特許第6850848号(P6850848)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6850848
(24)【登録日】2021年3月10日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】オーブントースター用パン屑受け器
(51)【国際特許分類】
   F24C 15/14 20060101AFI20210322BHJP
   F24C 7/04 20210101ALI20210322BHJP
   A47J 37/06 20060101ALI20210322BHJP
【FI】
   F24C15/14 B
   F24C7/04 A
   A47J37/06 371
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-180840(P2019-180840)
(22)【出願日】2019年9月30日
【審査請求日】2020年8月24日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519354245
【氏名又は名称】的場 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100153785
【弁理士】
【氏名又は名称】小松 正典
(72)【発明者】
【氏名】的場 淳一
【審査官】 石黒 雄一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−360988(JP,A)
【文献】 実開昭59−115975(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0135391(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0055777(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00−27/64
A47J 37/00−37/12
F24C 1/00−15/36
H05B 3/00− 3/86
H05B 6/00− 6/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーブントースター用のパン屑受け器であって、
オーブントースターの扉の下方前方であってテーブルの上に配置され、オーブントースターの扉の下部付近に溜まって扉を開いた際に飛散するパン屑を収容する屑受け部と、
オーブントースターの扉側下方であってテーブルの上に配置されると共に、上記屑受け部の一端側に着脱可能に結合され、テーブルの縁から垂れ下げられた際に上記屑受け部が自重により落下するのを防止する滑り止め部とを備え、
上記屑受け部は全体としてシート状であり、他端側に、上部が開口し断面J字の袋状の屑収容部を設けたことを特徴とするパン屑受け器。
【請求項2】
上記屑受け部は、オーブントースターの扉側の左右幅方向の両脚部間に配置される上記一端側の矩形状の前縁部と、当該前縁部からオーブントースターの扉に沿って左右幅方向及び上記他端側に向かって延在する張出し部と、当該張出し部に隣接して設けられた上記屑収容部から構成される、ことを特徴とする請求項1に記載のパン屑受け器。
【請求項3】
上記滑り止め部は、シート状の可変幅シート部であって、その幅はオーブントースターの扉に沿って左右幅方向のサイズに合わせて任意に調整可能であり、調整後はその幅に固定されるよう構成される、ことを特徴とする請求項1または2に記載のパン屑受け器。
【請求項4】
上記滑り止め部は、シートと、当該シートを両端から巻き取り可能な一対のロッドと、当該ロッドに結合された蛇腹機構と、当該蛇腹機構を上記屑受け部に着脱可能に結合する部材とを有する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパン屑受け器。
【請求項5】
上記滑り止め部は、シートと、当該シートを両端から巻き取り可能な一対のロッドと、当該ロッドに結合された伸縮可能なリンク機構と、当該リンク機構を上記屑受け部に着脱可能に結合する部材とを有する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパン屑受け器。
【請求項6】
上記滑り止め部は、オーブントースターの扉に沿って左右幅方向に移動可能な一対の爪部で構成され、当該一対の爪部はオーブントースターの扉側の左右幅方向の両脚部にそれぞれ係合可能である、ことを特徴とする請求項1または2に記載のパン屑受け器。
