特許第6849612号(P6849612)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6849612ビジネスオブジェクトを伝送する方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6849612
(24)【登録日】2021年3月8日
(45)【発行日】2021年3月24日
(54)【発明の名称】ビジネスオブジェクトを伝送する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20210315BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20210315BHJP
【FI】
   G06F13/00 650A
   G06F13/00 650B
   G06F3/0481
【請求項の数】31
【全頁数】56
(21)【出願番号】特願2017-563936(P2017-563936)
(86)(22)【出願日】2016年6月3日
(65)【公表番号】特表2018-518769(P2018-518769A)
(43)【公表日】2018年7月12日
(86)【国際出願番号】CN2016084597
(87)【国際公開番号】WO2016197860
(87)【国際公開日】20161215
【審査請求日】2019年5月17日
(31)【優先権主張番号】201510320623.1
(32)【優先日】2015年6月11日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510330264
【氏名又は名称】アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ALIBABA GROUP HOLDING LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュエティン ジアン
(72)【発明者】
【氏名】ジュンユエン リウ
【審査官】 今川 悟
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−522804(JP,A)
【文献】 特開2005−242899(JP,A)
【文献】 特開2001−318870(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0050092(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第101795240(CN,A)
【文献】 特開2007−087303(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビジネスオブジェクトを伝送する方法であって、
第1のクライアントと第2のクライアントの間に通信接続を確立することであって、前記第1のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、前記第1の表示領域は、第1のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、前記第2の表示領域は、前記第1のクライアントと前記第2のクライアントの間の即時通信のために使用され、前記第1のビジネスオブジェクトの情報は、第1のビジネスオブジェクトの識別子を含む、ことと、
共有要求に従って、前記第1のクライアントが、前記第1のビジネスオブジェクトの識別子サーバに送信して、前記サーバに、前記第1のビジネスオブジェクトの前記識別子に対応する前記第1のビジネスオブジェクトに関連付けられたリンクを、ビジネスオブジェクトの識別子と前記ビジネスオブジェクトに関連付けられたリンクとの間の対応関係の記憶から取得させて、前記サーバに、前記第1のビジネスオブジェクトに関連付けられた前記取得したリンクを前記第2のクライアントに送信させて、前記第2のクライアントに、前記第2のクライアントのユーザインタフェースに前記第1のビジネスオブジェクトを表示させることと、
前記第1のクライアントの前記第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第1のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、
前記操作コマンドを前記第2のクライアントに送信して、前記第2のクライアントに、前記操作コマンドに従って、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで前記第1のビジネスオブジェクトに対する前記操作を行わせることと、
を含む方法
【請求項2】
前記第2の表示領域は、即時通信メッセージ入力サブ領域を含み、前記方法は、
前記即時通信メッセージ入力サブ領域に入力された即時通信メッセージを受信することと、
前記即時通信メッセージを前記第2のクライアントに送信して、前記第2のクライアントに、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースに前記即時通信メッセージを表示させることと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の表示領域は、即時通信メッセージ表示サブ領域をさらに含み、前記方法は、前記第2のクライアントによって送信された即時通信メッセージを受信、表示することをさらに含み、前記第2のクライアントが送信した前記即時通信メッセージは、前記第1のクライアントの前記即時通信メッセージ表示サブ領域、及び/または、前記第1の表示領域に表示される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記通信接続は、共有接続及び即時通信接続を含み、前記共有接続は、前記第1のビジネスオブジェクトの前記情報、及び/または、前記操作コマンドの伝送に使用され、前記即時通信接続は、前記即時通信メッセージ、及び/または、前記第1のビジネスオブジェクトの前記情報の伝送に使用される、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記通信接続は、即時通信接続を含み、前記即時通信接続は、前記第1のビジネスオブジェクトの前記情報、前記操作コマンド、及び、前記即時通信メッセージの伝送に使用される、請求項2または3に記載の方法。
【請求項6】
前記共有要求に従って、前記第1のクライアントが前記第1のビジネスオブジェクトの前記識別子を前記サーバに送信する前に、前記方法は、
前記第1のクライアントの連絡先リストから選択された連絡先情報を受信することと、
前記第2のクライアントであって、前記選択された連絡先情報に対応する前記第2のクライアントに前記共有要求を送信することと、
前記ユーザインタフェースを生成することと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記操作コマンドは、タッチスクリーンを介して入力され、スライドコマンド、ズームインコマンド、ズームアウトコマンド、ドラッグコマンド、または、選択コマンドの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、前記第2のクライアントの前記第1の表示領域は、第2のビジネスオブジェクトの表示に使用され、前記第2のクライアントの前記第2の表示領域は、前記第1のクライアントと前記第2のクライアントの間の即時通信に使用され、前記第2のクライアントが前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースに前記第1のビジネスオブジェクトを表示することは、
前記第2のクライアントが、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースの前記第1の表示領域に、第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域を生成することと、
前記第2のクライアントが、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースの前記第1の表示サブ領域または前記第2の表示サブ領域に前記第1のビジネスオブジェクトを表示することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、前記第2のクライアントの前記第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを前記第2のクライアントから受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第1のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことをさらに含む、請求項1から3及び6からのいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
ビジネスオブジェクトを伝送する方法であって、
第1のクライアントと第2のクライアントの間に通信接続を確立することであって、前記第1のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、前記第1の表示領域は、第1のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、前記第2の表示領域は、前記第1のクライアントと前記第2のクライアントの間の即時通信のために使用される、ことと、
共有要求に従って、前記第1のクライアントが第1のビジネスオブジェクトの情報を前記第2のクライアントに送信して、前記第2のクライアントに、前記第2のクライアントのユーザインタフェースに前記第1のビジネスオブジェクトを表示させることと、
前記第1のクライアントの前記第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第1のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、
前記操作コマンドを前記第2のクライアントに送信して、前記第2のクライアントに、前記操作コマンドに従って、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで前記第1のビジネスオブジェクトに対する前記操作を行わせることと、
前記第2のクライアントに共有モードを交換する要求を送信することと、
前記第2のクライアントから第2のビジネスオブジェクトの情報を受信することと、
前記第2のビジネスオブジェクトの前記情報を使用して、前記第2のビジネスオブジェクトを取得することと、
前記第1のクライアントの第1の表示領域に第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域を生成することと、
前記第1のクライアントの前記第1のビジネスオブジェクトと、前記取得した第2のビジネスオブジェクトを、前記第1のクライアントの前記第1の表示サブ領域と前記第2の表示サブ領域に表示することと、
前記第2のクライアントの前記第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを前記第2のクライアントから受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第1のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、
を含む方法
【請求項11】
前記第1のクライアントの前記第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第1のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、前記操作コマンドを前記第2のクライアントに送信して、前記第2のクライアントに、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで前記第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせることと、をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ビジネスオブジェクトを伝送する方法であって、
第1のクライアントと第2のクライアントの間に通信接続を確立することであって、前記第2のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、前記第1の表示領域が、第2のビジネスオブジェクトの表示に使用され、前記第2の表示領域が、前記第2のクライアントと前記第1のクライアントの間の即時通信に使用される、ことと、
前記第2のクライアントが前記第1のクライアントから第1のビジネスオブジェクトの情報を受信することと、
前記第1のビジネスオブジェクトの前記情報を用いて、前記第1のビジネスオブジェクトを取得することと、
前記第2のクライアントの前記第1の表示領域に第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域を生成することと、
前記第1の表示サブ領域または前記第2の表示サブ領域に前記取得した第1のビジネスオブジェクトを表示することと、
前記第1のクライアントの前記第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを前記第1のクライアントから受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、
を含む方法
【請求項13】
前記第2の表示領域は、即時通信メッセージ表示サブ領域を含み、前記方法は、前記第1のクライアントが送信した即時通信メッセージを受信及び表示することを含み、前記即時通信メッセージは、前記第2のクライアントの前記即時通信メッセージ表示サブ領域、前記第1の表示サブ領域、または、前記第2の表示サブ領域の少なくとも1つに表示される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の表示領域は、即時通信メッセージ入力サブ領域をさらに含み、前記方法は、
前記即時通信メッセージ入力サブ領域に入力された即時通信メッセージを受信することと、
前記入力された即時通信メッセージを前記第1のクライアントに送信して、前記第1のクライアントに、前記第1のクライアントのユーザインタフェースに、前記入力された即時通信メッセージを表示させることと、
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のクライアントの前記第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、
前記操作コマンドを前記第1のクライアントに送信して、前記第1のクライアントに、前記第1のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせることと、
をさらに含む、請求項12から14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のクライアントから共有モードを交換する要求を受信することと、
前記第2のビジネスオブジェクトの情報を前記第1のクライアントに送信して、前記第1のクライアントが、前記第1のクライアントのユーザインタフェースに前記第2のビジネスオブジェクトを表示するのを可能にすることと、
前記第2のクライアントの前記第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、
前記操作コマンドを前記第1のクライアントに送信して、前記第1のクライアントに、前記第1のクライアントのユーザインタフェースで、前記第2のビジネスオブジェクトに対する前記操作を行わせることと、
をさらに含む、請求項12から14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のクライアントの前記第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを前記第1のクライアントから受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
ビジネスオブジェクトを伝送する方法であって、
第1のクライアントと少なくとも2つの第2のクライアントの間に通信接続を確立することであって、前記第1のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、前記第1の表示領域は、第1のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、前記第2の表示領域は、前記第1のクライアントと前記少なくとも2つの第2のクライアントの間の即時通信のために使用される、ことと、
共有要求に従って、前記第1のビジネスオブジェクトの情報を複数の第2のクライアントに送信して、前記複数の第2のクライアントのうちの第2のクライアントに、前記第2のクライアントのユーザインタフェースに前記第1のビジネスオブジェクトを表示させることと、
前記第1のクライアントの前記第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第1のクライアントの前記ユーザインタフェースで前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、前記操作コマンドを前記複数の第2のクライアントに送信して、前記複数の第2のクライアントのうちの前記第2のクライアントに、前記操作コマンドに従って、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する前記操作を行わせることと、
前記複数の第2のクライアントの一部または全てに共有モードを交換する要求を送信することと、
前記複数の第2のクライアントの前記一部または全てから第2のビジネスオブジェクト情報を受信することであって、前記第2のビジネスオブジェクト情報の1つが1つの第2のクライアントに対応する、ことと、
前記受信した第2のビジネスオブジェクト情報の各情報を用いて、各第2のビジネスオブジェクトを取得することであって、前記取得した第2のビジネスオブジェクトは、前記第2のビジネスオブジェクト情報の前記各情報に対応する第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトである、ことと、
前記第1の表示領域に少なくとも2つの表示サブ領域を生成することと、
前記第1のクライアントの前記第1のビジネスオブジェクトと、前記取得した第2のビジネスオブジェクトを前記少なくとも2つの表示サブ領域に表示することと、
前記複数の第2のクライアントの前記一部または全てのうちの第2のクライアントに関して、前記第2のクライアントの前記第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを前記第2のクライアントから受信することに応答して、前記第1のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと
を含む方法
【請求項19】
前記第2の表示領域は、即時通信メッセージ入力サブ領域を含み、前記方法は、
前記即時通信メッセージ入力サブ領域に入力された即時通信メッセージを受信することと、
前記即時通信メッセージを前記複数の第2のクライアントに送信して、前記複数の第2のクライアントの前記第2のクライアントに、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースに前記即時通信メッセージを表示させることと、
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第2の表示領域は、即時通信メッセージ表示サブ領域をさらに含み、前記方法は、前記複数の第2のクライアントが送信した即時通信メッセージを受信、表示することをさらに含み、前記複数の第2のクライアントが送信した前記即時通信メッセージは、前記第1のクライアントの前記即時通信メッセージ表示サブ領域、及び/または、前記第1の表示領域に表示される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記複数の第2のクライアントのうちの前記第2のクライアントに関して、前記第2のクライアントの前記第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを前記第2のクライアントから受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第1のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことをさらに含む、請求項18から20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第1のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、前記第2のビジネスオブジェクトが属する第2のクライアントに前記操作コマンドを送信して、前記第2のクライアントに、前記操作コマンドに従って、前記第2のクライアントのユーザインタフェースで、前記第2のビジネスオブジェクトに対する前記操作を行わせることと、をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
ビジネスオブジェクトを伝送する方法であって、
第2のクライアントと少なくとも2つの第1のクライアントとの間に通信接続を確立することであって、前記第2のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、前記第1の表示領域は、第2のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、前記第2の表示領域は、前記第2のクライアントと前記少なくとも2つの第1のクライアントの間の即時通信に使用される、ことと、
前記第2のクライアントが複数の第1のクライアントから共有要求を受信することと、
前記複数の第1のクライアントから送信された第1のビジネスオブジェクト情報を受信することと、
