(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
所定の空間に設置される複数の空調機のそれぞれに内蔵され、所定の電波到達距離内において相互に通信可能であり、所定の信号を送受信する複数のビーコンであって、当該複数のビーコンのそれぞれは、少なくとも1つの他のビーコンの前記電波到達距離内に配置される複数のビーコンと、前記複数のビーコンのうちの少なくとも1つのビーコンと通信可能である制御装置とを含むシステムにおける制御装置であって、
前記ビーコンを識別する識別情報を前記制御装置に向けて送信させる指示を含む信号を前記ビーコンに向けて送信し、前記ビーコンからの当該ビーコンの識別情報を含む信号を受信し、前記ビーコンに前記識別情報を含む報知信号を送信させる指示を含む信号を前記ビーコンに向けて送信し、前記空間に存在する端末から前記端末で受信した報知信号に含まれる前記ビーコンの前記識別情報と前記報知信号を受信した位置である位置情報とを受信する通信部と、
前記報知信号を受信した位置である前記位置情報と前記空調機が設置される位置である位置情報とに基づいて、前記空調機毎に、当該空調機の識別情報と当該空調機が設置される位置に最も近い位置で受信された前記報知信号に含まれる前記ビーコンの前記識別情報とを対応付ける演算部と、
を備える制御装置。
所定の空間に設置される複数の空調機のそれぞれに内蔵され、所定の電波到達距離内において相互に通信可能であり、所定の信号を送受信する複数のビーコンであって、当該複数のビーコンのそれぞれは、少なくとも1つの他のビーコンの前記電波到達距離内に配置される複数のビーコンと、前記複数のビーコンのうちの少なくとも1つのビーコンと通信可能である制御装置とを含むシステムにおいて、
前記制御装置が、
前記ビーコンを識別する識別情報を前記制御装置に向けて送信させる指示を含む信号を前記ビーコンに向けて送信し、
前記ビーコンからの当該ビーコンの識別情報を含む信号を受信し、
前記ビーコンに前記識別情報を含む報知信号を送信させる指示を含む信号を前記ビーコンに向けて送信し、
前記空間に存在する端末から前記端末で受信した報知信号に含まれる前記ビーコンの前記識別情報と前記報知信号を受信した位置である位置情報とを受信し、
前記報知信号を受信した位置である前記位置情報と前記空調機が設置される位置である位置情報とに基づいて、前記空調機毎に、当該空調機の識別情報と当該空調機が設置される位置に最も近い位置で受信された前記報知信号に含まれる前記ビーコンの前記識別情報とを対応付ける、
ことを実行する制御方法。
所定の空間に設置される複数の空調機のそれぞれに内蔵され、所定の電波到達距離内において相互に通信可能であり、所定の信号を送受信する複数のビーコンであって、当該複数のビーコンのそれぞれは、少なくとも1つの他のビーコンの前記電波到達距離内に配置される複数のビーコンと、前記複数のビーコンのうちの少なくとも1つのビーコンと通信可能である制御装置とを含むシステムにおいて、
前記制御装置が、
前記ビーコンを識別する識別情報を前記制御装置に向けて送信させる指示を含む信号を前記ビーコンに向けて送信し、
前記ビーコンからの当該ビーコンの識別情報を含む信号を受信し、
前記ビーコンに前記識別情報を含む報知信号を送信させる指示を含む信号を前記ビーコンに向けて送信し、
前記空間に存在する端末から前記端末で受信した報知信号に含まれる前記ビーコンの前
記識別情報と前記報知信号を受信した位置である位置情報とを受信し、
前記報知信号を受信した位置である前記位置情報と前記空調機が設置される位置である位置情報とに基づいて、前記空調機毎に、当該空調機の識別情報と当該空調機が設置される位置に最も近い位置で受信された前記報知信号に含まれる前記ビーコンの前記識別情報とを対応付ける、
ことを実行するための制御プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、発明の構成は、開示の実施形態の具体的構成に限定されない。発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
【0012】
〔実施形態〕
〈システム構成〉
図1は、本実施形態に係るシステムの構成例を示す図である。なお、本実施形態では、測位等のために送受信される無線標識のほか、当該無線標識の送信装置をビーコンと呼ぶ。本実施形態に係るシステムは、ビーコン10(
図1では、ビーコン10Aからビーコン10E)、制御装置20、端末30、サーバ40、端末50、空調機60(
図1では、空調機60Aから空調機60E)、センサ70を含む。各ビーコン10は、いずれかの空調機60に内蔵されている。空調機60は、それぞれ、制御装置20に接続されて制御される。端末30は、いずれかのビーコン10からの信号を受信できる位置に存在する。端末30は、例えば、利用者に携帯されていたり、所定の物に添付されていたりする。センサ70は、いずれかのビーコン10からの信号を受信できる位置に存在する。センサ70は、例えば、温度センサ、湿度センサ等である。制御装置20、サーバ40、端末50は、インターネット等のネットワーク100を介して接続されている。端末30は、ネットワーク100に接続される。センサ70は、ネットワーク100に接続されていてもよい。空調機60Aから空調機60Eに内蔵されるビーコン10Aからビーコン10Eは、マルチホップ無線ネットワークを形成している。
