(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記可溶化化合物は、シクロヘキシル2−トルエート、シクロヘキシル3−トルエート、シクロヘキシル4−トルエート、シクロヘキシルメタノール3−トルエート、シクロペンチル3−トルエート、シクロヘプチル−m−トルエート、および、その組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
前記無機光保護剤は、処理されたまたは未処理の、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、およびこれらの混合物からなる群から選択される、処理されたまたは未処理の金属酸化物の顔料またはナノ顔料である、請求項9に記載の組成物。
ジヒドロキシアセトン、イサチン、アロキサン、ニンヒドリン、グリセルアルデヒド、メソ酒石酸アルデヒド、グルタルアルデヒド、エリトルロースからなる群から選択される、皮膚を人工的に日焼けおよび/または褐色化させる少なくとも1つの剤を1種単独でまたは組み合わせて更に含む、請求項1に記載の組成物。
耐水性を改善するための第2のポリマー、UV活性成分可溶化剤、オイル、ワックス、溶媒、乳化剤、保存剤、酸化防止剤、ビタミン、防虫剤、染料、顔料、湿潤剤、充填剤、増粘剤、フィルム形成剤、安定化剤、緩衝剤、展着剤、パール化剤、電解質、酸、塩基、脂肪物質、イオン性増粘剤、非イオン性増粘剤、親水性増粘剤、親油性増粘剤、軟化剤、乳白剤、エモリエント、シリコーン、消泡剤、フレグランス、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、活性剤、推進剤、酸性化または塩基性化剤、酸化防止剤、α−ヒドロキシ酸、保湿剤、抗炎症剤、着色剤、医薬的、皮膚科学的または美容的に許容される賦形剤、および、それらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの補助剤または添加剤を更に含む、請求項1に記載の組成物。
水中油型エマルジョン、油中水型エマルジョン、油−水−油型エマルジョン、水−油−水型エマルジョン、シリコーン中水型エマルジョン、油性溶液、脂質融合物、ヒドロアルコールゲル、無水配合物、無水スプレー、無水ゲル、無水乾燥ゲル、水性ゲル、ゲルクリームSPF20、SPF30クリーム、アルコール溶液、水−アルコール溶液、ミルク、ローション、パウダー、スティック、ロールオン、ミスト、ワイプ、ワックス、ムース、エアロゾル、バルム、パッチ、ポマード、ポンプスプレー、溶液、タオレット、ペースト、パウダー、またはスプレーに製剤化される、請求項1に記載の組成物。
耐水性を改善するための第2のポリマー、UV活性成分可溶化剤、オイル、ワックス、溶媒、乳化剤、保存剤、酸化防止剤、ビタミン、防虫剤、染料、顔料、湿潤剤、充填剤、フィルム形成剤、安定化剤、緩衝剤、展着剤、パール化剤、電解質、酸、塩基、脂肪物質、有機溶媒、イオン性増粘剤、非イオン性増粘剤、親水性増粘剤、親油性増粘剤、軟化剤、乳白剤、エモリエント、シリコーン、消泡剤、フレグランス、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、活性剤、推進剤、酸性化または塩基性化剤、酸化防止剤、α−ヒドロキシ酸、保湿剤、抗炎症剤、着色剤、医薬的、皮膚科学的または美容的に許容される賦形剤、および、それらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの補助剤または添加剤を更に含む、請求項16に記載の組成物。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本願明細書と共に、本発明と見なす事項を特に示しかつ明確にクレームする特許請求の範囲を添付するが、本発明は、以下の発明の詳細な説明および実施例に基づき容易に理解できるであろう。
【0021】
本明細書において他に定義されない限り、開示されかつ/またはクレームされる1つ以上の発明概念に関連して使用される技術用語は、当業者によって一般に理解される意味を有するものとする。さらに、文脈によって特に要求されない限り、単数形の用語は複数形を含み、複数形の用語は単数形を含むものとする。
【0022】
本出願の任意の部分で言及されている全ての特許、公開特許出願および非特許刊行物は、これらの特許または刊行物がそれぞれ具体的かつ個別に参照により援用されているのと同様にその全体が参照により本願明細書に明示的に援用される。
【0023】
本開示に従って使用される場合、以下の用語は、他に示されない限り、以下の意味を有すると理解されるべきである。
【0024】
用語「含む(comprising)」と関連して使用される場合、用語「1つの(a)」または「1つの(an)」の使用は「1つ」を意味するが、「1つ以上」、「少なくとも1つ」および「1または2以上」の意味とも整合する。「または(or)」は、代替物が相互に排他的である場合にのみ当該代替物を指すことが明示的に示されていない限り、「および/または」を意味するが、本開示は代替物および「および/または」のみを示す定義も支持する。
【0025】
本明細書で使用される全てのパーセンテージ(%)、割合、および比率は、特段特定されない限り、重量基準である。
【0026】
本明細書で使用される場合、用語「含む(comprising)」(および「comprise」、「comprises」などの「comprising」の他の任意の形態)、「有する(having)」(および「have」、「has」などの「having」の他の任意の形態)、「含む(including)」(および「includes」、「include」などの「including」の他の任意の形態)、「含む(containing)」(および「contains」、「contain」などの「containing」の他の任意の形態)は包括的、つまりオープンエンドであり、追加の未記載の要素または方法ステップを排除するものではない。本明細書で使用される用語「またはそれらの組み合わせ」は、その用語に先行する列挙された項目のすべての順列および組み合わせをいう。例えば、「A、B、C、またはそれらの組み合わせ」は、A、B、C、AB、AC、BCまたはABCの少なくとも1つを含むことを意図しており、特定の文脈で順序が重要である場合はまた、BA、CA、CB、CBA、BCA、ACB、BAC、またはCABである。かかる例を続けると、BB、AAA、MB、BBC、AAABCCCC、CBBAAA、CABABBなどの1つまたは複数の項目または用語の繰り返しを含む組み合わせが明示的に含まれる。当業者であれば、文脈から明らかでない限り、典型的には、任意の組み合わせにおける項目または用語の数には制限はないことを理解するであろう。
【0027】
用語「好ましい」、「好ましくは」およびその変形は、特定の状況下で一定の利益をもたらす本発明の実施形態を指す。しかしながら、同一のまたは他の状況下で、他の実施形態も好ましい。さらに、1つ以上の好ましい実施形態の記載は、他の実施形態が有用でないことを暗示するものではなく、他の実施形態を本発明の範囲から除外することを意図するものではない。
【0028】
本明細書において、本出願の「一実施形態」または「一態様」または「一つのバージョン」または「一つの目的」との記載は、文脈がそうでないことを明確に指示しない限り、1つまたはそれ以上の当該一実施形態、当該一態様、当該一つのバージョンまたは当該1つの目的を含むものである。
【0029】
「それぞれ独立して・・・からなる群から独立して選択される」との用語は、ある1つの基がある構造中に2つ以上現れる場合、当該基の出現毎に独立して選択することができることを意味する。
【0030】
「アルキル」との用語は、任意で1つ以上のヘテロ原子を有する、官能化または非官能化の1価の直鎖または分枝鎖C
