(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記作動手段(31)は、主軸を中心とする回転軌跡の半径に関して、開脚姿勢(P2)に向かう回動方向の前側に爪部(33)を設けると共に、該回動方向の後側に前記爪部よりも小さい半径(R1)の回転軌跡を有する解除部(34)を備え、
前記被動手段(32)は、枢軸を中心とする回転軌跡の半径に関して、ロック姿勢(M2)に向かう回動方向の前側に係止部(36)を設けると共に、該回動方向の後側に前記係止部よりも大きい半径(R2)の回転軌跡を有する制御部(37)を備えており、
格納姿勢(M1)としたロックアーム(9)に対して補助脚(8)を開脚姿勢(P2)に向けて回動したとき、前記被動手段の係止部(36)に前記作動手段の爪部(33)が当接することにより、ロックアーム(9)をスプリングに抗して格納姿勢(M1)の状態に保持しており、
補助脚(8)を開脚姿勢(P2)に向けて回動したとき、前記作動手段の爪部(33)が前記被動手段の係止部(36)に当接した状態でロックアームをスプリングに抗して押動し、該回動により前記作動手段の爪部(33)が前記被動手段の係止部(36)を乗り越えたとき、前記作動手段の解除部(34)が前記被動手段の制御部(37)に当接することにより、スプリングによりロックアーム(9)がロック姿勢(M2)に向けて回動することを阻止し、
更に補助脚(8)を回動することにより開脚姿勢(P2)の近傍に位置させたとき、前記作動手段の解除部(34)が前記被動手段の制御部(37)を乗り越えることにより、ロックアーム(9)をスプリングによりロック姿勢(M2)に向けて回動させるように構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の高所作業装置におけるアウトリガー装置。
前記ロックアーム(9)のスプリング(25)は、ロックアームが格納姿勢(M1)とされた状態で弾発力を生じるが、格納姿勢(M1)からロック姿勢(M2)に向けて所定角度θだけ回動されたときは弾発力を失うように構成されて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の高所作業装置におけるアウトリガー装置。
ロックアーム(9)をロック姿勢(M2)から格納姿勢(M1)に向けて回動すると共に該格納姿勢を越えて保持姿勢(MK)とされる位置まで回動したとき該保持姿勢を保持させる保持機構(39)が設けられており、
前記保持機構(39)は、格納姿勢(M1)としたロックアーム(9)に臨んで上下摺動自在に設けられると共に弾発手段(45)を介して上昇方向に付勢された保持部材(40)を備え、前記保持部材(40)とロックアーム(9)にそれぞれ係止爪手段(41)と係止受手段(42)を設けると共に、前記補助脚(8)の枢結部(17)と保持部材(40)にそれぞれ押下手段(43)と被押下手段(44)を設けており、
補助脚(8)を閉脚姿勢P1)としたとき前記押下手段(43)により被押下手段(44)を押下して保持部材(40)を弾発手段(45)に抗して所定の下降位置(L)に下降させ、補助脚(8)を開脚姿勢(P2)としたとき前記押下手段(43)を被押下手段(44)から離反することにより保持部材(40)を弾発手段(45)で所定の上昇位置(U)に上昇させるように構成されており、
前記係止爪手段(41)と係止受手段(42)は、補助脚(8)を開脚姿勢(P2)とした状態で、ロックアーム(9)を格納姿勢(M1)から保持姿勢(MK)に向けて回動したとき、相互に接触して保持部材(39)を前記上昇位置(U)から下降させる下動ガイド手段(49)を備えると共に、ロックアーム(9)を保持姿勢(MK)まで回動したとき前記接触を解除して保持部材(40)を係止位置(K)に上昇させることにより係止爪手段(41)を係止受手段(42)に係止するように構成され、
前記押下手段(43)と被押下手段(44)は、ロックアーム(9)が保持姿勢(MK)を保持した状態で、補助脚(8)を閉脚姿勢(P1)まで回動したとき、保持部材(40)を下降位置(L)に下降することにより前記係止爪手段(41)と係止受手段(42)の係止を解除し、ロックアーム(9)をスプリング(25)により保持姿勢(MK)から格納姿勢(M1)に向けて回動させるように構成されて成ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の高所作業装置におけるアウトリガー装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アウトリガー装置は、高所作業装置の支柱の側方に張出して開脚される補助脚を備えており、補助脚は、不使用時には前記支柱に沿うように閉脚可能であり、必要に応じて、開脚することにより使用される。
