【文献】
Huawei, HiSilicon,Remaining issues on uplink transmission for eLWA[online],3GPP TSG RAN WG2 #97 R2-1701250,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_97/Docs/R2-1701250.zip>,2017年 2月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
当該方法は、前記通信デバイスにより、前記セッション管理機能エンティティから更新アクセスポリシーを受信するステップを更に含む、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の方法。
前記処理モジュールは、前記アクセスポリシーに基づいて、前記リンク品質情報及び前記サービスデータフローの前記フロー記述情報に対応するデータ分配ポリシーを決定するように更に構成される、請求項8乃至10のうちいずれか1項に記載の通信デバイス。
前記サービスデータフローは、データパケットシーケンス番号を更に含み、前記シーケンス番号は、受信側により受信したサービスデータを並び替えるために使用される、請求項18乃至20のうちいずれか1項に記載のデータ分配システム。
前記通信デバイスは、前記アクセスポリシーに基づいて、前記リンク品質情報及び前記サービスデータフローの前記フロー記述情報に対応するデータ分配ポリシーを決定するように構成される、請求項18乃至20のうちいずれか1項に記載のデータ分配システム。
【発明を実施するための形態】
【0030】
この出願の目的、技術的解決策及び利点をより明確にするために、以下に、添付図面を参照してこの出願について詳細に更に説明する。方法の実施形態における具体的な動作方法はまた、装置の実施形態又はシステムの実施形態に適用されてもよい。
【0031】
本発明の実施形態に記載のネットワークアーキテクチャ及びサービスシナリオは、本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明することを意図するものであり、本発明の実施形態において提供される技術的解決策に対する限定を構成しない。当業者は、以下のことを認識し得る。ネットワークアーキテクチャの進化及び新たなサービスシナリオの出現によって、本発明の実施形態において提供される技術的解決策は、同様の技術的課題にも適用可能である。
【0032】
本発明の実施形態は、データ分配システム100を提供する。当該システム100は、通信デバイス10と、セッション管理機能エンティティ20とを含む。
【0033】
第1の具体的な実現方式では、通信デバイス10は、まず、セッション管理機能エンティティ20からアクセス(Access)ポリシーを受信し、アクセスポリシーは、データフローのフロー記述情報と、少なくとも2つのリンクの品質情報と、リンク上のデータフローのデータ分配ポリシーとを含む。通信デバイス10は、サービスデータフローを受信する。通信デバイス10により受信されたアクセスポリシーがサービスデータフローのフロー記述情報を含む場合、通信デバイス10は、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクのリンク品質情報を決定する。次いで、通信デバイス10は、データ分配ポリシーに従ってリンク上で通信デバイス10により受信されたサービスデータを分配し、データ分配ポリシーは、アクセスポリシーに基づいて決定され且つ上記のリンク品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するデータ分配ポリシーである。アクセスポリシーはまた、マルチアクセス(Multi-Access, MA)ポリシーとも呼ばれてもよく、或いは、他のポリシーとも呼ばれてもよい。名称はアクセスポリシーに対する限定を構成しない。説明を簡単にするために、アクセスポリシーがMAポリシーである例が、以下のいくつかの実施形態での説明に使用される。
【0034】
サービスデータは、システム内のネットワークエレメントの間の相互作用を通じて複数のリンク上で送信できる。さらに、データ分配ポリシーを決定するプロセスにおいて、少なくとも2つのリンクの品質情報が取得されるので、異なるリンク上でデータを分配するポリシーは、異なるリンクの間の品質差に基づいて決定されてもよく、それにより、各リンク上の帯域幅の有効利用を確保し、データ送信レートを増加させる。
【0035】
具体的には、フロー記述情報は、サービスタイプを含み、5タプル情報等を更に含んでもよい。サービスタイプは、サービスデータを表すタイプであり、例えば、ウェブページアクセス(又は閲覧)、ビデオ視聴、ゲーム、拡張現実(Augmented Reality, AR)ビデオ視聴サービス、モノのインターネット(Internet of Things, IOT)サービス等である。
【0036】
リンクは、マルチアクセス技術に対応する送信リンクである。リンクの品質情報は、リンクの帯域幅、リンクの待ち時間、リンクのパケット損失率又はリンクのバッファ占有率でもよく、明らかにそれに限定は設定されない。品質情報は、代替として、従来技術におけるリンク品質を反映できる他の情報でもよい。リンクの品質情報は、リンクの現在の状態を示すために使用される。
【0037】
マルチアクセス技術は、3GPPアクセス技術又は非3GPPアクセス技術でもよく、或いは、他のアクセス技術でもよい。これは、この出願では限定されない。3GPPアクセス技術は、第4世代(4th Generation, 4G)アクセス、5Gアクセス又は他の3GPPアクセス技術でもよい。非3GPPアクセス技術は、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity, wifi)アクセス、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks, WLAN)アクセス又は他の非3GPPアクセス技術でもよい。これは、この出願では限定されない。
【0038】
MAポリシーは、異なるリンク上で異なるサービスデータを分配するデータ分配ポリシー(又はデータ分配方式)を表す。データ分配ポリシーは、データが異なるリンク上で送信されるべきデータに分割され(例えば、split)、次いで、データが送信されるポリシーとして理解されてもよい。データ分配ポリシーは、リンク上のデータフローの分配比を含んでもよく、データ受信側がデータ並び替えを実行するための待機待ち時間を更に含んでもよく、データ送信シーケンスを更に含んでもよく、明らかにそれに限定は設定されない。データ分配ポリシーはまた、他のデータ分配関連ポリシーを含んでもよい。これは、この出願では限定されない。待機待ち時間は、データ受信側において、順序外れのデータパケットを待機し、マルチパス同時実行により引き起こされる順序乱れ及び疑似パケット損失を低減するために使用され、それにより、ユーザ体験を改善する。
【0039】
第1の具体的な実現方式では、通信デバイスは、具体的には、ユーザプレーン機能エンティティでもよい。通信デバイスがユーザプレーン機能エンティティであるシナリオでは、データ分配ポリシーを決定するための方法は以下の通りである。サービスデータフローを送信するために使用されるリンクのリンク品質情報を決定した後に、通信デバイス10は、アクセスポリシーに基づいて、リンク品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するデータ分配ポリシーを決定する。
【0040】
具体的な実現方式では、上記の通信デバイスは、具体的には、ユーザ装置(User Equipment, UE)でもよい。通信デバイスがユーザ装置であるシナリオでは、データ分配ポリシーを決定するための方法は、通信デバイスがユーザプレーン機能エンティティである場合について上述した決定方法と同じである。詳細はここでは説明しない。
【0041】
具体的な実現方式では、通信デバイス10により、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクのリンク品質情報を決定するための複数の方法が存在する。例えば、当該方法は、以下のいくつかの方法でもよく、或いは、明らかに従来技術における他の方法でもよい。これは、この出願では限定されない。
【0042】
具体的には、通信デバイスがユーザプレーン機能エンティティである場合、通信デバイスは、以下の方法のうちいずれか1つ又は組み合わせを使用することにより、リンク品質情報を決定してもよい。
【0043】
方法1:通信デバイスは、リンク検出要求メッセージをユーザ装置に送信し、ユーザ装置からリンク品質情報を受信する。
【0044】
方法2:通信デバイスは、ユーザプレーン機能エンティティ上の検出されたリンク品質情報を現在のリンク品質として選択する。
【0045】
方法3:通信デバイスは、現在のリンク品質情報を決定するために、ユーザプレーン機能エンティティ上の他のサービスデータフローを分析する。
【0046】
具体的には、通信デバイスがユーザ装置である場合、通信デバイスは、以下の方法を使用することによりリンク品質を決定してもよい。
【0047】
方法1:通信デバイスは、リンク検出要求メッセージをユーザプレーン機能エンティティに送信し、ユーザプレーン機能エンティティからリンク品質情報を受信する。
【0048】
方法2:通信デバイスは、ユーザ装置上の検出されたリンク品質を現在のリンク品質情報として選択する。
【0049】
方法3:通信デバイスは、現在のリンク品質情報を決定するために、ユーザ装置上の他のサービスデータフローを分析する。
【0050】
第2の具体的な実現方式では、通信デバイス10は、まず、セッション管理機能エンティティ20から報告ルールを受信し、報告ルールは、第1のサービスタイプの新たに確立されたサービスデータフローを受信したときに、第1のサービスタイプのサービスデータフローのフロー記述情報と、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクのリンク品質情報とを報告するように、通信デバイス10に対して命令するために使用される。第1のサービスタイプのサービスデータフローは、マルチアクセス送信をサポートするサービスデータフローである。その後、通信デバイス10は、第1のサービスタイプのサービスデータフローを受信し、通信デバイス10は、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの第1のリンク品質情報を決定し、第1のリンク品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報をセッション管理機能エンティティ20に送信する。次いで、通信デバイス10は、セッション管理機能エンティティ20からデータ分配ポリシーを受信し、データ分配ポリシーに従ってリンク上でサービスデータを分配する。データ分配ポリシーは、アクセスポリシーに基づいて決定され且つ第1のリンク品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するデータ分配ポリシーである。アクセスポリシーは、データフローのフロー記述情報と、少なくとも2つのリンクの品質情報と、リンク上のデータフローのデータ分配ポリシーとを含む。
