特許第6851498号(P6851498)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6851498
(24)【登録日】2021年3月11日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】ルート配信方法およびデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20210322BHJP
   H04W 8/26 20090101ALI20210322BHJP
   H04W 92/06 20090101ALI20210322BHJP
   H04L 12/70 20130101ALI20210322BHJP
【FI】
   H04W48/16 134
   H04W8/26 110
   H04W92/06
   H04L12/70 B
【請求項の数】22
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2019-550777(P2019-550777)
(86)(22)【出願日】2018年2月23日
(65)【公表番号】特表2020-511838(P2020-511838A)
(43)【公表日】2020年4月16日
(86)【国際出願番号】CN2018077018
(87)【国際公開番号】WO2018166335
(87)【国際公開日】20180920
【審査請求日】2019年10月21日
(31)【優先権主張番号】201710157891.5
(32)【優先日】2017年3月16日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】▲龍▼ 思▲鋭▼
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ ▲曉▼▲東▼
【審査官】 桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】 Ericsson,UE IP address allocation[online], 3GPP TSG-SA WG2#113 S2-160149,2016年 1月25日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_113_St_Kitts/Docs/S2-160149.zip>
【文献】 Nokia,Selection of user plane functional entity deployed at the edge local network[online], 3GPP TSG-SA WG2#114 S2-161554,2016年 4月11日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_114_Sophia_Antipolis/Docs/S2-161554.zip>
【文献】 Cisco Systems, Inc., Samsung, ZTE, Ericsson, NEC, Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Considerations and solution for UE IP address management[online], 3GPP TSG-SA WG2#113 S2-160773,2016年 1月25日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_113_St_Kitts/Docs/S2-160773.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
H04L 12/70
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルート配信方法であって、前記方法が、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、ユーザ機器UEの位置情報を受信するステップと、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために前記制御プレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定するステップと、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記クライアントIPアドレスを搬送するアクセス要求メッセージを前記サードパーティサーバに送信するステップと、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記クライアントIPアドレスに基づいて、前記サードパーティサーバによって前記UEに割り当てられたUE IPアドレスを受信するステップと、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記UE IPアドレスおよび前記位置情報に基づいて、前記UEにルート情報を配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するステップであって、前記ルート情報は、前記UEがネットワークにアクセスするためのルートの情報である、ステップ
を備える、方法。
【請求項2】
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UEの位置情報を受信する前記ステップが、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、セッション作成要求メッセージを受信するステップであって、前記セッション作成要求メッセージが前記位置情報または前記位置情報の指示情報を搬送する、ステップ
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために前記制御プレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定する前記ステップが、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記UEの前記位置情報に基づいて、前記UEが属する位置エリアを特定するステップと、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスのうちの1つを前記クライアントIPアドレスとして選択するステップと
を備える、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記位置エリアが複数の候補IPアドレスに対応するとき、前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスのうちの1つを前記クライアントIPアドレスとして選択する前記ステップが、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記位置エリアに対応する前記複数の候補IPアドレスから、その使用頻度が事前設定されたしきい値よりも少ない1つの候補IPアドレスを前記クライアントIPアドレスとして選択するステップ
を備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記クライアントIPアドレスがアドレス範囲に対応し、前記アドレス範囲が複数のサブアドレスセグメントに分割され、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記UE IPアドレスおよび前記位置情報に基づいて、前記UEにルート情報を配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定する前記ステップが、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを特定するステップと、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記UE IPアドレスが属する前記サブアドレスセグメントおよび前記UEが属する前記位置エリアに基づいて、前記UEにルート情報を配信するように構成された前記ユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するステップと
を備える、請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記UE IPアドレスが属する前記サブアドレスセグメントおよび前記UEが属する前記位置エリアに基づいて、前記UEにルート情報を配信するように構成された前記ユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定する前記ステップが、
前記UEが属する前記位置エリアが複数のユーザプレーンネットワーク要素デバイスに対応するとき、前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記UE IPアドレスが属する前記サブアドレスセグメントに対応する利用可能なルートのルート情報が配信されるかどうかを判定するステップと、
前記利用可能なルートのルート情報が配信される場合、前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記UEに前記ルート情報を配信するために、前記利用可能なルートのルート情報を配信するユーザプレーンネットワーク要素デバイスを選択するステップと
を備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ルート配信方法であって、前記方法が、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UEの位置情報を受信し、前記位置情報に基づいて、前記UEが属する位置エリアを特定するステップと、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記位置エリアに関する情報をユーザプレーンネットワーク要素デバイスに送信するステップであって、その結果、前記ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが、前記位置エリアに関する前記情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために前記ユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定する、ステップと、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記ユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって送信されたUE IPアドレスを受信するステップであって、前記ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが前記クライアントIPアドレスを使用して前記サードパーティサーバにアクセスするときに、前記UE IPアドレスが、前記クライアントIPアドレスに基づいて前記サードパーティサーバによって割り当てられる、ステップと、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記UE IPアドレスおよび前記位置エリアに関する前記情報に基づいて、前記UEにルート情報を配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するステップであって、前記ルート情報は、前記UEがネットワークにアクセスするためのルートの情報である、ステップ
を備える、方法。
【請求項8】
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UEの位置情報を受信する前記ステップが、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、セッション作成要求メッセージを受信するステップであって、前記セッション作成要求メッセージが前記位置情報または前記位置情報の指示情報を搬送する、ステップ
を備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記クライアントIPアドレスがアドレス範囲に対応し、前記アドレス範囲が複数のサブアドレスセグメントに分割され、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記UE IPアドレスおよび前記位置エリアに関する前記情報に基づいて、前記UEにルート情報を配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定する前記ステップが、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを特定するステップと、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記UE IPアドレスが属する前記サブアドレスセグメントおよび前記UEが属する前記位置エリアに基づいて、前記UEにルート情報を配信するように構成された前記別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するステップと
を備える、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記UE IPアドレスが属する前記サブアドレスセグメントおよび前記UEが属する前記位置エリアに基づいて、前記UEにルート情報を配信するように構成された前記別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定する前記ステップが、
