【文献】
Fast matching for video/audio fingerprinting algorithms,2011 IEEE International Workshop on Information Forensics and Security,2011年11月29日,URL,https://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?tp=&arnumber=6123134
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ビデオコンテンツアイテムの前記部分集合が、前記複数のビデオコンテンツアイテムの一部分と関連するメディアイベントを検出したことに応じて決定される、請求項1または2に記載の方法。
複数の濫用照会-変換対を含む待ち行列に、前記濫用照会と一致する前記ビデオコンテンツアイテムに適用するための前記変換と関連付けて前記濫用照会を記憶するステップと、
所与の時間間隔で前記複数のビデオコンテンツアイテムに対して前記複数の濫用照会-変換対を実行するステップと、
をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
前記濫用照会に基づいて、前記複数のビデオコンテンツアイテムと関連する再生情報を検索して、ビデオコンテンツアイテムの前記部分集合を決定するステップをさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
前記変換されたビデオコンテンツアイテムと関連する複数のフィンガープリントを生成するステップであって、前記複数のフィンガープリントの各々が、前記変換されたビデオコンテンツアイテムの少なくとも一部分を表す、ステップをさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
前記変換されたビデオコンテンツアイテムに対応する前記ビデオコンテンツアイテムが少なくとも閾値量だけ前記参照ビデオコンテンツアイテムのうちの1つと一致するとの判定に応じて前記一致の表示がコンピューティングデバイスに送信されるようにするステップをさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【発明を実施するための形態】
【0019】
様々な実施形態に従って、フィンガープリントを変換して不正なメディアコンテンツアイテムを検出するための機構(方法、システムおよび媒体を含むことができる)が提供される。
【0020】
一部の実施形態において、本明細書に記載される機構は、1つまたは複数のメディアコンテンツアイテムに適用される回避手法を説明する濫用基準および/または変換基準を受信できる。濫用基準を受信したことに応じて、本機構は、一部の実施形態において、濫用基準に基づいて、構造化言語形式の濫用照会などの、濫用照会を生成できる。濫用照会は、受信される変換と関連付けられ、実行のために記憶デバイスに記憶できる。
【0021】
一部の実施形態において、本機構は、再生ログまたは任意の他の適切なユーザ再生情報源にアクセスすることによって濫用照会を実行できる。例えば、本明細書に記載される機構は、複数のメディアコンテンツアイテムと関連する再生情報を集計し、集計した再生情報に基づいて複数のメディアコンテンツアイテムのうちどれが濫用照会に応答するかを判定できる。再生情報が、メディアコンテンツアイテムを再生するときにユーザによって設定された再生速度、メディアコンテンツアイテムと関連する参照URL、全天球メディアコンテンツアイテム内の特定の位置または角度への焦点、プレーヤクロッピング情報、聴取者保持率情報、垂直情報等を含むことができることが留意されるべきである。
【0022】
一部の実施形態において、本機構は次いで、濫用照会に応答する各メディアコンテンツアイテムに変換を適用して、それによって変換されたメディアコンテンツアイテムを生成できる。例えば、ユーザがメディアコンテンツアイテムの全体を2x再生速度で再生しているメディアコンテンツアイテムを得たことに応じて、本機構は、メディアコンテンツが2倍の再生速度で提示される変換メディアコンテンツを生成する関連する変換を適用できる。変換されたメディアコンテンツの一部分のビデオフィンガープリント、オーディオフィンガープリントおよび/またはメロディフィンガープリントなど、1つまたは複数のフィンガープリントまたは他の適切な簡潔な表現が生成され、それによってメディアコンテンツアイテムの1つまたは複数の変換されたフィンガープリントを得ることができる。
【0023】
一部の実施形態において、本機構は、変換されたフィンガープリントを、参照データベース内の参照ファイルと関連するフィンガープリントなど、記憶されたメディアコンテンツアイテムのフィンガープリントと比較して、一致が存在するかどうかを判定できる。例えば、変換されたフィンガープリントが記憶されたメディアコンテンツアイテムのフィンガープリントの少なくとも閾値量と一致するとの判定に応じて、本機構は、メディアコンテンツアイテムに関してアクションを行える。
【0024】
一部の実施形態において、本明細書に記載される機構は、アップロードされたビデオコンテンツアイテム内の特定の種類のビデオコンテンツを検出するために使用できる。例えば、一部の実施形態において、本機構は、アップロードされたビデオコンテンツアイテム内の著作権保護されている可能性があるビデオコンテンツまたは著作権保護されている可能性があるオーディオコンテンツを検出するために使用できる。例えば、コンテンツアイテムの一部分を参照コンテンツアイテムのデータベース内の参照コンテンツアイテムに照合することによって、著作権保護されたコンテンツを識別するために、様々なフィンガープリント手法が使用されてきたことが留意されるべきである。しかしながら、これらのフィンガープリント手法は、アップロードされたビデオコンテンツアイテムが著作権保護されたビデオコンテンツアイテムの変更版であると著作権保護されたビデオコンテンツを識別することが時折できない。例えば、アップロードされたビデオコンテンツアイテムが、その元の速度の半分で提示されるように変更されたビデオコンテンツアイテムを含み、変更されたビデオコンテンツアイテムの視聴者に変更されたビデオコンテンツアイテムを2倍の再生速度(例えば、2x再生速度調節)で再生するように指示する事例では、フィンガープリント手法は、参照データベース内のビデオコンテンツへの一致を検出することができないことがある。
