特許第6849823号(P6849823)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フェネックス ファーマシューティカルズ アクチェンゲゼルシャフトの特許一覧

特許6849823アリール炭化水素受容体(AhR)モジュレーター化合物
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6849823
(24)【登録日】2021年3月8日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】アリール炭化水素受容体(AhR)モジュレーター化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20210322BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20210322BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20210322BHJP
   A61K 31/444 20060101ALI20210322BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20210322BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20210322BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20210322BHJP
【FI】
   C07D471/04 104Z
   C07D471/04CSP
   C07D519/00 301
   C07D519/00 311
   A61K31/437
   A61K31/444
   A61K45/00
   A61P43/00 111
   A61P43/00 121
   A61P35/00
【請求項の数】20
【全頁数】98
(21)【出願番号】特願2019-561370(P2019-561370)
(86)(22)【出願日】2018年2月1日
(65)【公表番号】特表2020-506228(P2020-506228A)
(43)【公表日】2020年2月27日
(86)【国際出願番号】EP2018052542
(87)【国際公開番号】WO2018141857
(87)【国際公開日】20180809
【審査請求日】2019年9月26日
(31)【優先権主張番号】17000158.0
(32)【優先日】2017年2月1日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】519279502
【氏名又は名称】フェネックス ファーマシューティカルズ アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100150810
【弁理士】
【氏名又は名称】武居 良太郎
(72)【発明者】
【氏名】クリストフ シュテエネック
(72)【発明者】
【氏名】ウルリヒ ドイシュレ
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル アルベルス
(72)【発明者】
【氏名】トーマス ホフマン
【審査官】 早乙女 智美
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−523673(JP,A)
【文献】 特表2001−506980(JP,A)
【文献】 特表2013−509411(JP,A)
【文献】 NAUD, S. et al.,Structure-Based Design of Orally Bioavailable 1H-Pyrrolo[3,2-c]pyridine Inhibitors of Mitotic Kinase Monopolar Spindle 1 (MPS1),Journal of Medicinal Chemistry,2013年,56(24),pp. 10045-10065
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I);
【化1】
(式中、
A及びBが、N、O及びSから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する6〜10員の単環式又は二環式アリール及び5〜10員の単環式又は二環式ヘテロアリールから独立して選択され、
ここで、アリール及びヘテロアリールが、非置換であるか、又はハロゲン、OH、CN、C1−6−アルキル、O−C1−6−アルキル、C(O)OR、OC(O)R、S(O)−C1−6−アルキル、S(O)−C1−6−アルキル、N(R、C(O)N(R、NRaC(O)−C1−6−アルキル、S(O)N(R、NRS(O)−C1−6−アルキル及びC3−6−シクロアルキルからなる群から独立して選択される1〜7個の置換基で置換され、
ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン、C1−3−アルキル、ハロ−C1−3−アルキル、OH、CN及びオキソからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、又は
ここで、前記アリール又はヘテロアリール基上の2個の置換基が、それらが結合している原子と一緒になって、O、N及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含む5〜7員の飽和又は部分不飽和炭素環又は複素環を形成し得、
ここで、前記炭素環又は複素環が、非置換であるか、又はハロゲン、C1−6−アルキル、ハロ−C1−6−アルキルからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され、
、R、Rが、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1−3−アルキル、ハロ−C1−3−アルキル、OH、O−C1−3−アルキル、及びCNから選択され;
が、水素又はC1−6−アルキルであり、及び
が、水素又はC1−6−アルキルである)
の化合物、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和化合物又は医薬的に許容される塩。
【請求項2】
が、水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Aが、ハロゲン、C1−6−アルキル、ハロ−C1−6−アルキル、CN、SOCH、C(O)OR、C(O)N(R及びC3−6−シクロアルキル(非置換であるか又はC1−3−アルキル又はハロ−C1−3−アルキルで置換される)から選択される1〜5個の置換基で置換される、請求項1又は2に記載の少なくとも1つの化合物。
【請求項4】
Aが、
【化2】
(式中、
が、独立してハロゲン、OH、CN、C1−6−アルキル、O−C1−6−アルキル、C(O)OR、OC(O)R、S(O)−C1−6−アルキル、S(O)−C1−6−アルキル、N(R、C(O)N(R、NRC(O)−C1−6−アルキル、S(O)N(R、NRS(O)−C1−6−アルキル及びC3−6−シクロアルキルであり、
ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン、C1−3−アルキル、ハロ−C1−3−アルキル、OH、CN及びオキソからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;
が、水素又はC1−6−アルキルであり、及び
nが、0〜5である)
である、請求項1又は2に記載の少なくとも1つの化合物。
【請求項5】
nが、1〜5であり、Rが、ハロゲン、C1−6−アルキル、ハロ−C1−6−アルキル、CN、及びC3−6−シクロアルキル(非置換であるか、又はハロゲン、C1−3−アルキル及びハロ−C1−3−アルキルからなる群から独立して選択される1〜2個の置換基で置換される)から独立して選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Aが、
【化3】
(式中、
が、独立してハロゲン、OH、CN、C1−6−アルキル、O−C1−6−アルキル、C(O)OR、OC(O)R、S(O)−C1−6−アルキル、S(O)−C1−6−アルキル、N(R、C(O)N(R、NRC(O)−C1−6−アルキル、S(O)N(R、NRS(O)−C1−6−アルキル及びC3−6−シクロアルキルであり、
ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン、C1−3−アルキル、ハロ−C1−3−アルキル、OH、CN及びオキソからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;
が、水素又はC1−6−アルキル、及び
nが、0〜5である)
である、請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
Aが、
【化4】
(式中、
Xが、ハロゲン、C1−6−アルキル又はC3−6−シクロアルキルであり、
ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン、C1−3−アルキル及びハロ−C1−3−アルキルからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;
が、独立して、ハロゲン又はCNであり; 及び
mが、0〜4である)
である、請求項1、2、4及び6に記載の少なくとも1つの化合物。
【請求項8】
Aが、
【化5】
(式中、
Xが、CH、CHCH、CHF又はCF
が、独立して、ハロゲン又はCNであり; 及び
mが、0〜4である)
である、請求項1、2及び4〜7に記載の少なくとも1つの化合物。
【請求項9】
Bが、 N、O及びSから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5又は6員のヘテロアリールであり、これは、非置換であるか、又はハロゲン、OH、CN、C1−6−アルキル、O−C1−6−アルキル、C(O)OR、OC(O)R、S(O)−C1−6−アルキル、S(O)−C1−6−アルキル、N(R、C(O)N(R、NRC(O)−C1−6−アルキル、S(O)N(R、NRS(O)−C1−6−アルキル及びC3−6−シクロアルキルからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され、
ここで、前記アルキル及びシクロアルキルは、非置換であるか、又はハロゲン、C1−3−アルキル、ハロ−C1−3−アルキル、OH、CN及びオキソからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され; 及び
が、水素又はC1−6−アルキルである、
請求項1〜8に記載の少なくとも1つの化合物。
【請求項10】
Bが、N、O及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含む5又は6員のヘテロアリールであり、これは、非置換であるか、又はC1−6−アルキル、ハロ−C1−6−アルキル、C(O)OR、C(O)N(R及びC3−6−シクロアルキルからなる群から独立して選択される1〜2個の置換基で置換される、請求項1〜9に記載の少なくとも1つの化合物。
【請求項11】
Bが、N、O及びSから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む9又は10員のヘテロアリールであり、これは、非置換であるか、又はC1−6−アルキル、ハロ−C1−6−アルキル、及びC3−6−シクロアルキルからなる群から独立して選択される1〜2個の置換基で置換されるか、又はBが、6又は10員のアリールであり、これは、非置換であるか、又はハロゲン及びC1−6−アリールからなる群から独立して選択される1〜2個の置換基で置換される、請求項1〜8に記載の少なくとも1つの化合物。
【請求項12】
Bが、
【化6】
である、請求項1〜10に記載の少なくとも1つの化合物。
【請求項13】
Bが、
【化7】
である、請求項1〜8及び11に記載の少なくとも1つの化合物。
【請求項14】
、R、Rのそれぞれが、水素である、請求項1〜13に記載の少なくとも1つの化合物。
【請求項15】
以下;
【化8-1】
【化8-2】
【化8-3】
【化8-4】
から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
請求項1〜15に記載の少なくとも1つの化合物及び生理学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項17】
医薬として使用するための、請求項1〜15に記載の少なくとも1つの化合物。
【請求項18】
アリール炭化水素受容体(AhR)によって媒介される疾患又は病状の予防及び/又は治療に使用するための、請求項1〜15に記載の少なくとも1つの化合物又は請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項19】
アリール炭化水素受容体(AhR)によって媒介される前記疾患又は病状が、癌である、請求項18に記載の使用のための化合物又は医薬組成物。
【請求項20】
前記化合物が、PD−1剤、PD−L1剤、CTLA−4剤、IDO1阻害剤、化学療法剤、抗癌ワクチン、及びサイトカイン療法からなる群から選択される1つ以上の癌の治療薬と共に投与されるか、又は前記化合物が、照射療法下で投与される、請求項19に記載の使用のための化合物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アリール炭化水素受容体(AhR)モジュレーターとして、特にAhRアンタゴニストとして作用することができる化合物に関する。本発明はさらに、前記化合物による前記アリール炭化水素受容体の結合を介した疾患及び/又は病状の治療及び/又は予防のための化合物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
アリール炭化水素受容体(AhR)は、リガンド調節転写因子であり、塩基性ヘリックスループヘリックスPAS(Per−Arnt−Simホモロジードメイン)ファミリーに属し、マウス及びヒトのほとんどの組織で発現しており、マウスにおいて2,3,7,8−テトラクロロジベンゾ−p−ダイオキシン(TCDD)の毒性の多くを媒介することが知られている。AhRタンパク質は、HSP90及び他のタンパク質との複合体として真核細胞の細胞質に局在される。TCDD等のアゴニストリガンドの結合は、HSP90含有複合体からのAhRの解離、核への輸送、及びそのヘテロ二量体パートナーARNTとの会合をもたらす。このヘテロ二量体複合体は、CYP1A1、CYP1B1、ALDH3A1、NQO1、UGT1A1等の遺伝子のプロモーター領域に位置するAhR応答エレメントに結合することができ、TCDD等の非常に強力で有効なAhRアゴニストの場合にその遺伝子の転写を誘導する。
【0003】
生体異物形質転換に関与する遺伝子(例えば、CYP1A1)の発現を調節することによって、AhRは、AhR発現の顕著な位置である肝臓及び腸の生体異物物質の解毒に重要な役割を果たす。この活性は、AhRによって発揮される記載された化学予防及び腫瘍抑制効果のいくつかの基礎となり得る。一方、CYP1A1は、ベンゾ(a)ピレン等のいくつかの前発癌物質をDNA反応性中間体に代謝し、突然変異誘発及び腫瘍形成をもたらすことが知られている(Murray et al. Nat Rev Cancer. 2014 Dec;14(12):801-14; Safe et al Toxicol Sci. 2013 Sep;135(1):1-16)。
【0004】
マウス癌モデルにおいて、AhRのノックダウンは、典型的に、癌細胞株の増殖及び/又は浸潤及び遊走の低減をもたらし、そして恒常的活性AhRの過剰発現は、インビボにおいて胃癌及び肝臓癌の増強をもたらす(Safe et al Toxicol Sci. 2013 Sep;135(1):1-16)。
【0005】
AhRは、腸上皮組織、肺上皮及び皮膚において比較的強く発現されている。これらの組織において、AhR発現は、T細胞、樹状細胞、ランゲルハンス細胞、マクロファージ、マスト細胞等のリンパ球起源の細胞において特に高い。これらのコンパートメントにおける1つの考えられる機能は、腸、肺及び皮膚における共生マイクロバイオームからのシグナルを統合することであり、これらは、マイクロバイオームに対する免疫系の応答のバランスをとると考えられているインドールAhRモジュレーターの多様な混合物を生成することが知られている(Bessede et al., Nature. 2014 Jul 10; 511(7508):184-90, Zelante et al. Immunity. 2013 Aug 22;39(2):372-85, Romani et al., Eur J Immunol. 2014 Nov;44(11):3192-200)。
【0006】
AhRの発現は、進行性前立腺癌において恒常的に活性化されること(Richmond et al., 2014, PLoS ONE 9(4): e95058)、乳癌(Li et al., Int J Clin Exp Pathol. 2014 Oct 15;7(11):7931)及び膵臓癌(Koliopanos et al., Oncogene. 2002 Sep 5;21(39):6059-70)において過剰発現されることが見出されている。小分子モジュレーターによるAhR経路活性の調節は、治療選択肢が非常に限られているこれらの壊滅的な疾患のいくつかにとって有益であり得る。
【0007】
ボストン大学の理事により最近公開された特許出願US2016/01752278において、AhRモジュレーターとして特徴づけられる新規小分子剤は、癌細胞増殖並びに腫瘍細胞浸潤及び転移を阻害すると主張されている。
【0008】
AhRモジュレーター、特に主として拮抗活性を有するモジュレーターは、固形腫瘍(例えば、膵臓癌、前立腺癌、乳癌、大腸癌)の治療用の医薬として有用であり得る。
【発明の概要】
【0009】
本発明の根底にある課題は、AhR拮抗活性を有し、AhR媒介疾患の治療及び/又は予防に使用され得る化合物を提供することである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
前記課題は、以下の式(I)
【化1】
(式中、
A及びBが、N、O及びSから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する6〜10員の単環式又は二環式アリール及び5〜10員の単環式又は二環式ヘテロアリールから独立して選択され、
ここで、アリール及びヘテロアリールが、非置換であるか、又はハロゲン、OH、CN、C1−6−アルキル、O−C1−6−アルキル、C(O)OR、OC(O)R、S(O)−C1−6−アルキル、S(O)−C1−6−アルキル、N(R、C(O)N(R、NRaC(O)−C1−6−アルキル、S(O)N(R、NRS(O)−C1−6−アルキル及びC3−6−シクロアルキルからなる群から独立して選択される1〜7個の置換基で置換され、
ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン、C1−3−アルキル、ハロ−C1−3−アルキル、OH、CN及びオキソからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、又は
ここで、前記アリール又はヘテロアリール基上の2個の置換基が、それらが結合している原子と一緒になって、O、N及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含む5〜7員の飽和又は部分不飽和炭素環又は複素環を形成し得、
ここで、前記炭素環又は複素環が、非置換であるか、又はハロゲン、C1−6−アルキル、ハロ−C1−6−アルキルからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され、
、R、Rが、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1−3−アルキル、ハロ−C1−3−アルキル、OH、O−C1−3−アルキル、及びCNから選択され;
が、水素又はC1−6−アルキルであり、及び
が、水素又はC1−6−アルキルである)
の化合物、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和化合物、プロドラッグ又は医薬的に許容される塩によって解決された。
【0011】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、式(I)の化合物におけるRは、水素である。
【0012】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、式(I)の化合物におけるAは、ハロゲン、C1−6−アルキル、ハロ−C1−6−アルキル、CN、SOCH、C(O)OR、C(O)N(R及びC3−6−シクロアルキル(非置換であるか、又はC1−3−アルキル又はハロ−C1−3−アルキルで置換される)から選択される1〜5個の置換基で置換される。
【0013】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、式(I)の化合物におけるAは、
【化2】
(式中、
が、独立してハロゲン、OH、CN、C1−6−アルキル、O−C1−6−アルキル、C(O)OR、OC(O)R、S(O)−C1−6−アルキル、S(O)−C1−6−アルキル、N(R、C(O)N(R、NRC(O)−C1−6−アルキル、S(O)N(R、NRS(O)−C1−6−アルキル及びC3−6−シクロアルキルであり、
ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン、C1−3−アルキル、ハロ−C1−3−アルキル、OH、CN及びオキソからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され; 及び
nが、0〜5である)
である。
【0014】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせたより好ましい実施形態において、nが、1〜5であり、Rが、ハロゲン、C1−6−アルキル、ハロ−C1−6−アルキル、CN、及びC3−6−シクロアルキル(非置換であるか、又はハロゲン、C1−3−アルキル及びハロ−C1−3−アルキルからなる群から独立して選択される1〜2個の置換基で置換される)から独立して選択される。
【0015】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、式(I)の化合物におけるAは、
【化3】
(式中、
が、独立してハロゲン、OH、CN、C1−6−アルキル、O−C1−6−アルキル、C(O)OR、OC(O)R、S(O)−C1−6−アルキル、S(O)−C1−6−アルキル、N(R、C(O)N(R、NRC(O)−C1−6−アルキル、S(O)N(R、NRS(O)−C1−6−アルキル及びC3−6−シクロアルキルであり、
ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン、C1−3−アルキル、ハロ−C1−3−アルキル、OH、CN及びオキソからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;
が、水素又はC1−6−アルキル、及び
nが、0〜5である)
である。
【0016】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、式(I)の化合物におけるAは、
【化4】
(式中、
Xが、ハロゲン、C1−6−アルキル又はC3−6−シクロアルキルであり、
ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン、C1−3−アルキル及びハロ−C1−3−アルキルからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;
が、独立して、ハロゲン又はCNであり; 及び
mが、0〜4である)
である。
【0017】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、式(I)の化合物におけるAは、
