【文献】
ZTE,Discussions on D2D priority of different groups,3GPP TSG-RAN WG1#80b R1-151727,フランス,3GPP,2015年 4月11日,Section 3
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、情報伝送方法、ネットワーク機器および端末機器を提供し、コンテンションベースのデータ伝送を行う時に衝突が生じる確率を低減することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様における実施例として、情報伝送方法を提供する。当該方法は、コンテンションベースによりアクセスされたリソースの複数のリソースプールにおける各リソースプールのリソース情報および関連情報を含むリソースプール割当情報を決定するステップと、当該リソースプール割当情報を送信するステップとを含む。
【0007】
本発明に係る情報伝送方法において、リソースプール割当情報により、異なる端末機器が異なるリソースプールのリソースを選択できるため、コンテンションベースのデータ伝送を行う時に衝突が生じる確率を低減することができる。
【0008】
さらなる可能な実施形態において、リソースプール割当情報を決定する前記ステップは、サービス品質(QoS)レベルに基づき、当該リソースプール割当情報を決定することを含み、
当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応するQoSレベルの情報を含む。
【0009】
さらなる可能な実施形態において、当該方法は、当該複数のリソースプールにおける第1のリソースプールのリソースが不足する場合に、当該複数のリソースプールにおける第2のリソースプールのリソースの一部を、QoSレベルが当該第2のリソースプールに対応するQoSレベルより高い当該第1のリソースプールに調整するステップと、当該第1のリソースプールおよび当該第2のリソースプールについての調整に関する指示情報を含む第1のリソースプール調整情報を送信するステップとをさらに含む。
【0010】
さらなる可能な実施形態において、リソースプール割当情報を決定する前記ステップは、アプリケーションの優先度に基づき当該リソースプール割当情報を決定することを含み、
当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応するアプリケーションの優先度の情報を含む。
【0011】
さらなる可能な実施形態において、当該方法は、当該複数のリソースプールにおける第3のリソースプールのリソースが不足する場合に、当該複数のリソースプールにおける第4のリソースプールのリソースの一部を、アプリケーションの優先度が当該第4のリソースプールに対応するアプリケーションの優先度より高い当該第3のリソースプールに調整するステップと、当該第3のリソースプールおよび当該第4のリソースプールについての調整に関する指示情報を含む第2のリソースプール調整情報を送信するステップとをさらに含む。
【0012】
さらなる可能な実施形態において、当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応する端末機器の情報を含む。
【0013】
さらなる可能な実施形態において、リソースプール割当情報を決定する前記ステップは、受信信号強度に基づき、当該リソースプール割当情報を決定し、同一のリソースプールに対応する端末機器に対応する受信信号強度の差は所定範囲にある。
【0014】
さらなる可能な実施形態において、当該方法は、当該複数のリソースプールにおける第5のリソースプールに対応する検出率に基づき、当該第5のリソースプールに対応する端末機器の数を調整するか、または当該第5のリソースプールのリソースを調整するステップと、当該第5のリソースプールについての調整に関する指示情報を含む第3のリソースプール調整情報を送信するステップとをさらに含む。
【0015】
さらなる可能な実施形態において、当該複数のリソースプールにおける第5のリソースプールに対応する検出率に基づき、当該第5のリソースプールに対応する端末機器の数を調整するか、または当該第5のリソースプールのリソースを調整する前記ステップは、当該第5のリソースプールに対応する検出率が第1の所定値より低い場合に、当該第5のリソースプールに対応する端末機器の数を低減するか、もしくは当該第5のリソースプールのリソースを増加し、または当該第5のリソースプールに対応する検出率が第2の所定値より高い場合に、当該第5のリソースプールに対応する端末機器の数を増加するか、もしくは当該第5のリソースプールのリソースを低減することを含む。
【0016】
さらなる可能な実施形態において、当該方法は、第1の端末機器が受けた干渉の状況に基づき、当該第1の端末機器に対応するリソースプールを調整するステップと、当該第1の端末機器に対応するリソースプールについての調整に関する指示情報を含む第4のリソースプール調整情報を送信するステップとをさらに含む。
【0017】
さらなる可能な実施形態において、第1の端末機器が受けた干渉の状況に基づき、当該第1の端末機器に対応するリソースプールを調整する前記ステップは、当該第1の端末機器の受けた干渉が第3の所定値より大きい場合に、当該第1の端末機器に対応するリソースプールを変更するか、または当該第1の端末機器に対応するリソースプールのリソースを増加することを含む。
【0018】
さらなる可能な実施形態において、当該方法は、第1の端末機器により送信された当該第1の端末機器が受けた干渉の状況を受信するステップをさらに含む。
【0019】
さらなる可能な実施形態において、当該方法は、第2の端末機器のデータトラフィックに基づき、当該第2の端末機器に対応するリソースプールを調整するステップと、当該第2の端末機器に対応するリソースプールについての調整に関する指示情報を含む第5のリソースプール調整情報を送信するステップとをさらに含む。
【0020】
さらなる可能な実施形態において、第2の端末機器のデータトラフィックに基づき、当該第2の端末機器に対応するリソースプールを調整する前記ステップは、当該第2の端末機器のデータトラフィックが第4の所定値より大きい場合に、当該第2の端末機器に対応するリソースプールを、対応する端末機器の数がより少ないリソースプールに変更するか、もしくは当該第2の端末機器に対応するリソースプールのリソースを増加し、または当該第2の端末機器のデータトラフィックが第5の所定値より小さい場合に、当該第2の端末機器に対応するリソースプールを、対応する端末機器の数がより多いリソースプールに変更するか、もしくは当該第2の端末機器に対応するリソースプールのリソースを低減することを含む。
【0021】
さらなる可能な実施形態において、当該方法は、第3の端末機器のアクセス試行回数に基づき、当該第3の端末機器に対応するリソースプールを調整するステップと、当該第3の端末機器に対応するリソースプールについての調整に関する指示情報を含む第6のリソースプール調整情報を送信するステップとをさらに含む。