前記受信した第1のビジネスオブジェクト情報の各情報を用いて、各第1のビジネスオブジェクトを取得することであって、前記取得した第1のビジネスオブジェクトは、前記第1のビジネスオブジェクト情報の前記各情報に対応する第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトである、ことと、
前記第1の表示領域に少なくとも2つの表示サブ領域を生成することと、
前記第2のクライアントの前記第2のビジネスオブジェクトと、前記取得した第1のビジネスオブジェクトを前記少なくとも2つの表示サブ領域に表示することと、
前記複数の第1のクライアントのうちの第1のクライアントに関して、前記第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを前記第1のクライアントから受信することに応答して、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、
を含む方法
【請求項24】
前記第2のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、前記第1のビジネスオブジェクトが属する第1のクライアントに前記操作コマンドを送信して、前記第1のクライアントに、前記操作コマンドに従って、前記第1のクライアントのユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対して前記操作を行わせることと、をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記複数の第1のクライアントの一部または全ての第1のクライアントから共有モードを交換する要求を受信することと、
前記第2のビジネスオブジェクトの情報を前記一部または全ての第1のクライアントに送信して、前記一部または全ての第1のクライアントに、前記一部または全ての第1のクライアントのうちの第1のクライアントのユーザインタフェースで、前記第2のビジネスオブジェクトを表示させることと、
前記第2のクライアントの前記第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、前記一部または全ての第1のクライアントに前記操作コマンドを送信して、前記一部または全ての第1のクライアントのうちの前記第1のクライアントに、前記第1のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第2のビジネスオブジェクトに対する前記操作を行わせることと、
をさらに含む、請求項23または24に記載の方法。
【請求項26】
前記一部または全ての第1のクライアントのうちの前記第1のクライアントの前記第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを前記第1のクライアントから受信することに応答して、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
第1のクライアントであって、前記第1のクライアントと、第2のクライアントの間で通信接続が確立され、前記第1のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、前記第1の表示領域は、第1のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、前記第2の表示領域は、前記第1のクライアントと前記第2のクライアントの間の即時通信のために使用され、前記第1のビジネスオブジェクトの情報は、第1のビジネスオブジェクトの識別子を含み、前記第1のクライアントは、
共有要求に従って、前記第1のビジネスオブジェクトの識別子サーバに送信して、前記サーバに、前記第1のビジネスオブジェクトの前記識別子に対応する前記第1のビジネスオブジェクトに関連付けられたリンクを、ビジネスオブジェクトの識別子と前記ビジネスオブジェクトに関連付けられたリンクとの間の対応関係の記憶から取得させて、前記サーバに、前記第1のビジネスオブジェクトに関連付けられた前記取得したリンクを第2のクライアントに送信させて、前記第2のクライアントに、前記第2のクライアントのユーザインタフェースに前記第1のビジネスオブジェクトを表示させるように構成された第1の送信ユニットと、
前記第1のクライアントの前記第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第1のクライアントのユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うように構成された実行ユニットと、
前記操作コマンドを前記第2のクライアントに送信して、前記第2のクライアントに、前記操作コマンドに従って、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせるように構成された第2の送信ユニットと、
を含む第1のクライアント。
【請求項28】
第2のクライアントであって、第1のクライアントと前記第2のクライアントの間に通信接続が確立され、前記第2のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、前記第1の表示領域は、第2のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、前記第2の表示領域は、前記第1のクライアントと前記第2のクライアントの間の即時通信に使用され、前記第2のクライアントは、
前記第1のクライアントが送信した共有要求を受信するように構成された第1の受信ユニットと、
前記第1のクライアントが送信した第1のビジネスオブジェクト情報を受信するように構成された第2の受信ユニットと、
前記第1のビジネスオブジェクト情報を用いて、第1のビジネスオブジェクトを取得するように構成された獲得ユニットと、
前記第1の表示領域に第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域を生成するように構成された生成ユニットと、
前記第1の表示サブ領域または前記第2の表示サブ領域に前記取得した第1のビジネスオブジェクトを表示するように構成された表示ユニットと、
前記第1のクライアントの前記第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを前記第1のクライアントから受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うように構成された実行ユニットと、
を含む第2のクライアント。
【請求項29】
第1のクライアントであって、前記第1のクライアントと少なくとも2つの第2のクライアントの間に通信接続が確立され、前記第1のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、前記第1の表示領域は、第1のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、前記第2の表示領域は、前記第1のクライアントと前記少なくとも2つの第2のクライアントの間の即時通信のために使用され、前記第1のクライアントは、
前記第1のビジネスオブジェクトの情報を複数の第2のクライアントに送信して、前記複数の第2のクライアントの第2のクライアントが、前記第2のクライアントのユーザインタフェースに、前記第1のビジネスオブジェクトを表示することを可能にすることと、
前記第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第1のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと
前記操作コマンドを前記複数の第2のクライアントに送信して、前記複数の第2のクライアントのうちの前記第2のクライアントに、前記操作コマンドに従って、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する前記操作を行わせることと、
前記複数の第2のクライアントの一部または全てに共有モードを交換する要求を送信することと、
前記複数の第2のクライアントの前記一部または全てから第2のビジネスオブジェクト情報を受信することであって、前記第2のビジネスオブジェクト情報の1つが1つの第2のクライアントに対応する、ことと、
前記受信した第2のビジネスオブジェクト情報の各情報を用いて、各第2のビジネスオブジェクトを取得することであって、前記取得した第2のビジネスオブジェクトは、前記第2のビジネスオブジェクト情報の前記各情報に対応する第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトである、ことと、
前記第1の表示領域に少なくとも2つの表示サブ領域を生成することと、
前記第1のクライアントの前記第1のビジネスオブジェクトと、前記取得した第2のビジネスオブジェクトを前記少なくとも2つの表示サブ領域に表示することと、
前記複数の第2のクライアントの前記一部または全てのうちの第2のクライアントに関して、前記第2のクライアントの前記第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを前記第2のクライアントから受信することに応答して、前記第1のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと
を実行するように構成される、第1のクライアント。
【請求項30】
第2のクライアントであって、前記第2のクライアントと少なくとも2つの第1のクライアントの間に通信接続が確立され、前記第2のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、前記第1の表示領域は、第2のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、前記第2の表示領域は、前記第2のクライアントと前記少なくとも2つの第1のクライアントの間の即時通信に使用され、前記第2のクライアントは、
複数の第1のクライアントが送信した共有要求を受信するように構成された第1の受信ユニットと、
前記複数の第1のクライアントが送信した第1のビジネスオブジェクト情報を受信するように構成された第2の受信ユニットと、
前記第1のビジネスオブジェクト情報の各情報を用いて、第1のビジネスオブジェクトを取得するように構成された獲得ユニットであって、前記取得した第1のビジネスオブジェクトは、前記第1のビジネスオブジェクト情報の前記各情報に対応する第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトである、獲得ユニットと、
第1の表示領域に少なくとも2つの表示サブ領域を生成するように構成された生成ユニットと、
前記第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトと、前記取得した第1のビジネスオブジェクトを前記少なくとも2つの表示サブ領域に表示するように構成された表示ユニットと、
第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを前記第1のクライアントから受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うように構成された実行ユニットと、
含み、前記第1のクライアントは、前記複数の第1のクライアントのうちの1つである第2のクライアント。
【請求項31】
第1のクライアントであって、前記第1のクライアントと、第2のクライアントの間で通信接続が確立され、前記第1のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、前記第1の表示領域は、第1のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、前記第2の表示領域は、前記第1のクライアントと前記第2のクライアントの間の即時通信のために使用され、前記第1のクライアントは、
共有要求に従って、前記第1のクライアントが第1のビジネスオブジェクトの情報を前記第2のクライアントに送信して、前記第2のクライアントに、前記第2のクライアントのユーザインタフェースに前記第1のビジネスオブジェクトを表示させることと、
前記第1のクライアントの前記第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第1のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、
前記操作コマンドを前記第2のクライアントに送信して、前記第2のクライアントに、前記操作コマンドに従って、前記第2のクライアントの前記ユーザインタフェースで前記第1のビジネスオブジェクトに対する前記操作を行わせることと、
前記第2のクライアントに共有モードを交換する要求を送信することと、
前記第2のクライアントから第2のビジネスオブジェクトの情報を受信することと、
前記第2のビジネスオブジェクトの前記情報を使用して、前記第2のビジネスオブジェクトを取得することと、
前記第1のクライアントの第1の表示領域に第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域を生成することと、
前記第1のクライアントの前記第1のビジネスオブジェクトと、前記取得した第2のビジネスオブジェクトを、前記第1のクライアントの前記第1の表示サブ領域と前記第2の表示サブ領域に表示することと、
前記第2のクライアントの前記第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを前記第2のクライアントから受信することに応答して、前記操作コマンドに従って、前記第1のクライアントの前記ユーザインタフェースで、前記第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、
を実行するように構成される、第1のクライアント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2016年6月11日出願の中国特許出願番号第201510320623.1号「Method and Apparatus for Transmitting Business object」の外国優先権を主張し、参照により、その全体を本明細書に組み込む。
【0002】
本開示は、データ処理の技術分野に関し、詳細には、ビジネスオブジェクトを伝送する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
インターネットの発展と共に、いつでもどこでもチャットツールを用いてチャットオブジェクトと興味のある情報を共有することが、情報共有の主なアプローチであった。共有する興味のある情報の大半は、閲覧ツールを通してユーザが取得したビジネスオブジェクトに関する。これらのビジネスオブジェクトは、製品の明細情報を含んでよい。一般に、情報を共有するためにビジネスオブジェクトを伝送するプロセスは、以下の操作を含む。
【0004】
第1の操作:ブラウザが、ビジネスオブジェクトをオープンし、オープンしたビジネスオブジェクトが、興味のあるビジネスオブジェクトであると判断する。
【0005】
第2の操作:システムが、ブラウザのウィンドウのアドレスフィールドに表示されたビジネスオブジェクトのリンクのコピーコマンドを受信する。
【0006】
第3の操作:チャットツールが、オープンコマンドを受信し、チャットオブジェクトのチャットウィンドウをオープンする。
【0007】
上記の第2及び第3の操作は、ウィンドウ切り替えを行って、ブラウザの閲覧ウィンドウをチャットツールのチャットウィンドウに切り替える。
【0008】
第4の操作:チャットツールが、ペーストコマンドを受信し、ペーストボードのビジネスオブジェクトのリンクをチャットウィンドウの情報送信フィールド内にペーストする。
【0009】
第5の操作:チャットツールが、送信コマンドを受信し、情報送信フィールドのネットワークリンクをチャットオブジェクトに送信する。
【0010】
この場合、ビジネスオブジェクト受信後、チャットオブジェクトは、閲覧ツールを用いて、ビジネスオブジェクトのリンクをオープンし、ビジネスオブジェクトのリンクが示したビジネスオブジェクトを表示する。
【0011】
第6の操作:ブラウザは、再び、オープンコマンドを受信し、閲覧したビジネスオブジェクト(複数可)をオープンする。
【0012】
この時、ユーザは、興味のあるビジネスオブジェクト(複数可)の閲覧を続けることができる。
【0013】
上記第5及び第6の操作は、ウィンドウ切り替えを行って、チャットウィンドウを閲覧ウィンドウに切り替える。
【0014】
ビジネスオブジェクトを伝送する上記プロセスによって、興味のあるビジネスオブジェクトを共有する。しかしながら、チャットを開始する当事者は、2つのアプリケーションプログラム、すなわち、チャットツール及び閲覧ツールを使用する必要があり、2つのアプリケーションプログラムのウィンドウ間の切り替えと、関連するコピー、ペースト、及び、送信を含む一連の操作とを通して、興味のあるビジネスオブジェクトの共有を達成できる。興味のあるビジネスオブジェクトを共有する毎に、ウィンドウ切り替えの2つの操作と、コピー、ペースト、及び、送信の一連の操作とを行う。N個の興味あるビジネスオブジェクトを共有する場合、2N回のウィンドウ切り替えと、コピー、ペースト、及び、送信の一連の操作をN回、行う必要がある。これは、ビジネスオブジェクトを伝送する上記方法の相対的に低効率の伝送、面倒な操作、及び、乏しいユーザ体験につながり、興味のあるビジネスオブジェクトの共有を促進しない。携帯電話、パッド等、操作インタフェースと操作手段が相対的に限られた装置が、ビジネスオブジェクトを伝送する上記プロセスに使用される時、これらの問題は、より明らかとなる。
【発明の概要】
【0015】
本出願の実施形態は、ビジネスオブジェクトを伝送する方法及び装置を提供し、既存の技術でチャットツールを使用して興味のある情報を共有する時の低伝送効率及び面倒な操作の問題の解決に使用される。
【0016】
ビジネスオブジェクトを伝送する方法は、第1のクライアントと第2のクライアントの間の通信接続を確立することであって、第1のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、第1の表示領域は、第1のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、第2の表示領域は、第1のクライアントと第2のクライアントの間の即時通信を行うために使用される、第1のクライアントと第2のクライアントの間の通信接続を確立することと、共有要求に従って、第1のクライアントが第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントに送信して、第2のクライアントに、第2のクライアントのユーザインタフェースに第1のビジネスオブジェクトを表示させることと、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに基づいて、第1のクライアントのユーザインタフェースの第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、操作コマンドを第2のクライアントに送信して、第2のクライアントに、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせることと、を含む。
【0017】
ビジネスオブジェクトを伝送する方法は、第1のクライアントと第2のクライアントの間に通信接続を確立することであって、第2のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、第1の表示領域は、第2のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、第2の表示領域は、第1のクライアントと第2のクライアントの間で即時通信を行うために使用される、第1のクライアントと第2のクライアントの間に通信接続を確立することと、第2のクライアントが第1のクライアントから共有要求を受信することと、第1のビジネスオブジェクトの情報を第1のクライアントから受信することと、第1のビジネスオブジェクトの情報を用いて第1のビジネスオブジェクトを取得することと、第2のクライアントの第1の表示領域に第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域を生成することと、第1の表示サブ領域または第2の表示サブ領域に取得した第1のビジネスオブジェクトを表示することと、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを第1のクライアントから受信することに応答して、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、を含む。
【0018】
ビジネスオブジェクトを伝送する方法は、第1のクライアントと少なくとも2つの第2のクライアントの間に通信接続を確立することであって、第1のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、第1の表示領域は、第1のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、第2の表示領域は、第1のクライアントと少なくとも2つの第2のクライアントの間で即時通信を行うために使用される、第1のクライアントと少なくとも2つの第2のクライアントの間に通信接続を確立することと、共有要求に従って、第1のクライアントが複数の第2のクライアントに第1のビジネスオブジェクトの情報を送信して、複数の第2のクライアントに、各ユーザインタフェースに第1のビジネスオブジェクトを表示させることと、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに基づいて、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、操作コマンドを複数の第2のクライアントに送信して、複数の第2のクライアントに、操作コマンドに従って、各ユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせることと、を含む。
【0019】