【化5】
(式中、
Xが、CH、CHCH、CHF又はCFであり;
が、独立して、ハロゲン又はCNであり; 及び
mが、0〜4である)
である。
【0018】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、式(I)の化合物におけるBは、N、O及びSから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5又は6員のヘテロアリールであり、これは、非置換であるか、又はハロゲン、OH、CN、C1−6−アルキル、O−C1−6−アルキル、C(O)OR、OC(O)R、S(O)−C1−6−アルキル、S(O)−C1−6−アルキル、N(R、C(O)N(R、NRC(O)−C1−6−アルキル、S(O)N(R、NRS(O)−C1−6−アルキル及びC3−6−シクロアルキルからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され、
ここで、前記アルキル及びシクロアルキルは、非置換であるか、又はハロゲン、C1−3−アルキル、ハロ−C1−3−アルキル、OH、CN及びオキソからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され; 及び
は、水素又はC1−6−アルキルである。
【0019】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、式(I)の化合物におけるBは、N、O及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含む5又は6員のヘテロアリールであり、これは、非置換であるか、又はC1−6−アルキル、ハロ−C1−6−アルキル、C(O)OR、C(O)N(R及びC3−6−シクロアルキルからなる群から独立して選択される1〜2個の置換基で置換される。
【0020】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、式(I)の化合物におけるBは、N、O及びSから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む9又は10員のヘテロアリールであり、これは、非置換であるか、又はC1−6−アルキル、ハロ−C1−6−アルキル、及びC3−6−シクロアルキルからなる群から独立して選択される1〜2個の置換基で置換されるか、又はBは、6又は10員のアリールであり、これは、非置換であるか、又はハロゲン及びC1−6−アルキルからなる群から独立して選択される1〜2個の置換基で置換される。
【0021】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、式(I)の化合物におけるBは、
【化6】
である。
【0022】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、式(I)の化合物におけるBは、
【化7】
である。
【0023】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、式(I)の化合物におけるR、R、Rのそれぞれは、水素である。
【0024】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、式(I)の化合物は、以下から選択される;
【化8-1】
【化8-2】
【化8-3】
【化8-4】
【化8-5】
【化8-6】
【0025】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせたさらなる実施形態において、式(I)の化合物は、以下から選択される;
【化9-1】
【化9-2】
【化9-3】
【化9-4】
【0026】
他の実施形態において、本発明は、式(I)による化合物及び生理学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を対象とする。
【0027】
他の実施形態において、本発明は、医薬として使用するための式(I)による化合物による化合物を対象とする。
【0028】
他の実施形態において、本発明は、アリール炭化水素受容体(AhR)によって媒介される疾患又は病状の予防及び/又は治療に使用するための式(I)の化合物又はそれと生理学的に共用される賦形剤を含む医薬組成物を対象とする。
【0029】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、アリール炭化水素受容体(AhR)が媒介する疾患又は病状は、癌である。
【0030】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、式(I)の化合物は、PD−1剤、PD−L1剤、CTLA−4剤、IDO1阻害剤、化学療法剤、抗癌ワクチン、及びサイトカイン療法からなる群から選択される1つ以上の癌の治療薬と共に投与され、又は化合物は、照射療法下で投与される。
【0031】
本発明の化合物は、請求項1の式(I)による共通の化学構造を共有する。
【0032】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の実施形態において、本発明は、式(I)の化合物のエナンチオマー、ジアステレオマー又は医薬的許容される塩を対象とする。
【0033】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた好ましい実施形態において、式(I)の化合物のAは、N、O及びSから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む6員のアリール又は5〜6員の単環式ヘテロアリールあり、ここで、前記アリール及びヘテロアリールが、非置換であるか、又はOH、CN、ハロゲン、C1−6−アルキル、及びC3−6−シクロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン及びC1−6−アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換される。
【0034】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせたさらに好ましい実施形態において、式(I)の化合物のAは、OH、CN、ハロゲン、C1−6−アルキル、及びC3−6−シクロアルキルから独立して選択される1又は2個の置換基で置換された6員のアリールであり、ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、ハロゲン及びC1−6−アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され得る。
【0035】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた等しく好ましい実施形態において、式(I)の化合物のAは、ナフタレン基等の10員のアリールであり、これは、非置換であるか、又はハロゲン、OH、CN、C1−6−アルキル、O−C1−6−アルキル、C(O)OR、OC(O)R、S(O)−C1−6−アルキル、S(O)−C1−6−アルキル、N(R、C(O)N(R、NRC(O)−C1−6−アルキル、S(O)N(R2、NRS(O)−C1−6−アルキル及びC3−6−シクロアルキルからなる群から独立して選択される1〜7個の置換基で置換され、ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン、C1−3−アルキル、ハロ−C1−3−アルキル、OH、CN及びオキソからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換される。
【0036】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた他の等しく好ましい実施形態において、式(I)の化合物のAは、6又は10員のアリール、より好ましくはフェニル基であり、これは、O、N及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含む5〜7員の飽和又は部分不飽和炭素環又は複素環と縮合し、ここで、前記炭素環又は複素環が、非置換であるか、又はハロゲン、C1−6−アルキル及びハロ−C1−6−アルキルからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換される。
【0037】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせたさらに等しく好ましい実施形態において、式(I)の化合物のAは、N、O及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含む5又は6員のヘテロアリールであり、これは、O、N及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含む飽和又は部分不飽和炭素環又は複素環と縮合し、ここで、前記炭素環又は複素環が、非置換であるか、又はハロゲン、C1−6−アルキル及びハロ−C1−6−アルキルからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換される。
【0038】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた好ましい実施形態において、式(I)の化合物のAは、N、O及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含む6員のアリール又は5〜6員の単環式ヘテロアリールであり、ここで、前記アリール及びヘテロアリールが、非置換であるか、又はハロゲン、C1−6−アルキル及びハロ−C1−6−アルキルから独立して選択される1又は2個の置換基で置換される。
【0039】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた好ましい実施形態において、式(I)の化合物のAは、1〜3個の窒素原子を含む6員の単環式ヘテロアリールであり、これは、OH、CN、ハロゲン、C1−6−アルキル、O−C1−6−アルキル及びC3−6−シクロアルキルから独立して選択される1又は2個の置換基で置換され、ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン及びC1−6−アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換される。
【0040】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた好ましい実施形態において、式(I)の化合物のAは、N、O及びSから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員の単環式ヘテロアリールであり、これは、OH、CN、ハロゲン、C1−6−アルキル、C3−6−シクロアルキルから独立して選択される1又は2個の置換基で置換され、ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン及びC1−6−アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換される。
【0041】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた好ましい実施形態において、式(I)の化合物のAは、
【化10】
(式中、
Xが、CH、CHCH、CHF、OCF、OCH又はCFであり;
が、H、CN又はハロゲンであり; 及び
mが、0〜4である)
である。
【0042】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた好ましい実施形態において、式(I)の化合物のAは、
【化11】
である。
【0043】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせたより好ましい実施形態において、Aは、
【化12】
である。
【0044】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた好ましい実施形態において、式(I)の化合物のBは、N、O及びSから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜10員の単環式又は二環式ヘテロアリールであり、これは、非置換であるか、又はOH、CN、ハロゲン、C1−6−アルキル、及びC3−6−シクロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン及びC1−6−アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換される。
【0045】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた好ましい実施形態において、式(I)の化合物のBは、N、O及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含む5〜6員の単環式ヘテロアリールであり、これは非置換であるか、又はOH、CN、ハロゲン、C1−6−アルキル、及びC3−6−シクロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン及びC1−6−アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換される。
【0046】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた好ましい実施形態において、式(I)の化合物のBは、5〜6員の単環式ヘテロアリールであり、これは、非置換であるか、又はOH、CN、ハロゲン、C1−6−アルキル、及びC3−6−シクロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン、C1−6−アルキルから独立して選択される1〜3個の置換で置換され、前記ヘテロアリールが、N、O及びS、好ましくはN及びO、最も好ましくはNから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する。
【0047】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた好ましい実施形態において、式(I)の化合物のBは、N、O及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含む5〜6員の単環式ヘテロアリールであり、これは、非置換であるか、又はOH、CN、ハロゲン、C1−6−アルキル、及びC3−6−シクロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン、C1−6−アルキルから独立して選択される1〜3個の置換で置換され、前記ヘテロアリールが、1〜3個のN原子、好ましくは2又は3個のN原子を有する。
【0048】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた好ましい実施形態において、式(I)の化合物のBは、N、O及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含む5員のヘテロアリールであり、これは、非置換であるか、又はC1−6−アルキル、ハロ−C1−6−アルキル及びC3−6−シクロアルキルから独立して選択される1又は2個の置換基で置換される。
【0049】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせたさらに好ましい実施形態において、式(I)の化合物のBは、
【化13】
である。
【0050】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた好ましい実施形態において、式(I)の化合物のBは、9又は10員の二環式ヘテロアリールであり、これは、非置換であるか、又はOH、CN、ハロゲン、C1−6−アルキル、及びC3−6−シクロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、ここで、前記アルキル及びシクロアルキルが、非置換であるか、又はハロゲン及びC1−6−アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、前記ヘテロアリールが、1〜3個のN原子、好ましくは2又は3個のN原子を有する。
【0051】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた好ましい実施形態において、式(I)の化合物のR、R、及びRは、水素、ハロゲン、C1−3−アルキル、OH、及びCNから独立に選択される。
【0052】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた好ましい実施形態において、式(I)の化合物のR、R、及びRのうちの1つは、C1−3−アルキル、ハロゲン、又はCNであり、及び他の2つが、水素である。
【0053】
上記又は下記の実施形態の何れかと組み合わせた好ましい実施形態において、式(I)の化合物のR、R、及びRは、水素である。
【0054】
本発明との関係において、「C1−6−アルキル」は、直鎖又は分岐鎖であり得る1〜6個の炭素原子を有する飽和アルキル鎖を意味する。その例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、及びヘキシルを含む。
【0055】
用語「O−C1−6−アルキル」は、アルキル鎖が、酸素原子を介して分子の残りの部分と結合されることを意味する。
【0056】
用語「ハロ−C1−10−アルキル」は、アルキル鎖の1つ以上の水素原子が、ハロゲンで置き換えられることを意味する。その好ましい例は、CFである。
【0057】
3−6−シクロアルキル基は、3〜6個の炭素原子を含む飽和又は部分的に不飽和の単環式又は二環式環系を意味する。例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルを含む。
【0058】
最大4個のヘテロ原子を含む5〜10員の単環式又は二環式ヘテロ芳香族環系(本出願ではヘテロアリールとも称される)は、例えばピロリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル及びチアジアゾリル等の単環式ヘテロ芳香族環を意味する。それは、二環式環系をさらに意味し、ここで、前記ヘテロ原子は、ブリッジヘッド原子を含む一方又は両方の環に存在し得る。その例は、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、ベンズイミダゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾジオキサニル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、インドリル、インドリジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル及びジベンゾ[b,d]フラニルを含む。ヘテロアリール系の窒素又は硫黄原子はまた、対応するN−オキシド、S−オキシド又はS,S−ジオキシドに任意に酸化され得る。特に明記しない限り、ヘテロアリール系は、窒素原子を介して結合され得る。N−結合複素環の例は、
【化14】
である。
【0059】
さらに、明確に定義されていない場合、ヘテロアリールは、N、O及びSからなる群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する。
【0060】
6〜10員の単環式又は二環式芳香族環系(本出願内ではアリールとも称される)は、フェニル又はナフチル等の芳香族炭素環を意味する。
【0061】
用語「ハロゲン」は、特定のハロゲン原子である、フッ素、臭素、塩素及びヨウ素を含む。
【0062】
本明細書に記載の式又は構造の何れも、非標識形態並びに同位体標識形態の化合物を表すことも意図される。同位体標識化合物は、1つ以上の原子が選択された原子量又は質量数を有する原子によって置き換えられることを除いて、本明細書に示される式によって表される構造を有する。本開示の化合物に組み込まれ得る同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、フッ素、及び塩素の同位体、例えば、限定されないが、H(重水素、D)、H(トリチウム)、11C、13C、14C、15N、18F、35S、36Cl及び125Iを含む。本開示の種々の同位体標識化合物、例えば、H、13C及び14C等の放射性同位体が組み込まれる。そのような同位体標識化合物は、薬物又は基質組織分布アッセイを含むポジトロン断層撮影法(PET)又は単一光子放射断層撮影法(SPEECT)等の代謝試験、反応速度試験、検出又はイメージング技術、又は患者の放射線治療において有用であり得る。本開示の同位体標識化合物及びそのプロドラッグは、一般に、非同位体標識試薬の代わりに容易に入手可能な同位体標識試薬を用いることにより、以下のスキーム又は実施例及び調製物に開示されている手順を実施することによって調製され得る。
【0063】
本開示はまた、炭素原子に結合した1〜n個の水素が重水素で置き換えられている式(I)の化合物の「重水素化類似体」を含み、ここでnは、分子中の水素の数である。そのような化合物は、代謝に対する高い抵抗性を示すことがあり、従って、哺乳動物、例えば、ヒトに投与された場合、式(I)の何れかの化合物の半減期を増加させることに有用である。例えば、Foster in Trends Pharmacol. Sci. 1984:5;524を参照。そのような化合物は、当該技術分野において周知の手段によって、例えば1つ以上の水素が、重水素に置き換えられている出発物質を用いることによって合成される。
【0064】
本開示の重水素標識又は置換治療化合物は、分布、代謝及び排泄(ADME)に関して、改善されたDMPK(薬物代謝及び薬物動態)特性を有し得る。重水素のようなより重い同位体での置換は、より高い代謝安定性、例えば増加したインビボ半減期、減少した投与必要量及び/又は治療指数の改善から生じる特定の治療上の利点を与え得る。18F標識化合物は、PET又はSPECT試験に有用であり得る。
【0065】
そのようなより重い同位体、具体的には重水素の濃度は、同位体濃縮係数によって定義され得る。本開示の化合物において、特定の同位体として具体的に指定されていない何れかの原子は、その原子の何れかの安定同位体を表すことを意味する。特に明記しない限り、位置が、「H」又は「水素」として指定されるとき、その位置は、その天然に存在する同位体組成で水素を有すると解される。従って、本開示の化合物において、重水素(D)として具体的に示される何れかの原子は、重水素を表すことを意味する。
【0066】
本発明の化合物は、プロドラッグ形態であり得る。「プロドラッグ化合物」は、生体内の生理学的条件下(例えば、それぞれ酵素的に行われる酸化、還元、加水分解等)で、酵素、胃酸等との反応によって本発明による化合物に変換される誘導体を意味する。プロドラッグの例は、化合物であり、ここで、本発明の化合物中のアミノ基は、アシル化又はリン酸化されて、例えば、エイコサノイルアミノ、アラニルアミノ、ピバロイルオキシメチルアミノを形成する、又はヒドロキシル基は、アセチルオキシ、パルミトイルオキシ、ピバロイルオキシ、スクシニルオキシ、フマリルオキシ、アラニルオキシ等のアシル化、アルキル化、リン酸化又はホウ酸に変換され、又はカルボキシル基が、エステル化又はアミド化される。これらの化合物は、公知の方法に従って本発明の化合物から製造され得る。プロドラッグの他の例は、化合物であり、ここで、本発明の化合物中のカルボキシレートは、例えばアルキル−、アリール−、コリン−、アミノ、アシルオキシメチルエステル、リノレノイルエステルに変換される。
【0067】
本発明の化合物の代謝産物もまた、本発明の範囲内である。
【0068】
本発明の化合物又はそれらのプロドラッグの互変異性、例えばケト−エノールが、起こり得る場合、ケト及びエノール形態等の個々の形態は、それぞれ本発明並びにそれら何れかの比率の混合物の範囲内である。同じことが、エナンチオマー、シス/トランス異性体、配座異性体等にも当てはまる。
