特許第6850044号(P6850044)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6850044呼吸保護装置および呼吸保護装置製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6850044
(24)【登録日】2021年3月9日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】呼吸保護装置および呼吸保護装置製造方法
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20210322BHJP
   A62B 18/02 20060101ALI20210322BHJP
【FI】
   A41D13/11 B
   A62B18/02 C
   A41D13/11 E
   A41D13/11 J
【請求項の数】61
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2019-530534(P2019-530534)
(86)(22)【出願日】2017年8月17日
(65)【公表番号】特表2019-526721(P2019-526721A)
(43)【公表日】2019年9月19日
(86)【国際出願番号】CN2017097787
(87)【国際公開番号】WO2018033108
(87)【国際公開日】20180222
【審査請求日】2019年4月1日
(31)【優先権主張番号】62/375,909
(32)【優先日】2016年8月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519053625
【氏名又は名称】マスギック,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】トゥアン,ルイ−ホン
(72)【発明者】
【氏名】リャン,ユ−チェー
(72)【発明者】
【氏名】ジャイ,ベンチャオ
【審査官】 塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−512704(JP,A)
【文献】 中国実用新案第204467009(CN,U)
【文献】 中国特許出願公開第103169174(CN,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0326245(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0133034(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 13/11
A62B 18/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
展開可能な呼吸保護装置であって、
第1セットの積み重ねられたパネルおよび第2セットの積み重ねられたパネルを有し、
上記第1セットおよび上記第2セットのそれぞれは複数のパネルを含み、該複数のパネルは2つの長辺において1つずつジグザグパターンでつながれ、該長辺の2つの端における2つの短辺においてともに固定され、
上記第1セットの最上部のパネルの長辺の1つが上記第2セットの最上部のパネルの長辺の1つと融合しており、それによって、上記第1セットおよび上記第2セットは、上記第1セットおよび上記第2セットの各最上部のパネルを接続する長辺の2つの端によって定められる横軸の両側に位置し、
上記第1セットおよび上記第2セットの隣接する短辺同士が、ともに、2つの凹型の切り込みを、それぞれ上記長辺の2つの端のうち1つにおいてそれぞれ形成し、
上記第1セットおよび上記第2セットの各パネルの中心が上記横軸から放射状に離れ、それによって、上記パネルが積み重ねられた状態から取り出され、一定の角度を成して互いにつながり、かつ、上記各パネルの上記隣接する短辺同士が互いに向かって移動して、上記各パネルがアーチ状になると、上記呼吸保護装置は展開して空気室を作る、展開可能な呼吸保護装置。
【請求項2】
上記第1セットおよび上記第2セットの最下部のパネル上に、上記呼吸保護装置の外端に沿って配置された接着剤をさらに有する、請求項1に記載の展開可能な呼吸保護装置。
【請求項3】
上記呼吸保護装置の上記外端の一部分に配置された接着剤の量は、上記外端の他の部分に配置された接着剤の量より多い、請求項2に記載の展開可能な呼吸保護装置。
【請求項4】
上記接着剤は感圧性接着材料である、請求項2に記載の展開可能な呼吸保護装置。
【請求項5】
上記第1セットおよび上記第2セットの最下部のパネル上に密封層をさらに有し、該密封層は、上記呼吸保護装置によって形成される上記空気室の端部のほぼ全体を対象物に接着させる接着剤を含む、請求項1に記載の展開可能な呼吸保護装置。
【請求項6】
上記凹型の切り込みはそれぞれ、一組の直線が一本の曲線につながれている、請求項1に記載の展開可能な呼吸保護装置。
【請求項7】
上記横軸に対してほぼ垂直で、上記各パネルのすべての長辺の中心によって定められる垂直軸に平行な中央折り部をさらに有する、請求項1に記載の展開可能な呼吸保護装置。
【請求項8】
上記第1セットの積み重ねられたパネルの上記ジグザグパターンは、上記第2セットの積み重ねられたパネルの上記ジグザグパターンとほぼ対称的である、請求項1に記載の展開可能な呼吸保護装置。
【請求項9】
展開可能な呼吸保護装置であって、
ほぼ平面形状である第1半分の本体および第2半分の本体を有し、
上記第1半分の本体および第2半分の本体のそれぞれは、
外側に突き出る複数の山折り部と、
内側にへこむ複数の谷折り部と、
辺と外周と、を有し、
上記辺および上記外周は、ともに、対応する半分の本体を囲み、
上記外周は、2つの折り部集約領域を有し、上記折り部は、上記折り部集約領域において閉じられかつ固定され、
上記山折り部と上記谷折り部は、ほぼ平行であり、交互に配置され、
上記第1半分の本体の辺が上記第2半分の本体の辺と融合し、それによって、上記第1半分の本体と上記第2半分の本体とが、該第1半分の本体と該第2半分の本体を接続する辺の2つの端部によって定められる横軸の両側に位置し、
上記第1半分の本体および上記第2半分の本体の有する隣接する折り部集約領域が、ともに、2つの凹型の切り込みを、上記辺の2つの端のうち1つにおいてそれぞれ形成し、
上記第1半分の本体の上記2つの折り部集約領域のあいだの上記外周の一部分と、上記第2半分の本体の上記2つの折り部集約領域のあいだの上記外周の一部分が、上記横軸に垂直な方向に沿って互いから離れ、それによって、上記山折り部と上記谷折り部とが開き、上記山折り部と上記谷折り部の各中心が上記横軸から放射状に離れ、かつ、上記第1半分の本体と上記第2半分の本体の上記隣接する折り部集約領域が互いに向かって移動し、それによって、上記第1半分の本体と上記第2半分の本体がアーチ状になると、上記呼吸保護装置は展開して空気室を形成する、展開可能な呼吸保護装置。
【請求項10】
上記第1半分の本体と上記第2半分の本体の上記外周の底面上に配置された接着剤をさらに有する、請求項9に記載の展開可能な呼吸保護装置。
【請求項11】
上記外周の一部に配置された接着剤の量は、上記外周の他の部分に配置された接着剤の量より多い、請求項10に記載の展開可能な呼吸保護装置。
【請求項12】
上記接着剤は感圧性接着材料である、請求項10に記載の展開可能な呼吸保護装置。
【請求項13】
