特許第6851703号(P6851703)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社日本製鋼所の特許一覧

<>
  • 特許6851703-シャットオフノズル 図000002
  • 特許6851703-シャットオフノズル 図000003
  • 特許6851703-シャットオフノズル 図000004
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6851703
(24)【登録日】2021年3月12日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】シャットオフノズル
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/23 20060101AFI20210322BHJP
【FI】
   B29C45/23
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2020-4692(P2020-4692)
(22)【出願日】2020年1月15日
【審査請求日】2020年1月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004215
【氏名又は名称】株式会社日本製鋼所
(74)【代理人】
【識別番号】100097696
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 嘉昭
(74)【代理人】
【識別番号】100147072
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 裕通
(72)【発明者】
【氏名】中山 清貴
【審査官】 菅原 洋平
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−084795(JP,A)
【文献】 特開平05−285986(JP,A)
【文献】 特表2018−519194(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 45/00−45/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズル外周面からノズル内の樹脂流路に達する斜めの孔にニードル弁が挿入され、該ニードル弁はその後端部がシリンダユニットに接続され、該シリンダユニットにより前記ニードル弁を第1の位置に駆動すると前記樹脂流路が前記ニードル弁の先端によって閉鎖され、第2の位置に駆動すると前記樹脂流路が開放され、第3の位置に駆動すると前記ニードル弁前記孔から完全に抜けた状態になる、シャットオフノズル。
【請求項2】
請求項1に記載のシャットオフノズルにおいて、前記シリンダユニットは前記シャットオフノズルに対して、または前記シャットオフノズルが取り付けられている射出装置の所定の部材に対して回動自在に設けられ、前記ニードル弁を前記第3の位置に駆動した状態で前記ニードル弁を前記シリンダユニットと一体的に回動させることができるようになっていることを特徴とするシャットオフノズル。
【請求項3】
請求項1または2に記載のシャットオフノズルにおいて、前記ニードル弁には着脱自在なストッパが設けられ、前記ストッパが設けられているとき前記第3の位置への駆動が規制されることを特徴とするシャットオフノズル。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかの項に記載のシャットオフノズルにおいて、前記シャットオフノズルには複数個のリミットスイッチが設けられ、前記ニードル弁の駆動位置が検出されるようになっていることを特徴とするシャットオフノズル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャットオフノズルに関するものであり、より詳しくは射出ノズルに対してニードル弁が斜め方向から挿入されて樹脂流路を閉鎖するようになっている、ニードル式のシャットオフノズルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
シャットオフノズルは、射出ノズルの樹脂流路を遮断したり開放したりするようになっているので、射出ノズルから樹脂が漏れるいわゆるハナタレが発生し易い樹脂を扱う場合に使用されている。また、発泡樹脂が射出ノズル内で発泡するのを抑制したい場合等、他の目的でも使用されている。シャットオフノズルには色々なタイプがあり、例えば回転バルブ式のもの、ニードル式のものがある。回転バルブ式は、射出ノズルの樹脂流路内に円柱状の回転バルブが設けられ、この回転バルブにはその側面において直径方向に貫通する貫通孔が空けられており、回転バルブの回転位置に応じて貫通孔により樹脂流路が連通したり、閉鎖するようになっている。ニードル式のものは、射出ノズルに対して進退自在にニードル弁が設けられている。射出ノズル内の樹脂流路は、出口近傍において小径になっており、ニードル弁を駆動するとこの小径になっている部分が閉鎖され、樹脂流路が遮断されるようになっている。いずれのタイプのシャットオフノズルにもそれぞれ優れた点があるが、ニードル式のシャットオフノズルは、射出ノズルの出口近傍において樹脂流路を閉鎖することができる点でハナタレや発泡樹脂の発泡を適切に抑制でき優れていると言える。ニードル式のシャットオフ弁にも色々なタイプがあり、ニードル弁が射出ノズルの軸と同軸になるように射出ノズル内に収納されているタイプにおいては、ニードル弁を駆動する機構が若干複雑になると共に、射出ノズル内における樹脂流路の形状が複雑になる。これに対して、特許文献1、2に記載されているようにニードル弁が射出ノズルに対して斜め方向から挿入され、射出ノズル内の樹脂流路を閉鎖するようになっているものもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭49−86439号公報