【0069】
所望であれば、異性体は、当該技術分野において周知の方法、例えば、液体クロマトグラフィーによって分離され得る。同じことが、キラル固定相等を用いることによるエナンチオマーにも当てはまる。加えて、エナンチオマーは、それらをジアステレオマーに変換すること、すなわち、エナンチオマー的に純粋な補助化合物とカップリングすること、続いて得られるジアステレオマーを分離すること及び補助残基を開裂することによって単離され得る。あるいは、本発明の化合物の何れかのエナンチオマーは、光学的に純粋な出発物質を用いて立体構造的に構成され得る。ラセミ混合物から純粋なエナンチオマーを得るための他の方法は、キラル対イオンによるエナンチオ選択的結晶化を用いるであろう。
【0070】
本発明の化合物は、医薬的に許容される塩又は溶媒和化合物であり得る。用語「医薬的に許容される塩」は、無機塩基若しくは酸及び有機塩基若しくは酸を含む医薬的に許容される無毒性の塩基又は酸から調製される塩を指す。本発明の化合物が、1つ以上の産生又は塩基性基を含む場合、本発明は、それらの相当する医薬的又は毒物学的に許容される塩、特にそれらの医薬的に利用可能な塩も含む。従って、酸性基を含有する本発明の化合物は、これらの基上に存在され得、本発明の、例えばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩として用いられ得る。そのような塩の正確な例は、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、又はアンモニア若しくは有機アミン、例えばエチルアミン、エタノールアミン、トリメタノールアミン又はアミノ酸との塩を含む。1つ以上の塩基、すなわち、プロトン化され得る基を含有する本発明の化合物は、存在することができ、そして、本発明に従って無機又は有機酸とのそれらの付加塩の形で使用され得る。適切な酸の例は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸誘導体、シュウ酸、酢酸、酒石酸、乳酸、サリチル酸、安息香酸、ギ酸、プロピオン酸、ピバル酸、ジエチル酢酸、マロン酸、コハク酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、スルファミン酸、フェニルプロピオン酸、グルコン酸、アスコルビン酸、イソニコチン酸、クエン酸、アジピン酸及び当業者に周知の他の酸を含む。本発明の化合物が、分子中に酸性基及び塩基性基を同時に含有する場合、本発明はまた、記載の塩形態に加えて、分子内塩又はベタイン(双性イオン)を含む。それぞれの塩は、当業者に周知の慣用の方法により、例えば、これらの溶媒若しくは分散剤中で有機若しくは塩基と接触させることにより、又は他の塩とのアニオン交換又はカチオン交換によって得られ得る。本発明はまた、生理学的適合性が低いために医薬品への使用に直接は適していないが、例えば、化学反応のため又は医薬的に許容される塩の調製のための中間体として用いられ得る本発明の化合物の全ての塩を含む。
【0071】
さらに、本発明の化合物は、溶媒和化合物として水を含むもの等の溶媒和化合物、又はアルコール、特にエタノール等の医薬的に許容される溶媒和化合物の形態で存在され得る。
【0072】
さらに、本発明は、活性成分として本発明の少なくとも1つの化合物、そのプロドラッグ化合物、又はその医薬的に許容される塩又は溶媒和化合物を医薬的に許容される担体と一緒に含む医薬組成物を提供する。
【0073】
「医薬組成物」は、1つ以上の活性成分、及び担体を構成する1つ以上の不活性成分、並びに何れか2つ以上の組み合わせ、複合体化又は凝集から、又は1つ以上の成分の分離から、又は他の種類の反応又は1つ以上の成分の相互作用から直接的又は間接的に生じる何れか製品を意味する。従って、本発明の医薬組成物は、少なくとも1つの本発明の化合物と医薬的に許容される塩とを混合することによって製造される何れかの組成物を含有する。
【0074】
本発明の医薬組成物は、プロドラッグ化合物又は他の核内受容体調節剤等の活性成分として1つ以上の他の化合物をさらに含み得る。
【0075】
実際の使用において、本発明において使用される化合物は、慣用の医薬配合技術によって医薬担体と顕密に混合して活性成分として組み合わせられ得る。担体は、投与に望ましい製剤の形態、例えば、経口又は非経口(静脈内を含む)に応じて多種多様な形態をとることができる。経口剤形用の組成物を調製する際に、例えば、懸濁剤、エリキシル剤及び溶液の等の経口液体製剤の場合、例えば、水、グリコール、油、アルコール、香料、保存料、着色料等の何れかの通常の医薬媒体が用いられ得; デンプン、糖、微結晶セルロース、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤等の担体、例えば、粉末、硬質カプセル及び軟質カプセル並びに錠剤等の経口固形製剤の場合、固形製剤が液体製剤よりも好ましい。
【0076】
それらの投与の容易さのために、錠剤及びカプセル剤が、最も有利な経口投与単位形態であり、その場合には明らかに固体の医薬的に許容される担体が用いられる。必要に応じて、錠剤は、標準的な水性又は非水性技術により被覆され得る。そのような組成物及び調製物は、少なくとも0.1%の活性化合物を含むべきである。これらの組成物中の活性化合物のパーセンテージは、もちろん、変化してもよく、都合よくは、単位の重量の約2%〜約60%の間であり得る。そのような治療上の有用な組成物中の活性化合物の量は、有効量が得られ得るような量である。活性化合物は、例えば、液滴剤又はスプレー剤として鼻腔内投与され得る。
【0077】
錠剤、ピル、カプセル剤等は、トラガカントゴム、アカシア、コーンスターチ又はゼラチン等の結合剤; リン酸二カルシウム等の賦形剤; コーンスターチ、ポテトスターチ、アルギン酸等の崩壊剤; ステアリン酸マグネシウム等の滑剤; 及びスクロース、ラクトース又はサッカリン等の甘未剤を含み得る。単位剤形がカプセル剤である場合、それは、上記の種類の材料に加えて、脂肪油等の液体担体を含み得る。
【0078】
他の種々の材料が、コーティングとして又は投与単位の物理的形態を改変するために存在してもよい。例えば、錠剤は、シェラック、砂糖又はその両方でコーティングされ得る。シロップ剤又はエリキシル剤は、有効成分に加えて、甘味剤としてスクロース、保存剤としてメチルパラベン及びプロピルパラベン、染料、並びにチェリー又はオレンジフレーバー等の香料を含有してもよい。
【0079】
本発明で使用される化合物はまた、非経口投与され得る。これらの活性化合物の溶液又は懸濁液は、ヒドロキシプロピルセルロース等の界面活性剤と適切に混合された水中で調製され得る。分散液はまた、グリセロール、液体ポリエチレングリコール及びそれらの混合物中で調製され得る。通常の保存及び使用条件下では、これらの製剤は、微生物の増殖を防ぐための保存料を含有する。
【0080】
注射用途に適した医薬形態には、滅菌水溶液又は分散液、及び滅菌注射溶液又は分散液の即時調製用の滅菌粉末を含む。全ての場合において、その形態は無菌でなければならず、及び容易な注射可能性がある程度に流動的でなければならない。それは製造及び貯蔵の条件下で安定でなければならず、並びに細菌及び真菌等の微生物の汚染作用に対して保護されなければならない。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール及び液体ポリエチレングリコール)、それらの適切な混合物、及び植物油を含む溶媒又は分散媒体であり得る。
【0081】
哺乳動物、特にヒトに有効量の本発明の化合物を提供するために、何れかの適切な投与経路が用いられ得る。例えば、経口、直腸、局所、非経口(静脈内、筋肉内及び皮下を含む)、眼(目薬(ophthalmic))、肺(鼻又は口腔吸収)、鼻等を介される。剤形は、錠剤、トローチ剤、分散剤、懸濁剤、液剤、カプセル剤、クリーム剤、軟膏剤、エアロゾル剤等を含む。好ましくは、本発明の化合物は、経口投与される。
【0082】
用いられる活性成分の有効投与量は、用いられる特定の化合物、投与方法、治療されている病状及び治療されている病状の重症度に応じて変化し得る。そのような投与量は、当業者によって容易に確認され得る。
【0083】
式(I)の化合物が示されるAhR媒介病状を治療又は予防する際、一般に満足のいく結果は、化合物を哺乳動物の体重1キログラム当たり約0.1mg〜約100mgの1日投与量で、好ましくは、1日1回の投与として若しくは1日2回〜6回の分散投与で、又は徐放形態で投与される場合に得られる。ほとんどの大型哺乳動物において、1日の総投与量は、約1mg〜約1000mg、好ましくは約1mg〜約50mgである。70kgの成人の場合、1日の総投与量は、一般に約7mg〜約350mgであろう。この投与レジメンは、最適な治療反応が得られるように調製され得る。
【0084】
略語
本明細書及び本願全体を通して、以下の略語が用いられ得る。
Ac アセチル(acetyl)
Boc tert−ブチルオキシカルボニル(tert−butyloxycarbonyl)
br 広い(broad)
CDI 1,1’−カルボニルジイミダゾール(1,1’−carbonyldiimidazole)
d 二重(doublet)
DAST (ジエチルアミノ)サルファートトリフルオリド((diethylamino)sulfur trifluoride)
dba ジベンジリデンアセトン(dibenzylideneacetone)
DBU 1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1,8−diazabicyclo[5.4.0]undec−7−ene)
DCM ジクロロメタン(dichloromethane)
DIBAL−H ヒドリドアルミン酸ジイソブチル(diisobutylaluminum hydride)
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン(N,N−diisopropylethylamine)
DMAP N,N−ジメチル−4−アミノピリジン(4−(dimethylamino)pyridine)
DMF N,N−ジメチルホルムアミド(N,N−dimethylformamide)
DMSO ジメチルスルホキシド(dimethyl sulfoxide)
dppf 1,1’−ビス(ジフェニルホスファニル)フェロセン(1,1’−bis(diphenylphosphanyl)ferrocene)
EDC 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(1−ethyl−3−(3−dimethylaminopropyl)carbodiimide)
Et エチル(ethyl)
EtO ジエチルエーテル(diethyl ether)
EtOAc 酢酸エチル(ethyl acetate)
HATU O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸(O−(7−azabenzotriazol−1−yl)−N,N,N’,N’−tetramethyluronium hexafluorophosphate)
HPLC 高速液体クロマトグラフィー(high performance liquid chromatography)
m 多重(multiplet)
MCPBA 3−クロロペルオキシ安息香酸(3−chloroperoxybenzoic acid)
Me メチル(methyl)
Ms メタンスルホニル(methanesulfonyl)
NBS N−ブロモスクシンイミド(N−bromosuccinimide)
NCS N−クロロスクシンイミド(N−chlorosuccinimide)
PE 石油エーテル(petroleum ether)
rt 室温(room temperature)
S 単一(singlet)
SEM 2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(2−(trimethylsilyl)ethoxymethyl)
T 三重(triplet)
TFA トリフルオロ酢酸(trifluoroacetic acid)
TEA トリエチルアミン(triethylamine)
THF テトラヒドロフラン(tetrahydrofurane)
tBuXPhos 2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(2−di−tert−butylphosphino−2′,4′,6′−triisopropylbiphenyl)
【実施例】
【0085】
一般的なスキーム
本発明の化合物は、以下のスキーム1に記載される手順を含む、当該分野で公知の方法の組み合わせによって調製され得る。以下の反応スキームは、本発明の例を表すことのみを意味し、決して本発明の制限であることを意味するものではない。
【0086】
スキーム1は、本発明の化合物のための調製経路の1つを記載する。置換又は非置換6−クロロ−3−ヨードピリジン−2−アミンA−1は、トリエチルアミンの存在下で、塩化スルホニルにより対応するビスメチルスルホンアミドA−2に変換される。A−2のNaOHで処理すると、対応するモノメチルスルホンアミドA−3が得られ、これは、適切に置換されたアルキンとのPd/Cu(I)触媒カップリング/環化反応によりアザインドールA−4に変換される。中間体A−5へのBoc保護とそれに続くBuchwaldアミド化により、対応するアミドA−6が得られる。中間体A−6は、例えば、TFAによる脱保護により構造A−7の化合物に変換される。
【0087】
【化15】
【0088】
スキーム2は、本発明の化合物のための代替の調製経路を記載する。置換又は非置換6−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンB−1は、NaH及び((クロロメトキシ)メチル)トリメチルシランで処理することにより、対応する2−(トリメチルシリル)エトキシメチル保護中間体B−2に変換される。中間体B−2は、−78℃でn−BuLiでの処理によってヨウ化され得、次いで、ヨウ素の添加によってヨウ化物B−3を得る。B−3とボロン酸又はエステルとのSuzukiカップリングにより、構造B−4の中間体が得られる。アミドを用いたBuchwaldアミド化により、構造B−5の中間体が得られ、これは、例えばBF EtOにより脱保護され得、構造B−6の化合物を得る。さらに、一連のNaOHでのアミド加水分解、次いでカルボン酸とのアミノカップリングにおいて、構造B−6の化合物は、構造B−8の化合物に変換され得る。
【0089】
【化16】
【0090】
中間体1:1−エチニル−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 1)
【化17】
【0091】
工程1: ((3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)エチニル)トリメチルシラン(Int 1b)
Pd(PPh(95mg、0.083mmol)、Cul(32mg、0.165mmol)、1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 1a)(1.00g、4.13mmol)及びエチニル−トリメチルシラン(1.42g、14.5mmol)(TEA(10mL)中)の混合物が、N下、70℃で一晩攪拌された。混合物は、濃縮乾固され、EtOAc(20mL)が加えられ、混合物は、Celite(登録商標)を通して濾過された。濾液は、濃縮乾固され、残渣は、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン)により精製され、表題化合物を黄色油状物として得た。
【0092】
工程2: 1−エチニル−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 1)
((3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)エチニル)トリメチルシラン(Int 1b)(0.881g、3.39mmol)(THF(15mL)中)の混合物に、TBAF(5mL、1N(THF中))が加えられ、混合物は、室温で一晩攪拌された。水が加えられ、混合物は、EtOAc(3×30mL)で抽出された。合わせた有機層は、MgSOで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、カラムクロマトグラフィー(勾配5〜100%EtOAc(PE中))で精製され、表題の化合物を黄色油状物として得た。
【0093】
中間体1/1: 3−エチニル−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(Int 1/1)
【化18】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに3−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)ピリジンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0094】
中間体1/2: 1−エチニル−2−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(Int 1/2)
【化19】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)ベンゼンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0095】
中間体1/3: 1−エチニル−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(Int 1/3)
【化20】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに1−ブロモ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゼンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0096】
中間体1/4: 2−エチニル−4−フルオロ−1−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 1/4)
【化21】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに2−ブロモ−4−フルオロ−1−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0097】
中間体1/5: 1−エチニルナフタレン(Int 1/5)
【化22】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに1−ヨードナフタレンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0098】
中間体1/6: 1−エチニル−4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 1/6)
【化23】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに1−ブロモ−4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0099】
中間体1/7: 1−(ジフルオロメチル)−2−エチニルベンゼン(Int 1/7)
【化24】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに1−ブロモ−2−(ジフルオロメチル)ベンゼンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0100】
中間体1/8: 4−エチニル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン(Int 1/8)
【化25】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに4−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インデンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0101】
中間体1/9: 2−エチニル−3−(トリフルオロメチル)ピリジン(Int 1/9)
【化26】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに2−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)ピリジンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0102】
中間体1/10: 1−エチニル−2−(メチルスルホニル)ベンゼン(Int 1/10)
【化27】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに1−ブロモ−2−(メチルスルホニル)ベンゼンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0103】
中間体1/11: 2−エチニル安息香酸メチル(Int 1/11)
【化28】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに2−ブロモ安息香酸メチルを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0104】
中間体1/12: 1−(ジフルオロメチル)−3−エチニルベンゼン(Int 1/12)
【化29】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに1−ブロモ−3−(ジフルオロメチル)ベンゼンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0105】
中間体1/13: 1−(ジフルオロメチル)−4−エチニルベンゼン(Int 1/13)
【化30】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに1−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)ベンゼンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0106】
中間体1/14: 4−クロロ−2−エチニル−1−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 1/14)
【化31】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに2−ブロモ−4−クロロ−1−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0107】
中間体1/15: 2−エチニル−1,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 1/15)
【化32】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに2−ヨード−1,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0108】
中間体1/16: 3−エチニルフラン−2−カルバルデヒド(Int 1/16)
【化33】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに3−ブロモフラン−2−カルバルデヒドを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0109】
中間体1/17: 2−エチニル−4−メチル−1−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 1/17)
【化34】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに2−ブロモ−4−メチル−1−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0110】
