(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の前記孔部が、前記生地に全体的に設けられ、前記孔部によって形成されたハニカム構造を含むように配置される、請求項1〜3の何れかに記載のデリケート衣類用洗濯ネット。
【背景技術】
【0002】
従来から、洗濯ネットを用いて衣類を内部に収納し、洗濯ネットごと洗濯機に入れて洗濯が行われている。洗濯ネットとしては、通常、最大経が1mm以下のものから10mm程度の大きさの網目状のポリエステル繊維からなる洗濯ネットが利用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、水流が比較的通りやすく、かつ、糸くずなどの進入も比較的少ない洗濯ネットの提供を課題として、各網目の最大幅が1mm以下の網を袋状に形成してなる洗濯ネットにおいて、前記網の表面に最大幅が2mm〜20mmの穴を複数配した洗濯ネットが提案されている。
【0004】
このような従来の洗濯ネットは、衣類の型崩れやホコリ・糸くずから繊維を守ることや、付属品(スパンコールや金属)等を保護して衣類が傷まないようにする役割がある。
【0005】
しかし、従来の洗濯ネットでは、メリヤス生地、ニット、セーター等のスリップ(脱落)を防止できないので、衣類の風合いや形状を保護することができない。また、繊維に対して擦れが多く、摩擦によって生地に負担、傷みが発生する。また、従来の洗濯ネットでは、ウール素材製品等のデリケートな素材の衣類を洗濯ネットに入れて洗濯すると、形状が変化し摩擦を引き起こし繊維がフィブリル化状態となる。さらに、脱水時における洗濯機のバランスコントロールは、ドラムの中で洗濯物が均一にならず、エラーを引き起こす(脱水できない)。
【0006】
引用文献1に開示の洗濯ネットでは、糸くずなどの問題は解消できても、デリケートな素材の衣類における上記のフィブリル化や、バランスコントロールの問題が残る。これにより、デリケートな素材の衣類を洗濯機に入れて洗浄した場合、繊維が形崩れし、大きな摩擦が生じることがある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態に係るクロロプレーン洗濯ネットを説明するために示す概略正面図である。
【
図2】
図1のクロロプレーン洗濯ネットを製作するための一工程(複数の孔部によるハニカム構造の形成)を示す概略写真図である。
【
図3】
図1のクロロプレーン洗濯ネットを構成する一部(正面部または背面部)の部材を示す概略写真図である。
【
図4】
図1のクロロプレーン洗濯ネットを構成する各部材を合わせて示す概略写真図である。
【
図5】本発明の他の実施形態に係るクロロプレーン洗濯ネットを説明するために6面図を一部省略して示す概略説明図である。
【
図6】本発明のさらに他の実施形態に係るクロロプレーン洗濯ネットの使用状態(デリケート衣類を入れた状態)を示す概略説明写真図である。
【
図7】
図6のクロロプレーン洗濯ネットの使用状態(洗濯機で洗浄した状態)を示す概略説明写真図である。
【
図8】
図6のクロロプレーン洗濯ネットの使用状態(洗浄後に洗濯ネットを開けた状態)を示す概略説明写真図である。
【
図9】
図6のクロロプレーン洗濯ネットの使用状態(洗浄後の洗濯ネットからデリケート衣類を取り出した状態)を示す概略説明写真図である。
【
図10】本発明の実施例で洗浄テストに使用するクロロプレーン洗濯ネットを示す正面写真図である。
【
図11】
図10のクロロプレーン洗濯ネットの洗浄テストにおける洗濯機中で水を含んだ状態を示す概略説明写真図である。
【
図12】
図10のクロロプレーン洗濯ネットの洗浄テストにおいて洗濯機で回転洗浄している状態を示す概略説明写真図である。
【
図13】
図10のクロロプレーン洗濯ネットの洗浄テスト終了後(すすぎ・脱水後)の状態を示す概略説明写真図である。
