(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ネットワークスイッチが、前記DAUの前記複数の光インプットポートに関連する複数のIPデータストリームを受信するために動作可能である、請求項1に記載のシステム。
前記ネットワークスイッチが、前記少なくとも1つのDAUの前記少なくとも1つのイーサネット(登録商標)ポートからのIPデータ、および前記少なくとも1つのDAUのCPUからのIPデータを受信するために動作可能である、請求項3に記載のシステム。
前記ネットワークスイッチが、前記DAUの前記少なくとも1つのイーサネット(登録商標)ポートからのIPデータ、および前記DAUのCPUからのIPデータを受信するために動作可能である、請求項8に記載のシステム。
前記ダウンストリームIPデータおよび前記ダウンストリームセルラーデータが、前記複数の光インプットポートのうちの単一の光ポートにおいて受信される、請求項10に記載の方法。
前記ダウンストリームセルラーデータから、前記ダウンストリームIPデータを分離するステップが、前記ダウンストリームIPデータおよび前記ダウンストリームセルラーデータを含むパケットを脱フレーム化するステップを含む、請求項10に記載の方法。
前記アップストリームIPデータおよび前記アップストリームセルラーデータが、前記複数の光インプットポートのうちの単一の光ポートにおいて受信される、請求項15に記載の方法。
前記アップストリームセルラーデータから、前記アップストリームIPデータを分離するステップが、前記アップストリームIPデータおよび前記アップストリームセルラーデータを含むパケットを脱フレーム化するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0025]分散アンテナシステム(DAS)は、基地局リソースの利用の効率的な手段を提供する。DASに関連付けられている1つまたは複数の基地局は、基地局ホテルとして一般に知られている中央のロケーションおよび/または施設に配置されることが可能である。DASネットワークは、基地局とデジタル・リモート・ユニット(DRU)との間におけるインターフェースとして機能する1つまたは複数のデジタル・アクセス・ユニット(DAU)を含む。DAUは、基地局とともに配置されることが可能である。DRU同士は、ともにデイジーチェーン接続されること、および/またはスター構成で配置されること、ならびに所与の地理的エリアのためのカバレッジを提供することが可能である。DRUは、典型的には、高速の光ファイバリンクを採用することによってDAUと接続される。このアプローチは、基地局から、DRUによってサービス提供されているリモートのロケーションまたはエリアへのRF信号のトランスポートを容易にする。
【0015】
[0026]
図1において示されている実施形態は、本発明の一実施形態による基本的なDASネットワークアーキテクチャを示しており、ベース・ステーションと、複数のDRUとの間におけるデータ・トランスポート・シナリオの一例を提供している。この実施形態においては、DRUは、特定の地理的エリアにおけるカバレッジを達成するためにスター構成でDAUに接続されている。
【0016】
[0027]
図1は、1つまたは複数のデジタル・アクセス・ユニット103と、1つまたは複数のデジタル・リモート・ユニット101とを含む分散アンテナシステムの一実施形態のブロック図である。DAUは、1つまたは複数のベース・トランシーバ・ステーション(BTS)108へのインターフェースとなる。1つのDAUとともに、N個までのDRUを利用することができる。DASに関連したさらなる説明は、その開示がすべての目的で全体として参照により本明細書に援用される、2011年8月16日にファイルされた、米国特許出願番号第13/211,243号明細書(代理人整理番号第91172−821473(DW−1023US)号)で提供される。
【0017】
[0028]
図2は、本発明の一実施形態による、基地局アプリケーションのためのDAUシステムを示すブロック図である。基地局アプリケーションのためのデジタル・アクセス・ユニット(DAU)・システム202は、帯域の数値(例えば、700MHz、850MHz、1900MHz、およびAWS帯域)と共に示されたRFインプット/アウトプット信号を受信および送信するRFインプットおよびアウトプット203と、光ファイバ201A〜201Fによって示されている光インプットおよびアウトプットポートとを有する。
【0018】
