(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記体温データを前記体温計から受信可能な受信モードに移行させるべき旨の移行指示を受け付けて、前記体温データ受信部を前記受信モードに移行させる受信モード移行部を備え、
前記体温データ受信部は、前記受信モード移行部によって前記受信モードに移行されると、前記体温データを受信可能な状態になることを特徴とする、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の生体情報表示装置。
前記体温データ受信部が前記体温データを受信した後に、前記第1ページ画面、又は、前記第1ページ画面とは別のページ画面に前記体温データを配置させて前記ディスプレイに表示させる第1体温データ表示部を備えることを特徴とする、
請求項7に記載の生体情報表示装置。
日時を指定する操作を受け付けると共に、前記体温データ保持部から前記日時に対応する前記体温データを取得して前記ディスプレイに表示させる第2体温データ表示部を備えることを特徴とする、
請求項1〜11のいずれか一項に記載の生体情報表示装置。
前記体温データ受信部は、NFCに準拠する回路、又は、RFIDに準拠する回路、又は、Bluetooth(登録商標)に準拠する回路、又は、ISO/IEC14443に準拠する回路、又は、ISO/IEC15693に準拠する回路、又は、ISO/IEC18092に準拠する回路、又は、ISO/IEC21481に準拠する回路を有することを特徴とする、
請求項1〜13のいずれか一項に記載の生体情報表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。なお、以下において本発明の実施の形態における生体情報表示装置として、生体情報モニタを一例にとって説明するが、これ以外の生体情報が表示されるその他の装置も本発明の範囲に含まれる。
【0020】
<1.生体情報モニタ全体概要>
図1を参照して、本発明の実施の形態における生体情報モニタ1について説明する。生体情報モニタ1は、
図1(a)に示すように、主としてタッチパネルディスプレイを備えたタブレット型のコンピュータにより構成される。生体情報モニタ1は、
図1(b)に示すように、支持台3に取り付けられ、支持台3に支持される。
【0021】
検知装置インターフェース2は、例えば、生体情報検知装置に対して接続コネクタ部2aを介して接続される。生体情報検知装置は、被験者の生体に関する状態を検知して、その状態に対応する生体信号を出力するものである。生体情報検知装置として、たとえば、心臓の活動電位を検知するための心電電極、血圧を検知するための血圧検知装置、体温を検知するための体温計、SpO2を検知するためのSpO2検知装置(例えば、パルスオキシメーター)等が挙げられる。
【0022】
生体情報モニタ1及び検知装置インターフェース2それぞれには、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子1b,2bが設けられ、USBケーブルを介して接続される。なお、検知装置インターフェース2と生体情報モニタ1との接続態様は、データを生体情報モニタ1に送ることができれば、IEEE1394等のシリアルバス方式、SCSI(Small Computer System Interface)等のパラレルバス方式等を用いた有線通信接続態様、又は、RFID(Radio Frequency Identifier)、NFC (Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)等を用いた無線通信接続であってもよい。また、検知装置インターフェース2は、例えば、
図1(b)に示すように、支持台3に取り付けられ、支持台3に支持される。
【0023】
また、生体情報測定装置として、
図1(b)に示すように、無線通信機能を有する体温計3も備える。体温計3における無線通信規格として、例えば、上記挙げたRFID、NFC、FeliCa(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ISO/IEC14443、ISO/IEC15693、ISO/IEC18092、ISO/IEC21481等の近距離無線通信技術の国際規格に準拠したものが一例として挙げられる。また、生体情報モニタ1は、体温計3における無線通信方式に対応した無線通信機能を有しており、体温計3と無線通信可能である。
【0024】
次に、
図2を参照して生体情報モニタ1、及び、検知装置インターフェース2の構成について説明する。生体情報モニタ1は、例えば、制御部10と、タッチパネルディスプレイ11と、接続コネクタ12と、アンテナ13と、スピーカ14と、バッテリ15とを備える。制御部10は、生体情報モニタ1内の各制御を行うものである。
【0025】