【0051】
言い換えると、報告ルールは、通信デバイスによりリンク品質情報を報告するための方法を指定する。例えば、新たに確立されたサービスデータフローについて、リンク品質情報が取得されていないとき、リンク品質情報が報告される。送信されているサービスデータフローについて、リンク品質情報が以前に報告されたリンク品質情報と異なるとき(或いは、言い換えると、リンク品質情報と以前に報告されたリンク品質情報との間に変化が存在するとき)、リンク品質情報が報告される。リンク品質情報が、以前に報告されたリンク品質情報と異なることは、具体的には以下の通りでもよい。リンク品質情報と以前に報告されたリンク品質情報との間の差が閾値を超えたとき、リンク品質情報が報告される。この場合、対応する閾値が、報告ルールにおいて提供される。
【0052】
サービスデータは、システム内のネットワークエレメントの間の相互作用を通じて複数のリンク上で送信できる。さらに、データ分配ポリシーを決定するプロセスにおいて、異なるリンク上でデータを分配するポリシーは、異なるリンクの間の品質差に基づいて決定されてもよく、それにより、各リンク上の帯域幅の有効利用を確保し、データ送信レートを増加させる。
【0053】
第2の具体的な実現方式におけるアクセスポリシー、フロー記述情報、リンク、データ分配ポリシー等は、第1の具体的な実現方式におけるものと同じである。詳細はここでは再び説明しない。
【0054】
具体的な実現方式では、データ分配ポリシーは、アクセスポリシーに基づいてセッション管理機能エンティティ20により決定され且つ第1のリンク品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するデータ分配ポリシーである。
【0055】
通信デバイス10によりデータ分配ポリシーを決定するための具体的な方法及び第1のリンク品質情報を決定するための方法は、第1の具体的な実現方式における説明のものと同じである。詳細はここでは再び説明しない。
【0056】
具体的な実現方式では、データ分配ポリシーはまた、リンク状態に基づいて動的に更新されてもよく、それにより、分配ポリシーは、データ分配効率を改善するために、現在のリンクに基づいてサービスデータに対して調整できる。データ分配ポリシーを動的に更新するために、報告ルールは、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクのリンク品質が変化したとき、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの第2のリンク品質情報を報告するように、通信デバイス10に対して命令するために使用される必要がある。第2のリンク品質情報は、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの変化した(又は更新)リンク品質情報である。
【0057】
通信デバイス10は、第2のリンク品質情報を決定する。第2のリンク品質情報が第1のリンク品質情報と異なる場合、通信デバイス10は、第2のリンク品質情報をセッション管理機能エンティティ20に送信し、すなわち、通信デバイス10は、第2のリンク品質情報をセッション管理機能エンティティ20に報告する。
【0058】
任意選択で、通信デバイス10は、セッション管理機能エンティティ20から更新データ分配ポリシーを受信する。通信デバイス10は、更新データ分配ポリシーに従ってリンク上でサービスデータを分配する。更新データ分配ポリシーは、アクセスポリシーに基づいて決定され且つ第2のリンク品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するデータ分配ポリシーである。
【0059】
第2の具体的な実現方式では、通信デバイス10は、ユーザプレーン機能エンティティ、ユーザ装置又は他のデバイスである。
【0060】
上記の第2の具体的な実現方式では、2つのデータ分配方法が記載されている。一方は、通信デバイスが新たに確立されたサービスデータフローを受信する場合のデータ分配方法であり、他方は、リンクがサービスデータ送信中に動的に更新される場合のデータ分配方法である。2つの方法は、独立して或いは互いに組み合わせて使用されてもよい。
【0061】
この出願におけるユーザ装置UEは、ハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス若しくは無線通信機能を有する計算デバイス、無線モデムに接続された他の処理デバイス、又は移動局(Mobile station, MS)、端末(terminal)、端末装置(Terminal Equipment)、ソフトウェア端末等を含む様々な形式のユーザ装置UEを含んでもよい。説明を容易にするために、この出願では、上記のデバイスはまとめてユーザ装置又はUEと呼ばれる。
【0062】
図1において、セッション管理機能エンティティ20及びユーザプレーン機能エンティティは、単なる名称であり、名称は、エンティティに対する限定を構成しない。例えば、セッション管理機能エンティティ20は、代替として、「セッション管理機能」又は他の名称に置き換えられてもよい。さらに、セッション管理機能エンティティ20は、代替として、セッション管理機能に加えて他の機能を有するエンティティに対応してもよい。ユーザプレーン機能エンティティは、代替として、「ユーザプレーン機能」又は他の名称に置き換えられてもよい。さらに、ユーザプレーン機能エンティティは、ユーザプレーン機能に加えて他の機能を有するエンティティに対応してもよい。ここでは統一的な説明が提供され、以下では、詳細は説明しない。
【0063】
具体的には、上記のデータ分配システムは、4Gネットワーク、5Gネットワーク及び他のネットワークに適用されてもよい。これは、この出願のこの実施形態では具体的に限定されない。
【0064】
図2は、この出願による5Gシステム200の具体的な例を示す。明らかに、この出願は当該システムに限定されない。本発明の実施形態において提供されるデータ分配方法は、
図1及び
図2に示すシステムに適用されてもよい。
【0065】
図2に示すシステムは、セッション管理機能(Session Management Function, SMF)と、ユーザプレーン機能(User Plane Function, UPF)と、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function, AMF)とを含む。SMFは、
図1におけるセッション管理機能エンティティ20の例であり、UPFは、
図1における通信デバイス10の例である。AMFは、アクセス及びモビリティ管理機能エンティティであり、UEのためのアクセス及びモビリティ管理を実行する。SMFは、セッション管理機能エンティティであり、セッション管理を実行し、セッション又はサービスフロー制御ポリシーを受信し、ポリシーを実現し、UPF又は他の機能を更に選択してもよい。UPFは、データネットワーク(Data Network, DN)のインタフェースユーザプレーン機能として機能し、ユーザプレーンデータ転送及び帯域幅制限のような機能を実現する。当該システムは、3GPPアクセスネットワークと、非3GPPアクセスネットワークとを更に含んでもよい。UEは、3GPPアクセス技術及び非3GPPアクセス技術を使用することにより、5Gコアネットワークに同時にアクセスしてもよい。明らかに、UEは、代替として、他の技術を使用することにより5Gコアネットワークにアクセスしてもよい。これは、この出願では限定されない。
【0066】
4Gでは、セッション管理機能エンティティ20は、制御プレーンネットワークエレメント、例えば、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity, MME)でもよい。通信デバイスは、UE又はユーザプレーンネットワークエレメントでもよい。例えば、ユーザプレーンネットワークエレメントは、パケットデータネットワークゲートウェイ(Packet Data Network Gateway, P-GW)である。
【0067】
具体的な実現方式では、上記のシステム100又はシステム200内のいずれかの機能ノード又はネットワークエレメントは、エンティティデバイスにより実現されてもよく、或いは、複数のエンティティデバイスにより共同で実現されてもよい。これは、本発明のこの実施形態では具体的に限定されない。具体的には、上記のシステム100又はシステム200内のいずれかの機能ノード又はネットワークエレメントは、エンティティデバイス内の論理的な機能モジュールでもよく、或いは、複数のエンティティデバイスを含む論理的な機能モジュールでもよいことが理解できる。これは、本発明のこの実施形態では具体的に限定されない。
【0068】
具体的な実現方式では、実現方式において、マルチアクセスプロトコル(Multi-Access Protocol, MAP)プロトコルスタックがUE及びUPFに追加されてもよい。プロトコルスタックは、インターネットプロトコル(Internet Protocol, IP)レイヤの下に位置してもよい。代替として、MAPプロトコルスタックは、IPレイヤの上且つトランスポートレイヤの下に位置してもよい。MAPプロトコルスタックの位置は、この出願では限定されない。MAPプロトコルスタックは、マルチアクセス技術を使用することにより、UEとネットワーク(例えば、UPF又はSMF)との間のデータパケット送信を実現するために使用されてもよい。例えば、データパケット送信中に、MAPプロトコルスタックのパケットヘッダがデータパケットに追加される。MAPプロトコルスタックによって、データパケットシーケンス番号が、複数のリンク上で分配されるべきデータパケットに更に追加されてもよい。明らかに、MAPプロトコルスタックは、代替として他のプロトコルでもよい。これは、この出願では限定されない。