[0029]DAUシステム202は、FPGAベースのデジタルコンポーネント205、ダウンコンバータおよびアップコンバータ・コンポーネント204、アナログ/デジタルおよびデジタル/アナログ・コンバータ・コンポーネント208、ならびに光レーザおよび検知器コンポーネント209という4つのキーコンポーネントを含む。FPGAベースのデジタルコンポーネント205は、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、デジタル信号処理(DSP)ユニット、フレーマ/デフレーマ、およびシリアライザ/デシリアライザを含む。DAUに関連したさらなる説明は、2010年4月26日に出願された米国特許出願第12/767,669号(代理人整理番号91172−821440(DW−1016US)、2011年8月16日に出願された米国特許出願第13/211,236号(代理人整理番号91172−821470(DW−1022US)、2011年8月16日に出願された米国特許出願第13/211,247号(代理人整理番号91172−821479(DW−1024US)、および2012年9月4日に出願された米国特許出願第13/602,818号(代理人整理番号91172−850985(DW−1025US)において提供されており、これらはすべて、すべての目的からそれらの全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
【0019】
[0030]
図2において示されているように、DAU202は、クアッド・バンド・デジタル・アクセス・ユニットである(すなわち、複数の帯域で機能しており、それらは、700MHzの203A、900MHzの203B、1900MHzの203C、AWSの203Dの帯域における送信/受信入力/出力を含むことができる)が、その他の帯域も、本発明の範囲内に含まれる。DAUは、(典型的には、4つのセクタへの)RF基地局インターフェースを有することができる。
図2において示されているDAU202は、上述の4つのTx/Rx RFポートを含んでいるが、より少ないまたはより多くの数のTx/Rx RFポートを利用することができる。光インターフェース側(すなわち、
図2の右側)では、DAUは、特定のネットワーク設計に応じてスター構成、デイジーチェーン構成、またはそれらの組合せで、デジタル・リモート・ユニット(DRU)とも呼ばれる複数のリモート・ラジオ・ユニット(RRU)に接続されている。
図2において示されているように、示されている実施形態においては、6つの光ファイバインターフェース201A〜201Fが利用されている。
【0020】
[0031]
図2を参照すると、デュプレックスRFインプット/アウトプットポート203AにおいてDAUに入るダウンリンクパスRF信号は、RFデュプレクサ230によってアップリンク信号から分離されること、ならびにダウンコンバータ/アップコンバータ204によって周波数変換されること、アナログ/デジタルコンバータ231によってデジタル化されること、およびFPGA205の一部であるデジタル処理機能232によってベースバンドへ変換されることが可能である。
図2において示されているその他のデュプレックスRFインプット/アウトプットポートに関しても、同様のコンポーネントが利用される。次いでデータストリームは、フレーマ/デフレーマ206においてモニタリング信号およびコントロール信号を用いてI/Qマップされ、フレーム化される。次いで特定のパラレル・データ・ストリームが、SerDes207においてシリアル・データ・ストリームへ独立して変換され、プラグ脱着可能なSFP光トランシーバモジュール209によって光信号へ変換され、光ファイバ201A〜201Fへ配信される。それらの6つの光ファイバは、シリアル光データストリームを複数のRRUへ配信する。ダウンリンクRFパスのその他の3つのセットも、同様に機能する。
【0021】
[0032]
図2を参照すると、上の説明に続いて、RRUから受信されるアップリンクパス光信号は、光ファイバ201A〜201Fを使用して受信され、SerDes207によってデシリアライズされ、フレーマ/デフレーマ206によって脱フレーム化され、デジタル処理機能232によってデジタルにアップコンバートされる。次いでデータストリームは、デジタル/アナログコンバータ233によってアナログIFへ変換され、アップコンバータUPC1によってアップコンバートされ、次いでRF増幅器234によって増幅され、デュプレクサ230によってフィルタリングされる。アップリンクRF信号は、アップリンクRFポート203Aにおいて基地局に入る。イーサネット(登録商標)ルータ242への供給を行うCPU240は、別々のアプリケーションのために別々のイーサネット(登録商標)ポート(リモートおよびAUX)を提供する。
【0022】
[0033]ここにより完全に示されるように、イーサネット(登録商標)ルータ242に関連するインプット/アウトプットは、光ファイバ201A〜201Fに関連する光ポートを介して通信され得る。ここに示されるように、DAUを介するIPトラフィックのスイッチングおよびルーティングは、IPトラフィックをデジタル・リモート・ユニットへ配信およびデジタル・リモート・ユニットから受信することを可能とする。様々な実施形態は、RFデータと同様に、IPトラフィックに関して異なるスイッチングおよびルーティング・プロトコルを利用する。一例として、IPトラフィックは光ポートおよび光ファイバ201A〜201Fとの間で均等に分配することができる(それぞれ〜166Mbps)。他のインプリメンテーションでは、ある光ポートはより高いバンド幅(例えば、300Mbps)のIPトラフィックを受信する一方で、他の光ポートは比較的静まったままである。従って、本発明の実施形態はシステムが、イーサネット(登録商標)ルータ242と光ファイバ201A〜201Fとの間のIPトラフィックのスイッチングおよびルーティングにより、ピーク需要IPトラフィックレートを満たすことを可能とする。
