【実施例1】
【0018】
まず
図1を参照して、本発明にかかる自動サービス機器102の電子決済システム104の概要を説明する。本実施例1において、自動サービス機器102は、施設(アミューズメント施設、所謂ゲームセンター)100(
図1においては第1施設1001〜第n施設100n)に設置されたゲーム機106である。具体的には、第1施設1001には多数のゲーム機1061a〜1061n、第2施設1002には多数のゲーム機1062a〜1062n、第n施設100nには多数のゲーム機106na〜106nnが配置されている。なお、以下の説明において、ゲーム機は総称してゲーム機106として説明する。各ゲーム機106には液晶表示装置等によって構成される表示装置たる端末表示装置108を有する自動サービス機器端末機110 (以下「機器端末機110」という。)が、それぞれ個別に取り付けられている。なお、端末表示装置108及び機器端末機110については、通常は説明の便宜上全て同一の番号を用いて説明するが、必要な場合には個別に番号を付けて説明する。機器端末機110はルーター112を用いたLAN(Local Area Network)によって店舗サーバー114(第1店舗サーバー1141、第2店舗サーバー1142、第n店舗サーバー114n)に接続され、店舗サーバー114は、インターネット116を介して決済ゲートウエイサーバー118(以下「決済GWサーバー118」という。)に接続されている。換言すれば、店舗サーバー114と決済GWサーバー118はグローバルIPアドレスを用いて通信相手先を特定し、通信によって情報を交換する。決済GWサーバー118には専用回線122を介して決済サーバー124が接続されている。決済サーバー124は、更に他の決済サーバー124に専用回線を介して接続され、所定の範囲において決済処理が可能に構築されている。自動サービス機器102による商品又はサービスの享受者(顧客)が保有する、享受者端末機126、例えば、携帯情報機器たるスマートフォン、携帯電話機、タブレットコンピュータ等も構成要件である。享受者端末機126は、公衆無線通信回線128及び通信事業者サーバー129の中継によって、決済サーバー124に接続可能である。
【0019】
施設100は、少なくとも、機器端末機110が付設されたゲーム機106が複数配置された、屋根、柱及び壁を有する建物、建物の一部である部屋、又は、仕切られた区画を意味する。自動サービス機器102は、施設100がコインランドリーである場合、洗濯機、乾燥機、洗剤販売機等である。施設100が自動販売機スタンドである場合、自動サービス機器102は飲料自動販売機、食品自動販売機、各種物品自動販売機、電子レンジ、自動音楽提供機等であり、健康ランドである場合、自動マッサージ機、自動日焼け機等である。施設100における有人又は無人の管理は問わない。
【0020】
施設1001を例にすると、
図2に示すように、機器端末機110はゲーム機1061a〜1061nに装置された貨幣識別装置1361〜136nに対応づけて装着され、有線又は無線によるLAN(Local Area Network)111を介してルーター112に接続されている。ルーター112は、有線に又は無線の通信手段によって、店舗サーバー114に接続されている。通常、ゲーム機106は筐体毎に構成され、
図2又は
図3に示すように、ゲーム機1061aには一つの貨幣識別装置1361aが装着され、この貨幣識別装置1361aに対応づけて一つの機器端末機1101aが装着されている。しかし、例えばクレーンゲームのように、1台のゲーム機筐体に対し複数、
図2及び
図4(B)においては、ゲーム機1061bに対し2つの貨幣識別装置1362a、1362bが装置され、各貨幣識別装置1362a、1362bに対し個別に機器端末機1102a、1102bがそれぞれ対応づけられて装着されている。また、
図2及び
図4(C)においては、ゲーム機1061nに対し3つの貨幣識別装置136na、136nb、136ncが装着され、それぞれに対応づけられて機器端末機110na、110nb、及び110ncが装着されている。さらに、1台のゲーム機106に対し、4以上の貨幣識別装置136及び機器端末機110が場合もある。
【0021】
次に自動サービス機器102たるゲーム機106を主に
図3を参照しつつ説明する。
ゲーム機106は、所定価値の硬貨C、例えば100円硬貨100C、500円硬貨500C等によって、所定のゲームの実行を提供する機能を有する機器であり、例えば、クレーンゲーム機、ビデオゲーム機、メダルゲーム機、トレーディングカードゲーム機、写真自動販売機等である。
【0022】
次にゲーム機106の主要なハード構成を、主に
図6を参照しつつ説明する。
ゲーム機106は、大まかには自動サービス機器制御装置132たるゲーム機制御装置133、ゲーム用ハードウエア134、貨幣識別装置136、ゲーム機識別情報記憶装置138、稼働可否情報出力装置142、料金情報出力装置144、ゲーム機通信装置146、電子決済起動装置148、及び稼働中信号出力装置149を含んでいる。
【0023】
ゲーム機制御装置133は、料金の受領を表す課金信号CHS、及び擬似課金信号FCSに基づいてゲーム用ハードウエア134を作動させてサービスの享受者に対しゲームの実行を提供する機能を有し、本実施例1においては、更にゲームの提供が可能か否かの稼働可否情報AVI、及び稼働中であることを表す稼働中信号RNSを機器端末機110へ出力する機能等を有する。ゲーム機制御装置133は、
【0024】
ゲーム用ハードウエア134は、ゲーム機制御装置133からの起動信号STSを受信し、享受者による操作ボタン等の操作に基づいて、各種アクチュエータを所定のタイミングで作動させ、又はディスプレイに所定の表示を行う等によってゲームを提供する機能を有する。
【0025】
貨幣識別装置136は、ゲーム機106において設定された料金を貨幣によって受け付けた場合、ゲーム機制御装置133にパルス信号等の課金信号CHSを出力する機能を有し、公知の硬貨選別装置等が用いられる。
【0026】
ゲーム機識別情報記憶装置138は、ゲーム機106毎に個別に定められた自動機識別情報AIDを記憶し、要求に応じて出力する機能を有し、公知の記憶装置が用いられる。自動機識別情報AIDは、数字、アルファベット、又はそれらの組み合わせによって構成され、予め管理者によって記憶される。
【0027】
稼働可否情報出力装置142は、稼働可否情報出力装置142から出力される稼働可否情報AVIを記憶し、出力する機能を有し、公知の記憶装置が用いられる。稼働可否情報AVIは、例えば、ゲームの提供が可能である場合「1」の作働可能情報POI、不可である場合「0」の作働不能情報IPIが出力される。
【0028】
料金情報出力装置144は、当該ゲーム機106の1回当たりの料金情報CHIを記憶し、出力する機能を有し、ゲーム機106の料金設定に対応して予め管理者によって記憶される。料金は一種類に限らず、100円、200円等複数種に設定し、選択された金額を料金情報CHIとすることもできる。なお、料金情報CHIは上限額を設定することが好ましい。上限額の設定は、不正な決済処理が行われた場合の損害を軽減するためであり、例えば、自動サービス機器102である場合5000円以下、ゲーム機106である場合800円以下の決済に適用することが好ましい。
【0029】
ゲーム機通信装置146は、機器端末機110と通信によって情報交換する機能を有し、公知の通信装置が用いられる。この通信は、無線又は有線で行われる。しかし、ゲーム場においては、ゲーム機106のレイアウトの自由度を高めるため、無線方式を採用することが好ましい。本実施例1においては、前述したように、ルーター112を経由する無線方式を採用している。
【0030】
電子決済起動装置148は、機器端末機110からの課金命令CHOに基づいて、課金信号CHSと同一の機能を有する擬似課金信号FCSを受信した場合、起動信号STSを出力し、ゲーム用ハードウエア134を起動させ、ゲームをスタートさせる機能を有する。
【0031】
稼働中信号出力装置149は、ゲーム機106が稼働中である場合、稼働中信号RNSを出力する機能を有する。本実施例1において、稼働中信号出力装置149は、起動信号STSの出力に基づいて稼働中信号RNSを出力する。したがって、稼働中信号RNSを検知することにより、ゲーム機106が稼働していると推定することができる。なお、稼働中信号RNSは、その他の同様の機能を有する信号、例えば、稼働中は貨幣識別装置136への硬貨の投入や、擬似課金信号FCSの受入を禁止する禁止信号(インヒビット信号)を出力する場合、当該インヒビット信号を用いることができる。
【0032】
次に、ゲーム機106における作用を
図7に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
まずステップAS1において、稼働可否情報出力装置142からの稼働可否情報AVIを判別し、作動可能情報POIである場合ステップAS2へ進み、作働不能情報IPIである場合、ステップAS3へ進む。
ステップAS2において、作働可能情報POIである「1」の信号を機器端末機110へ出力しステップAS4へ進む。
ステップAS3において、作働不能情報IPIであるである「0」の信号を機器端末機110へ送信し、ステップAS1へ戻る。
ステップAS4において、貨幣識別装置136から課金信号CHSが出力されたか判別し、出力された場合はステップAS5へ進み、課金信号CHSが出力されない場合、ステップAS6へ進む。
ステップAS6において、機器端末機110からの擬似課金信号FCSを判別した場合、ステップAS5へ進み、判別しない場合ステップAS1へ戻る。
ステップAS5において、稼働中信号出力装置149が稼働中信号RNSを出力した後、ステップAS7へ進む。
ステップAS7において、電子決済起動装置148が起動信号STSを出力した後、ステップAS8へ進む。
ステップAS8において、起動信号STSに基づいてゲーム用ハードウエア134が作動を開始してゲームを開始した後、ステップAS1へ戻る。
【0033】
次ぎに機器端末機110を主に
図8を参照しつつ説明する。
機器端末機110は、取引要求操作TROがなされた場合、取引要求情報TRIを店舗サーバー114へ送信し、店舗サーバー114から、少なくとも、取引番号TSN、及び取引許可情報PRIたるセキュリティ情報SCIを受信した場合、決済要求情報SRIをコード化し、当該コード化した決済要求コードSDCを端末表示装置108に表示する機能を有する。
本実施例1において取引要求操作TROは、決済アプリケーションSAPの起動操作である。具体的には、選択した決済アプリケーションSAPのマークをタップすることが起動操作であるが、これに限らない。
