特許第6853152号(P6853152)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6853152情報処理装置、端末装置および情報処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6853152
(24)【登録日】2021年3月15日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】情報処理装置、端末装置および情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20210322BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20210322BHJP
   G09F 27/00 20060101ALI20210322BHJP
   G09F 19/00 20060101ALI20210322BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20210322BHJP
   G06T 7/20 20170101ALI20210322BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20210322BHJP
【FI】
   G06F3/01 570
   G06Q30/06
   G09F27/00 G
   G09F19/00 Z
   G06T19/00 600
   G06T7/20 300A
   G06Q30/02 470
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-185078(P2017-185078)
(22)【出願日】2017年9月26日
(65)【公開番号】特開2019-61455(P2019-61455A)
(43)【公開日】2019年4月18日
【審査請求日】2020年2月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】特許業務法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中尾 直之
(72)【発明者】
【氏名】石田 邦臣
(72)【発明者】
【氏名】木村 美由紀
【審査官】 ▲高▼瀬 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−076338(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/155841(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/107625(WO,A1)
【文献】 特開2012−048456(JP,A)
【文献】 特開2016−148968(JP,A)
【文献】 特開2014−215977(JP,A)
【文献】 特開2010−079396(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06Q 30/02
G06Q 30/06
G06T 7/20
G06T 19/00
G09F 19/00
G09F 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置から現実空間の画像を受信する受信部と、
前記受信部が受信した画像内において予め定められた物体を認識する認識部と、
前記認識部が認識した物体に対するユーザの動作を、前記画像に基づいて特定する特定部と、
前記特定部が特定した動作が、前記ユーザが前記物体を手に持つ動作である場合、前記認識部が認識した物体に対応した情報であって、前記特定部が特定した動作の継続時間に応じて異なる情報を、前記端末装置へ送信する送信部と
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記予め定められた物体のうち、予め定められた条件を満たした物体を識別する情報を記憶する記憶部を有し、
前記送信部は、前記記憶部に記憶されている情報で特定される物体を前記認識部が認識した場合、前記情報を送信しない
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記画像を送信する端末装置のユーザの属性を記憶する記憶部を有し、
前記送信部は、前記認識部が認識した物体と前記属性との関係に応じて、前記情報の送信を制御する
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記物体は、商品であり、
前記情報は、前記認識部が認識した商品の広告または前記認識部が認識した商品に関連する商品の情報である
請求項1から請求項のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
撮像部と、
前記撮像部が生成した画像内において予め定められた物体を認識する認識部と、
前記認識部が認識した物体に対するユーザの動作を、前記画像に基づいて特定する特定部と、
前記特定部が特定した動作が、前記ユーザが前記物体を手に持つ動作である場合、ユーザの視界または前記撮像部が生成した現実空間の画像に重畳して表示する情報であって、前記特定部が特定した動作の継続時間に応じて異なる情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報を、ユーザの眼前に表示または前記撮像部が生成した現実空間の画像に重畳して表示する表示制御部と