ビジネスオブジェクトを伝送する方法は、少なくとも2つの第1のクライアントと第2のクライアントの間に通信接続を確立することであって、第2のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、第1の表示領域は、第2のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、第2の表示領域は、少なくとも2つの第1のクライアントと第2のクライアントとの間で即時通信を行うために使用される、少なくとも2つの第1のクライアントと第2のクライアントの間に通信接続を確立することと、第2のクライアントが複数の第1のクライアントから共有要求を受信することと、複数の第1のクライアントから第1のビジネスオブジェクトの情報を受信することと、第1のビジネスオブジェクトの情報を用いて、第1のビジネスオブジェクトを取得することであって、取得される第1のビジネスオブジェクトは、第1のビジネスオブジェクトの情報の各情報に対応する第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトである、第1のビジネスオブジェクトを取得することと、第1の表示領域に少なくとも2つの表示サブ領域を生成することと、第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトと、取得した第1のビジネスオブジェクトとを少なくとも2つの表示サブ領域に表示することと、複数の第1のクライアントのうちのある第1のクライアントに関して、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを第1のクライアントから受信することに応答して、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、を含む。
【0020】
第1のクライアントであって、第2のクライアントと通信接続を確立し、第1のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、第1の表示領域は、第1のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、第2の表示領域は、第1のクライアントと第2のクライアントの間で即時通信を行うために使用される。第1のクライアントは、第1の送信ユニットであって、共有要求に従って、第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントに送信して、第2のクライアントに、第2のクライアントのユーザインタフェースに第1のビジネスオブジェクトを表示させるために使用される第1の送信ユニットと、実行ユニットであって、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに基づいて、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うために使用される実行ユニットと、第2の送信ユニットであって、操作コマンドを第2のクライアントに送信して、第2のクライアントに、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせるために使用される第2の送信ユニットとを含む。
【0021】
第2のクライアントであって、第1のクライアントと通信接続を確立し、第2のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、第1の表示領域は、第2のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、第2の表示領域は、第1のクライアントと第2のクライアントの間で即時通信を行うために使用される。第2のクライアントは、第1のクライアントから共有要求を受信するために使用される第1の受信ユニットと、第1のクライアントから第1のビジネスオブジェクトの情報を受信するために使用される第2の受信ユニットと、第1のビジネスオブジェクトの情報を使用して、第1のビジネスオブジェクトを取得するために使用される獲得ユニットと、第2のクライアントの第1の表示領域に第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域を生成するために使用される生成ユニットと、第1の表示サブ領域または第2の表示サブ領域に、取得された第1のビジネスオブジェクトを表示するために使用される表示ユニットと、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを第1のクライアントから受信することに応答して、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うために使用される実行ユニットと、を含む。
【0022】
第1のクライアントであって、その第1のクライアントと少なくとも2つの第2のクライアントとの間に通信接続を確立し、第1のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、第1の表示領域は、第1のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、第2の表示領域は、第1のクライアントと少なくとも2つの第2のクライアントの間で即時通信を行うために使用される。第1のクライアントは、第1の送信ユニットであって、共有要求に従って、第1のビジネスオブジェクトの情報を複数の第2のクライアントに送信して、複数の第2のクライアントに、各ユーザインタフェースに第1のビジネスオブジェクトを表示させるために使用される第1の送信ユニットと、実行ユニットであって、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに基づいて、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うために使用される実行ユニットと、第2の送信ユニットであって、操作コマンドを複数の第2のクライアントに送信して、複数の第2のクライアントに、操作コマンドに従って、各ユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせるために使用される第2の送信ユニットと、を含む。
【0023】
第2のクライアントであって、少なくとも2つの第1のクライアントと、その第2のクライアントの間に通信接続を確立し、第2のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含み、第1の表示領域は、第2のビジネスオブジェクトを表示するために使用され、第2の表示領域は、少なくとも2つの第1のクライアントと第2のクライアントの間で即時通信を行うために使用される。第2のクライアントは、複数の第1のクライアントから共有要求を受信するために使用される第1の受信ユニットと、複数の第1のクライアントから第1のビジネスオブジェクトの情報を受信するために使用される第2の受信ユニットと、第1のビジネスオブジェクトの情報を用いて、第1のビジネスオブジェクトを取得するために使用される獲得ユニットであって、取得される第1のビジネスオブジェクトは、第1のビジネスオブジェクトの情報の各情報に対応する第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトである、獲得ユニットと、第1の表示領域に少なくとも2つの表示サブ領域を生成するために使用される生成ユニットと、第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトと、取得した第1のビジネスオブジェクトを少なくとも2つの表示サブ領域に表示するために使用される表示ユニットと、実行ユニットであって、複数の第1のクライアントのうちのある第1のクライアントに関して、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを第1のクライアントから受信することに応答して、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うために使用される実行ユニットと、を含む。
【0024】
本出願の実施形態の解決法において、第1のクライアントに関しては、一方で、第1のクライアントのユーザインタフェースは、第1のビジネスオブジェクトを表示するために使用される第1の表示領域を含むので、第1のビジネスオブジェクトの共有が必要とされる時、第1のクライアントは、第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントに直接、送信する。さらに、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、第1のクライアントは、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行い、操作コマンドを第2のクライアントに送信して、第1のビジネスオブジェクトと、第1のビジネスオブジェクトに対する第1のクライアントの操作によって行われた変更とを、第1のクライアントと第2のクライアントが同期的に閲覧できるようにする。他方で、第1のクライアントのユーザインタフェースは、第2のクライアントと即時通信を行うために使用される第2の表示領域も含むので、本出願の実施形態の解決法は、第1のビジネスオブジェクトと、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトに対する操作によって行われた変更の閲覧を同期させることができ、第2の表示領域を使用して、第2のクライアントと即時通信も同時に行うことができる。従って、第1のクライアントは、第1のクライアントと第2のクライアントの間で第1のビジネスオブジェクト(興味のある情報)の共有を何回、行うかに関わらず、ウィンドウ切り替えを行う必要はない。さらに、第1のビジネスオブジェクトのリンクのコピー、ペースト、及び、送信の一連の操作は、もはや必要ない。よって、ビジネスオブジェクトを伝送する操作の準備は簡単にされ、ビジネスオブジェクトの伝送の効率を向上させる。
【0025】
第2のクライアントに関しては、一方で、第2のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域を含む。第1のビジネスオブジェクトの情報を第1のクライアントから受信した後、第1のビジネスオブジェクトが、取得され、第1の表示領域に表示されるので、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの閲覧を実施する。さらに、第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを第1のクライアントから受信することに応答して、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに操作を行って、第2のクライアントに、第1のビジネスオブジェクトと、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトに対する操作によって行われた変更とをリアルタイムで同期的に閲覧させる、且つ、閲覧可能にする。他方では、第2のクライアントのユーザインタフェースは、第1のクライアントと第2のクライアントの即時通信に使用される第2の表示領域も含む。これによって、第2のクライアントは、第1のビジネスオブジェクトと、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトに対する操作によって行われた変更との閲覧を同期させることができ、第2の表示領域を使用して、第1のクライアントとの即時通信も同時に行うことができる。従って、第2のクライアントは、第1のクライアントによって第1のビジネスオブジェクト(興味のある情報)の共有が何回、行われたかに関わらず、ウィンドウ切り替えを行う必要はない。ビジネスオブジェクトを伝送する操作の準備を簡単にし、ビジネスオブジェクトを伝送する効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本出願の実施形態による、ビジネスオブジェクトを伝送するシステムの概略構造図を示す。
図2】本出願の実施形態による、第1のクライアントのユーザインタフェースの概略図を示す。
図3】本出願の第1の実施形態による、ビジネスオブジェクトを伝送する第1の方法のフローチャートを示す。
図4】本出願の第1の実施形態による、連絡先リストを有する第1のクライアントA1のユーザインタフェースを示す。
図5】本出願の第1の実施形態による、製品P1の明細情報を提示する第1のクライアントA1のユーザインタフェースの概略図を示す。
図6】本出願の第1の実施形態による、製品P1の明細情報と製品P2の明細情報とを提示する第2のクライアントB1のユーザインタフェースの概略図を示す。
図7】本出願の第1の実施形態による、共有要求の前と後の第1のクライアントA1と第2のクライアントB1のユーザインタフェースの概略図を示す。
図8】本出願の第1の実施形態による、スクロールキャプションアプローチを用いて、第1の表示サブ領域に即時通信メッセージを表示するユーザインタフェースの概略図を示す。
図9】本出願の第1の実施形態による、ビジネスオブジェクトを伝送する第2の方法のフローチャートを示す。
図10】本出願の第1の実施形態による、共有モードを交換する要求の前と後の第1のクライアントA1と第2のクライアントB1のユーザインタフェースの概略図を示す。
図11】本出願の第1の実施形態による、ビジネスオブジェクトを伝送する第3の方法のフローチャートを示す。
図12】本出願の第2の実施形態による、ビジネスオブジェクトを伝送する第1の方法のフローチャートを示す。
図13】本出願の第2の実施形態による、ビジネスオブジェクトを伝送する第2の方法のフローチャートを示す。
図14】本出願の第2の実施形態による、共有モードを交換する要求の前と後の第1のクライアントA1と第2のクライアントB1のユーザインタフェースの概略図を示す。
図15】本出願の第3の実施形態による、ビジネスオブジェクトを伝送する第1の方法のフローチャートを示す。
図16】本出願の第3の実施形態による、ビジネスオブジェクトを伝送する第2の方法のフローチャートを示す。
図17】本出願の第4の実施形態による、第1のクライアントの概略構造図を示す。
図18】本出願の第4の実施形態による、第2のクライアントの概略構造図を示す。
図19】本出願の第5の実施形態による、第1のクライアントの概略構造図を示す。
図20】本出願の第6の実施形態による、第2のクライアントの概略構造図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本出願の実施形態は、ビジネスオブジェクトを伝送する方法及び装置を提供し、既存の技術でチャットツールを用いて興味のある情報を共有する時の低伝送効率と面倒な操作の問題を解決するために使用される。
【0028】
好ましい実施形態を本開示の添付図面と共に本明細書に記載する。本明細書に記載の好ましい実施形態は、本出願を記載及び説明するためにのみ使用され、本出願を制限する意図はないことに注意されたい。何らかの不一致が存在する状況では、本出願の実施形態及び実施形態の特徴は、互いに組み合わせることができる。
【0029】
本出願の実施形態に関わる重要な概念を最初に説明する。
【0030】
ビジネスオブジェクトは、製品の明細情報を含んでよい。例は、製品の画像、製品の価格、製品の仕様、製品の製造場所、製品の材料、製品の文字、または、画像及びコメント情報等の1つまたは複数を含む。
【0031】
ビジネスオブジェクトの情報は、ビジネスオブジェクトの識別子であってよく、ビジネスオブジェクトのリンクであってもよい。ビジネスオブジェクトのリンクに対応するウェブページは、ビジネスオブジェクトの明細情報を含む。ビジネスオブジェクトのリンクは、一般に、URL(Uniform/Universal Resource Locator)であってよく、例えば、ビジネスオブジェクトのウェブアドレスであってよい。
【0032】
本出願の実施形態は、興味のあるビジネスオブジェクト(複数可)を閲覧する時、ユーザU11が、興味のあるビジネスオブジェクト(複数可)をユーザU21と共有する必要性、ビジネスオブジェクト(複数可)に含まれるコンテンツに対する操作によって行われた変更に従って、関連する即時通信メッセージを受信及び送信する必要性を考慮して、ユーザU11が、対象を絞った効率的な方法で興味のあるビジネスオブジェクト(複数可)にコメントし、さらに、興味のあるビジネスオブジェクト(複数可)に関するユーザU21(ユーザU21も同じニーズを有し得る)のコメントを取得するのを支援する。よって、ユーザU11が使用する第1のクライアントA1とユーザU21が使用する第2のクライアントB1のユーザインタフェースは両方とも、第1の表示領域と第2の表示領域を有するように、それぞれ、構成される。第1のクライアントA1の表示領域は、第1のビジネスオブジェクトを表示するために使用される。第1のビジネスオブジェクトは、ユーザU11が現在、興味のあるビジネスオブジェクトと理解してよい。第1のクライアントA1の第2の表示領域は、第2のクライアントB1から受信した即時通信メッセージと、第2のクライアントB1に送信した即時通信メッセージとを表示するために使用される。第2のクライアントの第1の表示領域は、第2のビジネスオブジェクトを表示するために使用される。第2のビジネスオブジェクトは、ユーザU21が現在、興味のあるビジネスオブジェクトと理解できる。第2のクライアントB1の第2の表示領域は、第1のクライアントA1から受信した即時通信メッセージと、第1のクライアントA1に送信した即時通信メッセージとを表示するために使用される。このようにして、ユーザU11は、次に、第1のクライアントの第1の表示領域を用いてビジネスオブジェクトを閲覧でき、興味のあるビジネスオブジェクトを閲覧している時、第1のクライアントA1を使用して直接、共有要求を第2のクライアントB1に送信できる。第1のクライアントA1は、第1のクライアントA1のユーザインタフェースの第1の表示領域に表示されたビジネスオブジェクト(すなわち、ユーザU11が興味を持っている閲覧したビジネスオブジェクト)の情報を第2のクライアントB1に共有する。興味のあるビジネスオブジェクトに含まれるコンテンツに対する操作によって行われた変更と、興味のあるビジネスオブジェクトに関してユーザU21が行ったコメントとを対象を絞った効率的な方法で連係させるために、第1のクライアントA1は、興味のあるビジネスオブジェクトを共有する操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第1のクライアントA1のユーザインタフェースで、興味のあるビジネスオブジェクトに対する操作を行い、第2のクライアントB1に操作コマンドを送信して、第2のクライアントを操作コマンドに従わせる。この同じ時点で、第2のクライアントB1は、操作コマンドに従って第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことができる。このように、ユーザU21は、興味のある共有されたビジネスオブジェクトに対するユーザU11の操作によって行われた変更を見て、その変更と共にユーザU11から送信された即時通信メッセージをすぐに理解することによって、非常に効率の良い通信を行うことができ、対面型の通信効果を達成できる。
【0033】
上記解決法において、ユーザU1は、第1のクライアントAのみを使用すればよく、ユーザU2は、第2のクライアントBのみを使用すればよい。ウィンドウ切り替えやコピー操作、ペースト操作の必要なく、即時通信メッセージを受信、送信できながら、ビジネスオブジェクトの共有を行うことができる。さらに、第1のクライアントAは、共有した興味のあるビジネスオブジェクトの操作コマンドを第2のクライアントBに送信することもできる。この場合、第1のクライアントAと第2のクライアントBは、共有した興味のあるビジネスオブジェクトに対する操作によって行われた変更を同期的に表示できる。これによって、ユーザU1とユーザU2は、この変更の組み込みと、即時通信メッセージの受信及び送信を行うことができて、非常に効率の良い通信につながる。
【0034】
本出願の実施形態の解決法は、図1に示すシステムに適用できる。システムは、少なくとも1つの第1のクライアント11と少なくとも1つの第2のクライアント12を含む。
【0035】
少なくとも1つの第1のクライアント11と少なくとも1つの第2のクライアント12は、互いに、通信接続を確立する。図1は、ネットワークを通して第1のクライアント11と第2のクライアント12の間に互いに確立された通信接続を示す。第1のクライアント11と第2のクライアント12は、ネットワークを通さずに、互いに通信接続を確立できるのは明らかである。
【0036】
図2は、第1のクライアントのユーザインタフェースの概略図を示す。第1のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域21と第2の表示領域22を含む。第1のクライアントの第1の表示領域は、第1のビジネスオブジェクトを表示するために使用される。第1のクライアントの第2の表示領域は、第1のクライアントと少なくとも1つの第2のクライアントの間の即時通信のために使用される。第2のクライアントのユーザインタフェースも、第1の表示領域と第2の表示領域を含んでよい。第2のクライアントの第1の表示領域は、第2のビジネスオブジェクトを表示するために使用される。第2のクライアントの第2の表示領域は、第2のクライアントと少なくとも1つの第1のクライアントの間の即時通信に使用される。第2のクライアントのユーザインタフェースの概略図は、図2に示す概略図と類似してよい。
【0037】
さらに、図1に示すシステムは、ネットワークにサーバも含んでよい。サーバが含まれる時、通信接続は、サーバによって確立されてよく、サーバは、情報のリレーに使用できる。サーバによるリレーを通してビジネスオブジェクトを伝送する方法は、今後、詳細には記載しない。当業者は、サーバを含む状況でビジネスオブジェクトを伝送する方法を、以下の記載から知ることができる。
【0038】
好ましくは、WebSocketプロトコルが、サーバと第1のクライアントの間、及び、サーバと第2のクライアントの間で情報の伝送を行うために使用される。WebSocketプロトコルは、ブラウザとサーバの間で全二重通信を実施する。この場合、サーバは、第1のクライアントと第2のクライアントに自発的にデータを伝送することによって、第1のクライアントと第2のクライアントの間の間接通信をサーバを経由して実施できる。
【0039】
