【発明の効果】
【0006】
吸引領域が、この吸引領域の幅bでもって、ディフューザーの下方で、ディフューザー流出部の全幅Bにわたって延在していることは、本発明の範囲内にある。この吸引領域が、機械方向に相前後して配設された2つの分離壁によって境界されていることは、更に、本発明の範囲内にある。吸引領域の幅bは、特に、両方の分離壁の上側の−載置装置もしくは載置スクリーンベルトの方を向いた−端部の間で、機械方向に測定される。
合目的に、少なくとも1つの吸引送風機が設けられており、この吸引送風機でもって、吸引領域内におけるプロセス空気が、載置装置もしくは載置スクリーンベルトを通って吸引される。
本発明の実施形態に従い、機械方向に、複数の吸引領域−例えば3つの吸引領域−が相前後して配設されていることは可能であり、これら吸引領域は、特に、これら吸引領域の吸引速度に関して、相互に相違している。その場合に、請求項1内において請求された吸引領域は、ディフューザー流出部の下もしくはこのディフューザー流出部の直ぐ下に配設された主吸引領域である。基本的に、ディフューザー流出部の下もしくはこのディフューザー流出部の直ぐ下に設けられた吸引領域もしくは主吸引領域は、それ自身、例えば分離壁によって、区分され得る。
その場合に、この吸引領域もしくは主吸引領域は、吸引速度がこの吸引領域の全幅bにわたって同じである、もしくは、基本的に同じであることによって特徴付けられる。合目的に、吸引領域もしくは主吸引領域内における平均的な吸引速度は、20%以下、特に30%以下または40%以下、および特に50%以下で変化する。
この関連において、実施形態の変形に従い、機械方向(MD)に関して吸引領域もしくは主吸引領域の手前に配設された付加的吸引領域内において、及び/または、機械方向(MD)に関して吸引領域もしくは主吸引領域の後ろに配設された付加的吸引領域内において、1つの吸引速度が存在し、この吸引速度が、この吸引領域もしくは主吸引領域の吸引速度と異なっていることは、本発明の範囲内にある。
【0007】
本発明の特に推奨される実施形態に従い、吸引領域の幅bは、ディフューザー流出部の幅Bの少なくとも1.2倍、有利には少なくとも1.3倍、および、特に有利には少なくとも1.4倍の値である。実施形態の変形に従い、吸引領域の幅bは、ディフューザー流出部の幅Bの少なくとも1.5倍、特に少なくとも1.6倍、または、少なくとも1.7倍の値であることは可能である。
【0008】
本発明の極めて有利な実施形態は、吸引領域が、機械方向(MD)に関して、フィラメントの吸引領域の後で、第1の吸引部分だけディフューザー流出部の幅を越えて突出している、及び/または、その際、吸引領域が、機械方向(MD)に関して、フィラメントの吸引領域の手前で、第2の吸引部分だけディフューザー流出部の幅を越えて突出している、ことによって特徴付けられている。
有利には、吸引領域もしくは主吸引領域は、両方の側において、この吸引領域の幅bに関して、ディフューザー流出部の幅Bを越えて、しかも、一方の側で第1の吸引部分だけ、および、他方の側で第2の吸引部分だけ、突出している。合目的に、第1の吸引部分の幅b
1、及び/または、第2の吸引部分の幅b
2は、ディフューザー流出部の幅Bの、2%から30%まで、有利には2.5%から25%まで、および、特に有利には3%から20%までの値である。
【0009】
本発明の極めて推奨される実施形態は、吸引装置による吸引が、少なくともディフューザー流出部の領域内において、三次空気がディフューザー壁部の外側の表面に沿って載置装置もしくは載置スクリーンベルトへの方向に流動する、という条件付きで行われ、および、この三次空気の少なくとも一部が、載置装置もしくは載置スクリーンベルトを通って吸引されることによって特徴付けられる。その際、三次空気の流れが、ディフューザーの内側においてディフューザー流出部への方向に流動する、一次空気と二次空気とから成る混合流に対して平行に、もしくは、基本的に平行に整向されていることは、本発明の範囲内にある。
吸引装置でもって吸引される三次空気の容積流量V