【0023】
[0034]
図3は、本発明の一実施形態によるデジタル・リモート・ユニット(DRU)システムを示すブロック図である。DRUシステム300では、
図2に示されるDAUおよび/または他のDRUと通信するためのファイバ1および/またはファイバ2のうちの1つまたは複数、ならびに、RFアンテナ(Tx/Rx ANT)によって送信および受信されるRF信号を送信および受信するように機能することができる双方向のRFポート320の上で双方向の光信号が搬送される。DRUシステムは、FPGAベースのデジタルコンポーネント312、ダウンコンバータ313およびアップコンバータ314、アナログ/デジタル(308)およびデジタル/アナログコンバータ(309)(321としてラベル付けされているグループ)、スモール・フォーム・ファクタ・プラガブル(SFP)モジュールSFP1およびSFP2を含む光レーザおよび検知器コンポーネント、ならびに電力増幅器コンポーネント318という4つのキーコンポーネントを含み、これらについては、以降でさらに十分に説明する。
【0024】
[0035]
図3は、1つの結合されたダウンリンク/アップリンク・アンテナ・ポート320を伴う、デジタル・リモート・ユニットとも呼ばれるシングルバンドリモート無線ヘッドユニットを示している。その他の実施形態においては、例えば、850MHz、1900MHzなどで動作するダウンリンク/アップリンク・アンテナ・ポートとともに、シングルもしくは他のマルチバンドDRUが利用される。
図3を参照すると、SFP1 301に接続されているファイバ1は、(基地局および)ホストユニットのロケーションとリモート無線ヘッドユニットとの間においてデータをトランスポートする高速ファイバケーブルである。ファイバ2を使用して、その他のリモート無線ヘッドユニットをデイジーチェーン接続することができ、それによってそれらのリモート無線ヘッドユニットは、基地局またはDAUに相互接続される。ソフトウェアによって定義されるデジタルプラットフォーム312は、FPGAと呼ばれることもあり、ベースバンド信号処理を、典型的にはFPGAまたは同等物において実行する。FPGAは、シリアライザ/デシリアライザ303を含む。デシリアライザ部分は、シリアル・インプット・ビットストリームを光ファイバトランシーバ301から抽出し、それをパラレル・ビット・ストリームへと変換する。シリアライザ部分は、リモート無線ヘッドユニットから基地局へデータを送信するために逆のオペレーションを実行する。一実施形態においては、2つの別個のビットストリームが、1つのファイバを介して別々の光波長を使用して基地局と通信するが、代替構成においては、複数のファイバを使用することもできる。DSPユニット304は、フレーマ/デフレーマを含み、フレーマ/デフレーマは、入ってくるビットストリームの構造を解読し、脱フレーム化されたデータを、DSPユニット304のコンポーネントであるクレスト・ファクタ・リダクション・アルゴリズム・モジュールへ送信する。クレスト・ファクタ・リダクション・アルゴリズム・モジュールは、入ってくる信号のピーク対平均比を低減して、電力増幅器のDC対RF変換効率を改善する。次いで波形が、DSP304においてデジタル・プリディストータ・ブロックに提示される。デジタルプリディストータは、適応フィードバックループにおいて電力増幅器318の非線形性を補償する。電力増幅器からのダウンリンクRF信号が、デュプレクサ317に供給され、次いでアンテナポート320へ回送される。
【0025】
[0036]デジタルアップコンバータ314は、脱フレーム化された信号をフィルタリングして、IF周波数へデジタル変換する。デジタル/アナログコンバータ309は、D/A変換を実行し、IF信号をアップコンバータ314へと供給する。DSPユニット304のフレーマは、デジタルダウンコンバータ305からデータを受け、そのデータを、光ファイバトランシーバ301を介してBTSへ伝送するためにフレームへとパックする。アナログ/デジタルコンバータ308は、アナログRFアップリンク信号をデジタル信号へと変換するために使用される。受信機はまた、ダウンコンバータ313を含む。
【0026】
[0037]イーサネット(登録商標)ケーブルは、ギガビット・イーサネット(登録商標)・スイッチ310に接続されることが可能であり、ギガビット・イーサネット(登録商標)・スイッチ310は、CPU311に結合され、DRUとローカルに通信するために使用される。ある実施形態において、遠く離れた双方向のイーサネット(登録商標)・スイッチ310は、