【0022】
さらなる可能な実施形態において、第3の端末機器のアクセス試行回数に基づき、当該第3の端末機器に対応するリソースプールを調整する前記ステップは、当該第3の端末機器のアクセス試行回数が第6の所定値より大きい場合に、当該第3の端末機器に対応するリソースプールを、対応する端末機器の数がより少ないリソースプールに変更するか、もしくは当該第3の端末機器に対応するリソースプールのリソースを増加し、または当該第3の端末機器のアクセス試行回数が第7の所定値より小さい場合に、当該第3の端末機器に対応するリソースプールを、対応する端末機器の数がより多いリソースプールに変更するか、もしくは当該第3の端末機器に対応するリソースプールのリソースを低減することを含む。
【0023】
さらなる可能な実施形態において、当該方法は、当該第3の端末機器により送信された当該第3の端末機器のアクセス試行回数を受信するステップをさらに含む。
【0024】
さらなる可能な実施形態において、当該リソースプール割当情報を送信する前記ステップは、ブロードキャストまたは上位レイヤのシグナリングにより、リソースプール割当情報を送信することを含む。
【0025】
さらなる可能な実施形態において、ブロードキャストまたは上位レイヤのシグナリングにより、リソースプール調整情報を送信する。
【0026】
本発明に係る情報伝送方法において、リソースプールを割り当て、リソースプールを動的に調整することにより、コンテンションベースのデータ伝送を行う時に衝突が生じる確率を低減して、アクセス成功率を向上させることができる。
【0027】
本発明の第2の態様における実施例として、情報伝送方法を提供する。当該方法は、ネットワーク機器により送信された、コンテンションベースによりアクセスされたリソースの複数のリソースプールにおける各リソースプールのリソース情報および関連情報を含むリソースプール割当情報を受信するステップと、当該リソースプール割当情報に基づき、第1の端末機器に対応するリソースプールを決定するステップと、当該第1の端末機器に対応するリソースプールにおけるリソースによりデータの伝送を行うステップとを含む。
【0028】
本発明に係る情報伝送方法において、リソースプール割当情報に基づき対応するリソースプールを決定し、且つ当該リソースプールのリソースを選択してデータの伝送を行うことにより、コンテンションベースのデータ伝送を行う時に衝突が生じる確率を低減することができる。
【0029】
さらなる可能な実施形態において、当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応するサービス品質(QoS)レベルの情報を含み、
当該リソースプール割当情報に基づき、第1の端末機器に対応するリソースプールを決定する前記ステップは、当該リソースプール割当情報に基づき、当該第1の端末機器のQoSレベルに対応するリソースプールを決定することを含む。
【0030】
さらなる可能な実施形態において、当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応するアプリケーションの優先度の情報を含み、
当該リソースプール割当情報に基づき、第1の端末機器に対応するリソースプールを決定する前記ステップは、当該リソースプール割当情報に基づき、当該第1の端末機器のアプリケーションの優先度に対応するリソースプールを決定することを含む。
【0031】
さらなる可能な実施形態において、当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応する端末機器の情報を含む。
【0032】
さらなる可能な実施形態において、当該方法は、ネットワーク機器により送信された、当該第1の端末機器に対応するリソースプールについての調整に関する指示情報を含むリソースプール調整情報を受信するステップと、当該リソースプール調整情報に基づき、当該第1の端末機器に対応するリソースプールを決定するステップとをさらに含む。
【0033】
本発明に係る情報伝送方法において、リソースプール割当情報およびにリソースプール調整情報に基づき、対応するリソースプールを決定し、且つ当該リソースプールのリソースを選択してデータの伝送を行うことにより、コンテンションベースのデータ伝送を行う時に衝突が生じる確率を低減して、アクセス成功率を向上させることができる。
【0034】
本発明の第3の態様における実施例として、本発明の第1の態様、または第1の態様に係る任意の可能な実施形態による方法を実行するためのモジュールを含むネットワーク機器を提供する。
【0035】
本発明の第4の態様における実施例として、本発明の第2の態様、または第2の態様に係る任意の可能な実施形態による方法を実行するためのモジュールを含む端末機器を提供する。
【0036】
本発明の第5の態様における実施例として、プロセッサと、メモリと、通信インタフェースとを含むネットワーク機器を提供する。当該プロセッサは、メモリおよび通信インタフェースに接続される。当該メモリは指令を記憶し、当該プロセッサは当該指令を実行し、当該通信インタフェースにより、プロセッサの制御下においてその他のネットワーク要素と通信する。当該プロセッサは当該メモリに記憶される指令を実行する時、本発明の第1の態様、または第1の態様に係る任意の可能な実施形態による方法を実行する。
【0037】
本発明の第6の態様における実施例として、プロセッサと、メモリと、通信インタフェースとを含む端末機器を提供する。当該プロセッサはメモリおよび通信インタフェースに接続される。当該メモリは指令を記憶し、当該プロセッサは当該指令を実行し、当該通信インタフェースにより、プロセッサの制御下においてその他のネットワーク要素と通信する。当該プロセッサは当該メモリに記憶される指令を実行する時、本発明の第2の態様、または第2の態様に係る任意の可能な実施形態による方法を実行する。
【0038】
本発明の第7の態様における実施例として、本発明の第1の態様、または第1の態様に係る任意の可能な実施形態による方法を実行するための指令を含むコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。
【0039】
本発明の第8の態様における実施例として、本発明の第2の態様、または第2の態様に係る任意の可能な実施形態による方法を実行するための指令を含むコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本発明の実施例における図を参照しながら、各実施例による発明を明瞭かつ完全に説明する。当然ながら、説明される実施例は、本発明の全ての実施例ではなく、その一部に過ぎない。当業者がこれらの実施例に基づき、創造的な作業を行うことなく得られるその他の全ての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
