特許第6850006号(P6850006)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6850006
(24)【登録日】2021年3月9日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】瓶栓
(51)【国際特許分類】
   B65D 39/04 20060101AFI20210322BHJP
【FI】
   B65D39/04
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-77416(P2018-77416)
(22)【出願日】2018年4月13日
(65)【公開番号】特開2019-182510(P2019-182510A)
(43)【公開日】2019年10月24日
【審査請求日】2020年1月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000158688
【氏名又は名称】きた産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119725
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 希世士
(74)【代理人】
【識別番号】100072213
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 一義
(74)【代理人】
【識別番号】100168790
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 英之
(72)【発明者】
【氏名】山口 裕之
(72)【発明者】
【氏名】芳賀 剛
(72)【発明者】
【氏名】長野 憲一郎
(72)【発明者】
【氏名】田中 正和
(72)【発明者】
【氏名】喜多 常夫
【審査官】 佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−049999(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3023855(JP,U)
【文献】 特開2002−234555(JP,A)
【文献】 特開平07−237652(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0239620(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 39/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1樹脂を主成分として含み、中空部、上側の大径部と下側の小径部とを有し前記中空部を囲う筒状の周壁、及び前記周壁の下端と連設される底蓋部を有し、瓶口に圧入されたときに、前記周壁のうち前記大径部が前記瓶口に当接し、前記瓶口を密閉する栓体と、
前記栓体の前記中空部に配設され、前記周壁のうち前記大径部に当接し、前記栓体の前記周壁よりも耐熱性が高い当接部材であって、前記周壁と同軸心に配設され前記周壁のうち前記大径部と対向する筒状の本体部と、前記本体部の下端と連設され前記栓体の前記底蓋部との間に一定の距離を置いて配置される底部とを有する当接部材
とを備える瓶栓。
【請求項2】
前記当接部材の前記底部は、前記栓体の前記底蓋部との間に、前記小径部の軸方向長さと実質的に等しい距離を置いて配置される請求項1に記載の瓶栓。
【請求項3】
前記当接部材は、無機化合物を主成分として含む請求項1又は請求項2に記載の瓶栓。
【請求項4】
前記当接部材は、第2樹脂を主成分として含み、
前記第2樹脂の熱変形温度は、前記第1樹脂の熱変形温度より高い請求項1又は請求項2に記載の瓶栓。
【請求項5】
前記栓体の前記周壁は、前記大径部から前記小径部にわたって延びるように当該周壁の内周面に、周方向に自身の幅より広い間隔を置いて突設される複数のリブを有し、
前記当接部材は、前記複数のリブと当接する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の瓶栓。
【請求項6】
前記当接部材の前記本体部は、前記複数のリブに嵌合する複数の凹部を有する請求項5に記載の瓶栓。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、瓶栓に関し、特に、酒瓶の瓶口を密閉する瓶栓に関するものである。
【背景技術】
