特許第6850550号(P6850550)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6850550
(24)【登録日】2021年3月10日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】曲面型表示装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1333 20060101AFI20210322BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20210322BHJP
【FI】
   G02F1/1333
   G02F1/13357
【請求項の数】10
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2016-96385(P2016-96385)
(22)【出願日】2016年5月12日
(65)【公開番号】特開2017-3972(P2017-3972A)
(43)【公開日】2017年1月5日
【審査請求日】2019年5月8日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0083559
(32)【優先日】2015年6月12日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】河 周 和
(72)【発明者】
【氏名】柳 泰 ▲ヨン▼
(72)【発明者】
【氏名】劉 宰 碩
(72)【発明者】
【氏名】李 相 源
(72)【発明者】
【氏名】宋 時 準
(72)【発明者】
【氏名】黄 相 湖
【審査官】 横井 亜矢子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−509707(JP,A)
【文献】 特開2001−110218(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2007−0075996(KR,A)
【文献】 特開2015−031954(JP,A)
【文献】 特開2014−232323(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/062695(WO,A1)
【文献】 中国特許出願公開第101542191(CN,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0251917(US,A1)
【文献】 特開2014−133559(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0208494(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0307474(US,A1)
【文献】 特開2014−112559(JP,A)
【文献】 特開2004−200093(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/13357
G02F 1/133,1333,1,1334
G02F 1/1339−1/1341,1/1347
F21S 2/00
F21V 8/00
G09F 9/00
Japio−GPG/FX
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
曲がった導光板を含み、曲がったバックライトユニットと、
前記バックライトユニットの前面側に形成され、曲がった表示パネルと、
前記導光板及び前記表示パネルを収容するメインシャーシと、
前記表示パネルの背面側に配置されるシート状の光学部材と、
光源ユニットと、を含み、
前記メインシャーシも、前記導光板及び前記表示パネルの湾曲に沿って湾曲しており、 前記メインシャーシの内部には、その下端部にあって前記光源ユニットを収容する光源ユニット収容部と、その上方にあって前記導光板が嵌め込まれる導光板収容部とが、前記表示パネルの背面側に形成され、前記導光板及び前記光源ユニットと、前記表示パネルとの間にわたって、前記のシート状の光学部材が配置され、
前記導光板は、
光を受光する入光面と、
前記入光面と対向する対光面と、
光を受光して出射する出光面と、
前記出光面と対向する導光背面と、
前記入光面及び前記対光面と連結される第1側面と、
前記第1側面と離隔され、前記入光面及び前記対光面と連結される第2側面とを含み、
前記表示パネルは、前記メインシャーシにおける、前記光源ユニットを下方から覆う下端壁、前記対光面を覆う上端壁、及び、前記第1側面及び前記第2側面をそれぞれ覆う、第1側面壁、及び、第2側面壁の間に嵌め込まれて固定されており、
前記導光板は、
前記入光面から前記対光面に行くほど、厚さが薄くなり、
前記第1側面及び前記第2側面の各々は、
台形の形状を有し、
前記第1側面及び前記第2側面の各々は、
直線により囲まれており、
前記第1側面の面積は、
前記第2側面の面積と同一のものであり、
前記メインシャーシの厚さは、前記入光面から前記対光面に行くほど、厚さが薄くなる曲面型表示装置。
【請求項2】
前記入光面及び前記対光面の各々は、
直線及び曲線により囲まれる請求項1に記載の曲面型表示装置。
【請求項3】
曲がった導光板を含み、曲がったバックライトユニットと、
前記バックライトユニットの前面側に形成され、曲がった表示パネルと、
前記導光板及び前記表示パネルを収容するメインシャーシと、
前記表示パネルの背面側に配置されるシート状の光学部材と、
光源ユニットと、を含み、
前記メインシャーシも、前記導光板及び前記表示パネルの湾曲に沿って湾曲しており、
前記メインシャーシの内部には、その下端部にあって前記光源ユニットを収容する光源ユニット収容部と、その上方にあって前記導光板が嵌め込まれる導光板収容部とが、前記表示パネルの背面側に形成され、前記導光板及び前記光源ユニットと、前記表示パネルとの間にわたって、前記のシート状の光学部材が配置され、
前記導光板は、
光を受光する入光面と、
前記入光面と対向する対光面と、
光を受光して出射する出光面と、
前記出光面と対向する導光背面と、
前記入光面及び前記対光面と連結される第1側面と、
前記第1側面と離隔され、前記入光面及び前記対光面と連結される第2側面とを含み、
前記表示パネルは、前記メインシャーシにおける、前記光源ユニットを下方から覆う下端壁、前記対光面を覆う上端壁、及び、前記第1側面及び前記第2側面をそれぞれ覆う、第1側面壁、及び、第2側面壁の間に嵌め込まれて固定されており、
前記導光板は、
前記入光面から前記対光面に行くほど、厚さが薄くなり、
前記入光面及び前記対光面の各々は、
直線及び曲線により囲まれ曲面型表示装置。
【請求項4】
前記導光板は、
前記入光面から前記対光面に行くほど、厚さが一定に薄くなり、
前記出光面と前記導光背面との間の角度は、
0.1°以上乃至0.3°未満であり、
表示領域の対角寸法が20インチ以上または30インチ以上である請求項1〜3のいずれかに記載の曲面型表示装置。
【請求項5】
前記出光面及び前記導光背面の中で少なくとも1つは、