を備える端末装置。
【請求項6】
撮像部と、
前記撮像部が生成した画像内において予め定められた物体を認識する認識部と、
前記認識部が認識した物体に対するユーザの動作を、前記画像に基づいて特定する特定部と、
前記特定部が特定した動作が、前記ユーザが前記物体を手に持つ動作である場合、前記認識部が認識した物体を表す第1情報を送信する第1送信部と、
前記第1情報への応答として送信される第2情報であって、前記特定部が特定した動作の継続時間に応じて異なる第2情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記第2情報を、ユーザの眼前に表示または前記撮像部が生成した現実空間の画像に重畳して表示する表示制御部と
を有する端末装置と、
前記第1情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記第1情報に対応した前記第2情報を前記端末装置へ送信する第2送信部と、
を有する情報処理装置と
を備える情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、端末装置および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
拡張現実を表示する発明として、例えば特許文献1に開示された情報処理装置がある。この情報処理装置は、ポスターに設けられたマーカを撮影すると、ポスターに関する商品の情報やクーポンを表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−127148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、店頭で商品を見る場合、商品の情報を得たい場合がある。商品にマーカを付与すれば、マーカを撮影することにより商品の情報やクーポンを得ることができる。しかしながら、商品の各々にマーカを付与するのは手間がかかることとなる。画像処理により物体を認識し、認識したことに応じて情報を表示する構成も考えられるが、この場合、興味のない商品の情報についても表示してしまうこととなる。
【0005】
本発明は、ユーザが関心のある商品の情報を表示する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、端末装置から現実空間の画像を受信する受信部と、前記受信部が受信した画像内において予め定められた物体を認識する認識部と、前記認識部が認識した物体に対するユーザの動作を、前記画像に基づいて特定する特定部と、前記特定部が特定した動作が予め定められた動作である場合、前記認識部が認識した物体に対応した情報を、前記端末装置へ送信する送信部とを有する情報処理装置を提供する。
【0007】
本発明においては、前記動作は、前記ユーザが前記物体を手に持つ動作であってもよい。
【0008】
また、本発明においては、前記送信部が送信する情報は、前記動作の継続時間に応じて異なる構成であってもよい。
【0009】
また、本発明においては、前記動作は、前記物体に対する前記ユーザの視点が変わる動作であってもよい。
【0010】
また、本発明においては、前記送信部が送信する情報は、前記動作に応じて異なる構成であってもよい。
【0011】
また、本発明においては、前記予め定められた物体のうち、予め定められた条件を満たした物体を識別する情報を記憶する記憶部を有し、前記送信部は、前記記憶部に記憶されている情報で特定される物体を前記認識部が認識した場合、前記情報を送信しない構成であってもよい。
【0012】
また、本発明においては、前記画像を送信する端末装置のユーザの属性を記憶する記憶部を有し、前記送信部は、前記認識部が認識した物体と前記属性との関係に応じて、前記情報の送信を制御する構成であってもよい。
【0013】
また、本発明においては、前記物体は、商品であり、前記情報は、前記認識部が認識した商品の広告または前記認識部が認識した商品に関連する商品の情報である構成であってもよい。
【0014】
また、本発明は、撮像部と、前記撮像部が生成した画像内において予め定められた物体を認識する認識部と、前記認識部が認識した物体に対するユーザの動作を、前記画像に基づいて特定する特定部と、前記特定部が特定した動作が予め定められた動作である場合、ユーザの視界または前記撮像部が生成した現実空間の画像に重畳して表示する情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した情報を、ユーザの眼前に表示または前記撮像部が生成した現実空間の画像に重畳して表示する表示制御部とを備える端末装置を提供する。
【0015】
また、本発明は、撮像部と、前記撮像部が生成した画像内において予め定められた物体を認識する認識部と、前記認識部が認識した物体に対するユーザの動作を、前記画像に基づいて特定する特定部と、前記特定部が特定した動作が予め定められた動作である場合、前記認識部が認識した物体を表す第1情報を送信する第1送信部と、前記第1情報への応答として送信される第2情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記第2情報を、ユーザの眼前に表示または前記撮像部が生成した現実空間の画像に重畳して表示する表示制御部とを有する端末装置と、前記第1情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記第1情報に対応した第2情報を前記端末装置へ送信する第2送信部と、を有する情報処理装置とを備える情報処理システムを提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ユーザが関心のある商品の情報を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システム1を構成する装置を示した図。