【請求項7】
上記屑受け部の張出し部の両端には、上記前縁部から上記屑収容部にかけて板状の壁部が立設される、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のパン屑受け器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーブントースター用パン屑受け器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1には、パン屑受け器を内部に備えたオーブントースターが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018―155441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1等に開示されたパン屑受け部を内蔵したオーブントースターにおいては、パン屑受け部を内蔵しているため、パン屑受け部の幅がオーブントースターの扉の幅より狭く、扉を開いた際に扉の下部付近に溜まっているパン屑の一部が扉の幅方向前後左右に飛散しパン屑受け部に収容されず周囲に飛び散るという事態を招いていた。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。
本発明の目的は、オーブントースターの扉の下部付近に溜まっているパン屑を扉を開いた際に確実に回収可能なパン屑受け器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明のオーブントースター用パン屑受け器は以下の構成を備える。
オーブントースター用のパン屑受け器であって、オーブントースターの扉の下方前方であってテーブルの上に配置され、オーブントースターの扉の下部付近に溜まって扉を開いた際に飛散するパン屑を収容する屑受け部と、オーブントースターの扉側下方であってテーブルの上に配置されると共に、上記屑受け部の一端側に着脱可能に結合され、テーブルの縁から垂れ下げられた際に上記屑受け部が自重により落下するのを防止する滑り止め部とを備え、上記屑受け部は全体としてシート状であり、他端側に、上部が開口し断面J字の袋状の屑収容部を設けたことを特徴とするパン屑受け器。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、オーブントースターの扉を開いた際に、扉の下部付近に溜まっているパン屑の一部が扉の幅方向前後左右に飛散しパン屑受け部に収容されず周囲に飛び散るという事態を防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】オーブントースター及び実施例1に係るパン屑受け器の概略構成を示す斜視図。
図2図1に示すオーブントースター及びパン屑受け器の側面図。
図3】実施例1のパン屑受け器を示す斜視図。
図4】実施例1のパン屑受け器の屑受け部の一部及び可変幅シート部の構成を示す平面図。
図5図4の矢印A1方向から見た可変幅シート部の側面図。
図6】実施例1のパン屑受け器の屑受け部の一部及び可変幅シート部の構成を示す斜視図。
図7】実施例1のパン屑受け器の変形例1を示す斜視図。
図8】変形例2のパン屑受け器の屑受け部の一部及び可変幅シート部の構成を示す斜視図。
図9】変形例3のパン屑受け器の屑受け部の一部及び可変幅シート部の構成を示す斜視図。
図10】変形例4のパン屑受け器の可変幅シート部の構成を示す斜視図。
図11】実施例2に係るパン屑受け器の概略構成を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【実施例1】
【0010】
図1はオーブントースター及び本発明の実施例1に係るパン屑受け器の概略構成を示す斜視図、図2図1に示すオーブントースター及びパン屑受け器の側面図、図3は実施例1のパン屑受け器を示す斜視図である。図4は実施例1のパン屑受け器の屑受け部の一部及び可変幅シート部の構成を示す平面図、図5図4の矢印A1方向から見た可変幅シート部の側面図、図6は実施例1のパン屑受け器の屑受け部の一部及び可変幅シート部の構成を示す斜視図である。
【0011】
図1図2に示すように、例えば、テーブル5上に載置されたオーブントースター1は、一般的に、本体2、4つの脚部3、透明な扉5等で構成される。実施例1に係るパン屑受け器10は、屑受け部50とそれに着脱可能な可変幅シート部20とで構成される。