制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、記憶媒体104、無線通信インターフェース105、有線通信インターフェース106、操作入力インターフェース107、表示制御部108と、音声制御部109と、発光制御部110とを備える。なお、
図2においてインターフェースは、I/Fと表記される。
【0026】
CPU101は、生体情報モニタ1内の全体の処理を司るものであり、作業領域としてRAM102を使用する。ROM103には、例えば、生体情報モニタ1を起動させるためのプログラムや、その他のCPU101で実行される基本的なプログラムが書き込まれている。記憶媒体104は、例えば、ソリッドステートドライブ(solid state drive:SSD)やフラッシュメモリ等により構成される。記憶媒体104には、例えば、生体情報モニタ1の基本的な動作を実現するオペレーティングシステム(Operating System:OS)や、そのオペレーティングシステムに依存するプログラムが書き込まれる。また、記憶媒体104は、供給されるデータの保存場所として機能する。
【0027】
無線通信インターフェース105は、例えば、外部装置との間で無線通信により送受信されるデータの変換処理(変調・復調)等を行うものであり、アンテナ13と接続される。アンテナ13は、外部から送信されるデータを受信して無線通信インターフェース105へ送る。また、アンテナ13は、無線通信インターフェース105から供給されるデータを外部へ送信する。無線通信インターフェース105として、例えば、NFCに準拠する回路、又は、RFIDに準拠する回路、又は、FeliCa(登録商標)に準拠する回路、又は、Bluetooth(登録商標)に準拠する回路、ISO/IEC14443に準拠した回路、ISO/IEC15693に準拠した回路、ISO/IEC18092に準拠した回路、ISO/IEC21481に準拠した回路、その他の近距離無線通信技術の国際規格に準拠した全ての回路が一例として挙げられる。無線通信インターフェース105は、上記回路の全て又は一部を備える。また、アンテナ13として、例えば、ループアンテナ、スパイラルアンテナ、ダイポールアンテナ、パッチアンテナ等が一例として挙げられるが、これに限定されるものではなく、その他のアンテナであってもよい。
【0028】
有線通信インターフェース106は、例えば、外部装置との間で有線通信により送受信されるデータの変換処理等を行うものであり、接続コネクタ12と接続される。有線通信インターフェース106として、例えば、USB等のシリアルバス規格を用いたものが挙げられるが、これに限定されるものではない。その他の有線通信インターフェース106として、IEEE1394等のシリアルバス方式、SCSI等のパラレルバス方式を採用したいずれのものであってもよい。
【0029】
操作入力インターフェース107は、外部からの操作をCPU101へ伝えるものである。表示制御部108は、タッチパネルディスプレイ11にCPU101からの命令に従った表示をさせるものである。音声制御部109は、スピーカ14へCPU101からの命令に従った音声の出力を行うものである。発光制御部110は、CPU101からの命令に従って発光部16,17のオンオフを行うものである。発光制御部110は、例えば、CPU101から生体情報に関する報知信号を受けて、発光部16,17の両方、又は、いずれか一方を発光させる。また、発光制御部110は、例えば、CPU101から生体情報に関する報知解除信号を受けて、発光部16,17の両方、又は、いずれか一方を消灯又は、上記とは別態様で発光させる。
【0030】
タッチパネルディスプレイ11は、表示及び操作入力の受け付けを行うものである。上記操作入力の受け付けは、タッチパネルディスプレイ11の表示面に直接指等でタッチ操作を行うことによって実現される。タッチ操作として、例えば、タップ、ダブルタップ、スクロール、ピンチイン、ピンチアウト、スライド等のジェスチャ操作が挙げられるが、これに限定されるものではなく、その他の全てのジェスチャ操作も含まれる。タッチ操作を行うと、操作入力インターフェース107は、そのタッチ操作に対応する操作信号をCPU101へ伝える。バッテリ15は、充電可能な蓄電池であり、生体情報モニタ1内の各部に電力を供給する。なお、バッテリ15は、充電可能に外部電源と接続されるように構成されるとよい。
【0031】