取引要求情報TRIは、単に、取引開始を表す電気信号のみでもよいが、履歴を残すため、取引情報TSIのうち、少なくとも、機器端末機識別情報TIDを含めることが好ましく、本実施例1においては、料金情報CHI、電子決済プラットフォーム識別情報SPI(決済サーバー識別情報SID)、及び日時情報TDIを含んでいるが、さらに他の情報を含めることができる。
決済要求情報SRIには、少なくとも、セキュリティ情報SCIが含まれ、料金情報CHI、又は取引番号TSNを含めることができる。
コード化とは、文字又は数字をコンピューター処理で取り扱い易くするため、これらを記号で表現できるよう体系化することであり、本実施例1においては、二次元コードTDC、例えば、QRコードQRCによって表される。しかし、一次元バーコード等他のコード化手段であってもよい。本実施例1においては、機器端末機110から出力される取引要求情報TRIには、少なくとも、料金情報CHIを含み、決済サーバー識別情報SID、店舗サーバー識別情報OID、及び加盟店識別情報MIDをも含めることができる。なお、一台のゲーム機106において、複数人が個別の操作装置を操作して個別にゲームをすることが可能なゲーム機106の場合、当該複数の操作装置毎に機器端末機110を設ける必要があるので、機器端末機識別情報TIDを用いることが好ましい。しかし、ゲーム機106と機器端末機110とが一対一の関係にある場合、機器端末機識別情報TIDは、自動機識別情報AIDによって代用することができる。この場合、自動機識別情報AIDを機器端末機識別情報TIDと見做すことができる。逆に、機器端末機識別情報TIDによって自動機識別情報AIDを代用することもできる。
本実施例1において機器端末機110は、
図8に示すように、決済手段選択釦152、機器端末機演算装置154、機器端末機表示装置156(特許請求の範囲においては「表示装置(156)」として表される。)、機器端末機入力装置157、タッチパネル158、コード化装置159、加盟店識別情報記憶装置160、機器端末機記憶装置162、機器端末機識別情報記憶装置164、機器端末機通信装置166、機器端末機時計装置168、及び機器端末機バスライン170を含んでいる。なお、本実施例1において、機器端末機110は自動サービス機器102たるゲーム機106と別個に構成されているが、ゲーム機制御装置133の一部として、換言すればゲーム機106と一体に構成することもでき、この場合、前記機器端末機110と同様の機能を発揮する構成が機器端末機110に相当する。
【0034】
まず、決済手段選択釦152を説明する。
決済手段選択釦152は、電子決済を利用してゲームを行う場合において、電子決済取引を開始するための取引要求をするための機能、換言すれば取引要求操作TROを行う機能を有する。したがって、ゲーム機106においてゲームをする場合において、電子決済を利用する享受者は、まず、決済手段選択釦152を押さなければならない。本実施例1において、決済手段選択釦152は、後述するタッチパネル158に表示された電子決済プラットフォーム130のロゴマーク釦たる、Lpay釦152L、Opay釦152o、又はWpay釦152Wをタップすることによって、当該電子決済プラットフォーム130が選択され、当該電子決済プラットフォーム130に基づいて、決済処理が開始される。電子決済プラットフォーム130とは、所謂スマートフォン等の享受者端末機126等からの要求に基づいて、決済を行うことを可能にする基本システムであり、Alipay(登録商標)等によって周知である。
本実施例1において、
図10(A)に示すように、ロゴマーク釦としてLpay釦152L、Opay釦152o、及びWpay釦152Wが設定されている。電子決済プラットフォーム130は、少なくとも一つあれば良いが、多様な電子決済プラットフォーム130に対応出来るように、複数設定することが好ましい。Lpay釦152L、Opay釦152o、及びWpay釦152Wが、それぞれ独立した決済手段選択釦152を構成する。
【0035】
次に、機器端末機演算装置154を説明する。
機器端末機演算装置154は、演算装置、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって構成され、ROMに記憶されたプログラムに基づいて、RAMと適宜通信しつつ機器端末機110を構成する各装置の機能を発揮させる機能を有する。
【0036】
次に機器端末機表示装置156を説明する。
機器端末機表示装置156は、液晶表示装置(liqUID crystal monitor)等の表示装置であって、通常は、決済手段選択釦152たる前述した電子決済プラットフォーム130のLpay釦152L、Opay釦152o、及びWpay釦152Wが表示される。しかし、所定の電子決済プラットフォーム130が選択された後は、機器端末機演算装置154からの指令に基づいて、少なくとも、前述の決済要求コードSDCたる二次元コードTDC、具体的にはQRコードQRCが表示される。機器端末機表示装置156は前述した端末表示装置108である。
【0037】
次に機器端末機入力装置157を説明する。
機器端末機入力装置157は、機器端末機110において必要な情報を入力できる機能を有する。本実施例1においては、パネルのセンサーによって、指先で触れた位置を検出するタッチスクリーン方式が用いられているが、これに限らず、同様の機能を有する他の装置を用いることができる。
【0038】
次にタッチパネル158を説明する。
タッチパネル158は、機器端末機表示装置156に表示されている表示部分を指で触れることで入力操作できる機能を有する。本実施例1において、タッチパネル158は、機器端末機表示装置156に機器端末機入力装置157を重ね合わせることにより構成される公知のタッチパネルを採用しているが、これに限らず、同様の機能を有する他の装置を用いることができる。
【0039】
次にコード化装置159を説明する。
コード化装置159は、決済要求情報SDIたる、少なくとも、店舗サーバー114から受信したセキュリティ情報SCI、取引番号TSN、及び料金情報CHIをコード化し、決済要求コードSDCとして出力する機能、具体的には二次元コードTDCたるQRコードQRCに変換し、出力する機能を有し、公知のプログラムによって構成されたQRコード変換装置が用いられる。したがって、本実施例1において、決済要求コードSDCとは、QRコードQRCである。決済要求コードSDCたる二次元コードTDCに変換する情報は、少なくともセキュリティ情報SCIであり、取引番号TSN、料金情報CHI、及び支払先情報PEI等を含めることができる。支払先情報PEIは、支払先PYEを直接的又は間接的に特定できる情報であり、直接的な支払先情報PEIとしては、金融機関等における口座情報であり、間接的な支払先情報PEIとしては、金融機関等における口座が記録されている決済GWサーバー118等の識別情報である。その意味において、取引番号TNOも間接的な支払先情報PEIとして用いることもできる。したがって、決済要求コードSDCには、少なくとも、セキュリティ情報SCIが含まれていれば良い。また、QRコードQRCには、電子決済に必要なその他の情報、例えば、取引番号TNO、決済ゲートウエイサーバー識別情報SGI等を含めることができる。QRコードQRCは、前述したように、二次元コードTDCの一種であるので、他の公知の二次元コードTDC、または将来出現するコードに置き換えることができる。
【0040】
次に加盟店識別情報記憶装置160を説明する。
加盟店識別情報記憶装置160は、加盟店識別情報MIDを記憶し、出力する機能を有し、公知の記憶装置が用いられる。加盟店識別情報MIDは、予め、管理者によって加盟店識別情報記憶装置160に記憶され、書き換えることが出来ないことが好ましい。
加盟店識別情報MIDは、法人、団体、個人等が所定の基準を満たすことにより付与される使用主体の識別情報であり、世界で唯一の識別情報である。例えば、決済GWサーバー118において、加盟店識別情報MIDに紐付けて支払先情報PEIを記憶しておくことによって、支払先PYEを間接的に特定することができ、電子決済における通信等の過程でのスキミング等による不正被害を防止することができる。
【0041】
次に機器端末機記憶装置162を説明する。
機器端末機記憶装置162は、機器端末機110において処理する情報を必要に応じて記憶する機能を有し、公知の記憶装置が用いられる。本実施例1においては、機器端末機テーブルTATに、機器端末機識別情報TIDに関連付けられて自動機識別情報AID、加盟店識別情報MID、サービス名情報SNI、決済ゲートウエイサーバー識別情報SGI、料金情報CHI、及び稼働可否情報AVIが記憶される。自動機識別情報AID、加盟店識別情報MID、サービス名情報SNI、及び決済ゲートウエイサーバー識別情報SGIは、予め管理者によって記録される。料金情報CHIは、ゲーム機106における料金情報出力装置144からの料金情報CHIが記録される。制御装置稼働可否情報AVIは、稼働可否情報出力装置142からの稼働可否情報AVIが変化する毎に更新される。決済ゲートウエイサーバー識別情報SGIは、例えば、URL(Uniform Resource Locator)である。
【0042】
次に機器端末機識別情報記憶装置164を説明する。
機器端末機識別情報記憶装置164は機器端末機110毎に付与される機器端末機識別情報TIDを記憶する機能を有し、公知の記憶装置によって構成される。機器端末機識別情報TIDは予め管理者によって記録される。
【0043】
次に機器端末機通信装置166を説明する。
機器端末機通信装置166は、自動サービス機器102、本実施例1においてはゲーム機106のゲーム機制御装置133、及び店舗サーバー114と通信する機能を有し、公知の通信装置が用いられる。機器端末機通信装置166は、ゲーム機106におけるゲーム機通信装置146とは有線によって通信し、店舗サーバー114の店舗通信装置228とは無線LAN等を介して接続されることが好ましい。
【0044】
次に機器端末機時計装置168を説明する。
機器端末機時計装置168は、機器端末機110において用いる日時情報DTIを出力する機能を有し、公知の時計装置が用いられる。
【0045】
次に機器端末機バスライン170を説明する。
機器端末機バスライン170は、機器端末機110を構成する装置間のデータの転送を仲介する機能を有し、公知のバスラインが用いられる。
【0046】
次に機器端末機テーブルTATを説明する。
図8(B)に示すように本実施例1において、機器端末機110の機器端末機識別情報記憶装置164には機器端末機テーブルTATが記憶され、端末機識別情報TIDとして、例えば、A-101-001、決済GWサーバー識別情報SGIとして、決済GWサーバー118のURLである「http/www.asahigw.com」、加盟店識別情報MIDとして、例えば「1111111111」、サービス名情報SNIとして△△ゲーム、料金情報CHIとして、例えば100円を意味する100、稼働可否情報AVIとして、例えば作働可能情報POIを意味する「1」、決済プラットフォーム識別情報SPI(決済サーバー識別情報SID)としてURLである「http/www.asahisv.com」が記録される。