前記UEが属する前記位置エリアが複数のユーザプレーンネットワーク要素デバイスに対応するとき、前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記UE IPアドレスが属する前記サブアドレスセグメントに対応する利用可能なルートのルート情報が配信されるかどうかを判定するステップと、
前記利用可能なルートのルート情報が配信される場合、前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記UEに前記ルート情報を配信するために、前記利用可能なルートのルート情報を配信するユーザプレーンネットワーク要素デバイスを選択するステップと
を備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ルート配信方法であって、前記方法が、
ユーザプレーンネットワーク要素デバイスにより、制御プレーンネットワーク要素デバイスによって送信された位置エリアに関する情報を受信するステップと、
前記ユーザプレーンネットワーク要素デバイスにより、前記位置エリアに関する前記情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために前記ユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定するステップと、
前記ユーザプレーンネットワーク要素デバイスにより、前記クライアントIPアドレスを搬送するアクセス要求メッセージを前記サードパーティサーバに送信するステップと、
前記ユーザプレーンネットワーク要素デバイスにより、前記クライアントIPアドレスに基づいて前記サードパーティサーバによって前記UEに割り当てられたUE IPアドレスを受信するステップと、
前記ユーザプレーンネットワーク要素デバイスにより、前記制御プレーンネットワーク要素デバイスに前記UE IPアドレスを送信するステップであって、その結果、前記制御プレーンネットワーク要素デバイスが、前記UE IPアドレスおよび前記位置エリアに関する前記情報に基づいて、前記UEにルート情報を配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定し、前記ルート情報は、前記UEがネットワークにアクセスするためのルートの情報である、ステップと
を備える、方法。
【請求項12】
前記ユーザプレーンネットワーク要素デバイスにより、前記位置エリアに関する前記情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために前記ユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定する前記ステップが、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスのうちの1つを前記クライアントIPアドレスとして選択するステップ
を備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記位置エリアが複数の候補IPアドレスに対応するとき、前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスのうちの1つを前記クライアントIPアドレスとして選択する前記ステップが、
前記制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、前記位置エリアに対応する前記複数の候補IPアドレスから、その使用頻度が事前設定されたしきい値よりも少ない1つの候補IPアドレスを前記クライアントIPアドレスとして選択するステップ
を備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
制御プレーンネットワーク要素デバイスであって、
ユーザ機器UEの位置情報を受信するように構成された受信ユニットと、
前記位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために前記制御プレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定するように構成された決定ユニットと、
前記クライアントIPアドレスを搬送するアクセス要求メッセージを前記サードパーティサーバに送信するように構成された送信ユニットと
を備え、
前記受信ユニットが、前記クライアントIPアドレスに基づいて、前記サードパーティサーバによって前記UEに割り当てられたUE IPアドレスを受信するようにさらに構成され、
前記決定ユニットが、前記UE IPアドレスおよび前記位置情報に基づいて、前記UEにルート情報を配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するようにさらに構成され、前記ルート情報は、前記UEがネットワークにアクセスするためのルートの情報である、
制御プレーンネットワーク要素デバイス。
【請求項15】
前記受信ユニットが、
セッション作成要求メッセージを受信することであって、前記セッション作成要求メッセージが前記位置情報または前記位置情報の指示情報を搬送する、受信すること
を行うようにさらに構成される、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
前記決定ユニットが、
前記UEの前記位置情報に基づいて、前記UEが属する位置エリアを特定することと、
前記位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスのうちの1つを前記クライアントIPアドレスとして選択することと
を行うようにさらに構成される、請求項14または15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記決定ユニットが、前記位置エリアが複数の候補IPアドレスに対応するとき、
前記位置エリアに対応する前記複数の候補IPアドレスから、その使用頻度が事前設定されたしきい値よりも少ない1つの候補IPアドレスを前記クライアントIPアドレスとして選択すること
を行うようにさらに構成される、請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
前記クライアントIPアドレスがアドレス範囲に対応し、前記アドレス範囲が複数のサブアドレスセグメントに分割され、
前記決定ユニットが、
前記UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを特定することと、
前記UE IPアドレスが属する前記サブアドレスセグメントおよび前記UEが属する前記位置エリアに基づいて、前記UEにルート情報を配信するように構成された前記ユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することと
を行うようにさらに構成される、請求項16または17に記載のデバイス。
【請求項19】
前記決定ユニットが、
前記UEが属する前記位置エリアが複数のユーザプレーンネットワーク要素デバイスに対応するとき、前記UE IPアドレスが属する前記サブアドレスセグメントに対応する利用可能なルートのルート情報が配信されるかどうかを判定することと、
前記利用可能なルートのルート情報が配信される場合、前記UEに前記ルート情報を配信するために、前記利用可能なルートのルート情報を配信するユーザプレーンネットワーク要素デバイスを選択することと
を行うようにさらに構成される、請求項18に記載のデバイス。
【請求項20】
ユーザプレーンネットワーク要素デバイスであって、
制御プレーンネットワーク要素デバイスによって送信された位置エリアに関する情報を受信するように構成された受信ユニットと、
前記位置エリアに関する前記情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために前記ユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定するように構成された決定ユニットと、
前記クライアントIPアドレスを使用してアクセス要求メッセージを前記サードパーティサーバに送信するように構成された送信ユニットと
を備え、
前記受信ユニットが、前記クライアントIPアドレスに基づいて前記サードパーティサーバによって前記UEに割り当てられたUE IPアドレスを受信するようにさらに構成され、
前記送信ユニットが、前記制御プレーンネットワーク要素デバイスに前記UE IPアドレスを送信するようにさらに構成され、その結果、前記制御プレーンネットワーク要素デバイスが、前記UE IPアドレスおよび前記位置エリアに関する前記情報に基づいて、前記UEにルート情報を配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定し、前記ルート情報は、前記UEがネットワークにアクセスするためのルートの情報である、
ユーザプレーンネットワーク要素デバイス。
【請求項21】
前記決定ユニットが、
前記位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスのうちの1つを前記クライアントIPアドレスとして選択すること
を行うようにさらに構成される、請求項20に記載のデバイス。
【請求項22】
前記決定ユニットが、前記位置エリアが複数の候補IPアドレスに対応するとき、
前記位置エリアに対応する前記複数の候補IPアドレスから、その使用頻度が事前設定されたしきい値よりも少ない1つの候補IPアドレスを前記クライアントIPアドレスとして選択すること
を行うようにさらに構成される、請求項21に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2017年3月16日に中国国家知的所有権管理局に出願され、「ROUTE DELIVERY METHOD AND DEVICE」と題する、中国特許出願第201710157891.5号に対する優先権を主張する。
【0002】
本出願は、ルート割当て技術の分野に関し、詳細には、ルート配信方法およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
ユーザ機器(英語:User Equipment、略してUE)がシステムネットワークにアクセスするとき、システムはUEにIPアドレスを割り当てる必要があり、UEのIPアドレスに基づいて、UEがネットワークにアクセスするためのルートを通知する。
【0004】
典型的な通信システムでは、具体的には、制御プレーン(英語:Control Plane、略してCP)ネットワーク要素デバイスおよびユーザプレーン(英語:User Plane、略してUP)ネットワーク要素デバイスが一緒に統合される通信システムでは、PGWまたはサードパーティサーバがUEにIPアドレスを割り当てる。サードパーティサーバがUEにIPアドレスを割り当てるとき、PGWはサードパーティサーバに要求メッセージを送信し、要求メッセージは、サードパーティサーバのクライアントとして機能するPGWの(PGW IPアドレスと呼ばれる)IPアドレスを搬送する。サードパーティサーバは、様々なPGW IPアドレスを様々なアドレスプールにバインドする。PGWによって送信された要求メッセージを受信した後、サードパーティサーバは、要求メッセージ内のPGW IPアドレスに基づいて、対応するアドレスプールから(UE IPアドレスと呼ばれる)IPアドレスをUEに割り当て、PGWにUE IPアドレスを返す。UE IPアドレスを受信した後、PGWは、UE IPアドレスに基づいて、UEがネットワークにアクセスするためのルートを決定する。
【0005】
通信ネットワークの発展に伴い、CPネットワーク要素とUPネットワーク要素が分離されるシステムアーキテクチャが3GPP標準において定義され、CPネットワーク要素とUPネットワーク要素との間の分離はCU分離と呼ばれる。CU分離システムアーキテクチャでは、元のPGWはPGW−CとPGW−Uに分割され、元のSGWはSGW−CとSGW−Uに分割される。システム展開中、1つのCPネットワーク要素は1つまたは複数のUPネットワーク要素に対応してもよく、様々なUPネットワーク要素は様々な追跡エリアリスト(Tracking Area list、TA list)の範囲をカバーすることができる。
【0006】
CU分離システムアーキテクチャでは、PGW−CまたはサードパーティサーバがUE IPアドレスを割り当てる。割当て方式に関係なく、PGW−CはPGW−UにUE IPアドレスを送信し、PGW−Uは、UE IPアドレスに基づいて、UEからネットワークへのルートを配信する。
【0007】
可能なシナリオでは、2つのUEはそれぞれ2つのTA listに属し、2つのTA listはそれぞれUPネットワーク要素に対応し、2つのTA listにそれぞれ対応するUPネットワーク要素は、1つのCPネットワーク要素に対応する。サードパーティサーバがUE IPアドレスを割り当てるとき、2つのUEがネットワークにアクセスする必要があるとき、CPネットワーク要素は同じPGW IPアドレスを使用してサードパーティサーバと対話し、サードパーティサーバは、PGW IPアドレスに基づいて、対応するアドレスプールからのUE IPアドレスを2つのUEに割り当てる。サードパーティサーバによって2つのUEに割り当てられたUE IPアドレスは、同じネットワークセグメントに属する場合がある。その結果、異なるUPネットワーク要素が2つのUEに同じネットワークセグメントルートを配信する可能性がある。同じネットワークセグメントルートが2つのUEに配信される場合、ネットワークからUEへのダウンリンクデータパケットが正しいPGW−Uを使用してUEに転送されることを保証することができない。
【発明の概要】
【0008】