【0005】
補助脚の閉脚と開脚は、前記支柱と補助脚の間に構成した折畳み自在なリンク機構により可能とされ、この際、リンク機構は、補助脚を閉脚したとき、支柱と補助脚に重なり合って格納可能とすることが好ましい。
【0006】
ところが、補助脚の開閉のために、部品点数が多く、構造が複雑なリンク機構を設けるときは、コスト高を招来するばかりでなく、高所作業装置の全体重量を増す原因となり、持ち運び等を不便とする。
【0007】
そこで、補助脚を支柱に対して枢結し、支柱に沿って上向き姿勢とする閉脚姿勢と、該閉脚姿勢から反転して下向き傾斜姿勢とする開脚姿勢の間で回動自在とするように構成することが望ましく、これにより、シンプルな構造を提供することができる。
【0008】
しかしながら、アウトリガー装置を提供する際には、開脚姿勢とした補助脚が高所作業時に万一不慮に閉脚すると、高所作業装置の転倒の危険があり、また、閉脚姿勢とした補助脚が万一不慮に開脚すると、運搬者や近隣の者を負傷させる等の危険があるため、信頼性の高い姿勢ロック装置を設けることが重要となる。
【0009】
そして、姿勢ロック装置は、ロックの信頼性を高めるために、作業者に煩雑な操作を求める場合は、作業者が操作を嫌がるばかりでなく、不完全な操作により不完全なロック状態を招くおそれがある。
【0010】
このため、可及的シンプルな構成とした上で、ロック操作及びアンロック操作が簡単容易であると共に、信頼性の高いロック状態を得ることができる姿勢ロック装置を提供することが望ましく、この点に本発明の課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そこで、本発明が上記課題を解決するための手段として構成したところは、高所作業装置の支柱に付設されたアウトリガー装置であり、補助脚と、ロックアームと、ロック機構と、制御機構を構成しており、前記補助脚は、支柱に主軸を介して枢結された枢結部から延びる脚部を備え、支柱に沿って保持される上向き姿勢の閉脚姿勢と、支柱から離反して下向き傾斜姿勢とされる開脚姿勢との間で回動自在に構成され、前記ロックアームは、前記主軸の下方位置で支柱に枢軸を介して枢結された基部から先端部に向けて延びるアーム部を備え、支柱に沿って上向き姿勢とされる格納姿勢と、支柱から離反して上向き傾斜姿勢とされるロック姿勢との間で回動自在に構成され、前記格納姿勢から前記ロック姿勢に向けて付勢されるスプリングを備えており、前記ロック機構は、補助脚の脚部に設けた被係止手段と、ロックアームのアーム部に設けた係止手段により構成され、開脚姿勢とした補助脚に対してロックアームをロック姿勢に向けて回動したとき、前記係止手段を前記被係止手段に係止することにより、補助脚を開脚姿勢状態にロックするように構成され、前記制御機構は、ロックアームの先端部に設けた被動手段と、補助脚の枢結部に設けた作動手段により構成され、格納姿勢としたロックアームに対して補助脚を閉脚姿勢に向けて回動したとき、前記作動手段を被動手段に当接することにより、ロックアームをスプリングに抗して格納姿勢の状態に保持するように構成されると共に、補助脚を開脚姿勢に向けて回動したとき、前記作動手段が被動手段に当接した状態でロックアームをスプリングに抗して押動し、更に回動して補助脚を開脚姿勢の近傍に位置させたとき、前記作動手段が被動手段を乗り越えることにより、ロックアームをスプリングによりロック姿勢に向けて回動させるように構成して成る点にある。
【0012】
本発明の好ましい実施形態において、前記作動手段は、主軸を中心とする回転軌跡の半径に関して、開脚姿勢に向かう回動方向の前側に爪部を設けると共に、該回動方向の後側に前記爪部よりも小さい半径の回転軌跡を有する解除部を備え、前記被動手段は、枢軸を中心とする回転軌跡の半径に関して、ロック姿勢に向かう回動方向の前側に係止部を設けると共に、該回動方向の後側に前記係止部よりも大きい半径の回転軌跡を有する制御部を備えており、格納姿勢としたロックアームに対して補助脚を閉脚姿勢に向けて回動したとき、前記被動手段の係止部に前記作動手段の爪部が当接することにより、ロックアームをスプリングに抗して格納姿勢の状態に保持しており、補助脚を開脚姿勢に向けて回動したとき、前記作動手段の爪部が前記被動手段の係止部に当接した状態でロックアームをスプリングに抗して押動し、該回動により前記作動手段の爪部が前記被動手段の係止部を乗り越えたとき、前記作動手段の解除部が前記被動手段の制御部に当接することにより、スプリングによりロックアームがロック姿勢に向けて回動することを阻止し、更に補助脚を回動することにより開脚姿勢の近傍に位置させたとき、前記作動手段の解除部が前記被動手段の制御部を乗り越えることにより、ロックアームをスプリングによりロック姿勢に向けて回動させるように構成している。
【0013】
前記ロックアームのスプリングは、ロックアームが格納姿勢とされた状態で弾発力を生じるが、格納姿勢からロック姿勢に向けて所定角度だけ回動されたときは弾発力を失うように構成することが好ましい。
【0014】
本発明の好ましい実施形態は、ロックアームをロック姿勢から格納姿勢に向けて回動すると共に該格納姿勢を越えて保持姿勢とされる位置まで回動したとき該保持姿勢を保持させる保持機構を設ており、前記保持機構は、格納姿勢としたロックアームに臨んで上下摺動自在に設けられると共に弾発手段を介して上昇方向に付勢された保持部材を備え、前記保持部材とロックアームにそれぞれ係止爪手段と係止受手段を設けると共に、前記補助脚の枢結部と保持部材にそれぞれ押下手段と被押下手段を設けており、補助脚を閉脚姿勢としたとき前記押下手段により被押下手段を押下して保持部材を弾発手段に抗して所定の下降位置に下降させ、補助脚を開脚姿勢としたとき前記押下手段を被押下手段から離反することにより保持部材を弾発手段で所定の上昇位置に上昇させるように構成されており、前記係止爪手段と係止受手段は、補助脚を開脚姿勢とした状態で、ロックアームを格納姿勢から保持姿勢に向けて回動したとき、相互に接触して保持部材を前記上昇位置から下降させる下動ガイド手段を備えると共に、ロックアームを保持姿勢まで回動したとき前記接触を解除して保持部材を保持位置に上昇させることにより係止爪手段を係止受手段に係止するように構成され、前記押下手段と被押下手段は、ロックアームが保持姿勢を保持した状態で、補助脚を閉脚姿勢まで回動したとき、保持部材を下降位置に下降することにより前記係止爪手段と係止受手段の係止を解除し、ロックアームをスプリングにより保持姿勢から格納姿勢に向けて回動させるように構成されている。
【発明の効果】
【0015】
請求項1ないし3に記載の本発明によれば、高所作業装置におけるアウトリガー装置において、不使用時に閉脚姿勢P1として保持された補助脚8を開脚姿勢P2として使用する場合、補助脚8が開脚姿勢P2に近傍する位置に回動されるまでは、作動手段31が被動手段32に当接することにより、ロックアーム9をロック姿勢M2に向けて回動させることはなく、補助脚8が開脚姿勢P2の近傍位置に回動されたときに初めて、作動手段31が被動手段32を乗り越えることにより、ロックアーム9をスプリング25によりロック姿勢M2に向けて回動させるという効果がある。
【0016】
このため、作業者は、補助脚8を閉脚姿勢P1から開脚姿勢P2に向けて回動する作業だけを行えば、自動的にロックアーム9がロック姿勢M2に向けて回動し、アーム部23が補助脚8の被係止手段27に受止められ、簡単容易にロックアーム9の係止手段29を補助脚8の被係止手段27に係止しロックさせることができる利点がある。
【0017】
そして、請求項4に記載の本発明によれば、アウトリガー装置の使用を終え、ロックアーム9を格納姿勢M1とする際、ロック姿勢M2から保持姿勢MKまで回動させるだけで、ロックアーム9を保持姿勢MKに保持することができるので、作業者は、その後、両手を自由に使用することにより、補助脚8を開脚姿勢P2から閉脚姿勢P1に向けて容易に回動することができる。しかも、その状態から補助脚8を開脚姿勢P2から閉脚姿勢P1に向けて回動するだけで、ロックアーム9は、保持姿勢MKから格納姿勢M1に向けて自動的に回動し、ロックアーム9の係止部36と補助脚8の爪部33による係止を介して格納姿勢M1を保持するので、再びアウトリガー装置を使用するときのための格納姿勢M1として待機させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明に係るアウトリガー装置を備えた高所作業装置の1例を示す斜視図である。
【
図2】本発明に係るアウトリガー装置の1実施形態に関して、各部材を分解状態で示す斜視図である。
【
図3】アウトリガー装置のユニット台を高所作業装置の支柱に固設するための構成を示す斜視図である。
【
図4】ユニット台に組付けた状態のロックアームと、ユニット台に組付ける前の状態の補助脚を示す斜視図である。
【
図5】ロックアームと補助脚をユニット台に組付けた状態の斜視図である。
【
図6】高所作業装置の支柱に取付けられたアウトリガー装置の使用状態を示し、(A)はロックアームを格納姿勢にすると共に補助脚を閉脚姿勢とした状態の断面図、(B)は補助脚を開脚姿勢にすると共にロックアームをロック姿勢とした状態の断面図である。
【
図7】補助脚とロックアームの間に構成されたロック機構と制御機構を示す側面図である。
【