1−C
60基をいう。特に、アルキルはC
1−C
45基、より具体的にはC
1−C
30基である。本明細書で使用される場合、アルキルとの用語はC
1−C
4基をいう。
【0031】
「分枝」との用語は、任意の非線形分子構造をいう。かかる用語は、分枝構造および超分岐構造の両方を含む。
【0032】
「美容的に許容される成分」という用語は、パーソナルケア組成物において他の望ましい効果を生じさせるために典型的に使用される任意の成分/化合物または成分/化合物または組成物の混合物を意味する。
【0033】
本明細書で使用される「美容/皮膚用組成物」との用語は、リーブオン製品およびウォッシュオフ製品を含む、ヒトの皮膚への局所適用のための組成物を記述することを意図する。
【0034】
「有効な量」および「有効な使用レベル」との用語は、所望の性能属性、安定性、効能、製品審美性などを提供するために使用される機能性活性成分または可溶化剤の十分な量をいう。
【0035】
「低アレルギー性」との用語は、刺激が低減された化合物であって、局所適用後に皮膚または髪を敏感にさせないものとして広い意味で解釈されるべきである。
【0036】
「無臭」との用語は、特有の臭いや香りを有さない物質の性質として広い意味で解釈されるべきである。
【0037】
本明細書で使用される「凍結融解に対して安定」という用語は、被験試料を0℃という低温に供し、次いで当該試料を95℃という高温で解凍する一種の安定性試験をいう。この試験は、製品が変化温度条件下で安定した状態を保つ能力を説明する。
【0038】
本明細書で使用される「機能性活性成分」との用語は、例えば、化学的に活性な、薬学的に活性な、または栄養補助的に活性な、イオン、分子、複合体(complex)またはポリマーをいう。これは、パーソナルケア用、美容用、医薬用、および栄養補助用の活性化合物を含む。好ましくは、機能性活性成分は、UVAおよび/またはUVB活性成分、有機または無機の光保護剤を含み、一般に使用されている美容用溶媒に水溶性または脂溶性または不溶性であるサンスクリーンである。
【0039】
「パーソナルケア組成物」および「化粧品」との用語は、ヒトの身体上でまたは身体内で使用することが意図される組成物であって、例えば、皮膚用、太陽用、毛髪用、口腔用、美容用、眉毛用、まつ毛用および保存用組成物をいい、皮膚および髪の色や外観を変えるものを含む。
【0040】
「医薬組成物」との用語は、少なくとも1つの薬学的に活性な成分、ならびに、1)任意の2つ以上の当該成分の結合、複合体化または凝集から、2)1つ以上の当該成分の解離から、または、3)1つ以上の当該成分の他の種類の反応または相互作用から、直接的にまたは間接的に生じる任意の生成物を含む任意の組成物をいう。
【0041】
「医薬活性成分」との用語は、それを必要とする対象に送達されたときに治療効果を有すると考えられる任意の活性成分を含み、さらにCDER、EMEA、TAGなどの医薬品当局により規制されるものと広義に解釈されるべきである。薬学的に活性な成分は、経口摂取により全身的に、あるいは、口腔内や皮膚上に存在する場合のように、局所的に作用し得る。また、経皮薬物送達システムの場合のように皮膚を通過して送達され得る。
【0042】
「光保護組成物」との用語は、美容組成物、パーソナルケア組成物、医薬組成物および/または栄養補助組成物を含む。
【0043】
本明細書で使用される「光保護」との用語は、機能性活性成分、好ましくはサンスクリーン活性成分が、シクロアルキルトルエートベースの化合物と組み合わされ、太陽光に曝されたときに、その完全性を維持する能力をいう。光保護組成物のSPF(サンスクリーン・プロテクション・ファクター)は、一般に、少なくとも6、例えば、好ましくは、少なくとも30、45、60または100である。SPFは、非特許文献1に正規に定義されており、その全体を参照により本明細書に援用する。
【0044】
本明細書で使用される「光安定」との用語は、分子が、放射に対して完全なままである能力をいう。
【0045】
本明細書で使用される「皮膚(スキン)」との用語は、顔、首、胸、背中、腹部、腕、手、脚、足および頭皮の皮膚を含む。
【0046】
本明細書で使用される「SPF」との用語は、サンスクリーン・プロテクション・ファクター(SPF)をいい、これは、製品を2mg/cm
2適用して保護した皮膚の最小紅斑量(MED)を1とするのに必要なUVRの量を、未保護の皮膚のMEDを1とするのに必要とされるUVRで除したものと定義される。
【0047】
「サンケア組成物」との用語は、太陽光からの有害なまたは望ましくない放射から保護するために人体に使用することが意図された任意の組成物をいう。
【0048】
パーソナルケア産業では、改良した美容/皮膚用組成物であって、特にサンスクリーンまたはサンケア活性成分を含むものが必要とされている。サンスクリーン組成物の最大の技術的課題の1つは、多くの場合親油性である機能性活性成分を効果的かつ完全に可溶化すると同時に、有害なUV放射からの保護を提供することである。本出願は、かかるニーズを満たす有効な手段を提供する。
【0049】
本明細書では、少なくとも1つの機能性活性成分と、少なくとも1つのシクロアルキルトルエート系可溶化化合物とを含み、前記可溶化化合物が前記機能的活性成分を可溶化するのに有効な量で存在する光保護局所用組成物が記載される。さらに、この光保護局所用組成物は、視覚的に透明、無臭、低アレルギー性であり、また、凍結融解に対して安定である。
【0050】
本発明によれば、(i)少なくとも1つの機能性活性成分と;(ii)式I
【化2】
(式中、RはC
5−C
10シクロアルキル、または直鎖もしくは分枝アルキルシクロアルキルであって、環の大きさはC
5−C
7であり;R
1、R
2、およびR
3は、H、あるいは、直鎖または分枝C
1−C
4アルキル(ただし、R
1、R
2およびR
3の少なくとも2つはHである)である)で表される少なくとも1つの可溶化化合物とを含み、前記可溶化化合物は、前記機能性活性成分を可溶化するのに有効な量で存在する、光保護局所用組成物が提供される。
【0051】
したがって、「有効な量」とは、少なくとも1つの機能的活性成分を可溶化するのに必要な少なくとも1つの可溶化化合物(剤)の量である。本出願の可溶化化合物は、全組成物の約0.1%wt/wt〜70%wt/wtの有効量で存在する。可溶化化合物の他の非限定的な範囲には、0.1%〜1%、1%〜5%、5%〜10%、10%〜15%、15%〜20%、20%〜25%、25%〜30%、30%〜50%、または50%〜70%が含まれる。しかしながら、少なくとも1つの機能性活性成分の可溶化に使用される可溶化化合物の好ましい範囲は、全組成物の約5%wt/wt〜10%wt/wtの範囲内である。
【0052】
好ましい一実施形態において、本出願は、機能性活性成分を可溶化するための少なくとも1つの可溶化化合物(剤)であって、シクロアルキルトルエートの群に属するものを提供する。非限定的な好ましい可溶化化合物は、シクロヘキシル2−トルエート、シクロヘキシル3−トルエート、シクロヘキシル4−トルエート、シクロヘキシルメタノール3−トルエート、シクロペンチル3−トルエート、および、シクロヘプチル−m−トルエートからなる群から、一種単独でまたは組み合わせて、選択することができる。これらの非限定的な化合物の代表的な構造としては以下のものが挙げられる:
【化3】
【0053】
別の好ましい非限定的な実施形態によれば、本出願の組成物は、シクロヘキシル−メタ−トルエート(シクロヘキシル−3−トルエート)およびシクロヘキシル−パラ−トルエート(シクロヘキシル−4−トルエート)の組み合わせまたは混合物を約70:30〜約5:95、好ましくは約10:約90の割合で含む。この組み合わせは、使用前に加熱や均質化もなんら必要としないため凍結融解に対して安定であることから、配合系の簡素化に有利である。
【0054】
別の特定の非限定的な一実施形態において、本出願は、パーソナルケア組成物、美容ケア組成物、皮膚ケア組成物、医薬組成物、または栄養補助ケア組成物である、光保護局所用組成物を提供する。好ましくは、この組成物はパーソナルケア組成物である。
【0055】
パーソナルケア組成物の非限定的な例としては、サンケア組成物、フェイスケア組成物、リップケア組成物、アイケア組成物、スキンケア組成物、アフターサンケア組成物、ボディケア組成物、ネイルケア組成物、アンチエイジング組成物、防虫組成物、オーラルケア組成物、デオドランド組成物、ヘアケア組成物、コンディショニング組成物、カラー美容組成物、カラープロテクション組成物、セルフタンニング組成物、およびフットケア組成物が挙げられる。別の非限定的な実施形態では、パーソナルケア組成物は、サンケア組成物であり、特に、サンケア組成物は、非常に効果的な光安定・光保護組成物である。
【0056】
別の非限定的な一実施形態では、本出願は、唇、髪、顔、頬、首、目の周囲の領域、手全体、身体領域などに適用するための製品に製剤化されたサンケア組成物を提供する。また、セルフタンニング組成物は、太陽光への完全な暴露を必要とせずに皮膚を着色する製品であり、サンケアのカテゴリー内であると考えられる。
【0057】
さらに別の具体的かつ非限定的な一実施形態では、本出願は、パーソナルケア活性成分、美容活性成分、栄養補助活性成分、または医薬活性成分から選択される機能性活性成分を提供する。
【0058】
したがって、本出願で使用される機能性活性成分は、全組成物の約1%wt/wt〜約90%wt/wtの量で存在する。機能性活性成分の他の非限定的な範囲は、1%〜5%、5%〜10%、10%〜15%、15%〜20%、20%〜25%、25%〜30%、25%〜30%、30%〜40%、40%〜50%、50%〜60%、60%〜70%、70%〜80%、および80%〜90%を含む。
【0059】
非限定的な一実施形態では、好ましい機能性活性成分は、UVAおよび/またはUVB活性成分、有機または無機光保護剤を含み、一般に知られている美容用溶媒に水溶性または脂溶性または不溶性であるサンスクリーン活性成分である。
【0060】
UV活性成分の非限定的な例には、波長約100nm〜約400nmの放射を散乱、吸収および/または反射する有機材料および無機材料が含まれる。特定の非限定的な一態様において、サンケア組成物は、UV−A、UV−Bおよび/またはUV−Cの放射から保護する。波長約320nm〜約400nmのUV−A放射はUVスペクトル内で最も波長が長く、そのため、最もエネルギーが低い。UV−A放射は、UV−A1(約340nm〜約400nm)およびUV−A2(約320nm〜約340nm)を含む。UV−B放射の波長はより短く、約290nm〜約320nmである。UV−C放射は、約200nm〜約290nmの最短波長を有する。パーソナルケア組成物に含めるために選択することができる適切なUV活性成分(つまりUVフィルター)は、多くの場合、地方条例(local regulation)に依存すると考えられる。市販のサンスクリーンは、一般的に、複数のサンスクリーン活性成分の組み合わせを含むことがよく知られている。
【0061】
本出願において有用なサンスクリーン(UV活性成分)の非限定的な例としては、オクチルサリチレート;p−アミノ安息香酸;PEG−25PABA、エチルヘキシルジメチルPABA、ペンチルジメチルPABA、オクチルジメチルPABA、アミルジメチルPABA、ベンゾフェノン−1、ベンゾフェノン−2、ベンゾフェノン−3、ベンゾフェノン−4、ベンゾフェノン−5、ベンゾフェノン−6、ベンゾフェノン−8、ベンゾフェノン−9、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−tert−ペンチルフェノール、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、ホモメンチルサリチレート、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(ベモトリジノール)、メチル−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−セバケート、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチルフェノール、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、4,6−ビス−(オクチルチオメチル)−o−クレゾール、ポリ(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノール−alt−1,4−ブタン二酸)、赤油(red petroleum)、オクトクリレン、イソアミル−p−メトキシシンナメート、ドロメトリゾール、ドロメトリゾールトリシロキサン、ビスオクトリゾール、2,4−ジ−tert−ブチル−6−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−フェノール、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン、ジイソプロピルメチルシンナメート、2−(1,1−ジメチルエチル)−6−[[3−(1,1−ジメチルエチル)−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル]メチル−4−メチルフェニル−アクリレート、メンチルアントラニレート、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2−エトキシエチルp−メトキシシンナメート、ベンジリデンカンファースルホン酸、ジメトキシフェニル−[1−(3,4)]−4,4−ジメチル1,3−ペンタンジオン、N、N’−ヘキサン−1,6−ジイルビス−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル−プロピオンアミド)]、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,6−ジ−tert−ブチル−4−[4,6−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ]フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、トロラミンサリチレート、ジエタノールアミンp−メトキシシンナメート、ポリシリコーン−15、4−メチルベンジリデンカンファー、n−フェニル−ベンゼンアミン、2,4,4−トリメチルペンテンの反応生成物、(2−エチルヘキシル)−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、ジガロイルトリオレエート、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー、グリセリルエチルヘキサノエートジメトキシシンナメート、1,3−ビス−[(2’−シアノ−3’,3’−ジフェニルアクリロイル)オキシ]−2,2−ビス−{[(2’−シアノ−ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−セバケート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)−トリオン、ヘキサメチレンジアミン、エチル−4−ビス(ヒドロキシプロピル)アミノベンゾエート、6−tert−ブチル−2−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチルフェノール、3,3’,3’’,5,5’,5’’−ヘキサ−tert−ブチル−α−α’−α’’−(メシチレン−2,4,6−トリイル)トリ−p−クレゾール、エチルヘキシルジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオネート、N、N’−ビスホルミル−N、N’−ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)、3−ベンジリデンカンファー、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、カンファーベンザルコニウムメトサルフェート、ビスジスリゾール二ナトリウム、エトクリレン、フェルラ酸、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノール、4,6−ビス(ドデシルチオメチル)−o−クレゾール、β−2−グルコピラノキシプロピルヒドロキシベンゾフェノン、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、ジエチルアミンヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、3’,3’−ジフェニルアクリロイル)オキシ]メチル}−プロパン、エチルヘキシルp−メトキシシンナメート、アボベンゾン、カンファーベンザルコニウムメトサルフェート、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、テレフタリデンジカンファースルホン酸、ベンジリデンカンファースルホン酸、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー、エチルヘキシルメトキシシンナメート、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、4−メチルベンジリデンカンファー、3−ベンジリデンカンファー、メチレン−ビス−ベンズトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン、ポリシリコーン−15、2,4,6−トリス(ジイソブチル4−アミノベンザルマロネート)−s−トリアジン;二酸化チタン、酸化亜鉛から選択される無機サンスクリーン;それらの微粉化または未微粉化混合物が挙げられる。なお、これらの活性成分は組み合わせて使用することができる。
【0062】
本出願で使用されるサンスクリーン活性成分(UVフィルター)は、以下のものを1つ以上含み得る:ベモトリジノール(Escalol(商標)S UVフィルター(Ashland))、パジメートO(Escalol(商標)507 UVフィルター(Ashland))、アボベンゾン(Escalol(商標)517 UVフィルター(Ashland))、オクチノキサート(Escalol(商標)557 UVフィルター(Ashland))、オキシベンゾン(Escalol(商標)567 UVフィルター(Ashland))、スリゾベンゾン(Escalol(商標)577 UVフィルター(Ashland))、オクチサレート(Escalol(商標)587 UVフィルター(Ashland))、ホモサレート(Escalol(商標)HMS UVフィルター(Ashland))、および、オクトクリレン(Escalol(商標)597 UVフィルター(Ashland))。
【0063】
特に好ましい非限定的な一実施形態によれば、サンスクリーン活性成分(剤)は、Ashland Specialty Ingredients社からEscalol(登録商標)Sとして販売されているビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジンである。サンスクリーン組成物は、所望される組成物の一部として、処理されたまたは未処理の金属酸化物の顔料またはナノ顔料を含む、少なくとも1つの追加のUVフィルターおよび/または無機光保護剤を更に含み得る。出願人は、本明細書に記載の可溶化剤は、可溶化が困難であることが知られているビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジンの可溶化に特に有用であることを見出した。
【0064】
別の好ましい一実施形態では、本出願は、視覚的に透明、無臭であり、かつ凍結融解に対して安定な光保護局所用パーソナルケア組成物を開示する。
【0065】
本出願の特定の一実施形態によれば、上記組成物は、基材に塗布し、光がほぼ歪みなくまたは全く歪みが無い状態で当該組成物を通過でき、それにより当該組成物を介して当該基材を眼ではっきりと見ることができる点で「視覚的に透明」である。透明性は、当業者に公知の方法を用いて測定される。本明細書では、全吸光度の測定値を使用して、本発明に係る組成物の様々な実施形態を用いて得られる透明性レベルを示す。
【0066】
本出願の別の特定の一実施形態によれば、本組成物は、シクロヘキシルトルエートおよびベモトリジノールを含むサンスクリーン組成物が、臭気評価専門家のパネルによる比較検討に供した際に、許容可能であることが判明した点で「無臭」である。シクロヘキシルトルエートは、市販の可溶化剤であるC12−15アルキルベンゾエートよりも臭気選好性および臭気許容性の評価が明確に良いことが見出された。エージング後でも低臭気であった。
【0067】
別の特定の一実施形態において、本出願は、耐水性を改善するための第2のポリマー、オイル、ワックス、溶媒、乳化剤、保存剤、酸化防止剤、ビタミン、パヒューム、防虫剤、染料、顔料、充填剤、フィルム形成剤、緩衝剤、展着剤(spreading agent)、パール化剤、電解質、酸、塩基、脂肪物質、有機溶媒、イオン性または非イオン性、親水性または親油性の増粘剤、軟化剤、湿潤剤、乳白剤、皮膚軟化剤(エモリエント)、フレグランス、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、活性剤、ポリマー、推進剤、酸化防止剤、フリーラジカル抑制剤、α−ヒドロキシ酸、保湿剤、抗炎症剤、着色剤、医薬的、皮膚科学的または美容的に許容される賦形剤、スキンケアまたはヘアケア剤、ヘアスタイリング剤、毛髪固定剤、構造化剤(structurant)、ゲル化剤、粘度調整剤、電解質、pH調節剤、有機シリコーン化合物、フケ防止剤、消泡剤、縮れ防止剤、浸透剤、コンディショニング剤、キレート剤、抗菌剤、UV吸収剤、天然抽出物、担体、希釈剤、溶媒、医薬活性成分、潤滑剤、コーミング助剤、可塑剤、可溶化剤、中和剤、蒸気圧抑制剤、漂白剤、水和剤、美容補助剤および/または添加剤、保護剤、および、それらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの補助剤、添加剤または追加の成分を含む。
【0068】
適切な酸化防止剤および/または抗ラジカル保護剤の非限定的な例には、BHA(tert−ブチル−4−ヒドロキシアニソール)、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール)、TBHQ(tert−ブチルヒドロキノン)、プロアントシアノロジックオリゴマー、フラボノイド、テトラアミノピペリジン、エリソルビン酸、スペルミン、システイン、グルタチオン、スーパーオキシドジスムターゼ、ラクトフェリン、およびこれらのブレンドが含まれる。
【0069】
無機光保護剤の非限定的な例は、酸化チタン(非晶質型、あるいは、ルチル型および/またはアナターゼ型の結晶型)、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、または酸化セリウムから選択される処理または未処理の金属酸化物の顔料、好ましくはナノ顔料(一次粒子の平均サイズ:一般的に5nm〜10nm、好ましくは1nm〜5nm)から選択される。
【0070】
