(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記操作パネルは、前記第1プレビュー画像の表示領域内の2点を指定する2点指定操作を前記範囲選択操作の一操作として受け付け、前記2点指定操作により前記第1プレビュー画像の表示領域内の2点が指定されると、当該指定された2点を対角の頂点とする四角形で囲まれた範囲を前記2点指定操作で選択された前記切取範囲として示し、その後、前記微調整操作が行われると、前記2点指定操作で選択された前記切取範囲を拡大または縮小することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
前記制御部は、前記操作パネルが前記範囲選択操作を追加で受け付けたことによって複数の前記切取範囲が選択された場合、前記出力用データを生成するときに、複数の前記切取範囲にそれぞれ対応する複数の前記切取画像データの画像を1ページ分の領域内に含めることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
前記操作パネルは、前記出力用データに対応する第2プレビュー画像を表示し、前記切取画像データの画像のサイズおよび前記切取画像データの画像のページ内での配置位置の少なくとも一方を編集する編集操作を受け付け、
前記制御部は、前記編集操作での編集内容に基づき前記出力用データを編集することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
前記操作パネルは、前記画像読取部が複数枚の前記原稿を読み取った場合、複数枚の前記原稿の画像データにそれぞれ対応する複数の前記第1プレビュー画像のうち1つを表示して前記範囲選択操作を受け付け、前記第1プレビュー画像を表示しているとき、予め定められた切替操作を受け付けると、現在表示している前記第1プレビュー画像とは別の前記第1プレビュー画像を表示して前記範囲選択操作を受け付けることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
前記操作パネルは、予め定められた回転操作を前記範囲選択操作の一操作として受け付け、前記回転操作を受け付けると、前記切取範囲を回転させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像読取装置。
前記操作パネルは、前記切取範囲をタッチしたままタッチ位置を移動させる操作を前記回転操作として受け付け、前記回転操作時のタッチ位置の移動方向および移動量に基づき前記切取範囲を回転させることを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
前記操作パネルは、角度調整ボタンを有し、前記角度調整ボタンに対する操作を前記回転操作として受け付け、前記角度調整ボタンが操作されるごとに、前記切取範囲を所定角度ずつ回転させることを特徴とする請求項7または8に記載の画像読取装置。
前記操作パネルは、前記原稿選択操作を受け付けるとき、前記画像読取部が読み取った複数枚の前記原稿にそれぞれ対応する複数の前記第1プレビュー画像を表示し、いずれかの前記第1プレビュー画像を選択する操作を前記原稿選択操作として受け付け、
前記制御部は、前記原稿選択操作で選択された前記第1プレビュー画像に対応する前記原稿を前記基準原稿に設定することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像読取装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の一実施形態による画像読取装置を備えた画像形成装置について、スキャン機能やプリント機能など複数種の機能が搭載された複合機を例にとって説明する。
【0016】
<複合機の構成>
図1に示すように、本実施形態の複合機100は、制御部1を備える。制御部1は、CPU11、メモリー12および画像処理モジュール13を含む。CPU11は、制御用のプログラムおよびデータに基づき動作し、複合機100の各部を制御するための処理を行う。メモリー12は、CPU11を動作させるための制御用のプログラムおよびデータを記憶する。
【0017】
画像処理モジュール13は、画像データに対して種々の画像処理を行うための専用回路やメモリーを含む。制御部1は、画像処理モジュール13を用いて、画像データに対して画像処理を行う。
【0018】
また、
図1および
図2に示すように、複合機100は、画像読取部2を備える。画像読取部2は、制御部1に接続される。制御部1は、画像読取部2の読取動作を制御する。画像読取部2は、原稿Dを読み取り、原稿Dの画像データを生成する。
【0019】
画像読取部2は、ランプ21やイメージセンサー22などの光学系部材を含み、原稿Dを光学的に読み取る。ランプ21やイメージセンサー22などの光学系部材は、画像読取部2の筐体内部に収容される。画像読取部2の筐体上面には、コンタクトガラスG1およびG2が嵌め込まれる。コンタクトガラスG1は搬送読取モードでの読取時に用いるコンタクトガラスであり、コンタクトガラスG2は載置読取モードでの読取時に用いるコンタクトガラスである。
【0020】
また、画像読取部2は、原稿搬送ユニット23を含む。原稿搬送ユニット23は、画像読取部2の筐体上面に対して開閉可能に取り付けられる。原稿搬送ユニット23には、原稿搬送路20、原稿セットトレイ231および原稿排出トレイ232が設けられる。
【0021】
原稿搬送路20は、原稿セットトレイ231の設置位置から、コンタクトガラスG1上の所定位置(搬送読取モードでの読取時の読取位置RP)を経由し、原稿排出トレイ232の設置位置に至る。原稿搬送ユニット23は、原稿セットトレイ231にセットされた読取前の原稿Dを原稿搬送路20に給紙するとともに、原稿搬送路20に沿って原稿Dを搬送し、読取後の原稿Dを原稿排出トレイ232に排出する。