中間体1/18: 4−クロロ−1−(ジフルオロメチル)−2−エチニルベンゼン(Int 1/18)
【化35】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに2−ブロモ−4−クロロ−1−(ジフルオロメチル)ベンゼンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0111】
中間体1/19: 1−(ジフルオロメチル)−2−エチニル−4−メチルベンゼン(Int 1/19)
【化36】
表題の化合物は、工程1での1−ブロモ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに2−ブロモ−1−(ジフルオロメチル)−4−メチルベンゼンを使用して、中間体1についての記載と同様に調製された。
【0112】
中間体2: tert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)
【化37】
【0113】
工程1: N−(6−クロロ−3−ヨードピリジン−2−イル)−N−(メチルスルホニル)メタンスルホンアミド(Int 2b)
塩化メタンスルホニル(5.5mL、70.9mmol)が、6−クロロ−3−ヨードピリジン−2−アミン(Int 2a)(5.0g、19.7mmol)(ピリジン(50mL)中)の溶液に0℃で滴下された。混合物は、室温まで温められ、一晩攪拌された。混合物は、濃縮乾固され、残渣は、カラムクロマトグラフィー(勾配5%〜100%EtOAc(DCM中))で精製され、表題の化合物を黄色固体として得た。
【0114】
工程2: N−(6−クロロ−3−ヨードピリジン−2−イル)メタンスルホンアミド(Int 2c)
N−(6−クロロ−3−ヨードピリジン−2−イル)−N−(メチルスルホニル)メタンスルホンアミド(Int 2b)(5.3g、12.9mmol)が、水性NaOH(10w/w%、32.5mL)及びテトラヒドロフラン(32.5mL)の混合物に溶解された。混合物は、室温で16時間攪拌された。混合物は、濃縮され、水が加えられ、クエン酸水性溶液を使用してpHが、pH4に調製された。沈殿した固体は、濃縮され、残渣は、カラムクロマトグラフィー(勾配5%〜100%EtOAc(DCM中))で精製され、表題の化合物を黄色固体として得た。
【0115】
工程3: 6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 2d)
N−(6−クロロ−3−ヨードピリジン−2−イル)メタンスルホンアミド(Int 2c)(2.33g、7.02mmol)、1−エチニル−2−メチルベンゼン(1.22g、10.5mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(246mg、0.35mmol)、ヨウ化銅(I)(39mg、0.35mmol)及びトリエチルアミン(3.19g、31.6mmol)(DMF(25mL中))の混合物が、窒素下、100℃で2時間攪拌された。DBU(2.5mL)が加えられ、混合物は、100℃で一晩攪拌された。混合物は、室温に冷却され、NHCl水性溶液で希釈され、EtOAcで抽出された。合わせた有機層は、無水MgSOで乾燥され、濃縮乾固された。残渣は、カラムクロマトグラフィー(勾配5%〜10%EtOAc(PE中))により精製され、表題の化合物を黄色固体として得た。
【0116】
工程4: tert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)
6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 2d)(651mg、2.69mmol)(DCM(10mL)中)の混合物に、DCM(10mL)に溶解された二炭酸ジ−tert−ブチル(645mg、2.96mmol)が加えられ、続いてDMAP(33mg、0.27mmol)が加えられた。混合物は、室温で2時間攪拌された。混合物は、シリカ上に吸収され、カラムクロマトグラフィー(DCM/EtOAc 9:1)で精製され、表題の化合物を黄色固体として得た。
【0117】
中間体2/1: tert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/1)
【化38】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−エチニル−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0118】
中間体2/2: tert−ブチル6−クロロ−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/2)
【化39】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−エチニル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0119】
中間体2/3: tert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/3)
【化40】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに3−エチニル−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(Int 1/1)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0120】
中間体2/4: tert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/4)
【化41】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−エチニル−2−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(Int 1/2)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0121】
中間体2/5: tert−ブチル6−クロロ−2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/5)
【化42】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−エチニル−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(Int 1/3)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0122】
中間体2/6: tert−ブチル6−クロロ−2−(3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/6)
【化43】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−エチニル−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 1)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0123】
中間体2/7: tert−ブチル6−クロロ−2−(5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/7)
【化44】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに2−エチニル−4−フルオロ−1−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 1/4)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0124】
中間体2/8: tert−ブチル6−クロロ−2−(ナフタレン−1−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/8)
【化45】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−エチニルナフタレン(Int 1/5)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0125】
中間体2/9: tert−ブチル6−クロロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/9)
【化46】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−エチニル−4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 1/6)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0126】
中間体2/10: tert−ブチル6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/10)
【化47】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−(ジフルオロメチル)−2−エチニルベンゼン(Int 1/7)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0127】
中間体2/11: tert−ブチル6−クロロ−2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/11)
【化48】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに4−エチニル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン(Int 1/8)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0128】
中間体2/12: tert−ブチル6−クロロ−2−(3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート (Int 2/12)
【化49】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに2−エチニル−3−(トリフルオロメチル)ピリジン(Int 1/9)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0129】
中間体2/13: tert−ブチル6−クロロ−2−(2−メトキシフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/13)
【化50】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−エチニル−2−メトキシベンゼンを使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0130】
中間体2/14: tert−ブチル6−クロロ−2−(2−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/14)
【化51】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−エチニル−2−(メチルスルホニル)ベンゼン(Int 1/10)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0131】
中間体2/15: tert−ブチル6−クロロ−2−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/15)
【化52】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−(ジフルオロメチル)−3−エチニルベンゼン(Int 1/12)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0132】
中間体2/16: tert−ブチル6−クロロ−2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/16)
【化53】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−(ジフルオロメチル)−4−エチニルベンゼン(Int 1/13)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0133】
中間体2/17: tert−ブチル6−クロロ−2−(5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/17)
【化54】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに4−クロロ−2−エチニル−1−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 1/14)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0134】
中間体2/18: tert−ブチル2−(2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−6−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/18)
【化55】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに2−エチニル−1,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 1/15)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0135】
中間体2/19: tert−ブチル6−クロロ−2−(5−メチル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/19)
【化56】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに2−エチニル−4−メチル−1−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 1/17)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0136】
中間体2/20: tert−ブチル6−クロロ−2−(5−クロロ−2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/20)
【化57】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに4−クロロ−1−(ジフルオロメチル)−2−エチニルベンゼン(Int 1/18)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0137】
中間体2/21: tert−ブチル6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)−5−メチルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/21)
【化58】
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−(ジフルオロメチル)−2−エチニル−4−メチルベンゼン(Int 1/19)を使用して、中間体2についての記載と同様に調製された。
【0138】
中間体3: 1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)
【化59】
1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボン酸(7.0g、55.1mmol)(SOCl(20mL))の混合物が、2時間、70℃で加熱された。混合物は、濃縮乾固された。残渣は、NH/MeOH(7M、40mL)に溶解され、室温で一晩攪拌された。沈殿した固体は濾別され、EtOで抽出され、減圧下で乾燥され、表題化合物を得た。
【0139】
中間体3/1: フロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド(Int 3/1)
【化60】
表題の化合物は、1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボン酸の代わりにフロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボン酸を使用して、中間体3についての記載と同様に調製された。
【0140】
中間体3/2: 4−メチル−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキサミド(Int 3/2)
【化61】
表題の化合物は、1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボン酸の代わりに4−メチル−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボン酸を使用して、中間体3についての記載と同様に調製された。
【0141】
中間体3/3: メチル5−カルバモイル−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(Int 3/3)
【化62】
表題の化合物は、1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボン酸の代わりに3−(メトキシカルボニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸を使用して、中間体3についての記載と同様に調製された。
【0142】
中間体4: 4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミド(Int 4)
【化63】
メチル4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシレート(Int 4a)(900mg、6.38mmol)(NH/MeOH(7M、15mL)中)の混合物が、密閉管中、65℃で一晩攪拌された。混合物は、その容量の半分まで濃縮された。沈殿物が形成され、これは、濾過され、EtOで抽出され、減圧下で乾燥され、表題化合物を得た。
【0143】
中間体5: 6−クロロ−1−メチル−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 5)
【化64】
【0144】
工程1: 6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 5a)
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−エチニル−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用して、中間体2dについての記載と同様に調製された。
【0145】
工程2: 6−クロロ−1−メチル−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 5)
6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 5a)(500mg、1.69mmol)、炭酸カリウム(350mg、2.54mmol)及びMeI(288mg、2.03mmol)(THF(15mL)中)の混合物が、室温で一晩攪拌された。混合物は、濃縮乾固され、残渣は、カラムクロマトグラフィー(c18、勾配25〜55%アセトニトリル/10mM NHHCO水性溶液)により精製され、表題化合物を白色固体として得た。
【0146】
中間体6: メチル2−(6−クロロ−1−(メチルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ベンゾエート(Int 6)
【化65】
N−(6−クロロ−3−ヨードピリジン−2−イル)メタンスルホンアミド(1.00g、3.01mmol)(Int 2c)、メチル2−エチニルベンゾエート(510mg、3.19mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(114mg、0.16mmol)、ヨウ化銅(I)(30mg、0.16mmol)及びTEA(1.45g、14.38mmol)(DMF(15mL)中)の混合物が、窒素下、100℃で3時間攪拌された。混合物は、NHCl水性溶液で希釈され、EtOAcで抽出された。合わせた有機層は、MgSOで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配5〜100% EtOAc(PE中))によって精製され、表題化合物を黄色固体として得た。
【0147】
中間体7: 1−エチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 7)
【化66】
メチル1−エチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキシレート(Int 7a)(700mg、4.167mmol)(水性NH(25%、10mL)中)の混合物が、室温で一晩攪拌された。形成された沈殿は濾過され、水で洗浄され、乾燥され、所望の表題の化合物を白色固体として得た。
【0148】
中間体8: tert−ブチル6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)フラン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 8)
【化67】
【0149】
工程1: 3−(6−クロロ−1−(メチルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)フラン−2−カルバルデヒド(Int 8a)
N−(6−クロロ−3−ヨードピリジン−2−イル)メタンスルホンアミド(Int 2c)(692mg、2.08mmol)、3−エチニルフラン−2−カルバルデヒド(Int 1/16)(300mg、2.50mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(73mg、0.10mmol)、ヨウ化銅(I)(20mg、0.10mmol)及びTEA(947mg、9.37mmol)(DMF(20mL)中)の混合物が、80℃で3時間攪拌された。混合物は、室温に冷却され、水性NHClで希釈された。混合物は、EtOAcで抽出され、合わせた有機層は、無水MgSOで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/PE=1:10)で精製され、表題化合物を黄色固体として得た。
【0150】
工程2: 6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)フラン−3−イル)−1−(メチルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 8b)
DAST(411mg、4.62mmol)が、3−(6−クロロ−1−(メチルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)フラン−2−カルバルデヒド(Int 8a)(300mg、0.92mmol)(ジクロロメタン(10mL)中)の混合物に0℃で加えられ、その混合物は、室温で12時間攪拌された。混合物は、飽和水性NaHCOに注がれ、EtOAcで抽出された。合わせた有機層は、濃縮乾固され、表題化合物を黄色固体として得た。
【0151】
工程3: 6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)フラン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 8c)