【0069】
図3に示すように、
図1における通信デバイス又は
図2におけるUPF若しくはUEは、
図3におけるコンピュータデバイス(又はシステム)の方式で実現されてもよい。
図3は、本発明の実施形態によるコンピュータデバイスの概略図である。コンピュータデバイス300は、少なくとも1つのプロセッサ31と、通信バス32と、メモリ33と、少なくとも1つの通信インタフェース34とを含む。
【0070】
プロセッサ31は、汎用中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)又は本発明の解決策のプログラム実行を制御するように構成された1つ以上の集積回路でもよい。
【0071】
通信バス32は、上記のコンポーネントの間で情報を送信するためのチャネルを含んでもよい。通信インタフェース34は、トランシーバのようないずれかの装置を使用することにより、他のデバイス、又はイーサネット、無線アクセスネットワーク(RAN)若しくは無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks, WLAN)のような通信ネットワークと通信するように構成される。
【0072】
メモリ33は、静的な情報及び命令を記憶できる読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)又は他の種類の静的記憶デバイス、情報及び命令を記憶できるランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)又は他の種類の動的記憶デバイスでもよく、或いは、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory, EEPROM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory, CD-ROM)若しくは他の光ディスクストレージ、光ディスクストレージ(圧縮光ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途光ディスク、ブルーレイディスク等を含む)、磁気ディスク記憶媒体若しくは他の磁気記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形式で予期されるプログラムコードを搬送又は記憶するために使用され且つコンピュータによりアクセスできるいずれかの他の媒体でもよいが、それに限定は設定されない。メモリは、独立して存在してもよく、バスを使用することによりプロセッサに接続される。代替として、メモリは、プロセッサと統合されてもよい。
【0073】
メモリ33は、本発明の解決策を実行するためのアプリケーションプログラムコードを記憶するように構成され、プロセッサ31は、アプリケーションプログラムコードの実行を制御する。プロセッサ31は、メモリ33に記憶されたアプリケーションプログラムコードを実行するように構成される。
【0074】
具体的な実現方式では、実施形態において、プロセッサ31は、
図3におけるCPU0及びCPU1のような1つ以上のCPUを含んでもよい。
【0075】
具体的な実現方式では、実施形態において、コンピュータデバイス300は、
図3におけるプロセッサ31及びプロセッサ38のような複数のプロセッサを含んでもよい。これらのプロセッサのそれぞれは、シングルコア(single-CPU)プロセッサでもよく、或いは、マルチコア(multi-CPU)プロセッサでもよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するために使用される1つ以上のデバイス、回路及び/又は処理コアでもよい。
【0076】
具体的な実現方式では、実施形態において、コンピュータデバイス300は、出力デバイス35と入力デバイス36とを更に含んでもよい。出力デバイス35は、プロセッサ31と通信し、複数の方式で情報を表示してもよい。例えば、出力デバイス35は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、発光ダイオード(light emitting diode, LED)ディスプレイデバイス、陰極線管(cathode ray tube, CRT)ディスプレイデバイス、プロジェクタ(projector)等でもよい。入力デバイス36は、プロセッサ31と通信し、複数の方式で外部情報を取得してもよく、或いは、ユーザの入力を受け付けてもよい。例えば、入力デバイス36は、カメラ、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス又はセンサデバイスでもよい。
【0077】
上記のコンピュータデバイス300は、汎用コンピュータデバイス又は特殊目的コンピュータデバイスでもよい。具体的な実現方式では、コンピュータデバイス300は、カメラデバイス、デスクトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、ネットワークサーバ、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線端末デバイス、通信デバイス、内蔵デバイス、又は
図3におけるものと同様の構造を有するデバイスでもよい。コンピュータデバイス300のタイプは、本発明のこの実施形態では限定されない。
【0078】
例えば、
図1における通信デバイス10では、1つ以上のソフトウェアモジュールがメモリに記憶される。通信デバイス10は、プロセッサ及びメモリ内のプログラムコードを使用することにより、データ分配を実現するためのソフトウェアモジュールを実現できる。
【0079】
例えば、
図2におけるUPFについて、1つ以上のソフトウェアモジュールがメモリに記憶される。UPFは、プロセッサ及びメモリ内のプログラムコードを使用することにより、データ分配を実現するためのソフトウェアモジュールを実現できる。
【0080】
フローチャートを参照して本発明の実施形態において提供されるデータ分配方法を説明するために、
図2に示すシステムが以下に例として使用される。
【0081】
図4は、データ分配方法の概略フローチャートである。この実施形態では、通信デバイスがUPFである例が使用され、UEが3GPPアクセス技術及び非3GPPアクセス技術をサポートする例が使用される。
図1の第1の具体的な実現方式では、この方法の実施形態における方法は、通信デバイス10とセッション管理機能エンティティ20との間の相互作用、又は通信デバイスと外部ネットワークエレメントとの間の相互作用のために使用されてもよい。この方法の実施形態における方法はまた、
図2におけるUPFとSMFとの間の相互作用、又はUPFと外部ネットワークエレメントとの間の相互作用のために使用されてもよい。
【0082】
S401.SMFは、MAポリシーをUPFに送信し、UPFは、MAポリシーを受信する。
【0083】
具体的な実現方式では、配信されるMAポリシーは、UEのマルチアクセス状態情報に基づいてSMFにより決定されてもよい。マルチアクセス状態情報は、UEによりネットワークにアクセスするためのアクセス技術を含んでもよい。SMFは、UEの各リンクのパケットデータネットワーク(Packet Data Network, PDN)接続状態を検出することにより、UEのマルチアクセス状態情報を決定してもよい。
【0084】
具体的な実現方式では、配信されるMAポリシーはまた、ポリシー制御機能(Policy Control Function, PCF)により決定されてもよい。PCF(図面に示されていない)は、UEのマルチアクセス状態情報を使用することによりMAポリシーを決定し、次いで、MAポリシーをSMFに送信し、SMFは、MAポリシーをUPFに配信する。MAポリシーはまた、UEに配信されてもよい。
【0085】
MAポリシーがUPFに配信された後に、UPFは、MAポリシーを記憶してもよい。MAポリシーを記憶する方式は、この出願では限定されない。例えば、MAポリシーは、テーブルの形式で記憶されてもよく、エントリの形式で記憶されてもよく、或いは、特定の式を使用することにより表されてもよい。
【0086】
MAポリシーに含まれるデータ分配ポリシーは、リンク上のデータフローの分配比を具体的に含んでもよい。ここでは、MAポリシーを説明するために、具体的な例が使用される。例えば、MAポリシーは以下のようなものでもよい。ユーザがUEを使用することによりウェブサービスを閲覧するとき、3GPPアクセス技術及び非3GPP技術がアクセスに使用される。3GPPリンクの非3GPPリンクに対する帯域幅比が1:1であり、3GPPリンクと非3GPPリンクとの間の待ち時間差が10msであるとき、3GPPリンクの非3GPPリンクに対するデータ送信比は1:1である。ユーザがUEを使用することによりARビデオサービスを視聴するとき、3GPPアクセス技術及び非3GPP技術がアクセスに使用される。3GPPリンクの非3GPPリンクに対する帯域幅比が2:1であり、3GPPリンクと非3GPPリンクのとの間の待ち時間差が12msであるとき、3GPPリンクの非3GPPリンクに対するデータ送信比は1.5:1である。これはMAポリシーの例に過ぎない。具体的な実現方式では、他のポリシーが更に含まれてもよい。これは、この出願では限定されない。
【0087】
具体的な実現方式では、UEは複数のアクセス技術を使用するが、1つ以上のアクセス技術に対応する送信リンクは故障している可能性がある。UEが3GPPアクセス技術及び非3GPP技術を使用することによりネットワークにアクセスする例が使用される。例えば、3GPPリンクが故障している場合、3GPPリンクの非3GPPリンクに対するデータ送信比は0:1である(或いは言い換えると、データは非3GPPリンクのみを使用することにより送信される)。言い換えると、データは非3GPPリンクのみを使用することにより、すなわち、単一チャネルを使用することにより送信される。したがって、具体的な実現方式では、MAポリシーは、リンク故障の場合のデータ分配を含む。例えば、ユーザがUEを使用することによりARビデオサービスを視聴するとき、3GPPアクセス技術及び非3GPP技術がアクセスに使用される。3GPPリンクの非3GPPリンクに対する帯域幅比が0:1であるとき、3GPPリンクの非3GPPリンクに対するデータ送信比は0:1である。
【0088】