図2】端末装置10のハードウェア構成を示したブロック図。
図3】端末装置10の機能ブロック図。
図4】サーバ装置20のハードウェア構成を示したブロック図。
図5】店舗テーブルの一例を示した図。
図6】商品情報テーブルの一例を示した図。
図7】サーバ装置20の機能ブロック図。
図8】端末装置10が行う処理の流れを示したフローチャート。
図9】変形例に係る機能の構成を示した機能ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1を構成する装置を示した図である。なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。通信網2は、インターネット、固定電話網、移動体通信網などを含む。通信網2には、端末装置10が有線または無線によって接続される。また、通信網2には、有線でサーバ装置20が接続されている。
【0019】
本実施形態に係る端末装置10は、所謂、ウェアラブル端末と呼ばれる眼鏡型のコンピュータ装置であり、本発明に係る端末装置の一例である。端末装置10は、通信網2を介して音声通信および/またはデータ通信を行う。端末装置10は、眼鏡型のコンピュータ装置に限定されるものではなく、スマートフォン、タブレット端末、フィーチャーフォンなどの携帯型の装置であってもよい。端末装置10は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。サーバ装置20は、通信網2を介して端末装置10と通信を行い、端末装置10からのアクセスに応じて端末装置10へ情報を提供する。サーバ装置20は、本発明に係る情報処理装置の一例である。本実施形態に係る情報処理システム1においては、端末装置10は、店にある商品を撮影し、撮影した商品の情報をサーバ装置20から取得して表示する。
【0020】
(端末装置10の構成)
図2は、端末装置10のハードウェア構成の一例を示した図である。操作部103は、端末装置10を操作するための操作子を有する。端末装置10は、操作された操作子に応じて動作する。通信部105は、有線および/または無線でコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信部105は、通信網2を介して音声通信とデータ通信を行う。音声処理部107は、マイクロフォンとスピーカを有している。音声処理部107は、端末装置10同士が音声通話を行う場合、通話相手の音声に係るデジタル信号が通信部105から供給されると、供給されたデジタル信号をアナログ信号に変換する。このアナログ信号は、スピーカへ供給され、スピーカからは、通話相手の音声が放音される。また、音声処理部107は、マイクロフォンが音声を収音すると、収音した音声をデジタル信号に変換する。音声処理部107は、端末装置で音声通話を行う場合、ユーザの音声を変換したデジタル信号を通信部105へ供給する。このデジタル信号は、通信部105から通信網2へ送信され、通話相手の端末装置へ送信される。
【0021】
表示部104は、眼鏡型である端末装置10が備えるレンズに画像を表示する。レンズに画像を表示することにより、端末装置10を装着したユーザの視界には、表示部104が表示した画像が重畳して表示される。撮像部108は、撮像素子、撮像素子に像を結像する光学系、撮像素子へ入射する光を制限する絞りなどを備えている。撮像部108は、ユーザの視界を撮像範囲とし、撮像した範囲の画像を生成する。
【0022】
測位部109は、衛星測位システムを利用して端末装置10の位置を測位する。測位部109は、人工衛星から送信される電波を取得し、取得した電波に基づいて端末装置の位置を表す位置情報を生成する。なお、測位部109は、所謂A−GPS(Assisted-GPS)やDGPS(Differential GPS)の技術を用いて位置を測位するものであってもよい。
【0023】
記憶部102は、制御部101が実行するプログラムを記憶する。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから取得してもよい。記憶部102は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。記憶部102は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
【0024】
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)およびメモリを有している。端末装置10において実現する機能は、記憶部102に記憶されているプログラム(ソフトウェア)をCPU、メモリなどのハードウェア上に読み込ませることでCPUが演算を行い、端末装置10の各部の制御、メモリおよび記憶部102におけるデータの読み出しおよび/または書き込みの制御を行うことで実現される。制御部101が行う後述の各種処理は、1つのCPUでの実行に限定されるものではなく、2以上のCPUにより同時または逐次に実行されてもよい。CPUは、1以上のチップで実装されてもよい。制御部101は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU)で構成されてもよい。また、制御部101は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。