【0043】
図1は、本発明の実施例が適用される通信システムを概略的に示す図である。
図1に示すように、ネットワーク100は、ネットワーク機器102と、端末機器104、106、108、110、112、114とを含んでもよく、ネットワーク機器と端末機器は無線方式で接続される。
図1は、1つのネットワーク機器を含むネットワークで説明しているが、本発明の実施例はこれに限定されず、当該ネットワークは1つ以上のネットワーク機器を含んでもよい。同様のように、ネットワークはより多い端末機器を含んでもよく、且つネットワーク機器はその他の機器を含んでもよい。
【0044】
本発明では、端末機器に基づいて各実施例を説明する。当該端末機器は、ユーザ機器(User Equipment、略称UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、遠隔局、遠隔端末、移動機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザ代理機器、またはユーザ装置であってもよい。そのうちアクセス端末は、セルラーホン、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、略称SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、略称WLL)局、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、略称PDA)、無線通信機能を備えるハンドヘルド機器、コンピューティング機器、無線モデムに接続されたその他の処理機器、車載機器、ウェアラブル端末、5Gネットワークで動作する端末機器または進化型地上波公共移動通信ネットワーク(Public Land Mobile Network、略称PLMN)で動作する端末機器等であってもよく、本発明は特に限定しない。
【0045】
本発明では、ネットワーク機器に基づいて各実施例を説明する。当該ネットワーク機器は、GSMもしくはCDMAシステムで動作する基地局(Base Transceiver Station、略称BTS)、WCDMAシステムで動作する基地局(NodeB、略称NB)、LTEシステムで動作する進化型基地局(Evolutional NodeB、略称eNBあるいはeNodeB)、またはクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、略称CRAN)環境で動作する無線コントローラであってもよく、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル端末および5Gネットワーク対応のネットワーク機器またはPLMNネットワークで動作するネットワーク機器など端末機器と通信するための機器であってもよい。
【0046】
本発明の実施例において、用語「リソース」は、データを伝送するために使用されるリソースを意味し、周波数領域、時間領域、コード領域、シーケンスなどのリソースを含んでもよく、本発明では特に限定しない。
【0047】
本発明の実施例において、コンテンションベースによりアクセスされたリソースを複数のリソースプールに区分する。様々な情報に基づいてリソースプールを区分することができ、本発明では特に限定しない。以下、各実施例について詳しく説明する。
【0048】
図2は、本実施例による情報伝送方法200のプロセスを概略的に示す図である。方法200は、
図1に示すネットワーク機器102などのネットワーク機器により実行される。
図2に示すように、方法200は、ステップS210と、ステップS220とを含み、
ステップS210において、コンテンションベースによりアクセスされたリソースの複数のリソースプールにおける各リソースプールのリソース情報および関連情報を含むリソースプール割当情報を決定し、
ステップS220において、当該リソースプール割当情報を送信する。
【0049】
本実施例では、ネットワーク機器が、コンテンションベースによりアクセスされたリソースを複数のリソースプールに区分し、リソースプール割当情報を端末機器に送信することにより、端末機器は当該リソースプール割当情報に基づき対応するリソースプールを決定し、さらにリソースを選択してデータの伝送を行うことができる。コンテンションベースによりアクセスされたリソースが複数のリソースプールに区分されることにより、異なるリソースプールに対応する端末機器が同一のリソースを選択することはないため、衝突が生じる確率を低減することができる。
【0050】
したがって、本実施例に係る情報伝送方法は、リソースプール割当情報により、異なる端末機器が異なるリソースプールのリソースを選択できるため、コンテンションベースのデータ伝送を行う時に衝突が生じる確率を低減することができる。
【0051】
本実施例では、任意選択的に、ネットワーク機器がブロードキャストまたは上位レイヤのシグナリングにより、リソースプール割当情報を送信する。
【0052】
なお、ネットワーク機器はその他のシグナリングにより、当該リソースプール割当情報を送信してもよく、本発明では特に限定しない。
【0053】
本実施例では、様々な方式でリソースプールを割り当てることができ、これに対応して、当該リソースプール割当情報も様々な形式を有する。
【0054】
任意選択的に、本発明の一実施例において、ネットワーク機器はサービス品質(Quality of Service、QoS)レベルに基づき、当該リソースプール割当情報を決定し、
この場合に、当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応するQoSレベルの情報を含む。
【0055】
より詳しくは、本実施例において、ネットワーク機器はQoSレベルに基づきリソースプールを割り当てる。例えば、当該サービスに3段階のQoSレベルがある場合、ネットワーク機器は少なくとも3つのリソースプールを割り当て、且つ同一QoSのアクセスサービスを同一のリソースプールに配置する。一つの実施例において、QoSレベルが高い方が、対応するリソースプールに割り当てられる端末機器の数はより少なく、すなわちリソースプールのリソースはより多い。ネットワーク機器は、各リソースプールのリソース情報および各リソースプールに対応するQoSレベルの情報を端末機器に送信する。端末機器はそのサービスのQoSレベルに基づき、対応するリソースプールを決定して、リソースを選択してアクセスすることができる。
【0056】
一つの実施例において、各端末機器は、異なるQoSレベルのサービスをサポートし、同一の端末機器は、サービスによって、異なるリソースプールを使用して上りリンクアクセスを行う。
【0057】
一つの実施例において、ネットワーク機器は、リソースプールの使用状況に基づき、リソースプールについて調整し、且つ当該調整を端末機器に報知する。
【0058】