本発明の実施形態は、CU分離システムアーキテクチャにおいてサードパーティサーバがUE IPアドレスを割り当てるときに同じネットワークセグメントルートが異なるUEに割り当てられる可能性があるという問題を解決するためのルート配信方法およびデバイスに関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の態様によれば、本発明の一実施形態はルート配信方法を提供し、方法は、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、ユーザ機器UEの位置情報を受信するステップと、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために制御プレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定するステップと、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、クライアントIPアドレスを搬送するアクセス要求メッセージをサードパーティサーバに送信するステップと、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、クライアントIPアドレスに基づいて、サードパーティサーバによってUEに割り当てられたUE IPアドレスを受信するステップと、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UE IPアドレスおよび位置情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するステップと
を含む。
【0010】
本発明のこの実施形態の実装ソリューションでは、UEの位置情報とクライアントIPアドレスとの間にマッピング関係が確立される。UEをアクティブ化するプロセスでは、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UEの位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために使用されるクライアントIPアドレスを決定する。したがって、制御プレーンネットワーク要素デバイスによって管理される様々なユーザプレーンネットワーク要素デバイス内のUEがアクティブ化されると、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、サードパーティサーバによって異なるUEに割り当てられたUE IPアドレスが同じネットワークセグメントに属するケースを回避するために、異なるクライアントIPアドレスを使用してサードパーティサーバにアクセスする。
【0011】
可能な設計では、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UEの位置情報を受信するステップは、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、セッション作成要求メッセージを受信するステップであって、セッション作成要求メッセージが位置情報または位置情報の指示情報を搬送する、ステップ
を含む。
【0012】
本発明のこの実施形態の実装ソリューションでは、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、受信されたセッション作成要求メッセージ内の位置情報または位置情報の指示情報に基づいて、UEの位置情報を決定する。
【0013】
可能な設計では、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために制御プレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定するステップは、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UEの位置情報に基づいて、UEが属する位置エリアを特定するステップと、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスのうちの1つをクライアントIPアドレスとして選択するステップと
を含む。
【0014】
本発明のこの実施形態の実装ソリューションでは、1つの位置エリアは少なくとも1つの候補IPアドレスに対応する。制御プレーンネットワーク要素デバイスがUEの位置情報を決定した後、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UEの位置情報に基づいて、UEが属する位置エリアを特定し、UEが属する位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスのうちの1つをクライアントIPアドレスとして選択する。
【0015】
可能な設計では、位置エリアが複数の候補IPアドレスに対応するとき、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、位置エリアに対応する複数の候補IPアドレスのうちの1つをクライアントIPアドレスとして選択するステップは、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、位置エリアに対応する複数の候補IPアドレスから、その使用頻度が事前設定されたしきい値よりも少ない1つの候補IPアドレスをクライアントIPアドレスとして選択するステップ
を含む。
【0016】
本発明のこの実施形態の実装ソリューションでは、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスから、その使用頻度が事前設定されたしきい値よりも少ない候補IPアドレスをクライアントIPアドレスとして選択することができ、それにより、位置エリアに対応する各クライアントIPアドレスの使用頻度のバランスが比較的保たれる。
【0017】
可能な設計では、クライアントIPアドレスはアドレス範囲に対応し、アドレス範囲は複数のサブアドレスセグメントに分割される。
【0018】
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UE IPアドレスおよび位置情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するステップは、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを特定するステップと、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するステップと
を含む。
【0019】
本発明のこの実施形態の実装形態では、クライアントIPアドレスに対応するアドレス範囲は複数のサブアドレスセグメントに分割される。UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するとき、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを特定し、次いで、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定する。
【0020】
可能な設計では、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するステップは、
UEが属する位置エリアが複数のユーザプレーンネットワーク要素デバイスに対応するとき、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントに対応する利用可能なルートが配信されるかどうかを判定するステップと、
利用可能なルートが配信される場合、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UEにルートを配信するために、利用可能なルートを配信するユーザプレーンネットワーク要素デバイスを選択するステップと
を含む。
【0021】
第2の態様によれば、本発明の一実施形態はルート配信方法を提供し、方法は、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UEの位置情報を受信し、位置情報に基づいて、UEが属する位置エリアを特定するステップと、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、位置エリアに関する情報をユーザプレーンネットワーク要素デバイスに送信するステップであって、その結果、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが、位置エリアに関する情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするためにユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定する、ステップと、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって送信されたUE IPアドレスを受信するステップであって、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスがクライアントIPアドレスを使用してサードパーティサーバにアクセスするときに、UE IPアドレスが、クライアントIPアドレスに基づいてサードパーティサーバによって割り当てられる、ステップと、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UE IPアドレスおよび位置エリアに関する情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するステップと
を含む。
【0022】
別のユーザプレーンネットワーク要素デバイス、および位置エリアに関する情報を受信するユーザプレーンネットワーク要素デバイスは、同じデバイスであっても、異なるデバイスであってもよい。
【0023】
本発明のこの実施形態の実装形態では、UEの位置情報とクライアントIPアドレスとの間にマッピング関係が確立される。UEをアクティブ化するプロセスでは、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UEの位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために使用されるクライアントIPアドレスを決定する。したがって、制御プレーンネットワーク要素デバイスによって管理される様々なユーザプレーンネットワーク要素デバイス内のUEがアクティブ化されると、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、サードパーティサーバによって異なるUEに割り当てられたUE IPアドレスが同じネットワークセグメントに属するケースを回避するために、異なるクライアントIPアドレスを使用してサードパーティサーバにアクセスする。
【0024】
可能な設計では、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UEの位置情報を受信するステップは、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、セッション作成要求メッセージを受信するステップであって、セッション作成要求メッセージが位置情報または位置情報の指示情報を搬送する、ステップ
を含む。
【0025】
可能な設計では、クライアントIPアドレスはアドレス範囲に対応し、アドレス範囲は複数のサブアドレスセグメントに分割される。
【0026】
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UE IPアドレスおよび位置エリアに関する情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するステップは、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを特定するステップと、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するステップと
を含む。
【0027】
可能な設計では、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するステップは、
UEが属する位置エリアが複数のユーザプレーンネットワーク要素デバイスに対応するとき、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントに対応する利用可能なルートが配信されるかどうかを判定するステップと、
利用可能なルートが配信される場合、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UEにルートを配信するために、利用可能なルートを配信するユーザプレーンネットワーク要素デバイスを選択するステップと
を含む。
【0028】
第3の態様によれば、本発明の一実施形態はルート配信方法を提供し、方法は、
ユーザプレーンネットワーク要素デバイスにより、制御プレーンネットワーク要素デバイスによって送信された位置エリアに関する情報を受信するステップと、
ユーザプレーンネットワーク要素デバイスにより、位置エリアに関する情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするためにユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定するステップと、
ユーザプレーンネットワーク要素デバイスにより、クライアントIPアドレスを搬送するアクセス要求メッセージをサードパーティサーバに送信するステップと、
ユーザプレーンネットワーク要素デバイスにより、クライアントIPアドレスに基づいてサードパーティサーバによってUEに割り当てられたUE IPアドレスを受信するステップと、