サーバと第1のクライアントの間、及び、サーバと第2のクライアントの間で情報の伝送を行うために他のプロトコルも使用されてよいことは明らかである。WebSocket通信プロトコルは、インターネットで使用される比較的人気のあるネットワークプロトコルであり、異なるネットワーク及びクライアントで実施するのが容易なので、本出願の実施形態は、WebSocketを採用する。
【0040】
通信接続は、情報伝送の接続に使用される。通信接続は、第1のクライアントと第2のクライアントの間に確立されるので、第1のクライアントと少なくとも1つの第2のクライアントのうちのいずれか1つの第2のクライアントとの間で情報が伝送できる。第2のクライアントの数が2以上の時、少なくとも2つのクライアントの任意の2つの第2のクライアントの間で情報を伝送できる。
【0041】
さらに、以下のテキストの例の記載を容易にするために、ユーザとクライアントの一貫した定義を次に記載する。
【0042】
ユーザU11、ユーザU12、及び、ユーザU13は、それぞれ、第1のクライアントA1、第1のクライアントA2、及び、第1のクライアントA3を使用する。ユーザU21、ユーザU22、及び、ユーザU23は、それぞれ、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3を使用する。
【0043】
1つの第1のクライアントと1つの第2のクライアントの間でビジネスオブジェクト(複数可)を伝送する方法、1つの第1のクライアントと複数の第2のクライアントの間でビジネスオブジェクト(複数可)を伝送する方法、及び、複数の第1のクライアントと複数の第2のクライアントの間でビジネスオブジェクトを伝送する方法を、それぞれ、第1の実施形態、第2の実施形態、及び、第3の実施形態を使用して本明細書に記載する。
【0044】
第1の実施形態
本出願の第1の実施形態は、1つの第1のクライアントと1つの第2のクライアントの間でビジネスオブジェクト(複数可)を伝送する方法を記載する。
【0045】
図3は、本出願の第1の実施形態による、ビジネスオブジェクトを伝送する方法のフローチャートを示し、方法は、以下の操作を含む。
【0046】
操作301:第1のクライアントは、共有要求に従って、第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントに送信する。
【0047】
第1のクライアントは、共有を開始する能動的共有当事者であり、第2のクライアントは、受動的共有当事者である。第1のクライアントが、共有要求を開始して、第2のクライアントに第1のビジネスオブジェクトを共有するように要求する。
【0048】
詳細には、第1のクライアントは、確立された通信接続を通して、第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントに送信する。
【0049】
第1のビジネスオブジェクトは、第1のクライアントの第1の表示領域に表示されたビジネスオブジェクトである。
【0050】
第1のビジネスオブジェクトの情報は、第1のビジネスオブジェクトの識別子であってよく、第1のビジネスオブジェクトのリンクであってもよい。第1のビジネスオブジェクトの情報が、第1のビジネスオブジェクトの識別子である場合、第2のクライアントは、第1のビジネスオブジェクトの識別子に基づいて、第1のビジネスオブジェクトを取得できる。例えば、第1のビジネスオブジェクトは、ビジネスオブジェクトの識別子とビジネスオブジェクトを記憶するサーバから、第1のビジネスオブジェクトの識別子に基づいて取得される。第1のビジネスオブジェクトの情報が、第1のビジネスオブジェクトのリンクである場合、第2のクライアントは、第1のビジネスオブジェクトのリンクに基づいて、詳細には、ネットワークから第1のビジネスオブジェクトを取得できる、または、メモリが、第1のビジネスオブジェクトのリンクによって示された第1のビジネスオブジェクトを記憶している場合、メモリから取得できる。
【0051】
第1のクライアントA1を使用して、製品の明細情報を閲覧する過程で、ユーザU11は、興味のある製品の明細情報を閲覧、発見し、興味のある製品の明細情報をユーザU11の友達であるユーザU21とすぐに共有して、この製品を買うべきか否か決定するためにユーザU21に助言を求める場合がある。この場合、ユーザU11は、第1のクライアントA1を使用して、共有要求を第2のクライアントB1に送信できる。
【0052】
詳細には、第1のクライアントA1は、以下の2つのアプローチを使用して、共有要求に従って、第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントB1に送信することを実施してよいが、それに限らない。
【0053】
第1のアプローチは、以下の操作を含む。
【0054】
操作a11:第1のクライアントA1は、第2のクライアントB1に共有要求を送信する。共有要求は、第1のクライアントA1の識別子と、第2のクライアントB1の識別子を含む。
【0055】
共有要求は、第1のクライアントの第1の表示領域に表示された第1のビジネスオブジェクトを第2のクライアントに共有するために使用される。
【0056】
共有要求を受信後、第2のクライアントB1の識別子によって表される第2のクライアントB1は、共有応答を第1のクライアントに送信してよい。共有要求を承諾するコマンドが受信される時、共有承諾に関する情報を含む共有応答は、第1のクライアントA1の識別子によって表される第1のクライアントA1に送信される。共有要求を拒絶するコマンドが受信される場合、共有の拒絶に関する情報を含む共有応答は、第1のクライアントA1の識別子によって表される第1のクライアントA1に送信される。
【0057】
操作a12:第1のクライアントA1は、第2のクライアントB1から共有応答を受信する。
【0058】
共有応答は、共有の承諾または拒絶に関する情報を含む。
【0059】
第2のクライアントB1が、第1のクライアントA1の第1のビジネスオブジェクトの共有を拒絶する場合、第2のクライアントB1は、共有の拒絶に関する情報を第1のクライアントA1に送信できる。
【0060】
操作a13:共有承諾に関する情報が、第2のクライアントB1が送信した受信された共有応答に含まれることを確認したことに応答して、第1のクライアントA1は、第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントに送信する。
【0061】
第2のアプローチは、以下の操作を含む。
【0062】
操作b11:第1のクライアントA1は、共有要求を第2のクライアントB1に送信する。共有要求は、第1のクライアントA1の識別子と、第2のクライアントB1の識別子を含む。
【0063】
共有要求を受信後、第2のクライアントの識別子によって表された第2のクライアントB1は、共有応答を第1のクライアントA1に送信する必要なく、デフォルトで情報共有を行うことを承諾し、第2のクライアントB1は、第1のクライアントA1が、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトを共有しようとしていることを知らされる。
【0064】
操作b12:第1のクライアントA1は、第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントB1に送信する。
【0065】
好ましくは、第2のクライアントに共有要求を送信する前に、第1のクライアントが第2のクライアントを決定する必要性を考慮して、アプローチは、以下の操作をさらに含む。
【0066】
操作c11:第1のクライアントの連絡先リストから選択される連絡先情報が、受信される。
【0067】
第1のクライアントは、連絡先リストのインタフェースを含むクライアント(例えば、即時通信クライアント、ソーシャルネットワークビジネス(SNS)クライアント等)であってよい。従って、ユーザU11は、第1のクライアントA1の連絡先リストのインタフェースから連絡先(ユーザU21)を選択できる。この場合、第1のクライアントA1は、ユーザU21の情報を受信し、ユーザU21の受信された情報に対応する第2のクライアントB1を、第1のビジネスオブジェクトを共有する第2のクライアントとして設定できる。
【0068】
第1のクライアントと第2のクライアントの間に通信接続が確立されているので、連絡先情報よって表された連絡先は、オンライン上にある。
【0069】
操作c12:共有要求は、選択された連絡先情報に対応する第2のクライアントに送信される。
【0070】
選択された連絡先情報は、第2のクライアントに対応し得る。
【0071】
詳細には、図4に示す連絡先リストのインタフェースは、共有ボタン(Walk togetherを開始するボタンが、図4に示され、その機能は、共有要求の送信をトリガするための共有ボタンと同じである)を含んでよい。ユーザU11は、共有ボタンをクリックすることによって、選択された連絡先情報(ユーザU21の情報)に対応する第2のクライアントB1に共有要求を送信するように第1のクライアントA1をトリガできる。
【0072】
操作c13:ユーザインタフェースが生成される。
【0073】
操作c13において、図4で示す連絡先情報を有するインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含むユーザインタフェースにジャンプする、そのインタフェースを図5に示す。
【0074】
図5に示すユーザインタフェースの第1の表示領域は、製品P1の明細情報を表示する。製品P1は、第1のクライアントの第1の表示領域に表示された第1のビジネスオブジェクトとしての役割を果たす。
【0075】
図4及び5から分かるように、本出願の実施形態の第1のクライアントは、現行の即時通信クライアントの機能に加えて、第1のビジネスオブジェクトを閲覧する機能と、第1のビジネスオブジェクトを第2のクライアントに共有する機能を含む。
【0076】
操作301の目的は、第2のクライアントに、第2のクライアントのユーザインタフェースに第1のビジネスオブジェクトを表示させることである。
【0077】
詳細には、第2のクライアントのユーザインタフェースも、第1の表示領域と第2の表示領域を含み得る。第2のクライアントの第1の表示領域は、第2のビジネスオブジェクを表示するために使用される。第2のクライアントの第2の表示領域は、第1のクライアントと第2のクライアントの間の即時通信のために使用される。
【0078】
第2のクライアントがユーザインタフェースに第1のビジネスオブジェクトを表示することは、第2のクライアントが、ユーザインタフェースの第1の表示領域から第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域を生成することと、第2のクライアントが、ユーザインタフェースの第1の表示サブ領域または第2の表示サブ領域に第1のビジネスオブジェクトを表示することとを含む。
【0079】
この場合、第2のクライアントB1が、第1のクライアントA1から共有要求を受信する前に、第1の表示領域のインタフェースに(第2のビジネスオブジェクトとしての役割を果たす)製品P2の情報を表示している場合、第2のクライアントB1は、製品P1の明細情報のリンク(識別子)を第1のクライアントA1から受信後、製品P1の明細情報のリンク(識別子)から製品P1の明細情報を取得する。この時点の第2のクライアントB1のユーザインタフェースの概略図を図6に示す。
【0080】
図6は、製品P1の明細情報が第1の表示サブ領域に表示されているのと、製品P2の明細情報が第2の表示サブ領域に表示されているのとを示す。製品P1の明細情報は、第2の表示サブ領域に表示でき、製品P2の明細情報は、第1の表示サブ領域に表示できるのは明らかである。
【0081】
図6に示す可視領域を制御するコントロールも、第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域の間に含むことができる。第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域の可視面積の各サイズは、可視領域を制御するコントロールを左側または右側に移動させることによって、制御できる。
【0082】
第2のクライアントB1が、第1のクライアントA1から共有要求を受信する前に、第1の表示領域のインタフェース第2のビジネスオブジェクトを表示していない場合、第2のクライアントB1は、製品P1の明細情報のリンクを第1のクライアントから受信後、製品P1の明細情報のリンクから製品P1の明細情報を取得する。第2のクライアントB1は、第1の表示領域のインタフェースから第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域を生成する必要はなく、製品P1の明細情報を第1の表示領域に直接、表示できる。あるいは、第2のクライアントB1は、第2のクライアントB1のユーザインタフェースの第1の表示領域から第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域を最初に生成し、第1の表示サブ領域または第2の表示サブ領域に製品P1の明細情報を表示できる。
【0083】
共有要求の前及び後の第1のクライアントA1と第2のクライアントB1のユーザインタフェースの変更が直感的、明確に見えるように、図7は、共有要求を送信する前後の第1のクライアントA1のユーザインタフェースを示し、共有要求を受信する前後の第2のクライアントB1のユーザインタフェースを示す。図7は、三角形を使用して、第1のクライアントA1の第1のビジネスオブジェクトを表し、円を使用して、第2のクライアントB1の第2のビジネスオブジェクトを表す。
【0084】
操作302:第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドが受信されると、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作が行われる。
【0085】
操作コマンドは、異なる入力方法に応じて異なる形式であってよい。例えば、操作コマンドが、ポインティングデバイスによって入力される時、操作コマンドは、シングルクリックコマンド、ダブルクリックコマンド、ドラッグコマンド、選択コマンド等であってよい。
【0086】
本出願の実施形態においては、現在のモバイルスマート端末は、一般的に、タッチスクリーンであり、モバイルスマート端末は、いつでもどこでも、第1のビジネスオブジェクトの共有の必要性を満たすのに使用できるハードウェア装置であることを考慮して、操作コマンドは、タッチスクリーンによって入力されることが好ましく、スライドコマンド、ズームインコマンド、ズームアウトコマンド、ドラッグコマンド、及び、選択コマンドの少なくとも1つを含む。スライドコマンドは、スライド操作によって実施でき、左/右スライドコマンド、上/下インタラクティブコマンドを含む。ズームインコマンドは、分離操作または(拡大ボタン)のクリックによって実施できる。ズームアウト操作は、引き寄せ及びクローズ操作または(縮小ボタン)のクリックによって実施できる。ドラッグコマンドは、ドラッグ操作によって実施できる。
【0087】
図5に示すユーザインタフェースを例として使用する。ユーザU11が、第1のクライアントA1のユーザインタフェースに表示された製品画像(製品P1の明細情報の種類)に含まれる拡大ボタンをクリックする場合、第1のクライアントA1は、操作302で、製品画像の拡大コマンドを受信した後、第1のクライアントA1のユーザインタフェースで製品画像を拡大できる。
【0088】
操作303:操作コマンドは、通信接続を通して第2のクライアントに送信される。
【0089】
第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドは、操作コマンドが受信される毎に、第2のクライアントに送信される。データフローを保存するために、複数の操作コマンドと、操作コマンドの実行時点の情報も、操作コマンドの受信の頻度に従って、第2のクライアントに送信されてよい。例えば、受信された現在の操作コマンドの時点が最初に判断され、規定された時間が過ぎるのを待つ。規定された時間内の操作コマンド(複数可)と、各操作コマンドの実行時点の情報が、第2のクライアントに送信される。
【0090】
第1のクライアントA1が、操作302で製品画像の拡大コマンドを受信する場合、第1のクライアントA1は、操作303で製品画像の拡大コマンドを第2のクライアントB1に送信する。
【0091】
操作303で第2のクライアントに操作コマンドを送信する目的は、第2のクライアントに、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせることである。
【0092】
操作302及び操作303で、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドが受信される時、関連する操作は、最初に、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで行われ、次に、操作303が行われることに注意されたい。第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドが受信される時、操作303が最初に行われてよく、次に、第1のビジネスオブジェクトに対する操作が、第1のクライアントのユーザインタフェースで、操作コマンドに従って行われてよいことは明らかである。あるいは、第1のクライアントのユーザインタフェースの第1のビジネスオブジェクトに対する操作と操作303は、操作コマンドに従って、同時に行われてもよい。本出願は、それらに関して制限はない。
【0093】
前述の操作301〜303は、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトと、第1のビジネスオブジェクトに対する第1のクライアントの操作によって行われた第1のビジネスオブジェクトの変更との、第1のクライアントと第2のクライアントによる閲覧を同期的に実施する。第1のクライアントと第2のクライアントは、それぞれ、即時通信のための第2の表示領域を有するので、同じ第1のクライアントまたは同じ第2のクライアントが、第1のビジネスオブジェクトを閲覧しながらコメントを提供するのを可能にする。さらに、第1のビジネスオブジェクトに関する第1のクライアントの操作コマンドは、第2のクライアントに送信されるので、第2のクライアントも、第1のビジネスオブジェクトに対して操作を行い、その結果、第1のオブジェクトの取引操作に合致するコメントを提供できて、第1のクライアントと第2のクライアントの間で対面共有効果を達成でき、且つ、第1のビジネスオブジェクトの効率的な共有が確実になる。
【0094】
第1のクライアントと第2のクライアントの間でビジネスオブジェクトを伝送することに関する解決法の有益な効果を、特定の適用シナリオを用いて本明細書に記載する。
【0095】
第1の適用シナリオ:ユーザU21が、ある一定の状況、例えば、移動状態にあり、第1のビジネスオブジェクトの詳細を知らない場合等においては、第1のビジネスオブジェクトを取得し、第2のクライアントB1を通して第1のビジネスオブジェクトに操作を行うことは不便である。ユーザU21は、その場合、電話や即時通信等の他の通信方法を用いて、ユーザU11に、代わりに、ユーザU21が第1のビジネスオブジェクトを発見し、その第1のビジネスオブジェクトを第2のクライアントB1と共有する支援を依頼してよい。この場合、第1のクライアントA1は、第1のビジネスオブジェクトを発見して、第1のビジネスオブジェクトを第2のクライアントB1に共有してよい。次に、ユーザU11は、第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを入力してよい。第1のクライアントA1は、操作コマンドを行い、操作コマンドを第2のクライアントB1に伝送する。第2のクライアントB1も、操作コマンドを次に行う。この場合、ユーザU21は、第1のビジネスオブジェクトと、操作コマンドによって行われた第1のビジネスオブジェクトの変更とを、操作コマンドを入力せずに閲覧できる。
【0096】
第2の適用シナリオ:ユーザU11は、ユーザU21に、第1のビジネスオブジェクトを説明させることが必要になり、このような説明は、第1のビジネスオブジェクトに対する操作によって行われた一定の変更に加えて、第1のビジネスオブジェクトに対して一定の操作を行うことを必要とする。ユーザU11は、第1のクライアントA1に第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを入力してよい。第1のクライアントA1は、操作コマンドを行い、操作コマンドを第2のクライアントB1に伝送する。第2のクライアントB1は、操作コマンドを行う。この場合、ユーザU21は、第1のクライアントA1を同期的に見て、共有した第1のビジネスオブジェクトと、操作コマンドによって行われた変更を閲覧することによって、ユーザU11が理解及び分かっていないことを直感的に知り、そして、的を絞った方法でユーザU11に説明して、通信をより効果的、便利にする。
【0097】
第3の適用シナリオ:ユーザU11が、あるショッピングウェブサイトを訪問し、表示された製品P1の明細情報に興味を持って、ユーザ11の友達のユーザU21とその製品を共有して、製品を閲覧し、製品の明細情報に対する操作(製品の画像のサイズを拡大または縮小する等)を行い、ユーザU21と同期的に製品に対するコメントを提供する必要がある。ユーザU11は、第1のクライアントA1に製品P1の明細情報の操作コマンドを入力してよく、第1のクライアントA1は、操作コマンドを行い、操作コマンドを第2のクライアントB1に伝送する。第2のクライアントB1も操作コマンドを行う。この時、ユーザU21は、共有した製品P1の明細情報と、第1のクライアントA1の操作コマンドによって引き起こされた製品P1の明細情報の変更を見ることができて、第1のクライアントA1が現在の製品に興味があり、その製品に対してコメントしていることが直感的に分かる。これは、同じショッピングウェブサイトを実際に直接、一緒に訪問する効果を成功裏にシミュレーションして、通信をより効果的及び便利にする。
【0098】