【0025】
これらの機構は、例えば、メディアコンテンツアイテムがコンテンツサーバにアップロードされたときに行われたメディアコンテンツアイテムの分析に依存することなく、影響を受けたメディアコンテンツアイテムをコンテンツサーバが識別するのを可能にできる。加えて、これらの機構は、メディアコンテンツアイテムがコンテンツサーバにアップロードされたときに使用されなかった可能性がある新たな形態の回避手法の適用をコンテンツサーバが常に検出するのも可能にできる。別の例では、これらの機構は、回避手法で変更された複数のメディアコンテンツアイテムをアップロードしたユーザアカウントをコンテンツサーバが識別するのを可能にできる。
【0026】
本明細書に記載される実施形態が一般にビデオコンテンツアイテムに関するが、本明細書に記載される機構が、オーディオコンテンツアイテムなどの、任意の適切なメディアコンテンツアイテムに応用できることが留意されるべきである。
【0027】
図1に着目すると、観察された回避手法を説明する濫用基準を受けるためのユーザインターフェースの例示的な一例100が、開示される主題の一部の実施形態に従って図示される。例示されるように、ユーザインターフェース100は、1つまたは複数のメディアコンテンツアイテムに適用された観察された回避手法を説明する濫用基準を受けるための入力インターフェース110およびアップロードされるメディアコンテンツアイテムを受けるためのアップロードインターフェース120を含むことができる。
【0028】
一部の実施形態において、入力インターフェース110は、ユーザインターフェース100のユーザが1つまたは複数のメディアコンテンツアイテムに適用された観察された回避手法を説明する濫用基準を提供するのを可能にするための任意の適切なユーザインターフェース要素を含むことができる。例えば、
図1に図示されるように、一部の実施形態において、入力インターフェース110は、「ビデオ」および「2x再生速度」などの、照会基準を受けることができ、発信ボタンは、選択されると、濫用照会が生成されるようにすることができる。
【0029】
追加的または代替的に、一部の実施形態において、アップロードインターフェース120は、ユーザインターフェース100のユーザが回避手法が適用された可能性がある例証的なメディアコンテンツアイテムを提供するのを可能にするための任意の適切なユーザインターフェース要素を含むことができる。例えば、同じく
図1に図示されるように、一部の実施形態において、アップロードインターフェース120は、回避手法が適用された可能性があるビデオコンテンツアイテムへのリンクを受けることができる。別の例では、任意の他の適切な識別情報をアップロードインターフェース120を介して指示できる。例えば、一部の実施形態において、識別情報は、ビデオコンテンツアイテムの名前、ビデオコンテンツアイテムの作成者の名前、ビデオコンテンツアイテムと関連するキーワード、ビデオ識別子および/または任意の他の適切な情報を含むことができる。リンクまたは任意の他の適切なメディアコンテンツ識別子情報を提供したことに応じて、ビデオコンテンツアイテムと関連する再生情報を分析したことに応じて濫用照会が生成できる。
【0030】
図2に着目すると、観察された回避手法が適用された可能性があるメディアコンテンツアイテムに適用することになる変換を受けるかつ/または選択するためのユーザインターフェースの例示的な一例200が、開示される主題の一部の実施形態に従って図示される。例示されるように、ユーザインターフェース200は、濫用照会に応答する1つまたは複数のメディアコンテンツアイテムに適用できる利用可能な変換のリストから変換を受けるための変換選択インターフェース210を含むことができる。例えば、
図1の入力インターフェース110と関連して、入力インターフェース110に入力された濫用基準に応じて、利用可能な変換のリスト220が生成できる(例えば、回避手法を打ち消す見込みがある1つまたは複数の変換)。別の例では、
図1のアップロードインターフェース120と関連して、利用可能な変換のリスト220は、アップロードされたメディアコンテンツアイテムまたはメディアコンテンツアイテムと関連する再生情報を分析したことに応じて生成できる。さらに別の例では、利用可能な変換のリスト220は、ビデオ編集アプリケーションの変換能力に基づいて生成できる。
【0031】
変換を受けるための任意の適切なインターフェース要素を設けることができることが留意されるべきである。例えば、一部の実施形態において、入力インターフェースが提示でき、ユーザによって入力されたキーワードに応じて、入力されたキーワードに基づいて変換が選択できる。別の例では、一部の実施形態において、
図1の入力インターフェース110に入力された濫用基準に基づいて変換が選択できる。さらに別の例では、一部の実施形態において、入力インターフェース110に入力された濫用基準、アップロードインターフェース120内で識別されたメディアコンテンツアイテムと関連する再生情報の分析等などの、任意の適切な情報に基づいて、推奨された変換がインターフェース200に提示できる。
【0032】
図3に着目すると、不正なメディアコンテンツアイテムを検出するためにフィンガープリントを変換するための本明細書に記載される機構の実装に適する例示的なシステム300の一例が、開示される主題の一部の実施形態に従って図示される。例示されるように、ハードウェア300は、サーバ302などの1つもしくは複数のサーバ、通信ネットワーク304、ならびに/またはユーザデバイス308および310などの1つもしくは複数のユーザデバイス306を含むことができる。
【0033】
一部の実施形態において、サーバ302は、観察された回避手法を説明する照会基準を受信し、照会基準に基づいて濫用照会を生成し、濫用照会もしくは濫用基準に応答するメディアコンテンツアイテムに適用されることになる変換を受信し、再生情報から、1つもしくは複数のメディアコンテンツアイテムが濫用照会もしくは濫用基準に応答するかどうかを判定し、濫用照会もしくは濫用基準に応答するメディアコンテンツアイテムに変換を適用し、変換されたメディアコンテンツアイテムの少なくとも一部分を表す1つもしくは複数のフィンガープリントを生成し、1つもしくは複数のフィンガープリントが参照ビデオコンテンツアイテムと一致するかどうかを判定し、かつ/または任意の他の適切な機能を行うための任意の適切なサーバであることができる。例えば、
図5および
図6と関連して下記されるように、サーバ302は、照会データベースに、照会-変換などの、濫用照会および変換を関連付けおよび記憶し、記憶した照会-変換の1つまたは複数をコンテンツサーバと関連するメディアコンテンツアイテムに実行できる。より特定の一例として、一部の実施形態において、特定の間隔(例えば、日に1回、週に1回等)で、サーバ302は、照会-変換対を実行して、照会-変換対における照会に応答する変換メディアコンテンツアイテムの表現が参照メディアコンテンツアイテムと一致するかどうかを判定できる。より特定の一例として、一部の実施形態において、サーバ302は、ビデオコンテンツアイテム全体の他にビデオコンテンツアイテムの一部分(例えば、ビデオコンテンツアイテムのオーディオ部分、ビデオコンテンツアイテムのメロディ、ビデオコンテンツアイテムのオープニングの導入等)のフィンガープリントを生成できる。一部の実施形態において、サーバ302は省略できる。
【0034】
通信ネットワーク304は、一部の実施形態において1つまたは複数の有線および/または無線ネットワークの任意の適切な組合せであることができる。例えば、通信ネットワーク304には、インターネット、イントラネット、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ネットワーク、デジタル加入者回線(DSL)ネットワーク、フレームリレーネットワーク、非同期転送モード(ATM)ネットワーク、仮想プライベートネットワーク(VPN)および/または任意の他の適切な通信ネットワークの任意の1つまたは複数を含むことができる。ユーザデバイス306は、サーバ302に1つまたは複数の通信リンク(例えば、通信リンク316)を介してリンクできる通信ネットワーク304に1つまたは複数の通信リンク312および/または314によって接続できる。通信リンク312、314および/または316は、ネットワークリンク、ダイヤルアップリンク、無線リンク、実配線リンク、任意の他の適切な通信リンク、またはそのようなリンクの任意の適切な組合せなど、ユーザデバイス306およびサーバ302間でデータを通信するのに適する任意の通信リンクであることができる。
【0035】
一部の実施形態において、ユーザデバイス306には、サーバ302にビデオコンテンツアイテムを送信するのに、サーバ302にビデオコンテンツアイテムに関連した情報を送信するのに、および/もしくは任意の他の適切な機能に適する1つまたは複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。例えば、一部の実施形態において、ユーザデバイス306は、スマートフォン、移動電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車両(例えば、車、ボート、飛行機もしくは任意の他の適切な車両)エンターテイメントシステム、ポータブルメディアプレーヤおよび/または任意の他の適切なモバイルデバイスなどの、モバイルデバイスとして実装できる。別の例として、一部の実施形態において、ユーザデバイス306は、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、テレビ、ストリーミングメディアプレーヤ、ゲームコンソールおよび/または任意の他の適切な非モバイルデバイスなどの、非モバイルデバイスとして実装できる。
【0036】
サーバ302が単一のデバイスとして例示されるが、サーバ302によって行われる機能は、一部の実施形態において任意の適切な数のデバイスを使用して行える。例えば、一部の実施形態において、サーバ302によって行われる機能を実装するために複数のデバイスが使用できる。より特定の例では、メディアコンテンツアイテムを記憶するために第1のサーバが使用でき、再生速度、参照URL、全天球ビデオコンテンツアイテムのための焦点、プレーヤクロッピング、聴取者保持率、垂直情報等など、メディアコンテンツアイテムの再生および/もしくは消費と関連する再生情報を記憶するために第2のサーバが使用でき、変換されたフィンガープリントが参照メディアコンテンツアイテムと一致するかどうかを判定するために第3のサーバが使用でき、濫用照会に非応答と考えられるメディアコンテンツアイテムに関する除外情報を記憶するために第4のサーバが使用でき、かつ/または変換されたメディアコンテンツアイテムと関連する変換されたフィンガープリントが参照メディアコンテンツアイテムと一致するとの判定に応じてアクションを取る(例えば、ユーザアカウントにフラグを立てる、変換されたメディアコンテンツアイテムがアップロードされたチャネルもしくはメディアソースにフラグを立てる、コンテンツサーバの他のユーザがメディアコンテンツアイテムを消費するのを禁止されるようにメディアコンテンツアイテムを削除する等)ために第5のサーバが使用できる。
【0037】
図3に2つのユーザデバイス308および310が図示されるが、一部の実施形態において任意の適切な数のユーザデバイスかつ/または任意の適切な種類のユーザデバイスが使用できる。
【0038】
サーバ302およびユーザデバイス306は、一部の実施形態において任意の適切なハードウェアを使用して実装できる。例えば、一部の実施形態において、デバイス302および306は、任意の適切な汎用コンピュータまたは専用コンピュータを使用して実装できる。例えば、サーバは、専用コンピュータを使用して実装されてよい。任意のそのような汎用コンピュータまたは専用コンピュータは任意の適切なハードウェアを含むことができる。例えば、
図4のハードウェア例400に例示されるように、そのようなハードウェアは、ハードウェアプロセッサ402、メモリおよび/またはストレージ404、入力デバイスコントローラ406、入力デバイス408、ディスプレイ/オーディオドライバ410、ディスプレイおよびオーディオ出力回路網412、メッセージインターフェース414、アンテナ416、ならびにバス418を含むことができる。
