特許第6850055号(P6850055)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6850055
(24)【登録日】2021年3月9日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】長脚固定装置
(51)【国際特許分類】
   A47B 13/02 20060101AFI20210322BHJP
   A47B 3/00 20060101ALI20210322BHJP
   A47B 3/091 20060101ALI20210322BHJP
【FI】
   A47B13/02
   A47B3/00 A
   A47B3/091 D
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-549712(P2020-549712)
(86)(22)【出願日】2018年11月6日
(86)【国際出願番号】JP2018041245
(87)【国際公開番号】WO2020095370
(87)【国際公開日】20200514
【審査請求日】2020年9月15日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000145769
【氏名又は名称】株式会社コジマ
(74)【代理人】
【識別番号】110002653
【氏名又は名称】特許業務法人アズテックIP
(72)【発明者】
【氏名】小島 守雄
【審査官】 津熊 哲朗
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−229326(JP,A)
【文献】 特許第2819052(JP,B2)
【文献】 実開平02−038929(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 13/02
A47B 3/00
A47B 3/091
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
4本の長脚によって起立するテーブルであって、2本の長脚が桟部によって連結され、ヒンジによって揺動可能にテーブルの天板に装着された当該2本の長脚が連動して開脚および閉脚する構造のテーブルに用いる長脚固定装置において、
前記天板に固定されるベースと、
前記ベースに挿通されたアームピンを軸として揺動するレバーと、
前記レバーの揺動と連動するアームおよびラッチと、を備え、
前記アームおよび前記ラッチが、桟部に装着された受座部を把持することを特徴とする長脚固定装置。
【請求項2】
前記レバーによる操作は、
第1段階で、前記レバーの揺動と連動する前記ラッチが摺動して前記受座部との係止が解除され、
第2段階で、前記レバーと前記アームは連動を開始し、前記アームが揺動して前記受座部との係止が解除されることを特徴とする請求項1に記載の長脚固定装置。
【請求項3】
前記レバーの揺動と連動するフックを備え、
前記フックは、前記ベースが備えるベースピンと係合し、前記アームが固定されることによって、前記桟部が係止されることを特徴とする請求項1に記載の長脚固定装置。
【請求項4】
前記レバーによる操作は、
第1段階で、前記レバーの揺動と連動する前記フックと前記ベースピンとの係合が解除され、
第2段階で、前記レバーと前記アームは連動を開始し、前記アームが揺動して前記桟部との係止が解除されることを特徴とする請求項3に記載の長脚固定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折りたたみが可能なテーブルに関するものであって、詳しくは、テーブルの天板に蝶着した脚部の固定に関するものである。
【背景技術】
【0002】
テーブルは、不使用時に収納することを想定して、折りたたみが可能な構造にすることがある。天板を垂直にたたむ構造のテーブルは、1枚の天板を傾倒する、天板を分離して対向するように傾倒するなど、収納の形態に合わせた多様な機能を備える。一方、脚を折りたたむ構造のテーブルもまた、脚を1本ずつたたむ、複数の脚を連動してたたむなど、やはり多様な機能を備える。
【0003】
折りたたみが可能な構造を備えるテーブルにおいては、使用時における天板または脚の固定が重要である。使用時に天板または脚が意図せず折り畳まれると、天板に載せた物品が散乱するのみならず、使用者が負傷する危険がある。
【0004】
折りたたみ可能な天板を固定する機構としては、爪状の部材が段部に係止して天板が水平姿勢に拘束されるテーブルが開示されている(特許文献1)。また、脚を天板に対して固定する機構としては、2脚を連動させる連結桟が、天板に取り付けた揺動部材の先端の金具との係合および、揺動部材を付勢するバネの弾性力によって係合部を押さえつける機構によって、脚を起立状態に固定する機構を備えるテーブルが開示されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−187851号公報