上記第1半分の本体と上記第2半分の本体の底部上に密封層をさらに有し、該密封層は、上記呼吸保護装置によって形成される上記空気室の端部のほぼ全体を対象物に接着させる接着剤を含む、請求項9に記載の展開可能な呼吸保護装置。
【請求項14】
上記凹型の切り込みはそれぞれ、一組の直線が一本の曲線につながれている、請求項9に記載の展開可能な呼吸保護装置。
【請求項15】
上記横軸に対してほぼ垂直で、上記第1半分の本体および上記第2半分の本体を接続する上記辺の各中心によって定められる垂直軸に平行な中央折り部をさらに有する、請求項9に記載の展開可能な呼吸保護装置。
【請求項16】
上記第1半分の本体における上記山折り部と上記谷折り部の配置は、上記第2半分の本体における上記山折り部と上記谷折り部の配置とほぼ対称的である、請求項9に記載の展開可能な呼吸保護装置。
【請求項17】
折り畳み可能な呼吸保護装置であって、
アーチ状の状態にある第1セットの各部品および第2セットの各部品を有し、
上記第1セットおよび上記第2セットの各部品は各長辺で1つずつつながれて、空気室を形成し、2つの短辺でともに固定されており、
上記第1セットの最上部の部品の長辺のうち1つは上記第2セットの最上部の長辺のうち1つと融合しており、それによって、上記第1セットおよび上記第2セットは、上記第1セットおよび上記第2セットの各最上部のパネルを接続する上記長辺の2つの端によって定められる横軸の両側に位置しており、
上記第1セットおよび上記第2セットの隣接する各短辺が、ともに、2つの凹型の切り込みを、上記各長辺の2つの端のうちの1つにおいてそれぞれ形成し、
上記第1セットおよび上記第2セットの上記2つの短辺が互いに離れて上記第1セットおよび上記第2セットの上記各部品を平らにし、かつ、上記第1セットおよび上記第2セットの各中心が上記横軸に向かって放射状に動き、最終的に上記第1セットおよび上記第2セットの上記各部品がジグザグパターンで積み重ねられると、上記第1セットおよび上記第2セットは平らな状態へと変化し、上記呼吸保護装置は折り畳まれる、折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項18】
上記第1セットおよび上記第2セットの最下部の各部品上に、上記呼吸保護装置の外側の端部に沿って配置される接着剤をさらに有する、請求項17に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項19】
上記呼吸保護装置の上記外側の端部の一部分に配置された接着剤の量は、該端部の他の部分に配置された接着剤の量より多い、請求項18に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項20】
上記接着剤は感圧性接着材料である、請求項18に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項21】
上記第1セットおよび上記第2セットの最下部の各部品上に密封層をさらに有し、該密封層は、上記呼吸保護装置によって形成される上記空気室の端部のほぼ全体を対象物に接着させる接着剤を含む、請求項17に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項22】
上記凹型の切り込みはそれぞれ、一組の直線が一本の曲線につながれている、請求項17に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項23】
上記横軸に対してほぼ垂直で、上記各部品すべての長辺の各中心によって定められる垂直軸に平行な中央折り部をさらに有する、請求項17に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項24】
上記第1セットの上記ジグザグパターンは、上記第2セットの上記ジグザグパターンとほぼ対称的である、請求項17に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項25】
上記第1セットおよび上記第2セットが、最初、平らな状態にある場合、
上記第1セットおよび上記第2セットの各中心が上記横軸から放射状に離れ、それによって、上記第1セットおよび上記第2セットの上記各部品が積み重ねられた状態から取り出され、一定の角度を成してつながり、かつ、上記第1セットおよび上記第2セットの上記各短辺が互いに向かって移動し、それによって上記各部品がアーチ状になると、上記呼吸保護装置は展開して、アーチ状の状態の上記空気室を形成する、請求項17に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項26】
折り畳み可能な呼吸保護装置であって、
ほぼアーチ状の状態にあり、空気室を形成する第1半分の本体および第2半分の本体を有し、
上記第1半分の本体および上記第2半分の本体のそれぞれは、
外側に突き出る複数の山折り部と、
内側にへこむ複数の谷折り部と、
辺および外周と、を有し、
上記辺および上記外周は、ともに、対応する上記半分の本体を囲み、
上記外周は、2つの折り部集約領域を有し、上記各折り部が該折り部集約領域において閉じられかつ固定され、
上記第1半分の本体の上記辺が上記第2半分の本体の上記辺と融合し、それによって、上記第1半分の本体および上記第2半分の本体が、該第1半分の本体および該第2半分の本体を接続する上記辺の2つの端によって定められる横軸の両側に位置し、
上記第1半分の本体および上記第2半分の本体の有する隣接する折り部集約領域が、ともに、2つの凹型の切り込みを、上記各辺の2つの端のうち1つにおいてそれぞれ形成し、
上記第1半分の本体および上記第2半分の本体の上記隣接する折り部集約領域が互いから離れ、それによって第1半分の本体および第2半分の本体が上記横軸に向かって放射状に移動し平らになると、上記呼吸保護装置は平らな状態に変化し、折り畳まれる、折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項27】
上記第1半分の本体および上記第2半分の本体の外周の底面上に配置された接着剤をさらに有する、請求項26に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項28】
上記外周の一部分に配置された接着剤の量は、上記外周の他の部分に配置された接着剤の量より多い、請求項27に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項29】
上記接着剤は感圧性接着材料である、請求項27に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項30】
上記第1半分の本体および上記第2半分の本体の底部上に密封層をさらに有し、該密封層は、上記呼吸保護装置によって形成される上記空気室の端部のほぼ全体を対象物に接着させる接着剤を含む、請求項27に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項31】
上記凹型の切り込みはそれぞれ、一組の直線が一本の曲線につながれている、請求項26に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項32】
上記横軸に対してほぼ垂直で、上記第1半分の本体および上記第2半分の本体を接続する上記辺の各中心によって定められる垂直軸に平行な中央折り部をさらに有する、請求項26に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項33】