検知装置インターフェース2は、生体情報モニタ1と接続線2cを通じて接続される。また、検知装置インターフェース2は、たとえば、複数の生体情報検知装置のそれぞれの規格に適合するコネクタを備えており、生体情報検知装置のそれぞれと接続される。そして、検知装置インターフェース2は、接続線2cを通じて複数の生体情報検知装置のそれぞれから供給される生体信号に対して生体情報モニタ1で処理可能なよう所定の処理を行うインターフェースとしての役割を果たす。具体的に検知装置インターフェース2は、例えば、接続線2cを通じて複数の生体情報検知装置のそれぞれから供給される生体信号に基づいて、生体情報モニタ1で処理可能な生体情報を生成して生体情報モニタ1へ出力する。すなわち、検知装置インターフェース2は、生体情報検知装置と共に生体情報の測定装置として機能する。なお、上記生体情報モニタ1で処理可能な生体情報として、例えば、心臓の活動電位に対応する心電信号、心拍数、血中酸素濃度、血圧等が一例として挙げられるが、これに限定されるものではなく、その他の生体情報も含まれる。検知装置インターフェース2は、上記説明した有線通信接続態様、又は、無線通信接続態様によって生体情報モニタ1と接続される。
【0032】
生体情報検知装置は、上記説明したように、例えば、心臓の活動電位を検知するための心電電極、血圧を検知するための血圧検知装置、体温を検知するための体温計、SpO2を検知するためのSpO2検知装置等が挙げられる。なお、以上の生体情報検知装置は一例であって、本発明において生体情報検知装置は、被験者からその他の生体信号を検知するものであってもよい。
【0033】
生体情報モニタ1における各種体温計の接続態様には、測定装置インターフェース2を通じて生体情報モニタ1に接続する態様の他に、無線通信を通じて生体情報モニタ1に接続する態様も含む。無線通信を通じて生体情報モニタ1に接続される体温計3は、例えば、非接触ICチップが内蔵されており、無線通信機能を有する。非接触ICチップとして、例えば、NFCタグ、RFタグ、FeliCa(登録商標)タグ、その他の近距離無線通信技術の国際規格に準拠したものが挙げられる。
【0034】
体温計3に内蔵される非接触ICチップには、例えば、測定される体温データが記憶される。生体情報モニタ1は、非接触ICチップと通信を行って、非接触ICチップから情報を読み取ったり、非接触ICチップへ情報を書き込んだりするリーダライタとしての機能を有する。
【0035】
具体的に生体情報モニタ1は、体温計3に近づけて所定の強さの電波を体温計3に送信する。体温計3は生体情報モニタ1から所定の強さの電波を受信すると、非接触ICチップの通信機能が起動して生体情報モニタ1との間での通信コネクションが確立する。生体情報モニタ1と非接触ICチップとの間で通信コネクションが確立すると、非接触ICチップに記憶される体温データが生体情報モニタ1に送信される。生体情報モニタ1はこの体温データを受信して記憶する。
【0036】
なお、非接触ICチップが内蔵される体温計3は、受信した電波を動作電圧として利用する受動型(パッシブ型)のものに限らず、バッテリを備え、通信時にバッテリからの電力で電波を発する能動型(アクティブ型)のものであってもよい。
【0037】
<2.装置機能ブロック>
次に、
図3を参照して生体情報モニタ1の機能構成について説明する。生体情報モニタ1は、体温計3から体温データを受信して、その体温データを保持するものである。生体情報モニタ1は、例えば、体温データ受信部201と、体温データ保持部202と、受信モード移行部203と、第1受信モード解除部204と、第2受信モード解除部205と、受信モード移行領域選択操作部206と、受信モード解除領域選択操作部207と、第1ページ画面表示部208と、第2ページ画面表示部209と、第1体温データ表示部210と、第2体温データ表示部211と、タッチパネルディスプレイ11とを備える。
【0038】
体温データ受信部201は、無線通信でデータ送信可能な体温計3から送信される体温データを受信する。体温データ受信部201は、例えば、主として無線通信インターフェース105及びアンテナ13により実現される。
【0039】
体温データ受信部201は、体温データを体温計3から受信可能な受信モードに移行されると、体温計3との通信コネクションが確立可能な状態で待機し、常に、体温データを体温計3から受信可能な状態になる。また、体温データ受信部201は、上記受信モードが解除されると、体温計3との通信コネクションが切断され、体温データを体温計3から受信不能になる。結果、受信モード(通信コネクションを確立可能な状態)を継続することによる生体情報モニタ1の電力の消費を抑制できる。また、意図しないタイミングで生体情報モニタ1が体温計3から体温データを受信してしまわないようにする。
【0040】
例えば、受信モードの場合、体温データ受信部201は、第1の強さの電波を送信し続ける。結果、NFCタグやRFタグ等の非接触ICチップを内蔵する体温計3との間で通信コネクションを確立できる。一方、非受信モードの場合(受信モードの解除状態の場合)、体温データ受信部201は、第1の強さ以下の電波を送信するか、電波を送信しない。結果、上記非接触ICチップを内蔵する体温計3との間で通信コネクションを確立することが出来ないか、非常に確立しにくい状態となる。すなわち、上記非接触ICチップを内蔵する体温計3との間で通信コネクションを確立するか否かの受信モード/非受信モードの状態切換えは、体温データ受信部201から送信される電波の強さの切り替えで実行する。