【0039】
ハードウェアプロセッサ402には、一部の実施形態においてマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、専用論理、および/または汎用コンピュータもしくは専用コンピュータの機能を制御するための任意の他の適切な回路網などの、任意の適切なハードウェアプロセッサを含むことができる。一部の実施形態において、ハードウェアプロセッサ402は、サーバ(例えば、サーバ302など)のメモリおよび/またはストレージ404に記憶されるサーバプログラムによって制御できる。例えば、サーバプログラムは、ハードウェアプロセッサ402に濫用照会を実行させて、ビデオコンテンツアイテムが濫用照会と一致するかどうかを判定し、濫用照会と一致するビデオコンテンツアイテムにフラグを立て、濫用照会から除外されるビデオコンテンツアイテムにフラグを立て、一致したビデオコンテンツアイテムを変換し、変換されたビデオコンテンツアイテムの1つもしくは複数のフレームのフィンガープリントを取り、フィンガープリントが参照データベース内のビデオコンテンツアイテムと一致するかどうかを判定し、ビデオコンテンツアイテムが参照データベース内のビデオコンテンツアイテムと一致するとの判定に応じてビデオコンテンツアイテムを遮断し、かつ/または任意の他の適切なアクションを行える。一部の実施形態において、ハードウェアプロセッサ402は、ユーザデバイス306のメモリおよび/またはストレージ404に記憶されるコンピュータプログラムによって制御できる。例えば、コンピュータプログラムは、ハードウェアプロセッサ402にビデオコンテンツアイテムをサーバ302に送信し、かつ/または任意の他の適切なアクションを行わせることができる。
【0040】
メモリおよび/またはストレージ404は、一部の実施形態においてプログラム、データ、メディアコンテンツ、広告および/または任意の他の適切な情報を記憶するための任意の適切なメモリおよび/またはストレージであることができる。例えば、メモリおよび/またはストレージ404には、ランダムアクセスメモリ、リードオンリメモリ、フラッシュメモリ、ハードディスクストレージ、光媒体および/または任意の他の適切なメモリを含むことができる。
【0041】
入力デバイスコントローラ406は、一部の実施形態において1つまたは複数の入力デバイス408からの入力を制御するかつ受けるための任意の適切な回路網であることができる。例えば、入力デバイスコントローラ406は、タッチスクリーンからの、キーボードからの、マウスからの、1つもしくは複数のボタンからの、音声認識回路からの、マイクロホンからの、カメラからの、光センサからの、加速度計からの、温度センサからの、近距離センサおよび/または任意の他の種類の入力デバイスからの入力を受けるための回路網であることができる。別の例では、入力デバイスコントローラ406は、ヘッドマウント可能なデバイス(例えば、仮想現実コンテンツまたは拡張現実コンテンツを提示するための)からの入力を受けるための回路網であることができる。
【0042】
ディスプレイ/オーディオドライバ410は、一部の実施形態において1つまたは複数のディスプレイ/オーディオ出力デバイス412への出力を制御および駆動するための任意の適切な回路網とすることができる。例えば、ディスプレイ/オーディオドライバ410は、タッチスクリーン、フラットパネルディスプレイ、陰極線管ディスプレイ、プロジェクタ、1つまたは複数のスピーカならびに/あるいは任意の他の適切なディスプレイおよび/または提示デバイスを駆動するための回路網であることができる。
【0043】
通信インターフェース414は、
図3に図示されるようなネットワーク304などの、1つまたは複数の通信ネットワークとインターフェースするための任意の適切な回路網であることができる。例えば、インターフェース414には、ネットワークインターフェースカード回路網、無線通信回路網および/または任意の他の適切な種類の通信ネットワーク回路網を含むことができる。
【0044】
アンテナ416は、一部の実施形態において通信ネットワーク(例えば、通信ネットワーク304)と無線で通信するための任意の適切な1つまたは複数のアンテナであることができる。一部の実施形態において、アンテナ416は省略できる。
【0045】
バス418は、一部の実施形態において2つ以上の部品402、404、406、410および414間で通信するための任意の適切な機構であることができる。
【0046】
任意の他の適切な部品が一部の実施形態に従ってハードウェア400に含まれ得る。
【0047】
図5に着目すると、ビデオコンテンツアイテムと関連して1つまたは複数の照会-変換を生成および実行するためのプロセスの例示的な一例500が、開示される主題の一部の実施形態に従って図示される。一部の実施形態において、プロセス500のブロックはサーバ302上で実行できる。
【0048】
プロセス500は、510で1つまたは複数のビデオコンテンツアイテムに適用された可能性がある回避手法と関連する濫用基準を受信することによって開始できる。受信した濫用基準は、ビデオコンテンツアイテムのための調節された再生速度、ビデオコンテンツアイテムと関連する参照URL、全天球ビデオコンテンツアイテムのための位置または焦点、ビデオコンテンツアイテムから切り取られたリージョン等など、1つまたは複数のビデオコンテンツアイテムに適用された可能性がある回避手法を説明する1つまたは複数の条件を含むことができる。例えば、プロセス500は、
図1に図示されるユーザインターフェース100などの、ユーザインターフェースを提示して、ユーザによって観察された回避手法と関連する濫用基準を入力するようにユーザに促すことができる。
【0049】
ビデオコンテンツアイテムを変更するために任意の適切な回避手法が使用された可能性があることが留意されるべきである。例えば、受信した濫用基準は、ビデオコンテンツアイテムがその元の再生速度の半分で提示されるようにビデオコンテンツアイテムに適用された回避手法を説明できる。回避手法の他の例には、参照URLを変更すること、360度全天球ビデオコンテンツアイテム内の焦点または位置を変更すること、ビデオコンテンツアイテムの一部分を切り取るまたはその他取り除くことによってビデオコンテンツアイテムを変更すること、ビデオコンテンツアイテム内の特定の時間にビデオコンテンツアイテムを特定の角度だけ回転させる(例えば、縦向きを横向きに)ことによってビデオコンテンツアイテムを変更すること等を含む。
【0050】
濫用基準が任意の適切な形態で受信できることも留意されるべきである。例えば、濫用基準は、1つまたは複数のビデオコンテンツアイテムに適用された可能性がある回避手法を説明するキーワードを含むことができる。より特定の例では、適用された回避手法がビデオコンテンツアイテムをその元の再生速度の半分で提示する事例では、濫用基準は、再生速度、半速度または0.5x、およびビデオ全体を含むことができる。
【0051】
一部の実施形態において、回避手法が適用された可能性があるビデオコンテンツアイテムの一例を分析のためにアップロードできる。例えば、上記したように、プロセス500は、
図1に図示されるユーザインターフェース100などの、ユーザインターフェースを提示して、ユーザによって観察された回避手法と関連する濫用基準を入力するようにユーザに促すことができる。この例を続けると、
図2のユーザインターフェース200に図示されるように、ユーザインターフェースは、回避手法が適用された可能性がある例証的なビデオコンテンツアイテムをアップロードする機会もユーザに提供できる。それに応じて、プロセス500は、例えば、アップロードされたビデオコンテンツアイテムと関連する再生動作情報を調査して、視聴者がビデオコンテンツアイテムをどのように消費しているか(例えば、ビデオコンテンツアイテムをビデオ全体に対して2倍の速度で再生する、全天球ビデオコンテンツアイテム内の特定の位置に移動して、所与の時間の間その位置にとどまる等)を判定できる。調査された再生動作情報および/またはアップロードされたビデオコンテンツアイテムと関連する他の情報に基づいて、プロセス500は、ビデオコンテンツアイテムに対応する濫用基準(例えば、再生速度、0.5x通常再生等)を決定できる。
【0052】
追加的または代替的に、アップロードされたビデオコンテンツアイテムを調査するときに、プロセス500は、ビデオコンテンツアイテムの説明、ビデオコンテンツアイテムのタイトル、ビデオコンテンツアイテム内に現れるテキストコンテンツ等などの、ビデオコンテンツアイテムと関連するテキスト情報を調査できる。例えば、プロセス500は、ビデオコンテンツアイテムの説明が特定の再生動作を行うようにとの視聴者への指示-例えば、視聴者にビデオコンテンツアイテムを2x速度で再生するように命じる指示、視聴者に全天球ビデオコンテンツアイテム内の特定の座標に進むように命じる指示等を含むかどうかを判定できる。それに応じて、プロセス500は対応する説明から濫用基準を抽出できる。
【0053】
一部の実施形態において、濫用基準は、検出濫用日または他の適切な時間情報など、回避手法の適用を説明する任意の適切な情報を含むことができる。これには、例えば、回避手法の第1の事例が観察された検出濫用日を含むことができる。一部の実施形態において、プロセス500は、検出濫用日を使用してビデオコンテンツアイテムをフィルタリングし、検出濫用日後にコンテンツサーバにアップロードされたビデオコンテンツアイテムの部分集合を得ることができる。この例を続けると、濫用基準内の検出濫用日を受信したことに応じて、プロセス500は、プロセス500のステップを継続するために検出濫用日後に閾値数のビデオコンテンツアイテム(例えば、10を超える)がコンテンツサーバにアップロードされたかどうかを判定できる。
【0054】
一部の実施形態において、プロセス500は、再生情報にアクセスし、再生情報に基づいて可能性がある濫用基準を決定できる。例えば、プロセス500は、再生ログまたはビデオコンテンツアイテムのコーパスと関連する他の適切な再生情報源にアクセスすることによって開始し、再生ログを分析して、ビデオコンテンツアイテムのコーパス内のビデオコンテンツアイテムを再生するときに一般に行われる1つまたは複数の再生動作を判定できる。より特定の例では、メディアコンテンツアイテムと関連する再生情報は集計でき、これは、メディアコンテンツアイテムを再生するときにユーザによって設定された再生速度、メディアコンテンツアイテムと関連する参照URL、全天球メディアコンテンツアイテム内の特定の位置または角度への焦点、プレーヤクロッピング情報、聴取者保持率情報、垂直情報等を含むことができる。プロセス500が、任意の適切な手法または手法の組合せを使用して、ユーザアカウントを有するユーザによって行われる再生動作がユーザアカウントを有する別のユーザによって行われる再生動作と類似しているかどうかを判定できることが留意されるべきである。一部の実施形態において、プロセス500は、ユーザによって行われる類似の再生動作(例えば、同じまたは類似の再生速度動作、全天球ビデオコンテンツアイテム内の同じまたは類似の位置、特定の時間での同じまたは類似のスキップ動作等)を有するビデオコンテンツアイテムをクラスタ化し、ビデオコンテンツアイテムの各クラスタで行われている再生動作が期待されるユーザ行動に特徴的でないと考えられるかどうかを判定できる。
【0055】
図5に戻って参照すると、520で、プロセス500は、濫用基準を有する回避手法を利用した可能性があるビデオコンテンツアイテムを識別するための濫用照会を生成できる。例えば、ユーザ入力の濫用基準を受信したことに応じて、プロセス500は、ユーザ入力の濫用基準に基づいてコンテンツシステムへの送信のための濫用照会を生成できる。より特定の例では、「0.5x再生レート」および「ビデオ全体」のユーザ入力の濫用基準を受信したことに応じて、プロセス500は、「SELECT*FROM videos WHERE playback_rate=0.5」などの、構造化照会言語の濫用照会を生成できる。別のより特定の例では、一部の事例に上記したように、プロセス500は、1つまたは複数のメディア特性または基準(例えば、視聴回数、アップロード日等)を付加して、「SELECT*FROM videos WHERE playback_rate=0.5 AND WHERE upload_date BETWEEN '2017-01-01' AND '2017-05-01' AND WHERE min_view_count=100」などの、濫用照会を実行するためにビデオコンテンツアイテムをさらにフィルタリングできる。
【0056】
任意の適切な濫用照会を生成できることが留意されるべきである。例えば、代替的または追加的に構造化照会言語の濫用照会を生成するために、プロセス500は、受信した濫用基準と関連するキーワードの形態の濫用照会を生成できる。別の例では、濫用照会は、受信した濫用基準から抽出される特定の数のキーワード(例えば、1、2等)を含むことができる。
【0057】
図5に戻って参照すると、530で、プロセス500は、520で生成した濫用照会によって返されるビデオコンテンツアイテムに適用するための変換を受信できる。例えば、構造化照会言語の濫用照会がユーザ入力の濫用基準から生成される事例では、プロセス500は、濫用照会に応じて返されるビデオコンテンツアイテムに適用されることになるユーザ入力の変換を受信できる。より特定の例では、プロセス500は、利用可能な変換のリストから変換を選択するようにユーザに促す、
図2に図示されるユーザインターフェースなどの、ユーザインターフェースを提示できる。別の例では、回避手法によって変更されているとしてユーザによって識別および/またはアップロードされた例証的なビデオコンテンツアイテムから濫用照会が決定される事例では、プロセス500は、濫用照会に応じて返されるビデオコンテンツアイテムにどの変換が適用されるべきかを判定できる。より特定の例では、プロセス500は、自動的に選択された変換をユーザによる検証のために提示する、
図2に図示されるユーザインターフェースなどの、ユーザインターフェースを提示できる。
【0058】
一部の実施形態において、540で、プロセス500は、生成した濫用照会を受信した変換と関連付け、関連付けた濫用照会および変換を記憶デバイスに記憶できる。例えば、プロセス500は、各関連付けた濫用照会および変換を照会-変換対としてデータベースに記憶できる。別の例では、プロセス500は、各関連付けた濫用照会および変換をテキストファイルの行に記憶できる。関連付けられた濫用照会および変換が任意の適切な形式で記憶できることが留意されるべきである。
【0059】
一部の実施形態において、ビデオコンテンツアイテムに適用された潜在的な回避手法と関連する照会-変換情報を記憶する前に、または540と関連して下記されるように濫用照会を実行する前に、プロセス500は、濫用照会が特定のメディア特性基準を満たすかどうかを判定できる。そのようなメディア特性基準は、例えば、濫用照会に応じて返されるビデオコンテンツアイテムの閾値数(例えば、少なくとも15個のコンテンツアイテム)を含むことができる。別の例では、メディア特性基準は、検出濫用日または他の時間情報後にアップロードされたビデオコンテンツアイテムの閾値数(例えば、100個のビデオコンテンツアイテム)を含むことができる。さらに別の例では、メディア特性基準は、ビデオコンテンツアイテムが特定の視聴回数(例えば、少なくとも100視聴)に達したビデオコンテンツアイテムの閾値数(例えば、少なくとも15個のコンテンツアイテム)を含むことができる。
【0060】
一部の実施形態において、550で、プロセス500は、記憶デバイスに記憶した1つまたは複数の照会-変換を実行できる。
【0061】
照会-変換の各々が任意の適切な間隔で実行できることが留意されるべきである。例えば、照会-変換は照会-変換の待ち行列に入れることができ、照会-変換の待ち行列が特定の数(例えば、10)に達したことに応じて、待ち行列内の照会-変換を実行できる。この例を続けると、この照会-変換の待ち行列は特定の時間間隔(例えば、毎週、毎月等)で再実行できる。別の例では、個々の照会-変換は、540で記憶デバイスに記憶された2分後などの、特定の時間に実行でき、少なくとも閾値数の回避手法を使用したビデオコンテンツアイテムを検出した上で、照会-変換は特定の時間間隔で(例えば、毎週)再実行できる。さらに別の例では、1つまたは複数の照会-変換が、特定の視聴回数に達した特定のコンテンツ種類のビデオコンテンツアイテムに照会を適用することなどの、特定のイベントに応じて実行できる。
【0062】
一部の実施形態において、プロセス500は、照会-変換が別の照会-変換と重複するかどうかを判定できる。例えば、第1の照会-変換対に適用されている変換が第2の照会-変換対に適用されている変換と同じであるとの判定に応じて、プロセス500は、一変換がビデオコンテンツアイテムに一回適用され、かつ第1の照会変換対に関しても第2の照会変換対に関しても使用されることになると判定できる。
【0063】
図6に着目すると、フィンガープリントを変換して不正なビデオコンテンツアイテムを検出するためのプロセスの例示的な一例600が、開示される主題の一部の実施形態に従って図示される。一部の実施形態において、プロセス600のブロックはサーバ302上で実行できる。
【0064】
プロセス600は、610で濫用照会を実行して一致するビデオコンテンツアイテムおよび除外されるビデオコンテンツアイテムを決定することによって開始できる。例えば、
図5と関連して上記したように、プロセス600は、データベースまたは他の適切な記憶デバイスにアクセスして任意の適切な間隔で照会-変換対を得ることができ、照会-変換対を取り出したことに応じて、コンテンツサーバと関連する複数のビデオコンテンツアイテムに対して濫用照会を実行でき、ここで照会は再生ログまたはビデオコンテンツアイテムに関連した再生情報を含む任意の他の適切なソースにアクセスすることを含むことができる。より特定の例では、濫用照会には、再生ログを検索して、ビデオの全体に対して初期再生レートの2倍(例えば、2x速度)でユーザによって再生されたビデオコンテンツアイテムを決定する構造化照会を含むことができる。この濫用照会を実行したことに応じて、プロセス600は、濫用照会に説明される挙動または回避手法が検出された一致するビデオコンテンツアイテムの部分集合を決定できる。
【0065】
追加的に、プロセス600は、濫用照会に説明される挙動または回避手法が検出されなかった、除外されるビデオコンテンツアイテム(例えば、照会における濫用基準と一致しないビデオコンテンツアイテム)の部分集合を決定できる。これには、例えば、特定の濫用照会に対する除外されるビデオコンテンツアイテムの表示を除外ログに記憶することを含むことができる。そのような表示を記憶することによって、以前に実行された濫用照会と同じ変換を適用する重複する濫用照会が、記憶した除外表示に基づいて以前に実行された濫用照会に対する除外されたビデオコンテンツアイテムに対して再実行されなくてよいことが留意されるべきである。