追加の光保護剤は、一般的に、本願に係る組成物中、全組成物の0.01%wt/wt〜70%wt/wtの範囲の割合で存在する。追加の光保護剤の量の範囲の他の非限定的な範囲は、全組成物の0.01重量%〜1重量%、1重量%〜5重量%、5重量%〜10重量%、10重量%〜15重量%、15重量%〜20重量%、20重量%〜25重量%、25重量%〜30重量%、30重量%〜40重量%、40重量%〜50重量%、50重量%〜60重量%、60重量%〜70重量%の範囲を含み、好ましくは、全組成物の0.01%wt/wt〜10%wt/wtである。
【0071】
適切な保存剤の非限定的な例には、安息香酸、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、ジアゾリジニル尿素、イミダゾリジニル尿素、サリチル酸、ピロクトンオラミン、DMDMヒダントイン、IPBC(ヨードプロピニルブチルカルバメート)、トリクロサン、ブロモポール、ホルムアルデヒド、イソチアゾリノン、硝酸塩/亜硝酸塩、パラベン、フェノキシエタノール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、亜硫酸塩、二酸化硫黄、および、それらのブレンドが含まれる。好ましい保存剤には、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエタノール、安息香酸、およびデヒドロ酢酸が含まれる。保存剤の量の非限定的な範囲は、全組成物の重量の0.1%wt/wt〜10%wt/wtを含む。他の非限定的な範囲は、全組成物の0.1重量%〜2重量%、2重量%〜4重量%、4重量%〜6重量%、6重量%〜8重量%、または8重量%〜10重量%を含む。
【0072】
生理学的・美容的に許容される媒体は、水;美容的に許容される溶媒;または、水と美容的に許容される溶媒(例えばエタノール、イソプロパノール、t−ブタノール、n−ブタノールなどのC
1−C
4からなる低級アルコール、プロピレングリコールなどのアルキレングリコール、およびグリコールエーテル)とのブレンドのみからなってもよい。好ましい担体または媒体は、変性アルコール、水、プロピレングリコール、エタノール、トリメチルアミン、およびグリセリンである。担体は、全局所用組成物の約2%wt/wt〜約90%wt/wtの量で存在する。担体の量の他の非限定的な範囲は、全組成物の5重量%〜10重量%、10重量%〜15重量%、15重量%〜20重量%、20重量%〜25重量%、25重量%〜30重量%、30重量%〜40重量%、40重量%〜50重量%、50重量%〜60重量%、60重量%〜70重量%、70重量%〜80重量%、および80重量%〜90重量%を含む。
【0073】
適切なビタミンの非限定的な例には、アスコルビン酸(ビタミンC)、ビタミンE、ビタミンEアセテート、ビタミンEホスフェート、ビタミンB3、B5、ナイアシンなどのビタミンB類、ビタミンA、それらの誘導体、およびそれらのブレンドが含まれる。ビタミンの量の非限定的な範囲は、全組成物の0.1重量%〜10重量%を含む。他の非限定的な範囲は、全組成物の0.1重量%〜2重量%、2重量%〜4重量%、4重量%〜6重量%、6重量%〜8重量%、または8重量%〜10重量%を含む。
【0074】
界面活性剤の非限定的な例には、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、または双性イオン性界面活性剤が含まれる。界面活性剤の量の非限定的な範囲は、全組成物の0.1%wt/wt〜10%wt/wtを含む。他の非限定的な範囲は、全組成物の0.1重量%〜2重量%、2重量%〜4重量%、4重量%〜6重量%、6重量%〜8重量%、または8重量%〜10重量%を含む。
【0075】
本明細書で有用なアニオン性界面活性剤の非限定的な例には、アルキル基の炭素数が8〜20であるアルキル硫酸塩(例えば、アルキル硫酸ナトリウム)の水溶性塩;サルコシネート、タウレート、イセチオネート、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、ラウレスカルボン酸ナトリウム、ラウレスカルボン酸ナトリウム、およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムから選択される、炭素数8〜20個の脂肪酸のスルホン化モノグリセリドの水溶性塩;ラウロイルサルコシネート、ミリストイルサルコシネート、パルミトイルサルコシネート、ステアロイルサルコシネートおよびオレオイルサルコシネートのナトリウム塩およびカリウム塩が含まれる。好ましいアニオン性界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)およびヤシ油モノグリセリドスルホン酸ナトリウムから選択される。
【0076】
好適なカチオン性界面活性剤の非限定的な例には、炭素数約8〜18個の少なくとも1つの長鎖アルキル鎖を有する脂肪族第四級アンモニウム化合物の誘導体、例えば、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルピリジニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド、ジイソブチルフェノキシエチル−ジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ココナッツアルキルトリメチルアンモニウムニトライト、セチルピリジニウムフルオライド、およびそれらのブレンドが含まれる。特許文献5に記載されている化合物などの、界面活性剤特性を有する第4級アンモニウムフッ化物が更に適している。ある種のカチオン性界面活性剤は本明細書に開示される組成物中で殺菌剤として作用する。
【0077】
適切な非イオン性界面活性剤の非限定的な例には、ポロキサマー(BASF社からPluronic(登録商標)の商品名で販売)、アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合物、エチレンオキシドとプロピレンオキシドおよびエチレンジアミンの反応生成物との縮合に由来する生成物、脂肪族アルコールのエチレンオキシド縮合物、長鎖第3級アミンオキシド、長鎖第3級ホスフィンオキシド、長鎖ジアルキルスルホキシド、および、それらのブレンドが含まれる。
【0078】
適切な双性イオン性界面活性剤の非限定的な例には、ベタイン、および、脂肪族第4級アンモニウム化合物の誘導体であって、その脂肪族基が直鎖または分枝鎖であってよく、かつ、アニオン性水可溶化基(例えばカルボキシ、スルホネート、サルフェート、 ホスフェート、またはホスホネート)を含むものが含まれる。
【0079】
適切なベタインの非限定的な例には、デシルベタインまたは2−(N−デシル−N,N−ジメチルアンモニオ)アセテート、ココベタインまたは2−(N−coc−N,N−ジメチルアンモニオ)アセテート、ミリスチルベタイン、パルミチルベタイン、ラウリルベタイン、セチルベタイン、ステアリルベタイン、およびそれらのブレンドが含まれる。アミドベタイン類としては、ココアミドエチルベタイン、ココアミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタインなどが例示される。選択されるベタインには、ラウラミドプロピルベタインなどのココアミドプロピルベタインが含まれる。適切なベタイン界面活性剤は特許文献6に開示されている。
【0080】