【0041】
また、Bluetooth(登録商標)に準拠する回路を内蔵する体温計3との間で通信コネクションを確立する場合、体温データ受信部201は、例えば、体温計3とペアリングする必要がある。体温データ受信部201が受信モードの状態にある場合、体温データ受信部201は、例えば、体温計3とペアリングされた状態にある。一方、体温データ受信部201の受信モードが解除される場合、体温データ受信部201は、例えば、体温計3とペアリングが解除された状態にある。
【0042】
なお、上記態様とは異なり、受信モードと通信コネクションの確立とを関連させないものであってもよい。例えば、生体情報モニタ1と体温計3との通信コネクションが確立した状態で、受信モードへの移行、受信モードの解除を行うものであってもよい。そのような態様として、例えば、Bluetooth(登録商標)に準拠する回路を内蔵する体温計3と生体情報モニタ1との間でペアリングが成立して通信コネクションが確立された状態で、その後に生体情報モニタ1が受信モードに移行されると、体温計3に対してデータ送信要求を行い、生体情報モニタ1が受信モードを解除されると、体温計3に対してデータ送信要求を行わない構成が一例として挙げられる。
【0043】
体温データ保持部202は、体温データの測定日時、又は、体温データの受信日時と体温データとを関連付けて保持するものである。体温データ保持部202は、体温データの測定日時、又は、体温データの受信日時と体温データとをROM103又は記憶媒体104に記憶されるプログラムに従ってCPU101が処理して、その結果を記憶媒体104に記憶させることにより実現される。
【0044】
受信モード移行部203は、体温データ受信部201を受信モードに移行させるべき旨の移行指示(以下、受信モード移行指示と呼ぶ。)を受け付けて、体温データ受信部201を受信モードに移行させるものである。受信モード移行指示は、例えば、外部からの操作(以下、受信モード移行指示操作と呼ぶ。)により実現させることが想定される。受信モード移行指示操作は、様々な態様が想定される。
【0045】
受信モード移行指示操作として、例えば、生体情報モニタ1にハードウェアとしての受信モードに移行させる受信モード移行ボタンを設けておき、その受信モード移行ボタンへのボタン押圧操作が挙げられる。受信モード移行ボタンに対してボタン押圧操作を行うと、操作入力インターフェース107はボタン押圧操作に対応する操作信号をCPU101へ送信する。
【0046】
また、受信モード移行指示操作として、例えば、タッチパネルディスプレイ11に表示されるページ画面に受信モードに関する表示(例えば、受信モード移行ボタン表示等)を設けておき、その受信モードに関する表示に対する選択操作が挙げられる。受信モードに関する表示を用いた受信モード移行指示操作は、例えば、タッチパネルディスプレイ11と、第1ページ画面表示部208と、受信モード移行領域選択操作部206とで実現される。
【0047】
第1ページ画面表示部208は、受信モード移行領域を含むページ画面をタッチパネルディスプレイ11に表示させるものである。ページ画面は、タッチパネルディスプレイ11に表示させるものであり、様々な態様のものが想定される。ページ画面として、例えば、複数の生体情報が配置されるものや、単一の生体情報が配置されるもの等が挙げられる。
【0048】
また、受信モード移行領域は、ページ画面内に設けられる特定領域である。特定領域は、特に、形状や大きさは限定されるものではなく、ページ画面内に設けられれば、如何なる形状・大きさであってもよい。また、受信モード移行領域には、例えば、受信モードに関する表示が設けられる。第1ページ画面表示部208は、主として記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行して、その結果出される命令を表示制御部108が実行することによって実現される。
【0049】
受信モード移行領域選択操作部206は、上記ページ画面内に設けられる受信モード移行領域の選択を受け付ける。具体的に受信モード移行領域内の受信モードに関する表示のタッチパネルディスプレイ11における表示面に対してタッチ操作(ワンタップ、ダブルタップ等)を行うと、受信モード移行領域選択操作部206は、受信モード移行領域の選択を受け付けたものと判断する。以上のような受信モード移行領域選択操作部206は、主としてタッチパネルディスプレイ11及び操作入力インターフェース107で実現可能である。
【0050】
また、受信モード移行領域内の受信モードに関する表示に対して、マウス等の外部入力装置を使ってポインターを受信モードに関する表示上に配置させた後に、クリック等の選択操作を行うと、受信モード移行領域選択操作部206は上記ページ画面内に設けられる受信モード移行領域の選択を受け付けたものと判断する。以上のような受信モード移行領域選択操作部206は、主として(図示しない)外部入力装置及び操作入力インターフェース107で実現可能である。
【0051】
上記のように受信モード移行領域に対する選択の操作が受け付けられると、受信モード移行部203は、受信モード移行指示を受け付けたものとして体温データ受信部201を受信モードに移行させる。受信モード移行部203の受信モードの移行は、受信モード移行指示の受け付け結果に応じて記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行することによって実現される。
【0052】
第1体温データ表示部210は、体温データ受信部201が体温データを受信した後に、タッチパネルディスプレイ11における上記ページ画面、又は、上記ページ画面とは別のページ画面に体温データを表示させる。すなわち、第1体温データ表示部210は、体温データ受信部201が受信した体温データを特に限定されないページ画面に表示させる。第1体温データ表示部210は、主として記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行して、その結果出される命令を表示制御部108が実行することによって実現される。
【0053】
次に、受信モードの解除(非受信モード)について説明する。第1受信モード解除部204は、受信モードを解除させるべき旨の解除指示(以下、受信モード解除指示)を受け付けて、体温データ受信部201の受信モードを解除するものである。受信モード解除指示は、例えば、外部からの操作(以下、受信モード解除指示操作と呼ぶ。)により実現させることが想定される。受信モード解除指示操作は、様々な態様が想定される。
【0054】
受信モード解除指示操作として、例えば、生体情報モニタ1にハードウェアとしての受信モードを解除する受信モード解除ボタンを設けておき、その受信モード解除ボタンへのボタン押圧操作が挙げられる。受信モード解除ボタンに対してボタン押圧操作を行うと、操作入力インターフェース107はボタン押圧操作に対応する操作信号をCPU101へ送信する。
【0055】
また、受信モード移行指示操作として、例えば、タッチパネルディスプレイ11に表示されるページ画面に受信モードの解除に関する表示(例えば、受信モード解除ボタン表示等)を設けておき、その受信モードの解除に関する表示に対する選択操作が挙げられる。受信モードの解除に関する表示を用いた受信モード解除指示操作は、例えば、タッチパネルディスプレイ11と、第2ページ画面表示部209と、受信モード解除領域選択操作部207とで実現される。
【0056】
第2ページ画面表示部209は、受信モード解除領域を含むページ画面をタッチパネルディスプレイ11に表示させるものである。ページ画面は、タッチパネルディスプレイ11に表示させるものであり、様々な態様のものが想定される。ページ画面として、例えば、複数の生体情報が配置されるものや、単一の生体情報が配置されるもの等が挙げられる。なお、第2ページ画面表示部209が表示させるページ画面は、第1ページ画面表示部208が表示させるページ画面と同一のページ画面であってもよいし、別のページ画面であってもよい。
【0057】
また、受信モード解除領域は、ページ画面内に設けられる特定領域である。特定領域は、特に、形状や大きさは限定されるものではなく、ページ画面内に設けられれば、如何なる形状・大きさであってもよい。なお、受信モード解除領域は、受信モード移行領域と同一の領域であってもよいし、別の領域であってもよい。また、受信モード解除領域には、例えば、受信モードの解除に関する表示が設けられる。受信モードの解除に関する表示は、受信モードに関する表示と兼用してもよいし、別途表示させてもよい。受信モードの解除に関する表示と受信モードに関する表示とを、例えば、ある特定領域内に配置される「受信モード」表示ボタンで兼用させた場合、「受信モード」表示ボタンをオン・オフすることにより受信モードへの移行及び受信モードの解除は実現される。第2ページ画面表示部209は、主として記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行して、その結果出される命令を表示制御部108が実行することによって実現される。
【0058】
受信モード解除領域選択操作部207は、上記ページ画面内に設けられる受信モード移行領域の選択を通じて、受信モード解除指示操作を受け付ける。
【0059】
具体的に受信モード解除領域内の受信モードの解除に関する表示のタッチパネルディスプレイ11における表示面に対してタッチ操作(ワンタップ、ダブルタップ等)を行うと、受信モード解除領域選択操作部207は上記ページ画面内に設けられる受信モード解除領域の選択を受け付けたものと判断する。以上のような受信モード解除領域選択操作部207は、主としてタッチパネルディスプレイ11及び操作入力インターフェース107で実現可能である。
【0060】
また、受信モード解除領域内の受信モードの解除に関する表示に対して、マウス等の外部入力装置を使ってポインターを受信モードの解除に関する表示上に配置させた後に、クリック等の選択操作を行うと、受信モード解除領域選択操作部207は上記ページ画面内に設けられる受信モード解除領域の選択を受け付けたものと判断する。以上のような受信モード解除領域選択操作部207は、主として(図示しない)外部入力装置及び操作入力インターフェース107で実現可能である。
【0061】
上記のように受信モード解除領域に対する選択の操作が受け付けられると、第1受信モード解除部204は、受信モード解除指示を受け付けたものとして体温データ受信部201の受信モードを解除する。第1受信モード解除部204の受信モードの解除は、受信モード解除指示の受け付け結果に応じて記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行することによって実現される。
【0062】
第1受信モード解除部204に代わって第2受信モード解除部205が設けられてもよい。第2受信モード解除部205は、第1受信モード解除部204と異なり、体温データ受信部201が体温計3から体温データの受信を完了した時に、受信モードを自動的に解除する。第2受信モード解除部205は、主として記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行することによって実現される。
【0063】
なお、第1受信モード解除部204及び第2受信モード解除部205は、同時に使えないため、いずれか一方を選択部により選択して機能させてもよい。この場合、選択された方の機能は有効となり、他方の機能は無効となる。
【0064】
第2体温データ表示部210は、日時の指定の操作(以下において、日時指定操作と呼ぶ。)を受け付けて、体温データ保持部202から日時指定操作の日時に対応する体温データを取得してタッチパネルディスプレイ11に表示させるものある。第2体温データ表示部210は、主としてタッチパネルディスプレイ11及び操作入力インターフェース107からの操作に応じて、主として記憶媒体104等に記憶されるプログラムをCPU101が実行して、その結果出される命令を表示制御部108が実行することによって実現される。
【0065】
<3.ページ画面>
図4を参照してページ画面300の一例について説明する。ページ画面300は、
図4(a)に示すように、様々な種類の生体情報の一覧が示されてタッチパネルディスプレイ11に表示される。様々な種類の生体情報の一覧は、ページ画面300の第1特定領域301、及び、第2特定領域306に配置されてタッチパネルディスプレイ11に表示される。
【0066】
また、ページ画面300の上下方向下端部には、
図4(a)に示すように受信モード移行領域310が設けられる。受信モード移行領域310内には、「TEMP」ボタン表示が設けられてタッチパネルディスプレイ11に表示される。
【0067】
ページ画面300の第1特定領域301は、例えば、
図4(a)に示すように、ページ画面300の中央よりも下方の領域とすることが一例として想定される。そして、ページ画面300の第1特定領域301の幅方向の長さは、例えば、
図4(a)に示すように、ページ画面300の幅方向の長さと略同一程度が好ましい。また、ページ画面300の第1特定領域301の上下方向の長さは、例えば、
図4(a)に示すように、ページ画面300の上下方向の長さの略1/3〜1/2程度が好ましい。
【0068】
ページ画面300の第1特定領域301には、生体情報波形が配置される。第1特定領域301に配置される生体情報波形は、1つであっても複数であってもよい。第1特定領域301に配置される生体情報波形は、例えば、
図4(a)に示すように、心電図波形302と、脈波303が同時に特定領域301に配置される。また、第1特定領域301に表示される生体情報波形は、現在測定されるものが反映され、リアルタイムに更新される。そして、第1特定領域301の横軸は時間軸305aであり、縦軸は電位(心電図)等の生体情報に関する値を表す軸305bである。そのような第1特定領域301に、
図4(a)では、心電図波形302と、脈波303が時間軸305a方向へ延びるように配置される。
【0069】
生体情報一覧ページ画面300の第2特定領域306には、生体情報が種類毎に個別に示される個別表示区域307a〜307eが設けられる。個別表示区域307a〜307eには、例えば、様々な種類の生体情報が表示される。個別表示区域307aには、例えば、心拍数(HR)に関する生体情報が表示される。個別表示区域307bには、例えば、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)に関する生体情報が表示される。個別表示区域307cには、例えば、非観血血圧(NIBP)に関する生体情報が表示される。個別表示区域307dには、例えば、呼吸(RESP)に関する生体情報が表示される。個別表示区域307eには、例えば、体温(TEMP)に関する生体情報が表示される。