【特許文献2】特開平4−54905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
先述の係合部と揺動部材の先端の金具とを係止させる構造を備えたテーブルにおいては、金具と連結桟の形状の合致によって、開脚時のがたつきが少ないという利点がある。しかしながら、バネの弾性力には限界があり、特に、長い脚では弾性力が不足し、解除操作によらない予期せぬ外力が揺動部材に働いた場合に、突発的に係合が解除されて脚が折り畳まれることがある。また、バネの弾性力が過剰であれば、連結桟が変形するといった危惧があり、連結桟や脚の強度も上げなければならないといった課題がある。
【0007】
そこで、本発明は、連結桟の底面および側面を保持して開脚時のがたつきを抑えるという従来の効果をそのままにしながら、開脚状態の維持をバネの弾性力に依存せず、連結桟の側面の部品の係合によって実現し、同時に、閉脚状態の解除の操作も容易にした長脚固定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、4本の長脚によって起立するテーブルであって、2本の長脚が桟部によって連結され、ヒンジによって揺動可能にテーブルの天板に装着された当該2本の長脚が連動して開脚および閉脚する構造のテーブルに用いる長脚固定装置において、前記天板に固定されるベースと、前記ベースに挿通されたアームピンを軸として揺動するレバーと、前記レバーの揺動と連動するアームおよびラッチと、を備え、前記アームおよび前記ラッチが、桟部に装着された受座部を把持することを特徴とする。
【0009】
また、請求項2の手段は、請求項1に記載の長脚固定装置において、前記レバーによる操作は、第1段階で、前記レバーの揺動と連動する前記ラッチが摺動して前記受座部との係止が解除され、第2段階で、前記レバーと前記アームは連動を開始し、前記アームが揺動して前記受座部との係止が解除されることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3の手段は、請求項1に記載の長脚固定装置において、前記レバーの揺動と連動するフックを備え、前記フックは、前記ベースが備えるベースピンと係合し、前記アームが固定されることによって、前記桟部が係止されることを特徴とする。
【0011】
また、請求項4の手段は、請求項3に記載の長脚固定装置において、前記レバーによる操作は、第1段階で、前記レバーの揺動と連動する前記フックと前記ベースピンとの係合が解除され、第2段階で、前記レバーと前記アームは連動を開始し、前記アームが揺動して前記桟部との係止が解除されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の長脚固定装置は、桟部をアームおよびラッチによって把持するため、開脚状態の維持を、桟部とアームを係合するための強力なバネに依存する必要がないという利点がある。また、レバーの操作によって、第1段階として長脚の固定状態の解除、第2段階としてアームの揺動という2段階の動作を可能とする機構としたことで、レバーの操作のみで長脚の固定を解除し、容易に長脚の開閉を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の長脚固定装置を備えたテーブルであって、長脚固定装置が、開脚した長脚の桟部を把持した状態を示す斜視図である。
図2】本発明の長脚固定装置を備えたテーブルであって、長脚固定装置が、開脚した長脚の桟部を把持した状態を示す底面図である。
図3】本発明の長脚固定装置を備えたテーブルであって、長脚固定装置が、閉脚した長脚の桟部を係止した状態を示す底面図である。
図4】本発明の長脚固定装置を備えたテーブルであって、長脚固定装置が、開脚した長脚の桟部を把持した状態を示す断面図である。
図5】本発明の長脚固定装置の受座部の斜視図である。
図6】本発明の長脚固定装置のラッチの斜視図である。
図7】本発明の長脚固定装置を備えたテーブルであって、長脚固定装置による開脚した長脚の桟部の把持が解除された状態を示す断面図である。
図8】本発明の長脚固定装置のレバーカムの斜視図である。
図9】本発明の長脚固定装置のリンク板の斜視図である。
図10】本発明の長脚固定装置を備えたテーブルであって、長脚が閉脚または開脚の途中である状態を示す断面図である。
図11】本発明の長脚固定装置を備えたテーブルであって、長脚固定装置が、閉脚した長脚の桟部を係止した状態を示す断面図である。
図12】本発明の長脚固定装置のフックの斜視図である。
図13】本発明の長脚固定装置を備えたテーブルであって、長脚固定装置が、閉脚した長脚の桟部を係止した状態から、開脚可能となった状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら、本発明について実施するための形態を説明する。
【実施例1】
【0015】