一つの実施例において、本発明の一実施例において、ネットワーク機器は、当該複数のリソースプールにおける第1のリソースプールのリソースが不足する場合に、当該複数のリソースプールにおける第2のリソースプールのリソースの一部を、QoSレベルが当該第2のリソースプールに対応するQoSレベルより高い当該第1のリソースプールに調整し、
且つ、当該第1のリソースプールおよび当該第2のリソースプールについての調整を指示するための第1のリソースプール調整情報を送信する。
【0059】
より詳しくは、高いQoSレベルに対応するリソースプールが不足する場合に(アクセス成功率に基づき判定してもよい)、低いQoSレベルに対応するリソースプール(低い順としてもよい)から一部のリソースを割り当ててもよい。次に、ネットワーク機器がリソースプール調整情報を送信して、上記リソースプールの調整を端末機器に報知する。
【0060】
一つの実施例において、ブロードキャストまたは上位レイヤのシグナリングにより、リソースプール調整情報(下記各実施例におけるリソースプール調整情報を含む)を送信し、またはその他のシグナリングにより送信してもよく、本発明では特に限定しない。
【0061】
任意選択的に、本発明の一実施例において、ネットワーク機器はアプリケーションの優先度に基づき、当該リソースプール割当情報を決定し、
この場合に、当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応するアプリケーションの優先度の情報を含む。
【0062】
より詳しくは、本実施例において、ネットワーク機器はアプリケーションの優先度に基づき、リソースプールを割り当てる。一つの実施例において、アプリケーションの優先度は、遅延、トラフィック、特定種類の情報、または特定のユーザ端末機器などの要件に基づき決定してもよい。一つの実施例において、ネットワーク機器がアプリケーションの優先度を決定した後、アプリケーションの優先度の高い順に(優先度が高い方がより重要である)リソースプールを割り当て、各リソースプールのサイズを決定する。例えば、アプリケーションの優先度が高い方は対応するリソースプールのリソースがより多い。ネットワーク機器は、各リソースプールのリソース情報および各リソースプールに対応するアプリケーションの優先度情報を端末機器に送信する。端末機器はそのアプリケーションの優先度に基づき、対応するリソースプールを決定し、リソースを選択してアクセスする。
【0063】
任意選択的に、本発明の一実施例において、ネットワーク機器は、当該複数のリソースプールにおける第3のリソースプールのリソースが不足する場合に、当該複数のリソースプールにおける第4のリソースプールのリソースの一部を、アプリケーションの優先度が当該第4のリソースプールに対応するアプリケーションの優先度より高い当該第3のリソースプールに調整し、
且つ、当該第3のリソースプールおよび当該第4のリソースプールについての調整を指示するための第2のリソースプール調整情報を送信する。
【0064】
より詳しくは、高いアプリケーションの優先度に対応するリソースプールが不足する場合に(アクセス成功率に基づき判定してもよい)、低いアプリケーションの優先度に対応するリソースプール(低い順としてもよい)から一部のリソースを割り当ててもよい。次に、ネットワーク機器がリソースプール調整情報を送信して、上記リソースプールの調整を端末機器に報知する。
【0065】
任意選択的に、本発明の一実施例において、当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応する端末機器の情報を含む。
【0066】
すなわち、本実施例では、リソースプール割当情報が、各リソースプールのリソース情報および各リソースプールに対応する端末機器の情報を含んでもよい。
【0067】
端末機器の情報は、当該端末機器の標識であってもよく、本発明では特に限定しない。
【0068】
一つの実施例において、端末機器がどのリソースプールに対応するかは、様々な方法により決定することができ、本発明では特に限定しない。例えば、端末機器の優先度、位置情報または信号強度などの要件に基づき決定してもよい。
【0069】
任意選択的に、本発明の一実施例において、ネットワーク機器は、受信信号強度に基づき、当該リソースプール割当情報を決定し、同一のリソースプールに対応する端末機器に対応する受信信号強度の差は所定範囲にある。
【0070】
より詳しくは、ネットワーク機器が、端末機器により送信された信号を受信する受信信号強度に基づきリソースプールを割り当て、受信信号強度が近い端末機器を一つのリソースプールに区分することにより、信号強度の弱い端末機器は信号強度の強い端末機器によって遮蔽されることを避ける。一つの実施例において、端末機器は、ネットワーク機器により受信されたアクセス信号が近い信号強度を有するように、下りリンクの損失に基づきアクセス信号の送信電力を大略的に制御する。
【0071】
任意選択的に、本発明の一実施例において、ネットワーク機器は、当該複数のリソースプールにおける第5のリソースプールに対応する検出率に基づき、当該第5のリソースプールに対応する端末機器の数を調整するか、または当該第5のリソースプールのリソースを調整し、
且つ、当該第5のリソースプールについての調整を指示するための第3のリソースプール調整情報を送信する。
【0072】
より詳しくは、ネットワーク機器がリソースプールを動的に調整する。リソースプールについての調整は、リソースプールの端末機器の数についての調整でも、リソースプールのリソースについての調整であってもよい。例えば、リソースプールに対応する検出率および/またはリソースプールに対応する受信信号強度に基づき、リソースプールの端末機器の数またはリソースプールについて調整する。
【0073】
任意選択的に、本発明の一実施例として、当該第5のリソースプールに対応する検出率が第1の所定値より低い場合に、当該第5のリソースプールに対応する端末機器の数を低減するか、もしくは当該第5のリソースプールのリソースを増加し、または当該第5のリソースプールに対応する検出率が第2の所定値より高い場合に、当該第5のリソースプールに対応する端末機器の数を増加するか、もしくは当該第5のリソースプールのリソースを低減する。
【0074】
すなわち、あるリソースプールに対応する検出率が低い(または対応する受信信号強度が高く、対応する検出率が低い)場合に、当該リソースプールに対応する端末機器の数を低減するか、もしくは当該リソースプールのリソースを増加し、またはあるリソースプールに対応する検出率が高い場合に、当該リソースプールに対応する端末機器の数を増加するか、もしくは当該リソースプールのリソースを低減する。
【0075】
任意選択的に、本発明の一実施例において、ネットワーク機器は、第1の端末機器が受けた干渉の状況に基づき、当該第1の端末機器に対応するリソースプールを調整し、
且つ、当該第1の端末機器に対応するリソースプールについての調整を指示するための第4のリソースプール調整情報を送信する。
