特許第6851384号(P6851384)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6851384自動車用のクラッチアッセンブリおよびパワートレーン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6851384
(24)【登録日】2021年3月11日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】自動車用のクラッチアッセンブリおよびパワートレーン
(51)【国際特許分類】
   F16D 25/0638 20060101AFI20210322BHJP
   F16D 13/46 20060101ALI20210322BHJP
   F16D 25/08 20060101ALI20210322BHJP
   F16D 25/10 20060101ALI20210322BHJP
   F16D 13/52 20060101ALI20210322BHJP
   F16D 23/14 20060101ALI20210322BHJP
   F16D 23/12 20060101ALI20210322BHJP
   F16D 25/12 20060101ALI20210322BHJP
   F16H 55/36 20060101ALI20210322BHJP
【FI】
   F16D25/0638 100
   F16D13/46 C
   F16D25/08 E
   F16D25/10 A
   F16D13/52
   F16D23/14 Z
   F16D23/12 Z
   F16D25/12 B
   F16H55/36 Z
【請求項の数】9
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2018-539337(P2018-539337)
(86)(22)【出願日】2017年1月3日
(65)【公表番号】特表2019-504263(P2019-504263A)
(43)【公表日】2019年2月14日
(86)【国際出願番号】DE2017100000
(87)【国際公開番号】WO2017129165
(87)【国際公開日】20170803
【審査請求日】2019年12月27日
(31)【優先権主張番号】102016201399.8
(32)【優先日】2016年1月29日
(33)【優先権主張国】DE
(31)【優先権主張番号】102016203384.0
(32)【優先日】2016年3月2日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】515009952
【氏名又は名称】シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲー
【氏名又は名称原語表記】Schaeffler Technologies AG & Co. KG
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】トアステン ピーパー
(72)【発明者】
【氏名】ロルフ マインハート
【審査官】 日下部 由泰
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0083546(US,A1)
【文献】 独国特許出願公開第102014213818(DE,A1)
【文献】 西独国特許出願公開第3701912(DE,A)
【文献】 米国特許第6668953(US,B1)
【文献】 特表2008−501567(JP,A)
【文献】 西独国特許出願公開第3607701(DE,A)
【文献】 特開2010−286112(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 59/00− 61/12,
61/16− 61/24,
61/66− 61/70,
63/40− 63/50
F16D 21/08,
13/46− 13/52
B60K 6/38− 6/387,
6/442
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリッドドライブを有する自動車のパワートレーン用のクラッチアッセンブリ(1)であって、
回転に関して互いに連結解除可能な複数の回転部分(4a,4b;5a,5b)をそれぞれ有する第1のクラッチ(2)および第2のクラッチ(3)であって、前記第1のクラッチ(2)の第1の回転部分(4a)は、前記第2のクラッチ(3)の第1の回転部分(5a)に相対回動不能に結合されている、クラッチ(2,3)と、
前記第2のクラッチ(3)の前記第1の回転部分(5a)の軸領域(9)に配置されている中心軸受(8)と、
前記第1のクラッチ(2)と協働するクラッチアクチュエータ(10)と、
を備え、
前記第1のクラッチ(2)の接続された位置で相対回動不能に互いに結合される、前記第1のクラッチ(2)の結合セグメント(7a,7b)が、前記クラッチアクチュエータ(10)の半径方向外側に配置されており、