【0002】
酒瓶の瓶口を密閉する瓶栓として、特許文献1には、中空部を有するカップ状の栓体と、栓体上部に取り付けられる上蓋とを備える瓶栓が記載されている。特許文献1に記載の瓶栓においては、栓体が樹脂から形成されており、栓体を瓶口に圧入することによって、瓶口が密閉される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−49999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の瓶栓においては、火入れが瓶燗殺菌によって行われるとき、瓶口の密閉性を良好に維持できなくなることがある。火入れは、日本酒が、例えば乳酸菌の働きによって変質したり、酵素の働きによって熟成が進みすぎたりすることを防止するために、日本酒を加熱するようにして行われる。火入れは、瓶詰めする前に日本酒を加熱する方法が一般的であるが、近年、瓶詰めした後に日本酒を加熱する瓶燗殺菌が注目されている。
【0005】
瓶燗殺菌は、日本酒を酒瓶に入れ、栓をした後に、例えば温水によって、日本酒を瓶ごと60〜65℃に加熱するようにして行われる。瓶燗殺菌によれば、日本酒の口当たりや芳香が損なわれることを防止でき、良好な風味を保つことができる。
【0006】
以上のように、瓶燗殺菌においては、酒瓶に日本酒を注入し、栓をした後に日本酒を加熱する。また、栓体の材料としては、一般的には、開栓性、及び食品衛生上の観点から、軟質なポリエチレンが使用される。従って、瓶燗殺菌に従来の一般的な栓体を使用すると、火入れの際に栓体が熱変形し、瓶口と栓体とに隙間が生じ、内容物が瓶口から漏れてしまうこともあり得る。また、栓体の熱変形を避けるために、栓体の材料として硬質な材料を使用しても、瓶口と栓体とに隙間が生じたり、瓶燗殺菌をしない場合には特に、栓体が硬すぎて、瓶栓を容易に開けられなくなったりする弊害が生じる。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、飲用物に瓶燗殺菌をする場合にも、瓶口の密閉性を良好に維持できる瓶栓を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願に開示する瓶栓は、栓体と、当接部材とを備える。前記栓体は、第1樹脂を主成分として含み、中空部、前記中空部を囲う筒状の周壁、及び底蓋部を有する。前記周壁は、上側の大径部と下側の小径部とを有する。前記底蓋部は、前記周壁の下端と連設される。また、前記栓体は、瓶口に圧入されたときに、前記周壁のうち前記大径部が前記瓶口に当接し、前記瓶口を密閉する。前記当接部材は、前記栓体の前記中空部に配設される。また、前記当接部材は、前記周壁のうち前記大径部に当接し、前記栓体の前記周壁よりも耐熱性が高く、筒状の本体部と、底部とを有する。前記本体部は、前記周壁と同軸心に配設され、前記周壁のうち前記大径部と対向する。前記底部は、前記本体部の下端と連設され、前記栓体の前記底蓋部との間に一定の距離を置いて配置される。
【0009】
本願に開示する瓶栓において、前記当接部材の前記底部は、前記栓体の前記底蓋部との間に、前記小径部の軸方向長さと実質的に等しい距離を置いて配置される。
【0010】
また、本願に開示する瓶栓において、前記当接部材は、無機化合物又は第2樹脂を主成分として含む。そして、前記第2樹脂の熱変形温度は、前記第1樹脂の熱変形温度より高い。
【0011】
また、本願に開示する瓶栓において、前記周壁は、複数のリブを有する。前記複数のリブは、前記大径部から前記小径部にわたって延びるように当該周壁の内周面に、周方向に自身の幅より広い間隔を置いて突設される。そして、前記当接部材は、前記複数のリブと当接する。
【0012】
また、本願に開示する瓶栓において、前記本体部は、複数の凹部を有する。前記複数の凹部は、前記複数のリブに嵌合する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の瓶栓によれば、栓体が、中空部、及び中空部を囲う筒状の周壁を有し、当接部材が、栓体の中空部に配設され、周壁に当接し、周壁よりも耐熱性が高い。従って、飲用物に瓶燗殺菌をする場合にも、瓶口の密閉性を良好に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】(a)は、本発明の実施形態1に係る瓶栓を示す側面図である。(b)は、本発明の実施形態1に係る瓶栓を示す断面図である。
図2】本発明の実施形態1に係る栓体の内部構造を示す断面図である。