【
図14】比較例1の洗浄テストに使用する市販の洗濯ネットを示す概略写真図である。
【
図15】
図14の市販の洗濯ネットを使用した洗浄テストにおける洗濯機で回転洗浄している状態を示す概略説明写真図である。
【
図16】実施例(
図10のクロロプレーン洗濯ネット)の洗浄テストの結果としての衣類を竿に吊した状態で示す概略説明写真図である。
【
図17】
図16に示す衣類を洗濯前のものと比較するための概略説明写真図である。
【
図18】比較例1(
図14の市販の洗濯ネット)の洗浄テストの結果としての衣類を竿に吊した状態で示す概略説明写真図である。
【
図19】
図18に示す衣類を洗濯前のものと比較するための概略説明写真図である。
【
図20】比較例2(洗濯ネットなし)の洗浄テストの結果としての衣類を竿に吊した状態で示す概略説明写真図である。
【
図21】
図20に示す衣類を洗濯前のものと比較するための概略説明写真図である。
【
図22】本発明のさらに別の実施形態に係るクロロプレーン洗濯ネットの展開側面写真図である。
【
図23】ウェットスーツ(ネオプレーン素材)での残布を繋ぎ合わせた生地を示す写真図である。
【
図24】本発明のさらに別の実施形態に係るクロロプレーン洗濯ネットの概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明について、その好ましい実施形態に基づき詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る洗濯ネットを
図1に示す。
図1に示すように、本実施形態に係る洗濯ネット10は、クロロプレーン素材からなる生地1とし、該生地1に複数の孔部2,2,…を設けたことを特徴とする。本実施形態の洗濯ネット10は、かかる構成を備えることにより、デリケート衣類を洗濯機に入れ自動回転させて洗浄することができ、衣類の繊維の形崩れがしにくく摩擦が少ない洗濯を可能にしたものである。
【0019】
本実施形態に係る洗濯ネット10に用いられる生地1であるクロロプレーンゴムとしては、例えば、内部に気泡を含むクロロプレーン製のゴムとしてウェットスーツの素材に用いられているもの等であり、人間の肌に密着することを前提として作られている(以下、この生地を単に「プレーン」ともいう)。そのため、プレーンは、こすれても刺激にならないようにその表面がスムースに作られている。
【0020】
また、洗濯ネット10は、上記の素材を数枚使用し、肌にストレスがないように専用ミシンで縫合するように設計されているため、衣類を入れて使用した場合に糸のこすれを防ぐことができる。
【0021】
生地1を構成するプレーンとしては、例えば、ネオプレーン(Neoprene、登録商標、以下同じ)という素材(サーフィン用ウェットスーツに用いられているもの)等、具体的には、クロロプレーンゴムおよびポリエステルジャージ等を好ましく使用することができる。プレーン素材は、サーフィン等の激しいスポーツでも使用でき、肌への摩擦が少ないことから、デリケート衣類に対して洗濯する場合にも有用である。
【0022】
また、プレーンの使用形態としては、クロロプレーンの素地が表面に露出したもの(スキン)、スキン素材の表面にニット地を貼り付け加工したもの(ジャージ)、片側にのみ生地を貼った片面スキンまたは片面ジャージ等が挙げられる。
【0023】
このようなプレーン素材を構成するクロロプレーンが有する特徴から、本実施形態の洗濯ネット10は、軽量であり、強靭性(引き裂き強度)に優れ、熱伝導率が低く断熱性を有し、保温材としても優れた性能を有する。また、独立気泡構造であるため、吸水性は極めて低い。また、適度なクッション性を有し、緩衝材としても使用できる。さらには、耐候性にも優れている。
【0024】
