【文献】
中村 勇介,第3章 オンライン商談やAI搭載電話…… 次世代営業がもたらす劇的効果,日経XTREND,日本,日経BP,2020年 1月14日,第022巻,p.10−12
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0011】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0012】
<実施形態1>
1.システム構成
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
図1に示されるように、情報処理システム1000は、システム構成として、サーバ装置100と、クライアント装置110と、クライアント装置120と、クライアント装置130と、を含む。クライアント装置110は、Web会議システムを用いて商談を行う営業担当者のPC(Personal Computer)等である。また、クライアント装置120は、Web会議システムを介して営業を受けた顧客のPC等である。クライアント装置130は、Web会議システムを用いて商談を行う営業担当者の同僚、又は上司等のPC等である。
図1では、説明の簡略化のため、情報処理システム1000において、クライアント装置110、クライアント装置120、クライアント装置130はそれぞれ1台ずつしか図示していないが、それぞれ複数台、情報処理システム1000に含まれてもよい。また、クライアント装置は、PCに限定されるものではなく、スマートフォン、タブレット型コンピュータ等であってもよい。
【0013】
(サーバ装置100の処理の概要)
サーバ装置100は、Web会議システムを用いた商談における営業担当者及び顧客の動画と、商談における営業担当者及び顧客の音声を文字列に変換した文字列データと、を関連付けて、商談ごとに商談データとして記憶している。そして、サーバ装置100は、クライアント装置110、クライアント装置130等から検索要求を受け取ると、検索要求に該当する商談データを検索要求元のクライアント装置に返す。
【0014】
2.ハードウェア構成
(1)サーバ装置100のハードウェア構成
図2は、サーバ装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ装置100は、ハードウェア構成として、制御部201と、記憶部202と、通信部203と、を含む。制御部201は、CPU(Central Processing Unit)等であって、サーバ装置100の全体を制御する。記憶部202は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等であって、プログラム、制御部201がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。制御部201が、記憶部202に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、後述する
図4、
図9、
図16のサーバ装置100の機能構成及び後述する
図5、
図9、
図11のアクティビティ図の処理が実現される。通信部203は、NIC(Network Interface Card)等であって、サーバ装置100をネットワーク150に接続し、他の装置(例えば、クライアント装置130等)との通信を司る。
【0015】
(2)クライアント装置110のハードウェア構成
図3は、クライアント装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。クライアント装置110は、ハードウェア構成として、制御部301と、記憶部302と、撮像部303と、入力部304と、出力部305と、通信部306と、を含む。制御部301は、CPU等であって、クライアント装置110の全体を制御する。記憶部302は、HDD、ROM、RAM等であって、プログラム、制御部301がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。制御部301が、記憶部302に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、クライアント装置110の機能が実現される。撮像部303は、カメラ等であって、クライアント装置110の利用者を撮像する。入力部304は、マウス及びキーボード等であって、ユーザ操作を制御部301に入力する。更に入力部304は、マイク等であって、ユーザの音声を制御部301に入力する。出力部305は、ディスプレイ及びスピカー等であって、制御部201の処理の結果等を表示したり、音声で出力したりする。通信部306は、NIC等であって、クライアント装置110をネットワーク150に接続し、他の装置(例えば、クライアント装置120等)との通信を司る。
【0016】
クライアント装置120及びクライアント装置130のハードウェア構成は、クライアント装置110のハードウェア構成と同様である。クライアント装置120の制御部がクライアント装置120の記
憶部に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、クライアント装置120の機能が実現される。同様に、クライアント装置130の制御部がクライアント装置130の記憶部に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、クライアント装置130の機能が実現される。