上記第1半分の本体の上記山折り部と上記谷折り部の配置は、上記第2半分の本体の上記山折り部と上記谷折り部の配置とほぼ対称的である、請求項26に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項34】
上記第1半分の本体および上記第2半分の本体が、最初、平らな状態にある場合、
上記第1半分の本体の上記2つの折り部集約領域間の上記外周の一部分と、上記第2半分の本体の上記2つの折り部集約領域間の上記外周の一部分とが、上記横軸に垂直な方向に沿って互いから離れ、それによって、上記山折り部と上記谷折り部とが開き、上記山折り部と上記谷折り部の各中心が上記横軸から放射状に離れ、かつ、上記第1半分の本体および上記第2半分の本体の上記隣接する折り部集約領域が互いに向かって移動し、それによって、上記第1半分の本体と上記第2半分の本体がアーチ状になると、上記呼吸保護装置は展開してアーチ状の状態の上記空気室を形成する、請求項26に記載の折り畳み可能な呼吸保護装置。
【請求項35】
柔軟性のある呼吸保護装置であって、
柔軟性のある材料でできた本体と、
アーチ状の状態にある第1セットの各部品および第2セットの各部品と、
上記呼吸保護装置を対象物の2つの部位に接着させるため、上記本体の外側の端部に形成された接着剤と、を有し、
上記第1セットおよび上記第2セットそれぞれの各部品が、一つずつ長辺でつながれて空気室を形成し、2つの短辺でともに固定され、
上記第1セットの最上部の部品の長辺のうち1つが、上記第2セットの最上部の部品の長辺のうちの1つと融合し、それによって、上記第1セットおよび上記第2セットが、該第1セットおよび該第2セットの最上部の各パネルを接続する長辺の2つの端によって定められる横軸の両側に位置し、
上記第1セットおよび上記第2セットの隣接する短辺が、ともに、2つの凹型の切り込みを、上記長辺の2つの端のうち1つにそれぞれ形成し、
上記対象物の上記2つの部位が互いに対して動くとき、上記第1セットおよび上記第2セットは上記2つの部位の動きと連動して動き、上記第1セットおよび上記第2セットの隣接する2つの部品間の少なくとも1つの角が変化し、それによって、上記呼吸保護装置は上記対象物に接着し続ける、柔軟性のある呼吸保護装置。
【請求項36】
上記接着剤が上記呼吸保護装置の上記外側の端部の全体に塗布される、請求項35に記載の柔軟性のある呼吸保護装置。
【請求項37】
上記呼吸保護装置の上記外側の端部の一部分に配置された上記接着剤の量は、上記外側の端部の他の部分に配置された上記接着剤の量より多い、請求項35に記載の柔軟性のある呼吸保護装置。
【請求項38】
上記接着剤は感圧性接着材料である、請求項35に記載の柔軟性のある呼吸保護装置。
【請求項39】
上記柔軟性のある材料は、上記本体の外周でともに密封された複数の通気層を含む、請求項35に記載の柔軟性のある呼吸保護装置。
【請求項40】
上記横軸に対してほぼ垂直で、上記第1セットおよび上記第2セットの長辺の各中心によって定められる垂直軸に平行な中央折り部をさらに有する、請求項35に記載の柔軟性のある呼吸保護装置。
【請求項41】
上記第1セットおよび上記第2セットの上記各部品の配置は、互いにほぼ対称的である、請求項35に記載の柔軟性のある呼吸保護装置。
【請求項42】
柔軟性のある呼吸保護装置であって、
柔らかな材料から作られ、ほぼアーチ形状である第1半分の本体および第2半分の本体を有して空気室を形成する本体と、
上記呼吸保護装置を対象物の2つの部位に接着させるため、上記本体の外側の端部に形成された接着剤と、を有し、
上記第1半分の本体および上記第2半分の本体は、
外側に突き出る複数の山折り部と、
内側にへこむ複数の谷折り部と、
辺と外周と、を有し、
上記山折り部と上記谷折り部は交互に配置され、
上記辺と上記外周は、ともに、対応する半分の本体を囲み、
上記外周は、2つの折り部集約領域を有し、上記折り部が該折り部集約領域で閉じられかつ固定され、
上記第1半分の本体の辺が上記第2半分の本体の辺と融合し、それによって、上記第1半分の本体と上記第2半分の本体とが、該第1半分の本体と該第2半分の本体を接続する辺の2つの端部によって定められる横軸の両側に位置し、
上記第1半分の本体および上記第2半分の本体の有する隣接する折り部集約領域が、ともに、2つの凹型の切り込みを、上記辺の2つの端のうち1つにおいてそれぞれ形成し、
上記対象物の上記2つの部位が互いに対して動くと、上記第1半分の本体と上記第2半分の本体は、上記2つの部位の動きに連動して動き、上記第1半分および上記第2半分の有する2つの隣接する折り部のあいだの少なくとも1つの角が変化して、それによって上記呼吸保護装置が上記対象物に接着し続ける、柔軟性のある呼吸保護装置。
【請求項43】
上記横軸に対して垂直で、上記第1半分の本体および上記第2半分の本体を接続する辺の各中心によって定められる垂直軸に平行な中央折り部をさらに有する、請求項42に記載の柔軟性のある呼吸保護装置。
【請求項44】
上記第1半分の本体の上記山折り部と上記谷折り部の配置は、上記第2半分の本体の上記山折り部と上記谷折り部の配置とほぼ対称的である、請求項42に記載の柔軟性のある呼吸保護装置。
【請求項45】
呼吸保護装置であって、
1つのバリア層を有する本体と、
上記本体の外側の端部に塗布される、上記呼吸保護装置を対象物に接着させるための接着剤と、を有し、
上記バリア層の各短辺は、ともに、2つの凹型の切り込みを、該各短辺の1つにそれぞれ形成し、
上記本体は、第1セットのジグザグ折り部と第2セットのジグザグ折り部を、上記バリア層の2つの向かい合う長辺に形成し、上記第1セットおよび上記第2セットそれぞれの2つの端部を、上記バリア層の両短辺に対して閉じかつ固定することによって製造される、呼吸保護装置。
【請求項46】
上記接着剤は、上記呼吸保護装置の外部の端部の全体に塗布される、請求項45に記載の呼吸保護装置。
【請求項47】
上記呼吸保護装置の上記外側の端部の一部分における上記接着剤の量は、上記外側の端部の他の部分における上記接着剤の量より多い、請求項45に記載の呼吸保護装置。
【請求項48】
上記接着剤は、非線形軌道であって、該軌道上に1つ以上の交差点を含む軌道に沿って塗布される、請求項45に記載の呼吸保護装置。
【請求項49】
上記接着剤は感圧性接着材料である、請求項45に記載の呼吸保護装置。
【請求項50】
上記凹型の切り込みはそれぞれ、一組の直線が一本の曲線につながれている、請求項45に記載の呼吸保護装置。
【請求項51】
上記第1セットの上記ジグザグ折り部は、上記第2セットの上記ジグザグ折り部とほぼ対称的である、請求項45に記載の呼吸保護装置。
【請求項52】
上記呼吸保護装置は、上記本体の上記第1セットおよび上記第2セットを垂直に横切って形成される中央折り部で折られる、請求項45に記載の呼吸保護装置。
【請求項53】
上記呼吸保護装置が上記中央折り部に沿って折られているとき上記接着剤が互いに接着するのを防ぐために、上記接着剤を覆う剥離ライナーをさらに有する、請求項52に記載の呼吸保護装置。
【請求項54】
呼吸保護装置を製造する方法であって、
1層のバリア層を提供する工程と、
上記バリア層の2つの向かい合う長辺に第1セットのジグザグ折り部と第2セットのジグザグ折り部とを形成する工程と、
上記第1セットおよび上記第2セットの2つの端部を、上記バリア層の2つの向かい合う短辺に固定して閉じる工程と、
上記バリア層の上記短辺を切断して、上記短辺のそれぞれに凹型の切り込みを形成する工程と、
上記呼吸保護装置が対象物に接着できるようにするために、接着剤を上記バリア層の外側の端部に塗布する工程と、を含む、方法。
【請求項55】