図3】本発明の実施形態2に係る瓶栓を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る瓶栓に関する実施の形態について、添付の図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する各実施形態は、本発明を実施するに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この形態に限定されるものではない。また、以下の説明において、「上」は、図1図3における上方向を示し、「下」は、反対方向を示す。
【0016】
[実施形態1]
以下、図1図2を参照して、本発明の実施形態1を説明する。図1(a)は、本発明の実施形態1に係る瓶栓を示す側面図である。図1(b)は、本発明の実施形態1に係る瓶栓を示す断面図である。図2は、本発明の実施形態1に係る栓体の内部構造を示す断面図である。
【0017】
実施形態に係る瓶栓は、図1図2に示すように、瓶口20を塞ぐ栓体1と、当接部材2とを備える。また、実施形態に係る瓶栓は、上蓋3と、フィルム16とを備える。
【0018】
栓体1は、第1樹脂を主成分として含み、中空部11、及び中空部11を囲う筒状の周壁12を有する。すなわち、栓体1に含有される成分のうち、最も多く含有される成分が第1樹脂である。栓体1は、瓶口20に圧入されたときに、周壁12が瓶口20に当接し、瓶口20を密閉する。第1樹脂は、例えばポリエチレンである。当接部材2は、図1(b)に示すように、中空部11に配設される。また、当接部材2は、周壁12に当接し、周壁12よりも耐熱性が高い。なお、耐熱性の高低については、熱変形温度、ガラス転移温度、軟化点などの熱が加えられる種々の試験において形態等の性状変化を示す温度が高いほど耐熱性が高いものである。
【0019】
栓体1は、図2に示すように、カップ状であり、周壁12と、周壁12の上端に連設される段部13と、段部13の上端に連設されるフランジ部14と、周壁12の下端に連設される底蓋部15とを有する。周壁12は、実施形態においては、円筒状である。栓体1が瓶口20に圧入されるとき、周壁12の外周部が瓶口20の内周面に密接し、瓶口20を密閉する。
【0020】
周壁12の外周面には、瓶口20の密閉性を高めるために、図1に示すように、突条18を設けることができる。突条18は、環状であり、周壁12の周方向に延びるように周壁12の外周面に形成される。また、突条18は、周壁12の外周面に1本だけ設けることもできるし、瓶口20をより安定的に密閉するために、複数本設けることもできる。
【0021】
段部13は、周壁12より大径のリング形状を有する。段部13の内周面は周壁12の内周面17に連続している。栓体1が瓶口20に圧入されるとき、段部13の下端部13aが瓶口20の上端部に当接する。段部13の下端部13aには、瓶口20の上端部との間の密閉性を高めるために、周方向に延びるように、環状の突条を設けることができる。
【0022】
フランジ部14は、段部13より大径のリング形状を有する。フランジ部14の内径は、段部13の内径より大きい。フランジ部14の外径は、段部13の外径より大きい。以上のように、段部13は、周壁12とフランジ部14との間に配設される。段部13が、周壁12とフランジ部14との間に配設されることによって、図1(a)に示すように、フランジ部14と瓶口20の上端部との間に隙間ができる。従って、瓶栓を瓶口20から抜くときに、当該隙間に指先を差し込むことができ、瓶栓を瓶口20から抜くことが容易になる。また、底蓋部15は、中央部が隆起した皿形状を有し、中空部11を下側から塞いでいる。
【0023】
上蓋3は、図1(b)に示すように、栓体1の上部開口を覆うように、フランジ部14に取り付けられる。上蓋3は、天板部31、側板部32、下板部33を有する。天板部31は、円形の嵌合板部31aと周縁部31bとを有する。嵌合板部31aは、栓体1の上部開口に嵌められる。周縁部31bは、フランジ部14の上端面を覆う。側板部32は、円筒状であり、フランジ部14の外周面を覆う。側板部32の外側面には、滑り止めのために、複数の溝部32aを形成することができる。下板部33は、側板部32の下端から下方に延設される円筒状板材を内側にかしめて形成される。下板部33は、フランジ部14の下端部に当接する。フィルム16は、例えば樹脂をラミネートしたアルミ箔から形成される。フィルム16は、瓶燗殺菌の際に、栓体1から飲用物に臭いが移るのを防止する。実施形態においては、飲用物は日本酒である。