なお、ウェットスーツ自体を洗濯機で洗うことは、洗濯機メーカー等によって一般に禁止されている。その要因は、ウェットスーツが水を保有しやすく排水されにくいことにより、脱水時に大量の水を排水できず、それが洗濯機の故障に繋がるためである。
【0025】
本実施形態に係る洗濯ネット10は、そのプレーン生地1に、複数の孔部2が設けられている。プレーン生地1における孔部2の位置は、特に制限されないが、デリケート衣類を入れて洗濯機で自動回転させて洗浄しても繊維の形崩れがしにくく摩擦が少ない洗濯を可能するという本発明の効果をより向上し得るような態様で配置されることが好ましい。
【0026】
例えば、洗濯ネット10のプレーン生地1に対して適度に孔部2を設けることにより、洗濯の際にランダムな孔から制限された水の流れが、急激なメカニカルアクションを及ぼさないことで、水洗いが難しいとされるバルキー(太糸で編んだ緩め)なセーター等もフェルト化せず、毛立ちやスリップも起こることがない。
【0027】
本実施形態において、プレーン生地1に設けられる複数の孔部2は、洗濯の際の水流を逃すためのものであり、バランスを崩すことなく、洗濯機で、洗い・注ぎ・脱水まで可能にするものである。
【0028】
一つの孔部2の孔径の大きさは、洗濯の際の水流およびバランスを保つ等の点から、特に1〜20mmの範囲内にあることが好ましい。特に、繊維の形崩れがしにくく、水流バランスや洗浄性等の向上の点から、2〜15mm、とりわけ3〜13mmの大きさの孔を備えることがより好ましい。
【0029】
本実施形態においては、複数の孔部2がプレーン生地1に全体的に設けられ、孔部2によって形成されたハニカム構造3を含むように配置されることが好ましい。このように、複数の孔部2によって形成したハニカム構造を含むように配置されることで、プレーン生地1の伸縮性と相俟って、洗濯機中の急激な圧力も生地1にあるハニカム構造3を形成する複数の孔部2によって分散され、エラーを発生させにくく、スムースに脱水等が可能となる。
【0030】
本実施形態に係る洗濯ネット10は、例えば、
図2〜
図4に示す工程を経ることによって容易に製作することができる。まず、
図2に示すように、プレーン生地1の下地にハニカム構造3を形成するためのハニカム(六角形)の下書き線を入れる。その下書き線に沿って、
図3に示すような、複数の孔部2を形成したハニカム構造を有するプレーン生地1を製作する。
図3は、洗濯ネット10を構成する一部としての正面部または背面部の部材である。同様に、複数の孔部2からなるハニカム構造3とともにファスナー部4を含む、平面部、左右側面部および底面部を形成するプレーン生地1の一体化部材を準備する。そして、
図4に示すように、上記の構成各部材を合わせ、縫合することにより、洗濯ネット10を製作することができる。
【0031】
本実施形態に係る洗濯ネット10は、縦10〜30cm×横15〜35cm×奥行き5〜15cmの略方形状の袋の状態で使用されることが、本発明の効果を向上できる点で好ましい。特に好ましい洗濯ネット10の形態としては、
図24に示すように、略方形状の袋の角の丸みを帯びた形態である。具体的には、複数の10mmの孔部が所定の位置に配置され、角の部分を丸くした長方形状の正面および背面と、それに沿って上面(平面)、底面および両側面の、ファスナーを備える一体的に連続した面とで構成されるネオプレーンからなる洗濯ネットが最も好ましい。この洗濯ネットの全体の大きさとしては、縦19cm、横24.5cm、奥行き11.5cmである。複数の孔部をプレーン生地の全体の少なくとも一部に、複数の六角形状(ハニカム構造)が形成されるように規則的に配置することが好ましい(
図24参照)。このような配置で孔部を形成することで、デリケート衣類を洗濯機で洗浄性やプレーン生地の強度を向上でき、長期使用の耐久性も向上する。