ユーザプレーンネットワーク要素デバイスにより、制御プレーンネットワーク要素デバイスにUE IPアドレスを送信するステップであって、その結果、制御プレーンネットワーク要素デバイスが、UE IPアドレスおよび位置エリアに関する情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定する、ステップと
を含む。
【0029】
本発明のこの実施形態の実装方法では、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスを使用してサードパーティサーバと対話し、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスは、UEが属する位置エリアに基づいて、サードパーティサーバにアクセスするためにユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定する。したがって、制御プレーンネットワーク要素デバイスによって管理される様々なユーザプレーンネットワーク要素デバイス内のUEがアクティブ化されると、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスは、サードパーティサーバによって異なるUEに割り当てられたUE IPアドレスが同じネットワークセグメントに属するケースを回避するために、異なるクライアントIPアドレスを使用してサードパーティサーバにアクセスすることができる。
【0030】
可能な設計では、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスにより、位置エリアに関する情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするためにユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定するステップは、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスのうちの1つをクライアントIPアドレスとして選択するステップ
を含む。
【0031】
可能な設計では、位置エリアが複数の候補IPアドレスに対応するとき、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、位置エリアに対応する複数の候補IPアドレスのうちの1つをクライアントIPアドレスとして選択するステップは、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、位置エリアに対応する複数の候補IPアドレスから、その使用頻度が事前設定されたしきい値よりも少ない1つの候補IPアドレスをクライアントIPアドレスとして選択するステップ
を含む。
【0032】
第4の態様によれば、第1の態様におけるルート配信方法を実施するために、本発明の一実施形態はルート配信装置を提供し、装置は、第1の態様におけるルート配信方法の中の制御プレーンネットワーク要素デバイスの動作を実施する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行することにより、ハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0033】
可能な設計では、装置は、
ユーザ機器UEの位置情報を受信するように構成された受信ユニットと、
位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために制御プレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定するように構成された決定ユニットと、
クライアントIPアドレスを搬送するアクセス要求メッセージをサードパーティサーバに送信するように構成された送信ユニットと
を含む。
【0034】
受信ユニットは、クライアントIPアドレスに基づいてサードパーティサーバによってUEに割り当てられたUE IPアドレスを受信するようにさらに構成される。
【0035】
決定ユニットは、UE IPアドレスおよび位置情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するようにさらに構成される。
【0036】
可能な設計では、受信ユニットがUEの位置情報を受信することは、具体的に、
セッション作成要求メッセージを受信することであって、セッション作成要求メッセージが位置情報または位置情報の指示情報を搬送する、受信すること
を含む。
【0037】
可能な設計では、決定ユニットが、位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために制御プレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定することは、具体的に、
UEの位置情報に基づいて、UEが属する位置エリアを特定することと、
位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスのうちの1つをクライアントIPアドレスとして選択することと
を含む。
【0038】
可能な設計では、位置エリアが複数の候補IPアドレスに対応するとき、決定ユニットが、位置エリアに対応する複数の候補IPアドレスのうちの1つをクライアントIPアドレスとして選択することは、具体的に、
位置エリアに対応する複数の候補IPアドレスから、その使用頻度が事前設定されたしきい値よりも少ない1つの候補IPアドレスをクライアントIPアドレスとして選択すること
を含む。
【0039】
可能な設計では、クライアントIPアドレスはアドレス範囲に対応し、アドレス範囲は複数のサブアドレスセグメントに分割される。
【0040】
決定ユニットが、UE IPアドレスおよび位置情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することは、具体的に、
UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを特定することと、
UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することと
を含む。
【0041】
可能な設計では、決定ユニットが、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することは、具体的に、
UEが属する位置エリアが複数のユーザプレーンネットワーク要素デバイスに対応するとき、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントに対応する利用可能なルートが配信されるかどうかを判定することと、
利用可能なルートが配信される場合、UEにルートを配信するために、利用可能なルートを配信するユーザプレーンネットワーク要素デバイスを選択することと
を含む。
【0042】
別の可能な設計では、装置はプロセッサおよびトランシーバを含み、トランシーバは送信ユニットおよび受信ユニットの対応する機能を実行するように構成され、プロセッサは決定ユニットの対応する機能を実行するように構成される。装置はメモリをさらに含んでよい。メモリはプロセッサに結合するように構成され、メモリは装置に必要なプログラム命令およびデータを記憶する。
【0043】
第5の態様によれば、第2の態様におけるルート配信方法を実施するために、本発明の一実施形態はルート配信装置を提供し、装置は、第2の態様におけるルート配信方法の中の制御プレーンネットワーク要素デバイスの動作を実施する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行することにより、ハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0044】
可能な設計では、装置は、
UEの位置情報を受信し、位置情報に基づいて、UEが属する位置エリアを特定するように構成された受信ユニットと、
位置エリアに関する情報をユーザプレーンネットワーク要素デバイスに送信するように構成された送信ユニットであって、その結果、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが、位置エリアに関する情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするためにユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定する、送信ユニットと、
受信ユニットは、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって送信されたUE IPアドレスを受信するようにさらに構成され、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスがクライアントIPアドレスを使用してサードパーティサーバにアクセスするときに、UE IPアドレスは、クライアントIPアドレスに基づいてサードパーティサーバによって割り当てられる、
UE IPアドレスおよび位置エリアに関する情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するように構成された処理ユニットと
を含む。
【0045】
可能な設計では、受信ユニットがUEの位置情報を受信することは、具体的に、
セッション作成要求メッセージを受信することであって、セッション作成要求メッセージが位置情報または位置情報の指示情報を搬送する、受信すること
を含む。
【0046】
可能な設計では、クライアントIPアドレスはアドレス範囲に対応し、アドレス範囲は複数のサブアドレスセグメントに分割される。
【0047】
処理ユニットが、UE IPアドレスおよび位置エリアに関する情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することは、具体的に、
UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを特定することと、
UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することと
を含む。
【0048】
可能な設計では、処理ユニットが、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することは、具体的に、
UEが属する位置エリアが複数のユーザプレーンネットワーク要素デバイスに対応するとき、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントに対応する利用可能なルートが配信されるかどうかを判定することと、
利用可能なルートが配信される場合、UEにルートを配信するために、利用可能なルートを配信するユーザプレーンネットワーク要素デバイスを選択することと
を含む。
【0049】
別の可能な設計では、装置はプロセッサおよびトランシーバを含み、トランシーバは送信ユニットおよび受信ユニットの対応する機能を実行するように構成され、プロセッサは処理ユニットの対応する機能を実行するように構成される。装置はメモリをさらに含んでよい。メモリはプロセッサに結合するように構成され、メモリは装置に必要なプログラム命令およびデータを記憶する。
【0050】
第6の態様によれば、第3の態様におけるルート配信方法を実施するために、本発明の一実施形態はルート配信装置を提供し、装置は、第3の態様におけるユーザプレーンネットワーク要素デバイスの動作を実施する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行することにより、ハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0051】
可能な設計では、装置は、
制御プレーンネットワーク要素デバイスによって送信された位置エリアに関する情報を受信するように構成された受信ユニットと、
位置エリアに関する情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするためにユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定するように構成された決定ユニットと、
クライアントIPアドレスを搬送するアクセス要求メッセージをサードパーティサーバに送信するように構成された送信ユニットと
を含む。
【0052】
受信ユニットは、クライアントIPアドレスに基づいてサードパーティサーバによってUEに割り当てられたUE IPアドレスを受信するようにさらに構成される。
【0053】
送信ユニットは、制御プレーンネットワーク要素デバイスにUE IPアドレスを送信するようにさらに構成され、その結果、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UE IPアドレスおよび位置エリアに関する情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定する。
【0054】
可能な設計では、決定ユニットが、位置エリアに関する情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするためにユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定することは、具体的に、
位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスのうちの1つをクライアントIPアドレスとして選択すること
を含む。
【0055】
可能な設計では、位置エリアが複数の候補IPアドレスに対応するとき、決定ユニットが、位置エリアに対応する複数の候補IPアドレスのうちの1つをクライアントIPアドレスとして選択することは、具体的に、
