとも称され得る。他の実施形態においては、本接続情報は、ルーティングプロファイルの一部であり得る。
【0283】
AF324が信頼されたドメイン内に存在しない(例えば、CNまたはCNによって信頼されているネットワーク内に存在しない)場合には、AF324は、NEF314を介してPCF316とやりとりし得る。この場合には、AF324は、アプリケーション配置通知メッセージなどのメッセージにおいてNEF314にアプリケーションの潜在的なホスト配置(またはアプリケーションと関連付けられた配置のセット)を提供し得る。NEF314は、上記で説明した情報および接続情報に従ってアプリケーションに関連付けるために適切なDNAIを選択し得る。いくつかの実施形態においては、NEF314はまた、(恒久的な基準または特定のセッションのいずれかに基づいて)エンド・ツー・エンド接続に対するアプリケーションと関連付けられたQoS要件に従って選択を行い得る。QoS要件は、アプリケーション配置通知メッセージなどの他のデータと同時にAF324によって提供され得る、または、それは別々に送信され得る。NEF314は、PCF316に選択されたDNAIおよびそれぞれの接続情報(選択された一部または全体)を示し得る。いくつかの実施形態においては、NEF314によって示される接続情報(またはルーティングプロファイル、またはルーティング要件)は、ネットワークマネージャ、スライスマネージャ、またはサービスマネージャなどの管理プレーン機能によってPCF316に設定され得る。そのようなケースにおいては、NEFは、PCFに接続識別子(またはルーティング要件識別子、またはルーティングプロファイル識別子)を示すように要求されるだけでもよい。提供された接続識別子に従って、PCF316は、そのローカル設定から詳細を識別し得る。いくつかの実施形態においては、PCF316は、NEFから前もって接続情報(またはルーティングプロファイル、またはルーティング要件プロファイル)を取得し得る。いくつかの実施形態においては、NEF314は、AF324から接続情報(またはルーティングプロファイル、またはルーティング要件プロファイル)を取得していた。
【0284】
管理プレーン機能が例えばNEF314に適用されるべき設定変更といったCP機能を設定するように動作する場合には、設定は、AF324によって送信された要求の受信後に変更され得る。いくつかの実施形態においては、管理プレーン機能は、代替の経路を利用してCP機能を設定し得る。従来では管理プレーン機能は管理プレーン内の「要素管理」システムを介してCP機能を設定し得るが、本発明の実施形態においては、設定情報はNEF314を介してCP機能に送信され得る。そのようなシナリオにおいては、管理プレーン機能は、NEFにメッセージを送信するAFとして動作するように設定され得る。このことは、NEF314が要素管理システムインターフェースを使用することなく設定情報または命令を転送することを可能にする。
【0285】
DNAIは、1つのまたは複数のUPF304と関連付けられ得る。関連付けは、UPF304のサービスエリアまたはDNAIのサービスエリアに基づき得る。例えば、UPF304は、UPF304のサービスエリアに配置されたDNAIと関連付けられ得る。他の例においては、DNAIのサービスエリアに配置されたUPF304はDNAIに関連付けられる。サービスエリアが地理的エリアの観点から定義されてもよいまたはそれはモバイルネットワークのエリアと関連付けられたトポロジ的な機能によって決定されてもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態においては、UPF304とDNAIとの関連付けは、仮想化に基づき得る。この場合には、DNAIは、仮想化環境またはプラットフォームと関連付けられ得る(いくつかの実施形態においては、DNAIそのものが環境またはプラットフォームを形成し得る)。そのような実施形態においては、DNAIと関連付けられた仮想化環境内にインスタンス化された仮想UPは、DNAIと関連付けられる。UPF304は、1つのまたは複数のDNAIに関連付けられ得る。
【0286】
UPF304とDNAIとの間の関連付けが事前に定義されたものであり得るため、NEF314が適切なDNAIの指示をPCF316に送信する場合には、それは、適切なUPF304を暗に示している。いくつかのシナリオにおいては、DNAIの選択は、利用可能なUPF304のサブセットの暗黙的な選択をもたらし得る。
【0287】
トラフィック誘導プロファイルは、DNAIとそれと関連付けられたUPF304の各々との間で定義され得る。このトラフィック誘導プロファイルは、DNAIへのUPFトラフィックについての(遅延、スループット、許容された最大PDUセッションなどトラフィック誘導パフォーマンスのうちの少なくとも1つと、プロトコルヘッダを含むr個のルーティングパラメータとを含む)トラフィック誘導挙動を記述するために使用され得る。
【0288】
プロファイルは、ネットワークマネージャ、スライスマネージャ、またはサービスマネージャなどの管理プレーンエンティティによってPCF306に設定され得る。いくつかの実施形態においては、トラフィック誘導プロファイルは、UDM320(統合データ管理)またはDSF(データストレージ機能、例えばUDR322)に設定され得るし、PCF316は、DNAIおよびUPF304をUDM320またはDSF(例えば、UDR322)に示すことによってそれを取得する必要がある。
【0289】
ルーティングプロファイルに従って、PCF316は、トラフィック誘導プロファイル(例えば、マッチングQoSパフォーマンスまたは所望のプロトコルサポートを提供するもの)を選択し得る。選択されたプロファイル(ときには、適切なトラフィック誘導プロファイル、または選択された適切なトラフィック誘導プロファイルと称する)または選択されたプロファイルの指示が、SMFにPCFによって送信され得る。SMFは、セッション確立またはセッション変更中に(または、セッション確立またはセッション変更に応答して)受信されたトラフィック誘導ポリシーを実施し得るまたは実施することを開始し得る。トラフィック誘導プロファイルもSMFに設定されている場合には、PCFは、いくつかの実施形態においては、トラフィック誘導プロファイル識別子を示すことだけが必要となる。トラフィック誘導プロファイルがSMFに設定されていない場合には、PCF316は、SMFにトラフィック誘導プロファイルの内容を提供する必要があり得る。いくつかの実施形態においては、SMF310は、PCF316によって送信されたトラフィック誘導プロファイル識別子によって示され、示されたSMF310は、UDM320またはDSF(例えば、UDR322)などの第3のCP機能からトラフィック誘導プロファイルの内容を取得し得る。
【0290】
AF324は、SMFからのUP経路(再)選択通知を予約申込するための要求を送信し得る。予約申込は、早期通知および遅発通知のうちの少なくとも1つのためのものであり得る。早期通知のための予約申込のケースにおいては、SMF310は、UP経路(再)選択を実行する前に通知を送信する。遅発通知のための予約申込のケースにおいては、SMF310は、UP経路(再)選択が完了した後に通知を送信する。
【0291】
SMFからのUP経路(再)選択通知の予約申込のためのAF324要求は、少なくとも以下のことを含み得る。
ある実施形態においては、予約申込に関連するトラフィック識別情報を提供し得る。ある実施形態においては、トラフィックは、AFがローカルDNにホストされたAFのみである場合には、DNNによって識別され得る、さもなければ、DNNとトラフィックフィルタリング情報との組合せがアプリケーショントラフィックを識別するために使用され得る。ある実施形態においては、DNNは、AF要求、アプリケーション識別子、およびトラフィックフィルタリング情報のうちの少なくとも1つに基づいてトラフィックを識別し得る。ある例においては、DNNは、PDUセッションのトラフィックを識別するために使用され得るし、アプリケーション識別子は、PDUセッションの特定のサービスを示すために使用され得る。IPトラフィックのケースにおいては、いくつかの実施形態においては、トラフィックフィルタリング情報(例えば、上述したようなIPの5タプル)は、以下のことを含み得る。
そのトラフィックが予約申込に関連しているUEに関する情報。これは、外部識別子、外部グループ識別子、MSISDN、IPアドレス、またはIPアドレスプレフィックスのいずれかを使用して識別される、個々のUE、すべてのUE、UEのグループに対応し得る。
いつ予約申込が適用されるべきかに関する情報(時間妥当性条件)。この情報が存在しないことは、予約申込が即座に適用されるべきことを暗に示し得る。
予約申込が適用されるべきかどうかを決定する任意の空間妥当性条件(UEが配置されるべき地理的配置)に関する情報。この情報が存在しないということは、デフォルト設定が使用されるべきことを暗に示し得る。
【0292】
いくつかの実施形態においては、PCF316は、AF(またはNEF)から受信された情報、事業者のポリシー、および他のエンティティ(例えば、ユーザ予約申込、ユーザのクォータ、ユーザの現在のRAT、ネットワーク負荷状態、日時、UE配置、APN・・・)からの入力に基づいて、AFから受信された要求を許可し得るし、UP経路(再)選択イベント通知ポリシーの提供または選択のいずれかをし得る。
【0293】
いくつかの実施形態においては、PCF316は、SMF310にUP経路(再)選択イベント通知ポリシーを提供し得る。SMF310は、ローカルポリシーに基づいて、この情報を考慮して、UP経路の(再)選択(トラフィック誘導の変更)をAF324に通知し得る。
【0294】
UP(再)選択通知予約申込は、連鎖的に発生し得る、例えば、AFがNEFに予約申込している場合には、NEFは同様にSMFおよびPCFのうちの少なくとも1つに予約申込する。そのような予約申込チェーンの中間にあるCP機能(例えば、上記の例においては、NEF)は、チェーンにそって通知を転送することになる(いくつかの例においては、これは受信された通知を中継し得る)。CP機能は、チェーン内の前段のCP機能での予約申込コンテキストと次段のCP機能での予約申込コンテキストとの間のマッピングを維持するために、予約申込チェーンにおけるその役割を維持し得る。通知を中継する前に、CP機能は、通知を処理し得るし、通知における情報を強化または補強し得る、通知内の情報を低減または簡素化し得る、または通知における情報を転換/変換し得る。
【0295】
SMF310は、(PCFによって提供されるUP(再)選択通知ポリシー内の予約申込識別子と一緒に)UP(再)選択通知に関して予約申込元のネットワーク機能に通知し得る。そのような通知も要求されない他の実施形態においては、または、予約申込元のネットワーク機能が他の機能を介して情報を取得し得る実施形態においては、SMF310は、通知メッセージを送信しないように構成され得る。
【0296】
いくつかの実施形態においては、予約申込元ネットワーク機能識別子は、予約申込元のネットワーク機能と関連付けられたネットワークアドレスを示し得る。いくつかの実施形態においては、SMFは、(例えば、識別子がIPアドレスであるケースにおいてはIPルーティングを介して)直接予約申込元ネットワーク機能識別子を使用して予約申込元のネットワーク機能とやりとりする。いくつかの実施形態においては、SMFは、予約申込元ネットワーク機能識別子をいくつかのルーティング情報(例えば、トンネリング情報)にマッピングし、その情報を使用してAFとやりとりする。いくつかの実施形態においては、SMFは、例えば管理プレーン機能からの設定によって、そのようなマッピングを維持し、いくつかの実施形態においては、SMFは、例えばNRFまたはUDMといった第3のCP機能とやりとりすることによって、第3のCP機能に予約申込元ネットワーク機能識別子を提供して応答においてマッピングを取得することによって、マッピングを取得する。
【0297】
AF324が信頼されたドメイン内に存在するケース(すなわち、AFが直接PCFとやりとりする場合)では、
いくつかの実施形態においては、SMF310が通知を送信する予約申込元のネットワーク機能はAF324であり、通知はPDUセッションの選択されたアンカーUPFの識別子を含む。いくつかの実施形態においては、UPF識別子は、UPF304のアドレスを示している。
いくつかの実施形態においては、SMF310が通知を送信する予約申込元のネットワーク機能はPCF316であり、通知は(例えば、トラフィック誘導プロファイル識別子によって)選択されたトラフィック誘導プロファイルを示している。PCF316は、その後、対応するDNAIを識別し、(UP(再)選択通知要求メッセージにおいて予約申込識別子と一緒に)DNAIを示し、PCF316は、予約申込元のAF324への情報の送信を行う。いくつかの実施形態においては、DNAIは、ネットワークアドレスのフォーマットで示される。
【0298】
AF324が信頼されたドメイン内に存在しないケース(すなわち、AFがNEFを介してPCFとやりとりする場合)では、
いくつかの実施形態においては、SMFが通知を送信する予約申込元のネットワーク機能はNEFであり、通知はPDUセッションの選択されたUPFの識別子を示している。NEFは、公開されるべきUPFのアドレスおよび対応するアプリケーションホストを決定し得るし、予約申込元のAFに情報を送信し得る(いくつかの実施形態においては、このことはAFから受信されたUP(再)選択通知要求メッセージ内の予約申込識別子と一緒に行われ得る)。この場合には、NEFは、情報変換および情報補強のうちの少なくとも1つを行っているとみなすことができる。
いくつかの実施形態においては、SMFが通知を送信する予約申込元のネットワーク機能はPCFであり、通知は(例えば、トラフィック誘導プロファイル識別子によって)選択されたトラフィック誘導プロファイルを示している。PCFは、その後、対応するDNAIを識別し、(予約申込識別子と一緒に)DNAIの指示を予約申込元のNEFに提供し得るし、予約申込元のNEFは、その後、公開されるべきDNAIのアドレスおよび対応するアプリケーションホストを決定し得るし、(AFから受信されたUP(再)選択通知要求メッセージにおいて予約申込識別子と一緒に)情報に関して予約申込元のAFに通知し、PCFといくつかの実施形態においてはNEFとが、情報変換および情報補強のうちの少なくとも1つを行っているとみなすことができる。
【0299】
AFは、上記の2つのタイプの要求を独立して送信し得る。いくつかの実施形態においては、そのような要求を発行するAFが、UEをサービングしているPLMNに属していると仮定している。AFは、UEをサービングしているPLMNによって所有されていない他のAFの代わりに要求を発行し得る。5Gネットワークのコアネットワークは、直接またはNEFを介してのいずれかにおいてAFがUP経路管理およびトラフィックルーティングに影響を及ぼす目的でCNFとやりとりすることを可能にするために、ネットワーク公開機能を使用してネットワーク情報および能力を公開し得る。
【0300】
AFがNEFを介してCNFとやりとりするケースにおいて、AFによって提供される情報とCNにおいて使用される情報とは、異なるようにフォーマットまたは構造化され得る。そのようなケースにおいては、NEFは、情報処理/マッピングを行うように構成され得る。
【0301】
AFが直接CNFとやりとりするケースにおいては、AFは、処理/マッピングなしでCNFによって使用可能な情報を提供し得る。
AFによって提供される情報は、N6関連トラフィックルーティングルールを含む、アプリケーションによって影響を及ぼされるUP管理ポリシーにPCFによって変換され、その後、SMFにルーティングされる。SMFは、ローカルポリシーに基づいて、この情報を考慮して、
PDUセッションのためにUPFを(再)選択し得る。
トラフィックマルチホーミングまたはUL分類器(UL CL)の実施のための機構を有効にし得る。このことは、例として、UPFにトラフィック転送(例えば、ブレークアウト)ルールを提供することを含み得る。
アプリケーション機能にUP経路の(再)選択を知らせ得る。
【0302】
AFは、それがUEの配置情報に関して通知されることを要求し得る。
【0303】
いくつかの実施形態においては、エッジコンピューティングをサポートする、PDUセッションアンカーとトラフィックハンドリングAFとの間のルーティングアプリケーショントラフィックのためのシステムおよび方法を提供している。
【0304】
エッジコンピューティングアプリケーションがモビリティ機能性(例えば、通常はアプリケーションと関連付けられたUEを追跡するためにエッジコンピューティングリソースにわたって移動する能力)を含んでいる場合には、PDUヘッダ内のアプリケーションのネットワークアドレスは、アプリケーションがホストされている配置のアドレスと同一ではなくてもよい。これは、アプリケーション再配置がUEに必ずしも知らせる必要がないネットワーク挙動であるためである。PDUヘッダがこの場合には(N6インターフェースを介して)ルーティングを可能とするために使用することができないため、それはULにおける非構造化PDUに相当する。このことに加えて、非構造化PDUの使用は、アプリケーション依存となり得るし、任意のエッジコンピューティングアプリケーションに対して起こり得る。それゆえ、いくつかの実施形態においては、エッジコンピューティングアプリケーショントラフィックは、統一的なエッジコンピューティングフレームワークを有するために非構造化PDUとして扱われる。
【0305】
いくつかの実施形態においては、ローカルDNは、PDUセッションアンカーとトラフィックハンドリングAFとの間のルーティングアプリケーショントラフィックに関与し得る。詳細には、ローカルDNは、N6インターフェースを実装して、UE/アプリケーションモビリティの存在下でのセッションおよびサービスの継続性を保証し得る。いくつかの実施形態においては、ローカルDNは、PDUセッションアンカー、すなわち、エッジコンピューティングアプリケーションに関連付けられたPDUセッションのアンカーUPFに設定されるためにコアネットワークにN6関連トラフィックルーティング情報を提供する。
【0306】
エッジコンピューティングは、事業者および第三者のサービスが、(物理的および論理的(トポロジ的)のうちの少なくとも1つにおいて)UEが接続している(R)ANに近接している、ローカルデータネットワークにホストされることを可能にする。エッジコンピューティングサービスの近接配置は、サービストラフィックがUE接続点(例えば、アクセスノード)とエッジコンピューティングリソースとの間のリンクに限定されるので、効率的なサービス配信を可能とする。このことは、アプリケーションとUEとの間のトラフィックについてより低いエンド・ツー・エンド遅延をもたらす。加えて、総合的なトランスポートネットワークは、クロスネットワークサービストラフィックが低減されるので、低減された負荷を経験することになり得る。
【0307】
いくつかの実施形態においては、UEがエッジコンピューティングアプリケーションと関連付けられたトラフィックのための専用PDUセッションを要求する方法を提供している。いくつかの実施形態においては、UEは、専用PDUセッションが単一のエッジコンピューティングアプリケーションのために使用され得るか複数のエッジコンピューティングアプリケーションによって共有され得るかを選択するためにSMFに要求を送信し得る。いくつかの実施形態においては、UEは、PDUセッション確立プロシージャ中にSMFに要求を送信し得る。
【0308】
5G CN機能は、UEに近接しているUPFを選択し、N6インターフェースを介したUPFからローカルデータネットワークへのトラフィック誘導を実行し得る。選択は、UEの予約申込データ、配置、ポリシー、または他の関連トラフィックルールに基づき得る。
【0309】
ユーザまたはAFモビリティに起因して、サービスまたはセッションの継続性が、サービスまたは5Gネットワークの要件に基づいて要求され得る。
【0310】
ローカルデータネットワークは、UEモビリティおよびAFモビリティのうちの少なくとも1つの存在下でのサービスまたはセッションの継続性を保証するN6インターフェースの適切な実装に関与しており、N6関連トラフィックルーティング情報をネットワークに提供している。
【0311】
5Gコアネットワークは、エッジコンピューティングAFに対するネットワーク情報および能力の公開を可能にするネットワーク機能を利用し得る。
【0312】
事業者のデプロイメントに応じて、あるAFがそれらがやりとりする必要がある制御プレーンネットワーク機能と直接やりとりすることを許可され得る一方で、他のAFがNEFを介して外部公開フレームワークを使用する必要があることに留意されたい。
【0313】
いくつかの実施形態においては、エッジコンピューティングをサポートする機能性は、例えば以下のことを含み得る。
ローカルルーティング: コアネットワーク機能が、ユーザトラフィックをローカルデータネットワークにルーティングするためにUPFを選択し、N6関連トラフィックルーティング情報を用いてUPFを設定することができる。
トラフィック誘導: コアネットワーク機能が、ローカルデータネットワークにおいてアプリケーション機能にルーティングされるべきトラフィックを選択することができる。
UEおよびAFモビリティを可能にするセッションおよびサービスの継続性。
例えばAFからの入力に基づいたユーザプレーン選択および再選択。
ネットワーク能力公開: 多くのコアネットワーク機能が、NEFを介してAFと情報(例えば、機能の能力に関する情報)を交換できる。