【0025】
メモリは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリは、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリは、本発明の一実施形態に係る処理を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0026】
図3は、記憶部102に記憶されているプログラムを制御部101が実行することにより実現する機能のうち、本発明に係る機能の構成を示した機能ブロック図である。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の組み合わせによって実現されてもよい。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。即ち、各機能ブロックは、物理的および/または論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的および/または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的および/または間接的に(例えば、有線および/または無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0027】
認識部1001は、撮像部108が生成した画像を解析し、画像内にある予め定められた物体を認識する。特定部1002は、認識部1001が認識した物体に対するユーザの動作を特定する。送信部1003(第1送信部)は、特定部1002が特定した動作が予め定められた動作である場合、認識部1001が認識した物体を表す情報(商品識別子)をサーバ装置20へ送信する。取得部1004は、送信部1003が送信した情報への応答としてサーバ装置20から送信された情報を取得する。表示制御部1005は、取得部1004が取得した情報が表示されるように表示部104を制御する。
【0028】
(サーバ装置20の構成)
図4は、サーバ装置20のハードウェア構成を示した図である。通信部205は、コンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信部205は、通信網2を介してデータ通信を行う。
【0029】
記憶部202は、制御部201が実行するプログラムを記憶している。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから取得してもよい。記憶部202は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。記憶部202は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
【0030】
また、記憶部202は、店舗テーブルと、商品情報テーブルとを記憶する。図5は、店舗テーブルの一例を示した図である。店舗テーブルは、複数の店毎に、店を識別する店舗識別子と、店の位置を表す位置情報とを対応付けて記憶する。図6は、商品情報テーブルの一例を示した図である。店舗識別子のフィールドには、店の識別子が格納される。商品識別子のフィールドには、店舗識別子のフィールドに格納された店舗識別子の店で販売されている商品を識別するための商品識別子が格納される。商品情報のフィールドには、商品識別子のフィールドに格納された商品識別子の商品の情報が格納される。例えば、店で販売されている野菜については、商品に係る情報として生産地の情報が格納される。なお、商品に係る情報は、生産地の情報に限定されるものではなく、生産者の情報または収穫日時の情報であってもよい。また、商品に係る情報は、例えば、生産地の情報、生産者の情報、収穫日時の情報の少なくとも一つを含む構成であってもよい。
【0031】
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)およびメモリを有している。サーバ装置20において実現する機能は、記憶部202に記憶されているプログラム(ソフトウェア)をCPU、メモリなどのハードウェア上に読み込ませることでCPUが演算を行い、記憶部202の制御、通信部205の制御、メモリおよび記憶部202におけるデータの読み出しおよび/または書き込みの制御を行うことで実現される。制御部201が行う後述の各種処理は、1つのCPUでの実行に限定されるものではなく、2以上のCPUにより同時または逐次に実行されてもよい。CPUは、1以上のチップで実装されてもよい。制御部201は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。また、制御部201は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。
【0032】
メモリは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリは、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリは、本発明の一実施形態に係る処理を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0033】