上記接着剤は、上記呼吸保護装置の上記外側の端部の全体に塗布される、請求項54に記載の呼吸保護装置を製造する方法。
【請求項56】
上記呼吸保護装置の上記外側の端部の一部分における塗布された上記接着剤の量は、上記外側の端部の他の部分における上記接着剤の量より多い、請求項54に記載の呼吸保護装置を製造する方法。
【請求項57】
上記接着剤は、非線形軌道であって、該軌道上に1つ以上の交差点を含む軌道に沿って塗布される、請求項54に記載の呼吸保護装置を製造する方法。
【請求項58】
上記接着剤は感圧性接着材料である、請求項54に記載の呼吸保護装置を製造する方法。
【請求項59】
上記凹型の切り込みはそれぞれ、一組の直線が一本の曲線につながれている、請求項54に記載の呼吸保護装置を製造する方法。
【請求項60】
上記第1セットの上記ジグザグ折り部は、上記第2セットの上記ジグザグ折り部とほぼ対称的である、請求項54に記載の呼吸保護装置を製造する方法。
【請求項61】
上記呼吸保護装置を半分に折って上記接着剤が上記呼吸保護装置の内側に面するようにする工程と、
上記接着剤のあいだに剥離ライナーを置く工程と、をさらに含む、請求項54に記載の呼吸保護装置を製造する方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本発明は、概して、ストラップなしに使用者の顔に付着し得、使用中、ボウル形状の空気室を形成し、包装時には平らに折り畳まれる、呼吸保護装置に関する。
〔背景技術〕
呼吸保護装置は、環境不純物、汚染物質、または病原体が使用者の気道に侵入するのを防ぐため、着用者の気道を覆うように着用される。例えば、大気汚染環境に居住する人々は、呼吸保護装置を用いて、有毒な浮遊粒子を吸い込むのを防いだり、顔の皮膚が大気にさらされるのを防いだりする。呼吸保護装置は、着用者の呼吸からの空気流をブロックするのにも用いられることがある。例えば、患者が呼吸保護装置を用いて病原体が広がるのを防ぐこともあるし、手術室またはクリーンルームで働く人々が呼吸保護装置を用いて唾液粒子が周囲に広がらないようにすることもある。
【0002】
従来の呼吸保護装置は、耳または頭部用の1本または複数本のハーネスストラップによって、着用者の顔に配置される。しかし、ストラップは、十分な濾過作用を行うようマスクを使用者の顔に継ぎ目なく付着させられないことがあり、また、着用者に不快な圧迫感を与えることがある。ハーネスストラップから張力を受けると、柔軟性のある材料で作られたマスクは変形し、周囲に空間が生じる。硬い材料で作られたマスクは張力を受けてもその形状を維持するかもしれないが、硬いマスクは誰もの顔に合うわけではなく、やはり空間が生じるだろう。未濾過の汚染された空気が、そうした空間を通って容易に吸入される。一方、ある着用者のサイズに合うハーネスストラップは、別の着用者の耳または頭部に痛みをもたらし、マスクを用いる意欲を低下させるかもしれない。
【0003】
マスクに何らかの付属品を付けることで、未濾過の空気を隔てることができる。例えば、スポンジまたは他の柔らかい材料をマスクの周囲に設置し、金属片を鼻梁に設置することで、マスクと着用者の顔との密封性を高めうる。しかし、付属品を加えることで、製造がより複雑になり、製造コストが上がる。付属品はまた、マスクの包装の嵩を増すかもしれない。
【0004】
本開示は、柔らかい材料で作られ、本体にジグザグパターンの折り部を有し、ストラップの代わりに接着剤で着用者の顔に貼り付け可能な、呼吸保護装置を提供する。折り部を有する呼吸保護装置は、広げると、平らに折り畳まれた形状から開いた使用可能な形状へと移行でき、折り畳むと、開いた使用可能な形状から平らに折り畳まれた形状へと移行でき、柔軟なので、呼吸保護装置が着用者の顔の動きに引っ張られても着用者の顔に張り付き続ける。折り畳み形状は、保管の際の体積を減らすだけでなく、呼吸保護装置の本体を支持して、濾過された清浄な空気で満たされた完全に密封された空間で快適に呼吸するための大きな空気室を提供できる。本開示はまた、バリア層を折り畳み固定して、接着剤を該バリア層に塗布することにより、上記呼吸保護装置を製造する方法も提供する。
〔図面の簡単な説明〕
本開示の実施形態を、添付の図面を参照しつつ説明する。
【0005】
図1は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない呼吸保護装置が、使用者の顔に配置された状態を示す。
【0006】
図2は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置が、平らに折り畳まれた形状にある正面図を示す。
【0007】
図3は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置が、平らに折り畳まれた形状にある背面図を示す。
【0008】
図4は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置が、図2に示す平らに折り畳まれた形状にあるときの、切断線2−2’における断面図を示す。
【0009】
図5は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置が、平らに折り畳まれた形状にある拡大正面部分図を示す。
【0010】
図6は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置が、平らに折り畳まれた形状にあるときの、縦方向からの側面図を示す。
【0011】
図7は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置が、平らに折り畳まれた形状にある拡大背面部分図を示す。
【0012】
図8は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置の、平らに折り畳まれた形状から開いた使用可能な形状への移行を示す。
【0013】
図9は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない折り畳み可能な呼吸保護装置が、開いた使用可能な形状にある正面図を示す。
【0014】
図10は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない折り畳み可能な呼吸保護装置が、開いた使用可能な形状にあるときの、幅方向からの側面図を示す。
【0015】
図11は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない折り畳み可能な呼吸保護装置が、開いた使用可能な形状にある背面図を示す。
【0016】
図12は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない折り畳み可能な呼吸保護装置の、弓なりの状態から平らになった状態への第1の移行を示す。
【0017】
図13は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない折り畳み可能な呼吸保護装置の、弓なりの状態から平らになった状態への第2の移行を示す。
【0018】
図14は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置が、半分折り畳まれた形状で、包装袋に保管されている状態を示す。
【0019】
図15は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない折り畳み可能な呼吸保護装置が、開いた使用可能な形状にあるときの、線2−2’で切り裂いた状態を示す。