なお、本発明においては、プレーン洗濯ネットのサイズや形態については特に制限されない。
【0032】
また、本発明の他の実施形態に係るプレーン洗濯ネットを
図5に示す。この実施形態の洗濯ネットは、
図5に示すように、正面部が正面図に現れ、背面部が正面図と同様に現れ、上部が平面図に現れ、下部が底面図に現れ、右側面部が右側面図に現れ、左側面部が右側面図と対象に現れ、これらの六面図によって特定される。
【0033】
図5に示す実施形態の洗濯ネットは、前述した実施形態の洗濯ネット10とは模様が少し異なるが、同様に多数の孔部2からなるハニカム構造3を各面のプレーン生地1に備えており、さらに上部および側部の面には開閉可能なファスナー部4が設けられている。かかる実施形態の洗濯ネットでも、ハニカム構造3による優れた効果が得られる。
【0034】
本発明の洗濯ネットにおいては、複数の孔部2をプレーン生地1の全体にわたり、均等に複数の六角形状(ハニカム構造3)を形成するように配置することが好ましい。このように孔部2を形成することで、よりスムースにニット等のデリケート衣類を洗濯機で洗浄することができ、プレーン生地1の強度を向上するとともに長期使用の耐久性も向上する。
【0035】
例えば、
図5に示すような、一つの六角形の直径(対向する頂点間の長さ)が4cmのハニカム状に孔部2を設けたプレーン洗濯ネットが好ましく挙げられる。
【0036】
なお、
図5においては、ハニカム状がわかり易いように説明のための線を入れてあるが、実際の物には孔部2のみが存在する。ここで、ハニカム構造3の大きさは、特に制限されず一つの六角形の直径を適宜に設定可能である。
【0037】
図5に示すプレーン洗濯ネットの例は、サイズが縦20cm×横27cm×奥行き9cmのものを示している。洗濯機に入れて洗う際に略方形状の状態にして使用される。この洗濯ネットの複数の孔部2を形成する一つの孔のサイズは、径が2mmである。なお、孔のサイズをこのように小さくすることにより、生地のスリップを減少させるため好ましいが、本発明においては1〜5mm、好ましくは1.5〜4mmの範囲で適宜設定可能である。
【0038】
本発明のさらに他の実施形態に係るプレーン洗濯ネットを用いた使用例を
図6〜9に示す。
図6は、洗濯前の洗濯ネットにデリケート衣類を入れた状態を示す。
図7は、洗濯ネットを洗濯機で自動回転による洗浄した状態を示す。
図8は、洗浄後に洗濯ネットのファスナー部を開けた状態を示す。
図9は、洗浄後の洗濯ネットからデリケート衣類を取り出した状態を示す。
【0039】
図6〜9に示すプレーン洗濯ネットの例は、サイズが縦20cm×横30cm×奥行き12cmのものを示している。この洗濯ネットの例では、プレーン素材の生地1に対して、
図6に示すように、正面中央部にLIVRER(本願出願人の登録商標)のロゴを複数の小さな孔部2で設けるとともに、その上下に向かって複数の大きな孔部2が増拡するように配置される。また、この洗濯ネットの上面および側面には、細長状の孔部が一定の間隔で列をなすように設けられている。孔部2の形状については、円形の丸孔、細長状の孔等、本発明の効果を損なわない限り特に制限されず、種々の形状にすることができる。このような実施形態のプレーン洗濯ネットでも、従来の洗濯ネットではできなかった洗濯機でのデリケート衣類の洗濯を可能にするものである。
【0040】
その他、ネオプレーンはサーフィンなどで使用するウェットスーツ素材でもあり、その製造過程に発生する切れ端も再利用し、いくつもの端材をつなぎ合わせる事でオリジナルの洗濯ネットとすることができる。切れ端をつなぎ合わせて使う箇所は洗濯ネットの側面部で、ジッパーがついていない部分(
図22の展開側面図のマルを付した部分)に応用できる。なお、
図22は、上記とは別の実施形態に係るクロロプレーン洗濯ネットの展開側面写真図であり、正面部及び背面部を除く平底面及び左右側面を形成する部分の図である。