Tは、吸引される一次空気および二次空気の容積流量の少なくとも25%、有利には少なくとも30%、有利には少なくとも40%、および、特に有利には少なくとも50%の値であることは推奨される。この三次空気の前記で説明された有利な吸引は、このことによって、フィラメントの吸引領域内における所望されない渦流が回避され得るという点において有用であることが実証された。
【0010】
本発明に従い、無端フィラメントは、スパンボンド装置でもって製造される。その際に、冷却装置、延伸装置、および、少なくとも1つのディフューザーが、機械方向(MD)に対して横方向に、製造幅もしくは製造されるべき不織布ウェブの幅(CD幅(DC−Breite))にわたって延在することは、本発明の範囲内にある。
本発明の特に有利な実施形態に従い、冷却装置および延伸装置から成る機構ユニットは、閉鎖された機構ユニットとして形成されており、且つ、前記冷却装置内における冷却空気の供給以外、冷却装置および延伸装置から成る機構ユニットから成るこの閉鎖された機構ユニット内への、流動状の媒体の如何なる更なる供給も、もしくは、如何なる更なる空気供給も行われない。
この閉鎖された機構ユニットもしくはこの閉鎖されたシステムは、本発明の範囲内において、特に有用であることが実証され、且つ、効果的に、技術的な課題の解決に寄与する。
【0011】
本発明に従う装置の冷却装置は、ただ1つだけの冷却チャンバーを有することは可能であり、この冷却チャンバー内において、フィラメントが、冷却空気もしくは所定の温度のプロセス空気に曝される。
本発明の更に別の実施形態に従い、冷却装置は、重なり合ってもしくは相前後して配設された、2つの冷却チャンバーを有している。これら両方の冷却チャンバー内において、フィラメントは、それぞれに、冷却空気もしくは異なる温度のプロセス空気に曝される。この装置は、同様に、フィラメントの冷却のための上側の冷却チャンバーからプロセス空気の流出速度と、下側の冷却チャンバーからの流出速度とが異なる、という条件付きで設備(eingerichtet)され得る。
【0012】
本発明の範囲内において、二次空気流入間隙もしくはこの二次空気流入間隙を通って導入される二次空気には、特別な意義がある。その際、二次空気流入間隙が装置の全幅にわたって機械方向に対して横方向に(CD方向に((in CD−Richtung)))延在していることは、本発明の範囲内にある。
本発明の極めて有利な実施形態に従い、向かい合って位置する2つの二次空気流入間隙は、延伸装置と、この延伸装置に接続するディフューザーとの間に配設されている。
本発明の実施形態の変形に従い、フィラメント流動方向FSに、2つのディフューザーが、相前後して配設されており、および、向かい合って位置する2つの二次空気流入間隙が、これら両方のディフューザーの間に設けられている。2つの二次空気流入間隙が、同じ垂直方向の高さで設けられていることは可能である。しかしながら同様に、二次空気流入間隙が、装置の異なる垂直方向の高さで設けられていることも本発明の範囲内にある。
本発明の有利な実施形態に従い、向かい合って位置するただ2つだけの二次空気流入間隙は、しかも、特に有利には、延伸装置とディフューザーとの間に設けられている。
【0013】
更に、二次空気の流れ込み角度αには、特別な意義がある。本発明に従い、少なくとも1つの二次空気流入間隙は、および、有利には少なくとも2つの二次空気流入間隙、特に有利には2つの二次空気流入間隙は、二次空気が、フィラメント流動方向FSに対して流れ込み角度αにおいて流入する、という条件付きで形成されている。
本発明の実施形態に従い、流れ込み角度αは、80°から110°の値である。推奨される実施形態は、流れ込み角度αが、90°よりも小さい、有利には80°よりも小さい、有利には、70°よりも小さい、および、特に有利には、65°よりも小さい、ことによって特徴付けられている。その際、流れ込み角度αが、60°よりも小さい、有利には55°のよりも小さい、および、極めて有利には、50°よりも小さいことは、特に有用であることが実証された。極めて推奨される実施形態に従い、流れ込み角度αは、0°と60°との間に、合目的に1°と55°との間に、有利には2°と50°との間に、極めて有利には2°と45°との間に、特に有利には2°と40°との間にある。