【0020】
図16は、本開示の一実施形態に係る、鍵穴形状の凹型の切り込みを示す。
〔発明を実施するための形態〕
図1に示す本開示の一実施形態において、開いた使用可能な形状にある、ストラップのない呼吸保護装置100は、使用者の口と鼻を覆うボウル形状の空気室を形成し、該呼吸保護装置の周囲で使用者の顔に付着して、使用者と密着状態になっている。本開示はまた、本開示のいくつかの実施形態に係る呼吸保護装置、例えば、手術用マスク、クリーンルーム用マスク、防塵マスク、呼吸加温マスク、フェイスシールド、およびさまざまな顔カバーであってもよい。
【0021】
図2および図3に示す本開示の一実施形態において、平らに折り畳まれた形状にある、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置100の正面図および背面図は、平たくされた状態の本体110と、該本体110を囲む密封外周120と、中央折り部130と、該密封外周120の実質的に後ろ側にある接着剤140とを有しうる。本体110はさらに、一組の上部パネル(第1上部パネル111aおよび第2上部パネル111b)と、一組の下部パネル(第1下部パネル112aおよび第2下部パネル112b)と、該上部パネル111aおよび111bと該下部パネル112aおよび112bとのあいだにある少なくとも一組の中間パネル(図示せず)とを有する。上記のパネル(上部パネル111aおよび111b、中間パネル、下部パネル112aおよび112b)のうち2つが、それぞれの長辺でつなぎ合わされて、折り部を形成することができ、該折り部は、折り曲げ線と、該折り曲げ線に沿った隣接領域(これは、各隣接パネルの実質的な辺である)とを有する。いくつかの実施において、上記各隣接パネルの各組は、折り部によって分けられているが1つのピースとして形成されてよく、他の実施では、上記各隣接パネルの各組は、縫い目、溶接部、または接着によってさらにつなぎ合わされてもよい。図2および図3を再度参照すると、呼吸保護装置の中心から離れる側にあり、外側へ突出する折り曲げ線を有する折り部は、山折り部114aおよび114bと名付ける。呼吸保護装置の中心に近い側にあり、内側にへこんでいる折り曲げ線を有する折り部は、谷折り部115aおよび115bと名付ける。本開示の一実施形態において、上部パネル111aおよび111b(最上部のパネルである)は、それぞれの長辺で平行につなぎ合わされて、該2つの上部パネル111aおよび111bが、第1セットおよび上記第2セットの各最上部のパネルを接続する長辺の2つの端部によって定められる横軸(点線で示す)の両方の側に位置してよい。いくつかの実施では、上部パネル111aおよび111bはさらに、1つのピースとして製造されてよい。本開示の一実施形態では、上部パネル111aおよび111bはそれぞれ、山折り部114aおよび114bを介して、複数の中間パネルのうち隣接する最上部のものとつなぎ合わさってよい。下部パネル112aおよび112bはそれぞれ、谷折り部115aおよび115bを介して、複数の中間パネルのうち隣接する最下部のものとつなぎ合わさってよい。
【0022】
図4に示す本開示の一実施形態では、平らに折り畳まれた形状の呼吸保護装置の、切断線2‐2’における断面図は、展開可能な呼吸保護装置を構成する積み重ねられたパネルの第1セットおよび積み重ねられたパネルの第2セットを示す。第1セットおよび第2セットのそれぞれでは、上部パネル111と、1つまたは複数の中間パネル113と、下部パネル112とが、長辺で、ひとつずつ、ジグザグパターンでつながっており、2つの短辺でともに固定されている。第1セットの最上部のパネル、すなわち上部パネル111aが、第2セットの最上部のパネル、すなわち上部パネル111bと融合しており、それによって、第1セットおよび第2セットが、該第1セットおよび該第2セットの各最上部のパネルを接続する長辺の2つの端によって定められる横軸の両側に位置する。積み重ねられたパネルの第1セットが合わさって、本体110の第1半分を形成し、積み重ねられたパネルの第2セットが合わさって、本体110の第2半分を形成する。上部パネル111aおよび111bはそれぞれ、山折り部114aおよび114bを介して、複数の中間パネル113のうち隣接する最上部のものとつなぎ合わさってよい。下部パネル112aおよび112bはそれぞれ、谷折り部115aおよび115bを介して、複数の中間パネル113のうち隣接する最下部のものとつなぎ合わさってよい。中間パネル113のそれぞれは、山折り部114または谷折り部115を介して、隣接する他の中間パネル113と一つずつつながってよい。いくつかの実施では、積み重ねられたパネルの2つのセットのジグザグパターンは、互いにほぼ対称的である。両方のセットにおける、対称的なジグザグパターンを有するパネルの数は同じである。対称的なジグザグパターンを有する積み重ねられたパネルの2つのセットそれぞれにおける対応する位置にある2つのパネルは、ほぼ同じ形状および面積を有する。第1半分の本体の山折り部114および谷折り部115の配置は、第2半分の本体の山折り部114および谷折り部115の配置とほぼ対称的である。本開示の一実施形態において、上部パネル111aおよび111bと中間パネル113は、面積がほぼ等しくてよい。本開示の一実施形態において、使用可能な形状において特定の形状の空気室を形成するために、上部パネル111aおよび111bと中間パネル113は、下部パネル112aおよび112bよりも面積が小さくてよい。いくつかの実施において、上部パネル111aおよび111b、中間パネル113、および下部パネル112aおよび112bは、面積が異なってもよい。例えば、下部パネル112aおよび112bから、中間パネル113、そして上部パネル111aおよび111bへと、面積が次第に減少してよい。いくつかの実施において、使用可能な形状において特定の形状の空気室を形成するために、第1上部パネル111aおよび第1上部パネル112aのあいだの中間パネル113の数を、第2上部パネル111bおよび第1下部パネル112bのあいだの中間パネル113の数より多くしてもよいし、少なくしてもよい。
【0023】
図5および図6を参照すると、密封外周120は端部密封121を含んでよく、本体110を囲んでよい。本開示の一実施形態では、端部密封は、合わさって本体110を形成する多層のシートを圧迫し固定する、任意の形状の表面のくぼみであってよい。いくつかの実施では、密封外周120は幅1〜15mmでよく、密封効果を高めるとともに使用可能な形状の空気室の空間を圧迫しないため、特に幅8mmでよい。本開示の一実施形態では、端部密封121は、点121aの形状や、線121bの形状や、文字121cの形状でよく、使用者の顔に付着する際に、それぞれ異なる密封力および異なる柔らかさをもたらす。いくつかの実施において、端部密封は、2次元の図の形状でよい。密封外周120は、呼吸保護装置100の対応する横辺に、2つの折り部集約領域122を有してよい。対応する辺の折り部集約領域122のそれぞれは、山折り部114および谷折り部115を受ける密封外周120のそれぞれの部分の結合によってそれぞれ定められてよい。折り部集約領域122は、複数の折り部114および115と、複数のパネル111、112、113を、短辺で封じてよい。したがって、折り部集約領域122を互いに向かって動かすことにより、パネル111、112、および113と折り部114および115は曲がり、それによって、使用可能な形状の空気室を形成し得る。
【0024】