【0047】
次に、機器端末機110における作用を
図9に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
まずステップES1において、稼働可否情報出力装置142からの稼働可否情報AVIがゲームを提供可能な状態、換言すれば、ゲーム許可状態にあるか判断し、可能である場合ステップES2へ進み、可能でない場合ステップES1をループする。換言すれば、稼働可否情報AVIが「1」である場合、ゲームの提供が可能であるからステップES2へ進み、「0」である場合ステップES1をループする。
ステップES2において、機器端末機表示装置156に電子決済プラットフォーム130の決済手段選択釦152、及び金額選択釦153を表示し、ステップES3へ進む。具体的には、
図10(A)に示すように、Lpay釦152L、Opay釦152o、及びWpay釦152Wの表示と共に、金額選択釦153、並びに決定釦155が表示される。金額選択釦153は、本実施例1においては、100円釦1531と200円釦1532が表示され、何れかを選択(タップ)し、料金情報CHIを決定する必要がある。金額が一種類である場合、単に表示のみとし、決定釦155のタップによって、料金情報CHIを送信するようにすることが好ましい。
ステップES3において、Lpay釦152L、Opay釦152o、及びWpay釦152Wの何れかが享受者によってタップ(選択)されたか判別し、換言すれば、いずれかの電子決済プラットフォーム130が選択されたか判別し、更に、100円釦1531、又は200円釦1532の何れかが選択(タップ)されか判別すると共に決定釦155がタップされたことを判別し、ステップES4へ進み、押されない場合ステップES3をループする。換言すれば、決定釦155がタップされることにより、電子決済プラットフォーム130と共に、料金情報CHIが決定される。
ステップES4において、選択された電子決済プラットフォーム130の決済プラットフォーム識別情報SPIたる決済サーバー識別情報SIDを店舗サーバー114へ送信した後、ステップES5へ進む。したがって、決定釦155をタップすることが取引要求操作TROである。決済サーバー識別情報SIDは、例えばURLである。また、決定釦155のタップによって送信される情報が取引要求情報TRIである。よって、料金情報CHI等を含めずに、決定釦155がタップされたことを表す情報も取引要求情報TRIである。
ステップES5において、機器端末機表示装置156に
図10(B)に示すように「処理中」の表示を行って、ステップES6へ進む。
ステップES6において、店舗サーバー114からセキュリティ情報SCIたるワンパスコードOPCを受信したか判別し、受信を判別した場合ステップES7へ進み、判別しない場合、ステップES6をループする。
ステップES7において、少なくとも、受信したワンパスコードOPC、取引番号TSN、取引情報TSI、及び支払先情報PEI(決済ゲートウエイサーバー識別情報SGI)をコード化装置159によってコード化して決済要求コードSDCたる二次元コードTDC、したがって、QRコードQRCに変換し、ステップES8へ進む。決済要求コードSDCには、取引番号TSN、取引情報TSI、及び支払先情報PEI決済ゲートウエイサーバー識別情報SGI等を含めることができる。
ステップES8において、
図10(C)に示すように、QRコードQRCを機器端末機表示装置156に表示し、ステップES9へ進む。
ステップES9において、店舗サーバー114から課金命令CHOを受信したか判別し、受信した場合ステップES10へ進み、受信しない場合ステップES9をループする。
ステップES10において、ゲーム機制御装置133へ擬似課金信号FCSを出力し、ステップES11へ進む。
ステップES11において、ゲーム機制御装置133から出力された起動信号STSを判別した場合、ステップES12へ進み、判別しない場合、ステップES11をループする。
ステップES12において、課金結果情報CEIを記録した後、ステップES13へ進む。
ステップES13において、課金結果情報CEIを店舗サーバー114へ送信し、処理を終了する。
【0048】
次に店舗サーバー114を主に
図11を参照しつつ説明する。
店舗サーバー114は、決済手段選択釦152がタップされてタップされて取引要求情報TRIを受信した場合、所定の規則に基づいて取引番号TNOを生成して当該取引番号TNOと共に店舗取引要求情報ORIを決済GWサーバー118へ出力し、決済GWサーバー118からセキュリティ情報SCIを受信した場合、該当する機器端末機110へ当該セキュリティ情報を送信し、また決済GWサーバーから課金結果情報CEIを受信した場合、店舗テーブルSSTに記録すると共に、該当する機器端末機110へ課金命令CHOを出力し、及び決済GWサーバー118からの取引番号TNOの受信から所定時間内に決済GWサーバー118から決済結果情報SEIを受信しない場合には当該取引要求情報TRIに基づく取引要求を無効にする機能を有する。さらに、店舗サーバー114が管理する多数のゲーム機1061〜106nの識別情報、換言すれば、機器端末機識別情報TIDの登録、削除、又は修正を行う機能を有する。
本実施例1において、店舗サーバー114は、少なくとも、取引番号生成装置218、店舗演算装置222、店舗記憶装置224、店舗表示装置226、店舗通信装置228、店舗入力装置232、店舗時計装置234、店舗タイマー装置236、及び店舗バスライン238を含んでいる。なお、店舗サーバー114は、一店舗に対し一台が原則であるが、ゲーム機106の台数が多い台規模な店舗の場合、店舗サーバー114を複数にすることができる。
【0049】
次に取引番号生成装置218を説明する。
取引番号生成装置218は、決済手段選択釦152のタップによって機器端末機110から出力された取引要求情報TRIを受信した場合、取引番号TNOを所定の規則に基づいて発生させる機能を有し、プログラムによって構成されている。この取引番号TNOは、単独で、又は店舗サーバー識別情報OID、料金情報CHI等の他の情報と共に店舗取引要求情報ORIとして決済GWサーバー118へ送信される。取引番号TNOは、数字のみの組み合わせ、数字と文字の組み合わせ、及び文字のみの組み合わせ、若しくは記号のみの組み合わせを採用することができる。本実施例1における取引番号TNOは、
図12の店舗テーブルSSTに示すように、年月日、時刻、及び機器端末機識別情報TIDが組み合わされているが、適宜に構成することができる。
【0050】
次に店舗演算装置222を説明する。
店舗演算装置222は、演算装置、ROM、RAM等によって構成され、ROMに記憶されたプログラムに基づいて、RAMと適宜通信しつつ店舗サーバー114を構成する各装置の機能を発揮させる機能を有する
【0051】
次に店舗記憶装置224を説明する。
店舗記憶装置224は、機器端末機110、及び決済GWサーバー118と通信しつつ処理する過程において、必要な情報を記憶する機能を有し、公知の記憶装置が用いられる。店舗記憶装置224には後述の店舗テーブルSSTが記憶される。店舗テーブルSSTには、少なくとも、取引番号TNOに紐付けてシリアルNo、機器端末機識別情報TID、決済プラットフォーム識別情報SPI、決済GWサーバー識別情報GID、料金情報CHI、取引番号生成時刻TGT、セキュリティ情報SCI(ワンパスコードOPC)、課金命令CHO、決済結果情報SEI、及び課金結果情報CEIその他の必要情報が記録(記憶)される。店舗テーブルSSTには、機器端末機110、及び決済GWサーバー118から情報を受信する毎に、該当する取引番号TNOに紐付けて受信した各種情報が記録される。決済GWサーバー識別情報GIDは、決済GWサーバー118を特定するための情報であり、例えば、URLである。さらに、店舗記憶装置224には、後述する機器端末機管理テーブルTCTが記憶される。
【0052】
次に店舗表示装置226を説明する。
店舗表示装置226は、操作者とのインターフェース機能を有し、公知の表示装置(ディスプレイ)が用いられる。
【0053】
次に店舗通信装置228を説明する。
店舗通信装置228は、機器端末機110とはLAN154、及び決済GWサーバー118との間ではインターネット116を介して通信によって各種情報を伝達する機能を有し、公知の通信装置が用いられる。なお、決済GWサーバー118との通信はインターネット116に限らない。
【0054】
次に店舗入力装置232を説明する。
店舗入力装置232は、店舗サーバー114において必要な情報を入力する機能
を有し、公知のキーボードが用いられる。
【0055】
次に店舗入力装置232を用いて行う機器端末機管理テーブルTCTの管理について以下説明する。
まず、機器端末機管理テーブルTCTを説明する。機器端末機管理テーブルTCTは、ゲーム機106と機器端末機110を関係付ける機能を有する。換言すれば、ゲーム機106たる自動機識別情報AIDと機器端末機識別情報TIDとを関係づける機能を有する。さらに、ゲーム機106に装置される貨幣識別装置136とも直接的又は間接的に関係づけられることになる。ゲーム機106と機器端末機110とを関係づけることにより、ゲーム機106における機器端末機110を用いた売上を算出する場合等に活用することができる。機器端末機管理テーブルTCTは、
図4(D)に示すように、ゲーム機識別情報SIDたる自動機識別情報AIDに関連付けて、機器端末機識別情報TIDが登録される。すなわち、ゲーム機106と機器端末機110が一対一の関係の場合、自動機識別情報AIDに対し一つの機器端末機識別情報TIDが記録され、一対二の関係の場合、一の自動機識別情報AIDに対し二の機器端末機識別情報TIDが記録され、一対三の関係場合一の自動機識別情報AIDに対し三つの機器端末機識別情報TIDが記録される。
さらに、機器端末機管理テーブルTCTには、自動機識別情報AID及び機器端末機識別情報TIDに関連付けて加盟店名及びサービス名等を記録することが好ましい。
【0056】
次に自動機識別情報AID及び機器端末機識別情報TIDの登録(記録)方法について
図5を参照しつつ説明する。登録プログラムは、店舗記憶装置224に記録されている。
登録プログラムを起動させると、まずステップRS1において、店舗表示装置226に同図(B)に示すメニュー画面MNSが表示され、新規登録釦282、及び修正釦284が表示され、ステップRS2へ進む。
ステップRS2において、新規登録釦282が押された場合、ステップRS3へ進み、修正釦284が押された場合、ステップRS4へ進む。