具体的な実現方式では、データ分配ポリシーは、受信側がデータ並び替えを実行するための待機待ち時間を更に含んでもよい。上記の例におけるMAポリシーに対応して、すなわち、ユーザがUEを使用することによりウェブサービスを閲覧する例では、以下のこと、すなわち、受信側が並び替えを実行するための待機待ち時間が15msであることがMAポリシーに追加され、ユーザがUEを使用することによりARビデオサービスを視聴する例では、以下のこと、すなわち、受信側が並び替えを実行するための待機待ち時間が10msであることがMAポリシーに追加される。
【0089】
具体的な実現方式では、データ分配ポリシーは、データ送信シーケンスを更に含んでもよい。詳細はここでは説明しない。
【0090】
具体的な実現方式では、サービスデータは、データパケットシーケンス番号を更に含む。シーケンス番号は、受信側により受信したサービスデータを並び替えるために使用されてもよく、或いは、データを順に送信するために使用されてもよい。例えば、データ分配ポリシーは、データ送信シーケンスを更に含む。データシーケンス番号が1〜7である場合、送信シーケンスは以下の通りでもよい。3GPPアクセス技術に対応するリンクを使用することによりシーケンス番号1〜3のパケットを送信し、非3GPPアクセス技術に対応するリンクを使用することによりシーケンス番号4〜7のパケットを送信する。
【0091】
S403.UPFは、サービスデータフローを受信する。
【0092】
具体的な実現方式では、サービスデータフローは、UEに送信されるダウンリンクサービスデータフローでもよい。ダウンリンクデータフローを受信した後に、UPFは、データフローのフロー記述情報を決定する。UPF上のMAポリシーがサービスデータフローのフロー記述情報を含む場合、S405が実行される。
【0093】
UPFによりサービスデータフローのフロー記述情報を決定するための多くの方法が存在する。例えば、ディープデータパケット検出技術が、サービスデータフローのフロー記述情報を識別するために使用されてもよい。
【0094】
この例では、サービスデータフローが、ユーザがARビデオサービスを視聴するときに生成されたデータフローであるとUPFが決定し、UPF上のMAポリシーが、上記の例におけるMAポリシーであると仮定される。MAポリシーはARビデオサービス視聴のためのポリシーを含むので、S405が実行され始める。
【0095】
S405.UPFは、リンク検出要求メッセージをUEのインタフェース1に送信し、UEは、リンク検出要求メッセージを受信し、インタフェース1は、UEにより使用される3GPP技術に対応するポートに対応する。
【0096】
S407.UPFは、リンク検出要求メッセージをUEのインタフェース2に送信し、UEは、リンク検出要求メッセージを受信し、インタフェース2は、UEにより使用される非3GPP技術に対応するポートに対応する。
【0097】
S407とS405との間には特定のシーケンスは存在しない。
【0098】
この実施形態では、2つのインタフェース、すなわち、インタフェース1及びインタフェース2が例として使用される点に留意すべきである。実際の実現方式では、3つ以上のインタフェースが存在してもよい。例えば、UEが3つのアクセス技術、すなわち、3GPPアクセス、WLAN及びWi-Fiを使用することによりアクセスを実行する場合、3つのアクセス技術に対応するインタフェースは、それぞれインタフェース1、2及び3でもよい。対応して、UEとUPFとの間には3つのリンクが存在する。詳細はここでは説明しない。
【0099】
S409.UEは、リンク検出応答メッセージをUPFに送信し、UPFは、リンク検出応答メッセージを受信する。
【0100】
リンク検出応答メッセージは、インタフェース1とUPFとの間のリンクのリンク品質情報を搬送する。
【0101】
S411.UEは、リンク検出応答メッセージをUPFに送信し、UPFは、リンク検出応答メッセージを受信する。
【0102】
リンク検出応答メッセージは、インタフェース2とUPFとの間のリンクのリンク品質情報を搬送する。S409とS411との間には特定のシーケンスは存在しない。
【0103】
S413.UPFは、MAポリシーに基づいて、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するリンクについてのデータ分配ポリシーを決定する。サービスデータフローを送信するために使用されるリンクは、インタフェース1とUPFとの間のリンクと、インタフェース2とUPFとの間のリンクとを含むことが理解できる。
【0104】
具体的な実現方式では、UPF上のMAポリシーがテーブルの形式で存在する場合、UPFは、リンクの品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するリンクについてのデータ分配ポリシーを決定するために、テーブルに問い合わせる。
【0105】
具体的な実現方式では、UPF上のMAポリシーが式の形式で存在する場合、UPFは、サービスデータフローのフロー記述情報に基づいてMAポリシーにおける対応する式を選択し、検出されたリンク品質情報を使用することによりデータ分配ポリシーを決定する。
【0106】
S415.UPFは、決定されたデータ分配ポリシーをUEに送信し、UEは、データ分配ポリシーを受信する。
【0107】
具体的な実現方式では、UPFは、インタフェース1又はインタフェース2を使用することによりデータ分配ポリシーをUEに送信してもよい。具体的な実現方式は、この出願では限定されない。
【0108】
S417.UPFは、決定されたデータ分配ポリシーに従って、ダウンリンクサービスデータをUEのインタフェース1に送信し、UEは、ダウンリンクサービスデータを受信する。
【0109】
サービスデータは、データパケットシーケンス番号を搬送し、データパケットシーケンス番号は、UEによりシーケンス番号に基づいて受信したサービスデータを並び替えるために使用される。
【0110】
S419.UPFは、決定されたデータ分配ポリシーに従って、ダウンリンクサービスデータをUEのインタフェース2に送信し、UEは、ダウンリンクサービスデータを受信する。
【0111】
S421.UEは、受信したダウンリンクサービスデータを処理する。
【0112】
具体的な実現方式では、ここでの処理は、UEが、ダウンリンクサービスデータで搬送されるデータパケットシーケンス番号に基づいて、受信したサービスデータを並び替えることでもよい。
【0113】
データ並び替え待機待ち時間がS415において送信される場合、ここでの処理は、代替として、サービスデータを並び替えるプロセスにおいて、UEが、データ分配ポリシーで搬送されるUEのデータ並び替え待機待ち時間に基づいて、データパケットを受信するのを待機することでもよい。
【0114】
具体的な実現方式では、UE内にMAPプロトコルスタックが存在する場合、ダウンリンクサービスデータを受信したとき、MAPプロトコルスタックは、MAPレイヤへのデータパケットをパケット解除し、サービスデータの送信終了時にMAPプロトコルスタックにより追加されたシーケンス番号に基づいてデータパケット並び替えを完了する。
【0115】
上記の解決策を使用することにより、サービスデータは複数のリンク上で送信できる。さらに、データ分配ポリシーを決定するプロセスにおいて、異なるリンク上でデータを分配するポリシーは、異なるリンクの間の品質差に基づいて決定されてもよく、それにより、各リンク上の帯域幅の有効利用を確保し、データ送信レートを増加させる。
【0116】
具体的な実現方式では、S421の後に、以下の動作が更に実行されてもよい。
【0117】
S423.UEは、データ分配ポリシーに従って、インタフェース1とUPFとの間のリンク上でアップリンクサービスデータを送信し、UPFは、アップリンクサービスデータを受信する。
【0118】
具体的な実現方式では、アップリンクサービスデータは、受信したダウンリンクメッセージに特有の応答メッセージでもよく、或いは、他のアップリンクサービスデータでもよい。
【0119】
S425.UEは、データ分配ポリシーに従って、インタフェース2とUPFとの間のリンク上でアップリンクサービスデータを送信し、UPFは、アップリンクサービスデータを受信する。
【0120】
具体的な実現方式では、ステップS401の前に、任意選択で、ステップS400が更に含まれてもよい。
【0121】
S400.UEは、UEのマルチアクセス能力情報をSMFに報告し、SMFは、UEのマルチアクセス能力情報を受信する。
【0122】
UEのマルチアクセス能力情報を受信した後に、SMFは、その後、UEの異なる端末タイプに基づいて異なるMAポリシーをUEに配信してもよい。マルチアクセス能力情報は、UEの端末タイプを含んでもよい。端末タイプは、携帯電話、車両のインターネット端末、ARヘルメット等でもよい。
【0123】
具体的な実現方式では、MAポリシーは、継続的に更新されてもよい。具体的には、UEのアクセス能力は変化してもよく、例えば、端末がアクセス能力を失う。UEのアクセス能力が変化した後に、UEは、変化したアクセス能力をSMFに更に報告してもよく、それにより、SMFは、端末の変化したアクセス能力に基づいて、新たなMAポリシーを決定する。明らかに、SMFは、代替として、S401における方法に従って新たなMAポリシーを決定してもよい。新たなMAポリシーを決定した後に、SMFは、新たなポリシーをUPF又はUEに送信する。その後、UPF又はUEは、新たなポリシーに従ってサービスデータを送信する。
【0124】
具体的な実現方式では、データ分配ポリシーは、代替として動的に更新されてもよい。例えば、リンク品質が変化したとき、UPFは、変化したリンク品質に基づいて更新データ分配ポリシーを決定する。その後、UPF又はUEは、新たなポリシーに従ってサービスデータを送信する。リンク品質の変化は、UPFにより検出を通じて定期的又は不定期的に習得されてもよい。
【0125】
上記の方法の実施形態では、メモリ33により記憶されて
図3におけるプロセッサにより呼び出されるアプリケーションコードに従って、UEの動作は、UEにより実行されてもよい。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
【0126】
図5は、データ分配方法の他の概略フローチャートである。この実施形態では、通信デバイスがUEである例が使用され、UEが3GPPアクセス技術及び非3GPPアクセス技術をサポートする例が使用される。
図1の第1の具体的な実現方式では、この方法の実施形態における方法は、通信デバイス10とセッション管理機能エンティティ20との間の相互作用、又は通信デバイスと外部ネットワークエレメントとの間の相互作用のために使用されてもよい。この方法の実施形態における方法はまた、