図7は、記憶部202に記憶されているプログラムを制御部201が実行することにより実現する機能のうち、本発明に係る機能の構成を示した機能ブロック図である。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の組み合わせによって実現されてもよい。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。即ち、各機能ブロックは、物理的および/または論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的および/または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的および/または間接的に(例えば、有線および/または無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0034】
受信部2001は、端末装置10から送信された情報(商品識別子)を受信する。送信部2002(第2送信部)は、受信部2001が受信した情報に対応付けられている情報(商品情報)を商品情報テーブルから取得し、取得した情報を端末装置10へ送信する。
【0035】
(実施形態の動作例)
次に本実施形態の動作例について説明する。端末装置10のユーザは、端末装置10が撮像部108で撮像を行っている状態で店に入店する。端末装置10(認識部1001)は、撮像部108が生成する画像を解析し、予め定められている商品、即ち、店で販売されている商品を認識したか判断する(図8:ステップSA1)。端末装置10は、撮像部108が生成した画像において商品を認識しなかった場合(ステップSA1でNO)、撮像部108が生成する画像を解析し、ステップSA1の処理を繰り返す。
【0036】
端末装置10は、撮像部108が生成した画像において予め定められた商品が映っている場合(ステップSA1でYES)、映っている商品を認識し、認識した商品の商品識別子を取得する(ステップSA2)。ここで端末装置10は、商品名と商品識別子とを対応付けて記憶している。端末装置10が記憶する商品名および商品識別子については、例えば、端末装置10が定期的にサーバ装置20から取得することにより更新される。また、端末装置10が認識する予め定められた商品についても、当該商品についての情報をサーバ装置20から取得することにより更新される。このような更新を行うことにより、新商品についても商品を認識することができる。例えば、ユーザが店で販売されているキャベツを端末装置10のレンズ越しに見た場合、ユーザが見たキャベツを撮像部108が撮像する。端末装置10は、撮像部108が生成した画像からユーザが見たキャベツを認識し、商品名のキャベツに対応付けられている商品識別子を取得する。なお、例えば、野菜を認識する技術としては、https://www.slideshare.net/ShizumaKubo/cookwhatに記載されている技術や、特開2002−247436号公報に開示された技術がある。
【0037】
端末装置10(特定部1002)は、予め定められた商品を認識した場合、認識した商品に対してユーザが予め定められた動作を行ったか判定する(ステップSA3)。ここでは、予め定められた動作は、例えば、商品を手に持つ動作である。端末装置10は、撮像部108が生成する画像を解析し、例えば、撮像部108が生成した画像において手を認識し、認識している手と認識した商品の位置関係により、認識した商品をユーザが手に持っているか判定する。具体的には、例えば画像中において、手の特徴点の座標から商品の特徴点の座標までの距離が所定範囲内にある状態が予め定められた時間以上続いていた場合、ユーザが商品を手に持っていると判断する。
【0038】
端末装置10は、認識した商品に対してユーザが予め定められた動作を行っていないと判定した場合(ステップSA3でNO)、処理の流れをステップSA1へ戻す。即ち、端末装置10は、予め定められた商品を認識しても、認識した商品に対してユーザが予め定められた動作を行っていない場合、認識した商品の情報を表示しない。
【0039】
一方、端末装置10は、認識した商品に対してユーザが予め定められた動作を行っていると判定した場合(ステップSA3でYES)、測位部109から位置情報を取得する(ステップSA4)。次に端末装置10(送信部1003)は、ステップSA2で特定した商品識別子(第1情報)と、ステップSA4で取得した位置情報をサーバ装置20へ送信する(ステップSA5)。
【0040】
サーバ装置20(受信部2001)は、端末装置10から送信された位置情報と商品識別子を取得する。次にサーバ装置20は、取得した位置情報の位置から予め定められた範囲内にある店の店舗識別子を取得する。ここでサーバ装置20は、店舗テーブルに格納されている位置情報が表す位置毎に、取得した位置情報が表す位置までの距離を特定する。サーバ装置20は、取得した位置情報の位置からの距離が予め定められた閾値以下となる位置の位置情報を格納したレコードから店舗識別子を取得する。
【0041】
次にサーバ装置20は、取得した店舗識別子を格納した商品情報テーブルを特定する。サーバ装置20は、特定した商品情報テーブルにおいて、取得した商品識別子を格納したレコードを特定し、特定したレコードから商品情報を取得する。商品情報テーブルから商品情報を取得したサーバ装置20(送信部2002)は、取得した商品情報(第2情報)を端末装置10へ送信する。
【0042】
端末装置10(取得部1004)は、サーバ装置20が送信した商品情報を取得する(ステップSA6)。商品情報を取得した端末装置10(表示制御部1005)は、取得した商品情報を表示部104で表示する(ステップSA7)。
【0043】