【0024】
[周壁12]
次に、図2を参照して、周壁12を更に詳細に説明する。周壁12は、図2に示すように、大径部12a及び小径部12bと、複数のリブ40とを有する。小径部12bは、大径部12aの下に配設される。栓体1は、主に大径部12aが瓶口20に密接し、瓶口20を密閉する。
【0025】
また、周壁12は、大径部12aと小径部12bとを連結する連結部12cを有する。連結部12cは、下から上に向かって拡径している。また、周壁12が大径部12a、小径部12b、連結部12cに区分されることに対応して、周壁12の内周面17は、上側部17a、下側部17b、中間部17cに区分される。
【0026】
複数のリブ40は、図2に示すように、大径部12aから小径部12bにわたって延びるように周壁12の内周面17に突設される。また、複数のリブ40は、周方向に一定の間隔を空けて内周面17に突設される。内周面17の上側部17aにおいて、複数のリブ40が径方向の内側に突出する長さは、内周面17の下側部17bにおいて、複数のリブ40が径方向の内側に突出する長さより長い。また、内周面17の中間部17cにおいて、複数のリブ40が径方向の内側に突出する長さは、下から上に向かって長くなる。なお、実施形態においては、複数のリブ40は、内周面17の上側部17aから上方に段部13の内周面まで延出している。
【0027】
[当接部材2]
次に、図1を参照して、当接部材2を更に詳細に説明する。当接部材2は、無機化合物を主成分として含む。すなわち、当接部材2に含有される成分のうち、最も多く含有される成分が無機化合物である。このため、当接部材2は、栓体1の第1樹脂よりも熱変形しにくく、耐熱性が高い。当接部材2を形成する無機化合物としては、アルミニウム、又はアルミニウム合金などの金属、酸化ケイ素、酸化アルミ、酸化ジルコニウム、チタン酸バリウムなどの金属酸化物等を使用することができる。また、当接部材2は、筒状の本体部21を有する。本体部21は、複数のリブ40と当接する。実施形態においては、当接部材2は、カップ状であり、円筒状の本体部21、底部22、縁板部23を有する。当接部材2は、本実施形態においてカップ状であるが、他の実施形態において筒状、柱状、球状など種々の形状とすることができる。
【0028】
また、本体部21は、複数の凹部24を有する。複数の凹部24は、径方向の内側に向かって窪んでいる。また、複数の凹部24は、栓体1の複数のリブ40に密着する。複数の凹部24が形成される位置は、複数のリブ40の位置に対応しており、複数のリブ40は、複数の凹部24の底部において本体部21に当接する。そして、当接部材2の本体部21は、予め複数の凹部24を有しておらず、複数の凹部24は、当接部材2が栓体1の中空部11に押し込まれるときに、円筒状の本体部21が変形し、本体部21に形成される。また、複数の凹部24は、当接部材2が栓体1の中空部11に押し込まれる以前に予めリブ40と対向するように本体部21に形成しておくこともできる。
【0029】
底部22は、本体部21の下端部に連設される。縁板部23は、環状板材であり、本体部21の上端部から径方向の外側に突出するように連設される。縁板部23の下面は段部13の上端面に当接する。当接部材2は、底部22を下にして、縁板部23の下面が段部13の上端面に当接する位置まで、栓体1の上端開口から中空部11に押し込まれる。
【0030】
[瓶燗殺菌]
飲用物が日本酒であるとき、瓶燗殺菌による火入れは、以下の第1工程〜第4工程によって行われる。瓶燗殺菌により火入れすることによって、日本酒の口当たりや芳香が損なわれることを防止でき、良好な風味を保つことができる。
【0031】
第1工程においては、日本酒を酒瓶(例えば一升瓶)に注入する。第2工程においては、段部13が瓶口20に当接する位置まで栓体1を瓶口20に圧入し、瓶口20を密閉する。第1工程及び第2工程を所定回数繰り返し、日本酒が注入され、瓶口20が密閉された酒瓶を所定数用意する。第3工程においては、60〜65℃のお湯が降り注ぐシャワースペースを通すように、所定数用意された酒瓶をコンベアに載せて移動させ、連続式に、日本酒を60〜65℃に加熱する。第4工程においては、日本酒を冷却する。なお、第3工程においては、バッチ式に、湯煎によって、所定数用意された酒瓶を加熱することもできる。
【0032】