【特許文献2】特開平3−274125号公報
【0004】
図3によってこのようなシャットオフノズルについて説明する。シャットオフノズル50は、加熱シリンダ51に設けられており、加熱シリンダ51に固定されているエンドキャップ53と、このエンドキャップ53に設けられている射出ノズル54とから構成されている。エンドキャップ53にはその側面から斜め方向に貫通孔56が空けられており、この貫通孔56にニードル弁58が挿入されている。ニードル弁58は、その後端部においてエアもしくは油圧で駆動されるピストンシリンダユニット59が設けられ、ピストンシリンダユニット59は取付部材61によって加熱シリンダ51に取り付けられている。射出ノズル54には、その樹脂流路においてニードル弁58の先端が着座するシート部62が設けられている。従って、ピストンシリンダユニット59を駆動してニードル弁58を前進させると、ニードル弁58の先端がシート部62に当接して樹脂流路が閉鎖されることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図3に示されているような、ニードル弁58が射出ノズル54に対して斜めに駆動されるようになっているタイプの従来のシャットオフノズル50は、駆動機構はシャットオフノズル50の外に設けることができ、構造がシンプルで優れている。しかしながら解決すべき課題も見受けられる。具体的には保守において改善の余地が見受けられる。図3に示されている従来のシャットオフノズル50においては、シート部62近傍において樹脂が残留し易く、この部分において劣化した樹脂が堆積することがある。堆積するとニードル弁58の先端をシート部62に当接しても完全に樹脂流路が閉鎖できなくなる。このような場合にはシート部62の周囲を清掃して劣化した樹脂を除去しなければならない。清掃するためには、シャットオフノズル50からニードル弁58を取り外す必要がある。具体的には射出シリンダ51に固定している取付部材61を取り外し、ピストンシリンダユニット59とニードル弁58の全体を抜き取ることになる。あるいはシャットオフノズル50全体を加熱シリンダ51から取り外し、その後、ピストンシリンダユニット59とニードル弁58とを取り外すことになる。清掃後、取り外した部材を再び取り付けることになるが、このような作業は長時間を要しコストが嵩むという問題がある。
【0006】
本発明は以上のような問題を解決したシャットオフノズルを提供することを目的としており、具体的には、ニードル弁が射出ノズルに対して斜めに進退して射出ノズル内の樹脂流路を開放・閉鎖するようになっているシャットオフノズルであって、メンテナンスに要する時間を短縮でき、保守に要するコストを抑制することができるシャットオフノズルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、ノズル外周面からノズル内の樹脂流路に達する斜めの孔にニードル弁が挿入され、所定のシリンダユニットによってニードル弁を前進させると樹脂流路がニードル弁の先端によって閉鎖され、後退させると樹脂流路が開放されて射出できるようになっているシャットオフノズルを対象とする。閉鎖位置を第1の位置、開放位置を第2の位置とすると、本発明においては、ニードル弁を完全に孔から抜けた状態にする第3の位置に駆動できるようにする。またシリンダユニットは、シャットオフノズルに対して、またはシャットオフノズルが取り付けられている射出装置の所定の部材に対して回動自在に設ける。ニードル弁を第3の位置にした状態でシリンダユニットを回動すると、ニードル弁を完全に孔から離脱した状態にすることができる。
【0008】
すなわち本発明は、ノズル外周面からノズル内の樹脂流路に達する斜めの孔にニードル弁が挿入され、該ニードル弁はその後端部がシリンダユニットに接続され、該シリンダユニットにより前記ニードル弁を第1の位置に駆動すると前記樹脂流路が前記ニードル弁の先端によって閉鎖され、第2の位置に駆動すると前記樹脂流路が開放され、第3の位置に駆動すると前記ニードル弁前記孔から完全に抜けた状態になる、シャットオフノズルとして構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシャットオフノズルにおいて、前記シリンダユニットは前記シャットオフノズルに対して、または前記シャットオフノズルが取り付けられている射出装置の所定の部材に対して回動自在に設けられ、前記ニードル弁を前記第3の位置に駆動した状態で前記ニードル弁を前記シリンダユニットと一体的に回動させることができるようになっていることを特徴とするシャットオフノズルとして構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のシャットオフノズルにおいて、前記ニードル弁には着脱自在なストッパが設けられ、前記ストッパが設けられているとき前記第3の位置への駆動が規制されることを特徴とするシャットオフノズルとして構成される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかの項に記載のシャットオフノズルにおいて、前記シャットオフノズルには複数個のリミットスイッチが設けられ、前記ニードル弁の駆動位置が検出されるようになっていることを特徴とするシャットオフノズルとして構成される。