【0022】
搬送読取モードでは、ユーザーによって原稿セットトレイ231に原稿Dがセットされる。原稿搬送ユニット23は、原稿セットトレイ231にセットされた原稿Dを原稿搬送路20に給紙し、原稿搬送路20に沿って原稿Dを搬送する。これにより、コンタクトガラスG1上の読取位置RPを原稿Dが通過する。画像読取部2は、読取位置RPを通過する原稿Dを読み取って原稿Dの画像データを生成する。
【0023】
原稿セットトレイ231に複数枚の原稿Dをセットした場合には、原稿搬送ユニット23による複数枚の原稿Dの読取位置RPへの搬送が1枚ずつ自動的に行われる。画像読取部2は、原稿Dを1枚ずつ連続して読み取って複数枚の原稿Dの画像データを生成する連続読取を行う(複数枚の原稿Dの画像データは1ファイルにまとめられる)。
【0024】
載置読取モードでは、ユーザーによってコンタクトガラスG2上に原稿Dがセットされる。画像読取部2は、コンタクトガラスG2上にセットされた原稿Dを読み取って原稿Dの画像データを生成する。このとき、コンタクトガラスG2上にセットした原稿Dを原稿搬送ユニット23によって押え付けることができる。
【0025】
また、複合機100は、印刷部3を備える。印刷部3は、制御部1に接続される。制御部1は、印刷部3の印刷動作を制御する。印刷部3は、用紙Sに画像を印刷する印刷ジョブを実行する。
【0026】
印刷部3は、給紙部31、画像形成部32および定着部33を含む。給紙部31は、カセットに収容された用紙Sを用紙搬送路30に給紙する。用紙搬送路30に給紙された用紙Sは用紙搬送路30に沿って搬送される。
【0027】
画像形成部32は、ブラック(K)、イエロー(Y)、シアン(C)およびマゼンタ(M)の各色にそれぞれ対応する画像形成ユニット32K、32Y、32Cおよび32Mを含む。画像形成ユニット32K、32Y、32Cおよび32Mは、それぞれ、対応する色のトナー像を形成し、中間ベルトに1次転写する。中間ベルトに転写されたトナー像は、搬送中の用紙Sに2次転写される。
【0028】
定着部33は、トナー像が転写された用紙Sを加圧および加熱する。これにより、用紙Sにトナー像が定着される。トナー像が定着された印刷済み用紙Sは、用紙搬送路30に沿ってそのまま搬送され、排出される。
【0029】
また、複合機100は、操作パネル4を備える。操作パネル4は、制御部1に接続される。制御部1は、操作パネル4の表示動作を制御するとともに、操作パネル4に対して行われた操作を検知する。
【0030】
操作パネル4は、タッチスクリーン41およびハードウェアボタン42を含む。タッチスクリーン41は、ソフトウェアボタンを配した画面を表示し、ユーザーからタッチ操作を受け付ける。ハードウェアボタン42は、操作パネル4に複数設けられる。たとえば、ハードウェアボタン42としては、ジョブの実行を指示するスタート操作をユーザーから受け付けるためのスタートボタンなどがある。
【0031】
また、
図1に示すように、複合機100は、通信部5を備える。通信部5は、制御部1に接続される。制御部1は、通信部5が行う通信を制御する。
【0032】
通信部5は、複合機100をLANなどのネットワークNTに接続するためのインターフェースであり、通信用回路、通信用メモリーおよび通信用コネクターなどを含む。ネットワークNTには、外部機器200が接続される。外部機器200は、ファクシミリやサーバー、複合機100のユーザーにより使用されるユーザー端末(パーソナルコンピューター)などである。通信部5は、外部機器200との間でデータの送受信を行う。
【0033】
ネットワークNTを介して複合機100(通信部5)と外部機器200とを通信可能に接続した場合には、複合機100から外部機器200にデータを送信する送信ジョブの実行が可能となる。すなわち、通信部5は、送信ジョブを実行する。
【0034】
また、複合機100は、記憶部6を備える。記憶部6は、制御部1に接続される。制御部1は、記憶部6からのデータの読み出しや記憶部6へのデータの書き込みを行う。特に限定されないが、記憶部6は、ROM(EEPROMなど)のような不揮発性の記憶デバイスを含む。
【0035】
たとえば、制御部1は、画像読取部2による原稿Dの読み取りによって得られた原稿Dの画像データを記憶部6に一旦記憶させる。そして、制御部1は、原稿Dの画像データを用いるジョブ(印刷ジョブや送信ジョブ)を実行するとき、原稿Dの画像データに基づき出力用データを生成する。
【0036】
印刷ジョブを実行する場合、制御部1は、出力用データに基づき、露光処理(原稿Dの画像データに基づく静電潜像を形成する処理)を制御するための露光制御データを生成する。そして、制御部1は、露光制御データを印刷部3に出力することにより、原稿Dの画像データに基づく静電潜像の形成および当該静電潜像のトナー像への現像を印刷部3に行わせる。これにより、原稿Dの画像データに基づく画像が用紙Sに印刷される。
【0037】
送信ジョブを実行する場合、制御部1は、出力用データに基づき送信用データ(PDFデータなど)を生成する。そして、制御部1は、送信用データの外部機器200への送信を通信部5に行わせる。
【0038】
ここで、制御部1は、プレビュー画像(プレビュー用の表示データ)を生成するためのプレビュー画像生成モジュール14を含む。プレビュー画像生成モジュール14は、プレビュー画像を生成するための専用回路やメモリーなどで構成される。制御部1は、プレビュー画像生成モジュール14を用いてプレビュー画像を生成し、操作パネル4にプレビュー画像を表示させる。
【0039】
<画像切取機能>
複合機100には、画像切取機能が搭載される。画像切取機能を有効に設定しておくことにより、原稿Dの読み取りによって得られた原稿画像の一部を切り取り、原稿画像の切り取った領域の画像だけを出力することができる。