以上、図1図2を参照して説明したように、本実施形態によれば、当接部材2が、栓体1の中空部11に配設されており、当接部材2が、周壁12に当接し、周壁12よりも耐熱性が高い。従って、栓体1が軟質のポリエチレンのように、相対的に耐熱性が低い樹脂から形成されており、日本酒などの飲用物に瓶燗殺菌をする場合にも、瓶口20の密閉性を良好に維持できる。より具体的には、瓶栓を瓶口20から抜くときに、瓶栓が簡単に抜けすぎたり、瓶栓が緩すぎたりすることがなく、良好な開封感を得ることができる。
【0033】
なお、栓体1の熱変形により密閉できなくなるという不具合を防止するために、栓体1の材質として、より硬質で、熱変形しにくい樹脂を使用するだけでは、良好な開封感を得ることは困難である。瓶燗殺菌は、様々な加熱温度、加熱時間を条件として行われるものであり、全ての条件の下で良好な開封感を得ることは困難である。また、硬質の樹脂を栓体1の材料として使用しても、熱履歴によって材料が変性すると、瓶口20との密閉性を十分に保てなくなる。反対に、瓶燗殺菌をしない場合は特に、栓体1が硬すぎて抜きにくくなることもあり得る。本実施形態においては、栓体1の材料を硬質の樹脂に変更するのではなく、当接部材2によって、栓体1の熱変形に起因する密閉できなくなるという不具合を防止している。従って、様々な条件の下で行われる瓶燗殺菌に対して、良好な開封感を達成することができる。また、栓体1が硬すぎて抜きにくくなることも防止できる。
【0034】
また、図1図2を参照して説明したように、本実施形態によれば、複数のリブ40は、周方向に一定の間隔を空けて内周面17に形成され、当接部材2は複数のリブ40に当接する。従って、周壁12の内周面17は、全面において当接部材2に当接せず、栓体1の弾性変形に対する許容性を確保でき、栓体1が硬すぎて抜きにくくなることをより効果的に防止できる。
【0035】
また、図2を参照して説明したように、本実施形態によれば、小径部12bが、栓体1において、大径部12aの下に配設されており、図1(a)に示すように、栓体1の下部と瓶口20との間に隙間が確保されている。従って、瓶栓を瓶口20から抜くときに、栓体1の軸線を瓶口20の軸線に対して傾かせることができ、瓶栓を瓶口20から抜くことが容易になる。すなわち、フランジ部14と瓶口20との間に指先を差し込んだときに、大きく瓶栓を傾かせることができ、瓶栓を瓶口20から抜くことが容易になる。
【0036】
また、小径部12bが栓体1の下部に配設されることによって、栓体1を瓶口20に圧入するときに、栓体1を瓶口20に差し込むことが容易になり、瓶栓を瓶口20に装着することが容易になる。
【0037】
[実施形態2]
次に、図3を参照して、本発明の実施形態2を説明する。図3は、本発明の実施形態2に係る瓶栓を示す断面図である。以下、実施形態2が実施形態1と相違する点を主に説明する。
【0038】
実施形態2においては、栓体1Aは、周壁12と、段部13と、フランジ部14Aと、底蓋部15とを有する。フランジ部14Aは、環状凸部19を有する。また、上蓋3Aは、天板部31Aと、側板部32と、下板部33とを有する。天板部31Aは、円形部31cと、傾斜部31dと、周縁部31bとを有する。
【0039】
円形部31cは、環状凸部19の外径と等しい径を有し、環状凸部19の上に配設される。傾斜部31dは、円形部31cと周縁部31bとの間に配設され、円形部31cと周縁部31bとを連結する。以上のように、実施形態2においては、フランジ部14Aが環状凸部19を有している。従って、実施形態1の瓶栓とは異なるデザイン性を瓶栓に付与することができる。
【0040】
以上、図面(図1図3)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1))。
【0041】
(1)上記実施形態においては、当接部材2は、無機化合物を主成分として含んでいるが、これに限らず、当接部材2は、第2樹脂を主成分として含んでもよい。ただし、耐熱性を示す指標の一つである熱変形温度(例えば、JIS7191−2:2007における荷重たわみ温度で示される試験によって測定することができる)に関し、第2樹脂の熱変形温度は、第1樹脂の熱変形温度より高い。生産性の観点からは、当接部材2は、無機化合物を主成分として含むことが好ましいが、栓体1の第1樹脂としてポリエチレンを使用したときに、当接部材2の材料としてポリプロピレンなどの熱変形温度が高い樹脂を使用しても、上記実施形態の効果と同様の効果を達成できる。また、当接部材をコルクから形成することもできる。
【符号の説明】
【0042】
1、1A…栓体
11…中空部
12…周壁
12a…大径部
12b…小径部
17…内周面
2…当接部材
20…瓶口
21…本体部
40…リブ
図1
図2
図3