【0066】
一部の実施形態において、プロセス600は、ビデオコンテンツアイテムのコーパス内の各ビデオコンテンツアイテムを、ビデオコンテンツアイテムが特定の照会と一致するかどうかを示す表示子と関連付けできる。例えば、全天球ビデオコンテンツアイテムの再生の全体に対して特定の視角または位置が使用される全天球ビデオコンテンツアイテムを検索する照会に対して、特定の照会に対する照会結果表示子をビデオコンテンツアイテムと関連付けおよび/または記憶できる。これには、例えば、再生がユーザによって第1の角度として行われる全天球ビデオコンテンツアイテムおよび再生が他のユーザによって第2の角度で行われる全天球ビデオコンテンツアイテムを含むことができる。この例を続けると、異なる照会-変換対における次の照会が類似の再生挙動を検索しているとの判定に応じて、プロセス600は、照会結果表示子にアクセスできる。追加的または代替的に、プロセス600は、次の照会がビデオコンテンツアイテムのコーパスに対して再実行されるべきであるかどうかを判定できる。
【0067】
一部の実施形態において、ビデオコンテンツアイテムへの変換が以前の照会-変換対に関して適用されているとの判定に応じて、プロセス600は、照会結果表示子または以前に実行された照会から生じる任意の他の適切な情報に基づいて、除外されるビデオコンテンツアイテムをフィルタリングできる。
【0068】
図6に戻って参照すると、プロセス600は、620で、各一致するビデオコンテンツアイテムに対して、関連付けた変換を一致するビデオコンテンツアイテムに適用できる。例えば、ビデオ編集アプリケーションを使用して、濫用照会と関連する変換は、一致するビデオコンテンツアイテムに適用されて、変換されたビデオコンテンツアイテムを得ることができる。より特定の例では、ビデオ編集アプリケーションを使用して、照会-変換対からの変換は、回避手法が打ち消されるように一致するビデオコンテンツアイテムに適用できる(例えば、半速度で再生するように変更されたビデオコンテンツアイテムの再生速度を2倍にする再生速度変更)。ビデオコンテンツアイテムに異なる変換を適用するために1つまたは複数のアプリケーションが使用できることが留意されるべきである。
【0069】
一部の実施形態において、630で、プロセス600は、任意の適切なフィンガープリント手法(例えば、ビデオフィンガープリント、オーディオフィンガープリント、メロディフィンガープリント、任意の適切な種類のフィンガープリント分析および/またはその任意の適切な組合せ)を使用して変換されたビデオコンテンツアイテムの1つまたは複数のフィンガープリント表現を生成できる。より特定の例では、1つのフィンガープリント手法が、ビデオコンテンツアイテムの時間周波数表現の局所特徴の固有の特性を識別する個々の関心点を決定することを含むことができる。これには、例えば、ビデオコンテンツアイテムと関連するスペクトログラムの固有の特性を識別することを含むことができる。関心位置は、特定の継続時間にわたる特性周波数のスペクトルピークまたはスペクトルイベントとして定義できる。一部の実施形態において、関心点は発音のタイミングも含むことができる。1つまたは複数のフィンガープリントが次いで関心点の集合の関数として生成できる。
【0070】
変換されたビデオコンテンツアイテムのフィンガープリントが変換されたビデオコンテンツアイテム全体またはビデオコンテンツアイテムの一部分を表すように生成できることが留意されるべきである。例えば、一致したビデオコンテンツアイテムの一部分が再生中にユーザによって早められる(例えば、2倍の速度)との判定に応じて、プロセス600は、ビデオコンテンツアイテムのその部分を選択し、ビデオコンテンツアイテムの選択した部分を変換し、ビデオコンテンツアイテムの変換した部分を表す1つまたは複数のフィンガープリントを生成できる。
【0071】
一部の実施形態において、変換されたビデオコンテンツアイテムと関連する複数のフィンガープリントが複数のフィンガープリント手法を使用して生成できる。例えば、ビデオコンテンツアイテムのビデオ部分を表す第1のフィンガープリントが生成でき、ビデオコンテンツアイテムの背景オーディオ部分を表す第2のフィンガープリントが生成でき、ビデオコンテンツアイテム内の繰り返される曲を表す第3のフィンガープリントが生成でき、ビデオコンテンツアイテムの会話部分を表す第4のフィンガープリントが生成でき、かつ/またはビデオコンテンツアイテム内のオープニングクレジットに対応するビデオ部分を表す第5のフィンガープリントが生成できる。
【0072】
変換されたビデオコンテンツアイテムのフィンガープリントまたは他の適切な簡潔な表現を得たことに応じて、プロセス600は、640で、生成したフィンガープリントが参照コンテンツアイテムまたは記憶されたコンテンツアイテムの任意の他の部分と一致するかどうかを判定できる。例えば、変換されたビデオコンテンツアイテムを表すように生成された1つまたは複数のフィンガープリントは、参照コンテンツアイテム(例えば、著作権保護されたビデオのデータベース、著作権保護されたオーディオトラックのデータベースおよび/または任意の他の適切なコンテンツアイテム)の参照フィンガープリントと比較できる。
【0073】
一部の実施形態において、変換されたビデオコンテンツアイテムのフィンガープリントまたは他の適切な簡潔な表現が参照コンテンツアイテムと一致する(例えば、変換されたビデオコンテンツアイテムに対応するフィンガープリントの少なくとも閾値量が参照コンテンツアイテムに対応する参照フィンガープリントと一致する場合)との判定に応じて、プロセス600は、変換されたビデオコンテンツアイテムに対応するビデオコンテンツアイテムにアクションを行える。
【0074】