二次空気の流れ込みが、この二次空気がこの二次空気の流入の後にフィラメント流動方向FSに対して平行もしくはほぼ平行に流動する、という条件付きで行われることは、極めて特に推奨される。
【0014】
合目的に、二次空気流入間隙は、流れ込み角度αの実現のために、特に、流れ込み傾斜部、及び/または、流れ込み管路、およびその種の他の物を用いて、相応して設備される。有利な実施形態に従い、流れ込み角度αの実現のために、1つの二次空気流入間隙の領域内において、ディフューザーの壁部に接続するもしくは接続されている、傾斜した流れ込み壁部が設けられており、この流れ込み壁部が、フィラメント流動方向FSと、流れ込み角度αに相応するもしくは基本的に相応する角度を成している。
有利には、この実施形態において、それぞれの二次空気流入間隙のために、1つの相応する流れ込み壁部が設けられている。そのような流れ込み壁部は、推奨のように、流れ込み角度αの実現のために、1つの流れ込み傾斜部を形成している。本発明に従う流れ込み角度αの実現は、本発明の範囲内において、特に有用であることが実証され、且つ、効果的に、技術的な課題の解決に寄与する。
吸引領域の本発明に従う構成との組み合わせにおいて、品質的に高価値のフィラメント載置物、および、特に均一な不織布ウェブが与えられ得る。本発明に従う装置の特徴の組み合わせの範囲内において、同様に、閉鎖されたシステム、もしくは、閉鎖された機構ユニットとしての冷却装置と延伸装置から成る機構ユニットの構成にも、特別な意義がある。
【0015】
「一次次空気」は、本発明の範囲内において、延伸装置を通って導かれるプロセス空気を意味し、このプロセス空気が、延伸装置から、もしくは、この延伸装置の延伸ダクトからディフューザー内へと流出する。
本発明の極めて有利な実施形態は、二次空気流入間隙の領域内において、一次空気と二次空気との容積流量の比率V
P/V
Sは、5よりも小さい、有利には4.8よりも小さい、有利には4.5よりも小さいことによって特徴付けられている。
本発明の推奨される実施形態に従い、二次空気流入間隙を通って流入する二次空気の容積流量は、調節可能であり、有利には、それぞれの二次空気流入間隙に関して調節可能であり、および、実施形態の変形に従い、相互に依存せずに調節可能である。この目的のために、二次空気流入間隙の断面積が、変化可能もしくは調節可能であることは推奨される。合目的に、ディフューザーの向かい合って位置する側に配設された2つの二次空気流入間隙を通ってそれぞれに流入する二次空気の容積流量は、同じであり、もしくは、基本的に同じであり、または、最大で15%まで、特に、最大で20%に至るまで相違している。二次空気流入間隙の垂直方向の高さは、2mmから20mmまで、有利には3mmから18mmまで、特に有利には5mmから15mmまでの値である。
本発明の実施形態は、二次空気流入間隙を通って流入する二次空気の容積流量が、CD幅(機械方向MDに対して横方向)にわたって、調節され得る、もしくは、変化され得ることによって特徴付けられる。合目的に、この目的のために、二次空気流入間隙の垂直方向の高さが、CD幅(機械方向MDに対して横方向)にわたって調節もしくは変化される。二次空気流入間隙の調節は、推奨のように、流れ込むべき二次空気の容積流量が、CD方向に関して、装置の縁部もしくは二次空気流入間隙の縁部へと減少する、という条件付きで行われる。
有利には、二次空気流入間隙を通って流入する二次空気容積流量は、ただ二次空気流入間隙の縁部領域内だけにおいて、これら二次空気流入間隙の中央の領域よりも少ない。これら縁部領域は、その際、推奨のように、5mmから20mmまでの長さを有している。これら縁部領域内において、合目的に、二次空気容積流量の最大で75%、有利には、最大で80%が供給され、この二次空気容積流量は、二次空気流入間隙の中央の領域内において流入する。
機械方向に対して横方向に、もしくは、装置のCD幅において、二次空気流入間隙を通っての二次空気の均等な流れ込みが、しかも、本発明の実施形態の変形に従い、前記の縁部領域を除いて、合目的に、二次空気流入間隙の全ての中央の領域内において行われることは、本発明の範囲内において有利である。本発明は、それ故に、これに伴って、特に均一なフィラメント載置物が達成され得、もしくは、極めて均一なフィラメント載置物が、CD幅にわたって達成され得ることの認識を基礎としている。