図2に示されるDAUからもしくはDAUへデータを受信および送信することができるWiFiアクセスポイントに接続される。一つのインプリメンテーションでは、DAUからファイバ1〜Nにおいて受信されるIPトラフィックは、DRU300で処理され、その後、イーサネット(登録商標)・スイッチ310を介して通信される。システムは双方向であるため、ファイバ1〜Nを介したイーサネット(登録商標)・スイッチからDAUへのデータフローは本発明のスコープ内に含まれる。
【0027】
[0038]
図3を参照すると、あるインプリメンテーションでは、単一の光ファイバ(例えば、ファイバ1)が、DRUをDAUへと接続する。その他のインプリメンテーションでは、複数の光ファイバーが利用される。単一の光ファイバを用いたインプリメンテーションでは、IPトラフィックは、そのファイバ上に、RFデータと共に搬送される。FPGA312は、RF信号(すなわち、RF信号に関連するI&Qデータ)を分離し、RF信号を増幅器317、347およびモバイルデバイスへのブロードキャストのためのTx/Rxアンテナへ提供する。FPGAはIPデータを分離し、その後IPデータは、イーサネット(登録商標)310および図示されたイーサネット(登録商標)ケーブルに接続されたポートへ提供される。双方向のIPトラフィックがさらに示される。当業者は、さまざまなバリエーション、修正および変更を認識するであろう。
【0028】
[0039]
図4は、物理ノードがアップリンク(405)用のアウトプットおよびダウンリンクパス(404)用の別個のインプットを有する実施形態を示す。物理ノードは、信号を、RFからダウンリンクパスのためのベースバンドおよびベースバンドからアップリンクパスのためのRFへ、変換する。ルータは、アップリンク・データ・ストリームをLANおよびピアポートから選択された外部Uポートへ導く。同様に、ルータはダウンリンク・データ・ストリームを外部Dポートから選択されたLANおよびピアポートへ導く。
【0029】
[0040]一実施形態において、LANおよびピアポートは光ファイバを介してDAUおよびDRUのネットワークへ接続される。CAT5または6のケーブル配線などの銅配線、または他の適切な相互接続機具を同様に使用することができる。DAUは、IP(406)を用いてインターネットネットワークに同様に接続される。イーサネット(登録商標)接続(408)は、ホストユニットとDAUとの間で通信するために同様に使用される。DRUは直接、リモート・オペレーショナル・コントロールセンター(407)へイーサネット(登録商標)ポートを介して同様に接続され得る。
【0030】
[0041]
図5は、DRUにおける2つの主要な要素、物理ノード(501)およびリモートルータ(500)を示す。DRUは、リモートルータおよび物理ノードの両方を含む。リモートルータは、LANポート、外部ポートおよびピアポートの間でのトラフィックを導く。物理ノードは、無線周波数(RF)でモバイルユーザに接続される。物理ノードは、異なるオペレータ、異なる周波数バンド、異なるチャネル、などに対して用いることができる。
図5は、物理ノードがアップリンク(504)用の別個のインプットおよびダウンリンク経路(503)用の別個のアウトプットを有する実施形態を示す。物理ノードは、RFからアップリンクパス用のベースバンドに、そしてベースバンドからダウンリンクパス用のRFに、信号を変換する。物理ノードは外部ポート(506、507)を介してリモートルータに接続される。ルータは、LANポートおよびピアポートからのダウンリンク・データ・ストリームを、選択された外部Dポートに導く。同様に、ルータは、外部Uポートからのアップリンク・データ・ストリームを、選択されたLANポートおよびピアポートに導く。DRUは、リモートコンピュータまたはワイヤレス・アクセス・ポイントがインターネットに接続できるように、イーサネット(登録商標)スイッチ(505)を同様に含む。
【0031】
[0042]
図4は、DAUとDRUとの間においてトランスポートされるデータのためのフレーム構造の一実施形態を示す。
図6に示されるように、DAUとDRUとの間において通信するために用いられるデータフレーム構造のマッピングを示す。データフレーム構造は、SYNC部分601、ベンダー固有情報部分602、制御および管理(C&M)部分603、ペイロードデータ部分604、およびIPデータ部分605という5つの部分または要素を含む。SYNC部分601は、トランスポートされるデータのクロックを同期化するために受信機において使用される。ベンダー固有情報部分602は、個々のベンダー情報を識別するために割り当てられ、これは、情報に関連付けられているIPアドレス、および特定のベンダー(例えば、ワイヤレスキャリア)に固有であることが可能であるその他の情報を含むことができる。制御および管理部分603は、リモートユニットをモニタおよびコントロールするために、ならびにソフトウェアアップグレードを実行するために使用される。コントロール信号を伴うネットワークコントロール情報およびパフォーマンスモニタリングは、C&M部分603内に含めて伝送されることが可能である。ペイロードI/Qデータ部分604は、BTS108からの、またはRFアンテナポート320からのセルラー・ベースバンド・データを含む。