前記クラッチアクチュエータ(10)は、前記中心軸受(8)の半径方向外側に配置されており、かつ
前記第1のクラッチ(2)、前記クラッチアクチュエータ(10)および前記中心軸受(8)は、軸方向位置で少なくとも部分的に互いにオーバラップするように配置されており
前記第1のクラッチ(2)の前記第1の回転部分(4a)の、電気機械と協働するトルク伝達領域(6)が、ベルトプーリ(11)により形成されており、前記ベルトプーリ(11)は、前記パワートレーンの運転中、前記電気機械のベルト(12)と協働する、クラッチアッセンブリ(1)。
【請求項2】
前記ベルトプーリ(11)の、前記ベルト(12)を形状結合式または摩擦結合式に受容するように形成されるベルト輪郭(13)が、前記結合セグメント(7a,7b)の半径方向外側に配置されている、請求項記載のクラッチアッセンブリ(1)。
【請求項3】
前記第1のクラッチ(2)と、前記第2のクラッチ(3)とは、前記中心軸受(8)が、前記第1のクラッチ(2)も、前記第2のクラッチ(3)も支持する1つの共通の支持部を形成するように、前記第1のクラッチ(2)および前記第2のクラッチ(3)の前記第1の回転部分(4a,5a)の領域で互いに結合されている、請求項1または2記載のクラッチアッセンブリ(1)。
【請求項4】
前記クラッチアクチュエータ(10)は、半径方向位置で互いにずらされてかつ軸方向位置で少なくとも部分的にオーバラップするように配置されている中心レリーズ装置および/または中心エンゲージ装置(14)と操作軸受(15)とを有する、請求項1からまでのいずれか1項記載のクラッチアッセンブリ(1)。
【請求項5】
前記操作軸受(15)は、前記中心レリーズ装置および/または中心エンゲージ装置(14)の半径方向外側に配置されており、前記第1のクラッチ(2)は、常閉形のクラッチとして形成されており、かつ前記操作軸受(15)は、前記中心レリーズ装置および/または中心エンゲージ装置(14)を静止位置から操作することで前記第1のクラッチ(2)が開くように、前記第1のクラッチ(2)と直接的な作用関係にある、請求項記載のクラッチアッセンブリ(1)。
【請求項6】
前記中心レリーズ装置および/または中心エンゲージ装置(14)は、前記操作軸受(15)の半径方向外側に配置されており、前記第1のクラッチ(2)は、常開形のクラッチとして形成されており、かつ前記操作軸受(15)は、前記中心レリーズ装置および/または中心エンゲージ装置(14)を静止位置から操作することで前記第1のクラッチ(2)が閉じるように、前記第1のクラッチ(2)と直接的な作用関係にある、請求項記載のクラッチアッセンブリ(1)。
【請求項7】
前記クラッチアクチュエータ(10)は、液圧式のクラッチアクチュエータである、請求項1からまでのいずれか1項記載のクラッチアッセンブリ(1)。
【請求項8】
請求項1からまでのいずれか1項記載のクラッチアッセンブリ(1)を有するハイブリッドドライブを有する自動車用のパワートレーン。
【請求項9】
前記クラッチアクチュエータ(10)を液圧式に操作する液圧通路(18)が、前記クラッチアクチュエータ(10)から半径方向で外向きに案内されるように設けられている、請求項記載のパワートレーン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイブリッドドライブを有する自動車のパワートレーン用のクラッチアッセンブリと、自動車、特に、ベルトとベルトプーリとを介して連結される電気機械を有する軸線平行のハイブリッドドライブを有する自動車用のパワートレーンとに関する。
【0002】
本発明の課題は、減じられた構造長を有するハイブリッドドライブを有する自動車用のパワートレーンを提供することである。
【0003】
上記課題は、本発明により独立請求項1の特徴によって解決される。
【0004】
クラッチアッセンブリは、この場合、ハイブリッドドライブを有する自動車のパワートレーン用に好適であり/用意されており/形成されており、かつ回転に関して互いに連結解除可能な少なくとも2つの回転部分をそれぞれ有する2つのクラッチを有し(他方、両クラッチは、1つの共通の回転軸線回りに回転可能に支持されており)、第1のクラッチの第1の回転部分は、第2のクラッチの第1の回転部分に相対回動不能に結合されているとともに、電気機械と協働するトルク伝達領域も有し、第1のクラッチの少なくとも2つの回転部分は、複数のプレート状の結合セグメントを有し、これらの結合セグメントは、第1のクラッチの接続された位置で相対回動不能に互いに結合されている。また、クラッチアッセンブリは、第2のクラッチの第1の回転部分の軸領域に配置されている中心軸受と、第1のクラッチと協働するクラッチアクチュエータとを備え、第1のクラッチの結合セグメントは、クラッチアクチュエータの半径方向外側に配置され、クラッチアクチュエータは、他方、中心軸受の半径方向外側に配置され、かつ第1のクラッチ、クラッチアクチュエータおよび中心軸受は、軸方向で少なくとも部分的に互いにオーバラップするように/突出するように配置されている。
【0005】