【0013】
ビーコン10は、1つの空調機60につき1つの割合で配置される。ビーコン10は、当該ビーコン10を識別する識別情報及び送信日時を含む無線標識を送信する。また、本実施形態に係るビーコン10は、電波の到達距離内に設置された他のビーコン10と相互に通信を行う機能を有し、全体としてマルチホップ無線ネットワークを形成する。また、複数のビーコンの各々は少なくとも1つの他のビーコンの電波到達距離内に配置されるものとする。ある空調機60に内蔵されるビーコン10の電波到達距離内に他の空調機60に内蔵されるビーコン10が存在しない場合には、当該電波到達距離内に1以上の新たなビーコン10を配置することで、すべてのビーコン10が少なくとも1つの他のビーコンの電波到達距離内に配置されるようにできる。ビーコン10は、端末30から、当該端末30の識別情報を受信する。ビーコン10は、端末30からの識別情報とともに、ビーコン10自身の識別情報、端末30からの信号の受信強度、ビーコン10の状態等を示す情報等を、他のビーコン10に向けて送信する。ビーコン10の状態等を示す情報には、他のビーコン10から受信した情報を含み得る。なお、相互に通信可能とした複数のビーコンを総称してビーコンメッシュとも呼ぶ。
【0014】
図1では5組の空調機60、ビーコン10を例示したが、空調機60、ビーコン10の組は5組に限定されるものではない。また、ビーコン10は、例えば、マイクロコントローラとアンテナとを有し、これらが協働することにより各種の機能を実現する。ビーコン10は、内部センサとして、各種センサを含み得る。各種センサは、例えば、カメラ、マイク、温度計、湿度計、光センサ、赤外線センサ、電気メータ、ガスメータ、水道メータ、計測器等である。各種センサによって、映像、画像、音、値等が検出される。また、ビーコン10には、外部センサとして、各種センサが接続されてもよい。ビーコン10は、自身に内蔵される電池の残量を計測しうる。外部センサは、Bluetooth等による無線通信
機能を有してもよい。このとき、外部センサは、Bluetoothのパケットに載せて検出結果
等を送信しうる。
【0015】
制御装置20は、複数のビーコン10の動作および複数の空調機60の動作を一元的に制御する装置である。制御装置20は、例えば、複数のビーコン10のいずれかを特定する識別情報と所定の情報とを含む特定情報を、周辺のビーコン10に送信する。制御装置20は、各空調機60の運転状態を制御することにより、空調機60が設置される空間の気温、湿度等を調整する。一方、ビーコン10は、受信した特定情報を周辺のビーコン10へ中継するとともに、自身を示す識別情報を含む特定情報を受信した場合、当該特定情報に基づいて、所定の処理を行う。特定情報は、例えば、ビーコン10の動作を制御する情報を含み得る。制御装置20は、ビーコンメッシュとネットワーク100とを接続するゲートウェイとして動作する。
【0016】
端末30は、ビーコン10から無線標識を受信する。端末30は、ビーコン10に対して、端末30自身を識別する識別情報を送信する。また、
図1には1つの端末30を示しているが、端末30の数は、1つに限定されるものではない。端末30は、ビーコン10としての機能を有してもよい。例えば、端末30は、ビーコンメッシュ内の1つのビーコン10として機能してもよい。端末30は、ビーコン10と同様に、内部センサを含んだり、外部センサに接続されたりしてもよい。端末30は、利用者に携帯されていたり、移動しうる物に添付されていたりする。
【0017】
サーバ40は、例えば、端末30から無線標識に含まれるビーコン10の識別情報及び送信日時、端末30における無線標識の受信日時、並びに、端末30の識別情報といったデータのセットを、ビーコンメッシュを介して取得する。サーバ40は、ビーコン10の状態等を示す情報を取得しうる。また、サーバ40は、取得した情報を、ネットワーク100を介して端末50等に出力する。なお、サーバ40は、端末30に応じた情報等を出力するようにしてもよい。
【0018】
端末50は、ネットワーク100に接続され、サーバ40から、端末30の情報等を受信する。また、
図1には1つの端末50を示しているが、端末50の数は、1つに限定されるものではない。
【0019】
空調機60は、オフィスビル等の天井や壁際、地下鉄等の駅構内、地下街等に設置される。空調機60は、オフィスビル等の室内等の温度や湿度を調整する。各空調機60には、ビーコン10が内蔵される。空調機60に内蔵されるビーコン10は、それぞれ、固有の識別情報を有し、当該識別情報により各空調機60が識別される。ただし、オフィスビル等に空調機60が設置された段階では、ビーコン10の識別情報と空調機60との対応付けが行われていない。よって、この段階では、どの位置の空調機60にどの識別情報を有するビーコン10が設置されているか不明である。
【0020】
センサ70は、例えば、カメラ、マイク、温度計、湿度計、光センサ等の物理量を測定するセンサである。これらの物理量を測定するセンサは、空調機60にも内蔵されていてもよい。センサ70は、ビーコン10としての機能を有する。センサ70は、ビーコン10に対して、センサ70自身を識別する識別情報を送信する。また、