【0041】
また、
図23に示すように、ウェットスーツ(ネオプレーン素材)での残布を繋ぎ合わせた生地とすることができる。アップサイクルを目的として、この生地を本発明に係る洗濯ネットの生地の一部に再利用することもできる。
【0042】
本発明に係る洗濯ネットの使用方法は、デリケート衣類を適宜にたたみ、これを当該洗濯ネットに入れて洗濯機で洗浄・脱水・すすぎ・脱水等することにより行う。
【0043】
本発明に係る洗濯ネットによって洗濯が可能なデリケートな素材としては、動物繊維カシミア、ベビーアルパカやシルク等が挙げられる。
【実施例】
【0044】
以下に、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明は、これらの実施例によって何らの制限を受けるものではない。
【0045】
実施例(本発明に係るプレーン洗濯ネットによる洗浄テスト)
図10に示すプレーン洗濯ネット〔ミニサイズ;横16cm、高さ(縦)12cm、ネオプレーン生地に複数の孔部からなるハニカム構造を含む〕を用いて、その中に被検体として以下のデリケート衣類を入れ、洗濯機で通常工程による洗浄テストを行った。
【0046】
・デリケート衣類;
素材:ベビーアルパカ100%
形状:スヌード
洗濯前サイズ(採寸方法:平置き):横40cm、縦24cm
なお、本実施例および対照並びに後記の比較例1,2にも使用するため、同一の素材・寸法サイズのスヌードを4つ準備した。
【0047】
洗濯ネットが濡れていくのに少し時間を必要とするため、洗濯洗剤は先に混ぜた状態にして洗濯ネットと衣類をしっかりと濡らし、つけておき、水を含んだ状態(
図11参照)になってから洗濯機の回転洗浄をスタートした。このときの洗浄中の状態を
図12に示す。
【0048】
洗いテストは、洗濯機の通常コースにて5分洗濯することにより行った。そして、1分脱水後、5分すすぎ、1分脱水をして終了した。脱水の際、通常の洗濯ネットではバランスを崩し、エラーが生じやすいが、本実施例に係るプレーン洗濯ネットは伸縮性があり、急激な圧力も生地にあるハニカム構造を形成する複数の孔部により分散され、エラーを発生させにくく、スムースに脱水が可能であった。脱水後の状態を
図13に示す。
【0049】
本実施例のテスト結果を
図16に示す。サイズ(採寸方法は平置き)は、洗濯前が横40cm、縦24cmであり、洗濯後が横40cm 縦23.5cmであった。また、
図17に示すように、左側の洗濯前の製品(対照)と比べても、右側の従来の洗濯ネットに入れて洗った製品は型崩れや繊維の伸びがほとんどなく、ベビーアルパカというデリケート衣類であっても問題なく洗濯機で洗浄できることがわかる。
【0050】
次に、比較例1として
図14に示す市販の洗濯ネットを使用して洗った場合、および比較例2として洗濯ネットを使用せずに洗った場合のスヌードの洗浄テストを行った。洗浄テストの被検体や工程は、全て上記の実施例と同じもの、同一工程により洗濯した。比較例1の市販の洗濯ネットを使用して洗浄している様子を
図15に示す。
【0051】
比較例1のテスト結果を
図18に示す。サイズ(採寸方法は平置き)は、洗濯前が横40cm、縦24cmであったが、洗濯後が横44cm、縦22cmであった。また、
図19に示すように、左側の洗濯前の製品(対照)と比べると、右側の従来の洗濯ネットに入れて洗った製品は、多少型崩れしており繊維もやや伸びていることがわかる。
【0052】
比較例2(洗濯ネットを使用せずに洗った場合)のテスト結果を
図20に示す。サイズ(採寸方法は平置き)は、洗濯前が横40cm、縦24cmであったが、洗濯後が横50cm、縦24cmであった。また、
図21に示すように、左側の洗濯前の製品(対照)と比べて、右側の洗濯ネットなしで洗った製品は、繊維が伸び切ってしまっていることがわかる。