図2におけるUEとSMFとの間の相互作用、又はUEと外部ネットワークエレメントとの間の相互作用のために使用されてもよい。
【0127】
S501.SMFは、MAポリシーをUEに配信し、UEは、MAポリシーを受信する。
【0128】
MAポリシーがUEに配信された後に、UEは、MAポリシーを記憶してもよい。MAポリシーは、代替として、UPFに配信されてもよい。
【0129】
SMFによりMAポリシーを決定するための方法、UEがMAポリシーを記憶する方式、及びMAポリシーについては、S401における関連する説明を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0130】
S503.UEは、サービスデータフローを受信する。
【0131】
具体的な実現方式では、サービスデータフローは、アップリンクサービスデータフローでもよい。ダウンリンクデータフローを受信した後に、UEは、データフローのフロー記述情報を決定する。UE上のMAポリシーがサービスデータフローのフロー記述情報を含む場合、S505が実行される。
【0132】
UEによりサービスデータフローのフロー記述情報を決定するための方法は、S403においてUPFによりフロー記述情報を決定するための方法と同様である。詳細はここでは再び説明しない。
【0133】
S505.UEは、インタフェース1を使用することによりリンク検出要求メッセージをUPFに送信し、UPFは、リンク検出要求メッセージを受信する。
【0134】
S507.UEは、インタフェース2を使用することによりリンク検出要求メッセージをUPFに送信し、UPFは、リンク検出要求メッセージを受信する。
【0135】
S507とS505との間には特定のシーケンスは存在しない。
【0136】
S509.UPFは、リンク検出応答メッセージをUEに送信し、UEは、リンク検出応答メッセージを受信する。
【0137】
リンク検出応答メッセージは、インタフェース1とUPFとの間のリンクのリンク品質情報を搬送する。
【0138】
S511.UPFは、リンク検出応答メッセージをUEに送信し、UEは、リンク検出応答メッセージを受信する。
【0139】
リンク検出応答メッセージは、インタフェース2とUPFとの間のリンクのリンク品質情報を搬送する。S509とS511との間には特定のシーケンスは存在しない。
【0140】
S513.UEは、MAポリシーに基づいて、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するリンクについてのデータ分配ポリシーを決定する。
【0141】
UEによりデータ分配ポリシーを決定するための方法は、S413においてUPFによりデータ分配ポリシーを決定するための方法と同様である。詳細はここでは再び説明しない。
【0142】
S415.UEは、決定されたデータ分配ポリシーをUPEに送信し、UPFは、データ分配ポリシーを受信する。
【0143】
具体的な実現方式では、UEは、インタフェース1又はインタフェース2を使用することによりデータ分配ポリシーをUPFに送信してもよい。具体的な実現方式は、この出願では限定されない。
【0144】
S517.UEは、決定されたデータ分配ポリシーに従って、アップリンクサービスデータをUPFに送信し、UPFは、アップリンクサービスデータを受信する。
【0145】
サービスデータは、データパケットシーケンス番号を搬送し、データパケットシーケンス番号は、UPFによりシーケンス番号に基づいて受信したサービスデータを並び替えるために使用される。
【0146】
S519.UPEは、決定されたデータ分配ポリシーに従って、アップリンクサービスデータをUPFに送信し、UPFは、アップリンクサービスデータを受信する。
【0147】
S521.UPFは、受信したアップリンクサービスデータを処理する。
【0148】
UPFによりアップリンクサービスデータを処理するための方法については、S421においてUEによりダウンリンクサービスデータを処理するための方法を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0149】
上記の解決策を使用することにより、サービスデータは複数のリンク上で送信できる。さらに、データ分配ポリシーを決定するプロセスにおいて、異なるリンク上でデータを分配するポリシーは、異なるリンクの間の品質差に基づいて決定されてもよく、それにより、各リンク上の帯域幅の有効利用を確保し、データ送信レートを増加させる。
【0150】
具体的な実現方式では、S521の後に、以下の動作が更に実行されてもよい。
【0151】
S523.UPFは、データ分配ポリシーに従って、ダウンリンクサービスデータをUEのインタフェース1に送信し、UEは、ダウンリンクサービスデータを受信する。
【0152】
具体的な実現方式では、ダウンリンクサービスデータは、受信したアップリンクメッセージに特有の応答メッセージでもよく、或いは、他のダウンリンクデータでもよい。
【0153】
S525.UPFは、データ分配ポリシーに従って、ダウンリンクサービスデータをUEのインタフェース2に送信し、UEは、ダウンリンクサービスデータを受信する。
【0154】
具体的な実現方式では、ステップS501の前に、任意選択で、ステップS500が更に含まれてもよい。S500はS400と同じである。
【0155】
具体的な実現方式では、MAポリシー及びデータ分配ポリシーは、
図4において説明した通り、継続的に更新されてもよい。
【0156】
上記の方法の実施形態では、メモリ33に記憶されて
図3におけるプロセッサにより呼び出されるアプリケーションコードに従って、UEの動作は、UEにより実行されてもよい。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
【0157】
図6は、データ分配方法のもう1つの他の概略フローチャートである。この実施形態では、通信デバイスがUPFである例が使用され、UEが3GPPアクセス技術及び非3GPPアクセス技術をサポートする例が使用される。
図1の第2の具体的な実現方式では、この方法の実施形態における方法は、通信デバイス10とセッション管理機能エンティティ20との間の相互作用、又は通信デバイスと外部ネットワークエレメントとの間の相互作用のために使用されてもよい。この方法の実施形態における方法はまた、
図2におけるUPFとSMFとの間の相互作用、又はUPFと外部ネットワークエレメントとの間の相互作用のために使用されてもよい。
【0158】
S601.SMFは、報告ルールをUPFに送信し、UPFは、報告ルールを受信する。
【0159】
報告ルールは、第1のサービスタイプの新たに確立されたサービスデータフローを受信したときに、サービスデータフローのフロー記述情報と、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクのリンク品質情報とを報告するように、UPFに対して命令するために使用される。第1のサービスタイプのサービスデータフローは、マルチアクセス送信をサポートするサービスデータフローである。
【0160】
S603.UPFは、サービスデータフローを受信する。
【0161】
具体的な実現方式では、サービスデータフローは、UEに送信されるダウンリンクサービスデータフローでもよい。ダウンリンクデータフローを受信した後に、UPFは、データフローのサービスタイプを決定する。サービスタイプが第1のサービスタイプである場合、S605が実行される。
【0162】
S605〜S611はS405〜S411と同じである。
【0163】
S612.UPFは、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報をSMFに送信し、SMFは、リンク品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報を受信する。
【0164】
S613.SMFは、MAポリシーに基づいて、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するリンクについてのデータ分配ポリシーを決定する。
【0165】
第2の具体的な実現方式では、SMF上のMAポリシーは、第1の具体的な実現方式におけるMAポリシーと同様である。
【0166】
SMFによりデータ分配ポリシーを決定するための方法は、S413においてUPFによりデータ分配ポリシーを決定するための方法と同様である。詳細はここでは再び説明しない。
【0167】
S615.SMFは、データ分配ポリシーをUEに送信し、UEは、データ分配ポリシーを受信する。
【0168】
具体的な実現方式では、UPFは、インタフェース1又はインタフェース2を使用することによりデータ分配ポリシーをUEに送信してもよい。具体的な実現方式は、この出願では限定されない。このステップは任意選択である。
【0169】
S616.SMFは、データ分配ポリシーをUPFに送信し、UPFは、データ分配ポリシーを受信する。
【0170】
S615とS616との間には特定のシーケンスは存在しない。
【0171】
S617〜S621はS417〜S421と同じである。
【0172】
上記の解決策を使用することにより、サービスデータは複数のリンク上で送信できる。さらに、データ分配ポリシーを決定するプロセスにおいて、異なるリンク上でデータを分配するポリシーは、異なるリンクの間の品質差に基づいて決定されてもよく、それにより、各リンク上の帯域幅の有効利用を確保し、データ送信レートを増加させる。
【0173】
具体的な実現方式では、S621の後に、S623〜S625が更に実行されてもよい。
【0174】
S623〜S625はS423〜S425と同じである。
【0175】
具体的な実現方式では、MAポリシーは、
図4において説明した通り、継続的に更新されてもよい。
【0176】
具体的な実現方式では、データ分配ポリシーは、代替として動的に更新されてもよい。例えば、リンク品質が変化したとき合、UPFは、変化したリンク品質をSMFに報告し、次いで、SMFは、変化したリンク品質に基づいてデータ分配ポリシーを更新する。以下に、
図8を使用することにより説明を提供する。
図8及び
図6(又は
図7)に示す2つの方法は、独立して実行されてもよく、或いは一緒に実行されてもよい点に留意すべきである。
【0177】
上記の方法の実施形態では、メモリ33により記憶されて