図1には1つのセンサ70を示しているが、センサ70の数は、1つに限定されるものではない。例えば、センサ70は、ビーコンメッシュ内の1つのビーコン10として機能してもよい。センサ70は、例えば、空調機60が設置される空間に配置される。
【0021】
〈ビーコンの機能構成〉
図2は、実施形態に係るビーコン10の機能ブロックの例を示す図である。なお、ビーコン10は、オフィスビルの室内、地下鉄等の駅構内、地下街等に、相互に通信可能な所定の電波到達距離以下の間隔で複数設置される。全部または一部のビーコン10は、空調機60に組み込まれる。例えば、設置場所に応じて、10m程度といった間隔で設置するものとする。ビーコン10は、標識情報送信部11と、相互通信部12と、記憶部13とを備える。
【0022】
標識情報送信部11は、記憶部13に保持されている情報に基づいて、当該ビーコン10を識別するための識別情報を含む無線標識を送信し、受信側の装置に対して近接通知を行う。無線標識は、送信時刻を示す日時情報等を含んでもよい。具体的には、BLE(Bluetooth Low Energy)等の技術を利用することができ、無線標識のブロードキャスト通信を行うようにしてもよい。
【0023】
相互通信部12は、他のビーコン10、端末30、制御装置20との間で双方向に情報の送受信を行う。例えば、BLEにおけるGATTのようなプロファイルに基づいて相互通信を行うようにしてもよい。相互通信部12は、コネクション型の通信を行ってもよい。また、相互通信部12は、他のビーコン10の識別情報を含む特定情報を受信した場合、当該特定情報を周辺のビーコン10へ中継する。一方、自身を示す識別情報を含む特定情報を受信した場合、当該特定情報を記憶部13に格納すると共に、当該特定情報に基づいて、所定の処理を行う。相互通信部12は、端末30から端末30の端末IDを含む信号を受信する。相互通信部12は、受信した信号の受信強度を測定する。相互通信部12は、受信した信号に含まれる情報と当該信号の受信強度を対応付けて、記憶部13に格納する。
【0024】
また、相互通信部12は、制御装置20からの要求に応じて、記憶部13に保持されている情報を、ビーコンメッシュのネットワークを介して制御装置20に応答するようにしてもよい。記憶部13に保持されている情報には、ビーコン10の内部センサや外部センサで取得された情報が含まれ得る。また、ビーコン10間を送受信される特定情報等の情
報には、あらかじめ、固有の識別情報が割り当てられてもよい。このとき、相互通信部12は、一度、転送した情報の識別情報を記憶部13に格納し、情報を転送する際に、当該情報の識別情報が記憶部13に過去に転送した情報の識別情報と一致するか否かを確認し、過去に転送した情報である場合には、当該情報を転送しなくてもよい。これにより、同じ情報がビーコンメッシュ内を転送され続けることを回避することができる。
【0025】
また、相互通信部12は、ビーコン10を内蔵する空調機60と通信して、空調機60に対する制御(運転開始、停止等)の指示を行ってもよい。空調機60に対する制御の指示は、例えば、制御装置20からビーコンメッシュを介して行われる。
【0026】
記憶部13は、不揮発性メモリであり、例えばマイクロプロセッサが有するフラッシュメモリのようなEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory
)等によって実現される。また、記憶部13は、予め定められた当該ビーコン10の識別情報や、標識情報送信部11が無線標識を送信する際の電波強度の設定値等を記憶する。記憶部13は、受信した信号に含まれる情報や当該信号の受信強度などを格納する。
【0027】
〈制御装置の機能構成〉
図3は、実施形態に係る制御装置20の機能ブロックの例を示す図である。制御装置20は、例えば一般的なコンピュータであり、ビーコン通信部21と、情報取得部22と、記憶部23とを備える。ビーコン通信部21は、ビーコン10と双方向の通信を行う。すなわち、上述した特定情報を送信したり、ビーコン10から死活情報やビーコン10が保持する情報を受信したりする。制御装置20は、1つのビーコン10と通信可能に有線等で接続されていてもよい。
【0028】
情報取得部22は、例えば、インターネットや専用回線等のネットワーク100を介して、図示していない装置から所定の情報を取得する。また、情報取得部22は、制御装置20を操作するユーザからの入力等に基づいて、ビーコン通信部21に特定情報を送信させ、ビーコン10の設定を変更させる。また、情報取得部22は、各々のビーコン10から情報を取得してもよい。また、特定情報にすべてのビーコン10に対応する識別情報を含むようにして、ビーコン10は同一の特定情報を1回のみブロードキャスト通信するようにしてもよい。また、特定情報がビーコンメッシュのネットワーク上を転送される回数を示すホップ数を含むようにして、ビーコン10は設定変更情報を転送するたびにホップ数をインクリメントし、所定の回数だけビーコン10間を転送された特定情報がビーコンメッシュ上から削除されるようにしてもよい。
【0029】