ステップRS3において、同図(C)に示す新規登録画面NRSが表示され、自動機識別情報AIDのAID入力欄286、及び機器端末機識別情報TIDのTID入力欄288、及び登録釦292が表示され、ステップRS5へ進む。
ステップRS5において、AID入力欄286及びTID入力欄288に店舗入力装置232を用いて必要な情報が入力され、登録釦292が押されたことを判別した場合、ステップRS6へ進み、当該新規登録情報を機器端末機管理テーブルTCTへ記録し、処理を終了する。前述したように、加盟店名及びサービス名等の入力欄を設け、これらをも記録できるようにすることが好ましい。
記録済み情報を修正する場合、ステップRS4において同図(D)に示す修正画面RVSが表示され、対象とする自動機識別情報AIDの修正AID入力欄294、検索釦296、機器端末機識別情報TIDの修正TID入力欄298、及び修正登録釦300が表示され、ステップRS7へ進む。
ステップRS7において、修正AID入力欄294における入力及び検索釦296の押動を判別した場合、ステップRS8へ進む。修正AID入力欄294における自動機識別情報AIDに対応する記録情報が検索されて修正AID入力欄294、及び修正TID入力欄298に表示される。表示された修正画面RVSにおいて、自動機識別情報AID、又は機器端末機識別情報TIDを修正する。
ステップRS8において、修正登録釦300を押されたことを判別した場合、ステップRS6へ進み、前述のように、機器端末機管理テーブルTCTへ記録し、処理を終了する。また、登録済み情報の削除も可能である。更に、修正画面RVSにおいても、加盟店名及びサービス名等の欄を設け、これらをも修正できるようにすることが好ましい。
以上説明したように、店舗サーバー114において、機器端末機管理テーブルTCT等の登録、又は修正が可能である。
【0057】
次に店舗時計装置234を説明する。
店舗時計装置234は、店舗サーバー114において用いる日時情報DTIを出力する機能し、公知の時計装置が用いられる。
【0058】
次に店舗タイマー装置236を説明する。
店舗タイマー装置236は、機器端末機110にから取引要求情報TRIを受けた後に計時を開始し、当該計時時間が所定時間を経過するまでの間に、決済GWサーバー118から決済結果情報SEIを受信しなかった場合、タイムアウト情報TOIを出力する機能を有する。店舗サーバー114においては、タイムアウト情報TOIに基づいて、当該取引要求情報TRIに基づく処理を無効とし、その旨を取引番号TNOに対応づけて店舗テーブルSSTに記録する。本実施例1において、店舗タイマー装置236はソフトウエアによって構築され、取引要求情報TRIを受信後に計時を開始し、決済GWサーバー118から決済結果情報SEIが予め定めた許容時間ALT内である場合、決済結果情報SEIを有効とし、許容時間ALTを超過した場合、タイムアウト情報TOIが出力され、取引が中止されたものとして、当該取引番号TNOに係る処理を無効化する。
【0059】
次に店舗バスライン238を説明する。
店舗バスライン238は、店舗サーバー114を構成する装置間の通信を行う機能を有し、公知のバスラインである。
【0060】
次に店舗記憶装置224に記憶される店舗テーブルSSTを
図12を参照しつつ説明する。
店舗テーブルSSTは、生成された取引番号TNOに関連付けて各種情報を記録するためのテーブルであり、必須の情報及び任意の情報が記憶される。店舗テーブルSSTは、少なくとも取引番号TNOに関連付けられて、シリアルナンバーSNO、機器端末機識別情報TID、決済プラットフォーム識別情報SPI(決済サーバー識別情報SID)、決済GWサーバー識別情報GID、料金情報CHI、取引番号生成時刻SGT、セキュリティ情報SCI(ワンパスコードOPC)、課金命令CHO、決済結果情報SEI、及び課金結果情報CEIが記録されるが、これに加え、機器端末機110における日時情報TDI、店舗サーバー識別情報OID、及び加盟店識別情報MID等を記録することができる。店舗サーバー識別情報OIDは、例えばURLである。
【0061】
次に、店舗サーバー114における作用を
図13に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
まずステップSS1において、取引要求操作TROに基づく取引要求情報TRIを受信したか判別し、取引要求情報TRIを受信した場合ステップSS2へ進み、受信しない場合はステップSS1をループする。店舗タイマー装置236は、取引要求情報TRIの受信判別に基づいて、許容時間ALTの計時を開始する。
ステップSS2において、取引番号生成装置218において所定の規則に基づいて自動的に取引番号TNOを生成した後、ステップSS3へ進む。
ステップSS3において、店舗取引要求情報ORI(少なくとも、取引番号TNOを含み、店舗サーバー識別情報OID、料金情報CHI、決済サーバー識別情報SID、機器端末機識別情報TID等を含めても良い。)を決済GWサーバー118へ送信した後、ステップSS4へ進む。
ステップSS4において、決済GWサーバー118からセキュリティ情報SCIたるワンパスコードOPCを決済GWサーバー118から受信したか判別し、受信した場合ステップSS5へ進み、受信しない場合、ステップSS4をループする。
ステップSS5において、受信したワンパスコードOPCを取引番号TNOに関連付けて店舗テーブルSSTに記憶し、ステップSS6へ進む。
ステップSS6において、店舗サーバー114において予め設定された許容時間ALTが経過したか判別する。換言すれば、タイムアウト情報TOIが出力されていない場合、ステップSS7へ進み、タイムアウト情報TOIが出力されている場合ステップSS8へ進む。
ステップSS7において、決済GWサーバー118から決済結果情報SEIを受信したか判別し、受信した場合ステップSS10へ進み、受信しない場合ステップSS6へ戻る。
ステップSS8において、店舗テーブルSSTに取引番号TNOに関連付けて、許容時間ALT内に決済されなかった旨のタイムアウト情報TOIを記録して処理を終了する。
ステップSS9において、店舗テーブルSSTに取引番号TNOに関連付けて決済結果情報SEIを記録した後、ステップSS10へ進む。
ステップSS10において、機器端末機110へ課金命令CHOを出力し、ステップSS11へ進む。
ステップSS11において、決済GWサーバー118から課金結果情報CEIを受信したか判別し、受信した場合ステップSS12へ進み、受信しない場合ステップSS11をループする。
ステップSS12において、店舗テーブルSSTに課金結果情報CEIを記録した後、処理を終了する。
【0062】
次に決済GWサーバー118を主に
図14を参照しつつ説明する。
決済GWサーバー118は、店舗サーバー114から、店舗取引要求情報ORI(少なくとも、取引番号TNOを含み、店舗サーバー識別情報OID等を含むことが出来る。)を受信した場合、当該取引TNO及び機器端末機識別情報TIDを記録すると共に、決済サーバー124に対し、決済GW取引要求情報GRIを出力してセキュリティ情報SCIの発行を要求し、決済サーバー124からセキュリティ情報SCIを受信した場合、取引番号TNOに関連付けて当該セキュリティ情報SCIを記録すると共に、店舗サーバー114へ送信し、決済サーバー124から決済結果情報SEIを受信した場合、当該決済結果情報SEIを記憶すると共に、店舗サーバー114へ送信する機能を有する。本実施例1において、決済GWサーバー118は、少なくとも、決済GW演算装置202、決済GW記憶装置204、決済GW表示装置206、決済GW通信装置208、決済GW入力装置212、決済GW時計装置214、及び決済GWバスライン216を含んでいる。
【0063】
次に決済GW演算装置202を説明する。
決済GW演算装置202は、演算装置、RAM、ROM等によって構成され、ROMに記憶されたプログラムに基づいて、RAMと適宜通信しつつ決済GWサーバー118を構成する各装置の機能を発揮させる機能を有する。
【0064】
次に決済GW記憶装置204を説明する。
決済GW記憶装置204は、店舗サーバー114、又は決済サーバー124と通信しつつ処理する過程において必要な情報を記憶する機能を有し、公知の記憶装置が用いられる。決済GW記憶装置204は、少なくとも、後述する決済GWテーブルSGTが記憶される。
【0065】
次に決済GW表示装置206を説明する。
決済GW表示装置206は、操作者とのインターフェース機能を有し、公知の表示装置(ディスプレイ)が用いられる。
【0066】
次に決済GW通信装置208を説明する。
決済GW通信装置208は、店舗サーバー114との間ではインターネット116を介して通信し、決済サーバー124との間では専用回線122を介して通信する機能を有し、公知の通信装置が用いられる。
【0067】
次に決済GW入力装置212を説明する。
決済GW入力装置212は、決済GW演算装置202において必要な情報を入力する機能し、公知のキーボードが用いられる。
【0068】
次に決済GW時計装置214を説明する。
決済GW時計装置214は、店舗サーバー114において用いる日時情報DTIを出力する機能し、公知の時計装置が用いられる。
【0069】
次に決済GWバスライン216を説明する。
決済GWバスライン216は、決済GWサーバー118を構成する装置間の通信を行う機能を有し、公知のバスラインである。
【0070】
次に決済GW記憶装置204に記憶される決済GWテーブルSGTを
図15を参照しつつ説明する。
図15に示す決済GWテーブルSGTは、店舗サーバー114、及び決済サーバー124との間で通信する過程において適宜に情報が記憶され、所定期間保存される。決済GWテーブルSGTは、取引番号TNIに紐付けられて、店舗サーバー114から送信された店舗取引要求情報ORIに含まれているシリアルNo、機器端末機識別情報TID、決済プラットフォーム識別情報SPI(決済サーバー識別情報SID)、料金情報CHI、取引番号生成時刻SGT、店舗サーバー識別情報OID、セキュリティ情報SCI、及び決済結果情報SEIその他必要な情報が記憶される。
【0071】
次に、決済GWサーバー118における作用を
図16に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
まずステップGS1において、店舗サーバー114からから店舗取引要求情報ORI、具体的には、少なくとも取引番号TNO、本実施例1においては、さらに、店舗サーバー識別情報OID、決済プラットフォーム識別情報SPI(決済サーバーSID)、料金情報CHI等を受信したか判別し、受信した場合ステップGS2へ進み、受信しない場合ステップGS1をループする。
ステップGS2において、決済GWテーブルSGTに、少なくとも、取引番号TNOに紐づけて、店舗サーバー識別情報OID、機器端末機識別情報TID、料金情報CHI、及び決済サーバー識別情報SIDその他必要な情報を記録し、ステップGS3へ進む。