以上説明したように、本実施形態においては、端末装置10は、予め定められた商品を認識し、認識した商品に対してユーザが予め定められた動作を行うと、認識した商品の情報を表示する。ユーザが商品に関心をもって手に持ったときに商品の情報が表示され、手に持たないときには商品の情報が表示されないため、関心のない商品について情報が表示されるのを抑えることができる。
【0044】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態および以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
【0045】
上述した実施形態においては、商品に対する予め定められた動作は、商品を手にとる動作であったが、商品に対する予め定められた動作は、商品を手にとる動作に限定されるものではない。例えば、端末装置10は、商品を予め定められた時間を超えて持ち続ける動作を、商品に対する予め定められた動作としてもよく、また、認識した商品から離れる動作も、商品に対する予め定められた動作としてもよい。さらに端末装置10は、商品を予め定められた時間(継続時間)を超えて持ち続ける動作を、商品に対する予め定められた動作とする場合、表示する情報をユーザが商品を持った時間に応じて変更してもよい。例えば、端末装置10は、ユーザが商品を手に持ってから5秒経過すると、上述したように商品の生産地の情報を表示し、ユーザが商品を手に持ってから10秒経過すると、サーバ装置20から商品の生産者の情報を取得して表示してもよい。
【0046】
また、端末装置10は、認識した商品に対して視点が変わる動作を、商品に対する予め定められた動作としてもよい。例えば、端末装置10は、認識した商品に対する視点を立っているときの位置からしゃがんだときの位置に変える動作、または、認識した商品に対する視点をしゃがんでいるときの位置から立っているときの位置に変える動作を、商品に対する予め定められた動作としてもよい。
【0047】
本発明においては、端末装置10は、認識した商品に対して行われた動作の種類に応じて、表示する情報が異なる構成であってもよい。例えば、端末装置10は、認識した商品を手にとる動作を認識すると、ユーザが手に取った商品の生産地の情報をサーバ装置20から取得して表示し、認識した商品を棚に戻す動作を認識すると、ユーザが手に持っていた商品を購入したときにポイントサービスで付与されるポイントの情報をサーバ装置20から取得して表示してもよい。この構成によれば、商品の購入に有用な情報が表示されるため、ユーザの購買意欲を高めることができる。
【0048】
本発明においては、認識した商品に対して予め定められた動作が行われた場合、認識した商品の価格を割り引くクーポンの情報を表示してもよい。例えば、端末装置10は、認識した商品を手にとる動作を認識すると、ユーザが手に取った商品の生産地の情報をサーバ装置20から取得して表示し、認識した商品を棚に戻す動作を認識すると、認識した商品のクーポンの情報を表示して記憶してもよい。この構成で端末装置10がスマートフォンまたはタブレット端末である場合、ユーザは、店での会計時に端末装置10が記憶したクーポンの情報を端末装置10で提示し、会計時に割引を受けてもよい。
【0049】
本発明においては、端末装置10のユーザの商品に対する購買履歴に応じて、商品に係る情報の表示を制御してもよい。例えば、ユーザが購入した映像ソフトのタイトルを端末装置10が記憶部102に記憶し、映像ソフトの販売店にて、ユーザが手に取った映像ソフトの情報を端末装置10で表示する場合を想定する。映像ソフトのタイトルは、端末装置10が認識する物体のうち、ユーザが購入済みという予め定められた条件を満たした物体を識別する情報の一例である。端末装置10は、映像ソフトのタイトルを認識し、且つ、認識した映像ソフトをユーザが手にとる動作を認識すると、認識した映像ソフトに係る情報として、例えば、認識した映像ソフトのサンプル映像をサーバ装置20から取得する。端末装置10は、認識した映像ソフトのタイトルが記憶部102に記憶されている場合、取得したサンプル映像を表示せず、認識した映像ソフトのタイトルが記憶部102に記憶されていない場合、取得したサンプル映像を表示する構成としてもよい。この構成によれば、購入したことがある映像ソフトについては、端末装置10は映像ソフトに係る情報を表示しないため、ユーザは、手に取った映像ソフトを購入済みであるか否かを知ることができる。
【0050】
本発明においては、端末装置10のユーザに関係する情報に応じて、商品に係る情報の表示を制御してもよい。例えば、映像ソフトの販売店にて、ユーザが手に取った映像ソフトの情報を端末装置10で表示する場合を想定する。この場合、端末装置10は、例えばユーザの属性の一例である年齢を記憶する。端末装置10は、映像ソフトのタイトルを認識し、且つ、認識した映像ソフトをユーザが手にとる動作を認識すると、認識した映像ソフトに係る情報として、例えば、認識した映像ソフトのサンプル映像と、認識した映像ソフトの年齢制限の情報をサーバ装置20から取得する。端末装置10は、取得した年齢制限の情報が18歳以上を視聴可能とする情報であり、記憶しているユーザの年齢が18歳未満である場合、取得したサンプル映像を表示しない。また、端末装置10は、取得した年齢制限の情報が18歳以上を視聴可能とする情報であり、記憶しているユーザの年齢が18歳以上である場合、取得したサンプル映像を表示する。本変形例によれば、ユーザに関係する情報に応じて、表示する情報を制限することができる。
【0051】