図8】制御機構の作用を示し、(A)はロックアームを格納姿勢にすると共に補助脚を閉脚姿勢とした状態の側面図、(B)は補助脚が閉脚姿勢から開脚姿勢に向けて回動を開始させられた状態の側面図である。
【
図9】制御機構の作用を示し、補助脚が更に開脚姿勢に向けて回動させられた状態の側面図である。
【
図10】制御機構とロック機構の作用を示し、(A)は回動させられた補助脚を開脚姿勢の近傍に位置させたときの状態を示す側面図、(B)は補助脚を開脚姿勢としてロック機構によりロックした状態を示す側面図である。
【
図11】ロックアームを格納姿勢にすると共に補助脚を閉脚姿勢とするための方法と作用を示す側面図である。
【
図12】保持機構を設けたアウトリガー装置に関して、装置の各部材を分解状態で示す斜視図である。
【
図13】保持機構の作用を示し、(A)はロックアームを格納姿勢にすると共に補助脚を閉脚姿勢とした状態の一部断面側面図、(B)は部分拡大図、(C)は補助脚を開脚姿勢にすると共にロックアームをロック姿勢とした状態の一部断面側面図である。
【
図14】保持機構の作用を示し、(A)は補助脚を開脚姿勢にした状態でロックアームを格納姿勢まで回動した状態の一部断面側面図、(B)はロックアームを格納姿勢から保持姿勢に向けて回動した状態の一部断面側面図、(C)はロックアームを保持姿勢まで回動して保持させた状態の一部断面側面図である。
【
図15】保持機構の作用を示し、(A)はロックアームを保持姿勢に保持した状態で補助脚を閉脚姿勢に向けて回動した状態の一部断面側面図、(B)は補助脚を閉脚姿勢まで回動することによりロックアームの保持を解除した状態の一部断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
【0020】
図1は、高所作業装置1の1例としての脚立1aを示しており、脚立1aは、梯子状の脚体2を備え、頂部の天板3に臨んで設けられた枢支手段を介して、一対の脚体2、2が対面状態で近接・離反方向に開閉自在に構成されており、各脚体2は、ほぼハ字状に並設された一対の支柱4、4に踏桟5を架設した梯子状に形成されている。
【0021】
そこで、本発明のアウトリガー装置6は、前記支柱4、4のうち所望の支柱4、つまり、少なくとも1本の支柱4の外側面に装着される。
図1は、1本の支柱4とそれに取付けられたアウトリガー装置6だけを実線で示し、その他は鎖線で示しているが、所望の支柱に必要に応じてアウトリガー装置を装着すれば良いことは勿論である。また、高所作業装置1として脚立1aを図示しているが、本発明のアウトリガー装置6は、脚立の他、梯子や、作業台等、伸縮支柱を備えた種々の高所作業装置に任意に装着可能であり、更に、支柱4は、伸縮脚と非伸縮脚の何れであるかを問わない。
【0022】
アウトリガー装置6は、前記支柱4に装着されるユニット台7と、該ユニット台7に組付けられる補助脚8及びロックアーム9と、該補助脚8とロックアーム9の相互に構成されるロック機構10及び制御機構11を構成している。
【0023】
前記ユニット台7は、支柱4の外側面に形成された浅溝に嵌入される耳片12aを両側に備えた基板部12に一対の上部ブラケット13と一対の下部ブラケット14を突設し、両ブラケットの上下中間位置に支持片15を突設している。このようなユニット台7は、合成樹脂による成形や、金属による鍛造又はダイキャスト等により、一体成形することが可能である。
【0024】
図示実施形態の場合、
図3に示すように、高所作業装置1の支柱4は、中空とされた筒状の踏桟5を貫通状態で固設しているので、これに対応して、前記基板部12の裏面には、挿入用筒体16を一体に突設している。従って、ユニット台7は、前記挿入用筒体16を踏桟5に嵌入すると共に、前記耳片12を支柱4の溝側部に嵌合し、更に、図示のように基板部12と支柱4に貫設された孔を介してボルト・ナット等の締結具を使用することにより、支柱4に強固に装着することができる。尚、支柱4に対するユニット台7の装着構造は、図示の構成の他、任意の構造を採用することができる。
【0025】
(補助脚)
前記補助脚8は、金属製角パイプにより形成され、二股状の枢結部17から延びる脚部18を備えており、前記枢結部17が主軸19を介して前記ユニット台7の上部ブラケット13に枢結され、支柱4に沿って上向き姿勢とされる閉脚姿勢P1(
図6(A)参照)と、支柱4から離反して下向き傾斜姿勢とされる開脚姿勢P2(
図6(B)参照)との間で回動自在となるように構成されている。尚、図示実施形態の場合、前記枢結部17は、ユニット台7を介して支柱4に間接的に枢結されているが、ユニット台7を介せずに、支柱4にブラケットを形成し、支柱4に直接的に枢結しても良く、要するに、支柱4に対して直接的又は間接的に枢結されるものであれば良い。