位置エリアに対応する複数の候補IPアドレスから、その使用頻度が事前設定されたしきい値よりも少ない1つの候補IPアドレスをクライアントIPアドレスとして選択すること
を含む。
【0056】
別の可能な設計では、装置はプロセッサおよびトランシーバを含み、トランシーバは送信ユニットおよび受信ユニットの対応する機能を実行するように構成され、プロセッサは決定ユニットの対応する機能を実行するように構成される。装置はメモリをさらに含んでよい。メモリはプロセッサに結合するように構成され、メモリは装置に必要なプログラム命令およびデータを記憶する。
【0057】
第7の態様によれば、本発明の一実施形態はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは前述の態様における方法を実行する。
【0058】
第8の態様によれば、本発明の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは前述の態様における方法を実行する。
【0059】
本発明の実施形態におけるルート配信方法およびデバイスによれば、CU分離システムアーキテクチャにおいてサードパーティサーバがUE IPアドレスを割り当てるときに同じネットワークセグメントルートが異なるUEに割り当てられる可能性があるという問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
図1】本出願の可能なアプリケーションシナリオの概略図である。
図2】CU分離展開が実行される特定のシステムの概略図である。
図3】本出願による、ルート配信方法のフローチャートである。
図4】本出願による、別のルート配信方法のフローチャートである。
図5】本出願による、また別のルート配信方法のフローチャートである。
図6A】本出願による、さらに別のルート配信方法のフローチャートである。
図6B】本出願による、さらに別のルート配信方法のフローチャートである。
図7】本出願の一実施形態による、制御プレーンネットワーク要素デバイスの概略構造図である。
図8】本出願による、別の制御プレーンネットワーク要素デバイスの概略構造図である。
図9】本出願による、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスの概略構造図である。
図10】本出願による、ネットワークデバイスの可能な概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0061】
図1は、本出願の可能なアプリケーションシナリオの概略図である。図1に示されたように、システムは、UE、アクセスネットワーク(英語:Access Network、略してAN)要素、ユーザプレーン(英語:User Plane、略してUP)ネットワーク要素、制御プレーン(英語:Control Plane、略してCP)ネットワーク要素、およびサービスネットワークを含む。
【0062】
図1に示されたシステムは、UPネットワーク要素がCPネットワーク要素から分離されているシステムである。たとえば、可能な設計では、元のPGWはPGW−CとPGW−Uに分割され、元のSGWはSGW−CとSGW−Uに分割され、PGW−CおよびSGW−CはCPネットワーク要素と総称される場合がある。実際の展開中に、PGW−CおよびSGW−Cは、別々に展開されてもよく、一緒に統合されてもよい。PGW−UおよびSGW−UはUPネットワーク要素と総称される場合がある。実際の展開中に、PGW−UおよびSGW−Uは、別々に展開されてもよく、一緒に統合されてもよい。図1に示されたシステムでは、1つのCPネットワーク要素は1つまたは複数のUPネットワーク要素に対応してもよく、様々なUPネットワーク要素は様々な追跡エリアリスト(Tracking Area list、TA list)の範囲をカバーすることができる。
【0063】
図2は、CU分離展開が実行される特定のシステムの概略図である。図2に示されたように、SGW−CはSGW−Uの上に展開され、SGW−Cは複数のSGW−Uプールまたは複数のSGW−Uプールを管理する。各SGW−Uプールは少なくとも1つのTA listをカバーし、様々なSGW−UによってカバーされるTA listはすべて異なっていてもよく、部分的または完全に同じであってもよい。
【0064】
図1および図2に示されたシステムでは、UEがネットワークにアクセスする必要があるとき、UE IPアドレスがUEに割り当てられる必要がある。UE IPアドレスは、CPネットワーク要素によって割り当てられてもよく、サードパーティサーバによって割り当てられてもよい、たとえば、AAAサーバまたはDHCPサーバによって割り当てられてもよい。割当て方式にかかわらず、UE IPアドレスは、Sx Session establishment requestを使用して、CPネットワーク要素によってUPネットワーク要素に送信される必要があり、ServersのOperator’s IPアドレスからUEの事業者のIPアドレスへのダウンリンクデータパケットのルートは、PGW−Uによって通知される。
【0065】
CU分離シナリオでは、異なるUPネットワーク要素範囲にそれぞれ位置する2つのUEがアクティブ化される必要があるとき、2つのUEがそれぞれ属するUPネットワーク要素は、同じCPネットワーク要素に対応してもよい。CPネットワーク要素によって受信され、サードパーティサーバによって2つのUEに割り当てられたUE IPアドレスが同じネットワークセグメント内にあるケースを回避するために、本発明の実施形態は以下のルート配信ソリューションを提供する。
【0066】
図3は、本出願による、ルート配信方法のフローチャートである。図3に示されたように、方法は以下の処理ステップを含む。
【0067】
ステップS101:制御プレーンネットワーク要素デバイスがUEの位置情報を受信する。
【0068】
本発明のこの実施形態のソリューションでは、UEがアクティブ化される必要があるとき、制御プレーンネットワーク要素デバイスはUEの位置情報を取得する。たとえば、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UEのセッション作成要求メッセージを受信し、UEの位置情報またはUEの位置情報の指示情報をセッション作成要求メッセージに追加する。場合によっては、位置情報はUEによってアクセスされるセルのセル識別子であってよい。
【0069】
ステップS102:制御プレーンネットワーク要素デバイスが、UEの位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために制御プレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定する。
【0070】
本発明のこの実施形態のソリューションでは、UEの位置情報とクライアントIPアドレスとの間にマッピング関係が確立される。たとえば、1つの位置エリアは1つまたは複数のクライアントIPアドレスに対応し、1つの位置エリアは1つまたは複数のUPネットワーク要素に対応する。
【0071】
制御プレーンネットワーク要素デバイスが、UEの位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために制御プレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定することは、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UEの位置情報に基づいて、UEが属する位置エリアを特定すること、たとえば、UEが属するTA listを特定することと、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UEが属する位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスのうちの1つを、サードパーティサーバにアクセスするために制御プレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスとして選択することと
を含む。
【0072】
本発明のこの実施形態のソリューションでは、位置エリアが複数の候補IPアドレスに対応するとき、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、位置エリアに対応する複数の候補IPアドレスから、その使用頻度が事前設定されたしきい値よりも少ない1つの候補IPアドレスを、サードパーティサーバにアクセスするために制御プレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスとして選択することができる。
【0073】
ステップS103:制御プレーンネットワーク要素デバイスが、クライアントIPアドレスを使用して、サードパーティサーバにアクセス要求メッセージを送信する。サードパーティサーバがアクセス要求メッセージを受信した後、サードパーティサーバは、クライアントIPアドレスに基づいてUEにUE IPアドレスを割り当てる。
【0074】
ステップS104:制御プレーンネットワーク要素デバイスが、クライアントIPアドレスに基づいて、サードパーティサーバによってUEに割り当てられたUE IPアドレスを受信する。
【0075】
ステップS105:制御プレーンネットワーク要素デバイスが、UE IPアドレスおよびUEの位置情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定する。
【0076】
本発明のこの実施形態のソリューションでは、各クライアントIPアドレスはアドレス範囲に対応し、アドレス範囲は複数のサブアドレスセグメントに分割される。
【0077】
それに対応して、制御プレーンネットワーク要素デバイスが、UE IPアドレスおよびUEの位置情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することは、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを特定することと、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することとを含む。
【0078】
具体的には、UEが属する位置エリアが複数のユーザプレーンネットワーク要素デバイスに対応するとき、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントに対応する利用可能なルートが配信されるかどうかを判定する。利用可能なルートが配信される場合、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UEにルートを配信するために、利用可能なルートを配信するユーザプレーンネットワーク要素デバイスを選択する。
【0079】
本発明のこの実施形態のソリューションでは、UEの位置情報とクライアントIPアドレスとの間にマッピング関係が確立される。UEをアクティブ化するプロセスでは、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UEの位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために使用されるクライアントIPアドレスを決定する。したがって、制御プレーンネットワーク要素デバイスによって管理される様々なユーザプレーンネットワーク要素デバイス内のUEがアクティブ化されると、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、サードパーティサーバによって異なるUEに割り当てられたUE IPアドレスが同じネットワークセグメントに属するケースを回避するために、異なるクライアントIPアドレスを使用してサードパーティサーバにアクセスする。
【0080】
図4は、本出願による、別のルート配信方法のフローチャートである。図4に示されたように、方法は以下の処理ステップを含む。
【0081】
ステップS201:制御プレーンネットワーク要素デバイスが少なくとも1つのクライアントIPアドレスをバインドし、1つの(TA listなどの)位置エリアは1つまたは複数のクライアントIPアドレスに対応し、1つの位置エリアは1つまたは複数のUPネットワーク要素に対応する。
【0082】
ステップS202:CU分離シナリオでは、UPネットワーク要素の数が増加するので、クライアントIPアドレスの数が増加する。サードパーティサーバ上のアドレスプールは、クライアントIPアドレスに基づいて計画される。様々なクライアントIPアドレスは様々なアドレスプールに対応する。制御プレーンネットワーク要素デバイスが様々なクライアントIPアドレスを使用してサードパーティサーバにアドレスを申請するとき、サードパーティサーバによって割り当てられるアドレスは様々なアドレスプールに属し、同じサブアドレスセグメントに属さない。
【0083】
ステップS203:制御プレーンネットワーク要素デバイスが、サードパーティサーバのアドレスプールの計画に基づいて、サードパーティサーバのアドレスプールに対してローカルミラーリング構成を実行し、アドレスプールを複数のサブアドレスセグメントに自発的に分割する。
【0084】
ステップS204:制御プレーンネットワーク要素デバイスがアクティブ化要求を受信すると、たとえば、UEのセッション作成要求メッセージを受信すると、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、ユーザアクセス位置に基づいて、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスに対応するクライアントIPアドレスを決定するために、UEが位置するTA listエリア内のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定する。
【0085】