ステップGS3において、少なくとも、機器端末機識別情報TID、取引番号TNO、決済GWサーバー識別情報SGI、料金情報CHIその他必要な取引情報TSIを、店舗取引要求情報ORIに含まれる決済サーバー識別情報SIDによって特定される決済サーバー124へ送信した後、ステップGS4へ進む。
ステップGS4において、決済サーバー124からセキュリティ情報SCIたるワンパスコードOPCを受信したか判別し、受信した場合、ステップGS5へ進み、受信しない場合ステップGS4をループする。
ステップGS5において、ワンパスコードOPCを該当する取引番号TNOに紐付けて店舗サーバー114へ送信した後、ステップGS6へ進む。
ステップGS6において、取引番号TNOに関連付けてワンパスコードOPCを決済GWテーブルSGTに記録し、ステップGS7へ進む。
ステップGS7において、店舗サーバー114における店舗タイマー装置236における計時が許容時間ALTを超えてタイムアウト情報TOIが出力されているか判別し、タイムアウト情報TOIが出力されている場合、ステップGS8へ進み、出力されていない場合、ステップGS9へ進む。
ステップGS8において、決済GWテーブルSGTにおいて、取引番号TNOに紐付けて決済結果情報SEIにタイムアウト情報TOIたる「Time Out」を記録し、処理を終了する。
ステップGS9において、決済サーバー124から決済結果情報SEIを受信したか判別し、受信した場合ステップGS10へ進み、受信しない場合ステップGS9をループする。
ステップGS10において、決済GWテーブルSGTに、決済結果情報SEIを記録し、処理を終了する。決済結果情報SEIは、決済処理が完了した場合「Compleat」、決済処理が不調である場合「failure」、待機中である場合「Waiting」,決済結果情報SEIの受領前は「Not yet」等と表示される。
【0072】
次に決済サーバー124を主に
図17を参照しつつ説明する。
決済サーバー124は、決済GWサーバー118から取引要求情報TRIとしての決済GW取引要求情報GRI(少なくとも、機器端末機識別情報TID、取引番号TNOのみ、若しくは取引番号TNO、及び決済GWサーバー識別情報GID、又は料金情報CHI)を受信した場合、取引許可情報PRIたるセキュリティ情報SCIを生成し、受信した決済GWサーバー118へ当該取引番号TNOに関連付けて生成させたセキュリティ情報SCIを送信し、享受者端末機126から決済要求情報SRIに基づいて決済要求情報SRIを受信した場合、決済処理SETを行った後、当該享受者端末機126、及び決済GWサーバー118に対し決済結果情報SEIを出力する機能を有する。換言すれば、決済サーバー124は、決済プラットフォーム130を構成する。したがって、決済サーバー124は、決済プラットフォーム130毎に設置される。セキュリティ情報SCIに基づいて決済要求情報SRIを受信とは、セキュリティ情報SCI自体が、決済サーバー124へ接続するためのURLである場合、当該URLによって決済サーバー124に接続した後、決済要求情報SRIを受信する場合、決済サーバー124へログインする場合のパスワードの入力によってログインした後、決済要求情報SRIを受信する場合等を含む概念である。決済処理SETとは、享受者が決済プラットフォーム130と契約する際に登録した、銀行口座等の支払元PYS(支払元情報PAI)から、サービス又は商品の提供事業者たるゲーム場運営事業者の銀行口座等の支払先PYE(支払先情報PEI)へ資金移動を行う処理であって、当該資金移動処理の完了によって決済処理SETが完了したと見なす。換言すれば、実際に資金が移動したことを問わず、電子決済において、資金移動に必要な処理が終了したことをいう。本実施例1において、決済サーバー124はコンピューターであり、少なくとも、決済サーバー演算装置242、決済サーバー記憶装置244、決済サーバー表示装置246、決済サーバー通信装置248、決済サーバー時計装置250、決済サーバー入力装置252、及び決済サーバーバスライン258を含んでいる。取引許可情報PRIとは、決済サーバー124が取引を許可したことを表す情報であり、本実施例1におけるセキュリティ情報SCIには限らないが、取引の安全のためにはセキュリティ情報SCIが好ましい。なお、決済サーバー124においても、セキュリティ情報SCIを決済GWサーバー118へ送信後、所定時間経過しても決済要求が行われない場合、タイムアウトとして処理を中断することが好ましい。
【0073】
次に決済サーバー演算装置242を説明する。
決済サーバー演算装置242は、演算装置、ROM、RAM等によって構成され、ROMに記憶されたプログラムに基づいて、RAMと適宜通信しつつ決済サーバー124を構成する各装置の機能を発揮させる機能を有する。
【0074】
次に決済サーバー記憶装置244を説明する。
決済サーバー記憶装置244は、決済GWサーバー118、及び享受者端末機126と通信しつつ処理する中で必要な情報を記憶する機能を有し、公知の記憶装置が用いられる。後述するように、決済サーバーテーブルSVT及び決済アプリテーブルSATが記録される。
【0075】
次に決済サーバーテーブルSVTを
図19を参照しつつ説明する。
決済サーバーテーブルSVTには、決済処理SETや、決済処理SETの検証に必要な情報が取引番号TNOに紐付けられて記録される。例えば、取引番号TNOに紐付けてシリアルNo、機器端末機識別情報TID、決済プラットフォーム識別情報SPI(決済サーバー識別情報SID)、料金情報CHI、取引番号生成時刻SGT、決済GWサーバー識別情報GID、店舗サーバー識別情報OID、セキュリティ情報SCI(ワンパスコードOPC)、享受者識別情報UID、享受者メールアドレスBMA、決済結果情報SEIが記録されるが、これらに限らない。
【0076】
次に決済サーバー表示装置246を説明する。
決済サーバー表示装置246は、操作者とのインターフェース機能を有し、公知の表示装置(ディスプレイ)が用いられる。
【0077】
次に決済サーバー通信装置248を説明する。
決済サーバー通信装置248は、決済GWサーバー118との間で決済要求情報SRIを専用回線122を介して通信によって伝達すると共に、公衆無線通信回線128及び通信事業者サーバー129を介して享受者端末機126の間で通信によって情報を交換する機能を有し、公知の通信装置が用いられる。
【0078】
次に決済サーバー時計装置250を説明する。
決済サーバー時計装置250は、決済サーバー124において用いる日時情報DTIを出力する機能し、公知の時計装置が用いられる。
【0079】
次に決済サーバー入力装置252を説明する。
決済サーバー入力装置252は、決済サーバー124において必要な情報を入力する機能を有し、公知のキーボードが用いられる。
【0080】
次にセキュリティ情報生成装置254を説明する。
セキュリティ情報生成装置254は、インターネット通信等における通信における盗みとりや改ざんを防止するためのセキュリティ情報SCIを出力する機能を有する。セキュリティ情報SCIとは、第三者によって通信にかかる情報が盗み取られない、又は通信内容が理解できないようにするための情報であって、例えば、コード化情報、暗号化した場合の解読情報が知られているが、これらに限定されない。換言すれば、第三者が容易に通信を盗みとり、又は通信内容を把握できないようにするための情報の総称である。本実施例1において、セキュリティ情報生成装置254は、ソフトウエアによって構成される。セキュリティ情報SCIとしては、ワンタイムセキュリティ情報OSIたるワンパスコードOPC、ワンタイムパスワードOPW、又は暗号鍵等を用いることができる。ワンタイムセキュリティ情報OSIとは、1回に限り有効な情報、又は所定時間の間だけ有効な情報をいう。本実施例1においては、ワンパスコードOPCが採用されている。ワンパスコードOPCとは、本人又は他人を問わず、1回のみ決済サーバー124との接続確立に利用できる情報であり、例えば、1回のみ利用可能なURLである。ワンタイムパスワードとは、情報を利用可能にするために、秘密の文字列(パスワード)に、短時間のみ有効なその場限りの文字列を生成して用いる方式である。暗号鍵とは、データの暗号化を行う際に、暗号方式の定めた計算手順に与えるパラメータのことである。
【0081】
次に決済アプリ提供装置256を説明する。
決済アプリ提供装置256は、享受者端末機126において決済に必要な決済アプリケーションソフトウエア(settlement application software)を提供する機能を有する。本実施例1において、享受者端末機126から決済アプリケーションソフトウエアSAS(以下「決済アプリSAP」という)のダウンロード要求があった場合、当該決済アプリSAPのソフトウエアを当該享受者端末機126へ送信すると共に、利用に必要な決済アプリログイン情報LGI等の情報を、決済アプリテーブルSATに記録する機能を有する。決済アプリテーブルSATは、決済サーバー記憶装置244に記録される。本実施例1において、決済アプリ提供装置256は、ソフトウエアによって構成される。
【0082】
次に決済サーバーバスライン258を説明する。
決済サーバーバスライン258は、決済サーバー124を構成する装置間の通信を行う機能を有し、公知のバスラインである。
【0083】
次に決済アプリテーブルSATを
図20(B)を参照しつつ説明する。
決済アプリテーブルSATには、少なくとも、享受者識別情報UID、及び決済アプリログイン情報LGIたる享受者メールアドレスBMA、決済アプリログインパスワードBPW、 及び支払元情報PAIが記憶される。本実施例1において、支払元情報PAIは、銀行口座等の金融機関口座情報BAIである。しかし、支払元情報PAIは、クレジットカード番号、デビットカード番号等、公知の料金の支払いが可能なシステムにおける支払元情報PAI、又は支払元情報PAIに辿り着ける関連情報を用いることができる。よって、支払元情報PAIの記録は、紐付けて特定できる場合、決済サーバー124に限らず設定することができる。
【0084】
次に決済サーバー124の作用を
図18のフローチャートを参照しつつ説明する。
ステップPS1において、決済GWサーバー118から、決済GW取引要求情報GRI(少なくとも、取引番号TNOを含み、決済GWサーバー識別情報GID、料金情報CHI、及び店舗サーバー識別情報OIDを含めることができる。)を受信したか判別し、受信した場合ステップPS2へ進み、判別しない場合ステップPS1をループする。
ステップPS2において、セキュリティ情報生成装置254はセキュリティ情報SCIたるワンパスコードOPCを生成した後、ステップPS3へ進む。
ステップPS3において、ワンパスコードOPCを、決済GW取引要求情報GRIに含まれる決済GWサーバー識別情報GIDによって特定される決済GWサーバー118へ送信した後、ステップPS4へ進む。