記憶部23は、例えば、HDD(Hard-disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現される。記憶部23は、各ビーコンの識別情報(ビーコンID)に対応付けて、複数のビーコン10の設置場所を示す位置情報、動作設定等を記憶する。
【0030】
空調機制御部24は、制御装置20と通信可能に接続される各空調機60の動作を制御する。
【0031】
ここでは、制御装置20は、ビーコン10および空調機60を制御するとしているが、ビーコン10を制御する制御装置と、空調機60を制御する制御装置とが別々に設けられて、これらの制御装置が所定の情報を通信するようにしてもよい。
【0032】
〈端末の機能構成〉
図4は、実施形態に係る端末30の機能ブロックの例を示す図である。端末30は、例えばスマートフォンやタブレット端末等のコンピュータであり、標識情報送信部31と、
相互通信部32と、記憶部33と、表示部34、位置検出部35とを備える。なお、標識情報送信部31、相互通信部32は、例えば端末30にインストールされたアプリケーションソフトウェア(プログラムとも呼ぶ)が、端末30の通信機能を利用して実現する。
【0033】
標識情報送信部31は、記憶部33に保持されている情報に基づいて、ビーコン10としての端末30を識別するための識別情報を含む無線標識を送信し、受信側の装置に対して近接通知を行う。無線標識は、送信時刻を示す日時情報等を含んでもよい。具体的には、BLE(Bluetooth Low Energy)等の技術を利用することができ、無線標識のブロードキャスト通信を行うようにしてもよい。端末30が送信する端末30の識別情報を含む無線標識(情報)は、複数のビーコンによって受信され得る。
【0034】
相互通信部32は、他のビーコン10、端末30、制御装置20との間で双方向に情報の送受信を行う。例えば、BLEにおけるGATTのようなプロファイルに基づいて相互通信を行うようにしてもよい。相互通信部32は、コネクション型の通信を行ってもよい。また、相互通信部32は、他のビーコン10の識別情報を含む特定情報を受信した場合、当該特定情報を周辺のビーコン10へ中継する。一方、自身を示す識別情報を含む特定情報を受信した場合、当該特定情報を記憶部33に格納すると共に、当該特定情報に基づいて、所定の処理を行う。また、相互通信部32は、制御装置20からの要求に応じて、記憶部33に保持されている情報を、ビーコンメッシュのネットワークを介して制御装置20に応答するようにしてもよい。
【0035】
相互通信部32は、ビーコン10が送信する無線標識を受信し、記憶部33に記憶させる。記憶部33は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリである。例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリのようなEEPROM等によって実現される。
【0036】
記憶部33は、例えば、HDD(Hard-disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現される。記憶部33は、端末30からの端末30を識別するための識別情報を格納する。なお、端末30を特定するための識別情報は、スマートフォン等のOS(Operating System)が提供するIDを利用するようにしてもよいし、サーバ40が端末30のアプリケーションソフトウェアに対して独自の識別情報を発行するようにしてもよい。記憶部33は、各ビーコン10の識別情報(ビーコンID)に対応付けて、複数のビーコン10の設置場所を示す位置情報等を記憶する。また、記憶部33は、ビーコン10の識別情報を受信した位置の位置情報を、当該ビーコン10の識別情報と対応付けて記憶する。
【0037】
表示部34は、記憶部33に記憶された位置情報やその他の情報を端末30が備えるモニタに表示させる。
【0038】
位置検出部35は、GPS(Global Positioning System)アンテナ、加速度センサ、
角速度センサ等によって実現される。位置検出部35は、各センサ等により、端末30の絶対位置、または所定の位置からの相対位置を検出する。
【0039】
〈サーバの機能構成〉
図5は、実施形態に係るサーバ40の機能ブロックの例を示す図である。サーバ40は、例えば、据え置き型のコンピュータであり、通信部41と、演算部42と、記憶部43とを備える。制御装置20とサーバ40とは一体化して、1つの制御装置として動作してもよい。
【0040】
通信部41は、インターネット等のネットワーク100を介して制御装置20、端末3
0、端末50との間で情報を送受信する。
【0041】
演算部42は、ビーコン10や端末30からの情報に基づいて、所定の演算を行う。演算部42は、例えば、端末30が存在する位置を算出する。
【0042】
記憶部43は、例えばHDDやSSD、フラッシュメモリ等によって構成され、端末30から、ビーコンメッシュ、制御装置20を介して、受信した情報や、当該情報に基づいて算出した端末30の位置を示す情報を記憶するほか、ビーコン10が設置された位置の周辺に関する情報を予め記憶してもよい。記憶部43は、ビーコンメッシュの各ビーコン10の識別情報(ビーコンID)と、各ビーコンの存在位置を示す位置情報とを対応付けて格納する。
【0043】
〈端末の機能構成〉