6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)フラン−3−イル)−1−(メチルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 8b)(165mg、0.48mmol)(DMF(1.5mL)中)の混合物に、DBU(1mL)が加えられ、その混合物は、70℃で一晩攪拌された。混合物は、水性NHClで希釈され、EtOAcで抽出された。合わせた有機層は、無水MgSOで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/PE=1:8)で精製され、表題化合物を黄色固体として得た。
【0152】
工程4: tert−ブチル6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)フラン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 8)
6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)フラン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 8c)(120mg、0.45mmol)が、DCM(2mL)に懸濁された。DCM(1mL)に溶解されたBocO(345mg、1.58mmol)、続いてDMAP(10mg)が加えられた。二酸化炭素の発生が停止した後、混合物は、シリカ上に吸着され、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/DCM=1:10)で精製され、表題化合物を白色固体として得た。
【0153】
中間体9: 2−(2−(ジフルオロメチル)−5−フルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(Int 9)
【化68】
2−ブロモ−1−(ジフルオロメチル)−4−フルオロベンゼン(73g、0.287mol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(88g、0.345mol)、Pd(dppf)Cl(10.4g、0.014mol)及びKOAc(95.8g、0.978mol)(1,4−ジオキサン(700mL)中)及びDMSO(30mL)の混合物が、N下、85℃で一晩攪拌された。混合物は、水(250mL)でクエンチされ、EtOAc(3×500mL)で抽出された。合わせた有機層は、ブラインで洗浄され、無水NaSoで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、PEで溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーカラムにより精製され、表題化合物を黄色油状物として得た。
【0154】
中間体20: 6−クロロ−2−(2−シクロプロピルフェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 20)
【化69】
【0155】
工程1: 6−クロロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 20b)
6−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(20.0g、131mmol)(DMF(30mL)中)の溶液に、NaH(7.88g、197mmol)が0℃で加えられた。混合物は、室温で1時間攪拌された。SEMCl(32.8g、197mmol)が加えられ、その混合物は、室温で一晩攪拌された。混合物は、水(500mL)で希釈され、DCM(3×300mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水NaSoで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、カラムクロマトグラフィー(PE/EA=20:1)で精製され、表題化合物を黄色油状物として得た。
【0156】
工程2: 6−クロロ−2−ヨード−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 20c)
6−クロロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 20b)(20.0g、0.071mol)(THF(300mL)中)の溶液に、n−BuLi(42.4mL、2.5Mヘキサン中、0.106mol)が、−78℃で加えられ、その混合物は、同じ温度で1時間混合された。次に、I(23.3g、0.092mol)(THF(40mL)中)が、−30℃で加えられた。その混合物は、室温で一晩攪拌された。水(500mL)が加えられ、混合物は、DCM(3×600mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水NaSoで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/E=100:1)で精製され、表題化合物を茶色固体として得た。
【0157】
工程3: 6−クロロ−2−(2−シクロプロピルフェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 20)
6−クロロ−2−ヨード−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 20c)(450mg、1.1mmol)、2−(2−シクロプロピルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(350mg、1.43mmol)、Pd(dppf)Cl(80mg、0.11mmol)及びKCO(304mg、2.2mmol)(1,4−ジオキサン(6mL)中)の混合物が、N下、85℃で一晩攪拌された。水(50mL)が加えられ、混合物は、EtOAc(3×50ml)で抽出された。合わせた有機層は、NaSoで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/E=100:1)で精製され、表題化合物を黄色油状物として得た。
【0158】
中間体20/1〜20/8
適切なSuzukiカップリングブルディングブロックを使用して、中間体20についての記載と同様に、以下の中間体が調製された。
【表1】
【0159】
中間体21: 3,6−ジクロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 21)
【化70】
6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 20/4)(205mg、0.46mmol)(DMF(2mL)中)の溶液に、NCS(81mg、0.61mmol)が加えられた。混合物は、80℃で一晩攪拌された。混合物は、濃縮乾固され、残渣は、カラムクロマトグラフィー(勾配MeCN/HO=5%〜95%)で精製され、表題化合物を白色固体として得た。
【0160】
中間体22: 6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−3−フルオロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 22)
【化71】
【0161】
工程1: 6−クロロ−3−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 22a)
6−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 20a)(2.0g、13.16mmol)(DMF(8mL)中)及びアセトニトリル(20mL)の溶液に、セレクトフルオル(6.96g、19.66mmol)が、N雰囲気下、室温で加えられた。混合物は、室温で一晩攪拌された。混合物は、HO(20mL)で希釈され、EtOAc(3×20mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水NaSoで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=49:1)で精製され、表題化合物を白色固体として得た。
【0162】
工程2: 6−クロロ−3−フルオロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 22b)
6−クロロ−3−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 22a)(300mg、1.77mmol)(DMF(3mL)中)の溶液に、NaH(1142mg、3.53mmol)が、0℃で加えられた。同じ温度で30分間攪拌した後、SEMCl(442mg、2.65mmol)が加えられ、混合物は、室温で一晩攪拌された。混合物は、濃縮乾固され、残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=49:1)で精製され、表題化合物を黄色油状物として得た。
【0163】
工程3: 6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−3−フルオロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 22)
6−クロロ−3−フルオロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 22b)(160mg、0.533mmol)、1−ブロモ−2−(ジフルオロメチル)ベンゼン(133mg、0.64mmol)及びPPh(8mg、0.03mmol)(DMF(2mL)中)の溶液に、Pd(OAc)(16mg、0.07mmol)及びKOAc(105mg、1.07mmol)が加えられた。混合物は、N雰囲気下、125℃で一晩攪拌された。混合物は、濾過され、残渣は、EtOAc(20mL)で抽出された。濾液は、濃縮乾固され、残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=49:1)で精製され、表題化合物を黄色油状物として得た。
【0164】
中間体23: tert−ブチル6−クロロ−2−(5−シクロプロピル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 23)
【化72】
【0165】
工程1: 5−シクロプロピル−2−(トリフルオロメチル)アニリン(Int 23b)
Pd(dppf)Cl(613mg、0.84mmol)が、5−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)アニリン(Int 23a)(2.00g、8.37mmol)、シクロプロピルボロン酸(929mg、12.56mmol)及びNaCO(1.77g、16.70mmol)(ジオキサン(25mL)中)の混合物に加えられた。混合物は、90℃で一晩攪拌された。混合物は、濃縮乾固され、残渣は、カラムクロマトグラフィー(0〜2%EtOAc(PE中))で精製され、表題化合物を黄色油状物として得た。
【0166】
工程2: 2−ブロモ−4−シクロプロピル−1−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 23c)
亜硝酸tert−ブチル(1.69g、16.41mmol)が、5−シクロプロピル−2−(トリフルオロメチル)アニリン(Int 23b)(1.10g、5.47mmol)(CHCN(50mL)中)の溶液に迅速に加えられた。混合物は、N下、室温で2分間攪拌された。CuBr(3.02g、13.66mmol)が加えられ、混合物は、N下、室温で3時間攪拌された。水(20mL)が加えられ、混合物が、EtOAc(2×50mL)で抽出された。合わせた有機層は、濃縮乾固され、残渣は、カラムクロマトグラフィー(0〜2%DCM(PE中))で精製され、表題の化合物を無色油状物として得た。
【0167】
工程3: ((5−シクロプロピル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)エチニル)トリメチルシラン(Int 23d)
Pd(PPh(307mg、0.26mmol)及びCuI(101mg、0.53mmol)(TEA(20mL)中)の混合物に、2−ブロモ−4−シクロプロピル−1−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 23c)(1.40g、5.28mmol)及びエチニルトリメチルシラン(1.82g、18.57mmol)が加えられた。混合物は、70℃で一晩攪拌された。混合物は、濃縮され、EtOAc(80mL)が加えられた。混合物は、Celite(登録商標)を通して濾過された。濾液は、濃縮乾固され、残渣は、カラムクロマトグラフィー(PE)で精製され、表題の化合物を無色油状物として得た。
【0168】
工程4: 4−シクロプロピル−2−エチニル−1−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 23e)
((5−シクロプロピル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)エチニル)トリメチルシラン(Int 23d)(MeOH(5mL)中)の溶液に、KCO(582mg、4.22mmol)が加えられた。混合物は、室温で0.5時間攪拌された。混合物は、氷水に注がれ、ジエチルエーテル(2×30mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水MgSOで乾燥され、濾過され、濃縮乾固され、表題化合物を得た。
【0169】
工程5〜6: tert−ブチル6−クロロ−2−(5−シクロプロピル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 23)
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに、4−シクロプロピル−1−エチニル−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(Int 23e)を使用して、中間体2工程3及び4についての記載と同様に調製された。
【0170】
中間体23/1: tert−ブチル6−クロロ−2−(5−エチル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 23/1)
【化73】
表題の化合物は、工程1でのシクロプロピルカルボン酸の代わりにエチルボロン酸を使用して、中間体23についての記載と同様に調製された。
【0171】
中間体24: tert−ブチル6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)−4,5−ジフルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 24)
【化74】
【0172】
工程1: 4,5−ジフルオロ−2−((トリメチルシリル)エチニル)ベンズアルデヒド(Int 24b)
Pd(PPh(260mg、0.23mmol)、Cul(43mg、0.23mmol)、2−ブロモ−4,5−ジフルオロベンズアルデヒド(1.00g、4.50mmol)及びエチニルトリメチルシリル(1.55g、15.80mmol)(TEA(10mL)中)の混合物が、70℃で一晩攪拌された。混合物は、濃縮乾固された。EtOAc(20mL)が加えられ、混合物は、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過された。混合物は、濃縮乾固され、残渣は、カラムクロマトグラフィー(勾配5〜30%EtOAc(PE中))で精製され、表題化合物を黄色油状物として得た。
【0173】
工程2: ((2−(ジフルオロメチル)−4,5−ジフルオロフェニル)エチニル)トリメチルシラン(Int 24c)
4,5−ジフルオロ−2−((トリメチルシリル)エチニル)ベンズアルデヒド(Int 24b)(1.67g、7.00mmol)(DCM(10mL)中)の溶液に、DAST(2.25g、14.00mmol)が、0℃で加えられた。混合物は、室温で4時間攪拌された。混合物は、氷水に注がれ、DCM(2×30mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水MgSOで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、カラムクロマトグラフィー(勾配5〜30%EtOAc(PE中))で精製され、表題化合物を黄色油状物として得た。
【0174】
工程3: 1−(ジフルオロメチル)−2−エチニル−4,5−ジフルオロベンゼン(Int 24d)
((2−(ジフルオロメチル)−4,5−ジフルオロフェニル)エチニル)トリメチルシラン(Int 24c)(1.30g、5.00mmol)(MeOH(2mL)中)の溶液に、KCO(1.38g、10.00mmol)が加えられた。混合物は、室温で0.5時間攪拌された。混合物は、氷水に注がれ、ジエチルエーテル(2×10mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水MgSOで乾燥され、濾過され、濃縮乾固され、表題化合物を得た。
【0175】
工程4〜5: tert−ブチル6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)−4,5−ジフルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 24)
表題の化合物は、工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−(ジフルオロメチル)−2−エチニル−4,5−ジフルオロベンゼン(Int 24d)を使用して、中間体2工程3及び4についての記載と同様に調製された。
【0176】
中間体25: tert−ブチル6−クロロ−5−メチル−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 25)
【化75】
【0177】
工程1: 6−クロロ−3−ヨード−5−メチルピリジン−2−アミン(Int 25b)
NIS(5.30g、23.56mmol)が、6−クロロ−5−メチルピリジン−2−アミン(Int2 5a)(2.50g、17.60mmol)(THF(30mL)中)の攪拌混合物に加えられ、攪拌が0℃で30分間続けられた。次に混合物は、追加のNIS(5.30g、23.56mmol)が加えられ、50℃で24時間加熱された。混合物は、室温まで冷却され、濃縮乾固された。水(30mL)が加えられ、混合物は、酢酸エチル(3×40mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水MgSOで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配0〜50%EtOAc(PE中))で精製され、表題化合物を白色固体として得た。
【0178】
工程2〜5: tert−ブチル6−クロロ−5−メチル−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 25)
表題の化合物は、工程1での6−クロロ−3−ヨードピリジン−2−アミンの代わりに6−クロロ−3−ヨード−5−メチルピリジン−2−アミン(Int 25b)及び工程3での1−エチニル−2−メチルベンゼンの代わりに1−エチニル−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用して、中間体2工程1〜4についての記載と同様に調製された。
【0179】
実施例1: 1−メチル−N−(2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(1)
【化76】
【0180】
工程1: tert−ブチル6−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(1a)
Pd(dba)(460mg、0.50mmol)が、tert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)(340mg、0.99mmol)、リン酸カリウム(693mg、3.28mmol)、1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(250mg、2.0mmol)及びtBuXPhos(300mg、0.70mmol)(t−BuOH(6.0mL)及び水(0.2mL)の混合物中)の混合物に加えられた。混合物は、マイクロ波照射下、90℃で3時間加熱された。混合物は、濾過され、残渣は、DCM(20ml)で洗浄された。濾液は、濃縮乾固され、残渣は、カラムクロマトグラフィー(勾配5〜100%EtOAc(PE中))で精製され、表題の化合物を黄色固体として得た。
【0181】
工程2: 1−メチル−N−(2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(1)
tert−ブチル6−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(1a)(314mg、0.73mmol)(DCM(10mL)中)の混合物に、TFA(2mL)が加えられ、混合物は、室温で一晩攪拌された。混合物は、NaHCO水性溶液で希釈された。水層は、DCMで抽出された。合わせた有機層は、無水MgSOで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、カラムクロマトグラフィー(勾配5〜100%EtOAc(PE中))で精製され、表題化合物を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ ppm 8.85 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.49-7.45 (m, 1H), 7.33-7.27 (m, 3H), 6.63 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.26 (s, 3H) , 2.51 (s, 3H). (ESI): m/z 332.2 [M+H]+
【0182】
実施例1/1: 1−メチル−N−(2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(1/1)
【化77】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 1)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/1)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.82 (s, 1H), 10.65 (s, 1H), 8.03 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.81-7.78 (m, 1H), 7.71-7.66 (m, 2H), 7.53 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.12 (s, 3H). (ESI): m/z 385.9 [M+H]+
【0183】
実施例1/2: 1−メチル−N−(2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(1/2)
【化78】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/2)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.13 (s, 1H), 10.58 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.24-8.22 (m, 1H), 8.01 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.70-7.67 (m, 2H), 7.54 (s, 1H), 7.23 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.12 (s, 3H). (ESI): m/z 385.9 [M+H]+