ステップPS4において、享受者端末機126から少なくとも、セキュリティ情報SCIに基づいて決済サーバー124に接続されて決済要求情報SRIを受信したか判別し、受信した場合ステップPS5へ進み、受信しない場合ステップPS4をループする。
ステップPS5において、支払先情報PEIに関連する決済GWサーバー識別情報GIDに基づいて支払先PYEを特定し、ログインに基づいて決済アプリテーブルSATにおける支払元情報PAIである金融機関口座情報BAIを特定し、料金情報CHIに基づく金額の資金移動を行う決済処理SETを実行した後、ステップPS6へ進む。
ステップPS6において、決済結果情報SEIを決済アプリテーブルSATに登録されている享受者メールアドレスMADに紐付けて決済結果情報SEIを電子メールによって送信した後、ステップPS7へ進む。
ステップPS7において、決済結果情報SEIを、決済GW取引要求情報GRIに含まれている決済GWサーバー識別情報GIDによって特定される決済GWサーバー118へ送信した後、処理を終了する。
【0085】
次に決済サーバー124において、決済アプリSAPのダウンロード要求があった場合の作用を
図20に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
決済アプリ提供装置256は、ステップAPS1において、享受者端末機126からダウンロード要求情報DLRがあるか判別し、ダウンロード要求情報DLRを判別した場合、ステップAPS2へ進み、判別しない場合ステップPS1をループする。
ステップAPS2において、電子決済プラットフォーム130を利用するに必要な、享受者識別情報UIDの入力を求め、ステップAPS3へ進む。享受者識別情報UIDは、例えば、享受者端末機126に割り当てられている電話番号であるがこれに限らない。
ステップAPS3において、享受者識別情報UIDの受信を判別した場合、ステップAPS4へ進み、判別しない場合ステップAPS4をループする。
ステップAPS4において、決済アプリログイン識別情報PIDを要求し、ステップAPS5へ進む。決済アプリログイン識別情報PIDは、例えば、電子メールアドレスであるがこれに限らない。
ステップAPS5において、決済アプリログイン識別情報PIDを判別した場合、ステップAPS6へ進み、判別しない場合ステップAPS5をループする。
ステップAPS6において、決済アプリログインパスワードBPWを要求し、ステップAPS7へ進む。決済アプリログインパスワードBPWは、例えば、任意に設定されるパスワードである。
ステップAPS7において、決済アプリログインパスワードBPWを受信した場合、ステップAPS8へ進み、受信しない場合ステップAPS7をループする。
ステップAPS8において、決済口座情報SPIの入力を求め、ステップAPS9へ進む。決済口座情報SPIは、例えば、金融機関口座情報BAIであるがこれに限らない。
ステップAPS9において、決済口座情報SPIが入力されたことを判別した場合、ステップAPS10へ進む。
ステップAPS10において、これら情報を関連付けて決済アプリテーブルSATに記録し、処理を終了する。なお、決済アプリSAPのダウンロード方法は、前述の方法に限られず、ダウンロード要求DLAに続いて所定のパスワードが入力された場合に、ダウンロードを可能にする等、適宜のダウンロード方式を採用することができる。この場合、前述した情報は、別途記録することが必要である。
【0086】
次に享受者端末機126を主に
図21を参照しつつ説明する。
享受者端末機126は、機器端末機110の端末表示装置108たる機器端末機表示装置156に表示された二次元コード情報TDCによって表された決済要求コードSDCを取得すると共に、
図1に示すように、取得した決済アプリSAPによって、通信事業者が提供する公衆無線通信回線128、及び通信事業者サーバー129を介して、電子決済プラットフォーム130たる決済サーバー124へ決済要求情報SRIを送信する機能を有する。享受者端末機126は、携帯情報機器であり、所謂、スマートフォン、タブレット型コンピューター等が用いられ、本実施例1においてはスマートフォンが用いられる。享受者端末機126は、少なくとも、享受者端末機演算装置172、享受者端末機撮像装置174、享受者端末機表示装置176、享受者端末機記憶装置178、享受者端末機通信装置182、享受者端末機入力装置186、コード解析装置188、享受者端末機時計装置190、及び享受者端末機バスライン192を含んでいる。
【0087】
まず、享受者端末機演算装置172を説明する。
享受者端末機演算装置172は、演算装置、ROM、RAM等によって構成され、ROMに記憶されたプログラムに基づいて、RAMと適宜通信しつつ享受者端末機126を構成する各装置の機能を発揮させる機能を有する。
【0088】
次に享受者端末機撮像装置174を説明する。
享受者端末機撮像装置174は、画像情報GRDを取得する機能を有し、所謂デジタルカメラであり、静止画像たる写真を取得し、コード解析装置188へ提供する。本実施例1においては、機器端末機表示装置156に表示された決済要求コードSDCたる二次元コードTDC、具体的にはQRコードQRCを撮像する機能を有し、公知の撮像装置によって構成されている。
【0089】
次に享受者端末機表示装置176を説明する。
享受者端末機表示装置176は、享受者たる使用者とのインターフェース機能を有し、公知の表示装置(ディスプレイ)が用いられる。また、享受者端末機表示装置176の表面に透明のタッチパネル(図示せず)が配置されることにより、享受者端末機入力装置186を構成する。
【0090】
次に享受者端末機記憶装置178を説明する。
享受者端末機記憶装置178は、享受者端末機撮像装置174によって取得した画像情報GRD、及び享受者端末機126において必要な情報を記憶する機能を有し、公知の記憶装置が用いられる。享受者端末機記憶装置178には享受者端末機テーブルRTTが記憶される。
図21(B)に示すように、享受者端末機テーブルRTTには、少なくとも、享受者識別情報UID、及び決済アプリログイン情報LGIたる決済アプリログイン識別情報PID(享受者メールアドレスBMA)、及び決済アプリログインパスワードAPWが記録される。記憶された決済アプリログイン情報LGIIを用いることにより、決済サーバー124にログインする際の操作が簡素化される。
【0091】
次に享受者端末機通信装置182を説明する。
享受者端末機通信装置182は、決済サーバー124との間で決済要求情報SRI、領収メールSCM等を公衆無線通信回線128を介して通信によって送受信する機能を有し、公知の通信装置が用いられる。
【0092】
次に決済アプリ記憶装置184を説明する。
決済アプリ記憶装置184は、決済処理を実行するための決済アプリSAPを、決済サーバー124からダウンロードしてインストールされたプログラムを記憶する機能を有し、公知の記憶装置が用いられる。決済アプリSAPは、一つの享受者端末機126に対して複数をインストールすることができ、用途に合わせて選択的に使用することができる。また、決済アプリ記録装置184には、セキュリティ情報SCI、セキュリティ情報SCIを決済サーバー124へ送信した日時情報DTI、決済サーバー識別情報SID、及び領収メールSCM等が記憶される。これらの決済要求に関する履歴情報は、決済に関するトラブルが発生した場合、読み出すことにより証拠として用いることができる。
【0093】
次に享受者端末機入力装置186を説明する。
享受者端末機入力装置186は、決済アプリSAPのダウンロードやログインに等に必要な情報を入力する機能を有する。本実施例1においては、例えば、
図23(B)に図示するように、享受者端末機表示装置176に表示された、公知のディスプレイキーボードである。ディスプレイキーボードは、文字種を切り替えることにより、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットの大文字、小文字、数字、及び記号を入力することができる。
【0094】
次にコード解析装置188を説明する。
コード解析装置188は、享受者端末機撮像装置174によって画像情報GRDとして取得した二次元コードTDCたるQRコードQRCを享受者端末機126における享受者端末機演算装置172等において演算処理可能な情報に変換し、出力する機能を有し、公知のプログラムによって構成されている。
【0095】
次に享受者端末機時計装置190を説明する。
享受者端末機時計装置190は、享受者端末機126において用いる日時情報DTIを出力する機能を有し、公知の時計装置が用いられる。
【0096】
次に享受者端末機バスライン192を説明する。
享受者端末機バスライン192は、享受者端末機126を構成する装置間のデータの転送を仲介する機能を有し、公知のバスラインが用いられる。
【0097】
本実施例1において、享受者端末機126には予め決済アプリSAPを決済サーバー124からダウンロードし、インストールしておく。
図23(A)に示すように、インストールする場合、享受者端末機表示装置176に表示されるテキストボックス194に、享受者端末機入力装置186を用いて入力する。テキストボックス194は、享受者識別情報UIDたる携帯電話番号MTNを入力する識別情報ボックス194A、決済アプリログイン識別情報PIDたる享受者メールアドレスBMAを入力するアカウントボックス194B、決済アプリログインパスワードAPWたる決済アプリログインパスワードBPWを入力するパスワードボックス194C、支払元情報PAIを特定するための金融機関口座情報BAIを入力する口座ボックス194Dが表示されるので、前述のように、予め決済サーバー124に登録(記録)しておく。換言すれば、携帯電話番号MTN、享受者メールアドレスBMA、決済アプリログインパスワードBPW、を決済サーバー124の決済サーバー記憶装置244に記憶させる。これら情報を入力後、登録するためにタップする送信釦196、及び登録を中止するキャンセル釦198が表示される。テキストボックス194をタップすると、同図(B)に示すように、享受者端末機表示装置176に当該テキストボックスと享受者端末機入力装置186が表示され、テキストが入力可能になり、当該享受者端末機表示装置176を用いて各テキストボックス194に情報を入力し、全て入力した後、送信釦196をタップすることにより、それら情報が公衆無線通信回線128、及び通信事業者サーバー129を介して決済サーバー124に送信され、決済サーバー記憶装置244に記憶される。なお、決済アプリログイン情報LGIは、享受者端末機126の享受者端末機記憶装置178に記憶させた場合、当該記憶内容をログインに利用することにより、決済アプリSAPを迅速に立ち上げることができる。ただし、享受者端末機126の起動時に生体認証を要求する等、高度の安全性が担保されている場合が好ましい。