【0016】
本発明の極めて推奨される実施形態は、フィラメント流動方向において、二次空気流入間隙の後ろもしくは下に、1つのディフューザーのもしくはこのディフューザーの1つの収斂状の部分が接続していることによって特徴付けられる。
その際、1つの実施形態が極めて特に有利であり、この実施例において、フィラメント流動方向において、二次空気流入間隙の後ろもしくは下に、先ず第一に、このディフューザーの1つの収斂状の部分が配設されており、その後、このディフューザーの1つの狭隘位置が接続しており、および、この狭隘位置の後ろもしくは下に、このディフューザーの1つの末広がり状の部分が設けられている(収斂状−狭隘位置−末広がり状)。
狭隘位置において、いわば、流入した二次空気、もしくは、一次空気−二次空気混合の圧縮が行われる。好まれる(praeferiert)実施形態は、ディフューザーの収斂状の部分が、ディフューザーの末広がり状の部分よりも短く、もしくは、明確に短く構成されていること、によって特徴付けられている。合目的に、収斂状のディフューザー部分の長さl
Kは、ディフューザーの末広がり状の部分の長さl
Dの、最大で75%、有利には最大で60%、および、有利には最大で50%の値である。推奨のように、ディフューザーの収斂状の部分の長さl
Kは、ディフューザーの末広がり状の部分の長さl
Dの最大で40%、有利には最大で30%に達する。
合目的に、末広がり状のディフューザー部分の長さl
Dに対する、収斂状のディフューザー部分の長さl
Kの比率l
K/l
Dは、0.1から1まで、有利には0.15から0.9までの値である。
収斂状のディフューザー部分の長さl
Kが、ディフューザーの全体の長さLの5%から50%まで、および有利には、10%から50%までの値であることは推奨される。
【0017】
ディフューザー部分の、−もしくはフィラメント流動方向において最後の、載置装置の上方に配設されたディフューザー部分の−、ディフューザー流出角度βは、最大30°、有利には最大25°、および極めて有利には最大20°の値であることは、本発明の範囲内にある。
ディフューザー流出角度βは、従って、末広がり状のディフューザー部分のディフューザー壁部と、ディフューザーの長手方向中心軸線Mとの間で測定される。有利には、ディフューザー流出部を形成する末広がり状のディフューザー部分のディフューザー壁部は、旋回可能に形成しており、従って、ディフューザー流出角度βが、変化可能もしくは調節可能である。推奨のように、末広がり状のディフューザー部分のディフューザー流出部の幅Bは、延伸装置もしくはこの延伸装置の延伸ダクトの、流出間隙の幅V
Bの、最大で300%、有利には最大で250%、および、有利には、最大で200%の値である。
本発明の特に有利な実施形態は、載置装置もしくは載置スクリーンベルトに対する、ディフューザーもしくはディフューザーの下側縁部−特に最も下方の下側縁部−の間隔が、20mmから300mmまで、特に30mmから150mmまで、および、有利には30mmから120mmまでの値であることによって特徴付けられている。
【0018】
紡糸口金と冷却装置との間に、モノマー吸引装置が配設されていることは、本発明の範囲内にある。このモノマー吸引装置でもって、空気が、紡糸口金の下方のフィラメント形成室から吸引される。このことによって、無端フィラメントと並んで生じる(austretenden)、モノマー、オリゴマー、分解生成物、およびその種の他の物のようなガスは、本発明に従う装置から除去され得る。
モノマー吸引装置は、合目的に、少なくとも1つの吸引チャンバーを有しており、この吸引チャンバーに、有利には、少なくとも1つの吸引ファンが接続されている。少なくとも1つの吸引チャンバーは、フィラメント形成室に向かって、前記ガスの吸引のための、少なくとも1つの吸引スリットを備えている。
技術的な課題の特に効果的な解決のために、更に、
紡糸口金とモノマー吸引装置との間に、紡糸口金とモノマー吸引装置との間で形成された第1の間隙の密閉のための、少なくとも1つの第1の変形可能な密閉材が配設されており、及び/または、