本開示の一実施形態では、呼吸保護装置100は、ほぼ平面形状である、第1半分の本体および第2半分の本体とを有する。第1半分の本体および第2半分の本体のそれぞれは、外側に突き出る複数の山折り部114と、内側にへこむ複数の谷折り部115と、本体の半分を囲む外周120と、を有する。山折り部114と谷折り部115は、ほぼ平行であり、交互に配置されている。外周120は2つの折り部集約領域122を有しており、該折り部集約領域122において、折り部が閉じられかつ固定されている。第1半分の本体および第2半分の本体とが辺でつながれ、それによって、第1半分の本体および第2半分の本体とが、該第1半分の本体と該第2半分の本体を接続する辺の2つの端部によって定められる横軸の両側に位置する。
【0025】
本開示の一実施形態では、線形状の端部密封121bは、点形状の端部密封121aよりも高い密封力と硬さを提供する。異なる形状および数の端部密封121の組み合わせ(例えば、端部密封121a、121b、および121cの組み合わせ)が、呼吸保護装置100が使用可能な形状と平らに折り畳まれた形状とのあいだを移行する際に大きな力に耐える、密封外周120の特定の領域(例えば、折り部集約領域122)の中に含まれてよい。
【0026】
本開示の一実施形態では、隣接する短辺上の折り部集約領域122は、呼吸保護装置100の横に空間を作る凹型の切り込みを2つ形成し、それによって、呼吸保護装置100の移行のあいだ、パネル111、112、および113と、折り部114および115の移動を可能にしてよい。空間を設けることにより、折り部集約領域122が外側または内側に曲がって呼吸保護装置100と着用者とのあいだに空気の通路を作り出すのを防げる。いくつかの実施では、凹型の切り込みは、台形、三角形、または半円の形状の空間を作る。いくつかの実施では、凹型の切り込みはそれぞれ、曲線につながれた一組の直線を有する。2本の線は、移行時に互いに接近し、移行が終わると平行になってもよい。移行時、曲線は曲がり、呼吸保護装置100上に不快な尖った構造ができるのを防ぐ。いくつかの実施では、1本の曲線につながれた2本の直線をそれぞれ含む凹型の切り込みは、図16の点線に示すように、鍵穴の形状でよい。
【0027】
本開示の一実施形態において、図2および図6を参照すると、中央折り部130は、呼吸保護装置100をほぼ半分に折るための折り部と、該折り部のそばの曲線構造(図6参照)とによって定められてよい。中央折り部130は、横軸に対してほぼ垂直で、かつ、第1半分の本体および第2半分の本体を接続する辺の各中心によって定められる垂直軸に平行でよい。中央折り部130は、横軸に対してほぼ垂直で、かつ、第1セットのパネルおよび第2セットのパネルの各長辺の各中心によって定められる垂直軸に平行でよい。中央折り部130は、複数のパネルおよび折り部すべてを横断してよい。中央折り部130は、使用時に使用者の顔に対する位置決め基準であってよい。
【0028】
図3および図7に示す本開示の一実施形態では、接着剤140を呼吸保護装置100のもっとも下側のパネルに外側の端部沿いに配置し、呼吸保護装置100を使用者との密封状態にする。いくつかの実施では、接着剤140は、呼吸保護装置100を使用者の顔における2つの領域に接着させるために、呼吸保護装置100上で互いに離れて位置する2つの部分を有する。いくつかの実施において、接着剤140は、開いた使用可能な形状にある呼吸保護装置100空気室の端部のほぼ全体を密封するために呼吸保護装置100の端部のほぼ全体に配置される、ほぼ連続した密封層であってよい。接着剤140の幅は変わってよく、粘着力は層140の幅に積極的に関連してよい。接着剤140は最小の幅で十分な粘着力を提供してよく、最大の幅で空気室を形成する最小の空間を提供してよい。接着剤140の幅は、使用者の呼吸を妨げるほど空気室の体積を減らしてはならない。本開示の一実施形態では、接着剤140の幅は、密封外周120の幅に近くてよい。いくつかの実施では、接着剤140は、幅が1〜15mmでよく、特に、密封外周120の幅に基づいて、8mmでよい。
【0029】
粘着性材料を、呼吸保護装置100上に、一種の軌道として配置してもよい。該軌道は、接着剤140の接着力と表面構造に影響しうる。粘着性材料を、呼吸保護装置100の端部にほぼ沿った非線形軌道として配置してもよい。非線形軌道は、曲線や回転を含んでよく、さらに、非交差非線形軌道(例えば、ぎざぎざの軌道)でもよいし、または、軌道に1つ以上の交差点を含む交差非線形軌道(例えば、図7に示す螺旋軌道141aおよび141b)でもよい。交差非線形軌道の交差点における粘着性材料は、近傍の構造よりも分厚くてもよい。
【0030】
接着剤140の接着力は、層を分厚くする、または層の幅を広げることによって強くしてもよい。交差非線形配置軌道の位相または粘着性材料の量が、接着剤140の厚さに影響し得る。例えば、図7を参照すると、粘着性材料のコンパクトな螺旋配置軌道141aは、より多くの交差点と、それに対応したより分厚い構造を有し、それによってより強い接着力を提供し得る。本開示の一実施形態において、呼吸保護装置100の外側の端部の部分に配置される接着剤の量は、該外側の端部の他の部分に配置される接着剤の量より多い。いくつかの実施において、コンパクトな螺旋配置軌道141aを、2つの折り部集約領域122の後ろ側に設けて、密封外周120の残りの領域の後ろ側におけるゆるい螺旋配置軌道141bよりも強い接着力を与えてよい。いくつかの実施において、より多くの皮膚の分泌物に接触する領域(例えば、鼻の皮膚に接触する領域)には、より多くの接着剤を塗ってよい。
[ 非線形配置軌道または排出量の異なる配置軌道によって形成される接着剤140の表面は、排出量が一定の線形排出軌道によって形成される接着剤140の表面に比べて相対的に不均一であってよい。例えば、図3および図7に示す粘着性材料による螺旋配置軌道141aおよび141bにより、接着剤140の表面を不均一にし得る。接着剤140の表面を不均一にすることにより、十分な接着力を提供しつつ、分泌物(例えば、空気や液体)を皮膚から放出する空間を作り得る。
【0031】
いくつかの実施では、接着剤140は、(1)永続的な粘着性、(2)指圧以下の接着力、(3)皮膚にくっつき続ける十分な能力、および(4)十分な粘着力を含む特定の性質を有する感圧性接着剤であってよい。粘着性材料は、呼吸保護装置と使用者の皮膚のあいだに適切な接着力を提供するポリマー(例えば、さまざまな(メタ)アクリレート系コポリマー、天然ゴム、合成ゴム、シリコーン)であってよい。粘着性材料は使用者の皮膚から剥離可能であってよい。本開示の一実施形態において、粘着性材料は、開いた使用可能な形状において使用者の皮膚に取り付けられるあいだ高い接着性を提供する温度に積極的に関連する粘着性を有する材料であってよい。
【0032】