特に第1のクラッチ、クラッチアクチュエータおよび中心軸受を入れ子に配置したことで、クラッチアッセンブリの構造長は、短く構成されている。
【0006】
本発明の別の有利な実施の形態は、従属請求項の対象であり、以下に詳しく説明する。
【0007】
本発明の有利な実施の形態によれば、トルク伝達領域が、ベルトプーリにより形成されており、ベルトプーリが、パワートレーンの運転中、電気機械のベルトと協働するようになっていても、有利である。これにより、クラッチの回転軸線に対する電気機械の軸線平行の配置が特に簡単に実現される。電気機械は、ベルトとベルトプーリとを介して短い経路で第1のクラッチに連結されている。
【0008】
加えて、この関連において、ベルトプーリの、ベルトを形状結合式かつ/または摩擦結合式/純然たる力結合(reinkraftschluessig)式に受容するように形成されるベルト輪郭が、結合セグメントの半径方向外側に配置されていると、合目的である。これによりベルトプーリは、少なくとも部分的に半径方向で第1のクラッチよりさらに外側に配置されており、クラッチアッセンブリは、さらにコンパクトに構成される。
【0009】
中心軸受が、第1のクラッチも、第2のクラッチも支持する1つの共通の支持部を形成するように、両クラッチが、両クラッチの第1の回転部分の領域で互いに結合されていると、軸受箇所の数がさらに減少し、これにより、再びスペースが削減される。さらに、軸線の狂いに基づく両軸受箇所の歪みが阻止される。
【0010】
クラッチアクチュエータが、半径方向で互いにずらされてかつ軸方向で少なくとも部分的にオーバラップするように配置されている中心レリーズ装置および/または中心エンゲージ装置(好ましくは、中心レリーズ装置)と操作軸受(好ましくは、レリーズ軸受)とを有していると、さらに有利である。これにより、特にクラッチアクチュエータはさらにコンパクトに配置される。
【0011】
操作軸受が、中心レリーズ装置および/または中心エンゲージ装置の半径方向外側に配置されており、第1のクラッチが、常閉形のクラッチとして形成されており、かつ操作軸受が、第1のクラッチと直接的な作用関係にあり、その結果、中心レリーズ装置および/または中心エンゲージ装置を静止位置から操作することで第1のクラッチが開くようになっていると、クラッチアッセンブリは、特にハイブリッド車両のパワートレーン内での使用に好適である。
【0012】
中心レリーズ装置および/または中心エンゲージ装置が、操作軸受の半径方向外側に配置されており、第1のクラッチが、常開形のクラッチとして形成されており、かつ操作軸受が、第1のクラッチと直接的な作用関係にあり、その結果、中心レリーズ装置および/または中心エンゲージ装置を静止位置から操作することで第1のクラッチが閉じるようになっていると、クラッチアッセンブリは、同じくハイブリッド車両のパワートレーン内での使用に特に好適である。
【0013】
加えて、クラッチアクチュエータが、液圧式のクラッチアクチュエータであると、合目的である。それというのも、液圧式のクラッチアクチュエータは、液圧供給管路を含め、やはり省スペースにクラッチアッセンブリ内に統合可能であるからである。この場合、クラッチアクチュエータを液圧式に操作する液圧通路が、クラッチアクチュエータから半径方向で外向きに案内されるように/延びるように設けられていても、有利である。
【0014】
さらに、第2のクラッチが、デュアルクラッチとして、好ましくは、湿式/湿式動作型のデュアルクラッチとして、特に好ましくは、乾式/乾式動作型のデュアルクラッチとして形成されていると、有利である。別の形態では、第2のクラッチが、好ましくは、手動クラッチまたは自動クラッチまたは半自動のクラッチとして、さらに好ましくは、コンバータ/コンバータユニットとして形成されていてもよい。
【0015】
ハイブリッドドライブを有する自動車用のパワートレーンは、前述の構成に則したクラッチアッセンブリを備えている。これによりパワートレーンも、特にコンパクトに構成されている。
【0016】
別の一態様によれば、ハイブリッドドライブを有する自動車用のパワートレーンは、電気機械と、トランスミッション入力軸と、クラッチアクチュエータと、クラッチアクチュエータの操作に反応して燃焼エンジンを連結/連結解除する遮断クラッチとしての第1のクラッチと、第1のクラッチとトランスミッション入力軸との間に配置されているクラッチユニットとしての第2のクラッチと、中心軸受と、を備えている。第1のクラッチ、クラッチアクチュエータおよび中心軸受は、半径方向でこの順序で外から内に向かって配置されており、かつ第1のクラッチ、クラッチアクチュエータおよび中心軸受は、軸方向で少なくとも部分的に互いにオーバラップするように配置されている。第1のクラッチ、クラッチアクチュエータおよび中心軸受を半径方向で段階付けて配置し、これらが軸方向で少なくとも部分的にオーバラップすることで、軸方向で相並んで位置する配置が不要になる。このことは、構造長の減少を可能にする。
【0017】
クラッチアクチュエータを液圧式に操作する液圧通路が、クラッチアクチュエータからやはり半径方向で外向きに案内されるように設けられていると、クラッチアクチュエータを、特に省スペースにパワートレーン内に統合可能でもある。