【0032】
[0043]IPデータ605は、DAUとDRUとの間において伝送するためにペイロードI/Qデータと共にフレーム化される。IPデータは、イーサネット(登録商標)ルータ242を通る、またはイーサネット(登録商標)スイッチ310を通るIPトラフィックを含むことができる。IPデータをセルラーデータと共にフレーム化することは、両方のタイプのデータが、図示されるように光ファイバを利用するアップストリームパスまたはダウンストリームパスにおけるシステムを通じてトランスポートされることを可能とする。
【0033】
[0044]
図7は、本発明の一実施形態におけるIPデータの複数のインプットおよびアウトプット用のネットワーク・スイッチ・アーキテクチャのブロック図である。
図7に示されるように、ネットワーク・スイッチは、インプットポートとアウトプットポートとの間のインターフェースとなる。ネットワーク・スイッチ700はホストユニット(すなわち、DAU)、リモートユニット(すなわち、DRU)または、ホストユニットとリモートユニットの両方のいずれかの中に存在し得る。DRUまたはDAUの光ポートからのIPデータは、それぞれのフレームにおけるペイロードI&Qデータから分離される。IPデータは、外部ルータまたはDRUもしくはDAUの中のマイクロプロセッサを起点として送られる。複数のインプットポートからのIPネットワークトラフィックはバッファされ、そしてネットワークスイッチに配送される。ネットワーク・スイッチは、複数のインプットポートからのIPデータを、複数のアウトプットポートへ転送する。
【0034】
[0045]ネットワーク・スイッチ700がDAUの中に存在するインプリメンテーションを考慮すると、DRUからのアップストリーム光データは、データストリームインプットバッファに接続されるポートで受信され、光ファイバ1(700)からのIPデータ、光ファイバ2(701)からのIPデータ、光ファイバ3(702)からのIPデータ、光ファイバ4(703)からのIPデータ、光ファイバ5(704)からのIPデータおよび光ファイバ6(705)からのIPデータによって表される。6つ全てのファイバを通してDAUに到達するIPデータが示されているが、これは本発明によって要求されているものではなく、IPデータはシステムにより提供される全てではなくより少ないファイバで受信され得る。遠く隔れた場所から光ファイバ(700〜705)を通して受信されるIPデータは、この例においては、アップストリームデータとしてみなされる。ネットワークスイッチコア708は、
図2のイーサネット(登録商標)ルータ242に対して言及され得る“ルータへのIPデータ”によって示されるように、アップストリームIPデータをルータポート715へ転送する。アップストリームデータフロー中のフレームに含まれるIPデータは、ネットワークスイッチコア708により分離され、ルータへと配送される。
【0035】
[0046] ダウンストリームデータフローを考慮すると、
図2のイーサネット(登録商標)ルータ242に対して言及され得る“ルータからのIPデータ”によって示されるように、IPデータはルータポート706で受信される。このダウンストリームデータは、イーサネット(登録商標)ルータ242におけるDAUにより、受信される。データストリームインプットバッファにおいて受信されるダウンストリームデータ(ルータ706からのIPデータ)は、DAUとDRUを接続する光ケーブルを通して適切なDRUへ送信するために、ネットワークスイッチコア708により処理される。
図7に示されるように、IPデータ、すなわちオプティカル1(709)へのIPデータ、オプティカル2(710)へのIPデータ、オプティカル3(711)へのIPデータ、オプティカル4(712)へのIPデータ、オプティカル5(713)へのIPデータおよびオプティカル6(714)へのIPデータは、ダウンストリームパスにおいて、DAUのポートへ配送される。一例として示されるように、光ファイバポート1を用いて接続されるDRUによって要求されるダウンストリームデータは、イーサネット(登録商標)ルータ242におけるDAUにより受信され(ルータ706からのIPデータ)、ネットワークスイッチコア708により転送され、光ファイバポート1へ転送されるであろう(オプティカル1 709へのIPデータ)。
【0036】
[0047]IPデータトラフィックに加えて、制御および管理コミュニケーションは、ホスト(例えば、DAU)と遠隔デバイス(例えば、DRU)との間でトランスポートされる。