屑受け部50は、扉5を開いた際に扉の下部付近に溜まっているパン屑の一部が扉の幅方向前後左右に飛散してしまうため、その飛散したパン屑を受けるためのものである。可変幅シート部20は、屑受け部50に着脱可能に取り付けられ、屑受け部50がテーブル5の縁から垂れ下げられた際に屑受け部50が自重により落下するのを安定に防止すべく滑り止め部として機能するもので、オーブントースター1の下方に左右幅方向(X矢印方向)の脚部3、3の間に配置される。従って、可変幅シート部20は、オーブントースター1の左右幅方向の脚部3、3間のサイズに合わせて左右幅方向に伸縮可能に構成されている
【0012】
図3に示すように、屑受け部50は、例えば、塩ビ等の樹脂製の柔軟なシート状部材からなり、その一端側は矩形状の前縁部51およびそこから左右幅方向及び他端側に延在する張出し部52を構成し、他端側は上部が開口し断面J字の袋状の屑収容部53を構成する。屑収容部53は、オーブントースターの扉5の下部付近に溜まって、扉5を開いた際に飛び散り屑受け部50を滑り落ちたパン屑を収容する機能を有する。
前縁部51の先端にはX方向に開口部54が設けられ、開口部54の内部底面のX方向ほぼ中央の位置に凸部55が立設されている。なお、前縁部51は張出し部52に対して着脱可能な構成としてもよい。
屑受け部50の材質は、オーブントースターの扉下部付近の最高温度、例えば、50〜60度に対しても耐熱性があり変形せず、不燃性かつ耐水性があり水等により容易に清掃可能であることが好ましい。また、屑受け部50に落下したパン屑は静電気により屑受け部50上に付着し、屑受け部50から零れ落ちるのが防止されるよういしてよい。
【0013】
図3乃至6等に示すように、可変幅シート部20は、シート21と、シート21を巻き取り可能な左右一対のロッド23a、23bと、ロッド23a、23bにそれぞれ連結部26a、26bを介して結合された左右一対の、例えば、断面矩形のレール24a、24bと、一対の、例えば、細長い直線平板状のであるアーム27a、27bを備える。22a、22bはそれぞれロッド23a、23bに巻かれたシートを示す。なお、図5においては、説明の便宜上、レール24a、24bの内部構造が分かり易いように実線で示している。
【0014】
アーム27a、27bはそれぞれ長さが等しく、その長手方向の中心において回動軸28により軸支されると共に、それを中心して回動可能とされる。従って、レール24a、24bと、アーム27a、27bと、回動軸28等でいわゆる伸縮可能なリンク機構が構成される。
回動軸28は連結ロッド29の一端に結合され、連結ロッド29の他端31は屑受け部50の前縁部51に着脱可能に結合される。具体的には、例えば、連結ロッド29の他端31には孔が設けられ、前縁部51の先端にX方向に設けられた開口部54の内部底面に立設された凸部55を孔に嵌めることで、連結ロッド29の他端31は屑受け部50の前縁部51に着脱可能に結合される。
レール24a、24bの上面には、それぞれレールの長手方向(Y1方向)に沿って溝25a、25bが設けられる。アーム27a、27bの各々の両端には、例えば、カーテンレールのランナーと同様に機能するランナー30a、30bが固定され、ランナー30a、30bはそれぞれ溝25a、25b内を摺動可能とされる。
【0015】
このような構成の可変幅シート部20によれば、シート21が図3乃至6等に示すように延ばされた状態においては、ロッド23a、23bの一方又は両方を回転してシート21を巻き取れば、それに伴いアーム27a、27bの各々の端部、即ち、ランナー30a、30bは図6のY1方向に溝内を移動する。それによりシート21のX方向の幅は短くできる。他方、シート21が巻き取られた状態においては、ロッド23a、23bの一方又は両方を回転してシート21を延ばすと、ランナー30a、30bは図6のY2方向に溝内を移動する。それによりシート21のX方向の幅は短くできる。
【0016】
こうしてシートの長さは調整可能であり、アーム27a、27b、レール24a、24b等のシートを固定する構成により、任意のシート長で安定に固定される。従って、可変幅シート部20は、オーブントースター1の左右幅方向の脚部3、3間のサイズに合わせて幅を任意に調整でき、調整後はその幅に固定される。また、可変幅シート部20は、連結ロッド29により屑受け部50の前縁部51に着脱可能に結合されるため、屑受け部50がテーブル5の縁から垂れ下げられた際に屑受け部50が自重により落下するのを安定に防止できる。
【0017】