レンチキュラー形状又はプリズム形状を有する請求項に記載の曲面型表示装置。
【請求項6】
前記光源ユニット収容部に対応して、前記メインシャーシにおける前記背面壁の内側面には、左右方向に延びる凹部が形成され、この凹部の下端部は、前記メインシャーシの下端壁から離間されており、
前記光源ユニットの回路基板は、上記凹部の下端部に噛み合わされるようにして配置される請求項1〜のいずれかに記載の曲面型表示装置。
【請求項7】
前記メインシャーシにおける前記導光背面を覆う背面壁には、前記メインシャーシにおける前記下端壁及び前記上端壁から離間した箇所に、左右方向に延びる補強用のリブが備えられる請求項1〜のいずれかに記載の曲面型表示装置。
【請求項8】
前記メインシャーシの下端部に嵌め合わされて、テープキャリヤーパッケージをカバーするサブシャーシをさらに備える請求項1〜のいずれかに記載の曲面型表示装置。
【請求項9】
前記メインシャーシの下端部に嵌め合わされるとともに、前記メインシャーシの下端部から背面側に突き出すケーシング状の補助フレームをさらに備え、
この補助フレームの下面は、前記メインシャーシの下面に沿って延びる一つの水平面をなす請求項1〜のいずれかに記載の曲面型表示装置。
【請求項10】
前記入光面の面積は、
前記対光面の面積より広いものである請求項1〜9のいずれかに記載の曲面型表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、曲面型表示装置及びその製造方法に関し、より詳細にはスリム化を具現できる曲面型表示装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
平板型表示装置(フラットパネルディスプレイ)は、TV、モニター、ノート型コンピューター、及び携帯電話等の多様な情報処理装置に映像を表示する用途に使用されている。最近には、曲がった形状を有する曲面型表示装置が開発されており、このような前記曲面型表示装置は、曲面の形状を有する表示領域を提供することで、使用者に立体感、没入感、及び臨場感が向上された映像を提供することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国特許第10―1429486号公報
【特許文献2】韓国特許第10―1325289号公報
【特許文献3】韓国公開特許第10−2013−0051130号公報
【特許文献4】韓国公開特許第10−2012−0130919号公報
【特許文献5】韓国公開特許第10−2012−0085378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、スリムな曲面型表示装置を提供することにある。本発明の他の目的は、曲面型表示装置のスリム化を具現できる曲面型表示装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態による曲面型表示装置は、バックライトユニット及び表示パネルを含む。バックライトユニットは、湾曲した導光板を含む、全体に湾曲したものであってもよい。前記表示パネルは、前記バックライトユニットの表側に配置され、同様に湾曲したものであってもよい。前記導光板は、入光面及び対光面を含む。前記入光面は、光源などからの光を受光する。前記対光面は、前記入光面と対向する。前記導光板は、前記入光面から前記対光面へと行くほど、厚さが薄くなる。
【0006】
好ましい実施形態において、前記導光板は、前記入光面から前記対光面に行くほど、厚さが一定の割合で薄くなる。
【0007】
前記導光板は、第1側面及び第2側面をさらに含む。前記第1側面は、前記入光面及び前記対光面と連結される。前記第2側面は、前記第1側面と離隔され、前記入光面及び前記対光面と連結される。前記第1側面及び前記第2側面の各々は、台形の形状を有してもよい。
【0008】
前記第1側面及び前記第2側面の各々は、直線により画されたものであってもよい。
【0009】
前記第1側面の面積は、前記第2側面の面積と同一であってもよい。
【0010】
前記入光面及び前記対光面の各々は、直線及び曲線により画されたものでもよい。
【0011】
前記入光面の面積は、前記対光面の面積より広いものであってもよい。
【0012】
前記導光板は、出光面及び導光背面をさらに含むことができる。前記出光面は、光を受けて出射するものであってもよい。前記導光背面は、前記出光面と対向するものであってもよい。前記出光面と前記導光背面との間の距離は、前記入光面から前記対光面に行くほど、近くなってもよい。
【0013】
前記入光面から前記対光面へと向かう方向に沿った、前記出光面と前記導光背面との間の角度は、0.1°乃至0.3°であってもよい。
【0014】
前記出光面及び前記導光背面の中で少なくとも1つは、レンチキュラー形状又はプリズム形状を有してもよい。
【0015】
前記導光板は、散乱剤をさらに含んでもよい。
【0016】
前記表示パネルは、第1曲率半径を有し、前記バックライトユニットは、前記第1曲率半径と異なる第2曲率半径を有してもよい。
【0017】
本発明の一実施形態による曲面型表示装置は、湾曲したメインシャーシをさらに含むことができる。前記メインシャーシは、前記バックライトユニット及び前記表示パネルを固定し、金属又は合金を含んでもよい。
【0018】
本発明の一実施形態による曲面型表示装置は、印刷回路基板及びテープキャリヤーパッケージ(Tape Carrier Package:TCP)をさらに含むことができる。前記印刷回路基板は、前記表示パネルと電気的に連結されるものであってもよい。前記テープキャリヤーパッケージは、前記表示パネル及び前記印刷回路基板と連結されるものであってもよい。
【0019】
本発明の一実施形態による曲面型表示装置は、前記表示パネルの側面の中で少なくとも1つをカバーするサブシャーシをさらに含むことができる。
【0020】
前記印刷回路基板は、前記メインシャーシの一面に形成され、前記サブシャーシは、前記テープキャリヤーパッケージの少なくとも一部をカバーするものであってもよい。
【0021】
前記サブシャーシは、前記入光面と隣接して形成されるものであってもよい。
【0022】
本発明の一実施形態による曲面型表示装置は、前記印刷回路基板をカバーし、前記メインシャーシの一部と、表示装置の厚み方向に重ね合わされるケーシング状の補助フレームをさらに含んでもよい。
【0023】
前記補助フレームは、前記入光面と隣接して形成されるものであってもよい。
【0024】
前記メインシャーシは、剛性を補強するエンボス状(一方の面から陥没し、他方の面から突き出す形状)をなすリブを含み、前記リブは、前記補助フレームと離隔されてもよい。
【0025】
本発明の一実施形態による曲面型表示装置の製造方法は、バックライトユニットを準備する段階及び前記バックライトユニットの上に表示パネルを形成する段階を含むことができる。前記バックライトユニットを準備する段階は、入光面及び対光面を含み、前記入光面から前記対光面に行くほど、厚さが薄くなる導光板を準備する段階を含んでもよい。
【0026】
前記導光板を準備する段階は、押出又は射出で前記導光板を準備するものであってもよい。
【0027】