端末装置10が予め定められた商品を認識し、商品に対して予め定められた動作が行われたときに表示する情報は、商品の情報に限定されるものではない。例えば、端末装置10が表示する情報は、商品の広告の情報であってもよい。また、端末装置10は、商品の情報に加えて、認識した商品に関連する商品の情報を表示してもよい。例えば、上述したようにユーザがキャベツを手に持った場合、キャベツを用いる料理で使用する食材の情報を表示してもよい。
【0052】
本発明においては、端末装置10がスマートフォンまたはタブレット端末である場合、撮像部108で撮影されて表示部104で表示されている現実空間の画像に対し、サーバ装置20から取得した情報を重畳して表示してもよい。
【0053】
本発明においては、端末装置10は、認識した商品の商品識別子を特定しているが、商品識別子を特定する装置は、端末装置10に限定されるものではない。例えば、端末装置10は、予め定められた商品を認識し、認識した商品に対して予め定められた動作が行われたと判断した場合、位置情報と、認識した商品の画像をサーバ装置20へ送信する。サーバ装置20は、商品名と商品識別子とを対応付けて記憶する。サーバ装置20は、位置情報と商品の画像を受信すると、受信した画像に含まれる商品を認識し、認識した商品名に対応する商品識別子を特定する。サーバ装置20は、商品情報テーブルにおいて、特定した商品識別子を格納したレコードを特定し、特定したレコードから商品情報を取得して端末装置10へ送信する。この構成でも、ユーザが予め定められた動作を行った商品に関する情報を端末装置10で表示することができる。
【0054】
上述した実施形態においては、商品の認識と、商品に対する予め定められた動作の認識を端末装置10が行っているが、これらの動作をサーバ装置20が行う構成であってもよい。図9は、本変形例に係る機能の構成を示した機能ブロック図である。表示制御部1005、第1送信部1006および第1受信部1007は、制御部101において実現し、第2受信部2003、認識部2004、特定部2005および第2送信部2006は、制御部201において実現する。第1送信部1006は、位置情報と、撮像部108が生成した画像をサーバ装置20へ送信する。第2受信部2003は、第1送信部1006が送信した位置情報および画像を受信する。認識部2004は、第2受信部2003が受信した画像を解析し、予め定められている商品、即ち、店で販売されている商品を認識し、認識した商品の商品識別子を特定する。認識部2004は、上述した認識部1001と同様の認識を行う。特定部2005は、認識部2004が予め定められた商品を認識した場合、認識した商品に対して端末装置10のユーザが予め定められた動作を行ったか特定する。特定部2005は、上述した特定部1002と同様の特定を行う。第2送信部2006は、認識部2004が認識した商品に対してユーザが予め定められた動作を行っていると特定部2005が特定した場合、第2受信部2003が受信した位置情報から店舗識別子を特定し、特定した店舗識別子と認識部2004が特定した商品識別子に対応した商品情報を端末装置10へ送信する。第1受信部1007は、第2送信部2006が送信した商品情報を受信する。表示制御部1005は、第1受信部1007が受信した商品情報を表示する。
【0055】
本変形例の場合、例えば、端末装置10(第1送信部1006)は、位置情報と、撮像部108が生成した画像をサーバ装置20へ送信する。サーバ装置20(第2受信部2003)は、端末装置10から送信された位置情報と画像を受信する。サーバ装置20(認識部2004)は、受信した画像を解析し、店で販売されている商品を認識し、認識した商品の商品識別子を特定する。また、サーバ装置20(特定部2005)は、受信した画像を解析し、認識した商品に対してユーザが予め定められた動作を行っているが特定する。サーバ装置20(第2送信部2006)は、認識部2004が認識した商品に対してユーザが予め定められた動作を行っていると特定部2005が特定した場合、第2受信部2003が受信した位置情報から店舗識別子を特定し、特定した店舗識別子と認識部2004が特定した商品識別子に対応した商品情報を、商品情報テーブルから取得して端末装置10へ送信する。端末装置10(第1受信部1007)は、サーバ装置20から送信された商品情報を受信する。端末装置10(表示制御部1005)は、受信した商品情報が示す情報を表示部104で表示する。なお、上述した変形例において端末装置10で行われるとした動作は、サーバ装置20が行うようにしてもよい。
【0056】
本変形例においては、端末装置10のユーザの商品に対する購買履歴に応じて、商品に係る情報の表示を制御してもよい。例えば、ユーザが購入した映像ソフトのタイトルをサーバ装置20が記憶部202に記憶し、映像ソフトの販売店にて、ユーザが手に取った映像ソフトの情報を端末装置10で表示する場合を想定する。映像ソフトのタイトルは、サーバ装置20が認識する物体のうち、ユーザが購入済みという予め定められた条件を満たした物体を識別する情報の一例である。サーバ装置20は、映像ソフトのタイトルを認識し、且つ、認識した映像ソフトをユーザが手にとる動作を認識すると、認識した映像ソフトに係る情報として、例えば、認識した映像ソフトのサンプル映像を記憶部202から取得する。サーバ装置20は、ユーザが購入済みとして記憶している映像ソフトのタイトルの中に、認識した映像ソフトのタイトルがある場合、取得したサンプル映像を端末装置10に送信せず、ユーザが購入済みとして記憶している映像ソフトのタイトルの中に、認識した映像ソフトのタイトルがない場合、取得したサンプル映像を端末装置10へ送信する構成としてもよい。
【0057】