【0184】
実施例1/3: 1−メチル−N−(2−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(1/3)
【化79】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.91 (s, 1H), 10.67 (s, 1H), 8.82-8.81 (m, 1H), 8.20 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.89 -7.85 (m, 2H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.63 (s, 1H), 4.12 (s, 3H). (ESI): m/z 386.9 [M+H]+
【0185】
実施例1/4: 1−メチル−N−(2−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(1/4)
【化80】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/4)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.89 (s, 1H), 10.60 (s, 1H), 8.06 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.96-7.94 (m, 1H), 7.81 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.55-7.51 (m, 4H), 7.25 (s, 1H), 6.83 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.12 (s, 3H). (ESI): m/z 401.9 [M+H]+
【0186】
実施例1/5: 1−メチル−N−(2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(1/5)
【化81】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/5)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.05 (s, 1H), 10.55 (s, 1H), 8.01-7.94 (m, 3H), 7.79 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.59 (dd J1 = J2 = 8.0 Hz, 1H), 7.54 ( s, 1H), 7.31 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 4.12 (s, 3H). (ESI): m/z 401.9 [M+H]+
【0187】
実施例1/6: 1−メチル−N−(2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/6)
【化82】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/1)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.03 (s, 1H), 10.10 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.09 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.91-7.89 (m, 2H), 7.81-7.78 (m, 1H), 7.71-7.66 (m, 2H), 6.57 (s, 1H), 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 386.9 [M+H]+
【0188】
実施例1/7: N−(2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピコリン−アミド(1/7)
【化83】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/1)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりにピコリンアミドを使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.95 (s, 1H), 10.43 (s, 1H), 8.78 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.15-8.09 (m, 3H), 7.91 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.82-7-79 (m, 1H), 7.75-7.66 (m, 3H), 6.57 (s, 1H). (ESI): m/z 382.9 [M+H]+
【0189】
実施例1/8: 2−フルオロ−N−(2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ベンズアミド(1/8)
【化84】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/1)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに2−フルオロベンズアミドを使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.89 (s, 1H), 10.60 (s, 1H), 8.05 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.79-7.67 (m, 4H), 7.60-7.57 (m, 1H), 7.36- 7.32 (m, 2H), 6.54 (s, 1H). (ESI): m/z 399.9 [M+H]+
【0190】
実施例1/9: 4−フルオロ−N−(2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ベンズアミド(1/9)
【化85】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/1)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに4−フルオロベンズアミドを使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.82 (s, 1H), 10.68 (s, 1H), 8.14-8.11 (m, 2H), 8.03 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.91-7.89 (m, 2H), 7.80-7.79 (m, 1H), 7.72-7.66 (m, 2H), 7.58 (s, 1H), 7.37-7.34 (m, 2H), 6.54 (s, 1H). (ESI): m/z 399.9 [M+H]+
【0191】
実施例1/10: N−(2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イルニコチンアミド(1/10)
【化86】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/1)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりにニコチンアミドを使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.85 (s, 1H), 10.92 (s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.77-8.75 (m, 1H), 8.38-8.35 (m, 1H), 8.05 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.95-7.90 (m, 2H), 7.82-7.79 (m, 1H), 7.72-7.57 (m, 2H), 7.56-7.54 (m, 1H), 6.55 (s, 1H). (ESI): m/z 382.9 [M+H]+
【0192】
実施例1/11: N−(2−(3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/11)
【化87】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/6)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.09 (s, 1H), 10.11 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.09 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.86-7.80 (m, 1H), 7.64-7.59 (m, 1H), 7.49 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 405.1 [M+H]+
【0193】
実施例1/12: N−(2−(5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/12)
【化88】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/7)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.08 (s, 1H), 10.12 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.12 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.00-7.97 (m, 1H), 7.91 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.62-7.60 (m, 1H), 7.55-7.51 (m, 1H), 6.65 (s, 1H), 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 405.1 [M+H]+
【0194】
実施例1/13: 1−メチル−N−(2−(ナフタレン−1−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/13)
【化89】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 1)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(ナフタレン−1−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/8)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.14 (s, 1H), 10.07 (s, 1H), 8.30-8.27 (m, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.05-8.00 (m, 2H), 7.94-7.92 (m, 1H), 7.74-7.73 (m, 1H), 7.66-7.59 (m, 3H), 6.76 (s, 1H), 4.24 (s, 3H). (ESI): m/z 369.1 [M+H]+
【0195】
実施例1/14: N−(2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/14)
【化90】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 1)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/9)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.03 (s, 1H), 10.09 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.09 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.83-7.67 (m, 3H), 6.56 (s, 1H), 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 405.1 [M+H]+
【0196】
実施例1/15: N−(2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/15)
【化91】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 1)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/10)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.11 (s, 1H), 10.08 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.12 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.73-7.67 (m, 2H), 7.62-7.59 (m, 1H), 7.15 (t, J = 54.5 Hz, 1H), 6.60 (s, 1H), 4.22 (s, 3H). 369.2 (ESI): m/z [M+H]+
【0197】
実施例1/16: N−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/16)
【化92】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 1)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/11)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.92 (s, 1H), 10.01 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.05 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.61-7.59 (m, 1H), 7.28-7.25 (m, 2H), 6.69 (s, 1H), 4.23 (s, 3H), 3.15-3.12 (m, 2H), 2.96-2.93 (m, 2H), 2.10-2.04 (m, 2H). (ESI): m/z 359.2 [M+H]+
【0198】
実施例1/17: 1−メチル−N−(2−(3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/17)
【化93】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 1)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/12)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.18 (s, 1H), 10.07 (s, 1H), 8.97 (s, J = 2.8 Hz), 1H), 8.36-8.34 (m, 1H), 8.19-8.17 (m, 2H), 7.93 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.64 (dd, J1 = 5.0 Hz, J2 = 8.0 Hz, 1H), 6.93 (s, 1H), 4.23 (s, 3H). (ESI): m/z 388.1 [M+H]+
【0199】
実施例1/18: N−(2−(2−メトキシフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/18)
【化94】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 1)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−メトキシフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/13)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.75 (s, 1H), 9.99 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.03 (d, J = 8.5 Hz), 7.86-7.84 (m, 2H), 7.37-7.34 (m, 1H), 7.17 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.08-7.05 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 4.23 (s, 3H), 3.94 (s, 3H). (ESI): m/z 349.1 [M+H]+
【0200】
実施例1/19: N−(2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)フロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド(1/19)
【化95】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/1)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりにフロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド(Int 3/1)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.93 (s, 1H), 10.51 (s, 1H), 9.13 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.43 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.82 (m, 1H), 7.73-7.66 (m, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.57 (s, 1H). (ESI): m/z 423.1 [M+H]+
【0201】
実施例1/20: 4−メチル−N−(2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキサミド(1/20)
【化96】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/1)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに4−メチル−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキサミド(Int 3/2)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.99 (s, 1H), 11.16 (s, 1H), 8.07 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.84-7.79 (m, 2H), 7.72-7.66 (m, 2H), 6.57 (s, 1H), 2.56 (s, 3H). (ESI): m/z 388.1 [M+H]+
【0202】
実施例1/21: 4−メチル−N−(2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−4H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミド(1/21)
【化97】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/1)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミド(Int 4)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.03 (s, 1H), 10.18 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.08 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.91-7.86 (m, 2H), 7.81-7.78 (m, 1H), 7.72-7.66 (m, 1H), 6.57 (s, 1H), 3.97 (s, 3H). (ESI): m/z 387.1 [M+H]+
【0203】
実施例1/22: N−(2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−3−カルボキサミド(1/22)
【化98】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/1)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりにイミダゾ[1,5−a]ピリジン−3−カルボキサミドを使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.97 (s, 1H), 9.80 (s, 1H), 9.46-9.44 (m, 1H), 8.09 (m, 2H), 8.10-8.05 (m, 2H), 7.91-7.89 (m, 2H), 7.82-7.66 (m, 4H), 7.22-7.20 (m, 1H), 7.15-7.21 (m, 1H), 6.57 (s, 1H). (ESI): m/z 422.2 [M+H]+
【0204】
実施例1/23: 1−メチル−N−(2−(2−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/23)
【化99】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/14)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.98 (s, 1H), 10.11 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.16-8.11 (m, 2H), 7.91 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.85-7.82 (m, 1H), 7.76-7.70 (m, 2H), 6.82 (s, 1H), 4.22 (s, 3H), 3.00 (s, 3H). (ESI): m/z 397.0 [M+H]+
【0205】
実施例1/24: N−(2−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/24)
【化100】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/15)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.26 (s, 1H), 10.07 (s, 1H), 8.19-8.06 (m, 4H), 7.89-7.87 (m, 1H), 7.63-7.53 (m, 2H), 7.20-6.98 (m, 2H), 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 369.1 [M+H]+