市販の界面活性剤の非限定的な例には、(1)商品名Amidex(商標)、Schercomid(商標)のアルカノールアミド;商品名Katemul(商標)、Schercodine(商標)のアミド−アミン;商品名Chemoxide(商標)、Schercamox(商標)のアミンオキシド;商品名Chembetaine(商標)、Schercotaine(商標)、Schercoteric(商標)の両性界面活性剤;商品名Schercozoline(商標)のイミダゾリン;商品名Quickpearl(商標)のパール化剤;商品名Sulfochem(商標)、Chemoryl(商標)のパフォーマンス・コンセントレート;石鹸(ココ酸カリウムおよび大豆カリウム);商品名Chemonic(商標)のスペシャルティ・エトキシレート;商品名Quatrex(商標)およびSchercoquat(商標)のスペシャルティ・クウォット;商品名Sulfochem(商標)のサルフェート;Lubrizol社製の商品名Chemccinate(商標)のスルホサクシネート、(2)BASF社製のAvaniel、Cremaphore(登録商標)、Jordapan(登録商標)、Pluracare(登録商標)、(3)Rhodia社製のMiracare(登録商標)SLB、Mackam(登録商標)Bab、Mackanate(登録商標)Ultra SI、Miranol(登録商標)Ultra、およびMiracare(登録商標)Plaisant、(4)Stepan社製のStepan(登録商標)Pearl2、Stepan(登録商標)Pearl4、Stepan(登録商標)Pearlシリーズ、Neobee(登録商標)M−20、Stepan(登録商標)PTC、Amphosol(登録商標)2CSF、Steol(登録商標)、Stepan−Mild(登録商標)GCC、Stepan(登録商標)SLL−FB、Stepanol(登録商標)AM、Stepanol(登録商標)PB、Alpha−Step(登録商標)BSS−45、Bio−Terge(登録商標)804、Stepan−Mild(登録商標)L3、Stepan(登録商標)SLL−FB、Stepan(登録商標)SSL−CG、Stepanol(登録商標)CFAS−70が含まれる。
【0081】
界面活性剤としては、非特許文献2に記載されているものも適しており、その開示を参照によりその全体を本明細書に援用する。
【0082】
スキンコンディショニング剤の非限定的な例には、イソデシルネオペンタノエート、ジカプリリルカルボネート、2−エチルヘキシルイソノナノエート、ココ−カプリレートカプレート、およびイソデシルサリチレートが含まれる。スキンコンディショニング剤の量の非限定的な範囲は全組成物の0.1%wt/wt〜10%wt/wtを含む。他の非限定的な範囲は、全組成物の0.1重量%〜2重量%、2重量%〜4重量%、4重量%〜6重量%、6重量%〜8重量%、または8重量%〜10重量%を含む。
【0083】
本出願に有用な潤滑剤の非限定的な例は、シクロペンタシロキサン、ジイソプロピルアジペート、イソセチルアルコールから選択される。潤滑剤の量の非限定的な範囲は全組成物の0.1%wt/wt〜10%wt/wtを含む。他の非限定的な範囲は、全組成物の0.1重量%〜2重量%、2重量%〜4重量%、4重量%〜6重量%、6重量%〜8重量%、または8重量%〜10重量%を含む。
【0084】
エモリエントの非限定的な例には、ラウリルラクテート、C12−15アルキルラクテート、メチルグルコースセスキステアレート、およびPEG−20メチルグルコースセスキステアレートが含まれる。エモリエントの量の非限定的な範囲は全組成物の0.1%wt/wt〜10%wt/wtを含む。他の非限定的な範囲は、全組成物の0.1重量%〜2重量%、2重量%〜4重量%、4重量%〜6重量%、6重量%〜8重量%、または8重量%〜10重量%を含む。
【0085】
適切なシリコーンの非限定的な例には、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、シリコーンゴムおよび樹脂、有機官能基によって修飾されたポリオルガノシロキサン、およびそれらのブレンドが含まれる。好ましいシリコーンには、メチコン、カプリリルメチコン、およびセチルジメチコンが含まれる。シリコーンの量の非限定的な範囲は全組成物の0.1%wt/wt〜10%wt/wtを含む。他の非限定的な範囲は、全組成物の0.1重量%〜2重量%、2重量%〜4重量%、4重量%〜6重量%、6重量%〜8重量%、または8重量%〜10重量%を含む。
【0086】
乳化剤の非限定的な例には、エトキシル化脂肪酸、エトキシル化グリセリルエステル、エトキシル化オイル、エトキシル化ソルビタンエステル、脂肪酸エステル、PEGエステル、およびポリグリセロールエステルが含まれる。好ましい乳化剤はグリセリルステアレート(および)ラウレス−23(1%)である。乳化剤の量の非限定的な範囲は全組成物の0.1%wt/wt〜10%wt/wtを含む。他の非限定的な範囲は、全組成物の0.1重量%〜2重量%、2重量%〜4重量%、4重量%〜6重量%、6重量%〜8重量%、または8重量%〜10重量%を含む。
【0087】
本出願で使用される緩衝剤の非限定的な例には、アルカリまたはアルカリ土類炭酸塩、リン酸塩、重炭酸塩、クエン酸塩、ホウ酸塩、酢酸塩、酸無水物、コハク酸塩など、例えば、リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、および炭酸ナトリウムが含まれる。緩衝剤の量の非限定的な範囲は全組成物の0.1%wt/wt〜10%wt/wtを含む。他の非限定的な範囲は、全組成物の0.1重量%〜2重量%、2重量%〜4重量%、4重量%〜6重量%、6重量%〜8重量%、または8重量%〜10重量%を含む。
【0088】
本出願で使用される他の添加剤の非限定的な例には、製品に所望の感触および滑らかさをもたらすための、セテアレス−20、水素化ポリデセン(および)トリデセス−6、セチルアルコール、カプリリルメチコンが含まれる。
【0089】
本出願で使用される日焼けまたは褐色化剤の非限定的な例は、ジヒドロキシアセトン、イサチン、アロキサン、ニンヒドリン、グリセルアルデヒド、メソ酒石酸アルデヒド、グルタルアルデヒド、エリトルロース、ピラゾリン−4,5−ジオン誘導体、4,4−ジヒドロキシピラゾリン−5、およびそれらの誘導体が挙げられる。日焼けまたは褐色化剤の量の非限定的な範囲は全組成物の0.1%wt/wt〜10%wt/wtを含む。他の非限定的な範囲は、全組成物の0.1重量%〜2重量%、2重量%〜4重量%、4重量%〜6重量%、6重量%〜8重量%、または8重量%〜10重量%を含む。
【0090】
別の特定の一実施形態において、本出願は、水中油型エマルジョン、油中水型エマルジョン、油−水−油型エマルジョン、水−油−水型エマルジョン、シリコーン中水型エマルジョン、油性溶液、脂質融合物、ヒドロアルコールゲル、無水配合物、無水スプレー、無水ゲル、無水乾燥ゲル、水性ゲル、ゲルクリームSPF20、SPF30クリーム、アルコール溶液、水−アルコール溶液、ミルク、ローション、パウダー、スティック、ロールオン、ミスト、ワイプ、ワックス、ムース、エアロゾル、バルム、パッチ、ポマード、ポンプスプレー、溶液、タオレット、ペースト、パウダーまたはスプレーに製剤化された光保護局所用組成物を提供する。
【0091】
本出願におけるスキンケア配合物の非限定的な例には、溶液、オイル、ローション、クリーム、軟膏、リキッド、ジェル、固体、W/Oエマルジョン、O/Wエマルジョン、ミルク、サスペンション、マイクロエマルジョン、分散液、マイクロカプセル化製品、スティック、バルム、トニック、ペースト、ミスト、再構成可能製品、ピール、ソープ、エアロゾル、ムース、ワックス、グルー、ポマード、スプライト、パテ、ラッカー、セラム、パーマ、パウダー、ペンシル、フレーク、ブラッシュ、ハイライター、ブロンザー、コンシーラー、およびツーウェイケーキ製品が含まれる。本出願の組成物は、特に風呂やシャワー、またはメーク除去製品用の溶液またはゲルの形態の皮膚洗浄組成物を含む。
【0092】
以下に示す6つの製品カテゴリーはスキンケアのサブセットに含まれる。
【0093】
アイケア:非限定的なアイケア製品の形態には、マスカラ、アイライナー、アイシャドー、まつ毛カーラー、アイブロウペンシル、およびアイペンシルが含まれる。