図8を参照すると、ストラップのない呼吸保護装置100が平らに折り畳まれた形状から開いた使用可能な形状へ移行する様子が示されている。本体110は、平らにされた状態からアーチ状の状態へと移行し、空気室を形成する。平らに折り畳まれた形状の呼吸保護装置100は、下部パネル112aおよび112bそれぞれまたは密封外周120のつながれた部分それぞれが、横軸と折り部114および115に対して垂直かつ横軸と折り部114および115から離れる方向に向かうほぼ逆行性の力151aおよび151b(点線の矢印で示す)を受けるあいだ、移行し得る。呼吸保護装置100の移行時、下部パネル112aおよび112bはそれぞれ力151aおよび151bの方向に沿って動き得、複数のつながれた中間パネル113を外側に引っ張り得る。パネル111、112、および113の中心は、横軸から放射状に移動し、それによってパネル111、112、および113が積まれた状態から取り出され、一定の角度を成しつつ互いにつなぎ合わさる。山折り部114および谷折り部115が開き、各山折り部114および谷折り部115の中心が、横軸から放射状に離れる。パネル111、112、および113はある程度の角度で徐々に開かれる。中央折り部130は動くパネル111、112、および113とともに延伸し得、アーチ型に成り得る。しかし、パネル111、112、および113と折り部114および115は折り部集約領域122で固定され得るので、パネル111、112、および113と折り部114および115は徐々にアーチ型になり、折り部集約領域122を引っ張って折り部114および115の中心へと動き得る。第1半分の本体および第2半分の本体の有する隣接する折り部集約領域122は互いに対して動き、それによって、該第1半分の本体および該第2半分の本体がアーチ状になる。折り部集約領域122のすべての点が、横平面3‐3’(点線で示す)に向かって動き得る。横平面3−3’は2つの上部パネル111aおよび111bのつながれた端部から、パネル111aおよび111bに対して垂直に伸ばされ、すでに横平面3‐3’上にある点を除く。アーチ状のパネル111、112、および113はドーム形状の本体110を徐々に形成し得、呼吸保護装置100は開いた使用可能形状へ移行し得る。
【0033】
開いた使用可能形状にある、ストラップのない折り畳み可能な呼吸保護装置100の正面図および側面図である図9および図10に示される本開示の一実施形態において、アーチ状のパネル111、112、および113のそれぞれは、隣接するパネルと、ある程度の角度を成しつつ、面積の大部分は重なることなしに、つながれ得る。アーチ状のパネル111、112、および113は、一組のアーチ状部品として見ることができる。二組のアーチ状部品が、折り畳み可能な呼吸保護装置100を形成する。本体110はアーチ状の状態にある。曲がった中央折り部130と、アーチ状のパネル111、112、および113とアーチ状の折り部114および115とによって、ドーム形状の本体110に、その形状を維持するための剪断強度を与え得る。アーチ状のパネル111、112、および113とアーチ状の折り部114および115とをそれぞれの折り部集約領域122で密封し得、2つの放射中心を各折り部集約領域に有する放射パターン(図10参照)に配置されて、ドーム形状の本体110および対応する空気室を定義する枠組みの役割を果たし得る。折り部集約領域122は、ドーム形状の本体110からの構造的圧力を受けて曲がり得る。本開示の一実施形態において、折り部集約領域122によって形成される凹型の切り込みにより、該折り部集約領域122が内側に曲がり全密封外周120を該曲折により押し出されることなしにほぼ平面上に保つのに十分な空間を提供し得る。密封外周120がほぼ平面上にあることにより、呼吸保護装置100と使用者のあいだをよりよく密封し得る。いくつかの実施では、折り部集約領域122は、直線形状または凸曲線形状でもよい。直線状または凸曲線状の折り部集約領域122は、開いた使用可能な形状へ移行する際、前方または後方に曲がり得る。
【0034】
ストラップのない折り畳み可能な呼吸保護装置100が開いた使用可能な形状にある背面図である図11に示す本開示の一実施形態において、ボウル形状の空気室116を、ドーム形状の本体110および接着剤140によって定めてもよい。ボウル形状の空気室116は、本体110を通して呼吸し空気を交換する空間を提供し得る。本開示の一実施形態において、ボウル形状の空気室116は、本体110の剪断強度により、呼吸中、一定の体積を維持し得る。本開示の一実施形態において、接着剤140は、呼吸保護装置100を対象物の2つの部位に接着させるための、互いに離れた第1部分および第2部分を有する。対象物の2つの部位が互いに対して動くと、該2つの部位の動きと連動して第1セットおよび第2セットが動き、該第1セットおよび該第2セットの2つの隣接する部品間の少なくとも1つの角が変化して、呼吸保護装置100は上記対象物に接着し続ける
【0035】
図12を参照すると、折り畳み可能な呼吸保護装置100の、開いた使用可能な形状から平らに折り畳まれた形状への第1の移行プロセスが描かれている。本体110は、アーチ状の状態から平たくされた状態へと変化する。開いた使用可能な形状にある呼吸保護装置100は、下部パネル112aおよび112bまたは密封外周120のつなぎ合う部分が、折り部114および115に垂直かつ折り部114および115に向かう、2つのほぼ逆行性の力(点線の矢印で示す)を受けるあいだ、変化し得る。呼吸保護装置100の移行プロセス時、下部パネル112aおよび112bはそれぞれ、力151aおよび151bの方向に沿って移動し得、複数のつながれた中間パネル113を内側に押しやり得る。パネル111、112、および113と折り部114および115の各中心が横軸に向かって放射状に動き、最終的に第1セットおよび第2セットの各パネルがジグザグパターンで積み重ねられる。第1セットおよび第2セットの2つの短辺および2つの折り部集約領域122が互いに離れ、それによってパネル111、112、および113が平らになる。パネル111、112、および113が成す角は0度まで減少し得、パネル111、112、および113は折り畳まれ重なり得る。呼吸保護装置100は上述の平らに折り畳まれた形状へ変化し得る。
【0036】
図13を参照すると、折り畳み可能な呼吸保護装置100の、開いた使用可能な形状から平らに折り畳まれた形状への第2の移行プロセスが描かれている。本体110は、アーチ状の状態から平たくされた状態へと変化する。開いた使用可能な形状にある呼吸保護装置100は、2つの折り部集約領域122が、折り部114および115の中央から離れ該折り部114および115に平行な、2つのほぼ逆行性の力(点線の矢印で示す)を受けるあいだ、変化し得る。呼吸保護装置100の移行時、2つの折り部集約領域122は互いから離れ、それによってパネル111、112、および113を平たくする。パネル111、112、および113の各中心が横軸に向かって放射状に動き、最終的に第1セットおよび第2セットの各パネルがジグザグパターンで積み重ねられる。アーチ状のパネル111、112、および113と、アーチ状の折り部114および115が折り部集約領域122によって引っ張られ、徐々に平らになり得る。各パネルが成す角は0度まで減少し得る。下部パネル112aおよび112bと、複数の中間パネル113が上部パネル111aおよび111bに向かって移動し得、互いに重なり得る。呼吸保護装置100は上述の平らに折り畳まれた形状へ変化し得る。
【0037】
図14に示す本開示の一実施形態において、平らに折り畳まれた形状にある、ストラップのない呼吸保護装置100は、中央折り部130に沿って半分に折り得、包装袋202に保管し得る。接着剤140全体を、該接着剤140と繰り返し接触するための滑らかな表面(例えば、研磨、またはワックスないしシリコーンによる被覆による)を有する剥離ライナー201で覆ってよい。滑らかな表面を有する剥離ライナー201により、呼吸保護装置が中央折り部に沿って折られる際に接着剤140が互いに接着したり、あるいは他の不適切な物質に接着したりするのを防ぐことができ、該接着剤140の粘着性を保つことができる。本開示の一実施形態では、剥離ライナー201を、ほぼ半折りの呼吸保護装置100の内面に設けてよく、該半折りの呼吸保護装置100によってクランプしてよい。包装袋202は、その内部に、1つ以上の半折りの呼吸保護装置100を補完する空間を有してよい。本開示の一実施形態では、包装袋202は柔らかな材料から成ってよい。いくつかの実施では、柔らかな包装袋202は包み紙でよい。