図6は、実施形態に係る端末50の機能ブロックの例を示す図である。端末50は、例えば、コンピュータであり、通信部51と、記憶部52と、表示部53とを備える。
【0044】
通信部51は、インターネット等のネットワーク100を介してサーバ40との間で情報を送受信する。上述のように、通信部51は、例えば、サーバ40から、端末30の位置情報を含む情報を受信し、記憶部52に記憶させる。
【0045】
記憶部52は、例えばHDDやSSD、フラッシュメモリ等によって構成され、サーバ40から受信した情報等を記憶する。記憶部52は、サーバ40から受信した、端末30の位置情報等を格納する。記憶部52は、ビーコンメッシュのビーコン10が設置されるエリア(地下街等)を含む地図を格納してもよい。
【0046】
表示部53は、記憶部52に記憶された端末30の位置情報やその他の情報を端末50が備えるモニタに表示させる。
【0047】
〈装置構成〉
制御装置20、端末30、端末50は、スマートフォン、携帯電話、タブレット型端末、カーナビゲーション装置、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)のような専用または汎用のコンピュータ、あるいは、コンピュータを搭載した
電子機器を使用して実現可能である。サーバ40は、PC、ワークステーション(WS、Work Station)のような専用または汎用のコンピュータ、あるいは、コンピュータを搭載した電子機器を使用して実現可能である。
【0048】
図7は、情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
図7に示す情報処理装置90は、一般的なコンピュータの構成を有している。制御装置20、端末30、サーバ40、端末50は、
図7に示すような情報処理装置90によって実現される。情報処理装置90は、プロセッサ91、メモリ92、記憶部93、入力部94、出力部95、通信制御部96を有する。これらは、互いにバスによって接続される。メモリ92及び記憶部93は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。情報処理装置のハードウェア構成は、
図7に示される例に限らず、適宜構成要素の省略、置換、追加が行われてもよい。
【0049】
情報処理装置90は、プロセッサ91が記録媒体に記憶されたプログラムをメモリ92の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、所定の目的に合致した機能を実現することができる。
【0050】
プロセッサ91は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)である。
【0051】
メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含む。メモリ92は、主記憶装置とも呼ばれる。
【0052】
記憶部93は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ハードディスク
ドライブ(HDD、Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(SSD、Solid State Drive)である。また、記憶部93は、リムーバブルメディア、即ち可搬記録媒体を含むことができる。リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、あるいは、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)のようなディスク記録媒体である。記憶部93は、二次記憶装置とも呼ばれる。
【0053】
記憶部93は、各種のプログラム、各種のデータ及び各種のテーブルを読み書き自在に記録媒体に格納する。記憶部93には、オペレーティングシステム(Operating System :OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。記憶部93に格納される情報は、メモリ92に格納されてもよい。また、メモリ92に格納される情報は、記憶部93に格納されてもよい。
【0054】
オペレーティングシステムは、ソフトウェアとハードウェアとの仲介、メモリ空間の管理、ファイル管理、プロセスやタスクの管理等を行うソフトウェアである。オペレーティングシステムは、通信インタフェースを含む。通信インタフェースは、通信制御部96を介して接続される他の外部装置等とデータのやり取りを行うプログラムである。外部装置等には、例えば、他の情報処理装置、外部記憶装置等が含まれる。
【0055】
入力部94は、キーボード、ポインティングデバイス、ワイヤレスリモコン、タッチパネル等を含む。また、入力部94は、カメラのような映像や画像の入力装置や、マイクロフォンのような音声の入力装置を含むことができる。
【0056】
出力部95は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)パネル等の
表示装置、プリンタ等の出力装置を含む。また、出力部95は、スピーカのような音声の出力装置を含むことができる。
【0057】