本発明の一実施形態による曲面型表示装置は、バックライトユニット及び表示パネルを含む。バックライトユニットは、導光板を含み、全体に湾曲したものであってもよい。前記表示パネルは、前記バックライトユニットの表側に配置され、全体に湾曲したものであってもよい。前記導光板は、全体に湾曲した形状を有してもよい。
【発明の効果】
【0028】
本発明の一実施形態による曲面型表示装置によれば、スリム化を具現することができる。
【0029】
本発明の一実施形態による曲面型表示装置の製造方法によれば、スリムな曲面型表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1A】本発明の一実施形態による曲面型表示装置を概略的に示した分解斜視図である。
図1B図1AのI−I’線に対応する概略的な断面図である。
図1C図1AのII−II’線に対応する概略的な断面図である。
図2A】本発明の一実施形態による曲面型表示装置に含まれる表示パネルを概略的に示した斜視図である。
図2B】本発明の一実施形態による曲面型表示装置に含まれるバックライトユニットを概略的に示した斜視図である。
図2C】本発明の一実施形態による曲面型表示装置に含まれるメインシャーシを概略的に示した斜視図である。
図3A】本発明の一実施形態による曲面型表示装置に含まれる導光板を概略的に示した斜視図である。
図3B】本発明の一実施形態による曲面型表示装置に含まれる導光板を概略的に示した斜視図である。
図3C】本発明の一実施形態による曲面型表示装置に含まれる導光板を概略的に示した斜視図である。
図3D】本発明の一実施形態による曲面型表示装置に含まれる導光板を概略的に示した側面図である。
図4A】本発明の一実施形態による曲面型表示装置を概略的に示した分解斜視図である。
図4B図4AのI−I’線に対応する概略的な断面図である。
図4C】本発明の一実施形態による曲面型表示装置を概略的に示した斜視図である。
図5A】本発明の一実施形態による曲面型表示装置を概略的に示した分解斜視図である。
図5B図5AのI−I’線に対応する概略的な断面図である。
図5C】本発明の一実施形態による曲面型表示装置を概略的に示した斜視図である。
図6】本発明の一実施形態による曲面型表示装置の製造方法を概略的に示した順序図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以上の本発明の目的、他の目的、特徴、及び長所は、添付された図面に関連された以下の望ましい実施形態を通じて容易に理解できる。しかし、本発明は、ここで説明される実施形態に限定されなく、他の形態に具体化されてもよい。むしろ、ここで紹介される実施形態は、開示された内容が徹底であり、完全になることができるように、そして通常の技術者に本発明の思想が十分に伝達され得るようにするために提供される。
【0032】
各図面を説明しながら、類似な参照符号を類似な構成要素に対して使用した。添付された図面において、構造物の寸法は、本発明を明確に説明するために実際より拡大して示したことである。第1、第2等の用語は、多様な構成要素を説明するために使用されるが、構成要素は、用語によって限定されない。用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しない第1構成要素は、第2構成要素と称されてもよく、類似に第2構成要素も第1構成要素と称されてもよい。単数の表現は、文脈の上に明確に異なりに意味しない限り、複数の表現を含む。
【0033】
本出願で、“含む”又は“有する”等の用語は、明細書の上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組合したことが存在することを指定しようとすることであるので、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品又はそれらを組合したことの存在又は付加可能性を予め排除しないこととして理解しなければならない。また、層、領域、板等の部分が他の部分の“上に”または「表側」にあるとする場合、これは、他の部分の“直ちに上に”または「表側」の面に接するように存在する場合のみでなく、その中間にその他の部分または部材がある場合も含む。反対に層、膜、領域、板等の部分が他の部分の“下に”または「背面側」にあるとする場合、これは、他の部分の“直ちに下に”または「背面側」の面に接するように存在する場合のみでなく、その中間にその他の部分がある場合も含む。なお、以下の説明において、便宜上、表示装置を立てて使用する通常の使用状態での上下左右を基準に説明する。
【0034】
以下では、本発明の一実施形態による曲面型表示装置に対して説明する。
【0035】
図1Aは、本発明の一実施形態による曲面型表示装置を概略的に示した分解斜視図である。
【0036】
図1Bは、図1AのI−I’線に対応する概略的な断面図である。
【0037】
図1Cは、図1AのII−II’線に対応する概略的な断面図である。
【0038】
図1A乃至図1Cを参照すれば、本発明の一実施形態による曲面型表示装置10は、表示パネル100及びバックライトユニット200を含む。
【0039】
表示パネル100は、バックライトユニット200の上に形成される。表示パネル100は、光を受信して、映像を表示する。表示パネル100は、受光型表示パネルとして液晶表示パネル100(liquid crystal display panel)、プラズマ表示パネル(plasma display panel)、電氣泳動表示パネル(electrophoretic display panel)、MEMS表示パネル(microelectromechanical system display panel)、及びエレクトロ・ウェッティング表示パネル(electrowetting display panel)等の多様な表示パネルであってもよい。本発明の一実施形態による表示パネル100は、液晶表示パネルであることを例として説明する。
【0040】
前記液晶表示パネルは、VA(Vertical Alignment)モード、PVA(Patterned Vertical Alignment)モード、IPS(in−plane switching)モード、又はFFS(fringe−field switching)モード、及びPLS(Plane to Line Switching)モード等の中でいずれか1つのパネルであり、特定なモードのパネルに制限されない。
【0041】
表示パネル100は、映像を表示する表示領域DA及び映像を表示しない周縁の非表示領域NDAを含む。表示領域DAは、映像を表示する。曲面型表示装置10の厚さ方向DR3から見たとき、表示領域DAは、大略的に長方形の形状を有するものであるが、これに限定されることではない。
【0042】
表示領域DAは、複数の画素領域(未図示)を含む。これら画素領域(図示せず)は、マトリックス状に配置される。各画素領域(図示せず)は、複数の画素(図示せず)の各々を含む。好ましい実施形態において、表示領域DAの対角寸法は、20インチ以上、好ましくは20〜100インチ、特に好ましくは30〜80インチである。
【0043】