【0076】
より詳しくは、ネットワーク機器が、端末機器の受けた干渉の状況に基づき、端末機器に対応するリソースプールを調整する。
【0077】
一つの実施例において、当該第1の端末機器の受けた干渉が第3の所定値より大きい場合に、当該第1の端末機器に対応するリソースプールを変更するか、または当該第1の端末機器に対応するリソースプールのリソースを増加する。
【0078】
すなわち、ネットワーク機器は、端末機器の受けた干渉の状況に基づき、大きな干渉を受けた端末機器を特定し、当該端末機器をその他のリソースプールに割り当てることができる。
【0079】
一つの実施例において、ネットワーク機器は、当該第1の端末機器により送信された、当該第1の端末機器が受けた干渉の状況を受信する。
【0080】
任意選択的に、本発明の一実施例において、ネットワーク機器は、第2の端末機器のデータトラフィックに基づき、当該第2の端末機器に対応するリソースプールを調整し、
且つ、当該第2の端末機器に対応するリソースプールについての調整を指示するための第5のリソースプール調整情報を送信する。
【0081】
より詳しくは、ネットワーク機器が、端末機器のデータトラフィックに基づきリソースプールを割り当て、リソースプールを調整することができる。
【0082】
一つの実施例において、当該第2の端末機器のデータトラフィックが第4の所定値より大きい場合に、当該第2の端末機器に対応するリソースプールを、対応する端末機器の数がより少ないリソースプールに変更するか、もしくは当該第2の端末機器に対応するリソースプールのリソースを増加し、または当該第2の端末機器のデータトラフィックが第5の所定値より小さい場合に、当該第2の端末機器に対応するリソースプールを、対応する端末機器の数がより多いリソースプールに変更するか、もしくは当該第2の端末機器に対応するリソースプールのリソースを低減する。
【0083】
すなわち、データトラフィックの大きい端末機器に対して、より多いリソースを割り当てる。例えば、当該端末機器に端末機器の数がより少ないリソースプールを割り当てるか、または当該端末機器に対応するリソースを増加する。逆の場合に、データトラフィックの小さい端末機器に対して、より少ないリソースを割り当てる。例えば、当該端末機器に端末機器の数がより多いリソースプールに割り当てるか、または当該端末機器に対応するリソースを低減する。
【0084】
一つの実施例において、本発明の一実施例において、ネットワーク機器は、第3の端末機器のアクセス試行回数に基づき、当該第3の端末機器に対応するリソースプールを調整し、
且つ、当該第3の端末機器に対応するリソースプールについての調整を指示するための第6のリソースプール調整情報を送信する。
【0085】
より詳しくは、ネットワーク機器が、端末機器のアクセス試行回数に基づきリソースプールを割り当て、リソースプールを調整することができる。
【0086】
任意選択的に、当該第3の端末機器のアクセス試行回数が第6の所定値より大きい場合に、当該第3の端末機器に対応するリソースプールを、対応する端末機器の数がより少ないリソースプールに変更するか、もしくは当該第3の端末機器に対応するリソースプールのリソースを増加し、または当該第3の端末機器のアクセス試行回数が第7の所定値より小さい場合に、当該第3の端末機器に対応するリソースプールを、対応する端末機器の数がより多いリソースプールに変更するか、もしくは当該第3の端末機器に対応するリソースプールのリソースを低減する。
【0087】
すなわち、アクセス試行回数の多い端末機器に対して、より多いリソースを割り当てる。例えば、当該端末機器に端末機器の数がより少ないリソースプールを割り当てるか、または当該端末機器に対応するリソースを増加する。逆の場合に、アクセス試行回数の少ない端末機器に対して、より少ないリソースを割り当てる。例えば、当該端末機器に端末機器の数がより多いリソースプールを割り当てるか、または当該端末機器に対応するリソースを低減する。
【0088】
一つの実施例において、ネットワーク機器は、当該第3の端末機器により送信された当該第3の端末機器のアクセス試行回数を受信する。
【0089】
例えば、端末機器は、アクセス試行回数をアップロード信号に付随させて、ネットワーク機器にアップロードする。
【0090】
一つの実施例において、ネットワーク機器は、複数のリソースプールを一つの端末機器に割り当て、端末機器が一つのリソースプールへアクセスを試行して複数回失敗した場合に、別のリソースプールに切り替えて試行を継続する。
【0091】
本実施例に係る情報伝送方法は、リソースプールを割り当て、リソースプールを動的に調整することにより、コンテンションベースのデータ伝送を行う時に衝突が生じる確率を低減して、アクセス成功率を向上させることができる。
【0092】
上述した内容は、ネットワーク機器に基づいて本発明の実施例に係る情報伝送方法について説明している。以下、端末機器に基づいて当該情報伝送方法について説明する。
【0093】
図3は、本実施例による情報伝送方法300のプロセスを概略的に示す図である。方法300は、
図1に示す端末機器などの端末機器(以下、第1の端末機器とする)により実行される。
図3に示すように、方法300は、ステップS310と、ステップS320と、ステップS330とを含み、
ステップS310において、ネットワーク機器により送信された、コンテンションベースによりアクセスされたリソースの複数のリソースプールにおける各リソースプールのリソース情報および関連情報を含むリソースプール割当情報を受信し、
ステップS320において、当該リソースプール割当情報に基づき、第1の端末機器に対応するリソースプールを決定し、
ステップS330において、当該第1の端末機器に対応するリソースプールにおけるリソースによりデータの伝送を行う。
【0094】
本実施例では、ネットワーク機器がコンテンションベースによりアクセスされたリソースを複数のリソースプールに区分し、リソースプール割当情報を端末機器に送信し、端末機器が当該リソースプール割当情報に基づき対応するリソースプールを決定し、さらにリソースを選択してデータの伝送を行う。コンテンションベースによりアクセスされたリソースが複数のリソースプールに区分されることにより、異なるリソースプールに対応する端末機器が同一のリソースを選択することはないため、衝突が生じる確率を低減することができる。
【0095】
したがって、本実施例に係る情報伝送方法は、リソースプール割当情報に基づき対応するリソースプールを決定し、且つ当該リソースプールのリソースを選択してデータの伝送を行うことにより、コンテンションベースのデータ伝送を行う時に衝突が生じる確率を低減することができる。
【0096】
任意選択的に、本発明の一実施例において、当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応するサービス品質(QoS)レベルの情報を含み、