【0040】
画像切取機能の有効/無効の設定は操作パネル4がユーザーから受け付ける。制御部1は、画像切取機能が有効に設定された状態で、画像読取部2による原稿Dの読み取りが行われると、原稿Dの画像データに対応する第1プレビュー画像P1(
図3参照)を生成する。そして、制御部1は、範囲選択画面410(
図3参照)の表示指示を操作パネル4に与える。
【0041】
操作パネル4は、当該表示指示を受けると、
図3に示すような範囲選択画面410を表示する。範囲選択画面410には、プレビュー領域A1が設けられる。操作パネル4は、プレビュー領域A1に第1プレビュー画像P1を表示する。
【0042】
範囲選択画面410には、選択ボタンB11が配される。操作パネル4は、選択ボタンB11に対するタッチ操作(タップ操作)が行われると、切取範囲を選択する範囲選択操作(タッチスクリーン41に対するタッチ操作)をユーザーから受け付ける。ここで、範囲選択操作は2点指定操作と微調整操作とを含む。
【0043】
範囲選択画面410の表示後、まず、操作パネル4は、2点指定操作を受け付ける。
図4に示すように、第1プレビュー画像P1の表示領域内をタッチし、タッチしたまま指を動かすタッチ操作をユーザーが行うと、当該タッチ操作が2点指定操作として受け付けられる。
図4では、移動前のタッチ位置(2点指定操作の最初のタッチ位置)を一重丸で示すとともに、移動後のタッチ位置(指の動きが止まったときのタッチ位置)を二重丸で示し、タッチ位置の移動軌跡を白抜き矢印で示す。
【0044】
制御部1は、操作パネル4に対して2点指定操作が行われたことを検知すると、移動前のタッチ位置および移動後のタッチ位置の2点(第1プレビュー画像P1の表示領域内の2点)が2点指定操作で指定されたと判断する。制御部1は、当該指定された2点を対角の頂点とする四角形で囲まれた範囲(
図4では、破線で示す)を2点指定操作で選択された切取範囲として認識する。
【0045】
操作パネル4は、2点指定操作で2点が指定されると、当該指定された2点を対角の頂点とする四角形で囲まれた範囲が2点指定操作で選択された切取範囲である旨をユーザーに認識させるための表示を行う。たとえば、操作パネル4は、
図5に示すように、2点指定操作で選択された切取範囲を囲む枠F(下図参照)を表示する。なお、枠Fの内側の画像の表示色を変化させてもよい(たとえば、白黒反転させてもよい)。
【0046】
2点指定操作の受付後、操作パネル4は、微調整操作を受け付ける。たとえば、範囲選択画面410には、微調整ボタンB12(ソフトウェアボタン)が配される。微調整ボタンB12は、拡大ボタンB121および縮小ボタンB122を含む。微調整ボタンB12に対するタッチ操作(タップ操作)をユーザーが行うと、当該タッチ操作が微調整操作として受け付けられる。微調整操作では、2点指定操作で選択した切取範囲のサイズを微調整(拡大または縮小)することができる。
【0047】
図6に示すように、ユーザーが拡大ボタンB121を1回タップすると(微調整操作としての拡大操作を1回行うと)、2点指定操作で選択した切取範囲(当該切取範囲は枠Fで示される)は上下左右の全方向に所定値(たとえば、1mm)だけ拡大する。その後、ユーザーが拡大ボタンB121をさらに1回タップすると、2点指定操作で選択した切取範囲は上下左右の全方向に所定値だけさらに拡大する。すなわち、操作パネル4は、微調整操作として拡大ボタンB121に対するタッチ操作(タップ操作)が行われるごとに、2点指定操作で選択された切取範囲を上下左右の全方向に所定値ずつ拡大する。なお、
図6では、拡大操作の直前の切取範囲を破線で示す。
【0048】
図7に示すように、ユーザーが縮小ボタンB122を1回タップすると(微調整操作としての縮小操作を1回行うと)、2点指定操作で選択した切取範囲(当該切取範囲は枠Fで示される)は上下左右の全方向に所定値(たとえば、1mm)だけ縮小する。その後、ユーザーが縮小ボタンB122をさらに1回タップすると、2点指定操作で選択した切取範囲は上下左右の全方向に所定値だけさらに縮小する。すなわち、操作パネル4は、微調整操作として縮小ボタンB122に対するタッチ操作(タップ操作)が行われるごとに、2点指定操作で選択された切取範囲を上下左右の全方向に所定値ずつ縮小する。なお、
図7では、縮小操作の直前の切取範囲を破線で示す。
【0049】
また、
図3に示す範囲選択画面410の表示中、操作パネル4は、2点指定操作あるいは微調整操作で選択された切取範囲を回転する回転操作を範囲選択操作の一操作として受け付ける。操作パネル4は、切取範囲内の位置をタッチし、タッチしたまま、タッチした指の位置(タッチ位置)を移動させるタッチ操作を回転操作として受け付ける。そして、操作パネル4は、回転操作を受け付けると、回転操作時のタッチ位置の移動方向および移動量に基づき切取範囲(切取範囲を示す枠F)を回転させる。ユーザーが回転操作を行うと、切取範囲を示す枠Fが回転するので、切取範囲の回転方向や切取範囲がどれだけ回転したかをユーザーは認識することができる。
【0050】
たとえば、操作パネル4は、回転操作を受け付けると、切取範囲の中心を回転中心とする。そして、
図8に示すように、回転操作時のタッチ位置が切取範囲の回転中心(
図8では、黒丸で示す)よりも一方側(右側)の領域であり、タッチ位置の移動方向が下方向(斜め下方向を含む)であった場合、操作パネル4は、切取範囲を時計回り方向(回転操作時のタッチ位置の移動方向に応じた方向)に回転させる。また、回転操作時のタッチ位置が切取範囲の回転中心よりも一方側(右側)の領域であり、タッチ位置の移動方向が上方向(斜め上方向を含む)であった場合、操作パネル4は、切取範囲を反時計回り方向(回転操作時のタッチ位置の移動方向に応じた方向)に回転させる。
【0051】