ステップS205:制御プレーンネットワーク要素デバイスが、サードパーティサーバにアクセス要求メッセージを送信し、アクセス要求メッセージは決定されたクライアントIPアドレスを搬送する。
【0086】
ステップS206:サードパーティサーバが、アクセス要求メッセージ内のクライアントIPアドレスに基づいて、UEにUE IPアドレスを割り当て、制御プレーンネットワーク要素デバイスにUE IPアドレスを送信する。
【0087】
ステップS207:制御プレーンネットワーク要素デバイスが、サードパーティサーバによって割り当てられたUE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを特定する。複数のユーザプレーンネットワーク要素デバイスが同じ(TA listなどの)位置エリアをカバーするとき、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントのルートがユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって配信されるかどうかを判定し、ルートがユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって配信される場合、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UEにルートを配信するために、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスを選択する、またはルートがユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって配信されない場合、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、負荷分散原理などの別のポリシーに従って、UEにルートを配信するためにユーザプレーンネットワーク要素デバイスを選択することできる。
【0088】
ステップS208:制御プレーンネットワーク要素デバイスが、ステップS207において選択されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスにアクティブ化要求を送信し、アクティブ化要求は、UE IPアドレスおよびUE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを搬送する。
【0089】
ステップS209:ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが、UEにサブアドレスセグメントルートを配信し、制御プレーンネットワーク要素デバイスに応答メッセージを返す。
【0090】
新しく展開されたUPネットワーク要素デバイスがサードパーティサーバ上のアドレスプールの計画を頻繁に変更することを防ぐために、クライアントIPアドレスの数は、予想される最大エリア数に基づいて初期段階で計画されてよい。たとえば、様々なカバレージエリアを有する100個のユーザプレーンネットワーク要素デバイスが最終的に展開され、最初の段階で10個のユーザプレーンネットワーク要素デバイスのみが展開されることが予想される。この場合、100個のクライアントIPアドレスが計画される。
【0091】
この計画方式では、実際の展開中の分割によって取得されるエリアの数が、計画され予想される最大エリア数(すなわち、クライアントIPアドレスの数)よりも少ないとき、各TA LISTエリア内のUPネットワーク要素デバイスが1つのクライアントIPアドレスのみに対応する場合、一部のクライアントIPアドレスに対応するアドレスプールが使用されないケースが発生する可能性がある。このケースを回避するために、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、複数のクライアントIPアドレスを特定のTA LISTエリア(または特定のTA LISTエリアのグループ)内のUPネットワーク要素デバイスにバインドすることができる。加えて、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、クライアントIPアドレスに基づいてアドレスプールの利用率に関する統計データを収集する。利用率がしきい値を超えると、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、このTA LISTエリア内のUPネットワーク要素デバイスにバインドされた別のclient ipアドレスを使用して、サードパーティサーバにアドレスを申請する。ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが新しく追加されると、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、クライアントIPアドレスとユーザプレーンネットワーク要素デバイスとの間のバインド関係を調整する。
【0092】
図5は、本出願による、また別のルート配信方法のフローチャートである。本発明のこの実施形態のソリューションでは、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、サードパーティサーバと直接通信しないが、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスによる転送を介してサードパーティサーバと情報を交換する。図5に示されたように、方法は以下のステップを含む。
【0093】
ステップS301:制御プレーンネットワーク要素デバイスがUEの位置情報を受信し、位置情報に基づいて、UEが属する位置エリアを特定する。
【0094】
本発明のこの実施形態のソリューションでは、UEがアクティブ化される必要があるとき、制御プレーンネットワーク要素デバイスはUEの位置情報を取得する。たとえば、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UEのセッション作成要求メッセージを受信し、UEの位置情報またはUEの位置情報の指示情報をセッション作成要求メッセージに追加する。場合によっては、位置情報は、UEによってアクセスされるセルのセル識別子であってよい。制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UEのセル識別子に基づいて、UEが属する位置エリアを特定することができ、たとえば、UEが属するTA listを特定することができる。
【0095】
ステップS302:制御プレーンネットワーク要素デバイスが、UEが属する位置エリアに関する情報をユーザプレーンネットワーク要素デバイスに送信する。
【0096】
ステップS303:ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが、UEが属する位置エリアに基づいて、サードパーティサーバにアクセスするためにユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定する。
【0097】
ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが、位置エリアに関する情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするためにユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定することは、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスのうちの1つをクライアントIPアドレスとして選択すること
を含む。
【0098】
位置エリアが複数の候補IPアドレスに対応するとき、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、位置エリアに対応する複数の候補IPアドレスのうちの1つをクライアントIPアドレスとして選択するステップは、
制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、位置エリアに対応する複数の候補IPアドレスから、その使用頻度が事前設定されたしきい値よりも少ない1つの候補IPアドレスをクライアントIPアドレスとして選択するステップ
を含む。
【0099】
ステップS304:ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが、クライアントIPアドレスを使用して、サードパーティサーバにアクセス要求メッセージを送信する。
【0100】
ステップS305:ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが、サードパーティサーバから、クライアントIPアドレスに基づいてサードパーティサーバによって割り当てられたUE IPアドレスを取得する。
【0101】
ステップS306:ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが、制御プレーンネットワーク要素デバイスにUE IPアドレスを送信する。
【0102】
ステップS307:制御プレーンネットワーク要素デバイスが、UE IPアドレスおよび位置エリアに関する情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定する。
【0103】
本発明のこの実施形態のソリューションでは、各クライアントIPアドレスはアドレス範囲に対応し、アドレス範囲は複数のサブアドレスセグメントに分割される。
【0104】
制御プレーンネットワーク要素デバイスがUE IPアドレスを受信した後、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを特定し、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定する。
【0105】
制御プレーンネットワーク要素デバイスが、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することは、UEが属する位置エリアが複数のユーザプレーンネットワーク要素デバイスに対応するとき、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントに対応する利用可能なルートが配信されるかどうかを判定することと、利用可能なルートが配信される場合、制御プレーンネットワーク要素デバイスにより、UEにルートを配信するために、利用可能なルートを配信するユーザプレーンネットワーク要素デバイスを選択することとを含む。
【0106】
ステップS308:制御プレーンネットワーク要素デバイスが、別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスにアクティブ化要求を送信し、アクティブ化要求は、UE IPアドレスおよびUE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを搬送する。
【0107】
ステップS309:ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが、UEにサブアドレスセグメントルートを配信し、制御プレーンネットワーク要素デバイスに応答メッセージを返す。
【0108】
図6Aおよび図6Bは、本出願による、さらに別のルート配信方法のフローチャートである。本発明のこの実施形態のソリューションでは、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、サードパーティサーバと直接通信しないが、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスによる転送を介してサードパーティサーバと情報を交換する。図6Aおよび図6Bに示されたように、方法は以下の処理ステップを含む。
【0109】
ステップS401:ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが少なくとも1つのクライアントIPアドレスをバインドし、1つの(TA listなどの)位置エリアは1つまたは複数のクライアントIPアドレスに対応し、1つの位置エリアは1つまたは複数のUPネットワーク要素に対応する。
【0110】
ステップS402:CU分離シナリオでは、UPネットワーク要素の数が増加するので、クライアントIPアドレスの数が増加する。サードパーティサーバ上のアドレスプールは、クライアントIPアドレスに基づいて計画される。様々なクライアントIPアドレスは様々なアドレスプールに対応する。制御プレーンネットワーク要素デバイスが様々なクライアントIPアドレスを使用してサードパーティサーバにアドレスを申請するとき、サードパーティサーバによって割り当てられるアドレスは様々なアドレスプールに属し、同じサブアドレスセグメントに属さない。
【0111】
ステップS403:制御プレーンネットワーク要素デバイスが、サードパーティサーバのアドレスプールの計画に基づいて、サードパーティサーバのアドレスプールに対してローカルミラーリング構成を実行し、アドレスプールを複数のサブアドレスセグメントに自発的に分割する。
【0112】
ステップS404:制御プレーンネットワーク要素デバイスがアクティブ化要求を受信すると、たとえば、UEのセッション作成要求メッセージを受信すると、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、ユーザアクセス位置に基づいて、UEが位置するTA listエリア内のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定する
【0113】
ステップS405:制御プレーンネットワーク要素デバイスが、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスにアクセス要求メッセージを送信し、UEが属する位置エリアに関する情報をアクセス要求メッセージに追加する。