【0070】
なお、生体情報一覧ページ画面300において第2特定領域306に設けられる個別表示区域の数は、
図4に示すように、5つであるが、これに限定されるものではなく、その他の数であってもよいが、少なくとも4つ以上とすることが好ましい。また、個別表示区域に表示される生体情報は、心拍数(HR)、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)、非観血血圧(NIBP)、呼吸(RESP)、体温(TEMP)に限定されるものではなく、その他の生体情報であってもよい。
【0071】
個別表示区域307a〜307eに表示される生体情報としては、例えば、最新の測定値(単位)、最新の測定日時、生体情報の良否判定に関する上限閾値及び下限閾値、第2生体情報波形、生体情報の健全度合いを表すバーグラフ表示等が挙げられる。なお、個別表示区域307a〜307eに表示される生体情報は、上記のものに限定されるものではなく、その他の生体情報を追加してもよい。個別表示区域307a〜307eに表示される生体情報は、上記の全てであってもよいし、上記から適当なものを上記から選択してもよい。
【0072】
受信モード移行領域310の「TEMP」ボタン表示は選択(タッチ)可能である。例えば、
図4(a)に示すように、タッチパネルディスプレイ11における「TEMP」ボタン表示の表示面に対してタッチ操作(ワンタップ、ダブルタップ等)を行うと、生体情報モニタ1は受信モードに移行する。
【0073】
生体情報モニタ1が受信モードに移行すると、
図4(b)に示すように、「TEMP」ボタン表示はタッチパネルディスプレイ11上において色付き表示等の強調表示に変わる。そして、電波表示312も点線表示から太線表示に変わる。この視覚変化によって、受信モードであることを利用者に認識させる。
【0074】
生体情報モニタ1が受信モードに移行した状態において、
図4(a)に示すように、再度、タッチパネルディスプレイ11における「TEMP」ボタン表示311の表示面に対してタッチ操作(ワンタップ、ダブルタップ等)を行うと、生体情報モニタ1は受信モードを解除する。生体情報モニタ1が受信モードを解除すると、
図4(c)に示すように、「TEMP」ボタン表示はタッチパネルディスプレイ11上において色付き表示等の強調表示から通常表示に変わる。そして、電波表示312も太線表示から点線表示に変わる。この視覚変化によって、非受信モードであることを利用者に認識させる。
【0075】
以上の通り、本実施形態では、受信モードへの移行・解除は、受信モード移行領域310の「TEMP」ボタン表示のタッチパネルディスプレイ11における表示面に対するタッチ操作で実現させる。すなわち、受信モード移行領域310は同時に受信モード解除領域でもあり、「TEMP」ボタン表示は受信モード移行ボタンであると同時に受信モード解除ボタンでもある。すなわち、「TEMP」ボタン表示をスイッチとし、そのスイッチへのオン・オフ操作で受信モードへの移行・解除を実現させている。
【0076】
なお、受信モード移行領域及び受信モード解除領域は、上記のような態様に限定されるものではなく、例えば、体温(TEMP)に関する生体情報が配置される個別表示区域307e自体を、受信モード移行領域及び受信モード解除領域として構成してもよい。これにより省スペース化が可能となる。この場合、タッチパネルディスプレイ11における個別表示区域307eの表示面に対してタッチ操作(ワンタップ、ダブルタップ等)を行って受信モードへの移行・解除を行う。また、受信モード移行領域及び受信モード解除領域それぞれを別の領域又は、別のページ画面に設けて構成してもよい。
【0077】
<4.受信モードへの移行>
次に、受信モードに移行した後の流れについて
図5及び
図6を参照して説明する。上記説明したように受信モードに移行すると、体温計3から体温データを受信可能な状態になる。受信モードにおいて、体温計3を受信領域に近づけると、通信コネクションが確立され、ページ画面300には、
図5(a)に示すように、体温データ受信確認表示320がタッチパネルディスプレイ11に表示される。体温データ受信確認表示320は、実際に体温計3から体温データを受信するか否かを最終確認するものである。タッチパネルディスプレイ11における体温データ受信確認表示320内の「はい」表示と、「いいえ」表示のいずれか一方の表示面に対してタッチ操作を行うことによって上記確認への返答を行う。
【0078】
例えば、タッチパネルディスプレイ11における「はい」表示の表示面に対してタッチ操作を行うと、例えば、生体情報モニタ1は体温計3に対して体温データ送信要求信号を送信する。体温データ送信要求信号を受けた体温計3は、体温データを生体情報モニタ1に送信する。生体情報モニタ1は体温データを体温データ受信部201で受信するが、受信中は、例えば、
