【氏名又は名称原語表記】COMMISSARIAT A L’ENERGIE ATOMIQUE ET AUX ENERGIES ALTERNATIVES
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載の方法を実行するための単側波帯位相パルスを生成するための装置であって、専用の高速DSPプロセッサまたは再構成可能な高速FPGAプロセッサと、デジタル−アナログコンバータと、それぞれ量sinφ(t)およびcosφ(t)を決定するための第1モジュールおよび第2モジュール(105,106)と、搬送周波数fCの波の同相レベルcos2πfCtに前記量cosφ(t)を乗じるための第1ミキサー(110)と、搬送周波数fCの波の直交レベルsin2πfCtに前記量sinφ(t)を乗じるための第2ミキサー(109)と、前記第1ミキサー(110)および前記第2ミキサー(109)によって送られた信号を結合するための加算回路(111)と、を備えることを特徴とする装置。
【背景技術】
【0007】
電話通信およびラジオにおける最初期の開発時から、送信用信号は、該信号のスペクトル領域よりも高い周波数の正弦波状の搬送波の振幅変調または位相変調によって、伝送されてきた。知られた全ての方法において、変調は、両側波帯周波数スペクトルすなわち搬送周波数の上側および下側の周波数成分を有するスペクトルを生成する。通常、上側波帯に含まれる情報は、下側波帯に含まれる情報と同じである。
【0008】
よって、エンジニアは、割り当てられた周波数帯の占有を最適化するために、1つだけ側波帯を有するようにするためのソリューションを探し求めてきた(特に、米国特許第1449382号明細書参照)。具体的には、各ユーザがより少量の周波数スペースを占有するようにすれば、ユーザの数を増やしユーザ毎のコストを低減させることができる。
【0009】
単側波帯(SSB)を得るための一般的な方法は、被変調信号を生成した後において、望まない側波帯を抑圧するというものである。最もシンプルな技術は、バンドパスタイプのフィルタリングである。
【0010】
より高いパフォーマンスをもたらす方法は、ヒルベルト変換によるフィルタリングである。1928年というかなり前にHartleyによって提案されたように(米国特許第1666206号明細書参照)、それは、上側波帯(さらに下側波帯)を得るために、広帯域90°移相器を用いて被変調信号の同相部分と直交部分との合計(さらに差分)を作る。
【0011】
続いて、変形例が、Weaverによって、“Proceeding of the IRE”1703−1705頁,1956年6月に掲載されたD.K. Weaver Jr.による “A third method of generation and detection of single−sideband signals”と題された論文において、提案された。
【0012】
特に、近年においては、ヒルベルト変換の方法は、デジタルシグナルプロセッサ(DSPs)が利用可能であることにより、適したものとなっている。
【0013】
さらに、多くの用途にとって、単側波帯直交信号を生成することが望まれている。
【0014】
直交波形の使用は、信号解析から信号伝送に至るまで、多くの用途を有する。後者の場合において、狙いとされる用途は、データ多重化である。第1のアプローチは、伝送されるべき情報ビットが乗じられた直交信号の合計により構成された信号によって搬送波を振幅変調するというものである。
【0015】
「直交」という用語は、有限の持続期間(具体的には、1情報ビットを符号化する波形を伝送する時間T
s(または「シンボル」))にわたる2つの別の波形の積の積分がゼロであることを意味するために用いられる。互いに直交する波動関数の一例は、以下のセット:sin2・t/T
s、sin4・t/T
s、sin6・t/T
sなど...によって与えられる。
【0016】
直交多項式の生成を用いた変形例が、米国特許第3204034号明細書に記載されている。
【0017】
また、例えば米国特許第3384715号明細書にあるような、エルミート関数の生成を用いた変形例が提案されている。
【0018】
正弦関数による上述の変調もまた搬送波の周波数f
Cが以下の値:f
C±1/T
s、f
C±2/T
s、f
C±3/T
sなど...をとることになる周波数変調に相当する(さらに位相変調に相当する)ことが分かる。これは、デジタルデータ伝送の分野において最も発展したソリューションである。この方法は、「直交周波数分割多重」(OFDM)として知られており、米国特許第3488445号明細書において具体的に説明されている。例えば、それは、ADSL、地上デジタルラジオまたはTV放送に使用され、そしてより近年においては4Gモバイルネットワークにおいて使用されている。
【0019】
搬送周波数を基に、一連の副搬送周波数が利用され、それらの各々は2値情報を伝送する。各副搬送波は、2値情報チャンネルのベクトルであり、N個の副搬送波の同時利用は、Nビットの多重化を可能にする。この方法では、チャンネル間の干渉を避けつつ復調後に各チャンネルから情報を取り出すことを可能にするために、副搬送波の各々によって搬送される信号は、直交性という特性を有する必要がある。
【0020】
直交性は、副搬送周波数間の間隔がシンボル時間T
sの逆数の整数倍である場合に確保される。伝送時間T
sにおいて、パラレルに伝送されるNビットの変調信号は、Nビットのフーリエ変換によって生成され、搬送周波数で乗じられる。受信時には、Nビットの各々によって搬送された値を取り出すために、変調信号を取り出すために搬送波を復調した後に、逆フーリエ変換がそれに適用される。
【0021】
上記段落で説明した方法は、全て、両側波帯信号を生成する。また、直交関数の生成は、アナログまたはデジタルの複雑な合成処理(直交多項式またはエルミート関数では多くの微分および合計、OFDMではフーリエ変換)を必要とする。
【0022】
また、以下に、位相符号化の簡単な歴史を記載する。
【0023】
現代のデジタル通信は、2値位相符号化による(または、同じことであるが位相シフトによる)デジタルデータ伝送を高い頻度で利用する。種々の異なる形式が用いられてきた。
【0024】
「2値位相シフトキーイング」(B−PSK)として知られる最もシンプルなものは、搬送波の位相を量0またはπで変調するというものである。時間間隔(k−1)T
b<t≦kT
bにおける持続期間T
bのk番目ビットを伝送するために、位相は一定値b
kπをとる。ここで、ビット「1」についてb
k=1でありビット「0」についてb
k=0である。
【0025】
よりよい情報伝達レートを達成するために、上記原理が、偶数kについて時間間隔(k−1)T
b<t≦kT
bにおける位相がb
kπであり奇数kについてシフトされた時間間隔(k−1/4)T
b<t≦(k+1/4)T
bにおける位相がπ/2+b
kπである、4値位相シフトキーイング(Q−PSK)に拡張されてきた。
【0026】
位相の時間的不連続性が、搬送周波数の両側(part et d'autre)においてゆっくりとしか低下しないスペクトル密度尾部を生じさせる。このため、例えば米国特許第2977417号明細書に記載されているような、よりコンパクトなスペクトルを得て隣接する周波数の搬送波によって伝送される個々のデジタル信号間の干渉を低減させるために、よりなだらかな(douces)位相変調が導入されてきた。
【0027】
例えば、「周波数シフトキーイング」(FSK)として知られている、周波数を変化させることによって符号化する方法は、経時的な位相変化(FSKの語源である周波数シフトを実行することに相当する)の線形補完を利用する。よって、位相は連続的であるが、その導関数はそうではない。
【0028】
この意味で最も効果的な変調は、「ガウス最小シフトキーイング」またはGMSKによって得られ、例えばGSMテレフォニーにおいて用いられる(例えば、The Bell System Technical Journal, 54, No.6, 1095−1125頁 (1975)に掲載されたH.E. RoweおよびV.K. Prabhuによる“Power spectrum of a digital, frequency−modulation signal”と題された論文参照)。
【0029】
この方法では、非連続性を低減させるために、データビットを伝送する際に、位相の導関数が、持続期間T
bにおける正の矩形波信号(ビット1)または負の矩形波信号(ビット0)をガウス関数で畳み込んだものとされている。搬送波の位相は、その導関数を積分することによって変調され、位相インクリメントの大きさは、ビット1では+π/2を有しまたはビット0では−π/2を有するように調整される。GMSKの方法は、非常によく抑制されたスペクトル領域、典型的には周波数f
C±1/2T
bを逸脱したところで−20dBスペクトルパワーが低下するもの、を有することを可能にする。これは
図4に示されており、
図4では両側波帯スペクトルの上側波帯のみが示されている。
【0030】
これらの方法全てが、両側波帯スペクトルを生じさせる。
【発明の概要】
【0031】
上記のように、単側波帯を直接的に生成する特性を有する知られた変調システムはない。「直接的に」という用語は、上述のような事後処理なしで生成することを意味する。
【0032】
本発明は、上述の欠点に対処し、単側波帯被変調信号の直接的な生成を可能にすることを目的とする。
【0033】
本発明は、搬送波を位相変調する方法によって従来技術の欠点に対処するものであって、この方法は、搬送周波数f
Cの波によって構成された信号s
h(t)のセットであって該信号s
h(t)の位相φ(t)=hφ
0(t)が時間tでs
h(t)=cos(2πf
Ct+hφ
0(t))という態様で変調されたものを生成し、ここでhは整数でありφ
0(t)=2arctan((t−t
0)/w
0)であり、上記変調は、時間t
0を中心とし正の特性期間w
0を有する単一の位相パルスに対応するものであり、量h2πだけ信号s
h(t)の位相をインクリメントするものであり、単側波帯周波数スペクトルを直接的に生成する態様のものであることを特徴とする。
【0034】
搬送波は、低周波数から光周波数までの電磁的なタイプのものであってもよく、音響的なタイプのものであってもよい。
【0035】
また、本発明は、本発明の変調方法を適用することによって単側波帯位相符号化により2値情報を伝送する方法であって、位相の2値符号化のために、持続期間T
bにおけるk番目ビットが量2b
karctan((t−kT
b)/w)を搬送波のトータルの位相φ(t)に寄与させる(contribue)ように取り決め(etablit)、ここでb
k=1または0であり幅wはシンボル持続期間T
bと同じまたはシンボル持続期間T
bよりも短い、あるいは、位相の導関数がkT
bを中心とするローレンツ関数2w/((t−kT
b)
2+w
2)をビットb
kによって重み付けたものの合計であると考えて積分により位相を計算し(puis on integre la phase)その後位相変調方法を用いて位相が搬送波に付加され(adjointe)、形:
【数1】
の伝送用の信号を得るために、変調信号の同相成分および直交成分である量cosφ(t)およびsinφ(t)が計算され搬送波の同相レベルcos2πf
Ctおよび直交レベルsin2πf
Ctと結合させられる(combinees aux amplitudes en phase cos 2πf
Ct et en quadrature sin 2πf
Ct)ことを特徴とする、方法を提供する。
【0036】
また、本発明は、本発明の変調方法を適用することによって単側波帯直交信号を生成する方法であって、データチャンネル毎のレートを1/T
bとするデータ伝送で用いるための有限の持続期間T
bにわたる直交関数u
h(t)のセット、ここでh=1,2,3,...,Nである、を生成するために、第1に、T
bが無限である状況を考え単一のパルスを規定し形:
【数2】
を有する直交関数のベースを取り決め(etablit)、ここで位相はφ
0(t)=2arctan(t/w)である、あるいは、信号
【数3】
を考え以下の積分:
【数4】
を実行することによって2つの信号s
h(t)およびs
h’(t)が直交して分離していることを確保し(assure)、ここでdφ
0/dt=2w/(t
2+w
2)は積分用の重みとして現れ(apparait comme un poids pour l'integration)、信号s
h(t)は、一定の振幅を有しており、信号s
h(t)のスペクトルは、単側波帯スペクトルであることを特徴とする、方法を提供する。
【0037】
本方法の具体的な一側面では、それは、無限ではなく有限の時間間隔T
bにわたる直交関数への一般化を伴い、以下の形:
【数5】
の周期信号を得るために、持続期間T
bだけ離れた周期的な一連の位相パルスを考え、ここで位相φ
0の導関数はローレンツ関数の周期和であり、その和は形:
【数6】
を有する周期関数として書き直すことができ、ここで整数hおよびh’で異なる2つの信号は時間間隔T
bにわたる直交関係:
【数7】
を満たし、dφ
0/dtは、dφ
0/dtを計算して積分することによって、信号
【数8】
を合成する前に位相φ
0(t,T
b)が得られるというような積分用の重みとして作用し、整数の位相へのシンプルな乗算を実行することのみによって、直交性の特性を有する振幅一定の信号のセットが得られ、さらに、単側波帯特性を維持する離散スペクトルが得られる。
【0038】
よって、本発明の方法は、次数1の直交関数を生成するのに用いられていた位相に整数を乗じるだけで、単側波帯スペクトルを有する直交信号を生成し、次数N>1について用いられる(utilisees d'ordre N>1)直交関数が生成される点が異なる、新規な位相変調方法である。
【0039】
OFDMがゆっくりと低下する(パワー則)スペクトル尾部を伴う幅N/T
bの両側波帯スペクトルを有するのに対し、本発明は、多重化であってそのスペクトルが下側波帯を有さずその上側波帯が主幅N/T
sを有するとともに急速に指数関数的に低下するスペクトル尾部を伴う多重化を提案する。
【0040】
当然ながら、位相の符号を逆にすることにより、多重化であってそのスペクトルが上側波帯を有さずその下側波帯が主幅N/T
sを有するとともに急速に指数関数的に低下するスペクトル尾部を伴う多重化を実行することもできる。
【0041】
また、本発明は、本発明の変調方法を適用することによって単側波帯位相符号化2値信号を同相および非同相で伝送する方法(d'emission en phase et hors phase de signaux)であって、ビットレートを2倍にするために搬送波の同相成分および非同相成分を個々に変調することを伴い、検討対象の信号は、以下の形を有し、2つのレベル(amplitudes)の合計で構成されており、かつ、一定の振幅を有さないものであり:
【数9】
ここで位相は
【数10】
であり、2つの独立したビットb
k,1(2)のセットはビットレートを2倍にするために用いられ、非同相レベルおよび同相レベルの各々のスペクトルは単側波帯スペクトルであり、トータルの信号は単側波帯特性を有していることを特徴とする、方法を提供する。
【0042】
また、本発明は、本発明の変調方法を適用することによる、振幅変調および位相変調を混合した、搬送波の信号の混合変調方法であって、位相が形φ(t)=hφ
0(t)(h=1,2,3,...)で表現されるパルスについて、方法は形:
【数11】
の信号を生成することを伴い、得られるスペクトルは単側波帯スペクトルであることを特徴とする、方法を提供する。
【0043】
また、本発明は、本発明の方法を実行するための単側波帯位相パルスを生成するための装置であって、専用の高速DSPプロセッサまたは再構成可能な高速FPGAプロセッサと、デジタル−アナログコンバータと、それぞれ量sinφ(t)およびcosφ(t)を決定するための第1モジュールおよび第2モジュールと、搬送周波数f
Cの波の同相部分および位相直交部分にそれぞれ上記量sinφ(t)およびcosφ(t)を乗じるための第1ミキサーおよび第2ミキサーと、上記第1ミキサーおよび第2ミキサーによって送られた信号を結合するための加算回路と、を備えることを特徴とする装置を提供する。
【0044】
より具体的には、本発明はまた、本発明の方法を実行するための単側波帯位相パルスを生成するための装置であって、dφ(t)/dtを合成するために期間2NT
bにおけるパルスdφ
0,S(t)/dtの2N個の周期的なシーケンスであって各シーケンスが先行するシーケンスからT
bだけ時間的にずれたものを生成するためのアナログ装置であって2NT
b離れた位相パルス間の重複が無視できるような基本位相φ
0,S(t)を用いるアナログ装置と、信号の周期的なシーケンス
【数12】
を合成するために1/2NT
bの整数倍の周波数の高調波を生成するための装置と、時間間隔
【数13】
において、ビットにb
k+qというインデックスを付するためにビットを逆多重化(demultiplexer)するように作用し、幅2NT
bのゲート関数П(t)を用いることによって、トータルの位相導関数:
【数14】
を作れるように構成されたデマルチプレクサと、を備えることを特徴とする、装置を提供する。
【0045】
また、本発明は、単側波帯位相符号化信号を復調するための装置であって、周波数f
Cの局部発信器と、第1ミキサーおよび第2ミキサーと、変調信号の同相成分cos(φ(t))および直交成分sin(φ(t))をそれぞれ得るための0°−90°位相器と、位相導関数:
【数15】
を得るために変調信号の同相成分cos(φ(t))および直交成分sin(φ(t))の各々を微分し得られた導関数の各々に変調信号の同相成分cos(φ(t))および直交成分sin(φ(t))の他方を乗じるためのモジュールと、最初に生成された一連のローレンツ関数パルスを再構成するためのモジュールであって時間t
k=kT
bにおけるビットb
k=1または0の値を識別するために単一のローレンツ関数パルスの大きさ(amplitude)の半分の値を有する閾値検出器を備えるモジュールと、を備えることを特徴とする、装置を提供する。
【0046】
また、本発明は、ゼロ振幅を含む4つの振幅レベルを備えた直交周期信号のベースによって信号を復調するための装置であって、周波数f
Cの局部発信器と、第1ミキサーおよび第2ミキサーと、変調信号の同相成分cos(φ(t))および直交成分sin(φ(t))をそれぞれ得る役割を担う0°−90°位相器と、期間T
bのローレンツ関数生成器に結合された復調モジュールを用いることによって4値ビットの4つのレベルh=0,1,2および3を分離して検出するための装置であって4つの振幅レベルの各々についての以下の2つの量:
【数16】
を作る装置と、量R
h(t)およびI
h(t)から以下:
【数17】
を与える時間幅T
bのゲート関数を用いた畳み込みを求めるための装置と、量
【数18】
を計算するための装置と、量
【数19】
において見られる時刻t=kT
bにおけるレベルh=0,1,2または3に関するピークであってビットb
kがhに等しいことを示すピークを特定するように構成された閾値検出装置と、を備えることを特徴とする、装置を提供する。
【0047】
また、本発明は、光領域において単側波帯位相パルスを生成するための装置であって、データb
k=1または0を供給するためのモジュールと、ローレンツ関数生成器と、位相生成モジュールと、位相積分モジュールと、搬送周波数を生成するためのレーザ生成器と、電気光学位相変調器であって望まれる位相変化に比例する電圧の作用でSSB位相変調光信号が光通信ネットワークにおける伝送のために変調器において生成される態様で、波の位相を直接的に変調するように構成された電気光学位相変調器と、を備えることを特徴とする、装置を提供する。
【0048】
本発明の他の特徴および利点は、添付の図面を参照しつつ、例示的に与えられる本発明の具体的な実装例に関する以下の記載から明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【
図1A】
図1A〜1Cは、単一の位相パルスに対応する信号に関する単側波帯スペクトルであってその搬送波が変調指数を規定する異なる値の整数hについて位相変調されたもののスペクトル密度をプロットした、本発明の一側面に係る曲線を示す。
【
図1B】
図1A〜1Cは、単一の位相パルスに対応する信号に関する単側波帯スペクトルであってその搬送波が変調指数を規定する異なる値の整数hについて位相変調されたもののスペクトル密度をプロットした、本発明の一側面に係る曲線を示す。
【
図1C】
図1A〜1Cは、単一の位相パルスに対応する信号に関する単側波帯スペクトルであってその搬送波が変調指数を規定する異なる値の整数hについて位相変調されたもののスペクトル密度をプロットした、本発明の一側面に係る曲線を示す。
【
図2A】
図2Aおよび2Bは、信号スペクトルであってその搬送波が変調を規定する異なる非整数の値について位相変調されたもののスペクトル密度をプロットした曲線を示す。
【
図2B】
図2Aおよび2Bは、信号スペクトルであってその搬送波が変調を規定する異なる非整数の値について位相変調されたもののスペクトル密度をプロットした曲線を示す。
【
図3A】
図3Aおよび3Bは、信号の単側波帯スペクトルであってその搬送波が100%に近いSSB特性を示す変調を規定する異なるガウス値で位相変調されたもののスペクトル密度をプロットした、本発明の一側面に係る曲線を示す。
【
図3B】
図3Aおよび3Bは、信号の単側波帯スペクトルであってその搬送波が100%に近いSSB特性を示す変調を規定する異なるガウス値で位相変調されたもののスペクトル密度をプロットした、本発明の一側面に係る曲線を示す。
【
図4】
図4は、搬送波からの周波数のずれに対する信号の相対強度をプロットした曲線であって両側波帯スペクトルを規定している、従来技術に係る曲線を示す。
【
図5A】
図5Aおよび5Bは、本発明に係る単側波帯位相変調を用いたデジタル符号化方法において、第1に生成された位相導関数信号をプロットした曲線を示し、第2に積分により計算された(integre)位相信号をプロットした曲線を示す。
【
図5B】
図5Aおよび5Bは、本発明に係る単側波帯位相変調を用いたデジタル符号化方法において、第1に生成された位相導関数信号をプロットした曲線を示し、第2に積分により計算された位相信号をプロットした曲線を示す。
【
図6】
図6は、本発明に係る単側波帯位相変調を用いたデジタル符号化装置の一例のブロックダイアグラムを示す。
【
図7】
図7は、単側波帯符号化された信号についての周波数に対する信号スペクトル密度をプロットした、本発明に係る曲線であって、位相インクリメントが厳密に2πに等しいものを示す。
【
図8A】
図8Aおよび8Bは、単側波帯符号化された信号についての周波数に対する信号スペクトル密度をプロットした、本発明に係る曲線であって、位相インクリメントがそれぞれ0.965×2πおよび0.9123×2πに等しいものを示す。
【
図8B】
図8Aおよび8Bは、単側波帯符号化された信号についての周波数に対する信号スペクトル密度をプロットした、本発明に係る曲線であって、位相インクリメントがそれぞれ0.965×2πおよび0.9123×2πに等しいものを示す。
【
図9】
図9は、
図7の曲線を生じさせるやり方と比べたときローレンツ関数がガウス関数で置き換えられているため単側波帯信号ではない符号化信号についての周波数に対する信号スペクトル密度をプロットした曲線を示す。
【
図10】
図10は、本発明の単側波帯位相符号化信号を復調するための装置の例のブロックダイアグラムを示す。
【
図11】
図11は、平均化されたマルチレベル位相符号化信号のスペクトル密度をプロットした、本発明の実装例に係る曲線を示す。
【
図12】
図12は、従来技術の位相シフト変調を用いて得られるマルチレベル位相符号化信号のスペクトル密度をプロットした曲線であって、スペクトルが両側波帯タイプであるものを示す。
【
図13】
図13は、直交周期信号のベースによって信号を復調する、本発明に係る装置の例のブロックダイアグラムを示す。
【
図14A】
図14A〜14Eは、本発明の直交周期信号のベースによって信号を復調する方法における、スターティング信号と、それぞれレベルh=3,2,1および0の選択的データ検出信号を表す4つのグラフと、を示す曲線を示す。
【
図14B】
図14A〜14Eは、本発明の直交周期信号のベースによって信号を復調する方法における、スターティング信号と、それぞれレベルh=3,2,1および0の選択的データ検出信号を表す4つのグラフと、を示す曲線を示す。
【
図14C】
図14A〜14Eは、本発明の直交周期信号のベースによって信号を復調する方法における、スターティング信号と、それぞれレベルh=3,2,1および0の選択的データ検出信号を表す4つのグラフと、を示す曲線を示す。
【
図14D】
図14A〜14Eは、本発明の直交周期信号のベースによって信号を復調する方法における、スターティング信号と、それぞれレベルh=3,2,1および0の選択的データ検出信号を表す4つのグラフと、を示す曲線を示す。
【
図14E】
図14A〜14Eは、本発明の直交周期信号のベースによって信号を復調する方法における、スターティング信号と、それぞれレベルh=3,2,1および0の選択的データ検出信号を表す4つのグラフと、を示す曲線を示す。
【
図15A】
図15A〜15Cは、第1に、検出されるべき信号を生成するのに用いられた位相導関数信号を示す曲線を示し、第2に、本発明の位相符号化2値信号の復調方法における値0および値1のビットを検出するための信号を示す曲線を示す。
【
図15B】
図15A〜15Cは、第1に、検出されるべき信号を生成するのに用いられた位相導関数信号を示す曲線を示し、第2に、本発明の位相符号化2値信号の復調方法における値0および値1のビットを検出するための信号を示す曲線を示す。
【
図15C】
図15A〜15Cは、第1に、検出されるべき信号を生成するのに用いられた位相導関数信号を示す曲線を示し、第2に、本発明の位相符号化2値信号の復調方法における値0および値1のビットを検出するための信号を示す曲線を示す。
【
図16A】
図16Aおよび16Bは、本発明に係る単側波帯位相符号化2値信号の同相および非同相の伝送の方法に関して、それぞれ第1の実装例における一連のビットについて検出された(または復調された)信号の実部または虚部を示すものであって、符号化信号の位相導関数変調(la modulation de derivee de phase du signal code)が各グラフに含まれているものを示す。
【
図16B】
図16Aおよび16Bは、本発明に係る単側波帯位相符号化2値信号の同相および非同相の伝送の方法に関して、それぞれ第1の実装例における一連のビットについて検出された(または復調された)信号の実部または虚部を示すものであって、符号化信号の位相導関数変調が各グラフに含まれているものを示す。
【
図17】
図17は、
図16Aおよび16Bの例で示すような、本発明に係る単側波帯位相符号化2値信号のスペクトル密度をプロットした曲線を示す。
【
図18A】
図18Aおよび18Bは、本発明に係る単側波帯位相符号化2値信号の同相および非同相の伝送の方法に関して、それぞれ第2の実装例における一連のビットについて検出された(または復調された)信号の実部または虚部を示すものであって、符号化信号の位相導関数変調信号が各グラフに含まれているものを示す。
【
図18B】
図18Aおよび18Bは、本発明に係る単側波帯位相符号化2値信号の同相および非同相の伝送の方法に関して、それぞれ第2の実装例における一連のビットについて検出された(または復調された)信号の実部または虚部を示すものであって、符号化信号の位相導関数変調信号が各グラフに含まれているものを示す。
【
図19】
図19は、
図18Aおよび18Bの例で示すような、本発明に係る単側波帯位相符号化2値信号のスペクトル密度をプロットした曲線を示す。
【
図20A】
図20A〜20Cは、本発明の実装例に係る、単側波帯振幅−位相混合被変調信号をプロットした曲線であって、変調指数hの値がそれぞれ1,2および3に等しいものを示す。
【
図20B】
図20A〜20Cは、本発明の実装例に係る、単側波帯振幅−位相混合被変調信号をプロットした曲線であって、変調指数hの値がそれぞれ1,2および3に等しいものを示す。
【
図20C】
図20A〜20Cは、本発明の実装例に係る、単側波帯振幅−位相混合被変調信号をプロットした曲線であって、変調指数hの値がそれぞれ1,2および3に等しいものを示す。
【
図21】
図21は、光領域への適用における、本発明に係る、単側波帯位相変調を用いたデジタル符号化装置の例のブロックダイアグラムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0050】
本発明は、波を変調する方法に関する。第1に、搬送波の位相へのオリジナルの時間インクリメントによって、本方法は、単側波帯(SSB)周波数スペクトルを有する信号すなわち搬送波の周波数の上側または下側のいずれか一方の周波数成分を有するものの両方が同時に存在しない信号を、直接的に生成することを可能にする。
【0051】
第2に、位相のインクリメントに関する同一時間形状を維持するもののそれに整数を乗じることによって、本発明の方法は、互いに直交しSSB特性を維持する時間信号のオリジナルのベースを生成することを可能にする。
【0052】
さらに、得られる周波数スペクトルは非常にコンパクトであり、単側波帯におけるスペクトルパワーは指数関数的に低下する。
【0053】
本方法は、(最も低い周波数から光領域までの)電磁波または音波などのあらゆるタイプの波に適用可能である。
【0054】
直接的な用途は、デジタルデータを伝送するための、位相変調による情報の物理符号化にある(例えば、マイクロ波領域では、GSM、ブルートゥース、Wi−Fi、デジタルTV、衛星通信、RFIDなど、...または、光領域では、高速データ伝送など)。
【0055】
本発明は、搬送波の位相を変調するための具体的な変調の形式であって、それ単独で単側波帯周波数スペクトルを生成可能なものを提案する。
【0056】
搬送周波数f
cの波(onde de frequence porteuse f
C)によって構成された信号s
h(t)のセットであって該信号s
h(t)の位相φ(t)=hφ
0(t)が時間tで:
【数20】
のように変調されたものを考える。ここで、hは正の整数またはゼロであり、φ
0(t)=2arctan((t−t
0)/w
0)である。
【0057】
変調(modulation)は、時間t
0を中心とし特性期間w
0(>0)を有する単一の位相パルスに対応するものであり、量h2πだけ信号s
h(t)の位相をインクリメントするものである。
【0058】
位相変調に基づくデジタル伝送で使用される用語を用いれば、hは変調指数として知られている。
【0059】
信号のスペクトル密度
【数21】
は、
図1A〜1Cに示されている。ここで、
【数22】
はs
h(t)のフーリエ変換である。
図1A〜1Cでは、hの値がそれぞれ1,2および3に等しい。
【0060】
スペクトルが単側波帯スペクトルであることが見て取れる:スペクトルは、f
cよりも低い周波数帯における成分を全く有さない。
【0061】
なお、h<0となるように変調指数が選択された場合には、スペクトルは搬送周波数について鏡像となり、上側の帯域における成分がないということになる。
【0062】
t
0およびw
0の選択は任意であってよいが、それは単側波帯特性を変えない。
【0063】
明らかではあるが、スペクトル密度は、次数h−1のルジャンドル多項式L
h(x)によって乗じられた減少指数関数によって与えられる。
【数23】
【0064】
驚くべきことに、位相変化がインクリメントの合計
【数24】
に一般化されるとき、単側波帯スペクトルが維持される。ここで、h
iは正の整数である。さらに、φ
i(t)=2arctan((t−t
i)/w
i)であり、任意のw
i>0およびt
iを伴っている。
【0065】
全ての整数h
iが同じ符号を有しているという条件が、SSB特性を維持するためには必須である。
【0066】
形
【数25】
は、単側波帯位相符号化による2値情報伝送に関する以下の適用例に利用および使用される。
【0067】
SSB位相変調のいくつかの重要な特性は、以下の通りである。
【0068】
・単一の位相パルスでは、任意のt
0およびw
0を伴う一般形φ
0(t)=2arctan((t−t
0)/w
0)のみが単側波帯を生成可能である。時間変化の他の形は、両側波帯スペクトルを生じさせる。位相が、φ
0に似た形を有し任意の幅を有し任意の時刻に生成され任意の正の整数で乗じられた複数の位相パルスの合計である場合、SSB特性は維持される。
【0069】
・位相の符号が逆である場合、搬送周波数について鏡像の単側波帯スペクトルが得られる。
【0070】
・乗算係数h(より一般的には全てのh
iであり、これらは必ず同じ符号を有している必要がある)は必ず整数である必要がある。
【0071】
・
図2Aおよび2Bは、λ(hと置き換え)が整数ではない場合の信号s
λ(t)=cos(2πf
Ct+λφ
0(t))について得られるスペクトルが単側波帯スペクトルではないことを示している。
【0072】
・以下で説明するように、正の整数をφ
0に乗じることは、直交関数のベースを生成することを可能にする。
【0073】
さらに、以下では、完璧ではないものの、完璧な変調に近くそれ故同様に本発明の範囲内となる種類の変調についてのSSB基準について説明する。
【0074】
位相のインクリメントが2πの整数倍ではない変調は、変調の形が変わっていない場合すなわち位相導関数がローレンツ関数の場合であっても、第2の側波帯を生じさせる。このことは、
図2Aおよび
図2Bにおいて明らかである。
【0075】
SSB特性を定量化するために、以下のように、搬送波よりも高い周波数のスペクトルパワーの合計をトータルのスペクトルの合計で割った比率を定義することができる:
【数26】
【0076】
それぞれλ=0.5および1.5での変調に関する
図2Aおよび2Bにおいて、それぞれc
SSB=56.9%および61.7%であることすなわちスペクトルが単側波帯に期待されるもの(c
SSB=100%)から顕著に乖離していることが分かる。
【0077】
ある適用例では、位相φ
0(t)=2arctan((t−t
0)/w
0)の変化がゆっくり過ぎて値2πに到達しないと考えられる。具体的に:
【数27】
【0078】
ゆっくりとした部分が切り取られた(la partie lente est tronquee)φ
0(t)の概略的な形を定義することは役立ち得る。それは、単側波帯振幅−位相混合変調への適用のために説明される例で実行される。
【0079】
ローレンツ関数dφ
0(t)/dtが、幅sのガウス関数によって乗じられる。概略的な位相の導関数をφ
0,S(t)を用いて表すと
【数28】
である。ここで、パラメータμは、トータルの位相のインクリメントを2πに等しくなるように維持することを可能にする乗算係数である。幅w=0.37を有するローレンス関数と2つのガウス幅s=2.7および1.85(それぞれμ=1.112および1.165)とについてのs(t)=cos(2πf
Ct+φ
0,S(t))のスペクトルパワーが、
図3Aおよび3Bに示されている。
【0080】
ここでは位相の導関数がローレンツ関数とは異なるため、下側波帯が現れている。しかしながら、s>>wというこれらの値は、100%に近い(それぞれc
SSB=95.9%および95%)というSSB特性を維持することを可能にする。
【0081】
以下、単側波帯位相符号化による2値情報伝送への本発明の適用例を記載する。
【0082】
知られた位相符号化方法が
図4を参照しつつ先にまとめられており、それらは全て両側波帯スペクトルを生じさせる。
【0083】
以下、本発明の適用例に係る、単側波帯位相変調を用いたデジタル符号化の原理を説明する。
【0084】
本発明の適用例について、以下の位相符号化を考える:持続期間T
bのk番目ビットが、量2b
karctan((t−kT
b)/w)を搬送波のトータルの位相φ(t)に寄与させる。ここで、b
k=1または0であり、幅wはシンボル時間T
bと同じまたはシンボル時間T
bよりも短い。
【0085】
実際には、位相の導関数を考えるとよりシンプルである。これは、その場合、kT
bを中心とするローレンツ関数2w/((t−kT
b)
2+w
2)をビットb
kによって重み付けたものの合計となる。
【0086】
図5Aは、生成された位相導関数信号を示す。
図5Bに示すように、位相は積分により計算され(integree)、従来型の位相変調方法を用いて搬送波に適用される。
【0087】
伝送用の信号:
【数29】
を得るために、量cosφ(t)およびsinφ(t)が計算され、搬送波の同相レベルcos2πf
Ctおよび直交レベルsin2πf
Ctと結合させられる。
【0088】
上記のデジタル符号化の実行を可能にする装置のブロックダイアグラムを、
図6に示す。
【0089】
図6において、データb
k=1または0を供給するためのモジュール101、ローレンツ関数生成器102、位相生成モジュール103、位相積分モジュール104、量cosφ(t)およびsinφ(t)をそれぞれ生成するためのモジュール105および106、搬送周波数生成器107、位相シフトモジュール108、ミキサー回路109および110、ならびに、伝送用の信号:
【数30】
を得るために量cosφ(t)およびsinφ(t)を搬送波の同相レベルcos2πf
Ctおよび直交レベルsin2πf
Ctと結合するための加算回路111を見て取れる。
【0090】
出力増幅器112は、送信アンテナ113に接続されている。
【0091】
単側波帯位相符号化信号のスペクトルを考える。
【0092】
w/T
b=0.37となるようなパルス幅についての信号のスペクトルパワーを
図7に示す。周波数は、1/T
b単位である。搬送波は、10/T
bに等しい周波数を有する。他の搬送周波数の選択は、その周りに似たようなSSBスペクトルを生じさせる。
【0093】
スペクトルは、明確に、単側波帯特性を示している。搬送周波数の左では、スペクトルが極めて急速に低下しており、その有限の値は、有限サイズの効果(effets de taille finie)のみに起因している。搬送周波数の右では、周波数f
C+1/T
bにおいてスペクトルパワーが急に20dB低下し、その後、周波数f
C+2/T
bにおいてさらに20dB低下し、以下同様である。
【0094】
高めの周波数での低下のコンパクト化は、有限個のサンプルを用いた計算結果である(持続期間T
bにおける259ビットの一連の乱数の独立した抽出に対応する32個のスペクトルの平均である)。
【0095】
より小さい幅w/T
bが選択された場合、より高い周波数へとフーリエ要素が拡がる。具体的には、周波数が1/T
b増加すると、パワーは
【数31】
だけ指数関数的に低下し、すなわち、w/T
b=0.37では1/100(−20dB)である。
【0096】
また、スペクトルは、周波数f
C、f
C+1/T
b、f
C+2/T
bなどを中心とする、スペクトル線と呼ばれる狭いピークを示している。これらは、厳密に2πに等しい位相インクリメントの選択に由来するものである。この作用は、The Bell System Technical Journal, 54, No.6, 1095−1125頁 (1975)に掲載されたH.E. RoweおよびV.K. Prabhuによる“Power spectrum of a digital, frequency−modulation signal”と題された論文で報告されているように、インクリメントが2πである従来型の位相変調方法で既に言及されている。
【0097】
本方法では、この値から離れないことが重要である、というのは、そのようにすると、スペクトルにおいて下側波帯が再出現するためである。
【0098】
しかしながら、実際は、インクリメントが2πよりも数パーセントだけ小さかったり大きかったりするに過ぎない場合には、スペクトルにおけるこの下側波帯は無視でき、スペクトルにおける狭いピークは減少しあるいは消滅する。このことが、位相のインクリメントが0.965×2πであるスペクトルについての
図8Aに示されている。狭いピークの低減は、9.5〜10の範囲における周波数の曲線のノイズ部分を伴っており、小さいが非ゼロである下側波帯における影響が現れていることを示している。位相インクリメントが0.9123×2πでは、現象はもう少し顕在化する(
図8B参照)。位相インクリメントが0.9(2π)よりも小さいまたは1.1(2π)よりも大きいと、SSB特性は失われると考えられる。
【0099】
最後に、
図9は、(同じ位相インクリメントを維持しつつ同等なパルス幅で)dφ/dtにおけるローレンツ関数がガウス関数によって置き換えられた場合に得られるスペクトルを示す。スペクトルの違いは顕著である。下側波帯の現れは非常に顕著である。
【0100】
以下、
図10を参照して、本発明に係るSSB位相符号化信号を復調するための方法および装置の例を説明する。
【0101】
受信の際の、アンテナ201および増幅器202による、搬送波から信号を取り出すための第1の復調ステップは、従来型のものである。周波数f
Cの局部発信器203は、0°−90°位相器206を介してミキサー204および205に結合されており、0°−90°位相器206は、変調信号の同相成分cos(φ(t))および直交成分sin(φ(t))を得る役割を担う。計算モジュール207においてそれらを微分しそれらにそれらのパートナーを乗じることによって、以下の位相導関数:
【数32】
が得られる。
【0102】
これは、
図5Aのもののような最初に生成された一連のローレンツパルスを再構成することを可能にする。単一のローレンツ関数の大きさの半分の値の閾値検出器208を設けることにより、時間t
k=T
bにおけるビットb
k=1または0の値を容易に識別できる。クロック209は、レート1/T
bでパルスを閾値検出器208に供給する。
【0103】
実際は、検出ノイズも、検出される信号に加えられる。信号、この例ではsinφおよびcosφ、を微分することは、ノイズの作用を増加させる作用を有する。以下のように、単側波帯位相パルスの直交特性を参照しつつ、微分を利用しないものである他の変調手段を利用できる。
【0104】
以下、単側波帯直交信号を生成する方法を記載する。
【0105】
主題は、有限の持続期間T
bにわたる直交関数u
h(t)のセット、ここでh=1,2,3,...,Nである、を生成することであり、その目的は、例えばデータチャンネル毎のレートを1/T
bとするデータ伝送に、それらを使用することである。
【0106】
それらの直交関数を作るためには、第1に、T
bが無限(単一のパルス)である状況を考えることが有益である。
【0107】
直交関数のベースは:
【数33】
であり、先に定義した位相φ
0(t)=2arctan(t/w)が利用される。
【0108】
シンプルとする観点から、関数はt=0を中心としている。
【数34】
を確認できる。
【0109】
実際には、信号
【数35】
を考え以下の積分:
【数36】
を実行することによって2つの信号s
h(t)およびs
h’(t)が直交して分離していることを確保することがより有利であり得る。ここで、dφ
0/dt=2w/(t
2+w
2)は積分用の重み(測度)として現れる。
【0110】
この定義では、信号s
h(t)は一定の振幅(一定の絶対値)を有しており、このことは、それらの生成にあたり実用的な利点(一定の伝送パワー)となり得る。s
h(t)のスペクトルは、単側波帯を有する。
【0111】
無限ではなく有限の時間間隔T
bにわたる直交関数への一般化は、持続期間T
bだけ離れた周期的な一連の位相パルスを考えることによって得られる。これは、以下の周期信号:
【数37】
を与える。位相φ
0の導関数は、ローレンツ関数の周期和である。
【0112】
この和は、周期関数の形:
【数38】
で書き直すことができる。
【0113】
整数hおよびh’で異なる2つの信号は、時間間隔T
bにわたる直交関係:
【数39】
を満たす。繰り返しになるが、dφ
0/dtは積分用の重みとして作用する。
【0114】
実際、φ
0(t,T
b)を与えその後
【数40】
が合成されるように、dφ
0/dtが計算され(または生成され)その後積分される。整数を位相に乗じることのみで、直交性を有する振幅一定の信号のセットを得ることが可能となることが分かる。さらに、スペクトル、ここでは離散している、は、単側波帯特性を維持する。
【0115】
以下、位相符号化マルチレベルデジタル信号の検出への適用例を記載する。
【0116】
第1に、マルチレベル位相符号化の選択が、検討される。
【0117】
主題は、例えば振幅変調の2バイナリ1クォータナリ(2B1Q)法のような、4レベルに関する2ビットの符号化であるが、位相変調に転用される。
【0118】
当然ながら、h=0,1,...,N−1でN=2
pのNレベル(N項ビット)への一般化が可能である。1秒毎のビットレートは、上述のような1/T
bではなくp/T
bとなる。
【0119】
位相
【数41】
の符号化を選択できる。ここで、ビットb
kは値b
k=0,1,2,3(それぞれ、00,01,10および11に関する)を有し、時間間隔(k−1/2)T
b≦t<(k+1/2)T
bで定義される。
【0120】
復調の際に4値ビットb
kの値を再現するために、各時間間隔[k−1/2,k+1/2]T
bにわたる信号
【数42】
の直交性をいっぱいに(pleinement)利用することが可能である。それは、本発明の1つのあり得る適用例である。
【0121】
しかしながら、異なる値の2つの連続ビットb
kおよびb
k+1について、位相の導関数は、(b
k+1−b
k)dφ
0(T
b/2,T
b)/dtに等しい非連続性を有する。そのような非連続性は、ゆっくりと低下するスペクトル尾部を生成する。ここで選択されている適用例では、直交特性の利用を比較的少なくして、スペクトルのコンパクトさを優先している。この目的で、上述のように、位相は、
【数43】
のように符号化される。ここで、
【数44】
である。
【0122】
位相の導関数は、無作為に4つの値のレベルをとる大きさ(amplitude)を有するローレンツ関数の合計である。この符号化は、位相の非連続性がないことを確保する。しかしながら、信号
【数45】
は、b
kを取り出すための復調に用いられる関数
【数46】
との直交関係を満たさず、概ね直交関係を満たすに過ぎない。しかしながら、復調は実際上効果的である。
【0123】
データ伝送の原理は、
図5Aおよび5Bに示したものと似ているが、2値ビット0,1は4値ビットb
k=0,1,2,3によって置き換えられている。
【0124】
以下、マルチレベル位相符号化信号のスペクトルを説明する。
【0125】
提案される適用例として、持続期間T
bにおける一連の33個の4値ビットで構成された信号のスペクトルを考える。信号は、以下:s(t)=cos(2πf
Ct+φ(t))のように生成される、ここで、
【数47】
である。4値ビットb
k=0,1,2または3(2値ビット00,01,10,11に対応)は、擬似乱数生成器を用いて選択され、データシーケンスを構成する。レートは、2/T
bビット毎秒である。搬送波の周波数はf
c=10/T
bというように選択され、幅はw=0.3T
bというように選択される。
【0126】
図11に、32個の異なる4値ビットのシーケンスに対応する平均周波数スペクトルを示す。
【0127】
単側波帯特性は、明らかに見られる。スペクトルは、平均搬送周波数<f>=f
C+<b
k>/T
b=11.5/T
bよりも低い無視できない周波数成分を有さない。
【0128】
<f>+2/T
bよりも高い周波数について、スペクトルは、各1/T
bにつき約10dB(ビットレート2/T
bに等しい周波数増加につき20dB)急速かつ指数関数的に低下している。より大きな幅wは、より速い指数関数的な低下をもたらす。
【0129】
これに対し、
図12に示す以下のグラフは、周波数が4つのレベルに変調される
【数48】
周波数シフトキーイング(FSK)タイプの変調の結果である。
【0130】
本発明の一部を構成しない上述のような形態では、平均搬送周波数<f>=f
C+<b
k>/T
b=11.5/T
bの両側に両側波帯タイプのスペクトルが見られる。その主幅は2/T
bであるが、スペクトルは、ゆっくりと非指数関数的に低下するスペクトル尾部を伴っている。
【0131】
以下、直交周期信号のベースによって信号を復調する方法および装置を説明する。
【0132】
受信の際、搬送波から信号を取り出すための第1の復調のステップは、従来型のものであり、
図10を参照して上述した例と似ている。アンテナ301によって受信された信号は、増幅器302で増幅される。周波数f
Cの局部発信器303は、0°−90°位相器306を介してミキサー304および305に結合されており、0°−90°位相器306は、変調信号の同相成分cos(φ(t))および直交成分sin(φ(t))を得る役割を担う。第1の実施形態では、被変調信号の位相の導関数を得るために、
図10のものと同じスキームを使用できる。しかしながら、4つの振幅レベル(ゼロ振幅を含む)の検出は難しく、その理由は、隣接する時刻に伝送された異なる大きさのローレンツ関数(Lorentziennes d'amplitude differente)間の重複にある。
【0133】
好ましいソリューションは、周期直交信号の以下のベース
【数49】
を用いることである。
【0134】
実際、4値ビットの4つのレベルh=0,1,2および3は、分離して検出される。これは、4つの量
【数50】
を構成するための
図13で参照符号307が付された適切な復調手段を使用し、以下:
【数51】
を与える時間幅T
bのゲート関数を用いた畳み込みを実行するためのモジュール308を使用することによって達成される。
【0135】
その後、モジュール309において、量
【数52】
が計算される。この量(ビットレベルhの検出信号を構成する)において見られる時刻t=kT
bにおけるレベルh=0,1,2または3に関するピークは、ビットb
kがhに等しいことを示している。
【0136】
4つの閾値検出器310〜313は、それぞれ、レベルh=0,1,2および3用に使用される。
【0137】
クロック314は、レート1/T
bでパルスを送る役割を担う。
【0138】
また、
図13は、期間T
bの周期ローレンツ関数の生成器と、モジュール307に値sin(hφ
0(t,T
b))およびcos(hφ
0(t,T
b))を供給するための計算モジュール316と、示す。
【0139】
図14A〜14Eは、下から上まで:スターティング信号
【数53】
と、レベルh=3,2,1および0のビットの検出のための、選択的検出信号を表す4つのグラフ(
図14B〜14E)と、を表す。
【0140】
マルチレベルビットb
kについて検討されるべき情報は、ちょうどt=kT
bで得られる検出信号の値によって与えられる。例えば、k=−8では、h=3について検出された信号のレベル(
図14B)は大きな値をとるとともにピークを示し、一方、h=0,1および2にそれぞれ対応するグラフ(
図14E,14Dおよび14C)については信号レベルは低い:よって、ビットb
k=-8は値3(または11)を有する。また、レベルh=1および2(
図14Dおよび14C)について、整数t/T
bでは無視できない値であるが、ピークではなくむしろ底に対応し、b
kの値を識別するのには考慮されない値が見られることがあり得る。例えば、k=−2では、b
k=0が、h=0(
図14E)の検出信号に関するピークによって識別され、一方、h=1(
図14D)の検出信号の値は、ゼロではないが底に関連付けられる。
【0141】
ローレンツ関数の重複の程度が大きいにも関わらず、信号を周期信号のベースに基づいて計算する(projeter)方法は、ビットを、それらのレベルに基づいて非常に効果的な態様で選択的にソートすることを可能にすることが分かる。
【0142】
先に例示したような、位相符号化2値信号の復調を、再度考える。
【0143】
上述のように、検出信号がノイズの多いものである場合、同相の導関数(derivee en phase)の再構成は、効果的ではないことがある。4値ビットについて上述したような、直交性を利用した復調方法は、好ましいものであり、2値信号についてより効果的に適用される。
【0144】
既に述べた通り、検出は、以下:
【数54】
を計算するものである。ここで、h=1または0であり、
【数55】
である。
【0145】
繰り返しになるが、φ
0(t)はφ
0(t,T
b)との直交関係を満たしていないが、重複は効率的な復調には十分である。
図15A〜15Cは、
図4に示した259ビットのシーケンスのラスト38ビットについての、値0のビット(
図15A)および値1のビット(
図15B)の検出信号を示す。
図15Cは、検出されるべき信号を生成するために用いられた、同相の導関数信号(le signal de derivee en phase)を再度示している(rappelle)。
【0146】
本発明は、種々の他の実用例、具体的には、単側波帯の位相符号化2値信号の同相および非同相の伝送に役立つ。
【0147】
この実用例では、データレートを2倍にするために(すなわち、シンボルレートの2倍に等しいビットレートを持つために)、搬送波の同相成分および直交成分を個々に変調できることを利用することが提案される。
【0148】
上述の例では、信号は、一定のパワー(または振幅)の、以下のようなものである:
【数56】
【0149】
現在の例では、信号は2つのレベルの合計であるため、それは一定の振幅を有さない:
【数57】
【0150】
この例では、
【数58】
である。ここで、2つの独立したビットb
k,1(2)のセットは、レートを2倍にするために用いられている。
【0151】
非同相レベルおよび同相レベルについてのスペクトルはいずれも単側波帯であるため、トータルの信号もまた単側波帯特性を有している(
図17および19参照)。
【0152】
以下、伝送されたビットにおける情報を取り出すための復調処理について、説明する。
【0153】
シンプル化の目的で、この説明は、2値ビットに制限される。よい復調には、φ
1(t)の相対的相変化およびφ
2(t)の相対的位相変化は小さく維持するべきことが示されている。これらの変化は、隣接する位相パルス間の干渉(重複)(「符号間干渉」(ISI)としても知られている)に由来するものであり、
図3Aおよび3Bの例では適用されていない制約である。
【0154】
搬送波の復調の際、同相部分および非同相部分が得られ、すなわち、それぞれ:
【数59】
【0155】
w<<T
b(ISIなし)のとき、t=kT
bについて、実部Re(kT
b)=cos(b
k,1π)−sin(b
k,2π)は、b
k,1=0または1のそれぞれについて1または−1を与え、b
k,2の値と無関係である。
【0156】
同様に、虚部:Im(kT
b)=sin(b
k,1π)+cos(b
k,2π)は、b
k,2=0または1のそれぞれについて1または−1を与え、b
k,1の値に無関係である。
【0157】
R
eは、ビットの第1セットに関する情報を与え、I
mは、ビットの第2セットに関する情報を与える。w/T
bが比較的大きい場合、追加的な位相
【数60】
が、T
bにおける望まれる位相にφ
1(kT
b)=b
k,1π+θ
1のように追加される。同様に、位相θ
2はφ
2に影響する。これは、以下:
【数61】
を与える。
【0158】
エラーなしで時間kT
bに伝送された各ビットを再現するためには、|θ
1|<<π/4かつ|θ
2|<<π/4(つまり、ReおよびImが、無視できない正(ビット0)または負(ビット1)のゼロに近くない値を常に有することを確保すること)が必須である。
【0159】
ISIを制限するために、範囲(k±N)T
bにある時間において伝送されたビットにdφ/dtの時間フィルタリングが用いられる場合:
【数62】
である。ここで、γ=0.577...は、オイラーの定数である。実際、これは、w/T
b=0.37についてN<<4.7を与え、w/T
b=0.32についてN<<6.5を与え、w/T
b=0.185についてN<<39を与える。全ての状況において、隣接する位相パルス間の干渉を制限するには時間フィルタリングが必要である。
【0161】
ISIを制限する1つのやり方は、位相導関数に、
図3Aおよび3Bを参照して上述したような、ローレンツ−ガウス関数であって:
【数63】
を積分することによって基本位相パルスが得られるものを利用することである。ここで、パラメータμは、トータルの位相のインクリメントを2πに等しくなるように維持することを可能にする係数である。
【0162】
図16Aおよび16Bは、w/T
b=0.32でありs/T
b=3.2(μ=1.0811)でありさらに:
【数64】
である一連のビットについての、任意の単位における、信号Re(
図16A)およびIm(
図16B)を示す。
【0163】
搬送周波数f
c=13(1/T
b単位)に関する対応する周波数スペクトルを、
図17に示す。
【0164】
下側波帯における小さいスペクトル要素を除けばSSB特性がよく維持されている、というのは、基本位相導関数が厳密なローレンツ関数ではないのである。スペクトルの90%は、1/T
b周波数帯つまりビットレートの半分に集中している。
【0165】
以下の例は、以下のパラメータ:w/T
b=0.37およびs/T
b=2.7(μ=1.112)を用いて、スペクトルの98%をビットレートの半分に等しい周波数帯に収めることができることを示している。
図18Aおよび18Bは、信号Re(
図18A)および信号Im(
図18B)を示し、
図19はスペクトルを示す。
【0166】
これら2つの例は、非常にコンパクトなSSBスペクトルで、約2ビット毎秒毎ヘルツ(bit/s/Hz)という非常に高いスペクトル効率(スペクトル幅に対するビットレートの比率)が得られ得ることを示している。
【0167】
以下、単側波帯振幅−位相混合変調への適用例を記載する。
【0168】
本発明の直接的な適用例は、搬送波信号を振幅と位相の両方で変調するものである。
【0169】
上記では、位相φ(t)の変調だけを考えてきた。原理は、信号の1つのパルスすなわちゼロで始まりその後ゼロに戻る信号を処理することである。t
0を中心とし幅w
0を有する単一のパルスについて、かつ、基本位相パルスφ(t)=φ
0(t)=2arctan((t−t
0)/w
0)とについて:
【数65】
【0170】
信号は、振幅変調cos(φ
0(t)/2)および位相変調φ
0(t)/2の形を用いて、以下のようにも記載できる:
【数66】
【0171】
よって、φ(t)=hφ
0(t)(h=1,2,3,...)であるパルスについて以下のように一般化できる。
【数67】
図20A〜20Cは、搬送波f
c=13でパルス幅w/T
b=0.37の変調でそれぞれh=1,2および3についての信号s(t)を示す。時間信号は、互いに直交している。
【0172】
得られるスペクトルは、SSBスペクトル(cos(2πf
Ct+φ(t))の項)と周波数f
Cに局在化したスペクトル(cos(2πf
Ct)の項)との合計によって与えられ、よって、それは単側波帯スペクトルである。それは、周波数f
Cで強くなっている点以外は、それぞれh=1,2および3に関する
図1A〜1Cのスペクトルと同じである。
【0173】
以下、単側波帯位相パルス生成器のいくつかの実用例について記載する。
【0174】
完全にデジタルの態様で、搬送波およびその変調波を合成できる:この技術の現状では、数百万パルス毎秒までのレートで生成される位相パルスおよびGHzオーダまでの搬送波については、専用の高速プロセッサ(「デジタルシグナルプロセッサ」(DSPs)として知られている)、または、再構成可能な高速プロセッサ(「フィールドプログラマブルゲートアレイ」(FPGAs)として知られている)を利用したデジタルの方法を採用可能である。
【0175】
比較的低いビットレート、現在では百万パルス毎秒未満であるが技術の進展に伴い上昇する可能性がある、では、「ソフトウェア無線」カードに基づいた安価なソリューションを利用できる。搬送波の同相部分および直交部分を乗じるために、デジタル−アナログ変換の後に、
図6の実施形態のように量sinφ(t)およびcosφ(t)が生成され、別個にミキサーに送られる。
【0176】
あるいは、デジタル合成を用いるのであるが、位相φ(t)が計算され、その後デジタル−アナログ変換がなされ、その後電圧制御位相器または発信器に送られる。
【0177】
アナログ合成を実行することもできる。そのような場合、2NT
b離れた位相パルス間の重複が無視できるような基本位相φ
0,S(t)を用いて、dφ(t)/dtが、期間2NT
bにおけるパルスdφ
0,S(t)/dtの2N個の周期的なシーケンスであって各シーケンスが先行するシーケンスからT
bだけ時間的にずれたものを生成することによって合成される。周期的なシーケンス
【数68】
は、1/2NT
bの整数倍の周波数の高調波であって適切な位相および振幅を有するものを生成することによって、容易に合成できる。
【0178】
時間間隔
【数69】
において、ビットは、それらにb
k+qというインデックスを付するために逆多重化され、幅2NT
bのゲート関数П(t)を用いることによって、トータルの位相導関数:
【数70】
を作ることができる。
【0179】
1/2NT
bの整数倍の周波数の高調波を合成することによって周期パルスを生成するための処理は、周波数逓倍器を直列に接続することによってまたはベース高調波を生成するための周波数コム生成器を用いることによって、数十GHzまでの周波数領域で容易に実行できる。
【0180】
光領域においては電気光学変調器を用いて波の位相を直接的に変調でき、
図21の実施形態に示されているように、変調器に印加される電圧は位相変化に比例する。
【0181】
図21では、データb
k=1または0を供給するためのモジュール401、ローレンツ関数生成器402、位相生成モジュール403、位相積分モジュール404、搬送周波数を生成するためのレーザ生成器406、および電気光学位相変調器405を見て取れる。電気光学位相変調器405は、望まれる位相変化を表す電圧の作用でSSB位相被変調光信号が光通信ネットワークにおける伝送のために変調器405において生成される態様で、波の位相を直接的に変調する役割を担う。
【0182】
添付の請求項によって規定される範囲を逸脱することなく上述の実施形態に対して種々の改変および追加が適用され得る。
【0183】
具体的には、種々の実施形態は、明細書に反対の記載が無い限り、互いに組み合わせ可能である。