一方で、図示しないが、回転操作時のタッチ位置が切取範囲の回転中心よりも他方側(左側)の領域であり、タッチ位置の移動方向が下方向(斜め下方向を含む)であった場合、操作パネル4は、切取範囲を反時計回り方向(回転操作時のタッチ位置の移動方向に応じた方向)に回転させる。また、回転操作時のタッチ位置が切取範囲の回転中心よりも一方側(左側)の領域であり、タッチ位置の移動方向が上方向(斜め上方向を含む)であった場合、操作パネル4は、切取範囲を時計回り方向(回転操作時のタッチ位置の移動方向に応じた方向)向に回転させる。
【0052】
なお、操作パネル4は、回転操作時のタッチ位置の移動に追従して切取範囲を回転させる。すなわち、操作パネル4は、タッチ位置が移動している間はタッチ位置の移動方向に応じた方向に切取範囲を回転させ、タッチ位置が移動していない間は切取範囲を回転させない。このため、回転操作時のタッチ位置の移動量が大きいほど切取範囲の回転量(回転角)が大きくなり、回転操作時のタッチ位置の移動量が小さいほど切取範囲の回転量(回転角)が小さくなる。
【0053】
ここで、
図3に示すように、範囲選択画面410には角度調整ボタンB16(ソフトウェアボタン)が配される。角度調整ボタンB16は、時計回りボタンB161および反時計回りボタンB162を含む。操作パネル4は、角度調整ボタンB16に対するタッチ操作(タップ操作)も回転操作として受け付ける。
【0054】
たとえば、操作パネル4は、2点指定操作や微調整操作の受付後(枠Fの表示後)、切取範囲に対して所定操作(たとえば、同位置を所定時間以上タッチし続ける長押し操作など)が行われると、所定操作を受けた切取範囲を調整対象とし、角度調整ボタンB16に対するタッチ操作の受け付けを開始する。ここで、角度調整ボタンB16は、切取範囲の傾き角度の微調整を受け付けるためのボタンである。
【0055】
ユーザーが時計回りボタンB161を1回タップすると、調整対象の切取範囲(枠F)は時計回り方向に所定角度だけ回転する。その後、ユーザーが時計回りボタンB161をさらに1回タップすると、調整対象の切取範囲は時計回り方向に所定角度だけさらに回転する。すなわち、操作パネル4は、時計回りボタンB161に対するタッチ操作が行われるごとに、調整対象の切取範囲を時計回り方向に所定角度ずつ回転させる。
【0056】
また、ユーザーが反時計回りボタンB162を1回タップすると、調整対象の切取範囲(枠F)は反時計回り方向に所定角度だけ回転する。その後、ユーザーが反時計回りボタンB162をさらに1回タップすると、調整対象の切取範囲は反時計回り方向に所定角度だけさらに回転する。すなわち、操作パネル4は、反時計回りボタンB162に対するタッチ操作が行われるごとに、調整対象の切取範囲を反時計回り方向に所定角度ずつ回転させる。
【0057】
たとえば、原稿Dが傾いた状態で画像読取部2による読み取りが行われた場合には、画像読取部2が読み取った原稿Dの画像データに含まれる原稿画像が傾く。このため、
図9に示すように、原稿画像が傾いた第1プレビュー画像P1が操作パネル4に表示される。
図9では、アルファベットの羅列が原稿画像である。
【0058】
この例において、ユーザー所望の切取範囲が破線で囲まれた範囲であった場合、2点指定操作や微調整操作だけでは、
図9の上図に示すように、ユーザー所望の切取範囲を正確に選択することができない。すなわち、枠Fで示される切取範囲とユーザー所望の切取範囲(破線で囲まれた範囲)とを一致させることができない。この場合、ユーザーが回転操作を行うことにより(切取範囲を回転させることにより)、
図9の下図に示すように、枠Fで示される切取範囲とユーザー所望の切取範囲とを一致させることができる。
【0059】
図3に戻って、範囲選択画面410には、切替ボタンB13が配される。切替ボタンB13は、次ページボタンB131および前ページボタンB132を含む。切替ボタンB13は、プレビュー領域A1に表示する第1プレビュー画像P1を切り替える切替操作をユーザーから受け付けるためのボタンである。
【0060】
たとえば、複数枚の原稿Dの連続読取が行われた場合(画像読取部2によって複数枚の原稿Dの画像データが生成された場合)には、複数枚の原稿Dの画像データにそれぞれ対応する複数の第1プレビュー画像P1が制御部1により生成される。そして、操作パネル4は、複数の第1プレビュー画像P1のうち1つを範囲選択画面410のプレビュー領域A1に表示し、範囲選択操作を受け付ける。たとえば、操作パネル4は、1ページ目の原稿Dの画像データに対応する第1プレビュー画像P1を最初に表示する。
【0061】
この場合、
図10に示すように、切替操作として次ページボタンB131に対するタッチ操作(タップ操作)が行われると、操作パネル4は、2ページ目の原稿Dの画像データに対応する第1プレビュー画像P1を表示し、範囲選択操作を受け付ける(
図10の上図から
図10の下図に遷移する)。2ページ目の原稿Dの画像データに対応する第1プレビュー画像P1をプレビュー領域A1に表示している状態で、切替操作として前ページボタンB132に対するタッチ操作(タップ操作)が行われると、操作パネル4は、1ページ目の原稿Dの画像データに対応する第1プレビュー画像P1を表示し、範囲選択操作を受け付ける(
図10の下図から
図10の上図に遷移する)。
【0062】
なお、範囲選択画面410には、キャンセルボタンB14が配される。キャンセルボタンB14に対するタッチ操作(タップ操作)を検知すると、制御部1は、現在選択されている切取範囲をキャンセルする範囲キャンセル処理を行う。
【0063】
また、範囲選択画面410には、決定ボタンB15が配される。決定ボタンB15に対するタッチ操作(タップ操作)を検知すると、制御部1は、原稿Dの画像データから、範囲選択操作で選択された切取範囲に対応する画像データを切り取り、当該切り取った画像データである切取画像データの画像(以下、切取画像と称する)だけを含むページを出力するための出力用データを生成する。また、制御部1は、出力用データに対応する第2プレビュー画像P2(