【0026】
図例の場合、補助脚8は、閉脚姿勢P1としたとき、保持手段20により、該閉脚姿勢を保持させられるように構成され、ユニット台7の上端近傍部に突設した一対の保持爪により、補助脚8の脚部18の両側面を嵌脱自在に嵌入して保持する保持手段20を構成しているが、該保持手段20は、ユニット台7ではなく支柱4に設けても良い。更に、図示実施形態の場合、
図7に基づいて後述するように、ロックアーム9の係止部36が作動手段31の爪部33に係止することにより、補助脚8の閉脚姿勢P1を保持できるように構成しているので、前記保持手段20を設けなくても良い。
【0027】
(ロックアーム)
前記ロックアーム9は、金属板の折曲により形成され、基板部9aの両側縁に沿って折曲することにより、二股状の基部21から先端部22に向けて延びるアーム部23を備えており、前記基部21が前記ユニット台7の下部ブラケット14に枢軸24を介して枢結され、支柱4に沿って上向き姿勢とされる格納姿勢M1(
図6(A)参照)と、支柱4から離反して上向き傾斜姿勢とされるロック姿勢M2(
図6(B)参照)との間で回動自在となるように構成され、前記格納姿勢M1からロック姿勢M2に向けて付勢されるスプリング25を備えている。尚、図示実施形態の場合、前記基部21は、ユニット台7を介して支柱4に間接的に枢結されているが、ユニット台7を介せずに、支柱4にブラケットを形成し、支柱4に直接的に枢結しても良く、要するに、支柱4に対して直接的又は間接的に枢結されるものであれば良い。
【0028】
前記スプリング25は、図示実施形態の場合、枢軸24に外挿される鶴巻バネにより構成され、一端部25aをロックアーム9の内面に弾接し、他端部25bを前記下部ブラケット14の基部の下側に形成された支持壁14aに弾接するように構成されている。
【0029】
この点に関して、スプリング25は、
図8(A)に示すように、ロックアーム9が格納姿勢M1とされた状態では弾性変形されることにより弾発力を生じるが、格納姿勢M1からロック姿勢M2に向けて所定角度θだけ回動されたときには弾発力を失うように構成することが好ましく、これにより、後述するように、作業者が指先でロックアーム9をロック姿勢M2から格納姿勢M1まで持ち上げる際の操作が容易となる。
【0030】
(ロック機構)
前記ロックアーム9の一対のアーム部23、23は、補助脚8の脚部18の両側面を挟持可能とするように構成されており、前記ロック機構10は、補助脚8の脚部18の両側に突出するピン26から成る被係止手段27と、ロックアーム9のアーム部23に設けられたフック28から成る係止手段29により構成されている。
【0031】
前記被係止手段27は、図示実施形態の場合、
図2に示すように、補助脚8の脚部18を横断して挿通される頭付ボルトに大径の首部を設けると共に、該ボルトの挿出端にスリーブを介してナットを締着することにより、前記首部とスリーブにより脚部18の両側面に突出するピン26、26を形成し、これを被係止手段27とすることができる。
【0032】
前記係止手段29は、ロックアーム9の一対のアーム部23、23の外側縁部(ロック姿勢M2に向かう側の縁部)に切欠き形成されたフック28により構成されている。
【0033】
この際、
図7に示すように、主軸19の廻りに補助脚8を閉脚姿勢P1から下向き傾斜するように回動したときに円弧を描く被係止手段27の回動軌跡Q1と、枢軸24の廻りにロックアーム9を格納姿勢M1から上向き傾斜するように回動したときに円弧を描く係止手段29の回動軌跡Q2は、相互に交差するように構成されており、その交点により、補助脚8の開脚姿勢P2とロックアーム9のロック姿勢M2が定められている。従って、この状態で、
図6(B)に示すように、係止手段29のフック28が被係止手段27のピン26を抱持することにより係止し、補助脚8の回動を阻止すると共に開脚姿勢P2の状態にロックする。
【0034】
尚、ロック状態から、ロックアーム9を格納姿勢M1に向けて回動すると、フック28(係止手段29)がピン26(被係止手段27)から退避することにより、ロック状態を解除し、補助脚8を回動自在とする。
【0035】
(制御機構)
前記制御機構11は、補助脚8の枢結部17とロックアーム9の先端部22の相互に構成されている。図示実施形態の場合、補助脚8の枢結部17に固着した断面コ字形の金具により、該枢結部17を両側に位置して該枢結部17と共に主軸19に枢結される一対のカム部材30、30を設け、該カム部材30とロックアーム9の先端部22を相互に接離自在に接するように配置しており、該カム部材30に設けた作動手段31と、ロックアーム9の先端部22に設けた被動手段32により、制御機構11を構成している。
【0036】