【0098】
決済アプリSAPは、享受者端末機撮像装置174を用いて機器端末機表示装置156(端末表示装置108)にコード化されて表示された決済要求コードSDCたるQRコードQRCを画像情報として取得し、当該QRコードQRCを解析して演算処理可能な情報に変換した後、少なくとも、当該変換された情報に基づいて決済プラットフォーム130へ送信する機能を有する。具体的には、本実施例1において、決済要求コードSDCは、ワンパスコードOPCであるから、当該ワンパスコードOPCによって表されたURLによって特定される決済プラットフォーム識別情報SPI(決済サーバー識別情報SID)に接続される。
決済アプリSAPを起動する場合、享受者端末機表示装置176に表示された当該決済アプリSAPのアイコン(図示せず)をタップする。このタップにより、決済アプリSAPが起動し、
図23(B)に示すように、まず、決済アプリログイン情報LGIとして享受者メールアドレスBMAを入力するための第一入力ボックス262、及び決済アプリログインパスワードBPWを入力するための第二入力ボックス264が表示されると共に、享受者端末機入力装置186、送信釦196、キャンセル釦198が表示される。享受者は享受者メールアドレスBMA及び決済アプリログインパスワードBPWを入力し、送信釦196をタップすることにより、決済サーバー124へ送信される。決済サーバー124において、それらが予め決済サーバー記憶装置244に記憶(登録)された情報と一致する場合、その一致する旨の信号が出力された後、
図23(C)に示す撮影準備画面PPSが表示される。決済アプリログイン情報LGIが、享受者端末機126の享受者端末機記憶装置178に記憶されている場合、ログイン情報の照合は享受者端末機126において行われるので、迅速に行うことができる。キャンセル釦198をタップした場合、決済アプリSAPが終了し、アイコンの状態に戻る。なお、他の認証手段、例えば生体認証技術によるバイオ認証や顔認証等を用いることもできる。
撮影準備画面PPSには、享受者端末機撮像装置174において取得している画像、本実施例1においてQRコードQRCに加え、撮影キャンセル釦272が表示される。決済アプリSAPにおいて、QRコードQRCの焦点が自動的に合わせられた後、自動的に撮影され、同図(D)に示す取引確認画面TCSに切り替わる。なお、撮影キャンセル釦272がタップされた場合、決済アプリSAPが終了し、アイコンの状態に戻る。
取引確認画面TCSにはQRコードQRC、確認情報欄274、支払釦276、及び確認キャンセル釦278が表示される。本実施例1においては、確認情報欄274には、取引番号TNO、加盟店名MNA、端末機識別情報TID、サービス名SNI、及び料金情報CHI等が表示されるが、少なくとも料金情報CHIが表示されれば良い。さらに、料金情報CHI、及び加盟店名が表示されればなおさら良い。なお、加盟店名は、加盟店識別情報MIDから取得することができる。支払釦276がタップされた場合、決済要求情報SRIが決済アプリSAPによって特定される決済サーバー124へ公衆無線通信回線128等を介して送信される。確認キャンセル釦278をタップした場合、決済アプリSAPが終了し、アイコンの状態に戻る。
【0099】
次に、享受者端末機126における作用を
図22に示すフローチャートを参照しつつ説明する。なお、以下の説明においては決済アプリSAPが既にインストールされ、ログインIDである享受者メールアドレスBMA、享受者パスワードEPWが入力されてログインがなされ、決済アプリSAPが起動されているものとする。
ステップBS1において、
図23(C)に示す撮影準備画面PPSに切り替わり、享受者端末機撮像装置174によって撮像されている映像が享受者端末機表示装置176に表示される。本実施例1においては、機器端末機110の機器端末機表示装置156にQRコードQRCを表示する。その状態において、享受者端末機表示装置176にQRコードQRCの全体がくっきりと表示されるように享受者端末機撮像装置174を向けると、自動的に焦点が合わされ、焦点が合った時点で自動的にQRコードQRCが撮像され、ステップBS2へ進む。
ステップBS2において、享受者端末機表示装置176の表示が
図23(D)のユーザーチェック画面UCSに切り替わり、ステップBS3へ進む。
ステップBS3において、享受者が確認情報欄274の内容を確認した後、支払釦276がタップされたか判別し、当該タップを判別した場合ステップBS4へ進み、判別しない場合、ステップBS3をループする。
このループが所定時間継続した場合、処理を中止することが好ましい。
次にステップBS4において、決済要求情報SRIを決済サーバー識別情報SIDによって特定される決済サーバー124へ送信し、ステップBS5へ進む。
この決済要求情報SRIに基づいて、決済サーバー124において決済処理SETが行われる。
ステップBS5において、決済サーバー124から決済結果情報SEIたる領収メールSCM、又は決済不能メールNSMを受信したか判別し、領収メールSCMの場合はステップBS6へ進み、決済不能メールNSMである場合ステップBS7へ進む。なお、メールを所定時間、決済サーバー124から受信しない場合、エラー処理をして終了することが好ましい。
ステップBS6において、享受者端末機表示装置176に支払完了表示(領収メールSC)を行って、処理を終了する。
ステップBS7において、享受者端末機表示装置176に支払未了表示(決済不能メールNSM)を行い、処理を終了する。
なお、
図22(B)に示すように、ステップBS4からステップBS5aへ進み、同図(C)に示すように、享受者端末機表示装置176に決済完了画面SCSを表示した後、ステップBS6aへ進む。決済完了画面SCSには、決済完了情報欄282が表示され、当該決済完了情報欄282には、ステップBS4における支払釦276のタップに基づいて、「決済完了」等の決済が行われた旨の表示、料金情報CHI、及び加盟店名等の支払対象者を表示することが好ましい。また、決済完了情報欄282の下方に、スクリーンショット釦284、及びSSキャンセル釦286が表示される。
ステップBS6aにおいて、スクリーンショット釦284がタップされたか判別し、タップされた場合ステップBS7aへ進み、タップされない場合、ステップBS6aをループする。
ステップBS7aにおいて、決済完了画面SCSのコピーが作成され、享受者端末機記憶装置178に記録され、処理を終了する。このスクリーンショットの記録は、後日の決済に関するトラブルが発生した場合の証拠等に用いることが出来る。
【0100】
次に実施例1の自動サービス機器の電子決済システムの作用を
図24のフローチャートをも参照しつつ説明する。なお、享受者端末機126には決済アプリSAPがダウンロードされ、決済アプリログイン情報LGIが予め記憶されると共に、決済サーバー124にも必要な情報が記録されているものとする。
まず、自動サービス機器102たるゲーム機106において、電源が投入され、ゲーム機制御装置133が作動を開始した場合、ステップAS1において、稼働可否情報出力装置142において、ゲーム機106が稼働可能か否かが判別され、稼働可能である場合、ステップAS2へ進み、稼働可否情報AVIとして作働可能情報POIである「1」の信号を自動機識別情報AIDと共に機器端末機110へ出力し、稼働不能である場合、作働不能情報IPIである「0」の信号を自動機識別情報AIDと共に機器端末機110へ出力する。
機器端末機110は、ゲーム機106から稼働可否情報AVIを受信した場合、ステップES1において機器端末機記憶装置162における機器端末機テーブルTATに機器端末機識別情報TIDに関連付けて当該稼働可否情報AVIを記憶した後、ステップES2へ進む。
ステップES2において、機器端末機表示装置156にLpay釦152L、Opay釦152o、及びWpay釦152W、100円釦1531及び200円釦1532、並びに決定釦155を表示した後、ステップES3へ進む。
ステップES3において、Lpay釦152L、Opay釦152o、又はWpay釦152Wの何れかが享受者によってタップ(選択)されたか判別し、換言すれば、いずれかの電子決済プラットフォーム130が選択されたか判別し、更に、100円釦1531、又は200円釦1532の何れかが選択(タップ)されか判別すると共に、決定釦155がタップされたことを判別した場合、ステップES4へ進む。
ステップES4において、取引要求情報TRIを店舗サーバー114へ送信した後、ステップES5へ進み、機器端末機表示装置156に「処理中」である旨を表示する。本実施例1において、送信された取引要求情報TRIには、享受者とのトラブル発生時に活用することも考慮し、少なくとも、機器端末機識別情報TIDを含み、電子決済プラットフォーム識別情報SPI(決済サーバー識別情報SID)、料金情報CHI、及び日時情報DTIが含まれることが好ましい。
店舗サーバー114は、取引要求情報TRIを受信したことをステップSS1で判別した場合、ステップSS2へ進み取引番号TNOを所定の規則に基づいて生成した後、ステップSS3において、少なくとも、取引番号TNO、料金情報CHI、決済サーバー識別情報SID、機器端末機識別情報TID、及び店舗サーバー識別情報OIDを含む店舗取引要求情報ORIを決済GWサーバー118へ送信する。なお、本実施例1において、店舗取引要求情報ORIには取引番号TNO、及び店舗サーバー識別情報OIDに加え、料金情報CHI、日時情報DTIをも含んでいる。
【0101】
決済GWサーバー118は、ステップGS1において、取引番号TNOを含む店舗取引要求情報ORIを判別した場合、ステップGS2へ進み、受信した取引番号TNO及び店舗取引要求情報ORIに含まれる電子決済プラットフォーム識別情報SPI(決済サーバー識別情報SID)、料金情報CHI、日時情報DTI、及び店舗サーバー識別情報OIDを取引番号TNOに関連付けて決済GWテーブルSGTに記録した後、ステップGS3へ進む。ステップGS3において、電子決済プラットフォーム識別情報SPI(決済サーバー識別情報SID)によって特定される決済サーバー124へ取引番号TNO、決済GW識別情報GID、店舗サーバー識別情報OID、機器端末機識別情報TID、電子決済プラットフォーム識別情報SPI、料金情報CHI、及び日時情報DTIを含む決済GW取引要求情報GRIを送信する。
【0102】
決済サーバー124は、決済GW取引要求情報GRIの受信をステップPS1において判別した場合、ステップPS2へ進み、セキュリティ情報SCIたるワンパスコードOPCを生成してステップPS3へ進み、決済GW取引要求情報GRIに含まれる決済GWサーバー識別情報GIDによって特定される決済GWサーバー118へ取引番号TNOに紐付けてワンパスコードOPCを送信する。また、決済サーバー124においては、決済サーバーテーブルSVTに取引番号TNOに紐付けて、決済GW取引要求情報GRIを記録する。