通信制御部96は、他の装置と接続し、情報処理装置90と他の装置との間の通信を制御する。通信制御部96は、例えば、LAN(Local Area Network)インタフェースボード、Bluetooth(登録商標)などの無線通信のための無線通信回路、電話通信のための通
信回路である。LANインタフェースボードや無線通信回路は、インターネット等のネットワークに接続される。
【0058】
制御装置20、端末30、サーバ40、端末50を実現するコンピュータは、プロセッサが二次記憶装置に記憶されているプログラムを主記憶装置にロードして実行することによって、各機能を実現する。また、各装置の記憶部は、主記憶装置または二次記憶装置の記憶領域に設けられる。
【0059】
〈動作例〉
図8は、本実施形態に係るシステムにおける、空調機の位置と当該空調機に内蔵されるビーコンの識別情報との対応付けについての動作フローの例を示す図である。ここでは、
図1のように、オフィスビルの天井等に複数の空調機60が設置され、各空調機60にはそれぞれビーコン10が内蔵されている。空調機60のないところにビーコン10が設置されてもよい。各ビーコン10は、固有の識別情報を有する。ビーコンメッシュを形成する。すべてのビーコン10は、いずれかの他のビーコンと10と通信できる位置に設置さ
れる。また、少なくとも1つのビーコン10は、制御装置20と通信できる位置に設置される。
【0060】
S101では、制御装置20は、ビーコン10の識別情報を制御装置20に向けて送信する指示(司令、コマンド)を含む信号を、ビーコンメッシュのビーコン10に向けて送信する。当該信号は、例えば、アドバタイズ信号(報知信号)である。また、制御装置20から送信される信号は、Bluetoothによるメッシュ通信で使用される10byte程度
の所定のデータ信号であってもよい。メッシュ通信で使用される当該信号は、アドバタイズ信号よりも小さくてもよい。制御装置20からの信号は、複数のビーコン10によって受信され得る。ここでは、制御装置20からの信号は、ビーコン10Eに受信されたとする。制御装置20は、当該信号をビーコンの無線標識として送信してもよい。
【0061】
制御装置20からの信号を受信したビーコン10は、当該信号の内容を確認する。ビーコン10は、受信した信号に含まれる情報に、所定の指示が含まれているか否かを確認する。所定の指示は、ビーコン10の識別情報を制御装置20に向けて送信する指示、アドバタイズ信号を送信する指示などである。ここでは、当該信号には、ビーコン10の識別情報を制御装置20に向けて送信する指示が含まれているとする。ビーコン10は、受信した信号に含まれる情報を、記憶部13に格納する。
【0062】
さらに、ビーコン10は、制御装置20からの信号を、周囲のビーコン10等に対して、送信する。また、ビーコン10は、制御装置20からの信号が以前に送信した信号と同一の信号である場合、当該信号を、送信しない。ここでは、当該信号は、他のビーコン10によって受信されるとする。
【0063】
また、制御装置20からの当該信号を受信したビーコン10は、記憶部13に格納されるビーコン10の識別情報を抽出し、当該識別情報を含む信号を制御装置20に向けて送信する。当該信号は、例えば、アドバタイズ信号(報知信号)である。当該信号は、例えば、Bluetoothによるメッシュ通信で使用される10byte程度の小さいデータ信号で
あってもよい。当該信号には、制御装置20宛を示す情報として、制御装置20を識別する識別情報が含まれてもよい。当該信号が他のビーコン10で受信された場合には、当該他のビーコン10は、当該信号を制御装置20に向けて送信する。ここでは、当該信号は、他のビーコン10によって受信されるとする。
【0064】
ビーコン10からの識別情報を含む信号を受信した他のビーコン10は、当該信号の内容を確認する。ビーコン10は、所定の指示が含まれているか否かを確認する。ビーコン10は、受信した信号に含まれる情報を、記憶部13に格納する。
【0065】
識別情報を含む信号を受信したビーコン10は、当該信号を、周囲のビーコン10等に対して、送信する。また、ビーコン10は、当該信号が以前に送信した信号と同一の信号である場合、当該信号を、送信しない。ここでは、当該信号は、制御装置20によって受信されるとする。
【0066】
識別情報を含む信号を受信した制御装置20は、当該信号の内容を確認する。制御装置20は、受信した信号に含まれる情報に、自身の識別情報等が含まれているか否かを確認する。ここでは、当該信号には、制御装置20の識別情報等が含まれているとする。制御装置20は、受信した信号に含まれる情報を、記憶部23に格納する。
【0067】
制御装置20は、ビーコン10から受信した信号に含まれる識別情報を確認する。制御装置20は、当該識別情報により、ビーコンメッシュに含まれる各ビーコン10の識別情報を取得することができる。ここでは、ビーコンメッシュにおいて、Bluetoothによるメ
ッシュ通信で使用されるデータ信号を使用するため、信号の量の増加を抑制しつつ、制御装置20が、ビーコン10の識別情報を取得することができる。
【0068】