【0206】
実施例1/25: N−(2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/25)
【化101】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/16)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.25 (s, 1H), 10.07 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.08-8.06 (m, 3H), 7.89-7.88 (m, 1H), 7.67-7.65 (m, 2H), 7.19-6.99 (m, 2H), 4.23 (s, 3H). (ESI): m/z 369.1 [M+H]+
【0207】
実施例1/26: N−(2−(5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/26)
【化102】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/17)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.10 (s, 1H), 10.13 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.12 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.94-7.91 (m, 2H), 7.82-7.74 (m, 2H), 6.65 (s, 1H) , 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 421.1 [M+H]+
【0208】
実施例1/27: N−(2−(5−シクロプロピル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/27)
【化103】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(5−シクロプロピル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 23)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.99 (s, 1H), 10.08 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.09 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 6.57 (s, 1H), 4.22 (s, 3H), 2.10 - 2.02 (m, 1H), 1.10 - 1.04 (m, 2H), 0.89 - 0.84 (m, 2H). (ESI): m/z 427.1 [M+H]+
【0209】
実施例1/28: N−(2−(2−(ジフルオロメチル)−4,5−ジフルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/28)
【化104】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)−4,5−ジフルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 24)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.16 (s, 1H), 10.13 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.14 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.93-7.91 (m, 1H), 7.88-7.81 (m, 2H), 7.17 (t, J = 54 Hz, 1H), 6.65 (s, 1H), 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 405.1 [M+H]+
【0210】
実施例1/29: N−(2−(5−エチル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/29)
【化105】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(5−エチル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 23/1)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.00 (s, 1H), 10.09 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.09 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.62 - 7.47 (m, 2H), 6.57 (s, 1H), 4.23 (s, 3H), 2.75 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 1.26 (t, J = 7.6 Hz, 3H). (ESI): m/z 415.1 [M+H]+
【0211】
実施例1/30: N−(2−(2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/30)
【化106】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル2−(2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−6−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/18)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.15 (s, 1H), 10.11 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.17-8.12 (m, 2H), 8.08-8.04 (m, 2H), 7.93-7.91 (m, 1H), 6.69 (s, 1H), 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 455.0 [M+H]+
【0212】
実施例1/31: 1−メチル−N−(5−メチル−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(31)
【化107】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−5−メチル−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 25)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.96 (s, 1H), 10.71 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.91-7.90 (m, 2H), 7.82-7.79 (m, 1H), 7.70-7.69 (m, 2H), 6.52 (s, 1H), 4.18 (s, 3H), 2.35 (s, 3H). (ESI): m/z 401.1 [M+H]+
【0213】
実施例1/32: N−(2−(2−(ジフルオロメチル)フラン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/32)
【化108】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)フラン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 8)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.10 (s, 1H), 10.08 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.08-7.88 (m, 3H), 7.37 (t, J = 52.0 Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 6.73 (s, 1H), 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 359.1 [M+H]+
【0214】
実施例1/33: 1−メチル−N−(2−(5−メチル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/33)
【化109】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(5−メチル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/19)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.99 (s, 1H), 10.07 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.08 (d, J = 8.5 Hz), 7.89 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.47 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.22 (s, 3H), 2.45 (s, 3H). (ESI): m/z 401.0 [M+H]+
【0215】
実施例1/34: N−(2−(5−クロロ−2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/34)
【化110】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(5−クロロ−2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/20)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.18 (s, 1H), 10.13 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.14 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.84-7.81 (m, 2H), 7.67-7.65 (m, 1H), 7.17 (t, J = 54.5 Hz, 1H), 6.67 (s, 1H), 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 403.1 [M+H]+
【0216】
実施例1/35: N−(2−(2−(ジフルオロメチル)−5−メチルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(1/35)
【化111】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)−5−メチルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/21)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.07 (s, 1H), 10.09 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.11 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 7.91 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 7.69 (d, J= 9.0 Hz, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.41 (d, J= 7.5 Hz, 1H), 7.11 (t, J = 55.0 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.22 (s, 3H), 2.43 (s, 3H). (ESI): m/z 383.1 [M+H]+
【0217】
実施例2: 1−メチル−N−(2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキサミド(2)
【化112】
【0218】
工程1: tert−ブチル6−(3−(メトキシカルボニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(2a)
表題の化合物は、工程1(1a)でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2)の代わりにtert−ブチル6−クロロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 2/1)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりにメチル5−カルバモイル−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(Int 3/3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。
【0219】
工程2: 1−メチル−5−((2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)カルバモイル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(2)
tert−ブチル6−(3−(メトキシカルボニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(2a)(160mg、0.29mmol)(NH/MeOH(7M、15mL)中)の混合物が、50℃で一晩攪拌された。混合物は、濃縮乾固され、残渣は、分取HPLCにより精製され、表題化合物を白色固体として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.88 (s, 1H), 10.80 (s, 1H), 8.04 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.84-7.79 (m, 2H), 7.72-7.66 (m, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.17(s, 3H). (ESI): m/z 429.1 [M+H]+
【0220】
実施例3: 1−メチル−N−(1−メチル−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(3)
【化113】
表題の化合物は、工程1でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 1)の代わりに6−クロロ−1−メチル−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 5)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 10.13 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.11 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.96-7.94 (m, 2H), 7.84-7.82 (m, 1H), 7.79-7.77 (m, 1H), 7.67 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.23 (s, 3H), 3.49 (s, 3H). (ESI): m/z 401.1 [M+H]+
【0221】
実施例4: N−(2−(2−シクロプロピルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(4)
【化114】
【0222】
工程1: N−(2−(2−シクロプロピルフェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(4a)
6−クロロ−2−(2−シクロプロピルフェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 20)(180g、0.45mmol)、1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)(127mg、1.00mmol)、KCO(138mg、1.00mmol)、tBuXPhos(200mg)及びPd(dba)(200mg)(DMF(4mL)中)の混合物が、135℃で一晩攪拌された。混合物は、水(30mL)で希釈され、EtOAc(3×50mL)で抽出された。合わせた有機層は、NaSOで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=15:1)で精製され、表題化合物を黄色油状物として得た。
【0223】
工程2: N−(2−(2−シクロプロピルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(4)
N−(2−(2−シクロプロピルフェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(4a)(120mg、0.245mmol)(DCM(5mL)中)の混合物に、BFEtO(2mL)が加えられ、混合物は、室温で1時間攪拌された。混合物は、水(2mL)で希釈され、濃縮された。残渣は、MeOH(5mL)に溶解され、10%水性KOHでpH=11に調整された。混合物は、室温で2時間攪拌され、EtOAc(2×100mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水NaSOで乾燥され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=50:1)で精製され、表題化合物を白色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ ppm 11.92 (s, 1H), 10.04 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.05 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.34-7.26 (m, 2H), 7.08 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 6.70 (s, 1H), 4.22 (s, 3H), 2.26-2.19 (m, 1H), 0.94-0.92 (m, 2H) , 0.72-0.71 (m, 2H). (ESI): m/z 359.0 [M+H]+
【0224】
実施例4/1〜4/9
以下の実施例は、適切なカルボキサミドビルディングブロック及び中間体を使用して実施例4についての記載と同様に調製された。
【表2-1】
【表2-2】
【0225】
実施例5: N−(2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−カルボキサミド(5)
【化115】
【0226】
工程1: 2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−アミン(5a)
N−(2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(実施例1/15)(0.20g、0.534mmol)(MeOH(5mL)及び水(2mL)中)の混合物に、NaOH(0.217g、5.43mmol)が加えられ、混合物が、還流で2時間攪拌された。混合物は、室温に冷却され、水(50mL)で希釈され、EtOAc(2×100mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水NaSOで乾燥され、濾過され、濃縮乾固され、表題の化合物を得た。
【0227】
工程2: N−(2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−カルボキサミド(5)
2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−アミン(5a)(0.14g、0.54mmol)及び3−メチル−3H−イミダゾール−4−カルボキシル酸(0.102g、0.81mmol)(DMF(3mL)中)の混合物に、HATU(0.41g、1.08mmol)及びDIPEA(0.140g、1.08mmol)が加えられた。混合物は、室温で5時間攪拌された。混合物は、水(50mL)で希釈され、EtOAc(3×50mL)で抽出された。合わせた有機層は、NaSOで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10:1)で精製され、表題化合物を白色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ ppm 11.87 (s, 1H), 10.50 (s, 1H), 8.04- 8.00 (m, 2H), 7.85-7.80 (m, 3H), 7.71-7.69 (m, 2H), 7.62-7.58 (m, 1H), 7.15 (t, J = 54.4 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 3.88 (s, 3H). (ESI): m/z 368.0 [M+H]+
【0228】
実施例5/1〜5/2
以下の実施例は、適切なカルボン酸ビルディングブロックを使用して実施例5についての記載と同様に調製された。
【表3】
【0229】
実施例6: 2−(6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)安息香酸(6)
【化116】
【0230】
工程1: メチル2−(6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド)−1−(メチルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ベンゾエート(6a)
表題の化合物は、工程1(1a)でのtert−ブチル6−クロロ−2−(o−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(Int 1)の代わりにメチル2−(6−クロロ−1−(メチルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ベンゾエート(Int 6)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの代わりに1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)を使用して、実施例1についての記載と同様に調製された。
【0231】
工程2: 2−(6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)安息香酸(6)