図2に示されるように、DAUはメインCPU240を含む。ダウンストリームパスにおいては、メインCPUからのデータがFPGA205によって処理され、光ファイバ201A〜201Fを通して遠隔デバイスへ配送される。それは、遠隔デバイスにおいてCPU311を用いて処理される。アップストリームパスにおいては、DRUにおけるCPU311からのデータは、FPGA312によって処理され、1つまたはそれ以上のファイバ1〜Nを通してホストへ配送される。それは、ホストにおいて、メインCPU240を用いて処理される。
図7を参照すると、ダウンストリームデータフローは、オプティカル1〜6(709〜714)へのIPデータへとスイッチされるMCU707からのIPデータによって示される。アップストリームデータフローは、MCU716へのIPデータへとスイッチされるオプティカル1〜6(700〜705)からのIPデータによって示される。したがって、本発明の実施形態は、制御および管理データを、処理し、IPデータと共にフレーム化し、そしてダウンストリームパスにおいて遠隔デバイスに送信するおよび/またはアップストリームパスにおいて遠隔デバイスから受信することを可能とする。
【0037】
[0048]したがって、アップストリームデータ(ルータ715へのIPデータおよびMCU716へのIPデータへとスイッチされるオプティカル1〜6(700〜705)からのIPデータ)は、オプティカル1〜6(709〜714)へのIPデータへとスイッチされるダウンストリームデータフロー(ルータ706からのIPデータおよびMCU707からのIPデータ)と同様に、
図7に示される。
【0038】
[0049]
図8は、本発明の一実施形態におけるネットワークスイッチコアを介するデータフローを示す簡略化されたフローチャートである。様々なインプット(MCU、ルータ、光ポート1〜6)からのIPデータはバッファされ、インプットパケットスケジューラ800によりスキャンされる。
図7を参照すると、インプットパケットスケジューラ800における処理はデータストリームインプットバッファ(700〜707)において受信されるデータによって表される。インプットパケットは、バッファされ、デスティネーション/ソースアドレスを特定またはDRUに接続されるWiFiアクセスポイントのような遠隔デバイスのためにバーチャルアドレスと共に使用され得るVLANタグを有しているかどうかを特定するMACアドレスのために、スキャンされる。したがって、デスティネーションMACアドレス801とソースMACアドレス802の両方および/またはVLANタグ803は、インプットパケットスケジューラ800によって特定される。インプットバッファのスキャニングは、例えばIPトラフィック
よりも前にセルラーデータを処理する
ように
設定された優先度、または同様に設定された優先度を有してもよい。
【0039】
[0050]もしデスティネーションアドレスがマルチキャスト(820)として特定された場合、その後、そのインプットが、全ての遠隔デバイスにブロードキャストするためにネットワークスイッチのデスティネーションアウトプットバッファ806に送られる。
図7を参照すると、ダイレクトメモリアクセス806における処理は、データストリームアウトプットバッファ(709〜716)におけるデータアウトプットによって表される。もしデスティネーションアドレスがユニキャスト(822)として特定された場合、その後、ソースMACアドレス802は、デスティネーションMACアドレス801と共に、ハッシュトランスフォームプロセス804に入力される。ハッシュトランスフォームプロセス804およびハッシュテーブル805は、IPデータのためのインプットバッファと特定の遠隔デバイス向けのIPデータのためのアウトプットバッファとの間の転送パスを特定するために使用される。ハッシュトランスフォームはMACアドレスをハッシュアドレスへと変換し、ハッシュテーブルはハッシュアドレスをポート番号(例えば、MCU、ルータ、光ポート1〜6)へと変換する。ハッシュテーブル805では7つのポートだけが示されているが、ポートの数はこの特定の数に限定されないし、追加のポート、例えば8つまたはそれ以上のポートが利用され得る。
【0040】
[0051]それぞれのクロックサイクルにおいて、インプットバッファをスキャンするおよびデータをアプトプットバッファへ移動する処理は、反復パス823によって示されるように、繰り返される。
【0041】
[0052]
図9は、MACアドレスをハッシュアドレスにマッピングするハッシュテーブル構造を示す。Pnumはポート番号であり、TTLはタイム・トゥ・ライブである。最後の列に示されるように、MACアドレスに対してマッピングされ、256ハッシュアドレスおよび16サブアドレスがテーブルにおいて特定される。当業者は、多くの変形形態、修正形態、および代替形態を認識するであろう。
【0042】
[0053]
図10は、ハッシュテーブルスケジューラのためのフローダイアグラムを示す簡略化されたフローチャートである。以下に述べるように、ハッシュテーブルスケジューラのためのフローダイアグラムは、MACアドレスを対応するポートおよび遠隔デバイスに割り当て、