本変形例においては、端末装置10のユーザに関係する情報に応じて、商品に係る情報の表示を制御してもよい。例えば、映像ソフトの販売店にて、ユーザが手に取った映像ソフトの情報を端末装置10で表示する場合を想定する。この場合、サーバ装置20は、例えばユーザの属性の一例である年齢を記憶する。サーバ装置20は、映像ソフトのタイトルを認識し、且つ、認識した映像ソフトをユーザが手にとる動作を認識すると、認識した映像ソフトに係る情報として、例えば、認識した映像ソフトのサンプル映像と、認識した映像ソフトの年齢制限の情報を記憶部202から取得する。サーバ装置20は、取得した年齢制限の情報が18歳以上を視聴可能とする情報であり、記憶している端末装置10のユーザの年齢が18歳未満である場合、取得したサンプル映像を端末装置10へ送信しない。また、サーバ装置20は、取得した年齢制限の情報が18歳以上を視聴可能とする情報であり、記憶している端末装置10のユーザの年齢が18歳以上である場合、取得したサンプル映像を端末装置10へ送信する。本変形例によれば、ユーザに関係する情報に応じて、表示する情報を制限することができる。
【0058】
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステムおよび/またはこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
【0059】
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0060】
情報等は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0061】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0062】
本発明においては、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0063】
本開示においては、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0064】
本開示においては、ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0065】
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペアおよびデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術および/または赤外線、無線およびマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術および/または無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0066】
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0067】
本明細書で使用する「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0068】
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
【0069】
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
【0070】
本開示において「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、またはこれらのあらゆる変形は、2またはそれ以上の要素間の直接的または間接的なあらゆる接続または結合を意味し、互いに「接続」または「結合」された2つの要素間に1またはそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合または接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、あるいはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1またはそれ以上の電線、ケーブルおよび/またはプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域および光(可視および不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」または「結合」されると考えることができる。
【0071】
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0072】
「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0073】
本開示の全体において、例えば、英語でのa、an、およびtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく修正および変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0074】
1…情報処理システム、10…端末装置、20…サーバ装置、101…制御部、102…記憶部、103…操作部、104…表示部、105…通信部、107…音声処理部、108…撮像部、109…測位部、201…制御部、202…記憶部、205…通信部、1001…認識部、1002…特定部、1003…送信部、1004…取得部、1005…表示制御部、2001…受信部、2002…送信部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9