【0017】
3.機能構成
図4は、実施形態1のサーバ装置100の機能構成の一例を示す図である。
図4に示されるように、サーバ装置100は、機能構成として、変換部401と、検索部402と、出力制御部403と、を含む。なお、
図4では、実施形態1の説明に用いる機能を示している。
【0018】
(変換部401)
変換部401は、商談における音声を音声認識し、文字列に変換する。この際、変換部401は、音声の波形に基づき、商談における話者(営業を行っている営業担当者か、営業を受けているお客様か)を分類し、話者ごとの文字列に変換する。更に、変換部401は、変換した文字列を解析し、解析結果に基づき、商談における話者を分類してもよい。変換部401は、話者分離した商談における文字列のデータと、その商談における動画と、を関連付けて商談データとして記憶部202等に記憶する。なお、その他にも、商談データには、商談が行われた日時情報、営業の担当者の情報等が付加されて記憶部202等に記憶される。
【0019】
(検索部402)
クライアント装置(例えば、クライアント装置110)から検索要求を受信すると、検索部402は、検索要求に含まれる検索条件に基づいて、商談データを検索し、検索条件に該当する商談データを検索結果として取得する。例えば、検索条件には、商談で登場したキーワードが含まれる。
【0020】
(出力制御部403)
出力制御部403は、検索要求に応じた検索結果画面を検索要求元のクライアント装置の出力部305に出力するよう制御する。ここで、検索結果画面には、検索条件に該当する商談の情報が商談単位でまとめられている。商談の情報には、商談の際の営業担当者の会話のうち検索条件に該当する部分がどれだけ含まれるかの情報と、商談の際の顧客の会話のうち検索条件に該当する部分がどれだけ含まれるかの情報と、が含まれる。また、商談は、営業担当者と顧客との間で行われ、商談の情報は、会話のうち営業担当者が話す部分と、顧客が話す部分とに分類される。
【0021】
4.情報処理
図5は、実施形態1のサーバ装置100の情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
A501において、検索部402は、クライアント装置から検索要求を受信したか否かを判定する。検索部402は、検索要求を受信したと判定すると、A502に処理を進め、検索要求を受信していないと判定すると、A501の処理を繰り返す。
【0022】
A502において、検索部402は、検索要求に含まれる検索条件に基づいて、商談データを検索し、検索条件に該当する商談データを検索結果として取得する。
【0023】
A503において、出力制御部403は、検索要求に応じた検索結果画面を生成する。
【0024】
A504において、出力制御部403は、A503で生成した検索結果画面を検索要求元のクライアント装置の出力部305に出力するよう制御する。
【0025】
5.UI
図6は、検索結果画面の一例を示す図である。
Web会議システムを用いて商談を行う営業担当者の同僚、又は上司は、クライアント装置の入力部304等を操作し、出力部305に出力されている画面の領域601において、「会話検索」を選択する。すると、サーバ装置100によって、画面の検索条件入力領域602に会話検索のための入力領域等が表示される。検索ワード入力領域603は、会話検索のためのワードを入力するための領域である。検索ワード入力領域603の下側に自社側(営業側)のワードを検索対象とする場合のチェックボックスと、お客様側のワードを検索対象とする場合のチェックボックスとが表示される。
【0026】
期間入力領域604は、検索対象とする商談が行われた期間を指定する領域である。対象メンバー入力領域605は、検索対象とする商談を行ったメンバー(営業担当者)を入力する領域である。
検索ボタン606は、検索ワード入力領域603、期間入力領域604、対象メンバー入力領域605等で入力された検索条件を含む検索要求をサーバ装置100に送信するためのボタンである。
【0027】
検索結果表示領域607は、サーバ装置100において、検索が実行された結果の検索結果を表示するための領域である。本実施形態では、検索結果表示領域607を含む画面を検索結果画面とする。
図6に示されるように、検索結果表示領域607には、608、609に示されるように、検索条件に該当する商談の情報が商談単位でまとめられている。
【0028】
図7は、検索結果表示領域607に表示された一の商談の情報の一例を示す図である。
商談の情報には、自社側件数701とお客様側件数702とが含まれる。自社側件数701は、商談の際の営業の会話のうち検索条件に該当する部分がどれだけ含まれるかの情報の一例である。お客様側件数702は、商談の際の顧客の会話のうち検索条件に該当する部分がどれだけ含まれるかの情報の一例である。領域703、領域704は、一つの商談の文字列データのうち、検索ワード入力領域603で入力された検索ワード前後の文字列をそれぞれ抜き出して表示される領域である。例えば、領域703には、自社側の情報が表示されている。また、検索ワードに該当する部分には色が付して表示されている。領域704には、お客様側の情報が表示されている。また、検索ワードに該当する部分には色が付して表示されている。自社側の情報なのか、お客様側の情報なのかは、例えば、文字列の色で区別されてもよいし、再生ボタン705、再生ボタン706の色で区別されてもよい。