図9に示されるハッシュテーブルにデータが追加されるかを示す。
【0043】
[0054]プロセスは、リセットが実行された後に、初期化設定ステート(1000)から始まる。ソースおよびデスティネーション間のIPデータの転送パスが変更したかどうかを特定するために、トリガーがハッシュアドレスプロセスから読み取られる。もしルックアップ・フラッグ・トリガーがトゥルー(真)である場合、その後、ハッシュテーブルアドレスはハッシュテーブルにおいてルックアップ処理される。ルックアップ処理1004は、MACアドレスと対応するポートおよび遠隔デバイスとの間の対応関係が知られており、ハッシュテーブルから読み取ることができるときに、このようにして使用される。
【0044】
[0055]もし、ルックアップ・フラッグ・トリガーがフォルス(偽)、これはMACアドレスに対してデータが初めて送られるときに起こり得る、である場合、その後、ラーニング・フラッグが観察される(1003)。もしラーニング・フラッグがトゥルー(真)の場合、ラーニング処理が開始され(1005)、それにより、ハッシュテーブル中のMACアドレスのために新しいハッシュアドレスが特定される。もしラーニング・フラッグがフォルス(偽)である場合、その後、スキャニング処理(1006)が開始され、ハッシュアドレスがハッシュテーブル内にスキャンされる。スキャニングアドレスは、スキャニング処理の一部として、修正されることができ(1007)、これは、例えばアドレスが変更になった場合に適切であり得る。ハッシュテーブルは、修正されたスキャニング処理の結果として、アップデートされ得る。
【0045】
[0056]
図8〜10に示される特定の処理ステップは、本発明の特定の実施形態を提供していることを理解されたい。代替的実施形態では、その他のステップのシーケンスも実行され得る。例えば、本発明の代替的実施形態は、上述のステップを異なる順番で実行することができる。さらには、特定のアプリケーションに依存して、追加のステップが加えられ、または除かれ得る。当業者は、多くの変形形態、修正形態、および代替形態を認識するであろう。
【0046】
[0057]
図11は、本発明の一実施形態において、DASのDRUをオペレートする方法を示す簡略化されたフローチャートである。その方法は、DASのDRUにおいて、ダウンストリームIPデータおよびダウンストリームセルラーデータを受信することを含む。ダウンストリームIPデータおよびダウンストリームセルラーデータは、
図6に示されるようなフレーム化されたパケットの状態で受信され得る。
図3に関連して述べたように、ダウンストリームIPデータおよびダウンストリームセルラーデータは、DRUにより提供される複数の光ポートの一つにおいて受信され得る。DRUの光ポートは、光ファイバを使用して、DAUの光インプット/アウトプットポートへ接続され、またはデイジーチェーン構成もしくは同様の構成で他のDRUの光ポートに接続され得る。方法は、ダウンストリームIPデータおよびダウンストリームセルラーデータを含むパケットを脱フレーム化することにより、ダウンストリームセルラーデータからダウンストリームIPデータを分離することも含む。脱フレーム化に加えて、他の信号処理技術を使用し得ることに注意されたい。
【0047】
[0058]方法は、ダウンストリームセルラーデータに関連する情報をDRUに接続されるアンテナに提供すること(1114)、および、ダウンストリームIPデータをDRUのイーサネット(登録商標)ポートに出力すること(1116)を含む。
図3に関連して述べたように、セルラーデータを含むパケットが脱フレーム化された後、セルラーデータは、アンテナを通して送信される前に、デジタル/アナログコンバータ、アップコンバータ、増幅器およびそれらと同様のものを使用して処理される。したがって、例えば
図3のファイバ1を通してセルラーデータを受信すること、および、例えば
図3のTx/Rxアンテナを通してセルラーデータを送信することに関する説明は、受信されたデジタルセルラーデータをアナログ化し増幅した信号が送信され得るために、同一または一致するセルラーデータ信号が受信および送信されることを含意していない。同様の説明は、インターネットプロトコルのために適切に修正され得るダウンストリームIPデータおよびアップストリームIPデータと同様に、アップストリームセルラーデータに適切に適用される。
【0048】
[0059]ある実施形態では、アップストリームデータフローもまた実行される。これらの実施形態では、方法は、DRUのイーサネット(登録商標)ポートにおいて、アップストリームデータを受信する(1118)、および、DRUに接続されるアンテナにおいて、アップストリームセルラーデータを受信すること(1120)を、さらに含む。方法は、アップストリームIPデータとアップストリームセルラーデータに関連する情報をフレーム化すること(1122)、および、フレーム化されたアップストリームデータをDRUから送信すること(1124)、をさらに含む。