【0103】
決済GWサーバー118は、ステップGS4において決済サーバー124からのワンパスコードOPCの受信を判別すると、ステップGS5において、当該ワンパスコードOPCを取引番号TNOに関連付けて決済GWテーブルSGTに記録した後、ステップGS6において、当該取引番号TNOに紐付けられて記録されている店舗サーバー識別情報OIDによって特定される店舗サーバー114へ、当該ワンパスコードOPC及び機器端末機識別情報TIDを取引番号TNOに紐付けて送信する。この送信後、ステップGS7において、店舗サーバー114からタイムアウト情報TOIが出力されたか判別し、タイムアウト情報TOIが出力されていなければ、決済結果情報SEIの待ち受け状態になる。
【0104】
店舗サーバー114は、ステップSS4においてワンパスコードOPCの受信を判別した場合、ステップSS5へ進み、店舗テーブルSSTにおける同一の取引番号TNOに関連付けて受信したワンパスコードOPCを記録すると共に、関連付けられて記録されている機器端末機識別情報TIDによって特定される機器端末機110へ、取引番号TNO及びワンパスコードOPCを送信する。また、ステップSS4におけるワンパスコードOPCの受信を切っ掛けに、店舗タイマー装置236において許容時間ALTの計時を開始する。
【0105】
機器端末機110は、ステップES6において、店舗サーバー114から送信されたワンパスコードOPCを判別した場合、ステップES7へ進み、決済要求情報SRIを決済要求コードSDCに変換する。本実施例1においては決済要求情報SRIをQRコードQRCへ変換した後、ステップES8において享受者端末機表示装置176に当該QRコードQRCを表示する(
図10(C))。決済要求情報SRIには、少なくとも、取引番号TNO、ワンパスコードOPC、機器端末機識別情報TID、料金情報CHI、決済GWサーバー識別情報GID、加盟店名MNI、及びサービス名情報NMIが含まれる。
【0106】
享受者は、享受者端末機126を操作し、決済アプリSAPの起動釦(図示せず)をタップする。起動釦のタップによって決済アプリSAPが起動され、
図23(B)に示すように、享受者端末機表示装置176に決済アプリログイン画面SLSが表示される。第一入力ボックス262に決済アプリログイン情報LGIたるメールアドレスBMA、及び第二入力ボックス264に決済アプリログインパスワードBPWの入力が求められる。享受者端末機入力装置186を用いてそれらを入力し、送信釦196をタップすることにより、公衆無線通信回線128、通信事業者サーバー129、及び専用回線122を介して決済アプリSAPに記録されている決済サーバー識別情報SIDによって特定される決済サーバー124へ送信され、これらログイン情報LGIが正しいか決済サーバー124の決済サーバー記憶装置244に記憶されているそれら情報と比較されて判別され、正しい場合、正常にログインが行われ、
図23(C)に示す撮影準備画面PPSが表示され、不正である場合、ログイン画面SLSは終了され、ログイン情報LGIが異なる旨を表示して後、決済アプリSAPのアイコン画面に戻る。
ステップBS1において、
図23(C)に示す、享受者端末機表示装置176の撮影準備画面PPSに、機器端末機表示装置156に表示されたQRコードQRCを表示すると、自動的に焦点が合わされ、自動的に当該QRコードQRCの画像が取得される。
次にステップBS2において、
図23(D)に示す取引確認画面TCSに変わり、QRコードQRCと共に確認情報欄274に取引番号TNO、加盟店名MNI、機器端末機識別情報TID、サービス名SNI、及び料金情報CHI、本実施例1においては100円、並びに支払釦276、及び確認キャンセル釦278が表示される。ステップBS3において、享受者が取引することを了承した証として支払釦276がタップされた場合、ステップBS4へ進む。
ステップBS4において、享受者端末機126は少なくとも、ワンパスコードOPCによって特定される決済サーバー識別情報SIDを用いて、公衆無線通信回線128等を経由して、決済サーバー124に接続され、決済要求情報SRIを送信する。
【0107】
決済サーバー124は、ステップPS4において、享受者端末機126から送信された決済要求情報SRIを判別した場合、ステップPS5において、決済サーバー124において利用可能になったそれら決済要求情報SRIを記録した後、本実施例1においては、受信した取引番号TNOが決済サーバーテーブルSVTに記録済みの取引番号TNOと一致することを確認した場合、決済処理SETを行った後、ステップPS6へ進む。決済処理とは、前述したように、本実施例1においては、享受者が施設100を運営する事業者へ料金情報CHIに係る料金を移動させることである。よって、決済サーバー124の決済サーバーテーブルSVTには、享受者端末機126によって入力された、支払元特定情報PAIたる金融機関口座情報BAIと共に、料金情報CHIが送信されている。これにより、支払元PYS及び資金移動する金額が特定できる。また、決済要求情報SRIに含まれている取引番号TNO及び決済GWサーバー識別情報GIDによって、支払先PYEが特定できる。例えば、当該決済GWサーバー識別情報GIDによって特定される決済GWテーブルSGTに支払先情報PEIを記録しておくことにより、支払先PYEが特定できる。これによって、支払元PYSの金融機関口座情報BAIから、支払先PYEの支払先情報PEIによって特定される決済口座へ送金処理を行うことにより、決済処理SETを完了することができる。
決済サーバー124におけるステップPS6において、決済結果情報SEI
を登録されている享受者メールアドレスBMAへ送信する。具体的には、決済処理が完了した場合、決済要求情報SRIと決済完了した旨の領収メールSCMを出力し、不調である場合決済要求情報SRIと決済できなかった旨の決済不能メールNSMを出力する。享受者メールアドレスBMAは、決済アプリテーブルSATに登録されているので、送信された享受者識別情報UIDに基づいて取得することができる。なお、決済完了画面SCS、又は取引履歴記録機能を享受者端末機126に備えることにより、享受者メールアドレスBMAは省略することができる。
【0108】
享受者端末機126は、決済サーバー124から受信した決済結果情報SEIを享受者端末機表示装置176に表示する。例えば、決済が完了した場合には、決済要求情報SRIと共に、「決済完了」等の領収メールSCMのメッセージが表示され、不調である場合には、決済要求情報SRIと共に「決済できません」の決済不能メールNSMのメッセージが表示される。
【0109】
決済サーバー124は引き続いて、ステップPS7において、取引番号TNOに紐付けて記録されている決済GWサーバー識別情報GIDによって特定される決済GWサーバー118に対し、取引番号TNOに紐付けて決済結果情報SEIを送信する。
【0110】
決済GWサーバー118は、ステップGS7においてタイムアウト情報TOIが出力されているか判別し、出力されていない場合ステップGS9へ進む。ステップGS9において、決済結果情報SEIの受信を判別した場合、ステップGS10へ進み、決済GWテーブルSGTに取引番号TNOに紐付けて決済結果情報SEIを記録した後、ステップGS11において、店舗サーバー114へ取引番号TNOに紐づけて決済結果情報SEIを送信する。
【0111】
店舗サーバー114は、ステップSS6においてタイムアウト情報TOIが判別されない場合ステップSS7へ進み、ステップSS7において決済GWサーバー118から送信された決済結果情報SEIを判別した場合、ステップSS9において決済GWテーブルSGTにおいて該当する取引番号TNOに紐付けて決済結果情報SEIを記録する。決済結果情報SEIが領収メールSCMである場合、ステップSS10において、課金命令CHOを機器端末機110へ送信する。
【0112】
機器端末機110は、ステップES9において課金命令CHOを判別すると、ステップES10へ進み、擬似課金信号FCSをゲーム機制御装置133に対し出力する。擬似課金信号FCSは、貨幣識別装置136から出力される課金信号CHSと同一の機能を発揮させる信号を意味し、本実施例1においては、所定の時間幅と電圧値を有するパルス信号である。
【0113】
ゲーム機制御装置133は、ステップAS6において機器端末機110からの擬似課金信号FCSを判別した場合、ステップAS5へ進み、稼働中信号RNSを機器端末機110へ出力した後、ステップAS6へ進み、ゲーム用ハードウエア134を作動させて所定のゲームを開始させる。
【0114】
機器端末機110は、ステップES11において稼働中信号RNSを判別した場合、ステップES12へ進み、取引番号TNOに紐付けて課金結果情報CEIを機器端末機記憶装置162に記憶した後、ステップES13へ進み、店舗サーバー114へ課金結果情報CEIを送信する。なお、ゲーム機制御装置133から所定時間の間に、稼働中信号RNSを受信しなかった場合、課金失敗情報を出力することが好ましい。
【0115】
店舗サーバー114は、ステップSS11において、課金結果情報CEIを判別した場合、ステップSS12へ進む。
ステップSS12において、店舗テーブルSSTに、取引番号TNOに紐付けて課金結果情報CEIを記憶する。
したがって、店舗テーブルSSTには、取引番号TNOに紐付けられて、少なくとも、機器端末機識別情報TID、決済サーバー識別情報SID、料金情報CHI、取引番号生成時刻SGT、ワンパスコードOPC、課金命令CHO、決済結果情報SEI(決済承認情報SAI又は稼働可否情報AVI)、及び課金結果情報CEIが記憶されているので、履歴を調査する場合に利便性が高い。
【0116】
次に新たにゲーム機を設置した場合の処理を、
図4及び
図5を参照しつつ説明する。
まず、店舗入力装置232を操作してステップRS1に進み、店舗表示装置226にメニュー画面MNSを表示し、新規登録釦282を押すとステップRS2に進み、新規登録画面NRSが表示される。新規登録画面NRSにおけるAID入力欄286に自動機識別情報AID、TID入力欄288に機器端末機識別情報TID、及びその他の入力欄に対応する情報を入力した後、登録釦292を押すとステップRS6へ進み、
機器端末機管理テーブルTCTに登録される。登録済みの自動機識別情報AID、機器端末機識別情報TID等を修正する場合、メニュー画面MNSにおいて修正釦284を押すことにより、ステップRS4へ進み、修正画面RVSが表示される。修正AID入力欄294に修正対象の自動機識別情報AIDを入力して検索釦296を押すことによりステップRS8へ進み、修正対象に係る登録情報が表示されるので、修正が必要な情報を修正した後、修正登録釦300を押すとステップRS6へ進み、修正情報が
機器端末機管理テーブルTCTに記録される。