【0018】
以下に、図面を参照しながら実施例について説明し、本発明について詳述する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第1の実施例によるクラッチアッセンブリの領域で示すパワートレーンの概略縦断面図である。
図2】第2の実施例によるクラッチアッセンブリの領域で示すパワートレーンの概略縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図面は、概略的性質のものにすぎず、理解の一助としてのみ用いられる。同じ要素には、同じ符号を付した。
【0021】
図1は、第1の実施例によるハイブリッドドライブを有する自動車用のパワートレーンの関連部分の構造を略示している。クラッチアッセンブリ1は、パワートレーン内で、本図では見通しの理由からこれ以上図示しない燃焼機関(Verbrennungskraftmaschine)/内燃機関(Brennkraftmaschine)の出力軸16と、図示しないトランスミッションの(第1の)トランスミッション入力軸31との間に装入されている。見通しの理由からこれ以上図示しない電気機械も、クラッチアッセンブリ1と協働する。クラッチアッセンブリ1は、パワートレーンの運転中、電気機械を出力軸16あるいはトランスミッション入力軸31/32に、あるいは出力軸16をトランスミッション入力軸31/32に接続する切り換え可能な接続要素として用いられる。
【0022】
図1には、クラッチアッセンブリ1が、遮断クラッチとして形成されている第1のクラッチ2と、クラッチユニットとして形成されている第2のクラッチ3とを備えていることが看取可能である。さらに、以下に詳述するように、中心レリーズ装置14と操作軸受15/レリーズ軸受とを有するクラッチアクチュエータ10が存在している。中心レリーズ装置14には、液圧通路18が液圧的に接続されている。すなわち、クラッチアクチュエータ10は、液圧式のクラッチアクチュエータ10として形成されている。クラッチアッセンブリ1には、出力軸16側に、振動ダンパ17が接続されている。
【0023】
第1のクラッチ2は、振動ダンパ17と第2のクラッチ3との間に配置され、作用技術的に振動ダンパ17と第2のクラッチ3とに連結されている。振動ダンパ17は、デュアルマスフライホイールとして構成されている。第2のクラッチ3は、(乾式の)デュアルクラッチとして形成されている。しかし、第2のクラッチ3については、手動クラッチ、湿式のデュアルクラッチ、コンバータとしてもよい。振動ダンパ17は、内燃機関の出力軸16に連結されている。
【0024】
第1のクラッチ2は、摩擦クラッチである。特に第1のクラッチ2は、乾式−ディスク−クラッチ(Trocken-Lamellen-Kupplung)/乾式の多板クラッチ(trockene Lamellenkupplung)、すなわち、乾式動作型の摩擦クラッチとして形成されており、複数のディスク形/ディスク状の結合セグメント7a,7bを有している。加えて第1のクラッチ2は、第1の回転部分4aを有し、第1の回転部分4aは、かご状に成形されている。第1の回転部分4aは、ディスクキャリア(インナディスクキャリアともいう)として形成されており、複数のプレート形の第1の結合セグメント7aを相対回動不能に、しかし、軸方向では、すなわち回転軸線19に沿って、摺動可能に保持している。特に第1の結合セグメント7aは、第1の回転部分4aのスリーブ形の第1の支持部分20に配置/保持されている。プレート形の第1の結合セグメント7aとは、第1のクラッチ2の、やはりディスクキャリア(アウタディスクキャリアともいう)として形成されている(かご形の)第2の回転部分4bの、複数のプレート形の第2の結合セグメント7bが協働している。第2の結合セグメント7bは、やはり第2の回転部分4bに相対回動不能に結合され、軸方向では摺動可能に保持されている。特に第2の結合セグメント7bは、やはり第2の回転部分4bのスリーブ形の第2の支持部分21に配置/保持されている。ディスクともいう、回転軸線19に関して半径方向で方向付けられた結合セグメント7aおよび7bは、第1のクラッチ2の接続された位置で、相対回動不能に摩擦力結合によって互いに結合されており、第1のクラッチ2の切断された位置で、トルクが結合セグメント7a,7b間で伝達されないように互いに離間されている。第1のクラッチ2の回転部分4a,4bは、第1の支持部分20が第2の支持部分21の半径方向内側に配置されるように延在している。
【0025】
第2の回転部分4bは、相対回動不能に振動ダンパ17に連結されている。第1の回転部分4aは、相対回動不能に第2のクラッチ3の第1の回転部分5aに結合されており、他方、第1の回転部分5aは、中間支持体を形成している。より正確にいえば、第1の回転部分4aは、第2のクラッチ3の第1の回転部分5aの中間支持体として形成された、クラッチアッセンブリ1の軸方向(すなわち、回転軸線19に関して軸方向)で延在する軸領域9に、相対回動不能に連結されている。
【0026】
さらに第1のクラッチ2は、第1のクラッチ2の第1の回転部分4aにトルク伝達領域6を有し、トルク伝達領域6は、運転中、電気機械/電気モータに、すなわち、クラッチアッセンブリ1の回転軸線19に対して平行に配置される電気機械の駆動軸に、作用技術的に接続されている。トルク伝達領域6は、本実施例では、ベルトプーリ11として成形されている。ベルトプーリ11は、リング形の延在を呈している。ベルトプーリ11の半径方向の外面には、ベルト輪郭13が成形されており、ベルト輪郭13は、他方において電気機械に運転中連結されているベルト12を軸方向で案内するとともに、第1の回転部分4aにおいて形状結合および力結合を介した駆動あるいは被動を引き起こす。ベルトプーリ11は、単独で成形されており、第1の回転部分4aのかご形の基体22に取り付けられている。すなわち、溶接を介して素材結合式に取り付けられている。これとは異なりまたはこれに加えて、ここでは、ベルトプーリ11のフランジと、基体22のフランジとの間で、ハースカップリング式の結合または多角形の形状を利用した結合が行われてもよい。ベルト輪郭13は、第1のクラッチ2の両回転部分4a,4bの結合セグメント7a,7bの半径方向外側に配置されている。また、ベルト輪郭13は、結合セグメント7a,7b全体から軸方向で突出している/結合セグメント7a,7b全体を軸方向で覆っている。
【0027】
第2のクラッチ3は、クラッチユニットとして、すなわち、デュアルクラッチとして形成されている。第2のクラッチ3は、図示しないトランスミッションのトランスミッション入力軸31に連結されている。既に言及したように、第2のクラッチ3は、第2のクラッチ3の第1の回転部分5aにより相対回動不能に第1のクラッチ2の第1の回転部分4aに結合されている。このために軸領域9は、形状結合式の円錐状の(第1の)結合領域23により、この第1の結合領域23に対して相補的に基体22の半径方向の内面に形成されている第2の結合領域24に、相対回動不能に結合されている。両第1の回転部分4a,5aの形状結合は、好ましくは、ハースカップリング式の結合または多角形の形状を利用した結合を介して実現されている。基体22は、ねじの形態の取り付け手段25により第1の回転部分5aの軸領域9に取り付けられている。取り付け手段25は、回転軸線19に関して同軸に配置されており、これにより、軸/中間軸ともいう。
【0028】
軸方向で取り付け手段25のヘッド26/ねじ頭と、両第1の回転部分4a,5aの、振動ダンパ17に面した軸方向の面との間には、支持リング27が装入されており、取り付け手段25により第2のクラッチ3の第1の回転部分5aに結合されている。他方、支持リング27には、転がり軸受、すなわち玉軸受の形態のラジアル型の支持軸受28/ラジアル軸受が取着されている。支持軸受28は、特に第1のクラッチ2の開放/切断された位置において、第1の回転部分4aを第2の回転部分4bに対して相対的に回転支持するために用いられる。これにより、第1のクラッチ2の第2の回転部分4bは、支持軸受28を介して軸領域9/中間支持体に対して相対的に回動可能に支持されており、支持軸受28は、中間壁29の軸方向外側で軸領域9と振動ダンパ17との間において軸領域9に(支持リング27により)配置されている。
【0029】
内燃機関出力軸16と、取り付け手段25/中間軸とは、支持軸受28の形態の軸受を介してか、または代替的には、ここでは図示しない別の軸受/転がり軸受を介して、互いに回動可能に連結されている。
【0030】
加えて、取り付け手段25あるいは軸領域9は、転がり軸受、すなわち、ころ軸受/針状ころ軸受の形態の軸受30を介してトランスミッション入力軸31に対して相対的に回動可能に支持されている。第2のクラッチ3のクラッチ板の形態の第2の回転部分5bは、本実施例では、相対回動不能にトランスミッション入力軸31に結合されている。第2のクラッチ3をデュアルクラッチとして構成したことに基づいて、第2のクラッチ3の、やはりクラッチ板の形態の第3の回転部分5cが、相対回動不能に別の第2のトランスミッション入力軸32に結合されている。第2のクラッチ3の状態/位置次第で、(第2のクラッチ3の第1の接続された位置では)第2の回転部分5bが、もしくは(第2のクラッチ3の第2の接続された位置では)第3の回転部分5cが、相対回動不能に第1の回転部分5aに結合されているか、または(第2のクラッチ3の切断された位置では)第2の回転部分5bおよび第3の回転部分5cが、(第2のクラッチ3の切断された位置では)第1の回転部分5aに対して自由に回動可能に配置されている。
【0031】
第1のクラッチ2と、第2のクラッチ3とは、1つの共通の組み立てユニットを形成している。軸領域9は、相対回動不能に取り付け手段25に結合されている。中心軸受8は、軸領域9の、軸方向で延在する領域に配置されている。特に中心軸受8は、軸方向で第1の結合領域23と、第1の回転部分5aの、半径方向外向きに延在する側壁領域33との間に配置されている。中心軸受8は、軸方向力および半径方向力のための2列のアンギュラ玉軸受として形成されている。
【0032】