図4(b)に示すような、プログレスバーを有する受信進行中表示330がタッチパネルディスプレイ11に表示される。
【0079】
体温データの受信を完了すると、生体情報モニタ1は、
図6(a)に示すように、受信完了表示340をタッチパネルディスプレイ11に表示させる。
図3で説明した第2受信モード解除部205が機能すれば、体温データの受信を完了後に生体情報モニタ1は、受信モードが解除される。
【0080】
また、受信完了表示340がタッチパネルディスプレイ11に表示されると、生体情報モニタ1は、
図6(b)に示すように、受信した体温データが表示される体温データ表示350をタッチパネルディスプレイ11に表示させる。体温データ表示350には、例えば、体温データと共に体温データの測定日時が表示される。
【0081】
体温データ表示350内には、「OK」表示351と、「再受信」表示352、「キャンセル」表示353、「履歴」表示355が配置される。「OK」表示351と「キャンセル」表示353は、受信モード解除領域354を兼ねる。「OK」表示351の表示面に対してタッチ操作を行うと、体温データをそのまま確定させつつ、受信モード解除指示操作を受け付ける。これにより、生体情報モニタ1は、受信モードを解除する。「キャンセル」表示351の表示面に対してタッチ操作を行うと、体温データを破棄してから、受信モード解除指示操作を受け付ける。これにより、生体情報モニタ1は、受信モードを解除する。
【0082】
また、タッチパネルディスプレイ11における「再受信」表示352の表示面に対してタッチ操作を行うと、生体情報モニタ1は体温計3に対して再度体温データ送信要求信号を送信する。体温データ送信要求信号を受けた体温計3は、体温データを再度生体情報モニタ1に送信する。生体情報モニタ1は再度体温データを受信すると、体温データ表示350の内容を更新してタッチパネルディスプレイ11に表示させる。これらの操作により、正しい体温データのみを、効率的に保存していくことが可能となる。
【0083】
<5.体温データ履歴表示>
次に、体温データの履歴をタッチパネルディスプレイ11に表示させる流れについて
図6及び
図7を参照して説明する。
図6(b)に示すタッチパネルディスプレイ11における「履歴」表示355の表示面に対してタッチ操作を行うと、生体情報モニタ1は、タッチパネルディスプレイ11に体温データの履歴を表示する。体温データの履歴は、
図7(a)に示すように、例えば、トレンドグラフとして体温データ履歴表示領域360において表示されるが、これに限定されるものではなく、
図7(b)に示すような表形式であってもよい。トレンドグラフ形式で体温データの履歴が表示される場合、体温データ履歴表示領域360は、横軸を時間軸、縦軸を体温の大きさを表す軸としている。
【0084】
体温データ履歴表示領域360の直下に配置されるタッチパネルディスプレイ11における進行ボタン361、後退ボタン362の表示面に対してタッチ操作を行うと、体温データ履歴表示領域360内における表示内容は時間軸方向へスクロールする。これにより、体温データ履歴表示領域360内に様々な時間帯の体温データを表示させることができる。
【0085】
また、例えば、
図7(a)に示すタッチパネルディスプレイ11における日付範囲ボタン363の表示面に対して、タッチ操作を行うと、体温データ履歴表示領域360内に、
図7(b)に示す体温データ表364が出現する。体温データ表364は、例えば、出現時のデフォルト画面では、最新の測定データを含む直近10個分のデータが表示される。そして、体温データ履歴表示領域360直下の日付範囲入力部365において体温データ履歴表示領域360内に表示させたい日付範囲を入力すると、体温データ表364が更新されて、その日付に対応する体温データが体温データ表364に反映される。
【0086】
以上のように、本発明の実施の形態における生体情報モニタ1は、体温計3から受信した体温データの履歴をも様々な態様で表示させることができる。
【0087】
以上の生体情報モニタ1において、タッチパネルディスプレイ11でディスプレイを構成させ、タッチパネルディスプレイ11に対するタッチ操作で様々な操作を行ったが、これに限定されるものではなく、その他の態様の操作であってもよい。例えば、マウス、キーボード等をはじめとする外部入力装置を用いて以上説明した操作を実現するものも本発明に含まれる。また、ディスプレイは、タッチパネル機能がないものであってもよい。
【0088】
以上の生体情報モニタ1等の生体情報表示装置のディスプレイに表示させる生体情報に関する表示を制御する生体情報表示制御装置も本発明に含まれる。すなわち、生体情報表示制御装置は、ディスプレイに接続され、そのディスプレイへの上記表示を制御するものである。
【0089】
尚、本発明の生体情報表示装置、及び、生体情報表示制御装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。