図3に示されるように、フレーム化されたアップストリームデータは、図示されたファイバ1〜Nに接続されたDRUの1つまたはそれ以上の光インプット/アウトプットポートを使用して、送信され得る。
【0049】
[0060]
図11に示される特定のステップは、本発明の一実施形態において、DASのDRUを動作する特定の方法を提供することを理解されたい。代替的実施形態では、その他のステップのシーケンスも実行され得る。例えば、本発明の代替的実施形態は、上述のステップを異なる順番で実行することができる。さらに、
図11に示された個別のステップは、個別のステップに適切な種々のシーケンスによって実行される。さらには、特定のアプリケーションに依存して、追加のステップが加えられ、または除かれ得る。当業者は、多くの変形形態、修正形態、および代替形態を認識するであろう。
【0050】
[0061]
図12は、本発明の一実施形態において、DASのDAUを動作する方法を示す簡略化されたフローチャートである。方法は、DAUにおいて、アップストリームIPデータおよびアップストリームセルラーデータを受信する(1210)、および、アップストリームセルラーデータからアップストリームIPデータを分離することを含む。アップストリームIPデータおよびアップストリームセルラーデータは、
図2のファイバ201A〜201Fにより示されるように、DAUによって提供される複数の光ポートの一つにおいて、受信され得る。アップストリームセルラーデータからアップストリームIPデータを分離することは、
図6に関連して述べたように、アップストリームIPデータおよびアップストリームセルラーデータを含むパケットを脱フレーム化することを、含み得る。
【0051】
[0062]方法は、アップストリームセルラーデータに関連する情報をDAUのRFポートに提供すること(1214)、および、アップストリームIPデータをDAUのイーサネット(登録商標)ポートに出力すること(1216)を、さらに含む。IPデータおよびセルラーデータの処理は、
図11に関連して述べたように、適切に実行され得る。
【0052】
[0063]ある実施形態では、方法は、ダウンストリームIPデータをDAUのイーサネット(登録商標)ポートに受信すること(1218)、および、ダウンストリームセルラーデータをDAUのRFポートに受信すること(1216)を、さらに含む。これらの実施形態では、方法は、ダウンストリームIPデータとダウンストリームセルラーデータに関連する情報とをフレーム化すること(1222)、および、フレーム化されたダウンストリームデータをDAUから送信すること(1224)を、さらに含む。フレーム化されたダウンストリームデータを送信することは、DAUにより提供される複数の光ポートの1つにおいて実行される。
【0053】
[0064]
図12に示される特定のステップは、本発明の一実施形態において、DASのDAUを動作する特定の方法を提供することを理解されたい。代替的実施形態では、その他のステップのシーケンスも実行され得る。例えば、本発明の代替的実施形態は、上述のステップを異なる順番で実行することができる。さらに、
図12に示された個別のステップは、個別のステップに適切な種々のシーケンスによって実行される。さらには、特定のアプリケーションに依存して、追加のステップが加えられ、または除かれ得る。当業者は、多くの変形形態、修正形態、および代替形態を認識するであろう。
【0054】
[0065]本明細書において説明されている例および実施形態は、例示を目的としたものにすぎず、それに照らしたさまざまな修正または変更は、当業者にとって示唆されるであろうし、本出願の趣旨および範囲、ならびに添付の特許請求の範囲の範疇内に含まれることになることも理解される。
【0055】
[0066]付録Iは、頭字語を含む、本明細書において使用されている用語の用語集である。
【0056】
付録I
用語集
ADC アナログ/デジタルコンバータ
BPF バンドパスフィルタ
DAC デジタル/アナログコンバータ
DDC デジタル・ダウン・コンバータ
DNC ダウンコンバータ
DPA ドハティ電力増幅器
DSP デジタル信号処理
DUC デジタル・アップ・コンバータ
FPGA フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ
I−Q 同相/直交
IF 中間周波数
LPF ロー・パス・フィルタ
MCPA マルチキャリア電力増幅器
OFDM 直交周波数分割多重化
PA 電力増幅器
QAM 直交振幅変調
QPSK 直交位相シフトキーイング
RF 無線周波数
UMTS ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーションズ・システム
UPC アップコンバータ
WCDMA(登録商標) ワイドバンド符号分割多元接続
WLAN ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク