特許第6850876号(P6850876)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6850876
(24)【登録日】2021年3月10日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】液晶表示パネルの検査回路及び検査方法
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/36 20060101AFI20210322BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20210322BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20210322BHJP
   H04N 17/04 20060101ALI20210322BHJP
【FI】
   G09G3/36
   G09G3/20 670H
   G09G3/20 670N
   G09G3/20 612G
   G09G3/20 612E
   G02F1/133 520
   G02F1/133 575
   H04N17/04 C
【請求項の数】4
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-514158(P2019-514158)
(86)(22)【出願日】2016年8月3日
(65)【公表番号】特表2019-523914(P2019-523914A)
(43)【公表日】2019年8月29日
(86)【国際出願番号】CN2016093129
(87)【国際公開番号】WO2017210985
(87)【国際公開日】20171214
【審査請求日】2018年11月28日
(31)【優先権主張番号】201610394188.1
(32)【優先日】2016年6月6日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】ティーシーエル チャイナスター オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TCL China Star Optoelectronics Technology Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】張 先明
【審査官】 西島 篤宏
(56)【参考文献】
【文献】 中国実用新案第202720868(CN,U)
【文献】 国際公開第2004/097510(WO,A1)
【文献】 特開昭55−140620(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第101290762(CN,A)
【文献】 特開平07−225367(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 − 3/38
G02F 1/133
H04N 17/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶表示パネルの輝度を検出し、検出された輝度を第1電圧に変換するための少なくとも1つの光センサーと、
前記第1電圧を所定比率で増幅して第2電圧を生成するための演算増幅器と、
演算増幅器で生成した第2電圧と複数の基準電圧とを比較して液晶表示パネルの電源をオフさせる制御信号を生成するための比較回路と、
を含み、
前記比較回路は、
前記第2電圧と第1基準電圧とを比較するための第1比較器と、
前記第2電圧が前記第1基準電圧よりも高いと、第1比較器の出力した第1制御信号によって第1スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第1基準電圧よりも低いと、第1比較器の出力した第1制御信号によって第1スイッチがオフに制御される第1スイッチと、
前記第2電圧と第2基準電圧とを比較するための第2比較器と、
前記第2電圧が前記第2基準電圧よりも低いと、第2比較器の出力した第2制御信号によって第2スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第2基準電圧よりも高いと、第2比較器の出力した第2制御信号によって第2スイッチがオフに制御される第2スイッチと、を含み、
基準電圧は第基準電圧よりも高く、且つ、第1制御信号によって第1スイッチがオンに、又は第2制御信号によって第2スイッチがオンに制御されると、液晶表示パネルの電源は第1スイッチ又は第2スイッチのオンに応じてオフされる液晶表示パネルの検査回路。
【請求項2】
液晶表示パネルの輝度を検出し、検出された輝度を第1電圧に変換するための少なくとも1つの光センサーと、
前記第1電圧を所定比率で増幅して第2電圧を生成するための演算増幅器と、
演算増幅器で生成した第2電圧と複数の基準電圧とを比較して液晶表示パネルの電源をオフさせる制御信号を生成するための比較回路と、
を含み、
前記比較回路は、
前記第2電圧と第3基準電圧とを比較するための第3比較器と、
前記第2電圧と第4基準電圧とを比較するための第4比較器と、
第3比較器の出力した第3制御信号と第4比較器の出力した第4制御信号との論理和により第5制御信号を生成するOR回路と、
OR回路の出力した第5制御信号に応じてオン又はオフされる第3スイッチと、を含み、
前記第2電圧が前記第3基準電圧よりも高いと、第3比較器の出力した第3制御信号に基づく第5制御信号によって第3スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第3基準電圧よりも低いと、第3比較器の出力した第3制御信号に基づく第5制御信号によって第3スイッチがオフに制御され、
前記第2電圧が前記第4基準電圧よりも低いと、第4比較器の出力した第4制御信号に基づく第5制御信号によって第3スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第4基準電圧よりも高いと、第4比較器の出力した第4制御信号に基づく第5制御信号によって第3スイッチがオフに制御され、
基準電圧は第基準電圧よりも高く、且つ、第5制御信号によって第3スイッチがオンに制御されると、液晶表示パネルの電源は第3スイッチのオンに応じてオフされる液晶表示パネルの検査回路。
【請求項3】
少なくとも1つの光センサーによって液晶表示パネルの輝度を検出し、検出された輝度を第1電圧に変換するステップと、
演算増幅器によって前記第1電圧を所定比率で増幅して第2電圧を生成するステップと、
比較回路で演算増幅器の生成した第2電圧と複数の基準電圧とを比較することで液晶表示パネルの電源をオフさせる制御信号を生成するステップと、
を含み、
比較回路で演算増幅器の生成した第2電圧と複数の基準電圧とを比較することで液晶表示パネルの電源をオフさせる制御信号を生成するステップは、
第1比較器によって前記第2電圧と第1基準電圧とを比較し、前記第2電圧が前記第1基準電圧よりも高いと、第1比較器の出力した第1制御信号で第1スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第1基準電圧よりも低いと、第1比較器の出力した第1制御信号で第1スイッチがオフに制御されるステップと、
第2比較器によって前記第2電圧と第2基準電圧とを比較し、前記第2電圧が前記第2基準電圧よりも低いと、第2比較器の出力した第2制御信号で第2スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第2基準電圧よりも高いと、第2比較器の出力した第2制御信号で第2スイッチがオフに制御されるステップと、を含み、
基準電圧は第基準電圧よりも高く、且つ、第1制御信号によって第1スイッチがオンに、又は第2制御信号によって第2スイッチがオンに制御されると、液晶表示パネルの電源は第1スイッチ又は第2スイッチのオンに応じてオフされる液晶表示パネルの検査方法。
【請求項4】
少なくとも1つの光センサーによって液晶表示パネルの輝度を検出し、検出された輝度を第1電圧に変換するステップと、
演算増幅器によって前記第1電圧を所定比率で増幅して第2電圧を生成するステップと、
比較回路で演算増幅器の生成した第2電圧と複数の基準電圧とを比較することで液晶表示パネルの電源をオフさせる制御信号を生成するステップと、
を含み、
比較回路で演算増幅器の生成した第2電圧と複数の基準電圧とを比較することで液晶表示パネルの電源をオフさせる制御信号を生成するステップは、
第3比較器によって前記第2電圧と第3基準電圧とを比較するステップと、
第4比較器によって前記第2電圧と第4基準電圧とを比較するステップと、
OR回路によって第3比較器の出力した第3制御信号と第4比較器の出力した第4制御信号との論理和で第5制御信号を生成するステップと、
OR回路の出力した第5制御信号によって第3スイッチでオン又はオフするステップと、を含み、
前記第2電圧が前記第3基準電圧よりも高いと、第3比較器の出力した第3制御信号に基づく第5制御信号によって第3スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第3基準電圧よりも低いと、第3比較器の出力した第3制御信号に基づく第5制御信号によって第3スイッチがオフに制御され、
前記第2電圧が前記第4基準電圧よりも高いと、第4比較器の出力した第4制御信号に基づく第5制御信号によって第3スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第4基準電圧よりも高いと、第4比較器の出力した第4制御信号に基づく第5制御信号によって第3スイッチがオフに制御され、
基準電圧は第基準電圧よりも高く、且つ、第5制御信号によって第3スイッチがオンに制御されると、液晶表示パネルの電源は第3スイッチのオンに応じてオフされる液晶表示パネルの検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体的に表示技術の分野に関し、より具体的には、特に液晶表示パネルの検査回路及び検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示技術の発展に伴って、益々多くの端末機器(例えば、タブレットPC、スマートフォン、スマートテレビ等)がそのメイン表示画面として液晶表示パネル(例えば、TN−LCD、VA−LCD、IPS−LCD等)を用いている。
【0003】
現在、液晶表示パネルが正常に動作しているか否かは、目視で観察し判断することが一般的である。例えば、目視の観察で液晶表示パネルが黒い画面になったことを見つけると、液晶表示パネルが正常に表示できないと判断できる。しかし、液晶表示パネルは、正常使用中で、液晶表示パネルにGammaドリフト、データ混乱、駆動電圧不足等の問題が生じると、液晶表示パネルは正常に表示できるが、カラーキャスト、輝度不足等の現象を招き、目視の観察でこれらの問題を迅速で効果的に見つけない場合があるため、ユーザーの体験を低下させる。また、ユーザーが迅速に見つけられなかった問題がさらに悪化すると、より深刻な問題に繋がってしまう(例えば、液晶表示画面の焼付き等)。
【0004】
従って、従来の目視の観察で液晶表示画面が正常に動作しているか否かを検査する方式では、幾つかのユーザーに知覚され難い問題を迅速に見つけられない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、目視の観察で液晶表示画面が正常に動作しているか否かを検査する従来の方式によって幾つかのユーザーに知覚され難い問題を迅速に見つけられないという欠陥を解決するための液晶表示パネルの検査回路及び検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の例示的な実施例の一側面によると、液晶表示パネルの輝度を検出し、検出された輝度を第1電圧に変換するための少なくとも1つの光センサーと、前記第1電圧を所定比率で増幅して第2電圧を生成するための演算増幅器と、演算増幅器で生成した第2電圧と複数の基準電圧とを比較して液晶表示パネルの電源をオフさせる制御信号を生成するための比較回路と、を含む液晶表示パネルの検査回路を提供する。
【0007】
好ましくは、前記比較回路は、前記第2電圧と第1基準電圧とを比較するための第1比較器と、第1比較器の出力した第1制御信号に応じてオン又はオフされる第1スイッチと、前記第2電圧と第2基準電圧とを比較するための第2比較器と、第2比較器の出力した第2制御信号に応じてオン又はオフされる第2スイッチと、を含み、第基準電圧は第基準電圧よりも高く、且つ、第1制御信号によって第1スイッチがオンに、又は第2制御信号によって第2スイッチがオンに制御されると、液晶表示パネルの電源は第1スイッチ又は第2スイッチのオンに応じてオフされる。
【0008】
好ましくは、前記比較回路は、前記第2電圧と第3基準電圧とを比較するための第3比較器と、前記第2電圧と第4基準電圧とを比較するための第4比較器と、第3比較器の出力した第3制御信号と第4比較器の出力した第4制御信号との論理和により第5制御信号を生成するOR回路と、OR回路の出力した第5制御信号に応じてオン又はオフされる第3スイッチと、を含み、第基準電圧は第基準電圧よりも高く、且つ、第5制御信号によって第3スイッチがオンに制御されると、液晶表示パネルの電源は第3スイッチのオンに応じてオフされる。
【0009】
好ましくは、前記第2電圧が前記第1基準電圧よりも高いと、第1比較器の出力した第1制御信号によって第1スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第1基準電圧よりも低いと、第1比較器の出力した第1制御信号によって第1スイッチがオフに制御され、前記第2電圧が前記第2基準電圧よりも低いと、第2比較器の出力した第2制御信号によって第2スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第2基準電圧よりも高いと、第2比較器の出力した第2制御信号によって第2スイッチがオフに制御される。
【0010】
好ましくは、前記第2電圧が前記第3基準電圧よりも高いと、第3比較器の出力した第3制御信号によって第3スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第3基準電圧よりも低いと、第3比較器の出力した第3制御信号によって第3スイッチがオフに制御され、前記第2電圧が前記第4基準電圧よりも低いと、第4比較器の出力した第4制御信号によって第3スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第4基準電圧よりも高いと、第4比較器の出力した第4制御信号によって第3スイッチがオフに制御される。
【0011】
本発明の例示的な実施例の他の側面によると、少なくとも1つの光センサーによって液晶表示パネルの輝度を検出し、検出された輝度を第1電圧に変換するステップと、演算増幅器によって前記第1電圧を所定比率で増幅して第2電圧を生成するステップと、比較回路で演算増幅器の生成した第2電圧と複数の基準電圧とを比較することで液晶表示パネルの電源をオフさせる制御信号を生成するステップと、を含む液晶表示パネルの検査方法を提供する。
【0012】
好ましくは、比較回路で演算増幅器の生成した第2電圧と複数の基準電圧とを比較することで液晶表示パネルの電源をオフさせる制御信号を生成するステップは、第1比較器によって前記第2電圧と第1基準電圧とを比較し、第1比較器の出力した第1制御信号に応じて第1スイッチでオン又はオフするステップと、第2比較器によって前記第2電圧と第2基準電圧とを比較し、第2比較器の出力した第2制御信号に応じて第2スイッチでオン又はオフするステップと、を含み、第基準電圧は第基準電圧よりも高く、且つ、第1制御信号によって第1スイッチがオンに、又は第2制御信号によって第2スイッチがオンに制御されると、液晶表示パネルの電源は第1スイッチ又は第2スイッチのオンに応じてオフされる。
【0013】
好ましくは、比較回路で演算増幅器の生成した第2電圧と複数の基準電圧とを比較することで液晶表示パネルの電源をオフさせる制御信号を生成するステップは、第3比較器によって前記第2電圧と第3基準電圧とを比較するステップと、第4比較器によって前記第2電圧と第4基準電圧とを比較するステップと、OR回路によって第3比較器の出力した第3制御信号と第4比較器の出力した第4制御信号との論理和で第5制御信号を生成するステップと、OR回路の出力した第5制御信号によって第3スイッチでオン又はオフするステップと、を含み、第基準電圧は第基準電圧よりも高く、且つ、第5制御信号によって第3スイッチがオンに制御されると、液晶表示パネルの電源は第3スイッチのオンに応じてオフされる。
【0014】
好ましくは、前記第2電圧が前記第1基準電圧よりも高いと、第1比較器の出力した第1制御信号で第1スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第1基準電圧よりも低いと、第1比較器の出力した第1制御信号で第1スイッチがオフに制御され、前記第2電圧が前記第2基準電圧よりも低いと、第2比較器の出力した第2制御信号で第2スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第2基準電圧よりも高いと、第2比較器の出力した第2制御信号で第2スイッチがオフに制御される。
【0015】
好ましくは、前記第2電圧が前記第3基準電圧よりも高いと、第3比較器の出力した第3制御信号で第3スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第3基準電圧よりも低いと、第3比較器の出力した第3制御信号で第3スイッチがオフに制御され、前記第2電圧が前記第4基準電圧よりも高いと、第4比較器の出力した第4制御信号で第3スイッチがオンに制御され、前記第2電圧が前記第4基準電圧よりも高いと、第4比較器の出力した第4制御信号で第3スイッチがオフに制御される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の例示的な実施例の提供した液晶表示画面の検査回路及び検査方法によれば、液晶表示パネルの問題が発生した場合に電源を迅速にオフさせ、より深刻な問題の発生を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
以下、図面を参照しながら、本発明の例示的な実施例を詳細に説明することによって、上記の技術案及び他の目的、特徴や利点がより明らかになろう。
図1】本発明の一実施例の液晶表示パネルの検査回路を示す構成図である。
図2図1に示す検査回路における比較回路の1つの示例を示す構成図である。
図3図1に示す検査回路における比較回路の他の示例を示す構成図である。
図4】本発明の一実施例の液晶表示パネルの検査回路を示す回路図である。
図5】本発明の一実施例の液晶表示パネルの検査方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、図面を参照しながらより十分に異なる示例である実施例について説明する。なお、一部の例示的な実施例は図面に示され、同じ符号は一貫して同じ部材を表す。
【0019】
図1は、本発明の一実施例の液晶表示パネルの検査回路の構成図を示す。
【0020】
図1に示すように、本発明による液晶表示パネルの検査回路は、少なくとも1つの光センサー100と、演算増幅器200と、比較回路300とを含む。
【0021】
具体的に、少なくとも1つの光センサー100のうちの各光センサー100は、液晶表示パネルの輝度を検出し、検出された輝度を第1電圧に変換するためのものである。ここで、各光センサー100を液晶表示パネルの任意の額縁に隠すように配置してもよく、好ましくは、4個のセンサー100を液晶表示パネルの四隅に隠すように配置してもよい。具体的に、各光センサー100は、検出された液晶表示パネルの動作時の輝度を指す光信号を第1電圧に変換し、前記第1電圧を演算増幅器200に入力することができる。
【0022】
演算増幅器200は、前記第1電圧を所定比率で増幅して第2電圧を生成するためのものである。ここで、一例として、前記演算増幅器は、高増幅率を有する回路ユニットであり、前記第1電圧を所定比率で増幅して第2電圧を生成することができる。
【0023】
比較回路300は、演算増幅器200の生成した第2電圧と複数の基準電圧とを比較することで液晶表示パネルの電源400をオフさせる制御信号を生成するためのものである。
【0024】
具体的に、液晶表示パネルは、動作に異常がある時、液晶表示パネルの動作電圧にも異常があるため、液晶表示パネルの現在動作電圧と所定電圧とを比較する方式によって液晶表示パネルの現在の動作状態を迅速に了解できる。
【0025】
次に、具体的な示例に基づいて第2電圧と複数の基準電圧とを比較して液晶表示パネルの電源をオフさせる例を説明する。
【0026】
図2は、図1に示す検査回路における比較回路300の1つの示例を示す構成図である。
【0027】
図2に示すように、比較回路300は、第1比較器310と、第1スイッチ320と、第2比較器330と、第2スイッチ340とを含んでもよい。
【0028】
ここで、一例として、第1比較器310が前記第2電圧と第1基準電圧とを比較するためのものであり、第2比較器330が前記第2電圧と第2基準電圧とを比較するためのものであってもよい。
【0029】
第1スイッチ320は、第1比較器310の出力した第1制御信号に応じてオン又はオフされ、第2スイッチ340は、第2比較器330の出力した第2制御信号に応じてオン又はオフされてもよい。ここで、前記第1スイッチ320又は第2スイッチ340は、電子スイッチとして用いられるNMOSトランジスタ、PMOSトランジスタ等の電界効果トランジスタであってもよい。
【0030】
その中で、第基準電圧が第基準電圧よりも高く、且つ、第1制御信号によって第1スイッチ320がオンに制御されるか、又は第2制御信号によって第2スイッチ340がオンに制御されると、液晶表示パネルの電源400は、第1スイッチ320又は第2スイッチ340のオンに応じてオフされる。
【0031】
具体的に、前記第2電圧が前記第1基準電圧よりも高いと、第1比較器310の出力した第1制御信号は第1スイッチ320をオンに制御し、前記第2電圧が前記第1基準電圧よりも低いと、第1比較器310の出力した第1制御信号は第1スイッチ320をオフに制御する。前記第2電圧が前記第2基準電圧よりも低いと、第2比較器330の出力した第2制御信号は第2スイッチ340をオンに制御し、前記第2電圧が前記第2基準電圧よりも高いと、第2比較器330の出力した第2制御信号は第2スイッチ340をオフに制御する。つまり、第1スイッチ320及び第2スイッチ340のいずれかがオンである時、液晶表示パネルのスイッチイネーブル信号を接地させて、液晶表示パネルの電源400をオフさせることができる。
【0032】
図3は、図1に示す検査回路における比較回路300の他の示例を示す構成図である。
【0033】
図3に示すように、比較回路300は、第3比較器350と、第4比較器360と、OR回路370と、第3スイッチ380とを含んでもよい。
【0034】
ここで、一例として、第3比較器350が前記第2電圧と第3基準電圧とを比較するためのものであり、第4比較器360が前記第2電圧と第4基準電圧とを比較するためのものであってもよい。
【0035】
OR回路370は、第3比較器の出力した第3制御信号と第4比較器の出力した第4制御信号との論理和を、第5制御信号として生成する。ここで、前記OR回路370は、基本的論理演算や該当する論理演算を行うユニット回路である。
【0036】
第3スイッチ380は、OR回路370を介して出力される第5制御信号に応じてオン又はオフされてもよい。ここで、前記第3スイッチ380は、電子スイッチとして用いられるNMOSトランジスタ、PMOSトランジスタ等の電界効果トランジスタであってもよい。
【0037】
ここで、第基準電圧が第基準電圧よりも高く、且つ、第5制御信号によって第3スイッチ380がオンに制御されると、液晶表示パネルの電源は、第3スイッチ380のオンに応じてオフされる。
【0038】
具体的に、前記第2電圧が前記第3基準電圧よりも高いと、第3比較器350の出力した第3制御信号は第3スイッチ380をオンに制御し、前記第2電圧が前記第3基準電圧よりも低いと、第3比較器の出力した第3制御信号は第3スイッチ380をオフに制御する。前記第2電圧が前記第4基準電圧よりも低いと、第4比較器の出力した第4制御信号は第3スイッチ380をオンに制御し、前記第2電圧が前記第4基準電圧よりも高いと、第4比較器360の出力した第4制御信号は第3スイッチ380をオフに制御する。つまり、第3制御信号及び第4制御信号のいずれかが第3スイッチ370をオンに制御する制御信号である時、OR回路370は、第3スイッチ380をオンに制御するための第5制御信号を生成することができ、液晶表示パネルのスイッチイネーブル信号を接地させて、液晶表示パネルの電源400をオフさせることができる。
【0039】
次に、図4を参照しながら、本発明の例示的な実施例による液晶表示パネルの検査回路の回路図の一例について詳細に説明する。
【0040】
図4に示すように、一例として、比較回路300は、第1比較器310と、第1スイッチ320と、第2比較器330と、第2スイッチ340とを含む。具体的に、光センサー100の一方端に5Vである電圧が接続され、光センサー100の他方端に演算増幅器200の正側入力端が接続され、演算増幅器200の負側入力端に抵抗R2の一端が接続され、抵抗R2の他端は接地され、演算増幅器200の出力端には第1比較器310の正側入力端と第2比較器320の負側入力端が並列的に接続され、第1比較器310の負側入力端に第1基準電圧VREF1が接続され、第2比較器320の正側入力端に第2基準電圧VREF2が接続され、第1比較器310の出力端に第1スイッチ330のソースが接続され、第2比較器320の出力端に第2スイッチ340のソースが接続され、第1スイッチ330のドレインは電源の制御端と接続され、第2スイッチ340のドレインは電源の制御端と接続される。
【0041】
以下、本発明の例示的な実施例による液晶表示パネルの検査回路の動作原理について説明する。
【0042】
具体的に、光センサー100は液晶表示パネルの輝度を検出し、検出された輝度を第1電圧V1に変換し、演算増幅器200は、第1電圧V1を受信すると、第1電圧V1を所定比率で増幅して第2電圧V2を生成し、前記第2電圧V2を第1比較器310及び第2比較器330にそれぞれ入力させ、第1比較器310は前記第2電圧V2と第1基準電圧VREF1とを比較する。ここで、前記第2電圧V2が第1基準電圧VREF1よりも高いと、正常輝度に対して液晶表示パネルの輝度がより高いことが証明され、例えば、Gammaドリフト、データ混乱等の異常が生じている可能性がある。第1比較器310は第1スイッチ320をオンさせるための第1制御信号を生成することになり、第1スイッチ330はそのオン用の第1制御信号(例えば、ハイレベル信号)を受け付けるとオンし、液晶表示パネルの電源の電源イネーブル信号を接地させることで、電源をオフになるように制御する。それに対し、前記第2電圧V2が第1基準電圧VREF1よりも低いと、液晶表示パネルの輝度が正常輝度よりも高くなく、正常表示状態にあることが証明される。従って、第1比較器310は第1スイッチ320をオフさせるための第1制御信号を生成し、これにより、第1スイッチ330はオフ状態になり、液晶表示パネルは正常に表示される。
【0043】
また、第1比較器310により第2電圧V2と第1基準電圧VREF1とを比較すると共に、第2比較器330により前記第2電圧V2と第2基準電圧VREF2とを比較する。 ここで、前記第2電圧V2が第2基準電圧VREF2よりも低いと、正常輝度に対して液晶表示パネルの輝度がより低いことが証明され、例えば、Gammaドリフト、データ混乱等の異常が生じている可能性がある。第2比較器330は第2スイッチ340をオンさせるための第2制御信号を生成することになり、第2スイッチ340はそのオン用の第2制御信号(例えば、ハイレベル信号)を受け付けるとオンし、液晶表示パネルの電源の電源イネーブル信号を接地させることで、電源をオフになるように制御する。それに対し、前記第2電圧V2が第2基準電圧VREF2よりも高いと、液晶表示パネルの輝度が正常輝度よりも低くなく、正常表示状態にあることが証明され、第2比較器330は第2スイッチ340をオフさせるための第2制御信号を生成する。これにより、第2スイッチはオフ状態になり、液晶表示パネルは正常に表示される。
【0044】
ここで、第基準電圧VREFが第基準電圧VREFよりも高いため、第1比較器310と第2比較器330のうちの1つのみが、対応するスイッチをオンに制御するための制御信号を生成し得ることに注意すべきである。
【0045】
本発明の例示的な実施例による液晶表示パネルの検査回路では、液晶表示パネルに問題があった場合、電源を迅速にオフさせ、より深刻な問題の発生を効果的に防止することができる。
【0046】
図5は、本発明の一実施例の液晶表示パネルの検査方法のフローチャートを示す。
【0047】
図5に示すように、ステップS100では、少なくとも1つの光センサー100で液晶表示パネルの輝度を検出し、検出された輝度を第1電圧に変換する。具体的には、少なくとも1つの光センサー100で検出された液晶表示パネルの動作時の輝度を示す光信号を第1電圧に変換し、前記第1電圧を演算増幅器200に入力することができる。
【0048】
ステップS200では、演算増幅器200により前記第1電圧を所定比率で増幅して第2電圧を生成する。
【0049】
ステップS300では、演算増幅器200により生成した第2電圧と複数の基準電圧とを比較回路300で比較して液晶表示パネルの電源400をオフさせるための制御信号を生成する。
【0050】
具体的には、液晶表示パネルの動作が異常である時、液晶表示パネルの動作電圧も異常になるため、液晶表示パネルの現在の動作電圧と所定電圧とを比較する方式によって液晶表示パネルの現在の動作状態を迅速に把握することができる。
【0051】
次に、具体的な示例を参照しながら、第2電圧と複数の基準電圧とを比較して液晶表示パネルの電源をオフさせる一例について説明する。
【0052】
一例として、第1比較器310で前記第2電圧と第1基準電圧とを比較し、第1スイッチ320は第1比較器310の出力した第1制御信号に応じてオン又はオフされ、第2比較器330で前記第2電圧と第2基準電圧とを比較し、第2スイッチ340は第2比較器330の出力した第2制御信号に応じてオン又はオフされる。
【0053】
なお、第基準電圧が第基準電圧よりも高く、且つ、第1制御信号が第1スイッチ320をオンに、又は第2制御信号が第2スイッチ340をオンに制御すると、液晶表示パネルの電源は第1スイッチ320又は第2スイッチ340のオンに応じてオフされる。
【0054】
具体的に、前記第2電圧が前記第1基準電圧よりも高いと、第1比較器310の出力した第1制御信号で第1スイッチ320をオンに制御し、前記第2電圧が前記第1基準電圧よりも低いと、第1比較器310の出力した第1制御信号で第1スイッチ320をオフに制御し、前記第2電圧が前記第2基準電圧よりも低いと、第2比較器330の出力した第2制御信号で第2スイッチ340をオンに制御し、前記第2電圧が前記第2基準電圧よりも高いと、第2比較器330の出力した第2制御信号で第2スイッチ340をオフに制御する。つまり、第1スイッチ320と第2スイッチ340のうちいずれかがオンする時、液晶表示パネルのスイッチイネーブル信号を接地させて、液晶表示パネルの電源400をオフすることができる。
【0055】
他の一例として、第3比較器350で前記第2電圧と第3基準電圧とを比較し、第4比較器360で前記第2電圧と第4基準電圧とを比較し、OR回路370によって、第3比較器350の出力した第3制御信号と第4比較器360の出力した第4制御信号との論理和を演算し、これにより第5制御信号を生成し、第3スイッチ380はOR回路を介して出力した第5制御信号に応じてオン又はオフされる。
【0056】
なお、第基準電圧が第基準電圧よりも高く、且つ、第5制御信号によって第3スイッチ380がオンに制御されると、液晶表示パネルの電源は第3スイッチ380のオンに応じてオフされる。
【0057】
具体的には、前記第2電圧が前記第3基準電圧よりも高いと、第3比較器350の出力した第3制御信号で第3スイッチ380がオンに制御され、前記第2電圧が前記第3基準電圧よりも低いと、第3比較器350の出力した第3制御信号で第3スイッチ380がオフに制御される。前記第2電圧が前記第4基準電圧よりも低いと、第4比較器360の出力した第4制御信号で第3スイッチ380がオンに制御され、前記第2電圧が前記第4基準電圧よりも高いと、第4比較器360の出力した第4制御信号で第3スイッチ380がオフに制御される。つまり、第3制御信号と第4制御信号とのいずれかが第3スイッチ370をオンに制御する制御信号である時、OR回路370で第3スイッチ380をオンに制御するための第5制御信号を生成し、液晶表示パネルのスイッチイネーブル信号を接地させて、液晶表示パネルの電源400をオフすることができる。
【0058】
以上より、本発明の例示的な実施例による液晶パネルの検査回路及び検査方法では、液晶表示パネルに問題があった場合、電源を迅速にオフさせ、より深刻な問題の発生を効果的に防止することができる。
【0059】
勿論、本発明の保護範囲は上記の具体的実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱せず発明について種々の変更や変形を加えることができる。よって、本発明のこれらの修正及び変形が本発明の特許請求の範囲及びその同等な技術の範囲内に属すると、これらの変更及び変形も本発明に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5