非表示領域NDAは、映像を表示しない。曲面型表示装置10をその厚さ方向DR3から見たとき、非表示領域NDAは、例えば、表示領域DAを囲む。非表示領域NDAは、第1方向DR1(表示装置を立てて使用する際の垂直方向)及び第1方向DR1と垂直になる第2方向DR2(表示装置を立てて使用する際の、向かって左右の方向)から表示領域DAと隣接する。
【0044】
図2Aは、本発明の一実施形態による曲面型表示装置に含まれる表示パネルを概略的に示した斜視図である。
【0045】
図1A乃至図1C及び図2Aを参照すれば、表示パネル100は、水平方向に湾曲したものである。表示パネル100は、第1曲率半径R1を有する。例えば、表示パネル100に含まれる表示曲面103は、第1曲率半径R1を有する。但し、表示曲面103から背面101へと向かう方向に見たとき、表示パネル100が膨らんでいるように曲がっている場合には、背面101が第1曲率半径R1を有する。
【0046】
第1曲率半径R1は、2000mm乃至5000mmである。第1曲率半径R1が2000mm未満であれば、表示される映像を使用者が効果的に認識し難く、第1曲率半径R1が5000mmを超過すれば、曲面型表示装置10によって表示される映像に対する使用者の立体感、没入感及び臨場感等が低下する。
【0047】
図1Aでは、曲面型表示装置10の厚さ方向DR3から見た時、表示パネル100が凹んだ形状を有することを例として図示したが、これに限定されることではなく、曲面型表示装置10の厚さ方向DR3から見たとき、表示パネル100は、膨らんでいる形状を有してもよい。
【0048】
図2Bは、本発明の一実施形態による曲面型表示装置に含まれるバックライトユニットを概略的に示した斜視図である。
【0049】
図1A乃至図1C図2A、及び図2Bを参照すれば、バックライトユニット200は、表示パネル100に光を供給する。バックライトユニット200は、曲がったものである。バックライトユニット200は、第2曲率半径R2を有する。例えば、バックライトユニット200に含まれる上面203は、第2曲率半径R2を有する。上面203は、例えば、バックライトユニット200に含まれる構成の中で表示パネル100と最も隣接する構成の上面であるものである。第2曲率半径R2は、第1曲率半径R1よりわずかに大きい。但し、上面203から下面201へと向かう方向で見たとき、バックライトユニット200が膨らむように湾曲している場合には、下面201が第2曲率半径R2を有する。この場合、第2曲率半径R2は、第1曲率半径R1よりわずかに小さい。
【0050】
バックライトユニット200は、導光板240を含む。バックライトユニット200は、光を提供する光源ユニット230及び光源ユニット230の表側に配置される光学部材250をさらに含むことができる。
【0051】
導光板240は、表示パネル100の下部に形成される。導光板240は、曲がったものである。導光板240は、光源ユニット230から受け取った光をガイドして出射する。導光板240は、光源ユニット230から受け取った光を表示パネル100の方向へと導く。導光板240の内部に入射された光は、導光板240の出光面246(図3A)を通じて表示パネル100の方向に出射される。
【0052】
導光板240は、通常的に使用するものであれば、特別に限定しないが、ポリカーボネート(polycarbonate)やポリメチルメタクリラート(polymethyl methacrylate)等の透明な高分子樹脂から形成されてもよい。導光板240に対しては、より具体的に後述するようにする。
【0053】
光源ユニット230は、水平方向に延びるとともに同様に湾曲したものである。光源ユニット230は、少なくとも1つの光源231及び光源231を一面に実装し、光源231に電源を印加する回路基板232を含む。光源231は、発光ダイオードLED(Light Emitting Diodes)である。回路基板232は、曲面型表示装置10の厚さ方向DR3から見た時、方形の形状を有する。光源231は、複数であり、回路基板232の上に第2方向DR2(表示装置の左右方向)に互いに離隔されて配置される。光源231及び回路基板232の各々は、水平方向に湾曲したものである。
【0054】
本発明の一実施形態による曲面型表示装置10では、光源ユニット230が導光板240の側面の中で1つのみに対応されて具備されたことを例として説明したが、これに限定されることではなく、導光板240の他の側面に沿って複数の光源ユニット230が配置されてもよい。本発明の一実施形態では、曲面型表示装置10がエッジ型(edge−type)の光源ユニット230を含むことを例として説明したが、これに限定されることではなく、本発明の一実施形態に他の曲面型表示装置10は、直下型の光源ユニット230を含んでもよい。
【0055】
光学部材250は、表示パネル100及び導光板240の間に形成される。光学部材250は、表示パネル100及び導光板240と同様に、水平方向に湾曲したものである。光学部材250は、導光板240の出光面に出射される光の輝度及び視野角を向上させる。光学部材250は、順次積層された第1光学シート251、第2光学シート252、及び第3光学シート253を含む。第1光学シート251、第2光学シート252、及び第3光学シート253の各々は、水平方向に湾曲して形成されたものである。
【0056】
第1光学シート251は、導光板240から出射された光を拡散する拡散シートである。第2光学シート252は、拡散シートで拡散された光を上部の表示パネル100の平面と垂直である方向に集光するプリズムシートである。第3光学シート253は、プリズムシートを外部の衝撃から保護する保護シートである。光学部材250は、第1光学シート251、第2光学シート252、及び第3光学シート253の中で少なくともいずれか1つを複数枚に重ねて使用してもよく、必要によって1つ以上のシートを省略してもよい。
【0057】
図示しなかったが、バックライトユニット200は、反射シートをさらに含む。反射シートは、導光板240の下部に形成される。反射層シートは、曲がったものである。反射シートは、表示パネル100の方向へと進行せずに漏洩される光を反射させて光が表示パネル100の方向へと進行するように光の経路を変更させる。これによって、反射シートは、表示パネル100側に供給される光の量を増加させる。
【0058】
図2Cは、本発明の一実施形態による曲面型表示装置に含まれるメインシャーシを概略的に示した斜視図である。
【0059】
図1A乃至図1C図2A乃至図2Cを参照すれば、メインシャーシ300は、バックライトユニット200及び表示パネル100を固定する。
【0060】
メインシャーシ300は、曲がったものである。メインシャーシ300は、第3曲率半径R3を有する。例えば、メインシャーシ300に含まれる主壁(トレイ状の底をなす部分で、使用時の垂直方向の壁)の表側の面303は、第3曲率半径R3を有する。第3曲率半径R3は、第1曲率半径R1及び第2曲率半径R2の各々よりわずかに大きい。但し、底の上面303から底の下面301方向を見た時、メインシャーシ300が膨らんでいるように曲がっている場合には、主壁(トレイ状の底)の背面301が第3曲率半径R3を有する。この場合、第3曲率半径R3は、第1曲率半径R1及び第2曲率半径R2の各々よりわずかに小さい。