本発明の長脚固定装置1は、4本の長脚によって起立するテーブルであって、2本の長脚が桟部によって連結され、ヒンジによって揺動可能にテーブルに装着された当該2本の長脚が連動して開脚および閉脚する構造のテーブルに用いる。図1は、本発明の長脚固定装置1を備えたテーブル2であって、長脚固定装置1が、開脚した2本の長脚3の桟部4を把持した状態を示す、天板5の裏面から見た斜視図である。本実施例においては、天板5の裏面側を底面と表記することがある。長脚3はヒンジ6によってテーブル2に装着され、2本の長脚3は桟部4によって連結される。図示しない他の2脚も、テーブル2の裏面に他の長脚固定装置を備えることによって、全ての長脚を把持することができる。
【0016】
図2は、本発明の長脚固定装置1を備えたテーブル2であって、長脚固定装置1が、開脚した長脚3の桟部4を把持した状態を示す底面図である。桟部の中央には、断面が略コの字型の受座部7が桟部4の3面の一部を囲むように装着される。開脚状態では、長脚固定装置1のアーム8の先端部が受座部7に係止する。受座部7の固定手段は限定されるものではないが、一例として、ネジを用いる固定手段が挙げられる。
【0017】
図3は、本発明の長脚固定装置1を備えたテーブル2であって、長脚固定装置1が、閉脚した長脚3の桟部4を係止した状態を示す底面図である。閉脚状態では、長脚固定装置1のアーム8の長板部が天板5と平行となる位置で固定される。
【0018】
図4は本発明の長脚固定装置1を備えたテーブル2であって、長脚固定装置1が、開脚した長脚3の桟部4を把持した状態を示す図2のA−A断面図である。また、図5は、受座部7の斜視図である。アーム8は板状の部材を屈曲して形成された部品であり、内側に空間がある。アーム8の内部には、ラッチ9がアーム8の長手方向に摺動可能に収納される。図6は、ラッチ9の斜視図である。開脚状態では、ラッチ9はラッチバネ10の付勢により爪部9aが受座部7の開口部7aおよび隆起部7bに係止する。
【0019】
ラッチ9の爪部9aの幅は、受座部7の開口部7aの幅より狭く、隆起部7bの幅より広くなるよう形成される。長脚固定装置1が、開脚した長脚3の桟部4を把持した状態では、爪部9aは開口部7aに進入して隆起部7bに当接する。このように、爪部9aが開口部7aおよび隆起部7bに係止した状態にあっては、受座部7はアーム8およびラッチ9によって把持された状態となり、受座部7が装着された桟部4と連結する長脚3の開脚状態が維持される。
【0020】
図7は、本発明の長脚固定装置1を備えたテーブル2であって、長脚固定装置1による開脚した長脚3の桟部4の把持が解除された状態を示す断面図である。切断線は、図2のA−A線と同様である。本発明の長脚固定装置1は、レバー11の操作によって、アーム8の内部の機構を操作する。アーム8およびレバー11は、テーブル2の天板5に固定されるベース12に挿通されるアームピン13を軸として揺動する。また、アーム8およびレバー11は、ベース12に挿通されないカムピン14を共通の軸として有する。カムピン14は、レバーカム15を揺動可能とする支軸である。ベース12の固定手段は限定されるものではないが、一例として、ネジを用いる固定手段が挙げられる。
【0021】
図8は、レバーカム15の斜視図である。カムピン14が挿通されるピン穴15bの径はカムピン14の胴体部の径よりごく僅かに大きく形成され、レバー11のピン穴11bは長孔状に形成される。アーム8の図示しないピン穴の径も、ピン穴15bと同様に、カムピン14の胴体部の径よりごく僅かに大きく形成される。また、図9は、リンク板16の斜視図である。リンク板16の爪部16bは、ラッチ9のリンク板受部9cと係合する。
【0022】
図7に示すように、レバー11を操作して天板5の側に僅かに押し込むと、レバー11の爪部11aと係合するレバーカム15は、レバー11の揺動に応じてカムピン14を軸として揺動する。このとき、未だ揺動していないアーム8にも挿通されるカムピン14の位置は変動しない。カムピン14の位置が変動せずとも、レバー11のピン穴11bは長孔状であるため、アームピン13を軸とするレバー11の僅かな揺動は許容される。レバーカム15は中央に掛板部15aを備え、リンク板16の基部16aと当接し、レバーカム15の揺動に従って、リンク板16をレバー11の方向に移動させる。リンク板16は、爪部16bを備え、爪部16bと係合するラッチ9と連動する。ラッチ9の内側にはラッチ受17と押板18が配置され、ラッチ受17および押板18が囲む空間にラッチバネ10が配置される。ラッチバネ10は、圧縮コイルバネであり、ラッチ受17の基部17aおよびラッチ9のバネ受部9bに係止し、ラッチ9およびラッチ受17に対して常に付勢する。
【0023】
アーム8およびラッチ9が、開脚した長脚3の桟部4を把持した図2の状態においては、ラッチ9に付勢するラッチバネ10は、爪部9aが開口部7aに係止した状態を維持する。ラッチ受17および押板18は、アーム8に係止され、ラッチ9とは連動しない。レバー11による操作を端緒とするアーム8の内部の機構の協働によって、受座部7が装着された桟部4において、まず第1段階として、ラッチ9が摺動して受座部7との係止が解除される。このとき、把持が解除された桟部4は、図7に示すとおり、アーム8によって係止されている。
【0024】
図10は、本発明の長脚固定装置1を備えたテーブル2であって、長脚3が閉脚または開脚の途中である状態を示す断面図である。切断線は、図2または図3のA−A線と同様である。桟部4とラッチ9の係止が解除された状態からさらにレバー11を押し込むと、第2段階としてカムピン14がアーム8と係止し、レバー11とアーム8は連動を開始し、アーム8はアームピン13を軸として揺動する。ここで、受座部7が装着された桟部4においては、アーム8と受座部7との係止が解除され、桟部4と連結する長脚3は、閉脚が可能となる。アームピン13は、ダブルトーション型のねじりコイルバネ19のコイル内に挿入される。ねじりコイルバネ19の腕部はレバー11の図示しないバネ受部に、ねじりコイルバネ19の中間部はベース12のバネ受部12aにそれぞれ係止され、レバー11に付勢する。そのため、レバー11を天板5の方向に押す操作は、一定の荷重を必要とする。
【0025】
図11は本発明の長脚固定装置1を備えたテーブル2であって、長脚固定装置1が閉脚した長脚3の桟部4を係止した状態を示す図3のA−A断面図である。閉脚可能となった長脚3は、図10の状態を経由して、図11の閉脚状態に至らしめることができる。閉脚状態は、フック20の掛部20aがベースピン21に係合することによって維持される。ベースピン21はベース12に装着される。アーム8に装着されるフックピン22がフック20の支軸となり、フック20は、アーム8の揺動とともに連動する。
【0026】
図12は、フック20の斜視図である。フック20の爪部20bはリンク板16の爪受部16cと係合する。フック20は、レバー11の揺動と連動して、リンク板16の移動とともにフックピン22を軸として揺動する。フックピン22は、ダブルトーション型のねじりコイルバネ23のコイル内に挿入される。ねじりコイルバネ23の腕部はアーム8の図示しないバネ受部に、ねじりコイルバネ23の中間部はフック20のバネ受部20cにそれぞれ係止され、フック20に付勢する。長脚3が閉脚してレバー11の荷重がなくなったときは、フック20は、ねじりコイルバネ23の付勢によって揺動し、ベースピン21に係合する。フック20がベースピン21に係合した状態にあっては、アーム8はベース12に対して固定され、揺動ができない。このとき、桟部4はアーム8に係止されて、長脚3は開脚することができない。
【0027】
図13は、本発明の長脚固定装置1を備えたテーブル2であって、長脚固定装置1が、閉脚した長脚3の桟部4を係止した状態から、開脚可能となった状態を示す断面図である。切断線は、図3のA−A線と同様である。レバー11を操作して天板5の側に僅かに押し込むと、まず第1段階として、レバーカム15およびリンク板16が連動し、フック20が揺動してフック20とベースピン21の係合が解除される。フック20とベースピン21の係合が解除された状態からさらにレバー11を押し込むと、第2段階としてカムピン14がアーム8と係止し、レバー11とアーム8は連動を開始し、アーム8はアームピン13を軸として揺動する。ここで、桟部4においては、天板5から離れる方向に揺動するアーム8と桟部4との係止が解除され、桟部4と連結する長脚3は、開脚が可能となる。開脚可能となった長脚3は、図10の状態を経由して、図4の開脚状態に至らしめることができる。
【0028】
本発明の長脚固定装置1のアーム8には、底面側からラッチ9を視認可能とする窓8aが設けられる。ラッチ9はレバー11の操作によって連動するため、レバー11が基準位置にあるときと、レバー11が押し込まれた状態にあるときでは、窓8aから視認できるラッチ9の部位が異なる。それぞれの位置に異なる色を配色することによって、アーム8の内部の機構の動作を確認しながら、長脚固定装置1の全体を操作することができる。
【0029】
本発明の長脚固定装置1は、桟部4をアーム8およびラッチ9によって把持するため、開脚状態の維持を、桟部4とアーム8を係合するための強力なバネに依存する必要がないという利点がある。また、レバー11の操作によって、第1段階として長脚3の固定状態の解除、第2段階としてアーム8の揺動という2段階の動作を可能とする機構としたことで、レバー11の操作のみで長脚3の固定を解除し、容易に長脚3の開閉を行うことができる。
【符号の説明】
【0030】
1…長脚固定装置。
2…テーブル。
3…長脚。
4…桟部。
5…天板。
6…ヒンジ。
7…受座部。
8…アーム。
9…ラッチ。
10…ラッチバネ。
11…レバー。
12…ベース。
13…アームピン。
14…カムピン。
15…レバーカム。
16…リンク板。
17…ラッチ受。
18…押板。
19…ねじりコイルバネ。
20…フック。
21…ベースピン。
22…フックピン。
23…ねじりコイルバネ。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13