QoSおよび課金: PCFが、ローカルデータネットワークにルーティングされるトラフィックについてのQoS制御および課金のためのルールを提供する。
【0314】
AFは、PDUセッションのトラフィックのためのSMFルーティング決定に影響を及ぼすための要求を送信し得る。このことは、UPF(再)選択に影響を及ぼし、データネットワークへのローカルアクセスに対するユーザトラフィックをルーティングすることを可能にし得る。
【0315】
いくつかの実施形態においては、PDUセッションのトラフィックのためのSMFルーティング決定に影響を及ぼすための要求は、以下の一部またはすべてを含み得る。
ルーティングされるべきトラフィックを識別する情報。トラフィックは、DNNとアプリケーション識別子またはトラフィックフィルタリング情報とによって識別され得る。
DNN(例えば、PDUセッションのすべてのトラフィックがアプリケーションにルーティングされる場合)およびアプリケーションのアドレスのうちの少なくとも1つなどのトラフィックをどこにルーティングするかに関する情報。
トラフィックルーティングが適用されるべきアプリケーションの潜在的な配置。トラフィックハンドリングAFの潜在的な配置は、UPF(再)選択のために使用される。
UPFに設定されるべきN6関連トラフィックルーティング情報。情報は、例として、ローカルDNにおけるN6インターフェースの末端のアドレスおよびN6インターフェースのために使用されるプロトコルパラメータを含み得る。
トラフィックがルーティングされるべきUEに関する情報。個々のUEは、外部識別子もしくはMSISDN、すべてのUE、またはUEの選択されたグループなどのUE識別子を使用して識別される。
いつトラフィックルーティングが適用されるべきかに関する情報(時間指示)。
【0316】
上記の検討においては、そのような要求を発行するAFが、UEをサービングしているPLMNに属していると仮定している。AFは、UEをサービングしているPLMN内に存在しない他のアプリケーションの代わりに要求を発行し得る。
【0317】
いくつかの実施形態においては、SMFは、ローカルポリシーに基づいて、この情報を考慮して、
PDUセッションのためにUPFを(再)選択し得る。
トラフィックマルチホーミングまたはUL分類器(UL CL)の実施のための機構を有効にし得る。このことは、例として、UPFにトラフィック転送(例えば、ブレークアウト)ルールを提供することを含み得る。
AFにUP経路の(再)選択を知らせ得る。
【0318】
いくつかの実施形態においては、AFは、UEの配置情報に関して通知されるように要求し得る。通知は、一回限り、AF通知要求に応答して、周期的に、または状態の変化に応答してのうちのいずれかまたはすべてであり得る。状態の変化は、例として、空間妥当性条件を満たすか満たさないかのいずれかである地理的配置からのUEの到達または出発であり得る。
【0319】
ある実施形態においては、(1)NEFが、アプリケーション識別子とアプリケーションのIPアドレスとの間のマッピングを可能にする情報を用いて設定される。設定は、管理プレーンコンポーネント、例えばネットワークマネージャ、スライスマネージャ、サービスマネージャによって行われ得る。
【0320】
ある実施形態においては、(2)NEFが、ゾーン識別子と地理的エリアとの間のマッピングを可能にする情報を用いて設定される。設定は、例えばネットワークマネージャといった管理コンポーネントによって行われ得る。いくつかの実施形態においては、それは、アプリケーション機能またはアプリケーションサーバなどの第三者機能によって行われ得る。これは、設定のためにNEFと第三者との間のインタラクションを要求し得る。このことは、カスタマイズされたゾーニング(一方で、管理プレーンによる設定のケースにおいては統一的なゾーニング)を提供するために使用され得る。
【0321】
ある実施形態においては、(3)NEFが、アプリケーションから受信されたUE配置情報(例えば、ゾーン識別子、または非コード化ゾーン情報)を地理的ゾーンをサービングするANを識別する情報(例えば、ID)に変換する。
【0322】
ある実施形態においては、(4)NEFが、変換された情報をSMFまたはPCFなどの選択されたCPFに提供する。
【0323】
ある実施形態においては、(5)AFが、NEF機能性を実施する。これは、AF内に組み込まれたNEFとしてみなすことができる。そのようなケースにおいては、NEFとCPFとの間のインタラクションがCPFとAFとの間で行われ、NEFとAFとの間のインタラクションがAFの内部ロジックとなっている。図示した図においては、このことは、NEFおよびAFを囲むボックスを描くように記述され得る。
【0324】
ある実施形態においては、ネットワークにUEを接続するための方法を提供している。方法は、UEがセッション要求においてDNNおよびアプリケーション識別子を提供するステップと、SMFがDNNおよびアプリケーション識別子をUE配置を使用してPCFアプリケーションによって影響を及ぼされる事業者ポリシーから取得するステップとを含む。事業者ポリシーは、DNN、アプリケーション識別子、UE識別子、配置、またはその選択肢のうちのいずれかまたはすべての組合せの1つを使用して、PCFにおいてインデックス化され得る。いくつかの実施形態においては、ポリシーは、空間妥当性条件と関連付けられ得る。ある実施形態においては、ポリシーに従って、SMFは、UP経路(例えば、アンカーUPF)の選択を可能とするのに十分な情報を有する。SMFは、UP経路をセットアップし、アンカーUPFにおけるトラフィック誘導を設定し得る(例えば、アプリケーションのIPアドレス宛のトラフィックがローカルDN内の特定の配置にルーティングされる)。SMFは、それがアプリケーション識別子とアプリケーションのIPアドレスとの間のマッピングを用いて設定されるため、トラフィック誘導を設定し得る。
【0325】
ある実施形態においては、NEFは、アプリケーションと関連付けられた、IPアドレスなどの、アプリケーション識別子とアドレスとの間のマッピングを可能にする情報を用いて設定される。設定は、例えば、ネットワークマネージャ、スライスマネージャ、サービスマネージャといった管理プレーンコンポーネントによって行われ得る。
【0326】
ある実施形態においては、NEFは、ゾーン識別子と地理的エリアとの間のマッピングを可能にする情報を用いて設定される。設定は、例えばネットワークマネージャといった管理コンポーネントによって行われ得る。いくつかの実施形態においては、それは、アプリケーション機能、アプリケーションサーバなどの第三者機能によって行われ得る。これは、設定のためにNEFと第三者との間のインタラクションを要求し得る。このことは、カスタマイズされたゾーニング(対照的に、管理プレーンによる設定のケースにおいては統一的なゾーニング)を可能にする。
【0327】
ある実施形態においては、NEFは、アプリケーションから受信されたUE配置情報(例えば、ゾーン識別子、または非コード化ゾーン情報)を地理的ゾーンをサービングするANを示す情報(例えば、ID)に変換する。NEFは、変換された情報をSMFまたはPCFなどの選択されたCPFに提供し得る。
【0328】
いくつかの実施形態においては、AFは、NEF機能性を実施し、NEFとCPFとの間のインタラクションがCPFとAFとの間で行われ、NEFとAFとの間のインタラクションがAFの内部ロジックとなっている。
【0329】
ある実施形態においては、UP経路を要求しているAFのための効率的なUP経路を維持するためのシステムおよび方法を提供している。ある実施形態においては、システムおよび方法は、UP経路を要求としているAFのための効率的なUP経路を維持するためにAFとCN CPとの間で実行される、AFによって影響を及ぼされるSSCおよびUP経路管理を提供している。本実施形態については以下のことを想定している。
UEから/へのトラフィックをハンドリングするAFが事業者のローカルDNにデプロイされている。
AFは、ローカルDN内のAFの(再)選択または再配置を管理する。AFは、直接またはNEFを介してのいずれかにおいて制御プレーンネットワーク機能とやりとりする。
NEF(またはAFが直接CN CPとやりとりする場合にはAFそのもの)は、効率的なUP経路を識別された潜在的なAF配置に提供する適切なUPFのリストを決定し、この情報をSMFに提供する。
【0330】
NEFがアプリケーション機能から受信された情報を認証および検証し得ることも想定され得る。
【0331】
図16は、AF(再)配置通知プロシージャの実施形態を図示しているシグナリング図である。しかしながら、AF324が事業者によって信頼されている特定の実施形態においては、AF324はCN機能と直接やりとりし得るため、AF324は本方法におけるNEF314の役割も行うことに留意すべきである。このことをステップ1600から1608に示しており、AF324は、AF324が事業者によって信頼されているそれらのケースにおいては、NEF314を介してではなく直接参加し得る。
【0332】
ステップ1600では、AF324が、(アプリケーション識別子、AF配置情報、時間妥当性条件、空間妥当性条件、トラフィックフィルタを含む)AF(再)配置通知をNEF314に送信する。
【0333】
ステップ1602では、NEF314(またはAF324)が、NRF318を使用してービングPCF314を選択する。
図15に図示した実施形態においては、選択されたサービングPCFは、PCF318である。いくつかの実施形態(図示せず)においては、NEF314は、NRF318にローカルDN名、エッジコンピューティングアプリケーション識別子、空間妥当性条件(サービングアクセスノード識別子、地理的配置またはエリアなど)を提供し、NRF318は、これらの情報のすべてまたは任意の組合せに従ってサービングPCFを用いてNEF314に中継する。情報はAF324によって供給され得る、または、NEF314はAF324によって提供される入力に基づいて情報を導出し得る。NEF314によってNRF318に提供された情報がAF324によって提供され得ることを理解されたい。情報はAF(再)配置通知などのメッセージにおいて提供され得る、または、それはAF324によって提供される情報を使ってNEF314によって決定もしくは導出され得る。
【0334】
次に、ステップ1604では、NEF314(またはAF324)が、通知を処理し、UP管理ポリシー更新要求をPCF314に送信する。ステップ1606では、PCF314が、その後、要求に従ってUP管理ポリシーを管理または更新する。ポリシー生成/更新が現行のPDUセッションに影響を及ぼすとともにPDUセッションのサービングSMF310がポリシー更新通知を予約申込していた場合には、PCF314は、ポリシー更新に関してSMF310に通知することになる。
【0335】
ステップ1608では、PCF314が、要求の受信について確認応答するためにNEF314(またはAF314)に応答する。PCF314がAF324ではなくNEF314に応答するケースにおいては、NEF314は、ステップ1610において、AF324にAF(再)配置通知について確認応答する。
【0336】
図17は、UP(再)選択通知プロシージャの実施形態を図示しているシグナリング図である。いくつかの実施形態においては、AF324は、それがCNと直接やりとりすることができるように、事業者によって信頼されている。その場合には、AF324はこのプロシージャにおけるNEF314の役割を行い、ステップ1702および1712はスキップされ、ステップ1704、1706、および1708はNEF314ではなくAF324に関与している。
【0337】
方法は、UP(再)選択通知プロシージャ1700で開始する。このプロシージャのステップ1702では、AF324は、UP(再)選択が要求される前の通知かUP(再)選択が要求された後の通知かのどちらかのうちの少なくとも1つを示す、UP(再)選択通知予約申込要求(PDUセッションまたはアプリケーション識別子、時間妥当性条件、空間妥当性条件、トラフィックフィルタを含む)をNEF314に送信する。上述したように、本ステップは、随意的であり、AF324が事業者によって信頼されている実施形態においては、必要とされなくてもよい。
【0338】
ステップ1704では、NEF314(または、それが事業者によって信頼されている場合にはAF324)が、PCFを選択するためにNRF318とやりとりする。
図16に図示した実施形態においては、選択されたPCFは、PCF314である。いくつかの実施形態においては、NEF314は、NRF318にローカルDN名、エッジコンピューティングアプリケーション識別子、空間妥当性条件(サービングアクセスノード識別子、地理的配置またはエリアなど)を提供し、NRF318は、これらの情報のすべてまたは任意の組合せに従ってサービングPCFを用いてNEF314に中継する。情報はAF324によって供給され得る、または、NEF314はAF324によって提供される入力に基づいて情報を導出し得る。上記で説明した状況と同様に、NEF314によってNRF318に提供される情報は、(再)選択通知予約申込要求において324から受信され得る。他の実施形態においては、NRF318は、NEF314から受信された情報に基づいてこの情報を決定または導出し得る。ステップ1706では、NEF314(またはAF324)が、要求を処理し、UP(再)選択通知ポリシー更新要求をPCF314に送信する。
【0339】
ステップ1708では、PCF314が、受信された要求に従ってUP(再)選択通知ポリシーを生成または更新する。ポリシー生成/更新が現行のPDUセッションに影響を及ぼすとともにPDUセッションのサービングSMF310がポリシー更新通知を予約申込していた場合には、PCF314は、通知メッセージをポリシー更新に関するSMF310に送信し得る。
【0340】
ステップ1710では、PCF314が、要求の受信について確認応答するためにNEF314(またはAF324)に応答する。AF324がCNと直接やりとりしない実施形態においては、NEF314は、ステップ1712において、AF324に対するUP(再)選択通知予約申込の確認応答を送信し得る。
【0341】
UP(再)選択通知予約申込プロシージャ1600の完了の後に、UP(再)選択通知配信プロシージャ1714を行い得る。UP(再)選択が行われるとまたはUP(再)選択通知ポリシー更新が実施されるとプロシージャ1714のステップが行われる。
【0342】
ステップ1716では、SMF310が、UP(再)選択が行われたことについてのUP(再)選択通知に対する予約申込元への通知として機能するNEF314へのUP(再)選択通知を送信する。この通知は、要求された通知のタイプに基づいてUP(再)選択の前および後のうちの少なくとも1つにおいて行われる。それは、PDUセッションアンカーの配置およびUE102のIPアドレスのうちの少なくとも1つを含み得る、PDUセッション配置を示す。
【0343】
早期通知は、AF324がUP(再)選択に関連する必要なステップ(例えば、AF324のモビリティ)を準備できるようにする。遅発通知は、AF324がAF324からのトラフィックをルーティングするためにローカルDNを設定できるようにする。
【0344】
ステップ1718では、UP(再)選択通知の受信に応答して、NEF314が、通知を処理して、UP(再)選択通知をAF324に送信する。AF324は、その後、PDUセッション配置および対応するアプリケーション配置を示し得る。本ステップ1718は、随意的であり、いくつかの実施形態においては、NEF314がAF324によって使用される場合のみである。NEF314が使用されていないケースにおいては、AF324とPCF316とは、互いに直接やりとりし得るし、さもなければ、AF324は、NEF314によって行われる機能(例えば、現在のプロシージャに関連する機能性)を実施し得る。ステップ1718を行う場合には、ステップ1720では、AF324が、NEF314に通知の配信について確認応答する。
【0345】
ステップ1722では、NEF314(またはAF324)が、SMF310に通知の配信について確認応答する。
【0346】
ある実施形態においては、「UP管理ポリシー更新」サービスは、PCF316がUP管理ポリシー更新要求を受信するサービスである。要求は、アプリケーション識別子、アプリケーション配置の各々のための選択に適したアンカーUPFの識別子、時間妥当性条件、空間妥当性条件、トラフィックフィルタ、およびN6トラフィックルーティング情報を含み得る。このサービスの出力は、要求の配信の結果である。
【0347】
このサービスの間に、PCF316がUP管理ポリシー更新要求を受信する場合には、PCF316は、それに応じてUP管理ポリシーを生成または更新し、要求元に対して要求の受信について確認応答する。ポリシー生成/更新が現行のPDUセッションに影響を及ぼすとともにPDUセッションのサービングSMF310がポリシー更新通知を予約申込していた場合には、PCF316は、ポリシー更新に関してSMF310に通知することになる。
【0348】
別の実施形態においては、「UP(再)選択通知ポリシー更新」サービスは、PCFがUP(再)選択通知ポリシー更新要求を受信するサービスである。要求は、アプリケーション識別子、時間妥当性条件、空間妥当性条件、トラフィックフィルタ、通知のタイプを含み得る。サービスの出力は、要求の配信の結果である。
【0349】
このサービスの間に、PCF316がUP(再)選択通知ポリシー更新要求を受信する場合には、それは、それに応じてUP(再)選択通知ポリシーを生成または更新し、要求元に対して要求の受信について確認応答する。ポリシー生成/更新が現行のPDUセッションに影響を及ぼすとともにPDUセッションのサービングSMF310がポリシー更新通知を予約申込していた場合には、PCF316は、ポリシー更新に関してSMF310に通知し得る。
【0350】
ある実施形態においては、「AF(再)配置通知」サービスは、NEF314がAF324の(再)配置に関する通知を受信するサービスである。入力通知は、アプリケーション識別子、AF配置情報、時間妥当性条件、空間妥当性条件、トラフィックフィルタ、N6トラフィックルーティング情報を含み得る。サービスの出力は、AF(再)配置通知の配信の結果である。
【0351】
このサービスの間に、NEF314がAF(再)配置通知を受信する場合には、それは、通知を処理してPCF316にUP管理ポリシーを更新するように要求し、要求元に対してAF(再)配置通知について確認応答する。
【0352】
ある実施形態においては、「UP(再)選択通知予約申込」サービスは、NEF314が指定のトラフィックのためのUP(再)選択イベントの通知のためのUP(再)選択通知のための予約申込を受信するサービスである。入力予約申込は、アプリケーション識別子、時間妥当性条件、空間妥当性条件、トラフィックフィルタ、および通知のタイプを含み得る。サービスの出力は、UP(再)選択通知予約申込の結果である。
【0353】
このサービスの間に、NEF314がUP(再)選択通知予約申込を受信する場合には、それは、PCF316にUP(再)選択通知ポリシーを更新することを要求し、要求元に対して予約申込について確認応答し得る。NEF314がUP(再)選択通知を受信する場合には、それは、それぞれのトラフィックハンドリングAF324の配置を識別し、UP(再)選択通知およびトラフィックハンドリングAF配置を予約申込元に通知する。
【0354】
ある実施形態においては、「UP(再)選択通知」サービスは、SMF310が現行のPDUセッションのためのUP(再)選択イベントの通知のためにUP(再)選択通知のための予約申込を示すローカルポリシーを有するものである。このサービスのための入力は、PDUセッション識別子、時間妥当性条件、空間妥当性条件、通知のタイプ、および予約申込情報を含み得る、UP(再)選択通知ポリシーである。予約申込情報は、予約申込元のNFを示している。このサービスの出力は、(予約申込情報とPDUセッション配置情報とを含み得る)UP(再)選択通知である。予約申込情報は、予約申込元のNFにおいて予約申込コンテキストのエントリを識別するために使用される。
【0355】
このプロシージャの間に、SMF310が現行のPDUセッションのためのUP(再)選択イベントの通知のためにUP(再)選択通知のための予約申込を示すローカルポリシーを検出した場合には、それは、ポリシーによって示される予約申込を登録する。SMF310がPDUセッションのためにUPFを(再)選択する場合には、それはUP選択通知を予約申込元に通知する。早期通知のための予約申込のケースにおいては、SMF310は、UPF(再)選択を実行する前に通知を送信する。この場合には、この通知に対する応答は、N6関連トラフィックルーティング情報を含み得る。SMF310は、AF324に通知するNEF314に通知し、AF324は、その後SMF310に応答するNEF314に応答する。N6関連トラフィックルーティング情報が、NEF314にAF324によって送信される応答に含まれ得る。NEF314は、SMF310にそれを送信する前にそれを処理し得る。処理は、N6プロトコル固有のものである、欠落した情報要素でそれを補完することと、プロトコルヘッダ編集とを含み得る。SMF310は、その後、UPF(再)選択を実行する場合には受信されたN6関連トラフィックルーティング情報に従って、AF324または異なるAFであり得る、トラフィックハンドリングAFとのN6インターフェースをサポートまたは使用するようにアンカーUPFを設定する。
【0356】