当該第1の端末機器は、リソースプール割当情報に基づき、当該第1の端末機器のQoSレベルに対応するリソースプールを決定する。
【0097】
任意選択的に、本発明の一実施例において、当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応するアプリケーションの優先度の情報を含み、
当該第1の端末機器は、当該リソースプール割当情報に基づき、当該第1の端末機器のアプリケーションの優先度に対応するリソースプールを決定する。
【0098】
任意選択的に、本発明の一実施例において、当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応する端末機器の情報を含む。
【0099】
任意選択的に、本発明の一実施例において、当該第1の端末機器は、ネットワーク機器により送信された、当該第1の端末機器に対応するリソースプールについての調整を指示するためのリソースプール調整情報を受信し、
当該リソースプール調整情報に基づき、当該第1の端末機器に対応するリソースプールを決定する。
【0100】
本実施例に係る情報伝送方法は、リソースプール割当情報およびにリソースプール調整情報に基づき対応するリソースプールを決定し、且つ当該リソースプールのリソースを選択してデータの伝送を行うことにより、コンテンションベースのデータ伝送を行う時に衝突が生じる確率を低減して、アクセス成功率を向上させることができる。
【0101】
なお、本実施例では、ネットワーク機器側について説明されるネットワーク機器と端末機器の対話、関連する特徴や機能などは、端末機器側に関する説明と対応しているため、ここで重複する説明を省略する。
【0102】
本発明の様々な実施例において、上記各ステップにつけた番号は、実行される順序を限定するものではなく、各ステップの実行される順序はその機能および内部倫理により決まるため、本実施例を実施するプロセスに対して限定を加えるものではない。
【0103】
上述した内容は、本実施例に係る情報伝送方法について詳しく説明している。以下、本実施例に係るネットワーク機器および端末機器について説明する。本発明の実施例に係るネットワーク機器および端末機器は、上記実施例に係る各方法を実施することができ、すなわち、以下各種機器における具体的な動作のプロセスについては、上記方法に関する実施例の対応するプロセスを参照されてもよい。
【0104】
図4は、本実施例によるネットワーク機器400を概略的に示すブロック図である。
図4に示すように、ネットワーク機器400は、処理モジュール410と、送受信モジュール420とを含み、
処理モジュール410は、コンテンションベースによりアクセスされたリソースの複数のリソースプールにおける各リソースプールのリソース情報および関連情報を含むリソースプール割当情報を決定し、
送受信モジュール420は、当該リソースプール割当情報を送信する。
【0105】
本実施例に係るネットワーク機器は、リソースプール割当情報により、異なる端末機器が異なるリソースプールのリソースを選択するため、コンテンションベースのデータ伝送を行う時に衝突が生じる確率を低減することができる。
【0106】
任意選択的に、本発明の一実施例において、より詳しくは、処理モジュール410が、サービス品質(QoS)レベルに基づき、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応するQoSレベルの情報を含む当該リソースプール割当情報を決定する。
【0107】
任意選択的に、本発明の一実施例において、さらに、処理モジュール410は当該複数のリソースプールにおける第1のリソースプールのリソースが不足する場合に、当該複数のリソースプールにおける第2のリソースプールのリソースの一部を、QoSレベルが当該第2のリソースプールに対応するQoSレベルより高い当該第1のリソースプールに調整し、
送受信モジュール420は、当該第1のリソースプールおよび当該第2のリソースプールについての調整を指示するための第1のリソースプール調整情報を送信する。
【0108】
任意選択的に、本発明の一実施例において、より詳しくは、処理モジュール410が、アプリケーションの優先度に基づき、当該リソースプール割当情報を決定し、
当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応するアプリケーションの優先度の情報を含む。
【0109】
任意選択的に、本発明の一実施例において、さらに、処理モジュール410は当該複数のリソースプールにおける第3のリソースプールのリソースが不足する場合に、当該複数のリソースプールにおける第4のリソースプールのリソースの一部を、アプリケーションの優先度が当該第4のリソースプールに対応するアプリケーションの優先度より高い当該第3のリソースプールに調整し、
送受信モジュール420は、当該第3のリソースプールおよび当該第4のリソースプールについての調整を指示するための第2のリソースプール調整情報を送信する。
【0110】
任意選択的に、本発明の一実施例において、当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応する端末機器の情報を含む。
【0111】
任意選択的に、本発明の一実施例において、より詳しくは、処理モジュール410が、受信信号強度に基づき当該リソースプール割当情報を決定し、同一のリソースプールに対応する端末機器に対応する受信信号強度の差は所定範囲にある。
【0112】
任意選択的に、本発明の一実施例において、さらに、処理モジュール410は、当該複数のリソースプールにおける第5のリソースプールに対応する検出率に基づき、当該第5のリソースプールに対応する端末機器の数を調整するか、または当該第5のリソースプールのリソースを調整し、
送受信モジュール420は、当該第5のリソースプールについての調整を指示するための第3のリソースプール調整情報を送信する。
【0113】
任意選択的に、本発明の一実施例において、より詳しくは、処理モジュール410が、当該第5のリソースプールに対応する検出率が第1の所定値より低い場合に、当該第5のリソースプールに対応する端末機器の数を低減するか、もしくは当該第5のリソースプールのリソースを増加し、または当該第5のリソースプールに対応する検出率が第2の所定値より高い場合に、当該第5のリソースプールに対応する端末機器の数を増加するか、もしくは当該第5のリソースプールのリソースを低減する。
【0114】
任意選択的に、本発明の一実施例において、さらに、処理モジュール410は、第1の端末機器が受けた干渉の状況に基づき、当該第1の端末機器に対応するリソースプールを調整し、
送受信モジュール420は、当該第1の端末機器に対応するリソースプールについての調整を指示するための第4のリソースプール調整情報を送信する。
【0115】