【0094】
リップケア:非限定的なリップケア製品の形態には、リップスティック、リップクリーム、リップペンシル、リップグロス、リップスプレー、透明リップベース、着色リップモイスチャライザー、および頬や目にも使用できる多機能カラースティックが含まれる。
【0095】
ネイルケア:非限定的なネイルケア製品の形態には、ネイルポリッシュ、ネイルワニス、エナメル、ネイルワニスリムーバー;キューティクルソフトナー、ネイルストレンスナーなどの家庭用マニキュア製品;および人工ネイルが含まれる。
【0096】
フェイスケア:非限定的なフェイスケア製品の形態には、クリーム、ローション、溶液、オイル、リキッド、ピール、スクラブ、エマルジョン、サスペンション、マイクロエマルジョン、マイクロカプセル化製品、ペースト、再構成可能製品、エアロゾル、ムース、ジェル、ワックス、グル―、ポマード、スピリッツ、フェイシャルウエットワイプ、パテ、ラッカー、セラム、パーマ、パウダー、ブラッシュ、ハイライター、ブロンザー、マスク、およびコンシーラーが含まれる。
【0097】
ボディケア:非限定的なボディケア製品の形態には、フォーム、ピール、マスク、ジェル、スティック、エアゾール、ローション、ソルト、オイル、ボール、リキッド、パウダー、ピール、パール、バーソープ、リキッドソープ、ボディウォッシュ、クレンザー、スクラブ、クリーム、フレーク、および、他の風呂・シャワー製品、シェービング製品、ワックス製品、およびサニタイザーが含まれる。
【0098】
フットケア:非限定的なフットケア製品の形態には、ムース、クリーム、ローション、パウダー、リキッド、スプレー、エアロゾル、ジェル、フレーク、およびスクラブが含まれる。
【0099】
本発明の光保護組成物は、太陽からの放射の悪影響からヒトの皮膚を保護することができる。
【0100】
また、パーソナルケア組成物は、生理用ナプキン、ベビーおむつ、成人用おむつ、女性用製品、失禁用製品、および他の関連製品から選択される、男性および/または女性用のパーソナル・グルーミング製品および/またはトイレタリー製品に使用されることも考えられる。
【0101】
さらに別の特定の一実施形態では、本出願は、(a)約1%wt/wt〜約70%wt/wtの少なくとも1つの活性サンスクリーン剤;(b)約0.1%wt/wt〜約50%wt/wtの、シクロヘキシル3−トルエート、シクロヘキシル4−トルエートまたはそれらの組み合わせから選択される少なくとも1つの可溶化化合物;および、(c)約1%wt/wt〜約80%wt/wtの、少なくとも1つの局所的に適用可能な美容的にまたは皮膚科学的に許容される担体を含む、ヒトの皮膚および/または髪をUV光から保護するための光保護局所用サンスクリーン組成物を提供する。
【0102】
本発明のサンスクリーン組成物は、サンスクリーン組成物の性能および感触を高めるためのポリマーを含み得る。該ポリマーは、α−オレフィン/ポリビニルピロリドン(Ashland Specialty Ingredients社の「Ganex line」)、および、酢酸ビニル:モノ−n−ブチルマレエート:イソボルニルアクリレート(Ashland Specialty Ingredients社の「Advantage−Plus−line」)から選択される。これらのポリマーを添加すると臨界波長およびUVA/UVB吸光度比が増加する。
【0103】
さらに別の一実施形態では、本出願は、皮膚、唇、爪、髪、耳、まつ毛、眉毛および/または頭皮を美容的に処置またはケアする方法であって、有効量の光保護局所用組成物をそれらに局所適用するステップを含み、当該光保護局所用組成物は、(i)少なくとも1つの機能性活性成分と;(ii)式I
【化4】
(式中、RはC
5−C
10シクロアルキル、または直鎖もしくは分枝アルキルシクロアルキルであって、環の大きさはC
5−C
7であり;R
1、R
2、およびR
3は、それぞれ独立して、H、および、直鎖または分枝C
1−C
4アルキルからなる群から選択される(ただし、R
1、R
2およびR
3の少なくとも2つはHである))で表される少なくとも1つの可溶化化合物とを含み、前記可溶化化合物は前記機能性活性成分を可溶化するのに有効な量で存在する、方法を提供する。
【0104】
さらに別の一実施形態では、本出願は、露出および/または未露出の皮膚、爪、毛、唇、耳、眉毛、まつげおよび/または頭皮を紫外(UV)放射の損傷作用から光保護する方法であって、有効量の美容/皮膚用組成物をそれらに局所適用するステップを含み、当該美容/皮膚用組成物は、(i)少なくとも1つの機能性活性成分と;(ii)式I
【化5】
(式中、RはC
5−C
10シクロアルキル、または直鎖もしくは分枝アルキルシクロアルキルであって、環の大きさはC
5−C
7であり;R
1、R
2、およびR
3は、それぞれ独立して、H、および、直鎖または分枝C
1−C
4アルキルからなる群から選択される(ただし、R
1、R
2、およびR
3の少なくとも2つはHである))で表される少なくとも1つの可溶化化合物とを含み、前記可溶化化合物は前記機能性活性成分を可溶化するのに有効な量で存在する、方法を提供する。
【0105】
以下、本出願およびその利点をさらに説明するために具体的な実施例を示すが、これらは単に例示であり限定的なものではないことを理解されたい。以下の実施例では、特段断わりのない限り、全ての「部」および「%」は重量基準である。
【0106】
実施例1:シクロヘキシル3−トルエートの合成
【0107】
触媒、例えばルイス酸および/または有機/無機触媒の存在下でシクロヘキシルアルコールと3−トルイル酸とを反応させて、シクロヘキシル3−トルエートを合成した。
【化6】
【0108】
機械撹拌器、加熱マントル/温度調節器/熱電対、還流冷却器を備えたディーンスターク装置、および投入口を備えた2Lの乾燥4つ口丸底フラスコに、温かいシクロヘキサノール601.0g(6.0モル)を50〜80℃で投入し、ルイス酸触媒3.3gと混合した。フラスコの内容物を80〜110℃に加熱し、撹拌しながら3−トルイル酸680.8g(5.0モル)をフラスコに添加した。反応混合物を230〜232℃に加熱し、反応水を除去した。酸価≦1mgKOH/gの最終反応混合物を真空下で蒸留した。シクロヘキシル3−トルエートの収率:93%、純度:99.6%、Escalol Sの25℃における溶解度:35%、アボベンゾンの25℃における溶解度:26%であった。
【0109】
実施例2:シクロヘキシル4−トルエートの合成
【0110】
触媒、例えばルイス酸および/または有機/無機触媒の存在下でシクロヘキシルアルコールと4−トルイル酸とを反応させて、シクロヘキシル4−トルエートを合成した。
【化7】
【0111】
反応は上記のとおり行った。温かいシクロヘキサノール601.0g(6.0モル)、ルイス酸触媒3.3gおよび4−トルイル酸680.8g(5.0モル)をフラスコに投入した。反応混合物を230〜232℃に加熱し、反応水を除去した。酸価1.1mgKOH/gの最終反応混合物を真空下で蒸留した。シクロヘキシル4−トルエートの収率:90%、純度:99.7%、Escalol Sの25℃における溶解度:36%、アボベンゾンの25℃における溶解度:26%であった。
【0112】
実施例3:シクロヘキシル2−トルエートの合成
【0113】
触媒、例えばルイス酸および/または有機/無機触媒の存在下でシクロヘキシルアルコールと2−トルイル酸とを反応させて、シクロヘキシル2−トルエートを合成した。機械撹拌器、加熱マントル/温度調節器/熱電対、還流冷却器を備えたディーンスターク装置、および投入口を備えた1Lの4つ口丸底フラスコに、シクロヘキサノール300.5g(3.0mol)、ルイス酸触媒1.6gおよび2−トルイル酸340.4g(2.5モル)を投入した。反応混合物を230〜232℃に加熱し、反応水を除去した。酸価3.6mgKOH/gの最終反応混合物を真空下で蒸留した。シクロヘキシル2−トルエートの収率:94%、純度:99.4%、Escalol Sの25℃における溶解度:37%、アボベンゾンの25℃における溶解度:23%であった。