S102では、制御装置20は、各ビーコン10にアドバタイズ信号(報知信号)を送信させる指示(司令、コマンド)を含む信号を、ビーコンメッシュのビーコン10に向けて送信する。当該信号は、例えば、アドバタイズ信号でもよい。また、制御装置20から送信される信号は、Bluetoothによるメッシュ通信で使用される10byte程度の所定
のデータ信号であってもよい。メッシュ通信で使用される当該信号は、アドバタイズ信号よりも小さくてもよい。制御装置20からの信号は、複数のビーコン10によって受信され得る。制御装置20は、当該信号をビーコンの無線標識として送信してもよい。
【0069】
制御装置20からの信号を受信したビーコン10は、当該信号の内容を確認する。ビーコン10は、受信した信号に含まれる情報に、所定の指示が含まれているか否かを確認する。ここでは、当該信号には、ビーコン10にアドバタイズ信号を送信する指示が含まれているとする。ビーコン10は、受信した信号に含まれる情報を、記憶部13に格納する。
【0070】
さらに、ビーコン10は、制御装置20からの信号を、周囲のビーコン10等に対して、送信する。また、ビーコン10は、制御装置20からの信号が以前に送信した信号と同一の信号である場合、当該信号を、送信しない。ここでは、当該信号は、他のビーコン10によって受信されるとする。
【0071】
また、制御装置20からの当該信号を受信したビーコン10は、指示に従って、記憶部13に格納されるビーコン10の識別情報を抽出し、当該識別情報を含むアドバタイズ信号を送信する。当該アドバタイズ信号は、ビーコン10の周囲に存在する端末30等によって受信される。これにより、ビーコンメッシュに存在する各ビーコン10からそれぞれの識別情報を含むアドバタイズ信号が送信される。
【0072】
S103では、制御装置20は、ビーコンメッシュのビーコン10に向けてアドバタイズ信号を送信する指示をしたことを、サーバ40に、通知する。サーバ40は、端末30に対し、空調機60が設置された空間を巡回することを指示することを含む信号を、ネットワーク100を介して、送信する。当該信号には、当該空間における各空調機60が設置されている位置を示す位置情報が含まれてもよい。また、当該信号には、制御装置20で収集されたビーコンメッシュのビーコン10の識別情報が含まれてもよい。このとき、サーバ40は、あらかじめ、制御装置20から、収集されたビーコン10の識別情報を受信している。空調機60が設置されている位置を示す位置情報は、あらかじめ、サーバ40の記憶部43に格納されている。端末30は、当該信号を受信すると、端末30の利用者に向けて、表示部34に、空調機60が設置された空間を巡回する旨の表示をする。当該表示を見た端末30の利用者は、端末30を持って、空調機60が設置された空間を巡回する。このとき、空調機60に内蔵される各ビーコン10は、ビーコン10の識別情報を含むアドバタイズ信号を送信している。
【0073】
端末30を携帯する利用者が空調機60が設置される空間を巡回すると、端末30は、ビーコン10からのアドバタイズ信号を受信する。端末30は、アドバタイズ信号を受信すると、アドバタイズ信号に含まれる識別情報(ビーコン10の識別情報)を抽出する。端末30は、アドバタイズ信号に含まれる識別情報と、端末30の現在位置を示す位置情報とを対応付けて、記憶部33に格納する。また、端末30は、アドバタイズ信号の受信強度も対応付けて、記憶部33に格納してもよい。端末30は、同一の識別情報を複数回受信した場合には、そのうち、受信強度が最も高いアドバタイズ信号を受信したときの位置情報のみを、記憶部33に格納するようにしてもよい。空調機60が設置される空間の
巡回が終了すると、端末30は、記憶部33に格納される識別情報と当該識別情報に対応付けた情報(位置情報、受信強度等)とを抽出し、サーバ40に送信する。端末30は、例えば、巡回中に、すべての空調機60が設置される位置の近傍(空調機60から所定の距離以内)を通過した場合に、巡回終了と判断する。また、端末30は、サーバ40から受信したビーコンメッシュのビーコン10のすべての識別情報を、受信したアドバタイズ信号から抽出した場合に、巡回終了と判断してもよい。また、端末30は、空調機60の位置情報に基づいて、すべての空調機60の近傍を通過する順路を作成し、当該順路を表示部34に表示して、利用者を順路通りに巡回させ、順路の始点から終点までを通過したことにより、巡回終了を判断してもよい。
【0074】
S104では、サーバ40の通信部41は、端末30から、ビーコン10の識別情報と当該識別情報に対応付けた情報(位置情報等)とを受信する。サーバ40の通信部41は、端末30から受信した識別情報と当該識別情報に対応付けた情報とを、記憶部43に格納する。サーバ40の演算部42は、1つのある空調機60が存在する位置に、端末30で受信された位置が最も近いビーコン10の識別情報を記憶部43から抽出する。各空調機60の位置情報は、あらかじめ、記憶部43に格納されている。サーバ40の演算部42は、当該空調機60の識別情報と、抽出されたビーコン10の識別情報とを、対応付けて、記憶部43に格納する。サーバ40は、同様にして、すべての空調機60について、ビーコン10の識別情報を対応付けて、記憶部43に格納する。サーバ40は、空調機60の識別情報とビーコン10の識別情報との対応付の情報を、制御装置20に送信する。S104のサーバ40における処理は、端末30で行われてもよい。