シート21は塩ビ等の樹脂製又は布製の柔軟なシート状部材からなり、オーブントースターの下部付近の最高温度、例えば、50〜60度に対しても耐熱性があり変形せず、不燃性かつ耐水性があり水等により容易に清掃可能であることが好ましい。可変幅シート部20のその他の構成要素も同様に耐熱性を有することが好ましい。
【0018】
上記の様に構成された実施例1に係るパン屑受け器10の使用に際しては、可変幅シート部20の連結ロッド29の他端31を屑受け部50の前縁部51に屑受け部50に取り付け、屑受け部50をテーブル5の縁から垂れ下げる。その際には、図1図2に示すように、屑受け部50は、前縁部51が、好ましくは、オーブントースターの扉下部より、矢印X方向に垂直な矢印Y方向にシフトした位置で脚部3、3の間に位置するよう、それにより張出し部52がオーブントースターの扉下部より矢印Y方向にややシフトした位置に配置されるようにする。そうすることにより、オーブントースターの扉5の下部付近に溜まっているパン屑が扉5を開いた際に飛び散ったとしても確実に屑受け部50に回収可能となる。特に、パン屑受け部の幅、即ち、張出し部52の幅をオーブントースターの扉の幅より広くすることにより、より効果的にパン屑をパン屑受け部に収容できる。
なお、可変幅シート部20を上下逆向きとし、連結ロッド29の他端31に設けられた孔を屑受け部50の凸部55に嵌合可能とし、屑受け部50着脱可能とした構成としても良い。
【0019】
以下に、図1乃至図6に示した実施例1のパン屑受け器10の変形例を以下に説明する。
図7は実施例1の屑受け部50の変形例1の屑受け部を示す。変形例1の屑受け部の張出し部52の両端には、前縁部51から屑収容部53にかけて板状の壁部56、56が立設される。この壁部56の材質は屑受け部50の他の部分と同一としてよい。このように壁部56、56を設けることで、オーブントースターの扉5の下部付近に溜まっているパン屑が扉5を開いた際に飛び散ったとしても、より確実に屑受け部50に回収可能となる。
【0020】
図8は変形例2のパン屑受け器の屑受け部の一部及び可変幅シート部の構成を示す。本変形例においては、実施例1の屑受け部50の前縁部51を張出し部52と同様にシート状とし、その上面のX方向ほぼ中央の位置に凸部55が立設されている。このような構成とすることで、前縁部51を張出し部52と一体として成形可能となる。本変形例においても、実施例1と同様に、連結ロッド29の他端31に設けられ孔を、前縁部51に立設された凸部55と嵌合することで、連結ロッド29の他端31を屑受け部50の前縁部51に着脱可能に結合される。
【0021】
図9は変形例3のパン屑受け器の屑受け部の一部及び可変幅シート部の構成を示す。本変形例においては、屑受け部50の構成は変形例2と同様とするが、実施例1と同様としてもよい。本変形例の可変幅シート部20においては、実施例1のレール24a、24bに替えてロッド34a、34b、アーム27a、27bに替えて折りたたみ式の伸縮自在の蛇腹状部材33を用いるものとする。蛇腹状部材33の両端はそれぞれロッド34a、34bに固定され、その中央部は連結ロッド29の一端に結合されている。ロッド34a、34b、蛇腹状部材33は可変幅シート部20のその他の構成要素も同様に耐熱性を有することが好ましい。
このような構成の可変幅シート部20は、蛇腹状部材33を伸縮することで実施例1の可変幅シート部20と同様の作用効果を達成できる。
【0022】
図10は変形例4のパン屑受け器の可変幅シート部の構成を示す。本変形例の可変幅シート部20は、シート21と、シート21を巻き取り可能な左右一対のロッド23a、23bと、シート21のX方向ほぼ中央にY方向に延びてシート21に固定されたロッド32と、ロッド32の先端31に設けた孔とで構成される。本変形例の可変幅シート部20においては、図の状態で左右一対のロッド23a、23bをロッド32に向けて巻き取り、またそこから逆方向に巻き戻すことで実施例1の可変幅シート部20と同様の作用効果を達成できる。
【0023】
図11は実施例2に係るパン屑受け器10の概略構成を示す。本実施例においては、実施例1の可変幅シート部を設けず、実施例1の屑受け部50の前縁部51にX方向に沿った開口54を設け、開口内には開口に沿ってX方向に移動可能な、例えば、L字状の一対の可動部(爪部)57a、57bが設けられる。一対の可動部57a、57bの開口内端部には、例えば、カーテンレールのランナーと同様に機能するランナー58a、58bが固定され、開口がレールとして機能するよう構成される。なお、可動部57a、57bの開口側と反対側の端部59a、59bは互いに向き合うように内側に曲げられているが、互いに逆方向に背を向けるように曲げられてもよい。また、前縁部5は張出し部52に対して着脱可能な構成としてもよい。