遅発通知のための予約申込のケースにおいては、SMF310は、UPF(再)選択が完了すると通知を送信する。ある実施形態においては、UE102によって要求されたPDUセッション確立のための方法を提供している。ローミングのケースにおいては、AMF308は、PDUセッションがローカルブレークアウト(LBO)またはホームルーティングにおいて接続されるべきかを決定し得る。LBOのケースにおいては、プロシージャは、非ローミングのケースと同様であるが、SMF310、UPF304、およびPCF316のうちのいずれかまたはすべてが訪問先のネットワークに配置され得るという違いがある。
【0357】
図18Aおよび
図18Bは、非ローミングおよびローカルブレークアウト場合のローミングのためにUEによって要求されたPDUセッション確立のためのプロシージャの実施形態を図示しているシグナリング図を提示している。プロシージャは、UE102がAMF308に既に登録されており、そのため、AMF308がUDM320からユーザ予約申込データを既に読み出していることを前提としている。
【0358】
新規PDUセッションを確立するために、UE102は、新規PDUセッションIDを生成する。UE102は、ステップ1800において、AMF308へのN1 SM情報内にPDUセッション確立要求を含む、NASメッセージ(S-NSSAI、DNN、アプリケーション識別子、PDUセッションID、N1 SM情報(いくつかの実施形態においては、アプリケーション識別子がSM情報に組み込まれていてもよいことに留意されたい))を送信することによって、UEによって要求されたPDUセッション確立プロシージャを開始する。PDUセッション確立要求は、PDUタイプ、SSCモード、プロトコル設定オプションを含み得る。
【0359】
DNNがローカルDNを示している場合には、NASメッセージは、ローカルDNにホストされているエッジコンピューティングアプリケーションに対応するアプリケーション識別子を含み得る。アプリケーション識別子が存在しているということは、それがエッジコンピューティングアプリケーション専用のPDUセッションのための要求であることを示している。
【0360】
UE102によって送信されたNASメッセージは、ユーザ配置情報およびアクセス技術タイプ情報を含む必要があるN2メッセージにAN308によってカプセル化される。
【0361】
SM情報は、外部DNによるPDUセッション許可のための情報を含むSM PDU DN要求コンテナを含み得る。
【0362】
ステップ1802では、AMF308が、メッセージがUEの任意の既存のPDUセッションのために使用されていないPDUセッションIDに基づいて新規PDUセッションのための要求に対応していると決定する。AMF308は、SMF310を選択する。
【0363】
ステップ1804では、AMF308が、SM要求をSMF310に送信する。SM要求は、予約申込元永続ID、DNN、S-NSSAI、PDUセッションID、AMF ID、N1 SM情報、ユーザ配置情報、およびアクセス技術タイプを含む。AMF IDは、UE102をサービングしているAMF308を一意に識別する。N1 SM情報は、UE102から受信されたPDUセッション確立要求を含む。
【0364】
ステップ1806では、SMF310が、予約申込データ要求(予約申込元永続ID、DNN)をUDM320に送信する。本ステップは、随意的であり、SMF310がDNNと関連するUEのためのSM関連予約申込データをまだ読み出していない場合に行われてもよく、SMF310は、この予約申込データを要求する。
【0365】
ステップ1806を行う場合には、その後、ステップ1808では、UDM320が、予約申込データ応答をSMF310に送信する。予約申込データは、許可されたPDUタイプ、許可されたSSCモード、デフォルトQoSプロファイルを含む。
【0366】
SMF310は、UE要求がユーザ予約申込とローカルポリシーとに準拠しているかどうかをチェックする。それが準拠していない場合には、その後、SMF310は、AMF308によって中継されたNAS SMシグナリング(関連SM拒否要因を含む)を介してUE要求を拒否し、SMF310は、PDUセッションIDが開放されたものとしてみなされるべきでありプロシージャの残りがスキップされることをAMF308に示す。
【0367】
ステップ1810は、UPF304を介したSMF310からDN306への、PDUセッション認証/許可である。SMF310がPDUセッションの確立を許可/認証する必要がある場合には、SMF310は、UPF304を選択し、PDUセッション確立認証/許可をトリガする。PDUセッション確立認証/許可が失敗した場合には、SMF310は、PDUセッション確立プロシージャを終了し、拒否をUE102に示す。
【0368】
動的ポリシーおよび課金制御(PCC)がデプロイされている場合には、その後、ステップ1812では、SMF310が、PCF選択を行う。ステップ1814では、SMF310が、PDUセッションのためにデフォルトPCCルールを取得するためにPCF316に対するPDU-CANセッション確立を開始し得る。この特定の実施形態におけるステップ1810の目的はUPF304を選択する前にPCCルールを受信することであることに留意されたい。PCCルールがUPF選択のための入力として必要とされていない場合には、ステップ1810はスキップされ得る。
【0369】
ステップ1816では、SMF310が、PDUセッションのためにSSCモードを選択する。ステップ1710が行われない場合には、SMF310はまた、本ステップ中にUPF304を選択し得る。PDUタイプがIPv4またはIPv6のケースにおいては、SMF310は、PDUセッションのためにIPアドレス/プレフィックスを割り振ることができる。
【0370】
動的PCCがデプロイされるとともにPDU-CANセッション確立がステップ1814において行われなかった場合には、その後、ステップ1818において、SMF310が、PDUセッションのためにデフォルトPCCルールを得るためにPCF316に対するPDU-CANセッション確立を開始し得る。さもなければ、動的PCCがデプロイされるとともにPDUタイプがIPv4またはIPv6である場合には、SMFは、PDU-CANセッション変更を開始し、割り振られたUEのIPアドレス/プレフィックスをPCF316に提供する。
【0371】
ステップ1820では、SMF310が、PDUセッション要求がエッジコンピューティングアプリケーションのためのものである場合には、および、AF324がPDUセッションに関連するそのような早期通知を予約申込していた場合には、UP経路選択に関してAF324に通知する。通知は、PDUセッションアンカーを示している。
【0372】
ステップ1810が行われなかった場合には、その後、SMFは、選択されたUPF304とのN4セッション確立プロシージャを開始する、さもなければ、それは、
図17に図示しているような選択されたUPF304とのN4セッション変更プロシージャを開始する。詳細には、ステップ1822では、SMFが、N4セッション確立/変更要求をUPF304に送信し、このPDUセッションのためにUPF304に導入されるべきパケット検出、実施、および報告ルールを提供する。CNトンネル情報がSMF310によって割り振られている場合には、CNトンネル情報は、本ステップにおいてUPF304に提供される。その後、ステップ1824において、UPF304は、N4セッション確立/変更応答を送信することによって確認応答する。CNトンネル情報がUPF304によって割り振られている場合には、CNトンネル情報は、本ステップ1824においてSMF310に提供される。
【0373】
ステップ1826では、SMF310が、SM要求確認応答(N2 SM情報(PDUセッションID、QoSプロファイル、CNトンネル情報)、N1 SM情報(PDUセッション確立承諾(許可されたQoSルール、SSCモード)))をAMF308に送信する。
【0374】
N2 SM情報は、AMF308が(R)AN302に提供し得る情報を搬送する。CNトンネル情報は、PDUセッションに対応するN3トンネルのコアネットワークアドレスに対応し得る。QoSプロファイルは、(R)AN302にQoSパラメータとQoSフロー識別子との間のマッピングを提供し得る。PDUセッションIDは、UE102のための(R)ANリソースとPDUセッションとの間の関連付けをUE102に示すためにUE102との(R)ANシグナリングによって使用され得る。N1 SM情報は、AMFがUE102に提供するPDUセッション確立承諾を含んでいてもよい。複数の許可されたQoSルールが、N1 SM情報内のPDUセッション確立承諾におよびN2 SM情報に含まれていてもよい。SM要求確認応答は、AMF308が、UE102へのどのアクセスを使用すべきかを決定することだけでなく、どのUE102がSMF310要求のターゲットであるかを知るまたは決定することを可能にする情報をさらに含み得る。
【0375】
UEが3GPPおよび非3GPPアクセスを介して同時に接続されるケースを可能にするためにアクセス情報が提供/使用され得ることに留意されたい。
【0376】
ステップ1828では、AMF308が、N2 PDUセッション要求(N2 SM情報、PDUセッション確立承諾)を(R)AN302に送信する。AMF308は、N2 PDUセッション要求内でSMF310から受信されたPDUセッション確立承諾およびN2 SM情報を(R)AN302に送信する。
【0377】
ステップ1830では、(R)AN302が、SMF310から受信された情報に関連しているUE102とのAN固有のシグナリング交換を開始し得る。例えば、3GPP RANのケースにおいては、RRC接続再設定は、UE102がステップ1822において受信されたPDUセッション要求のための許可されたQoSルールに関連する必要なRANリソースを確立することで、行われ得る。
【0378】
(R)AN302はまた、PDUセッションのために(R)ANトンネル情報を割り振り得る。(R)AN302は、UE102にステップ1824において提供されたNASメッセージ(PDUセッション確立承諾)を転送し得る。(R)AN302は、必要な(R)ANリソースが確立され(R)ANトンネル情報の割り振りが成功した場合には、UE102にNASメッセージを提供し得る。
【0379】
ステップ1832では、(R)AN302がN2 PDUセッション要求確認応答((R)ANトンネル情報)をAMF308に送信する。(R)ANトンネル情報は、PDUセッションに対応するN3トンネルのアクセスネットワークアドレスに対応し得る。
【0380】
ステップ1834では、AMF308が、SM要求(N2 SM情報)をSMF310に送信し得る。より具体的には、AMF308は、(R)AN302から受信されたN2 SM情報をSMF310に転送する。
【0381】
いくつかの実施形態においては、UE102は、それがPDUセッションを確立することに成功したことをCN機能に通知し得る。いくつかの実施形態においては、UE102は、UE102がPDUセッションを確立することに成功したことを示すために、NAS PDUセッション確立完了メッセージを送信する。いくつかの実施形態においては、ステップ1828において示した(R)AN302におけるセッションの確立の成功が通知として機能する。
【0382】
このPDUセッションのためのN4セッションが既に確立されていなかった場合には、SMF310は、ステップ1836において、UPF304とのN4セッション確立プロシージャを開始する。さもなければ、SMF310は、UPF304とのN4セッション変更プロシージャを開始する。SMF310は、ANトンネル情報およびCNトンネル情報を提供する。ステップ1718においてSMF310がCNトンネル情報を選択していた場合には、CNトンネル情報を提供するだけが必要となる。
【0383】
ステップ1838では、UPF304が、SMF310にN4セッション確立/変更応答を送信する。本ステップの後に、AMF308は、例えば、(R)ANトンネル情報が変更されるまたはAMF308が再配置されるハンドオーバにおいて、SMF310に関連イベントの通知を転送し得る。いくつかの実施形態においては、SMF310は、これらのイベントを明示的に予約申込する。他の実施形態においては、予約申込は暗黙的である。随意的なステップ1842では、SMF310は、UPF304を介してUE102にIPv6アドレス構成を転送する。詳細には、PDUタイプがIPv6のケースにおいては、SMF310は、IPv6ルータ広告を生成し、N4およびUPF304を介してUE102にそれを送信する。いくつかの実施形態においては、ステップ1838の後に、SMFがAMF308に(1840に示した)SM要求確認応答を送信し得ることを理解されたい。これは、SM要求メッセージ1724への応答であり得る。
【0384】
ステップ1844では、PDUセッション要求がエッジコンピューティングアプリケーションのためのものであり、AF324がPDUセッションに関連するそのような遅発通知を予約申込していた場合には、SMF310が、UP経路選択に関してAF324に知らせるUPF選択通知(遅発通知)メッセージをAF324に送信する。通知は、PDUセッションアンカーを示している。AMF308は、PDUセッションの存続期間中は、PDUセッションIDとSMF IDとの関連付けを記憶し得る。
【0385】
ある実施形態においては、エッジコンピューティングシナリオにおいてAFによって影響を及ぼされるSSCおよびUP経路管理のためのプロシージャを提供している。プロシージャは、それを要求するAFのための効率的なUP経路を維持するためにAFとCN CPとの間に存在する。このプロシージャについては、エッジコンピューティングアプリケーションをホストするローカルデータネットワークがN6インターフェースの適切な実施に関与しておりUEモビリティおよびAFモビリティのうちの少なくとも1つの存在下でのサービスまたはセッションの継続性を保証していると仮定している。この場合には、UP経路再選択は、UE5に対して透過的であり得る。
【0386】
ある実施形態においては、PDUセッションアンカー再設定は、アプリケーション再配置に起因する。この場合には、アプリケーション再配置は、SMFのUPF選択決定に影響を及ぼさず、SMF10は、新規トラフィックハンドリングAF配置へのULトラフィック配信と新規トラフィックハンドリングAF配置からのDLトラフィックの認識とを保証するために、PDUセッションアンカーにおけるN6トラフィックルーティングを再設定することだけ必要となる。
【0387】
図19は、アプリケーション再配置に起因したPDUセッションアンカー再設定の実施形態を図示しているシグナリング図である。
図19に示しているように、ステップ1900において、UE102が、PDUセッションアンカーとしてUPF1 304Aとの確立済みのPDUセッションを有する。ステップ1902では、SMF310が、UPF1 304AにおいてN6トラフィックルーティング設定を更新するためにトリガを受信する。これは、例えば、アプリケーション再配置、ポリシー変更などによってトリガされ得る。ステップ1904では、SMF310が、AF324がそのような早期通知を予約申込していた場合には、UP経路再選択に関してAF324に通知する。通知は、PDUセッションアンカーとしてUPF1 304Aを示している。次に、ステップ1906では、SMF310が、UPF1 304AにおけるN6トラフィックルーティングを再設定する。ステップ1908では、SMF310が、AF324がそのような遅発通知を予約申込していた場合には、UP経路再選択に関してAF324に通知する。通知は、新規PDUセッションアンカーとしてUPF1 304Aを示している。いくつかの実施形態においては、AF324は、ステップ1908が行われないように、早期通知のみを予約申込する。いくつかの実施形態においては、AF324は、ステップ1904が行われないように、遅発通知のみを予約申込する。他の実施形態においては、AF324は、ステップ1904および1908の両方が行われるように、早期および遅発通知の両方を予約申込する。
【0388】
別の実施形態においては、PDUセッションアンカー再配置は、エッジコンピューティングアプリケーション専用のPDUセッションのためのものである。この場合には、PDUセッションによって搬送されるトラフィックは、エッジコンピューティングアプリケーションにのみ関連付けられる。SMFがPDUセッションのためのPDUセッションアンカーを再選択することを決定した場合には、それは、PDUセッションに関連付けられたトラフィックのすべてを新規PDUセッションアンカーに移動し、その後、旧PDUセッションアンカーを開放することになる。
【0389】
図20は、エッジコンピューティングアプリケーション専用のPDUセッションのためのPDUセッションアンカー再配置のための方法の実施形態を図示しているシグナリング図である。
図20に示しているように、ステップ2000において、UE102が、PDUセッションアンカーとしてUPF1 304Aとの確立済みのPDUセッションを有する。PDUセッションは、エッジコンピューティングアプリケーションに関連付けられたトラフィック専用である。ステップ2002では、SMF310は、PDUセッションアンカーとしてUPF2 304Bを再選択するトリガを受信する。これは、例えば、アプリケーション再配置、UEモビリティ、ポリシー変更などによってトリガされ得る。ステップ2004では、SMF310が、AF324がそのような早期通知を予約申込していた場合には、UP経路再選択に関してAF324に通知する。通知は、新規PDUセッションアンカーとしてUPF2 304Bを示している。ステップ2006では、SMF310が、UPF2 304BにおけるN6トラフィックルーティング設定を含む、PDUセッションアンカーとしてUPF2 304BとのUP経路を再設定する。ステップ2008では、SMF310が、AF324がそのような遅発通知を予約申込していた場合には、UP経路再選択に関してAF324に通知する。通知は、新規PDUセッションアンカーがUPF2 304Bであることを示している。いくつかの実施形態においては、AF324は、ステップ2008が行われないように、早期通知のみを予約申込する。いくつかの実施形態においては、AF324は、ステップ2004が行われないように、遅発通知のみを予約申込する。他の実施形態においては、AF324は、ステップ2004および2008の両方が行われるように、早期および遅発通知の両方を予約申込する。ステップ2010では、SMF310が、UPF1 304AとのPDUセッションリソースを開放する。
【0390】
別の実施形態においては、PDUセッションアンカー再配置は、複数のエッジコンピューティングアプリケーションによって共有されるPDUセッションのためのものである。この場合には、PDUセッションは、複数のエッジコンピューティングアプリケーションに関連付けられたトラフィックを搬送する。SMF310が1つのエッジコンピューティングアプリケーションのためのPDUセッションアンカーを再選択するようにトリガされた場合には、それは、そのエッジコンピューティングアプリケーションに関連付けられたトラフィックがUL CLから新規PDUセッションアンカーに転送される一方で他のトラフィックが旧PDUセッションアンカーに転送されるように、アップリンク分類器ULとしてUPF(CL)を設定することになる。
【0391】
図21は、複数のエッジコンピューティングアプリケーションによって共有されるPDUセッションに関するPDUセッションアンカー再配置のための方法の実施形態を図示しているシグナリング図である。
図21に示しているように、ステップ2100において、UE102が、エッジコンピューティングアプリケーションに関連付けられたトラフィックのためにPDUセッションアンカーとしてUPF1 304Aとの確立済みのPDUセッションを有する。ステップ2102では、SMF310が、エッジコンピューティングアプリケーションに関連付けられたトラフィックのためにPDUセッションアンカーとしてUPF2 304Bを再選択することを決定する。これは、例えば、アプリケーション再配置、UEモビリティ、ポリシー変更などによってトリガされ得る。ステップ2104では、SMF310が、AF324がそのような早期通知を予約申込していた場合には、UP経路再選択に関してAF324に通知する。通知は、エッジコンピューティングアプリケーションに関連付けられたトラフィックのために新規PDUセッションアンカーとしてUPF2 304Bを示している。ステップ2106では、SMF310が、エッジコンピューティングアプリケーションに関連付けられたトラフィックのために新規PDUセッションアンカーとなるようにN4を介してUPF2 304Bを設定する。ステップ2108では、SMF310が、PDUセッションのためのUL CL 304CとしてUPFをN4を介して設定し、UL CL 304CからUPF1 304AおよびUPF2 304Bへの2つの分岐をセットアップする。SMF310は、UL CL 304Cに必要なULトラフィック転送ルールを提供する。SMF310は、その後、ステップ2110において、(R)AN302にN3を更新するように命令する。ステップ2112では、SMF310が、AF324がそのような遅発通知を予約申込していた場合には、UP経路再選択に関してAF324に通知する。通知は、エッジコンピューティングアプリケーションに関連付けられたトラフィックのために新規PDUセッションアンカーとしてUPF2 302Bを示している。いくつかの実施形態においては、AF324は、ステップ2112が行われないように、早期通知のみを予約申込する。いくつかの実施形態においては、AF324は、ステップ2104が行われないように、遅発通知のみを予約申込する。他の実施形態においては、AF324は、ステップ2104および2112の両方が行われるように、早期および遅発通知の両方を予約申込する。