【0075】
このようにして、サーバ40は、すべての空調機60に対してビーコン10の識別情報を対応付けることができる。この対応付けにより、制御装置20は、どの空調機60にどの識別情報が割り当てられたビーコン10が内蔵されているかを認識することができる。
【0076】
《センサ情報の収集》
ここでは、空調機60の近傍に存在するセンサの情報を取得する際の動作について説明する。ビーコンメッシュのビーコン10では、Bluetoothのパケットの送受信を行うこと
ができる。これを利用して、センサ70によるBluetoothのパケット(検出信号)を、ビ
ーコンメッシュにおけるメッシュ通信を介して、制御装置20で収集することができる。センサ70によるBluetoothのパケットには、センサ70による何らかの物理量等の検出
結果が含まれる。また、ビーコンメッシュのビーコン10に内蔵される内部センサや空調機60の内部センサによる検出結果をBluetoothのパケットに載せて、制御装置20に収
集させてもよい。制御装置20は、ビーコン10の識別情報の収集と同様にして、センサ70等による検出結果(センサ情報等)を、集めることができる。各ビーコン10は、受信したセンサ70によるBluetoothのパケットを、そのまま、制御装置20に向けて転送
してもよい。
【0077】
センサ70やビーコン10から制御装置20に送信する情報は、データ量削減のために、検出結果に基づく値であってもよい。検出結果をフィルタリング等することによって、検出結果に基づく値のデータ量を小さくすることができる。また、制御装置20は、外部センサの送信電力、外部センサからの信号のビーコン10における受信電力を収集することで、外部センサの位置を算出するようにしてもよい。受信電力の大きさは、ビーコン10からの距離に依存するため、複数のビーコン10において外部センサからの信号を受信することができれば、複数のビーコン10から外部センサまでの距離が分かるため、外部センサの位置を算出することができる。
【0078】
また、空調機60に内蔵されるビーコン10は、当該空調機60の近傍に存在する利用者が携帯する端末30からの、端末30の識別情報を含むアドバタイズ信号を受信して、
当該端末30の識別情報と、ビーコン10の識別情報とを対応付けて、制御装置20に向けて送信してもよい。制御装置20は、端末30の識別情報とビーコン10の識別情報とにより、ビーコン10を内蔵する空調機60の近傍に、端末30が存在することを認識することができる。制御装置20は、空調機60に内蔵されるビーコン10によるビーコンメッシュにより、端末30を携帯する利用者の位置情報を取得することができる。
【0079】
(実施形態の作用、効果)
本実施形態のビーコンメッシュにおける空調機60に内蔵されるビーコン10は、制御装置20からビーコン10の識別情報を制御装置20に向けて送信する指示を含む信号を受信する。ビーコン10は、当該指示に基づいて、ビーコン10の識別情報を含む信号を、制御装置20に向けて、送信する。ビーコン10は、ビーコンメッシュにおけるメッシュ通信のパケットを利用して、識別情報を送信することができる。制御装置20は、空調機60に内蔵されるビーコン10の識別情報を収集することができる。
【0080】
本実施形態の制御装置20は、空調機60に内蔵される各ビーコン10に対し、ビーコンメッシュを介して、アドバタイズ信号を送信させる。また、サーバ40は、端末30に対し、空調機60が存在する空間を巡回することを指示する。端末30の利用者は、端末30を携帯して空調機60が存在する空間を巡回する。端末30は、空調機60が内蔵されるビーコン10からアドバタイズ信号を受信する。端末30は、端末30の位置情報(アドバタイズ信号を受信した位置の位置情報)とアドバタイズ信号に含まれるビーコン10の識別情報とを対応付けて、記憶する。端末30は、巡回が終了すると、ビーコン10の識別情報と端末30の位置情報とをサーバ40に送信する。サーバ40は、端末30の位置情報と空調機60の位置情報(空調機60が設置される位置の位置情報)に基づいて、ビーコン10の識別情報と、空調機60とを対応付ける。サーバ40は、当該対応付の情報を、制御装置20に送信する。これにより、制御装置20は、どの空調機60にどの識別情報が割り当てられたビーコン10が内蔵されているかを認識することができる。
【0081】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において変更したり組み合わせたりすることができる。
【0082】
〈コンピュータ読み取り可能な記録媒体〉
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
【0083】
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体内には、CPU、メモリ等のコンピュータを構成する要素を設け、そのCPUにプログラムを実行させてもよい。
【0084】
また、このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
【0085】
また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。