【0061】
好ましい実施形態において、メインシャーシ300は、金属又は合金を含む材料を用いて形成される。例えば、メインシャーシ300は、アルミニウム、マグネシウム、金、銀、及び鉄等を含む金属または合金を、主たる材料、コア材料、またはクラッドの材料として用いて形成される。これによって、メインシャーシ300は、表示パネル100等を固定する役割だけではなく、防熱板の役割を共に遂行する。本発明の一実施形態による曲面型表示装置10が、樹脂を用いて形成されるモールドフレームを、メインシャーシ300の内部に含まない場合、メインシャーシ300は、モールドフレームの役割も共に遂行する。なお、メインシャーシ300は、場合によっては、熱伝導性の繊維や粒子(例えば金属の短繊維や粒子)などをフィラーとして含む熱伝導性樹脂、またはその他の熱伝導性樹脂により形成することも可能である。
【0062】
メインシャーシ300の厚さは、一定ではないこともあり得る。例えば、メインシャーシ300で、導光板240の入光面241(図3A)と隣接する部分の厚さは、導光板240の対光面242(図3A)と隣接する部分の厚さより厚い。メインシャーシ300の厚さは、導光板240の入光面241(図3A)と隣接する部分から、導光板240の対光面242(図3A)と隣接する部分に近くなるほど、一定に小さくなる。
【0063】
部分的にしか図示しなかったが、メインシャーシ300は、光源ユニット収容部、光学部材収容部、及び表示パネル収容部を含む。光源ユニット収容部は、光源ユニット230を収容する。光源ユニット収容部は、光学部材収容部と連結される。光学部材収容部は、光源ユニット収容部の上に形成される。光学部材収容部は、光源ユニット収容部及び表示パネル収容部との間に形成される。光学部材収容部は、光源ユニット収容部と連結される。光学部材収容部は、表示パネル収容部と連結される。光学部材収容部は、光学部材250を収容し、表示パネル100を支持する。表示パネル収容部は、光学部材収容部の上に形成され、表示パネル100を収容する。
【0064】
光源ユニット収容部、光学部材収容部、及び表示パネル収容部は、一体に形成される。光源ユニット収容部、光学部材収容部、及び表示パネル収容部は、同一の工程で製造される。より具体的な例において、光源ユニット収容部、光学部材収容部、及び表示パネル収容部は、ダイキャスティング工法で製造される。
【0065】
図示しなかったが、本発明の一実施形態による曲面型表示装置10は、モールドフレームを含んでもよい。モールドフレームは、表示パネル100及びメインシャーシ300の間に形成されて、モールドフレームは、バックライトユニット200がメインシャーシ300から離脱されることを防止し、表示パネル100を支持する。
【0066】
図3Aは、本発明の一実施形態による曲面型表示装置に含まれる導光板を概略的に示した斜視図である。
【0067】
図3Bは、本発明の一実施形態による曲面型表示装置に含まれる導光板を概略的に示した斜視図である。
【0068】
図3Cは、本発明の一実施形態による曲面型表示装置に含まれる導光板を概略的に示した斜視図である。
【0069】
図1A乃至図1C図3A乃至図3Cを参照すれば、導光板240は、入光面241及び対光面242を含む。入光面241は、光を受け取る。入光面241は、光源ユニット230と隣接する。対光面242は、入光面241と対向する。対光面242は、入光面241と第1方向DR1(使用状態の垂直方向)に離隔される。
【0070】
入光面241及び対光面242の各々は、例えば、長方形が湾曲した形状を有してもよい。入光面241及び対光面242の各々は、例えば、リングの一部形状を有してもよい。入光面241及び対光面242の各々は、曲線及び直線に定義される。導光板240は、入光面241で第1厚さt1を有し、対光面242で第2厚さt2を有する。導光板240は、入光面241から対光面242に行くほど、厚さが薄くなる。例えて、導光板240は、入光面241から対光面242に行くほど、厚さが一定の割合で薄くなる。
【0071】
導光板240は、第1側面243及び第2側面244をさらに含む。第1側面243は、入光面241及び対光面242と接続される。第2側面244は、第1側面243と対向する。第2側面244は、入光面241及び対光面242と接続される。第2側面244は、第1側面243と第2方向DR2(使用状態の左右方向)に離隔される。
【0072】
第1側面243及び第2側面244の各々は、例えば、台形の形状を有する。第1側面243及び第2側面244の各々は、直線により画される。
【0073】
導光板240は、出光面246及び導光背面247をさらに含む。出光面246は、受け取った光を出射する。導光背面247は、出光面246と対向する。導光背面247は、出光面246と第3方向(厚さ方向)に離隔される。出光面246及び導光背面247の各々は、直線で構成される。出光面246と導光背面247と間の距離は、入光面241から対光面242に行くほど、近くなる。
【0074】
図1A乃至図1C図3B及び図3Cを参照すれば、出光面246及び導光背面247の中で少なくとも1つは、レンチキュラー形状又はプリズム形状を有する。水平方向断面及び垂直方向断面の少なくとも一方において、レンチキュラー形状は、例えば、複数の曲面形状が連結されたものである。プリズム形状は、例えば、複数個の三角形が連結されたものである。出光面246及び導光背面247は、複数個のレンチキュラー形状又は複数個のプリズム形状を含む。出光面246及び導光背面247は、レンチキュラー形状又はプリズム形状を含んで、出光面246に出射する光を集光して、輝度を向上させることができる。図3Bでは、レンチキュラー形状に含まれる曲面形状の大きさが互いに同一であることを例えて図示したが、これに限定されることではなく、レンチキュラー形状に含まれる曲面形状の中で少なくとも1つの大きさは、異なる。また、図3Cでは、プリズム形状に含まれる三角形の大きさが一定であることを例として図示したが、これに限定されることではなく、プリズム形状に含まれる三角形の中で少なくとも1つの大きさは、異なってもよい。
【0075】
出光面246及び導光背面247の中で少なくとも1つがレンチキュラー形状又はプリズム形状を有する場合、導光板240に光が供給される時、複数個のレンチキュラー形状の各々及び複数個のプリズム形状の各々の内に光がガイドされる。これによって、ローカル調光アルゴリズムを使用して表示パネルを駆動し、消費電力を減少させるのにより容易である。
【0076】
図3Dは、本発明の一実施形態による曲面型表示装置に含まれる導光板を概略的に示した側面図である。
【0077】
図1A乃至図1C及び図3A乃至図3Dを参照すれば、出光面246と導光背面247との間の角度θは、0.1°乃至0.3°である。出光面246と導光背面247との間の角度θが0.1°未満であれば、曲面型表示装置のスリム化を具現し難く、出光面246と導光背面247との間の角度θが0.3°を超過すれば、入光面241に供給された光が出光面246に十分にガイドされ難い。
【0078】