図11参照)を生成する。なお、第2プレビュー画像P2は、切取画像だけを含むページをプレビューするためのプレビュー画像である。
【0064】
ここで、制御部1は、回転操作により回転された切取範囲に対応する切取画像(ここでは、便宜上、対象切取画像と称する)を含むページの出力用データを生成するとき、対象切取画像を回転させる。具体的には、制御部1は、対象切取画像に対応する切取範囲に対して回転操作が行われたときに、対象切取画像に対応する切取範囲が時計回り方向および反時計回り方向のいずれの方向にどれだけ回転したかを認識し、当該認識した回転方向および回転角度をそれぞれ対象方向および対象角度に設定する。そして、制御部1は、対象切取画像を対象方向とは逆方向に対象角度だけ回転させる。
【0065】
制御部1は、第2プレビュー画像P2の生成後、編集画面420の表示指示を操作パネル4に与える。操作パネル4は、当該表示指示を受けると、
図11に示すような編集画面420を表示する。編集画面420には、プレビュー領域A2が設けられる。操作パネル4は、プレビュー領域A2に第2プレビュー画像P2を表示する。そして、操作パネル4は、ユーザーから編集操作を受け付ける。
図11では、切取画像に符号40を付す。
【0066】
編集画面420には、ページ内での切取画像40の左右方向の位置編集を受け付けるための左右位置編集ボタンB21が複数配される。また、編集画面420には、ページ内での切取画像40の上下方向の位置編集を受け付けるための上下位置編集ボタンB22が複数配される。
【0067】
左右位置編集ボタンB21は、左寄せボタンB211、中央ボタンB212および右寄せボタンB213を含む。編集操作として左寄せボタンB211に対するタッチ操作(タップ操作)が行われると、操作パネル4は、切取画像40をページ内の左側に表示する。編集操作として中央ボタンB212に対するタッチ操作(タップ操作)が行われると、操作パネル4は、切取画像40をページ内の左右方向の中央に表示する。編集操作として右寄せボタンB213に対するタッチ操作(タップ操作)が行われると、操作パネル4は、切取画像40をページ内の右側に表示する。
【0068】
上下位置編集ボタンB22は、上寄せボタンB221、中央ボタンB222および右寄せボタンB223を含む。編集操作として上寄せボタンB221に対するタッチ操作(タップ操作)が行われると、操作パネル4は、切取画像40をページ内の上側に表示する。編集操作として中央ボタンB222に対するタッチ操作(タップ操作)が行われると、操作パネル4は、切取画像40をページ内の上下方向の中央に表示する。編集操作として下寄せボタンB223に対するタッチ操作(タップ操作)が行われると、操作パネル4は、切取画像40をページ内の下側に表示する。
【0069】
図11では、切取画像40の左右方向の配置位置が左寄せに設定され、切取画像40の上下方向の配置位置が中央に設定された場合を図示する。たとえば、左右位置編集ボタンB21(B211〜B213)および上下位置編集ボタンB22(B221〜B223)のうち、切取画像40の現在の配置位置に対応するボタンの表示は白黒反転される。なお、切取画像40に対するドラッグアンドドロップ操作により、切取画像40の位置編集を行えてもよい。
【0070】
また、編集画面420には、サイズ編集ボタンB23が配される。サイズ編集ボタンB23は、拡大ボタンB231および縮小ボタンB232を含む。サイズ編集ボタンB23は、切取画像40のページ内でのサイズ編集を受け付けるためのボタンである。
【0071】
編集操作として拡大ボタンB231に対するタッチ操作(タップ操作)が行われると、操作パネル4は、切取画像40のページ内でのサイズを現在のサイズよりも拡大する。たとえば、拡大ボタンB231に対するタッチ操作を1回行うごとに、切取画像40のサイズが10%ずつ拡大されていく。
【0072】
編集操作として縮小ボタンB232に対するタッチ操作(タップ操作)が行われると、操作パネル4は、切取画像40のページ内でのサイズを現在のサイズよりも縮小する。たとえば、縮小ボタンB232に対するタッチ操作を1回行うごとに、切取画像40のサイズが10%ずつ縮小されていく。
【0073】
ここで、編集画面420には、切取画像40の追加をユーザーから受け付けるための追加ボタンB24が配される。操作パネル4は、追加ボタンB24に対するタッチ操作(タップ操作)が行われると、範囲選択画面410を表示する。そして、操作パネル4は、範囲選択操作の追加受付を行う(切取画像40の追加を受け付ける)。
【0074】
制御部1は、操作パネル4が範囲選択操作を追加で受け付けたことによって複数の切取範囲が選択された場合、出力用データを生成するときに、複数の切取範囲にそれぞれ対応する複数の切取画像40を1ページ分の領域内に含める。また、制御部1は、複数の切取範囲にそれぞれ対応する複数の切取画像40を1ページ分の領域内に含めたページをプレビューするための第2プレビュー画像P2を生成する。
【0075】
たとえば、ユーザーが或る切取範囲(当該切取範囲に対応する切取画像40に符号40Aを付す)を選択した結果、
図11に示した編集画面420が表示され、その後、ユーザーが別の切取範囲(当該切取範囲に対応する切取画像40に符号40Bを付す)を選択したとする。この場合、
図12に示すように、制御部1は、切取画像40Aおよび40Bを1ページ内に含めたページを出力するための出力用データを生成するとともに、当該生成した出力用データに対応する第2プレビュー画像P2を生成し、当該生成した第2プレビュー画像P2をプレビュー領域A2に配した編集画面420を操作パネル4に表示させる。
【0076】
ここで、範囲選択画面410(
図3参照)には、色味調整ボタンB17(ソフトウェアボタン)が配される。操作パネル4は、複数枚の原稿Dの連続読取が行われた場合(画像読取部2によって複数枚の原稿Dの画像データが生成された場合)に、色味調整ボタンB17に対するタッチ操作を受け付ける。
【0077】
操作パネル4は、色味調整ボタンB17に対するタッチ操作が行われると、
図13に示すように、画像読取部2が読み取った複数枚の原稿Dの画像データにそれぞれ対応する複数の第1プレビュー画像P1を選択肢として表示し、いずれかの第1プレビュー画像P1をタッチする操作(選択する操作)を原稿選択操作として受け付ける。
【0078】
制御部1は、操作パネル4に対する原稿選択操作を検知すると、色味調整処理を行う。具体的には、制御部1は、操作パネル4に対する原稿選択操作を検知すると、原稿選択操作時にタッチされた第1プレビュー画像P1に対応する原稿Dが選択されたと判断し、当該選択された原稿Dを基準原稿Dに設定する。また、制御部1は、複数枚の原稿Dの画像データのそれぞれについて、地肌色の画素を認識する。たとえば、制御部1は、原稿Dの画像データを白黒の2値画像に変換する2値化処理を行い、白画素を地肌色の画素として認識する。そして、制御部1は、複数枚の原稿Dの画像データのうち基準原稿D以外の原稿Dの画像データについて、画像データの地肌色の画素の画素値を基準原稿Dの画像データの地肌色の画素の画素値に変換する処理を色味調整処理として行う。
【0079】
なお、編集画面420(
図11および
図12参照)にも、範囲選択画面410の色味調整ボタンB17と同様の色味調整ボタンB27が配される。編集画面420の色味調整ボタンB27に対してタッチ操作を行うと、操作パネル4にて原稿選択操作の受け付けが行われ、続けて原稿選択操作を行うと、制御部1にて色味調整処理が行われる。
【0080】
たとえば、
図12に示す切取画像40Aおよび40Bにそれぞれ対応する各原稿Dの画像が存在しない画像無し部分の色(すなわち、当該各原稿Dの地肌色)が互いに異なっていたとする。この例において、制御部1による色味調整処理が行われた場合には、
図14に示すように、切取画像40Aおよび40Bの各背景部分の色味が互いに同じになる(色味の違いをハッチングで示す)。
【0081】
図11および
図12に戻って、編集画面420には、キャンセルボタンB25が配される。キャンセルボタンB25に対するタッチ操作(タップ操作)を検知すると、制御部1は、編集内容をキャンセルする編集キャンセル処理を行う。編集キャンセル処理が行われることにより、プレビュー領域A2に表示された切取画像40の配置位置およびサイズがキャンセルボタンB25に対する操作直前の状態に戻る。
【0082】
また、編集画面420には、決定ボタンB26が配される。決定ボタンB26に対するタッチ操作(タップ操作)を検知すると、制御部1は、編集画面420に対する編集操作での編集結果に基づき、出力用データを編集する。
【0083】
このとき、制御部1は、編集画面420のプレビュー領域A2に表示されたページ内での切取画像40の配置位置を対象位置として認識する。また、制御部1は、編集画面420のプレビュー領域A2に表示されたページサイズに対する切取画像40のサイズの比率を対象比率として認識する。そして、制御部1は、出力ページ内での切取画像40の配置位置が対象位置となり、出力ページサイズに対する切取画像40のサイズの比率が対象比率となるよう出力用データを編集する。
【0084】
出力データの編集後、制御部1は、出力用データを出力するための出力処理を行う。印刷ジョブを実行する場合、制御部1は、出力用データに基づき露光制御データを生成するとともに印刷部3に出力することにより、出力用データに基づく画像の用紙Sへの印刷を印刷部3に行わせる。送信ジョブを実行する場合、制御部1は、出力用データに基づき送信用データを生成し、送信用データの外部機器200への送信を通信部5に行わせる。なお、ユーザーによっては、編集画面420での編集を行わない場合もある。
【0085】
以下に、
図15に示すフローチャートを参照し、制御部1が行う画像切取処理(画像切取機能に関する処理)の流れを説明する。
図15に示すフローチャートは、画像読取部2による原稿Dの読み取りが行われるとスタートする。
【0086】
ステップS1において、制御部1は、原稿Dの画像データに対応する第1プレビュー画像P1を生成する。画像読取部2が複数枚の原稿Dを読み取った場合、制御部1は、複数枚の原稿Dの画像データにそれぞれ対応する複数の第1プレビュー画像P1を生成する。そして、ステップS2において、制御部1は、第1プレビュー画像P1を配した範囲選択画面410を操作パネル4に表示させる。
【0087】
また、ステップS3において、制御部1は、範囲選択操作の受け付けを操作パネル4に行わせる。画像読取部2が複数枚の原稿Dを読み取った場合、制御部1は、原稿選択操作の受け付けも操作パネル4に行わせる。その後、ステップS4に移行する。
【0088】
ステップS4において、制御部1は、操作パネル4が原稿選択操作を受け付けたか否かを判断する。その結果、原稿選択操作を受け付けたと制御部1が判断した場合には、ステップS5に移行する。ステップS5に移行すると、制御部1は、色味調整処理を行う。ここで、ステップS5に移行したということは、画像読取部2が複数枚の原稿Dを読み取った(制御部1が複数の第1プレビュー画像P1を生成した)ということである。その後、ステップS6に移行する。なお、ステップS4において、操作パネル4が原稿選択操作を受け付けなかった(操作パネル4が範囲選択操作だけを受け付けた)と制御部1が判断した場合にも、ステップS6に移行する。
【0089】