第1のビジネスオブジェクトを共有しながら、即時通信メッセージを送信する必要性を考慮して、第2のクライアントのユーザが、第1のビジネスオブジェクトに対する第1のクライアントのユーザのコメントを知るのを助けるために、第2の表示領域は、好ましくは、即時通信メッセージ入力サブ領域を含む。方法は、即時通信メッセージ入力サブ領域に入力された即時通信メッセージを受信することと、即時通信メッセージを第2のクライアントに送信して、第2のクライアントに、第2のクライアントのユーザインタフェースに即時通信メッセージを表示させることとをさらに含む。
【0099】
さらに、第1のクライアントは、第1のビジネスオブジェクトに対する第2のクライアントのコメントを知って、各第2のクライアントと通信することが必要な場合もある。好ましくは、第2の表示領域は、即時通信メッセージ表示サブ領域をさらに含んでよい。方法は、第2のクライアントが送信した即時通信メッセージを受信することと、第1のクライアントの即時通信メッセージ表示サブ領域または第1の表示領域に第2のクライアントが送信した即時通信メッセージを表示することとをさらに含む。
【0100】
即時通信メッセージは、音声メッセージ、テキストメッセージ、絵文字メッセージ、画像メッセージ、アニメーション、ビデオ等であってよい。
【0101】
さらに、ビジネスオブジェクトの伝送に関する上記解決法において、第1/第2のクライアントは、即時通信メッセージ表示サブ領域に受信された即時通信メッセージを表示してよい。例えば、一対一チャットまたはグループチャット等の形式の対話等、即時通信メッセージを表示する通常の方法等、様々な異なる表示方法が存在する。あるいは、第1のクライアントの第1の表示領域、または、第2のクライアントの第1の表示サブ領域(または、第2の表示サブ領域)にローリングテキストの形式で、提示されてよい。図8に示すように、図8に示された第1の表示サブ領域に表示された「この甲は履き心地が良いかどうか分からない」は、ローリングテキストである。フェードインフェードアウト形式等、ローリングテキストの表示形式も設定できる。ローリングテキストの形式で表示することには利点がある。一方では、ローリングテキストは、第1の表示領域を連続的に移動するので、第1の表示サブ領域または第2の表示サブ領域は、第1のビジネスオブジェクトの表示にも第2のビジネスオブジェクトの表示にも影響を与えない。他方、受信した即時通信メッセージをローリングテキストの形式で表示することは、即時通信メッセージが占めるインタフェース空間を節約するだけでなく、第1のビジネスオブジェクトを表示する第1の表示領域をより広くする。さらに、即時通信メッセージの表示空間を拡大し、即時通信メッセージの読みやすさ及び面白さを強化する。これは、画面が比較的小さい電子デバイスを用いて即時通信メッセージと第1のビジネスオブジェクトを同時に表示する時、特に当てはまる。
【0102】
さらに、ネットワークの状態と、情報伝送の適時性の異なる要件を考慮すると、第1のクライアントと第2のクライアントは、タイムラグが異なる2つの接続を含んでよく、タイムラグの1つは、比較的、適時性に乏しく、正確性が低く、他方は、適時性が良好で、より正確である。あるいは、一種類のみの通信接続を含んでよい。好ましくは、本出願の実施形態の解決法における通信接続は、2つの状況に分けられる。
【0103】
第1の場合:通信接続は、共有接続と即時通信接続を含む。
【0104】
共有接続は、比較的良好な適時性と比較的高い正確性を有するビジネスオブジェクトの伝送を実施する接続であり、即時通信接続は、比較的乏しい適時性と比較的低い正確性を有するビジネスオブジェクトの伝送を実施する接続である。
【0105】
第1のビジネスオブジェクトの同期閲覧を実施するためには、情報伝送の適時性と正確性に対して比較的厳しい要件を考慮する。例えば、第1のビジネスオブジェクトが制限された期間内に閉じられる時(例えば、製品の販売促進期間が、終了に近づく、製品の在庫が設定値未満になる、製品に人気があるまたはセール品である)、第1のビジネスオブジェクトの情報は、比較的短期間で第2のクライアントに正確に伝送され、従って、第2のクライアントが、期間内に、第2のビジネスオブジェクトを取得、表示することを確実にするために、第2のビジネスオブジェクトの情報は、共有接続を通して伝送できる。共有接続は、専用接続である。さらに、この場合、第1のビジネスオブジェクトに関する第1のクライアントの操作コマンドを素早く取得し、第2のクライアントの第1のビジネスオブジェクトに対する操作コマンドがタイムリーに正確に行われることを確実にして、それによって、第2のクライアントが、第1のビジネスオブジェクトに関連する特徴を期間内に知ることができるように、操作コマンドは、共有接続を通して伝送されてよい。一般に、即時通信メッセージは、ビジネスオブジェクト伝送のために適時性の低い要件を有し、即時通信接続は、即時通信メッセージの伝送に使用されてよい。しかしながら、第1のビジネスオブジェクトが、伝送の適時性に対する要件があまり厳しくない時、即時通信接続は、第1のビジネスオブジェクトの情報の伝送にも使用されてよい。これによって、通信接続が、適時性及び正確性の異なる要件を有する情報に適合するのを可能にし、且つ、伝送資源の利用を最大限にする効果の達成を可能にする。
【0106】
第1のビジネスオブジェクトの情報と操作コマンドが、共有接続を用いて送信される場合、即時通信メッセージは通信接続を通して伝送されることに、注意されたい。この場合、操作301で、第1のクライアントは、共有要求に従って、共有接続を通して、第1の表示領域に表示された第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントに送信する。操作303は、詳細には、共有接続を通して操作コマンドを第2のクライアントに送信することを含む。
【0107】
共有接続が第1のビジネスオブジェクトの情報の伝送に使用される場合、操作コマンド及び即時通信メッセージは、即時通信接続を用いて伝送される。共有接続が操作コマンドの伝送に使用される場合、即時通信接続は、第1のビジネスオブジェクトの情報と即時通信メッセージの伝送に使用される。
【0108】
さらに、確立された通信接続が、共有接続と即時通信接続を含む時、第1のクライアントと第2のクライアントの設計も簡単にされてよい。異なる種類のメッセージ(第1のビジネスオブジェクト、及び/または、操作コマンドの情報は、共有メッセージと呼ばれてよい)は、異なる通信接続を経由して伝送される。従って、第1のクライアントと第2のクライアントは、メッセージの種類をもはや判定する必要はなく、共有接続から受信したメッセージを各第1の表示領域に直接、適用して、第1のビジネスオブジェクトの共有と第1のビジネスオブジェクトに対する操作とを実施し、即時通信接続から受信したメッセージを第2の表示領域に直接、適用して、即時通信を実施する。
【0109】
第2の場合:通信接続は、即時通信接続である。
【0110】
即時通信接続は、第1のビジネスオブジェクトの情報、操作コマンド、及び、即時通信メッセージの伝送に使用される。
【0111】
さらに、通信接続は、第1のクライアントから第2のクライアントに直接、確立された通信接続であってよい。例えば、通信接続は、サーバを使用する必要なく、ローカルエリアネットワークで第1のクライアントと第2のクライアントの間に直接、確立されてよい。あるいは、通信接続は、サーバによって確立された第1のクライアントから第2のクライアントへの通信接続であってもよい。
【0112】
好ましくは、通信接続は、サーバによって確立された第1のクライアントと第2のクライアントの間の通信接続である。第1のビジネスオブジェクトの情報は、第1のビジネスオブジェクトの識別子である。
【0113】
通信接続を通して第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントに送信することは、第1のビジネスオブジェクトの識別子をサーバに送信して、ビジネスオブジェクトの識別子とビジネスオブジェクトのリンクの間の対応関係の記憶から、サーバが、第1のビジネスオブジェクトの識別子に対応する第1のビジネスオブジェクトのリンクを取得できるようにし、取得した第1のビジネスオブジェクトのリンクを第2のクライアントに送信できるようにすることを含む。
【0114】
各第1のビジネスオブジェクトは、識別子を有し、各ビジネスオブジェクトの識別子は、第1のビジネスオブジェクトのリンクに対応する。第1のビジネスオブジェクトは、第1のビジネスオブジェクトのリンクを通して取得できる。本明細書では、サーバは、通信接続を確立する能力と、ビジネスオブジェクトの識別子をビジネスオブジェクトのリンクに変換する能力とを有する。
【0115】
第1のビジネスオブジェクトのリンクは、通常、第1のビジネスオブジェクトの識別子のリンクより大量なので、ここで送信された第1のビジネスオブジェクトの識別子は、第1のビジネスオブジェクトのリンクではなく、第1のビジネスオブジェクトの送信に必要な情報のフローを保存する。
【0116】
上記解決法を使用して、第2のクライアントは、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの共有に成功する。よって、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトは、第2のクライアントのユーザインタフェースに表示される。この場合、第2のクライアントのユーザインタフェースに表示された第1のビジネスオブジェクトは、第2のクライアントの第1のビジネスオブジェクトと呼ばれてよい。
【0117】
上記解決法に基づいて、好ましい解決法を以下に記載する。
【0118】
第1の好ましい解決法
一般に、第1のクライアントは、第1のクライアントのユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことができ、第2のクライアントは、第2のクライアントのユーザインタフェースで第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行ってよい。本出願の実施形態の解決法においては、通信の効率を向上させるために、第2のクライアントが、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトを共有した後、第2のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、第2のクライアントは、操作許可、または、(第1のビジネスオブジェクトに固有であってよい)第1のクライアントによって設定されたデフォルト許可に基づいて、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行ってよい。
【0119】
例えば、第1のビジネスオブジェクトに関して第1のクライアントA1によって設定された操作許可(デフォルト)は、第2のクライアントB1が第1のビジネスオブジェクトに対して操作を行うことができるように設定される場合、第2のクライアントB1は、第1のビジネスオブジェクトに対して操作コマンドを行ってよい。そうでない場合、第2のクライアントB1は、第1のビジネスオブジェクトに対して操作コマンドを行うことができない。
【0120】
第2のクライアントの操作によって第1のビジネスオブジェクトに行われた変更を第1のクライアントが同期的に閲覧して通信効率を高めるために、第2のクライアントが、第2のクライアントのユーザインタフェースに表示された第1のビジネスオブジェクトに操作コマンドを行う時、第2のクライアントは、第1のビジネスオブジェクトに関する第2のクライアントの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対して操作を行って、その操作コマンドを第1のクライアントに送信してよい。第1のクライアントは、第2のクライアントの第1のビジネスオブジェクトに関して第2のクライアントが送信した操作コマンドを受信するとすぐに、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対して操作を行う。
【0121】
第1のクライアントA1が、第1のビジネスオブジェクトを第2のクライアントB1に共有する時、第1の好ましい解決法の有益な効果を、以下の2つのシナリオを例として用いて、以下に記載する。
【0122】
第1のシナリオ:ある状況においては、例えば、移動状態では、ユーザU11が、第1のクライアントA1を通して、第1のビジネスオブジェクトに対して操作を行うのは不便である。この場合、ユーザU11は、第2のクライアントB1に第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを入力するようにユーザU21に通知してよい。第2のクライアントB1は、操作コマンドを行い、操作コマンドを第1のクライアントA1に伝送する。第1のクライアントA1は、操作コマンドを行い、この時点で、ユーザU11は、操作コマンドを入力することなく、共有した第1のビジネスオブジェクトと、操作コマンドによって行われた第1のビジネスオブジェクトの変更とを閲覧できる。
【0123】
第2の適用シナリオ:ユーザU11は、第1のビジネスオブジェクトをユーザU21に説明させることを必要する。説明は、第1のビジネスオブジェクトに変更があると行う必要がある。その場合、ユーザU21は、第2のクライアントB1に、第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを入力してよい。第2のクライアントB1は、操作コマンドを行い、操作コマンドを第1のクライアントA1に伝送する。第1のクライアントA1は、操作コマンドを行う。この時点で、ユーザU11は、操作コマンドによって行われた共有した第1のビジネスオブジェクトの変更をより良い方法で理解して、より効果的で便利な通信につながる。
【0124】
第2の好ましい解決法
さらに、ユーザU11が、第1のビジネスオブジェクトをユーザU21に共有した後、第2のクライアントB1でユーザU21によって現在、閲覧されている第2のビジネスオブジェクトも共有して、互いに興味のあるビジネスオブジェクトの互いの共有を促進する必要がある場合も考慮すると、この場合、ユーザU11は、即時通信メッセージを通してユーザU21に要求を送信して、ユーザU11に、第2のクライアントB1を用いて、第1のクライアントA1に共有要求を開始するように頼んで、第2のビジネスオブジェクトの共有を実施する。好ましくは、第1のクライアントA1が、第2のクライアントB1の第2のビジネスオブジェクトの共有を能動的に開始し、興味のあるビジネスオブジェクトの共有を効率的に行うのを容易にするために、上記ビジネスオブジェクト伝送方法は、以下の操作、図9に示すフローチャートをさらに含む。
【0125】
操作901:共有モードを交換する要求が、第2のクライアントに送信される。
【0126】
共有モードを交換する要求は、第1のクライアントの識別子と第2のクライアントの識別子を含み、これらの識別子は、能動的共有当事者から受動的共有当事者に第1のクライアントを変更し、受動的共有当事者から能動的共有当事者に第2のクライアントを変更するのに使用される。言い換えると、第1のクライアントは、第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの共有を要求する。
【0127】
この場合、共有モードを交換する要求を受信後、第2のクライアントは、共有モードを交換する承諾に関する情報を含む共有モード交換応答を第1のクライアントに送信し、次に、第2のビジネスオブジェクトの情報を第1のクライアントに送信してよい。あるいは、共有モード交換応答は、第1のクライアントに送信されなくてよく、デフォルトによって交換を承諾して、第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの情報を第1のクライアントに直接、送信してよい。
【0128】
共有モードが交換されるので、第2のクライアントは、第2のクライアントのユーザインタフェースに、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトをもはや表示しなくてよい。第2のクライアントが、モードの交換を拒絶する時、第2のクライアントは、交換の拒絶に関する情報を含む共有モード交換応答を第1のクライアントにさらに送信してよいのは明らかである。この場合、第1のクライアントは、以下の操作902〜905を行わない。
【0129】
操作902:第2のビジネスオブジェクトの情報が、第2のクライアントから受信される。
【0130】
第2のビジネスオブジェクトの情報は、操作301の第1のビジネスオブジェクトの情報と類似しているので、その詳細をここに繰り返して記載しない。
【0131】
第2のビジネスオブジェクトの情報を受信する操作902の目的は、第2のビジネスオブジェクトの情報を用いて第2のビジネスオブジェクトを取得することである。
【0132】
操作903:第2のビジネスオブジェクトは、第2のビジネスオブジェクトの情報を用いて取得される。
【0133】
第1のクライアントが第2のビジネスオブジェクトの情報を用いて第2のビジネスオブジェクトを取得するのに使用する方法は、操作301で、第2のクライアントが、第1のビジネスオブジェクトの識別子を用いて第1のビジネスオブジェクトを取得するのに使用する前述の方法と同じなので、繰り返して記載しない。
【0134】
操作904:第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域は、第1のクライアントの第1の表示領域から生成される。
【0135】
2つの表示サブ領域は、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトと、取得した第2のビジネスオブジェクトとを表示するために、第1の表示領域に生成される。
【0136】
2つの表示サブ領域は、水平バー構造または垂直バー構造(図8に示す)であってよく、本出願においては限定されない。
【0137】
操作905:第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトと、取得した第2のビジネスオブジェクトとは、第1のクライアントの第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域に表示される。
【0138】
第1のビジネスオブジェクトは、2つの表示サブ領域の1つに表示されてよく、第2のビジネスオブジェクトは、表示サブ領域の残りの1つに表示されてよい。
【0139】
各表示サブ領域に表示された第2のクライアントからの第2のビジネスオブジェクト、及び/または、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトは、第1のビジネスオブジェクトと第2のビジネスオブジェクトの間の区別を助けるために、ラベル付けされてよい。
【0140】
この時点で、図7の第1のクライアントA1のユーザインタフェースと第2のクライアントB1のユーザインタフェースは、図10に示すユーザインタフェースに変更されてよい。図10においても、第1のクライアントA1の第1のビジネスオブジェクトは、三角形によって表され、第2のクライアントB1の第2のビジネスオブジェクトは、円によって表される。
【0141】
操作906:第2のクライアントによって送信された第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドが、受信されると、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行う。
【0142】
上記好ましい解決法においては、第1のクライアントが、共有モードを交換する要求を第2のクライアントに送信することによって、第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトを第1のクライアントと共有することを達成し、第1のクライアントは、第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを第2のクライアントから受信した後、操作コマンドに従って、第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行い、それによって、第1のクライアントは、第2のクライアントの操作によって行われた第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの変更を同期的に見ることができる。これは、従って、各ビジネスオブジェクトと、そのビジネスオブジェクトに対する互いの操作によって行われた変更とを、第1のクライアントと第2のクライアントが互いに共有することを達成する。従って、第1のクライアントと第2のクライアントの間の情報の伝送は、より便利で、効果的になる。
【0143】
第3の好ましい解決法
通信効率を高めるために、前述の第2の好ましい解決法が行われた後、第1のクライアントは、第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトを共有することができる。第1のクライアントは、第1のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信する時、操作許可または(第2のビジネスオブジェクトに固有であってよい)第2のクライアントによって設定されたデフォルト許可に基づいて、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第2のビジネスオブジェクトにする操作を行ってよい。
【0144】
例えば、第2のビジネスオブジェクトに関する第2のクライアントB1によって設定された操作許可(デフォルト)が、第1のクライアントA1が、第2のビジネスオブジェクトに対して操作を行うことが可能に設定される場合、第1のクライアントA1は、第2のビジネスオブジェクトに対して操作コマンドを行ってよい。そうでない場合、第1のクライアントA1は、第2のビジネスオブジェクトに対して操作コマンドを行うことができない。
【0145】
さらに、第2のクライアントが、第2のビジネスオブジェクトに対する第1のクライアントの操作によって行われた変更を同期的に閲覧でき、さらに、通信効率を高めるために、ビジネスオブジェクトを伝送する上記方法は、好ましくは、第1のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信する時、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、操作コマンドを第2のクライアントに送信して、第2のクライアントに、操作コマンドに従って第2のクライアントのユーザインタフェースで、第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせることと、をさらに含む。