導光板240は、散乱剤を、内部または表面に、さらに含む。散乱剤は、光を散乱させて表示パネルの暗部を減少させることができる。散乱剤は、通常使用するものであれば特別に限定しないが、例えば、金、銀、アルミニウム、白金、パラジウム、カドミウム、コバルト、ルテニウム、銅、インジウム、ニッケル、及び鉄からなる群より選択される少なくとも1種の金属、前記群より選択される少なくとも1種以上を含む合金、TiO2、SiO2、BaSO4、及びCaCO3の中の、少なくとも1つを含む。
【0079】
散乱剤は、透明なものであってもよい。散乱剤は、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスルホン(PSF)、ポリメチルメタクリラート(PMMA)、トリアセチルセルロース(TAC)、シクロオレフィンポリマー(COP)及びシクロオレフィンコポリマー(COC)の中の少なくとも1つ以上を含む。
【0080】
図4Aは、本発明の一実施形態による曲面型表示装置を概略的に示した分解斜視図である。
【0081】
図4Bは、図4AのI−I’線に対応する概略的な断面図である。
【0082】
図4Cは、本発明の一実施形態による曲面型表示装置を概略的に示した斜視図である。
【0083】
図5Aは、本発明の一実施形態による曲面型表示装置を概略的に示した分解斜視図である。
【0084】
図5Bは、図5AのI−I’線に対応する概略的な断面図である。
【0085】
図5Cは、本発明の一実施形態による曲面型表示装置を概略的に示した斜視図である。
【0086】
図4A乃至図4C及び図5A乃至図5Cを参照すれば、本発明の一実施形態による曲面型表示装置10は、バックライトユニット200、表示パネル100、メインシャーシ300、印刷回路基板410、テープキャリヤーパッケージ420(Tape Carrier Package:TCP)、及びサブシャーシ500を含む。以下では、先に説明した図1A乃至図1Cを参照した曲面型表示装置10との差異点を主に具体的に説明し、説明されなかった部分は、先に説明した図1A乃至図1Cを参照した曲面型表示装置10と同様である。
【0087】
先に言及されたように、表示パネル100は、映像を表示する。表示パネル100は、第1基板102と第1基板102に対向される第2基板104とを含む。図示しなかったが、表示パネル100は、第1基板102と第2基板104との間に形成される液晶層を含む。
【0088】
図示しなかったが、第1基板102には、第1方向DR1に延長された複数のゲートライン及び第1方向DR1と垂直である第2方向DR2に延長されてゲートラインと絶縁されるように交差する複数のデータラインが配置される。第1基板102には、複数の画素領域がマトリックス状に具備される。画素領域の各々には、薄膜トランジスタ及び画素電極が配置される。薄膜トランジスタのゲート電極は、ゲートラインの中で対応する1つのゲートラインと電気的に連結され、薄膜トランジスタのソース電極は、データラインの中で対応する1つのデータラインと電気的に連結され、薄膜トランジスタのドレーン電極は、画素電極と電気的に連結される。したがって、薄膜トランジスタは、画素領域の各々を制御又は駆動するための信号を画素電極にスイッチングする。
【0089】
図示しなかったが、第2基板104は、光を利用して所定の色を具現するカラーフィルター及びカラーフィルターの上に形成されて画素電極と対向する共通電極を含む。カラーフィルター及び共通電極は、第1基板102の上に形成される。
【0090】
液晶層(図示せず)は、第1基板102及び第2基板104の間に形成される。液晶層(図示せず)は、画素電極及び共通電極に印加される電圧によって特定方向に配列されることによって、バックライトユニット200から受信される光の透過度を調節して表示パネル100が映像を表示できるようにする。
【0091】
先に言及されたように本発明の一実施形態による曲面型表示装置10は、表示パネル100と電気的に連結される印刷回路基板410及び表示パネル100及び印刷回路基板410と連結されるテープキャリヤーパッケージ420をさらに含む。本発明の一実施形態による曲面型表示装置10は、表示パネル100の側面の中で少なくとも1つをカバーするサブシャーシ500をさらに含む。
【0092】
印刷回路基板410は、表示パネル100と電気的に連結される。印刷回路基板410は、メインシャーシ300の一面に形成される。例えば、表示パネル100の厚さ方向DR3から見た時、印刷回路基板410は、メインシャーシ300の下部に付着される。印刷回路基板410は、曲がったものである。
【0093】
印刷回路基板410は、表示パネル100を駆動する。印刷回路基板410は、表示パネル100に駆動信号を送信する駆動部(図示せず)を含む。但し、これに限定されることではなく、駆動部(図示せず)は、テープキャリヤーパッケージ420に含んでもよい。
【0094】
駆動部(未図示)は、外部信号に応答して表示パネル100を駆動するための駆動信号を発生する。外部信号は、印刷回路基板410から送信された信号であり、外部信号には映像信号、各種制御信号、及び駆動電圧等が含まれる。
【0095】
表示パネル100に映像を表示するためにゲート信号及びデータ信号が必要とし、駆動部(図示せず)は、映像信号をデータ信号に変換して表示パネル100に伝送するデータドライバ(図示せず)を含む。これに限定されることではなく、データドライバ(図示せず)は、チップで構成されてテープキャリヤーパッケージ420に実装されてもよく、第1ベース基板にチップオンガラス(Chip On Glass:COG)の形状にて実装されるのでもよい。
【0096】
ゲート信号を生成するゲートドライバ(図示せず)は、第1ベース基板の上に直接的に形成される。これに限定されることではなく、ゲートドライバ(図示せず)は、チップで構成されてテープキャリヤーパッケージ420又は駆動部(図示せず)に実装される。
【0097】
印刷回路基板410は、フレキシブル又はリジッド(rigid)なものであってもよい。例えば、印刷回路基板410は、ポリマー基板、プラスチック基板、ガラス基板、石英基板等であってもよい。
【0098】
テープキャリヤーパッケージ420は、印刷回路基板410及び表示パネル100を電気的に連結する。テープキャリヤーパッケージ420は、弾性を有するフィルムの形状に形成される。テープキャリヤーパッケージ420は、複数個である。
【0099】
サブシャーシ500は、テープキャリヤーパッケージ420をカバーする。サブシャーシ500は、曲がったものである。サブシャーシ500は、上面のサブシャーシ510及び側面のサブシャーシ520を含む。上面のサブシャーシ510は、第1基板102の一部及びテープキャリヤーパッケージ420と重畳する。側面のサブシャーシ520は、上面のサブシャーシ510と連結される。側面のサブシャーシ520は、テープキャリヤーパッケージ420と重畳する。
【0100】
サブシャーシ500は、対光面242(図3A)よりも、入光面241(図3A)と隣接して形成される。サブシャーシ500は、メインシャーシ300の少なくとも一側面に形成される。例えば、サブシャーシ500は、メインシャーシ300の一側面に形成され、他の側面には形成されない。
【0101】