【0392】
状況次第では、UE102にとって既知のAF324(エッジコンピューティングアプリケーション)のネットワークアドレス(例えば、IPアドレス)は、AF324がホストされている実際の配置を示さない(例えば、IPアドレスがAFがインスタンス化されているサーバを示さなくてもよい)。このことは、例として、AFモビリティに起因して生じ得るし、仮想化された環境においてはより一般的なものであり得る。結果として、AF324のIPアドレスが、UE102からのアップリンク(UL)通信のすべてにおいて機能しなくてもよい。
【0393】
いくつかの実施形態においては、CN-UPの共同管理およびローカルDNを利用し得る。NEF(CN内のCP機能)は、UPFとAF(すなわち、エッジコンピューティングアプリケーション)の物理ホストとの間の相互接続を決定する。NEFは、MECコントローラによって提供されるAF情報およびUPFとAFホストとの間のトポロジの事前設定情報に基づいて相互接続を決定してもよい。NEFは、UPFとAFホストとの間の相互接続のためのプロトコルパラメータを編集する。編集は、MECコントローラおよびUEによって提供されるプロトコル情報ならびに他のCPFによって提供されるセッション情報のうちの少なくとも1つに基づいていてもよい。NEFは、管理決定に従ってポリシーを生成するようにPCFに命令する。管理決定は、セッション/セッショングループごと、UE/UEグループごと、またはアプリケーション/サービスごとに行われる。
【0394】
MECコントローラは、ローカルDN内のサービング機能チェーンを管理し、UPFおよびCN-CPによって提供されるUE情報のうちの少なくとも1つに基づいてUPFとのインターフェースのためのAFホストを管理/設定する。管理は、セッション/セッショングループごと、UE/UEグループごと、またはアプリケーション/サービスごとに行われる。
【0395】
SMF(CN内のCP機能)は、RANとアンカーUPFとの間の経路およびプロトコルを管理および設定し、プロトコルパラメータおよびルーティング宛先を含むPCFによって提供されるポリシーに従って、AFホストとのインターフェースのためにアンカーUPFを設定する。SMFは、(直接またはNEFを介して)MECコントローラに、アンカーUPFおよびUEのうちの少なくとも1つに関連する情報をさらに提供し得る。管理は、セッションごとに行われる。
【0396】
図22を参照すれば、分割管理を図示している簡略ネットワーク図を提供している。CN-CP328は、CN-UP326を管理し、MECコントローラ324は、ローカルDN306内のMECを管理する。NEF314は、CN-UP326とローカルDN306との間のリンクを管理する。NEF314によって管理されるリンクがCN-UP326内のネットワーク機能とローカルDN306との間の論理リンクであるように理解されてもよいことを当業者は諒解されよう。
【0397】
UE102は、発見要求をCP機能に送信することによってMECアプリケーションを発見し得る。要求は、指定のローカルDNにホストされているMECアプリケーションの発見を要求するローカルDN名を含み得る。いくつかの実施形態においては、ローカルDN名が存在しないということは、すべてのMECアプリケーションの発見が要求されていることを示している。CP機能は、発見結果を用いてUEに応答する。発見結果は、<アプリケーション識別子, [アプリケーションアドレス]>のリストを含む、ここで、[]は、情報が随意的であることを示している。いくつかの実施形態においては、発見結果は、UE102が利用可能なそれらのMECアプリケーションまたはUE102が使用することを許可されたそれらのMECアプリケーションに限定される。アプリケーションアドレスは、MECアプリケーションとの上位レイヤ(TCPレイヤなど)通信のためにUE102によって使用される。MECアプリケーション情報は、NRF318によって維持され得るまたはSMF310に記憶され得る。CP機能は、例えば、AMF308、NEF314、SMF310、NRF318を含む、任意の関連CP機能であり得る。CP機能は、UE102に返信する前に要求されたMECアプリ情報を取得するためにNRF318またはUDM320またはSMF310とやりとりする必要がある。CP機能はまた、NRF318またはUDM320またはSMF310であり得る。CP機能がAMF308である実施形態においては、発見プロシージャは、登録プロシージャと、すなわち、(UE102への)登録完了メッセージに、統合され得るし、AMF308は、発見結果を含み得る。
【0398】
CP機能は、NASメッセージを介して、アプリケーションアドレス変化などの発見結果における変化に関してUE102に通知し得る。UE102は、エッジコンピューティングアプリケーションに関連付けられたトラフィックをハンドリングするために専用PDUセッションのための要求を送信し得る。そのような専用PDUセッションは、単一のエッジコンピューティングアプリケーションのために使用され得る、または、複数のエッジコンピューティングアプリケーションによって共有され得る。
【0399】
いくつかの実施形態においては、UEの要求は、専用PDUセッションが、単一のエッジコンピューティングアプリケーションでの使用のためのものであるか、複数のエッジコンピューティングアプリケーションによって共有されるのかを指定し得る。いくつかの実施形態においては、UE102が単一のエッジコンピューティングアプリケーションでの使用を要求する場合には、UE102は、PDUセッション確立プロシージャ中にSMF310にアプリケーションを示し得る。SMF310は、セッション確立承諾ステップステップ中にアプリケーションのアドレスをUE102に示し得る。
【0400】
共同管理は、UL通信におけるアドレス処理の問題を解決する。要求されていない間は、DL通信のために共同管理を使用する、共同管理は、UEのIPアドレスをアンカーUPFから分離することを可能にしており、すなわち透過的UPF再選択である。アンカーUPF再選択は、UEモビリティ、AFモビリティ、負荷などに起因し得るアンカーUPFが変化にあわせてUEのIPアドレスが変化する必要はない。
【0401】
図23は、NEF314を介した第三者認証/許可のための代表的プロシージャを図示しているメッセージフロー図である。PDUセッション確立のための第三者認証/許可は、必要に応じて、PDUセッション確立プロシージャ中にSMF310によってトリガされ、NEF314を介して行われる。
【0402】
本図を参照するとともに、本願の他の図を参照すれば、ネットワーク機能トリガプロセスについての検討が存在し得ることを当業者は諒解されよう。このことは、別のネットワーク機能への要求または通知の伝送をもたらし得る内部プロセスを開始するネットワーク機能を含むだけでなく、要求または通知を別のネットワーク機能に送信するネットワーク機能を含んでいると理解すべきである。プロセスをトリガする機能を参照すれば、「トリガ」という用語の理解は、機能の状態または別のそのような特性が閾値と比較され、比較に応じて、プロセスが呼び出されるという意味に縛られるべきではない。
【0403】
ステップ2302では、SMFが、第三者認証/許可のための要求をNEF314に送信する。この要求の一部として、SMF310は、第三者認証/許可要求メッセージにおいてSM PDU AF要求コンテナをNEF314に提供し得る。要求メッセージは、DNN、S-NSSAI、およびアプリケーション識別子のうちの少なくとも1つを含み得る。アプリケーション識別子は、上記で説明したように、PDUセッション確立要求の一部としてUE102によって提供され得る。
【0404】
ステップ2304では、NEF314が、ステップ2306において受信された情報を使用してAF324を選択する。ステップ2302では、NEF314が、認証/許可要求メッセージを使用してSMF310から受信されたSM PDU AF要求コンテナを選択されたAF324に中継する。要求メッセージは、アプリケーション識別子をさらに含み得る。
【0405】
認証/許可プロシージャ2308は、メッセージがNEF314、SMF310、およびNASを介して転送されることで、UE102とAF324との間で行われる。ステップ2308aでは、AFが、認証/許可要求をNEF314に送信する。認証/許可要求に応答して、ステップ2308bでは、NEF314が、NEFトランスポート(認証メッセージ)をSMF310に送信する、ここで、認証メッセージは、ステップ2308においてUE102のためにAF324aから受信された認証/許可要求情報を含む。NEFトランスポート(認証メッセージ)を受信したことに応答して、ステップ2308cでは、SMF310が、NAS SMトランスポート(認証メッセージ)をAMF314に送信する。ステップ2308dでは、AMF324が、その後、(R)AN302を介してUE102にNAS SMトランスポート(認証メッセージ)を転送する。ステップ2308eでは、UE102が、(R)AN302を介してAMF308にNAS SMトランスポート(認証メッセージ)を送信することによって応答する、ここで、認証メッセージは、AF324を対象としている。ステップ2308fでは、AMF308が、NAS SMトランスポート(認証メッセージ)をSMF310に送信する。NAS SMトランスポート(認証メッセージ)を受信したことに応答して、ステップ2308gでは、SMF310が、SMFトランスポート(認証メッセージ)をNEF314に送信する。SMFトランスポート(認証メッセージ)を受信したことに応答して、ステップ2308hでは、NEF314が、認証/許可応答をAF324に送信する。異なるステップで構成される代替プロシージャも使用に適し得ることを理解されたい。
【0406】
ステップ2310では、UE102の認証メッセージに基づいて、AF324が、PDUセッションの認証/許可が成功または失敗したことを確認するために、認証/許可を決定し、認証/許可応答メッセージをNEF314に送信する。AF324は、認証/許可の成功または失敗を示すためにNEF314にSM PDU AF応答コンテナを提供し得る。SM PDU AF応答コンテナは、UE102がPDUセッションを使用することを許可されたアプリケーションの識別子を含み得る。
【0407】
ステップ2312では、NEF314が、SM PDU AF応答コンテナを含むSMF310への第三者認証/許可応答メッセージを送信する。
【0408】
図24は、PDUセッション確立認証/許可のための代表的プロシージャを図示しているコールフロー図である。
【0409】
ステップ2402では、SMF310が、UPF304を選択する。ステップ2404では、SMF310が、N4データ転送メッセージ内のSM PDU DN要求コンテナを選択されたUPF304に送信する。いくつかのケースにおいては、このことを、SMF310がPDUセッション確立プロシージャを「トリガ」すると称する。ある実施形態においては、SMF310は、選択されたUPF304にトラフィック誘導設定情報(例として、UPFがアクセス可能な事前に記憶された設定情報を示す詳細設定メッセージまたは識別子であってもよい)を提供する。トラフィック誘導設定情報は、N4データ転送メッセージの一部であり得る、または、UPF304への別個のメッセージとして送信され得る。ステップ2406では、UPF304が、SMF310から受信されたSM PDU DN要求コンテナをDN306に中継する。
【0410】
認証/許可プロシージャ2408を、N4およびNASを介して転送されるメッセージを用いてUE102とDN306との間でステップ2408aから2408hを含むように、行うとともに示している。異なるステップで構成される代替プロシージャも使用に適し得ることを理解されたい。
【0411】
ステップ2410では、DNが、PDUセッションの認証/許可の成功を確認する。DNは、認証/許可の成功を示すためにUPFにSM PDU DN応答コンテナを提供し得る。
【0412】
ステップ2412では、UPF304が、SM PDU DN応答コンテナを含むSMF310へのN4データ転送メッセージを返信する。
【0413】
図25Aは、アプリケーション機能(AF)324と5Gコアネットワーク(5GC)の要素との間の代表的プロシージャを図示しているメッセージフロー図である。これらのプロシージャは、エンド・ツー・エンドユーザプレーン経路効率性を必要とするアプリケーションと関連付けられたトラフィックフローのための効率的なユーザプレーン経路を維持または設定するために使用され得る。
【0414】
最初のステップ2500では、AF324が、AF要求メッセージをNEF314に送信し得る。要求メッセージは、例えば、要求識別子、アプリケーションネットワーク識別子、アプリケーション外部識別子、トラフィックフィルタ、時間妥当性条件、空間妥当性条件、要求タイプ、要求コンテンツなどといった、複数のフィールドを含み得ると考えられる。AF要求メッセージはまた、要求が適用され得る現在または将来のセッションを示す情報を含み得る。いくつかそのような実施形態においては、UE識別子、UE識別子のグループ、UEのグループの識別子、または他のそのような情報が、AF要求内に含まれ得る。
【0415】
要求識別子は、AF要求メッセージを一意に識別するために使用され得るため、AF324が、AF要求メッセージを変更もしくは削除するまたはAF要求メッセージを将来のAF要求メッセージと関連付けることを可能とし得る。要求識別子は、AF324そのものまたはNEF314のいずれかによって生成され得る。AF324が要求識別子を生成する実施形態においては、それは、NEF314に送信されるAF要求メッセージに含まれ得るし、それは、将来の使用のために要求識別子を記録し得る。NEF314が要求識別子を生成する実施形態においては、それは、以下でより詳細に説明している、AF要求応答メッセージにおいてAF324に伝えられ得る。
【0416】
アプリケーションネットワーク識別子は、アプリケーションが配置されているネットワークを示すために使用され得る。この点においては、アプリケーションが配置されているネットワークは、仮想ネットワーク、物理ネットワーク、ドメインネットワークなどであり得る。アプリケーションネットワーク識別子は、ドメイン名または仮想ネットワーク名などのネットワーク名の形式であり得る。
【0417】
アプリケーション外部識別子は、AF要求が関連しているアプリケーションを識別するために使用され得る。
【0418】
トラフィックフィルタは、ユーザプレーン経路が適用されるトラフィックを選択するために使用され得る。特定の実施形態においては、トラフィックフィルタは、以下の形式、
例えば特定のUEの将来のトラフィックまたは特定のUEの非IPトラフィックを指すためのUE外部識別子またはモバイルステーションISDN(MSISDN)などのUE識別子、
例えば現行のPDUセッションに関連付けられたIPトラフィックを指すためのIPアドレス/プレフィックス、
例えば以前のAF要求において定義されたトラフィックフィルタを指すためのAF要求識別子、
例えば任意のUEのトラフィックを指すためのANY_UEインジケータ、といった形式のうちの1つまたは複数の任意の有効な組合せを有し得る。
【0419】
時間妥当性条件は、AF要求機能が有効である時間期間を示すために使用され得る随意的なパラメータである。時間妥当性条件は、開始時間、終了時間、頻度などの、時間要素のセットを含み得る、ここで、頻度は、例えば、毎日、毎週、毎月、非反復的などを示し得る。
【0420】
空間妥当性条件は、AF要求メッセージが有効であるエリアを示すために使用され得る随意的なパラメータである。例えば、空間妥当性条件は、UEの現在の配置にAF要求メッセージの妥当性を制限するために使用され得る。空間妥当性条件は、1つまたは複数のゾーンまたはドメイン識別子の形式を有し得る。ゾーンまたはドメインは、地理的領域またはネットワークゾーンもしくはドメインを指し得る。地理的ゾーンは、所定の境界内の任意の電子デバイス(例えば、UE)に(もしくは、境界内のデバイスの指定のセットに)適用するために地理的境界の観点から定義され得る(また、時間妥当性条件と組み合わされ得る)、または、それは、地理的座標ベースの境界の代わりに、(例えば、要求メッセージがアクセスノード、または他のそのようなネットワークノードもしくは機能のセットを介した任意の接続に適用されることを指定することによって)ネットワークのトポロジの観点から定義され得る。上述したように、空間妥当性条件は、地理的境界またはネットワークトポロジ的な制約(例えば、UEが無線アクセスネットワーク内のアクセスノードのセットのうちの少なくとも1つと接続していたすべてのセッション)のいずれかによって定義される空間エリア内にある間に指定のセットのUEのうちのUEが接続する、時間ウィンドウ内の任意のセッションに要求が適用され得るように、他の妥当性条件(例えば、要求が適用されるUEまたは複数のUEの時間妥当性または仕様)と組み合され得る。AFが地理的配置に基づいて空間妥当性条件を提供する実施形態においては、3GPP準拠ネットワーク内のネットワーク機能は、地理的境界定義をネットワークアクセスノードまたは地理的境界に対応する他のネットワーク機能のセットにマッピングするために使用され得る。
【0421】
要求タイプパラメータは、例えば、AF要求メッセージが「アプリケーション配置通知」、「UP管理イベント予約申込要求」、または「UEグループ化要求」のどれであるかを示すために使用され得る。必要に応じて、他の要求タイプは、要求タイプパラメータの使用によって定義および示され得る。さらなる代替手段では、要求タイプパラメータは、2つ以上の要求タイプの組合せを示すために使用され得る。そのようなケースにおいては、それらの要求タイプのために要求されるフィールドが、メッセージフォーマットに存在する必要がある。
【0422】
要求コンテンツは、AF要求に関連する追加情報を提供するために使用され得る。必要に応じて、要求コンテンツはまた、単独でまたは要求タイプパラメータとの組合せで、2つ以上の要求タイプの指示およびサポートのうちの少なくとも1つをするために必要とされる情報を提供するために使用され得る。特定の実施形態においては、この追加情報は、要求タイプに依存し得る。例えば、AF要求がアプリケーション配置通知であることを要求タイプパラメータが示すシナリオにおいては、要求コンテンツは、アプリケーションの潜在的な配置、UP経路のそれぞれのN6ポイント・ツー・ポイントトンネリング要件のうちの任意の1つまたは複数を含み得る。アプリケーションの潜在的な配置は、アプリケーションネットワーク内のトランスポートアドレス(例えば、サーバ名、IPアドレスなど)の形式にあり得る。N6ポイント・ツー・ポイントトンネリング要件は、トンネルのタイプ(例えば、トンネル無し、IPトンネル、IP/UDPトンネル、イーサネット(登録商標)トンネルなど)、および関連トンネリングプロトコルパラメータ(例えば、アプリケーション配置におけるトンネルエンドポイントアドレス/識別子およびポート番号のうちの少なくとも1つなど)を示し得る。特定のN6ポイント・ツー・ポイントトンネリング要件が存在しないということは、デフォルトトンネリング要件のセットを使用し得ることを暗に示すために使用され得る。
【0423】
いくつかの実施形態においては、要求コンテンツフィールドはまた、所与の要求タイプを2つ以上のイベントのタイプと併せて使用することを可能にするイベント/通知タイプパラメータを含み得る。例えば、「UP管理イベント予約申込」要求を示す要求タイプパラメータを有するAF要求メッセージでは、イベント/通知タイプパラメータは、要求が早期通知もしくは遅発通知またはその両方のどれであるかを示し得る。他の実施形態においては、イベント/通知タイプパラメータは、例えば、アンカーUPF変更イベント、トラフィック誘導変更イベント、QoS変更イベントなどを示し得る。いくつかの実施形態においては、AFは、異なるイベント/通知タイプパラメータに応答して、例えば、トンネリング設定を行うこと、アプリケーション再配置を確定すること、QoS設定を調整することなどといった、ローカルDNにおけるそれぞれの異なるアクションを行い得る。
【0424】
いくつかの実施形態においては、要求コンテンツフィールドはまた、グループ識別子パラメータを含み得る。例えば、「UEグループ化」要求を示す要求タイプパラメータを有するAF要求メッセージでは、グループ識別子パラメータは、AF要求内のトラフィックフィルタフィールドによって定義されたUEのグループを指すグループIDである。いくつかの実施形態においては、グループ識別子パラメータは、存在しておらず、NEFは、UEグループのためのグループ識別子を割り振り、応答メッセージを使用してAFにそれを提供することに関与している。グループIDは、後続のAF要求のためのトラフィックフィルタを構成するためにAFによって使用され得る。
【0425】
AF要求メッセージに応答して、NEF314は、AF324と、認証サーバ機能(AUSF)312およびユーザデータリポジトリ(UDR)322または統合データ管理(UDM)320機能との間で認証/許可プロセスを(2502において)実行し得る。いくつかの実施形態においては、用語UDR322はまた、ユーザデータおよび(例えば、AF要求の形式で)AFによって提供されるポリシー要件などのアプリケーション関連データに対する統合データストレージを提供する統合データリポジトリを指すように理解され得る。