【0114】
ステップS406:ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが、UEが属する位置エリアに基づいてクライアントIPアドレスを決定する。
【0115】
ステップS407:ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが、サードパーティサーバにアクセス要求メッセージを送信し、アクセス要求メッセージは決定されたクライアントIPアドレスを搬送する。
【0116】
ステップS408:サードパーティサーバが、アクセス要求メッセージ内のクライアントIPアドレスに基づいて、UEにUE IPアドレスを割り当て、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスにUE IPアドレスを送信する。
【0117】
ステップS409:ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが、制御プレーンネットワーク要素デバイスに応答メッセージを送信し、応答メッセージにUE IPアドレスを追加する。
【0118】
ステップS410:制御プレーンネットワーク要素デバイスが、サードパーティサーバによって割り当てられたUE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを特定する。複数のユーザプレーンネットワーク要素デバイスが同じ(TA listなどの)位置エリアをカバーするとき、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントのルートがユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって配信されるかどうかを判定し、ルートがユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって配信される場合、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UEにルートを配信するために、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスを選択する、またはルートがユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって配信されない場合、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、負荷分散原理などの別のポリシーに従って、UEにルートを配信するためにユーザプレーンネットワーク要素デバイスを選択することできる。
【0119】
ステップS411:制御プレーンネットワーク要素デバイスが、ステップS410において選択されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスにアクティブ化要求を送信し(図6Aおよび図6Bでは、ステップS401〜ステップS409におけるユーザプレーンネットワーク要素デバイスは、ステップS410において選択されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスとは異なると仮定する)、アクティブ化要求は、UE IPアドレスおよびUE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを搬送する。
【0120】
ステップS412:ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが、UEにサブアドレスセグメントルートを配信し、制御プレーンネットワーク要素デバイスに応答メッセージを返す。
【0121】
新しく展開されたUPネットワーク要素デバイスがサードパーティサーバ上のアドレスプールの計画を頻繁に変更することを防ぐために、クライアントIPアドレスの数は、予想される最大エリア数に基づいて初期段階で計画されてよい。たとえば、様々なカバレージエリアを有する100個のユーザプレーンネットワーク要素デバイスが最終的に展開され、最初の段階で10個のユーザプレーンネットワーク要素デバイスのみが展開されることが予想される。この場合、100個のクライアントIPアドレスが計画される。
【0122】
この計画方式では、実際の展開中の分割によって取得されるエリアの数が、計画され予想される最大エリア数(すなわち、クライアントIPアドレスの数)よりも少ないとき、各TA LISTエリア内のUPネットワーク要素デバイスが1つのクライアントIPアドレスのみに対応する場合、一部のクライアントIPアドレスに対応するアドレスプールが使用されないケースが発生する。このケースを回避するために、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、複数のクライアントIPアドレスを特定のTA LISTエリア(または特定のTA LISTエリアのグループ)内のUPネットワーク要素デバイスにバインドすることができる。加えて、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、クライアントIPアドレスに基づいてアドレスプールの利用率に関する統計データを収集する。利用率がしきい値を超えると、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、このTA LISTエリア内のUPネットワーク要素デバイスにバインドされた別のClient IPアドレスを使用して、サードパーティサーバにアドレスを申請する。ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが新しく追加されると、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、クライアントIPアドレスとユーザプレーンネットワーク要素デバイスとの間のバインド関係を調整する。
【0123】
本発明のこの実施形態のソリューションでは、サードパーティサーバは、AAAサーバまたはDHCPサーバであってよい。制御プレーンネットワーク要素デバイスがAAAサーバにUE IPアドレスを申請するとき、AAAサーバと対話するために使用されるクライアントIPアドレスのタイプはClient IPアドレスである。制御プレーンネットワーク要素デバイスがDHCPサーバにUE IPアドレスを申請するとき、DHCPサーバと対話するために使用されるクライアントIPアドレスのタイプはAgent IPアドレスである。
【0124】
図7は、本出願による、制御プレーンネットワーク要素デバイスの概略構造図である。図7に示されたように、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、
ユーザ機器UEの位置情報を受信するように構成された受信ユニット501と、
位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために制御プレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定するように構成された決定ユニット502と、
クライアントIPアドレスを使用してサードパーティサーバにアクセス要求メッセージを送信するように構成された送信ユニット503と
を含む。
【0125】
受信ユニット501は、クライアントIPアドレスに基づいて、サードパーティサーバによってUEに割り当てられたUE IPアドレスを受信するようにさらに構成される。
【0126】
決定ユニット502は、UE IPアドレスおよび位置情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するようにさらに構成される。
【0127】
可能な設計では、受信ユニット501がUEの位置情報を受信することは、具体的に、
セッション作成要求メッセージを受信することであって、セッション作成要求メッセージが位置情報または位置情報の指示情報を搬送する、受信すること
を含む。
【0128】
可能な設計では、決定ユニット502が、位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために制御プレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定することは、具体的に、
UEの位置情報に基づいて、UEが属する位置エリアを特定することと、
位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスのうちの1つをクライアントIPアドレスとして選択することと
を含む。
【0129】
可能な設計では、位置エリアが複数の候補IPアドレスに対応するとき、決定ユニット502が、位置エリアに対応する複数の候補IPアドレスのうちの1つをクライアントIPアドレスとして選択することは、具体的に、
位置エリアに対応する複数の候補IPアドレスから、その使用頻度が事前設定されたしきい値よりも少ない1つの候補IPアドレスをクライアントIPアドレスとして選択すること
を含む。
【0130】
可能な設計では、クライアントIPアドレスはアドレス範囲に対応し、アドレス範囲は複数のサブアドレスセグメントに分割される。
【0131】
決定ユニット502が、UE IPアドレスおよび位置情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することは、具体的に、
UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを特定することと、
UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することと
を含む。
【0132】
可能な設計では、決定ユニット502が、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することは、具体的に、
UEが属する位置エリアが複数のユーザプレーンネットワーク要素デバイスに対応するとき、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントに対応する利用可能なルートが配信されるかどうかを判定することと、
利用可能なルートが配信される場合、UEにルートを配信するために、利用可能なルートを配信するユーザプレーンネットワーク要素デバイスを選択することと
を含む。
【0133】
本発明のこの実施形態のソリューションでは、UEの位置情報とクライアントIPアドレスとの間にマッピング関係が確立される。UEをアクティブ化するプロセスでは、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UEの位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために使用されるクライアントIPアドレスを決定する。したがって、制御プレーンネットワーク要素デバイスによって管理される様々なユーザプレーンネットワーク要素デバイス内のUEがアクティブ化されると、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、サードパーティサーバによって異なるUEに割り当てられたUE IPアドレスが同じネットワークセグメントに属するケースを回避するために、異なるクライアントIPアドレスを使用してサードパーティサーバにアクセスする。
【0134】
図8は、本出願による、別の制御プレーンネットワーク要素デバイスの概略構造図である。図8に示されたように、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、
UEの位置情報を受信し、位置情報に基づいて、UEが属する位置エリアを特定するように構成された受信ユニット601と、
位置エリアに関する情報をユーザプレーンネットワーク要素デバイスに送信するように構成された送信ユニット602であって、その結果、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスが、位置エリアに関する情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするためにユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定する、送信ユニット602と、
受信ユニット601は、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって送信されたUE IPアドレスを受信するようにさらに構成され、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスがクライアントIPアドレスを使用してサードパーティサーバにアクセスするときに、UE IPアドレスは、クライアントIPアドレスに基づいてサードパーティサーバによって割り当てられる、
UE IPアドレスおよび位置エリアに関する情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定するように構成された処理ユニット603と
を含む。
【0135】
可能な設計では、受信ユニット601がUEの位置情報を受信することは、具体的に、
セッション作成要求メッセージを受信することであって、セッション作成要求メッセージが位置情報または位置情報の指示情報を搬送する、受信すること
を含む。
【0136】
可能な設計では、クライアントIPアドレスはアドレス範囲に対応し、アドレス範囲は複数のサブアドレスセグメントに分割される。
【0137】
処理ユニット603が、UE IPアドレスおよび位置エリアに関する情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することは、具体的に、
UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントを特定することと、
UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することと
を含む。
【0138】
可能な設計では、処理ユニット603が、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントおよびUEが属する位置エリアに基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定することは、具体的に、
UEが属する位置エリアが複数のユーザプレーンネットワーク要素デバイスに対応するとき、UE IPアドレスが属するサブアドレスセグメントに対応する利用可能なルートが配信されるかどうかを判定することと、
利用可能なルートが配信される場合、UEにルートを配信するために、利用可能なルートを配信するユーザプレーンネットワーク要素デバイスを選択することと
を含む。
【0139】
本発明のこの実施形態のソリューションでは、UEの位置情報とクライアントIPアドレスとの間にマッピング関係が確立される。UEをアクティブ化するプロセスでは、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UEの位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために使用されるクライアントIPアドレスを決定する。したがって、制御プレーンネットワーク要素デバイスによって管理される様々なユーザプレーンネットワーク要素デバイス内のUEがアクティブ化されると、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、サードパーティサーバによって異なるUEに割り当てられたUE IPアドレスが同じネットワークセグメントに属するケースを回避するために、異なるクライアントIPアドレスを使用してサードパーティサーバにアクセスする。
【0140】
図9は、本出願による、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスの概略構造図である。図9に示されたように、ユーザプレーンネットワーク要素デバイスは、
制御プレーンネットワーク要素デバイスによって送信された位置エリアに関する情報を受信するように構成された受信ユニット701と、
位置エリアに関する情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするためにユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定するように構成された決定ユニット702と、
クライアントIPアドレスを使用してサードパーティサーバにアクセス要求メッセージを送信するように構成された送信ユニット703と
を含む。
【0141】
受信ユニット701は、クライアントIPアドレスに基づいて、サードパーティサーバによってUEに割り当てられたUE IPアドレスを受信するようにさらに構成される。
【0142】
送信ユニット703は、制御プレーンネットワーク要素デバイスにUE IPアドレスを送信するようにさらに構成され、その結果、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UE IPアドレスおよび位置エリアに関する情報に基づいて、UEにルートを配信するように構成された別のユーザプレーンネットワーク要素デバイスを決定する。
【0143】
可能な設計では、決定ユニット702が、位置エリアに関する情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするためにユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって使用されるクライアントIPアドレスを決定することは、具体的に、
位置エリアに対応する少なくとも1つの候補IPアドレスのうちの1つをクライアントIPアドレスとして選択すること
を含む。
【0144】
可能な設計では、位置エリアが複数の候補IPアドレスに対応するとき、決定ユニット702が、位置エリアに対応する複数の候補IPアドレスのうちの1つをクライアントIPアドレスとして選択することは、具体的に、
位置エリアに対応する複数の候補IPアドレスから、その使用頻度が事前設定されたしきい値よりも少ない1つの候補IPアドレスをクライアントIPアドレスとして選択すること
を含む。
【0145】
本発明のこの実施形態のソリューションでは、UEの位置情報とクライアントIPアドレスとの間にマッピング関係が確立される。UEをアクティブ化するプロセスでは、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、UEの位置情報に基づいて、サードパーティサーバにアクセスするために使用されるクライアントIPアドレスを決定する。したがって、制御プレーンネットワーク要素デバイスによって管理される様々なユーザプレーンネットワーク要素デバイス内のUEがアクティブ化されると、制御プレーンネットワーク要素デバイスは、サードパーティサーバによって異なるUEに割り当てられたUE IPアドレスが同じネットワークセグメントに属するケースを回避するために、異なるクライアントIPアドレスを使用してサードパーティサーバにアクセスする。
【0146】
図10は、本出願による、ネットワークデバイスの可能な概略構造図である。場合によっては、図10に示されたネットワークデバイスは、図7または図8に示された制御プレーンネットワーク要素デバイスによって実装される機能を実行するように構成されてよい。場合によっては、図10に示されたネットワークデバイスは、代替として、図9に示されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスによって実装される機能を実行するように構成されてよい。図10に示されたように、ネットワークデバイスは、送信機/受信機1001、コントローラ/プロセッサ1002、メモリ1003、および通信ユニット1004を含む。送信機/受信機1001は、前述の実施形態におけるネットワークデバイスとUEとの間の情報の受信および送信をサポートし、ネットワークデバイスと別のネットワークデバイスとの間の無線通信をサポートするように構成される。コントローラ/プロセッサ1002は、UEまたは別のネットワークデバイスと通信するための様々な機能を実行する。アップリンクでは、UEによって送信されたサービスデータおよびシグナリングメッセージを復元するために、UEからのアップリンク信号がアンテナによって受信され、受信機1001によって復調され、コントローラ/プロセッサ1002によってさらに処理される。ダウンリンクでは、ダウンリンク信号を生成するために、サービスデータおよびシグナリングメッセージがコントローラ/プロセッサ1002によって処理され、送信機1001によって復調され、ダウンリンク信号がアンテナを使用して別のネットワークデバイスまたはUEに送信される。コントローラ/プロセッサ1002は、本発明の実施形態のソリューションにおいてネットワークデバイスによって実行されるルート配信方法をさらに実行する。メモリ1003は、ネットワークデバイスのプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。通信ユニット1004は、別のネットワークエンティティと通信する際にネットワークデバイスをサポートするように構成される。
【0147】
場合によっては、図10に示されたネットワークデバイスが、図7に示された制御プレーンネットワーク要素デバイスとして機能して、本発明の実施形態におけるルート配信方法を実行するとき、図10のコントローラ/プロセッサ1002は、メモリ1003とは無関係に、またはメモリ1003と協調して、図7の決定ユニット502によって実装される機能を実装し、送信機/受信機1001は、図7の受信ユニット501および送信ユニット503によって実装される機能を実装するように構成される。
【0148】
場合によっては、図10に示されたネットワークデバイスが、図8に示された制御プレーンネットワーク要素デバイスとして機能して、本発明の実施形態におけるルート配信方法を実行するとき、図10のコントローラ/プロセッサ1002は、メモリ1003とは無関係に、またはメモリ1003と協調して、図8の処理ユニット603によって実装される機能を実装し、送信機/受信機1001は、図8の受信ユニット601および送信ユニット602によって実装される機能を実装するように構成される。
【0149】
場合によっては、図10に示されたネットワークデバイスが、図9に示されたユーザプレーンネットワーク要素デバイスとして機能して、本発明の実施形態におけるルート配信方法を実行するとき、図10のコントローラ/プロセッサ1002は、メモリ1003とは無関係に、またはメモリ1003と協調して、図9の決定ユニット702によって実装される機能を実装し、送信機/受信機1001は、図9の受信ユニット701および送信ユニット702によって実装される機能を実装するように構成される。
【0150】
図10は、ネットワークデバイスの簡略化された設計のみを示すことが理解されよう。実際の用途では、ネットワークデバイスは、任意の数の送信機、受信機、プロセッサ、コントローラ、メモリ、通信ユニットなどを含んでもよく、本発明を実装することができるすべてのネットワークデバイスは、本発明の保護範囲内に入る。
【0151】
本発明の制御プレーンネットワーク要素デバイスまたはユーザプレーンネットワーク要素デバイスの機能を実行するように構成されたコントローラ/プロセッサは、中央処理装置(CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せであってよい。コントローラ/プロセッサは、本発明に開示された内容を参照して記載された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を実装または実行することができる。あるいは、プロセッサは、計算機能を実装するプロセッサの組合せ、たとえば、1つもしくは複数のマイクロプロセッサの組合せ、またはDSPとマイクロプロセッサの組合せであってもよい。
【0152】
本発明に開示された内容と組み合わせて記載された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアによって実施されてもよく、プロセッサがソフトウェア命令を実行することによって実施されてもよい。ソフトウェア命令は対応するソフトウェアモジュールを含んでもよい。ソフトウェアモジュールは、RAM、フラッシュ、ROM、EPROM、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、CD−ROM、または当技術分野でよく知られた任意の他の形態の記憶媒体に配置されてもよい。たとえば、記憶媒体はプロセッサに結合され、その結果、プロセッサは、記憶媒体から情報を読み取るか、または記憶媒体に情報を書き込むことができる。確かに、記憶媒体はプロセッサの構成要素であってもよい。プロセッサおよび記憶媒体はASICに配置されてもよい。加えて、ASICはSTAに配置されてもよい。確かに、プロセッサおよび記憶媒体は、個別の構成要素としてSTAに存在してもよい。
【0153】
前述の1つまたは複数の例では、本発明に記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せによって実装されてもよいことに当業者は気付くべきである。機能がソフトウェアによって実装されるとき、機能は、コンピュータプログラム製品の形態で完全または部分的に実装されてもよい。コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータプログラム命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされ実行されると、本発明の実施形態による手順または機能が、完全または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。たとえば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者回線(DSL))、またはワイヤレス(たとえば、赤外線、無線、もしくはマイクロ波)で送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能媒体、または、1つもしくは複数の使用可能媒体を統合するサーバもしくはデータセンタなどの、データストレージデバイスであってもよい。使用可能媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、もしくは磁気テープ)、光学媒体(たとえば、DVD)、半導体媒体などであってもよい。
【0154】
本発明の目的、技術的解決策、および利点は、前述の具体的な実装形態においてさらに詳細に記載されている。上記の説明は、本発明の具体的な実装形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではないことを理解されたい。本発明の技術的解決策に基づいて行われるいかなる修正、均等な置換、および改善も、本発明の保護範囲内に入るべきである。
【符号の説明】
【0155】
501 受信ユニット
502 決定ユニット
503 送信ユニット
601 受信ユニット
602 送信ユニット
603 処理ユニット
701 受信ユニット
702 決定ユニット
703 送信ユニット
1001 送信機/受信機、送信機、受信機
1002 コントローラ/プロセッサ
1003 メモリ
1004 通信ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10