図7に示すように、前記作動手段31は、カム部材30の周縁に形成されており、開脚姿勢P2に向かう回動方向の前側に位置する爪部33と、該回動方向の後側に位置する解除部34を備え、主軸19を中心とする回転軌跡の半径に関して、爪部33が大きい半径とされ、解除部34が小さい半径とされるように形成されており、爪部33から解除部34に至り次第に半径を小さくする円弧を描いて傾斜する弧状部35を形成している。
【0037】
これに対して、前記被動手段32は、フック28の直上でロック姿勢M2に向かう回動方向の前側に位置する係止部36と、該回動方向の後側に位置する制御部37を備え、枢軸24を中心とする回動軌跡の半径に関して、係止部36が小さい半径とされ、制御部37が大きい半径とされるように形成されており、係止部36から制御部37に向けて傾斜する傾斜部38を形成している。
【0038】
ロックアーム9を格納姿勢M1とし、補助脚8を閉脚姿勢P1としたとき、
図7に示すように、前記係止部36に爪部33が当接し、ロックアーム9をスプリング25に抗して格納姿勢M1の状態に保持している。尚、補助脚8は、上述のようにユニット台7の保持手段20に保持されている。
【0039】
そして、
図7に示すように爪部33と係止部36を係止した状態で、主軸19の中心から半径R1で規定される解除部34の回動軌跡と、枢軸24の中心から半径R2で規定される制御部37の回動軌跡は、補助脚8を開脚姿勢P2に向けて所定角度を回動させた位置に交点Tを有するように構成されている。そこで、該交点Tの位置は、解除部34を該交点Tまで回動したとき、
図10(A)に示すように、補助脚8開脚姿勢P2に近傍する待機姿勢P3まで回動させられる位置となるように構成されている。
【0040】
前記待機姿勢P3は、
図10(A)に示すように、ロックアーム9が格納姿勢M1からロック姿勢M2に向けて回動したとき、被係止手段27(ピン26)によりアーム部23を受止めることができる補助脚8の回動位置であり、図示実施例の場合、補助脚8が開脚姿勢P2を超えて、ユニット台7の支持片15に当接される位置を示しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0041】
(アウトリガー装置の作用)
補助脚8とロックアーム9のロック機構10及び制御機構11に基づく作用を
図8ないし
図11に示している。
【0042】
図8(A)は、アウトリガー装置を使用しない場合であり、ロックアーム9を格納姿勢M1にすると共に補助脚8を閉脚姿勢P1とすることにより、補助脚8は、高所作業装置の支柱に沿って上向き姿勢とされ、上述の保持手段20により保持されている。この状態で、ロックアーム9は、スプリング25の弾発力を蓄積し、係止部36を爪部33に当接した状態で格納姿勢M1を保持している。
【0043】
アウトリガー装置を使用する場合、
図8(B)に示すように、作業者が補助脚8の脚部18を握持することにより、閉脚姿勢P1から開脚姿勢P2に向けて回動を開始させると、ユニット台7の保持手段20から外された補助脚8が回動し、爪部33が係止部36を押動することにより、ロックアーム9をスプリング25に抗して回動させる。
【0044】
更に、補助脚8を開脚姿勢P2に向けて回動すると、
図9に示すように、爪部33が係止部36を乗り越え、該爪部33と係止部36の当接を解除するが、円弧状部35が傾斜部38に沿わされており、つまり、制御部37が円弧状部35に干渉するので、ロックアーム9は、ロック姿勢M2に向けて回動することはなく、スプリング25に抗して起立姿勢を保持させられている。
【0045】
そこで、
図10(A)に示すように、引き続き補助脚8を待機姿勢P3の位置まで回動すると、解除部34が制御部37を乗り越えて通過し、このとき初めて、ロックアーム9がスプリング25の弾発力により、ロック姿勢M2に向けて回動する。
【0046】
補助脚8が勢いを伴って回動されたときは、ユニット台7の支持片15がストッパーとして機能し、補助脚8が待機姿勢P3を超えて回動することを阻止する。
【0047】
ロックアーム9は、上述のように回動角度が所定角度θとなるまではスプリング25の弾発力を受けて回動し、その後は、初動時の勢いにより、
図10(A)の鎖線で示す傾斜姿勢となるように回動され、アーム部23が被係止手段27(ピン26)に受止められることにより停止する。
【0048】
従って、上記の作用が行われる間、作業者は、補助脚8を握持して閉脚姿勢P1から待機姿勢P3まで回動させる操作と作業だけが求められ、それ以外の操作と作業は必要としない。
【0049】
その後は、