メチル2−(6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド)−1−(メチルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ベンゾエート(6a)(100mg、0.22mmol)(THF(5mL)中)の混合物に、NaOH(10%HO水溶液中、5mL)が加えられ、混合物は、室温で一晩攪拌された。混合物のpHは、水性HClでpH=4に調整された。混合物は、濃縮乾固され、残渣は、分取HPLCにより精製され、表題の化合物を白色固体として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.95 (s, 1H), 11.94 (s, 1H), 10.04 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.05-8.03 (m, 1H), 7.88-7.86 (m, 1H), 7.77-7.76 (m, 1H), 7.66-7.60 (m, 2H), 7.52-7.48 (m, 1H), 6.52 (s, 1H), 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 363.1 [M+H]+
【0232】
実施例7: N−(2−(2−カルバモイルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(7)
【化117】
メチル2−(6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド)−1−(メチルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)安息香酸(実施例6)(80mg、0.22mmol)(DMF(5mL)中)の混合物に、HATU(126mg、0.33mmol)、DIPEA(30mg、0.44mmol)及びNHCl(15mg、0.26mmol)が加えられ、混合物は、室温で一晩攪拌された。混合物は、濃縮乾固され、残渣は、分取HPLCにより精製され、表題の化合物を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ ppm 11.93 (s, 1H), 10.07 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.06-7.85 (m, 3H), 7.75-7.73 (m, 1H), 7.56-7.50 (m, 2H), 7.44-7.41 (m, 2H), 6.74 (s, 1H), 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 362.1 [M+H]+
【0233】
実施例8: N−(2−(2−(ジメチルカルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(8)
【化118】
メチル2−(6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド)−1−(メチルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)安息香酸(6a)(100mg、0.22mmol)(MeOH(1mL)中)の混合物に、NHMe(1M溶液(MeOH、10mL)中)が加えられ、混合物は、70℃で一晩攪拌された。混合物は、濃縮乾固され、残渣は、分取HPLCにより精製され、表題の化合物を白色固体として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.03 (s, 1H), 10.08 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.07-8.05 (m, 1H), 7.87-7.80 (m, 2H), 7.56-7.31 (m, 3H), 6.50 (s, 1H), 4.22 (s, 3H), 2.96 (s, 3H), 2.60 (s, 3H). (ESI): m/z 390.2 [M+H]+
【0234】
実施例9: 1−メチル−5−((2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)カルバモイル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(9)
【化119】
【0235】
工程1: メチル1−メチル−5−((2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)カルバモイル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(9a)
tert−ブチル6−(3−(メトキシカルボニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(2a)(150mg、0.27mmol)(DCM(5mL)中)の混合物に、TFA(5mL)が加えられ、混合物は、室温で一晩攪拌された。混合物は、濃縮乾固され、残渣は、分取HPLCにより精製され、表題の化合物を白色固体として得た。
【0236】
工程2: 1−メチル−5−((2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)カルバモイル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(9)
メチル1−メチル−5−((2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)カルバモイル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(9a)(111mg、0.25mmol)が、NaOH水性溶液(10%、2mL)及びTHF(2mL)の混合物に溶解され、混合物は、室温で1時間攪拌された。混合物は、濃縮乾固された。水が加えられ、クエン酸水性溶液を使用してpHが、pH=4も酸性化された。沈殿した固体は、濾過され、乾燥され、表題の化合物を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.90 (s, 1H), 11.87 (s, 1H), 10.83 (s, 1H), 8.04-8.03 (m, 1H), 7.91-7.90 (m, 1H), 7.84 -7.79 (m, 2H), 7.72-7.66 (m, 3H), 6.55 (s, 1H), 4.19 (s, 3H). (ESI): m/z 430.1 [M+H]+
【0237】
実施例10: N−(3−ブロモ−2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(10)
【化120】
N−(2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(実施例1/15)(DMF(4mL)中)の混合物に、NBS(39mg、0.217mol)が、−60℃〜−55℃で加えられた。混合物は、同じ温度で2時間攪拌された。混合物は、水(50mL)で希釈され、EtOAc(2×100mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水NaSoで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、分取HPLCにより精製され、表題化合物を白色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ ppm 12.44 (s, 1H), 10.26 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.83-7.80 (m, 1H), 7.73-7.70 (m, 2H), 7.59-7.57 (m, 1H), 6.89 (t, J = 54.4 Hz, 1H), 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 446.9 [M+H]+
【0238】
実施例10/1: N−(3−ブロモ−2−(5−クロロ−2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(10/1)
【化121】
表題の化合物は、工程1でのN−(2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(実施例1/15)の代わりに、N−(2−(5−クロロ−2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(実施例1/34)を使用して、実施例10についての記載と同様に調製された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.48 (s, 1H), 10.27 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.03-8.02 (m, 2H), 7.86-7.71 (m, 3H), 6.89 (t, J = 54.5 Hz, 1H), 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 481.0 [M+H]+
【0239】
実施例11: N−(3−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)−5−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(11)
【化122】
N−(2−(2−(ジフルオロメチル)−5−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(実施例4/9)(105mg、0.272mmol)(DMF(4mL)中)の混合物に、NCS(36mg、0.272mol)が加えられた。混合物は、室温で一晩攪拌された。混合物は、濃縮乾固され、残渣は、分取HPLCにより精製され、所望の表題化合物を白色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ ppm 12.40 (s, 1H), 10.27 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.91-7.88 (m, 1H), 7.58-7.51 (m, 2H), 6.92 (t, J = 54.4 Hz, 1H), 4.23 (s, 1H). (ESI): m/z 421.0 [M+H]+
【0240】
実施例12: 3−(6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)安息香酸(12)
【化123】
【0241】
工程1: メチル3−(6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ベンゾエート(12a)
メチル3−(6−クロロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ベンゾエート(Int 20/5)(250mg、0.72mmol)、1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)(137mg、1.082mmol)、KCO(298mg、2.63mmol)、tBuXPhos(300mg)及びPd(dba)(300mg)(DMF(5mL)中)の混合物が、140℃で5時間攪拌された。混合物は、水(100mL)で希釈され、DCM(3×100mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水NaSoで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=20:1)で精製され、表題化合物を黄色固体として得た。
【0242】
工程2: 3−(6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)安息香酸(12)
メチル3−(6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ベンゾエート(12a)(0.50g、0.99mmol)(DCM(3mL)中)の混合物に、BFEtO(5mL)が加えられた。混合物は、室温で2時間攪拌された。混合物は、水(2mL)で希釈され、濃縮された。残渣は、MeOH(10mL)に溶解され、10%水性KOHでpH=11に調整された。混合物は、室温で2時間攪拌された。混合物は、水(300mL)で希釈され、EtOAc(3×50mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水NaSoで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10:1)で精製され、表題化合物を白色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ ppm 12.27 (s, 1H), 10.05 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.13 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.91-7.87 (m, 2H), 7.57 (dd, J1 = J2 = 7.6 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 363.0 [M+H]+
【0243】
実施例12/1: 4−(6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)安息香酸(12/1)
【化124】
表題の化合物は、工程1でのメチル3−(6−クロロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ベンゾエート(Int 20/5)の代わりに、メチル4−(6−クロロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)ベンゾエート(Int 20/6)を使用して、実施例12についての記載と同様に調製された。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ ppm 8.18 (s, 1H), 8.07 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.00-7.96 (m, 4H), 7.88 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.06 (s, 1H), 4.22 (s, 3H). (ESI): m/z 363.1 [M+H]+
【0244】
実施例13: N−(2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−N,1−ジメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(13)
【化125】
【0245】
工程1: tert−ブチル2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−(N,1−ジメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(13a)
tert−ブチル2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(実施例1/15工程1のための中間体)(300mg、0.64mmol)、CsCO(313mg、0.96mmol)及びMeI(109mg、0.77mmol)(DMF(10mL)中)の混合物が、室温で一晩攪拌された。混合物は、濃縮乾固され、残渣は、分取HPLCにより精製され、表題化合物を白色固体として得た。
【0246】
工程2: N−(2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−N,1−ジメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(13)
tert−ブチル2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−(N,1−ジメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート(13a)(250mg、0.52mmol)(DCM(5mL)中)の混合物に、TFA(2.5mL)が加えられ、混合物は、室温で一晩攪拌された。混合物は、濃縮乾固され、残渣は、分取HPLCにより精製され、表題化合物を白色固体として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 12.13 (s, 1H), 7.98-7.96 (m, 1H), 7.81-7.80 (m, 1H), 7.73-7.68 (m, 3H), 7.62-7.59 (m, 1H), 7.25-6.98 (m, 2H), 6.56 (s, 1H), 4.03 (s, 3H), 3.53 (s, 3H). (ESI): m/z 383.2 [M+H]+
【0247】
実施例14: N−(3−シアノ−2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(14)
【化126】
【0248】
工程1: N−(2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(14a)
6−クロロ−2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Int 20/4)(20g、49mmol)、1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(Int 3)(12.4g、98mmol)、KCO(13.5g、98mmol)、tBuXPhos(12.0g)及びPd(dba)(12.0g)(DMF(200mL)中)の混合物が、135℃で12時間攪拌された。混合物は、水(100mL)で希釈され、DCM(3×800mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水NaSoで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=20:1)で制し得され、表題化合物を黄色固体として得た。
【0249】
工程2: N−(3−ブロモ−2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(14b)
N−(2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(14a)(220mg、0.44mmol)(DMF(10mL)中)の混合物に、NBS(79mg、0.44mmol)が、−60℃〜−55℃で加えられ、混合物は、同じ温度で3時間攪拌された。混合物は、水(30mL)で希釈され、EtOAc(3×10mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水NaSoで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=6:1)で精製され、表題化合物を白色固体として得た。
【0250】
工程3: N−(3−シアノ−2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(14c)
N−(3−ブロモ−2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(14b)(150mg、0.26mmol)、シアン化亜鉛(92mg、0.78mmol)及びPd(PPh(150mg、0.13mmol)(DMF(6mL)中)の混合物が、N下、125℃で4時間加熱された。混合物は、室温に冷却され、水で希釈された。混合物は、DCM(2×300mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水NaSoで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=4:1)で精製され、表題化合物を黄色固体として得た。
【0251】
工程4: N−(3−シアノ−2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(14)
N−(3−シアノ−2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキサミド(14c)(110mg、0.21mmol)(DCM(3mL)中)の混合物に、BFEtO(0.5mL)が加えられ、混合物は、室温で2時間攪拌された。混合物は、水(1mL)で希釈され、濃縮乾固された。残渣は、MeOH(10mL)に溶解され、10%KOH水性溶液でpH=11に調整された。混合物は、室温で2時間攪拌された。混合物は、水(30mL)で希釈され、EtOAc(3×20mL)で抽出された。合わせた有機層は、無水NaSoで乾燥され、濾過され、濃縮乾固された。残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10:1)で精製され、表題化合物を白色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ ppm 13.11 (s, 1H), 10.37 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 8.27-8.25 (m, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.10-8.07 (m, 1H), 7.86-7.85 (m, 1H), 7.79-7.75 (m, 2H), 7.73-7.70 (m, 1H), 7.04 (t, J = 54.4 Hz, 1H), 4.21 (s, 3H). (ESI): m/z 394.1 [M+H]+
【0252】
生物学的アッセイ
HepG2細胞におけるAhR直接ルシフェラーゼレポーターアッセイ
ヒトCYP1A1遺伝子のプロモーター領域の一部が、Photinus pyralisホタルルシフェラーゼ遺伝子の前のヒトHepG2肝細胞のゲノム(DSZM♯ACC 180)に安定に組み込まれている安定な細胞株(HepG2 CYP1A1−LUC)が用いられた。ヒトCYP1A1プロモーターの一部を含む1210bpフラグメントが、ライトスイッチクローンS714555(SwitchGearGenomics)からSacI及びBglII制限酵素によって単離され、ホタルルシフェラーゼ遺伝子の前のpGL4.30(プロメガ♯E8481)のSacI及びBglII部位の間に挿入された。得られたベクターは、NotIで線状化され、HepG2細胞(DSMZ♯ACC180)にトランスフェクトし、安定にトランスフェクトされたクローンを250μg/mlのハイグロマイシンBで選択した。サブクローニング及びAhRアゴニスト刺激の強く制御されたルシフェラーゼ活性についての試験を繰り返した後、安定なクローンHepG2 CYP1A1−Luc細胞株が選択された。
【0253】
HepG2 CYP1A1−Luc細胞は、細胞増殖培地に加えられた強力なAhRアゴニストを介して増加させられることができ、又は強力なAhRアゴニストを介して減少させられることができる基礎ルシフェラーゼ活性を発現する。
【0254】
この細胞株を用いて行われる典型的なレポーターアッセイにおいて、細胞は、96ウェルプレート中で増殖され、AhRモジュレーターは、8.6%ウシ胎児血清(シグマ♯F7524)が補充され、外因性AhRアゴニスト又は10nMの強力なAhRアゴニストVAF347(Calbiochem#182690)の何れかを含有するRPMI−1640培地(シグマ#R7509)中に段階希釈して増殖培地に滴定される。細胞は、さらに18時間培養され、BMG LabtechからのLUMIstar Optimaマイクロプレートルミノメーターを用いて、D−ルシフェリン及びATvPを含有する緩衝液中の細胞の抽出物からルシフェラーゼ活性が測定される。
【0255】
実施例化合物のAhR拮抗効力が、以下の表1に示される(A = IC50 < 100 nM、B = IC50 100 nM〜1 μM、C = IC50 > 1 μM)。
【表4-1】
【表4-2】