【発明の効果】
【0009】
以上のように本発明は、ノズル外周面からノズル内の樹脂流路に達する斜めの孔にニードル弁が挿入され、該ニードル弁はその後端部がシリンダユニットに接続され、該シリンダユニットによりニードル弁を第1の位置に駆動すると樹脂流路がニードル弁の先端によって閉鎖され、第2の位置に駆動すると樹脂流路が開放されるようになっているシャットオフノズルを対象としている。そして本発明によると、シリンダユニットによりニードル弁を第3の位置に駆動するとニードル弁孔から完全に抜けた状態になるこのようにするとノズルを清掃することができる。清掃するときにシリンダユニットを取り外したりニードル弁を取り外す必要がなく、メンテナンスに要するコストを小さくすることができる。他の発明によると、シリンダユニットはシャットオフノズルに対して、またはシャットオフノズルが取り付けられている射出装置の所定の部材に対して回動自在に設けられ、ニードル弁を第3の位置に駆動した状態でニードル弁をシリンダユニットと一体的に回動させることができる。つまり、ニードル弁が第3の位置に駆動されているときにシリンダユニットを回動すると、ノズルからニードル弁が完全に離間するので、容易にノズルの清掃ができる。メンテナンスがさらに容易になりメンテナンスコストを小さくすることができる。他の発明によると、ニードル弁には着脱自在なストッパが設けられ、ストッパが設けられているとき第3の位置への駆動が規制されるようになっている。第3の位置に駆動する必要があるのはノズルの清掃時等、メンテナンス時だけである。成形サイクルを実施している通常時には不要で、もし第3の位置に駆動されてしまうと危険である。この発明によるとストッパによって第3の位置への駆動が物理的に規制されているので、安全が担保されている。さらに他の発明によると、シャットオフノズルには複数個のリミットスイッチが設けられ、ニードル弁の駆動位置が検出されるようになっている。リミットスイッチによってニードル弁の駆動位置が検出されるので、射出成形機のコントローラはシャットオフノズルの状態を検出でき、安全に成形サイクルを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施の形態に係るシャットオフノズルを備えた射出装置を示す図で、その(A)は射出装置の一部を示す正面断面図、その(B)はシャットオフノズルを構成するニードル弁の一部とニードル弁を駆動するシリンダユニットとを拡大して示す正面断面図である。
図2】本実施の形態に係るシャットオフノズルの作用を模式的に示す図で、その(A)はニードル弁によってノズル内の樹脂流路を閉鎖している状態の、その(B)はニードル弁を後退させて樹脂流路を開放している状態の、その(C)はニードル弁を後退させて完全にノズルから離脱された状態の、そしてその(D)はシリンダユニットを回動してニードル弁をノズルから離間させた状態の、射出装置の一部を示す正面断面図である。
図3】従来のシャットオフノズルを示す正面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る射出装置1は図1の(A)に示されているが、従来の射出装置と同様に、加熱シリンダ2、この加熱シリンダ2内に設けられているスクリュ3、等から構成されている。本実施の形態に係るシャットオフノズル5は、この射出装置1に設けられている。
【0012】
本実施の形態に係るシャットオフノズル5は、射出ノズル6と、ニードル弁7と、このニードル弁7を駆動するシリンダユニット9とから構成されている。射出ノズル6は、加熱シリンダ2に固定されているノズルアダプタ11に設けられている。射出ノズル6にはその内部に軸方向に貫通する樹脂流路12が形成されているが、射出ノズル6には、その外周面から樹脂流路12に達する孔13が空けられている。この孔13は射出ノズル6の先端寄りに設けられ、射出ノズル6の軸に対して斜め後方の方向から樹脂流路12に達するように形成されている。
【0013】
ニードル弁7は、所定長さからなり中央部分から後端部近傍にかけては比較的径が大きい円柱状に形成されている。しかしながら先端部分については所定長さで小径の円柱状に形成され、その外径は孔13の内径と同じかわずかに小さい。この先端部分が射出ノズル6の孔13に挿入されている。
【0014】
射出装置1には加熱シリンダ2を支持するフレーム15が設けられているが、このフレーム15に対して、ニードル弁7を駆動するシリンダユニット9が設けられている。詳しく説明するとフレーム15には所定の支持部材18が固着されており、シリンダユニット9はこの支持部材18に対してピン19を介して回動自在に軸支されている。図1の(A)、(B)に示されているように、ニードル弁7の後端部はこのシリンダユニット9に接続されている。シリンダユニット9は、本実施の形態においては圧縮空気によって駆動されるようになっており、ピストン21によって仕切られた2室のいずれかに圧縮空気を供給することによってニードル弁7が前進したり後退したりするようになっている。シリンダユニット9には、その外周部に第1〜3のリミットスイッチ23、24、25が設けられている。これらの第1〜3のリミットスイッチ23、24、25は、磁気式からなりピストン21の位置を非接触で検出できるようになっている。また、図には示されていないが、ピン19にはジャイロセンサが設けられ、シリンダユニット9の回転位置が検出されるようになっている。