中心軸受8は、第1の回転部分5aの軸方向および半径方向の支持部として、あるいは第1の回転部分4aと第1の回転部分5aとの結合に基づいて、両第1の回転部分4aおよび5aの軸方向および半径方向の支持部としても用いられる。中心軸受8は、軸領域9と中間壁29との間に装入されている。中間壁29は、クラッチハウジングあるいはトランスミッションハウジングの一部であり、これにより、運転中、ハウジング固定/車両フレーム固定に取着されている。中間壁29は、クラッチアッセンブリ1の機能的な構成部分である。中間壁29は、側壁領域33と結合セグメント7a,7bとの間を半径方向で外から内に向かって中心軸受8まで延在している。中間壁29は、半径方向の内側領域において、軸方向で延在するスリーブ状の支持領域34を形成しており、支持領域34において中心軸受8に連結されている。
【0033】
これにより軸領域9は、中心軸受8が、軸領域9を介してベルトプーリ11を支持するとともに、第2のクラッチ3も支持するように、相対回動不能に第2のクラッチ3に連結されており、その結果、第2のクラッチ3の、軸領域9に面した側には、第2のクラッチ3を支持する別個の軸受が存在しない。
【0034】
これにより、第1のクラッチ2の第1の回転部分4a、任意選択的な差し込み歯列金属薄板(支持リング27)、軸受フランジ、支持軸受28および中央ねじ(取り付け手段25)は、1つの組み立てユニットを形成している。取り付け手段25は、小型に寸法設定された支持軸受28を支持し、第1のクラッチ2の第1の回転部分4aのフランジ結合部に予圧を加えている。この組み立てユニットは、中間壁29を介して直接的にトランスミッション内に組み立てられる。内燃機関−トランスミッションの組み立ては、場合によっては変形金属薄板とともに差し込み歯列により実施される。
【0035】
前述の構造の場合、第1のクラッチ2および第2のクラッチ3のための操作力は、支持軸受28に関して一方向のアキシャル方向でのみ作用し、これにより、軸受の固定は、一方向でのみ必要である。
【0036】
さらに、前述の構造の場合、振動ダンパ17に設けられるスタータリングギヤは、省略可能である。それというのも、内燃機関の始動が、好ましくはベルトプーリ11とベルト12とを介して電気機械により実施されるからである。
【0037】
さらに、中心軸受8の半径方向外側に、すなわち中間壁29に、クラッチアクチュエータ10が配置されている。クラッチアクチュエータ10は、第1のクラッチ2用の操作装置として用いられ、これにより、第1のクラッチ2を、接続された位置と、切断された位置との間で切り換え可能である。クラッチアクチュエータ10は、液圧式のクラッチアクチュエータ10として形成されている。これによりクラッチアクチュエータ10は、液圧式の操作システムの構成部分である。クラッチアクチュエータ10は、中心レリーズ装置14の形態のスレーブシリンダを有している。この中心レリーズ装置14は、軸方向で摺動可能にレリーズ軸受の形態の操作軸受15に連結されている。特に中心レリーズ装置14のピストン35は、中心レリーズ装置14の、中間壁29内に堅固に保持/形成されるハウジング36に対して摺動可能に支持されている。転がり軸受、すなわち玉軸受として構成される操作軸受15は、操作軸受15の転動体37が、ピストン35の半径方向外側に配置されるように成形されている。この場合、操作軸受15は、他方、通常のように移動し、結合セグメント7aおよび7bに作用する。中心レリーズ装置14およびレリーズ軸受なる称呼が既に物語っているように、第1のクラッチ2は、常時係合された/常閉形のクラッチとして形成されている。別の形態では、第1のクラッチ2は、常時係合解除された/常開形のクラッチとして形成されていてもよく、これにより、これまで述べてきた中心レリーズ装置14は、この場合、中心エンゲージ装置として形成されており、操作軸受15は、エンゲージ軸受を形成している。
【0038】
液圧通路18は、クラッチアクチュエータ10を液圧式に操作すべく、中心レリーズ装置14に液圧的に接続されている。液圧通路18は、部分的に中間壁29内に設けられており、特に中心レリーズ装置14から半径方向外向きに延びている。中心レリーズ装置14を静止位置から液圧式に操作すると、操作軸受15は、軸方向で(図1で見て左方に)移動され、静止位置では閉鎖されている第1のクラッチ2を開放する。第1のクラッチ2の操作は、操作軸受15を介して直接的に、すなわち、てこまたは皿ばねフィンガ部なしに実施され、これにより、短い操作経路が実現される。
【0039】
したがって、第1のクラッチ2は、中間壁29の外側、特に支持領域34の半径方向外側において、軸領域9と振動ダンパ17との間に配置されている。ベルトプーリ11は、ラジアル方向で第1のクラッチ2の結合セグメント7a,7bよりさらに外側に位置するように、相対回動不能に軸領域9に連結されている。
【0040】
したがって、クラッチアクチュエータ10の中心レリーズ装置14は、クラッチアクチュエータ10の操作軸受15より半径方向でさらに内側に配置されている。中心レリーズ装置14と操作軸受15とは、クラッチアッセンブリ1の軸方向で少なくとも部分的に互いにオーバラップするように配置されている。