この様に構成された実施例2に係るパン屑受け器10の使用に際しては、屑受け部50の前縁部51の可動部57a、57bのX方向に沿った位置を調整してオーブントースターの扉下部の脚部3、3に固定する。こうすることで屑受け部50はオーブントースターに固定され、屑受け部50がテーブル5の縁から垂れ下げられた際に屑受け部50が自重により落下するのを安定に防止でき、前縁部51は滑り止め部として機能する。
【0024】
以上のように、本発明のオーブントースター用のパン屑受け器の特徴は以下のように列挙できる。、
{1}オーブントースター用のパン屑受け器であって、
オーブントースターの扉の下方前方であってテーブルの上に配置され、オーブントースターの扉の下部付近に溜まって扉を開いた際に飛散するパン屑を収容する屑受け部(50)と、
オーブントースターの扉側下方であってテーブルの上に配置されると共に、上記屑受け部の一端側に着脱可能に結合され、テーブルの縁から垂れ下げられた際に上記屑受け部が自重により落下するのを防止する滑り止め部(20)とを備え、
上記屑受け部は全体としてシート状であり、他端側に、上部が開口し断面J字の袋状の屑収容部(53)を設けたことを特徴とするパン屑受け器。
{2}上記屑受け部は、オーブントースターの扉側の左右幅方向の両脚部間に配置される上記一端側の矩形状の前縁部(51)と、当該前縁部からオーブントースターの扉に沿って左右幅方向及び上記他端側に向かって延在する張出し部(52)と、当該張出し部に隣接して設けられた上記屑収容部(53)から構成される、ことを特徴とする{1}に記載のパン屑受け器。
{3}上記滑り止め部は、シート状の可変幅シート部であって、その幅はオーブントースターの扉に沿って左右幅方向のサイズに合わせて任意に調整可能であり、調整後はその幅に固定されるよう構成される、ことを特徴とする{1}または{2}に記載のパン屑受け器。
{4}上記滑り止め部は、シート(21)と、当該シートを両端から巻き取り可能な一対のロッド(23)と、当該ロッドに結合された蛇腹機構(33)と、当該蛇腹機構を上記屑受け部に着脱可能に結合する部材(29、31)とを有する、ことを特徴とする{1}乃至{3}のいずれかに記載のパン屑受け器。
{5}上記滑り止め部は、シート(21)と、当該シートを両端から巻き取り可能な一対のロッド(23)と、当該ロッドに結合された伸縮可能なリンク機構(24、27、28)と、当該リンク機構を上記屑受け部に着脱可能に結合する部材(29、31)とを有する、ことを特徴とする{1}乃至{3}のいずれか記載のパン屑受け器。
{6}上記滑り止め部は、オーブントースターの扉に沿って左右幅方向に移動可能な一対の爪部(57)で構成され、当該一対の爪部はオーブントースターの扉側の左右幅方向の両脚部にそれぞれ係合可能である、{1}または{2}のいずれかに記載のパン屑受け器。
{7}上記屑受け部の張出し部(52)の両端には、上記前縁部(51)から上記屑収容部(53)にかけて板状の壁部(56)が立設される、ことを特徴とする{1}乃至{6}のいずれか記載のパン屑受け器。
【0025】
このように、本発明によるパン屑受け器によれば、パン屑受け部の幅をオーブントースターの扉の幅より広くでき、扉を開いた際に扉の下部付近に溜まっているパン屑の一部が扉の幅方向前後左右に飛散しパン屑受け部に収容されず周囲に飛び散るという事態を防止できる効果がある。
【符号の説明】
【0026】
10 パン屑受け器
20 可変幅シート部
50 屑受け部
【要約】
【課題】オーブントースターの扉の下部付近に溜まっているパン屑を扉を開いた際に確実に回収可能なパン屑受け器を提供する。
【解決手段】オーブントースター用のパン屑受け器であって、オーブントースターの扉の下方前方であってテーブルの上に配置され、オーブントースターの扉の下部付近に溜まって扉を開いた際に飛散するパン屑を収容する屑受け部と、オーブントースターの扉側下方であってテーブルの上に配置されると共に、上記屑受け部の一端側に着脱可能に結合され、テーブルの縁から垂れ下げられた際に上記屑受け部が自重により落下するのを防止する滑り止め部とを備え、上記屑受け部は全体としてシート状であり、他端側に、上部が開口し断面J字の袋状の屑収容部を設けた。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11