例えば、一部の実施形態において、変換されたビデオコンテンツアイテムのフィンガープリントまたは他の適切な簡潔な表現が参照コンテンツアイテムと一致するとの判定に応じて、ビデオコンテンツアイテムは任意の適切な方法でタグ付けおよび/またはマークできる。より特定の例では、一部の実施形態において、プロセス600は、ビデオコンテンツアイテムの識別子にタグ付けし、それによって、ビデオコンテンツアイテムに回避手法が適用された(例えば、変換されたビデオコンテンツアイテムが特定の著作権保護されたビデオコンテンツアイテムと一致する場合)かどうかを検証する手動調査のために、ビデオコンテンツアイテムにフラグが立てられるようにすることができる。一部のそのような実施形態において、プロセス600は、ビデオコンテンツアイテムのフラグが立てられた部分に対応するフレーム番号、ビデオコンテンツアイテムへの一致をもたらした参照コンテンツアイテムの識別子および/または任意の他の適切な情報などの、任意の他の適切な情報を含むことができる。
【0075】
一部の実施形態において、プロセス600は、おそらく回避手法が適用されたので、かつおそらく著作権保護されたビデオコンテンツアイテムを含むので、ビデオコンテンツアイテムが他の視聴者に提示されるのを禁止または遮断できる。例えば、プロセス600は、ビデオコンテンツアイテムの代わりに警告メッセージが提示されるようにすることができる。別の例では、プロセス600は、ビデオコンテンツアイテムを変更(例えば、特定の視点への動きを防止、ビデオコンテンツアイテムと関連するビデオおよび/またはオーディオコンテンツを変える等)できる。
【0076】
一部の実施形態において、プロセス600は、適用された回避手法を有するビデオコンテンツアイテムをアップロードしたユーザと関連するユーザアカウントを決定できる。例えば、プロセス600は、アップロードされたビデオコンテンツアイテムに適用された検出された回避手法のユーザアカウントに通知を送信できる。別の例では、プロセス600は、ユーザアカウントと関連するビデオコンテンツアイテムが他の視聴者に提示されるのを禁止または遮断できる。
【0077】
代替的に、変換されたビデオコンテンツアイテムのフィンガープリントまたは他の適切な簡潔な表現が参照コンテンツアイテムと一致しないとの判定に応じて、ビデオコンテンツアイテムは任意の適切な方法でタグ付けおよび/またはマークできる。例えば、一部の実施形態において、プロセス600は、ビデオコンテンツアイテムが特定の濫用照会および特定の変換に対して除外されたことを示す識別子をビデオコンテンツアイテムにタグ付けできる。
【0078】
図6のプロセス600が任意の適切な間隔で再実行できることが留意されるべきである。例えば、回避手法が適用された閾値数のビデオコンテンツアイテムを検出した照会-変換対は第1の時間間隔(例えば、週に1回)で再実行のために選択できる一方で、回避手法が適用されたビデオコンテンツアイテムの検出が閾値数未満である照会-変換対は第2の時間間隔(例えば、月に1回)で再実行のために選択できる。この例を続けると、回避手法が適用されたビデオコンテンツアイテムの検出が所与の数未満である照会-変換対は記憶デバイスから削除できる。
【0079】
一部の実施形態において、
図5および
図6のプロセスの上記したブロックの少なくとも一部は、図に図示されかつそれと関連して記載される順および順序に限定されない任意の順にまたは順序で実行できるまたは行うことができる。また、
図5および
図6の上記ブロックの一部は、待ち時間および処理時間を削減するために適宜実質的に同時にまたは並列に実行できるまたは行うことができる。追加的または代替的に、
図5および
図6のプロセスの上記したブロックの一部は省略できる。
【0080】
一部の実施形態において、本明細書における機能および/またはプロセスを行うための命令を記憶するために任意の適切なコンピュータ可読媒体が使用できる。例えば、一部の実施形態において、コンピュータ可読媒体は一時的または非一時的であることができる。例えば、非一時的コンピュータ可読媒体には、磁気媒体(ハードディスク、フロッピーディスクおよび/もしくは任意の他の適切な磁気媒体など)、光学媒体(コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、ブルーレイディスクおよび/もしくは任意の他の適切な光学媒体など)、半導体媒体(フラッシュメモリ、電気的プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)および/もしくは任意の他の適切な半導体媒体など)、一過性(fleeting)でない、または伝送中に永続性の様相(semblance of permanence)を欠くことが一切ない任意の適切な媒体、ならびに/または任意の適切な有形媒体などの媒体を含むことができる。別の例として、一時的コンピュータ可読媒体には、ネットワーク上の信号、電線、導体、光ファイバ、回路内の信号、一過性でかつ伝送中に永続性の様相を欠く任意の適切な媒体、および/または任意の適切な無形媒体を含むことができる。
【0081】
本明細書に記載されるシステムがユーザについての個人情報を収集する、または個人情報を利用する状況において、ユーザには、プログラムまたは機能がユーザ情報(例えば、ユーザのソーシャルネットワーク、社会的行為もしくは活動、職業、ユーザの嗜好またはユーザの現在位置についての情報)を収集するかどうかを制御する機会が与えられてよい。加えて、或るデータは、それが記憶または使用される前に1つまたは複数の方法で処理でき、その結果、個人情報は削除される。例えば、ユーザに対して個人情報が確定できないようにユーザの身元が処理でき、または位置情報が得られる程度(都市、郵便番号または州レベルなど)にユーザの地理的位置が一般化でき、その結果ユーザの特定の位置は確定できない。このように、ユーザは、ユーザについてコンテンツサーバによって情報がどのように収集および使用されるかの制御権を有することができる。
【0082】
したがって、フィンガープリントを変換して不正なメディアコンテンツアイテムを検出するための方法、システムおよび媒体が提供される。
【0083】
本発明が前述の例示的な実施形態に記載および例示されたが、本開示が単に例としてなされたこと、および後続の請求項によってのみ限定される本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく本発明の実装の詳細の多数の変更がなされ得ることが理解される。開示した実施形態の特徴は様々な方法で組合せおよび再配置できる。