【0426】
いくつかの実施形態においては、AF324は、それ自身(それ自身の識別情報を使用して)およびそれが管理しているアプリケーション(例えば、アプリケーション識別子、またはアプリケーション外部識別子)をネットワークに登録し得る。この登録はまた、アプリケーションネットワーク識別子(またはDNN)を示し得る。登録は、サービスマネージャ、ネットワークマネージャ、ドメインマネージャなどの管理プレーン機能を介して行われ得る。管理機能は、AFにセキュリティ証明を割り振り得るし、登録データおよびセキュリティ証明を統合データ管理(UDM)320またはUDR322に記憶し得る。
【0427】
ステップ2503における認証/許可プロセスにおいては、NEF314は、認証および許可のためにUDM320(またはUDR322)とその後やりとりし得るAUSF312に、AF識別情報、アプリケーション外部識別子(またはアプリケーション識別子)、およびアプリケーションネットワーク識別子(またはDNN)のうちの少なくとも1つを送信し得る。NEF314はまた、例えば、その情報がAF要求メッセージにおいて既に提供されていた場合には、AF識別情報を取得するためにAFとやりとりする必要があり得る。あるいは、NEF314は、AFからAF識別情報をその後取得し得るAUSFにAF識別子を提供し得る。
【0428】
AUSF312は、AFと通信するためにAF識別子を使用してネットワーク機能(NF)リポジトリ機能(NRF)によってAFアドレスを発見し得る。あるいは、NEFは、AUSFにAFアドレスを提供し得るし、それは、NEFがステップ2500においてAFとのその通信の一部として提供したものであり得る。他の実施形態においては、他のAFアドレス発見方法が利用され得る。
【0429】
認証/許可プロセスの完了の後に、NEFは、AFに結果コードを含むAF要求応答メッセージを(2504において)返信し得る。結果コードは、認証/許可プロセスの結果を示し得る。結果が失敗である場合には、NEF314は、ステップ2504の後にAF要求プロシージャを終了し得る。さもなければ、NEF314は、ステップ2506に進み、NRF318を使用してポリシー制御機能(PCF)316を選択し得る。いくつかの実施形態においては、PCF316が、PCFのサービスエリアに基づいて選択され得る。例えば、ローカルDNをカバーすることおよびAF要求内の空間妥当性条件と重複することのうちの少なくとも1つを行うサービスエリアを有するPCFが、本ステップにおいて選択され得る。いくつかの実施形態においては、PCF316が、ローカルDNのサービスエリアに基づいて選択され得る。例えば、ローカルDNのサービスエリア内のPCFのすべてが選択され得る。別の例においては、PCF316が、PCFのサービスエリアとローカルDNのサービスエリアとの交わる部分に基づいて選択され得る。いくつかの実施形態においては、アプリケーション外部識別子(またはアプリケーション識別子)が、PCF選択のために使用され得る。いくつかの実施形態においては、PCF316は、PCF選択ステップ2506を省略してもよいケースにおいては、NEF314において事前に設定され得る。
【0430】
ステップ2508において、NEF314が、AF要求メッセージを処理して、ポリシー更新要求メッセージをPCF316に送信し得る。ポリシー更新要求メッセージは、要求識別子、DNN、アプリケーション識別子、トラフィックフィルタ、時間妥当性条件、空間妥当性条件、要求タイプ、および要求コンテンツといったパラメータの任意の1つまたは複数を含み得る。
【0431】
要求識別子は、ポリシー更新要求メッセージを一意に識別するために使用され得るため、NEF314が、ポリシー更新要求メッセージを変更もしくは削除するまたはポリシー更新要求メッセージを将来のポリシー更新要求メッセージと関連付けることを可能とし得る。要求識別子は、NEF314そのものまたはPCF316のいずれかによって生成され得る。NEF314が要求識別子を生成する実施形態においては、それは、PCF316に送信されるポリシー更新要求メッセージに含まれ得るし、それは、将来の使用のために要求識別子を記録し得る。PCF316が要求識別子を生成する実施形態においては、それは、以下で説明している、ポリシー更新要求応答メッセージにおいてNEF314に伝えられ得る。好ましくは、NEF314は、ポリシー更新要求識別子とステップ2500においてNEFによって受信されたAF要求識別子との間のマッピングを維持する。
【0432】
DNNは、ステップ2500においてNEFによって受信されたアプリケーションネットワーク識別子からマッピングされ得る。このマッピングは、NEF314において事前に設定され得る。アプリケーションネットワーク識別子はまた、アプリケーションが関連しているS-NSSAIなどの関連制御情報を識別するために使用され得る。
【0433】
アプリケーション識別子は、ステップ2500においてNEFによって受信されたアプリケーション外部識別子からマッピングされ、アプリケーションが関連する制御情報(例えば、単一のネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)、ポリシー)を識別するために5GC内でUE102によって使用され得る。アプリケーション外部識別子とアプリケーション識別子との間のマッピングは、NEF314において事前に設定され得る。
【0434】
ポリシー更新要求メッセージのトラフィックフィルタフィールドは、NEFによって受信されたAF要求メッセージのトラフィックフィルタフィールド内のAF要求識別子(もしあれば)に基づいて生成され得るまたはそれから変換され得る、ポリシー更新要求識別子を含み得る。トラフィックフィルタフィールドはまた、UEグループ識別子を含み得る。識別子が指すUEグループは、AFの以前のUEグループ化要求にしたがって作成または定義され得るし、グループメンバ構成は、UDM 320(例えば、UDR322)内に維持される。UEグループは、アプリケーション固有であり得る。
【0435】
空間妥当性条件は、RANノード識別子またはセル識別子の形式をとり得るし、どれもが、ステップ2500においてNEFによって受信されたAF要求メッセージの空間妥当性条件からマッピングされ得る。AF要求メッセージの空間妥当性条件とポリシー更新要求メッセージのものとの間のマッピングは、NEFにおいて事前に設定され得る。
【0436】
AF要求がアプリケーション配置通知であるケースにおいては、要求コンテンツコンテナは、ルーティングプロファイルIDおよびそれぞれのN6ポイント・ツー・ポイントトンネリング要件を含み得る。ルーティングプロファイルIDは、ステップ2500においてNEFによって受信されたAF要求メッセージに含まれる情報(アプリケーションネットワーク識別子、アプリケーション外部識別子、およびアプリケーションの潜在的な配置など)からマッピングされ得る。このマッピングは、直接管理プレーン(MP)によってまたはPCF316、UDM320もしくはDSF(例えば、UDR322)などのネットワーク機能(NF)を介してNEFにおいて事前に設定され得る。
【0437】
諒解され得るように、マッピングなどの事前設定(本ステップまたは本開示において説明した他のステップのどちらかにおいて行われる事前設定)は、ネットワークマネージャ、スライスマネージャ、またはサービスマネージャなどの管理プレーン機能によって行われ得る。
【0438】
管理プレーン機能が事前設定を行う場合には、それはターゲットネットワーク機能に事前設定情報を導入するために要素管理システムを使用し得る。いくつかの実施形態においては、管理プレーン機能は、アプリケーション機能として動作し、PCF316またはNEF314を介して事前設定を行い得る。
【0439】
いくつかの実施形態においては、事前設定は、ターゲットNFに対して直接行われることはなく、むしろUDM320またはDSFなどの第3のNFに行われる。ターゲットNFは、積極的に(例えば、周期的にもしくは必要に応じて)または受動的に(例えば、第3のNFからの通知の受信時に)第3のNFから事前設定情報を取得し得る。DSFが、いくつかの実施形態においては、UDR322によるものであり得ることを当業者は諒解されよう。
【0440】
いくつかの実施形態においては、第1のNF(例えば、PCF)と第2のNF(例えば、NEF)とが同一の情報(例えば、ルーティングプロファイル)内で事前に設定されるべきである場合には、事前設定は第1のNFのためにのみ行われ得るし、第2のNFは第1のNFから事前設定情報をその後取得し得る。
【0441】
ポリシー更新要求メッセージに応答して、PCF316は、ポリシー更新要求メッセージに含まれる情報に従って1つまたは複数のUP管理ポリシーを(2510において)管理し得る。ポリシー要求タイプに依存するが、生成したUP管理ポリシーは、トラフィック誘導ポリシー、UP管理イベント通知ポリシー、およびUEグループ化ポリシーのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0442】
受信されたポリシー更新要求メッセージのトラフィックフィルタフィールドがポリシー更新要求識別子を含んでいる場合には、それらのポリシー更新要求識別子は、対応するトラフィックフィルタに変換され得る。要求メッセージはまた、トラフィックフィルタに変換され得る(または、トラフィックフィルタを作成するために他のデータと併せて使用され得る)UEグループ識別子を含み得る。変換については、PCFは、UDRとやりとりして関連ポリシーデータを取得し得る。この変換は、PCFがポリシーデータをUDRに設定する前に行われ得る。あるいは、変換は、ポリシーがSMFに送信される場合には後ほど行われ得る。変換を後ほど行うことは、(例えば、ポリシー更新要求識別子によって示される)それらのポリシー更新要求においてまたはSMFがポリシーを取得する場合には反映されるべきUEグループメンバ構成においてトラフィックフィルタに対する任意の更新/変更を可能にする。
【0443】
トラフィック誘導ポリシーは、DNN、アプリケーション識別子、トラフィックフィルタ、トラフィック誘導プロファイルID、ルーティングプロファイルID、時間妥当性条件、空間妥当性条件、N6ポイント・ツー・ポイントトンネリング要件、およびポリシー更新要求識別子のうちの任意の1つまたは複数を含み得る。トラフィック誘導プロファイルIDは、(ステップ2508において)ポリシー更新要求内のルーティングプロファイルIDからマッピングされ得る。
【0444】
UP管理イベント通知ポリシーは、DNN、アプリケーション識別子、トラフィックフィルタ、時間妥当性条件、空間妥当性条件、イベントタイプ、通知タイプ、イベント通知受信端識別子(例えば、NEFまたはAFまたはPCF)、およびポリシー更新要求識別子のうちの任意の1つまたは複数を含み得る。
【0445】
UEグループ化ポリシーは、DNN、アプリケーション識別子、UEフィルタ、およびポリシー更新要求識別子のうちの任意の1つまたは複数を含み得る。この場合には、ポリシー更新要求(およびAF要求)内のトラフィックフィルタはUEフィルタとして機能してもよく、マッピング/変換は上記で説明したようにNEFおよびPCFのうちの少なくとも1つにおけるUEフィルタに対して行われてもよい。
【0446】
UP管理ポリシー(または、同じく、UP管理ポリシーデータ)が生成されると、PCFは、UDRを選択し、選択されたUDRへの対応するUP管理ポリシーデータを(2512において)設定し得る。UDRは、DNNおよびアプリケーション識別子を使用して選択され得る。トラフィックフィルタ内のUE情報はまた、必要に応じて、UDR選択のために使用され得る。UDRは、ポリシーデータ変更イベントを予約申込していた任意の他のPCFに通知し得る。あるいは、このことは、DNN、アプリケーション識別子、ならびに空間妥当性条件(必要に応じて)およびPCFのサービスエリアのうちの任意の1つまたは複数の重複に基づき得る。
【0447】
ポリシーデータがUDRに設定されると、PCFは、ポリシー更新要求の受信について確認応答するためにNEF(またはAF)にポリシー更新応答メッセージを(2514において)返信する。
【0448】
PCF316はまた、ポリシー更新イベントの通知を予約申込していた任意のSMF310に(2516において)通知し得る。あるいは、PCF316は、空間妥当性条件(もしあれば)およびSMFのサービスエリアの重複に基づいてターゲットSMFを識別し、識別されたSMFを通知し得る。PCF316からの通知の受信時に、予約申込しているSMF310は、UP管理ポリシーを取得し、ポリシーが適用されているPDUセッションを識別し、ポリシーをそれらのPDUセッションに適用され得る。
【0449】
SMF310がポリシー更新イベントの通知を予約申込していたかどうかを決定するために、SMF310は、PDUセッションプロパティ(アプリケーション、DNN、UEのIPアドレス、UE識別子、およびUE配置情報のうちの少なくとも1つなど)をPCF316に送信し得るし、PCF316は、更新されたポリシーに対するPDUセッションプロパティをチェックし得る。PCF316は、PDUセッションが対象となっている更新されたポリシーをそれが利用可能な情報に従ってSMF310に提供し得る。SMF310は、PCF310が有していないPDUセッションプロパティを使用して更新されたポリシーに対してPDUセッションをさらにチェックし得る。そのため、PCF316によってPDUセッションをチェックするために使用されていた情報は、SMF310に提供される必要がない。例えば、時間妥当性条件がPCF316によってチェックされる場合には、その後、SMF310は、それをチェックする必要はなく、そのため、SMFに提供されたポリシーは、それを含まなくてもよくなる。PCFがPDUセッションプロパティをチェックしない実施形態においては、すべての情報が、SMFに提供され得る。
【0450】
必要に応じて、空間妥当性条件が、PCF(この場合には、SMFは空間妥当性条件チェックのためにUE配置に関してPCFに通知する必要がある)とトリガポリシー更新とによって検証され得る。この場合には、それが存在するならばポリシーは常に空間的に有効であるため、トラフィック誘導ポリシーおよびUP管理イベント通知ポリシーのうちの少なくとも1つはそれらの条件を含まない。
【0451】
必要に応じて、時間妥当性条件は、PCF(この場合には、PCFは時間妥当性条件チェックを周期的に行う)とトリガポリシー更新とによって検証され得る。この場合には、それが存在するならばポリシーは常に時間的に有効であるため、トラフィック誘導ポリシーおよびUP管理イベント通知ポリシーのうちの少なくとも1つはそれらの条件を含まない。
【0452】
SMFは、個々のPDUセッションのためのポリシーを維持し得る。この場合には、ポリシーは、トラフィックフィルタ情報を含まなくてもよく、PDUセッションとポリシーとの間の結び付きは、PCFによって示され得る(例えば、PCFは、ポリシーに対するPDUセッションをチェックし、一致が確認されれば、その後、PCFは、ポリシーを取得するためにSMFに通知する)。ポリシーは、トラフィックフィルタ情報を含み得る。この場合には、SMFは、それをPDUセッションにまたはPDUセッションに関連付けられたトラフィックの一部に適用すべきかどうかを決定するためにトラフィックフィルタをチェックし得る。これらの2つのケースにおいては、ポリシー更新に対するSMF予約申込は、一般な予約申込であり得るまたはPDUセッション固有のものであり得る。
【0453】
PDUセッションは、複数のトラフィック誘導ポリシーの対象となり得る。SMFは、適用するためにトラフィック誘導ポリシーのどれかを選択する。いくつかの実施形態においては、SMFは、まずトラフィック誘導ポリシーを選択し、その後、(例えば、トラフィック誘導プロファイルIDによって)ポリシーにおいて指定されたトラフィック誘導をサポートするUPFを識別し、UPF選択およびトラフィック誘導プロファイル選択を行う。SMFは、選択されたトラフィック誘導プロファイルの識別子を選択されたUPFに提供する。UPFは、トラフィック誘導プロファイル識別子を使用して、そのローカル設定内のトラフィック誘導パラメータを識別する。
【0454】
いくつかの実施形態においては、トラフィック誘導ポリシー内のN6ポイント・ツー・ポイントトンネリング要件に基づいて、SMFは、N6ポイント・ツー・ポイントトンネル情報を計算し、それをPDUセッションアンカーに設定する。N6ポイント・ツー・ポイントトンネル情報は、DLパケットのためのUP経路にN6トンネルをマッピングするためのトラフィック転送テンプレート(TFT)と、ULパケットのためのパケットハンドリング命令(例えば、トンネリングプロトコルヘッダに適用される)とを含み得る。
【0455】
図25Aの例においては、PCFは、AF要求内の空間妥当性条件が重複しているPCFのサービスエリアに基づいて(2506において)選択され得る。
図25Bは、PCFがDNNおよびアプリケーション識別子に基づいて選択される、代替の実施形態を図示している。
図25Cは、PCFがNEFではなくUDM(またはUDR)によって選択される、別の代替の実施形態を図示している。
【0456】
図25Bに見られ得るように、コールフロー(メッセージフローとも称する)プロセスは、この場合には、ステップ2512が省略されステップ2506(PCF選択)が代替のステップ(2518)によって置換されていることを除いて、
図25Aのものと多くの部分で類似しており、NEF314(またはAF324)が、アプリケーションネットワーク識別子をDNNにマッピングしアプリケーション外部識別子をアプリケーション識別子にマッピングし、PCF316を選択するためにNRF318にその結果もたらされるDNNおよびアプリケーション識別子情報を提供し得る。トラフィックフィルタ内のUE情報はまた、PCF選択のために使用され得る。アプリケーション識別子は、アプリケーションが関連する制御情報(例えば、S-NSSAI、ポリシー)を識別するために5GC内でUEによって使用され得る。いくつかの実施形態においては、複数のPCFが選択され、NEF(またはAF)がポリシー更新要求を選択されたPCFのすべてに送信する。いくつかの実施形態においては、NEF314(またはAF324)は、(ネットワーク機能である)PCF代理機能を選択することによってPCF選択を行い、ポリシー更新要求を、その後サービングしているまたは代理しているすべてのPCFにそれを送信するPCF代理機能に送信する。いくつかの実施形態においては、マッピングは、NEF(またはAF)において事前に設定され得る。いくつかの実施形態においては、PCFの選択は、PCF選択ステップが省略され得るケースでは、NEF(またはAF)において事前に設定され得る。
【0457】
図25Cを参照すれば、図示した代替の実施形態において、AF324とNEF314とがやりとりして、
図3Aを参照して上記で説明したようなステップ2500、2502および2504を行う。次に(2520において)、NEF314(またはAF324)は、アプリケーションネットワーク識別子をDNNにマッピングしアプリケーション外部識別子をアプリケーション識別子にマッピングし、UDM320を選択するためにその結果もたらされるDNNおよびアプリケーション識別子情報を使用し得る。トラフィックフィルタ内のUE情報はまた、UDM選択のために使用され得る。アプリケーション識別子は、アプリケーションが関連する制御情報(例えば、S-NSSAI、ポリシー)を識別するために5GC内でUE102によって使用され得る。いくつかの実施形態においては、マッピングは、NEF(またはAF)において事前に設定され得る。いくつかの実施形態においては、UDMの選択は、UDM選択ステップ2520が省略され得るケースにおいては、NEFにおいて事前に設定され得る。
【0458】
ステップ2522において、NEF314が、AF要求メッセージを処理して、アプリケーションデータ更新要求メッセージをUDM320に送信し得る。アプリケーションデータ更新要求メッセージは、要求識別子、DNN、アプリケーション識別子、トラフィックフィルタ、時間妥当性条件、空間妥当性条件、要求タイプ、および要求コンテンツといったパラメータの任意の1つまたは複数を含み得る。
【0459】
要求識別子は、アプリケーションデータ更新要求を一意に識別するために使用され得るため、NEFが、アプリケーションデータ更新要求を変更もしくは削除するまたはアプリケーションデータ更新要求を将来のポリシー更新要求と関連付けることを可能とし得る。要求識別子は、NEF314そのものまたはUDM320(またはUDR322)のいずれかによって生成され得る。NEF314が要求識別子を生成する実施形態においては、それは、UDM320(またはUDR322)に送信されるアプリケーションデータ更新要求メッセージに含まれ得るし、それは将来の使用のために要求識別子を記録し得る。UDM(またはUDR)が要求識別子を生成する実施形態においては、それは、以下でより詳細に説明している、アプリケーションデータ更新応答メッセージにおいてNEF314に伝えられ得る。好ましくは、NEF314は、アプリケーションデータ更新要求識別子とステップ2500においてNEF314によって受信されたAF要求識別子との間のマッピングを維持する。
【0460】
DNNは、ステップ2500においてNEFによって受信されたアプリケーションネットワーク識別子からマッピングされ得る。このマッピングは、NEFにおいて事前に設定され得る。