任意選択的に、本発明の一実施例において、より詳しくは、処理モジュール410が、当該第1の端末機器の受けた干渉が第3の所定値より大きい場合に、当該第1の端末機器に対応するリソースプールを変更するか、または当該第1の端末機器に対応するリソースプールのリソースを増加する。
【0116】
任意選択的に、本発明の一実施例において、さらに、送受信モジュール420は、当該第1の端末機器により送信された当該第1の端末機器が受けた干渉の状況を受信する。
【0117】
任意選択的に、本発明の一実施例において、さらに、処理モジュール410は、第2の端末機器のデータトラフィックに基づき、当該第2の端末機器に対応するリソースプールを調整し、
送受信モジュール420は、当該第2の端末機器に対応するリソースプールについての調整を指示するための第5のリソースプール調整情報を送信する。
【0118】
任意選択的に、本発明の一実施例において、より詳しくは、処理モジュール410が、当該第2の端末機器のデータトラフィックが第4の所定値より大きい場合に、当該第2の端末機器に対応するリソースプールを、対応する端末機器の数がより少ないリソースプールに変更するか、もしくは当該第2の端末機器に対応するリソースプールのリソースを増加し、または当該第2の端末機器のデータトラフィックが第5の所定値より小さい場合に、当該第2の端末機器に対応するリソースプールを、対応する端末機器の数がより多いリソースプールに変更するか、もしくは第2の端末機器に対応するリソースプールのリソースを低減する。
【0119】
任意選択的に、本発明の一実施例において、さらに、処理モジュール410は、第3の端末機器のアクセス試行回数に基づき、当該第3の端末機器に対応するリソースプールを調整し、
送受信モジュール420は、当該第3の端末機器に対応するリソースプールについての調整を指示するための第6のリソースプール調整情報を送信する。
【0120】
任意選択的に、本発明の一実施例において、より詳しくは、処理モジュール410が、当該第3の端末機器のアクセス試行回数が第6の所定値より大きい場合に、当該第3の端末機器に対応するリソースプールを、対応する端末機器の数がより少ないリソースプールに変更するか、もしくは当該第3の端末機器に対応するリソースプールのリソースを増加し、または第3の端末機器のアクセス試行回数が第7の所定値より小さい場合に、当該第3の端末機器に対応するリソースプールを、対応する端末機器の数がより多いリソースプールに変更するか、もしくは第3の端末機器に対応するリソースプールのリソースを低減する。
【0121】
任意選択的に、本発明の一実施例において、さらに、送受信モジュール420は、当該第3の端末機器により送信された当該第3の端末機器のアクセス試行回数を受信する。
【0122】
任意選択的に、本発明の一実施例において、詳しくは、送受信モジュール420が、ブロードキャストまたは上位レイヤのシグナリングにより、リソースプール割当情報を送信する。
【0123】
本発明の実施例に係るネットワーク機器は、リソースプールを割り当て、リソースプールを動的に調整することにより、コンテンションベースのデータ伝送を行う時に衝突が生じる確率を低減して、アクセス成功率を向上させることができる。
【0124】
本実施例によるネットワーク機器400は、本発明の実施例に係る情報伝送方法におけるネットワーク機器に対応してもよく、且つネットワーク機器400における各モジュールの上記動作とその他の動作、および/または機能は、上記各方法の対応するプロセスを実現するためのものであるため、ここで重複する説明を省略する。
【0125】
図5は、本実施例による端末機器500を概略的に示すブロック図である。
図5に示すように、端末機器500は、送受信モジュール510と、処理モジュール520とを含み、
送受信モジュール510は、ネットワーク機器により送信された、コンテンションベースによりアクセスされたリソースの複数のリソースプールにおける各リソースプールのリソース情報および関連情報を含むリソースプール割当情報を受信し、
処理モジュール520は、当該リソースプール割当情報に基づき、当該端末機器に対応するリソースプールを決定し、当該端末機器に対応するリソースプールにおけるリソースによりデータの伝送を行う。
【0126】
本実施例に係るネットワーク機器は、リソースプール割当情報に基づき対応するリソースプールを決定し、且つ当該リソースプールのリソースを選択してデータの伝送を行うことにより、コンテンションベースのデータ伝送を行う時に衝突が生じる確率を低減することができる。
【0127】
任意選択的に、本発明の一実施例において、当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応するサービス品質(QoS)レベルの情報を含み、
処理モジュール520は、当該リソースプール割当情報に基づき、当該端末機器のQoSレベルに対応するリソースプールを決定する。
【0128】
任意選択的に、本発明の一実施例において、当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応するアプリケーションの優先度の情報を含み、
より詳しくは、処理モジュール520が、当該リソースプール割当情報に基づき、当該端末機器のアプリケーションの優先度に対応するリソースプールを決定する。
【0129】
任意選択的に、本発明の一実施例において、当該関連情報は、当該複数のリソースプールにおける各リソースプールに対応する端末機器の情報を含む。
【0130】
任意選択的に、本発明の一実施例において、さらに、送受信モジュール510は、ネットワーク機器により送信された、当該端末機器に対応するリソースプールについての調整を指示するためのリソースプール調整情報を受信し、
処理モジュール520は、当該リソースプール調整情報に基づき、当該端末機器に対応するリソースプールを決定する。
【0131】
本実施例に係る端末機器は、リソースプール割当情報およびにリソースプール調整情報に基づき対応するリソースプールを決定し、且つ当該リソースプールのリソースを選択してデータの伝送を行うことにより、コンテンションベースのデータ伝送を行う時に衝突が生じる確率を低減して、アクセス成功率を向上させることができる。
【0132】
本実施例による端末機器500は、本発明の実施例に係る情報伝送方法における端末機器に対応してもよく、且つ端末機器500における各モジュールの上記動作とその他の動作、および/または機能は、上記各方法の対応するプロセスを実現するためのものであるため、ここで重複する説明を省略する。
【0133】