図3におけるプロセッサにより呼び出されるアプリケーションコードに従って、UPFの動作は、UPFにより実行されてもよく、或いは、SMFの動作は、SMFにより実行されてもよい。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
【0178】
図7は、データ分配方法の更に他の概略フローチャートである。この実施形態では、通信デバイスがUEである例が使用され、UEが3GPPアクセス技術及び非3GPPアクセス技術をサポートする例が使用される。
図1の第2の具体的な実現方式では、この方法の実施形態における方法は、通信デバイス10とセッション管理機能エンティティ20との間の相互作用、又は通信デバイスと外部ネットワークエレメントとの間の相互作用のために使用されてもよい。この方法の実施形態における方法はまた、
図2におけるUEとSMFとの間の相互作用、又はUEと外部ネットワークエレメントとの間の相互作用のために使用されてもよい。
【0179】
S701.SMFは、報告ルールをUEに配信し、UEは、報告ルールを受信する。
【0180】
報告ルールはS601におけるものと同じである。
【0181】
S703.UEは、サービスデータフローを受信する。
【0182】
具体的な実現方式では、サービスデータフローは、アップリンクサービスデータフローでもよい。アップリンクデータフローを受信した後に、UEは、データフローのサービスタイプを決定する。サービスタイプが第1のサービスタイプである場合、S705が実行される。
【0183】
S705〜S711はS505〜S511と同じである。
【0184】
S712.UEは、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報をSMFに送信し、SMFは、リンク品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報を受信する。
【0185】
S713.SMFは、MAポリシーに基づいて、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するリンクについてのデータ分配ポリシーを決定する。
【0186】
第2の具体的な実現方式では、SMF上のMAポリシーは、第1の具体的な実現方式におけるMAポリシーと同様である。
【0187】
SMFによりデータ分配ポリシーを決定するための方法は、S413においてUPFによりデータ分配ポリシーを決定するための方法と同様である。詳細はここでは再び説明しない。
【0188】
S715.SMFは、データ分配ポリシーをUEに送信し、UEは、データ分配ポリシーを受信する。
【0189】
具体的な実現方式では、UPFは、インタフェース1又はインタフェース2を使用することによりデータ分配ポリシーをUEに送信してもよい。具体的な実現方式は、この出願では限定されない。
【0190】
S716.SMFは、データ分配ポリシーをUPFに送信し、UPFは、データ分配ポリシーを受信する。このステップは任意選択である。
【0191】
S715とS716との間には特定のシーケンスは存在しない。
【0192】
S717〜S721はS517〜S521と同じである。
【0193】
上記の解決策を使用することにより、サービスデータは複数のリンク上で送信できる。さらに、データ分配ポリシーを決定するプロセスにおいて、異なるリンク上でデータを分配するポリシーは、異なるリンクの間の品質差に基づいて決定されてもよく、それにより、各リンク上の帯域幅の有効利用を確保し、データ送信レートを増加させる。
【0194】
具体的な実現方式では、S721の後に、S723〜S725が更に実行されてもよい。
【0195】
S723〜S725はS523〜S525と同じである。
【0196】
具体的な実現方式では、MAポリシーは、
図4において説明した通り、継続的に更新されてもよい。
【0197】
具体的な実現方式では、データ分配ポリシーは、代替として動的に更新されてもよい。例えば、リンク品質が変化したとき合、UEは、変化したリンク品質をSMFに報告し、次いで、SMFは、変化したリンク品質に基づいてデータ分配ポリシーを更新する。データ分配ポリシーを動的に更新するための具体的な方法については、
図8を参照する。この実施形態における方法と
図8における方法との違いは、この実施形態では、SMFが報告ルールをUEに送信し、UEがリンク品質を検出し、対応してUEが更新されたリンク品質をSMFに送信することである。詳細はここでは再び説明しない。
【0198】
上記の方法の実施形態では、メモリ33により記憶されて
図3におけるプロセッサにより呼び出されるアプリケーションコードに従って、UEの動作は、UEにより実行されてもよい。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
【0199】
図8は、データ分配方法のもう1つの更に他の概略フローチャートである。この実施形態では、通信デバイスがUPFである例が使用され、UEが3GPPアクセス技術及び非3GPPアクセス技術をサポートする例が使用される。
図1の第2の具体的な実現方式では、この方法の実施形態における方法は、通信デバイス10とセッション管理機能エンティティ20との間の相互作用、又は通信デバイスと外部ネットワークエレメントとの間の相互作用のために使用されてもよい。この方法の実施形態における方法はまた、
図2におけるUEとSMFとの間の相互作用、又はUEと外部ネットワークエレメントとの間の相互作用のために使用されてもよい。
【0200】
S801.SMFは、報告ルールをUPFに送信し、UPFは、報告ルールを受信する。報告ルールは、第1のサービスタイプのサービスデータフローを送信するために使用されるリンクのリンク品質が変化したときに、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの更新リンク品質情報を報告するように、通信デバイスに対して命令するために使用される。この実施形態では、説明を容易にするために、リンク更新前のリンク品質情報は第1のリンク品質情報と呼ばれ、更新リンク品質情報は第2のリンク品質情報と呼ばれる。
【0201】
S803はS603と同じである。このステップは任意選択である。
【0202】
S805〜S811はS605〜S611と同じである。
【0203】
リンク品質検出方法は、
図1における上記の説明に示すものと同じであり、複数のリンク品質検出方法が存在する。この実施形態は、単に例を提供するに過ぎない。
【0204】
S812.UPFは、第2のリンク品質情報をSMFに送信し、SMFは、第2のリンク品質情報を受信する。
【0205】
このステップでは、任意選択で、UPFは、フロー記述情報及び第2のリンク品質情報を一緒にSMFに更に送信してもよい。このステップにおいてUPFがフロー記述情報を送信しない場合、SMFは、UPFが第1のサービスタイプの新たに確立されたサービスデータフローを受信したときにUPFにより送信されたフロー記述情報を使用してもよい。
【0206】
任意選択で、S812が実行される前に、当該方法は、UPFが、今回収集された第2のリンク品質情報と以前に収集された第1のリンク品質情報との間に変化が存在すると決定した場合、S812が実行されることを更に含んでもよい。
【0207】
UPFが、今回収集された第2のリンク品質情報と以前に収集された第1のリンク品質情報との間に変化が存在すると決定することは、具体的には、第2のリンク品質情報と第1のリンク品質情報との間の変化の量が予め設定された閾値を超える場合、S812が実行されることでもよい。
【0208】
S813.SMFは、MAポリシーに基づいて、リンクの第2のリンク品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するリンクについての更新データ分配ポリシーを決定する。
【0209】
S815〜S825はS615〜S625と同様である。違いは、これらのステップにおいて使用されるデータ分配ポリシーが更新データ分配ポリシーであることである。
【0210】
この実施形態における方法を使用することにより、更新リンク品質情報に基づいて異なるリンクについて新たなデータ分配ポリシーを決定するために、更新リンク品質情報が取得され、それにより、各リンク上の帯域幅の有効利用を確保し、データ送信レートを増加させる。
【0211】
上記の方法の実施形態では、メモリ33により記憶されて
図3におけるプロセッサにより呼び出されるアプリケーションコードに従って、UPFの動作は、UPFにより実行されてもよく、或いは、SMFの動作は、SMFにより実行されてもよい。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
【0212】
具体的な実現方式では、この出願の上記の方法におけるUEとUPFとの間のデータ送信は、MAPプロトコルスタックをUE及びUPFに追加することにより実現されてもよい。
【0213】
図9は、UEとUPFとの間のデータ送信の概略図である。UEが2つのアクセス技術、すなわち、3GPP及び非3GPPアクセス技術をサポートすることが例として使用される。UE及びUPFはそれぞれ、伝送制御プロトコル(Transmission Control Protocol, TCP)/ユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol, UDP)レイヤ、IPレイヤ、MAPレイヤ等を有する。上記の3つのレイヤは、例としてここに示されている。
【0214】
例えば、ダウンリンクサービスデータについて、UPF内のMAPプロトコルスタックを通過した後に、ダウンリンクサービスデータは、MAPプロトコルスタックのパケットヘッダを搬送する2つのデータに分割され、UEに送信される。2つのデータは、UPFとUEとの間の2つのリンク(すなわち、アクセス技術に対応するリンク)を使用することによりUEに送信される。次いで、UEのMAPプロトコルスタック内で、データパケットは、データで搬送されたMAPプロトコルスタックのパケットヘッダに基づいて集約され、次いで、アプリケーション1にアップロードされる。アプリケーション1は、例えば、ARビデオサービスでもよい。UEにアプリケーション2のような他のアプリケーションが存在してもよい。集約の間に、並び替えのような動作が、データに対して更に実行されてもよい。対応して、同様の送信方法がまた、リンク検出要求メッセージ及びリンク検出応答メッセージに使用される。
【0215】