【0461】
アプリケーション識別子は、ステップ2500においてNEFによって受信されたアプリケーション外部識別子からマッピングされ、アプリケーションが関連する制御情報(例えば、単一のネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)、ポリシー)を識別するために5GC内でUEによって使用され得る。アプリケーション外部識別子とアプリケーション識別子との間のマッピングは、NEFにおいて事前に設定され得る。
【0462】
ポリシー更新要求メッセージのトラフィックフィルタフィールドは、NEFによって受信されたAF要求メッセージのトラフィックフィルタフィールド内のAF要求識別子(もしあれば)に基づいて生成され得る、ポリシー更新要求識別子を含み得る。
【0463】
空間妥当性条件は、RANノード識別子またはセル識別子の形をとり得るし、いずれにせよステップ2500においてNEFによって受信されたAF要求メッセージの空間妥当性条件からマッピングされる。AF要求メッセージの空間妥当性条件とポリシー更新要求メッセージのものとの間のマッピングは、NEFにおいて事前に設定され得る。
【0464】
ステップ2524において、UDM320(またはUDR)は、アプリケーションデータ更新応答メッセージをNEF314に返信し得る。
【0465】
次に、UDM320(またはUDR)は、アプリケーションデータ更新の通知を予約申込していた任意のPCFを識別し得る。あるいは、UDM320(またはUDR)は、ローカルDNを含むまたはローカルDNのサービスエリアと交差するサービスエリアを有する任意のPCFを識別し得る。UDM320(またはUDR)は、その後、対応するアプリケーションデータ変更通知メッセージを識別されたPCF316の各々に(2526において)送信し得る。受信されたアプリケーションデータ変更通知メッセージに含まれる情報に基づいて、PCF314は、ステップ2510および2516において上記で説明したように、ポリシーを生成し、対応するポリシー更新通知を予約申込しているSMF31に転送し得る。いくつかの実施形態においては、アプリケーションデータ変更通知は、簡略な信号であり、変更についての詳細を含まず、PCFは、それに応じて変更についての詳細を取得してポリシーを生成するためにUDM(またはUDR)とやりとりする必要がある。
【0466】
図25Cの例においては、UDM320がPCF314を選択するために使用されているため、2512および2514において上記で説明したUDM320(またはUDR)選択および通知のステップは省略されてもよいことに気付かれるであろう。
【0467】
諒解され得るように、事業者によって信頼されているアプリケーション機能324がPCF316と直接やりとりし得る。そのようなケースにおいては、AF324はまた、プロシージャにおけるNEFの役割を行ってもよい。
図26は、
図25Aのステップ2500、2502、および2504のいずれかが行われないまたはAF324によって行われ、ステップ2506、2508、および2514がAF324によって行われるステップ2600、2602、および2604によって置換されているかさもなければステップ2506、2508および2514と同一である、
図25Aの例に対応する例示的なコールフロー図を図示している。類似した異形が、簡潔にするためにこの説明においては詳細に説明していない
図25B、
図25C、および
図27A〜
図27Bの実施形態のために存在することを諒解されるであろう。
【0468】
図27Aは、AF324へのUP経路管理通知のためのプロセスを図示しているコールフロー図(メッセージフロー図とも称する)である。事業者によって信頼されているアプリケーション機能がPCF316と直接やりとりし得ることを諒解されよう。そのようなケースにおいては、AF324は、このプロシージャにおけるNEF314の役割を行ってもよい。UP管理イベント通知プロシージャは、通知のタイプに応じて、UP管理イベントがユーザプレーンにおいて開始される前とそれが完了した後とのうちの少なくとも1つにおいて行われ得る。
【0469】
このプロシージャの目的については、AFは、例えば、上記で説明したような、または適用可能な3GPP技術標準規格に提示されているようななどといった、任意の適切なプロセスを使用して、SMF314からのUP管理イベント通知を(2700において)予約申込し得る。
【0470】
最初のステップでは(2702において)、SMF310は、事業者ポリシーを適用し、対応するポリシー更新通知を要求した各NEF(またはAF)を(2704において)識別し得る。
【0471】
その後、SMF310は、UP管理イベント通知メッセージを識別されたNEF(またはAF)(またはその各々)に(2706において)送信し得る。UP管理イベント通知メッセージは、ポリシー更新要求識別子(またはアプリケーションデータ更新要求識別子)、トラフィックフィルタ、イベントタイプ、通知タイプ、およびイベント通知コンテンツといったパラメータの1つまたは複数を含み得る。
【0472】
ポリシー更新要求識別子(またはアプリケーションデータ更新要求識別子)は、事業者ポリシーの中からSMFによって取得され得る。
【0473】
トラフィックフィルタは、ポリシー更新要求内のトラフィックフィルタフィールドによって指定されているトラフィックの一部である、UP管理イベントが関連しているトラフィックを示し得る。UP管理イベント通知メッセージ内のトラフィックフィルタが存在しないということは、UP管理イベントがポリシー更新要求内のトラフィックフィルタによって指定されているすべてのトラフィックに関連していることを示すために使用され得る。トラフィックフィルタは、UE外部識別子またはMSISSDN、およびIPアドレス/プレフィックスなどのUE識別子のうちの任意の適切な組合せを含み得る。
【0474】
通知タイプは、UP管理イベント通知が早期通知または遅発通知のいずれであるかを示すために使用され得る。
【0475】
イベント通知コンテンツは、UP管理イベントに関連する追加情報を提供するために使用され得る。イベント通知コンテンツは、トラフィックフィルタ、アプリケーション配置、アンカーUPF配置、N6ポイント・ツー・ポイントトンネル情報のうちの任意の1つまたは複数を含み得る。アプリケーション配置は、ルーティングプロファイルIDまたはDNAIもしくはトラフィック誘導プロファイルIDの形式をとり得る。アンカーUPF配置は、トンネルタイプに依存し得る、ネットワークアドレスの形式をとり得る。例えば、IPトンネルについては、それはIPアドレスの形式であり、イーサネット(登録商標)トンネルについては、それはイーサネット(登録商標)アドレスの形式である。いくつかの実施形態においては、アンカーUPF配置情報は、ローカルDN内のN6ポイント・ツー・ポイントトンネリングをサポートするために使用され得る。N6ポイント・ツー・ポイントトンネル情報は、適切なDLパケット配信を保証するべく、DLトラフィックをN6ポイント・ツー・ポイントトンネルと結び付けるためにアプリケーション配置において設定されるように提供され得る。N6ポイント・ツー・ポイントトンネル情報は、アンカーUPFサイドにおけるトンネルエンドポイントアドレス/識別子およびポート番号のうちの少なくとも1つを含み得る。トンネルエンドポイントアドレス/識別子の形式は、トンネルタイプに依存し得る。例えば、IPトンネルについては、トンネルエンドポイントアドレス/識別子は、好ましくは、IPアドレスの形式となるであろうし、イーサネット(登録商標)トンネルについては、それは、好ましくは、イーサネット(登録商標)アドレスの形式となるであろう。特定の実施形態においては、イベント通知コンテンツにおいて提供した特定の情報は、UP管理イベント通知によって参照されるイベントのタイプに依存し得る。例えば、QoS変更イベントのケースにおいては、イベント通知コンテンツは、新規「QoSルール」を含み得る。さらなる例においては、イベントタイプがトラフィック誘導変更である場合には、その後、イベント通知コンテンツは、アプリケーション配置、アンカーUPF配置、およびN6ポイント・ツー・ポイントトンネル情報を含み得る。
【0476】
受信されたUP管理イベント通知メッセージに基づいて、NEF314は、対応するUP管理イベント通知メッセージをAF324に(2708において)送信し得る。AF324に送信されるUP管理イベント通知メッセージは、AF要求識別子、イベントタイプ、通知タイプ、イベント通知コンテンツのうちの任意の1つまたは複数を含み得る。AF要求識別子は、
図25および
図26を参照して上記で説明したポリシー更新要求メッセージに含まれるポリシー更新要求識別子からマッピングされ得る。イベント通知コンテンツは、(ステップ2706において)SMFからNEFによって受信されたUP管理イベント通知メッセージのイベント通知コンテンツからマッピングされ得る。例えば、アプリケーション配置は、ルーティングプロファイルIDまたはDNAIもしくはトラフィック誘導プロファイルIDの形式から、アプリケーションがデプロイされている配置を指すネットワークアドレスの形式に変換され得る。
【0477】
NEF310からのUP管理イベント通知メッセージの受信の後に、AF324は、確認応答メッセージをNEF314に(2710において)送信し得る。確認応答は、アンカーUPF304に設定されるべきN6ポイント・ツー・ポイントトンネル情報を含み得る。
【0478】
NEF314は、その後、元のUP管理イベント通知メッセージの確認応答をSMF310に(2712において)送信し得る。AFがN6ポイント・ツー・ポイントトンネル情報をNEF314に提供する実施形態においては、この情報は、SMF310に送信される確認応答メッセージに含まれていてもよい。
【0479】
NEF314からの確認応答メッセージの受信時に、SMF310は、アンカーUPFにおいてN6ポイント・ツー・ポイントトンネル情報を(2714において)設定し得る。
【0480】
上述したように、事業者によって信頼されているアプリケーション機能は、SMF310と直接やりとりし得る。そのようなケースにおいては、AF324はまた、
図27AのプロシージャにおけるNEF314の役割を行ってもよい。それゆえ、ステップ2708および2710は行われないことになり、ステップ2706および2712はAF324によって行われる。
【0481】
図27Bは、AF324へのUP経路管理通知のための別のプロセスを図示しているコールフロー図(メッセージフロー図とも称する)である。
図27Aの実施形態と同様に、UP管理イベント通知プロシージャは、通知のタイプに応じて、UP管理イベントがユーザプレーンにおいて開始される前とそれが完了した後とのうちの少なくとも1つにおいて行われ得る。
【0482】
このプロシージャの目的については、PCF316は、例えば、上記で説明したような、または適用可能な3GPP技術標準規格に提示されているようななどといった、任意の適切なプロセスを使用して、SMF310からのUP管理イベント通知を(2716において)予約申込し得る。同様に、AFは、PCF316からのUP管理イベント通知を(2718において)予約申込し得る。
【0483】
最初のステップでは(2702において)、SMF310は、事業者ポリシーを適用し、対応するポリシー更新通知を要求した各PCF316を(2720において)識別し得る。
【0484】
SMF310は、UP管理イベント通知メッセージを(または各)識別されたPCF316に(2722において)送信し得る。UP管理イベント通知メッセージは、
図27Aを参照して上記で説明したようにフォーマットされ得る。
【0485】
受信されたUP管理イベント通知メッセージに基づいて、PCF316は、(2724において)対応するUP管理イベント通知メッセージをNEF314に送信し得る。メッセージを送信する前に、それは、メッセージ内のトラフィック誘導プロファイルIDまたはDNAIをルーティングプロファイルIDに変換し得る。NEF314に送信されるUP管理イベント通知メッセージは、AF要求識別子、イベントタイプ、通知タイプ、イベント通知コンテンツのうちの任意の1つまたは複数を含み得る。AF要求識別子は、
図25および
図26を参照して上記で説明したポリシー更新要求メッセージに含まれるポリシー更新要求識別子からマッピングされ得る。イベント通知コンテンツは、(ステップ2706において)SMFからNEFによって受信されたUP管理イベント通知メッセージのイベント通知コンテンツからマッピングされ得る。例えば、アプリケーション配置は、ルーティングプロファイルIDの形式から、アプリケーションがデプロイされている配置を指すネットワークアドレスの形式に変換され得る。NEF314は、受信されたUP管理イベント通知メッセージをAF324に(2726において)転送し得る。
【0486】
いくつかの実施形態においては、NEF314またはPCF316に送信されるUP管理イベント通知メッセージはまた、どのようにデータを構成してネットワーク機能がイベント通知コンテンツ内の情報を適切に解釈することをできるようにするかということに関する情報を提供するコンテンツフォーマットフィールドを含み得る。例えば、イベント通知コンテンツは、受信端の機能に応じて、異なるタイプの情報(ルーティングプロファイルID、トラフィック誘導プロファイルID、またはイベントDNAIなど)を含むために使用され得る。そのようなケースにおいては、コンテンツフォーマットフィールドは、イベント通知コンテンツフィールド内の情報を読み込むために使用されるべき適切なフォーマットを示すために使用され得る。コンテンツフォーマットフィールドは、ポリシーが作成されると、または、(ステップ2722における)SMFからのUP管理イベント通知の内容に基づいて、PCFによって設定され得る。
【0487】
NEF314からのUP管理イベント通知メッセージの受信の後に、AF324は、確認応答メッセージをNEF314に(2728において)送信し得る。確認応答は、アンカーUPF304に設定されるべきN6ポイント・ツー・ポイントトンネル情報を含み得る。
【0488】
NEF314は、元のUP管理イベント通知メッセージの確認応答をPCF316に(2730において)送信し得る。AF324がN6ポイント・ツー・ポイントトンネル情報をNEF314に提供する実施形態においては、この情報は、PCF316に送信される確認応答メッセージに含まれていてもよい。
【0489】
NEF314からの確認応答メッセージの受信時に、PCF316は、確認応答メッセージをSMF310に(2732において)転送し得る。
【0490】
PCF316からの確認応答メッセージの受信時に、SMF310は、アンカーUPF304においてN6ポイント・ツー・ポイントトンネル情報を(2714において)設定し得る。
【0491】
上述したように、事業者によって信頼されているアプリケーション機能は、PCF316と直接やりとりし得る。そのようなケースにおいては、AF324はまた、
図27BのプロシージャにおけるNEF314の役割を行ってもよい。それゆえ、ステップ2726および2728は行われないことになり、ステップ2725および2730はAF324によって行われ得る。
【0492】
図28Aおよび
図28Bは、非ローミングシナリオのためにUEによって要求されたPDUセッション確立のためのプロセスを図示しているコールフロー図(メッセージフロー図とも称する)を示している。
図28Aおよび
図28Bのプロシージャは、UE102がAMF308に既に登録されており、そのため、AMF308がUDM320からユーザ予約申込データを既に読み出していることを前提としている。
【0493】
最初のステップにおいて(2800において)、UE102は、NASメッセージを生成およびAMF308に送信することによってUEが要求したPDUセッション確立プロシージャを開始する。NASメッセージは、S-NSSAI、DNN、アプリケーション識別子、PDUセッションID、およびN1 SM情報を含み得るし、N1 SM情報にPDUセッション確立要求を含み得る。PDUセッション確立要求は、PDUタイプ、SSCモード、およびプロトコル設定オプションを含み得る。アプリケーション識別子は、TS23.501のA.3.1.3.3節に記載されているようにURSPを記述するために使用され得る。
【0494】
NASメッセージは、エッジコンピューティングアプリケーションに対応するアプリケーション識別子を含み得る。DNNがローカルDNを示している場合には、このことが生じ得る。アプリケーション識別子が存在しているということは、それがPDUセッションのための要求であり、PDUセッションの使用がエッジコンピューティングアプリケーションを対象とするまたは専用であることを示している。
【0495】
UE102によって送信されたNASメッセージは、ユーザ配置情報およびアクセス技術タイプ情報も含み得るN2メッセージにANによってカプセル化され得る。
【0496】
SM情報は、外部DNによるPDUセッション許可のための情報を含むSM PDU DN要求コンテナを含み得る。
【0497】
NASメッセージにおいて提供した情報に基づいて、AMF308は、メッセージがUEの任意の既存のPDUセッションのために使用されていないPDUセッションIDに基づいて新規PDUセッションのための要求に対応していると決定し得る。AMFは、その後、PDUセッションのためのSMFを(2802において)選択し得る。
【0498】
次のステップにおいて(2804において)、AMF308は、SM要求メッセージを選択されたSMF310に送信し得る。要求メッセージは、予約申込元永続ID、DNN、アプリケーション識別子、S-NSSAI、PDUセッションID、AMF ID、N1 SM情報、ユーザ配置情報、およびアクセス技術タイプ)などのパラメータを含み得る。AMF IDは、UEをサービングしているAMF308を一意に識別する。N1 SM情報は、UE102から受信されたPDUセッション確立要求を含む。
【0499】
SM要求メッセージにおいて提供した情報に基づいて、SMF310は、1つまたは複数のチェックを行って、UE要求がユーザ予約申込とローカルポリシーとに準拠しているかどうかを決定し得る。これは、予約申込データ要求をUDM320に(2806において)送信すること、およびユーザ予約申込の情報を提供する予約申込データ応答を(2808において)受信することを含み得る。予約申込データは、許可されたPDUタイプ、許可されたSSCモード、デフォルトQoSプロファイル、および予約申込によって定義されたグループ情報(例えば、グループ識別子)を含み得る。SMF310がDNNと関連するUE102のためのSM関連予約申込データをまだ読み出していなかった場合には、SMF310は、UDM320からのこの予約申込データを要求し得る。
【0500】
UE要求がユーザ予約申込およびローカルポリシーに準拠していない場合には、その後、SMF310は、NAS SMシグナリングを介してUE要求を拒否し、PDUセッションIDが開放されたものとみなされるべきでありプロシージャが終了することをAMF308に示し得る。
【0501】
SMF310が第三者を介したPDUセッションの確立を認証/許可をする必要がある実施形態においては、SMFは、適用可能な第三者PDUセッション確立認証/許可プロセス2810をトリガし得る。第三者PDUセッション確立プロセス2810のトリガは、SMF310がDN内に存在し得る第三者認証サービスに要求を送信することを含み得る。このプロセス2810は、本開示の他の場所で説明したように、UPFまたはNEFを介したものであり得る。PDUセッション確立認証/許可が失敗した場合には、SMF310は、PDUセッション確立プロシージャを終了して、拒否をUE102に示し得る。
【0502】
動的PCCがデプロイされる実施形態においては、SMF310は、(2812において)PCF選択を行い得る。SMF310はまた、PDUセッションのためのデフォルトPCCルールを取得するためにPCF316とのPDU-CANセッション確立(2814)を開始し得る。動的PCCがデプロイされておりDNNがローカルDNを示している実施形態においては、SMF310は、DNNおよびアプリケーション識別子をPCF316に提供し得る。追加情報が、より詳細なポリシー決定を可能にするためにPCF316に提供され得る。例えば、特定のUEまたはトラフィックの要件に合わせてあるポリシーのみにPCFが応答し得るように、UE情報(配置情報、UE識別子、予約申込によって定義されるグループ情報など)またはトラフィック情報(例えば、UEのIPアドレス)が提供され得る。必要に応じて、他のPDUセッション関連情報が提供され得る。PCFは、ポリシー決定のためにUDRから関連ポリシーデータを取得するためにこの情報を使用し得る。このことは、UDRからのDNおよびアプリケーションに関連するポリシーデータ変更のうちの少なくとも1つの通知を予約申込するようにPCFをトリガし得る。PCCルールは、UP経路管理イベント通知ポリシーを含み得る。PCCルールは、DNに関連するN6トンネルの情報(DN内のトンネルエンドのアドレスおよびポート番号のうちの少なくとも1つなど)を含み得る。本ステップの目的がUPFを選択する前にPCCルールを受信することであることを諒解されよう。PCCルールがUPF選択のための入力として必要とされていない場合には、本ステップは省略され得る。
【0503】