図10(B)に示すように、補助脚8を少しだけ持ち上げてやれば、ロックアーム9が追従して微動し、係止手段29(フック28)を被係止手段27(ピン26)に係止するので、これにより、補助脚8は、開脚姿勢P2とされた状態で回動不能にロックされる。
【0050】
図示実施形態の場合、補助脚8の待機姿勢P3と開脚姿勢P2が相互に異なる位置とされているので、
図10(A)に示すように、ロック姿勢M2に向けて回動するロックアーム9の係止手段29が直ちに被係止手段27に係止しないので、前述のような補助脚8の持ち上げ作業が必要となるが、このような持ち上げ作業を不要にするためには、待機姿勢P3を開脚姿勢P2と一致するように構成すれば良い。例えば、ユニット台7の支持片15により、補助脚8を開脚姿勢P2の位置で受止めるストッパーを構成し、補助脚8を閉脚姿勢P1から開脚姿勢P2まで回動したとき、前記制御機構11の解除部34が制御部37を乗り越えるように構成すれば良い。
【0051】
図11は、アウトリガー装置の使用を必要とせず、補助脚8を開脚姿勢P2から閉脚姿勢P1とする際の方法と作用を示している。補助脚8を開脚姿勢P2とした状態で、先ず、ロックアーム9を鎖線で示すロック姿勢M2から実線で示すように格納姿勢M1に向けて回動する。この際、ロックアーム9は、
図8(A)に示す所定角度θの位置まではスプリング25の付勢力を有していないので、該角度θの位置まで指先で簡単に持ち上げることができる。その後、ロックアーム9をスプリング25に抗して指先で押圧保持した状態で、補助脚8を実線で示す開脚姿勢P2から鎖線で示す閉脚姿勢P1に向けて回動し、ユニット台7の保持手段20に保持させれば良い。
【0052】
ロックアーム9を押圧保持した状態で、補助脚8を閉脚姿勢P1に向けて回動したとき、
図11に矢印Fで示すように、爪部33が係止部36を通過するので、その通過後に、ロックアーム9を押圧保持状態から解放すれば、
図6(A)及び
図8(A)に示したように、爪部33と係止部36の当接により、ロックアーム9が格納姿勢M1とされた状態で保持される。
【0053】
作動手段31を
図11の矢印Fで示すように回動し、爪部33をロックアーム9の被動手段32から脱出させる際、作動手段31の弧状部35と、被動手段32の傾斜部38の間に、相互に摺擦可能なカム機構を構成しておけば、ロックアーム9を押圧保持していない状態でも、矢印Fに向けて回動させる作動手段31がロックアーム9をスプリング25に抗して回動させながら被動手段32から脱出するように構成することが可能となる。
【0054】
(ロックアームの保持機構)
図12ないし
図15は、ロックアーム9をロック姿勢M2から格納姿勢M1に向けて回動すると共に、該格納姿勢M1を超えて保持姿勢MKとされる位置まで回動したとき、該保持姿勢MKを保持させる保持機構39の実施形態を示している。
図2ないし
図11に基づいて上述したアウトリガー装置に関して、保持機構39を示していないが、以下に述べるような保持機構39を組み込むことが好ましい。
【0055】
保持機構39は、格納姿勢M1とされるロックアーム9に臨んで上下摺動自在に設けられると共に弾発手段を介して上昇方向に付勢された保持部材40を備えており、前記保持部材40とロックアーム9の基板部9aにそれぞれ係止爪手段41と係止受手段42を設けると共に、前記補助脚8の枢結部17と保持部材40にそれぞれ押下手段43と被押下手段44を設けている。
【0056】
図示実施形態の場合、ユニット台7の基台12から突設された支持片15を左右に分割形成した分割片15a、15の間に保持部材40が配置されるように構成しており、該保持部材40は、例えば、該保持部材40の両側の突片40aを分割片15aの溝15bに嵌入することにより上下摺動自在に保持され、コイルスプリングから成る弾発手段45を保持片40と基台12の間に介装することにより、上向きに弾発付勢されている。
【0057】
保持部材40の上端部には、横向き円柱部により前記被押下手段44が形成され、該上端部から基台12に向けて舌片46を突設しており、保持部材40の下端部には、ロックアーム9の基板部9aに向けて突出するアーム47を介して前記係止爪手段41が設けられている。前記舌片46は、基台12に設けられたストッパー48の下面に当接し、これにより上向きに弾発付勢された保持部材40の上昇位置を規制する。
【0058】
前記係止爪手段41は、
図13(B)に示すように、爪の先端から次第に上向きに傾斜する傾斜面により下動ガイド手段49を形成すると共に、該下動ガイド手段49の背面に設けられた垂壁面により係止部50を形成している。
【0059】
前記係止受手段42は、ロックアーム9の基板部9aに開設された窓孔51の上縁部により形成されている。窓孔51の大きさは、