【0029】
再生ボタン705は、商談の際の営業の検索条件に該当する部分の会話の動画を再生するための第1の動画オブジェクトの一例である。再生ボタン706は、商談の際の顧客の検索条件に該当する部分の会話の動画を再生するための第2の動画オブジェクトの一例である。再生ボタン705が選択された場合、出力制御部403は、商談の際の営業の検索条件に該当する部分(領域703に表示されている部分)の会話の動画が該当するクライアント装置の出力部305において再生されるよう制御する。また、再生ボタン706が選択された場合、出力制御部403は、商談の際の顧客の検索条件に該当する部分(領域704に表示されている部分)の会話の動画が該当するクライアント装置の出力部305において再生するよう制御する。
【0030】
6.実施形態1の効果
実施形態1によれば、
図7に示されるように、商談単位で検索結果がまとまって表示される。したがって、例えば、商談中に競合のサービス名がどのくらい出ているのか検索した場合等でも、どのお客様がどのくらいそのサービス名を商談で言っているのか、分かりやすい。また、話者分離された内容において、営業担当者及びお客様それぞれ何件ヒットしたか、把握しやすい。また、ヒットした内容をテキストで把握することができるとともに、どのようなニュアンスで発言されているのか、すぐに動画を再生して確認することができる。
【0031】
<実施形態2>
以下、実施形態2について説明する。実施形態2では、実施形態1と異なる点について主に説明する。
1.機能構成
図8は、実施形態2のサーバ装置100の機能構成の一例を示す図である。
図8に示されるように、サーバ装置100は、機能構成として、前処理部801と、検索部802と、出力制御部803と、を含む。
【0032】
(前処理部801)
前処理部801は、商談の動画を分割し、分割した部分動画を、機械学習を用いて数値に変換し、実施形態1で説明した商談データに含めて記憶する。
【0033】
(検索部802)
検索部802は、クライアント装置(例えば、クライアント装置110)から検索要求を受信すると、検索部402は、検索要求に含まれる検索条件に基づいて、商談データを検索し、検索条件に該当する商談データを検索結果として取得する。例えば、検索条件には、商談の動画中の部分動画、又は静止画の情報が含まれる。
【0034】
(出力制御部803)
出力制御部803は、商談の動画を再生するよう制御している際に、後述する、同じ場面を探すボタン1002が選択された場合、検索結果画面を表示するよう制御する。同じ場面を探すボタン1002は、第3のオブジェクトの一例である。検索結果画面には、検索結果が含まれる。検索結果には、同じ場面を探すボタン1002が選択された際の商談の場面と類似する場面を含む商談の動画の一覧が含まれる。一覧に含まれる商談の動画のうち、一の商談の動画が選択された場合、出力制御部803は、選択された商談の動画を、類似する場面から再生するよう制御する。
【0035】
また、出力制御部803は、ある商談の動画を再生するよう制御している際に、再生中の動画において画面共有がなされていた場合、後述する
図16に示すように、画面に、似たスライドの動画を探すボタン1601を表示するように制御してもよい。似たスライドの動画を探すボタン1601は、第4のオブジェクトの一例である。
出力制御部803は、似たスライドの動画を探すボタン1601が選択された場合、似たスライドの動画を探すボタン1601が選択された際に、画面共有されている資料と似た資料を画面共有している商談の動画の一覧を検索結果として含む検索結果画面を表示するよう制御する。
【0036】
2.情報処理
図9は、実施形態2のサーバ装置100の情報処理の一例を示すアクティビティ図(その1)である。
A901において、出力制御部803は、クライアント装置から動画再生要求を受信したか否かを判定する。出力制御部803は、動画再生要求を受信したと判定すると、A902に処理を進め、動画再生要求を受信していないと判定すると、A901の処理を繰り返す。動画再生要求は、動画の再生ボタン等が選択された際に、クライアント装置からサーバ装置100に送信される。動画再生要求には、動画を識別する動画の識別情報が含まれている。
【0037】
A902において、出力制御部803は、動画再生要求に含まれる識別情報で識別される動画の再生画面を要求元のクライアント装置の出力部305に出力するよう制御する。
図10は、再生画面の一例を示す図である。
領域1001は、動画を表示する領域である。
図10の領域1001には、商談を行った際の営業担当者の顔が映された動画と、営業を受けたお客様の顔が映された動画と、その商談の際に営業担当者が用いた資料の画像等が含まれている。
同じ場面を探すボタン1002は、領域1001に表示されている場面と同じ画面を商談データから検索するためのボタンである。
【0038】
A903において、出力制御部803は、動画の再生時間が経過したか否かを判定する。動画の再生時間が経過したと判定した場合、出力制御部803は、動画の再生を終了する。一方、動画の再生時間が経過していないと判定した場合、出力制御部803は、A902の処理を繰り返す。
【0039】
ここで、動画の再生中に画像を検索するボタンが選択された場合の処理を、
図11を用いて説明する。
図11は、実施形態2のサーバ装置100の情報処理の一例を示すアクティビティ図(その2)である。サーバ装置100は、