SMF310は、UPF304およびPDUセッションのためのSSCモードを(2816において)選択し得る。PDUタイプがIPv4またはIPv6のいずれかである実施形態においては、SMF310が、PDUセッションのためにIPアドレス/プレフィックスを割り振り得る。非構造化PDUタイプについては、SMF310は、(UDP/IPv6に基づいて)PDUセッションおよびN6ポイント・ツー・ポイントトンネリングのためにIPv6プレフィックスを割り振り得る。トラフィック誘導ポリシーを提供している場合には、SMF310はまた、本ステップにおいてトラフィック誘導プロファイルまたはポリシーを選択し得る。
【0504】
動的PCCがデプロイされるとともにPDU-CANセッション確立がステップ2514において行われなかった実施形態においては、SMF310は、PDUセッションのためのデフォルトPCCルールを取得するためにPCF316へのPDU-CANセッション確立を(2818において)開始し得る。DNNがローカルDNを示している場合には、UE情報(例えば、UE識別子、予約申込によって定義されたグループ情報)に加えて、SMF310はまた、DNNおよびアプリケーション識別子(可能な場合)をPCF316に提供し得る。さもなければ、動的PCCがデプロイされるとともにPDUタイプがIPv4またはIPv6のいずれかである場合には、SMF310は、PDU-CANセッション変更を開始し、割り振られたUEのIPアドレス/プレフィックスをPCF316に提供し得る。動的PCCがデプロイされている場合には、非構造化PDUタイプについては、SMF310は、PCF316にPDUセッションのために割り振られたIPv6プレフィックスを提供し得る。
【0505】
次のステップ(2820)において、SMF310は、トラフィック誘導プロファイルまたはポリシーを選択し得る。
【0506】
UP経路管理イベント通知ポリシーが提供されている実施形態においては、SMFは、UP経路選択に関してAF(またはNEF)に(622において)通知し得る。トラフィック誘導ポリシーがSMF310とAF324との間のN6トンネル情報に対する動的設定についての必要性を示している場合には、そのネゴシエーションも、UP経路選択通知とともに行われ得る。通知は、UPFに関連するN6トンネル情報(例えば、UPFのアドレスおよびポート番号のうちの少なくとも1つ)と、これが早期通知であることの指示とを含み得る。
【0507】
ステップ2824において、SMF310が、N4セッション確立/変更要求をUPF304に送信し、このPDUセッションのためにUPF304に導入されるべきパケット検出、実施、および報告ルールを提供し得る。PDUセッション認証プロセスを(2810において)行わない実施形態においては、N4セッション確立/変更要求メッセージは、選択されたUPF308とのN4セッション確立プロシージャを開始するために使用され得る、さもなければ、それは、選択されたUPF308とのN4セッション変更プロシージャを開始するために使用され得るし、CNトンネル情報がSMFによって割り振られている場合には、適用可能なCNトンネル情報が本ステップにおいてUPF308に提供される。N6トンネルがサポートされるべきである場合には、適用可能なN6トンネル情報が本ステップにおいてUPF304に提供される。N6トンネル情報が必ずしも本ステップにおいてUPF304に提供される必要があるわけではないことを理解されたい。
【0508】
UPFは、N4セッション確立/変更応答メッセージをSMFに(2826において)送信することによって、N4セッション確立/変更要求メッセージについて確認応答し得る。CNトンネル情報がUPF308によって割り振られている場合には、適用可能なCNトンネル情報はまた、本ステップにおいてSMF310に提供され得る。
【0509】
ステップ2828において、SMF310は、SM要求確認応答メッセージをAMF308に返信し得る。SM要求確認応答メッセージは、N2 SM情報(例えば、PDUセッションID、QoSプロファイル、およびCNトンネル情報)、N1 SM情報(例えば、PDUセッション確立承諾(許可されたQoSルール、およびSSCモードを含む))などのパラメータを含み得る。N2 SM情報は、AMFが(R)ANに提供する必要がある情報を搬送し得る。CNトンネル情報は、PDUセッションに対応するN3トンネルのコアネットワークアドレスに対応し得る。QoSプロファイルは、ANにQoSパラメータとQoSフロー識別子との間のマッピングを提供し得る。PDUセッションIDは、UEのためのANリソースとPDUセッションとの間の関連付けをUEに示すためにUEとのANシグナリングによって使用され得る。N1 SM情報は、AMFがUEに提供する必要があるPDUセッション確立承諾メッセージを含み得る。複数の許可されたQoSルールを、N1 SM情報内のPDUセッション確立承諾メッセージにおよびN2 SM情報に含み得る。
【0510】
SM要求確認応答メッセージは、AMFが、UEへのどのアクセスを使用すべきかを決定することだけでなく、どのUEがSMF要求のターゲットであるかを識別することを可能にする情報をさらに含み得る。アクセス情報は、UEが3GPPおよび非3GPPアクセスを介して同時に接続されるケースに対処するために使用され得る。
【0511】
ここで
図28Bを参照すれば、ステップ2830において、AMFは、N2 PDUセッション要求メッセージをR(AN)302に送信し得る。N2 PDUセッション要求メッセージは、N2 SM情報、PDUセッション確立承諾などのパラメータを含み得る。
【0512】
N2 PDUセッション要求メッセージに応答して、R(AN)302は、PDUセッションのためのリソースをセットアップするためにUE102とのAN固有のシグナリング交換を(2832において)開始し得る。例えば、3GPP RANのケースにおいては、RRC接続再設定は、UE102がPDUセッションのための許可されたQoSルールに関連する必要なRANリソースを確立することで、行われ得る。(R)AN内のノードはまた、PDUセッションのために(R)ANトンネル情報を割り振り得る。(R)ANノードは、必要なRANリソースが確立されるとともに(R)ANトンネル情報の割り振りが成功した場合には、NASメッセージ(PDUセッション確立承諾を含む)をUEに転送し得る。
【0513】
PDUセッションのためのリソースのセットアップの後に、(R)ANノード302は、N2 PDUセッション要求確認応答メッセージをAMF308に(2834において)送信し得る。N2 PDUセッション要求確認応答メッセージはまた、PDUセッションのためのN3トンネルのアクセスネットワークアドレスに対応する(R)ANトンネル情報を含み得る。AMF304によるN2 PDUセッション要求確認応答メッセージの受信の後に、UE102は、PDUセッションのアップリンクデータをUPF304に(2836において)送信することを開始することを可能にし得る。
【0514】
次のステップ(2838)において、AMF308が、N2 SM情報を含むSM要求メッセージを使用して、(R)ANから受信されたN2 SM情報をSMF310に転送し得る。
【0515】
次に、SMF310は、新規PDUセッションと関連付けられたN4セッションのためにANトンネル情報および(必要に応じて)CNトンネル情報を提供するためにUPF304にN4セッション変更要求を(2840において)送信し得る。新規PDUセッションのためのN4セッションが既に確立されていなかったケースにおいては、SMF310は、UPF304とのN4セッション確立プロシージャを開始して、ANトンネル情報および(必要に応じて)CNトンネル情報を用いてN4セッションを確立し得る。さもなければ、SMF310は、UPF304とのN4セッション変更プロシージャを開始して、ANトンネル情報および(必要に応じて)CNトンネル情報を既存のN4セッションに追加し得る。SMF310がステップ2816においてCNトンネル情報を選択していた場合にはCNトンネル情報のみが提供される必要があることに留意されたい。
【0516】
(2842における)UPFからのN4セッション確立/変更応答の受信の後に、SMF310は、UP経路管理イベント通知ポリシーが提供され遅発通知の必要性を示している場合には、UP経路選択に関してAF324(またはNEF314)に(2844において)通知し得る。通知は、UPFに関連するN6トンネル情報(例えば、UPFのアドレスおよびポート番号のうちの少なくとも1つ)と、これが遅発通知であることの指示とを含み得る。N6トンネルが使用されるべきである場合には、本ステップは、N6トンネルが使用できる状態であることをAFに示し得る。その後、AMは、例えば、(R)ANトンネル情報が変化したまたはAMが再配置された場合におけるハンドオーバにおいて、関連イベントをSMFに転送し得る。
【0517】
SMF310は、その後、N4セッションおよびUPF304を介してUE102にIPルータ広告を(2848において)生成および送信する前に、SM要求確認応答をAMF308に(2846において)返信する。本ステップは、ダウンリンクデータが(2850において)UEに送信され得るように、IP設定情報を提供する。
【0518】
PDUセッションの存続期間中は、AMF308は、PDUセッションIDとSMF IDとの関連付けを記憶する。
【0519】
図29Aおよび
図29Bは、ローカルブレークアウトを用いるローミングのためにUEによって要求されたPDUセッション確立のためのプロセスを図示しているコールフロー図を示している。
図29Aおよび
図29Bのプロシージャは、ローカルブレークアウトを用いるローミングのケースを除いて、
図28Aおよび
図28Bのものと非常に類似しており、SMF310、UPF304、およびPCF316のすべてが訪問先のネットワークに配置され得る。このことは、上記で説明したステップ2820、2822および2844を行わないことを暗に示している。
【0520】
図30は、本発明の例示的な実施形態による、ハンドオフプロセスを図示しているフローチャートである。図示したフローチャートでは種々のエンティティが種々のステップを実行することに関与していることを十分に理解されるであろう。これは、その各々が異なるノードまたは機能において実行される複数の独立した方法のインタラクションを示していることをさらに理解されたい。方法の変形の1つが、他の方法における変更を必ずしも必要とすることになるわけではない。さらに、メッセージを第2の機能に送信する第1の機能を参照することが、第2の機能が第1の機能によって送信されたメッセージを受信するステップを実行することを暗に示していることを理解されたい。
【0521】
最初のステップ(3000)において、AFは、アプリケーションと関連付けられたいくつかの特定のトラフィックのためのUEモビリティイベントの通知を予約申込し得る。UEモビリティイベントは、例えば、現在のローカルDNのサービスエリア外への移動するUEを含み得る。
【0522】
その後、AMFは、(3002において)UEモビリティイベントを検出し得るし、(3004において)AFに対応する通知を送信する。あるいは、AMFはSMFに通知し得るし、SMFはAFに順に通知する。通知は、(例えば、AFが信頼されていない場合)NEFを介してまたはAFに直接(例えば、AFが信頼されたドメインに存在している場合)送信され得る。通知は、UEが進入してくる(アプリケーションもデプロイされている)ターゲットローカルDNを含み得る。
【0523】
通知の受信時に、AFは、ターゲットDN内のアプリケーションと関連している第2のAFを(3006において)識別し得るし、アプリケーション識別子、(影響を受けるアプリケーショントラフィックを示す)トラフィックフィルタ、およびアプリケーションコンテキスト情報に関して第2のAFに通知する。AFは、必要に応じて、(AMF通知において搬送される)AMF通知識別子に関して記第2のAFに通知し得る。
【0524】
第2のAFは、その後、UEがターゲットローカルDNに遷移した後にPDUセッション確立または再開をトリガするために、5GC(例えば、SMF)に(3012において)要求を送信し得る。PDUセッション確立または再開のために5GC(例えば、SMF)に送信される要求は、5GCが正しいPDUセッションを再開することまたは適切なトラフィックのためのPDUセッションを確立するためにUEに知らせることができるように、AMF通知識別子の少なくとも1つのおよびトラフィックフィルタを含み得る。
【0525】
UEモビリティイベントが生じると、AMFは、(3008において)SMFに対応する通知を送信し得るし、SMFは、アプリケーションと関連付けられたPDUセッションを(3010において)無効または開放することによって応答し得る。
【0526】
いくつかのケースにおいては、同一のAFは、現在のDNおよびターゲットDNの両方にあるアプリケーションと関連付けられ得る。この場合には、上記で参照した「AF」と「第2のAF」とは、実際には同一のエンティティである。その結果として、ステップ3006における2つのAF間のインタラクションは内部プロシージャとなり、ステップ3012は第1のAFからAMFへのまたはSMFへの応答メッセージによって実行され得る。
【0527】
諒解され得るように、
図30のプロセスは、アプリケーションコンテキストがターゲットDN内のアプリケーションを制御する第2のAFに転送されるため、UEのアプリケーションセッションが保全されるようにすることを可能にする。
【0528】
いくつかの実施形態においては、AFは、アプリケーションサーバである。他の実施形態においては、AFは、アプリケーションサーバではなく、むしろ、アプリケーションセッションを再開/保全するためのアプリケーションサーバにアプリケーションコンテキストを設定するように動作する。
【0529】
いくつかの実施形態においては、AFは、トランスポートネットワーク内の転送ルールを設定して正しいUPFへのパケット配信を保証するように動作するSDNコントローラである。
【0530】
いくつかの実施形態においては、アプリケーションはビデオストリーミングアプリケーションであり、アプリケーションコンテキスト情報はどのようにして(どこから)中断されたビデオストリームを再開するかを記述する。いくつかの実施形態においては、アプリケーションはゲーミングアプリケーションであり、アプリケーションコンテキスト情報はどのようにして(どこから)ゲーミングコンテキストを再構築または復旧するかを記述する。
【0531】
DNAIは、ユーザプレーントラフィックのためのDNへのアクセスを提供するノードまたは機能を示す識別子である。DNへのUP送信トラフィックにおけるノードまたは機能は、DNAIへのトラフィックを指示し得る。いくつかの実施形態においては、DNAIは、事業者によって戦略的にデプロイされるルータなどのネットワーク要素であり得るし、他の実施形態においては、DNAIは、仮想UPFがインスタンス化されているデータセンタへのアクセスを提供するゲートウェイ機能であり得る。アプリケーション配置は、アプリケーションがデプロイされているネットワーク要素(例えば、サーバ、データセンタ)を指す。複数のアプリケーションが同一の配置にデプロイされ得る。
【0532】
アプリケーションが3GPP準拠ネットワークを介してUEと通信する場合には、アプリケーション配置がDNAIとマッピングまたは関連付けられ得ることを理解されたい。いくつかの実施形態においては、この関連付けは、(例えば、ルーティングプロファイル内に記憶されるまたはさもなければ示される)ルーティングプロファイルの一部であり得る。他の実施形態においては、関連付けは、ルーティングプロファイルの外部にあり、ローカルでアクセス可能なテーブル内に、またはネットワーク内の共通のリファレンスポイントに、記憶され得る。いくつかの実施形態においては、ルーティングプロファイルは、アプリケーション配置へのトラフィックのルーティングと関連付けられたルーティングパラメータを記述する。これは、アプリケーション配置における宛先アドレスおよび宛先ポート番号の一方または両方の組合せの形をとり得る。そのような実施形態は、関連付けがルーティングプロファイルの外部にあり得る状況の例である。ルーティングプロファイルが、いくつかの実施形態においては、アプリケーション配置固有であり得ることを当業者であれば理解されるであろう。このことは、トラフィックが、DNAIに向けられ、そこからアプリケーションに転送されることを可能にする。アプリケーションは、異なるDN内にインスタンス化され得る。同一のDN内では、アプリケーションは複数の配置においてインスタンス化され得るし、各アプリケーション配置は複数のDNAIと関連付けられ得る。ルーティングプロファイルがアプリケーション配置ごとに固有である実施形態においては、ルーティングプロファイルは、アプリケーション配置に関連付けられた、IPアドレスおよびポート番号などのトランスポートアドレスまたはイーサネット(登録商標)アドレスなどのネットワークアドレス、ならびに、アプリケーション配置にトラフィックをルーティングするためのアプリケーション配置と関連付けられたDNAIによって使用されることになる他のトラフィックルーティングパラメータを示し得る。
【0533】
いくつかの実施形態においては、ルーティングプロファイルおよびルーティングプロファイル(または対応するアプリケーション配置)とDNAIとの間の関連付けの両方が、NEFと連携して別のネットワーク機能(例えば、AF)によってまたはネットワークマネージャ、スライスマネージャ、サービスマネージャなどの管理プレーン機能によってNEFに設定され得る。AFが信頼されたドメイン内にある実施形態においては、ルーティングプロファイルおよびルーティングプロファイルとDNAIとの間の関連付けが、AFそのものに設定され得る。
【0534】
DNAIがデータネットワークアクセスポイントを識別し、各DNが複数の異なるアプリケーションおよびUPFをサポートすることができるため、DNAIは、複数の異なるUPFと関連付けられ得る。トラフィック誘導プロファイルは、DNAIとトポロジ的に関連付けられ、その後、DNAIと関連付けられた各UPFに適用される。いくつかの実施形態においては、PCFは、DNAIの情報およびトラフィック誘導プロファイルを用いて設定され得る。いくつかの実施形態においては、トラフィック誘導プロファイルとUPFとの間の関連付けはSMFに設定され得る。別の実施形態においては、トラフィック誘導プロファイルはUPFおよびSMFに設定され得る。上記で説明した設定は、ネットワークマネージャ、スライスマネージャ、サービスマネージャなどの管理プレーン機能によって行われ得る。SMF、NEF、またはPCFを含む、他のネットワーク機能はまた、UPFの設定およびトラフィック誘導プロファイルにおける役割を有し得る。トラフィック誘導プロファイルがDNAIごとに固有である実施形態においては、トラフィック誘導プロファイルは、DNAIに関連付けられた、IPアドレスおよびポート番号などのトランスポートアドレスまたはイーサネット(登録商標)アドレスなどのネットワークアドレス、ならびに、DNAIにトラフィックをルーティングするためのDNAIと関連付けられたUPFによって使用されることになる他のトラフィックルーティングパラメータを示し得る。トラフィック誘導プロファイルはまた、識別子を用いてDNAIそのものを示し得る。
【0535】
図31は、アプリケーション配置、DNAI、およびUPFの間の例示的な関係を図示している論理ブロック
図3100である。4つのUPFのセット、UPF1 3102、UPF2 3104、UPF3 3106、およびUPF4 3108を図示している。2つのアプリケーション配置のセット、AS1 3120およびAS2 3126を図示している。AS1 3120へのアクセスは、DNAI1 3110またはDNAI2 3114のいずれかを介したものであり得る。AS2 3126へのアクセスは、DNAI2 3114を介したものである。UPF1 3120およびUPF2 3104からAS1 3120へのトラフィックは、トラフィック誘導プロファイル1 3112およびルーティングプロファイル1 3122の対象となる。UPF2 3104、UPF3 3106、およびUPF4 3108からAS2 3126へのトラフィックは、トラフィック誘導プロファイル2 3116およびルーティングプロファイル2 3124の対象となる。そのため、UPF2 3104からのトラフィックは、トリガされたアプリケーション配置に基づいた異なるトラフィック誘導プロファイルの対象となり得る。
【0536】
ルーティングプロファイル1 3122は、DNAI1 3110およびDNAI2 3114の両方と関連付けられた、アプリケーション配置AS1 3120に対応する。ルーティングプロファイル2 3124は、DNAI2 3114と関連付けられた、アプリケーション配置AS2 1326に対応する。
【0537】
UPFとDNAIとの間の関連付けは、UPFがDNAIと関連付けられたトラフィック誘導プロファイルにおいて指定されている情報を使用してDNAIへのトラフィック誘導をサポートし得ること暗に示し得る。例えば、UPF2 3104は、DNAI1 3110およびDNAI2 3112の両方と関連付けられる。そのため、UPF2 3104は、トラフィックを両方のDNAIに誘導することができる。
【0538】
NEF、PCF、およびSMFに設定された情報マッピングを以下に示す。
@NEF: アプリケーション配置 <--> ルーティングプロファイリングID
@PCF: ルーティングプロファイルID -> DNAI
DNAI <--> トラフィック誘導プロファイルID
@SMF: トラフィック誘導プロファイルID -> UPF
【0539】
PCFはルーティングプロファイルの内容を必ずしも知っている必要はなく、同様にSMFはトラフィック誘導プロファイルの内容を必ずしも知っている必要はない。