例えば、アップリンクサービスデータについて、UE内のMAPプロトコルスタックを通過した後に、アプリケーション1のアップリンクサービスデータは、MAPプロトコルスタックのパケットヘッダを搬送する2つのデータに分割され、UPFに送信される。2つのデータは、UEとUPFとの間の2つのリンク(すなわち、アクセス技術に対応するリンク)を使用することによりUPFに送信される。次いで、UPFのMAPプロトコルスタック内で、データパケットは、データで搬送されたMAPプロトコルスタックのパケットヘッダに基づいて集約される。集約の間に、並び替えのような動作が、データに対して更に実行されてもよい。対応して、同様の送信方法がまた、リンク検出要求メッセージ及びリンク検出応答メッセージに使用される。
【0216】
以上、ネットワークエレメントの間の相互作用の観点から、本発明の実施形態において提供される解決策について主に説明している。上記の通信デバイス(又は装置)は、具体的にはUPF又はUEであることが理解できる。上記の機能を実現するために、UPF又はUEは、各機能に対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含む。当業者は、この明細書に開示された実施形態に記載の例と組み合わせて、ユニット、アルゴリズムステップがハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせにより実現されてもよいことを容易に認識すべきである。機能がハードウェアにより実行されるかコンピュータソフトウェアにより駆動されるハードウェアにより実行されるかは、技術的解決策の特定の用途及び設計上の制約に依存する。当業者は、特定の用途毎に、記載の機能を実現するために異なる方法を使用し得るが、実現方式がこの出願の範囲を超えるものであると考えられるべきではない。本発明の実施形態では、通信デバイス(又は装置)は、上記の方法の例に基づいて機能モジュールに分割されてもよい。例えば、各機能モジュールは、対応する機能のために分割を通じて取得されてもよく、或いは、2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、或いは、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現されてもよい。本発明のこの実施形態では、モジュール分割は例であり、単に論理的な機能分割に過ぎない点に留意すべきである。実際の実現方式では、他の分割方式が使用されてもよい。
【0217】
例えば、機能モジュールが対応する機能に基づいて分割を通じて取得されるとき、
図10は、第1の具体的な実現方式に対応する上記の実施形態(例えば、
図4又は
図5に対応する実施形態)における通信デバイスの概略構造図である。通信デバイス1000は、受信モジュール1001と、処理モジュール1003とを含む。
【0218】
受信モジュール1001は、セッション管理機能エンティティからアクセスポリシーを受信するように構成され、サービスデータフローを受信するように更に構成され、アクセスポリシーは、データフローのフロー記述情報と、少なくとも2つのリンクの品質情報と、リンク上のデータフローのデータ分配ポリシーとを含む。処理モジュール1003は、アクセスポリシーがサービスデータフローのフロー記述情報を含むとき、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクのリンク品質情報を決定し、データ分配ポリシーに従ってリンク上でサービスデータを分配するように構成され、データ分配ポリシーは、アクセスポリシーに基づいて決定され且つリンク品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するデータ分配ポリシーである。
【0219】
可能な実現方式では、処理モジュール1003が、データ分配ポリシーに従ってリンク上でサービスデータフローを分配するように構成されることは、処理モジュール1003リンク上のデータフローの分配比に基づいて、対応する分配比で対応するリンク上でサービスデータを送信するように構成されることを含む。
【0220】
可能な実現方式では、受信モジュール1001は、セッション管理機能エンティティから更新アクセスポリシーを受信するように更に構成される。
【0221】
可能な実現方式では、処理モジュール1003は、アクセスポリシーに基づいて、リンク品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するデータ分配ポリシーを決定するように更に構成される。
【0222】
通信デバイス1000は、UPFでもよく、UEでもよく、或いは、通信ネットワーク内の他のデバイスでもよい。第1の具体的な実現方式に対応する方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容については、対応する機能モジュールの機能説明を参照する。詳細はここでは説明しない。
【0223】
他の例では、機能モジュールが対応する機能に基づいて分割を通じて取得されるとき、
図11は、第2の具体的な実現方式に対応する上記の実施形態(例えば、
図6又は
図7に対応する実施形態)における通信デバイスの概略構造図である。通信デバイス1100は、受信モジュール1101と、処理モジュール1103と、送信モジュール1105とを含む。
【0224】
受信モジュール1101は、セッション管理機能エンティティから報告ルールを受信するように構成され、報告ルールは、第1のサービスタイプの新たに確立されたサービスデータフローを受信したときに、サービスデータフローのフロー記述情報と、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクのリンク品質情報とを報告するように、通信デバイスに対して命令するために使用され、第1のサービスタイプのサービスデータフローは、マルチアクセス送信をサポートするサービスデータフローであり、第1のサービスタイプのサービスデータフローを受信するように更に構成される。
【0225】
処理モジュール1103は、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの第1のリンク品質情報を決定するように構成される。送信モジュール1105は、第1のリンク品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報をセッション管理機能エンティティに送信するように構成される。
【0226】
受信モジュール1101は、セッション管理機能エンティティからデータ分配ポリシーを受信するように更に構成される。処理モジュール1103は、データ分配ポリシーに従ってリンク上でサービスデータを分配するように更に構成され、データ分配ポリシーは、アクセスポリシーに基づいて決定され且つ第1のリンク品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するデータ分配ポリシーであり、アクセスポリシーは、データフローのフロー記述情報と、少なくとも2つのリンクの品質情報と、リンク上のデータフローのデータ分配ポリシーとを含む。
【0227】
可能な実現方式では、データ分配ポリシーは、リンク上のデータフローの分配比を含み、対応して、処理モジュール1103が、データ分配ポリシーに従ってリンク上でサービスデータフローを分配するように構成されることは、処理モジュール1103が、リンク上のデータフローの分配比に基づいて、対応する分配比で対応するリンク上でサービスデータを送信するように構成されることを含む。
【0228】
可能な実現方式では、報告ルールは、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクのリンク品質が変化したときに、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの第2のリンク品質情報を報告するように、通信デバイスに対して命令するために更に使用され、第2のリンク品質情報は、変化したリンク品質情報であり、対応して、処理モジュール1103は、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの第2のリンク品質情報を決定するように更に構成され、第2のリンク品質情報が第1のリンク品質情報と異なる場合、通信デバイスは、第2のリンク品質情報をセッション管理機能エンティティに送信する。
【0229】
可能な実現方式では、受信モジュール1101は、セッション管理機能エンティティから更新データ分配ポリシーを受信するように更に構成され、処理モジュール1103は、更新データ分配ポリシーに従ってリンク上でサービスデータを分配するように更に構成され、更新データ分配ポリシーは、アクセスポリシーに基づいて決定され且つ第2のリンク品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するデータ分配ポリシーである。
【0230】
通信デバイス1100は、UPFでもよく、UEでもよく、或いは、通信ネットワーク内の他のデバイスでもよい。第2の具体的な実現方式に対応する方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容については、対応する機能モジュールの機能説明を参照する。詳細はここでは説明しない。
【0231】
他の例では、機能モジュールが対応する機能に基づいて分割を通じて取得されるとき、
図12は、
図8に対応する方法の実施形態における通信デバイスの概略構造図である。通信デバイス1200は、受信モジュール1201と、処理モジュール1203と、送信モジュール1205とを含む。
【0232】
受信モジュール1201は、セッション管理機能エンティティから報告ルールを受信するように構成され、報告ルールは、第1のサービスタイプのサービスデータフローを送信するために使用されるリンクのリンク品質が変化したときに、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの更新リンク品質情報(又は第2のリンク品質情報)を報告するように、通信デバイスに対して命令するために使用される。受信モジュール1201は、第1のサービスタイプのサービスデータフローを受信するように更に構成される。
【0233】
処理モジュール1203は、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの更新リンク品質情報を決定するように構成される。送信モジュール1205は、更新リンク品質情報が、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの報告されたリンク品質情報と異なる場合、更新リンク品質情報をセッション管理機能エンティティに送信するように構成される。対応して、受信モジュール1201は、セッション管理機能エンティティからデータ分配ポリシーを受信するように構成される。