【化8】
【0114】
実施例4:シクロヘキシルトレート(シクロヘキシル3−トルエートおよびシクロヘキシル4−トルエートの混合物)の合成
【0115】
触媒、例えばルイス酸および/または有機/無機触媒の存在下でシクロヘキシルアルコールと3−トルイル酸および4−トルイル酸の混合物とを反応させて、シクロヘキシルトルエート混合物を合成した。
【化9】
【0116】
反応は上記のとおり行った。温かいシクロヘキサノール601.0g(6.0モル)、ルイス酸触媒3.3g、および3−トルイル酸と4−トルイル酸との混合物680.8g(5.0モル)をフラスコに投入した。反応混合物を230〜232℃に加熱し、反応水を除去した。酸価<1mgKOH/gの最終反応混合物を真空下で蒸留した。シクロヘキシルトルエートの収率:94%、純度:99.8%、Escalol Sの25℃における溶解度:36%、アボベンゾンの25℃における溶解度:25%であった。
【0117】
実施例5:シクロヘキシルメタノール3−トルエートの合成
【0118】
触媒、例えばルイス酸および/または有機/無機触媒の存在下でシクロヘキシルメタノールと3−トルイル酸とを反応させて、シクロヘキシルメタノール3−トルエートを合成した。
【化10】
【0119】
反応は上記のとおり行った。シクロヘキシルメタノール452.2g(3.96モル)、ルイス酸触媒2.3gおよび3−トルイル酸449.3(3.3モル)をフラスコに投入した。反応混合物を230℃に加熱し、反応水を除去した。酸価<1mgKOH/gの最終反応混合物を真空下で蒸留した。シクロヘキシルメタノール3−トルエートの収率:93.4%、純度:99.6%、Escalol Sの25℃における溶解度:30%、アボベンゾンの25℃における溶解度:25%であった。
【0120】
実施例6:シクロペンチル3−トルエートの合成
【0121】
触媒、例えばルイス酸および/または有機/無機触媒の存在下でシクロペンチルアルコールと3−トルイル酸とを反応させて、可溶化剤であるシクロペンチル3−トルエートを合成した。
【化11】
【0122】
反応は上記のとおり行った。シクロペンチルアルコール375.0g(4.4mol)、ルイス酸触媒2.5gおよび3−トルイル酸544.6g(4.0mol)をフラスコに投入した。反応混合物を220℃に加熱し、反応水を除去した。酸価4.5mgKOH/gの最終反応混合物を真空下で蒸留した。シクロペンチル3−トルエートの収率:92%、純度:99.5%、Escalol Sの25℃における溶解度:34%、アボベンゾンの25℃における溶解度:28%であった。
【0123】
合成した上記シクロアルキルアリールエステルの物性を表1に示す、物性には、酸価、米国公衆衛生協会(American Public Health Association;APHA)カラー、屈折率および比重が含まれる。
【0125】
実施例7:様々な可溶化媒体に対する種々のサンスクリーン剤の溶解度
【0127】
表2に示すように、サンスクリーン剤はシクロヘキシル化合物を使用した場合に溶解度が増加した。本願の化合物は、X−Tend 226(幅広く商業利用されているサンスクリーン活性成分用可溶化剤)と比較して、Escalol(登録商標)Sの溶解度が1.5倍超増加した。
【0128】
実施例8:シクロアルキルトルエートを含むサンスクリーン剤および他の可溶化化合物を含むサンスクリーン剤の比較研究
【0129】
可溶化化合物であるシクロアルキルトルエートの様々なサンプルを市販のサンスクリーン剤であるEscalol S、アボベンゾンおよびオキシベンゾンと25℃で組み合わせた。試験において、本願化合物は透明な溶液を示したが、市販のサンスクリーン可溶化剤であるX−Tend(登録商標)226およびFinsolv(登録商標)TNを含むサンプルでは結晶が形成された。結果を
図6に示す。また、ベモトリジノール、エチルヘキシルトリアゾン、アボベンゾンおよびベンゾフェノン−3などの様々なサンスクリーン活性成分中のシクロヘキシルエステルの溶解度をフェネチルベンゾエートと比較して調べた。シクロヘキシルエステルは、フェネチルベンゾエートよりも、ベモトリジノール、アボベンゾンおよびベンゾフェノン−3の最良な可溶化剤であることが認められた。結果を
図2に示す。可溶化剤としてシクロヘキシルトルエートを含むサンスクリーン活性成分は、約4%〜約15%の溶解度を示した可溶化剤としてのC12−15アルキルベンゾエートを含むサンスクリーン活性成分に対して、約22%〜約33%の溶解度の増加を示した。結果を
図3に示す。また、フェネチルベンゾエート、ジイソプロピルアジペート、C12−15ラクテート、エチルヘキシルパルミテート、ジカプリリルカルボネート、C12−15アルキルベンゾエート(および)ジプロピレングリコールジベンゾエート(および)PPG15ステアリルエーテルベンゾエート、ジプロピレングリコールジベンゾエートから選択される可溶化剤としての他のエステルについてサンスクリーン剤をスクリーニングし、シクロヘキシルトルエートを含むサンスクリーン剤と比較した場合も、同様の結果が観察される。結果を
図4および
図5に示す。
【0132】
可溶化剤としてシクロヘキシルトルエートおよびベモトリジノールを含むサンスクリーン剤の臭気を12名の専門家のパネルによって試験したところ、明らかな臭気許容レベルが報告された。臭気の許容性および選好性の値を
図1に示す。
【0135】
サンプルAは可溶化剤としてシクロヘキシルトルエートを有し、サンプルBは可溶化剤としてC12−15アルキルベンゾエートを有する。この2つのサンプルの溶解性を試験したところ、試料Aでは結晶が形成されず、試料Bでは結晶が認められた。結果を
図1に示す。
【0138】
シクロヘキシルトルエート(5%)を用いて無水スプレーを調製した。透明な黄色の液体が得られた。
【0141】
シクロヘキシルトルエート(5%)を用いて無水スプレーを調製した。透明な黄色の液体が得られた。
【0144】
シクロヘキシルトルエート(3%)を用いて無水スプレーを調製した。透明な黄色の液体が得られた。
【0147】
シクロヘキシルトルエート(5%)を用いて無水乾燥ゲルを調製した。粘度(D1):30000〜35000cps(ブルックフィールドRVT/TC/5rpm/25℃/1分)で測定
【0148】
実施例15 −配合物−ゲルクリームSPF20
【0150】
シクロヘキシルトルエート(5%)を用いてゲルクリームを調製した。粘度(D1):27,000〜33,000cps(ブルックフィールドRVT/TB/5rpm/25℃/1分)、pH5.75〜6.25で測定
【0151】
実施例16 −配合物−SPF20クリーム
【0153】
シクロヘキシルトルエート(5%)を用いてSPF20クリームを調製した。粘度:9000〜1000cpsが(ブルックフィールドRVT/TB/10rpm/25℃/1分)、pH5.30〜5.70における測定で得られた。
【0154】
実施例17 −配合物−SPF30クリーム
【0156】
シクロヘキシルトルエート(5%)を用いてSPF30クリームを調製した。粘度:30000〜35000cpsが(ブルックフィールドRVT/TB/10rpm/25℃/1分)、pH6.00〜6.50で測定して得られた。
【0157】
以上、本発明を特定の好ましい実施形態を参照して詳細に説明したが、本発明はこれらの詳細な実施形態に限定されないことを理解されたい。むしろ、本発明を実施するための現行の最良の形態を説明する本開示を考慮し、本発明の範囲および要旨から逸脱することなく、多くの修正および変形が当業者に明らかであろう。