【0540】
図31の図示した実施形態においては、異なるタイプのネットワーク機能の各々が利用可能な情報の最小セットが存在する。AFは、(例えば、トランスポートアドレスまたはアプリケーション配置のネットワークアドレスに関して)アプリケーション配置へのアクセスを有するべきである。DNAIは、それが関連付けられているアプリケーション配置と関連付けられたルーティングプロファイルへのアクセスを有するべきである。UPFは、それが関連付けられているDNAIのトラフィック誘導プロファイルへのアクセスを有するべきである。これらのノードおよび機能の設定は、それらがこの情報を提供されるようにまたはこの情報へのアクセスを提供されるように、ネットワークマネージャ、スライスマネージャ、サービスマネージャ、およびAFのうちの少なくとも1つなどといった多数の異なる管理プレーン機能のいずれかによって行われ得る。例えば、AFが必要な情報をDNAIに提供し得る一方で、管理計画機能が必要な情報をNEF、PCF、SMF、およびUPFに提供する。
【0541】
SMFによって提供され得る、N6トンネル情報は、N6トンネルを確立するためにおよびN6トンネルを介して送信されるULパケットに適用される処理を決定するためにUPFによって使用される。N6トンネル情報は、IPトンネル、イーサネット(登録商標)トンネル、IPv6/UDPトンネルなどのトンネルタイプを含み得る。それは、トンネルエンドポイント識別子またはアドレスの情報、ポート番号、および他のトンネルプロトコルパラメータを含み得る。トラフィック誘導パラメータは、トラフィック誘導プロファイルID(それ自身がSMFなどの機能から取得され得る)を使用して取得され得る。トラフィック誘導パラメータは、ローカル設定から取得され得る。トラフィック誘導パラメータがUPFにおいてローカルで事前に設定されていない場合には、UPFはSMFなどの機能からそれらを取得し得る。トラフィック誘導パラメータがUPFにSMFによって提供されている場合には、トラフィック誘導プロファイルIDはSMFによってUPFに提供されなくてもよい。N6トンネルを介して送信されるパケットはカプセル化され得るし、トラフィック誘導情報はアウターヘッダ内に組み込まれ得る。アウターヘッダはまた、ULパケットのために適用されるべき処理の識別を含み得る。
【0542】
理解されるように、UP内のトラフィックがルーティングおよび処理される方式をCP機能によって設定することができる。アプリケーションによって影響を及ぼされるトラフィックルーティングについては、設定プロセスは、AFがアプリケーション配置通知をネットワークに送信するべく要求プロシージャを行うことで開始し得る。AFは、(例えば、トランスポートアドレス内の)アプリケーション配置およびN6トンネル情報(もしあれば)をNEFに提供し得る。NEFは、ルーティングプロファイルに、AFから受信された、アプリケーション配置をマッピングし得る。NEFは、その後、ルーティングプロファイルIDおよびN6トンネル情報をPCFに送信し得る。PCFは、ルーティングプロファイルIDを少なくとも1つのDNAIにマッピングし得る。ルーティングプロファイルIDはまた、例えばマッピングされた少なくとも1つのDNAIを介して、トラフィック誘導プロファイルにマッピングされ得る。これらのマッピングに基づいてトラフィック誘導ポリシーが生成され得る。トラフィック誘導ポリシーは、1つのまたは複数のトラフィック誘導プロファイルID、ルーティングプロファイルID、およびN6トンネル情報を通常は指定することになる。トラフィック誘導ポリシーはまた、妥当性条件などの他の情報を含み得る。
【0543】
非IPトラフィックについては、N6トンネル情報を通常は必要とする。IPトラフィックについては、それは随意的であってもよい。IPトラフィックをハンドリングする際にN6トンネルを使用しない場合には、トラフィック誘導プロファイルおよびルーティングプロファイル内のトラフィックルーティングパラメータはともに、どのようにしてN6を介してトラフィックエンド間をルーティングするか記述し得る。
【0544】
セッション確立プロシージャ(またはセッション変更プロシージャ)中のトラフィックルーティングに対するアプリケーション影響を実施する例をここで説明する。プロセスは、PCFがトラフィック誘導ポリシーをSMFに送信することで開始し得る。SMPは、その後、トラフィック誘導プロファイルID(トラフィック誘導ポリシーに通常は含まれるが、必要に応じてポリシーとともに提供される)をUPFにマッピングし得る。PCFは、その後、UPF/トラフィック誘導選択プロセスを行い、選択されたトラフィック誘導プロファイルIDおよびN6トンネル情報(ポリシーによって搬送される)をPDUセッションのために選択されたUPFに提供し得る。SMFは、N6トンネル情報を、それをUPFに送信する前に、例えばULパケットに適用されるべきUPFのためのトンネルヘッダを生成するといった、編集/処理し得る。SMFはまた、トラフィック転送テンプレートを生成し得る。TFTは、DLトラフィックのためにUP内の経路にN6トンネルをマッピングするためにUPFによって使用され得る。
【0545】
SMFは、任意のN6トンネル変更(例えば、UPF再選択に起因したN6トンネルエンドポイント変更)についてのNEFへの通知を送信し得る。SMFはまた、DNAIマッピングおよびルーティングプロファイルIDのうちの少なくとも1つにおける変更を含み得る、トラフィック誘導変更をNEFに知らせるためにNEFに通知を送信し得る。NEFは、DNAIをトランスポートアドレスにマッピングしルーティングプロファイルIDをそれぞれのアプリケーション配置のトラフィックアドレスにマッピングし得る。NEFは、その後、N6トンネル変更およびトラフィック誘導変更と関連付けられた情報(情報マッピング後)をAFに提供し得る。
【0546】
前述の説明に基づけば、本発明の実施形態が提供し得ることを諒解されよう。
【0547】
ネットワーク上で利用可能な制御プレーンエンティティを含む、ネットワーク上のプロトコルデータユニットセッションデータトラフィックを管理するための方法であって、方法は、
アプリケーションプログラムインターフェース(API)ベースアプリケーションシステム(AS)配置通知をASコントローラから受信するステップであって、APIベースのAS配置通知は、AS配置を識別し、識別されたAS配置と関連付けられるべきデータトラフィックを識別する、ステップと、
ASの配置を示すためにAS配置通知を送信するステップとを含む。
【0548】
いくつかの実施形態においては、制御プレーンエンティティがAS配置通知を送信する前に、方法は、制御プレーンエンティティがASコントローラを認証することをさらに含む。
【0549】
いくつかの実施形態においては、ASコントローラを認証することは、ネットワーク上で利用可能な認証サーバ機能(AUSF)に認証要求を送信することと、認証要求に応答して認証結果を示すAUSFから認証応答を受信することとを含む。
【0550】
いくつかの実施形態においては、AS配置通知は、PDUセッションの既存の配置を変更するAS再配置通知を含む。
【0551】
いくつかの実施形態においては、AS配置通知は、将来のPDUセッションの配置を確立するAS配置通知を含む。
【0552】
いくつかの実施形態においては、AS再配置通知が、再配置されたASへのデータトラフィックのためのトラフィック誘導を設定するためにセッション管理機能(SMF)に送信される。
【0553】
いくつかの実施形態においては、AS配置通知が、ユーザプレーン(UP)選択ポリシーおよびデータトラフィックのためのトラフィック誘導ポリシーを生成するためにポリシー制御機能(PCF)に送信される。
【0554】
ネットワーク上で利用可能な制御プレーンエンティティを含む、ネットワークに接続されているユーザ機器(UE)と交換されるプロトコルデータユニット(PDU)セッションデータトラフィックを管理するための方法であって、方法は、
PDUセッション要求をUEから受信するステップと、
ユーザ予約申込データに基づいてUEコンテキストを検証しセッション要求を許可するステップとを含み、許可されたならば、方法は、
要求されたPDUセッションのためのユーザプレーン(UP)経路を選択およびセットアップするステップと、
PDUセッション要求応答をUEに送信するステップとをさらに含む。
【0555】
いくつかの実施形態においては、PDUセッション要求は、セッションIDを含む。
【0556】
いくつかの実施形態においては、PDUセッション要求は、要求されたPDUセッションのための望ましいSSCモードを含む。
【0557】
いくつかの実施形態においては、PDUセッション要求は、PDUセッション要求がアプリケーション識別子と関連付けられたアプリケーション専用であることを示すアプリケーション識別子を含む。
【0558】
ネットワーク上で利用可能なセッション管理機能を含む、ネットワークにUEを接続するための方法であって、方法は、
PDUセッション要求をUEから受信するステップと、
PDUセッションのためのエンド・ツー・エンドユーザプレーン(UP)経路を選択するステップと、
ネットワーク上で利用可能なアプリケーション機能に選択されたエンド・ツー・エンドUP経路を通知するステップと、
選択されたエンド・ツー・エンドUP経路に対応するUEのためのPDUセッション接続をセットアップするための要求をアクセスノード(AN)に送信するステップとを含む。
【0559】
いくつかの実施形態においては、ANは、UEからPDUセッション要求を受信してSMFにPDUセッション要求を転送したサービングANを含む。
【0560】
いくつかの実施形態においては、PDUセッション要求は、アンカーユーザプレーン機能(UPF)配置およびアプリケーション機能のアプリケーション配置を示している。
【0561】
電子デバイスは、
ネットワークインターフェースと、
プロセッサと、
命令を記憶するためのメモリとを備え、命令は、プロセッサによって実行されると、電子デバイスに本明細書に記載の方法を実行させる。
【0562】
ネットワーク上で利用可能なネットワーク公開機能(NEF)を含む、ネットワーク上のプロトコルデータユニットセッションデータトラフィックを管理するための方法であって、方法は、
ネットワーク上で利用可能なポリシー制御機能(PCF)を選択するステップと、
PCFにユーザプレーン(UP)選択通知ポリシー更新要求を送信するステップと、
UP選択通知ポリシー更新応答を受信するステップとを含む。
【0563】
いくつかの実施形態においては、ネットワーク上で利用可能なポリシー制御機能(PCF)を選択するステップは、UP選択通知予約申込要求の受信に基づき、方法は、
UP選択通知予約申込応答を送信するステップをさらに含む。
【0564】
いくつかの実施形態においては、UP選択通知予約申込要求は、ネットワーク上で利用可能なアプリケーション機能(AF)から受信され、UP選択通知予約申込応答は、AFに送信される。
【0565】
ネットワークを管理する方法であって、方法は、1つまたは複数のアプリケーションをサポートするアプリケーション機能エンティティとネットワークのそれぞれのスライス内のトラフィックフローを管理するように構成されるスライス管理機能エンティティとの間でユーザプレーン管理情報を交換するステップを含む。
【0566】
ネットワークのそれぞれのスライス内のトラフィックフローを管理するためのスライス管理機能エンティティであって、スライス管理機能エンティティは、ネットワークの1つまたは複数のアプリケーションをサポートするアプリケーション機能エンティティとユーザプレーン管理情報を交換するように構成される。
【0567】
ネットワーク内の1つまたは複数のアプリケーションをサポートするアプリケーション機能エンティティであって、アプリケーション機能エンティティは、ネットワークのそれぞれのスライス内のトラフィックフローを管理するように構成されるスライス管理機能エンティティとユーザプレーン管理情報を交換するように構成される。
【0568】
いくつかの実施形態においては、ユーザプレーン管理情報は、
事業者ポリシー情報またはイベントと、
アプリケーション機能エンティティによってサポートされているアプリケーションのトラフィック要件とのうちのいずれか一方または両方を含む。
【0569】
PDUセッションを確立するための方法は、通信ネットワークのネットワークノードの処理ユニット上で実行するネットワークエンティティによって行われ、通信ネットワークは、ネットワークエンティティを含み、ネットワークエンティティは、
アプリケーション識別子を含むセッション要求をUEから受信するステップと、
UEの代わりに認証/許可要求をネットワーク公開機能(NEF)に送信するステップと、
認証/許可応答をNEFから受信するステップと、
認証/許可応答に基づいてPDUセッションを許可するステップとを行う。
【0570】
いくつかの実施形態においては、ネットワークエンティティは、セッション管理機能を含む。
【0571】
いくつかの実施形態においては、ネットワークエンティティは、NEFを介して第三者エンティティに認証/許可要求を送信する。
【0572】
いくつかの実施形態においては、ネットワークエンティティは、NEFを介して第三者エンティティから認証/許可応答を受信する。
【0573】
通信ネットワーク上にPDUセッションを確立するように動作する、ネットワークノードであって、ネットワークノードは、
ネットワークノードが、
アプリケーション識別子を含むセッション要求をUEから受信し、
UEの代わりに認証/許可要求をネットワーク公開機能(NEF)に送信し、
認証/許可応答をNEFから受信し、
認証/許可応答に基づいてPDUセッションを許可することをできるように動作する、プロセッサを含む。
【0574】
いくつかの実施形態においては、ネットワークノードは、セッション管理機能として動作することが可能である。
【0575】
いくつかの実施形態においては、ネットワークノードは、NEFを介して第三者エンティティに認証/許可要求を送信する。
【0576】
いくつかの実施形態においては、ネットワークノードは、NEFを介して第三者エンティティから認証/許可応答を受信する。
【0577】
PDUセッションを確立するための方法は、通信ネットワークのネットワークノードの処理ユニット上で実行するネットワークエンティティによって行われ、通信ネットワークは、ネットワークエンティティを含み、ネットワークエンティティは、
セッション要求をUEから受信するステップと、
セッション要求がアプリケーション識別子を含んでいない場合には、セッション要求に関連するアプリケーショントラフィックを検出し、アプリケーショントラフィック検出を示すとともにアプリケーショントラフィック誘導の再選択を要求する通知を制御プレーンエンティティに送信するステップと、
セッション要求がアプリケーション識別子を含んでいる場合には、PDUセッションがアプリケーション識別子と関連付けられたアプリケーショントラフィックを対象としている通知を制御プレーンエンティティに送信するステップとを行う。
【0578】
いくつかの実施形態においては、ネットワークエンティティは、セッション管理機能を含む。
【0579】
いくつかの実施形態においては、セッション要求がアプリケーション識別子を含んでいる場合には、方法は、
NEFを介して第三者エンティティに認証/許可要求を送信するステップをさらに含む。
【0580】
いくつかの実施形態においては、セッション要求がアプリケーション識別子を含んでいる場合には、方法は、NEFを介して第三者エンティティから認証/許可応答を受信するステップをさらに含む。
【0581】
通信ネットワーク上にPDUセッションを確立するように動作する、ネットワークノードであって、ネットワークノードは、
ネットワークノードが、
セッション要求をUEから受信することをできるように動作する、プロセッサを含む。
セッション要求がアプリケーション識別子を含んでいない場合には、ネットワークノードは、セッション要求に関連するアプリケーショントラフィックを検出し、アプリケーショントラフィック検出を示すとともにアプリケーショントラフィック誘導の再選択を要求する通知を制御プレーンエンティティに送信するように動作し、
セッション要求がアプリケーション識別子を含んでいる場合には、ネットワークノードは、PDUセッションがアプリケーション識別子と関連付けられたアプリケーショントラフィックを対象としている通知を制御プレーンエンティティに送信するように動作する。
【0582】
いくつかの実施形態においては、ネットワークノードは、セッション管理機能として動作することが可能である。
【0583】
いくつかの実施形態においては、セッション要求がアプリケーション識別子を含んでいる場合には、ネットワークノードは、NEFを介して第三者エンティティに認証/許可要求を送信するようにさらに動作する。
【0584】
いくつかの実施形態においては、セッション要求がアプリケーション識別子を含んでいる場合には、ネットワークノードは、NEFを介して第三者エンティティから認証/許可応答を受信するようにさらに動作する。
【0585】
PDUセッションを確立するための方法は、通信ネットワークのネットワークノードの処理ユニット上で実行するネットワークエンティティによって行われ、通信ネットワークは、ネットワークエンティティを含み、ネットワークエンティティは、
アプリケーション識別子を含むセッション要求をUEから受信するステップと、
アプリケーション識別子と関連付けられたPCCルールを取得するステップと、
取得したPCCルールに基づいてPDUセッションのためのアプリケーショントラフィックハンドリングポリシーを設定するステップとを行う。
【0586】
いくつかの実施形態においては、ネットワークエンティティは、セッション管理機能を含む。
【0587】
通信ネットワーク上にPDUセッションを確立するように動作する、ネットワークノードであって、ネットワークノードは、
ネットワークノードが、
アプリケーション識別子を含むセッション要求をUEから受信し、
アプリケーション識別子と関連付けられたPCCルールを取得し、
取得したPCCルールに基づいてPDUセッションのためのアプリケーショントラフィックハンドリングポリシーを設定することをできるように動作する、プロセッサを含む。
【0588】
いくつかの実施形態においては、ネットワークノードは、セッション管理機能として動作することが可能である。
【0589】
PDUセッションを確立するための方法は、通信ネットワークのネットワークノードの処理ユニット上で実行するネットワークエンティティによって行われ、通信ネットワークは、ネットワークエンティティを含み、ネットワークエンティティは、
セッション管理エンティティからアプリケーション識別子を含む第三者認証/許可要求を受信するステップと、
第三者認証/許可要求に基づいてアプリケーション機能(AF)を選択するステップと、
第三者認証/許可要求を選択されたAFに送信するステップとを行う。
【0590】
いくつかの実施形態においては、ネットワークエンティティは、ネットワーク公開機能(NEF)を含む。
【0591】
いくつかの実施形態においては、セッション管理エンティティは、セッション管理機能(SMF)を含む。
【0592】
いくつかの実施形態においては、方法は、
認証/許可応答を選択されたAFから受信するステップをさらに含む。
【0593】
いくつかの実施形態においては、方法は、
認証/許可応答をセッション管理エンティティに送信するステップをさらに含む。
【0594】
いくつかの実施形態においては、AFは、セッション管理エンティティの外部にあり、セッション管理エンティティと直接通信するように動作できるようになっていない。
【0595】
いくつかの実施形態においては、ネットワークエンティティおよびセッション管理エンティティは、コアネットワーク機能である、ここで、選択されたAFは、コアネットワークの外部にある。
【0596】
本明細書で提供した実施形態の方法の1つまたは複数のステップを対応するユニットまたはモジュールによって行ってもよいことを諒解されたい。例えば、信号を送信ユニットまたは送信モジュールによって送信してもよい。信号を受信ユニットまたは受信モジュールによって受信してもよい。信号を処理ユニットまたは処理モジュールによって処理してもよい。他のステップを、それらのステップ固有のモジュールまたは機能要素によって行ってもよい。それぞれのユニット/モジュールは、専用ハードウェア、汎用ハードウェアで構成されるハードウェアプラットフォーム上で実行されるソフトウェア、またはその組合せとして実装され得る。例として、ユニット/モジュールの1つまたは複数は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または特定用途向け集積回路(ASIC)などの集積回路として実装され得る。モジュールがソフトウェアである場合には、それらは、必要に応じて全部または一部が、処理のために個別にまたは一緒に、要求に応じて単一または複数のインスタンスで、メモリに記憶され、プロセッサによって読み出され得ることを諒解されるであろう。モジュールそのものが、さらなるデプロイメントおよびインスタンス化のための命令を含んでいてもよい。
【0597】
本発明を特定の特徴およびその実施形態を参照して説明してきたが、発明から逸脱しない限り様々な変更および組合せを行うことができることは明白である。それゆえ、本明細書および図面は、単に、添付の特許請求の範囲に定義しているような発明の実例としてみなされるべきであり、本発明の範囲に含まれるありとあらゆる変更、変形、組合せ、または均等物を対象にすることを意図している。