【0234】
処理モジュール1203は、データ分配ポリシーに従ってリンク上でサービスデータを分配するように更に構成される。データ分配ポリシーは、アクセスポリシーに基づいて決定され且つ更新リンク品質情報及びサービスデータフローのフロー記述情報に対応するデータ分配ポリシーであり、アクセスポリシーは、データフローのフロー記述情報と、少なくとも2つのリンクの品質情報と、リンク上のデータフローのデータ分配ポリシーとを含む。
【0235】
可能な実現方式では、更新リンク品質情報が、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの報告されたリンク品質情報と異なることは、具体的には、更新リンク品質情報と、サービスデータフローを送信するために使用されるリンクの報告されたリンク品質情報との間の変化の量が、所定の閾値を超えることでもよい。
【0236】
通信デバイス1200は、UPFでもよく、UEでもよく、或いは、通信ネットワーク内の他のデバイスでもよい。
図8に対応する方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容については、対応する機能モジュールの機能説明を参照する。詳細はここでは説明しない。
【0237】
図10、
図11又は
図12に示す実施形態では、通信デバイスは、対応する機能に基づいて機能モジュールを取得するように分割を実行する形式で与えられるか、或いは、通信デバイスは、統合された方式で機能モジュールを取得するように分割を実行する形式で与えられる。ここでの「モジュール」は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行するプロセッサ、及びメモリ、集積論理回路及び/又は上記の機能を提供できる他のコンポーネントを意味してもよい。簡単な実施形態では、当業者は、通信デバイス1000、通信デバイス1100及び通信デバイス1200が
図3に示す形式を使用してもよいことを理解し得る。例えば、
図10における受信モジュール1001及び処理モジュール1003は、
図3におけるプロセッサ31(及び/又はプロセッサ38)及びメモリ33を使用することにより実現されてもよい。具体的には、受信モジュール1001及び処理モジュール1003は、メモリ33に記憶されたアプリケーションプログラムコードを呼び出すことにより、プロセッサ31(及び/又はプロセッサ38)により実現されてもよい。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。
図11における受信モジュール1101、処理モジュール1103及び送信モジュール1105は、
図3におけるプロセッサ31(及び/又はプロセッサ38)及びメモリ33を使用することにより実現されてもよい。具体的には、受信モジュール1101、処理モジュール1103及び送信モジュール1105は、メモリ33に記憶されたアプリケーションプログラムコードを呼び出すことにより、プロセッサ31(及び/又はプロセッサ38)により実現されてもよい。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。
図12における受信モジュール1201、処理モジュール1203及び送信モジュール1205は、
図3におけるプロセッサ31(及び/又はプロセッサ38)及びメモリ33を使用することにより実現されてもよい。具体的には、受信モジュール1201、処理モジュール1203及び送信モジュール1205は、メモリ33に記憶されたアプリケーションプログラムコードを呼び出すことにより、プロセッサ31(及び/又はプロセッサ38)により実現されてもよい。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。
【0238】
本発明の実施形態は、
図10に示す通信デバイス、
図11に示す通信デバイス又は
図12に示す通信デバイスにより使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するように構成されたコンピュータ記憶媒体を更に提供し、コンピュータソフトウェア命令は、上記の方法の実施形態を実行するために設計されたプログラムを含む。
【0239】
本発明の実施形態は、通信デバイスにより使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するように構成されたコンピュータプログラムプロダクトを提供し、コンピュータソフトウェア命令は、上記の方法の実施形態を実行するために設計されたプログラムを含む。
【0240】
この出願の実施形態における、明細書、特許請求の範囲及び上記の添付図面における「第1」、「第2」、「第3」という用語は、特定の順序又はシーケンスを記述することを意図するものではない。このように呼ばれるデータは、ここに記載される本発明の実施形態が、ここに図示又は記載される順序以外の順序で実現できるように、適切な状況において交換可能であることが理解されるべきである。さらに、「含む」、「包含する」という用語及びいずれかの他の変形は、非排他的な解決策をカバーすることを意味し、例えば、ステップ又はユニットのリストを含むプロセス、方法、システム、プロダクト又はデバイスは、必ずしもこれらのユニットに限定されず、明示的には記載されていないか、或いはこのようなプロセス、方法、システム、プロダクト又はデバイスに固有である他のステップ又はユニットを含んでもよい。
【0241】
この出願は、実施形態を参照して記載されているが、保護を請求するこの出願を実現するプロセスにおいて、当業者は、添付図面、開示の内容及び添付の特許請求の範囲を見ることにより、開示の実施形態の他の変形を理解して実現し得る。特許請求の範囲において、「含む」(comprising)は、他のコンポーネント又は他のステップを除外せず、単数形又は「1つ」は、複数の場合を除外しない。単一のプロセッサ又は他のユニットは、特許請求の範囲に列挙されるいくつかの機能を実現してもよい。いくつかの手段は、互いに異なる従属項に記録されるが、これは、これらの手段がより良い効果を生み出すように結合できないことを意味するのではない。当業者は、この出願の実施形態が、方法、装置(デバイス)又はコンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよいことを理解すべきである。したがって、この出願は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを有する実施形態の形式を使用してもよい。これらは、まとめて「モジュール」又は「システム」と呼ばれる。さらに、この出願は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ以上のコンピュータ使用可能記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、光メモリ等を含むが、これらに限定されない)上に実現されるコンピュータプログラムプロダクトの形式を使用してもよい。コンピュータプログラムは、適切な媒体に記憶/分配され、他のハードウェアと共にハードウェアの一部として提供又は使用されるか、或いは、Internet又は他の有線もしくは無線通信システムを使用すること等によって、他の割り当て形式を使用してもよい。
【0242】
本発明は、この出願の実施形態による方法、装置(デバイス)及びコンピュータプログラムプロダクトのフローチャート及び/又はブロック図を参照して記載されている。コンピュータプログラム命令は、フローチャート及び/又はブロック図における各プロセス及び/又は各ブロックと、フローチャート及び/又はブロック図におけるプロセス及び/又はブロックの組み合わせとを実現するために使用されてもよいことが理解されるべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、マシンを生成するために汎用コンピュータ、専用コンピュータ、埋め込みプロセッサ又はいずれかの他のプログラム可能データ処理デバイスのプロセッサに提供されてもよく、それにより、コンピュータ又はいずれかの他のプログラム可能データ処理デバイスのプロセッサにより実行される命令は、フローチャート内の1つ以上のプロセス及び/又はブロック図内の1つ以上のブロックにおける具体的な機能を実現するための装置を生成する。
【0243】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のいずれかのプログラム可能データ処理デバイスに対して特定の方式で動作するように命令できるコンピュータ読み取り可能メモリに記憶されてもよく、それにより、コンピュータ読み取り可能メモリに記憶された命令は、命令装置を含むアーチファクトを生成する。命令装置は、フローチャート内の1つ以上のプロセス及び/又はブロック図内の1つ以上のブロックにおける具体的な機能を実現する。
【0244】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能データ処理デバイスにロードされてもよく、それにより、一連の動作及びステップがコンピュータ又は他のプログラム可能デバイス上で実行され、それにより、コンピュータで実現される処理を生成する。したがって、コンピュータ又は他のプログラム可能デバイス上で実行される命令は、フローチャート内の1つ以上のプロセス及び/又はブロック図内の1つ以上のブロックにおいて具体的な機能を実現するためのステップを提供する。
【0245】
本発明は、特定の特徴及びその実施形態を参照して記載されているが、明らかに、本発明の真意及び範囲から逸脱することなく、様々な修正及び組み合わせが行われてもよい。対応して、明細書及び添付図面は、添付の特許請求の範囲により定義される本発明の例示的な説明に過ぎず、本発明の範囲をカバーする修正、変形、組み合わせ又は均等物のいずれか又は全てと考えられる。明らかに、当業者は、本発明の真意及び範囲から逸脱することなく、本発明に様々な修正及び変形を行うことができる。本発明は、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等技術により定義される保護の範囲内にあることを条件として、これらの修正及び変形をカバーすることを意図する。