図9のA902の処理と並行して、
図10の処理を実行する。
A1101において、検索部802は、
図10の同じ場面を探すボタン1002が選択されたか否かを判定する。同じ場面を探すボタン1002が選択されたと判定されると、検索部802は、処理をA1102に進める。
【0040】
A1102において、検索部802は、同じ場面を探すボタン1002が選択された際の商談の場面(例えば、領域1001に表示されている画像)と類似する場面(画像)を含む商談の動画を検索する。ここで、上述したように、前処理部801は、商談の動画を分割している。より具体的に説明すると、前処理部801は、1商談の動画を平均30シーンに分割する。その際、前処理部801は、10秒以下のシーンはカットしている。
図12は、前処理部801の処理を説明するための図(その1)である。また、前処理部801は、分割した動画のそれぞれを、機械学習を用いて、数値に変換し、商談データに含めて記憶している。
図13は、前処理部801の処理を説明するための図(その2)である。検索部802は、同じ場面を探すボタン1002が選択された際の商談の場面(例えば、領域1001に表示されている画像)を数値化して、商談データを検索する。そして、検索部802は、類似する数値を含む商談データを検索結果として取得する。
図14は、検索部802が類似する場面を検索する処理の概念図である。
【0041】
A1103において、出力制御部803は、検索結果として該当する商談の動画の一覧を含む検索結果画面を生成する。
A1104において、出力制御部803は、A1103で生成した検索結果画面を要求元のクライアント装置の出力部305に表示するよう制御する。
図15は、検索結果画面の一例を示す図である。
図15に示されるように、検索結果画面には、検索結果として該当する商談の動画の一覧が含まれている。一覧に含まれる商談の動画のうち、一の商談の動画が選択された場合、出力制御部803は、選択された商談の動画を、類似する場面から再生するよう制御する。
【0042】
出力制御部803は、A902の処理を実行している際、再生中の動画において画面共有がなされていた場合、
図16に示されるように、画面に、似たスライドの動画を探すボタン1601を表示するように制御してもよい。
図16は、再生中の動画において、似たスライドの動画を探すボタンを表示している一例を示す図である。似たスライドの動画を探すボタン1601は、第4のオブジェクトの一例である。
【0043】
A1105において、検索部802は、
図16の似たスライドの動画を探すボタン1601が選択されたか否かを判定する。似たスライドの動画を探すボタン1601が選択されたと判定されると、検索部802は、処理をA1106に進める。
【0044】
A1106において、検索部802は、似たスライドの動画を探すボタン1601が選択された際に、画面共有されている資料(例えば、
図16の領域1602で画面共有されている資料)と似た資料を画面共有している商談の動画を検索する。そして、検索部802は、検索結果として、似たスライドの動画を探すボタン1601が選択された際に、画面共有されている資料と似た資料を画面共有している商談の動画を取得する。
【0045】
A1107において、出力制御部803は、検索結果として該当する商談の動画の一覧を含む検索結果画面を生成する。
A1108において、出力制御部803は、A1107で生成した検索結果画面を要求元のクライアント装置の出力部305に表示するよう制御する。
【0046】
3.実施形態2の効果
実施形態2によれば、
図15に示されるように、商談の場面と類似する場面を含む商談の動画や、似たスライドを画面共有している商談の動画の一覧が表示される。また、一覧のうち、一の動画を選択することによって、すぐに該当する場面等から動画を再生することができ、他の人はどのようなことをその場面等で言っているのか確認することができる。
【0047】
(変形例)
以下、変形例を説明する。変形例では、上述した実施形態と異なる点を主に説明する。
図17は、変形例1のサーバ装置100の機能構成の一例を示す図である。
図17に示されるように、変形例1のサーバ装置100は、機能構成として、前処理部801と、検索部802と、出力制御部803と、設定部1701と、通知部1702と、を含む。
設定部1701は、商談の動画の検索条件を設定する。
通知部1702は、設定部1701によって設定された検索条件に該当する商談の動画が記憶部202等に記憶されていた場合、商談の動画の該当する場面を再生可能にして通知先に通知する。例えば、設定部1701は、所定の画面を介した操作に基づき、商談の動画の検索条件を設定ファイル等に記述することで設定する。検索部802は、設定ファイルの検索条件に基づき、記憶部等に記憶されている商談データを検索する。通知部1702は、検索部802の検索結果に基づき、設定部1701によって設定された検索条件に該当する商談の動画が記憶部202等に記憶されていた場合、商談の動画の該当する場面を再生可能にして通知先に通知する。例えば、検索条件に対応付けて通知先が設定されており、通知部1702は、その通知先のユーザの所定の画面に、該当する動画を含む画面を表示させることで通知してもよいし、通知先としてメールアドレス宛に、該当する動画を含む画面のURL(Uniform Resource Locator)等を記載して送信することで通知してもよい。