好ましい実施形態において、サブシャーシ500は、メインシャーシ300について説明したのと同一の材料を用いて形成する。例えば、サブシャーシ500は、金属及び合金を含む材料を用いて形成される。例えば、サブシャーシ500は、アルミニウム、マグネシウム、金、銀、及び鉄等を含む金属または合金を、主たる材料、コア材料、またはクラッドの材料として用いて形成される。また、メインシャーシ300について説明したと同様に、場合によっては、熱伝導性の樹脂などから形成することができる。補助フレーム600についても、ここに説明したのと全く同様である。
【0102】
補助フレーム600は、印刷回路基板410をカバーする。補助フレーム600は、水平方向に、延びるとともに同様に湾曲したものである。補助フレーム600は、印刷回路基板410をカバーし、メインシャーシ300の一部と厚さ方向DR3に重ね合わされる。補助フレーム600は、対光面242(図3A)よりも、入光面241(図3A)と隣接する位置に形成される。
【0103】
図示の例では、サブシャーシ500及び補助フレーム600は、メインシャーシ300の全長にわたって、すなわち左右方向の両端に掛け渡されるように水平方向に延びており、垂直方向断面において、サブシャーシ500はL字状をなし、補助フレーム600は、コの字状である。そして、サブシャーシ500は、メインシャーシ300の下端面と重ね合わされる水平壁部と、表示パネル100の下端部、及びメインシャーシ300の周壁の下端部を、表側から覆う垂直壁部とからなる。また、補助フレーム600は、メインシャーシ300の下端部の背面に組み付けられるケーシング状である。そして、図5B及び5Cに示すように、サブシャーシ500の垂直壁部と、補助フレーム600の下面とが、連続する一つの水平面をなして、表示装置を立てた際に、台面または床面に接する底面をなす。すなわち、サブシャーシ500及び補助フレーム600が表示装置の支持部を果たすことができるので、一層のスリム化及び軽量化が可能である。なお、場合によっては、サブシャーシ500と補助フレーム600とを一体の部材として設けて、下方からメインシャーシ300に組み付けることも可能である。また、補助フレーム600は、断面コの字状以外にも、例えば、水平の底面と、傾斜面とからなる断面V字状などであっても良い。
【0104】
図5A及び5Bに示すように、図示の例で、表示パネル100の入力端子形成部と、印刷回路基板410とを電気的に接続するテープキャリアパッケージ420が、サブシャーシ500と、メインシャーシ300の下端部との間に挟み込まれている。
【0105】
なお、図5A及び5B並びに図4A及び4B示す例において、メインシャーシ300の周壁の内面に設けられた段部が、表示パネル100を保持する役割を果たしており、図5B及び図4Bの具体例において、サブシャーシ500の垂直壁部の表側の面と、表示パネルの表示面とが、連続した一つの面をなしている。
【0106】
また、図5A及び5B並びに図4A及び4B示す例において、メインシャーシ300の主壁の下端部には、光源部230の一部を受け入れて保持する凹部が、水平方向に延びている。なお、この凹部に代えて、メインシャーシ300の主壁を貫く孔であっても良い。図4A乃至図4C及び図5A乃至図5Cでは、補助フレーム600の内部が空いていることを例として図示したが、これに限定されることではなく、補助フレーム600の内部は、各種部品や、充填樹脂などにより満たされたものであっても良い。
【0107】
図5A乃至図5Cを参照すれば、メインシャーシ300は、メインシャーシ300の剛性を補強するリブ340をさらに含む。リブ340は、メインシャーシ300と同一の材料からなるもの、特には、エンボス加工によりメインシャーシ300の主壁を部分的に変形した形のものであっても良い。場合によっては、別途に、インシャーシ300の主壁に背面側から取り付けられる、断面コの字状の部材などでも良い。
【0108】
リブ340は、表示パネル100の厚さ方向DR3から見た時、補助フレーム600と重畳しなくともよい。リブ340は、補助フレーム600と離隔される。
【0109】
図5A乃至図5Cでは、リブ340が二つである場合を例えて図示したが、これに限定されることではなく、リブ340は、一つである場合もあり、3つ以上である場合もある。
【0110】
図5A及び図5Cでは、リブ340が第2方向DR2(左右方向)に延びるることを例として図示したが、これに限定されることではなく、リブ340は、第1方向DR1(垂直方向)に延びるのでもよい。
【0111】
従来の曲面型表示装置は、厚さが一定であり、曲がった導光板を含んでいる。但し、本発明の曲面型表示装置は、厚さが一定ではなく、曲がった導光板を含んで、従来の曲面型表示装置と比べてスリム化を具現することが容易である。
【0112】
従来の曲面型表示装置は、一般的に、メインシャーシの側面、下面等と締結される補助構造を含んで、スリム化を具現し難かった。但し、本発明の一実施形態による曲面型表示装置は、モールドフレーム、放熱板等の一体化されたメインシャーシを含み、別途の補助構造を含まないので、スリム化を具現することができる。
【0113】
図4C及び図5Cを参照すれば、本発明の一実施形態による曲面型表示装置は、入光面を下部にし、立てて使用することができる。例えば、本発明の一実施形態による曲面型表示装置は、テレビとして使用することができ、補助フレーム及びサブシャーシを支持台にし、立てて使用することができる。したがって、本発明の一実施形態による曲面型表示装置は、メインシャーシの側面を全てカバーする別途の支持手段を要求しないので、スリム化を具現することが容易である。
【0114】
以下では、本発明の一実施形態による曲面型表示装置の製造方法に対して説明する。以下では、先に説明した本発明の一実施形態による曲面型表示装置との差異点を主に具体的に説明し、説明されなかった部分は、先に説明した本発明の一実施形態による曲面型表示装置にしたがう。
【0115】
図6は、本発明の一実施形態による曲面型表示装置の製造方法を概略的に示した順序図である。
【0116】
図1A乃至図1C図3A図4A乃至図4C図5A乃至図5C、及び図6を参照すれば、本発明の一実施形態による曲面型表示装置の製造方法は、バックライトユニット200を準備する段階S100及びバックライトユニット200の表側に表示パネル100を配置する段階S200を含む。
【0117】
バックライトユニット200を準備する段階S100は、入光面241及び対光面242を含み、入光面241から対光面242に行くほど、厚さが薄くなる導光板240を準備する段階を含む。バックライトユニット200を準備する段階S200は、光源ユニット230を形成する段階及び光源ユニット230の上に光学部材250を形成する段階を含む。
【0118】
導光板240を準備する段階で準備される導光板240は、入光面241及び対光面242を含む。導光板240は、入光面241から対光面242に行くほど、厚さが薄くなる。導光板240は、入光面241から対光面242に行くほど、厚さが一定の割合で減小する。
【0119】
入光面241は、光を受信する。入光面241は、光源ユニット230と隣接する。対光面242は、入光面241と対向する。対光面242は、入光面241と第1方向DR1に離隔される。
【0120】