【0038】
図15を参照すると、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない呼吸保護装置100が、開いた使用可能な形状にあるときの、線2−2’で切り裂いた半分が示されている。呼吸保護装置100の本体110は、柔らかな材料から作られてよい。該柔らかな材料は、1層以上の通気性のある層を、本体110の外周で、端部密封121によって密封したものであってよい。上述の各層は、液体の移動(例えば、液状の噴霧または液状のしぶき)が貫通するのを妨げる1層以上のバリア層を含んでよい。該1層以上のバリア層は、特定のサイズ範囲(例えば、PM2.5)の粒子をブロックするフィルタとしての層を含んでもよい。該1層以上のバリア層は、吸気から有害なまたは臭いのある気体を取り除き得る吸収性物質(例えば、化学的処理済みの活性炭素、多孔性アルミナ・シリカ触媒物質、およびアルミナ粒子)を配した層をさらに含んでもよい。該1層以上のバリア層は、いくつかの実施において、水吸収性層をさらに含んでもよい。本開示の一実施形態において、呼吸保護装置100は、面積の等しい3層以上の層、すなわち、1層の内層117aと、1層以上の中間層117bと、1層の外層117cとを含んでよい。内層117aは、使用可能な形状にあるあいだ、使用者に快適さを与えるため、(一般には、使用可能な形状において使用者に面する側に)皮膚に優しい表面を有してよい。外層117cは、特に使用可能な形状において水と接する際に他の層を乾いた状態のままにしておくための防水または疎水表面を有してよい。中間層117bは、フィルタ能力および吸収能力を有する上述のバリア層を含んでよい。いくつかの実施において、中間フィルタ層117bは、本体110、とりわけ空気室に対応する領域を通過する気体すべてをフィルタリングするため、本体110の全面積を覆ってよい。いくつかの実施において、複数の層のうち1層を拡大(例えば、内層117aを拡大)し、使用者の鼻に接触する部分に広げてよい。
【0039】
本開示の一実施形態において、呼吸保護装置100を製造する方法は、1層のバリア層を提供する工程と、上記バリア層の2つの向かい合う長辺に第1セットのジグザグ折り部114と第2セットのジグザグ折り部115とを形成する工程と、上記第1セットおよび上記第2セット2つの端を、上記バリア層の2つの向かい合う短辺閉じかつ固定する工程と、上記バリア層の短辺を切断して、該短辺のそれぞれに凹型の切り込みを形成する工程と、上記呼吸保護装置100対象物に接着できるようにする接着剤140を上記バリア層の外側の端部に塗布する工程と、を含む。いくつかの実施において、接着剤140は、呼吸保護装置100のほぼすべての端部に沿って塗布される。いくつかの実施において、呼吸保護装置100の上記外側の端部の部分に配置された接着剤140の量は、上記外側の端部の他の部分に配置された接着剤140の量より多い。いくつかの実施において、接着剤140は、非線形軌道であって、該軌道に1つ以上の交差点を含む軌道に沿って塗布される。いくつかの実施において、バリア層の短辺を切断して、凹型の切り込みを2つ作り、呼吸保護装置100の横に空間を作る。いくつかの実施において、呼吸保護装置100をさらに半分に折り、接着剤140が呼吸保護装置の内側に面し、剥離ライナー201が接着剤140のあいだに位置するようにする。
【0040】
上記の説明は、当業者が本開示の諸態様をよりよく理解するよう、いくつかの実施形態の特徴の要点を述べたものである。本開示を土台として用いて他のプロセスおよび構造を設計または修正し、本明細書に描かれた諸実施形態と同じ目的および/または同じ長所を実現し得ると、当業者は理解されたい。当業者はまた、そのような均等物の構築は本開示の精神および範囲から逸脱するものではなく、本開示の精神および範囲から逸脱することなしに、本明細書においてさまざまな変形、置換、および変更を行い得ると理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
本開示の実施形態を、添付の図面を参照しつつ説明する。
図1図1は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない呼吸保護装置が、使用者の顔に配置された状態を示す。
図2図2は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置が、平らに折り畳まれた形状にある正面図を示す。
図3図3は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置が、平らに折り畳まれた形状にある背面図を示す。
図4図4は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置が、図2に示す平らに折り畳まれた形状にあるときの、切断線2−2’における断面図を示す。
図5図5は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置が、平らに折り畳まれた形状にある拡大正面部分図を示す。
図6図6は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置が、平らに折り畳まれた形状にあるときの、縦方向からの側面図を示す。
図7図7は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置が、平らに折り畳まれた形状にある拡大背面部分図を示す。
図8図8は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置の、平らに折り畳まれた形状から開いた使用可能な形状への移行を示す。
図9図9は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない折り畳み可能な呼吸保護装置が、開いた使用可能な形状にある正面図を示す。
図10図10は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない折り畳み可能な呼吸保護装置が、開いた使用可能な形状にあるときの、幅方向からの側面図を示す。
図11図11は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない折り畳み可能な呼吸保護装置が、開いた使用可能な形状にある背面図を示す。
図12図12は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない折り畳み可能な呼吸保護装置の、弓なりの状態から平らになった状態への第1の移行を示す。
図13図13は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない折り畳み可能な呼吸保護装置の、弓なりの状態から平らになった状態への第2の移行を示す。
図14図14は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない展開可能な呼吸保護装置が、半分折り畳まれた形状で、包装袋に保管されている状態を示す。
図15図15は、本開示の一実施形態に係る、ストラップのない折り畳み可能な呼吸保護装置が、開いた使用可能な形状にあるときの、線2−2’で切り裂いた状態を示す。
図16図16は、本開示の一実施形態に係る、鍵穴形状の凹型の切り込みを示す。
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