【0146】
前述の第3の好ましい解決法によってもたらされた有益な効果は、第1の好ましい解決法によって得られた効果と類似しており、第2の好ましい解決法において、第1のクライアントと第2のクライアントの間の役割を変更すると考えてよい。この詳細は、ここでは、繰り返して記載しない。
【0147】
前述の解決法は、第1のクライアントが、共有要求を第2のクライアントに送信し、共有モードを交換する要求を第2のクライアントに送信することを記載する。第2のクライアントも、共有要求と、共有モードを交換する要求を第1のクライアントに送信してよいことは明らかである。しかしながら、第2のクライアントと第1のクライアントの役割は、役割交換後、本質的に同じなので、その詳細は、ここでは繰り返して記載しない。
【0148】
第1のクライアントと第2のクライアントの間でビジネスオブジェクトを伝送する解決法を第1のクライアントの観点から記載した。第1のクライアントと第2のクライアントの間でビジネスオブジェクトを伝送する解決法を、第2のクライアントの観点から以下に記載する。それらは一致しているので、関連する実施の詳細は、第1のクライアントの観点からビジネスオブジェクトを伝送する解決法の詳細を参照することができ、その詳細をここでは繰り返して記載しない。
【0149】
図11は、第2のクライアントを実行体として、第1のクライアントと第2のクライアントの間でビジネスオブジェクトを伝送する方法の概略図であり、以下の操作を含む。
【0150】
操作1101:第2のクライアントは、第1のクライアントが送信した共有要求を受信する。
【0151】
操作1102: 第1のクライアントが送信した第1のビジネスオブジェクトの情報が、受信される。
【0152】
操作1103:第1のビジネスオブジェクトが、第1のビジネスオブジェクトの情報を用いて取得される。
【0153】
操作1104:第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域が、第2のクライアントの第1の表示領域に生成される。
【0154】
上記操作1103及び1104は、並行して実行されてもよく、操作1104が最初に行われて、次に、操作1103が行われてもよく、本明細書では限定しない。
【0155】
操作1105:取得した第1のビジネスオブジェクトが、第1の表示サブ領域または第2の表示サブ領域に表示される。
【0156】
操作1106:第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトに関する操作コマンドが、第1のクライアントから受信されると、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトに対する操作が行われる。
【0157】
好ましくは、第2の表示領域は、即時通信メッセージ表示サブ領域を含み、方法は、第1のクライアントが送信した即時通信メッセージを受信、表示することをさらに含み、即時通信メッセージは、第2のクライアントの即時通信メッセージ表示サブ領域、第1の表示サブ領域、または、第2の表示サブ領域の少なくとも1つに表示される。
【0158】
好ましくは、第2の表示領域は、即時通信メッセージ入力サブ領域をさらに含み、方法は、即時通信入力サブ領域に入力された即時通信メッセージを受信することと、即時通信メッセージを第1のクライアントに送信して、第1のクライアントに、第1のクライアントのユーザインタフェースに入力された即時通信メッセージを表示させることとをさらに含む。
【0159】
好ましくは、方法は、第2のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信すると、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、操作コマンドを第1のクライアントに送信して、第1のクライアントに、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせることとをさらに含む。
【0160】
好ましくは、方法は、共有モードを交換する要求を第1のクライアントから受信することと、第2のビジネスオブジェクトの情報を第1のクライアントに送信して、第1のクライアントが、第1のクライアントのユーザインタフェースに第2のビジネスオブジェクトを表示することと、第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信すると、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことと、操作コマンドを第1のクライアントに送信して、第1のクライアントに、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで第2のビジネスオブジェクトの操作を行わせることと、をさらに含む。
【0161】
好ましくは、方法は、第1のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを第1のクライアントから受信することに応答して、第2のクライアントのユーザインタフェースで、第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことをさらに含む。
【0162】
第2の実施形態
本出願の第2の実施形態は、1つの第1のクライアントと複数の第2のクライアントの間でビジネスオブジェクトを伝送する方法を記載する。
【0163】
図12は、本出願の第2の実施形態によって提供されるビジネスオブジェクト伝送方法のフローチャートを示し、以下の操作を含む。
【0164】
操作1201:第1のクライアントは、共有要求に従って、第1のビジネスオブジェクトの情報を複数の第2のクライアントに送信する。
【0165】
第2の実施形態においては、第1のクライアントと少なくとも2つの第2のクライアントが、互いに通信接続を確立する。
【0166】
上記操作1201の複数のクライアントは、少なくとも2つの第2のクライアントのうちの一部または全ての第2のクライアントである。
【0167】
第1のクライアントA1が、製品の明細情報の閲覧に使用される時、ユーザU11は、興味のある製品の明細情報を閲覧し、興味のある製品の明細情報を他のオンライン友達であるユーザU21、ユーザU22、及び、ユーザU23と共有して、その製品を購入するか否かを決定するために、ユーザU21、ユーザU22、及び、ユーザU23に助けや助言を求めたい場合がある。この場合、ユーザU11は、第1のクライアントA1を使用して、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3に共有要求を同時に送信できる。
【0168】
この場合、第1のクライアントA1は、能動的共有当事者として機能し、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3は、受動的教諭当事者として機能する。第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3は、第1のクライアントA1で閲覧される興味のある製品の明細情報を共有する。
【0169】
詳細には、第1のクライアントA1は、共有要求に従って、通信接続を通して、第1の表示領域に表示された第1のビジネスオブジェクトの情報を複数の第2のクライアントに送信する以下の2つのアプローチを実施してよいが、それらに限らない。
【0170】
第1のアプローチは、以下の操作を含む。
【0171】
操作a21:第1のクライアントA1は、共有要求を第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3に送信する。
【0172】
共有要求は、第1のクライアントA1の第1の表示領域に表示された第1のビジネスオブジェクトを、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3と共有するために使用される。
【0173】
操作a21において、第1のクライアントA1と、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3との間の通信接続がサーバを通して確立される時、共有要求は、第1のクライアントの識別子、第2のクライアントB1の識別子、第2のクライアントB2の識別子、及び、第2のクライアントB3の識別子を含んでよい。第1のクライアントA1によって第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3に共有要求を送信することは、第1のクライアントA1が共有要求をサーバに送信することと、サーバが第1のクライアントA1、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3に個別に共有要求を送信することとを含んでよい。あるいは、サーバは、共有要求を処理して、3つの処理された共有要求を取得する。共有要求は、それぞれ、第1のクライアントA1の識別子と第2のクライアントB1の識別子を含む共有要求と、第1のクライアントA1の識別子と第2のクライアントB2の識別子を含む共有要求と、第1のクライアントA1の識別子と第2のクライアントB3の識別子を含む共有要求である。第1のクライアントA1の識別子と第2のクライアントB1の識別子を含む共有要求は、第2のクライアントB1に送信され、第1のクライアントA1の識別子と第2のクライアントB2の識別子を含む共有要求は、第2のクライアントB2に送信され、第1のクライアントA1の識別子と第2のクライアントB3の識別子を含む共有要求は、第2のクライアントB3に送信される。
【0174】
第1のクライアントA1が、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3と直接、通信接続を確立する時、共有要求は、第1のクライアントA1の識別子、第2のクライアントB1の識別子、第2のクライアントB2の識別子、及び、第2のクライアントB3の識別子を含んでよい。第1のクライアントA1は、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3に共有要求を別個に送信する。あるいは、第1のクライアントA1は、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3への共有要求を個々に作成する。それらは、第1のクライアントA1の識別子と第2のクライアントB1の識別子を含む、第2のクライアントB1に対して作成される共有要求と、第1のクライアントA1の識別子と第2のクライアントB2の識別子を含む、第2のクライアントB2に対して作成される共有要求と、第1のクライアントA1の識別子と第2のクライアントB3の識別子を含む、第2のクライアントB3に対して作成される共有要求とを含んでよい。共有要求は、次に、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3に、対応するように送信される。
【0175】
共有要求受信後、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3は、各共有応答を第1のクライアントA1に送信してよい。共有要求を承諾する共有コマンドが受信される場合、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、または、第2のクライアントB3は、第1のクライアントA1の識別子によって示される第1のクライアントに共有承諾の情報を含む共有応答を送信する。共有要求を拒絶する共有コマンドが、受信される場合、共有の拒絶の情報を含む共有応答が、第1のクライアントA1に送信される。
【0176】
操作a22:第1のクライアントA1は、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3が送信した共有応答を受信する。
【0177】
共有応答は、共有の承諾または拒絶の情報を含む。
【0178】
第2のクライアントB1が、第1のクライアントA1の第1のビジネスオブジェクトを共有することに同意する場合、第2のクライアントB1は、共有の承諾の情報を含む共有応答を第1のクライアントA1に送信してよい。
【0179】
第2のクライアントB2が、第1のクライアントA1の第1のビジネスオブジェクトの共有に同意する場合、第2のクライアントB2は、共有の承諾の情報を含む共有応答を第1のクライアントA1に送信してよい。
【0180】
第2のクライアントB3が、第1のクライアントA1の第1のビジネスオブジェクトの共有を拒絶する場合、第2のクライアントB3は、共有の拒絶の情報を含む共有応答を第1のクライアントA1に送信してよい。
【0181】
操作a23:受信された応答(複数可)が、共有承諾を含むと判断したことに応答して、第1のクライアントA1は、第1のビジネスオブジェクトの情報を対応する第2のクライアント(複数可)に送信する。
【0182】
操作a23の第1のビジネスオブジェクトは、第1のクライアントの第1の表示領域に表示された第1のビジネスオブジェクトである。
【0183】
操作a22の前提を使用する。この場合、操作a23で、第1のクライアントA1は、第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントB2に送信し、第1のクライアントAは、第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントB3に送信する。この場合、操作1201において、第1のクライアントA1は、共有要求に従って、第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントB1と第2のクライアントB2に通信接続を通して送信する。
【0184】
第2のアプローチは、以下の操作を含む。
【0185】
操作b21:第1のクライアントA1は、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3に共有要求を送信する。
【0186】
共有要求は、操作b11の共有要求に類似しているので、ここでは、繰り返して記載しない。
【0187】
第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3は、共有応答を第1のクライアントA1に送信する必要なく、デフォルトによって、情報共有を行うのに同意し、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3は、第1のクライアントA1の第1のビジネスオブジェクトを共有しようとしているということを共有要求を通して第1のクライアントによって通知される。
【0188】
操作b22:第1のクライアントA1は、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3に第1のビジネスオブジェクトを送信する。
【0189】
この場合、操作1201で、第1のクライアントA1は、共有要求に従って、第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3に通信接続を介して送信する。
【0190】
操作1201の目的は、複数の第2のクライアントの各第2のクライアントに、各ユーザインタフェースに第1のビジネスオブジェクトを表示させることである。
【0191】
詳細には、複数の第2のクライアントの各第2のクライアントに、各第2のクライアントのユーザインタフェースに第1のビジネスオブジェクトを表示させる。
【0192】
好ましくは、操作1201の前に、共有要求を複数の第2のクライアントに送信する前に第1のクライアントが第2のクライアントを決定する必要を考慮して、方法は、以下の操作をさらに含む。
【0193】
操作c21:第1のクライアントの連絡先リストから選択された複数の連絡先を受信する。
【0194】
この場合は、複数の連絡先が連絡先リストを含むインタフェースから選択される以外は、第1の実施形態の操作c11と類似している。操作1201の例に続いて、第1のクライアントA1は、ユーザU21、ユーザU22、及び、ユーザU23を選択する。
【0195】
第1のクライアントA1と、第2のクライアントB1、第2のクライアントB2、及び、第2のクライアントB3のそれぞれとの間に通信接続が確立されているので、選択されるユーザU21、ユーザU22、及び、ユーザU23は、オンライン上にある。
【0196】
操作c22:選択された連絡先の情報に対応する第2のクライアントに共有要求を送信する。
【0197】
各選択された連絡先の情報は、第2のクライアントに対応してよい。
【0198】
この場合は、操作c12と類似しているので、繰り返して記載しない。
【0199】
操作c23:ユーザインタフェースを生成する。
【0200】
操作c22及び操作c23は、操作c12及び操作C13と、それぞれ、類似している。即時通信クライアントの従来の機能を有することに加えて、ここでは、第1のクライアントは、第1のビジネスオブジェクト(複数可)を閲覧する機能と、第1のビジネスオブジェクトの情報(複数可)を複数の第2のクライアントに共有する機能をさらに含む。
【0201】
操作1202:第1のビジネスオブジェクトに関する第1のクライアントの操作コマンドを受信すると、操作コマンドに基づいて、第1のクライアントのユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行う。
【0202】
操作1202の実施態様の詳細は、操作302の実施の詳細態様と類似しているので、繰り返して記載しない。
【0203】
操作1203:操作コマンドが、複数の第2のクライアントに送信される。
【0204】
詳細には、操作コマンドは、通信接続を通して複数の第2のクライアントに送信されてよい。
【0205】
操作1203で操作コマンドを複数の第2のクライアントに送信する目的は、操作コマンドに従って、複数の第2のクライアントのうちの第2のクライアントに、その第2のクライアントのユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせることである。
【0206】
複数の第2のクライアントの各第2のクライアントに、操作コマンドに従って、各第2のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせる。
【0207】
操作1203の実施態様の詳細は、操作303の実施態様の詳細と類似しているので、繰り返して記載しない。
【0208】
上記操作1201〜1203によって、第1のクライアントと複数の第2のクライアントは、第1のクライアントと複数の第2のクライアントの間の即時通信のための第2の表示領域を有しながら、第1のビジネスオブジェクトを同期的に閲覧でき、且つ、第1のクライアントの操作によって行われた第1のビジネスオブジェクトの変更を同期的に閲覧できる。同じ第1のクライアントまたは同じ第2のクライアントが、一方の側で第1のビジネスオブジェクトを閲覧し、同時に他方の側でコメントを提供するのを可能にする。さらに、第1のクライアントが、第1のビジネスオブジェクトに対する操作コマンドを複数の第2のクライアントに送信するので、複数の第2のクライアントのうちの第2のクライアントは、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うことができ、その結果、複数の第2のクライアントが提供するコメントは、第1のビジネスオブジェクトの取引操作と合致し得る。よって、第1のクライアントと複数の第2のクライアントの対面型の共有効果が達成され、第1のクライアントと複数の第2のクライアントによる第1のビジネスオブジェクトの効率的な共有が確実になる。
【0209】
第1のクライアントと複数の第2のクライアントの間でビジネスオブジェクトを伝送する上記解決法の有益な効果を以下のシナリオに関して記載する。
【0210】
第1の適用シナリオ:ユーザU11が、第1のビジネスオブジェクトに関する説明をユーザU21とユーザU22に提供する必要があり、このような説明が第1のビジネスオブジェクトに対する操作によってもたらされた変更に対応する必要がある場合、ユーザU11は、第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを第1のクライアントA1に入力して、第1のクライアントA1に、操作コマンドを行わせ、操作コマンドを第2のクライアントB1と第2のクライアントB2に伝送させてよい。第2のクライアントB1と第2のクライアントB2は、操作コマンドを行う。この時、第2のクライアントB1と第2のクライアントB2は、第1のビジネスオブジェクトと、第1のクライアントA1の操作によってもたらされた変更とを閲覧するように同期されてよい。即時通信メッセージと組み合わせて、第1のビジネスオブジェクトに関して先生が複数の生徒に教える実際の教室の効果と類似した視覚的な説明を第2のクライアントB1と第2のクライアントB2に行うことができ、それによって、通信をより効果的で便利にする。
【0211】
第2の適用シナリオ:ユーザU11は、ショッピングサイトを訪問中で、閲覧した製品P1の記載に興味を持っている。ユーザU11は、ユーザU11の2人友達、ユーザU21及びユーザU22と製品P1の記載を共有して、ユーザU22とユーザU21が、製品P1を同期的に閲覧し、製品P1の記載に対して操作を行い(例えば、製品の画像をズームインまたはズームアウトして、製品の詳細等を全て見えるようにする)、且つ、製品に対するコメントを提供できるようにする必要がある。第1のユーザU11は製品P1の明細情報の操作コマンドを第1のクライアントA1に入力して、第1のクライアントA1が、操作コマンドを行って、操作コマンドを第2のクライアントB1と第2のクライアントB2に伝送する。第2のクライアントB1と第2のクライアントB2は、操作コマンドを行う。この場合、ユーザU21とユーザU22は、製品P1の共有された明細情報と、操作コマンドによって行われた製品P1の明細情報の変更とを閲覧することに関して、第1のクライアントA1と同期的に見ることができ、製品に対する第1のクライアントA1の現在の焦点を直感的に知って、コメントを提供できる。これは、現実に複数の人と対面してショッピングサイトを訪問する効果を成功裏にシミュレーションし、それによって、通信をより効果的で便利にする。
【0212】