【0048】
(付記)
発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記商談は、営業担当者と顧客との間で行われ、前記商談の情報は、前記会話のうち前記営業担当者が話す部分と、前記顧客が話す部分とに分類される、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記商談の情報には、前記営業担当者の前記検索条件に該当する部分の会話の動画を再生するための第1の動画オブジェクトと、前記顧客の前記検索条件に該当する部分の会話の動画を再生するための第2の動画オブジェクトと、が含まれる、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記出力制御部は、前記第1の動画オブジェクトが選択された場合、前記営業担当者の前記検索条件に該当する部分の会話の動画を再生するよう制御し、前記第2の動画オブジェクトが選択された場合、前記顧客の前記検索条件に該当する部分の会話の動画を再生するよう制御する、情報処理装置。
情報処理装置であって、出力制御部を有し、前記出力制御部は、商談の動画を再生するよう制御している際に、第3のオブジェクトが選択された場合、検索結果画面を表示するよう制御し、前記検索結果画面には、検索結果が含まれ、前記検索結果には、前記第3のオブジェクトが選択された際の商談の場面と類似する場面を含む商談の動画の一覧が含まれ、前記一覧に含まれる商談の動画のうち、一の商談の動画が選択された場合、前記出力制御部は、選択された商談の動画を、前記類似する場面から再生するよう制御する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記出力制御部は、前記ある商談の動画を再生するよう制御している際に、前記動画において画面共有がなされていた場合、第4のオブジェクトを表示するよう制御する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記出力制御部は、前記第4のオブジェクトが選択された場合、検索結果画面を表示するよう制御し、前記検索結果画面には、検索結果が含まれ、前記検索結果には、前記第4のオブジェクトが選択された際に、画面共有されている資料と似た資料を画面共有している商談の動画の一覧が含まれる、情報処理装置。
前記情報処理装置において、設定部と、通知部と、を有し、前記設定部は、商談の動画の検索条件を設定し、前記通知部は、前記設定部によって設定された検索条件に該当する商談の動画が記憶されていた場合、前記商談の動画の該当する場面を再生可能にして通知先に通知する情報処理装置。
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、第1の工程と、第2の工程と、を含み、前記第1の工程では、検索要求を受け取り、前記検索要求は、商談において登場したキーワードを検索条件とするもので、前記第2の工程では、前記検索要求に応じた検索結果画面を表示するよう制御し、前記検索結果画面には、前記検索条件に該当する商談の情報が商談単位でまとめられており、前記商談の情報には、前記検索条件に該当する部分の会話を示す情報と、前記会話のうち前記検索条件に該当する部分がどれだけ含まれるかを示す情報と、が含まれる、情報処理方法。
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、第1の工程と、第2の工程と、を含み、商談の動画を再生するよう制御している際に、検索結果画面を表示するよう制御し、前記検索結果画面には、検索結果が含まれ、前記検索結果には、前記第3のオブジェクトが選択された際の商談の場面と類似する場面を含む商談の動画の一覧が含まれ、前記一覧に含まれる商談の動画のうち、一の商談の動画が選択された場合、前記第2の工程では、選択された商談の動画を、前記類似する場面から再生するよう制御する、情報処理方法。
プログラムであって、コンピュータを、前記情報処理装置の各部として機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0049】
例えば、上述のプログラムを記憶する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体として提供してもよい。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
また、上述した実施形態等では、サーバ装置100が画面を生成してクライアント装置に送信する例を示した。しかし、サーバ装置100は、画面を生成するためのデータをクライアント装置に送信し、そのデータを受け取ったクライアント装置がデータに基づき画面を生成するようにしてもよい。
【0050】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【解決手段】情報処理システムにおいて、情報処理装置100は、出力制御部を有する。出力制御部は、検索要求に応じた検索結果画面を表示するよう制御する。検索要求は、商談において登場したキーワードを検索条件とするもので、検索結果画面には、検索条件に該当する商談の情報が商談単位でまとめられており、商談の情報には、検索条件に該当する部分の会話を示す情報と、会話のうち検索条件に該当する部分がどれだけ含まれるかを示す情報と、が含まれる。