入光面241及び対光面242の各々は、例えば、曲がった長方形の形状を有する。入光面241及び対光面242の各々は、例えば、輪郭の一部に、リングの一部の形状を有してもよい。入光面241及び対光面242の各々は、曲線及び直線で構成される。
【0121】
導光板240は、第1側面243及び第2側面244をさらに含む。第1側面243は、入光面241及び対光面242と連結される。第2側面244は、第1側面243と対向する。第2側面244は、入光面241及び対光面242と連結される。第2側面244は、第1側面243と第2方向DR2に離隔される。
【0122】
第1側面243及び第2側面244の各々は、例えば、台形の形状を有してもよい。第1側面243及び第2側面244の各々は、直線で構成される。
【0123】
導光板240は、出光面246及び導光背面247をさらに含む。出光面246は、光を受信して出射する。導光背面247は、出光面246と対向する。導光背面247は、出光面246と第3方向に離隔される。出光面246及び導光背面247の各々は、直線で構成される。出光面246と導光背面247との間の距離は、入光面241から対光面242に行くほど、近くなる。
【0124】
導光板240を準備する段階は、押出又は射出で導光板240を準備する。例えば、導光板240を準備する段階で、複数のローラーを使用して金属、合金等を押出して導光板240を準備する。また、例えば、導光板240を準備する段階で、金型を使用して、金属、合金等を射出して導光板240を準備する。
【0125】
表示パネル100を形成する段階S200で、表示パネル100は、バックライトユニット200の上に形成される。表示パネル100は、光を受光して、映像を表示する。表示パネル100は、第1基板102と第1基板102に対向される第2基板104とを含む。図示しなかったが、表示パネル100は、第1基板102と第2基板104との間に形成される液晶層を含む。
【0126】
本発明の一実施形態による曲面型表示装置10の製造方法は、メインシャーシ300を形成する段階をさらに含む。メインシャーシ300は、バックライトユニット200及び表示パネル100を固定する。メインシャーシ300は、曲がったものである。
【0127】
メインシャーシ300は、金属又は合金を含む。例えば、メインシャーシ300は、アルミニウム、金、銀、及び鉄等を含む。これによって、メインシャーシ300は、表示パネル100等を固定する役割だけではなく、防熱板の役割を共に遂行することができる。本発明の一実施形態による曲面型表示装置10がモールドフレームを含まない場合、メインシャーシ300は、モールドフレームの役割も共に遂行する。
【0128】
メインシャーシ300の厚さは、一定ではなくでもよい。例えば、メインシャーシ300で、導光板240の入光面241と隣接する部分の厚さは、導光板240の対光面242と隣接する。メインシャーシ300の厚さは、導光板240の入光面241と隣接する部分で、導光板240の対光面242と隣接する部分に近くなるほど、一定に小さくなる。
【0129】
本発明の一実施形態による曲面型表示装置10の製造方法は、表示パネルと電気的に連結される印刷回路基板410及び印刷回路基板410及び表示パネルの各々と連結されるテープキャリヤーパッケージ420を提供する段階をさらに含む。
【0130】
印刷回路基板410は、表示パネル100と電気的に連結される。印刷回路基板410は、メインシャーシ300の下部に取り付けられる。印刷回路基板410は、曲がったものである。
【0131】
テープキャリヤーパッケージ420は、印刷回路基板410及び表示パネル100を電気的に連結する。テープキャリヤーパッケージ420は、弾性を有するフィルムの形状に形成される。テープキャリヤーパッケージ420は、複数個である。
【0132】
本発明の一実施形態による曲面型表示装置10の製造方法は、サブシャーシ500を形成する段階をさらに含むことができる。サブシャーシ500は、表示パネル100の側面の中で少なくとも1つをカバーする。
【0133】
サブシャーシ500は、印刷回路基板410及びテープキャリヤーパッケージ420をカバーする。サブシャーシ500は、曲がったものである。サブシャーシ500は、メインシャーシ300の少なくとも一側面に形成される。例えば、サブシャーシ500は、メインシャーシ300の一側面に形成され、他の側面には形成されない。
【0134】
サブシャーシ500は、メインシャーシ300と同一の物質を含む。例えば、サブシャーシ500は、金属及び合金を含む。例えば、サブシャーシ500は、アルミニウム、金、銀、及び鉄等を含む。
【0135】
本発明の一実施形態による曲面型表示装置10の製造方法は、補助フレーム600を形成する段階をさらに含むことができる。補助フレーム600は、印刷回路基板410をカバーする。補助フレーム600は、曲がったものである。補助フレーム600は、印刷回路基板410をカバーし、メインシャーシ300の一部と重畳する。補助フレーム600は、入光面241と重畳し、対光面242と重畳しない。
【0136】
従来の曲面型表示装置の製造方法によって製造された曲面型表示装置は、厚さが一定であり、曲がった導光板を含んでいる。但し、本発明の曲面型表示装置の製造方法によって製造された曲面型表示装置は、厚さが一定ではなく、曲がった導光板を含んで、従来の曲面型表示装置と比べてスリム化を具現することが容易である。
【0137】
従来の曲面型表示装置の製造方法によって製造された曲面型表示装置は、一般的に、メインシャーシの側面、下面等と締結される補助構造を含んで、スリム化を具現することが難しかった。但し、本発明の曲面型表示装置の製造方法によって製造された曲面型表示装置は、モールドフレーム、放熱板等と一体化されたメインシャーシを含み、別途の補助構造を包含しなくスリム化を具現することができる。
【0138】
図4C及び図5Cを参照すれば、本発明の曲面型表示装置の製造方法によって製造された曲面型表示装置は、入光面を下部にし、立てて使用することができる。例えば、本発明の一実施形態による曲面型表示装置は、テレビとして使用されることができ、補助フレーム及びサブシャーシを支持台にし、立てて使用することができる。したがって、本発明の曲面型表示装置の製造方法によって製造された曲面型表示装置は、メインシャーシの側面を全てカバーする別途の支持手段を要求しないので、スリム化を具現することが容易である。
【0139】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須的な特徴を変形しなく、他の具体的な形態に実施できることが理解できる。したがって、以上で記述した実施形態は、すべての面で例示的なことであり、限定的なことではないと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0140】
10 曲面型表示装置
100 表示パネル
500 バックライトユニット
240 導光板
300 メインシャーシ
410 印刷回路基板
420 テープキャリヤーパッケージ
500 サブシャーシ
600 補助フレーム
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6