第1のビジネスオブジェクトを共有して、複数の第2のクライアントが、第1のビジネスオブジェクトに与えられた第1のクライアントのコメントを知るのを助けながら、即時通信メッセージを伝送する必要性を考慮すると、第2の表示領域は、好ましくは、即時通信メッセージ入力サブ領域を含む。方法は、即時通信メッセージ入力サブ領域に入力された即時通信メッセージを受信することと、即時通信メッセージを複数の第2のクライアントに送信することをさらに含み、そうすることによって、複数の第2のクライアントのうちの第2のクライアントは、その第2のクライアントのユーザインタフェースに、入力された即時通信メッセージを表示する。
【0213】
さらに、クライアントは、複数の第2のクライアントによって与えられた第1のビジネスオブジェクトに関するコメントの一部または全てを取得し、複数の第2のクライアントと通信することも必要である。好ましくは、第2の表示領域は、即時通信メッセージ表示サブ領域をさらに含んでよい。方法は、複数の第2のクライアントによって送信された即時通信メッセージを受信、表示することをさらに含み、即時通信メッセージは、第1のクライアントの第1の即時通信メッセージ表示サブ領域及び/または第1の表示領域に表示される。
【0214】
さらに、上記解決法に基づいて、本出願の第2の実施形態は、以下の3つの好ましい解決法をさらに提供する。
【0215】
第1の好ましい解決法
複数の第2のクライアントのうちのある第2のクライアントに関して、第1のクライアントは、第2のクライアントが送信した第2のクライアントの第1のビジネスオブジェクトに関する操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースの第1のビジネスオブジェクトに対して操作を行う。
【0216】
ここで、第1の好ましい解決法は、複数の第2のクライアントの各第2のクライアントに関してよい。
【0217】
この第1の好ましい解決法と、第1の実施形態の第1の好ましい解決法の実施の詳細と技術的効果は、類似しており、第1の実施形態の第1の好ましい解決法の関連する内容を参照できる。第1のクライアントは、複数の操作コマンドを複数の第2のクライアントから受信してよいが、各操作コマンドの実行のプロセスは、第1の実施形態の第1の好ましい解決法の実行のプロセスの繰り返しであり、その結果、第1のクライアントは、複数の第2のクライアントの操作によって行われた第1のビジネスオブジェクトの変更を同期的に閲覧してよく、それによって、通信の効率を高める。
【0218】
第2の好ましい解決法
上記操作1201から1203に基づいて、方法は、図13に示す以下の操作をさらに含む。
【0219】
操作1301:共有モードを交換する要求が、複数の第2のクライアントの一部または全てに送信される。
【0220】
操作1301の複数の第2のクライアントは、操作1201の複数の第2のクライアントである。第1のクライアントは、操作1201で需要に基づいて、共有モードを交換する要求を複数の第2のクライアントのうちの第2のクライアント(複数可)に選択的に送信でき、それによって、共有モードを交換する要求を複数の第2のクライアントの一部または全てに送信する。
【0221】
操作1302:第2のビジネスオブジェクトの情報が、複数の第2のクライアントの一部または全てから受信される。
【0222】
第2のビジネスオブジェクトの1つの情報は、ある第2のクライアントに対応する。
【0223】
操作1201の例の後に、第1のクライアントA1が、共有モードを交換する要求を第2のクライアントB1と第2のクライアントB2に送信し、第2のクライアントB1と第2のクライアントB2が、共有モードを交換する第1のクライアントの要求を承諾する場合、第1のクライアントA1は、操作1302で、第2のクライアントB1から第2のビジネスオブジェクトの情報を受信し、第2のクライアントB2から第2のビジネスオブジェクトの情報を受信する。第2のクライアントB1が送信した第2のビジネスオブジェクトの情報は、第2のクライアントB1に対応し、第2のクライアントB2が送信した第2のビジネスオブジェクトの情報は、第2のクライアントB2に対応する。
【0224】
操作1303:各第2のビジネスオブジェクトは、第2のビジネスオブジェクトの受信した情報の各情報を用いて取得される。
【0225】
取得した第2のビジネスオブジェクトは、第2のビジネスオブジェクトの情報に対応する第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトである。
【0226】
操作1302の例に続いて、第1のクライアントA1は、第2のクライアントB1が送信した第2のビジネスオブジェクトの情報を用いて、第2のクライアントB1の第2のビジネスオブジェクトを取得する。第1のクライアントA1は、第2のクライアントB2が送信された第2のビジネスオブジェクトの情報を用いて、第2のクライアントB2の第2のビジネスオブジェクトを取得する。
【0227】
操作1301〜1303の実施態様の他の詳細は、第1の実施形態の操作901〜903と類似しているので、ここで繰り返して記載しない。
【0228】
操作1304:少なくとも2つの表示サブ領域が、第1の表示領域に生成される。
【0229】
少なくとも1つの第2のビジネスオブジェクトが、操作1303で取得され、第1のクライアントは、第1のビジネスオブジェクトを有するので、各表示サブ領域が、第1のビジネスオブジェクトまたは第2のビジネスオブジェクトを表示するように、少なくとも2つの表示サブ領域が生成される。
【0230】
少なくとも2つの生成された表示サブ領域は、水平バー構造であってもよく、水平バーと垂直バーが混ざった構造であってもよく、本出願では限定しない。
【0231】
典型的には、取得される各第2のビジネスオブジェクトに対して表示サブ領域が生成されてよい。
【0232】
操作1303の例に続いて、操作1304で、3つの表示サブ領域が、第1の表示領域に生成されてよい。
【0233】
操作1305:第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトと、取得した第2のビジネスオブジェクトが、少なくとも2つの表示サブ領域に表示される。
【0234】
操作1303の例に続いて、この場合、第1のクライアントA1のユーザインタフェースと、第2のクライアントB1と第2のクライアントB2のユーザインタフェースの概略図は、図14に示す概略図になる。
【0235】
図14において、円を使用して、第2のクライアントB1の第2のビジネスオブジェクトを表し、五光星を使用して、第2のクライアントB2の第2のビジネスオブジェクトを表し、三角形を使用して、第1のクライアントA1の第1のビジネスオブジェクトを表す。図14は、クロスバーと垂直バーのハイブリッド構造を示す。
【0236】
操作1306:第2のクライアントの一部または全てのうちのある第2のクライアントに関して、その第2のクライアントが送信した第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトに関する操作コマンドが受信されると、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで第2のビジネスオブジェクトに対する操作が行われる。
【0237】
操作1305の例に続いて、第1のビジネスオブジェクト(製品P1の明細情報)、第2のクライアントB1の第2のビジネスオブジェクト(製品P2の明細情報)、及び、第2のクライアントB2の第2のビジネスオブジェクト(製品P3の明細情報)が、第1のクライアントA1に表示される。
【0238】
ユーザU21が、第2のクライアントB1のユーザインタフェースに表示された製品P2の明細情報を操作すると、ユーザU11は、操作1306を用いて、製品P2の明細情報のユーザU21の操作によって行われた変更を同期的に閲覧できる。
【0239】
同様に、ユーザU21が、第2のクライアントB3のユーザインタフェースに表示された製品P3の明細情報を操作する時、ユーザU11は、操作1306を用いて、製品P3の明細情報のユーザU22の操作によって行われた変更を同期的に閲覧できる。
【0240】
この第2の好ましい解決法の実施態様の他の詳細と技術的効果は、第1の実施形態の第2の好ましい解決法の実施態様の他の詳細と技術的効果に類似しており、第1の実施形態の第2の好ましい解決法を参照できる。第1のクライアントは、共有モードを交換する要求を第2のクライアントの一部または全てに送信するが、上記第2の好ましい解決法の実行プロセスを複数回、繰り返すこととして、これは理解することができ、その結果、第1のクライアントは、各第2のビジネスオブジェクトに対して第2のクライアントの操作によって行われた変更を同期的に閲覧することによって、通信の効率を高めてよい。
【0241】
第3の好ましい解決法
第3の好ましい解決法は、第2の好ましい解決法に基づいた好ましい解決法である。
【0242】
第1のクライアントの第2のビジネスオブジェクトに関する操作コマンドが受信されると、操作コマンドに基づいて、第1のクライアントのユーザインタフェースで第2のビジネスオブジェクトに対する操作が行われ、操作コマンドが、第2のビジネスオブジェクトが属する第2のクライアントに伝送されて、第2のクライアントに、操作コマンドに基づいて、第2のクライアントのユーザインタフェースの第2のビジネスオブジェクトに対して操作を行わせる。
【0243】
操作1305の例に続いて、第1のビジネスオブジェクト(製品P1の明細情報)、第2のクライアントB1の第2のビジネスオブジェクト(製品P2の明細情報)、及び、第2のクライアントB2の第2のビジネスオブジェクト(製品P3の明細情報)は、第1のクライアントA1に表示される。
【0244】
第3の好ましい解決法においては、ユーザU11が、第1のクライアントA1に表示された製品P2の明細情報の操作コマンドを入力した後、第1のクライアントA1は、操作コマンドに従って、製品P2の明細情報に対して操作を行い、操作コマンドを第2のクライアントB1に伝送し、クライアントB1にクライアントB1のユーザインタフェースで製品P2の明細情報に対して操作を行わせる。
【0245】
ユーザU11が、第1のクライアントA1に表示された製品P3の明細情報に関する操作コマンドを入力する時、第1のクライアントA1は、操作コマンドに従って、製品P3の明細情報に対して操作を行い、操作コマンドを第2のクライアントB2に伝送して、クライアントB2に、クライアントB2のユーザインタフェースで製品P3の明細情報に対して操作を行わせる。
【0246】
この第3の好ましい解決法の実施態様の他の詳細及び技術的効果は、第1の実施形態の第3の好ましい解決法の実施態様の他の詳細及び技術的効果と類似しており、第1の実施形態の第3の好ましい解決法を参照できる。第1のクライアントは、共有モードを交換する要求を第2のクライアントの一部または全てに送信するが、これは、上記第の好ましい解決法の実行プロセスを複数回繰り返すとして理解でき、その結果、第1のクライアントは、各第2のビジネスオブジェクトに対して第2のクライアントの操作によって行われた変更を同期的に閲覧してよいので、通信の効率を高める。
【0247】
本出願の第2の実施形態においては、第1のクライアントは、第1のビジネスオブジェクトの情報と、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドとを複数の第2のクライアントに送信するが、複数の第2のクライアントの各第2のクライアントに関して、1つの第1のクライアントは、それぞれに、対応し、受信した情報は、その1つの第1のクライアントからの、第1のビジネスオブジェクトと、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドである。よって、第2の実施形態における各第2のクライアントを実行体としてビジネスオブジェクトを送信する方法は、第1の実施形態において、第2のクライアントを実行エンティティとしてビジネスオブジェクトを伝送する方法と同じであり、ここに繰り返して記載しない。
【0248】
さらに、本出願の第2の実施形態の実施の他の詳細は、第1の実施形態の関連する内容を参照できるので、ここでは繰り返して記載しない。
【0249】
第3の実施形態
本出願の第3の実施形態は、複数の第1のクライアントと複数の第2のクライアントの間でビジネスオブジェクトを伝送する方法を記載する。
【0250】
ビジネスオブジェクトが複数の第1のクライアントと複数の第2のクライアントの間で伝送される状況においては、複数の第1のクライアントの各第1のクライアントに関して、複数の第2のクライアントとビジネスオブジェクトを伝送する方法は、第1のクライアントを実行エンティティとしてビジネスオブジェクトを伝送する方法と同じである。よって、第3の実施形態は、第1のクライアントを実行エンティティとしてビジネスオブジェクトを伝送する方法を繰り返さない。
【0251】
しかしながら、第2のクライアントに関しては異なる。第1の実施形態において、第1のクライアントと複数の第2のクライアントの間でビジネスオブジェクトを伝送する方法においては、複数の第2のクライアントの各第2のクライアントは、第1のクライアントとビジネスオブジェクトの伝送のみを行う。複数の第1のクライアントと複数の第2のクライアントの間の伝送の方法においては、各第2のクライアントは、複数の第1のクライアントとビジネスオブジェクトの伝送を行うことができる。第2のクライアントは、第2のクライアントと複数の第1のクライアントとの間でビジネスオブジェクトを伝送する方法の記載に関して、実行エンティティとして本明細書で使用される。
【0252】
図15は、本出願の第3の実施形態によって提供されたビジネスオブジェクトを伝送する方法のフローチャートを示し、以下の操作を含む。
【0253】
操作1501:第2のクライアントは、複数の第1のクライアントから送信された共有要求を受信する。
【0254】
複数の第1のクライアントが、共有要求を第2のクライアントに送信するので、第2のクライアントが受信するものは、複数の第1のクライアントによって送信された共有要求である。
【0255】
各第1のクライアントから送信された各共有要求を受信後、第2のクライアントは、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトが共有されようとしていることを知ってよい。
【0256】
興味のある製品の明細情報を閲覧する時、ユーザU11は、購入するか否かの決定にユーザU21から援助及び助言を望む場合、第1のクライアントA1を通して共有要求を第2のクライアントに送信できる。
【0257】
同時に、興味のある製品の明細情報を閲覧する時、ユーザU12は、購入するか否かの決定にユーザU21から援助及び助言を望む場合、第1のクライアントA2を通して共有要求を第2のクライアントに送信できる。この場合、第2のクライアントB1は、第1のクライアントA1と第1のクライアントA2から共有要求を受信する。
【0258】
操作1502:複数の第1のクライアントから送信された第1のビジネスオブジェクトの情報を受信する。
【0259】
複数の第1のクライアントのうちの第1のクライアントが、第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントに送信してよい。
【0260】
操作1503:第1のビジネスオブジェクトの受信した情報の各情報を用いて、ビジネスオブジェクトを取得する。
【0261】
取得した第1のビジネスオブジェクトは、第1のビジネスオブジェクトの情報の各情報に対応する第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトである。
【0262】
操作1504:少なくとも2つの表示サブ領域が、第1の表示領域に生成される。
【0263】
操作1505:第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトと取得した第1のビジネスオブジェクトが、少なくとも2つの表示サブ領域に表示される。
【0264】
操作1506:複数の第1のクライアントのうちの第1のクライアントに関して、第1のクライアントが送信した第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作が行われる。
【0265】
上記操作1503から1506は、第2の実施形態における操作1303から1306と類似する。それらの間の相違は、操作1503から1506は、主に、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトに関し、操作1303から1306は、主に、第2のビジネスクライアントの第2のオブジェクトに関することである。実施態様の詳細は、上記操作1303から1306を参照してよく、ここに繰り返して記載しない。
【0266】
上記解決法を用いて、第2のクライアントは、複数の第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトと、各第1のクライアントの操作による各第1のビジネスオブジェクトに行われた変更とを同時に閲覧し、各第1のクライアントと即時通信インタラクションを行ってよい。ショッピングシナリオを操作1501で適用する時、ユーザU21は、ユーザU11とユーザU12に同時に助言することができ、それは、ユーザU21が、ユーザU11がショッピングサイトを訪問するのに同行しながら、同時に、ユーザU12がショッピングウェブサイトを訪問するのに同行するのに等しく、それによって、通信の効率を高める。
【0267】
図15に示す解決法に基づいて、本出願の第3の実施形態は、以下の3つの好ましい解決法をさらに提供する。
【0268】
第1の好ましい解決法
第2のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信すると、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対する操作が行われ、操作コマンドは、第1のビジネスオブジェクトが属する第1のクライアントに伝送されて、その結果、第1のクライアントは、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行う。
【0269】
この第1の好ましい解決法の実施態様の詳細と達成された有益な効果は、第2の実施形態の第2の好ましい解決法に類似し、第1の好ましい解決法の実施態様の詳細は、第2の実施形態の第2の好ましい解決法の記載を参照できるので、ここに繰り返して記載しない。
【0270】
第2の好ましい解決法
図16は、第3の実施形態の第2の好ましい解決法のフローチャートを示し、以下の操作を含む。
【0271】
操作1601:複数の第1のクライアントの一部または全てによって送信される共有モードを交換する要求が、受信される。
【0272】
操作1602:第2のビジネスオブジェクトの情報が、複数のクライアントの一部または全てに送信され、その結果、第2のビジネスオブジェクトが、複数のクライアントの一部または全ての第1のクライアントのユーザインタフェースに表示される。
【0273】
操作1603:第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信すると、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースの第2のビジネスオブジェクトに対して操作を行う。
【0274】
操作1604:操作コマンドは、複数のクライアントの一部または全てに送信される。
【0275】
操作1604の目的は、複数のクライアントの一部または全ての第1のクライアントに、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせることである。
【0276】
上記操作1602から1604は、第2の実施形態の操作1201から1203に類似している。それらの間の相違は、操作1201から1203は、第1のオブジェクトの情報と第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドとを複数の第2のクライアントに送信する第1のクライアントによって実行されるのに対し、ここの場合は、第2のクライアントは、実行エンティティであり、複数の第1のクライアントの一部または全てから送信された共有モードを交換する要求に応答して、第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの情報と、第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを複数の第1のクライアントの一部または全てに送信することである。従って、この第2の好ましい解決法によって達成された技術的効果も、操作1201から1203で解決法の技術的効果に類似しており、ここに繰り返して記載しない。
【0277】
上記第2の好ましい解決法は、第1の好ましい解決法に基づいて行われてもよい。
【0278】
第3の好ましい解決法
第3の好ましい解決法は、第3の実施形態の第2の解決法に基づいて行われてよい。
【0279】
複数の第1のクライアントの一部または全ての第1のクライアントに関して、第1のクライアントによって送信された第1のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドが受信されると、第2のクライアントのユーザインタフェースで第2のビジネスオブジェクトに対する操作が行われる。
【0280】
この第3の好ましい解決法は、第2の実施形態の第2の好ましい解決法に類似する。第3の好ましい解決法の実施態様の詳細は、第2の実施形態の第2の好ましい解決法の記載を参照でき、ここに繰り返して記載しない。
【0281】
本出願の第3の実施形態の実施態様の他の詳細は、第1の実施形態と第2の実施形態の関連する内容を参照でき、ここに繰り返して記載しない。
【0282】
第4の実施形態
本発明の第1の実施形態の同じ概念に基づいて、本出願の第4の実施形態は、第1のクライアントと第2のクライアントを提供する。第1のクライアントと第2のクライアントを、それぞれ、以下に記載する。
【0283】
図17は、第1のクライアントの構造図を示し、第1の送信ユニット1701、実行ユニット1702、及び、第2の送信ユニット1703を含む。
【0284】
第1の送信ユニット1701は、共有要求に従って、第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントに送信して、第2のクライアントに、第2のクライアントのユーザインタフェースに第1のビジネスオブジェクトを表示させるように構成される。