ステップS6に移行すると、制御部1は、範囲選択操作で選択された切取範囲を認識する。切取範囲の選択では、少なくとも2点指定操作が行われ、必要に応じて、切取範囲のサイズを微調整する微調整操作や、切取範囲を回転させる回転操作が追加的に行われる。
【0090】
ステップS7において、制御部1は、範囲選択画面410のキャンセルボタンB14に対する操作が行われたか否かを判断する。その結果、キャンセルボタンB14に対する操作が行われたと制御部1が判断した場合には、ステップS8に移行する。ステップS8に移行すると、制御部1は範囲キャンセル処理を行う。その後、ステップS3に移行する。これにより、ユーザーは範囲選択操作をやり直すことができる。
【0091】
ステップS7において、範囲選択画面410のキャンセルボタンB14に対する操作が行われていないと制御部1が判断した場合には、ステップS9に移行する。ステップS9に移行すると、制御部1は、範囲選択画面410の決定ボタンB15に対する操作が行われたか否かを判断する。その結果、決定ボタンB15に対する操作が行われたと制御部1が判断した場合には、ステップS10に移行し、決定ボタンB15に対する操作が行われていないと制御部1が判断した場合には、ステップS7に移行する。
【0092】
ステップS10に移行すると、制御部1は、原稿Dの画像データから、範囲選択操作で選択された切取範囲(ステップS6で認識した切取範囲)に対応する画像データを切り取り、切取画像データの画像を含むページを出力するための出力用データを生成する。なお、この時点で選択されている切取範囲が複数存在する場合、出力用データを生成するときに、制御部1は、複数の切取画像データの画像を1ページ分の領域内に含める(後述するステップS13で「Yes」の場合に切取範囲が複数存在した状態になり得る)。また、制御部1は、出力用データに対応する第2プレビュー画像P2を生成する。
【0093】
ステップS11において、制御部1は、第2プレビュー画像P2を配した編集画面420を操作パネル4に表示させる。そして、ステップS12において、制御部1は、編集操作の受け付けを操作パネル4に行わせる。
【0094】
ステップS13において、制御部1は、編集画面420の追加ボタンB24に対する操作が行われたか否かを判断する。その結果、追加ボタンB24に対する操作が行われたと制御部1が判断した場合には、ステップS2に移行する。この場合、編集画面420の表示が停止され、範囲選択画面410が表示される。そして、範囲選択操作の受け付けが再度行われる。
【0095】
ステップS13において、編集画面420の追加ボタンB24に対する操作が行われていないと制御部1が判断した場合には、ステップS14に移行する。ステップS14に移行すると、制御部1は、編集画面420のキャンセルボタンB25に対する操作が行われたか否かを判断する。その結果、キャンセルボタンB25に対する操作が行われたと制御部1が判断した場合には、ステップS15に移行する。ステップS15に移行すると、制御部1は編集キャンセル処理を行う。その後、ステップS12に移行する。これにより、ユーザーは編集操作をやり直すことができる。
【0096】
ステップS14において、編集画面420のキャンセルボタンB25に対する操作が行われていないと制御部1が判断した場合には、ステップS16に移行する。ステップS16に移行すると、制御部1は、編集画面420の決定ボタンB26に対する操作が行われたか否かを判断する。その結果、決定ボタンB26に対する操作が行われたと制御部1が判断した場合には、ステップS17に移行し、決定ボタンB26に対する操作が行われていないと制御部1が判断した場合には、ステップS12に移行する。ステップS17に移行すると、制御部1は出力処理を行う。
【0097】
本実施形態の複合機100(画像読取装置および画像形成装置)は、上記のように、原稿Dを読み取って原稿Dの画像データを生成する画像読取部2と、原稿Dの画像データに対応する第1プレビュー画像P1を表示し、切取範囲を選択する範囲選択操作を受け付ける操作パネル4と、原稿Dの画像データから、範囲選択操作で選択された切取範囲に対応する領域の画像データを切り取り、当該切り取った切取画像データの画像を含むページを出力するための出力用データを生成する制御部1と、を備える。操作パネル4は、微調整ボタンB12を有し、微調整ボタンB12に対する操作である微調整操作を範囲選択操作の一操作として受け付け、微調整操作が行われるごとに、切取範囲を所定値ずつ拡大または縮小する。
【0098】
本実施形態の構成では、操作パネル4は微調整操作を範囲選択操作の一操作として受け付ける。微調整操作は微調整ボタンB12に対する操作であり、ユーザーが微調整操作を1回行うごとに切取範囲が所定値ずつ拡大または縮小する。すなわち、ユーザーは切取範囲のサイズを所定値単位で微調整することができる。ことにより、容易に、ユーザーは所望の範囲を切取範囲として選択することができる。
【0099】
また、この構成では、PCなどを用いなくても、原稿画像の一部だけを切り取って出力することができるので、ユーザーの利便性が向上する。原稿画像の一部を切り取る処理などをPC上で行う場合には、複合機100で読み取った原稿Dの画像データをPCに送信し、PC上で原稿画像の一部を切り取る処理を行ってから、処理済みデータを複合機100に送り返さなければならないので、手間がかかる。
【0100】
なお、たとえば、微調整操作(拡大操作および縮小操作)に割り当てられた操作がピンチ操作(ピンチアウト操作およびピンチイン操作)であれば、切取範囲のサイズを微調整するときに、タッチスクリーン41をタッチしたまま指を細かく動かさなければならないので、ユーザーにとっては操作性が悪い。一方で、微調整ボタンB12に対するタッチ操作(タップ操作)を微調整操作(拡大操作および縮小操作)に割り当てれば、ユーザーは微調整ボタンB12をタップするだけで、切取範囲のサイズを所定値ずつ拡大または縮小することができるので、操作性が向上する。