【0041】
軸方向で延在する軸領域9は、第1のクラッチ2と第2のクラッチ3との間に配置されている。第2のクラッチ3および液圧通路18は、軸領域9の、半径方向で延在する2つの領域間において、中心軸受8上にて、軸領域9に対して相対的に回動可能に配置されている。中心軸受8は、軸領域9の、半径方向で内側に位置し軸方向で延在する領域に配置されている。これにより、液圧通路18とクラッチアクチュエータ10とが、半径方向で延在する2つの領域により形成されている一種の中間壁内に存在する構造が得られる。
【0042】
前述の形式で、ベルトプーリ11、第1のクラッチ2、操作軸受15、中心レリーズ装置14および中心軸受8は、半径方向で入れ子に配置されており、少なくとも部分的にクラッチアッセンブリ1/回転軸線19の軸方向で互いにオーバラップしている。
【0043】
次に第2の実施例について、図2を参照しながら説明する。附言しておくと、第2の実施例は、以下に説明する相違点を除き、第1の実施例と同じに形成され、かつ機能する。
【0044】
第1のクラッチ2は、(軸方向で)振動ダンパ17と第2のクラッチ3との間に配置され、作用技術的に振動ダンパ17と第2のクラッチ3とに連結されている。振動ダンパ17は、デュアルマスフライホイールとして形成され、第2のクラッチ3は、デュアルクラッチアッセンブリ/デュアルクラッチとして形成されている。振動ダンパ17は、図示しない内燃機関の内燃機関出力軸16に連結されている。第2のクラッチ3は、特に、図示しないトランスミッションの(第1の)トランスミッション入力軸31に連結されている。
【0045】
内燃機関出力軸16と、本実施例では第2の回転部分4bに成形されている中間軸38とは、転がり軸受として形成されている軸受39を介して互いに回動可能に連結/支持されている。中間軸38と、第1のトランスミッション入力軸31とは、他方、軸受30を介して互いに回動可能に連結/支持されている。
【0046】
第1のクラッチ2と、第2のクラッチ3とは、1つの共通の組み立てユニットを形成している。本実施例では第1の回転部分4aに形成されている軸領域/中間支持体9は、中間軸38に対して相対的に回動可能に配置されている。中心軸受8は、軸領域9の、軸方向で延在する領域を支持している。中心軸受8は、やはり、軸方向力および半径方向力のための2列のアンギュラ玉軸受である。クラッチアクチュエータ10は、中心軸受8を支持する(中間壁29の)領域に相対回動不能に連結されている。
【0047】
クラッチアクチュエータ10の中心レリーズ装置14は、クラッチアクチュエータ10の操作軸受15より半径方向でさらに外側に配置されている。中心レリーズ装置14と操作軸受15とは、軸方向で少なくとも部分的に互いにオーバラップするように配置されている。クラッチアクチュエータ10は、液圧式のクラッチアクチュエータである。液圧通路18は、クラッチアクチュエータ10を液圧式に操作すべく、中心レリーズ装置14に液圧的に接続されている。中心レリーズ装置14を静止位置から液圧式に操作すると、操作軸受15は、アキシャル方向/軸方向で(図2で見て右方に)移動され、静止位置では開いている第1のクラッチ2を閉鎖する。第1のクラッチ2の操作は、操作軸受15を介して直接的に、すなわち、てこまたは皿ばねフィンガ部なしに実施され、これにより、短い操作経路が実現される。中心レリーズ装置14を静止位置に戻すのは、別個の板ばねにより実施され、このことは、例えば一般的な圧縮コイルばねと比較してアキシャル方向での構造長の削減につながる。
【0048】
第1のクラッチ2は、乾式−ディスク−クラッチである。第1のクラッチ2は、第2の回転部分4bの形態のアウタディスクキャリアと、第1の回転部分4aの形態のインナディスクキャリアとを有している。第1の回転部分4aは、相対回動不能に軸領域9に連結されている。第2の回転部分4bは、中間軸38を介して相対回動不能に振動ダンパ17に連結されている。より正確にいえば、第1の回転部分4aは、軸領域9の、アキシャル方向で延在する領域に相対回動不能に連結されている。
【0049】
アキシャル方向で延在する軸領域9は、第1のクラッチ2と第2のクラッチ3との間に配置されている。クラッチアクチュエータ10および液圧通路18は、第1の回転部分4aの、ラジアル方向/半径方向で延在する領域と、振動ダンパ17との間において、軸領域9/第2の回転部分4bに対して相対的に回動可能に配置されている。中心軸受8は、ラジアル方向で内側に位置しアキシャル方向で延在する領域(支持領域34)に配置されている。
【0050】
これにより、液圧通路18とクラッチアクチュエータ10とが、第1の回転部分4aの、ラジアル方向で延在する領域と、振動ダンパ17とにより形成されている一種の中間室内に存在する構造が得られる。
【0051】