図6は、本発明のもう一つの実施例によるネットワーク機器の構造を概略的に示す図である。当該ネットワーク機器は、少なくとも1つのプロセッサ602(例えば、CPU)と、少なくとも1つのネットワークインタフェース605またはその他の通信インタフェースと、メモリ606と、これらの構成要素間の接続および通信を実現するための少なくとも1つの通信バス603とを含む。プロセッサ602は、メモリ606に記憶されるコンピュータプログラムなど実行可能モジュールを実行する。メモリ606は、高速ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)を含み、または不揮発性メモリ(non−volatile memory)、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクを含んでもよい。少なくとも1つの(有線または無線形式の)ネットワークインタフェース605によって、少なくとも1つのその他のネットワーク要素との通信接続を実現する。
【0134】
さらなる可能な実施形態において、メモリ606には、本発明の上記様々な実施例による方法を実行するためのプログラム6061が記憶される。
【0135】
図7は、本発明のもう一つの実施例による端末機器の構造を概略的に示す図である。少なくとも1つのプロセッサ702(例えば、CPU)と、少なくとも1つのネットワークインタフェース705またはその他の通信インタフェースと、メモリ706と、これらの構成要素間の接続および通信を実現するための少なくとも1つの通信バス703とを含む。プロセッサ702は、メモリ706に記憶されるコンピュータプログラムなど実行可能モジュールを実行する。メモリ706は、高速ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)を含み、または不揮発性メモリ(non−volatile memory)、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクを含んでもよい。少なくとも1つの(有線または無線形式の)ネットワークインタフェース705によって、少なくとも1つのその他のネットワーク要素との通信接続を実現する。
【0136】
さらなる可能な実施形態において、メモリ706には、本発明の上記様々な実施例による方法を実行するためのプログラム7061が記憶される。
【0137】
なお、本発明の実施例として挙げられる具体例は、当業者が本発明の実施例を理解しやすくするためのものに過ぎず、当該実施例の範囲に限定を加えるものではない。
【0138】
本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連する対象の相関関係を説明するためのものであり、3種類の関係が存在することを意味する。例えば、Aおよび/またはBは、Aが単独で存在する場合、AおよびBが同時に存在する場合、Bが単独で存在する場合を表すことができる。本明細書で使用される記号「/」は一般的に、それによって繋がる対象が「または」という関係にあることを表す。
【0139】
当業者にとって自明なように、本明細書に開示されている実施例に記載の各例示的なユニットやアルゴリズムおよびステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェアまたは両者の組み合わせにより実施することができる。ハードウェアとソフトウェアの互換性を明瞭に説明するために、上述した説明において機能に従って各例の構成およびステップについて一般的な説明を行っている。これらの機能をハードウェアとして実行するかソフトウェアとして実行するかは、該当発明の特定の用途および設計上の制限条件により決まる。当業者は特定の用途ごとに異なる方法を用いて該当機能を実施することができるが、このような実施は、本発明の範囲を逸脱するものではない。
【0140】
当業者にとって自明なように、本明細書に記載のシステム、機器およびユニットの具体的な動作プロセスについては、上記方法に関する実施例の対応するプロセスを参照されてもよいため、詳細な説明が省略される。
【0141】
本発明のいくつかの実施例に係るシステム、機器および方法は、その他の形態により実施することもできる。例えば、本明細書に記載の装置に関する実施例は、例示的なものに過ぎない。上述したとおり各ユニットを設定しているのは、論理機能上の分割に過ぎず、別の形態として分割して実施することもでき、例えば、複数のユニットまたは部品を別のシステムに組み合わせもしくは集積させたり、または一部の特徴を反映させず、実行しなかったりしてもよい。説明される直接的な接続または通信接続など部品間の接続は、いくつかのインタフェース、装置またはユニットを用いる間接的接続または通信接続とすることができ、電気的形態、機械的形態またはその他の形態であってもよい。
【0142】
分離される部品として説明される上記ユニットは、物理的に分離しても、分離しなくてもよい。ユニットとして示される部品は、物理的なユニットでも、物理的なユニットでなくてもよい。すなわち、同一の場所に設けられても、複数のネットワークユニットに配置されてもよい。必要に応じて、一部のユニットだけを用いるか、または全てのユニットを使用して当該発明の目的を達成することができる。
【0143】
また、本発明の実施例において、各機能ユニットが1つの処理ユニットに集積されてもよいが、各ユニットが物理的な部品として単独で存在するか、または2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。このうち集積されたユニットは、ハードウェアの形でも、ソフトウェアによる機能ユニットの形でも実施することができる。
【0144】
前記集積されたユニットは、ソフトウェアによる機能ユニットの形で実施され、且つ独立する製品として販売または使用する場合に、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。これにより、本願に係る発明の趣旨、すなわち従来技術に対して貢献する発明または当該発明の全てもしくはその一部は、ソフトウェア製品の形で表現されてもよい。当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、且つパソコン、サーバ、またはネットワーク機器等のコンピュータデバイスに本発明の各実施例による方法の全てのステップまたはその一部を実行させるためのいくつかの指令を含む。前記記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、モバイルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read−Only Memory、略称ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、略称RAM)、磁気ディスクまたはコンパクトディスクなどプロクラムコードを記憶可能な様々な媒体を含む。
【0145】
本明細書に記載される内容は、本発明の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲はこれだけに限定されない。当業者が本発明に開示されている技術範囲において容易に想到し得る変更や置換などは、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲に記載される内容に準拠する。