【0015】
本実施の形態に係るシャットオフノズル5には、ニードル弁7の可動範囲を制限するストッパ27がニードル弁7に設けられている。ストッパ27は比較的長さが短い円筒状を呈し、半割状に2分割されて、ニードル弁7の所定の位置に着脱できるようになっている。このストッパ27に対応して、制動部材28がフレーム15に設けられている。制動部材28にはニードル弁7の直径よりわずかに幅広の溝が形成されており、ニードル弁7はこの溝に挿入されている。従って、ニードル弁7は制動部材28の溝に対して滑らかに摺動でき、前後進できる。しかしながらストッパ27はその外径が溝の幅より大きいので、ストッパ27が制動部材28に当接すると、それ以上ニードル弁7は後退できないようになっている。
【0016】
本実施の形態に係るシャットオフノズル5も、従来のシャットオフノズルと同様に、射出ノズル6の樹脂流路12を閉鎖したり開放したりできるようになっている。すなわちシリンダユニット9を駆動して、図2の(A)に示されているように、ニードル弁7を前進させて第1の位置に駆動するとニードル弁7の先端部によって樹脂流路12が閉鎖される。これによっていわゆるハナタレを防止することができる。またシリンダユニット9を駆動して、図2の(B)に示されているように、ニードル弁7を後退させて第2の位置に駆動するとニードル弁7の先端部が樹脂流路12から待避して樹脂流路12が開放される。すなわち樹脂を射出できる。本実施の形態においては、ニードル弁7が第1の位置に駆動されると第1のリミットスイッチ23によって検出され、第2の位置に駆動されると第2のリミットスイッチ24によって検出され、図に示されていないコントローラに通知されるようになっている。
【0017】
成形サイクルを長期間実施していると、射出ノズル6内に劣化した樹脂が堆積してくる。このような場合には射出ノズル6を清掃する等メンテナンスの必要がある。本実施の形態に係るシャットオフノズル5はメンテナンスが容易に実施できるようになっているが、これを説明する。まず、図2の(C)に示されているように、ストッパ27をニードル弁7から取り外す。そうするとニードル弁7を第2の位置を越えて後退させることができるようになる。次いでシリンダユニット9を駆動してニードル弁7を第2の位置より後方の第3の位置に後退させる。そうするとニードル弁の先端は完全に射出ノズル6の孔13から抜けて露出する。第3のリミットスイッチ25がこれを検出してコントローラに通知する。コントローラはメンテナンス状態であると判断する。この状態においても、孔13から射出ノズル6に清掃用の器具を挿入することができるので、ある程度清掃作業はできる。しかしながら本実施の形態においては、図2の(D)に示されているように、ニードル弁7とシリンダユニット9とを回動させる。そうするとニードル弁7の先端部分が孔13から完全に離間する。ニードル弁7が妨げにならないので射出ノズル6の清掃が容易になる。ニードル弁7が劣化していたらこれを交換することもできる。清掃等のメンテナンスが終了したら、ニードル弁7とシリンダユニット9とを元の回転位置に戻し、シリンダユニット9を駆動してニードル弁7の先端部を射出ノズル6の孔13に挿入する。つまりニードル弁7を第1、2の位置のいずれかに駆動する。ニードル弁7にストッパ27を装着してメンテナンスを完了する。
【0018】
本実施の形態に係るシャットオフノズル5は色々な変更が可能である。例えばシリンダユニット9は圧縮空気で駆動されるように説明したが、油圧によって駆動されるようになっていてもよい。またシリンダユニット9の回転位置はジャイロセンサによって検出できるようになっているが、ジャイロセンサの代わりに他のリミットスイッチを設けるようにしてもよい。あるいは回転位置の検出は必須ではなく、センサを省略することもできる。
【符号の説明】
【0019】
1 射出装置 2 加熱シリンダ
3 スクリュ 5 シャットオフノズル
6 射出ノズル 7 ニードル弁
9 シリンダユニット 11 ノズルアダプタ
12 樹脂流路 13 孔
15 フレーム 18 支持部材
19 ピン 21 ピストン
23 第1のリミットスイッチ 24 第2のリミットスイッチ
25 第3のリミットスイッチ 28 制動部材
【要約】
【課題】保守に要するコストを抑制することができるニードル式のシャットオフノズルを提供する。
【解決手段】射出ノズル(6)にその樹脂流路(12)に対して斜めに空けられた孔(13)にニードル弁(7)が挿入され、所定のシリンダユニット(9)によって駆動されるシャットオフノズル(5)を対象とする。シリンダユニット(9)は、ニードル弁(7)を駆動してニードル弁(7)が樹脂流路(12)を閉鎖する第1の位置、開放する第2の位置にすることができるが、さらにニードル弁(7)を完全に孔(13)から抜けた状態にする第3の位置に駆動できるようにする。またシリンダユニット(9)は、射出装置(1)の所定の部材(18)に対して回動自在に設け、ニードル弁(7)を第3の位置にした状態でシリンダユニットを回動できるようにする。
【選択図】図1
図1
図2
図3