【0285】
実行ユニット1702は、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うように構成される。
【0286】
第2の送信ユニット1703は、操作コマンドを第2のクライアントに送信して、第2のクライアントに、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせるように構成される。
【0287】
好ましくは、第2の表示領域は、即時通信メッセージ入力サブ領域を含み、第1のクライアントは、即時通信メッセージ入力サブ領域に入力された即時通信メッセージを受信するように構成された第1の受信ユニット1704をさらに含み、第1の送信ユニット1701は、即時通信メッセージを第2のクライアントに送信して、第2のクライアントが、第2のクライアントのユーザインタフェースに即時通信メッセージを表示できるようにさらに構成される。
【0288】
好ましくは、第2の表示領域は、即時通信メッセージ表示サブ領域をさらに含み、第1のクライアントは、第1の表示ユニット1705をさらに含む。
【0289】
第1の受信ユニット1704は、第2のクライアントが送信した即時通信メッセージを受信するようにさらに構成され、第1の表示ユニット1705は、第2のクライアントが送信した即時通信メッセージを表示するように構成され、第2のクライアントが送信した即時通信メッセージは、第1のクライアントの即時通信メッセージ表示サブ領域及び/または第1の表示領域に表示される。
【0290】
好ましくは、通信接続は、共有接続と即時通信接続を含む。共有接続は、第1のビジネスオブジェクト、及び/または、第1のクライアントの操作コマンドの伝送に使用され、即時通信接続は、即時通信メッセージ、及び/または、第1のビジネスオブジェクトの情報の伝送に使用される。
【0291】
好ましくは、通信接続は、即時通信接続である。即時通信接続は、第1のビジネスオブジェクトの情報、操作コマンド、及び、即時通信メッセージの伝送に使用される。
【0292】
好ましくは、第1のクライアントは、第1の生成ユニット1706をさらに含む。
【0293】
第1の受信ユニット1704は、共有要求に従って、第1の送信ユニットが、第1のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントに送信する前に、第1のクライアントの連絡先リストから選択された連絡先情報を受信するようにさらに構成される。
【0294】
第1の送信ユニット1701は、選択された連絡先情報に対応する第2のクライアントに共有要求を送信するようにさらに構成される。
【0295】
第1の生成ユニット1706は、ユーザインタフェースを生成するように構成される。
【0296】
好ましくは、通信接続は、第1のクライアントと第2のクライアントの間にサーバによって確立された通信接続であり、第1のビジネスオブジェクトの情報は、第1のビジネスオブジェクトの識別子である。
【0297】
第1の送信ユニット1701は、共有要求に従って、第1のビジネスオブジェクトの識別子をサーバに送信するのに使用されて、サーバが、第1のビジネスオブジェクトの識別子に対応する第1のビジネスオブジェクトに関連付けられたリンクを、ビジネスオブジェクトの識別子とビジネスオブジェクトのリンクとの対応関係の記憶から取得し、第1のビジネスオブジェクトに関連付けられた取得したリンクを第2のクライアントに送信するのを可能にする。
【0298】
好ましくは、操作コマンドは、タッチスクリーンを通して入力され、スライドコマンド、ズームインコマンド、ズームアウトコマンド、ドラッグコマンド、及び、選択コマンドの少なくとも1つを含む。
【0299】
好ましくは、第2のクライアントのユーザインタフェースは、第1の表示領域と第2の表示領域を含む。第2のクライアントの第1の表示領域は、第2のビジネスオブジェクトの表示に使用され、第2のクライアントの第2の表示領域は、第1のクライアントと第2のクライアントの間の即時通信に使用される。
【0300】
第1の送信ユニット1701は、共有要求に従って、第2のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの情報を送信するように構成され、それによって、第2のクライアントに、第2のクライアントの第1の表示領域に、第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域を生成させ、第2のクライアントのインタフェースの第1の表示サブ領域または第2の表示サブ領域に第1のビジネスオブジェクトを表示させる。
【0301】
好ましくは、実行ユニット1702は、第2のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを第2のクライアントから受信することに応答して、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うようにさらに構成される。
【0302】
好ましくは、第1のクライアントは、第2の受信ユニット1707、獲得ユニット1708、第2の生成ユニット1709、及び、第2の表示ユニット1710をさらに含む。
【0303】
第1の送信ユニット1701は、共有モードを交換する要求を第2のクライアントに送信するようにさらに構成される。
【0304】
第2の受信ユニット1707は、第2のビジネスオブジェクトの情報を第2のクライアントから受信するように構成される。
【0305】
獲得ユニット1708は、第2のビジネスオブジェクトの情報を用いて、第2のビジネスオブジェクトを取得するように構成される。
【0306】
第2の生成ユニット1709は、第1のクライアントの第1の表示領域に、第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域を生成するように構成される。
【0307】
第2の表示ユニット1710は、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトと、取得した第2のビジネスオブジェクトとを第1のクライアントの第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域に表示するように構成される。
【0308】
実行ユニット1702は、第2のクライアントが送信した第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うようにさらに構成される。
【0309】
好ましくは、実行ユニット1702は、第1のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うようにさらに構成される。
【0310】
第2の送信ユニット1703は、操作コマンドを第2のクライアントに送信して、第2のクライアントに、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせるようにさらに構成される。
【0311】
図18は、第2のクライアントの概略構造図を示し、第1の受信ユニット1801、第2の受信ユニット1802、獲得ユニット1803、生成ユニット1804、表示ユニット1805、及び、実行ユニット1806を含む。
【0312】
第1の受信ユニット1801は、第1のクライアントが送信した共有要求を受信するように構成される。
【0313】
第2の受信ユニット1802は、第1のクライアントから第1のビジネスオブジェクトの情報を受信するように構成される。
【0314】
獲得ユニット1803は、第1のビジネスオブジェクトの情報を用いて、第1のビジネスオブジェクトを取得するように構成される。
【0315】
生成ユニット1804は、第2のクライアントの第1の表示領域に第1の表示サブ領域と第2の表示サブ領域を生成するように構成される。
【0316】
表示ユニット1805は、第1の表示サブ領域または第2の表示サブ領域に取得した第1のビジネスオブジェクトを表示するように構成される。
【0317】
実行ユニット1806は、第1のクライアントから送信された第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うように構成される。
【0318】
好ましくは、第2の表示領域は、即時通信メッセージ表示サブ領域を含む。
【0319】
第1の受信ユニット1801は、第1のクライアントが送信した即時通信メッセージを受信するようにさらに構成される。
【0320】
表示ユニット1805は、第1のクライアントが送信した即時通信メッセージを表示するようにさらに構成され、即時通信メッセージは、第2のクライアントの即時通信メッセージ表示サブ領域、第1の表示サブ領域、及び、第2の表示サブ領域の3つの表示サブ領域の少なくとも1つに表示される。
【0321】
好ましくは、第2の表示領域は、即時通信メッセージ入力サブ領域をさらに含み、第2のクライアントは、第1の送信ユニット1807をさらに含む。
【0322】
第1の受信ユニット1801は、即時通信メッセージ入力サブ領域に入力された即時通信メッセージを受信するようにさらに構成される。
【0323】
第1の送信ユニット1807は、即時通信メッセージを第1のクライアントに送信して、第1のクライアントが、第1のクライアントのユーザインタフェースに即時通信メッセージを表示できるように構成される。
【0324】
好ましくは、第2のクライアントは、第2の送信ユニット1808をさらに含む。
【0325】
実行ユニット1806は、第2のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うようにさらに構成される。
【0326】
第2の送信ユニット1808は、操作コマンドを第1のクライアントに送信して、第1のクライアントに、操作コマンドに従って、ユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせるように構成される。
【0327】
好ましくは、第2のクライアントは、第2の送信ユニット1808をさらに含む。
【0328】
第1の受信ユニット1801は、第1のクライアントから共有モードを交換する要求を受信するようにさらに構成される。
【0329】
第2の送信ユニット1808は、第2のビジネスオブジェクトの情報を第1のクライアントに送信して、第1のクライアントが、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第2のビジネスオブジェクトを表示できるように構成される。
【0330】
実行ユニット1806は、第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うようにさらに構成される。
【0331】
第2の送信ユニット1808は、操作コマンドを第1のクライアントに送信して、第1のクライアントに、第1のクライアントのユーザインタフェースで第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせるようにさらに構成される。
【0332】
好ましくは、実行ユニット1806は、第1のクライアントが送信した第1のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで、第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うようにさらに構成される。
【0333】
第5の実施形態
第2の実施形態の同じ発明概念に基づいて、本出願の第5の実施形態は、第1の送信ユニット1901、実行ユニット1902、及び、第2の送信ユニット1903を含む、図19の概略図を示す構造を有する第1のクライアントを提供する。
【0334】
第1の送信ユニット1901は、第1のビジネスオブジェクトの情報を複数の第2のクライアントに送信して、複数の第2のクライアントのうちの第2のクライアントが、第2のクライアントのユーザインタフェースに第1のビジネスオブジェクトを表示できるように構成される。
【0335】
実行ユニット1902は、第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うように構成される。
【0336】
第2の送信ユニット1903は、操作コマンドを複数の第2のクライアントに送信して、複数の第2のクライアントのうちの第2のクライアントに、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせるように構成される。
【0337】
好ましくは、第2の表示領域は、即時通信メッセージ入力サブ領域を含み、第1のクライアントは、第1の受信ユニット1904をさらに含む。
【0338】
第1の受信ユニット1904は、即時通信メッセージ入力サブ領域に入力された即時通信メッセージを受信するように構成される。
【0339】
第1の送信ユニット1901は、即時通信メッセージを複数の第2のクライアントに送信して、複数の第2のクライアントの第2のクライアントに、第2のクライアントのユーザインタフェースに即時通信メッセージを表示するようにさらに構成される。
【0340】
好ましくは、第2の表示領域は、即時通信メッセージ表示サブ領域をさらに含み、第1のクライアントは、第1の表示ユニット1905をさらに含む。
【0341】
第1の受信ユニット1904は、複数の第2のクライアントから送信された即時通信メッセージを受信するようにさらに構成される。
【0342】
第1の表示ユニット1905は、複数の第2のクライアントから送信された即時通信メッセージを表示するようにさらに構成され、即時通信メッセージは、即時通信メッセージ表示サブ領域、及び/または、第1の表示領域に表示される。
【0343】
好ましくは、実行ユニット1902は、複数の第2のクライアントのうちの第2のクライアントから第2のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対して操作を行うようにさらに構成される。
【0344】
好ましくは、第1のクライアントは、第2の受信ユニット1906、獲得ユニット1907、第2の生成ユニット1908、及び、表示ユニット1909をさらに含む。
【0345】
第1の送信ユニット1901は、共有モードを交換する要求を複数の第2のクライアントの一部または全てに送信するようにさらに構成される。
【0346】
第2の受信ユニット1906は、複数の第2のクライアントの一部または全てから第2のビジネスオブジェクト情報を受信するように構成され、第2のビジネスオブジェクト情報の各情報は、各第2のクライアントに対応する。
【0347】
取得ユニット1907は、受信した第2のビジネスオブジェクト情報の各情報を用いて、各第2のビジネスオブジェクトを取得するように構成され、取得した第2のビジネスオブジェクトは、第2のビジネスオブジェクト情報の各情報に対応する第2のビジネスオブジェクトである。
【0348】
生成ユニット1908は、第1の表示領域に少なくとも2つの表示サブ領域を生成するように構成される。
【0349】
第2の表示ユニット1909は、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトと、取得したビジネスオブジェクトを少なくとも2つの表示サブ領域に表示するように構成される。
【0350】
実行ユニット1902は、第2のクライアントから送信される第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うようにさらに構成され、第2のクライアントは、第2のクライアントの一部または全ての1つである。
【0351】
好ましくは、実行ユニット1902は、第1のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うようにさらに構成される。
【0352】
第2の送信ユニット1903は、第2のビジネスオブジェクトが属する第2のクライアントに操作コマンドを送信して、第2のクライアントに、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで、第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせるようにさらに構成される。
【0353】
第6の実施形態
第3の実施形態の同じ発明概念に基づいて、本出願の第6の実施形態は、図20の概略図に示す構造を有し、第1の受信ユニット2001、第2の受信ユニット2002、獲得ユニット2003、生成ユニット2004、表示ユニット2005、及び、実行ユニット2006を含む第2のクライアントを提供する。
【0354】
第1の受信ユニット2001は、複数の第1のクライアントが送信した共有要求を受信するように構成される。
【0355】
第2の受信ユニット2002は、複数の第1のクライアントが送信した第1のビジネスオブジェクト情報を受信するように構成される。
【0356】
獲得ユニット2003は、第1のビジネスオブジェクト情報の各情報を用いて、第1のビジネスオブジェクトを取得するように構成され、取得した第1のビジネスオブジェクトは、第1のビジネスオブジェクト情報の各情報に対応する第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトである。
【0357】
生成ユニット2004は、第1の表示領域に少なくとも2つの表示サブ領域を生成するように構成される。
【0358】
表示ユニット2005は、第2のクライアントの第2のビジネスオブジェクトと取得した第1のビジネスオブジェクトとを少なくとも2つの表示サブ領域に表示するように構成される。
【0359】
実行ユニット2006は、第1のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを第1のクライアントから受信することに応答して、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行うように構成され、第1のクライアントは、複数の第1のクライアントの1つである。
【0360】
好ましくは、第2のクライアントは、第1の送信ユニット2007をさらに含む。
【0361】
実行ユニット2006は、第2のクライアントの第1のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで第1のビジネスオブジェクトに対して操作を行うようにさらに構成される。
【0362】
第1の送信ユニット2007は、第1のビジネスオブジェクトが属する第1のクライアントに操作コマンドを送信して、第1のクライアントに、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで、第1のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせるようにさらに構成される。
【0363】
好ましくは、第2のクライアントは、第2の送信ユニット2008をさらに含む。
【0364】
第1の受信ユニット2001は、複数の第1のクライアントの一部または全てから共有モードを交換する要求を受信するようにさらに構成される。
【0365】
第2の送信ユニット2008は、第2のビジネスオブジェクトの情報を複数の第1のクライアントの一部または全てに送信して、複数の第1のクライアントの一部または全てのうちの第1のクライアントに、第1のクライアントのユーザインタフェースに、第2のビジネスオブジェクトを表示させるように構成される。
【0366】
実行ユニット2006は、第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを受信することに応答して、操作コマンドに従って、第2のクライアントのユーザインタフェースで、第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うようにさらに構成される。
【0367】
第2の送信ユニット2008は、複数の第1のクライアントの一部または全てに操作コマンドを送信して、複数の第1のクライアントの一部または全てのうちの第1のクライアントに、操作コマンドに従って、第1のクライアントのユーザインタフェースで第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行わせるようにさらに構成される。
【0368】
好ましくは、実行ユニット2006は、第1のクライアントの第2のビジネスオブジェクトの操作コマンドを第1のクライアントから受信することに応答して、第2のクライアントのユーザインタフェースで、第2のビジネスオブジェクトに対する操作を行うようにさらに構成され、第1のクライアントは、複数の第1のクライアントの一部または全てのうちの1つである。
【0369】
実施形態の上記記載を通して、本出願の実施形態が、ハードウェア、または、必要なユニバーサルハードウェアプラットフォームを有するソフトウェアの形で実施できることを、当業者は理解できる。このような理解に基づいて、本出願の実施形態の技術的解決法は、ソフトウェア製品の形で実現してよい。ソフトウェア製品は、不揮発性記憶媒体(CD‐ROM、Uディスク、可動ハードディスク等)に記憶されてよく、(パーソナルコンピュータ、サーバ、または、ネットワーク装置であってよい)コンピューティング装置が本出願の各実施形態の方法を実行するのを可能にする命令を含む。
【0370】
添付図面は、単に、好ましい実施形態の概略図であり、添付図面のモジュールまたはプロセスは、本出願の実施形態に不可欠でない場合があることを、当業者は理解できる。
【0371】
実施形態の端末のモジュールは、端末の実施形態に応じて、端末に分散されてよく、または、対応する修正の下で、実施形態の1つまたは複数の端末に配置してよいことを、当業者は理解できる。実施形態のモジュールは、単一のモジュールに組み合わされてよく、または、複数のサブモジュールに分割されてよい。
【0372】
本出願の上記実施形態に関連付けられた数字は、単に記載に使用され、実施形態の優越性または劣等性も表してはいない。
【0373】
明らかに、当業者は、本開示の精神及び範囲を逸脱することなく、本出願の様々な修正と変更を行うことができる。従って、本出願のこれらの修正及び変更が、本出願の請求項とその同等物の範囲内に該当する場合、本出願は、これらの修正と変更を含むことを意図している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20