第1のクラッチ2の結合セグメント7a,7bは、第1の回転部分4aと第2のクラッチ3との間に配置されている。ベルトプーリ11は、第1のクラッチ2、すなわち結合セグメント7a,7bよりラジアル方向でさらに外側に位置するように配置されており、相対回動不能に第1の回転部分4aに連結されている。第1のクラッチ2の第2の回転部分4bは、第1の回転部分4aに対して相対的に回動可能に支持軸受28を介して支持されている。支持軸受28は、中間壁29の(軸方向)外側に、第1の回転部分4aと第2のクラッチ3との間において第1の回転部分4aに配置されている。
【0052】
第1の回転部分4aは、中心軸受8が、第1の回転部分4aを介してベルトプーリ11を支持するとともに、第2のクラッチ3も支持するように、相対回動不能に第2のクラッチ3/第1の回転部分5aに連結されており、その結果、第2のクラッチ3の、第1の回転部分4aに面した側には、第2のクラッチ3を支持する別個の軸受が存在しない。ベルトプーリ11と、第1のクラッチ2の第1の回転部分4aとは、1つの共通のフランジを介して支持されている。
【0053】
前述の形式で、ベルトプーリ11、第1のクラッチ2、操作軸受15、中心レリーズ装置14および中心軸受8は、ラジアル方向で入れ子に配置されており、少なくとも部分的にアキシャル方向で互いにオーバラップしている。加えて、第1のクラッチ2と、第2のクラッチ3とは、部分的にラジアル方向に入れ子にされている。
【0054】
第1のクラッチ2と、第2のクラッチ3とからなる前述の組み立てユニットは、中間壁29を介して直接的にトランスミッション内に組み立てられる。内燃機関−トランスミッションの組み立ては、振動ダンパ17のフランジを介して実施される。
【0055】
前述の構造の場合、第1のクラッチ2および第2のクラッチ3のための操作力は、支持軸受28に関して互いに反対方向に作用し、これにより、軸受の負荷が軽減され、より小型の軸受を使用することができる。
【0056】
さらに前述の構造の場合、やはり、振動ダンパ17に設けられるスタータリングギヤは、省略可能である。それというのも、内燃機関の始動を、ベルトプーリ11とベルト12とを介して電気機械によって実施することができるからである。
【0057】
第2のクラッチ3の構造空間内への中間軸支持部の入れ子の構造および/またはロータフランジ内へのプレッシャポットの入れ子の構造により、アキシャル方向での構造長が減じられる。
【0058】
このアッセンブリの付加的な特徴として、図面には見通しの理由からこれ以上図示しない遠心振り子も使用可能であることも、附言しておく。遠心振り子は、別の一形態では、従来通りデュアルマスフライホイール/振動ダンパ17に、またはさらに好ましくは、基体22に取り付けられる。図2に略示したように、遠心振り子は、基体22/第1の回転部分4aに取り付けられる場合、第1のクラッチ2の上方(好ましくは、第2のクラッチ3の上方でもある)の収容空間40内/構造空間内に配置されており、このことは、再び軸方向の構造空間を節減する。
【0059】
これにより、ハイブリッドドライブを有する自動車用のクラッチアッセンブリ1を含むパワートレーンは、好ましくは、電気機械と、クラッチアクチュエータ10と、クラッチアクチュエータ10の操作に反応して燃焼エンジン(Verbrennungsmotor)を連結/連結解除する遮断クラッチとしての第1のクラッチ2と、(少なくとも)1つのトランスミッション入力軸31,32と、第1のクラッチ2とトランスミッション入力軸31,32との間に配置されているクラッチユニットの形態の第2のクラッチ3と、中心軸受8と、を備えている。第1のクラッチ2、クラッチアクチュエータ10および中心軸受8は、ラジアル方向でこの順序で外から内に向かって配置されている。第1のクラッチ2、クラッチアクチュエータ10および中心軸受8は、アキシャル方向で少なくとも部分的に互いにオーバラップするように配置されている。
【0060】
本発明について実施例を参照しながら前述したが、添付の特許請求の範囲に規定されている本発明の範囲を逸脱することなく、様々な構成および変更が実施可能であることは、自明である。
【0061】
本発明のさらなる特徴および利点に関して、図面の開示が参照されることを明記しておく。
【符号の説明】
【0062】
1 クラッチアッセンブリ
2 第1のクラッチ
3 第2のクラッチ
4a 第1のクラッチの第1の回転部分
4b 第1のクラッチの第2の回転部分
5a 第2のクラッチの第1の回転部分
5b 第2のクラッチの第2の回転部分
5c 第2のクラッチの第3の回転部分
6 トルク伝達領域
7a 第1の結合セグメント
7b 第2の結合セグメント
8 中心軸受
9 軸領域
10 クラッチアクチュエータ
11 ベルトプーリ
12 ベルト
13 ベルト輪郭
14 中心レリーズ装置
15 操作軸受
16 出力軸
17 振動ダンパ
18 液圧通路
19 回転軸線
20 第1の支持部分
21 第2の支持部分
22 基体
23 第1の結合領域
24 第2の結合領域
25 取り付け手段
26 ヘッド
27 支持リング
28 支持軸受
29 中間壁
30 軸受
31 第1のトランスミッション入力軸
32 第2のトランスミッション入力軸
33 側壁領域
34 支持領域
35 ピストン
36 ハウジング
37 転動体
38 中間軸
39 軸受
40 収容空間
図1
図2