図13(B)に示すように、前記保持部材39が所定高さ位置とされて係止爪手段41を窓孔51に対向したとき、ロックアーム9の基板部9aを係止爪手段41に干渉せず自由に回動可能とするため、図示の上下幅Wを有するように形成されている。
【0060】
前記押下手段43は、補助脚9の枢結部17に位置して上記作動手段31の反対側に設けられた舌片により構成され、補助脚9を閉脚姿勢P1としたとき、前記被押下手段44を押下し、保持部材39を弾発手段45に抗して下降させる。
【0061】
(アウトリガー装置の不使用時の状態)
図13(A)(B)は、アウトリガー装置の不使用時の状態を示しており、ロックアーム9は格納姿勢M1とされ、補助脚8は閉脚姿勢P1とされている。上述のように、ロックアーム9は、スプリング25によりロック姿勢M2に向けて弾発されているが、係止部36が爪部33に係止しているので、格納姿勢M1を保持している。このとき、保持部材39は、被押下手段44が押下手段43により押下されることにより、弾発手段45に抗して下降させられ、係止爪手段41を下降位置Lとした状態で窓孔51に臨ませている。
【0062】
(アウトリガー装置の使用時の状態)
図13(C)は、アウトリガー装置の使用時の状態を示しており、補助脚8は開脚姿勢P2とされ、ロックアーム9はロック姿勢M2とされている。この状態で、被押下手段44が押下手段43による押下から解放されており、保持部材39は、舌片46がストッパー48に当接される位置まで弾発手段45により上昇され、係止爪手段41を上昇位置Hに待機させている。
【0063】
(保持機構の作用)
図14は、アウトリガー装置を折畳むため、補助脚8を開脚姿勢P2とした状態で、ロックアーム9をロック姿勢M2から格納姿勢M1に向けて回動する際、該格納姿勢M1を越えて保持姿勢MKとされる位置まで回動することにより、前記保持機構40によりロックアーム9を保持姿勢MKで保持させる作用を示している。
【0064】
図14(A)に示すように、ロックアーム9を格納姿勢M1に向けて回動すると、窓孔51が保持部材39の係止爪手段41に向けて前進する。格納姿勢M1を超える位置に向けてロックアーム9をスプリング25に抗して回動させると、上述の上昇位置Hに位置させられた係止爪手段41の下動ガイド手段50に対して、窓孔51の上縁部により形成された係止受手段42が当接する。
【0065】
そこで、
図14(B)に示すように、ロックアーム9をスプリング25に抗して更に回動すると、窓孔51の係止受手段42が下動ガイド手段50に沿って移動することにより、該下動ガイド手段50と共に保持部材39を下降させ、係止受手段42が下動ガイド手段50を通過する。
【0066】
図14(C)に示すように、ロックアーム9を保持姿勢MKまで回動すると、係止受手段42が下動ガイド手段50を通過することにより、保持部材39は、弾発手段45により上昇させられ、係止爪手段41を係止位置Kまで持ち上げることにより、係止部50を係止受手段42の外側に係止する。従って、ロックアーム9は、スプリング25に抗して保持姿勢MKの状態を保持される。尚、図例の場合、係止爪手段41の係止位置Kは、上昇位置Hよりもやや下降した位置とされているが、上昇位置Hと一致させるように構成しても良い。
【0067】
このような作用は、作業者が指先でロックアーム9をロック姿勢M2から保持姿勢MKまで回動させることにより行われ、ロックアーム9を保持姿勢MKで保持することができるので、作業者は、その後、両手を自由に使用することにより、補助脚8を開脚姿勢P2から閉脚姿勢P1に向けて回動する作業を容易に行うことが可能となる。
【0068】
(補助脚の閉脚)
図15は、上述のようにロックアーム9を保持姿勢MKの状態に保持させた状態で、補助脚8を開脚姿勢P2から閉脚姿勢P1に向けて回動したときの作用を示している。
図15(A)に示すように、補助脚8を閉脚姿勢P1の近傍位置まで回動すると、押下手段43が被押下手段44を押下し、保持部材40を弾発手段45に抗して下降させる。
図15(B)に示すように、補助脚8を閉脚姿勢P1としたとき、保持部材40が更に下降されることにより係止爪手段41を上述の下降位置Lに位置させ、係止部50と係止受手段42による係止を解除する。この状態で、ロックアーム9は、スプリング25の弾発力を受けているので、図示鎖線で示すように、保持姿勢MKから格納姿勢M1に向けて自動的に回動し、ロックアーム9の係止部36を補助脚8の爪部33に係止することにより、格納姿勢M1を保持する。従って、ロックアーム9は、再びアウトリガー装置を使用するときのための格納姿勢M1を保持した状態で待機しているので、再び補助脚8を開脚姿勢P2から閉脚姿勢P1に向けて回動したときは、ロック姿勢M2に向けて自動回動することにより自動ロックが可能となる。