【0101】
また、本実施形態では、上記のように、操作パネル4は、第1プレビュー画像P1の表示領域内の2点を指定する2点指定操作を範囲選択操作の一操作として受け付け、2点指定操作により第1プレビュー画像P1の表示領域内の2点が指定されると、当該指定された2点を対角の頂点とする四角形で囲まれた範囲を2点指定操作で選択された切取範囲として示し、その後、微調整操作が行われると、2点指定操作で選択された切取範囲を拡大または縮小する。この構成では、最初に切取範囲の位置およびサイズを大まかに決めてから、切取範囲のサイズを微調整することができるので、ユーザーの操作性が向上する。
【0102】
また、本実施形態では、上記のように、操作パネル4は、微調整操作を受け付けるための微調整ボタンB12として拡大ボタンB121および縮小ボタンB122を第1プレビュー画像P1と共に表示する。そして、操作パネル4は、拡大ボタンB121に対するタッチ操作(タップ操作)が1回行われるごとに切取範囲を所定値ずつ拡大し、縮小ボタンB122に対するタッチ操作(タップ)が1回行われるごとに切取範囲を所定値ずつ縮小する。この構成では、切取範囲を拡大することも縮小することもできるので、ユーザーの利便性が向上する。さらに、拡大ボタンB121および縮小ボタンB122が別々に表示されるので、ユーザーの操作性が向上する。
【0103】
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、操作パネル4が範囲選択操作を追加で受け付けたことによって複数の切取範囲が選択された場合、出力用データを生成するときに、複数の切取範囲にそれぞれ対応する複数の切取画像データの画像を1ページ分の領域内に含める。この構成では、複数の切取範囲にそれぞれ対応する複数の切取画像データの画像を1ページにまとめて出力することができるので、出力ページ数を減らしたい場合に有効である。
【0104】
また、本実施形態では、上記のように、操作パネル4は、出力用データに対応する第2プレビュー画像P2を表示し、切取画像データの画像のサイズおよび切取画像データの画像のページ内での配置位置の少なくとも一方を編集する編集操作を受け付ける。そして、制御部1は、編集操作での編集内容に基づき出力用データを編集する。この構成では、出力ページのレイアウトを任意に編集することができるので、ユーザーの利便性がより向上する。
【0105】
また、本実施形態では、上記のように、操作パネル4は、画像読取部2が複数枚の原稿Dを読み取った場合、複数枚の原稿Dの画像データにそれぞれ対応する複数の第1プレビュー画像P1のうち1つを表示して範囲選択操作を受け付け、第1プレビュー画像P1を表示しているとき、予め定められた切替操作を受け付けると、現在表示している第1プレビュー画像P1とは別の第1プレビュー画像P1を表示して範囲選択操作を受け付ける。この構成では、複数枚の原稿Dにそれぞれ対応する複数の原稿画像から切り取る画像を選ぶことができるので、ユーザーの利便性が向上する。さらに、或る原稿画像から切り取った画像と別の原稿画像から切り取った画像とを同一ページにレイアウトする、といったことも行える。
【0106】
また、本実施形態では、上記のように、操作パネル4は、予め定められた回転操作を範囲選択操作の一操作として受け付け、回転操作を受け付けると、切取範囲を回転させる。この構成では、原稿画像が傾いていたとしても、回転操作(範囲選択操作の一操作)を行うことにより、範囲選択操作で選択した切取範囲をユーザー所望の切取範囲と一致させることができる(原稿画像の傾きに合わせて切取範囲を回転させることができる)。これにより、原稿Dの読み取りを再度行う必要がないので、ユーザーにとっては利便性が良い。
【0107】
また、本実施形態では、上記のように、操作パネル4は、切取範囲をタッチしたままタッチ位置を移動させる操作を回転操作として受け付け、回転操作時のタッチ位置の移動方向および移動量に基づき切取範囲を回転させる。この構成では、ソフトウェアボタンに対するタッチ操作を行わなくても、切取範囲を回転させることができるので、操作性を向上させることができる。
【0108】
また、本実施形態では、上記のように、操作パネル4は、角度調整ボタンB16に対する操作を回転操作として受け付け、角度調整ボタンB16が操作されるごとに、切取範囲を所定角度ずつ回転させる。この構成では、切取範囲の傾きを所定角度単位で微調整することができる。
【0109】
また、本実施形態では、上記のように、操作パネル4は、画像読取部2が複数枚の原稿Dを読み取った場合、画像読取部2が読み取った複数枚の原稿Dのいずれかを選択する原稿選択操作を受け付ける。そして、制御部1は、原稿選択操作で選択された原稿Dを基準原稿Dに設定し、基準原稿D以外の原稿Dの画像データの地肌色の画素の画素値を基準原稿の画像データの地肌色の画素の画素値に変換する。これにより、複数枚の原稿Dにそれぞれ対応する複数の切取画像を1ページにまとめて出力する場合、各切取画像の画像無し部分の色味を統一することができる。
【0110】
また、本実施形態では、上記のように、操作パネル4は、原稿選択操作を受け付けるとき、画像読取部2が読み取った複数枚の原稿Dにそれぞれ対応する複数の第1プレビュー画像P1を表示し、いずれかの第1プレビュー画像P1を選択する操作を原稿選択操作として受け付ける。そして、制御部1は、原稿選択操作で選択された第1プレビュー画像P1に対応する原稿Dを基準原稿Dに設定する。この構成では、複数の第1プレビュー画像P1を見比べながら基準原稿Dを選択することができるので、ユーザーにとっては利便性が良い。
【0111】
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。