その際、モノマー吸引装置と冷却装置との間に、モノマー吸引装置と冷却装置との間で形成された第2の間隙の密閉のための、少なくとも1つの第2の変形可能な密閉材が設けられており、及び/または、
その際、冷却装置と、延伸装置もしくはこの延伸装置の中間管路との間に、冷却装置と、延伸装置もしくは中間管路との間で形成された第3の間隙の密閉のための、少なくとも1つの第3の変形可能な密閉材が配設されている、
ことによって特徴付けられている本発明の有利な実施形態は寄与する。
有利には、当接特性、特に、そのような変形可能な密閉材の押付け力もしくは押付け圧力は、それぞれの間隙の境界領域もしくは境界面に関して、変化可能もしくは後調節可能である。この様式の、有利な変形可能な密閉材は、推奨のように、本発明に従う装置の全幅にわたって、もしくは、全CD幅にわたって(機械方向に対して横方向に)延在する。そのような変形可能な密閉材が、フィラメント流動管路の全周を覆って、もしくは、基本的に全周を覆って取り囲む(umlaeuft)ことは、本発明の範囲内にある。
更に、変形可能な密閉材でもって密閉されるべき間隙の垂直方向の高さhが、3mmから35mm、特に5mmから30mmまでの値であること、および、少なくとも1つの変形可能な密閉材が、この間隙のこの高さhにわたって密閉することは、本発明の範囲内にある。合目的に、間隙の高さhに関する不均等性は、高さ方向における、密閉材の当接特性の変化もしくは後調節によって補償可能である。
密閉材が、流動状の媒体でもって充填可能である、もしくは、充填され得ること、および、密閉材の後調節もしくは調節が、この密閉材内への流動状の媒体の導入によって、もしくは、この密閉材からの流動状の媒体の導出によって行われることは推奨される。有利には、少なくとも1つの変形可能な密閉材は、膨張可能な密閉材である。
他の実施形態の変形に従い、変形可能な密閉材が、同様に、少なくとも1つのばね要素を用いて、密閉されるべき間隙の境界面に対して押圧された少なくとも1つの密閉要素を有していることも可能である。この密閉要素が、特に、密閉唇状片であること、この密閉材が、これに伴って、ばね負荷された密閉唇状片であることは可能である。ばね要素は、その場合に、合目的に、密閉されるべき間隙の境界面において固定され、且つ、密閉要素もしくは密閉唇状片を、この間隙の向かい合って位置する境界面に対して押圧する。有利には、少なくとも1つの変形可能な密閉材は、密閉が、2,000Pa以上、特に2,500Pa以上の、フィラメント流動管路内における圧力において行われる、という条件付きで設備されている。
この変形可能な密閉材を有する実施形態は、本発明に従う教示の範囲内において、特に有用であることが実証された。本発明に従う装置の、残りの、本発明に従うもしくは有利な特徴の組み合わせにおいて、装置内において、最適な、空気動力学的な挙動が与えられ、この装置が、効果的に、本発明に従う技術的な課題の解決のために寄与する。
【0019】
本発明は、本発明に従う装置でもって、優れた品質の不織布ウェブもしくはスパンボンデット不織布が生成され得る、ことの認識を基礎としている。特に、本発明に従う教示を用いて、機械方向およびこの機械方向に対して横方向において、均一のフィラメント載置物が、および、これに伴って、均一の不織布ウェブが製造され得る。最適な、均一の不織布載置物は、特に、同様に、比較的に高い、もしくは、高い製造速度においても達成可能である。
本発明に従う装置でもって、高いフィラメント速度、および、これに伴って、低いフィラメントの番手が、それにも拘らず、(nichtsdestowenig)、良好な、均一なフィラメント載置物において、実現可能である。高いフィラメント速度、および、低い番手は、何の問題もなく、高い装入量、もしくは、例えば400m/min以上の生産速度において、達成可能である。
本発明に従う装置が、それにも拘らず、比較的に簡単に、且つ、少ない手間暇もしくは複雑さで構成されていることは、強調されるべきである。
【0020】
以下で、本発明を、ただ1つだけの実施例を図示している図に基づいて詳しく説明する。